JP2012008491A - 圧着冶具及び表示装置の製造方法 - Google Patents

圧着冶具及び表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示パネルの端子配列部に、配線フィルムを、圧着不良を生じること無く、また表示パネルの主要部を損傷すること無く圧着する。
【解決手段】画面エリア1bを含む主要部1aと該主要部1aの一つの辺の外側に張出した端子配列部2aとからなり、端子配列部2aの表面が主要部1aの表面よりも低い位置にある表示パネル1の端子配列部2aに、配線フィルム10の端部を重ね、配線フィルム10の端部に当接する配線フィルム当接面20aを有し、該当接面20aが、二つの長辺と二つの短辺とを有し、二つの長辺の少なくとも一方が、その長辺の中央部から該長辺の一端及び他端に向かってそれぞれ他方の長辺の方向に後退した形状に形成された圧着冶具20により、配線フィルム10の端部を表示パネル1の端子配列部2aに圧着する。
【選択図】図1

Description

この発明は、圧着冶具及び表示装置の製造方法に関する。
第一の部品への第二の部品の接合は、前記第一の部品上に前記第二の部品を配置し、圧着冶具により、前記第二の部品を前記第一の部品に圧着することにより行われている。
前記第一の部品としては、例えば液晶表示パネル等の表示パネルがある。この表示パネルは、画面エリアを含む主要部と、該主要部の一つの辺の外側に張出した端子配列部とからなっており、前記端子配列部の表面は、前記主要部の表面よりも低い位置にある。
また、前記第二の部品としては、例えば、端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着される配線フィルムや、前記端子配列部に圧着されるLSIチップがある。
前記第一の部品に第二の部品を圧着するための圧着冶具としては、従来、特許文献1に記載されているように、第二部品に当接する面を、二つの長辺と二つの短辺とを有する矩形形状に形成したものが利用されている。この圧着冶具は、第一の部品上に配置された第二の部品にその上方から押し付けられ、前記第二の部品を第一の部品に圧着する。
特開平11−150160号公報
しかし、従来の圧着冶具では、その下に置かれた第一の部品及び第二の部品の姿勢の狂いにより、圧着不良を生じたり、第一の部品を損傷したりすることがある。
すなわち、例えば第一の部品が表示パネルであり、第二の部品が配線フィルムである場合、前記表示パネルの端子配列部の表面が前記主要部の表面よりも低いため、表示パネル及び配線フィルムが圧着冶具の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれると、圧着冶具を下降させたときに、圧着冶具の角部が表示パネルの主要部の表面に当たってしまう。
そして、圧着冶具の角部が表示パネルの主要部の表面に当たると、それ以上の圧着冶具の下降が阻止されるため、圧着冶具を配線フィルムに充分な圧力で押し付けることができなくなり、表示パネルに対する配線フィルムの圧着不良を発生する。また、この状態で無理に圧着冶具を下降させると、表示パネルの主要部の圧着冶具が当たった部分を損傷させてしまう。
これは、第一の部品が表示パネルであり、第二の部品がLSIチップである場合も同様であり、この場合も、表示パネル及びLSIチップの姿勢が圧着冶具の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれると、圧着冶具の角部が表示パネルの主要部の表面に当たり、表示パネルに対するLSIチップの圧着不良を発生したり、表示パネルの主要部を損傷させたりする。
また、液晶表示装置には、表示パネルの端子配列部にLSIチップを配置し、前記端子配列部のLSIチップよりも外側の領域に配線フィルムを圧着したものもある。この表示装置の製造においても、表示パネルへの配線フィルムの圧着を従来の圧着冶具によって行うと、圧着冶具の下に置かれた表示パネル及び配線フィルムの姿勢の狂いにより、圧着不良を生じたり、LSIチップを損傷したりすることがある。
この発明は、第一の部品に第二の部品を、圧着不良を生じること無く、また部品を損傷すること無く圧着することができる圧着冶具及び表示装置の製造方法を提供することを目的としたものである。
請求項1に記載の発明は、第一の部品に第二の部品を圧着するための圧着冶具であって、
前記第二の部品に当接する第二部品当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方を、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の圧着冶具において、前記第二の部品は、端部を前記第一の部品に圧着されるフィルム部品であり、前記第二部品当接面は、前記フィルム部品の前記第一の部品に圧着される部分全体に接する面積を有していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の圧着冶具において、前記第二の部品は、チップ部品であり、前記第二部品当接面は、前記チップ部品の上面全体に接する面積を有していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1から3の何れかに記載の圧着冶具において、前記第二部品当接面は、前記二つの長辺の少なくとも一方を、その長辺の一端及び他端から所定の長さの部分を他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1から3の何れかに記載の圧着冶具において、前記第二部品当接面は、前記二つの長辺の少なくとも一方を、その長辺の中心を境にして一端側の部分と他端側の部分とを他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記請求項1から5の何れかに記載の圧着冶具において、前記第二部品当接面は、前記二つの長辺の両方をそれぞれ、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、画面エリアを含む主要部と該主要部の一つの辺の外側に張出した端子配列部とからなり、前記端子配列部の表面が前記主要部の表面よりも低い位置にある表示パネルと、端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着された配線フィルムとからなる表示装置の製造方法であって、
前記表示パネルの端子配列部に、前記配線フィルムの前記端部を重ね、
前記配線フィルムの前記端部に当接する配線フィルム当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方が、その長辺の中央部から該外長辺の一端及び他端に向かってそれぞれ他方の長辺の方向に後退した形状に形成された圧着冶具により、前記配線フィルムの前記端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記請求項7に記載の表示装置の製造方法において、
前記表示パネルの端子配列部の前記配線フィルムが圧着される領域に、複数の信号入力端子と複数のダミー端子とを、前記主要部の前記端子配列部に隣接する辺と平行な方向に配列させると共に、前記各信号入力端子の配列部の両端側にそれぞれ前記ダミー端子を所定数ずつ配置して形成し、
前記表示パネルの端子配列部に圧着される端部に前記各信号入力端子及び各ダミー端子にそれぞれ対応する複数の端子部を形成した前記配線フィルムの前記端部を、前記表示パネルの端子配列部に、異方導電性接着剤の層を介して重ね、
前記圧着冶具により前記配線フィルムの前記端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着し、前記表示パネルの各信号入力端子及び各ダミー端子と前記配線フィルムの各端子部とを前記異方導電性接着剤により電気的に接続することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、画面エリアを含む主要部と該主要部の一つの辺の外側に張出した端子配列部とからなり、前記端子配列部の表面が前記主要部の表面よりも低い位置にある表示パネルと、前記表示パネルの端子配列部に圧着されたLSIチップとからなる表示装置の製造方法であって、
前記表示パネルの端子配列部に前記LSIチップを配置し、
前記LSIチップに当接するLSI当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方が、その長辺の中央部から該長辺の一端及び他端に向かってそれぞれ他方の長辺の方向に後退した形状に形成された圧着冶具により、前記LSIチップを前記表示パネルの端子配列部に圧着することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、画面エリアを含む主要部と該主要部の一つの辺の外側に張出した端子配列部とからなり、前記端子配列部の表面が前記主要部の表面よりも低い位置にあり、前記端子配列部にLSIチップが配置された表示パネルと、端部を前記表示パネルの端子配列部上の前記LSIチップよりも外側の領域に圧着された配線フィルムとからなる表示装置の製造方法であって、
前記表示パネルの端子配列部に前記配線フィルムの端部を重ね、
前記配線フィルムの前記端部に当接する配線フィルム当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退した形状に形成された圧着冶具により、前記配線フィルムの端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着することを特徴とする。
この発明によれば、第一の部品に第二の部品を、圧着不良を生じること無く、また部品を損傷すること無く圧着することができる。
この発明の第1実施例を示す表示パネルと配線フィルム及び圧着冶具の斜視図。 第1実施例における表示パネルの一部分の拡大平面図。 第1実施例における圧着冶具の平面図。 第1実施例における圧着冶具の下に置かれた表示パネル及び配線フィルムの姿勢に狂いがないときの圧着状態を示す図。 第1実施例における圧着冶具の下に置かれた表示パネル及び配線フィルムの姿勢に狂いがあるときの圧着状態を示す図。 図5における表示パネルの一部分の拡大平面図。 比較例の圧着冶具を用いた場合における表示パネル及び配線フィルムの姿勢に狂いがあるときの圧着状態を示す図。 この発明の第2実施例を示す表示パネルとLSIチップ及び圧着冶具の斜視図。 第2実施例における圧着冶具の下に置かれた表示パネル及びLSIチップの姿勢に狂いがあるときの圧着状態を示す図。 この発明の第3実施例を示すLSIチップを搭載した表示パネルと配線フィルム及び圧着冶具の斜視図。 第3実施例における圧着冶具の下に置かれた表示パネル及び配線フィルムの姿勢に狂いがあるときの圧着状態を示す図。 この発明の圧着冶具の利用例を示す回路基板と配線フィルム及び圧着冶具の斜視図。 図12の使用例における圧着冶具の下に置かれた表示パネル及びLSIチップの姿勢に狂いがあるときの圧着状態を示す図。 この発明の圧着冶具の第1変形例を示す平面図。 前記第1変形例の圧着冶具の下に置かれた表示パネル及び配線フィルムの姿勢に狂いがあるときの圧着状態を示す図。 この発明の圧着冶具の第2変形例を示す平面図。 この発明の圧着冶具の第3変形例を示す平面図。
[第1実施例]
図1〜図7に示した第1実施例は、第一の部品としての表示パネル1と、第二の部品としての配線フィルム10とを備え、前記表示パネル1の張り出し部2aに配線フィルム10の端部を圧着した表示装置を製造するものである。
前記表示パネル1は、図1のように、画面エリア1bを含む主要部1aと該主要部1aの一つの辺の外側に張出した端子配列部2aとからなっており、端子配列部2aの表面は、主要部1aの表面よりも低い位置にある。そして、配線フィルム10は、その一端部を端子配列部2aに圧着されている。
この実施例において、表示パネル1は、透明な第一基板2と透明な第二基板3とが画面エリア1bを囲む枠状のシール材4を介して貼り合わされ、これらの基板2,3間のシール材4により囲まれた間隙に液晶が封入された液晶表示パネルであり、主要部1aは、第一基板2と透明な第二基板3とが対向する領域からなり、端子配列部2aは、第一基板2を第二基板3の外側に張出させて形成されている。
この液晶表示パネルは、例えばTFT(薄膜トランジスタ)をスイッチング素子としたアクティグマトリックス型のものであり、内部構造は図示しないが、第一基板2に、それぞれがTFTに接続された複数の画素電極が行方向及び列方向に配列させて形成されると共に、各行のTFTに走査信号を供給する複数の走査信号線と、各列のTFTにデータ信号を供給する複数のデータ信号線5(図2参照)とが設けられ、第二基板3に、各画素電極と対向する一枚膜状の共通電極が形成されている。
また、端子配列部2aは、前記列方向の一端側(データ信号線5の一端側)に形成されている。この端子配列部2aには、図2のように、配線フィルム10が圧着される領域に、複数の信号入力端子6と複数のダミー端子7とが、主要部1aの端子配列部2aに隣接する辺と平行な方向に配列させると共に、各信号入力端子6の配列部の両端側にそれぞれダミー端子7を所定数ずつ配置して形成されている。
なお、各信号入力端子6は、端子配列部2aの端縁から主要部1aの画面エリア1b内に入り込む長さに形成されており、各ダミー端子7は端子配列部2aの端縁からシール材4による基板貼合わせ部の幅の中間付近に入り込む長さに形成されている。
そして、走査信号線は、画面エリア1bの外側を迂回させて各信号入力端子6のうちの走査信号入力端子に接続されており、データ信号線5は、各信号入力端子6のうちのデータ信号入力端子に接続されている。
さらに、端子配列部2aの配線フィルム10が圧着される領域の両端部には、配線フィルム10の位置決めマーク8が例えば図2のようなパターンに形成されている。なお、信号入力端子6及びダミー端子7と位置決めマーク8は、同じ導電膜により形成されている。また、位置決めマーク8は、端子配列部2aの端縁まで延長された端子形状部8aを有している。
一方、配線フィルム10は、樹脂フィルム上に、表示パネル1の各信号入力端子6に走査信号及びデータ信号を供給する複数の配線(図示せず)を形成したものであり、その一端部を表示パネル1の端子配列部2aに圧着される。
なお、図では省略しているが、配線フィルム10の表示パネル1に圧着される端部には、各配線の端子部が、表示パネル1の各信号入力端子6に対応させて形成されると共に、表示パネル1の各ダミー端子7に対応する複数のダミー端子部と、表示パネル1の位置決めマーク8に対応させて位置決めマーク8に重なるパターンに形成された位置合わせマークが形成されている。
なお、この配線フィルム10は、表示パネル1とその駆動回路とを接続するものでも、或いは、表示パネル1を駆動するLSIチップ等の部品を各配線に接続して搭載したものでもよい。
また、配線フィルム10の端部の各端子部及びダミー端子部と位置合わせマークが形成された面上には、表示パネル1の端子配列部2aに圧着される領域全体に異方導電性接着剤(図示せず)が塗布されている。
前記配線フィルム10は、その端部を表示パネル1の端子配列部2aに重ね、表示パネル1の位置決めマーク8と配線フィルム10の位置合わせマークとの位置関係を撮像手段により検出して位置決めマーク8に位置合わせマークを一致させることにより、表示パネル1の各信号入力端子6及びダミー端子7に配線フィルム10の各端子部及びダミー端子部が重なるように配置され、端子配列部2aに圧着される。
前記表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム10の端部を圧着した表示装置の製造において、配線フィルム10の圧着は、図1及び図3に示した圧着冶具20を用いて行う。
この圧着冶具20は、図示しない昇降機構により垂直方向に昇降される冶具支持部材23に、その下方向に垂直に突出するように支持されており、冶具支持部材23下降により配線フィルム10の端部に押し付けられる。また、この圧着冶具20は、図示しないヒータにより所定の温度に加熱される。
この圧着冶具20は、金属からなる成形品であり、上下二つの端面と、前記端面に対して垂直な周壁面とを有している。前記周壁面は、横長形状の二つの幅広面21,22と二つの幅狭面とからなっている。前記二つの幅広面21,22のうちの第一の幅広面21は、その全体に亘って面一になっている。一方、第二の幅広面22は、その中央部が第一の幅広面21と平行な面22aに形成され、両端側の部分が第二の幅広面22の一端び他端に向かって第一の幅広面21の方向に後退した後退面22bに形成されている。そして、この圧着冶具20の下端面は、配線フィルム10の端部の上面に当接する配線フィルム当接面20aとされている。
すなわち、圧着冶具20の配線フィルム当接面20aは、二つの幅広面21,22の下辺である二つの長辺と、二つの幅狭面の下辺である二つの短辺とを有し、前記二つの長辺のうちの第二の幅広面22の下辺である一方の長辺が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退した形状の平坦面からなっている。
この実施例の圧着冶具20は、前記第二の幅広面22の中央部が第一の幅広面21と平行な面22aに形成され、一端側び他端側の部分が第一の幅広面21の方向に後退した後退面22bに形成されているため、配線フィルム当接面20aの一方の長辺は、その長辺の一端及び他端から所定の長さの部分を他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されている。
この実施例において、圧着冶具20の配線フィルム当接面20aの一方の長辺の一端側び他端側の後退部分の長さ(第二の幅広面22の後退面22bの幅)は5mmであり、その後退角θaは1°〜3°の範囲の角度である。
即ち、圧着冶具20の配線フィルム当接面20aの一方の長辺は、他方の長辺に対して平行な第1の領域と、他方の長辺に対して1°〜3°の範囲で傾いた第2の領域と、他方の長辺に対して第2の領域とは異なる方向に1°〜3°の範囲で傾いた第3の領域と、を有している。そして、この一方の長辺は、該長辺の中心位置が第1の領域の中心位置に一致し、第1の領域の中心位置を中心にして左右対称な形状に形成されている。なお、第2の領域及び第3の領域は、直線状に形成されていることが好ましいが、緩やかに湾曲する曲線状に形成されていてもよい。
また、配線フィルム当接面20aは、配線フィルム10の表示パネル1に圧着される部分全体に接する面積を有しており、さらに、この配線フィルム当接面20aの二つの長辺間の幅のうちの最も広い部分(二つの長辺の中央部の間の部分)の幅は、端子配列部2aの張出し方向の幅(表示パネル1の主要部1aの端子配列部2aに隣接する辺から端子配列部2aの端縁までの距離)よりも僅かに小さい幅に設定されている。この実施例では、配線フィルム当接面20aを、配線フィルム10の表示パネル1に圧着される部分の形状よりも一回り大きい形状、例えば、配線フィルム10の表示パネル1に圧着される部分の形状に対して、前記二つの長辺間の幅及び二つの短辺間の幅がそれぞれ2〜3mm程度大きい形状に形成している。
前記表示パネル1の端子配列部2aへの配線フィルム10の端部の圧着は、次のような手順で行う。
まず、表示パネル1の端子配列部2a上に、配線フィルム10の端部を、上記のように位置合わせして、この端部の表示パネル1に圧着される面に塗布された異方導電性接着剤の層を介して重ね、その表示パネル1及び配線フィルム10を、圧着冶具20の下に所定の姿勢で置く。
このとき、表示パネル1及び配線フィルム10は、圧着冶具20を下降させたときに、配線フィルム10の表示パネル1に圧着される部分の全体に圧着冶具20が当接すると共に、主要部1aの端子配列部2aに隣接する辺が図4のように圧着冶具20の配線フィルム当接面20aの長手方向と平行になるように置く。さらに、表示パネル1及び配線フィルム10は、表示パネル1の主要部1aの前記辺が、圧着冶具20の配線フィルム当接面20aの二つの長辺のうちの一端側び他端側を後退させた一方の長辺側に位置すると共に、端子配列部2aの端縁が、配線フィルム当接面20aの他方の長辺(直線状の辺)よりも外側に位置するように置く。
この後は、圧着冶具20を下降させて、配線フィルム10の端部に押し付けると共に、この圧着冶具20を、配線フィルム10の端部に塗布された異方導電性接着剤の溶融温度に加熱する。なお、異方導電性接着剤は、熱可塑性樹脂に所定の径の導電性粒子を分散させたものであり、圧着冶具20は、熱可塑性樹脂の溶融温度に加熱する。
このように、圧着冶具20を配線フィルム10の端部に押し付けて加熱すると、異方導電性接着剤の層が溶融して押し潰され、表示パネル1の各信号入力端子6と配線フィルム10の各端子部とが、その間に挟まれた導電性粒子により電気的に接続される。このとき、表示パネル1のダミー端子7と配線フィルム10のダミー端子部及び表示パネル1の位置決めマーク8と配線フィルム10の位置合わせマークも、その間に挟まれた導電性粒子により電気的に接続される。
この後は、圧着冶具20を配線フィルム10の端部に押し付けた状態で、圧着冶具20の加熱を停止することにより異方導電性接着剤を硬化させ、表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム10の端部を異方導電性接着剤により接合する。
ところで、表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム10の端部を圧着する場合、表示パネル1及び配線フィルム10が圧着冶具20の下降位置に対して図4のような姿勢で置かれるとは限らず、圧着冶具20の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれることもある。
しかし、前記圧着冶具20は、その配線フィルム当接面20aが上記のような形状であるため、表示パネル1及び配線フィルム10が圧着冶具20の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれても、圧着冶具20が、表示パネル1の主要部1aの表面に当たること無く配線フィルム10の端部に当接する。
すなわち、図7は、比較例の圧着冶具120を用いた場合における表示パネル1及び配線フィルム10の姿勢に狂いがあるときの圧着状態を示している。この比較例の圧着冶具120は、配線フィルム当接面を、二つの長辺と二つの短辺とを有する矩形形状に形成したものであり、そのために、表示パネル1及び配線フィルム10が圧着冶具120の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれると、圧着冶具120を下降させたときに、圧着冶具120の角部が表示パネル1の主要部1aの表面に当たってしまう。
そして、圧着冶具120の角部が表示パネル1の主要部1aの表面に当たると、それ以上の圧着冶具120の下降が阻止されるため、圧着冶具120を配線フィルム10に充分な圧力で押し付けることができなくなり、表示パネル1に対する配線フィルム10の圧着不良を発生する。また、この状態で無理に圧着冶具120を下降させると、表示パネル1の主要部1aの圧着冶具120が当たった部分を損傷させてしまう。
それに対して、上記実施例の圧着冶具20は、その配線フィルム当接面20aが、二つの長辺のうちの一方の長辺が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退した形状であるため、表示パネル1及び配線フィルム10が図5のように圧着冶具20の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれても、圧着冶具20が表示パネル1の主要部1aの表面に当たること無く配線フィルム10の端部に当接する。
そのため、この圧着冶具20によれば、表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム20の端部を、圧着不良を生じること無く、また表示パネル1の主要部1aを損傷すること無く圧着することができる。
一方、表示パネル1及び配線フィルム10が圧着冶具20の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれたときは、圧着冶具20の配線フィルム当接面20aの一端側が、表示パネル1の端子配列部2aの端縁よりも内側に入り込んだ状態で配線フィルム20に当接する。
そのため、表示パネル1及び配線フィルム10が例えば図6のように上方から見て左回り方向に傾いた姿勢で置かれたときは、配線フィルム10の端部のうち、表示パネル1の端子配列部2aの左側の端縁付近に重なった部分に対する圧着冶具20の押し付け力が弱くなり、その部分の表示パネル1と配線フィルム10の接合強度(異方導電性接着剤による接合強度)が低下する。
しかし、上記実施例では、表示パネル1の端子配列部2aの配線フィルム10が圧着される領域に、複数の信号入力端子6と複数のダミー端子7とを、各信号入力端子6の配列部の両端側にそれぞれダミー端子7を所定数ずつ配置し、この部分にも配線フィルム10を異方導電性接着剤により接合しているため、圧着冶具20の押し付け力が弱くなった部分の表示パネル1と配線フィルム10の接合強度の低下を、ダミー端子7が形成された部分の接合力で補うことができる。
さらに、上記実施例では、表示パネル1の端子配列部2aの配線フィルム10が圧着される領域の両端部(ダミー端子7よりも外側の部分)に位置決めマーク8を形成し、この部分にも配線フィルム10を異方導電性接着剤により接合しているため、圧着冶具20の押し付け力が弱くなった部分の表示パネル1と配線フィルム10の接合強度の低下を、ダミー端子7が形成された部分と、位置決めマーク8が形成された部分との両方の接合力により、さらに効果的に補うことができる。
[第2実施例]
図8及び図9に示した第2実施例は、第一の部品としての表示パネル1と、第二の部品としてのLSIチップ11とを備え、表示パネル1の端子配列部2aの中央部にLSIチップ11を圧着した表示装置を製造するものである。
前記LSIチップ11は、平面形状が矩形形状で、厚さが、表示パネル1の主要部1aの表面と端子配列部2aの表面との段差よりも薄い部品であり、図では省略しているが、表示パネル1の端子配列部2aに圧着される面に、その周縁に沿わせて、複数の入力電極と複数の出力電極が配列されている。そして、このLSIチップ11の各電極が形成された面上には、その全面に亘って異方導電性接着剤が塗布されている。
また、この第2実施例において、表示パネル1は液晶表示パネルであり、上記第1実施例のものに対して、端子配列部2aの張出し方向の幅がある程度大きくなっている。そして、前記端子配列部2aのLSIチップ11が圧着される領域には、LSIチップ11の各電極に接続される複数の端子電極(図示せず)が形成されている。これらの端子電極のうち、LSIチップ11の出力電極に接続される端子電極は、走査信号線またはデータ信号線につながっている。また、LSIチップ11の入力電極に接続される端子電極は、端子配列部2aの端縁に沿って配列された複数の外部回路接続端子につながっている。なお、この液晶表示パネルの他の構成は第1実施例のものと同じであるから、重複する説明は図に同号符号を付して省略する。
前記LSIチップ11は、表示パネル1の端子配列部2aの中央部に、LSIチップ11の各電極が端子配列部2aの各端子電極に重なるように位置決めして配置され、前記端子配列部2aに圧着される。
前記表示パネル1の端子配列部2aにLSIチップ11を圧着した表示装置の製造において、LSIチップ11の圧着は、図8及び図9に示したような圧着冶具24を用いて行う。
この圧着冶具24は、図示しない昇降機構により垂直方向に昇降される冶具支持部材27に、その下方向に垂直に突出するように支持されており、冶具支持部材27の下降によりLSIチップ11に押し付けられる。また、この圧着冶具24は、図示しないヒータにより所定の温度に加熱される。
この圧着冶具24は、金属からなる成形品であり、上下二つの端面と、前記端面に対して垂直な周壁面とを有している。前記周壁面は、横長形状の二つの幅広面25,26と二つの幅狭面とからなっている。二つの幅広面25,26のうちの第一の幅広面25は、その全体に亘って面一になっている。一方、第二の幅広面26は、その中央部が第一の幅広面25と平行な面26aに形成され、両端側の部分が第二の幅広面26の一端び他端に向かって第一の幅広面25の方向に後退した後退面26bに形成されている。そして、この圧着冶具24の下端面は、LSIチップ11の上面に当接するLSI当接面24aとされている。
すなわち、圧着冶具24のLSI当接面24aは、二つの幅広面25,26の下辺である二つの長辺と、二つの幅狭面の下辺である二つの短辺とを有し、前記二つの長辺のうちの第二の幅広面26の下辺である一方の長辺が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退した形状の平坦面からなっている。
この実施例の圧着冶具24は、第二の幅広面26の中央部が第一の幅広面25と平行な面26aに形成され、一端側び他端側の部分が第一の幅広面25の方向に後退した後退面26bに形成されているため、LSI当接面24aの一方の長辺は、その長辺の一端及び他端から所定の長さの部分を他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されている。
また、LSI当接面24aは、LSIチップ11の上面全体に接する面積を有しており、さらに、このLSI当接面24aの二つの長辺間の幅のうちの最も広い部分(二つの長辺の中央部の間の部分)の幅は、端子配列部2aの張出し方向の幅(表示パネル1の主要部1aの端子配列部2aに隣接する辺から端子配列部2aの端縁までの距離)よりも小さい幅に設定されている。
前記表示パネル1の端子配列部2aへのLSIチップ11の圧着は、次のような手順で行う。
まず、表示パネル1の端子配列部2a上に、LSIチップ11を、上記のように位置合わせして、このLSIチップ11の表示パネル1に圧着される面に塗布された異方導電性接着剤の層を介して重ね、その表示パネル1及びLSIチップ11を、圧着冶具24の下に所定の姿勢で置く。
このとき、表示パネル1及びLSIチップ11は、圧着冶具24を下降させたときに、LSIチップ11の上面全体に圧着冶具24が当接すると共に、LSIチップ11の各辺のうちの端子配列部2aに端縁に向いた辺が圧着冶具24のLSI当接面24aの長手方向と平行になるように置く。さらに、表示パネル1及びLSIチップ11は、LSIチップ11の前記辺が、圧着冶具24のLSI当接面24aの二つの長辺のうちの一端側び他端側を後退させた一方の長辺側に位置すると共に、前記端子配列部2a上の範囲内に圧着冶具24のLSI当接面24aが収まるように置く。
この後は、圧着冶具24を下降させて、LSIチップ11に押し付けると共に、この圧着冶具24を、LSIチップ11に塗布された異方導電性接着剤の溶融温度に加熱する。
このように、圧着冶具24をLSIチップ11に押し付けて加熱すると、異方導電性接着剤の層が溶融して押し潰され、表示パネル1の各端子電極とLSIチップ11の各電極とが、その間に挟まれた導電性粒子により電気的に接続される。
この後は、圧着冶具20をLSIチップ11に押し付けた状態で、圧着冶具24の加熱を停止することにより異方導電性接着剤を硬化させ、表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム10の端部を異方導電性接着剤により接合する。
この第2実施例においては、圧着冶具24のLSI当接面24aが、二つの長辺のうちの一方の長辺が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退した形状であるため、表示パネル1及びLSIチップ11が図9のように圧着冶具24の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれても、圧着冶具24が、表示パネル1の主要部1aの表面に当たること無くLSIチップ11に当接する。
そのため、この圧着冶具24によれば、表示パネル1の端子配列部2aにLSIチップ11を、圧着不良を生じること無く、また表示パネル1の主要部1aを損傷すること無く圧着することができる。
[第3実施例]
図10及び図11に示した第3実施例は、第一の部品としての表示パネル1と、第二の部品としての配線フィルム12とを備え、表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム12の端部を圧着した表示装置を製造するものである。
この第3実施例において、表示パネル1は液晶表示パネルであり、上記第1実施例のものに対して、端子配列部2aの張出し方向の幅がある程度大きくなっている。そして、前記端子配列部2aの中央部にはLSIチップ11が配置されている。
なお、この表示パネル1は、端子配列部2aに上記第2実施例の方法でLSIチップ11を圧着したものであり、図では省略しているが、前記端子配列部2aには、LSIチップ11の各電極に接続される複数の端子電極と、端子配列部2aの端縁に沿って配列された複数の外部回路接続端子が形成されている。
一方、前記配線フィルム12は、表示パネル1の端子配列部2aの端縁に配列された外部回路接続端子に、LSIチップ11に信号を供給する図示しない外部回路を接続するものであり、その一端部を端子配列部2aの端縁に重ねて配置され、前記端子配列部2aに圧着される。また、この配線フィルム12の端部には異方導電性接着剤(図示せず)が塗布されている。
前記表示パネル1の端子配列部2aに前記配線フィルム12を圧着した表示装置の製造において、配線フィルム12の圧着は、上記第1実施例の圧着冶具20を用いて、第1実施例と同様な手順で行うことができる。
なお、この第3実施例においては、表示パネル1の端子配列部2a上のLSIチップ11よりも外側の領域に、配線フィルム12の端部を図10及び図11のように位置合わせして重ね、その表示パネル1及びLSIチップ11を、圧着冶具20の下に所定の姿勢で置く。
このとき、表示パネル1及び配線フィルム12は、圧着冶具20を下降させたときに、配線フィルム12の表示パネル1に圧着される部分の全体に圧着冶具20が当接すると共に、表示パネル1の端子配列部2aの端縁が圧着冶具20の配線フィルム当接面20aの長手方向と平行になるように置く。さらに、表示パネル1及び配線フィルム12は、端子配列部2aに配置されたLSIチップ11の各辺のうちの端子配列部2aに端縁に向いた辺が、圧着冶具20の配線フィルム当接面20aの二つの長辺のうちの一端側び他端側を後退させた一方の長辺側に位置すると共に、端子配列部2aの端縁が、配線フィルム当接面20aの他方の長辺(直線状の辺)よりも外側に位置するように置く。
この後は、圧着冶具22を下降させて、配線フィルム12の端部に押し付けると共に、この圧着冶具20を、配線フィルム12に塗布された異方導電性接着剤の溶融温度に加熱し、その後に、圧着冶具20を配線フィルム12に押し付けた状態で、圧着冶具20の加熱を停止することにより異方導電性接着剤を硬化させ、表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム12の端部を異方導電性接着剤により接合する。
この第3実施例においては、表示パネル1及び配線フィルム12が図11のように圧着冶具20の下降位置に対して斜めに傾いた姿勢で置かれても、圧着冶具20が、LSIチップ11に当たること無く配線フィルム10の端部に当接する。
そのため、この圧着冶具24によれば、表示パネル1の端子配列部2aにLSIチップ11を、圧着不良を生じること無く、また表示パネル1の主要部1aを損傷すること無く圧着することができる。
[他の実施例]
なお、上記各実施例は、表示パネル1として液晶表示パネルを備え、この液晶表示パネルの端子配列部2aに配線フィルム10,12またはLSIチップ11を圧着した表示装置を製造する方法であるが、表示パネル1は、プラズマ表示パネルや、有機EL(エレクトロルミネセンス)表示パネルでもよい。
その場合、プラズマ表示パネルは、液晶表示パネルと同様に、画面エリアを含む主要部の表面よりも端子配列部の表面が低い位置にあるため、上記各実施例と同様な効果を得ることができる。
また、有機EL表示パネルは、画面エリアを含む主要部に透明な保護膜が形成されているため、画面エリアを含む主要部の表面よりも端子配列部の表面が低く、したがって、上記各実施例と同様な効果を得ることができる。
[圧着冶具の他の使用例]
また、この発明の圧着冶具は、表示パネル1の端子配列部2aに配線フィルム10,12またはLSIチップ11を圧着した表示装置の製造に限らず、第一の部品への第二の部品の圧着に広く利用することができる。
図12及び図13は、この発明の圧着冶具の利用例を示している。この利用例は、第一の部品が、上面にLSIチップ等の電子部品14,15が配置された回路基板13であり、この回路基板13の電子部品14,15に隣接する領域に、第二の部品としての配線フィルム16の端部を、上記第1実施例の圧着冶具20によって圧着する例である。
この利用例のように、回路基板13の配線フィルム16を圧着する面が、回路基板13上に配置された電子素子14,15の上面よりも低くても、前記圧着冶具20を利用して配線フィルム16を圧着することにより、圧着冶具20の下に置かれた回路基板13及び配線フィルム16の姿勢に狂いがあるときでも、回路基板13の配線フィルム16を、圧着不良を生じること無く、また回路基板13上の電子部品14,15を損傷すること無く圧着することができる。
[圧着冶具の変形例]
図14は、この発明の圧着冶具の第1変形例を示している。この圧着冶具28は、その周壁面のうちの二つの幅広面29,30を、それぞれの中央部の面29a,39aが互いに平行で、両端側の面20b。30bが幅広面29,30の一端び他端に向かって他方の第一の幅広面30,29の方向に後退した形状に形成したものであり、この圧着冶具28の下端面が、第二部品当接面とされている。
すなわち、この第1変形例の圧着冶具28は、第二部品当接面を、その二つの長辺の両方をそれぞれ、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退させた形状に形成したものである。
この圧着冶具28によれば、圧着冶具28下に、第一の部品(図では第1実施例の表示パネル1)及び第一の部品に重ねて配置された第二の部品(図では第1実施例の配線フィルム10)が図15のように傾いた姿勢で配置されたときに、圧着冶具28の何れかの端部側が第一の部品の外方にはみ出すことが無い。そのため、第二の部品の厚さが極く薄い場合でも、第一の部品の端縁に圧着冶具28のはみ出した部分が当たって第一の部品を損傷することが無い。
図16は、この発明の圧着冶具の第2変形例を示している。この圧着冶具31は、その周壁面のうちの第一の幅広面32を全体に亘って面一に形成し、第二の幅広面33を、その中心を境にして一端側と他端側の二つの面33bに区分し、その両方の面33b,33bをそれぞれ端部に向かって第一の幅広面32の方向に後退させた形状に形成したものである。
すなわち、この第2変形例の圧着冶具31は、その二つの長辺の一方を、該長辺の中心を境にして一端側の部分と他端側の部分とを他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されている。
この圧着冶具31によれば、前記一方の長辺の一端側と他端側の後退範囲さが上記各実施例の圧着冶具20,24及び第1変形例の圧着冶具28に比べて大きいため、圧着冶具31下に置かれた第一の部品及び第二の部品の姿勢の傾きが大きくても、第一の部品に第二の部品を、圧着不良を生じること無く、また第一の部品を損傷すること無く圧着することができる。
図17は、この発明の圧着冶具の第3変形例を示している。この圧着冶具34は、その周壁面のうちの第一の幅広面35及び第二の幅広面36をそれぞれ、その中心を境にして一端側と他端側の二つの面35b,35b及び36b,36bに区分し、第一の幅広面35の二つの面35b,35bを、第一の幅広面35の一端および他端に向かって第二の幅広面36の方向に後退させた形状に形成し、第二の幅広面36の二つの面36b,36bを、第二の幅広面36の一端および他端に向かって第一の幅広面35の方向に後退させた形状に形成したものである。
すなわち、この第3変形例の圧着冶具34は、その二つの長辺の両方を、その長辺の中心を境にして一端側の部分と他端側の部分とを他方の長辺の方向に後退させた形状に形成したものである。
この圧着冶具34によれば、図14に示した第1変形例の圧着冶具28と、図15に示した第2変形例の圧着冶具31の両方の効果を得ることができる。
なお、上記各実施例および各変形例の圧着冶具20,24,28,31,34は何れも、その周壁面の幅広面22,26,29,30,33,35,36の後退面22b,26b,29b,30b,33b,35b,36bを、圧着冶具の下端から上端に亘って形成しているが、前記後退面は、圧着冶具の下端から所定の高さの範囲だけに形成してもよい。その場合、前記後退面の高さは、第一部品の第二部品圧着面と、第一部品の前記圧着面に隣接する部分の表面との高さの差よりも大きければよい。
1…表示パネル(第一の部品)、1a…主要部、1b…画面エリア、2a…端子配列部、6…信号入力端子、7…ダミー端子、8…位置決めマーク、10,12…配線フィルム(第二の部品)、LSIチップ(第二の部品)、20,24,28,31,34…圧着冶具、20a…配線フィルム当接面(第二部品当接面)、24a…LSI当接面(第二部品当接面)

Claims (10)

  1. 第一の部品に第二の部品を圧着するための圧着冶具であって、
    前記第二の部品に当接する第二部品当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方を、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする圧着冶具。
  2. 前記第二の部品は、端部を前記第一の部品に圧着されるフィルム部品であり、前記第二部品当接面は、前記フィルム部品の前記第一の部品に圧着される部分全体に接する面積を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧着冶具。
  3. 前記第二の部品は、チップ部品であり、前記第二部品当接面は、前記チップ部品の上面全体に接する面積を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧着冶具。
  4. 前記第二部品当接面は、前記二つの長辺の少なくとも一方を、その長辺の一端及び他端から所定の長さの部分を他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の圧着冶具。
  5. 前記第二部品当接面は、前記二つの長辺の少なくとも一方を、その長辺の中心を境にして一端側の部分と他端側の部分とを他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の圧着冶具。
  6. 前記第二部品当接面は、前記二つの長辺の両方をそれぞれ、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退させた形状に形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の圧着冶具。
  7. 画面エリアを含む主要部と該主要部の一つの辺の外側に張出した端子配列部とからなり、前記端子配列部の表面が前記主要部の表面よりも低い位置にある表示パネルと、端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着された配線フィルムとからなる表示装置の製造方法であって、
    前記表示パネルの端子配列部に前記配線フィルムの前記端部を重ね、
    前記配線フィルムの前記端部に当接する配線フィルム当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かってそれぞれ他方の長辺の方向に後退した形状に形成された圧着冶具により、前記配線フィルムの前記端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着することを特徴とする表示装置の製造方法。
  8. 前記表示パネルの端子配列部の前記配線フィルムが圧着される領域に、複数の信号入力端子と複数のダミー端子とを、前記主要部の前記端子配列部に隣接する辺と平行な方向に配列させると共に、前記各信号入力端子の配列部の両端側にそれぞれ前記ダミー端子を所定数ずつ配置して形成し、
    前記表示パネルの端子配列部に圧着される端部に前記各信号入力端子及び各ダミー端子にそれぞれ対応する複数の端子部を形成した前記配線フィルムの前記端部を、前記表示パネルの端子配列部に、異方導電性接着剤の層を介して重ね、
    前記圧着冶具により前記配線フィルムの前記端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着し、前記表示パネルの各信号入力端子及び各ダミー端子と前記配線フィルムの各端子部とを前記異方導電性接着剤により電気的に接続することを特徴とする請求項7に記載の表示装置の製造方法。
  9. 画面エリアを含む主要部と該主要部の一つの辺の外側に張出した端子配列部とからなり、前記端子配列部の表面が前記主要部の表面よりも低い位置にある表示パネルと、前記表示パネルの端子配列部に圧着されたLSIチップとからなる表示装置の製造方法であって、
    前記表示パネルの端子配列部に前記LSIチップを配置し、
    前記LSIチップの上面に当接するLSI当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かってそれぞれ他方の長辺の方向に後退した形状に形成された圧着冶具により、前記LSIチップを前記表示パネルの端子配列部に圧着することを特徴とする表示装置の製造方法。
  10. 画面エリアを含む主要部と該主要部の一つの辺の外側に張出した端子配列部とからなり、前記端子配列部の表面が前記主要部の表面よりも低い位置にあり、前記端子配列部にLSIチップが配置された表示パネルと、端部を前記表示パネルの端子配列部上の前記LSIチップよりも外側の領域に圧着された配線フィルムとからなる表示装置の製造方法であって、
    前記表示パネルの端子配列部に前記配線フィルムの端部を重ね、
    前記配線フィルムの前記端部に当接する配線フィルム当接面を有し、該当接面が、二つの長辺と二つの短辺とを有し、前記二つの長辺の少なくとも一方が、その長辺の中央部から一端及び他端に向かって他方の長辺の方向に後退した形状に形成された圧着冶具により、前記配線フィルムの端部を前記表示パネルの端子配列部に圧着することを特徴とする表示装置の製造方法。
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