JP2012008361A - 実体顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い倍率域で最適な偏斜照明を行い、効果的なコントラスト観察が行える実体顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】実体顕微鏡装置10は、光源100の像の近傍に配置される照明光学系開口絞り111と、この光を略平行光束にして標本面101に照射するコンデンサレンズ107と、標本面101から射出した光を集光して略平行光束にする対物レンズ108と、対物レンズ108の像側の焦点面若しくはその近傍に配置される結像光学系開口絞り113と、変倍状態に関わらず固定された入射瞳が結像光学系開口絞り113と略一致するように配置され、略平行光束を複数の略平行光束として射出する複数のアフォーカルズーム系109と、これらの略平行光束を集光する複数の結像レンズ110と、照明光学系開口絞り111の開口部の形状を変化させる複数のコントラスト観察用の光学部材112と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、実体顕微鏡装置に関する。
従来、コントラスト観察の行える実体顕微鏡装置で、対物レンズの瞳と共役な位置で遮蔽板を制御して偏斜照明を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−133308号公報
しかしながら、従来の技術を利用した実体顕微鏡装置では、変倍によって光軸方向に大きく移動するアフォーカルズーム系の入射瞳に対して、遮蔽板を配置した位置が入射瞳と一致する倍率でしか最適な偏斜照明を行うことができず、例えば中間倍率域では瞳の位置から離れた場所に配置された遮蔽板が必要以上の光線を切ってしまい、視野欠けや周辺減光などの問題が生じる可能性が高い。アフォーカルズーム系の変倍域が広がる程入射瞳の位置は大きく動くため、上述の問題はより深刻となる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、広い倍率域で最適な偏斜照明を行い、効果的なコントラスト観察が行える実体顕微鏡装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る実体顕微鏡装置は、光源若しくは当該光源の像の近傍に配置され、この光源若しくは当該光源の像から射出される光の少なくとも一部を制限する照明光学系開口絞りと、照明光学系開口絞りを通過した光を略平行光束にして標本面に照射するコンデンサレンズと、標本面から射出した光を集光して略平行光束にする対物レンズと、対物レンズの像側の焦点面若しくはその近傍に配置され、この対物レンズから射出した略平行光束の少なくとも一部を制限する結像光学系開口絞りと、変倍状態に関わらず固定された入射瞳が結像光学系開口絞りと略一致するように配置され、対物レンズから射出されて結像光学系開口絞りを通過した略平行光束を、複数の略平行光束として射出する複数のアフォーカルズーム系と、この複数のアフォーカルズーム系の各々から射出される略平行光束を集光する複数の結像レンズと、照明光学系開口絞りの、複数のアフォーカルズーム系に対応した複数の開口部の形状を変化させる複数のコントラスト観察用の光学部材と、を有することを特徴とする。
このような実体顕微鏡装置において、複数のアフォーカルズーム系は、左右に並ぶ2つのアフォーカルズーム系で構成され、また、照明光学系開口絞りは2つの開口部を有し、コントラスト観察用の光学部材は、光軸と略直交する面内において、挿脱されて照明光学系開口絞りの2つの開口部の形状を変化させるように構成されることが好ましい。
また、このような実体顕微鏡装置において、コントラスト観察用の光学部材は、照明光学系開口絞りの2つの開口部の形状を左右合同に変化させることが好ましい。
また、このような実体顕微鏡装置において、コントラスト観察用の光学部材は、照明光学系開口絞りの一方の開口部を完全に塞ぎ、他方の開口部の形状を変化させることが好ましい。
また、このような実体顕微鏡装置は、対物レンズが交換可能に構成され、いずれの対物レンズに対してもコントラス観察用の光学部材を共通して使用可能であることが好ましい。
本発明に係る実体顕微鏡装置を以上のように構成すると、広い倍率域で最適な偏斜照明を行い、効果的なコントラスト観察を行うことができる。
実体顕微鏡装置の光学系の構成を示す説明図である。 上記実体顕微鏡装置に用いられるアフォーカルズーム系の構成を示す説明図であって、(a)は低倍端状態を示し、(b)は高倍端状態を示す。 第1の実施形態における遮光方法を示す説明図であって、(a)は、照明光学系開口絞りと遮蔽板の関係を示し、(b)は結像光学系開口部の様子を示す。 第2の実施形態における遮光方法を示す説明図であって、(a)は、照明光学系開口絞りと遮蔽板の関係を示し、(b)は結像光学系開口部の様子を示す。 第3の実施形態における遮光方法を示す説明図であって、(a)は、照明光学系開口絞りと遮蔽板の関係を示し、(b)は結像光学系開口部の様子を示す。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて本実施の形態に係る実体顕微鏡装置の光学系について説明する。この実体顕微鏡装置10は、LED又はハロゲンランプ等の光源100から放射された光を標本面101に照射して照明する照明光学系120と、この標本面101からの光を集光して一次結像面102R,102Lに標本面101の像を結像する観察光学系130と、から構成される。なお、本実施形態の場合、照明光学系120は、標本面101を挟んで観察光学系130と対向する位置に配置される透過照明光学系として構成されている。
照明光学系120は、光源100側から順に、この光源100から放射された光を略平行光束にするコレクタレンズ104と、コレクタレンズ104を通過した光束を上方(標本面101の方向)に偏向させるミラー105と、このミラー105からの光を集光して光源100の像を結像する投影レンズ106と、投影レンズ106からの光束を制限する照明光学系開口絞り111と、この照明光学系開口絞り111の近傍に配置され、開口部111L,111Rの形状を変化させるコントラスト観察用の光学部材であって、開口部111L,111Rを通過する光束の一部を遮蔽する遮蔽板112と、照明光学系開口絞り111を通過した光を略平行光束として標本面101に照射するコンデンサレンズ107と、から構成される。ここで、照明光学系開口絞り111は、投影レンズ106により形成される光源の像の位置若しくはその近傍に配置されている。また、コンデンサレンズ107は、その光源側焦点が、上記光源の像と略一致するように配置されている。
また、観察光学系130は、標本面101からの光を集光して略平行光束にする対物レンズ108と、対物レンズ108からの光束を制限する結像光学系開口絞り113と、結像光学系開口絞り113を通過した略平行光束の倍率を変化させて略平行光束として射出するアフォーカルズーム系109と、この略平行光束を集光して標本面101の像を一次結像面102に結像する結像レンズ110と、から構成される。なお、この観察光学系130は、1つの対物レンズ108に対して、この対物レンズ108の光軸に略平行に配置された右眼用及び左眼用2つのアフォーカルズーム系109L,R及び2つの結像レンズ110L,110Rを有して構成される。また、結像光学系開口絞り113も、2つのアフォーカルズーム系109L,109Rの光軸が通るように2つの開口部113L,113Rが形成されている。このように、この実体顕微鏡装置10は、左右2つの眼に入射する光束の光学系を少なくとも部分的に独立させ、その光軸103L,103Rが標本面101上で交わるようにすることにより、異なった方向から見た標本面101の拡大像を作ることができ、例えば、図示しない接眼レンズを通して観察することで標本の立体視を可能としている。なお、照明光学系開口絞り111も、2つのアフォーカルズーム系109L,109Rの光軸103L,103Rが通るように2つの開口部111L,111Rが形成されている。
アフォーカルズーム系109の左右の光路109L,109Rの各々は、図2に示すように、標本面101側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、弱い正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、から構成され、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が変倍用のレンズ群として用いられる。すなわち、第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4を固定し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3を光軸に沿って移動させることにより、標本面101の像の観察倍率を任意に変更することが可能である。この図2に示す例では、図2(a)に示す低倍端状態から図2(b)に示す高倍端状態に変化するときに第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3を像側に移動させている。なお、観察倍率は、対物レンズ108の倍率とアフォーカルズーム系109の倍率との積によって決まる。
この図2に示すアフォーカルズーム系109の構成例について、各レンズ群の屈折力と、低倍率時ならびに高倍率時における各レンズ群の主点位置について表1に例示する。なお、この表1においてfはこのアフォーカルズーム系109と結像レンズ110の合成焦点距離を示し、f1は第1レンズ群G1の焦点距離を示し、f2は第2レンズ群G2の焦点距離を示し、f3は第3レンズ群G3の焦点距離を示し、f4は第4レンズ群G4の焦点距離を示す。なお、以下に示す焦点距離及び主点間隔の単位は、特記の無い場合、一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることはなく、他の適当な単位を用いることもできる。
(表1)
f1=89.99
f2=−16.00
f3=54.82
f4=7365.80

低倍率時(f=100)
G1〜G2主点間隔 8.58
G2〜G3主点間隔 34.49
G3〜G4主点間隔 85.86

高倍率時(f=800)
G1〜G2主点間隔 65.78
G2〜G3主点間隔 7.22
G3〜G4主点間隔 55.95
このような構成のアフォーカルズーム系109は、変倍しても入射瞳の位置が変化せず、第1レンズ群G1よりも物体側の位置に形成されている。ここで、対物レンズ108は無限遠補正型であり、この対物レンズ108の像側焦点面は最も像側のレンズ面よりも像側(この対物レンズ108とアフォーカルズーム系109との間)にある。そして、対物レンズ108の像側焦点面またはその近傍に結像光学系開口絞り113が配置されている。このため、対物レンズ108の物体側の入射瞳は無限遠方(テレセントリック)となり、標本面101の各点から出た光束の主光線は光軸方向に平行となる。また、この結像光学系開口絞り113の位置をアフォーカルズーム系109の入射瞳若しくはその近傍とすることで、アフォーカルズーム系109の変倍用レンズ群(G2,G3)を移動させて変倍しても、その変倍域の全体にわたって対物レンズ108の入射瞳位置を無限遠方に配置することができる。つまり、アフォーカルズーム系109による変倍状態に関わらず、対物レンズ108の物体側のテレセントリック性を保つことができる。
なお、対物レンズ108を複数の倍率の対物レンズと交換可能なように構成した場合には、それぞれの対物レンズ108をこの実体顕微鏡装置10に取り付けたときの取り付け面から像側の焦点面までの距離が変化しないように構成することにより、対物レンズ108を交換しても、結像光学系開口絞り113を固定したままで、対物レンズ108の像側の焦点面と結像光学系開口絞り113の配置面とを一致させることができる。さらに、結像光学系開口絞り113の配置面とアフォーカルズーム系109の入射瞳位置が一致した状態も維持できる。
ところで、このような実体顕微鏡装置10において、適切な透過照明観察を行うためには、観察光学系130の入射瞳を照明光で満たす必要がある。そのためには、標本面101から見て対物レンズ108と逆方向にある観察光学系130の入射瞳共役像を照明光で満たすことが必要である。ここで、上述の照明光学系120のコンデンサレンズ107はその光源側焦点が投影レンズ106により形成される光源100の像と略一致するように配置されている、すなわち、照明光学系開口絞り111と略一致するように配置されているため、結像光学系開口絞り113と照明光学系開口絞り111とは略共役な位置に配置されている(結像光学系開口絞り113の左右の開口部113L,113Rと照明光学系開口絞り111の左右の開口部111R,111Lもそれぞれ略共役な位置に配置されている)。そのため、アフォーカルズーム系109の倍率に応じて調節される結像光学系開口絞り113の絞り量に応じて照明光学系開口絞り111の絞り量を調節することにより、観察光学系130の入射瞳を照明光で満たすことができる。また、照明光学系開口絞り111の近傍に配置された遮蔽板112により照明光学系開口絞り111の開口部111L,111Rの少なくとも一部を塞ぐことにより、観察光学系130の入射瞳に形成される開口の形状を制御することができる。すなわち、標本面101を照明する照明光の照射角度を変化させた偏斜照明を行うことにより、対物レンズ108に直接入射する照明光と、標本面101から発する回折光の強度の割合を調節することができる。
[第1の実施形態]
それでは、以上のような構成の実体顕微鏡装置10において、照明光学系開口絞り111の左右の開口部111L,111Rを塞ぐ遮蔽板112の構成について説明する。まず、図3を用いて第1の実施形態に係る遮蔽板112の構成について説明する。
図3(a)は図1における照明光学系開口絞り111の開口部111L,111Rの位置で、光軸に垂直な平面で光源100側から標本面101側方向に見たものである。また、遮蔽板112は、左右の開口部111L,111Rに対応させてそれぞれ左遮蔽板112L及び右遮蔽板112Rで構成されている。この位置付近で遮蔽板112L,112Rを図3(a)の上下方向、すなわち、観察光学系130の左右眼用の2つの光軸103L,103Rが並ぶ方向と略直交する方向に挿脱することで、開口の形状を操作し、標本面101に照射される照明光に偏りを持たせ、コントラスト観察を行うことができる。図3(b)は、図1における結像光学系開口部113L,113Rの位置で、光軸に垂直な平面で標本面101側から一次結像面102側方向に見たものである。すなわち、この図3(b)は照明光学系開口部111L,111Rを通過した光束が、それぞれと共役な位置にある結像光学系開口部113R,113Lを通過する様子を表したものである。このような構成とすると、遮蔽板112L,112Rの光路への挿入量に対応して開口形状を連続的に変化させることができる。また、遮蔽板112(112L,112R)の挿脱により標本面101への偏斜照明光も連続的に変化させることができ、これによりコントラストを調整することが可能である。また本実施形態では右目系と左目系の照明光の偏りが等しくなる狙いで、図3(a)において、一方の開口部について開口の中心を通り図3(a)の縦方向に引いた直線に対して線対称であり、且つ、左右の開口が合同形状に遮光されていることが特徴であり、この範囲であれば遮蔽板112は2枚に限られず、例えば図3(a)の下方から新たな遮蔽板を挿入して上下から照明光学系開口絞り111L,111Rを遮光することも可能であり、遮蔽板112L,112Rを挿脱する方向も、上下方向に限られない。本実施形態によれば、左右の観察光路の偏斜照明の程度(標本面101に照射される照明光の角度の範囲)が全く同じであるため、無理なく立体観察を行いながら、低コントラスト標本にコントラストを付けて観察することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態を図4に示す。図4(a)は図1における照明光学系開口絞り111の開口部111L,111Rの位置で、光軸に垂直な平面で光源100側から標本面101側方向に見たものである。この位置で左右の遮蔽板112L′,112R′を図の上下方向に挿脱することで、開口の形状を操作し、標本面101に照射される照明光に偏りを持たせ、コントラスト観察を行うことができる。図4(b)は、図1における結像光学系開口部113L,113Rの位置で、光軸に垂直な平面で標本面101側から一次結像面102側方向に見たものである。すなわち、この図4(b)は照明光学系開口部111L,111Rを通過した光束が、それぞれと共役な位置にある結像光学系開口部113R,113Lを通過する様子を表したものである。ここで、この遮蔽板112L′,112R′のそれぞれには、図4(a)の右上方から左下方に向かって開口部111L,111Rを開放する三角形状の開口部112La,112Raと、図4(a)の左下方から右上方に向かって開口部111L,111Rを開放する三角形状の開口部112Lb,112Rbとが形成されている。そのため、遮蔽板112L′,112R′の挿入位置を変えることにより、標本面101を照射する照明光の照射方向を変化させることができる。このように、本実施形態では照明光学系開口絞り111の左右の開口部111L,111Rを様々な形状に操作することで、コントラストの度合いを様々に調整することが可能であり、その目的の範囲において遮蔽板112は図4(a)に示す左右の遮蔽板112L′,112R′の形状に限らない。本実施形態によれば、標本面101に対し、より大きな角度で照明することができ、位相差の小さな標本でもコントラストを付けて観察することが可能となる。
[第3の実施形態]
最後に、第3の実施形態を図5に示す。図5(a)は図1における照明光学系開口絞り111の開口部111L,111Rの位置で、光軸に垂直な平面で光源100側から標本面101側方向に見たものである。この位置付近において、左遮蔽板112L″で左開口部111Lを完全に塞ぎ、右遮蔽板112R″で右開口部111Rの少なくとも一部を塞ぐことで、この右開口部111Rを通過する照明光で標本面101を照明する。図5(b)は、図1における結像光学系開口部113L,113Rの位置で、光軸に垂直な平面で標本面101側から一次結像面102側方向に見たものである。すなわち、この図5(b)は照明光学系開口部111L,111Rを通過した光束が、それぞれと共役な位置にある結像光学系開口部113R,113Lを通過する様子を表したものである。そして、結像光学系開口絞り113の左開口部113Lを通過した光線を例えば撮像素子でもって画像取得を行う。ここで、右遮蔽板112R″を図5(a)の上下方向に挿脱することで、照明光学系開口絞り111の右開口部111Rの形状を操作し、標本面101に照射される照明光に偏りを持たせ、コントラスト観察を行うことができる。本態様によれば、撮像素子が取り付けられていない方の開口部112Lから迷光(レンズ面などで生じる不要な反射光など)が紛れ込むことがなく、S/Nの良い画像取得が可能となる。また、結像光学系開口絞り113の右開口部113Rを通過した光線を例えば撮像素子でもって画像取得を行ってもよい。このとき、右側の結像光学系に標本面101からの直接光は入らず、標本面101での回折光や散乱光を観察することができ、いわゆる暗視野観察画像が取得できる。さらに、結像光学系開口絞り113の左右開口部113R,113Lを通過したそれぞれの光線両方を、例えば撮像素子でもって画像取得を行ってもよい。左右それぞれの結像光学系で得られた画像を個別に評価してもよいが、左右の画像を重ねる、若しくは差分を取るなど画像処理を施し、コントラストを制御することも可能である。
この図5(a)に示すように、右遮蔽板112R″の挿脱に際して開口形状が連続的に変化することが本実施形態の特徴である。右遮蔽板112R″の挿脱により標本面101への偏斜照明光も連続的に変化させることができ、これによりコントラストを調整することが可能である。この特徴を持たせる範囲において、右遮蔽板112R″の形状は図5(a)に示すような三角形状に限らない。また、左右対称の光学系であるため、右開口部111Rを塞ぎ、左開口部111Lを先述と同様の操作で遮光するようにしても構わない。本実施形態は先述の第1の実施形態に比べ、右開口部111Rを通過した照明光が標本面101に照射される角度が大きくなり、より高いコントラストを得ることが可能である。
10 実体顕微鏡装置 100 光源 101 標本面
107 コンデンサレンズ 108 対物レンズ
109(109L,109R) アフォーカルズーム系
110(110L,110R) 結像光学系
111 照明光学系開口絞り 111L,111R 開口部
112 遮蔽板(コントラスト観察用の光学部材)
113 結像光学系開口絞り

Claims (5)

  1. 光源若しくは当該光源の像の近傍に配置され、前記光源若しくは当該光源の像から射出される光の少なくとも一部を制限する照明光学系開口絞りと、
    前記照明光学系開口絞りを通過した前記光を略平行光束にして標本面に照射するコンデンサレンズと、
    前記標本面から射出した光を集光して略平行光束にする対物レンズと、
    前記対物レンズの像側の焦点面若しくはその近傍に配置され、前記対物レンズから射出した前記略平行光束の少なくとも一部を制限する結像光学系開口絞りと、
    変倍状態に関わらず固定された入射瞳が前記結像光学系開口絞りと略一致するように配置され、前記対物レンズから射出されて前記結像光学系開口絞りを通過した前記略平行光束を、複数の略平行光束として射出する複数のアフォーカルズーム系と、
    前記複数のアフォーカルズーム系の各々から射出される前記略平行光束を集光する複数の結像レンズと、
    前記照明光学系開口絞りの、前記複数のアフォーカルズーム系に対応した複数の開口部の形状を変化させる複数のコントラスト観察用の光学部材と、を有することを特徴とする実体顕微鏡装置。
  2. 前記複数のアフォーカルズーム系は、左右に並ぶ2つのアフォーカルズーム系で構成され、前記照明光学系開口絞りは2つの前記開口部を有し、
    前記コントラスト観察用の光学部材は、光軸と略直交する面内において、挿脱されて前記照明光学系開口絞りの前記2つの開口部の形状を変化させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の実体顕微鏡装置。
  3. 前記コントラスト観察用の光学部材は、前記照明光学系開口絞りの前記2つの開口部の形状を左右合同に変化させることを特徴とする請求項2に記載の実体顕微鏡装置。
  4. 前記コントラスト観察用の光学部材は、前記照明光学系開口絞りの一方の開口部を完全に塞ぎ、他方の開口部の形状を変化させることを特徴とする請求項2に記載の実体顕微鏡装置。
  5. 前記対物レンズが交換可能に構成され、
    いずれの対物レンズに対しても前記コントラス観察用の光学部材を共通して使用可能であることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の実体顕微鏡装置。
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