JP2012006797A - 光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012006797A
JP2012006797A JP2010145232A JP2010145232A JP2012006797A JP 2012006797 A JP2012006797 A JP 2012006797A JP 2010145232 A JP2010145232 A JP 2010145232A JP 2010145232 A JP2010145232 A JP 2010145232A JP 2012006797 A JP2012006797 A JP 2012006797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clean air
chamber
forced cooling
optical fiber
cooling chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010145232A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yamada
徹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2010145232A priority Critical patent/JP2012006797A/ja
Publication of JP2012006797A publication Critical patent/JP2012006797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/025Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor from reheated softened tubes, rods, fibres or filaments, e.g. drawing fibres from preforms
    • C03B37/027Fibres composed of different sorts of glass, e.g. glass optical fibres
    • C03B37/02718Thermal treatment of the fibre during the drawing process, e.g. cooling
    • C03B37/02727Annealing or re-heating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2205/00Fibre drawing or extruding details
    • C03B2205/56Annealing or re-heating the drawn fibre prior to coating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Abstract

【課題】ファイバ強度の低下を減少させ、断線を防止できる光ファイバの製造方法を得る。
【解決手段】線引炉21の外に導出されるガラスファイバ13を徐冷するクリーンエアチャンバー23と、強制冷却する強制冷却チャンバー25と、を順次に設け、クリーンエアチャンバー23および強制冷却チャンバー25の内部のクリーン度をオンラインでモニターし、クリーンエアチャンバー23および強制冷却チャンバー25の内部で直径0.5μm以上のダスト量が、一立方メートル当たり十個以下となるように、また同時に、両チャンバー23,25の内圧をモニターし、強制冷却チャンバー25の内圧がクリーンエアチャンバー23よりも高く且つ両チャンバー23,25の内圧がチャンバー外部29に対し陽圧となるように、両チャンバー23,25に供給するクリーンエア31とドライエア33の風量を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバの製造方法に関し、特に線引された光ファイバの断線頻度を低減させる光ファイバの製造方法に関する。
一般に、光ファイバ用母材を加熱溶融する線引炉から引き出されたガラスファイバは、その保護のために樹脂塗布装置に通され、外周を紫外線硬化樹脂などで被覆するようにしている。この場合、光ファイバの温度が高い状態では樹脂の塗布が不安定となるため、線引炉から引き出された2000℃程度のガラスファイバを、塗布が安定する温度まで冷却して樹脂塗布装置に送り込む必要がある。通常、線引炉と樹脂塗布装置との間に、光ファイバを強制冷却するための冷却装置が介装されており、このような光ファイバ冷却装置としては、例えば特許文献1や、特許文献2などに開示されるものが周知となっている。
特許文献1に開示の光ファイバ冷却装置では、−70℃の冷媒を用いること、結露しないように乾燥装置を用いること、などの記載がある。特許文献2に開示の光ファイバの製造方法では、ダストの付着を防止する目的で、線引炉、強制冷却装置を囲むボックスを設けること、などの記載がある。
線引炉内でガラス体を溶融した高温のガラスファイバは、安定して樹脂をコーティングする温度まで冷却するために、樹脂塗布装置との間に空冷部や強制冷却部を設けている。また、線引炉から導出されたガラスファイバは、樹脂が被覆されるまでのラインがクリーン化されていることが望ましい。ガラスファイバの表面に異物が付着すると、ガラスファイバの強度が低下し、断線の虞が生じるからである。そのため、空冷部、強制冷却部をチャンバーで囲い(クリーンエアチャンバー、強制冷却チャンバー)、各チャンバー内にはクリーンエアを供給している。
しかしながら、クリーンエアチャンバー内および強制冷却チャンバー内は常時クリーン化した状態を維持しなければならず、フィルタ詰まりにより必要風量が低下したりすると、クリーンな状態を維持できないことがあった。また、強制冷却チャンバー内は、常にドライな状態でなければ、強制冷却管内の冷媒温度(例えば、−70℃)が低いことにより強制冷却管に水滴(さらには霜)が発生し、ガラスファイバと接触して断線してしまうことがあった。さらに、上記状態を保った場合であっても、クリーンエアの流量を大きくしすぎると、チャンバー内のクリーンエアの流れが乱れ、線引中のガラスファイバの線ブレが大きくなり、強制冷却装置などに接触し断線してしまう可能性もあった。クリーンエアチャンバーと強制冷却チャンバーとの全体を囲い、ドライエアを供給すれば、少なくとも水滴が発生する問題は解決するが、設備コストが増大し現実的でなかった。
特開平10−259036号公報 特開2003−48739号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ダストや結露によるファイバ強度の低下を減少させ、断線を低減できる光ファイバの製造方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 光ファイバ母材を線引きし、得られるガラスファイバを徐冷および強制冷却してガラス保護用の樹脂で被覆する光ファイバの製造方法であって、
線引炉の下方に導出されるガラスファイバを徐冷する空冷部を囲うクリーンエアチャンバーと、強制冷却する強制冷却部を囲う強制冷却チャンバーと、を順次隣接して設け、
前記クリーンエアチャンバーおよび前記強制冷却チャンバーの内部のクリーン度をオンラインでモニターして、該クリーンエアチャンバーおよび該強制冷却チャンバーの内部での直径0.5μm以上のダスト量が一立方メートル当たり十個以下となるようにし、また同時に、前記クリーンエアチャンバーおよび前記強制冷却チャンバーの内圧をモニターして、前記強制冷却チャンバーの内圧が前記クリーンエアチャンバーよりも高く、且つ前記クリーンエアチャンバーおよび前記強制冷却チャンバーの内圧が両チャンバー外部に対し陽圧となるように、前記クリーンエアチャンバーに供給するクリーンエアおよび前記強制冷却チャンバーに供給するドライエアの風量を各々調整することを特徴とする光ファイバの製造方法。
この光ファイバの製造方法によれば、クリーンエアチャンバー内および強制冷却チャンバー内のダスト量をモニターし、これが所定量となるとクリーンエアの風量が増加されるので、常にチャンバー内をクリーンな状態に保つことができる。また、チャンバーの内圧をモニターし、強制冷却チャンバーの内圧がクリーンエアチャンバーの内圧よりも下がらないように、ドライエアの風量が増加されるので、クリーンエアチャンバーの空気が強制冷却チャンバーに流入することがない。
(2) (1)の光ファイバの製造方法であって、
前記クリーンエアチャンバーと前記強制冷却チャンバーの差圧をオンラインでモニターすることを特徴とする光ファイバの製造方法。
この光ファイバの製造方法によれば、差圧がオンラインでモニターされるので、より迅速、正確に風量を制御することができ、クリーンエアチャンバーからの湿気が強制冷却チャンバーへ流入することを防ぐことができる。
(3) (1)又は(2)の光ファイバの製造方法であって、
前記クリーンエアチャンバーへの風量を0.5m/分以上2.5m/分以下とすることを特徴とする。
この光ファイバの製造方法によれば、クリーンエアチャンバーへの風量を制御することにより、ダスト量を減らして、断線頻度を低減することが可能であり、また、光ファイバの線ブレの発生を防止することができる。
本発明に係る光ファイバの製造方法によれば、クリーンエアチャンバーおよび該強制冷却チャンバーで直径0.5μm以上のダスト量が、一立方メートル当たり十個以下となるように、また同時に、強制冷却チャンバーの内圧がクリーンエアチャンバーよりも高く且つ両チャンバーの内圧がチャンバー外部に対し陽圧となるように、クリーンエアとドライエアの風量を調整するので、常にファイバ走行ラインをクリーン化することができ、ダストの付着を防止できる。これに加え、両チャンバーが外部に対し陽圧になるとともに、強制冷却チャンバーの圧力の方を高くするので、強制冷却チャンバーがドライ状態に保たれ、結露発生を防止できる。この結果、強制冷却チャンバー内をクリーンな状態に維持しつつ、ドライな状態に保て、ファイバ強度の低下を減少させて、断線頻度を低減することができる。
本発明に係る光ファイバの製造方法に使用される製造装置の概略を表す構成図である。 本発明に係る製造方法の手順の一例を表す流れ図である。 断線頻度とクリーンエアチャンバーへの風量との相関図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る光ファイバの製造方法に使用される製造装置の概略を表す構成図である。
光ファイバの製造装置100は、光ファイバ母材11が送り込まれる線引炉21の直下に、クリーンエアチャンバー23と、強制冷却チャンバー25とが配置され、線引炉21内にて加熱溶融する光ファイバ母材11の下端部から引き出された高温のガラスファイバ13を、塗布が安定する温度まで冷却するようになっている。強制冷却チャンバー25の下方には、ガラスファイバ13の外周面に紫外線硬化樹脂15などを少なくとも一層以上被覆するための樹脂塗布装置35が設けられている。この樹脂塗布装置35をガラスファイバ13が通過する間に、樹脂塗布装置35内に蓄えられた樹脂15がガラスファイバ13の外周面に所定の厚みで塗布される。
樹脂塗布装置35の直下には、ガラスファイバ13に塗布された樹脂15を硬化させるための不図示の樹脂硬化装置が設けられ、樹脂塗布装置35から送り出されるガラスファイバ13がこの樹脂硬化装置を通過する間に外周面に塗布された樹脂15が硬化し、ガラスファイバ13に対して樹脂15が一体的に接合されて光ファイバ19となる。光ファイバ19は、その後、不図示のガイドローラを介して不図示の巻取り装置の巻取りドラムに巻き取られて行く。
クリーンエアチャンバー23にはクリーンエア発生装置37が接続される。クリーンエア発生装置37とクリーンエアチャンバー23とを接続する接続ダクト39にはクリーンエア風量計41が取り付けられ、クリーンエア風量計41は制御装置43に接続される。制御装置43としては、CPUや記憶装置を備えるパーソナルコンピュータや、プログラマブルシーケンサー等を用いることができる。制御装置43はクリーンエア風量計41からの検出信号にてクリーンエアチャンバー23への送風量を演算する。
クリーンエアチャンバー23と強制冷却チャンバー25は仕切壁45にて仕切られ、仕切壁45にはガラスファイバ13の通過孔47が穿設される。クリーンエアチャンバー23と強制冷却チャンバー25には差圧計49が取り付けられ、差圧計49は制御装置43に接続される。制御装置43は、差圧計49からの検出信号にて両チャンバー23,25への風量を制御する。
クリーンエアチャンバー23、強制冷却チャンバー25にはダストカウンタ51が取り付けられ、ダストカウンタ51は制御装置43に接続される。制御装置43は、ダストカウンタ51からの検出信号にて両チャンバー23,25への風量を制御する。ダストカウンタ51は、所定容積内における所定サイズのダスト量(例えば個数)を検出する。本実施の形態では、一立方メートル当たりにおける直径0.5μm以上のダスト個数を検出する。ダストカウンタ51としては、例えば、クリーンエア31中における粒子からの散乱光強度の検出によりダスト数を測定値として得るパーティクルカウンタを用いることができる。
強制冷却チャンバー25にはガラスファイバ13のラインを囲むようにして冷却装置53の熱交換器55が配置され、熱交換器55には冷媒として、例えば−70℃から少なくとも室温程度までの範囲で液相となるパーフルオロポリエーテルなどが供給される。供給された冷媒は、減圧装置にて例えば−20℃の蒸発温度を維持するように減圧される。強制冷却チャンバー25にはドライエア発生装置57が接続される。ドライエア発生装置57と強制冷却チャンバー25とを接続する接続ダクト59にはドライエア風量計61が取り付けられ、ドライエア風量計61は制御装置43に接続される。制御装置43はドライエア風量計61からの検出信号にて強制冷却チャンバー25へのドライエア33の送風量を演算する。
したがって、製造装置100では、クリーンエア31の風量と、ダスト量と、両チャンバー23,25の差圧と、ドライエア33の風量と、ダスト量と、がモニターできるようになされている。ここで、モニターとは、上記風量、ダスト量、差圧をリアルタイムで得ることによる監視を言う。なお、制御装置43に表示装置を接続し、上記測定値を視認可能としても勿論良い。
本実施の形態において、制御装置43は、以下の制御を行うよう制御手順が設定されている。すなわち、クリーンエアチャンバー23および強制冷却チャンバー25の内部のクリーン度をオンラインでモニターし、クリーンエアチャンバー23および強制冷却チャンバー25の内部で直径0.5μm以上のダスト量が、一立方メートル当たり十個以下となるように、また同時に、クリーンエアチャンバー23および強制冷却チャンバー25の内圧をモニターし、強制冷却チャンバー25の内圧がクリーンエアチャンバー23よりも高く且つクリーンエアチャンバー23および強制冷却チャンバー25の内圧がチャンバー外部29に対し陽圧となるように、クリーンエアチャンバー23に供給するクリーンエア31および強制冷却チャンバー25に供給するドライエア33の風量を調整する。
次に、上記製造装置を用いた光ファイバの製造方法を説明する。
図2は本発明に係る製造方法の手順の一例を表す流れ図である。
ガラスファイバ13は、線引炉21から導出された高温の状態で、表面に異物が付着すると強度低下に結びつくため、ファイバ走行ラインは常にクリーン化する必要がある。そのため、ダストカウンタ51にてクリーンエアチャンバー23内および強制冷却チャンバー25内のダスト量を検出する(S1)オンライン監視を行う。
制御装置43は、オンライン監視において、クリーンエアチャンバー内および強制冷却チャンバー内の直径0.5μm以上のダスト量が、一立方メートル当たり十個以上であるか否かの判断を常に行う(S2)。一立方メートル当たりのダストが十個以上となれば、制御装置43がその検出結果に基づき、クリーンエア31の風量増加(S3)と、ドライエア33の風量増加(S4)を行う。このように、クリーン度をオンラインで常時モニターすることにより、クリーンエア31およびドライエア33の風量を適切に制御できるようになされている。
また、クリーンエアチャンバー23内と強制冷却チャンバー25内の差圧を差圧計49により検出する(S5)。制御装置43は、その検出信号に基づき風量を制御する(S6)。すなわち、制御装置43は、強制冷却チャンバー25内の圧力がクリーンエアチャンバー23内の圧力よりも低くなろうとすると、ドライエア33の風量を増加させ、常に強制冷却チャンバー25内の圧力が高くなるように風量調整を行う。これにより、クリーンエアチャンバー23からの湿気が強制冷却チャンバー25へ流入することが阻止される。
さらに、制御装置43は、クリーンエアチャンバー23の内部が、クリーンエアチャンバー23の外部に対して陽圧であるように制御する。クリーンエアチャンバー23内の圧力は、例えば圧力センサをクリーンエアチャンバー23に設けて検出する。但し、製造装置100が大気圧下の設置であれば、クリーンエア風量計41の検出値をもって陽圧検出情報に代えることも可能となる。
製造装置100は、クリーンエアチャンバー23内の圧力を検出し、外圧よりも低いか否かを判断する(S7)。強制冷却チャンバー25は、上記制御によりクリーンエアチャンバー23よりも陽圧となるので、クリーンエアチャンバー23が外部に対して陽圧であれば、両チャンバー23,25は外部に対し陽圧となる。クリーンエアチャンバー23内の圧力が外圧よりも低くなろうとすると、製造装置100は、クリーンエアチャンバー23に対してはクリーンエア31、強制冷却チャンバー25に対してはドライエア33の風量を増加させる。
制御装置43は、クリーンエアチャンバー内および強制冷却チャンバー内のクリーン度を常にモニターして直径0.5μm以上のダストが、一立方メートル当たり十個以下であるかの判断を行う(S8)。以上の制御は、ダスト量が十個以下と判断された上、運転の継続が判断(S9)されている間、繰り返されることになる。一方、ダスト量が十個以上と判断された場合、ステップS3、S4に戻って、クリーンエア31の風量増加と、ドライエア33の風量増加を行う。
なお、上記の手順中、制御装置43が、クリーンエア31やドライエア33の風量増加を行うようにしても、クリーンエア風量計41によりクリーンエア31の所定の送風量、ドライエア風量計61によりドライエア33の所定の送風量が確認されなかった場合、クリーンエア発生装置37やドライエア発生装置57に装着されたフィルタの目詰まりや汚染が考えられるので、装置を一旦停止させてフィルタの洗浄や交換を行う必要がある。
このように、光ファイバの製造方法では、所定のクリーン度と、圧力を常に維持できるようクリーンエア31およびドライエア33の風量を調整している。これにより、クリーンエアチャンバー23内および強制冷却チャンバー25内を常にクリーン化するとともに、強制冷却チャンバー25への湿気の流入を阻止することにより、ファイバ強度の低下(断線)が減少する良好な製造環境が維持されるようになされている。
したがって、本実施の形態に係る光ファイバ19の製造方法によれば、クリーンエアチャンバー23および強制冷却チャンバー25で直径0.5μm以上のダスト量が、一立方メートル当たり十個以下となるように、また同時に、強制冷却チャンバー25の内圧がクリーンエアチャンバー23よりも高く且つ両チャンバーの内圧がチャンバー外部29に対し陽圧となるように、クリーンエア31とドライエア33の風量を調整するので、常にファイバ走行ラインをクリーン化することができ、ダストの付着を防止できる。
これに加え、両チャンバー23,25が外部に対し陽圧になるとともに、強制冷却チャンバー25の圧力の方が高くなるので、強制冷却チャンバー25がドライ状態に保たれ、結露発生を防止できる。
この結果、強制冷却チャンバー25内をクリーンな状態に維持しつつ、ドライな状態に保つことができ、ファイバ強度の低下を減少させて、断線を防止することができる。
次に、図1の構成の製造装置を用いて線引き試験を行った結果を説明する。
図3は線引き試験で得られた断線頻度とクリーンエアチャンバーへの風量との相関図である。この場合、クリーンエアチャンバー内は、外部に対し陽圧となっている。
図3に示すように、ダスト量を減らすほど(風量を上げるほど)、断線頻度の下がることが知見でき、風量0.5m/分以下にすると、断線頻度が極端に悪化することが分かる。なお、風量0.5m/分の供給状態が、直径0.5μm以上のダスト量10個/mのクリーン度に相当する。但し、図3に示した通り風量を上げることで、ダスト量を減らし(上部からダストを巻き込まないようにする)、断線頻度を低減することが可能ではあるが、あまり上げる(風量2.5m/分以上)と、風がガラスファイバにあたり、その結果、線ブレが発生してしまった。したがって、クリーンエア31の好適な風量範囲は、0.5〜2.5m/分であることが分かった。
なお、クリーンエアチャンバーの内圧が、強制冷却チャンバーの内圧よりも高かった場合は、強制冷却装置に結露が発生してしまっていた。また、クリーンエアチャンバーの内圧が大気圧よりも低い場合には、断線頻度が100件/Mm以上と非常に高くなった。
11 光ファイバ母材
13 ガラスファイバ
15 樹脂
17 被覆
19 光ファイバ
21 線引炉
23 クリーンエアチャンバー
25 強制冷却チャンバー
29 チャンバー外部
31 クリーンエア
33 ドライエア

Claims (3)

  1. 光ファイバ母材を線引きし、得られるガラスファイバを徐冷および強制冷却してガラス保護用の樹脂で被覆する光ファイバの製造方法であって、
    線引炉の下方に導出されるガラスファイバを徐冷する空冷部を囲うクリーンエアチャンバーと、強制冷却する強制冷却部を囲う強制冷却チャンバーと、を順次隣接して設け、
    前記クリーンエアチャンバーおよび前記強制冷却チャンバーの内部のクリーン度をオンラインでモニターして、該クリーンエアチャンバーおよび該強制冷却チャンバーの内部での直径0.5μm以上のダスト量が一立方メートル当たり十個以下となるようにし、また同時に、前記クリーンエアチャンバーおよび前記強制冷却チャンバーの内圧をモニターして、前記強制冷却チャンバーの内圧が前記クリーンエアチャンバーよりも高く、且つ前記クリーンエアチャンバーおよび前記強制冷却チャンバーの内圧が両チャンバー外部に対し陽圧となるように、前記クリーンエアチャンバーに供給するクリーンエアおよび前記強制冷却チャンバーに供給するドライエアの風量を各々調整することを特徴とする光ファイバの製造方法。
  2. 請求項1記載の光ファイバの製造方法であって、
    前記クリーンエアチャンバーと前記強制冷却チャンバーの差圧をオンラインでモニターすることを特徴とする光ファイバの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の光ファイバの製造方法であって、
    前記クリーンエアチャンバーへの風量を0.5m/分以上2.5m/分以下とすることを特徴とする光ファイバの製造方法。
JP2010145232A 2010-06-25 2010-06-25 光ファイバの製造方法 Pending JP2012006797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010145232A JP2012006797A (ja) 2010-06-25 2010-06-25 光ファイバの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010145232A JP2012006797A (ja) 2010-06-25 2010-06-25 光ファイバの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012006797A true JP2012006797A (ja) 2012-01-12

Family

ID=45537797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010145232A Pending JP2012006797A (ja) 2010-06-25 2010-06-25 光ファイバの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012006797A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10308541B2 (en) 2014-11-13 2019-06-04 Gerresheimer Glas Gmbh Glass forming machine particle filter, a plunger unit, a blow head, a blow head support and a glass forming machine adapted to or comprising said filter
JP2020189773A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置
JP2020189772A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置
WO2022244869A1 (ja) * 2021-05-21 2022-11-24 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法及び光ファイバの製造装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10259036A (ja) * 1997-03-21 1998-09-29 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ冷却装置
JP2003048739A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10259036A (ja) * 1997-03-21 1998-09-29 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ冷却装置
JP2003048739A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバの製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10308541B2 (en) 2014-11-13 2019-06-04 Gerresheimer Glas Gmbh Glass forming machine particle filter, a plunger unit, a blow head, a blow head support and a glass forming machine adapted to or comprising said filter
JP2020189773A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置
JP2020189772A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置
JP7159974B2 (ja) 2019-05-23 2022-10-25 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置
US11512018B2 (en) * 2019-05-23 2022-11-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber manufacturing method and optical fiber manufacturing apparatus
JP7419670B2 (ja) 2019-05-23 2024-01-23 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置
WO2022244869A1 (ja) * 2021-05-21 2022-11-24 住友電気工業株式会社 光ファイバの製造方法及び光ファイバの製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012006797A (ja) 光ファイバの製造方法
JP5250630B2 (ja) 光ファイバ母材の製造方法
KR101616585B1 (ko) 글래스-제조 두께-콘트롤 존의 압력 콘트롤 방법 및 장치
ES2654938T3 (es) Dispositivo de pulverización de plasma, así como un método para controlar el estado de un dispositivo de pulverización de plasma
KR102120201B1 (ko) 플로트 유리 제조 장치 및 플로트 유리 제조 방법
TWI588101B (zh) 用於提供乾淨玻璃製造環境的設備與方法
JP4741246B2 (ja) 基材上にダイヤモンドライクガラスコーティングを堆積する装置
WO2013108885A1 (ja) 中空繊維の製造方法および中空繊維の製造装置
US20100212364A1 (en) Optical fiber manufacturing methods
JP2007237127A (ja) 塗布方法及び装置
CN108515001A (zh) 一种用于扩散涂料涂布在导光板上的方法及装置
JP2004250286A (ja) 光ファイバ線引装置及び線引方法
JP4465932B2 (ja) 光ファイバの製造方法
CN106367822B (zh) 一种化纤纺丝冷却系统及其应用
CN111977961B (zh) 光纤的制造方法及光纤的制造装置
JP5007519B2 (ja) ダイコート装置
JP2009203598A (ja) フィラメント糸の製造装置および製造方法
JP4459858B2 (ja) 光ファイバ素線の製造方法および光ファイバ素線の製造装置
JP5512326B2 (ja) 金属冷却装置および金属冷却方法
JP7419670B2 (ja) 光ファイバの製造方法、および光ファイバの製造装置
JP4356154B2 (ja) 光ファイバの製造方法及び製造装置
JP7266788B2 (ja) 光ファイバの製造方法および光ファイバ冷却装置
JP5147002B2 (ja) 高圧二酸化炭素の濾過方法及び濾過装置
JPH0624788A (ja) 光ファイバの製造方法
KR100393611B1 (ko) 코팅 전 광섬유의 온도 유지 장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120928

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141209