JP2012003601A - プラント監視装置ならびにプラント - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のプラント監視装置は、プラントの機器から送信される機器デ−タからプラントの不具合を検出すると、自動的に不具合を検出した機器の名称や不具合状況等を表示手段上に表示し、また、必要に応じて、不具合と関連する機器あるいはプロセスを停止させ、不具合の拡大波及を抑制していた。しかし、不具合の原因を推定し、その推定結果から不具合対策を支援する不具合探索手段が備わっていなかったので、プラントの復旧対策が容易でなかった。
【解決手段】 本発明のプラント監視装置には、プラントの不具合を時系列的に記録する不具合デ−タベ−スと、不具合デ−タベ−スの記録から、不具合の原因となった候補機器を検索(推定)する不具合探索手段が備えられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラントに設置された複数の機器からの情報をもとに、プラントに発生する不具合の原因を探索するための不具合探索支援ツ−ルを備えたプラント監視装置、ならびにそのプラント監視装置を備えたプラントに関する。
プラント監視装置は、複数の機器から送られてくるプロセス量等の機器デ−タをプラントデ−タベ−スに更新ないし追加記録し、機器デ−タから監視に必要な監視デ−タを演算し、運転員の監視するCRT等の表示手段にプラントの状態を表示させる装置である。メンテナンス時や緊急時等において、運転員は前記表示手段を見ながらキ−ボ−ドやマウス等の対話入力手段を用い所望する機器デ−タ、監視デ−タ、プラントデ−タベ−スの内容を表示装置に表示させたり、所望の機器に動作指令を与えたりする装置である。各機器にはポイントインデックス番号(以下PID番号)が割り振られ、このPID番号を機器デ−タや操作指令等に記すことで、プラント監視装置と各機器との通信が確保される。
従来のプラント監視装置には、運転員の入力操作を支援するため検索支援ツ−ルが備えられている。監視ないし制御したい所望の監視機器やプロセスの名称が対話入力手段から入力されると、その名称やその同義語等が含まれている情報、例えばセンサ名称やプロセスの制御機器名称などと関連する機器とそのPID番号をプラントデ−タベ−スから検索し、一覧表示するようになっている。これにより、運転員は一覧表示の中から、所望の監視機器やプロセスと対応するセンサや制御機器のPID番号を特定・確認でき、それをマウス等を用いたクリック操作等で選択入力できる(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のプラント監視装置おいては、機器デ−タや監視デ−タ等からプラントに不具合の発生を検出すると、自動的に表示手段上にその不具合に関連する機器名称、PID番号、プロセスの名称、不具合状況等を表示し、所定の警戒レベルを超えた不具合に対して、その不具合と関連するプラントに備えられる機器の一部ないし複数の機器あるいはプロセスを停止したり切り離したりして、不具合の拡大波及を抑制している(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平7−218424号公報 特開2003−114294号公報 特開2010−26778号公報
しかしながら、従来のプラント監視装置には、不具合の原因を推定し、その推定結果からその不具合対策を支援するための不具合探索手段が備わっていなかったため、プラントの不具合対策が容易でなかった。
この発明は上記のような課題を解決し、プラントの不具合原因となった候補機器を推定する不具合探索手段を備えたプラント監視装置の実現を目的とする。
本発明のプラント監視装置は、プラントの監視に用いる任意の監視デ−タを表示する表示手段と、この表示手段に特定の監視デ−タを表示させる演算を指令する表示指令ならびに、プラントの特定の機器に対する制御条件の演算を指令する復旧指令を送信する対話入力手段と、前記復旧指令を受信して、前記特定の機器の制御条件を演算し、その演算結果である操作指令を前記特定の機器に対して送信する機器操作手段と、前記プラントに備えられた任意の機器から送信されてくる任意の機器デ−タを、予め機器ごとに割振られた識別番号に基づいて分類し、随時記録するプラントデ−タベ−スと、前記任意の機器デ−タに、プラントの不具合が確認される場合、その不具合に関連する機器に対する不具合を抑制する制御条件を演算し、その演算結果である制御指令を前記不具合に関連する機器に対して送信する自動制御手段と、前記対話入力手段から受信した表示指令に従って、前記プラントデ−タベ−スの機器デ−タを用いて特定の監視デ−タを前記表示手段に表示する演算をする機能表示手段と、前記操作指令ならびに制御指令を時系列的に記録する不具合デ−タベ−スと、前記不具合を抑制する制御指令が前記不具合に関連する機器に対して停止または切離しを指令した場合に、前記不具合デ−タベ−スの記録から、不具合の原因となった候補機器を検索する不具合探索手段と、を備えた点を特徴とするものである。
上記のように構成されたプラント監視装置は、プラントの不具合原因となった機器を不具合デ−タベ−スから推定するため、プラントの不具合原因の確認が容易になる。
本発明の実施の形態1のプラント監視装置の構成図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態1のプラント監視装置の構成図である。
図1に示すように、プラント監視装置100は、図示しない複数の機器を備えたプラント200と接続されている。これら複数の機器には、それぞれPID番号等の識別番号が割り当てられ、それぞれ図示しないネットワ−クを介してこれら各機器のPID番号を記録した機器デ−タをプラント監視装置100のプラント入力手段10に送り込むようになっている。
プラント入力手段10に入力された機器デ−タは、プラントデ−タベ−ス20と警報判定手段30に送信される。プラントデ−タベ−ス20は受け取った種々の機器デ−タに対して、その記録されたPID番号を手がかりに、予め定められた所定のカテゴリ−ごとに機器デ−タを分類し、その分類した機器デ−タの内容をデ−タファイルに更新ないし、時系列的にそれらを追加記録する。警報判定手段30は受け取った種々の機器デ−タに対して、プラント内の不具合を知らせるデ−タが含まれているか、あるいは、PID番号を手がかりに予め特定の機器に設定される不具合量に該当する機器デ−タ(例えばプロセス量)になっているかを判定し、不具合であると判定した場合には、後で詳細に説明する所定の信号を所定の手段に送信するようになっている。なお、プラント200内に上記の不具合を判定する機器が備えられている場合は、プラント入力手段10にプラント内の不具合を知らせるデ−タが含まれているかを判定させる機能を備えさせ、所定の信号を所定の手段に送信するようにして、上記警報判定手段30を省略することができる。
プラント監視装置100には、運転員の操作するマウスやキ−ボ−ド等からなる対話入力手段40が備えられ、この対話入力手段40から出力される表示指令に基づいて、運転員の所望する特定の機器から出力される機器デ−タやその機器デ−タを用いてプラントを監視するのに必要な特定の監視デ−タが機能表示手段50によって演算され、表示手段60に表示される。なお、運転員は、表示手段60に表示される内容から、自ら所望した内容の実施が実行されたかを確認でき、次に実施すべきことの検討を促される。
機能表示手段50は、対話入力手段40から任意の機器の特定名称が入力されたとき、それらの特定名称が含まれる監視項目やPID番号等を検索するための検索手段70と接続されている。検索手段70は、特定名称に対応するPID番号や特定名称と関連する監視項目等を記録した名称デ−タベ−ス80に接続され、上記特定名称と同義語であったり類似したりする機器のPID番号を検索したり、それら検索したPID番号の含まれる監視項目等を検索したりすることが可能である。
さらに、機能表示手段50は、上記プラントデ−タベ−ス20に接続されている。機能表示手段50は、プラントデ−タベ−ス20との交信により、運転員の所望する特定の機器から出力される機器デ−タ、演算される監視デ−タ、プラントデ−タベ−スの内容を表示手段60に表示するようになっている。
前述の警報判定手段30がプラントに不具合の発生があると判定した場合に、送信される所定の信号について、以下に説明する。警報判定手段30は、特定のPID番号を持った機器デ−タから不具合発生の判定をし、その結果が不具合発生と判定すると、その内容を記した警報デ−タ(所定の信号)を自動制御手段31に送信する。自動制御手段31は受信した警報デ−タから、その不具合状況を機能表示手段50に知らせる警報指令を自動送信し、また、不具合と関連するプラントの制御を掌る機器に対して、その対処条件を演算ないし対処デ−タベ−ス32から検索し(なお、対処デ−タベ−ス32から検索することも演算と称する)、不具合の拡大の防止をするために、プラント200の制御量を調整したり、所定の警戒レベルを超えた不具合と判断される場合に特定の機器の一部ないし全部を停止したり、切離したりする指令である制御指令をプラント出力手段33に自動送信する。自動制御手段31から送信された制御指令、警報指令(ないし警報デ−タ)は、不具合デ−タベ−ス34にも送信され、それぞれ警報履歴、制御履歴として時系列的に記録される。なお、上記対処デ−タベ−ス32には、予め警報デ−タの内容と対比させた不具合の拡大の防止をするための特定の機器に対する対処条件等が記録されている。
警報指令を受けた機能表示手段50は、不具合の発生した時刻とその不具合と関連する特定の機器の特定名称、そのPID番号、その運転状況等の不具合に関連する内容(警戒レベル等)を速やかに表示手段60に表示する。制御指令を受けたプラント出力手段33は、不具合と関連するプラント200の制御を掌るプラントの特定の機器に制御指令を送信し、不具合と関連するプラント200の制御量を調整したり、特定の機器の一部ないし全部を停止したり、切離したりする処置をプラント200に向けて指令する。
表示手段60にプラント200に発生した不具合の内容が表示されると、運転員は、表示される不具合の内容に応じて対話入力手段40から、不具合に関連する機器デ−タを表示させたり、その機器デ−タを用いてプラントを監視するのに必要な監視デ−タを演算して表示させたりする表示指令を発信させることで、必要に応じて、その不具合発生を引起す原因となった機器ないし機器の動作条件等を確認しようとする。その際、後で詳細に説明するように、機能表示手段50からの推定指令に従って、不具合探索手段35が不具合原因を不具合デ−タベ−ス34から検索する。プラントの一部ないし全部が停止されるような不具合発生を引起す原因となった機器ないし機器の動作条件等が確認されると、必要に応じて運転員は、対話入力手段40から機器操作手段36に向け、プラントの不具合発生を引起す原因となった機器ないし機器の動作条件等に対して、それを復旧するための復旧指令を送信させたり、必要に応じて機器の交換を現場作業員に指示したりする。
復旧指令を受けた機器操作手段36は、復旧に必要な機器の対処条件や、停止させたプラントの一部ないし全部を復旧するのに必要な機器の対処条件を演算ないし操作デ−タベ−ス37から検索し(なお、操作デ−タベ−ス37から検索することも演算と称する)、操作指令としてプラント出力手段33に送信する。操作指令の対処内容は、機能表示手段60と不具合デ−タベ−ス34に送信され、その対処内容が表示手段60に表示されるとともに、不具合デ−タベ−ス34に操作履歴として時系列的に記録される。なお、上記操作デ−タベ−ス37には、予め復旧指令の内容と対比させた復旧に必要な機器の対処条件等が記録されている。
操作指令を受けたプラント出力手段33は、不具合と関連するプラントの制御を掌る機器に操作指令を送信し、その結果、プラントの不具合原因が幸いにも取除かれた場合には、しだいに復旧が達成される。その場合の運転員は、表示手段60に表示される不具合に関連していた機器デ−タや監視デ−タの推移を見守ることで復旧を確認することができる。一方、プラントの不具合原因が十分に取除かれていない場合には、警報判定手段30から新たに警報指令が発せられるので、運転員は表示手段60の表示内容から復旧が進んでいないことを確認し、さらなる不具合対策を促される。
次に不具合探索手段35が不具合デ−タベ−ス34から不具合原因を推定するのに用いる不具合の探索手段について説明する。所定の警戒レベルを超え、プラントの一部ないし全部の停止を必要とする不具合が発生するタイミングは、プラントの特定の設備や機器が本来の機能を果せなくなる突発的な故障が発生した直後か、比較的些細な不具合の波及を抑制するために自動制御手段31から出力された制御指令が機器の過剰応答を誘引した場合か、メンテナンス時や緊急時等の処置として運転員が機器操作手段36に向け送信した復旧指令に伴う操作指令が機器の過剰応答を誘引した場合が大半である。言い換えると、不具合発生の原因は、時系列的に言って、不具合の生じる直前に発生している。
不具合探索手段35は、不具合原因として推定する機器の第1候補に所定の警戒レベルを超える不具合の発生した特定の機器を、第2候補に不具合の生じる直前に自動制御手段31からの制御指令に起因する操作指令を受けた機器(同時に操作指令を受けた複数の機器も含む)を、第3候補に不具合の生じる前に機器操作手段36からの復旧指令に起因する操作指令を受けた機器(同時に操作指令を受けた複数の機器も含む)を、選択するようにしている。要するに不具合探索手段35は、プラントの一部ないし全部の停止を必要とする不具合となったことを知らせる警報指令が発せられる直前に、不具合デ−タベ−ス34の警報履歴、制御履歴、操作履歴にそれぞれ記録された機器を、それぞれ第1候補機器、第2候補機器、第3候補機器と選定するようにしている。
機能表示手段50は、運転員の操作する対話入力手段40からプラントの一部ないし全部の停止を必要とする不具合となった不具合原因を表示させるための表示指令を受けると、不具合探索手段35に対して、前記第1候補機器、第2候補機器、第3候補機器をデ−タベ−ス34から検索するように推定指令を発信する。さらに機能表示手段50は、不具合探索手段35が検索した第1候補機器、第2候補機器、第3候補機器に関する推定デ−タを受信し、表示手段60に不具合原因となった候補機器の一覧を表示する。なお、機能表示手段50がプラントの一部ないし全部の停止を必要とする不具合となったことを知らせる警報指令を受信すると、直ちに推定指令を発信することで、表示手段60に不具合原因となった候補機器の一覧を表示させるようにしておいてもよい。
いずれにせよ、運転員は表示手段60から不具合原因となった候補機器の一覧を確認し、必要に応じて対話入力手段40から機器操作手段36に向け、プラントの不具合発生を引起す原因となった機器ないし機器の動作条件等に対して、それを復旧するための復旧指令を送信させたり、必要に応じて機器の交換を現場作業員に指示したりするように促される。
第1候補機器がモ−タやヒ−タの動作に関連するデ−タを送る機器等であったため、運転員が第1候補機器を不具合原因と判断した場合は、機器の交換を現場作業員に指示する確率が高い。一方、運転員が第2候補機器、第3候補機器を不具合原因と判断した場合は、機器操作手段36に対して復旧指令を発信する確率が高い。その場合、運転員は、警報指令の発信前に実施された制御指令や操作指令を受けた機器の運転状態を元の状態に復旧するための条件を確認するため、機器操作手段36(または、機能表示手段50ないし不具合探索手段35)にプラントデ−タベ−ス50や不具合デ−タベ−ス34を検索させ、そのデ−タをもとにプラントの一部ないし全部の停止を必要としない状態への回復をする手段を演算させることもできる。また、このような操作を自動的に実施する回復手段を機器操作手段36(または、機能表示手段50ないし不具合探索手段35)に予め設けておくことも可能である。その結果、運転員は、確認した回復手段である復旧指令を機器操作手段36に発信し、プラントの一部ないし全部の停止を必要としない状態へ向けて、プラントの回復を進めることができるようになる。
プラントの不具合原因が幸いにも取除かれた場合には、しだいに復旧される機器デ−タや監視デ−タの推移を表示手段60から確認できる。したがって、本発明の実施の形態1の不具合探索手段を備えたプラント監視装置100は、短時間にプラントの不具合原因となる機器を推定したり、推定した不具合原因に対する回復手段を適格に演算したり検索したりできる。また、回復手段である復旧指令を機器操作手段36に容易に発信でき、その回復に至る経過情報も確認できるという、格別の効果を有する。
実施の形態2.
上記実施の形態1のプラント監視装置では、機器の運転状態を警報指令が発せられる直前の状態に復旧することでプラントの不具合原因が幸いにも取除かれた場合について記した。これに対し、本発明の実施の形態2のプラント監視装置は、機器の運転状態を元の状態に復旧しても、プラントの不具合原因が取除かれない場合において、不具合原因となった機器(あるいはプロセス不良原因)を推定する不具合探索手段35を供えたプラント監視装置について記す。なお、実施の形態2のプラント監視装置100は実施の形態1のプラント監視装置の構成図と同じであって、不具合探索手段35以外の動作については、実施の形態1のプラント監視装置と同じである。
プラントの特定の設備や機器が本来の機能を果せなくなる突発的な故障以外で、機器の運転状態を元の状態に復旧してもプラントの不具合原因が取除かれない場合の多くは、プラントで処理される処理物の状態が大きく変化する場合であったり、それを検出する機器が備わっていなかったりする場合である。例えば、プラントが上下水道プラントである場合、プラントの入り口には上下水の受け入れ用の池や槽があり、ここから処理物である上下水が取り込まれる。受け入れ用の池や槽内の上下水の状態は天候に大きく作用され、大雨のときには池や槽だけでは、上下水の透明度や汚染レベルの安定性が保てず、センシングエラ−が発生しやすくなったり、異物の混入による処理能力の低下につながったりし、その結果、警報指令が発せられる直前の機器の運転状態に復旧してもプラントの不具合は解決しない。
このような不具合は、所定の警戒レベルを超え、プラントの一部ないし全部の停止を必要とする不具合が発生する以前のタイミングで、それに関連する警報指令が発せられている確率が高い。すなわち、不具合デ−タベ−ス34の警報履歴において、プラントの一部ないし全部の停止を伴った警報指令より2回前以前に発生した警報指令と関連する機器からの機器デ−タを用いることで、その不具合原因の推定が可能である。より具体的には、前記関連する機器からの機器デ−タの時間的な推移が、2回前以前に発生した警報指令の前後で著しく変化しているものが、不具合原因と関連している確率が高いからである。この前記関連する機器の機器デ−タの時系列的な推移は、プラントデ−タベ−ス20に記録されているので、表示手段60に容易に表示でき、その確認は可能である。
実施の形態2の不具合探索手段35は、不具合原因として推定する機器の第4候補にプラントの一部ないし全部の停止を伴った警報指令の2回前に発生した警報指令と関連する機器を、第5候補に3回前に発生した警報指令と関連する機器を、第6候補に4回前に発生した警報指令と関連する機器を、候補機器と選定するようにしている。これにより、表示手段60に第4、5、6候補機器の一覧表示が可能となり、不具合の原因を探るヒントとなる。
運転員は表示手段60から不具合原因となった候補機器の一覧を確認し、対話入力手段40から機器操作手段36に向け、それら機器の機器デ−タの時間推移を表示させることで、著しく変化しているものを確認する。従って、運転員は著しい変化を示した機器デ−タを送信した機器の名称を確認することで、プロセス不良の原因を推定に役立てることができるようになる。したがって、本発明の実施の形態2の不具合探索手段を備えたプラント監視装置100は、短時間にプラントの不具合原因と関連する機器推定したり、その機器の名称からプロセス不良の原因を推定したりできるため、不具合原因を短時間に把握することができ、回復手段を適格に検討できるようになるという、格別の効果を有する。
20 プラントデ−タベ−ス 、 31 自動制御手段 、
32 対処デ−タベ−ス 、 34 不具合デ−タベ−ス 、
35 不具合探索手段 、 37 操作デ−タベ−ス 、
36 機器操作手段 、 40 対話入力手段 、
50 機能表示手段 、 60 表示手段 、
100 プラント監視装置 、 200 プラント

Claims (6)

  1. プラントの監視に用いる任意の監視デ−タを表示する表示手段と、
    この表示手段に特定の監視デ−タを表示させる演算を指令する表示指令ならびに、プラントの特定の機器に対する制御条件の演算を指令する復旧指令を送信する対話入力手段と、
    前記復旧指令を受信して、前記特定の機器の制御条件を演算し、その演算結果である操作指令を前記特定の機器に対して送信する機器操作手段と、
    前記プラントに備えられた任意の機器から送信されてくる任意の機器デ−タを、予め機器ごとに割振られた識別番号に基づいて分類し、随時記録するプラントデ−タベ−スと、
    前記任意の機器デ−タに、プラントの不具合が確認される場合、その不具合に関連する機器に対する不具合を抑制する制御条件を演算し、その演算結果である制御指令を前記不具合に関連する機器に対して送信する自動制御手段と、
    前記対話入力手段から受信した表示指令に従って、前記プラントデ−タベ−スの機器デ−タを用いて特定の監視デ−タを前記表示手段に表示する演算をする機能表示手段と、
    前記操作指令ならびに制御指令を時系列的に記録する不具合デ−タベ−スと、
    前記不具合を抑制する制御指令が前記不具合に関連する機器に対して停止または切離しを指令した場合に、前記不具合デ−タベ−スの記録から、不具合の原因となった候補機器を検索する不具合探索手段と、を備えたプラント監視装置。
  2. 不具合の拡大の防止をするための特定の機器に対する対処条件が予め記録された対処デ−タベ−スと、
    復旧指令の内容と対比させた復旧に必要な機器の対処条件が予め記録された操作デ−タベ−スとが備えられ、
    機器操作手段は、前記操作デ−タベ−スから特定の機器の制御条件を演算し、
    自動制御手段は、前記対処デ−タベ−スから不具合に関連する機器の不具合を抑制する制御条件を演算するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のプラント監視装置。
  3. 不具合探索手段が、不具合に関連する機器に対して停止または切離しを指令した制御指令の送信される直前に送信された操作指令の送信先の特定の機器、もしくは直前に送信された制御指令の送信先の不具合に関連する機器を、不具合の原因となった候補機器であると不具合デ−タベ−スから検索するようにし、
    表示手段に前記検索した候補機器を表示するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のプラント監視装置。
  4. 候補機器となった特定の機器もしくは不具合に関連する機器の運転状態を、直前に送信された操作指令もしくは直前に送信された制御指令の送信される前の状態にする手段を演算する回復手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載のプラント監視装置。
  5. 不具合探索手段が、不具合に関連する機器に対して停止または切離しを指令した制御指令の送信される2回前に送信された操作指令の送信先の特定の機器、もしくは直前に送信された制御指令の送信先の不具合に関連する機器を、不具合の原因となった候補機器であると不具合デ−タベ−スから検索するようにし、
    前記特定の機器もしくは不具合に関連する機器の機器デ−タの時間推移をプラントデ−タベ−スから検索するようにし、
    表示手段に前記検索した候補機器とその候補機器の機器デ−タの時間推移を表示するようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプラント監視装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のプラント監視装置を備えたことを特徴とするプラント。
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