JP2012003192A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着時における加熱ローラの設定温度を適正にして、印刷品質を安定させる手段を提供する。
【解決手段】画像形成装置が、媒体のおもて面に転写された現像剤像を加熱ローラによる加熱により定着させる定着部と、定着部から排出される媒体のおもて面温度を検出する第1の温度センサと、定着部から排出される媒体の裏面温度を検出する第2の温度センサと、を備え、第1の温度センサおよび第2の温度センサの検出温度に基づいて、定着部の加熱ローラの設定温度を変更する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、媒体上に転写された現像剤像を熱定着する定着部を備えた画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置の定着部は、内部にヒ−タを備えた加熱ローラと、この加熱ローラを押圧する加圧ロ−ラと、加熱ローラの外周面温度を検出するサーミスタとを有し、用紙に転写されたトナー像を加熱により定着させている。
このときの加熱ローラの外周面の設定温度は、印刷する画像データに添付された用紙の種類に対応する温度に設定され、サーミスタの検出温度が設定温度の所定の範囲内になった後に、回転している加熱ローラと加圧ロ−ラの間をトナー像が転写された用紙を通過させて、用紙上にトナー像を定着させている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−327350号公報(主に、段落0063−0064、第4図)
一般的に、印刷用の用紙はセルロ−ス等の繊維が絡み合って出来ているため、熱伝導率が低く内部まで温まるのに時間がかかる。特に、用紙面の平滑度が低いラフ紙では、微視的にみて加熱ローラと接触している実質面積が減少するため接触熱抵抗が増え、単位時間あたりに用紙に伝達される熱量が低下し温まり難くなる。また、用紙の厚さが厚い場合は、薄い用紙に較べて熱容量が大きいため温まるまでに時間を要する。
トナー像の定着は、用紙が十分に温まりトナーの溶融温度に達していないと定着が不十分になるので、用紙が十分に温まっていないときは、定着不足による裏移りやトナーの剥がれ等の定着不良や、トナーが十分に温まっていない用紙に定着されずに加熱ローラの外周面に付着し、それが加熱ローラの回転周期毎にかすかな残像として印刷されるコ−ルドオフセット等が生ずる。また、用紙が過剰に温まり過ぎているときは、用紙のカ−ルやしわ、トナーの過度の溶融により加熱ローラの外周面に付着したトナーが加熱ローラの回転周期毎にかすかな残像として印刷されるホットオフセット等が生ずる。
このため、定着時における用紙の温度管理が印刷品質を安定させる上で重要になる。
しかしながら、上述した従来の技術においては、利用者が画像データを送信するときに選択した用紙の種類に応じて、加熱ローラの外周面温度を最適温度に設定しているため、同じ種類の用紙であっても、その表面状態や厚さが異なっている場合、例えば、同じ普通紙であっても、それがラフ紙や想定した普通紙の厚さより厚い場合は、定着時における用紙の温度が低くなって、定着不良やコ−ルドオフセット等の印刷不良が生じ、想定した普通紙の厚さより薄い場合は、定着時における用紙の温度が過大になって、カ−ルやしわ、ホットオフセット等の印刷不良が生ずる恐れがあるという問題がある。
また、このような印刷不良を防止するためには、利用者は、使用する媒体の厚さや種類を把握して、こまめに選択する用紙の種類を変える必要があり、利用者の負担が増加するという問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、定着時における加熱ローラの設定温度を適正にして、印刷品質を安定させる手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、画像形成装置が、媒体のおもて面に転写された現像剤像を加熱ローラによる加熱により定着させる定着部と、前記定着部から排出される媒体のおもて面温度を検出する第1の温度センサと、前記定着部から排出される媒体の裏面温度を検出する第2の温度センサと、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの検出温度に基づいて、前記定着部の前記加熱ローラの設定温度を変更する制御部とを備えたことを特徴とする。
これにより、本発明は、媒体上の現像剤像の定着時における加熱ローラの設定温度を媒体の状態に関わらずに適正にして、印刷品質を安定させることができると共に、利用者の負担を軽減することができるという効果が得られる。
実施例1の画像形成装置を示す説明図 実施例1の画像形成装置を示すブロック図 実施例1の定着部およびその近傍の断面を示す説明図 実施例1の加熱ローラの定着温度設定処理を示すフローチャート 実施例1の媒体面温度検出のタイミングを示すタイムチャート 実施例2の加熱ローラの定着温度設定処理を示すフローチャート 実施例2の媒体面温度検出のタイミングを示すタイムチャート
以下に、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのプリンタであり、その装置筐体内には、印刷用の媒体である用紙Pを収容する給紙カセット2、給紙カセット2から用紙Pを繰出す給紙ロ−ラ3、給紙ロ−ラ3により繰出される用紙Pを1枚毎に分離する分離フレ−ム4、給紙ロ−ラ3により搬送された用紙Pの通過を検出する通過媒体検出センサ5、通過媒体検出センサ5を通過した用紙Pを挟持して搬送する搬送ロ−ラ6、搬送ロ−ラ6により搬送された用紙Pの通過を検出する通過媒体検出センサ7、通過媒体検出センサ7を通過して搬送された用紙Pへ転写する現像剤像としてのトナー像を形成する現像部8、現像部8で形成されたトナー像を用紙P上に転写する転写ローラ9、転写されたトナー像を用紙Pに定着する定着部10、定着部10から排出された用紙Pを検出する排出媒体検出センサ11、排出媒体検出センサ11を通過した用紙Pを挟持して搬送する搬送ローラ12、搬送ローラ12により搬送された用紙Pをスタッカ13上へ排出する排出ロ−ラ14が、用紙Pの搬送経路に沿って順に配置されている。
現像部8は、現像剤としてのトナーを収容したトナーカートリッジ16、露光手段としての露光ヘッド17から照射された光により、その表面上にドット単位で静電潜像が形成される感光体ドラム18等を備えている。
図2において、20はマイクロコンピュ−タ等のプリンタ1の制御部であり、インタフェース部21、図示しない通信回線を介してパーソナルコンピュータ等の図示しない上位装置と接続しており、プリンタ1内の各部を制御して印刷処理等を実行する機能、上位装置とのデータ通信を制御する機能等を有している。
22はプリンタ1の記憶部であり、制御部20が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータが記憶されているROM(Read Only Memory)、制御部20による処理結果等を記憶するRAM(Random Access Memory)等を備えている。
23は操作表示部であり、LCD等の表示画面とタッチパネル等の入力手段との組合せで構成されており、利用者からのプリンタ1への直接指示入力を受付けると共に、利用者に対して所定の情報を表示する機能を有している。
24は搬送駆動部であり、制御部20からの指令に基づいて、搬送経路に沿って用紙Pを搬送する給紙ローラ3、搬送ロ−ラ6、搬送ローラ12、および排出ロ−ラ14並びに感光体ドラム18等を駆動する。
25は高圧駆動部であり、制御部20からの指令に基づいて、現像部8の各ローラや転写ローラ9等へ高電圧を印加する。
26は露光駆動部であり、制御部20が生成した印刷データに基づいて、露光ヘッド17を駆動する。
27は電源供給部であり、制御部20からの指令に基づいて、定着部10へ加熱用の電力を供給する。
図3において、31は定着部10の加熱ローラであり、定着する用紙Pのおもて面(トナー像が転写された面をいう。)側に配置され、その内部にはヒータ32が設けられており、制御部20からの指令によって電源供給部27から供給された電力によるヒータ32の発熱により加熱ローラ31が加熱されてその外周面の温度が上昇し、電力を遮断することによって外周面の温度が低下するよう構成され、ヒータ32へ供給する電力のON、OFFによって、加熱ローラ31の外周面の表面温度が設定された設定温度Tsに制御される。
また、加熱ローラ31の周囲には、その外周面の表面温度を検出するサーミスタ等の加熱温度検出センサ34、および外周面に摺接して外周面から用紙Pの先端を分離する分離爪35が配置されている。
36は加圧ローラであり、加熱ローラ31に対向配置されて一定の圧力で加熱ローラ31を押圧しており、用紙Pに転写されたトナー像は、加熱ローラ31と加圧ローラ36の間で挟持搬送されるときに用紙P上に定着される。
38は第1の温度センサとしてのおもて面温度センサであり、定着部10から排出される定着後の用紙Pのおもて面から輻射される赤外光を受光して非接触でその用紙Pのおもて面の表面温度(媒体面温度ともいう。)を検出する機能を有している。
39は第2の温度センサとしての裏面温度センサであり、定着部10から排出される定着後の用紙Pの裏面から輻射される赤外光を受光して非接触でその用紙Pの裏面の表面温度(媒体面温度ともいう。)を検出する機能を有している。
おもて面温度センサ38と、裏面温度センサ39とは、定着部10から排出される用紙Pを挟んで、その用紙面からの距離が等しくなるように用紙面の鉛直方向に対向配置されており、定着部10とその用紙Pの排出方向の前方に配置された排出媒体検出センサ11との間に配置されている。
排出媒体検出センサ11は、図3に示すように、回転支点11aに回動可能に支持されて、通常はその一方の端部(検出端という。)が用紙Pの搬送経路を塞ぐように配置され、搬送される用紙Pの先端がその検出端を押すことによって、回転支点11aを中心に回動し、他端に設けられた発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサ11bの発光部からの光を受光部が受光したことによって、定着部10から排出される用紙Pの先端の通過を検出する機能を有しており、その検出端は、用紙Pの先端が排出方向前方に設けられた搬送ローラ12に挟持されたときに、挟持される用紙Pの先端に押されて回動する位置に配置されている。
上記のプリンタ1の記憶部22には、図示しない上位装置からの画像データを受信して、その画像データから生成した印刷データを基に、露光駆動部26や搬送駆動部24、高圧駆動部25から印加する電圧やその極性の設定を制御しながら用紙Pに印刷データを印刷して排出する通常の印刷処理プログラムに、おもて面温度センサ38と裏面温度センサ39とが検出した用紙Pの表裏両面の温度を基に、定着部10の加熱ローラ31の設定温度Tsを制御しながら、用紙P上のトナー像を定着させる定着温度設定処理を行う機能を有するアプリケーションプログラム等が追加された印刷業務実行プログラムが予め格納されており、制御部20が実行する印刷業務実行プログラムのステップにより本実施例のプリンタ1の各機能手段が形成される。
また、記憶部22には、加熱ローラ31の外周面の表面温度を設定するときに、おもて面温度センサ38が検出した用紙Pのおもて面温度T1と、裏面温度センサ39が検出した用紙Pの裏面温度T2との検出温度差(=T1−T2)を区分するための小温度差判定値Tmと大温度差判定値Thが予め設定されて格納され、小温度差判定値Tmおよび大温度差判定値Thで区分された3つの範囲に適用する加熱ローラ31の3つの設定温度Ts1、Ts2、Ts3が予め設定されて格納されている。
本実施例の小温度差判定値Tmおよび大温度差判定値ThはTm<Thの関係にあり、例えばTm=10℃、Th=20℃に設定されている。
また、各設定温度Tsは、Ts1<Ts2<Ts3の関係にあり、Ts1は(T1−T2)<Tmの範囲に、Ts2はTm≦(T1−T2)<Thの範囲に、Ts3は(T1−T2)≧Thの範囲に適用され、例えばTs1=185℃、Ts2=195℃、Ts3=205℃に設定されている。
なお、設定温度Ts2は、一般的な厚さおよび用紙面の平滑度を有する普通紙の標準的な加熱ローラ31の設定温度Tsであり、設定温度Ts1は、当該普通紙より薄い用紙P(薄紙という。)に適した設定温度Ts、設定温度Ts3は、当該普通紙より厚い用紙P(厚紙という。)に適した設定温度Tsである。
また、おもて面温度T1と裏面温度T2との関係は、加熱ローラ31がおもて面側に配置されているので、常にT1>T2の関係にある。
以下に、本実施例のプリンタ1の印刷処理における印刷動作について説明する。
プリンタ1の主電源がONされると、プリンタ1の記憶部22に格納されている印刷業務実行プログラムが自動的に起動され、制御部20は、印刷業務実行プログラムにより、プリンタ1の各部をアイドル状態に設定すると共に、図示しない上位装置からの画像データの着信を待って待機する。
そして、制御部20は、上位装置からの画像データをインタフェース部21によって受信すると、その画像データを記憶部22に保存すると共に、給紙カセット2から給紙ローラ3による用紙Pの繰出しを開始すると共に、搬送駆動部24によって、感光体ドラム18、転写ローラ9、搬送ローラ6、12、排出ロ−ラ14、定着部10の加熱ローラ31、加圧ローラ36を回転駆動して暖機運転を開始する。
この暖機運転の開始時には、加熱ローラ31の設定温度Tsは、設定温度Ts1(本実施例では、185℃)に設定される。これは、用紙Pの種類が不明の状態で、仮に給紙カセット2に薄紙がセットされているとした場合に、過加熱によるトナーの溶融によって用紙Pが加熱ローラ31に巻付く等のプリンタ1の停止を伴う重大な不具合を回避するためである。
給紙ロ−ラ3により繰出された用紙Pは、分離フレ−ム4を通過するときに1枚毎に分離され、給紙ロ−ラ3の回転により搬送経路の下流に向けて搬送され、搬送ロ−ラ6に挟持されて搬送された用紙Pの先端が通過媒体検出センサ7に到達すると、制御部20は、記憶部22に保存した画像デ−タにより生成した印刷データを基に露光駆動部26によって露光ヘッド17を駆動し、現像部8の感光体ドラム18の表面上に印刷データに応じた静電潜像を形成し、これをトナーで現像して感光体ドラム18の表面上にトナー像を形成する。
そして、用紙Pが感光体ドラム18と転写ローラ9に挟まれて搬送されると、感光体ドラム18の表面上のトナー像は、転写ローラ9によって用紙P上に転写され、用紙P上に転写されたトナー像は、定着部10の加熱ローラ31および加圧ローラ36により定着された後、搬送ローラ12に挟持されて搬送され、排出ロ−ラ14によりプリンタ1の上面に設けられたスタッカ13上に排出される。
このようにして、本実施例のプリンタ1による1枚の用紙Pへの印刷動作が行われるが、本実施例の定着部10によるトナー像の定着直後には、以下に説明する定着温度設定処理が実行される。
以下に、図4に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って本実施例の定着温度設定処理について説明する。
S1:トナー像を用紙P上に転写した制御部20は、そのトナー像が定着部10で定着されながら定着部10から排出される用紙Pの先端を排出媒体検出センサ11が回動して検出するのを待って待機しており、排出媒体検出センサ11がONしたこと、つまり用紙Pの先端が搬送ローラ12に挟持され排出媒体検出センサ11がその先端の通過を検出したときにステップS2へ移行する。排出媒体検出センサ11が用紙Pの先端を検出しない場合は、前記の待機を継続する。
S2:排出媒体検出センサ11が用紙Pの先端を検出したことを認識した制御部20は、おもて面温度センサ38が検出しているその時点のおもて面温度T1を検出し、その温度を記憶部22に保存する。
S3:これと同時に制御部20は、裏面温度センサ39が検出しているその時点の裏面温度T2を検出し、その温度を記憶部22に保存する。
S4:定着部10から排出される用紙Pのおもて面温度T1および裏面温度T2を検出した制御部20は、記憶部22から読出したおもて面温度T1および裏面温度T2を基に、用紙Pのおもて面と裏面の検出温度差(=T1−T2)を算出し、用紙Pの表裏の検出温度差が、小温度差判定値Tm(本実施例では、10℃)未満の場合はステップS5へ移行する。検出温度差が、小温度差判定値Tm以上の場合はステップS6へ移行する。
S5:検出温度差が小温度差判定値Tm未満であることを判定した制御部20は、加熱ローラ31の設定温度TsをTs1(本実施例では、185℃)に変更して1枚目の用紙Pに対する定着温度設定処理を終了させる。
なお、現段階では、設定温度Tsは暖機運転を開始時に設定温度Ts1に設定されているので、設定温度Tsは変化しない。
S6:検出温度差が小温度差判定値Tm以上であることを判定した制御部20は、用紙Pの表裏の検出温度差が、大温度差判定値Th(本実施例では、20℃)未満の場合はステップS7へ移行する。検出温度差が、大温度差判定値Th以上の場合はステップS8へ移行する。
S7:検出温度差が小温度差判定値Tm以上、大温度差判定値Th未満であることを判定した制御部20は、加熱ローラ31の設定温度TsをTs2(本実施例では、195℃)に変更して1枚目の用紙Pに対する定着温度設定処理を終了させる。
S8:検出温度差が大温度差判定値Th以上であることを判定した制御部20は、加熱ローラ31の設定温度TsをTs3(本実施例では、205℃)に変更して1枚目の用紙Pに対する定着温度設定処理を終了させる。
なお、1つの画像データによって複数枚の用紙Pに連続して印刷する場合は、先行する用紙Pのときに設定された設定温度Tsはそのまま維持され、次の用紙Pに対してはその設定温度Tsを基準に、検出温度差に基づいて設定温度Tsを上下させるように1枚毎に制御される。
また、全ての画像データの印刷を終えた場合は、所定時間経過後に、制御部20は、プリンタ1をアイドル状態にして新たな画像データの着信を待って待機する。
以下に、図5に示すタイムチャートを用いて、媒体面温度検出のタイミングについて説明する。
1枚の用紙Pがおもて面温度センサ38と裏面温度センサ39を通過する場合のおもて面温度T1および裏面温度T2の推移は、図5に示すように、おもて面温度センサ38と裏面温度センサ39がそれぞれ検出する媒体面温度は、用紙Pの先端がそれぞれのセンサを通過した直後(時間t1)に急激に上昇し、排出媒体検出センサが用紙Pの先端を検出した時点(時間t2)で、そのときにおもて面温度センサ38および裏面温度センサ39が検出している検出温度がおもて面温度T1および裏面温度T2として記憶部22に保存される。
そして、用紙Pの後端がおもて面温度センサ38と裏面温度センサ39を通過し終えると(時間t3)急激に低下する。この間、制御部20は定着部10の加熱温度検出センサ34は検出した加熱ローラ31の表面温度を基に、電源供給部27によってヒータ32をON、OFFしながらその表面温度を設定温度Tsに一定に保持(本実施例では±1〜2℃の範囲)しており、途中でヒータ32がONして発熱すると各媒体面温度が上昇する。用紙Pの後端が排出媒体検出センサ11を通過し終えると排出媒体検出センサ11がOFFになる。
このように検出されるおもて面温度T1および裏面温度T2温度は通常変動しているが、 本実施例では、用紙Pの先端が搬送ローラ12に挟持され排出媒体検出センサ11がその先端の通過により回動したときに排出媒体検出センサ11がONする構造になっているので、おもて面温度センサ38と用紙Pのおもて面との間および裏面温度センサ39と用紙Pの裏面との間の距離を、ほぼ等距離として安定した状態でそれぞれの媒体面温度を検出することができると共に、排出媒体検出センサ11がONしたとき(時間t2)、つまりおもて面温度センサ38と裏面温度センサ39との間に必ず用紙Pが存在するときに、設定温度Tsの設定に用いるおもて面温度T1および裏面温度T2を検出してそれらを記憶部22に保存するので、確実に用紙Pの表裏の媒体面温度を検出することができる。
上記したように、一般的に、印刷用の用紙はセルロ−ス等の繊維が絡み合って出来ているため、熱伝導率が低く内部まで温まるのに時間を要する。特に、用紙面の平滑度が低いラフ紙や用紙の厚さが厚い場合は、温まるまでに時間を要する。
トナー像の定着は、用紙Pが十分に温まりトナーの溶融温度に達していないと定着が不十分になるが、本実施例では、定着後の用紙Pの表裏両面の温度差を検出することで用紙Pが芯まで十分温まっているか否かを判定している。
すなわち、用紙Pのおもて面と裏面との検出温度差が大きいときは、用紙Pが十分に温まりきっていないため、定着不足による裏移りやトナーの剥がれ、コ−ルドオフセット等の印刷不良が生ずるが、本実施例では、用紙Pのおもて面と裏面との検出温度差に応じて加熱ローラ31の設定温度Tsを高めて用紙Pの加熱温度を上げることで、単位時間当たりに用紙Pに伝わる熱量を増やすので、用紙Pが芯まで十分温まって定着不足にならずに印刷品質を安定させることが可能になる。また、用紙Pのおもて面と裏面の検出温度差が小さいときは、用紙Pが十分に温まっているかまたは過剰に温まり過ぎている恐れがあるので、加熱ローラ31の設定温度Tsを下げることでカ−ルやしわ、ホットオフセットを等の印刷不良の発生を防止すると同時に、省エネルギにもつなげることができる。
この場合に、用紙Pのおもて面温度T1のみをフィードバックした場合は、用紙P内部の温度を正確に把握できないため、また、図5に示すヒータ32がON、OFFするタイミングによっては検出温度が上下してしまうため、フィードバックが良好に機能しない場合が生ずるが、本実施例においては、裏面温度T2を測定して、おもて面温度T1との差を求めてフィードバックをかける制御を行っているため、ヒータ32のON、OFFに関わらず高い精度で加熱ローラ31の加熱温度を制御することが可能になる。
このように、本実施例の定着温度設定処理においては、定着後に定着部から排出される用紙Pの表裏両面の温度を直接測定し、その検出温度差をフィードバックして加熱ローラの設定温度Tsを変更するので、用紙Pの厚さ、表面状態、用紙Pが放置されていた温度等の用紙Pの状態に関わらず、高精度な定着温度の制御が可能になり定着過不足による印刷不良を防止することができる。
以上説明したように、本実施例では、プリンタに、定着部から排出される用紙Pのおもて面温度を検出するおもて面温度センサと、定着部から排出される用紙Pの裏面温度を検出する裏面温度センサとを設け、おもて面温度センサと裏面温度センサとの検出温度差を基に、定着部の加熱ローラの設定温度を変更するようにしたことによって、用紙P上のトナー像の定着時における加熱ローラの設定温度を用紙Pの状態に関わらずに適正にして、印刷品質を安定させることができると共に、利用者の負担を軽減することができる。
なお、本実施例においては、用紙Pのおもて面と裏面の検出温度差に応じて加熱ローラの設定温度Tsを変更するとして説明したが、加熱ローラの温度制御に替えて、用紙Pの搬送速度または、搬送間隔を変更するようにしても同様の効果が得られる。
以下に、図6および図7を用いて本実施例のプリンタについて説明する。なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のプリンタ1の構成は、上記実施例1のプリンタ1の構成と同様である。
本実施例のプリンタ1の記憶部22には、上記実施例1と同様の印刷処理プログラムに、おもて面温度センサ38が検出したおもて面温度T1を基に、そのおもて面温度T1が所定の定着温度Toに達するまで、設定温度Tsを段階的に上昇させて加熱ローラ31を加熱し、その後に、おもて面温度センサ38と裏面温度センサ39とで検出した用紙Pの表裏両面の温度を基に、定着部10の加熱ローラ31の設定温度Tsを変更しながら、用紙P上のトナー像を定着させる定着温度設定処理を行う機能を有するアプリケーションプログラム等が追加された印刷業務実行プログラムが予め格納されており、制御部20が実行する印刷業務実行プログラムのステップにより本実施例のプリンタ1の各機能手段が形成される。
また、記憶部22には、上記実施例1と同様の検出温度差を区分するための小温度差判定値Tmと大温度差判定値Thが予め設定されて格納される他、用紙Pのトナー像を定着させるに適した用紙Pのおもて面の表面温度である所定の定着温度To、用紙Pのおもて面温度T1が所定の定着温度Toに達していない場合に、おもて面温度T1を所定の定着温度Toに達するまで加熱するときの加熱ローラ31の設定温度Tsを段階的に増加させる増加分ΔTx、加熱ローラ31の設定上限温度Tsmax、小温度差判定値Tmおよび大温度差判定値Thで区分された3つの範囲の中で、検出温度差<Tmの範囲に適用する設定温度Tsの減少分ΔTy、検出温度差≧Thの範囲に適用する設定温度Tsの増加分ΔTzが予め設定されて格納されている。
本実施例の所定の定着温度Toは、トナーのバインダ材料のガラス転移温度付近の温度に設定され、例えば100℃である。また、設定上限温度Tsmaxは、本実施例の定着部10が安定して動作する最大温度に設定され、例えば205℃である。
本実施例の小温度差判定値Tmおよび大温度差判定値Thは、上記実施例1と同様にTm<Thの関係にあり、例えばTm=10℃、Th=20℃に設定されている。
また、加熱ローラ31の設定温度Tsを段階的に上昇させるときの設定温度Tsの増加分ΔTxは、例えば3℃に、検出温度差の区分に応じた設定温度Tsの減少分ΔTyは、例えば10℃に、検出温度差の区分に応じた設定温度Tsの増加分ΔTzは、例えば10℃に設定されている。
本実施例のプリンタ1による1枚の用紙Pへの印刷動作は、以下に説明する定着温度設定処理を除いて、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
以下に、図6に示すフローチャートを用い、SAで示すステップに従って本実施例の定着温度設定処理について説明する。
SA1:トナー像を用紙P上に転写した制御部20は、上記実施例1のステップS1と同様にして排出媒体検出センサ11が用紙Pの先端を検出するのを待って待機し、用紙Pの先端が搬送ローラ12に挟持され排出媒体検出センサ11がその先端の通過を検出したときにステップSA2へ移行する。排出媒体検出センサ11が用紙Pの先端を検出しない場合は、前記の待機を継続する。
SA2:排出媒体検出センサ11が用紙Pの先端を検出したことを認識した制御部20は、おもて面温度センサ38が検出しているその時点のおもて面温度T1を検出し、その温度を記憶部22に保存する。
SA3:これと同時に制御部20は、裏面温度センサ39が検出しているその時点の裏面温度T2を検出し、その温度を記憶部22に保存する。
SA4:定着部10から排出される用紙Pのおもて面温度T1および裏面温度T2を検出した制御部20は、記憶部22から読出したおもて面温度T1と記憶部22に格納されている所定の定着温度To(本実施例では、100℃)とを比較し、おもて面温度T1が所定の定着温度To未満の場合はステップSA5へ移行する。おもて面温度T1が所定の定着温度To以上の場合はステップSA7へ移行する。
SA5:用紙Pのおもて面温度T1が所定の定着温度To未満であることを判定した制御部20は、記憶部22に格納されている加熱ローラ31の設定上限温度Tsmax(本実施例では、205℃)と現在の設定温度Ts(現段階では、暖機運転開始時に設定された設定温度Ts=185℃)とを比較し、現在の設定温度Tsが設定上限温度Tsmax以上の場合はステップSA7へ移行する。現在の設定温度Tsが設定上限温度Tsmax未満の場合はステップSA6へ移行する。
SA6:現在の設定温度Tsが設定上限温度Tsmax未満であることを判定した制御部20は、加熱ローラ31の現在の設定温度Tsに、それを段階的に上昇させるときの設定温度Tsの増加分ΔTx(本実施例では、3℃)を加えて加熱ローラ31の設定温度Tsを上昇させ、ステップSA2へ戻ってステップSA2〜SA4の作動を繰返し、ステップSA4において、おもて面温度T1が所定の定着温度To以上になったときにステップSA7へ移行する。
なお、おもて面温度T1が所定の定着温度Toに達するまでの間で、ステップSA2、SA3において検出されたおもて面温度T1および裏面温度T2は、上書きにより更新されながら記憶部22に保存される。
SA7:上記ステップSA4において、用紙Pのおもて面温度T1が所定の定着温度To以上であること、またはステップSA5において加熱ローラ31の現在の設定温度Tsが設定上限温度Tsmax以上であることを判定した制御部20は、記憶部22から読出したおもて面温度T1および裏面温度T2を基に、用紙Pのおもて面と裏面の検出温度差(=T1−T2)を算出し、用紙Pの表裏の検出温度差が、小温度差判定値Tm(本実施例では、10℃)未満の場合はステップSA8へ移行する。検出温度差が、小温度差判定値Tm以上の場合はステップSA9へ移行する。
SA8:検出温度差が小温度差判定値Tm未満であることを判定した制御部20は、加熱ローラ31の設定温度Tsに検出温度差の区分に応じた設定温度Tsの減少分ΔTy(本実施例では、10℃)を減じて設定温度Tsを修正し、1枚目の用紙Pに対する定着温度設定処理を終了させる。
SA9:検出温度差が小温度差判定値Tm以上であることを判定した制御部20は、用紙Pの表裏の検出温度差が、大温度差判定値Th(本実施例では、20℃)未満の場合、つまり、検出温度差が小温度差判定値Tm以上、大温度差判定値Th未満の場合は、設定温度Tsを現在のままとして1枚目の用紙Pに対する定着温度設定処理を終了させる。検出温度差が、大温度差判定値Th以上の場合はステップSA10へ移行する。
SA10:検出温度差が大温度差判定値Th以上であることを判定した制御部20は、加熱ローラ31の設定温度Tsに検出温度差の区分に応じた設定温度Tsの増加分ΔTz(本実施例では、10℃)を加えて設定温度Tsを修正し、1枚目の用紙Pに対する定着温度設定処理を終了させる。
なお、1つの画像データによって複数枚の用紙Pに連続して印刷する場合は、先行する用紙Pのときに設定された設定温度Tsはそのまま維持され、次の用紙Pに対してはその設定温度Tsを基準に、おもて面温度T1または検出温度差に基づいて設定温度Tsを上下させるように1枚毎に制御される。
また、全ての画像データの印刷を終えた場合は、所定時間経過後に、制御部20は、プリンタ1をアイドル状態にして新たな画像データの着信を待って待機する。
以下に、図7に示すタイムチャートを用いて、媒体面温度検出のタイミングについて説明する。
1枚の用紙Pがおもて面温度センサ38と裏面温度センサ39を通過する場合のおもて面温度T1および裏面温度T2の推移は、図7に示すように、おもて面温度センサ38と裏面温度センサ39がそれぞれ検出する媒体面温度は、用紙Pの先端がそれぞれのセンサを通過した直後(時間t1)に急激に上昇し、排出媒体検出センサが用紙Pの先端を検出した時点(時間t2)で、おもて面温度T1が所定の定着温度Toを超えていない場合は、ヒータ32がONし用紙Pのおもて面温度T1が上昇して、おもて面温度センサ38の検出温度が所定の定着温度To以上になった時点でヒータ32がOFFし、その直後の時点(時間t4)でおもて面温度センサ38および裏面温度センサ39が検出している検出温度がおもて面温度T1およびT2として記憶部22に保存されている。
時間t2の時点で、おもて面温度T1が所定の定着温度Toを超えている場合は、上記実施例1と同様に、時間t2の時点でおもて面温度センサ38および裏面温度センサ39が検出している検出温度がおもて面温度T1および裏面温度T2として記憶部22に保存される。
そして、用紙Pの後端がおもて面温度センサ38と裏面温度センサ39を通過し終えると(時間t3)急激に低下する。この間、制御部20は定着部10の加熱温度検出センサ34は検出した加熱ローラ31の表面温度を基に、電源供給部27によってヒータ32をON、OFFしながらその表面温度を設定温度Tsに一定に保持(本実施例では±1〜2℃の範囲)する。用紙Pの後端が排出媒体検出センサ11を通過し終えると排出媒体検出センサ11がOFFになる。
このように、本実施例の定着温度設定処理においては、定着部から排出される用紙Pの表裏両面の温度を直接測定し、そのおもて面温度T1が所定の定着温度Toに達しているか否かを判定してその結果をフィードバックし、おもて面温度T1が所定の定着温度Toに達した後に、用紙Pの表裏両面の検出温度差をフィードバックして加熱ローラの設定温度Tsを修正するので、用紙Pの厚さ、表面状態、用紙Pが放置されていた温度の用紙Pの状態に関わらず、更に高精度な定着温度の制御が可能になり定着過不足による印刷不良を防止することができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、おもて面温度センサの検出温度が所定の定着温度に達していない場合に、おもて面温度センサの検出温度を基に、その検出温度が所定の定着温度に達するまで加熱ローラを加熱し、その後に、おもて面温度センサと裏面温度センサとの検出温度差を基に、定着部の加熱ローラの設定温度を修正するようにしたことによって、用紙P上のトナー像の定着時における加熱ローラの設定温度を用紙Pの状態に関わらずにより適正に設定することができる。
なお、上記各実施例においては、おもて面温度センサと裏面温度センサの位置関係は、定着部から排出される用紙Pを挟んで、その用紙面からの距離が等しくなるように用紙面の鉛直方向に対向配置するとして説明したが、実装上の都合等で多少ずらして配置することも可能である。
更に、上記各実施例においては、制御部がプリンタの各部を統括して制御するとして説明したが、制御部の機能を分散させて、制御の全体を統括する主制御部からの指令に基づいて、印刷処理時にプリンタ1を構成する各部を制御する印刷制御部、各種高圧電源系統を制御する高圧制御部、露光を制御する露光制御部、定着部に供給する電力を制御する通電制御部等を設けるようにしてもよい。
1 プリンタ
2 給紙カセット
3 給紙ローラ
4 分離フレーム
5、7 通過媒体検出センサ
6、12 搬送ローラ
8 現像部
9 転写ローラ
10 定着部
11 排出媒体検出センサ
11a 回転支点
11b センサ
13 スタッカ
14 排出ローラ
16 トナーカートリッジ
17 露光ヘッド
18 感光体ドラム
20 制御部
21 インタフェース部
22 記憶部
24 搬送駆動部
25 高圧駆動部
26 露光駆動部
27 電源供給部
31 加熱ローラ
32 ヒータ
34 加熱温度検出センサ
35 分離爪
36 加圧ローラ
38 おもて面温度センサ
39 裏面温度センサ

Claims (5)

  1. 媒体のおもて面に転写された現像剤像を加熱ローラによる加熱により定着させる定着部と、
    前記定着部から排出される媒体のおもて面温度を検出する第1の温度センサと、
    前記定着部から排出される媒体の裏面温度を検出する第2の温度センサと、
    前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの検出温度に基づいて、前記定着部の前記加熱ローラの設定温度を変更する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの検出温度に基づいて、前記定着部の前記加熱ローラの設定温度を変更する制御部に替えて、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの検出温度差に基づいて、前記定着部の前記加熱ローラの設定温度を変更する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの検出温度に基づいて、前記定着部の前記加熱ローラの設定温度を変更する制御部に替えて、
    前記第1の温度センサの検出温度が所定の定着温度に達していない場合に、前記第1の温度センサの検出温度に基づいて、前記検出温度が所定の定着温度に達するまで、前記加熱ローラを加熱し、前記検出温度が所定の温度に達した後は、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの検出温度差に基づいて、前記定着部の前記加熱ローラの設定温度を修正する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとが、前記排出される媒体を挟んで、前記媒体の面の鉛直方向に対向配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記第1および第2の温度センサの、前記媒体の排出方向の前方に、前記排出される媒体を挟持して搬送する搬送ローラを設けると共に、媒体の先端が前記搬送ローラに挟持されたときにその先端の通過を検出する排出媒体検出センサを設け、
    前記制御部は、前記排出される媒体の先端が前記搬送ローラに挟持され前記排出媒体検出センサがその先端の通過を検出したときに、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサにより、当該媒体の表裏の面の温度を検出することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015069074A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2015075693A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 株式会社リコー 冷却装置及び画像形成装置
JP2019032486A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

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