JP2012002467A - ライター - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス量を調整可能であるとともに、調整アダプタの脱落を防ぐライターを提供する。
【解決手段】ガス吐出手段に送るガス量を調整可能なガス量調整手段7を備えたライター1であって、ガス量調整手段7は、内装本体2の底部12から外カバー3に向けて突出する調整ネジ71と、調整ネジ71を回動させる調整アダプタ74と、を備え、調整アダプタ74を介して調整ネジ71を螺合することによりガス量を調整可能に形成されており、調整アダプタ74は、調整ネジ71に嵌合される筒状本体部81と、外カバー3の底板21に形成された貫通孔21bに露出する回動溝と、筒状本体部81の外周に突設された係合突起83と、を備え、係合突起83は、底板21と内装本体2の間に配設されるとともに、筒状本体部81の中心から係合突起83の先端までの距離が、貫通孔21bの半径よりも大きく形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】ガス吐出手段に送るガス量を調整可能なガス量調整手段7を備えたライター1であって、ガス量調整手段7は、内装本体2の底部12から外カバー3に向けて突出する調整ネジ71と、調整ネジ71を回動させる調整アダプタ74と、を備え、調整アダプタ74を介して調整ネジ71を螺合することによりガス量を調整可能に形成されており、調整アダプタ74は、調整ネジ71に嵌合される筒状本体部81と、外カバー3の底板21に形成された貫通孔21bに露出する回動溝と、筒状本体部81の外周に突設された係合突起83と、を備え、係合突起83は、底板21と内装本体2の間に配設されるとともに、筒状本体部81の中心から係合突起83の先端までの距離が、貫通孔21bの半径よりも大きく形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、ガス量の調整が可能なライターに関する。
特許文献1には、炎の大きさを調整できるライターに関する発明が開示されている。特許文献1に係るライターは、ガス封入タンクと、ガスの吐出の開閉を行う吐出開閉手段と、ガス量を調整するガス量調整手段とを主に備えている。ガス量調整手段は、ライターの外装本体の底部から露出し、回動可能な調整リング(以下、調整アダプタともいう)と、調整アダプタと一体的に回動する弁座ゴム押さえと、弁座ゴム押さえと一体的に回動しナットに螺合される調整ネジとを備えている。調整アダプタに形成された溝を介して調整アダプタを回動させると、調整ネジがナットに螺合して上方に変位し、この変位によって流量調整フィルターを圧縮又は膨張変形させてガスの流量を調整する。この調整アダプタには、外カバーの底板に形成された規制溝に当接する係合突起が形成されている。この係合突起を規制溝に当接させることで、ガス流量の最大量又は最小量の調整ができるようになっている。
しかし、この調整アダプタは、弁座ゴム押えに嵌合されているだけであるため、経年劣化すると調整アダプタが弁座ゴム押えから外れ、ライターから脱落するという問題があった。
本発明はかかる課題を解決するために創作されたものであり、ガス量を調整可能であるとともに、調整アダプタの脱落を防ぐライターを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、ガスタンクを備えた内装本体と、前記内装本体を収容するとともにガス吐出孔を備えた外カバーと、前記ガスタンクのガスを前記ガス吐出孔から吐出させるガス吐出手段と、前記ガスタンクから前記ガス吐出手段に送るガス量を調整可能なガス量調整手段と、備えたライターであって、前記ガス量調整手段は、前記内装本体の底部から前記外カバーに向けて突出する調整ネジと、前記調整ネジを回動させる調整アダプタと、を備え、前記調整アダプタを介して前記調整ネジを前記内装本体に対して螺合することによりガス量を調整可能に形成されており、前記調整アダプタは、前記調整ネジに嵌合される筒状本体部と、前記筒状本体部の下面に形成され、前記外カバーの底板に形成された貫通孔に露出する回動溝と、前記筒状本体部の外周に突設された係合突起と、を備え、前記係合突起は、前記底板と前記内装本体の間に配設されるとともに、前記筒状本体部の中心から前記係合突起の先端までの距離が、前記貫通孔の半径よりも大きく形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、調整アダプタの回動溝は外カバーの外部に露出するため、例えば硬貨等の回動具を用いて調整アダプタを回動することでガス量を調整することができる。また、調整アダプタの係合突起は、外カバーの底板と内装本体の間に配設されるとともに、筒状本体部の中心から係合突起の先端までの距離が、貫通孔の半径よりも大きく形成されているため、調整アダプタが外カバーの貫通孔から脱落するのを防止できる。
また、前記内装本体には、前記係合突起の移動を規制する一対の規制部が形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、一対の規制部によってガス量の最大量と最小量を設定することができる。
また、前記ガス量調整手段の内部に前記ガス注入部が配設されていることが好ましい。
ガス注入部と調整アダプタを備えたガス量調整手段を別の位置に形成すると、ライターの大型化やガスタンクの縮小化を招来する。しかし、かかる構成によれば、ガス注入部周りを一箇所に集中して形成できるため、ライターの大型化やガスタンクの縮小化を回避することができる。
ガス注入部と調整アダプタを備えたガス量調整手段を別の位置に形成すると、ライターの大型化やガスタンクの縮小化を招来する。しかし、かかる構成によれば、ガス注入部周りを一箇所に集中して形成できるため、ライターの大型化やガスタンクの縮小化を回避することができる。
本発明に係るライターによれば、ガス量を調整可能であるとともに、調整アダプタが外カバーから脱落するのを防止できる。
本発明の実施形態について適宜図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るライター1は、内装本体2と、外カバー3と、ガス吐出手段4と、発火手段5と、弁開閉手段6と、ガス量調整手段7と、ガス注入部8と、を主に有する。説明の便宜上、上下左右は図1の矢印にしたがう。
内装本体2は、ライター1の内部に収容される筐体である。内装本体2は、中央にガスタンク11を備えるとともに、ガス吐出手段4、発火手段5等を収容する。内装本体2の形状は特に制限されないが、本実施形態では正面視矩形を呈し、底部12、側部13,13、天部14を有する。底部12は、最底部12aと、最底部12aよりも一段上がった位置に形成された段部12bを備えている。最底部12aと段部12bの段差によって規制部12c(図2参照)が形成されている。規制部12cの詳細な構成については、後述する。
外カバー3は、内装本体2を覆う筐体である。外カバー3は、底板21、筒体22、天板23を有する。天板23には、炎が噴出するガス吐出孔23aが形成されている。また、天板23には、後記する第一曲部レバー63を逃がすための逃げ孔23cが形成されている。底板21には、円形の貫通孔21bが形成されている。また、底板21には、貫通孔21bの内縁に沿って円弧状に立設する立設部21cが形成されている。
ガス吐出手段4は、ガスタンク11内のガスをガス吐出孔23aに吐出させる機構である。ガス吐出手段4は、内装本体2内に収容された可動弁部30と、可動弁部30で流出したガスを上方へ導く流路部31とを有する。
可動弁部30は、ガスパイプ33と、弁座34と、弁体35と、下端に弁体35が取り付けられた可動筒36と、弁体35を下方に付勢するスプリング37と、を有する。可動弁部30は、ガスパイプ33を除いて内装本体2の内部に形成された第一保持部32に収容されている。
ガスパイプ33は、上下方向に延設された筒状部材である。ガスパイプ33の下端には、切欠き33aが形成されており、この切欠き33aを介してガスタンク11に連通している。切欠き33aから流入したガスは、ガスパイプ33の内部を通って上方に向けて流通する。
弁座34は、ゴム製の円筒状部材であって、中央にガスが流通する中空部を備えている。弁体35は、可動筒36の下端に嵌合されており、可動筒36の移動に伴って上下動する。可動筒36は、筒状部材であって、内部の中空部と連通する側部連通孔36aが形成されている。可動筒36の下端は、拡径して形成されている。スプリング37は、可動筒36の外側に環装されている。スプリング37の一端は、拡径された可動筒36の下端に当接し、他端は内装本体2の天部14に当接している。スプリング37は、弁体35及び可動筒36を下方に付勢するため、弁体35が弁座34の中空部を塞いでいる。
流路部31は、可動筒36の先端側に形成された当接リング41と、ガス吐出孔23aに向けて立設するノズル42と、当接リング41とノズル42とを連結する連結チューブ43とを有する。
当接リング41は、内装本体2から突出する可動筒36の先端側に取り付けられている。当接リング41は、後記する操作レバー65が当接する部位である。ノズル42は、天板23に連続する固定部23bに固定されている。ノズル42の中間には、孔42aが形成されている。ノズル42の先端には、先端部42bが立設されており、ガス吐出孔23aに臨んでいる。
連結チューブ43は、当接リング41とノズル42の基端を連結する筒状部材である。連結チューブ43は、可撓性部材で形成されている。
発火手段5は、ノズル42周りに火花を発生させる装置である。発火手段5は、内装本体2に収容される発火部51と、発火部51に対して上下動する可動部52と、発生した高電圧を導く誘導線53とを有する。可動部52の上端には、拡径された拡径部52aが形成されている。
発火部51の内部には、具体的な図示はしないが、圧電素子、ハンマー、バネ等が組み込まれている。可動部52が下方へ押圧されると発火部51内で圧電素子の電歪効果によってパルス状の高電圧が発生される。誘導線53は、発火部51から、内装本体2の天部14に形成された支持台54を経由してノズル42の近傍まで引き回されている。誘導線53の先端である放電口53aは、ノズル42の基端に臨んでいる。
弁開閉手段6は、ライターの点火、消火を行う機構である。弁開閉手段6は、操作子61と、固定部23bに形成された支持ピン62と、第一曲部レバー63と、第二曲部レバー64と、操作レバー65と、突条66と、板バネ67とを有する。
操作子61は、外カバー3とは別体になっており、外カバー3に対して相対的に移動する。第一曲部レバー63は、操作子61と支持ピン62とを結ぶレバーである。第一曲部レバー63は、天板23の逃げ孔23c内に挿通される。第二曲部レバー64は、支持ピン62と発火手段5の拡径部52aの先端とを結ぶレバーである。操作子61、第一曲部レバー63及び第二曲部レバー64は一体形成されており、使用者の入力によって支持ピン62を支点に回動する。
操作レバー65は、屈折した金属製の板状部材である。操作レバー65の右端の上面は可動部52に形成された拡径部52aの下部に当接し、左端の上面はガス吐出手段4の当接リング41の下部に当接している。また、操作レバー65の左端付近の下面は、内装本体2の天部14に突設された突条66に当接している。操作レバー65の右端が拡径部52aによって押下されると、てこの原理によって操作レバー65の左端に上向きの力が作用する。
板バネ67は、屈折した金属製の板状部材である。板バネ67は、発火手段5の可動部52の側方に立設されている。板バネ67の下端は、内装本体2の内部に固定されている。板バネ67の中間部分は、可動部52に向けて凸状に折り曲げられ、その頂部が可動部52の外周面に接している。
ガス量調整手段7は、ガス吐出手段4に送るガス量を調整する機構である。ガス量調整手段7は、本実施形態では、内装本体2の左隅に配設されている。ガス量調整手段7は、図1及び図2に示すように、調整ネジ71と、調整ネジ71の上部に立設する棒状部材72と、棒状部材72の先端に当接するフィルター73と、調整ネジ71に嵌合される調整アダプタ74とを有する。
調整ネジ71は、図2に示すように、内装本体2の左下隅に形成された第二保持部75に螺合されている。調整ネジ71は、下側に位置する下側調整ネジ76と、下側調整ネジ76と同期して回動する上側調整ネジ77とを有する。
下側調整ネジ76は、筒状を呈し、第二保持部75に収容される大径部76aと、内装本体2の段部12bから下方に突出する小径部76bとを有する。小径部76bの外周には、平目ローレット加工(図4の(a)参照)が施されている。
上側調整ネジ77は、筒状を呈し、大径部77aと、小径部77bとを有する。上側調整ネジ77の大径部77aは、下側調整ネジ76の大径部76aに嵌合されている。これにより、下側調整ネジ76と上側調整ネジ77は一体的に回動する。小径部77bの外周には、雄ネジが形成されており、第二保持部75の内部に形成された雌ネジと螺合する。上側調整ネジ77の上部には、開口77cが形成されている。
棒状部材72は、上側調整ネジ77の上に立設するとともに、ガスパイプ33の内部に挿通されている。ガスパイプ33と棒状部材72の間には微細な隙間が形成されている。棒状部材72の下端の周囲には上側調整ネジ77の開口77cに連通する複数のスリット72aが設けられている。開口77cを通ったガスは、このスリット72aを通ってガスタンク11に流入する。
フィルター73は、図1に示すように、内装本体2の第一保持部32に収容されている。フィルター73は、基部73aと基部73aに立設する挿入部73bとを有する。基部73aの下端は、棒状部材72の上端に当接されている。挿入部73bは、弁座34の中空部に密接して挿入されている。
調整アダプタ74は、図2に示すように、下側調整ネジ76の小径部76bに嵌合されている。調整アダプタ74は、下側調整ネジ76(調整ネジ71)を回動させる部材である。
調整アダプタ74は、図3に示すように、筒状本体部81と、回動溝82,82と、係合突起83とを備えている。筒状本体部81は、円筒状を呈し、図3の(c)に示すように、第一筒部81aと第二筒部81bとを備えている。第一筒部81aの中空部は、第二筒部81bの中空部よりも大きく形成されている。第一筒部81aに下側調整ネジ76の小径部76bが嵌合される。第一筒部81aの内周には、平目ローレット加工が施されている。
図3の(a)及び(b)に示すように、筒状本体部81の一端面には断面視矩形の回動溝82,82が形成されている。回動溝82の幅の大きさは特に制限されないが、本実施形態では、一円玉の厚みよりも若干大きく形成されている。
係合突起83は、筒状本体部81の外周面に形成されており、外側に向けて突出している。係合突起83の形状は特に制限されないが、本実施形態では断面視矩形で形成されている。
ガス注入部8は、図2に示すように、注入弁桿91と、パッキン92と、スプリング93と、シール部材94とを有する。注入弁桿91は、下側調整ネジ76の中空部内に配設される弁桿91aと、上側調整ネジ77の中空部内に配設される弁体91bと、中央部分に形成された内部開口91cとを有する。
弁桿91aは、筒状部材であって、補充用ガスタンクのノズルが当接する部位である。弁体91bは、上側調整ネジ77の中空部を上下動する部位である。パッキン92は、リング状を呈し、下側調整ネジ76に配置されている。スプリング93は、一端が上側調整ネジ77の上部に当接し、他端が弁体91bに当接している。スプリング93は、弁体91bを下方に付勢しており、常時は、パッキン92の中空部を弁体91bで塞ぎ、ガスが流通しないようになっている。内部開口91cは、注入弁桿91の中央部分において、水平方向に連通する孔である。シール部材94は、第二保持部75と調整ネジ71(下側調整ネジ76、上側調整ネジ77)との間に配設されている。シール部材94を備えることで、ガス漏れを防止している。
次に、調整アダプタ74周りを中心に、ライター1の製造手順について説明する。まず、内装本体2にガス吐出手段4及び発火手段5、弁開閉手段6等を組み込む。また、ガス量調整手段7の調整ネジ71等を内装本体2に組み込む。
調整アダプタ74を嵌合する際には、図4の(a)及び(b)に示すように、内装本体2の段部12bから突出する下側調整ネジ76の小径部76bに、ローレット同士を噛み合わせつつ調整アダプタ74を押し込んで嵌め合わせる。これにより、調整アダプタ74の端面は、段部12bに当接する。また、調整アダプタ74の第二筒部81bの当接面81c(図3の(c)参照)は、小径部76bの最下面(図4では最上面)に当接する。図4の(b)に示すように、調整アダプタ74を軸周りに回動させると係合突起83も回動する。規制部12cは、最底部12aと段部12bの段差によって形成された壁であって、小径部76bの中心を挟んで一対形成されている。規制部12c,12cによって、係合突起83の移動が規制される。
そして、調整アダプタ74及びその他の構成を備えた内装本体2を外カバー3の筒体22の内部に挿入した後、筒体22に外カバー3の底板21を取り付ける。底板21は、本実施形態では、内装本体2に形成されたネジ溝を介してボルトを螺合して固定する。
図2及び図5に示すように、底板21を取り付けると、調整アダプタ74の軸方向の中心線と、貫通孔21bの中心線とが重なる。また、調整アダプタ74の下端と底板21とがほぼ面一になる。さらに、調整アダプタ74の回動溝82が、貫通孔21bから露出する。調整アダプタ74の中心線から係合突起83の先端までの距離は、貫通孔21bの半径よりも大きくなっている。係合突起83の大きさと貫通孔21bとの関係は、調整アダプタ74と貫通孔21bの中心線を重ねた状態で、貫通孔21bから調整アダプタ74が脱落しない範囲で適宜設定すればよい。また、底板21に立設する立設部21cは、係合突起83と微細な隙間をあけて上下に対向するよう配設される。
次に、ライター1の各作用について説明する。
<ライター1を点火する場合>
使用者が、操作子61の右端を、図1の右斜め下方向に押下すると、支持ピン62を支点に第二曲部レバー64が下方に移動し、可動部52の拡径部52aを介して操作レバー65の右端が下方に移動する。操作レバー65が第二曲部レバー64によって押下されると、てこの原理によって当接リング41が上方に押し上げられるため、可動筒36が上方に移動する。弁座34と弁体35の隙間を通ったガスは、弁体35の周囲を抜けて、スプリング37を通過し、側部連通孔36aから可動筒36の内部に流入する。これにより、ガス吐出手段4の弁が開かれてノズル42側にガスが流入する。これとほぼ同時に、操作子61の操作によって可動部52が押下されるため、発火部51を介して放電口53aから火花が発生する。そして、ノズル42を流れるガスに火花が引火して炎が発生する。
<ライター1を点火する場合>
使用者が、操作子61の右端を、図1の右斜め下方向に押下すると、支持ピン62を支点に第二曲部レバー64が下方に移動し、可動部52の拡径部52aを介して操作レバー65の右端が下方に移動する。操作レバー65が第二曲部レバー64によって押下されると、てこの原理によって当接リング41が上方に押し上げられるため、可動筒36が上方に移動する。弁座34と弁体35の隙間を通ったガスは、弁体35の周囲を抜けて、スプリング37を通過し、側部連通孔36aから可動筒36の内部に流入する。これにより、ガス吐出手段4の弁が開かれてノズル42側にガスが流入する。これとほぼ同時に、操作子61の操作によって可動部52が押下されるため、発火部51を介して放電口53aから火花が発生する。そして、ノズル42を流れるガスに火花が引火して炎が発生する。
<ライター1を消化する場合>
消火する場合は、操作子61の押下を解除するだけでよい。操作子61の押下を解除すると、第二曲部レバー64が元の位置に戻る。つまり、弁開閉手段6の入力が解除されると、操作レバー65が元の位置に戻るため、スプリング37の付勢によって可動筒36が下方に移動し、弁が閉じてガスの流れが遮断される。これにより、消火される。
消火する場合は、操作子61の押下を解除するだけでよい。操作子61の押下を解除すると、第二曲部レバー64が元の位置に戻る。つまり、弁開閉手段6の入力が解除されると、操作レバー65が元の位置に戻るため、スプリング37の付勢によって可動筒36が下方に移動し、弁が閉じてガスの流れが遮断される。これにより、消火される。
<ガス量調整手段7によってガス量を調整する場合>
ガス量調整手段7によってガス量を調整する場合は、図5に示すように、例えばコインなどの回動具Kを用いて調整アダプタ74の回動溝82に係合させつつ回動することにより調整する。
ガス量調整手段7によってガス量を調整する場合は、図5に示すように、例えばコインなどの回動具Kを用いて調整アダプタ74の回動溝82に係合させつつ回動することにより調整する。
図2に示すように、調整アダプタ74を回動させると、第二保持部75に対して下側調整ネジ76及び上側調整ネジ77が一体的に回動し、第二保持部75に形成された雌ネジに沿って下側調整ネジ76及び上側調整ネジ77が上方又は下方に相対的に移動する。調整アダプタ74を一方向へ回動させて、調整ネジ71(下側調整ネジ76、上側調整ネジ77)を第二保持部75に対して上方に移動させると、それに伴って棒状部材72も上方に移動し、フィルター73(図1参照)を押し込む。これにより、フィルター73が気密状態になるため、フィルター73を通過するガス量を少なくすることができる。よって、炎を小さくすることができる。
一方、調整アダプタ74を他方向へ回動させて、調整ネジ71(下側調整ネジ76、上側調整ネジ77)を第二保持部75に対して下方に移動させると、それに伴って棒状部材72も下方に移動し、フィルター73(図1参照)が元の形状に復元する。これにより、フィルター73の気密状態が解かれるため、フィルター73を通過するガス量を多くすることができる。よって、炎を大きくすることができる。
<ガスタンク11に新たにガスを注入する場合>
ガスタンク11に新たにガスを注入する場合、注入弁桿91に図示しない補充用ガスボンベのノズルを押し込む。スプリング93の付勢に抗して、所定の位置まで注入弁桿91が押し込まれると、内部開口91cと上側調整ネジ77の中空部とが連通する。これにより、内部開口91cから弁体91bの周囲を通過し、上側調整ネジ77の開口77c、棒状部材72のスリット72aを介してガスタンク11にガスが注入される。ガスボンベの押し込みを解除すると、スプリング93の付勢によって注入弁桿91が下方に移動し、パッキン92の中空部が塞がれる。これにより、ガスタンク11からガスが外部に漏れない。
ガスタンク11に新たにガスを注入する場合、注入弁桿91に図示しない補充用ガスボンベのノズルを押し込む。スプリング93の付勢に抗して、所定の位置まで注入弁桿91が押し込まれると、内部開口91cと上側調整ネジ77の中空部とが連通する。これにより、内部開口91cから弁体91bの周囲を通過し、上側調整ネジ77の開口77c、棒状部材72のスリット72aを介してガスタンク11にガスが注入される。ガスボンベの押し込みを解除すると、スプリング93の付勢によって注入弁桿91が下方に移動し、パッキン92の中空部が塞がれる。これにより、ガスタンク11からガスが外部に漏れない。
以上説明した本実施形態に係るライター1によれば、硬貨等の回動具Kを用いて調整アダプタ74を回動することでガス量を調整することができる。また、調整アダプタ74の係合突起83は、内装本体2の規制部12cに当接することで、最大又は最小のガス量の調整を行うことができる。
また、係合突起83は、外カバー3の底板21と内装本体2の間に配設されるとともに、筒状本体部81の中心線から係合突起83の先端までの距離を、貫通孔21bの半径よりも大きくしたため、仮に、調整アダプタ74が調整ネジ71から外れたとしても、外カバー3の内側に引っ掛かった状態となり、外カバー3の貫通孔21bから調整アダプタ74が脱落することはない。したがって、調整アダプタ74を再度押し込むことで、嵌め直すことができる。
また、本実施形態では、係合突起83の下方に隙間をあけて対向し、貫通孔21bの内縁に沿って円弧状に立設する立設部21cを設けたため、調整ネジ71から調整アダプタ74が外れるのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、ガス注入部8が調整アダプタ74(ガス量調整手段7)の内部に形成されているため、コンパクトに形成することができる。これにより、ライター1の大型化やガスタンク11の縮小化を回避することができる。
また、本実施形態では、下側調整ネジ76と調整アダプタ74とをローレットを介して嵌合するとともに、下側調整ネジ76の下端面と調整アダプタ74の第二筒部81bの当接面81c(図3の(c)参照)とを当接させることにより、調整アダプタ74のトルクを効率よく下側調整ネジ76に伝達させることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、底板21に立設部21cを設けたが、省略してもよい。また、本実施形態では、ガス注入部8をガス量調整手段7と同軸とし、かつ、ガス量調整手段7の内部に形成したが、他の部位に形成してもよい。また、前記したライター1の構成はあくまで例示であって、他の構成であってもよい。例えば、発火手段は、発火石と円柱状のヤスリによって火花を発生させる構成であってもよい。
1 ライター
2 内装本体
3 外カバー
4 ガス吐出手段
5 発火手段
6 弁開閉手段
7 ガス量調整手段
8 ガス注入部
11 ガスタンク
12 内装本体の底部
12c 規制部
21 底板
21b 貫通孔
23a ガス吐出孔
71 調整ネジ
74 調整アダプタ
76 下側調整ネジ
77 上側調整ネジ
81 筒状本体部
82 回動溝
83 係合突起
2 内装本体
3 外カバー
4 ガス吐出手段
5 発火手段
6 弁開閉手段
7 ガス量調整手段
8 ガス注入部
11 ガスタンク
12 内装本体の底部
12c 規制部
21 底板
21b 貫通孔
23a ガス吐出孔
71 調整ネジ
74 調整アダプタ
76 下側調整ネジ
77 上側調整ネジ
81 筒状本体部
82 回動溝
83 係合突起
Claims (3)
- ガスタンクを備えた内装本体と、
前記内装本体を収容するとともにガス吐出孔を備えた外カバーと、
前記ガスタンクのガスを前記ガス吐出孔から吐出させるガス吐出手段と、
前記ガスタンクから前記ガス吐出手段に送るガス量を調整可能なガス量調整手段と、
を備えたライターであって、
前記ガス量調整手段は、
前記内装本体の底部から前記外カバーに向けて突出する調整ネジと、
前記調整ネジを回動させる調整アダプタと、を備え、
前記調整アダプタを介して前記調整ネジを前記内装本体に対して螺合することによりガス量を調整可能に形成されており、
前記調整アダプタは、
前記調整ネジに嵌合される筒状本体部と、
前記筒状本体部の下面に形成され、前記外カバーの底板に形成された貫通孔に露出する回動溝と、
前記筒状本体部の外周に突設された係合突起と、を備え、
前記係合突起は、前記底板と前記内装本体の間に配設されるとともに、前記筒状本体部の中心から前記係合突起の先端までの距離が、前記貫通孔の半径よりも大きく形成されていることを特徴とするライター。 - 前記内装本体には、前記係合突起の回動を規制する一対の規制部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のライター。
- 前記外カバーの外側から前記ガスタンク内へガスを注入するためのガス注入部をさらに備え、
前記ガス量調整手段の内部に前記ガス注入部が配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のライター。
Priority Applications (1)
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JP2010140041A JP2012002467A (ja) | 2010-06-21 | 2010-06-21 | ライター |
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JP2010140041A JP2012002467A (ja) | 2010-06-21 | 2010-06-21 | ライター |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017043427A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | オークラ輸送機株式会社 | ローラおよびその製造方法 |
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-
2010
- 2010-06-21 JP JP2010140041A patent/JP2012002467A/ja active Pending
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