JP4053312B2 - 圧力流量調整器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば酸素吸入器といった医療用ガス供給装置などに適用されてガスの圧力及び流量の調整を行う圧力流量調整器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は医療用ガス供給装置の一例としての酸素吸入器を示す。
図7に示すように、酸素吸入器51としては、酸素ボンベ等であるガス容器52の容器バルブ53に接続された圧力及び流量調整用の酸素調整器54によって酸素の供給流量を調整して、前記酸素調整器54に接続されたホース55先端の供給端末器56(吸入マスク)に酸素を供給する構成が多く採用されている。図7中、符号57は酸素調整器54のガス入口に設けられているガス導入用のノズルである。図8に示すように、このノズル57のガス入口59にはフィルタ58が組み込まれており、ガス容器52側からのゴミ等を捕捉して、酸素調整器54への流入を防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、昨今、酸素吸入器等の医療用酸素供給装置の容器バルブ内での断熱圧縮による発火事故が続発している。例えば酸素の供給開始時に使用者がガス容器のバルブを不用意に急激に開いたときに、大量、高圧の酸素の供給に起因して容器バルブ内部で生じた断熱圧縮現象によって発火し、容器バルブのシートパッキン(主に樹脂製)が焼損するものと考えられる。
前述のような容器バルブ内での発火事故は、酸素や空気等を代表とする支燃性のガスをボンベ等の容器から供給する各種医療用ガス供給装置で共通の問題であるが、現状では、容器バルブの開放をゆっくり行うよう注意を促す程度の対策しか行われていない。
【0004】
容器バルブでの発火が生じた場合、容器バルブからガス供給方向下流側の機器等への影響が懸念される。従来構成の酸素供給器は、図8に例示したように、ガス入口にフィルタ58付きのノズル57を有しているものの、容器バルブのシートパッキンが焼損した場合、火炎等の酸素調整器51への侵入を確実に防止することは困難であり、酸素調整器の作動不良等を生じる可能性があった。
一方、万一、発火が生じても、酸素調整器の機能が維持されれば、該酸素調整器の流量調整機能によって、酸素調整器よりも下流側の機器への大量、高圧の酸素の流入や、これに伴う燃焼中の微細粉の流入等を抑えたり、阻止することができるため、酸素調整器よりも下流側の機器への発火の影響を防止して被害を最小限に抑えたり、復旧を容易にすることができる。
【0005】
この発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、
(1)設定値以上の動圧が作用したときに、遮断弁によって速やかにガス流路を遮断できる、
(2)前記(1)により、万一、容器バルブ内で断熱圧縮現象による発火が生じたとしても、遮断弁から下流側への影響を最小限に抑えることができ、機能を損なわない
(3)前記(1)又は(2)により、供給口から下流側の機器等を保護でき、容器バルブ内で断熱圧縮現象による発火が生じたとしても、供給口から下流側の機器等への発火の影響を防止できる
圧力流量調整器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では前記課題を解決するため、以下の構成を解決手段とした。請求項1記載の発明は、ボンベ等のガス容器から供給端末器へ酸素等のガスを供給するガス供給路の途中に介在配置されて、ガスの圧力及び流量を調整する圧力流量調整器であって、前記ガス容器からの供給ガスが導入されるガス入口及び前記供給端末器側にガスを供給する供給口を有するガス流路と、このガス流路に設けられた遮断弁と、該遮断弁の下流側に設けられて前記ガス流路のガスの圧力及び流量を調整する圧力流量調整機構とを有し、前記遮断弁は、前記ガス流路をなす貫通孔に形成され下流側が縮径する円錐形状とされた弁座と、この弁座に着座することで前記ガス流路を遮断する遮断ボールと、前記弁座の下流側の前記貫通孔に形成されたスプリング収納孔に収納されて記遮断ボールを前記弁座から離間する方向に付勢するスプリングと、前記ガス流路の前記ガス入口側を塞ぐように設けられた焼結フィルタとを有し、前記遮断ボールが、前記ガス容器から供給されるガスの動圧によって前記スプリングの付勢力に抗して前記弁座に着座することで前記ガス流路を遮断するようになっていることを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の圧力流量調整器において、前記遮断ボールが耐火性の素材で形成されていることを特徴とする。
【0007】
この圧力流量調整器によれば、通常使用時、つまり、ガス容器からのガスの供給圧の急激な増大(供給圧ゼロからの増大、供給中の圧力の増大のいずれも含む。以下も同じ)に起因する動圧の作用等が無い環境下では、遮断弁のスプリングの付勢力によって遮断弁の遮断ボールが弁座から離間した状態が維持され、遮断ボールと弁座との間に確保された隙間を介して、ガス容器からの供給ガスが遮断弁の下流側へ流れる。ガス容器からのガスの供給圧が急激に増大し、スプリングの付勢力を上回る動圧が遮断ボールに作用すると、遮断ボールが遮断弁の弁座に着座して、遮断弁を遮断する。これにより、急激な供給圧の増大の影響が遮断弁よりも下流側に作用することを防止できる。容器バルブ内での発火、容器バルブ内のバルブシート等の燃焼等が生じても、火炎が遮断弁よりも下流側に流入することを防止でき、圧力流量調整器内部の可燃物の焼損等を防止でき、圧力流量調整器の機能を維持できる。
なお、遮断ボールは、請求項2記載のように、耐火性に優れた材料(例えば金属、セラミック等)で形成されていることがより好ましく、これにより遮断弁よりも上流側での断熱圧縮に起因する万一の発火等が生じても、遮断弁の機能を確実に維持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳しく説明する。
ここでは、圧力流量調整器として、酸素供給用の医療用ガス供給装置(例えば図6に例示する酸素吸入器100)からの供給酸素の圧力及び流量を調整する調整器(いわゆる酸素調整器)を例示しており、以下、圧力流量調整器を「酸素調整器」と称する場合がある。図1は、この発明の実施形態に係る酸素調整器の断面図、図2は平面図である。
【0009】
図1及び図2に示すように、酸素調整器1は、軸方向一端に底壁21を有し軸方向他端に開口部22を有する片側有底筒状の金属製ケーシングである本体ケーシング2に遮断弁3、シート4等が設けられて構成された本体部5と、この本体部5の前記本体ケーシング2の開口部22側に設けられた流量調整機構6と、この流量調整機構6のキャップ61や流量調整板62、前記シート4、シート4を流量調整機構6側に付勢するスプリング13、シート4に突設されたシートヘッド部41(後に詳述)がスライド移動自在に挿入されたガイド用スリーブ部91を有するガイド部材9等によって構成された圧力調整機構6Aとを有している。前記流量調整機構6と圧力調整機構6Aとは、この酸素調整器1に前記遮断弁3から導入されて供給口8bから供給される酸素の圧力及び流量を調整する圧力流量調整機構を構成する。
【0010】
図3に示すように、遮断弁3は、スリーブ状のノズル31と、このノズル31の貫通孔32の一端部を拡張した形状のボール収納室32aに収納された遮断ボール33と、前記ボール収納室32aの前記ノズル31端部に位置する開口部を塞ぐようにして固定して設けられたフィルタ34と、前記貫通孔32の長手方向中央部であるスプリング収納孔32bに収納されたスプリング35とを有し、外周面にネジ溝(あるいはネジ山)が形成されている雄ネジ状の前記ノズル31を、前記本体部5の本体ケーシング2の底壁21の中央部に貫通された雌ネジ穴である遮断弁取り付け孔23にねじ込んで固定されている。前記ノズル31は、該ノズル31の外側に張り出されたフランジ31aが本体ケーシング2に当接するところまでねじ込み、さらに、本体ケーシング2の底壁21にネジ止め等によって外側から固定された押さえ部品24によって前記フランジ31aが底壁21に押さえ込まれて、ぐらつかないように固定される。
【0011】
図1、図2に示すように、酸素調整器1は、前記遮断弁3のノズル31の貫通孔32のボール収納室32a側の端部の開口部を、酸素ボンベであるガス容器Aの容器バルブBのガス取り出し口に酸素流入可能に接続して、前記本体ケーシング2を容器バルブBのガス取り出しパイプB1にアタッチメント7によって固定して取り付けられる。貫通孔32のボール収納室32a側の端部は、この酸素調整器1のガス入口8aとして機能する。
アタッチメント7は、具体的には、ネジ71(図2参照)等によって本体ケーシング2に固定された枠状のヨーク72と、このヨーク72のネジ穴73にねじ込まれるヨーク押しネジ74とを有し、本体ケーシング2の底壁21とヨーク72とによって囲まれた内側の空間Sに収容したガス取り出しパイプB1を、ハンドル75の回転操作によってネジ穴73にねじ込んだヨーク押しネジ74と前記底壁21との間に挟み込んで固定する構成であるが、アタッチメントとしてはこれに限定されず各種構成が採用可能である。
【0012】
図3に示すように、前記遮断弁3の遮断ボール33はスプリング収納孔32bに入り込まない外径を有しており、通常時、すなわち、ガス容器Aからのガス(ここでは酸素。以下「ガス」を「酸素」と称する場合がある)の供給圧の急激な増大に起因する動圧等の作用が無い環境下では、スプリング35の付勢力によって、スプリング収納孔32bとボール収納室32aとの間の段差部分に形成されている弁座37から離間した状態が維持される。遮断ボール33はスプリング35の付勢力によってフィルタ34に押し付けられる。
【0013】
流量調整機構6は、本体ケーシング2の開口部22側の端部外側に螺着される固定ナット64によって前記開口部22を塞ぐようにして固定されたキャップ61と、このキャップ61の前記本体ケーシング2側に臨む面61a(以下、内面61a)側に配置された流量調整板62と、キャップ61を介して本体ケーシング2に対向する側(つまり、キャップ61の外側)に配置されたツマミ65とを有して構成されている。前記ツマミ65は、キャップ61を貫通して回転自在に設けられた軸66を介して流量調整板62と一体的に回転されるように連結されており、使用者の手動操作等によってツマミ65を回転すると、流量調整板62を回転操作できる。本体ケーシング2の開口部22側の端面とキャップ61外周部との圧接境界は、固定ナット64の締め付け力や、本体ケーシング2の開口部22側端面とキャップ61外周部との間に介装された図示しないパッキン等によって気密にシールされる。
【0014】
図4に示すように、流量調整板62には該流量調整板62を貫通する複数の通過孔63(オリフィス穴)が、該流量調整板62における前記軸66の連結部62aの周囲に配列形成されており、ツマミ65を回転操作すると、キャップ61に形成されているキャップ内流路67のキャップ内面61a側の開口部に選択的に位置決め、連通させることができる。複数の通過孔63は断面積が異なる穴であり、キャップ内流路67に連通させる通過孔63の断面積によって、酸素調整器1の供給口8bから供給する酸素の流量が決まる。前記供給口8bは、キャップ内流路67のキャップ61外面側の開口部である。
図2に示すように、ツマミ65の回転操作によって、ツマミ65外面の複数の目盛り69の内のいずれかをキャップ61の外周面に設けられたマーキング68に位置合わせすると、各目盛り69に対応して流量調整板62に形成されている通過孔63の内の該当の通過孔63がキャップ内流路67と位置決め、連通されるから、これにより酸素調整器1の供給口8bから供給する酸素の流量を選択できる。
【0015】
なお、ツマミ65の回転操作によってツマミ65外面の目盛り69をキャップ61の外周面のマーキング68に位置決めすると、ツマミ65のキャップ61に臨む面65a(図1参照)に各目盛り69に対応させて配列形成されている凹所65bの内の該当の凹所65bが、キャップ61に組み込まれたスプリング61cによってツマミ65のキャップ61の面65aに付勢されている位置決めボール61dに若干の係止力を以て係脱自在に係合するため、ツマミ65の回転操作によって位置決めボール61dに対する凹所65bの係合が強制的に解除されない限りツマミ65の不用意な回転が防止される。
【0016】
図1に示すように、流量調整板62は、キャップ61に組み込まれて軸66を付勢するスプリング6aの付勢力によってキャップ61の面61aに圧接されている。符号6bはキャップ61の貫通穴61e内面と該貫通穴61eに挿入されている軸66とを気密にシールするOリングである。符号6cはキャップ内流路67のキャップ61の面61aにおける開口部の周囲に配置されたOリングであり、流量調整板62に摺動自在に設けられており、前記キャップ内流路67の開口部と連通される通過孔63の周囲をシールする。
【0017】
シート4は概略円盤状の部材であり、詳細には、円柱状のシートヘッド部41の一端部から該シートヘッド部41を中心としてその周囲に円盤状に広がった形状になっている。本体ケーシング2とキャップ61とによって囲まれた内側の内部空間15は底壁21の遮断弁取り付け孔23と中心軸線が一致された断面円形の空間であり、前記シート4は、前記シートヘッド部41を底壁21に向けた状態で内部空間15に前記底壁21に対する進退方向に移動自在として収納され、内部空間15をキャップ61側(ガス収容空間10)と底壁21側(シート外側空間12)とに仕切る機能を果たす。このシート4は、その外周部に設けられたOリング43によって本体ケーシング2の内側空間25内面に対して気密なシール性を確保したまま摺動して、本体ケーシング2の中心軸線方向に沿って前記底壁21に対して進退動するようになっている。
【0018】
内部空間15側から底壁21に固定されたガイド部材9は、円筒状のガイド用スリーブ部91と、このガイド用スリーブ部91の軸方向片端の周囲にフランジ状に延出されたプレート部92とを有して構成され、ガイド用スリーブ部91の内部の貫通穴93を前記取り付け孔23と同軸上に位置決めし、プレート部92を前記底壁21の内部空間15側の面に重ねるようにして配置して設けられている。前記ガイド用スリーブ部91の内部の貫通穴93は、該貫通穴93の周囲に配置されて底壁21とガイド部材9との間に挟み込まれるOリング94等によって前記取り付け孔23と気密性を確保して連通されている。
なお、ここでは、底壁21と別体のガイド部材9を底壁21に固定する構成を例示したが、これに限定されず、例えばガイド部材が底壁の一部として一体成形されている本体ケーシングを採用することも可能である。
【0019】
シート4のシートヘッド部41は、内部空間15側から前記ガイド用スリーブ部91の貫通穴93に挿入されており、該シートヘッド部41の側面に周設されたOリング44によって前記貫通穴93内面との間の気密なシール性を確保しつつ摺接しつつスライド移動可能になっている。
シート4は、前記シートヘッド部41のシート4からの突出先端に取り付けられたシートパッキン45が、遮断弁3のノズル31の前記ボール収納室32aに対向する端部であるノズル先端部36に突き当たるところが、底壁21側への移動限界になっている。
【0020】
前記ガイド部材9のプレート部92は、シート外側空間12に収納されてシート4をキャップ61側へ付勢するスプリング13の受け座を兼ねている。シート4のキャップ61側への移動限界は、キャップ61の外周部から内部空間15(ガス収容空間10)に突出されたシート受け部61bに当接するところである。但し、このキャップ61側への移動限界にシート4が移動しても、シートヘッド部41はガイド用スリーブ部91の貫通穴93から抜け出ることは無く、また、このとき、シートヘッド部41の側部のOリング44もガイド用スリーブ部91の貫通穴93から抜け出ない。
なお、シート4は、シートヘッド部41から外周部に向けて末広がりの形状になっており、外周部がシート受け部61bに押圧、当接されても、シート4とキャップ61との間にはガス収容空間10が確保される。
【0021】
この酸素調整器1では、流量調整機構6のツマミ65の操作によって所望の供給流量の目盛り69(図2参照)をマーキング68に位置決めすることで、ガス容器Aからの供給ガス(ここでは酸素。以下、ガス容器から供給されるガスを「酸素」と称する場合がある)を供給口8bから供給端末器側へ前記所望の圧力、流量で安定供給することができる。
つまり、ガス容器Aから供給されてガス入口8aから遮断弁3の貫通孔32に流入したガス(酸素)は、遮断ボール33と弁座37との間に確保された隙間を介してスプリング収納孔32bに流入し、さらに、前記貫通孔32のノズル先端部36側の端部を前記スプリング収納孔32bよりも小径に形成した小孔32cを通って、前記ノズル先端部36先端の小孔32cの開口部、つまり、貫通孔32の下流端から噴射されて、ガイド部材9のガイド用スリーブ部91の貫通穴93内(貫通穴93内におけるノズル先端部36とシートヘッド部41との間の隙間)に流入する。
【0022】
ガイド用スリーブ部91の貫通穴93内に流入した酸素は、シートヘッド部41内に貫通形成された細孔であるシート貫通孔42を経由してガス収容空間10に流入し、さらに、流量調整機構6の流量調整板62の通過孔63、及び、キャップ内流路67を通り、供給口8bから流出することで、酸素調整器1の下流側、すなわち、該酸素調整器1の下流側に接続されている供給端末器側へ供給される。
ここでは、供給口8bから供給される酸素は、供給口8bに接続されたホース口11から、このホース口11に接続されたホース14を介して供給端末器へ供給される。
【0023】
ここで説明した、遮断弁3の貫通孔32の一端部であるガス入口8aから供給口8bまでのガスの移動経路は、この酸素調整器1におけるガス流路8に相当するものである。つまり、この酸素調整器1は、遮断弁3の貫通孔32、ガイド部材9のガイド用スリーブ部91の貫通穴93内におけるノズル先端部36とシートヘッド部41との間の隙間、シート貫通孔42、ガス収容空間10、流量調整機構6の流量調整板62の通過孔63、キャップ内流路67、供給口8b等によって形成されたガス流路8を有している。
【0024】
ところで、シート4はガス収容空間10内のガスとの接触面積がガイド部材9の貫通孔92側に比べて大きい(本実施の形態では数十倍)ため、ガス収容空間10内とガイド部材9の貫通孔92内とでガス圧が同じであっても、上述の接触面積の違いによってシート4に本体ケーシング2の底壁21側への移動駆動力が作用する。この酸素調整器1では、供給口8bからの酸素の目的の供給圧に対応して、スプリング13の付勢力を選択することで、供給口8bからの酸素の供給圧が調整され、目的の供給圧での酸素の安定供給が実現される。つまり、この酸素調整器1では、スプリング13の付勢力の選択によって、ガス収容空間10内のガス圧が供給口8bからの目的の供給ガス圧に対応する所定の大きさになっていればキャップ61のシート受け部61bにシート4が当接されるようにする。ホース14の屈曲など、何等かの原因によってガス収容空間10内のガス圧が上昇したとき(詳細には貫通孔92内のガス圧との差が大きくなったとき)は、本体ケーシング2の底壁21側へのシート4の移動駆動力とスプリング13の付勢力とが釣り合うところまでシート4が本体ケーシング2の底壁21側に向けて移動することで結果的にガス収容空間10内のガス圧が減圧され、供給口8bからの供給ガス圧が異常に大きくならないように調整される。
【0025】
スプリング13の付勢力の選択によって、ガス収容空間10内のガス圧が供給口8bからの目的の供給ガス圧に対応する所定の大きさになっているときに、シート4が、底壁21側への移動限界位置とキャップ61側への移動限界位置との間で、前記移動駆動力とスプリング13の付勢力とが釣り合うところに配置されるようにすることも可能である。この場合、ガス収容空間10内のガス圧が若干変動したとしても、シート4の移動によってガス収容空間10内のガス圧が調整されて安定に維持されるため、供給口8bから目的の供給圧での酸素の安定供給を実現できる。
【0026】
ガス収容空間10内のガス圧が非常に大きくなって(詳細には貫通孔92内のガス圧との差が大きくなったとき)、本体ケーシング2の底壁21側へ移動したシート4のシートヘッド部41先端のシートパッキン45が遮断弁3のノズル31のノズル先端部36に当接されれば、このシートパッキン45によって遮断弁3の貫通孔32の下流端が塞がれ、ガスの流入が遮断される。ここで、流量調整機構6の流量調整板62の通過孔63からのガスの流出によって、ガス収容空間10内が減圧されれば、シートパッキン45が遮断弁3のノズル31のノズル先端部36から離れて、ガス収容空間10へのガスの流入が再開される。この結果、供給口8bからの供給ガス圧が目的の供給圧を大きく超えることはない。
一方、ガス収容空間10内のガス圧が小さく、シート4の本体ケーシング底壁21側への移動駆動力がスプリング13の付勢力よりも弱ければ、シート4がスプリング13の付勢力によってキャップ61のシート受け部61bに押し付けられる。
【0027】
ツマミ65の回転操作によってツマミ65の流量ゼロの目盛り(図示略)をキャップ61のマーキング68に位置決めすることなどによって、キャップ内流路67のキャップ61の面61aにおける開口部を流量調整板62(通過孔63が存在しない部分)によって塞ぐと、ガス収容空間10からキャップ内流路67、供給口8bへの酸素の流れが流量調整板62によって遮断され、供給口8bからの酸素の供給が停止される。このとき、ガス収容空間10内のガス圧の上昇に伴う本体ケーシング2の底壁21側への移動駆動力によってシート4がスプリング13を押し縮めつつ前記底壁21側へ移動し、最終的に、シートヘッド部41の突出先端のシートパッキン45が遮断弁3のノズル31のノズル先端部36に当接されて遮断弁3の貫通孔32の下流端を塞いで、ガスの流れを遮断する。
なお、シート4が移動すると、シート4を介して仕切られた両側の空間、すなわちガス収容空間10及びシート外側空間12の容積が変動するが、シート外側空間12の内圧は、本体ケーシング2の側壁部2aに貫通形成された通気孔2bによって常時大気圧となるので、シート4の移動を妨げない。
【0028】
図3は、遮断弁3の断面図であり、(a)は開放状態を示し、(b)は遮断状態を示す。
図3(a)に示すように、この遮断弁3は、スプリング35の付勢力によって、遮断ボール33がノズル31内の弁座37から離間された構造になっているが、容器バルブBの急激な開放操作等によってガス容器Aからのガスの供給圧や流量が急激に増大したときには、図3(b)に示すように、この供給圧や流量の増大に伴う動圧の作用で遮断ボール33がスプリング35の付勢力に抗しつつ移動して弁座37に着座し、遮断弁3の貫通孔32を塞ぐようになっている。このため、万一、ガス容器Aの容器バルブB付近で断熱圧縮による発火を生じるような動圧が作用したときには、遮断ボール33によって遮断弁3の貫通孔32が塞がれて、発火による火炎が遮断弁3から酸素調整器1内に飛び込むことが防止される。結果、シートパッキン45等の酸素調整器1内の可燃物の延焼、焼損等も確実に防ぐことができ、酸素調整器1の機能を安定に維持できる。しかも、酸素調整器1よりも下流側の機器に発火の悪影響が作用することも防止できる。
【0029】
この遮断弁3の遮断ボール33の弁座37からの浮き上がり寸法tは大きくても数mm程度であり、動圧作用時には速やかに作動して酸素調整器1のガス流路8を入り口付近を遮断ボール33が遮断して、容器バルブB側からの火炎や焼損した破片が酸素調整器1内に入り込むことを防止する。これにより、例えば、遮断弁3のノズル先端部36付近の小孔32cや、ガイド部材9の貫通孔92内にてノズル先端部36とシートヘッド部41との間に確保されたクリアランスや、シートヘッド部41内に穿設されている小孔であるシート貫通孔42での断熱圧縮を抑えることができ、断熱圧縮によって酸素調整器1全体が高温に加熱されるなどの弊害を防止できる。
【0030】
図5は、比較例の遮断弁3Aの断面図である。
図5に示す比較例の遮断弁3Aは、図3の遮断弁3(実施例)と同じノズル31を用いているが、遮断ボール33及びスプリング35の設置を省略し、実施例の遮断弁3のフィルタ34に加えてボール収納室32aにもフィルタ34aを組み込み、フィルタ34、34aの機能増強によって、火炎や燃焼中の微細粉の侵入を防止しようとするものである。
なお、実施例及び比較例の遮断弁のノズル31は、いずれもステンレス製であり、フィルタ34、34aはいずれも真鍮焼結フィルタである。また、実施例及び比較例の遮断ボール33やスプリング35はステンレス製である。
【0031】
実施例及び比較例の遮断弁を酸素調整器の遮断弁取り付け孔23(図1参照)に取り付け、実際に容器バルブBの急激な開放操作によって容器バルブB付近での発火現象を発生させて、火炎等の侵入防止効果を試験し比較した。侵入防止効果は、試験後のシートパッキン45の焼損状態、熱影響等の観察結果を以て評価した。
実施例の遮断弁3では、シートパッキン45の焼損、熱影響が殆ど無く、シートパッキン45のシール性等の性能には全く影響が無く、そのまま使用可能であった。
比較例については、クレーター状にシートパッキン45が焼損した。シートパッキン45の焼損は、そのままでは使用することができない程度であった。
【0032】
本発明に係る酸素調整器1によれば、前述の試験結果から明らかなように、容器バルブB付近で断熱圧縮に起因する発火が生じても、遮断弁3から下流側への発火の悪影響を効果的に阻止でき、発火の影響を、ガス容器Aから供給端末器までのガス供給路における遮断弁3よりも上流側に留めることができ、遮断弁3よりも下流側には殆ど影響を与えないようにすることができる。
【0033】
図6は、本発明に係る酸素調整器1の適用例を示す図であって、医療用ガス供給装置としての酸素吸入器100への適用例を示す。
この酸素吸入器100は、酸素ボンベ等であるガス容器Aから供給される酸素を、ガス容器Aの容器バルブBに接続された酸素調整器1によって流量調整して、この酸素調整器1の下流側に接続されたホース101先端の供給端末器102に供給する構成であり、酸素吸入を要する患者(以下「吸入者」と称する場合がある)が供給端末器102を鼻や口にあてがって酸素を吸入するようになっている。この酸素吸入器100の場合、ガス容器Aから供給端末器102までのガス供給路の途中に本発明に係る酸素調整器1が介在配置されているため、例えばガス容器Aの容器バルブBの急激な開放操作等によって、万一、容器バルブB付近で断熱圧縮による発火が生じたとしても、酸素調整器1の遮断弁3が発火の影響を遮断する安全装置として機能するため、酸素調整器1や該酸素調整器1よりも下流側のガス供給路に設けられている各機器に発火の悪影響が作用することを防止でき、各機器の機能を安定に維持できる。患者に悪影響が及ばないことは言うまでも無い。
【0034】
また、本発明に係る酸素調整器の遮断弁としては、前述のように、発火に至るような断熱圧縮を生じるガス供給圧の急上昇に伴う動圧に対応してガスの流れを遮断する構成に限定されず、これよりも弱い動圧に対応して遮断ボールが弁座に着座してガスの流れを遮断するように、遮断弁3のスプリング35の付勢力を調整した構成も採用可能である。前述の酸素吸入器100では、例えば、容器バルブBの操作ミス等で供給端末器102から酸素が急激に噴出されて吸入者が不快感を受けるといったケースが多々あるが、遮断弁3のスプリング35の付勢力の調整によって比較的弱い動圧でも遮断ボールが弁座に着座してガスの流れを遮断するように構成することで、容器バルブBの操作ミス等によっても供給端末器102からの酸素の急激な噴出が防止されるようになり、快適に使用できる酸素吸入器100を提供できる。
【0035】
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に限定するものではなく、種々の変形又は変更が可能である。例えば、前述の実施の形態では酸素調整器を例示したが、この発明に係る圧力流量調整器の流量調整対象のガスは酸素に限定されず、例えば空気、笑気ガスやその他の麻酔用ガス等を流量調整の対象とすることも可能である。
容器バルブ付近での断熱圧縮による発火の影響を防ぐ目的では、遮断弁の構成部材、特に、遮断ボールが耐火性の素材で形成されていることが好ましい。遮断ボールやノズルを形成する耐火性の素材としては、前述の実施例、比較例の構成に例示したステンレス等の金属の他、例えばセラミック等の各種無機材料も採用可能である。一方、発火を考慮しないで良い環境下(使用圧力が低い、ガスが支燃性では無いなど)での使用では、遮断弁の構成部材の形成素材を耐火性のものに限定する必要は無い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の圧力流量調整器によれば、容器バルブの急激な開放操作等によってガス容器からのガスの供給圧が急激に増大したときに、前記ガス供給圧の急激な増大に伴う動圧によって押し動かされた遮断ボールが弁座に着座して該圧力流量調整器のガス流路を遮断する遮断弁を有するから、遮断弁よりも下流側に動圧の影響を作用させないようにすることができる。仮に、ガス供給圧の急激な増大に起因する断熱圧縮によって容器バルブ付近で発火が生じても、発火の影響がガス供給路における遮断弁よりも上流側に留められ、遮断部よりも下流側への発火の影響を遮断できる。これにより、発火が生じた場合でも圧力流量調整器の機能を確実に維持できるようになる。この圧力流量調整器自体が、容器バルブ付近での発火の影響を最小限に留める安全装置としての機能を果たし、該圧力流量調整器を適用した医療用ガス供給装置等の各種装置の安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る実施の形態の酸素調整器を示す断面図である。
【図2】 この発明に係る実施の形態の酸素調整器を示す平面図である。
【図3】 この発明に係る実施の形態の酸素調整器の遮断弁を示す断面図であり、(a)は開放状態を示し、(b)は遮断状態を示す。
【図4】 この発明に係る実施の形態の酸素調整器における流量調整手段の流量調整板を示す斜視図である。
【図5】 この発明に係る圧力流量調整器の遮断弁に対する比較例の遮断弁を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態の酸素調整器の医療用ガス供給装置への具体的適用例を示す図であって、酸素吸入器への適用例を示す全体図である。
【図7】 従来例の酸素調整器を適用して構成された酸素吸入器の一例を示す図である。
【図8】 従来例の酸素調整器のガス導入用のノズルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…圧力流量調整器(酸素調整器)、3…遮断弁、6…流量調整機構、6A…圧力調整機構、8…ガス流路、8a…ガス入口、8b…供給口、33…遮断ボール、35…スプリング、37…弁座、102…供給端末器(マスク)、A…ガス容器(酸素ボンベ)、B…容器バルブ。
Claims (2)
- ボンベ等のガス容器から供給端末器へ酸素等のガスを供給するガス供給路の途中に介在配置されて、ガスの圧力及び流量を調整する圧力流量調整器であって、
前記ガス容器からの供給ガスが導入されるガス入口及び前記供給端末器側にガスを供給する供給口を有するガス流路と、このガス流路に設けられた遮断弁と、該遮断弁の下流側に設けられて前記ガス流路のガスの圧力及び流量を調整する圧力流量調整機構とを有し、
前記遮断弁は、前記ガス流路をなす貫通孔に形成され下流側が縮径する円錐形状とされた弁座と、この弁座に着座することで前記ガス流路を遮断する遮断ボールと、前記弁座の下流側の前記貫通孔に形成されたスプリング収納孔に収納されて記遮断ボールを前記弁座から離間する方向に付勢するスプリングと、前記ガス流路の前記ガス入口側を塞ぐように設けられた焼結フィルタとを有し、前記遮断ボールが、前記ガス容器から供給されるガスの動圧によって前記スプリングの付勢力に抗して前記弁座に着座することで前記ガス流路を遮断するようになっていることを特徴とする圧力流量調整器。 - 前記遮断ボールが耐火性の素材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧力流量調整器。
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