JP2012000041A - 含硫α−アミノ酸化合物の製造法 - Google Patents
含硫α−アミノ酸化合物の製造法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
本発明は、含硫α−アミノ酸化合物の製造法等に関する。
従来、含硫α-アミノ酸化合物の一つであるメチオニンは、動物用飼料添加物として利用されている。当該化合物を製造するには、アクロレインとメチルメルカプタンとを反応させて3−メチルチオプロピオンアルデヒドにし、これをさらに青酸、アンモニア及び二酸化炭素と反応させて5−(2−メチル−メルカプトエチル)−ヒダントイン(メチオニンヒダントイン)にする。最終的にこれをアルカリにより加水分解してアルカリ金属メチオニン酸塩にし、次いで酸、例えば硫酸又は炭酸を用いて中和することによってメチオニンを遊離させる(例えば、特許文献1等参照)。
上記製造法は、青酸及びアクロレインをC1−又はC3−構成要素として使用するが、これらの原料化合物の取り扱いには充分な管理やそれに適合する設備等が必要である。
そこで、例えば、メチオニン等の含硫α-アミノ酸化合物の新たな製造法が期待されている。
そこで、例えば、メチオニン等の含硫α-アミノ酸化合物の新たな製造法が期待されている。
本発明者は、このような状況下鋭意検討を行った結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、
1. 一般式(1)
即ち、本発明は、
1. 一般式(1)
で示される含硫アミノアルコール化合物に、当該含硫アミノアルコール化合物を対応する含硫α−アミノ酸化合物に変換する能力を有する微生物の菌体又は菌体処理物を作用させる工程を有することを特徴とする、一般式(2)
で示される含硫α-アミノ酸化合物の製造法(以下、本発明製造法と記すこともある。);
2.前記微生物が、含硫アミノアルコール化合物が有するヒドロキシル基を優先的に酸化する能力を有する微生物であることを特徴とする前項1記載の製造法;
3.前記微生物が、アルカリジェネス(Alcaligenes)属に属する微生物、バシラス(Bacillus)属に属する微生物、シュードモナス(Pseudomonas)属に属する微生物、ロドバクター(Rhodobacter)属に属する微生物及びロドコッカス(Rhodococcus)属に属する微生物からなる群より選ばれる1以上の微生物であることを特徴とする前項1記載の製造法;
4.前記微生物が、下記の微生物群から選ばれる1以上の微生物であることを特徴とする前項1記載の製造法;
<微生物群>
アルカリジェネス・デニトリフィカンス(Alcaligenes denitrificans)、アルカリジェネス・エウトロパス(Alcaligenes eutrophus)、アルカリジェネス・ファエカリス(Alcaligenes faecalis)、アルカリジェネス・エスピー(Alcaligenes sp.)、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)、バシラス・アルベイ(Bacillus alvei)、バシラス・バディウス(Bacillus badius)、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis)、バシラス・セレウス(Bacillus cereus)、バシラス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、バシラス・ファーマス(Bacillus firmus)、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バシラス・モリタイ(Bacillus moritai)、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)、バシラス・バリダス(Bacillus validus)、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)、シュードモナス・フィクセレクタ(Pseudomonas ficuserectae)、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)、シュードモナス・メンドーシナ(Pseudomonas mendocina)、シュードモナス・オレオボランス(Pseudomonas oleovorans)、シュードモナス・オバリス(Pseudomonas ovalis)、シュードモナス・シュードアルカリジェネス(Pseudomonas pseudoalcaligenes)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、シュードモナス・プトレファシエンス(Pseudomonas putrefaciens)、シュードモナス・リボフラビナ(Pseudomonas riboflavina)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)、シュードモナス・タバシ(Pseudomonas tabaci)、シュードモナス・タエトロレンス(Pseudomonas taetrolens)、シュードモナス・ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)、ロドバクター・スファエロイデス(Rhodobacter sphaeroides)、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus groberulus)、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)およびロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)
5.含硫アミノアルコール化合物のR1が、炭素数1−8のアルキル基である前項1乃至4のいずれかの前項記載の製造法;
6.含硫アミノアルコール化合物のR1が、メチル基である前項1乃至5のいずれかの前項記載の製造法;
7.一般式(1)
本発明により、メチオニン等の含硫α-アミノ酸化合物の新たな製造法等を提供することが可能となる。
本明細書に記載される発明は記載されている特定の方法論、プロトコ−ル、及び、試薬に限定されず、可変であると考えられる。また、本明細書で用いる用語は単に特定の実施形態を記載するためのものであり、本発明の範囲を何ら限定するものではないと考えられる。
特に断りの無い限り、本明細書で用いる全ての技術用語、及び、化学用語は、本発明が属する技術分野の熟練者に共通に理解されているものと同じ意味を持つ。本発明を実施又は試験する上で、本明細書に記載されているものと同様又は同等の方法、及び、材料のいずれを用いてもよいが、以下、好ましい方法、装置、及び、材料を記載する。
特に断りの無い限り、本明細書で用いる全ての技術用語、及び、化学用語は、本発明が属する技術分野の熟練者に共通に理解されているものと同じ意味を持つ。本発明を実施又は試験する上で、本明細書に記載されているものと同様又は同等の方法、及び、材料のいずれを用いてもよいが、以下、好ましい方法、装置、及び、材料を記載する。
以下、更に詳細に本発明を説明する。
本発明製造法は、一般式(1)
本発明製造法は、一般式(1)
で示される含硫アミノアルコール化合物に、当該含硫アミノアルコール化合物を対応する含硫α−アミノ酸化合物(即ち、一般式(2)
ここで、化合物(1)及び化合物(2)において、R1で示される「炭素数1−8のアルキル基」としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基を挙げることができる。また、R1で示される「炭素数6−20のアリール基」としては、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチル基等が挙げられる。
好ましいR1としては、例えば、炭素数1−8のアルキル基等が挙げられる。より好ましいR1としては、例えば、メチル基等が挙げられる。
好ましいR1としては、例えば、炭素数1−8のアルキル基等が挙げられる。より好ましいR1としては、例えば、メチル基等が挙げられる。
本発明製造法において用いられる触媒としての、前記含硫アミノアルコール化合物が有するヒドロキシル基を優先的に酸化する能力を有する微生物の菌体又は菌体処理物は、化合物(1)を化合物(2)に変換する能力を有する。ここで「優先的に酸化する」とは、含硫アミノアルコール化合物のスルフィド酸化よりもヒドロキシル基の酸化が優先的に進行するという意味である。
このような能力を有する微生物(即ち、本微生物)としては、アルカリジェネス(Alcaligenes)属に属する微生物、バシラス(Bacillus)属に属する微生物、シュードモナス(Pseudomonas)属に属する微生物、ロドバクター(Rhodobacter)属に属する微生物及びロドコッカス(Rhodococcus)属に属する微生物からなる群より選ばれる1以上の微生物を挙げることができる。
また、このような能力を有する微生物(即ち、本微生物)としては、下記の微生物群から選ばれる1以上の微生物を挙げることができる。
<微生物群>
アルカリジェネス・デニトリフィカンス(Alcaligenes denitrificans)、アルカリジェネス・エウトロパス(Alcaligenes eutrophus)、アルカリジェネス・ファエカリス(Alcaligenes faecalis)、アルカリジェネス・エスピー(Alcaligenes sp.)、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)、バシラス・アルベイ(Bacillus alvei)、バシラス・バディウス(Bacillus badius)、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis)、バシラス・セレウス(Bacillus cereus)、バシラス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、バシラス・ファーマス(Bacillus firmus)、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バシラス・モリタイ(Bacillus moritai)、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)、バシラス・バリダス(Bacillus validus)、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)、シュードモナス・フィクセレクタ(Pseudomonas ficuserectae)、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)、シュードモナス・メンドーシナ(Pseudomonas mendocina)、シュードモナス・オレオボランス(Pseudomonas oleovorans)、シュードモナス・オバリス(Pseudomonas ovalis)、シュードモナス・シュードアルカリジェネス(Pseudomonas pseudoalcaligenes)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、シュードモナス・プトレファシエンス(Pseudomonas putrefaciens)、シュードモナス・リボフラビナ(Pseudomonas riboflavina)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)、シュードモナス・タバシ(Pseudomonas tabaci)、シュードモナス・タエトロレンス(Pseudomonas taetrolens)、シュードモナス・ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)、ロドバクター・スファエロイデス(Rhodobacter sphaeroides)、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus groberulus)、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)およびロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)
更に、このような能力を有する好ましい微生物としては、例えば、下記の微生物群から選ばれる1以上の微生物を挙げることができる。
<好ましい微生物群>
アルカリジェネス・デニトリフィカンス(Alcaligenes denitrificans)JCM5490、アルカリジェネス・エウトロパス(Alcaligenes eutrophus)ATCC43123、アルカリジェネス・ファエカリス(Alcaligenes faecalis)IFO12669、アルカリジェネス・エスピー(Alcaligenes sp.)IFO14130、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)IFO15125t、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)IFO15126t、バシラス・アルベイ(Bacillus alvei)IFO3343t、バシラス・バディウス(Bacillus badius)ATCC14574t、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis)JCM2503t、バシラス・セレウス(Bacillus cereus)JCM2152t、バシラス・コアギュランス(Bacillus coagulans)JCM2257t、バシラス・ファーマス(Bacillus firmus)JCM2512t、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)ATCC27811、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)IFO12197、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)IFO12200t、バシラス・モリタイ(Bacillus moritai)ATCC21282、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)IFO12092t、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)IFO3341、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)IFO3526、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)ATCC14593、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)ATCC15841、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3108、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3132、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3026、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3037、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3108、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3134、バシラス・バリダス(Bacillus validus)IFO13635、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)IAM1426、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)IAM1923、シュードモナス・フィクセレクタ(Pseudomonas ficuserectae)JCM2400t、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)IAM12402、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)IFO3458t、シュードモナス・メンドーシナ(Pseudomonas mendocina)IFO14162、シュードモナス・オレオボランス(Pseudomonas oleovorans)IFO13583t、シュードモナス・オバリス(Pseudomonas ovalis)IFO12688、シュードモナス・シュードアルカリジェネス(Pseudomonas pseudoalcaligenes)JCM5968t、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO12996、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO14164t、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO3738、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO12653、シュードモナス・プトレファシエンス(Pseudomonas putrefaciens)IFO3910、シュードモナス・リボフラビナ(Pseudomonas riboflavina)IFO13584t、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)JCM2783t、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)IFO14055、シュードモナス・タバシ(Pseudomonas tabaci)IFO3508、シュードモナス・タエトロレンス(Pseudomonas taetrolens)IFO3460、シュードモナス・ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)JCM1477t、ロドバクター・スファエロイデス(Rhodobacter sphaeroides)ATCC17023、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)IFO12320、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus groberulus)ATCC15076、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC15076、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC15610、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC19067、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC19149、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC19150、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC21197、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC21199、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)JCM3202t、ロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)ATCC19070、ロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)ATCC19071及びロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)ATCC19148
このような能力を有する微生物(即ち、本微生物)としては、アルカリジェネス(Alcaligenes)属に属する微生物、バシラス(Bacillus)属に属する微生物、シュードモナス(Pseudomonas)属に属する微生物、ロドバクター(Rhodobacter)属に属する微生物及びロドコッカス(Rhodococcus)属に属する微生物からなる群より選ばれる1以上の微生物を挙げることができる。
また、このような能力を有する微生物(即ち、本微生物)としては、下記の微生物群から選ばれる1以上の微生物を挙げることができる。
<微生物群>
アルカリジェネス・デニトリフィカンス(Alcaligenes denitrificans)、アルカリジェネス・エウトロパス(Alcaligenes eutrophus)、アルカリジェネス・ファエカリス(Alcaligenes faecalis)、アルカリジェネス・エスピー(Alcaligenes sp.)、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)、バシラス・アルベイ(Bacillus alvei)、バシラス・バディウス(Bacillus badius)、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis)、バシラス・セレウス(Bacillus cereus)、バシラス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、バシラス・ファーマス(Bacillus firmus)、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バシラス・モリタイ(Bacillus moritai)、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)、バシラス・バリダス(Bacillus validus)、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)、シュードモナス・フィクセレクタ(Pseudomonas ficuserectae)、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)、シュードモナス・メンドーシナ(Pseudomonas mendocina)、シュードモナス・オレオボランス(Pseudomonas oleovorans)、シュードモナス・オバリス(Pseudomonas ovalis)、シュードモナス・シュードアルカリジェネス(Pseudomonas pseudoalcaligenes)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、シュードモナス・プトレファシエンス(Pseudomonas putrefaciens)、シュードモナス・リボフラビナ(Pseudomonas riboflavina)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)、シュードモナス・タバシ(Pseudomonas tabaci)、シュードモナス・タエトロレンス(Pseudomonas taetrolens)、シュードモナス・ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)、ロドバクター・スファエロイデス(Rhodobacter sphaeroides)、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus groberulus)、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)およびロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)
更に、このような能力を有する好ましい微生物としては、例えば、下記の微生物群から選ばれる1以上の微生物を挙げることができる。
<好ましい微生物群>
アルカリジェネス・デニトリフィカンス(Alcaligenes denitrificans)JCM5490、アルカリジェネス・エウトロパス(Alcaligenes eutrophus)ATCC43123、アルカリジェネス・ファエカリス(Alcaligenes faecalis)IFO12669、アルカリジェネス・エスピー(Alcaligenes sp.)IFO14130、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)IFO15125t、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)IFO15126t、バシラス・アルベイ(Bacillus alvei)IFO3343t、バシラス・バディウス(Bacillus badius)ATCC14574t、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis)JCM2503t、バシラス・セレウス(Bacillus cereus)JCM2152t、バシラス・コアギュランス(Bacillus coagulans)JCM2257t、バシラス・ファーマス(Bacillus firmus)JCM2512t、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)ATCC27811、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)IFO12197、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)IFO12200t、バシラス・モリタイ(Bacillus moritai)ATCC21282、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)IFO12092t、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)IFO3341、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)IFO3526、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)ATCC14593、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)ATCC15841、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3108、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3132、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3026、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3037、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3108、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)IFO3134、バシラス・バリダス(Bacillus validus)IFO13635、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)IAM1426、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)IAM1923、シュードモナス・フィクセレクタ(Pseudomonas ficuserectae)JCM2400t、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)IAM12402、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)IFO3458t、シュードモナス・メンドーシナ(Pseudomonas mendocina)IFO14162、シュードモナス・オレオボランス(Pseudomonas oleovorans)IFO13583t、シュードモナス・オバリス(Pseudomonas ovalis)IFO12688、シュードモナス・シュードアルカリジェネス(Pseudomonas pseudoalcaligenes)JCM5968t、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO12996、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO14164t、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO3738、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)IFO12653、シュードモナス・プトレファシエンス(Pseudomonas putrefaciens)IFO3910、シュードモナス・リボフラビナ(Pseudomonas riboflavina)IFO13584t、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)JCM2783t、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)IFO14055、シュードモナス・タバシ(Pseudomonas tabaci)IFO3508、シュードモナス・タエトロレンス(Pseudomonas taetrolens)IFO3460、シュードモナス・ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)JCM1477t、ロドバクター・スファエロイデス(Rhodobacter sphaeroides)ATCC17023、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)IFO12320、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus groberulus)ATCC15076、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC15076、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC15610、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC19067、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC19149、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC19150、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC21197、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)ATCC21199、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)JCM3202t、ロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)ATCC19070、ロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)ATCC19071及びロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.)ATCC19148
これら菌株は天然から分離してもよいし、各菌株保存機関より購入することにより容易に入手することができる。
このような菌株を購入できる各菌株保存機関として、例えば、下記の菌株保存機関を挙げることができる。
このような菌株を購入できる各菌株保存機関として、例えば、下記の菌株保存機関を挙げることができる。
1.IFO(Institute of Fermentation Osaka:財団法人 醗酵研究所)
現在は、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 生物遺伝資源部門(NBRC)で取り扱い可能であり、入手に際しては http://www.nbrc.nite.go.jp/NBRC2/NBRCDispSearchServlet?lang=jp にアクセスすればよい。
2.ATCC(American Type Culture Collection)
住商ファーマインターナショナル株式会社 ATCC事業グループで取り扱い可能であり、入手に際しては http://www.summitpharma.co.jp/japanese/service/s_ATCC.html にアクセスすればよい。
3.JCM(理化学研究所微生物系統保存施設 (Japan Collection of Microorganisms, JCM)
現在は、独立行政法人理化学研究所バイオリソースセンター (RIKEN BRC) 微生物材料開発室に移管されている。入手に際しては http://www.jcm.riken.go.jp/JCM/aboutJCM_J.shtml にアクセスすればよい。
4.IAMカルチャーコレクション
現在は、IAMカルチャーコレクション保存菌株のうち、細菌、酵母、糸状菌の場合には独立行政法人 理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室(JCM)に、また微細藻類の場合には独立行政法人 国立環境研究所微生物系統保存施設(NIES)に移管されている。入手に際しては http://www.jcm.riken.go.jp/JCM/aboutJCM_J.shtml、http://mcc.nies.go.jp/aboutOnlineOrder.do にアクセスすればよい。
現在は、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 生物遺伝資源部門(NBRC)で取り扱い可能であり、入手に際しては http://www.nbrc.nite.go.jp/NBRC2/NBRCDispSearchServlet?lang=jp にアクセスすればよい。
2.ATCC(American Type Culture Collection)
住商ファーマインターナショナル株式会社 ATCC事業グループで取り扱い可能であり、入手に際しては http://www.summitpharma.co.jp/japanese/service/s_ATCC.html にアクセスすればよい。
3.JCM(理化学研究所微生物系統保存施設 (Japan Collection of Microorganisms, JCM)
現在は、独立行政法人理化学研究所バイオリソースセンター (RIKEN BRC) 微生物材料開発室に移管されている。入手に際しては http://www.jcm.riken.go.jp/JCM/aboutJCM_J.shtml にアクセスすればよい。
4.IAMカルチャーコレクション
現在は、IAMカルチャーコレクション保存菌株のうち、細菌、酵母、糸状菌の場合には独立行政法人 理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室(JCM)に、また微細藻類の場合には独立行政法人 国立環境研究所微生物系統保存施設(NIES)に移管されている。入手に際しては http://www.jcm.riken.go.jp/JCM/aboutJCM_J.shtml、http://mcc.nies.go.jp/aboutOnlineOrder.do にアクセスすればよい。
また、本発明製造法において用いられる触媒としての、前記含硫アミノアルコール化合物が有するヒドロキシル基を優先的に酸化する能力を有する微生物の菌体又は菌体処理物は、化合物(1)を化合物(2)に変換する能力を有する微生物を探索することにより入手・調製することもできる。具体的には、例えば、試験管に滅菌済み培地5mlを入れ、これに各菌株保存機関より購入することにより入手された菌体又は土壌中から純粋分離することにより調製された菌体を植菌する。これを30℃で好気条件下、振盪培養する。培養終了後、遠心分離により菌体を回収することにより、生菌体を得る。ねじ口試験管に0.1M、Tris-グリシンバッファー(pH10)を2ml入れ、これに上記の生菌体を加えた後、懸濁する。当該懸濁液に、メチオニノールを2mg添加した後、得られた混合物を30℃で3〜7日間振盪させる。
反応終了後、反応液を1mlサンプリングする。当該サンプリング液から菌体を除去した後、生成したメチオニンの量を液体クロマトグラフィーにより分析する。
このようにして、前記含硫アミノアルコール化合物が有するヒドロキシル基を優先的に酸化する能力を有する微生物を選抜する。
反応終了後、反応液を1mlサンプリングする。当該サンプリング液から菌体を除去した後、生成したメチオニンの量を液体クロマトグラフィーにより分析する。
このようにして、前記含硫アミノアルコール化合物が有するヒドロキシル基を優先的に酸化する能力を有する微生物を選抜する。
次に、本微生物の調製方法について説明する。
本微生物は、炭素源、窒素源、有機塩、無機塩等を適宜含有する各種の微生物を培養するための培地を用いて培養すればよい。
本微生物は、炭素源、窒素源、有機塩、無機塩等を適宜含有する各種の微生物を培養するための培地を用いて培養すればよい。
炭素源としては、例えば、グルコ−ス、デキストリン、シュ−クロ−ス等の糖類、グリセロ−ル等の糖アルコ−ル、フマル酸、クエン酸、ピルビン酸等の有機酸、動物油、植物油及び糖蜜が挙げられる。これらの炭素源の培地への添加量は培養液に対して通常0.1%(w/v)〜30%(w/v)程度である。
窒素源としては、例えば、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、大豆粉、コ−ン・スティ−プ・リカ−(Corn Steep Liquor)、綿実粉、乾燥酵母、カザミノ酸等の天然有機窒素源、アミノ酸類、硝酸ナトリウム等の無機酸のアンモニウム塩、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等の無機酸のアンモニウム塩、フマル酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム等の有機酸のアンモニウム塩及び尿素が挙げられる。これらのうち有機酸のアンモニウム塩、天然有機窒素源、アミノ酸類等は多くの場合には炭素源としても使用することができる。これらの窒素源の培地への添加量は培養液に対して通常0.1%(w/v)〜30%(w/v)程度である。
有機塩や無機塩としては、例えば、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄、マンガン、コバルト、亜鉛等の塩化物、硫酸塩、酢酸塩、炭酸塩及びリン酸塩を挙げることができる。具体的には、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、塩化コバルト、硫酸亜鉛、硫酸銅、酢酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸水素一カリウム及びリン酸水素二カリウムが挙げられる。これらの有機塩及び/又は無機塩の培地への添加量は培養液に対して通常0.0001%(w/v)〜5%(w/v)程度である。
培養方法としては、例えば、固体培養、液体培養(試験管培養、フラスコ培養、ジャーファーメンター培養等)が挙げられる。
培養温度及び培養液のpHは、本微生物が生育する範囲であれば特に限定されるものではないが、例えば、培養温度は約15℃〜約45℃の範囲、培養液のpHは約4〜約8の範囲を挙げることができる。培養時間は、培養条件により適宜選択することができるが、通常、約1日間〜約7日間である。
培養温度及び培養液のpHは、本微生物が生育する範囲であれば特に限定されるものではないが、例えば、培養温度は約15℃〜約45℃の範囲、培養液のpHは約4〜約8の範囲を挙げることができる。培養時間は、培養条件により適宜選択することができるが、通常、約1日間〜約7日間である。
本微生物の菌体は、そのまま本発明製造法の触媒として用いることができる。本微生物の菌体を用いる方法のうち、本微生物の菌体をそのまま用いる方法としては、例えば、(1)培養液をそのまま用いる方法、(2)培養液を遠心分離等することにより回収された菌体(必要に応じて、緩衝液又は水で洗浄した後の湿菌体)を用いる方法等を挙げることができる。
また本発明製造法の触媒として、本微生物の菌体の処理物を用いることもできる。当該処理物としては、例えば、培養して得られた菌体を有機溶媒(アセトン、エタノール等)処理したもの、凍結乾燥処理したもの若しくはアルカリ処理したもの、又は、菌体を物理的若しくは酵素的に破砕したもの、又は、これらのものから分離・抽出された粗酵素等を挙げることができる。さらに、前記処理物には、前記処理を施した後、公知の方法により固定化処理したものも含まれる。
具体的な形態としては、例えば、本微生物の菌体、かかる菌体の処理物(例えば、無細胞抽出液、粗精製タンパク質、精製タンパク質及びこれらの固定化物等)を挙げることができる。ここで、菌体の処理物としては、例えば、凍結乾燥微生物、有機溶媒処理微生物、乾燥微生物、微生物摩砕物、微生物の自己消化物、微生物の超音波処理物、微生物抽出物、微生物のアルカリ処理物を挙げることができる。また、固定化物を得る方法としては、例えば、担体結合法(シリカゲルやセラミック等の無機担体、セルロ−ス、イオン交換樹脂等に本酵素等を吸着させる方法)及び包括法(ポリアクリルアミド、含硫多糖ゲル(例えばカラギ−ナンゲル)、アルギン酸ゲル、寒天ゲル等の高分子の網目構造の中に本酵素等を閉じ込める方法)を挙げることができる。
尚、本微生物を用いた工業的な生産を考慮すれば、未処理状態の微生物を用いる方法よりも当該微生物を死滅化させた処理物を用いる方法のほうが製造設備の制限等の点から好ましい場合がある。そのための死菌化処理方法としては、例えば、物理的殺菌法(加熱、乾燥、冷凍、光線、超音波、濾過、通電)や、化学薬品を用いる殺菌法(アルカリ、酸、ハロゲン、酸化剤、硫黄、ホウ素、砒素、金属、アルコ−ル、フェノ−ル、アミン、サルファイド、エ−テル、アルデヒド、ケトン、シアン、抗生物質)を挙げることができる。一般的には、これらの殺菌法のうちできるだけ本酵素の前記「含硫アミノアルコール化合物が有するヒドロキシル基を優先的に酸化する能力」を失活させず、且つ、反応系への残留、汚染等の影響が少ない処理方法を選択することが望ましい。
本発明製造法は、通常、水の存在下で行われる。この場合の水は、緩衝液の形態であってもよい。当該緩衝液に用いられる緩衝剤としては、例えば、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム等のリン酸のアルカリ金属塩、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸のアルカリ金属塩や、アルカリ性の緩衝液としてTris−塩酸緩衝液、Tris−クエン酸緩衝液等が挙げられる。
また本発明製造法は、更に疎水性有機溶媒を用いて、水と疎水性有機溶媒との存在下で行うこともできる。この場合に用いられる疎水性有機溶媒としては、例えば、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル等のエステル類、n−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、n−オクチルアルコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル等のエーテル類、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類及びこれらの混合物を挙げることができる。
また本発明製造法は、更に親水性有機溶媒を用いて、水と水性媒体との存在下で行うこともできる。この場合に用いられる親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド及びこれらの混合物を挙げることができる。
また本発明製造法は、更に疎水性有機溶媒を用いて、水と疎水性有機溶媒との存在下で行うこともできる。この場合に用いられる疎水性有機溶媒としては、例えば、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル等のエステル類、n−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、n−オクチルアルコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル等のエーテル類、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類及びこれらの混合物を挙げることができる。
また本発明製造法は、更に親水性有機溶媒を用いて、水と水性媒体との存在下で行うこともできる。この場合に用いられる親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド及びこれらの混合物を挙げることができる。
本発明製造法は、通常、水層のpHが3〜11の範囲内で行われるが、反応が進行する範囲内で適宜変化させてもよい。好ましくはアルカリ側で行われることがよく、より好ましくは水層のpHが8〜10の範囲内で行われることがよい。
本発明製造法は、通常、約0℃〜約60℃の範囲内で行われるが、反応が進行する範囲内で適宜変化させてもよい。
本発明製造法は、通常、約0.5時間〜約10日間の範囲内で行われる。反応の終点は、原料化合物である一般式(1)で示される含硫アミノアルコール化合物(即ち、化合物(1))の添加終了後、例えば、反応液中の当該一般式(1)で示される含硫アミノアルコール化合物の量を、液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー等により測定することにより確認することができる。
本発明製造法における原料化合物である一般式(1)で示される含硫アミノアルコール化合物(即ち、化合物(1))の濃度は、通常、50%(w/v)以下であり、反応系中の当該一般式(1)で示される含硫アミノアルコール化合物の濃度を略一定に保つために、当該一般式(1)で示される含硫アミノアルコール化合物(即ち、化合物(1))を反応系に連続又は逐次加えてもよい。
本発明製造法では、必要に応じて反応系に、例えば、グルコース、シュークロース、フルクトース等の糖類、又は、TritonX−100若しくはTween60等の界面活性剤等を加えることもできる。
反応液からの一般式(2)で表わされる含硫α-アミノ酸化合物の回収は、一般に知られている任意の方法で行えばよい。
例えば、反応液の有機溶媒抽出操作、濃縮操作、イオン交換法、結晶化法等の後処理を、必要によりカラムクロマトグラフィ−、蒸留等を組み合わせて、行うことにより精製する方法を挙げることができる。
例えば、反応液の有機溶媒抽出操作、濃縮操作、イオン交換法、結晶化法等の後処理を、必要によりカラムクロマトグラフィ−、蒸留等を組み合わせて、行うことにより精製する方法を挙げることができる。
尚、本発明製造法により得られた一般式(2)で示される含硫アミノ酸化合物は、塩の形であってもよい。
次に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 (本発明製造法による、含硫アミノアルコール化合物からの含硫α−アミノ酸化合物の製造例)
試験管に滅菌済み培地(1Lの水に、ポリペプトン5g、酵母エキス3g、肉エキス3g、硫酸アンモニウム0.2g、リン酸2水素カリウム1g及び硫酸マグネシウム7水和物0.5gを加えた後、pHを7.0に調整したもの)5mlを入れ、これに表1で示された各種の菌体を植菌した。これを30℃で好気条件下、振盪培養した。培養終了後、遠心分離により菌体を回収することにより、生菌体を得た。ねじ口試験管に0.1M、Tris-グリシンバッファー(pH10)を2ml入れ、これに上記の生菌体を加えた後、懸濁した。当該懸濁液に、メチオニノールを2mg添加した後、得られた混合物を30℃で3〜7日間振盪させた。
反応終了後、反応液を1mlサンプリングした。当該サンプリング液から菌体を除去した後、生成したメチオニンの量を液体クロマトグラフィーにより分析した。得られた結果を表1に示す。
(含量分析条件)
カラム:Cadenza CD−C18(4.6mmφ×15cm、3μm)(Imtakt社製)
移動相:A液 0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、B液 メタノール
時間(分) A液(%):B液(%)
0 100:0
10 100:0
20 50:50
25 50:50
25.1 100:20
流量:0.5ml/分
カラム温度:40℃
検出:220nm
試験管に滅菌済み培地(1Lの水に、ポリペプトン5g、酵母エキス3g、肉エキス3g、硫酸アンモニウム0.2g、リン酸2水素カリウム1g及び硫酸マグネシウム7水和物0.5gを加えた後、pHを7.0に調整したもの)5mlを入れ、これに表1で示された各種の菌体を植菌した。これを30℃で好気条件下、振盪培養した。培養終了後、遠心分離により菌体を回収することにより、生菌体を得た。ねじ口試験管に0.1M、Tris-グリシンバッファー(pH10)を2ml入れ、これに上記の生菌体を加えた後、懸濁した。当該懸濁液に、メチオニノールを2mg添加した後、得られた混合物を30℃で3〜7日間振盪させた。
反応終了後、反応液を1mlサンプリングした。当該サンプリング液から菌体を除去した後、生成したメチオニンの量を液体クロマトグラフィーにより分析した。得られた結果を表1に示す。
(含量分析条件)
カラム:Cadenza CD−C18(4.6mmφ×15cm、3μm)(Imtakt社製)
移動相:A液 0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、B液 メタノール
時間(分) A液(%):B液(%)
0 100:0
10 100:0
20 50:50
25 50:50
25.1 100:20
流量:0.5ml/分
カラム温度:40℃
検出:220nm
参考例1 (含硫アミノアルコール化合物を対応する含硫α−アミノ酸化合物に変換する能力を有する微生物の探索)
試験管に滅菌済み培地(1Lの水に、ポリペプトン5g、酵母エキス3g、肉エキス3g、硫酸アンモニウム0.2g、リン酸2水素カリウム1g及び硫酸マグネシウム7水和物0.5gを加えた後、pHを7.0に調整したもの)5mlを入れ、これに、各菌株保存機関より購入することにより入手された菌体又は土壌中から純粋分離することにより調製された菌体を植菌する。これを30℃で好気条件下、振盪培養する。培養終了後、遠心分離により菌体を回収することにより、生菌体を得る。ねじ口試験管に0.1M、Tris-グリシンバッファー(pH10)を2ml入れ、これに上記の生菌体を加えた後、懸濁する。当該懸濁液に、メチオニノールを2mg添加した後、得られた混合物を30℃で3〜7日間振盪させる。
反応終了後、反応液を1mlサンプリングする。当該サンプリング液から菌体を除去した後、生成したメチオニンの量を液体クロマトグラフィーにより分析する。
このようにして、含硫アミノアルコール化合物を対応する含硫α−アミノ酸化合物に変換する能力を有する微生物を選抜する。
(含量分析条件)
カラム:Cadenza CD−C18(4.6mmφ×15cm、3μm)(Imtakt社製)
移動相:A液 0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、B液 メタノール
時間(分) A液(%):B液(%)
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流量:0.5ml/分
カラム温度:40℃
検出:220nm
試験管に滅菌済み培地(1Lの水に、ポリペプトン5g、酵母エキス3g、肉エキス3g、硫酸アンモニウム0.2g、リン酸2水素カリウム1g及び硫酸マグネシウム7水和物0.5gを加えた後、pHを7.0に調整したもの)5mlを入れ、これに、各菌株保存機関より購入することにより入手された菌体又は土壌中から純粋分離することにより調製された菌体を植菌する。これを30℃で好気条件下、振盪培養する。培養終了後、遠心分離により菌体を回収することにより、生菌体を得る。ねじ口試験管に0.1M、Tris-グリシンバッファー(pH10)を2ml入れ、これに上記の生菌体を加えた後、懸濁する。当該懸濁液に、メチオニノールを2mg添加した後、得られた混合物を30℃で3〜7日間振盪させる。
反応終了後、反応液を1mlサンプリングする。当該サンプリング液から菌体を除去した後、生成したメチオニンの量を液体クロマトグラフィーにより分析する。
このようにして、含硫アミノアルコール化合物を対応する含硫α−アミノ酸化合物に変換する能力を有する微生物を選抜する。
(含量分析条件)
カラム:Cadenza CD−C18(4.6mmφ×15cm、3μm)(Imtakt社製)
移動相:A液 0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、B液 メタノール
時間(分) A液(%):B液(%)
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20 50:50
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流量:0.5ml/分
カラム温度:40℃
検出:220nm
本発明により、メチオニン等の含硫α-アミノ酸化合物の新たな製造法等を提供することが可能となる。
Claims (7)
- 前記微生物が、含硫アミノアルコール化合物が有するヒドロキシル基を優先的に酸化する能力を有する微生物であることを特徴とする請求項1記載の製造法。
- 前記微生物が、アルカリジェネス(Alcaligenes)属に属する微生物、バシラス(Bacillus)属に属する微生物、シュードモナス(Pseudomonas)属に属する微生物、ロドバクター(Rhodobacter)属に属する微生物及びロドコッカス(Rhodococcus)属に属する微生物からなる群より選ばれる1以上の微生物であることを特徴とする請求項1記載の製造法。
- 前記微生物が、下記の微生物群から選ばれる1以上の微生物であることを特徴とする請求項1記載の製造法。
<微生物群>
アルカリジェネス・デニトリフィカンス(Alcaligenes denitrificans)、アルカリジェネス・エウトロパス(Alcaligenes eutrophus)、アルカリジェネス・ファエカリス(Alcaligenes faecalis)、アルカリジェネス・エスピー(Alcaligenes sp.)、アルカリジェネス・キシロソキシダンス(Alcaligenes xylosoxydans)、バシラス・アルベイ(Bacillus alvei)、バシラス・バディウス(Bacillus badius)、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis)、バシラス・セレウス(Bacillus cereus)、バシラス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、バシラス・ファーマス(Bacillus firmus)、バシラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バシラス・モリタイ(Bacillus moritai)、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)、バシラス・スファエリカス(Bacillus sphaericus)、バシラス・サチルス(Bacillus subtilis)、バシラス・バリダス(Bacillus validus)、シュードモナス・デニトリカンス(Pseudomonas denitrificans)、シュードモナス・フィクセレクタ(Pseudomonas ficuserectae)、シュードモナス・フラギ(Pseudomonas fragi)、シュードモナス・メンドーシナ(Pseudomonas mendocina)、シュードモナス・オレオボランス(Pseudomonas oleovorans)、シュードモナス・オバリス(Pseudomonas ovalis)、シュードモナス・シュードアルカリジェネス(Pseudomonas pseudoalcaligenes)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、シュードモナス・プトレファシエンス(Pseudomonas putrefaciens)、シュードモナス・リボフラビナ(Pseudomonas riboflavina)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)、シュードモナス・タバシ(Pseudomonas tabaci)、シュードモナス・タエトロレンス(Pseudomonas taetrolens)、シュードモナス・ベシキュラリス(Pseudomonas vesicularis)、ロドバクター・スファエロイデス(Rhodobacter sphaeroides)、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)、ロドコッカス・グロベルルス(Rhodococcus groberulus)、ロドコッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochrous)およびロドコッカス・エスピー(Rhodococcus sp.) - 含硫アミノアルコール化合物のR1が、炭素数1−8のアルキル基である請求項1乃至4のいずれかの請求項記載の製造法。
- 含硫アミノアルコール化合物のR1が、メチル基である請求項1乃至5のいずれかの請求項記載の製造法。
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