JP2011529663A - 無線通信システムにおける中継局及び中継局の動作方法 - Google Patents

無線通信システムにおける中継局及び中継局の動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信システムにおける中継局及び中継局の動作方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおける中継局の動作方法は、複数のサブフレームのうち割り当てられたサブフレームに関する情報を獲得する段階;前記割り当てられたサブフレーム内で無線リソース割当に関する情報を運ぶPDCCH(physical downlink control channel)をモニタリングする段階;及び、モニタリングされたPDCCHの前記無線リソース割当に基づいて基地局からデータを受信する段階;を含む。無線通信システムにおいて、既存端末との互換性を保障するように中継局が動作できる。さらに、基地局と中継局との間の無線リソース割当方法が定義される。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線通信システムにおける中継局及び中継局の動作方法に関する。
ITU-R(International Telecommunication Union Radio communication sector)では3世代以後の次世代移動通信システムであるIMT(International Mobile Telecommunication)-Advancedの標準化作業を進行している。IMT-Advancedは、停止及び低速移動状態で1Gbps、高速移動状態で100Mbpsのデータ送信率であり、IP(Internet Protocol)ベースのマルチメディアサービス支援を目標とする。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、IMT-Advancedの要求事項を充たすシステム標準としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)/SC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)送信方式ベースのLTE(Long Term Evolution)を改善したLTE-Advancedを準備している。LTE-Advancedは、IMT-Advancedのための有力な候補のうち一つである。LTE-Advancedの主要技術に中継局(relay station)技術が含まれる。
中継局は、基地局と端末との間で信号を中継する装置であり、無線通信システムのセルカバレッジ(cell coverage)を拡張させて処理量(throughput)を向上させるために使われる。
3GPP LTEシステムは、中継局を考慮せずに設計された。中継局が動作するためには、基地局との同期、無線リソース割当など多様な考慮事項がある。LTE-Aシステムは、LTEシステムとの下位互換性(backward compatibility)を前提に設計されるため、LTE-Aシステムに中継局が導入されるためには既存LTEのみをサポートする端末との動作を考慮することが必要である。
本発明は、中継局を含む無線通信システムにおける中継局の動作方法及びこれを用いた中継局を提供することである。
本発明は、中継局と基地局との間のバックホールリンクの無線リソース割当方法及び装置を提供することである。
無線通信システムにおける中継局の動作方法は、複数のサブフレームのうち割り当てられたサブフレームに関する情報を獲得する段階;前記割り当てられたサブフレーム内で無線リソース割当に関する情報を運ぶ物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)をモニタリングする段階;及び、モニタリングされたPDCCHの前記無線リソース割当に基づいて基地局からデータを受信する段階;を含む。
前記割り当てられたサブフレームで周波数バンドを介して前記基地局からデータを受信する時、前記中継局は、前記割り当てられたサブフレームで前記周波数バンドを介して端末にデータを送信しないことを特徴とする。
前記割り当てられたサブフレームに関する情報は、所定個数の連続された無線フレームに限って各無線フレーム内で固定された位置のサブフレームに関する情報である。
前記無線リソース割当に関する情報は、前記固定された位置のサブフレーム内で固定された位置の周波数帯域に関する情報、または前記固定された位置のサブフレームの各々に対して決定される周波数帯域に関する情報である。
前記割り当てられたサブフレームに関する情報は、基地局から受信されるシステム情報の一部またはRRCメッセージを介して得られることができる。
前記モニタリングされたPDCCHのCRCには中継局の固有識別子がマスキングされることであることができ、前記PDCCHをモニタリングする段階は、検索開始点を基準としてCCE集合単位に前記PDCCHをモニタリングすることを特徴とする。
前記検索開始点は、中継局の固有識別子に基づいて定義されるものであり、前記検索開始点は、固定されるものである。
本発明の一実施例に係る中継局は、無線信号を送受信するRF部;及び、前記RF部に連結されるプロセッサーを含み、前記プロセッサーは、複数のサブフレームのうち割り当てられたサブフレームに関する情報を獲得し、前記割り当てられたサブフレーム内で無線リソース割当に関する情報を運ぶPDCCH(physical downlink control channel)をモニタリングし、前記モニタリングされたPDCCHの前記無線リソース割当に基づいて基地局からデータを受信することを特徴とする。
無線通信システムにおいて、既存端末との互換性を保障するように中継局が動作できる。また、基地局と中継局との間の無線リソース割当方法が定義される。
中継局を含む無線通信システムを示す。 3GPP LTEにおける無線フレーム構造の一例を示す。 3GPP LTEにおけるダウンリンクサブフレームの構造を示す。 中継局の動作を示す。 類型RFS1-Aにおける中継局の動作を示す。 無線フレームのサブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。 類型RFS1-Aに対し、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がダウンリンクサブフレームに応じてアップリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。 類型RFS1-Aに対し、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がアップリンクサブフレームに応じてダウンリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。 類型RFS1-Bにおける中継局の動作を示す。 類型RFS1-Bに対し、中継局がダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値を0に設定したり、或いはOFDMシンボルCP長さ以内の値に設定する場合、サブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。 類型RFS1-Cにおける中継局の動作を示す。 類型RFS1-Cに対し、中継局がダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値を0に設定したり、或いはOFDMシンボルCP長さ以内の値に設定する場合、サブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。 類型RFS1-Cに対し、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がダウンリンクサブフレームに応じてアップリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。 類型RFS1-Cに対し、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がアップリンクサブフレームに応じてダウンリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。 類型RFS1-Dにおける中継局の動作を示す。 類型RFS1-Dに対し、中継局がダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値を0に設定したり、或いはOFDMシンボルCP長さ以内の値に設定する場合、サブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。 本発明の一実施例に係るランダムアクセス過程を示すシーケンスダイアグラムである。 本発明の他の実施例に係るランダムアクセス過程を示すシーケンスダイアグラムである。 本発明の実施例が具現される無線通信システムを示すブロック図である。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準化機構によるLTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAN(Evolved-Universal Terrestrial Radio Access Network)を使用するE-UMTS(Evolved-UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を採用し、アップリンクでSC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)を採用する。LTE-A(Advanced)は、LTEの進化である。LTE-Aは、進歩した技術であり、ダウンリンク及びアップリンク上で周波数バンド併合(carrier aggregation)を適用することができ、アップリンクで既存SC-FDMAに付加してUE送信時のDFT出力信号サンプル列がIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)の入力部にマッピングされる時、一つ以上のDFT出力信号サンプルのサブグループ(subgroup)単位に連続されずにマッピングすることを特徴とするクラスター(clustered)DFT-s-OFDMAが適用されることができる。以下、説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE-Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されることではない。
図1は、中継局を含む無線通信システムを示す。
図1を参照すると、中継局を含む無線通信システム10は、少なくとも一つの基地局11(Base Station;BS)を含む。各基地局11は、一般的にセル(cell)と呼ばれる特定の地理的領域15に対して通信サービスを提供する。また、セルは、多数の領域に分けられることができ、各々の領域は、セクター(sector)という。一つの基地局には一つ以上のセルが存在することができる。基地局11は、一般的に端末13と通信する固定局(fixed station)をいい、eNB(evolved NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、AN(Access Network)等、他の用語で呼ばれることができる。基地局11は、中継局12と端末14との間の連結性(connectivity)、管理(management)、制御及びリソース割当のような機能を遂行することができる。
中継局12(Relay Station;RS)は、基地局11と端末14との間で信号を中継する機器をいい、RN(Relay Node)、リピータ(repeater)、中継器など、他の用語で呼ばれることができる。中継局で使用する中継方式としてAF(amplify and forward)及びDF(decode and forward)等、いずれの方式を使用することができ、本発明の技術的思想はこれに制限されない。中継局は、基地局と異なるセルID(Cell ID)を有することができ、固有な同期化信号(synchronization signal)及び/または固有な基準信号(reference signal)を送信することができる。また、固有なスケジューリング機能を遂行する等、基地局11が有する大部分の機能を含むことができる。
端末13、14(User Equipment;UE)は、固定されたり、移動性を有することができ、MS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(Wireless Device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(Wireless Modem)、携帯機器(Handheld Device)、AT(Access Terminal)等、他の用語で呼ばれることができる。以下、マクロ端末13(Ma UE)は、基地局11と直接通信する端末であり、中継局端末14(Re UE)は中継局と通信する端末である。基地局11のセル内にあるマクロ端末13であるとしても、ダイバーシティー効果にともなう送信速度の向上のために中継局12を介して基地局11と通信することができる。以下、特別に制限しない限り、端末は中継局端末をいう。
以下、ダウンリンク(downlink;DL)は、基地局11からマクロ端末13への通信を意味して、アップリンク(uplink;UL)は、マクロ端末13から基地局11への通信を意味する。バックホールリンクは、基地局11と中継局12との間のリンクをいい、バックホール(backhaul)ダウンリンクは、基地局11から中継局12への通信を意味し、バックホールアップリンクは、中継局12から基地局11への通信を意味する。アクセスリンクは、中継局12と中継局端末14との間のリンクを意味し、アクセス(access)ダウンリンクは、中継局12から中継局端末14への通信を意味し、アクセスアップリンクは、中継局端末14から中継局12への通信を意味する。
中継局は、機能を遂行する程度に応じて、L1中継器、L2中継器、及びL3中継器に区分されることができる。L1中継器は、単純なリピータ(repeater)の機能を遂行し、ソース局からの信号を増幅して目的局に中継する。L2中継器は、DF(decode-and-forward)で表現されることができる。L2中継器は、受信された信号をデコーディングした後、再エンコーディングされた信号を目的局に送信する。雑音が増幅されて送信されないという長所があるが、中継局におけるデコーディングによる送信遅延が発生できるという短所がある。L3中継器は、自己バックホールリング(self-backhauling)ともいい、IP(internet protocol)パケットを送信する。これは無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)階層を含み、小規模の基地局のような役割をする中継局を意味する。L3中継器は、中継局が自体のセルを制御することができる場合である。以下、中継局は、L1/L2/L3のいずれの類型にも適用されることができ、これに制限されない。
無線通信システム10は、TDD(Time Division Duplex)またはFDD(Frequency Division Duplex)をサポートすることができる。FDDは、周波数領域で区分されるアップリンクバンドとダウンリンクバンドを介して通信するものであり、TDDは、一つの周波数バンドを介して相違の時間にアップリンク送信とダウンリンク送信を遂行するものである。FDDにおいて、中継局は、バックホールダウンリンクとアクセスダウンリンクでダウンリンクバンド(または第1の周波数バンドという)を使用し、バックホールアップリンクとアクセスアップリンクでアップリンクバンド(または第2の周波数バンドという)を使用することができる。周波数バンドは、搬送波バンドともいい、一つの搬送波(carrier)に対応することができる。各周波数バンドは、中心周波数と帯域幅により定義される。
中継局は、基地局または端末と通信する周波数バンドに応じてインバンド(in-band)中継局とアウトバンド(out-of-band)中継局とに区分することができる。インバンド中継局は、基地局とマクロ端末との間の通信に使われる周波数バンドと同一周波数バンドを使用する中継局であり、アウトバンド中継局は、基地局とマクロ端末との間の通信に使われる周波数バンドと異なる別途の周波数バンドを使用する中継局である。アウトバンド中継局を使用すれば、追加の周波数リソースが必要であるが、中継局の動作が簡単になるという長所がある。以下、中継局は、インバンド中継局を仮定して記述するが、制限する技術と過程がアウトバンド中継局で適用されることを排除しない。
図2は、3GPP LTEにおける無線フレーム構造の一例を示す。これは3GPPTS36.211V8.3.0(2008-5)“Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA);Physical Channels and Modulation(Release8)”の6節を参照することができる。
図2を参照すると、無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成され、一つのサブフレームには2個のスロット(slot)が含まれることができる。一つのスロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含むことができる。一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数はCP(cyclic prefix)構造に応じて多様に決定されることができる。一般的なCP(normal CP)の大きさを使用する無線フレームにおいて、一つのスロットには7OFDMシンボルが含まれることができる。10msの無線フレームにおいてOFDMシンボルが2048Tsの時、一般的なCP大きさは144Tsである(Ts=1/(15000*2048)sec)。反面、拡張(extended)CPの大きさを使用する無線フレームにおいて、一つのスロットには6OFDMシンボルが含まれることができる。
P-SCH(Primary Synchronization Channel)は、FDDモードでは0番目のスロットと10番目のスロットの最後のOFDMシンボルに位置する(TDDモードでは1番と6番サブフレームの3番目のOFDMシンボルに位置する)。2個のP-SCHを介して同一PSS(Primary Synchronization Signal)が送信される。P-SCHは、OFDMシンボル同期、スロット同期などの時間領域(time domain)同期及び/または周波数領域同期を得るために使われる。PSSとしてZC(Zadoff-Chu)シーケンスが使われることができ、無線通信システムには少なくとも一つのPSSがある。
S-SCH(Secondary Synchronization Channel)は、FDDモードで0番目のスロットと10番目のスロットの最後のOFDMシンボルの直前のOFDMシンボルに位置する。(TDDモードでは1番目のスロットと11番目のスロットの最後のOFDMシンボルに位置する)。S-SCHとP-SCHは、隣接する(contiguous)OFDMシンボルに位置することができる。2個のS-SCHを介して相違のSSS(Secondary Synchronization Signal)が送信される。S-SCHは、フレーム同期及び/またはセルのCP構成、即ち、一般的なCPまたは拡張CP(extended CP)の使用情報を得るために使われる。
P-SCH及びS-SCHは、物理階層セルID(physical-layer cell identities)を得るために使われる。物理階層セルIDは、168個の物理階層セルIDグループ及びこれに属する3個の物理階層IDで表現されることができる。即ち、全体物理階層セルIDは504個であり、0ないし167の範囲を有する物理階層セルIDグループ及び各物理階層セルIDグループに含まれる0ないし2の範囲を有する物理階層IDで表現される。P-SCHには物理階層IDを表す3個のZCシーケンスルートインデックス(root index)が使われ、S-SCHは、物理階層セルIDグループを表す168個のm-シーケンスインデックスが使われることができる。
P-BCH(Physical-Broadcast Channel)は、無線フレームにおいて0番目のサブフレームに位置する。P-BCHは、0番目のサブフレームの3番目のOFDMシンボル(0番目のOFDMシンボルから始まる)から始まってP-SCH及びS-SCHを除いた4個のOFDMシンボルを占める。または、P-BCHは、0番目のサブフレームの2番目のスロットの前方部の4個のOFDMシンボルを使用して送信されることができる。P-BCHは、該当基地局の基本的なシステム構成(system configuration)情報を得るために使われる。P-BCHは、40msの周期を有することができる。
図3は、3GPP LTEにおけるダウンリンクサブフレームの構造を示す。サブフレームは、時間領域で2個のスロットを含む。サブフレーム内の1番目のスロットの前方部の最大3OFDMシンボルが制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域である。
3GPP LTEで使われるダウンリンク制御チャネルは、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical downlink control channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などがある。サブフレームの1番目のOFDMシンボルから送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に関する情報を運ぶ。PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information;DCI)という。DCIは、アップリンクリソース割当情報、ダウンリンクリソース割当情報、及び任意のUEグループに対するアップリンク送信パワー制御命令などを表す。PHICHは、アップリンクHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(Not-Acknowledgement)信号を運ぶ。即ち、端末が送信したアップリンクデータに対するACK/NACK信号はPHICH上に送信される。
以下、ダウンリンク物理チャネルであるPDCCHに対して記述する。
PDCCHは、PDSCHのリソース割当及び送信フォーマット(これをダウンリンクグラントともいう)、PUSCHのリソース割当情報(これをアップリンクグラントともいう)、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信パワー制御命令の集合及びVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化などを運ぶことができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることができ、端末は、複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、一つまたは複数の連続的な制御チャネル要素(control channel elements:CCE)の集合(aggregation)で構成される。一つまたは複数の連続的なCCEの集合で構成されたPDCCHは、サブブロックインターリービング(subblock interleaving)を遂行した後に制御領域を介して送信されることができる。CCEは、無線チャネルの状態にともなう符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group)に対応される。CCEの数とCCEにより提供される符号化率の関連関係によってPDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information;DCI)という。次の表1は、DCIフォーマットにともなうDCIを示す。
Figure 2011529663
DCIフォーマット0は、アップリンクリソース割当情報を示し、DCIフォーマット1〜2は、ダウンリンクリソース割当情報を示し、DCIフォーマット3、3Aは、任意のUEグループに対するアップリンクTPC(transmit power control)命令を示す。
基地局は、端末に送ろうとするDCIに応じてPDCCHフォーマットを決定し、DCIに巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)を添える。CRCにはPDCCHの所有者(owner)や用途に応じて固有な識別子(これをRNTI(Radio Network Temporary Identifier)という)がマスキング(masking)される。特定端末のためのPDCCHであれば、端末の固有識別子、例えば、C-RNTI(Cell-RNTI)がCRCにマスキングされることができる。または、ページングメッセージのためのPDCCHであれば、ページング指示識別子、例えば、P-RNTI(Paging-RNTI)がCRCにマスキングされることができる。システム情報のためのPDCCHであれば、システム情報識別子、SI-RNTI(system information-RNTI)がCRCにマスキングされることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するためにRA-RNTI(random access-RNTI)がCRCにマスキングされることができる。
以下、無線通信システムにおける中継局の動作に対して開示する。
無線通信システムにおいて、中継局が動作するために考慮する事項がある。これはインバンド中継局を考慮したものである。
(1)既存端末との互換性:既存LTEのみをサポートする端末に追加的な変化がないべきである。
(2)受信と送信の同時遂行可否:中継局が同一帯域で送信と受信を同時に遂行することを許容するかの可否。
(3)同時受信または同時送信の遂行可否:中継局が第1の帯域で基地局からデータを受信(または基地局にデータを送信)し、これと同時に第2の帯域で端末からのデータの受信(または端末にデータを送信)可能可否。
前記条件によると、次の表2のように、4つのRFS(Relay Frame Structure)類型に区分されることができる。
Figure 2011529663
図4は、中継局の動作を示す。図4の(a)は、同一周波数バンドで中継局が送信と受信を同時に遂行する動作を示し、図4の(b)は、中継局が相違の周波数バンドで同時送信と同時受信を遂行する動作を示す。
図4の(a)を参照すると、中継局は、第1の周波数バンド(f1)を介して基地局から信号を受信する(101)と同時に、第1の周波数バンド(f1)を介して端末に信号を送信する(102)。これはバックホールダウンリンク受信とアクセスダウンリンク送信が同時に遂行されることができることを意味する。中継局は、第2の周波数バンド(f2)を介して基地局に信号を送信する(111)と同時に、端末から信号を受信する(112)。これはバックホールアップリンク送信とアクセスアップリンク受信が同時に遂行されることができることを意味する。即ち、中継局は、同一周波数バンドで同時に信号の受信及び送信を遂行する。
図4の(b)を参照すると、中継局は、バックホールリンクではアップリンク周波数バンド(f2)を介して基地局に信号を送信すると同時に、アクセスリンクではダウンリンク周波数バンド(f1)を介して端末に信号を送信する。または、中継局は、バックホールリンクではダウンリンク周波数バンド(f1)を介して基地局から信号を受信すると同時に、アクセスリンクではアップリンク周波数バンド(f2)を介して端末から信号を受信する。即ち、中継局は、同時に相違の周波数バンドで基地局及び端末への信号の送信を遂行したり、或いは信号の受信を遂行する。
中継局が前述した図4の(a)または(b)の動作の可能可否に応じて、中継局に適用できる無線フレームの構造及び中継局における送/受信サブフレームのタイミング、中継局のダウンリンク同期化遂行過程などが変わる。従って、上記の四つの類型別に中継局の動作を提案する。
I.類型RFS1-A
図5は、類型RFS1-Aにおける中継局の動作を示す。図5(a)を参照すると、中継局は、バックホールダウンリンクで基地局から信号を受信する時間区間でバックホールアップリンクを介して基地局に信号を送信することができる。また、中継局がバックホールアップリンクを介して基地局に信号を送信する時間区間でバックホールダウンリンクで基地局から信号を受信することができる。この場合、アクセスダウンリンク及びアクセスアップリンクで端末とは信号を送/受信することができない。図5(b)を参照すると、中継局は、アクセスダウンリンクを介して端末に信号を送信する時間区間でアクセスアップリンクで端末から信号を受信することができる。また、中継局がアクセスアップリンクで端末から信号を受信する時間区間でアクセスダウンリンクを介して端末に信号を送信することができる。この場合、バックホールダウンリンク及びバックホールアップリンクで基地局と信号を送/受信することができない。即ち、中継局は、同一周波数バンドで信号を受信すると同時に信号を送信することができず、相違の周波数バンドで同時に基地局及び端末に信号を送信したり、或いは受信することができない。
I-1.無線フレーム構造
図6は、無線フレームのサブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。
図6を参照すると、中継局は、基地局から信号を受信するサブフレーム41で端末と通信をすることができない。即ち、アクセスアップリンク及びアクセスダウンリンクの両方で信号の送/受信が制限される。中継局が基地局に信号を送信するサブフレーム42でも、中継局は、端末と通信をすることができない。
中継局が端末と通信するサブフレーム43、44で、中継局は、基地局と通信をすることができない。即ち、バックホールアップリンク及びバックホールダウンリンクで信号を送/受信することが制限される。また、中継局がダウンリンク周波数バンドに信号を受信するサブフレーム41とダウンリンク周波数バンドに信号を送信するサブフレーム43は互いに排他的に区分される。
図7は、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームでタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がダウンリンクサブフレームに応じてアップリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。
図7を参照すると、中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレーム、または、中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレームの各々は、タイミングオフセット値のため2個のアップリンクサブフレームと時間的に重なるようになることができる。即ち、ダウンリンクサブフレーム51は、2個のアップリンクサブフレーム53、54と時間的に重なるようになることができ、他のダウンリンクサブフレーム52はもう他の2個のアップリンクサブフレーム55、56と時間的に重なるようになることができる。このような場合、中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレーム51と重なる2個のアップリンクサブフレーム53、54では、中継局が端末から信号の送信を受けるために割り当てることではなく、必要な場合、中継局が基地局に信号を送信するようにすることが好ましい。または、中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレーム52と重なる2個のアップリンクサブフレーム55、56では、中継局が基地局に信号を送信するために割り当てることではなく、必要な場合、中継局が端末から信号を受信するようにすることが好ましい。
中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレームまたは中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレームが隣接して複数個連続する場合、最後のダウンリンクサブフレーム以後のr(rは、1より大きい整数)個のダウンリンクサブフレームは、中継局の送/受信に割り当てられず、基地局が端末に信号を送信する時にのみ割り当てられることができる。即ち、図7において、p個のダウンリンクサブフレーム57を中継局が基地局からの信号の受信に割り当てる場合、前記p個のダウンリンクサブフレーム57の以後のr個のダウンリンクサブフレーム58は、基地局が端末への信号の送信に割り当てることができる。また、前記r個のダウンリンクサブフレーム58は、n個の無線フレームで所定個数、例えば、一回のみ割り当てられることができる。これは中継局の送/受信に関連付けられていないダウンリンクサブフレームの割当を最小化するためである。
中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるアップリンクサブフレームで、中継局は、基地局に信号を送信することができる。また、中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるアップリンクサブフレームで、中継局は、端末から信号を受信することができる。
図8は、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がアップリンクサブフレームに応じてダウンリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。
図8を参照すると、中継局は、基地局に信号を送信するアップリンクサブフレーム61と重なる2個のダウンリンクサブフレーム62、63では中継局が基地局から信号を受信するようにすることが好ましい。または、中継局が端末から信号を受信するアップリンクサブフレーム64と重なる2個のダウンリンクサブフレーム65、66では、中継局が端末に信号を送信するようにすることが好ましい。中継局が基地局に信号を送信するアップリンクサブフレームまたは中継局が端末から信号を受信するアップリンクサブフレームが隣接して複数個連続する場合、最後のアップリンクサブフレーム以後のr(rは、1より大きい整数)個のアップリンクサブフレームは、中継局の送/受信に割り当てられず、端末が基地局に信号を送信する時にのみ割り当てられることができる。
中継局が基地局に信号を送信するアップリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるダウンリンクサブフレームで、中継局は、基地局から信号を受信することができる。また、中継局が端末から信号を受信するアップリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるダウンリンクサブフレームで、中継局は、端末に信号を送信することができる。
I-2.中継局のP/S-SCH及びP-BCHタイミング
中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCHと、場合によって、P-BCHを含むサブフレームと所定個数のサブフレームオフセット(offset)をおき、同一周波数領域または異なる周波数領域において中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。このようなサブフレームオフセットを付与する方法として、基地局と同一に中継局がP-SCHとS-SCHを送信するサブフレームを10ms無線フレーム(radio frame)の1番目のサブフレーム(本サブフレームではP-BCHも共に送信する)と6番目のサブフレームに設定し、10ms無線フレームのタイミングを基地局が送信する10ms無線フレームのタイミングとサブフレーム単位に任意の考慮するオフセットでシフト(前方向または後方向)することもでき、これと異なって、中継局で10ms無線フレーム内のP-SCHとS-SCHを送信するサブフレームの位置を五つのサブフレーム間隔を維持しながら、他のサブフレーム位置に指定して前記オフセットを付与することができる。
または、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと同一サブフレームで所定個数のOFDMシンボルほどのオフセット(offset)をおき、同一周波数領域または異なる周波数領域で中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。
または、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと時間領域でオフセット値をおかず、周波数領域でオフセット値をおくことができる。または、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHに含まれた信号と直交性(orthogonality)が維持されるコードを使用して時間領域及び周波数領域でオフセット値をおかずにP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。
II.類型RFS1-B
図9は、類型RFS1-Bにおける中継局の動作を示す。図9(a)を参照すると、中継局は、バックホールダウンリンクで基地局から信号を受信すれば、アクセスダウンリンクで端末に信号を送信することができない。この場合、バックホールアップリンクまたはアクセスアップリンクで中継局が信号を送信したり、或いは受信することは選択的に遂行することができる。図9(b)を参照すると、中継局は、アクセスダウンリンクで端末に信号を送信すれば、バックホールダウンリンクで基地局から信号を受信することができない。この場合、バックホールアップリンクまたはアクセスアップリンクで中継局が信号を送信したり、或いは受信することを選択的に遂行することができる。図9(c)を参照すると、中継局は、バックホールアップリンクで基地局に信号を送信すれば、アクセスアップリンクで端末から信号を受信することができない。この場合、バックホールダウンリンクまたはアクセスダウンリンクで中継局が信号を受信したり、或いは送信することを選択的に遂行することができる。図9(d)を参照すると、中継局は、アクセスアップリンクで端末から信号を受信すれば、バックホールアップリンクで基地局に信号を送信することができない。この場合、バックホールダウンリンクまたはアクセスダウンリンクで中継局が信号を受信したり、或いは送信することを選択的に遂行することができる。
II-1.無線フレーム構造
図10は、中継局がダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームでタイミングオフセット値を0に設定したり、或いはOFDMシンボルCP長さ以内の値に設定する場合、サブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。
図10を参照すると、中継局は、基地局からダウンリンク周波数バンドの信号を受信するサブフレーム71で同一周波数バンドを用いて端末に信号を送信することができない。ただ、中継局は、端末からアップリンク周波数バンドの信号を受信することができる。中継局は、基地局にアップリンク周波数バンドの信号を送信するサブフレーム72で同一周波数バンドを用いて端末から信号を受信することができない。ただ、中継局は、端末にダウンリンク周波数バンドの信号を送信することができる。
中継局は、端末にダウンリンク周波数バンドの信号を送信するサブフレーム73でアップリンク周波数バンドの信号を基地局に送信できる。また、中継局は、端末からアップリンク周波数バンドの信号を受信するサブフレーム74でダウンリンク周波数バンドの信号を基地局から受信することができる。
II-2.中継局のP/S-SCH及びP-BCHタイミング
中継局は、基地局が送信するP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと同一サブフレームで中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。中継局は、基地局と異なる別途のセルIDを有することもできる。端末は、基地局及び中継局から同一サブフレームの同一OFDMシンボルで基地局及び中継局から、各々、P-SCH、S-SCH、P-BCHを受信し、中継局のセルIDを介して中継局のダウンリンク同期化過程を識別できる。
基地局及び中継局が端末にP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信するダウンリンクサブフレームで、中継局は、基地局から信号を受信することが制限される。中継局が端末に信号を送信することが制限されないようにするためである。
もし、任意の中継局がアクセスダウンリンクにP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信しながらバックホールダウンリンクを介して基地局のダウンリンクP-SCH、S-SCH、P-BCHを受信することを可能にするための方案として、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCHと、場合によって、P-BCHを含むサブフレームと所定個数のサブフレームオフセット(offset)をおき、同一周波数領域または異なる周波数領域において中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。このようなサブフレームオフセットを付与する方法として、基地局と同一に中継局がP-SCHとS-SCHを送信するサブフレームを10ms無線フレーム(radio frame)の1番目のサブフレーム(本サブフレームではP-BCHも共に送信する)と6番目のサブフレームに設定し、10ms無線フレームのタイミングを基地局が送信する10ms無線フレームのタイミングとサブフレーム単位に任意の考慮するオフセットでシフト(前方向または後方向)することもでき、これと異なって、中継局で10ms無線フレーム内のP-SCHとS-SCHを送信するサブフレームの位置を五つのサブフレーム間隔を維持しながら、他のサブフレーム位置に指定して前記オフセットを付与することができる。
または、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと同一サブフレームで所定個数のOFDMシンボルほどのオフセット(offset)をおき、同一周波数領域または異なる周波数領域で中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。
または、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと時間領域でオフセット値をおかず、周波数領域でオフセット値をおくことができる。または、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHに含まれた信号と直交性(orthogonality)が維持されるコードを使用して時間領域及び周波数領域でオフセット値をおかずにP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。
III.類型RFS1-C
図11は、類型RFS1-Cにおける中継局の動作を示す。図11(a)を参照すると、中継局は、バックホールダウンリンクで基地局から信号を受信しながら、アクセスダウンリンクで端末に信号を送信することができる。そして、バックホールアップリンクで基地局に信号を送信することができる。この場合、中継局は、アクセスアップリンクで端末から信号を受信することは遂行することができない。図11(b)を参照すると、中継局は、アクセスアップリンクで端末から信号を受信しながら、バックホールアップリンクで基地局に信号を送信することができる。そして、アクセスダウンリンクで端末に信号を送信することができる。この場合、中継局は、バックホールダウンリンクで基地局から信号を受信することは遂行することができない。図11(c)を参照すると、中継局は、アクセスアップリンクで端末から信号を受信しながら、バックホールアップリンクで基地局に信号を送信することができる。そして、バックホールダウンリンクで基地局から信号を受信することができる。この場合、中継局は、アクセスダウンリンクで端末に信号を送信することは遂行することができない。図11(d)を参照すると、中継局は、バックホールダウンリンクで基地局から信号を受信しながら、アクセスダウンリンクで端末に信号を送信することができる。そして、アクセスアップリンクで端末から信号を受信することができる。この場合、バックホールアップリンクで中継局が基地局に信号を送信することは遂行することができない。
III-1.無線フレーム構造
図12は、中継局がダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値を0に設定したり、或いはOFDMシンボルCP長さ以内の値に設定する場合、サブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。
図12を参照すると、中継局は、ダウンリンク周波数バンドで基地局から信号を受信するサブフレーム81で端末にダウンリンク周波数バンドの信号を送信することができるが、端末からアップリンク周波数バンドの信号を受信することはできない。また、中継局がアップリンク周波数バンドの信号を基地局に送信するサブフレーム82でアップリンク周波数バンドの信号を端末から受信することはできるが、ダウンリンク周波数バンドの信号を端末に送信することはできない。中継局が端末にダウンリンク周波数バンドの信号を送信するサブフレーム83でダウンリンク周波数バンドの信号を基地局から受信することはできるが、アップリンク周波数バンドの信号を基地局に送信することはできない。中継局は、端末からアップリンク周波数バンドの信号を受信するサブフレーム84で基地局にアップリンク周波数バンドの信号を送信することはできるが、ダウンリンク周波数バンドの信号を基地局から受信することはできない。
図12では、バックホールリンク及びアクセスリンクでダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームのタイミングオフセットが0の場合を仮定して記述したが、前記タイミングオフセットが0でなくてOFDMシンボルCP長さより大きい値であって差が発生する場合にはダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームの位置に応じて中継局が信号を送/受信することができないサブフレームがさらに制限されることができる。
図13は、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がダウンリンクサブフレームに応じてアップリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。
図13を参照すると、中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレーム、または、中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレームの各々は、タイミングオフセット値のため2個のアップリンクサブフレームと時間的に重なるようになることができる。即ち、ダウンリンクサブフレーム91は、2個のアップリンクサブフレーム93、94と時間的に重なるようになることができ、他のダウンリンクサブフレーム92はもう他の2個のアップリンクサブフレーム95、96と時間的に重なるようになることができる。このような場合、中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレーム91と重なる2個のアップリンクサブフレーム93、94には端末が中継局に信号を送信しないようにし、端末が基地局に信号を送信したり、或いは中継局が基地局に信号を送信するようにすることが好ましい。
中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレーム92と重なる2個のアップリンクサブフレーム95、96では、中継局が基地局に信号を送信しないようにし、端末が基地局に信号を送信したり、或いは端末が中継局に信号を送信するようにすることが好ましい。
中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレームまたは中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレームが隣接して複数個連続する場合、最後のダウンリンクサブフレーム以後のr(rは、1より大きい整数)個のダウンリンクサブフレームは、中継局の送/受信に割り当てられず、基地局が端末に信号を送信する時にのみ割り当てられることができる。即ち、図9において、p個のダウンリンクサブフレーム97を中継局が基地局からの信号の受信に割り当てる場合、前記p個のダウンリンクサブフレーム97の以後のr個のダウンリンクサブフレーム98は、基地局が端末への信号の送信に割り当てることができる。また、前記r個のダウンリンクサブフレーム98は、n個の無線フレームで所定個数、例えば、一回のみ割り当てられることができる。これは中継局の送/受信に関連付けられていないダウンリンクサブフレームの割当を最小化するためである。
中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるアップリンクサブフレームで、中継局は、基地局に信号を送信したり、或いは端末が基地局に信号を送信する。即ち、中継局が基地局から信号を受信するダウンリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるアップリンクサブフレームで、中継局は、端末から信号を受信しない。
また、中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるアップリンクサブフレームで、中継局は、端末から信号を受信したり、或いは基地局が端末から信号を受信する。即ち、中継局が端末に信号を送信するダウンリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるアップリンクサブフレームで、中継局は、基地局に信号を送信しない。
図14は、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値がOFDMシンボルCP長さより大きい値である場合、中継局がアップリンクサブフレームに応じてダウンリンクサブフレームにおける信号の送/受信動作を示す図である。
図14を参照すると、中継局は、基地局に信号を送信するアップリンクサブフレーム101と重なる2個のダウンリンクサブフレーム102、103には中継局が端末に信号を送信せず、基地局から信号を受信するようにしたり、或いは基地局が端末に信号を送信するようにすることが好ましい。
中継局が端末から信号を受信するアップリンクサブフレーム104と重なる2個のダウンリンクサブフレーム105、106では、中継局が基地局から信号を受信せず、中継局が端末に信号を送信したり、或いは基地局が端末に信号を送信するようにすることが好ましい。
中継局が基地局に信号を送信するアップリンクサブフレームまたは中継局が端末から信号を受信するアップリンクサブフレームが隣接して複数個連続する場合、最後のアップリンクサブフレーム以後のr(rは、1より大きい整数)個のアップリンクサブフレームは、中継局の送/受信に割り当てられず、端末が基地局に信号を送信する時にのみ割り当てられることができる。
中継局が基地局に信号を送信するアップリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるダウンリンクサブフレームで、中継局は、端末に信号を送信しない。また、中継局が端末から信号を受信するアップリンクサブフレームと時間的に一部でも重なるあらゆるダウンリンクサブフレームで、中継局は、基地局から信号を受信しない。
III-2.中継局のP/S-SCH及びP-BCHタイミング
中継局は、基地局が送信するP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと同一サブフレームで中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。中継局は、基地局と異なる別途のセルIDを有することもできる。端末は、基地局及び中継局から同一サブフレームの同一OFDMシンボルで基地局及び中継局から、各々、P-SCH、S-SCH、P-BCHを受信し、中継局のセルIDを介して中継局のダウンリンク同期化過程を識別することができる。
中継局が端末にP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信するダウンリンクサブフレームと一部でも時間的に重なるアップリンクサブフレームで、中継局は、基地局に信号を送信することが制限される。なぜならば、異なる周波数バンドで、中継局は、送信を同時に遂行することができないためである。
IV.類型RFS1-D
図15は、類型RFS1-Dにおける中継局の動作を示す。図15を参照すると、中継局は、同時に同一周波数バンドで信号の送信及び受信をすることができ、また、同時に相違の周波数バンドで信号の送信(または受信)をすることができる。
IV-1.無線フレーム構造
図16は、中継局がダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームにおけるタイミングオフセット値を0に設定したり、或いはOFDMシンボルCP長さ以内の値に設定する場合、サブフレームに応じて信号の送/受信動作を示す図である。
図16を参照すると、中継局は、ダウンリンク周波数バンドで基地局から信号を受信するサブフレーム111で端末にダウンリンク周波数バンドの信号を送信することができ、端末からアップリンク周波数バンドの信号を受信することもできる。また、中継局は、アップリンク周波数バンドの信号を基地局に送信するサブフレーム112でアップリンク周波数バンドの信号を端末から受信することができ、ダウンリンク周波数バンドの信号を端末に送信することもできる。中継局が端末にダウンリンク周波数バンドの信号を送信するサブフレーム113でダウンリンク周波数バンドの信号を基地局から受信することができ、アップリンク周波数バンドの信号を基地局に送信することもできる。中継局は、端末からアップリンク周波数バンドの信号を受信するサブフレーム114で基地局にアップリンク周波数バンドの信号を送信することができ、ダウンリンク周波数バンドの信号を基地局から受信することもできる。
IV-2.中継局のP/S-SCH及びP-BCHタイミング
中継局は、基地局が送信するP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと同一サブフレームで中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。または、中継局の効果的なダウンリンク同期化を遂行するために、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと所定個数のサブフレームオフセット(offset)をおき、同一周波数領域または異なる周波数領域で中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。
または、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと同一サブフレームで所定個数のOFDMシンボルほどのオフセット(offset)をおき、同一周波数領域または異なる周波数領域で中継局のP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。
または、中継局は、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHを含むサブフレームと時間領域でオフセット値をおかず、周波数領域でオフセット値をおくことができる。または、基地局から送信されるP-SCH、S-SCH、P-BCHに含まれた信号と直交性(orthogonality)が維持されるコードを使用して時間領域及び周波数領域でオフセット値をおかずにP-SCH、S-SCH、P-BCHを送信することができる。
<中継局を含む無線通信システムにおけるPRACH送信方式>
前述した類型RFS1-AないしRFS1-Dのうちいずれか一つが適用される中継局を含む無線通信システムにおける端末のランダムアクセス過程を遂行する方法に対して説明する。まず、以下の場合に対し、端末は基地局にランダムアクセス過程を遂行することができる。
(1)端末が基地局とのRRC連結がなくて初期接続(initial access)をする場合
(2)端末がハンドオーバー過程で、ターゲットセルに最初に接続する場合
(3)基地局の命令により要請される場合
(4)アップリンクの時間同期が合わない、或いはアップリンク無線リソースが割り当てられない状況でアップリンクデータが発生する場合
(5)無線リンク失敗(radio link failure)またはハンドオーバー失敗(handover failure)の際、復旧過程の場合などである。中継局を含む無線通信システムにおいて、このようなランダムアクセス過程は、後述する方法のように遂行されることができる。
図17は、本発明の一実施例に係るランダムアクセス過程を示すシーケンスダイアグラムである。
図17を参照すると、段階S130において、端末は、ランダムアクセスプリアンブル集合で任意に一つのランダムアクセスプリアンブルを選択し、選択されたランダムアクセスプリアンブルをPRACHリソース(PRACH resource)を介して中継局に送信する。ランダムアクセスプリアンブル集合の構成に対する情報は、システム情報の一部またはハンドオーバー命令(handover command)メッセージを介して基地局から得ることができる。
段階S131において、中継局は、ランダムアクセスプリアンブルを検出し、検出されたランダムアクセスプリアンブルのインデックスを基地局に送信する。段階S132において、基地局は、ランダムアクセスプリアンブルに対する応答を中継局に送信する。プリアンブルに対する応答は、アップリンク無線リソース割当情報、ランダムアクセスを遂行する端末を識別するためのランダムアクセスプリアンブル識別子(random access preamble identifier;RAPID)、臨時(temporary)C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identity)などを含むことができる。
段階S133において、中継局は、受信したプリアンブル応答をランダムアクセス応答として端末に送信する。ランダムアクセス応答は、端末のアップリンク同期化のための時間同期(time alignment;TA)値、アップリンク無線リソース割当情報、ランダムアクセスを遂行する端末を識別するためのランダムアクセスプリアンブル識別子(random access preamble identifier;RAPID)、及び臨時(temporary)C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identity)のような端末の臨時識別子などを含むことができる。ランダムアクセスプリアンブル識別子は、受信したランダムアクセスプリアンブルを識別するためである。
段階S134において、端末は、ランダムアクセス応答受信ウィンドウ内で自体のランダムアクセス応答の受信を試みる。ランダムアクセス応答受信ウィンドウは、前記システム情報の一部またはハンドオーバー命令メッセージを介して指示されることができ、ランダムアクセス応答をモニタリングするためのウィンドウをいう。より詳しく、ランダムアクセス応答は、MAC PDUの形式に送信され、前記MAC PDUは、物理チャネルであるPDSCHに伝達される。前記PDSCHの受信情報は、制御チャネルであるPDCCHを介して獲得される。PDCCHは、前記PDSCHを受信する端末の情報、前記PDSCHの無線リソース割当情報及び前記PDSCHの送信形式などを運ぶ。端末は、まず、ランダムアクセス応答受信ウィンドウに属するサブフレーム内でPDCCHをモニタリングし、PDCCHの受信に成功すれば、PDCCHにより指示されるPDSCH上にランダムアクセス応答を受信する。端末は、前記時間同期値を適用し、前記アップリンク無線リソース割当情報を用いてランダムアクセス識別子を含むスケジューリングされたメッセージを中継局に送信する。
段階S135において、中継局は、端末からスケジューリングされたメッセージを受信し、そのまま基地局に送信する。段階S136において、基地局は、スケジューリングされたメッセージを受信した後、前記ランダムアクセス識別子を含む競合解決(contention resolution)メッセージを中継局に送信する。中継局は、このような競合解決メッセージを端末に送信する。
図18は、本発明の他の実施例に係るランダムアクセス過程を示すシーケンスダイアグラムである。
図18を参照すると、段階S141において、端末は、ランダムアクセスプリアンブル集合で任意に一つのランダムアクセスプリアンブルを選択し、選択されたランダムアクセスプリアンブルをPRACHリソース(PRACH resource)を介して中継局に送信する。段階S142において、中継局は、ランダムアクセス応答を端末に送信する。即ち、中継局は、ランダムアクセスプリアンブルインデックスを基地局に送信せず、ランダムアクセス応答を生成して直接端末に送信する。ランダムアクセス応答は、端末のアップリンク同期化のための時間同期(time alignment;TA)値、アップリンク無線リソース割当情報、ランダムアクセスを遂行する端末を識別するためのランダムアクセスプリアンブル識別子(random access preamble identifier、RAPID)、及び臨時(temporary)C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identity)のような端末の臨時識別子を含むことができる。ランダムアクセスプリアンブル識別子は、受信したランダムアクセスプリアンブルを識別するためである。
段階S143において、端末は、ランダムアクセス応答受信ウィンドウに属するサブフレーム内でPDCCHをモニタリングし、PDCCHの受信に成功すれば、PDCCHにより指示されるPDSCH上にランダムアクセス応答を受信する。端末は、前記時間同期値を適用し、前記アップリンク無線リソース割当情報を用いてランダムアクセス識別子を含むスケジューリングされたメッセージを中継局に送信する。
段階S144において、中継局は、端末から受信したスケジューリングされたメッセージを基地局に送信する。また、段階S145において、基地局は、ランダムアクセス識別子を含む競合解決(contention resolution)メッセージを中継局に送信する。中継局は、このような競合解決メッセージを端末に送信する。
本発明の他のランダムアクセス過程の例によると、中継局が端末からランダムアクセスプリアンブルを受信すれば、受信されたランダムアクセスプリアンブルのインデックスに基づいて新たなランダムアクセスプリアンブルを生成する。中継局は、新たに生成されたランダムアクセスプリアンブルを基地局が制御するPRACH送信時点に基地局に送信し、前記新たなアクセスプリアンブルを基地局が検出する。基地局は、中継局が送信した新たなアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を中継局に送信すれば、中継局は、このランダムアクセス応答を端末にそのまま中継する方法も可能である。このような方法は、中継局が検出したランダムアクセスプリアンブルインデックスを基地局に伝達するために、別途のシグナリング方法とチャネル設計を要求しないという長所がある。
<中継局におけるアップリンクサブフレーム及びダウンリンクサブフレーム間のタイミングオフセット調節方法>
前述した類型RFS1-AないしRFS1-Dのうちいずれか一つが適用される中継局を含む無線通信システムにおける中継局でアップリンクサブフレーム及びダウンリンクサブフレーム間のタイミングオフセットを設定する方法に対して説明する。
中継局から端末または基地局に信号を送信/受信する場合、アップリンクサブフレーム及びダウンリンクサブフレームが時間的に正確に一致せず、差が発生できる。このような時間的差をタイミングオフセットという。中継局でアップリンクサブフレーム及びダウンリンクサブフレームのタイミングオフセット値をOFDMシンボル上のサイクリック・プレフィックス長さ(cyclic prefix length)以内に合わせることが好ましい。理想的には、タイミングオフセット値が0になるようにすることが好ましい。中継局がバックホールリンクでアップリンク及びダウンリンクのタイミングオフセットを合わせるために、別途に物理チャネルを定義しない場合、中継局は、基地局が送信するP-SCH、S-SCH、P-BCHを周期的に受信することによって前記タイミングオフセット値を0またはOFDMシンボル上のサイクリック・プレフィックス長さ(cyclic prefix length)以内に合わせることができる。
基地局は、P-BCHに中継局のための同期情報を含んで送信することができる。または、基地局は、システム情報に中継局の同期情報を含んで送信することができる。RRC L1パラメーター設定が制限される状況では、別途のシステム情報として中継局関連情報を含んでいるシステム情報クラスを指定して、BCCHに中継局のみ、または、中継局及び端末が受信するように送信することができる。
バックホールリンクでアップリンク及びダウンリンクの送信タイミングの同期化のために、別途に物理チャネル(Physical channel)を定義する場合、ダウンリンク共通基準信号(downlink common RS)を用いたり、或いは任意の無線フレーム上の任意の時間区間にパイロット信号(pilot signal、beacon signal)を挿入して、中継局がこのような信号を用いて同期化をできるようにすることが好ましい。
<基地局と中継局との間のリソース割当情報伝達方法>
前述した類型RFS1-AないしRFS1-Dのうちいずれか一つが適用される中継局を含む無線通信システムにおける基地局と中継局との間のリソース割当情報を伝達する方法に対して説明する。
中継局が端末とのアクセスアップリンク及びアクセスダウンリンクに無線リソースを割り当てる場合、バックホールリンクのリソース割当を知らなければならない必要性がある。前述したRFS1-AないしRFS1-Dで言及した通り、中継局は、バックホールリンクとアクセスリンクの両方に関連付けられ、リソース割当に制限がある場合があるためである。
バックホールリンクのリソース割当のためには、バックホールリンクに使われるサブフレーム割当と割り当てられたサブフレーム内で無線リソース割当の二つの情報が必要である。前記無線リソース割当は、バックホールダウンリンクに使われることができ、または、バックホールアップリンクに使われることもできる。
バックホールリンクに使われるサブフレームは、専用サブフレームである。即ち、基地局と中継局との間のバックホールリンクにのみ使われ、他のマクロ端末や中継局端末との通信には使われない。バックホールリンクに使われるサブフレームでLTEのみをサポートするレガシー(legacy)端末は、チャネル推定を中断することができる。これと異なる形態として、前記定義されるバックホールサブフレームでバックホールリンク送信と既存マクロ端末と基地局との間の送信に対するリソース割当がFDM形態に多重化されることもできる。バックホールリンクに使われるサブフレーム割当は、多様な方式に定義されることができる。
一実施例において、バックホールリンクに使われるサブフレームは、基地局と中継局との間に予め定義されることができる。これは別途のシグナリングが不必要であるという長所がある。このような方式を固定式(persistent)という。他の実施例において、バックホールリンクに使われるサブフレームは、基地局が中継局に周期的または非周期的に知らせることができる。基地局は、所定個数の連続された無線フレームに限って各無線フレーム内で固定された位置のサブフレームに関する情報を中継局に知らせることができる。例えば、現在、無線フレームから4個の無線フレームまででは、3番目のサブフレームがバックホールリンクに使われることを知らせることができる。これを半固定式(semi-persistent)という。このような割り当てられたサブフレームに関する情報は、システム情報の一部、RRC(Radio Resource Control)メッセージ及び/または中継局専用(RS-specific)シグナリングを介して知らせることができる。バックホールリンクに使われるサブフレームは、中継局の要請によって基地局が割り当てることもできる。
サブフレーム内で無線リソース割当は、多様な方式に定義されることができる。一実施例において、バックホールリンクに割り当てられたサブフレーム内で使われる無線リソースは、基地局と中継局との間に予め定義されることができる。例えば、サブフレームを3個の無線リソース領域に分け、3個の中継局が各々の割り当てられた無線リソース領域を使用することである。
または、バックホールリンクに割り当てられたサブフレームの各々に対して動的(dynamic)に決定されることもできる。
他の実施例において、バックホールリンクに割り当てられたサブフレーム内で使われる無線リソースは、基地局が中継局にシステム情報の一部のようなブロードキャストチャネルを介して知らせることができる。また、他の実施例において、バックホールリンクに割り当てられたサブフレーム内で使われる無線リソースは、基地局が中継局にRRCメッセージやMACメッセージのような上位階層メッセージを介して知らせることができる。また、他の実施例において、バックホールリンクに割り当てられたサブフレーム内で使われる無線リソースは、基地局が中継局でPDCCHを介して知らせることができる。この時、PDCCHのCRCには中継局用識別子がマスキングされることができる。
バックホールリンクに割り当てられたサブフレーム及び/またはサブフレーム内で無線リソース割当に関する情報を基地局が中継局にPDCCHを介して知らせるために、新たなDCIフォーマットを定義することができる。例えば、基地局は、新たなDCIフォーマットに含まれるMCS(Modulation and Coding Scheme)、RA(resource assignment)フィールド及び/またはRV(redundancy version)フィールドのビット数を既存DCIフォーマットに比べて縮小して割り当てることができる。または、使用可能なランク(rank)値を基地局と中継局との間に限定することができる。例えば、可用な最大ランクが4であれば、中継局と基地局との間は、ランクを3または4に制限することができる。これによって、MIMO送信の場合、送信に対するランクとプリコーディング行列を示すTPMI(transmit precoding matrix index)値のフィールドを既存の場合に比べて縮小して割り当てることができる。
基地局と中継局との間のPDCCHにおいて使われることができるCCE集合は制限されることができる。例えば、全体可用なCCE集合を{1,2,4,8}とする時、中継局へのリソース割当用DCIフォーマットには{4,8}または{8}のみが使われることができる(即ち、PDCCHフォーマット1、2及び3のうち選択可能である)。これに対する指定は、中継局に固有な(relay node-specific)RRCメッセージ、MACメッセージまたはPDCCHを介して中継局に知らせることができる。または、基地局と中継局との間のPDCCHは、共用検索空間(common search space)内でモニタリングされることができる。または、基地局と中継局との間のPDCCHは、別途の検索空間内でモニタリングされることができる。別途の検索空間を定義するために、基地局と中継局との間のPDCCHは、別途の検索開始点を有することができる。この検索開始点は、中継局の固有識別子に基づいて得られることができる。可用なCCE集合を制限したり、或いは検索空間を設定することによってPDCCHのモニタリングにともなうブラインドデコーディング回数を減らすことができる。
基地局は、中継局の無線リソース割当を含むDCIフォーマットにエラー発生を防止するためのシーケンスを追加することができる。基地局と中継局との間のエラー発生に対するロバスト性(robustness)を提供し、中継局が他の中継局に送信されたPDCCHを自体に送信されたPDCCHと誤って認識したり、或いはエラーの発生したPDCCHをエラーのないPDCCHと認識する問題を減らすことができる。
図19は、本発明の実施例が具現される無線通信システムを示すブロック図である。基地局500は、プロセッサー510(processor)、メモリー530(memory)、及びRF部520(RF(radio frequency)unit)を含む。プロセッサー510は、中継局が信号を受信または送信するサブフレームを中継局と基地局との間に予め約束されたサブフレームに割り当て、割り当てられたサブフレームで信号を受信または送信する周波数帯域を動的に割り当てることができる。この場合、プロセッサー510は、前述した予め約束されたサブフレームに対する割当情報は、上位階層信号として送信し、動的に割り当てられた周波数帯域に対する割当情報は、PDCCHを介して送信することができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサー510により具現されることができる。メモリー530は、プロセッサー510と連結され、プロセッサー510を駆動するための多様な情報を格納する。RF部520は、プロセッサー510と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。
中継局600は、プロセッサー610、メモリー620、及びRF部630を含む。プロセッサー510は、複数のサブフレームのうち割り当てられたサブフレームに関する情報を獲得し、割り当てられたサブフレーム内で無線リソース割当に関する情報を運ぶPDCCH(physical downlink control channel)をモニタリングする。そして、前記モニタリングされたPDCCHの前記無線リソース割当に基づいて基地局からデータを受信する。メモリー620は、プロセッサー610と連結され、プロセッサー610を駆動するための多様な情報を格納する。RF部630は、プロセッサー610と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。
プロセッサー510、610は、ASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリー520、620は、ROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリー、メモリーカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部530、630は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアに具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリー520、620に格納され、プロセッサー510、610により実行されることができる。メモリー520、620は、プロセッサー510、610の内部にあってもよく、または外部にあってもよく、よく知らされた多様な手段でプロセッサー510、610と連結されることができる。
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連の段階またはブロックで順序図に基づいて説明されているが、本発明は、段階の順序に限定されることではなく、ある段階は、前述と異なる段階と異なる順序にまたは同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示す段階が排他的ではなく、他の段階が含まれたり、或いは順序図の一つまたはその以上の段階が本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。
以上、本発明に対して実施例を参照して説明したが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させて実施できることを理解することができる。従って、前述した実施例に限定されず、本発明は、特許請求の範囲内のあらゆる実施例を含む。

Claims (11)

  1. 無線通信システムにおける中継局の動作方法において、
    複数のサブフレームのうち割り当てられたサブフレームに関する情報を獲得する段階;
    前記割り当てられたサブフレーム内で無線リソース割当に関する情報を運ぶ物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングする段階;及び、
    モニタリングされたPDCCHの前記無線リソース割当に基づいて基地局からデータを受信する段階;
    を含む方法。
  2. 前記割り当てられたサブフレームで周波数バンドを介して前記基地局からデータを受信する時、前記中継局は、前記割り当てられたサブフレームで前記周波数バンドを介して端末にデータを送信しないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記割り当てられたサブフレームに関する情報は、所定個数の連続された無線フレームに限って各無線フレーム内で固定された位置のサブフレームに関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記無線リソース割当に関する情報は、前記固定された位置のサブフレーム内で固定された位置の周波数帯域に関する情報であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記無線リソース割当に関する情報は、前記固定された位置のサブフレームの各々に対して決定される周波数帯域に関する情報であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. 前記割り当てられたサブフレームに関する情報は、基地局から受信されるシステム情報の一部または無線リソース制御(RRC)メッセージを介して得られることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  7. 前記モニタリングされたPDCCHの巡回冗長検査(CRC)には中継局の固有識別子がマスキングされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記PDCCHをモニタリングする段階は、検索開始点を基準として制御チャネル要素(CCE)集合単位に前記PDCCHをモニタリングすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記検索開始点は、中継局の固有識別子に基づいて定義されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記検索開始点は、固定されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 無線信号を送受信するRF部;及び、
    前記RF部に連結されるプロセッサーを含み、
    前記プロセッサーは、複数のサブフレームのうち割り当てられたサブフレームに関する情報を獲得し、前記割り当てられたサブフレーム内で無線リソース割当に関する情報を運ぶ物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングし、前記モニタリングされたPDCCHの前記無線リソース割当に基づいて基地局からデータを受信することを特徴とする中継局。
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