JP2012004646A - 中継装置及び同期維持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動通信装置と基地局との間にRNが配置され、CRSを受信することができない場合においても、RNと基地局装置との間の同期が維持することができる中継装置及び同期維持方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかる中継装置30は、移動通信装置10と基地局装置20との間に配置される。中継装置30は、基地局装置20からユーザデータを送信するデータ領域に設定された参照信号を用いて基地局装置20との同期を維持する基地局同期確立部31を備える。基地局同期確立部31は、基地局装置20から参照信号が送信されないことにより、基地局装置20との同期が解除された場合に、中継装置30から周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いて、基地局装置20との同期を確立するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は中継装置及び同期維持方法に関し、特に移動通信装置と基地局装置との同期を確立する中継装置と、中継装置を用いた同期維持方法に関する。
移動通信ネットワークは、複数の基地局を配置することにより、移動通信装置が通信できるエリアを確保している。ここで、1台の基地局がカバーするエリアをセルと称する。セル境界においては、移動通信装置の受信品質が劣化する。セル境界に位置する移動通信装置は、基地局からの距離が遠く、受信品質が不安定になるからである。そこで、セル境界における移動通信装置の受信品質を向上させるために、標準化団体の3GPPにおいて、基地局の配下にRelayNode(RN)を設置する検討が進められている。3GPPとは、次世代移動通信ネットワークであるLTE(Long Term Evolution)の標準化を進めている標準化団体である。LTEにおいては、基地局をeNB(evolved Node-B)と称し、移動通信装置をUE(User Equipment)と称することが一般的である。
eNBからUEへデータを送信する下りリンク通信では、RNは、eNBから信号を受信し、その信号をUEへ送信する。一方、UEからeNBへデータを送信する上りリンク通信では、RNは、UEから信号を受信し、その信号をeNBへ送信する。RNを設置することにより、UEとRNとの間の距離は、UEとeNBとの間の距離よりも短くなる。ここで、通信する距離が長くなればなるほど、データを送信するために用いられる電力は大きくなる。UEとRNとの間の距離は短いため、UEとRNは、小さい電力を用いて通信することができる。用いられる電力が小さくなるほど、セルにおいて発生する干渉は低減される。これより、UEにおける受信品質が改善し、システム容量は向上する。また、このようにUEとeNBとの間における通信を行うためには、安定した同期維持が必要となる。
特許文献1には、同期外れ状態である移動通信装置が、同期確立状態に遷移する技術について開示されている。具体的には、同期状態にある移動通信装置と基地局とは、タイミング調整コマンド(TAC)を用いて、同期状態を維持している。基地局は、移動通信装置に対して定期的にTACを送信する。これにより、同期状態が維持されている。そのため、基地局から移動通信装置に対してTACが送信されないと、同期状態は解消される。このような場合、移動通信装置は、ランダムアクセスチャネルでプリアンブルを基地局に送信する。ランダムアクセスチャネルは、同期状態が維持されていない状態においても信号を送信することができるチャネルである。ランダムアクセスチャネルでプリアンブルを受信した基地局は、応答信号として、TAC(Timing Advance Command)を移動通信装置へ送信する。これより、TACを受信した移動通信装置は、同期状態へ遷移することができる。
特開2009−164832号公報
しかし、特許文献1には、移動通信装置と基地局との間にRNが介在した場合の同期確立手順は開示されていない。一般的に、RNとeNB間の同期はCRS(Cell-specific Reference Signal)を受信することにより、維持されていた。CRSは、基地局からRNに対して送信されるユーザデータを送信するデータ領域に設定される。しかし、RNがCRSを受信できず、同期の維持ができなくなる場合は想定されていない。従って、RNはCRSを受信できなかった場合、eNBとの間の同期を確立することができないという問題が生じる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、移動通信装置と基地局との間にRNが配置され、CRSを受信することができない場合においても、RNと基地局装置との間の同期を維持することができる中継装置及び同期維持方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる中継装置は、移動通信装置と基地局装置との間に配置される中継装置であって、前記基地局装置からユーザデータを送信するデータ領域に設定された参照信号を用いて前記基地局装置との同期を維持する基地局同期確立部を備え、前記基地局同期確立部は、前記基地局装置から前記参照信号が送信されないことにより、前記基地局装置との同期が解除された場合に、前記中継装置から周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いて、前記基地局装置との同期を確立するものである。
本発明の第2の態様にかかる同期維持方法は、移動通信装置と基地局装置との間に配置される中継装置が配置される場合に、前記中継装置と前記基地局装置との間の同期を維持する同期維持方法であって、前記基地局装置からユーザデータを送信するデータ領域に設定された参照信号を用いて前記基地局装置との同期を維持するステップと、前記基地局装置から前記参照信号が送信されないことにより、前記基地局装置との同期が解除された場合に、前記中継装置から周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いて、前記基地局装置との同期を確立するステップと、を備えるものである。
本発明により、移動通信装置と基地局との間にRNが配置され、CRSを受信することができない場合においても、RNと基地局装置との間の同期を維持することができる中継装置及び同期維持方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる中継装置の構成図である。 実施の形態1にかかる中継装置の構成図である。 実施の形態1にかかる移動通信ネットワークの構成図である。 実施の形態1にかかる同期確立シーケンスである。 実施の形態1にかかるRACH手順を示すシーケンスである。 実施の形態1にかかるC−RNTI及びプリアンブルの割り当て範囲を示す図である。 実施の形態1にかかる同期外れの発生を説明する図である。 実施の形態1にかかる同期維持方法を説明する図である。 実施の形態1にかかる同期再確立シーケンスである。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1を用いて本発明の実施の形態1にかかる中継装置30の構成例について説明する。中継装置30は、基地局同期確立部31を備えている。中継装置30は、移動通信装置10と、基地局装置20との間に配置されている。
移動通信装置10は、携帯電話端末、PHS(Personal Handy-phone System)又はPDA(Personal Digital Assistant)等であり、通信機能を有する端末である。
基地局装置20は、コアネットワーク(図示せず)と移動通信装置10との間に配置され、移動通信装置10と無線を介して通信を行う。また、基地局装置20は、中継装置30を介して移動通信装置10と通信する場合、中継装置30と無線もしくは有線により通信を行う。
基地局同期確立部31は、基地局装置20からユーザデータを送信するデータ領域に設定された参照信号を用いて、基地局装置20との同期を維持する。基地局装置20は、制御情報を送信するデータ領域と、ユーザデータを送信するデータ領域とを用いて、中継装置30に対してデータを送信する。中継装置30と基地局装置20との同期を維持するために用いられる参照信号は、ユーザデータを送信するデータ領域に設定される。
ここで、基地局同期確立部31は、参照信号が送信されない場合には、基地局装置20との同期を維持することができず、同期状態が解消される。参照信号が送信されない場合とは、例えば、基地局装置20から中継装置30に対して、送信するユーザデータが存在しないことにより、ユーザデータの送信が行われない場合がある。この場合、ユーザデータを送信するデータ領域に設定される参照信号も送信されない。このような場合に、基地局同期確立部31は、周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いて、基地局装置20との同期を確立する。
以上説明したように、図1にかかる中継装置30を用いることにより、基地局装置20から参照信号が送信されず、中継装置30と基地局装置20との同期を維持することができなくなった場合においても、周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いることにより、中継装置30と基地局装置20との同期を確立することができる。
続いて、図2を用いて本発明の実施の形態1にかかる中継装置30の詳細な構成例について説明する。中継装置30は、基地局同期確立部31と、移動通信装置同期確立部32と、制御部33と、を備えている。
基地局同期確立部31は、基地局装置20と同期を確立する場合に動作するUEモードにおいて、基地局装置20と同期を確立する。基地局同期確立部31と、基地局装置20との間の同期は、中継装置30が無いとした場合における、移動通信装置10から周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いる。初期アクセス時とは、例えば、移動通信装置10の電源を投入した後における、移動通信装置10から周辺基地局装置に対するアクセスである。また、その他の例として、初期アクセス時とは、移動通信装置10がハンドオーバした際に、ハンドオーバ先の基地局装置に対して最初に行うアクセスも含む。ハンドオーバとは、移動通信装置10が移動する際に、現在位置するエリアをカバーする基地局とは異なる基地局がカバーするエリアへ移動することである。
移動通信装置同期確立部32は、移動通信装置10と同期を確立する場合に動作するRNモードにおいて、移動通信装置10と同期を確立する。移動通信装置同期確立部32と、移動通信装置10との間の同期は、基地局同期確立部31と基地局装置20との間の同期と同様に、移動通信装置10から周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いる。
制御部33は、同期を確立する対向装置に応じて、UEモードとRNモードとを切り替える。制御部33は、基地局装置20と同期を確立する場合、中継装置30をUEモードに設定して動作させる。また、制御部33は、移動通信装置10と同期を確立する場合、中継装置30をRNモードに設定して動作させる。
以上説明したように、図2にかかる中継装置30を用いることにより、移動通信装置10と基地局装置20との間に中継装置30が配置された場合においても、移動通信装置10と基地局装置20との間の同期を確立することができる。つまり、中継装置30は、移動通信装置10及び基地局装置20とそれぞれ同期を確立する。また、中継装置30は、移動通信装置10及び基地局装置20と同期を確立する際に、移動通信装置10から基地局装置20に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いる。これより、移動通信装置10と、基地局装置20とは、中継装置30を介して同期を確立することができる。
続いて、図3を用いて本発明の実施の形態1にかかる移動通信ネットワークの構成例について説明する。移動通信ネットワークの構成例として、LTEにおけるアクセスネットワークを用いて説明する。移動通信ネットワークは、UE11乃至14と、RN35と、eNB21とを備えている。UE11乃至14は、LTEのアクセスネットワークと通信をすることができる移動通信装置である。eNB21は、LTEのアクセスネットワークに用いられる基地局装置である。RN35は、図1における中継装置30に対応する。UE11乃至13は、RN35を介してeNB21と通信を行う。UE11乃至13は、eNB21がカバーするセルの境界に位置している。そのために、UE11乃至13は、RN35を介して、eNB21と通信を行う。UE14は、RN35を介さずに、eNB21と直接通信を行う。
UE11乃至13は、RN35と同期を確立する。また、UE14は、eNB21と同期を確立する。RN35は、UE11乃至13と同期を確立するとともに、eNB21と同期を確立する。ここで、UE11乃至13とRN35との間を、access linkと称し、RN35とeNB21との間を、backhaul linkと称する。
続いて、図4を用いて本発明の実施の形態1にかかる同期確立シーケンスについて説明する。図4は、RN35の電源が投入された際の同期確立シーケンスを示している。はじめに、RN35は、電源が投入され起動するとUEモードにより動作する(S11)。ここで、UEモード及びRNモードについて説明を行う。
UEモードは、RN35がeNB21と通信を行う際にRN35に設定されるモードである。RN35は、UEモードにより動作している場合、eNB21に対してUEとして動作する。また、RNモードは、RN35がUE11乃至13と通信を行う際にRN35に設定されるモードである。RN35は、RNモードにより動作している場合、UE11乃至13に対してeNBとして動作する。
図4に戻り、RN35は、eNB21とRACH手順に従いeNB21と通信を行う(S12)。RACH手順が完了すると、RN35とeNB21との間の同期が確立する(S13)。ここで、図5を用いて、RACH手順について説明する。
はじめに、RN35は、RN35が有する記憶部(図示せず)に予め用意されている複数のプリアンブルの中から1つを選択する。RN35は、選択したプリアンブルを含むRACH preambleメッセージをeNB21へ送信する(S21)。
次に、eNB21は、RACH preambleメッセージを受信すると、これに対するRACH responseメッセージをRN35へ送信する(S22)。RACH responseメッセージには、eNB21が受信したプリアンブル、RN35がメッセージを送信するタイミングを示すタイミング情報及び以降のRACH手順において、RN35を識別するための識別子(C−RNTI)が含まれる。
次に、RN35は、RACH responseメッセージを受信すると、これに対する端末識別メッセージをeNB21へ送信する(S23)。端末識別メッセージには、RN35を識別するためにRN35が有する端末識別子が含まれる。
RN35は、RACH preambleメッセージを用いて、選択したプリアンブルを送信している。この場合、eNB21は、UEもしくはRN35とは異なるRNからも、同時に同じプリアンブルを受信することがある。この場合、プリアンブルの衝突が発生するので、eNB21は、プリアンブルを送信したRNもしくはUEを判別することができない。このような場合、RN35は、ランダム時間経過後、再度プリアンブルの送信手順を実行する。
eNB21は、受信した端末識別メッセージを用いて、RN35の識別を行う。識別が正常に完了すれば、RN35に競合解決メッセージを送信する(S24)。
RN35は、受信した競合解決メッセージにRN35の端末識別子が含まれている場合、eNB21との間に同期が確立したと判定し、データの送受信を行う(S25)。RN35は、受信した競合解決メッセージにRN35の端末識別子が含まれていない場合、再度RACH手順を実行する。
以上説明したように、図5のRACH手順を実行することにより、RN35とeNB21との間の同期を確立することができる。
図4に戻り、RN35は、eNB21との間に同期を確立した後、RNモードで動作をする(S14)。次に、RN35は、RN35が構成するエリア内に位置するUEをサーチし、サーチしたUEの一覧を生成する(S15)。RN35が構成するエリア内に位置するUEとは、eNB21のセル境界に位置するUE11乃至13である。
続いて、RN35は、サーチしたUE11乃至13とRACH手順を実行する(S16)。UE11乃至13とRN35との間において実行されるRACH手順は、図5において説明したRACH手順と同様である。ただし、RN35は、RNモードにより動作している。そのため、RN35は、UE11乃至13から送信されるRACH preambleメッセージを受信し、RACH responseメッセージを送信する。つまり、RN35は、図5におけるeNBとして動作する。UE11乃至13は、図4におけるRNとして動作する。RN35とUE11乃至13との間においてRACH手順が実行されることにより、RN35とUE11乃至13との間に同期が確立する(S17)。
RN35は、RN35からeNB21へデータを送信するタイミングに応じて、UE11乃至13からRN35へデータを送信するタイミングを調整して、UE11乃至13とRN35との間の同期を確立する。UE11乃至13からRN35へデータを送信する際に用いられる周波数と、RN35からeNB21へデータを送信する際に用いられる周波数とは同一である。そのため、UE11乃至13からRN35へデータを送信するタイミングと、RN35からeNB21へデータを送信するタイミングとが一致する場合、それぞれの信号が干渉することになる。そのため、RN35は、UE11乃至13と同期を確立する際に、RN35からeNB21へデータを送信するタイミングと、UE11乃至13からRN35へデータを送信するタイミングとを異ならせるように調整をして、同期を確立する。具体的には、制御部33は、基地局同期確立部31が取得したデータを送信するタイミング情報に応じて、移動通信装置同期確立部32に対して、UE11乃至13へタイミング情報を送信するタイミングを制御する。
次に、RN35は、UE11乃至13に割り当てたC−RNTIリストをeNB21へ送信する(S18)。eNB21は、RN35からC−RNTIリストを受信することにより、RN35の配下に位置するUE11乃至13を認識することができる。これより、UE11乃至13と、eNB21との間の同期が確立する(S19)。
UE11乃至13と、eNB21との間の同期が確立することにより、UE11乃至13とeNB21との間のデータ送受信が可能となる(S20)。この場合、RN35は、UE11乃至13及びeNB21から送信されたデータを中継して、eNB21及びUE11乃至13に対して、データを送信する。eNB21は、RN35からC−RNTIリストを取得することにより、RN35の配下に位置するUE11乃至13に対してデータを送信することができる。
ここで、access linkと、backhaul linkとにおいて用いられるプリアンブルと、C−RNTIとは、それぞれ異なる範囲の値が選択されて、用いられてもよい。例えば、図6に示すように、access link用に用いられるC−RNTIは、X〜Yの範囲の値とする。また、access link用に用いられるPreambleは、Z〜Wの範囲の値とする。それ以外の0〜X及びY〜65535は、backhaul link用のC−RNTIとし、0〜Z及びW〜63は、backhaul link用のPreambleとする。
このように、access linkにおいて用いられるプリアンブル及びC−RNTIを、backhaul linkにおいて用いられるプリアンブル及びC−RNTIと区別することにより、プリアンブルが、UE11乃至13から誤ってeNB21へ送信された場合においても、eNB21は、誤って送信されたプリアンブルと判定して、UE11乃至13との間に同期確立を行う手順を実行しない。これより、セル境界に位置するUE11乃至13がeNB21と直接同期を確立することによる、UE11乃至13の受信品質の低下を防止することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかるRNを配置することにより、RNは、同期を確立する対向装置に応じて、動作を切り替えることができる。これにより、RN及びUE間、RN及びeNB間、それぞれと同期を確立することができる。そのため、UEとeNB間の同期を確立することができるため、UEとeNB間においてデータの送受信を行うことができる。
続いて、RNとeNBとの間の同期が解除(同期外れ)状態となった場合におけるUE及びeNB間の同期手順について、説明する。はじめに、図7を用いて、RNとeNB間において、同期外れが発生する状況について説明する。図7は、eNB21からRN35に対して送信するデータのフレーム構成を示している。eNB21からRN35へ送信されるデータは、制御情報を送信するPDCCHと、映像情報等のユーザデータを送信するPDSCHとから構成される。PDCCHには、データ復調に必要な情報を含むRS(Reference signal)がマッピングされている。RSは、同期検波を維持するために必要な情報も含む。
しかし、RN35とeNB21との間のbackhaul linkにおいて、RN35には、自己干渉を防ぐために、送受信できる無線フレームや、サブフレームに制約がある。自己干渉とは、RNによる送信信号及び受信信号が、それぞれ干渉となる事象である。RN35及びeNB21間、RN35及びUE11乃至13間は、それぞれ同じ周波数を用いて通信を行う。そのため、RNにおける送信信号と受信信号とがそれぞれ干渉となることがある。特に3GPP Rel−10ではすべてのサブフレームにMulti-Media Broadcast over a Single Frequency Network(MBSFN)を割り当てた場合、RNとeNB間において同期が維持できなくなる可能性がある。
RN35は、上述した制約により、PDCCHを受信することができない。従って、RN35は、PDSCHのR−PDCCH領域にマッピングされるCRS(Cell Specific Reference Signal)を受信することにより、R−PDCCH、R−PDSCH、PDSCHの同期検波を可能としている。同期検波が可能な状態で、R−PDSCHで送信されるTACを受信することにより、RN35及びeNB21間の同期維持が可能となる。
RN35は、backhaul linkの同期を維持するために、PDSCHにマッピングされているCRSを受信する必要がある。しかし、eNB21からUE11乃至13に対するユーザデータが発生しない等により、RN35に対してPDSCHが割り当てられない場合がある。このような場合、RN35は、CRSを受信することができない。そのため、RN35は、同期検波ができなくなり、TACも受信できなくなる。結果、backhaul linkの同期を維持することができなくなる。
続いて、図8を用いて、TACを用いた同期維持について説明する。eNB21は、RN35に対してTACを送信する。また、RN35は、UE11乃至13に対してTACを送信する。TACを受信したRN35及びUE11乃至13は、tAT(time Alignment Timer)をスタートもしくはリスタートする。tATは、所定の時間を経過すると満了する。RN35及びUE11乃至13は、tATのタイマが満了する前の有効期間である場合に、同期が維持されていると判定する。つまり、tATのタイマが満了すると、RN35及びUE11乃至13は、同期外れの状態になったと判定する。そのため、eNB21及びRN35は、定期的にTACを送信し、tATをリスタートさせることにより、タイマが満了することを防止する。
続いて、図9を用いて、同期外れが発生した場合の再同期手順について説明する。はじめに、UE11乃至13とeNB21との間は、同期が確立されており(S31)、UE11乃至13とRN35との間は、同期が維持されており、RN35とeNB21との間も同期が維持されている(S32及びS33)。次に、図7において説明した要因により、RN35とeNB21との間に同期外れが発生する(S34)。
次に、RN35とeNB21との間に同期外れが発生すると、RN35は、UE11乃至13に対するTACの送信を停止する(S35)。これにより、RN35は、UE11乃至13と、RN35との間にも同期外れを発生させる(S36)。ここで、RN35とeNB21との間に同期外れが発生した場合に、UE11乃至13と、RN35との間にも同期外れを発生させる理由について説明する。
RN35とeNB21との間に同期外れが発生したした場合に、RN35が、UE11乃至13とRN35との間の同期を解消せずに、RN35とeNB21との間の同期を再確立すると、同期外れが発生する前のRN35からeNB21に対するデータ送信タイミングと、同期を再確立した後のRN35からeNB21に対するデータ送信タイミングとが変更されてしまう。
例えば、同期外れが発生する前は、UE11乃至13からRN35に対してデータを送信している間は、RN35からeNB21に対するデータ送信は停止され、eNB21からRN35に対してデータを送信している間は、RN35からUE11乃至13に対するデータ送信は停止されているとする。しかし、同期を再確立した後は、UE11乃至13からRN35に対してデータを送信するタイミングと、RN35からeNB21に対してデータを送信するタイミングとが一致することがある。この場合、UE11乃至13からRN35に対してデータ送信を行う際に使用する周波数と、RN35からeNB21に対してデータ送信を行う際に使用する周波数は同一の周波数を利用している。そのため、RN35において、受信信号と送信信号とが干渉してしまうという問題が発生する。
そのため、RN35とeNB21との間に同期外れが発生した場合、UE11乃至13とRN35との間のデータ送信タイミングと、RN35とeNB21との間のデータ送信タイミングとを調整するために、RN35は、UE11乃至13とRN35との間に同期外れを発生させる。そして、RN35は、eNB21との間の同期を再確立し、さらにUE11乃至13との同期を再確立する。ステップS37からステップS43までの同期確立手順は、図4と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる同期再確立手順を用いることにより、RNとeNBとの間に同期外れが発生した場合においても、RNは、eNB及びUEに対して同期手順を実行することにより、UEとeNBとの間の同期を回復させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 移動通信装置
20 基地局装置
21 eNB
30 中継装置
31 基地局同期確立部
32 移動通信装置同期確立部
33 制御部
35 RN

Claims (8)

  1. 移動通信装置と基地局装置との間に配置される中継装置であって、
    前記基地局装置からユーザデータを送信するデータ領域に設定された参照信号を用いて前記基地局装置との同期を維持する基地局同期確立部を備え、
    前記基地局同期確立部は、
    前記基地局装置から前記参照信号が送信されないことにより、前記基地局装置との同期が解除された場合に、前記中継装置から周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いて、前記基地局装置との同期を確立する中継装置。
  2. 前記同期確立手順とは、前記周辺基地局装置が、前記中継装置から衝突許容型チャネルを用いて送信されたアクセス信号に対して応答信号を送信することにより前記中継装置と同期を確立する、請求項1記載の中継装置。
  3. 前記基地局装置との同期が解除されることにより前記移動局装置との同期を解除し、前記基地局同期確立部によって、前記同期確立手順を用いて前記基地局装置との同期が確立されると、前記移動通信装置との同期を確立する、移動通信装置同期確立部をさらに備える、請求項1又は2記載の中継装置。
  4. 前記基地局同期確立部は、
    前記移動通信装置同期確立部によって同期が確立された前記移動通信装置の識別子を前記基地局装置へ送信する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の中継装置。
  5. 前記移動通信装置と前記中継装置との同期確立に用いられるアクセス信号は、前記移動通信装置と前記中継装置との間においてのみ用いられる、請求項3又は4記載の中継装置。
  6. 移動通信装置と基地局装置との間に配置される中継装置が配置される場合に、前記中継装置と前記基地局装置との間の同期を維持する同期維持方法であって、
    前記基地局装置からユーザデータを送信するデータ領域に設定された参照信号を用いて前記基地局装置との同期を維持するステップと、
    前記基地局装置から前記参照信号が送信されないことにより、前記基地局装置と前記中継装置との同期が解除された場合に、前記中継装置から周辺基地局装置に対する初期アクセス時に用いられる同期確立手順を用いて、前記基地局装置と前記中継装置との同期を確立するステップと、を備える同期維持方法。
  7. 前記基地局装置と前記中継装置との同期が解除された場合に、前記移動局装置と前記中継装置との同期を解除するステップと、
    前記同期確立手順を用いて、前記中継装置と前記基地局装置との同期が確立されると、前記移動通信装置と前記中継装置との同期を確立するステップと、をさらに備える請求項6記載の同期維持方法。
  8. 前記中継装置と前記基地局装置との同期が確立された後に、前記中継装置と同期が確立されている前記移動通信装置の識別子を、前記基地局装置へ送信する、請求項6又は7記載の同期維持方法。
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