JP2011529358A - 使用者に清涼効果または加温効果をもたらす物品 - Google Patents
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Abstract
使用者に清涼効果/加温効果をもたらす物品が開示される。前記物品は無機質塩と、清涼効果/加温効果を有する活性物質とを含む組成物を含有する担持体を含む。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
工業的発明に関する本特許出願は、暑季または寒季に使用される、清涼効果または加温効果を有する物品に関する。詳細には、本発明は靴の中敷に関するが、そのものは 例えば衣類物品またはシートカバーなどのその他のいかなる物品に適用できることが理解される。
暑季には、幾つかの身体部位、特に足等の発汗を受けやすい部位に関連したに部位においては清涼感があると好評である。一方、寒季には使用者は幾つかの身体部位を加温する必要性を感じる。
クリーム、ローション、バルサム、スプレー等の形態の製品であって、皮膚に直接適用して、直接接触した皮膚に清涼感または温熱感を生成させるものは既知である。これら製品の有効性はそれらに含まれる活性物質の濃度に関連するが、過剰の濃度は火傷を生じ皮膚発疹を引き起こす可能性があることに留意する。いずれにしても、これらの製品によってもたらされる清涼効果または加温効果には時間的制限がある。
本発明の目的は、活性物質が皮膚と接触するのを防止し、清涼効果または加温効果を有する物品を発明することによってそれらの技術的欠点を解消することである。
本発明の別の目的は、清涼効果または加温効果の有効性、効率並びに長い持続期間を特徴とする清涼感または
加温効果を有する物品を発明することである。
加温効果を有する物品を発明することである。
本発明の別の目的は、靴、衣料品、およびカバーへの利用が可能である多用途性という性質を持っていることができる清涼効果または加温効果を有するような物品であって、安価で簡単に製造できるものを発明することである。
これらの目的は、独立して付属する請求項1に示される特徴を有する本発明によって達成される。
本発明の好都合な実施形態は、独立した請求項を基に開示される。
着用して清涼効果または加温効果がもたらされる本発明による物品は、冷感または温感を発生させるに好適な組成物を含有する担持体を含む。
その組成物は、冷感を発生させるのに好適な活性物質または温感を発生させるのに好適な活性物質を混合した無機質塩類を含む。
その担持体は、組成物が皮膚と直接接触しないように、組成物を含有するバッグを形成する状態に密閉したシート材料で構成できる。有利なことに、担持体に組成物を浸漬し、使用者と接触する状態になるように設計された担持体の少なくとも一部分を好適な材料で被覆できる。この溶液は靴用の中敷きに利用する場合に有利であり、その場合、担持体は、前記溶液で浸漬される再生皮革または織物で製造され、かつ組成物を有しない再生皮革または織物の層がフットプラント(foot plant)と接触する状態になるようにするために結合される。
本発明の更なる特徴は、以下の詳細な説明から明らかになるように思えるが、説明は単に例示を示す実施形態であり、限定的なものではない。
以下の説明は清涼効果をもたらす物品の組成物配合の幾つかの例である。
その組成物は塩および清涼効果を有する活性物質の混合物で構成される。
天然メントール(CAS番号89−78−1)は、清涼効果を有した最適な活性物質であると判明したが、一方、市場で入手可能なラクテートのようなその誘導体は、融点が低く皮膚温度で液体に転換するために不適切であると判明した。
可能な相乗効果を探索するために、メントールと、ユーカリプトール、ヒノキ、ローズマリー、パインを含有するバルサム精油並びにラベンダー、レモン、およびベルガモットを含有する新鮮な精油との混合物を研究した。同様に、メントールとカンファーとの混合物を研究した。塩組成物を、簡単に見つけられるという理由と、弱い吸湿性、他の成分に対する化学的不活性、および支持体との組み合わせにおける安定性とを基準にして選定した。塩化ナトリウム(食塩)、塩化カリウム、無水硫酸ナトリウム、無水硫酸カリウム、および硫酸マグネシウム・7水和物が好適であると判明した。硫酸カルシウム・2水和物(チョーク)は、凝塊物および混合の問題を生み出す。2モルよりも多い水と水和した、硫酸ナトリウムおよび硫酸カリウムは、潮解の問題を生じた。前記潮解の問題はまた、塩化マグネシウムおよび塩化カルシウムの、無水物並びに水和物の両方に関しても生じた。
塩成分の濃度は組成物重量の25%〜75%の範囲であり、活性物質の濃度は組成物重量の2.5%〜
25%の範囲であり、精油および/またはカンファーの濃度は組成物重量の2.5%〜25%の範囲である。
25%の範囲であり、精油および/またはカンファーの濃度は組成物重量の2.5%〜25%の範囲である。
組成物は、成分の精密な物理的混合によって得た。メントールがいずれ添加されるエッセンスに完全に溶解することを考慮すると、混合を流動性の結晶性粉末が得られるまで継続する必要がある。活性物質を適切な溶媒に溶解して提供することによって物理的混合を無くす試みは否定的な結果を生じた。
得られた混合物は、塩と活性物質を有する精油との相溶性が優れているだけでなく、安定性も優れていると判明した。
以下のものは清涼用組成物の幾つかの実施例(重量パーセントで表記)である。
実施例には示してないが、組成物は清涼感の強度および持続性を調整するために無機質調整剤を含むこともできる。前記無機質調整剤は通気性タルクまたは焼成シリカであり、それらは商標名アエロジルTM(Aerosil)またはレビライトTM(Levilite)で市場に出ている。無機質調整剤は組成物重量の5〜15%の範囲の濃度で添加される。
以下は加温効果を有する物品の組成物配合に関する幾つかの実施例の説明である。
その組成物は塩類と加温効果を有する活性物質との混合物状態で存在する。
最も好適であると判明している加温効果を有する活性物質は、ニコチン酸メチル(CAS番号93−60
−7)である。
−7)である。
その他のニコチネート類、詳細にはニコチン酸ベンジルは、信頼できる応答を示さず、低融点に起因する分散性および炎症性という幾つかの問題をもたらす。実際にこれらのニコチネートは皮膚温度で液体に転換する。
この場合では、清涼効果を有する組成物に使用したのと同一の塩成分を使用していた。
加温効果の強度と持続性を調整するために無機質を加温効果がある組成物中に添加する。最良の結果を与えた無機質はコロイド硫黄粉末であり、コロイド硫黄粉末剤は、吸収性効果に起因する温覚の発生における調整剤として作用し、同時に効果増強剤として作用しているように思われる。
塩成分の濃度は組成物重量中45〜85%であり、加温効果を有する活性物質の濃度は組成物重量中
2.5〜10%であり、無機質調整剤は組成物重量中5〜15%である。
2.5〜10%であり、無機質調整剤は組成物重量中5〜15%である。
この場合でも同様に、種々の成分の物理的混合は希釈剤を使用しないで行われる。
得られた混合物の安定性は優れていると判明し、かつ塩類および無機質調整剤と活性物質との相溶性も優れていると判明した。
組成物への熱移動の相乗効果を得る目的で、粉末トウガラシ(ホットペッパー)を、組成物重量中2.5
〜10%の範囲の濃度で添加した。
〜10%の範囲の濃度で添加した。
本発明の第一の実施形態によれば、前述の実施例で得られた清涼/加温組成物を容器内またはバッグ内に配置する。
バッグは、好ましくは天然繊維(綿、亜麻、黄麻、麻、セルロース等)の織物または不織布で製造される。
合成繊維(ポリアミド類、ポリサッカライド類、およびポリエチレン)のバッグを使用する多くの試験では、接触部位での炎症および低効能が原因の否定的な結果が得られた。
最良の結果はセルロース繊維製バッグを使用して得られた。驚いたことに、組成物を含有したセルロース繊維製バッグを合成繊維製の外部容器内に配置(すなわち、組成物を含有したセルロース繊維製バッグを担持体として働く伸縮化繊維 (elasticated fibre) のカラーの内側に配置)した場合、否定的な結果が無いことが見出された。
動物由来のその他の天然繊維(例えば、ウールおよびシルク)製バッグは、否定的な結果を与え、予測不能な結果および/または信頼性のある再現性が無い結果を与えた。それら繊維の蛋白質構造のためである。同様に、天然皮革またはナッパ皮革は否定的な結果を与えた。
驚いたことに、再生皮革はセルロース繊維と同じ挙動を示し、良い結果を与えた。
上記の考察により本発明の第二の実施形態がもたらされ、それにおいては、タンク中で再生皮革シートを得るために使用される成分と組成物とを一緒に添加することにより、組成物は再生皮革シートを製造するための混合物中に直接組み込まれる。
本発明の組成物の1種を組み込む再生皮革の担持体は、その組成物を含有するバッグよりも僅かに低い清涼効果または加温効果を示した。このような挙動は再生皮革に使用される結合剤の中に含有されるセルロース接着剤の存在によると説明される。
本発明の組成物を含有する再生皮革の前記担持体の上に、組成物の皮膚との直接接触を防止する目的で使
用者の皮膚と接触するように意図されている、組成物が無い再生皮革の薄層を塗布する。
用者の皮膚と接触するように意図されている、組成物が無い再生皮革の薄層を塗布する。
このような解決策は靴用の中敷の実現に特に好適であり、そのようなものは図1および2に例示され、全般的に数字(1)で表示される。
中敷き(1)は、下層(2)、中間層(3)、および上層(4)の3層でできている。
下層(2)はラテックス、ポリエチレン、ポリエステル、テキソン(texon)、皮革、EVA、フェルト、ポリウレタン、発泡ゴムで製造される。下層(2)の厚さは1〜3cmである。
中間層(3)は、再生皮革または本発明の清涼性組成物もしくは加温組成物で浸漬された織物で製造される。中間層(3)の厚さは0.5〜1.5mmである。
上層(4)は再生皮革、皮革、合成材料または織物で製造でき、中間層(3)中に含有されている組成物がフットプラントと直接接触するようになる事を防止する。上層(4)の厚さは0.2〜5mmである。
3層(2,3,4)は、通常のニカワまたは水系ラテックスで結合される。
多層を有する中敷、例えばスポーツシューズ、アーチ支持体を有する靴、および著しく高いヒールを有する婦人靴など用には、組成物を浸漬された皮革または織物の層は、異なった厚さおよび硬度を有してよい。幾つかの層は、組成物が皮膚と接触しないで、織物、皮革、または合成材料の別の層と接触する限りにおいて、皮革または織物以外の材料製であってもよい。
靴用中敷に加えて、種々の適用例、例えばシートカバーおよびブーツだけでなく、ストラップおよびリストバンド、肩甲骨下の部位用のストラップまたはバンド、ヘッドバンドが、そのような溶液を用いて実現された。
第二の実施形態の第一の変形によれば、その担持体は、混合手段によって前記組成物を組み込むポリエステルで製造することができる。
第二の実施形態の第二の変形によれば、その担持体は、前記組成物をスプレー手段によって中に組み込む綿織物100%で製造することができる。
本発明の本実施形態に対して、多数の変形および改変が該分野の専門家により実施できるが、それらはまた、添付の特許請求の範囲にて請求した本発明の範囲内にある。
【書類名】明細書
【発明の名称】使用者に清涼効果または加温効果をもたらす物品
【技術分野】
【0001】
工業的発明に関する本特許出願は、暑季または寒季に使用される、清涼効果または加温効果を有する物品に関する。詳細には、本発明は靴の中敷に関するが、そのものは 例えば衣類物品またはシートカバーなどのその他のいかなる物品に適用できることが理解される。
【背景技術】
【0003】
暑季には、幾つかの身体部位、特に足等の発汗を受けやすい部位に関連したに部位においては清涼感があると好評である。一方、寒季には使用者は幾つかの身体部位を加温する必要性を感じる。
【0004】
クリーム、ローション、バルサム、スプレー等の形態の製品であって、皮膚に直接適用して、直接接触した皮膚に清涼感または温熱感を生成させるものは既知である。これら製品の有効性はそれらに含まれる活性物質の濃度に関連するが、過剰の濃度は火傷を生じ皮膚発疹を引き起こす可能性があることに留意する。いずれにしても、これらの製品によってもたらされる清涼効果または加温効果には時間的制限がある。
【0006】
特許文献1には、隔離層、反応性コア材、および複数の取り外し可能層を含み、可変性の加熱制御を有する
温熱治療パッドが開示される。
特許文献2には、塩、メントール、およびカンファーを含む寒冷治療用溶液が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】米国公開特許2004/011699号
【特許文献2】仏国特許第2658415号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、活性物質が皮膚と接触するのを防止し、清涼効果または加温効果を有する物品を発明することによってそれらの技術的欠点を解消することである。
【0007】
本発明の別の目的は、清涼効果または加温効果の有効性、効率並びに長い持続期間を特徴とする清涼感または加温効果を有する物品を発明することである。
【0007】
本発明の別の目的は、靴、衣料品、およびカバーへの利用が可能である多用途性という性質を持っていることができる清涼効果または加温効果を有するような物品であって、安価で簡単に製造できるものを発明することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これらの目的は、独立して付属する請求項1に示される特徴を有する本発明によって達成される。
【0008】
本発明の好都合な実施形態は、独立した請求項を基に開示される。
【0009】
着用して清涼効果または加温効果がもたらされる本発明による物品は、冷感または温感を発生させるに好適な組成物を含有する担持体を含む。
【0010】
その組成物は、冷感を発生させるのに好適な活性物質または温感を発生させるのに好適な活性物質を混合した無機質塩類を含む。
【0011】
その担持体は、組成物が皮膚と直接接触しないように、組成物を含有するバッグを形成する状態に密閉したシート材料で構成できる。有利なことに、担持体に組成物を浸漬し、使用者と接触する状態になるように設計された担持体の少なくとも一部分を好適な材料で被覆できる。この溶液は靴用の中敷きに利用する場合に有利であり、その場合、担持体は、前記溶液で浸漬される再生皮革または織物で製造され、かつ組成物を有しない再生皮革または織物の層がフットプラント(foot plant)と接触する状態になるようにするために結合される。
【0013】
本発明の更なる特徴は、以下の詳細な説明から明らかになるように思えるが、説明は単に例示を示す実施形態であり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加温効果または清涼効果をもたらす靴中敷の平面図。
【図2】図1のII−IIの面に沿った断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明は清涼効果をもたらす物品の組成物配合の幾つかの例である。
【0014】
その組成物は塩および清涼効果を有する活性物質の混合物で構成される。
【0015】
天然メントール(CAS番号89−78−1)は、清涼効果を有した最適な活性物質であると判明したが、一方、市場で入手可能なラクテートのようなその誘導体は、融点が低く皮膚温度で液体に転換するために不適切であると判明した。
【0016】
可能な相乗効果を探索するために、メントールと、ユーカリプトール、ヒノキ、ローズマリー、パインを含有するバルサム精油並びにラベンダー、レモン、およびベルガモットを含有する新鮮な精油との混合物を研究した。同様に、メントールとカンファーとの混合物を研究した。塩組成物を、簡単に見つけられるという理由と、弱い吸湿性、他の成分に対する化学的不活性、および支持体との組み合わせにおける安定性とを基準にして選定した。塩化ナトリウム(食塩)、塩化カリウム、無水硫酸ナトリウム、無水硫酸カリウム、および硫酸マグネシウム・7水和物が好適であると判明した。硫酸カルシウム・2水和物(チョーク)は、凝塊物および混合の問題を生み出す。2モルよりも多い水と水和した、硫酸ナトリウムおよび硫酸カリウムは、潮解の問題を生じた。前記潮解の問題はまた、塩化マグネシウムおよび塩化カルシウムの、無水物並びに水和物の両方に関しても生じた。
【0023】
塩成分の濃度は組成物重量の25%〜75%の範囲であり、活性物質の濃度は組成物重量の2.5%〜
25%の範囲であり、精油および/またはカンファーの濃度は組成物重量の2.5%〜25%の範囲である。
【0024】
組成物は、成分の精密な物理的混合によって得た。メントールがいずれ添加されるエッセンスに完全に溶解することを考慮すると、混合を流動性の結晶性粉末が得られるまで継続する必要がある。活性物質を適切な溶媒に溶解して提供することによって物理的混合を無くす試みは否定的な結果を生じた。
【0027】
得られた混合物は、塩と活性物質を有する精油との相溶性が優れているだけでなく、安定性も優れていると判明した。
【0028】
以下のものは清涼用組成物の幾つかの実施例(重量パーセントで表記)である。
【実施例1】
【実施例2】
【実施例3】
【実施例4】
【実施例5】
【実施例6】
【実施例7】
【0029】
実施例には示してないが、組成物は清涼感の強度および持続性を調整するために無機質調整剤を含むこともできる。前記無機質調整剤は通気性タルクまたは焼成シリカであり、それらは商標名アエロジルTM(Aerosil)またはレビライトTM(Levilite)で市場に出ている。無機質調整剤は組成物重量の5〜15%の範囲の濃度で添加される。
【0032】
以下は加温効果を有する物品の組成物配合に関する幾つかの実施例の説明である。
【0033】
その組成物は塩類と加温効果を有する活性物質との混合物状態で存在する。
【0034】
最も好適であると判明している加温効果を有する活性物質は、ニコチン酸メチル(CAS番号93−60
−7)である。
【0035】
その他のニコチネート類、詳細にはニコチン酸ベンジルは、信頼できる応答を示さず、低融点に起因する分散性および炎症性という幾つかの問題をもたらす。実際にこれらのニコチネートは皮膚温度で液体に転換する。
【0036】
この場合では、清涼効果を有する組成物に使用したのと同一の塩成分を使用していた。
【0037】
加温効果の強度と持続性を調整するために無機質を加温効果がある組成物中に添加する。最良の結果を与えた無機質はコロイド硫黄粉末であり、コロイド硫黄粉末剤は、吸収性効果に起因する温覚の発生における調整剤として作用し、同時に効果増強剤として作用しているように思われる。
【0039】
塩成分の濃度は組成物重量中45〜85%であり、加温効果を有する活性物質の濃度は組成物重量中
2.5〜10%であり、無機質調整剤は組成物重量中5〜15%である。
【0040】
この場合でも同様に、種々の成分の物理的混合は希釈剤を使用しないで行われる。
【0041】
得られた混合物の安定性は優れていると判明し、かつ塩類および無機質調整剤と活性物質との相溶性も優れていると判明した。
【0042】
以下のものは加温用組成物の幾つかの実施例(重量パーセントで表記)である。
実施例1
実施例2
実施例3
実施例4
実施例5
実施例6
【0043】
組成物への熱移動の相乗効果を得る目的で、粉末トウガラシ(ホットペッパー)を、組成物重量中2.5
〜10%の範囲の濃度で添加した。
【0044】
本発明の第一の実施形態によれば、前述の実施例で得られた清涼/加温組成物を容器内またはバッグ内に配置する。
【0045】
バッグは、好ましくは天然繊維(綿、亜麻、黄麻、麻、セルロース等)の織物または不織布で製造される。
【0046】
合成繊維(ポリアミド類、ポリサッカライド類、およびポリエチレン)のバッグを使用する多くの試験では、接触部位での炎症および低効能が原因の否定的な結果が得られた。
【0047】
最良の結果はセルロース繊維製バッグを使用して得られた。驚いたことに、組成物を含有したセルロース繊維製バッグを合成繊維製の外部容器内に配置(すなわち、組成物を含有したセルロース繊維製バッグを担持体として働く伸縮化繊維 (elasticated fibre) のカラーの内側に配置)した場合、否定的な結果が無いことが見出された。
【0049】
動物由来のその他の天然繊維(例えば、ウールおよびシルク)製バッグは、否定的な結果を与え、予測不能な結果および/または信頼性のある再現性が無い結果を与えた。それら繊維の蛋白質構造のためである。同様に、天然皮革またはナッパ皮革は否定的な結果を与えた。
【0051】
驚いたことに、再生皮革はセルロース繊維と同じ挙動を示し、良い結果を与えた。
【0052】
上記の考察により本発明の第二の実施形態がもたらされ、それにおいては、タンク中で再生皮革シートを得るために使用される成分と組成物とを一緒に添加することにより、組成物は再生皮革シートを製造するための混合物中に直接組み込まれる。
【0053】
本発明の組成物の1種を組み込む再生皮革の担持体は、その組成物を含有するバッグよりも僅かに低い清涼効果または加温効果を示した。このような挙動は再生皮革に使用される結合剤の中に含有されるセルロース接着剤の存在によると説明される。
【0055】
本発明の組成物を含有する再生皮革の前記担持体の上に、組成物の皮膚との直接接触を防止する目的で使
用者の皮膚と接触するように意図されている、組成物が無い再生皮革の薄層を塗布する。
【0056】
このような解決策は靴用の中敷の実現に特に好適であり、そのようなものは図1および2に例示され、全般的に数字(1)で表示される。
【0057】
中敷き(1)は、下層(2)、中間層(3)、および上層(4)の3層でできている。
【0058】
下層(2)はラテックス、ポリエチレン、ポリエステル、テキソン(texon)、皮革、EVA、フェルト、ポリウレタン、発泡ゴムで製造される。下層(2)の厚さは1〜3cmである。
【0059】
中間層(3)は、再生皮革または本発明の清涼性組成物もしくは加温組成物で浸漬された織物で製造される。中間層(3)の厚さは0.5〜1.5mmである。
【0060】
上層(4)は再生皮革、皮革、合成材料または織物で製造でき、中間層(3)中に含有されている組成物がフットプラントと直接接触するようになる事を防止する。上層(4)の厚さは0.2〜5mmである。
【0061】
3層(2,3,4)は、通常のニカワまたは水系ラテックスで結合される。
【0062】
多層を有する中敷、例えばスポーツシューズ、アーチ支持体を有する靴、および著しく高いヒールを有する婦人靴など用には、組成物を浸漬された皮革または織物の層は、異なった厚さおよび硬度を有してよい。幾つかの層は、組成物が皮膚と接触しないで、織物、皮革、または合成材料の別の層と接触する限りにおいて、皮革または織物以外の材料製であってもよい。
【0064】
靴用中敷に加えて、種々の適用例、例えばシートカバーおよびブーツだけでなく、ストラップおよびリストバンド、肩甲骨下の部位用のストラップまたはバンド、ヘッドバンドが、そのような溶液を用いて実現された。
【0065】
第二の実施形態の第一の変形によれば、その担持体は、混合手段によって前記組成物を組み込むポリエステルで製造することができる。
【0066】
第二の実施形態の第二の変形によれば、その担持体は、前記組成物をスプレー手段によって中に組み込む綿織物100%で製造することができる。
【0067】
本発明の本実施形態に対して、多数の変形および改変が該分野の専門家により実施できるが、それらはまた、添付の特許請求の範囲にて請求した本発明の範囲内にある。
【発明の名称】使用者に清涼効果または加温効果をもたらす物品
【技術分野】
【0001】
工業的発明に関する本特許出願は、暑季または寒季に使用される、清涼効果または加温効果を有する物品に関する。詳細には、本発明は靴の中敷に関するが、そのものは 例えば衣類物品またはシートカバーなどのその他のいかなる物品に適用できることが理解される。
【背景技術】
【0003】
暑季には、幾つかの身体部位、特に足等の発汗を受けやすい部位に関連したに部位においては清涼感があると好評である。一方、寒季には使用者は幾つかの身体部位を加温する必要性を感じる。
【0004】
クリーム、ローション、バルサム、スプレー等の形態の製品であって、皮膚に直接適用して、直接接触した皮膚に清涼感または温熱感を生成させるものは既知である。これら製品の有効性はそれらに含まれる活性物質の濃度に関連するが、過剰の濃度は火傷を生じ皮膚発疹を引き起こす可能性があることに留意する。いずれにしても、これらの製品によってもたらされる清涼効果または加温効果には時間的制限がある。
【0006】
特許文献1には、隔離層、反応性コア材、および複数の取り外し可能層を含み、可変性の加熱制御を有する
温熱治療パッドが開示される。
特許文献2には、塩、メントール、およびカンファーを含む寒冷治療用溶液が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】米国公開特許2004/011699号
【特許文献2】仏国特許第2658415号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、活性物質が皮膚と接触するのを防止し、清涼効果または加温効果を有する物品を発明することによってそれらの技術的欠点を解消することである。
【0007】
本発明の別の目的は、清涼効果または加温効果の有効性、効率並びに長い持続期間を特徴とする清涼感または加温効果を有する物品を発明することである。
【0007】
本発明の別の目的は、靴、衣料品、およびカバーへの利用が可能である多用途性という性質を持っていることができる清涼効果または加温効果を有するような物品であって、安価で簡単に製造できるものを発明することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これらの目的は、独立して付属する請求項1に示される特徴を有する本発明によって達成される。
【0008】
本発明の好都合な実施形態は、独立した請求項を基に開示される。
【0009】
着用して清涼効果または加温効果がもたらされる本発明による物品は、冷感または温感を発生させるに好適な組成物を含有する担持体を含む。
【0010】
その組成物は、冷感を発生させるのに好適な活性物質または温感を発生させるのに好適な活性物質を混合した無機質塩類を含む。
【0011】
その担持体は、組成物が皮膚と直接接触しないように、組成物を含有するバッグを形成する状態に密閉したシート材料で構成できる。有利なことに、担持体に組成物を浸漬し、使用者と接触する状態になるように設計された担持体の少なくとも一部分を好適な材料で被覆できる。この溶液は靴用の中敷きに利用する場合に有利であり、その場合、担持体は、前記溶液で浸漬される再生皮革または織物で製造され、かつ組成物を有しない再生皮革または織物の層がフットプラント(foot plant)と接触する状態になるようにするために結合される。
【0013】
本発明の更なる特徴は、以下の詳細な説明から明らかになるように思えるが、説明は単に例示を示す実施形態であり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加温効果または清涼効果をもたらす靴中敷の平面図。
【図2】図1のII−IIの面に沿った断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明は清涼効果をもたらす物品の組成物配合の幾つかの例である。
【0014】
その組成物は塩および清涼効果を有する活性物質の混合物で構成される。
【0015】
天然メントール(CAS番号89−78−1)は、清涼効果を有した最適な活性物質であると判明したが、一方、市場で入手可能なラクテートのようなその誘導体は、融点が低く皮膚温度で液体に転換するために不適切であると判明した。
【0016】
可能な相乗効果を探索するために、メントールと、ユーカリプトール、ヒノキ、ローズマリー、パインを含有するバルサム精油並びにラベンダー、レモン、およびベルガモットを含有する新鮮な精油との混合物を研究した。同様に、メントールとカンファーとの混合物を研究した。塩組成物を、簡単に見つけられるという理由と、弱い吸湿性、他の成分に対する化学的不活性、および支持体との組み合わせにおける安定性とを基準にして選定した。塩化ナトリウム(食塩)、塩化カリウム、無水硫酸ナトリウム、無水硫酸カリウム、および硫酸マグネシウム・7水和物が好適であると判明した。硫酸カルシウム・2水和物(チョーク)は、凝塊物および混合の問題を生み出す。2モルよりも多い水と水和した、硫酸ナトリウムおよび硫酸カリウムは、潮解の問題を生じた。前記潮解の問題はまた、塩化マグネシウムおよび塩化カルシウムの、無水物並びに水和物の両方に関しても生じた。
【0023】
塩成分の濃度は組成物重量の25%〜75%の範囲であり、活性物質の濃度は組成物重量の2.5%〜
25%の範囲であり、精油および/またはカンファーの濃度は組成物重量の2.5%〜25%の範囲である。
【0024】
組成物は、成分の精密な物理的混合によって得た。メントールがいずれ添加されるエッセンスに完全に溶解することを考慮すると、混合を流動性の結晶性粉末が得られるまで継続する必要がある。活性物質を適切な溶媒に溶解して提供することによって物理的混合を無くす試みは否定的な結果を生じた。
【0027】
得られた混合物は、塩と活性物質を有する精油との相溶性が優れているだけでなく、安定性も優れていると判明した。
【0028】
以下のものは清涼用組成物の幾つかの実施例(重量パーセントで表記)である。
【実施例1】
【実施例2】
【実施例3】
【実施例4】
【実施例5】
【実施例6】
【実施例7】
【0029】
実施例には示してないが、組成物は清涼感の強度および持続性を調整するために無機質調整剤を含むこともできる。前記無機質調整剤は通気性タルクまたは焼成シリカであり、それらは商標名アエロジルTM(Aerosil)またはレビライトTM(Levilite)で市場に出ている。無機質調整剤は組成物重量の5〜15%の範囲の濃度で添加される。
【0032】
以下は加温効果を有する物品の組成物配合に関する幾つかの実施例の説明である。
【0033】
その組成物は塩類と加温効果を有する活性物質との混合物状態で存在する。
【0034】
最も好適であると判明している加温効果を有する活性物質は、ニコチン酸メチル(CAS番号93−60
−7)である。
【0035】
その他のニコチネート類、詳細にはニコチン酸ベンジルは、信頼できる応答を示さず、低融点に起因する分散性および炎症性という幾つかの問題をもたらす。実際にこれらのニコチネートは皮膚温度で液体に転換する。
【0036】
この場合では、清涼効果を有する組成物に使用したのと同一の塩成分を使用していた。
【0037】
加温効果の強度と持続性を調整するために無機質を加温効果がある組成物中に添加する。最良の結果を与えた無機質はコロイド硫黄粉末であり、コロイド硫黄粉末剤は、吸収性効果に起因する温覚の発生における調整剤として作用し、同時に効果増強剤として作用しているように思われる。
【0039】
塩成分の濃度は組成物重量中45〜85%であり、加温効果を有する活性物質の濃度は組成物重量中
2.5〜10%であり、無機質調整剤は組成物重量中5〜15%である。
【0040】
この場合でも同様に、種々の成分の物理的混合は希釈剤を使用しないで行われる。
【0041】
得られた混合物の安定性は優れていると判明し、かつ塩類および無機質調整剤と活性物質との相溶性も優れていると判明した。
【0042】
以下のものは加温用組成物の幾つかの実施例(重量パーセントで表記)である。
実施例1
実施例2
実施例3
実施例4
実施例5
実施例6
【0043】
組成物への熱移動の相乗効果を得る目的で、粉末トウガラシ(ホットペッパー)を、組成物重量中2.5
〜10%の範囲の濃度で添加した。
【0044】
本発明の第一の実施形態によれば、前述の実施例で得られた清涼/加温組成物を容器内またはバッグ内に配置する。
【0045】
バッグは、好ましくは天然繊維(綿、亜麻、黄麻、麻、セルロース等)の織物または不織布で製造される。
【0046】
合成繊維(ポリアミド類、ポリサッカライド類、およびポリエチレン)のバッグを使用する多くの試験では、接触部位での炎症および低効能が原因の否定的な結果が得られた。
【0047】
最良の結果はセルロース繊維製バッグを使用して得られた。驚いたことに、組成物を含有したセルロース繊維製バッグを合成繊維製の外部容器内に配置(すなわち、組成物を含有したセルロース繊維製バッグを担持体として働く伸縮化繊維 (elasticated fibre) のカラーの内側に配置)した場合、否定的な結果が無いことが見出された。
【0049】
動物由来のその他の天然繊維(例えば、ウールおよびシルク)製バッグは、否定的な結果を与え、予測不能な結果および/または信頼性のある再現性が無い結果を与えた。それら繊維の蛋白質構造のためである。同様に、天然皮革またはナッパ皮革は否定的な結果を与えた。
【0051】
驚いたことに、再生皮革はセルロース繊維と同じ挙動を示し、良い結果を与えた。
【0052】
上記の考察により本発明の第二の実施形態がもたらされ、それにおいては、タンク中で再生皮革シートを得るために使用される成分と組成物とを一緒に添加することにより、組成物は再生皮革シートを製造するための混合物中に直接組み込まれる。
【0053】
本発明の組成物の1種を組み込む再生皮革の担持体は、その組成物を含有するバッグよりも僅かに低い清涼効果または加温効果を示した。このような挙動は再生皮革に使用される結合剤の中に含有されるセルロース接着剤の存在によると説明される。
【0055】
本発明の組成物を含有する再生皮革の前記担持体の上に、組成物の皮膚との直接接触を防止する目的で使
用者の皮膚と接触するように意図されている、組成物が無い再生皮革の薄層を塗布する。
【0056】
このような解決策は靴用の中敷の実現に特に好適であり、そのようなものは図1および2に例示され、全般的に数字(1)で表示される。
【0057】
中敷き(1)は、下層(2)、中間層(3)、および上層(4)の3層でできている。
【0058】
下層(2)はラテックス、ポリエチレン、ポリエステル、テキソン(texon)、皮革、EVA、フェルト、ポリウレタン、発泡ゴムで製造される。下層(2)の厚さは1〜3cmである。
【0059】
中間層(3)は、再生皮革または本発明の清涼性組成物もしくは加温組成物で浸漬された織物で製造される。中間層(3)の厚さは0.5〜1.5mmである。
【0060】
上層(4)は再生皮革、皮革、合成材料または織物で製造でき、中間層(3)中に含有されている組成物がフットプラントと直接接触するようになる事を防止する。上層(4)の厚さは0.2〜5mmである。
【0061】
3層(2,3,4)は、通常のニカワまたは水系ラテックスで結合される。
【0062】
多層を有する中敷、例えばスポーツシューズ、アーチ支持体を有する靴、および著しく高いヒールを有する婦人靴など用には、組成物を浸漬された皮革または織物の層は、異なった厚さおよび硬度を有してよい。幾つかの層は、組成物が皮膚と接触しないで、織物、皮革、または合成材料の別の層と接触する限りにおいて、皮革または織物以外の材料製であってもよい。
【0064】
靴用中敷に加えて、種々の適用例、例えばシートカバーおよびブーツだけでなく、ストラップおよびリストバンド、肩甲骨下の部位用のストラップまたはバンド、ヘッドバンドが、そのような溶液を用いて実現された。
【0065】
第二の実施形態の第一の変形によれば、その担持体は、混合手段によって前記組成物を組み込むポリエステルで製造することができる。
【0066】
第二の実施形態の第二の変形によれば、その担持体は、前記組成物をスプレー手段によって中に組み込む綿織物100%で製造することができる。
【0067】
本発明の本実施形態に対して、多数の変形および改変が該分野の専門家により実施できるが、それらはまた、添付の特許請求の範囲にて請求した本発明の範囲内にある。
Claims (19)
- 無機質塩と清涼/加温効果を有する活性物質とを含む組成物を含有する担持体を含む、使用者に清涼/加温効果をもたらす物品。
- 前記担持体が使用者皮膚と接触しないように、前記担持体が前記組成物を含有するバッグ
または容器であることを特徴とする、請求項1に記載の物品。 - 前記バッグが動物由来でない天然繊維の織物または不織布で製造されていることを特徴とする、請求項2に記載の物品。
- 前記バッグがセルロース繊維の不織布で製造されていることを特徴とする、請求項3に記載の物品。
- 前記バッグが合成繊維の外部容器に含有されていることを特徴とする、請求項3に記載の
物品。 - 前記担持体が前記組成物を組み込むシートで構成されるものであって、前記担持体の少なくとも使用者の皮膚に面する側が、前記組成物を組み込まないコーティング層で被覆されていることを特徴とする、請求項1に記載の物品。
- 前記担持体が再生皮革で製造され、前記組成物が該皮革の混抄中に混合されていることを特徴とする、請求項6に記載の物品。
- 物品が靴用中敷きである事を特徴とする、請求項6または7に記載の物品。
- 前記担持体が、前記組成物を混合手段によって組み込むポリエステルで製造されている
ことを特徴とする、請求項6に記載の物品。 - 前記担持体が、前記組成物をスプレー手段によって組み込む100%綿織物で製造されていることを特徴とする、請求項6に記載の物品。
- 前記組成物の前記塩が次の、ナトリウム塩、カリウム塩、およびマグネシウム塩、詳細には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水硫酸カリウム、
硫酸マグネシウム・7水和物の中の1種以上を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の物品。 - 前記組成物の清涼効果を有する前記活性物質がメントール(CAS番号89−78−1)であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の物品。
- 前記組成物が、塩成分を該組成物の重量に対して25〜75%の濃度で、および活性物
質を該組成物の重量に対して2.5〜25%の濃度で有することを特徴とする、請求項12に記載の物
品。 - 前記組成物が更に、カンファーおよび/または精油を該組成物の重量に対して5〜95%
の濃度で含むことを特徴とする、請求項12または13に記載の物品。 - 前記組成物が更に、タルクまたは焼成シリカから成る無機質調整剤を該組成物の重量に対して5〜15%の濃度で含むことを特徴とする、請求項12〜14のいずれか1項に記載の物品。
- 前記組成物の加温効果を有する前記活性物質が、ニコチン酸メチル(CAS番号93−
60−7)であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の物品。 - 前記組成物が、塩成分を該組成物の重量に対して45〜85%の濃度で、かつ活性物
質を該組成物の重量に対して2.5〜10%の濃度で有することを特徴とする、請求項16に記載の物
品。 - 前記組成物が更に、トウガラシ粉末を該組成物の重量に対して2.5〜10%の濃度で含むことを特徴とする、請求項16または17に記載の物品。
- 前記組成物が更に、粉末硫黄から成る無機質調整剤を該組成物の重量に対して5〜15%の濃度で含むことを特徴とする、請求項16〜18のいずれか1項に記載の物品。
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