JP2000236945A - 美容用具 - Google Patents
美容用具Info
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Abstract
温する繊維を基材として、やけどの危険性のない、肌に
優しい美容用具の提供。 【解決手段】 ポリアクリル酸系の吸放出吸水発熱性繊
維の20mm〜80mmの繊維を30重量%以上用いた
繊維わた(ウエブ)、不織布、織物又は編物の基材又は
該基材の片面にプラスチックの皮膜あるいはフィルムを
貼合わせたものであって、水を含む液体を浸み込ませる
ことによって美容用具が昇温する。
Description
によって発熱昇温する繊維を使用した基材によって形成
された美容用具に関する。また、本発明は、水を含む液
体との接触によって発熱昇温する繊維により形成した基
材の片面にプラスチックの皮膜などを貼合わせてなる美
容用具に関する。さらに、本発明は、水を含む液体との
接触によって発熱昇温する繊維の短繊維をポリウレタ形
成品の一面に植毛したものである美容用具に関する。さ
らに、本発明は、化粧料、医薬液、クリ−ム又は化粧落
し液を使用するときに用いる美容用具に関する。なお、
本発明で基材とは、吸湿吸水性繊維で形成された繊維わ
た(ウエブ)、不織布、織物又は編物を指す。
肌にやさしい観点から、化粧用美容用具や化粧料を或る
程度加温して用いたいとするニ−ズは高かった。しかし
皮膚面に好ましい温度に化粧液や医薬液あるいはこれを
塗布する美容用具を暖めることは簡単でなく、一方では
化粧料の温度変化にともなう問題などがあった。水を含
む化粧料を用いて化粧料の皮膚への吸収を早くして効果
を高めたり、化粧落し液によって化粧落し効果を高めた
り、洗浄液が顔面、首まわり、胸などの体脂の洗浄効果
を上げるには、40〜50℃位の温湯を用いることが適
当であることは知られているが、このような高い温度で
は肌がやけどする場合もあり、危険であった。このため
適宜の温度で化粧落し液による化粧落としの必要があっ
たが、温湯以外に適当な手段はなかった。しかし温湯で
は、温度調節に手間がかかり、簡便な方法ではなかった
ので、簡単に化粧落しの可能な手段又は美容用具が模索
されていた。
昇温する繊維自体、あるいはこれらの繊維を使用した繊
維わたやウエブのような繊維製品は、本出願前に公知の
ものである。例えば、吸湿吸水発熱性のアクリル酸系繊
維を、表地と裏地との中間に存在せしめることにより、
人体から発生する気相及び液相の汗あるいは衣服外から
侵入する気相及び液相の水分を吸収して発熱保温する吸
放出吸水発熱性保温品(特公平7−59762号公
報)、吸湿、吸水によって生じる発熱量を高めて耐寒性
を向上せしめたスキ−用などの防寒手袋(特開平8−1
58124号公報)、吸放出吸水発熱性繊維を静電気及
び接着剤によって繊維基材表面に立毛状に保持せしめ
た、衣服、手袋、靴下、靴、シュラフ、寝装品全般、ト
イレの便座カバ−、電熱不要の足温器、発熱ひざ掛け、
カ−テンなどに用いる吸放出吸水発熱性保温基材(特開
平8−197661号公報、特開平8−311767号
公報)、吸放湿吸水発熱繊維とポリウレタンフォ−ムを
含む複合材の製造法(特開平9−109305号公
報)、アクリル酸系の吸放出吸水発熱性繊維の短繊維植
毛品(特開平08−197661号公報)、アミン、ヒ
ドロキシ、カルボキシル基などを含有してなる湿潤発熱
性繊維主体の繊維わた(特開平8−311767号公
報)で開示されている。
水発熱昇温性を有する美容用具を用いることによって6
0℃以下の安全な温度に上昇させることによって、安全
な温度で化粧したり、化粧落ししたり、化粧品や医薬品
を塗布する美容用具を提供することを課題とする。ま
た、水を含む化粧料を用いて化粧料の皮膚への吸収性を
高めて、あるいは洗浄液による顔面、首まわり、胸など
における化粧落し作用が40〜50℃位の温湯を用いた
場合と同程度の効果を有する美容用具を提供することで
ある。本発明では、吸湿吸水発熱性繊維の吸水発熱性を
最も効果的に活用して、美容用具の使用前に化粧料や化
粧液などの水分との接触によって適度の温度、例えば6
0℃以下に昇温させた状態で顔面を拭うことによりやけ
どの危険のない美容用具を課題とする。さらに、本発明
では人体に接触することによって、発熱せしめ、かつ保
温せしめる美容用具の開発を課題とする。
吸収して水和発熱することが知られているが、本発明で
は羊毛のこのような水和発熱性に比して格段と優れた吸
水発熱性繊維の本来的特徴とする吸水発熱性を最大限利
用して経済性の高い美容用具を具現化することができ
た。即ち、本発明では吸湿あるいは吸水によって発熱す
る繊維のウエブ(わた)又は不織布などより形成された
基材もしくは該基材上にこれらの繊維の短繊維を植毛加
工した美容用具、さらには基材の一面にプラスチックの
皮膜又はフイルムをラミネートした化粧用美容用具であ
って、ある程度の量の水を含む液体を化粧用美容用具に
浸み込ませることによって60℃以下の温度に昇温させ
ることの可能な吸水発熱性美容用具とすることができ
る。前述の吸湿吸水発熱性繊維、短繊維植毛品又は湿潤
発熱性繊維などを主体とした繊維わた(ウエブ)、不織
布、織物、編物又は該繊維わた、不織布、織物、編物な
どの一面にプラスチックの皮膜又はフイルムをラミネー
トしてなる美容用具に水を含む液体を浸しみ込ませるこ
とによって60℃以下の温度に昇温せしめ、また、昇温
した該美容用具を出来るだけ冷やさないようにするため
美容用具の一面にプラスチックの皮膜かフイルムを積層
することによって化粧料の皮膚への吸収を良くしたり、
あるいは洗浄液が顔面、首まわり、胸、などの体脂の洗
浄効果を上げることができる。本発明の美容用具は、温
湯を使用することなく、いつ、どこでも、水の吸収のみ
によって、40〜50℃程度の肌に優しい温度で使用す
ることが可能である。
繊維は、アミン、ヒドロキシ、カルボキシル基などを含
有してなる吸湿吸水発熱性繊維が挙げられ、これらの繊
維は自重の60%前後までの水分を吸収による水和発熱
反応によって発熱する。これらの繊維を用いた美容用具
では、乾燥した自重に対し一定量の水分をしみこませる
と、最高で60℃前後まで昇温せしめることが可能であ
る。これらの繊維を用いた不織布、繊維ウエッブ、短繊
維植毛品などを用いた美容用具水を含む化粧料や医薬
液、クリ−ムなどを用いることによって、吸水により昇
温して化粧料や医薬液、クリ−ムなどの皮膚への吸収を
早くして効果を高めることができる。また、水を含む化
粧落としとしての効果を良くしたり、洗浄液が顔面、首
まわり、胸などに含まれる体脂の洗浄効果も発揮するこ
とができる。
又は他の繊維のトウと一定の重量比で混打綿してカ−ド
出しした繊維ウエブをそのまま使用するか、パンチング
して任意の厚さの不織布を用いて美容用具とするか、片
面にプラスチックの皮膜あるいはフイルムを貼合わせた
たり、又はポリウレタンフォ−ムや不織布のような基材
に該吸水発熱性繊維の短繊維を植毛せした美容用具とし
て、これらに対して一定量の水を含む化粧料や化粧落と
し液や消毒液などの医薬液やクリ−ムを浸みこませて発
熱させて、適温状態で使用することにより目的を果たす
ことができる。
和発熱反応により発熱するポリアクリル酸系の吸水発熱
性繊維の1〜100mm、好ましくは30mm〜80m
mの繊維を5重量%以上用いた繊維腸わた、不織布、織
物又は編物からなる美容用具、又は該吸水発熱性繊維の
1〜100mm、好ましくは30mm〜80mmの5重
量%以上用いた繊維腸わた、不織布、織物又は編物の片
面にプラスチックの皮膜あるいはフイルムを貼合わせた
美容用具、該アクリル酸系吸放出吸水発熱性繊維の短繊
維をポリウレタンフォ−ムや繊維わた、不織布、織物又
は編物に植毛せしめてなる美容用具に対して、医薬液を
塗布したり、化粧落しを塗布して、水を含む液体を侵み
こませることによって昇温させることによって従来の化
粧法における問題点を解決する。本発明は、化粧水、化
粧料を肌に塗布する場合に基材に化粧水、化粧料を含ま
せて加温効果により塗布及び浸透効果を良くする美容用
具として有効である。また、肌に化粧水、化粧料を塗布
しておいてフェイスカバ−、フェイスマスク、フェイス
パットとして肌に接触せしめる美容用具として、あるい
はシェ−ビングの際のプリヒ−トカバ−、頭皮に養毛料
や育毛剤を施したときの保温の為の保熱カバ−にも使用
可能である。さらには、エステティックの用途として美
容液を肌に塗布してサポ−タ−、ボディタオル、ガウ
ン、靴下、手袋等としても使用可能である。なお、本発
明の美容用具は、化粧水、化粧料の外に水を含むもので
あれば、医薬部外品、医薬品等において幅広く利用する
ことができる。
紡績株式会社製、商品番号「N−38」)からなる3d
の51mmの長さのトウを90%の重量、レーヨン2d
の38mmの長さのトウを10%の重量の比率で混打綿
してカード出しした800g/m2 の繊維ウエブをウォ
ーターパンチングして4.5mmの厚さの不織布とす
る。次いで、その裁断品の50×50mm角(2g)に
化粧水を3.5g(水分率95.5%)を浸透させるこ
とによって、化粧水の温度を使用前に比して20℃もし
くはそれ以上上げることが出来た。この吸水発熱性は、
羊毛など、従来の素材では想像もつかない効果であっ
た。
繊維からなる3dの51mmの長さのトウをカード出し
した700g/m2 の繊維ウエブをパンチングして4.
5mmの厚さの不織布とし、その表面に接着剤を塗布し
て、特開平08−19766に述べられているアクリル
酸系吸放出吸水発熱性繊維(東洋紡績株式会社製 開発
番号N−38)の0.3mm〜3mmの短繊維を植毛せ
しめ、乾燥し、接着剤を加熱架橋せしめた。次いで、得
られた長尺製品を直径60mmに裁断して形成された化
粧用美容用具(3g)に化粧乳液を4.0g(水分率7
5.0%)を浸透させて化粧水の温度を測定した。化粧
水の温度を使用前に比べて15℃以上上げて使用するこ
とが出来た。
からなる3dの51mm長さのトウを90%の重量、レ
ーヨン2dの38mmの長さのトウを10%の重量の比
率で混打綿してカードだした800g/m2 の繊維ウエ
ブをウォーターパンチングして4.5mm厚さの不織布
とし、更にポリウレタンの30ミクロンのフィルムをラ
ミネートして、積層品とした。得られた積層品(3g)
を50×65mm角の美容用具とし、これに化粧水を
4.0g(水分率95.5%)を浸透させたところ、化
粧水の温度を20℃以上上げることができた。
からなる3dの51mm長さのトウを100%の用いて
カード出した600g/m2 の繊維ウエブをウォーター
パンチングして4.0mm厚さの繊維ウエッブ/不織布
とした。65mm角の裁断品2g)に化粧乳液2.5g
(水分率75.5%)を浸透させたところ、化粧水の温
度を20℃以上に上げることが出来た。
用具とするか、あるいは該繊維わた、ウエブ、不織布、
織物又は編物などの一面に皮膜又はフイルムをラミネー
トしてなる美容用具に水を含む液体を浸しみ込ませるこ
とによって、簡単に60℃以下の温度に昇温するので、
いつ、どこででも肌に優しく使用することができる。ま
た、昇温した美容用具を出来るだけ冷やさないようにす
るために美容用具の一面にプラスチックの皮膜かフイル
ムを使用することによって化粧料の皮膚への吸収を良く
したり、洗浄液が顔面、首まわり、胸などの体脂の洗浄
効果を上げることができ、本発明の製品の有用性は高
い。
Claims (6)
- 【請求項1】 吸湿吸水発熱性繊維の1〜100、好ま
しくは30〜80mmの繊維を5重量%以上用いた基材
より形成されていて、水を含む液体との接触によって昇
温することを特徴とする美容用具。 - 【請求項2】 請求項1の基材の一面に合成樹脂の皮膜
又はフィルムを貼り合わせたものであって、水を含む液
体との接触によって昇温することを特徴とする美容用
具。 - 【請求項3】 ポリウレタンフォームの一面に吸湿吸水
発熱性繊維の0.1〜10mm、好ましくは0.3〜3
mmの短繊維を植毛加工してなるものであって、水を含
む液体との接触によって昇温することを特徴とする美容
用具。 - 【請求項4】 請求項1の基材の一面に植毛せしめてな
るものであって、水を含む液体水を含む液体との接触に
よって昇温することを特徴とする美容用具。 - 【請求項5】 ポリアクリル酸系吸水発熱性繊維である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の美
容用具。 - 【請求項6】 水を含む液体が、化粧料、医薬液、クリ
−ム又は化粧落し液であることを特徴とする請求項1乃
至5のいずれかに記載の美容用具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP4413999A JP3623893B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 美容用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4413999A JP3623893B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 美容用具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000236945A true JP2000236945A (ja) | 2000-09-05 |
JP3623893B2 JP3623893B2 (ja) | 2005-02-23 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3623893B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6974470B2 (en) | 2004-02-27 | 2005-12-13 | Kao Corporation | Heat-generative, steam generation sheet for face |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP4413999A patent/JP3623893B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6974470B2 (en) | 2004-02-27 | 2005-12-13 | Kao Corporation | Heat-generative, steam generation sheet for face |
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