JP2011527592A - ケラチン物質を処理する方法及びこのような方法を実施するための装置 - Google Patents

ケラチン物質を処理する方法及びこのような方法を実施するための装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヒトのケラチン物質を化粧的に処理する非治療的方法に関し、この方法は、前記ケラチン物質と所定の態様で相互作用するのに適したプローブ合成物をケラチン物質に塗布するステップと、装置を使用してプローブ合成物とケラチン物質との間のあらゆる相互作用を自動的に検出するステップと、プローブ合成物が相互作用した態様に応じてケラチン物質上に化粧的処理を自動的に行うステップとを含む。
【選択図】図8

Description

本発明は、ヒトのケラチン物質を処理する方法、及びこのような方法を実施するための装置に関する。より具体的には、本発明は、皮膚又は頭髪などのケラチン物質の化粧的処理又は皮膚科的治療に適用される。
皮膚又はヒトのその他のケラチン物質をより効果的に処理する手段を有することが望ましい。このような表面には、自然なもの又は事故によるものに関わらず、数多くの不均一性が見られる。例えば、皮膚には小さな範囲にわたるダメージ(blemish)が見られることがあり、或いは頭皮には、例えば毛染めしたメッシュなどの何本かの頭髪のみに関する、又は頭髪の先端などのその一部のみに関するダメージが見られることがある。
見つかるダメージは、例えば、約5マイクロメートル(μm)〜約500μmの範囲、又は1μm〜約500μmの範囲のサイズなどの微小なものである場合がある。時に、このような微小なダメージが発達して後に大きな欠陥となる。というのは、一般に人々はこれらのダメージを誤って無視するからである。
従来のダメージを修復する方法は、表面全体を処理することである。全体的な適用が、良くない効果、過負荷、又は反応をもたらし得る限り、この方法は問題を招くことがある。従って、これらの望ましくない効果を制限するために、このような処理の作用に制限を加えることが一般的である。
ダメージに特定の活性物質を塗布することが知られている。例えば、もつれをほどくための、特に傷んだ頭髪とともに使用するための特定の活性物質を開発することが望まれている。ある状況では、特に頭髪が非一様な場合、このような方法は満足のいくものではない。実際に、傷んだ頭髪は傷んでいない頭髪よりも多くの処理を受けるが、ケア用生成物が傷んでいない頭髪に及ぼす影響により、頭髪の全体的な美しさにとって良くない重々しい又は油っぽい効果がもたらされることがある。
ある状況では、ユーザに特定の場所にのみ合成物を塗布するように要求することができる。ユーザがダメージを容易に検出できる場合、このような塗布は可能である。このことは、例えば顔のしみ又はほくろに当てはまる。ユーザは自分を鏡で見て、しみの存在する箇所にケア用生成物を塗布することができる。このような方法は、顔に複数のしみ又は複数のほくろがある場合のように、処理する場所が表面に数多く存在する場合には困難になる。表面を見にくい場合、例えばダメージが頭髪に関するものである場合、又はこれらが背後に又は頭皮上に存在するという理由で見えない場合、このような方法は事実上不可能になる。
美容師又は理容師などの専門家のサービスを利用することもできるが、処理を定期的に行う必要がある場合、これでは不十分である。
国際公開WO2007/022095A1号には、インクジェットプリンタ技術を使用して、皮膚の反射率を変更する物質を皮膚に付けるメーキャップ方法が開示されている。1つの実施形態では、この装置はスキャナ及びインクジェットプリンタを含み、皮膚上を1回通っただけで皮膚を分析し、良くない特徴を識別し、行うべき改善を計算して、反射率を変更する物質を付けてこれらの改善が得られるようにする。例えば、この装置は、色の薄い点及び濃い点を識別し、反射率変更物質を付けて、予め定めた平均化技術を使用して色の薄い点を濃くすることにより、皮膚の見た目をより柔らかくすることができる。装置は、頬骨又は頬などの処理領域を認識し、例えばより健康な人物という外見を与えるように頬をバラ色に見せたり、或いは頬骨の下のゾーンを目立たないように暗くしたりして、行う改善をこの処理領域に特有のものにするための手段を含むことができる。皮膚のいくつかの部分に着色剤を被着させて皮膚を均一化することができ、また紫外照明下で蛍光を発するマーカーを使用して処理中にいくつかの領域をより認識しやすくすることができる。日焼けをシミュレートしようとする例では、皮膚のスペクトル特性を変更する物質を付け、皮膚の複数の領域の色を選択的に濃くして色の薄い領域と濃い領域との間の対比性を減らす一方で、皮膚のいくつかの細かい部分を見えなくする。別の要素では、しわの周りの色の薄い領域を濃くする一方で、しわの中の窪んだ領域には変更を加えない。
国際公開WO2004/090629A2号には、皮膚に印刷を行う方法が開示されている。
米国特許第6,543,893号には、皮膚上を手動で動かすのに適したインクジェットプリンタが記載されている。このプリンタは、印刷対象の画像を表示するための画面と、テキスト又はその他の情報を追加することなどにより、画像を個人化できるようにする装置とを有することができる。
米国特許第6,622,723号には、インクジェットプリンタヘッドを有するアプリケータが記載されている。
米国特許出願第2006/0098076号には、顔の位置を特定する手段を含む、皮膚にインクジェット印刷を行うためのシステムが開示されている。このプリンタシステムは、眉に毛を印刷すること、又は頬に色を印刷してブラシで調和させることに適している。
国際出願WO2002/001499A2号には、メーキャップする領域の3次元形状に従うように関節を設けたアームに支持された可動アプリケータヘッドによりメーキャップを行う方法が記載されている。この3次元形状は、1又はそれ以上のカメラを利用して取得される。ユーザが選択したデザインを、インクジェットを使用して印刷することができる。この印刷は、皮膚上で比色分析を行った後に、色素マークを周囲の皮膚と同じ色で覆う役目を果たすことができる。
ドイツ特許出願第10,153,249A1号には、インクジェット印刷技術により皮膚に合成物を付ける方法が記載されている。この印刷は、ユーザが握ったハンドピースを使用して行うことができる。変形例では、端部にある2つの滑斜路上で動くことができるレール上でベルト又はキャリッジを動かすことにより、プリントヘッドが皮膚に対して動くことができる。
日本特許公開第2006−297691号には、画像を皮膚に印刷するためのプリンタシステムが開示されており、このシステムには皮膚色を測定できるようにする手段が取り付けられている。プリンタシステムは、再現しようとする画像内の皮膚色を考慮し、プリントヘッドには光検出器が設けられる。例えば、色の濃い皮膚ではインク量が増加する。変形例では、印刷用の画像を計算する際に、皮膚の明るさだけでなく色も考慮される。
英国特許公開第2,343,657号には、コンサート又はディスコへの入場を許可するマークをヒトの前腕又は手に印刷するのに適した携帯用インクジェットプリンタが記載されている。被着するインクは、可視性、蛍光性、磁性、燐光性、又は光発色性であってもよい。
国際出願WO2002/000189A1号には、処理する領域の画像上のダメージを選択することができる、皮膚に着色合成物を付ける方法が記載されており、この画像は、やはり色を測定するカメラにより取得される。画像修正ソフトウェアにより、コンピュータマウスを利用して領域の輪郭を描き、その後補正した領域に周囲の領域の色を印刷することにより、脱色領域などの処理する領域のダメージを補正することができる。
国際公開WO2003/032370号には、刺青を印刷するために手動で皮膚上に配置できるインクジェットプリンタが開示されている。
米国特許公開第2007/0114306号には、肌をメーキャップするための静電スプレー装置が記載されている。
米国特許第7,190,550号には、皮膚上、特に顔の皮膚上に印刷できる装置が開示されている。
爪に印刷するための数多くの器具も、米国特許第5,931,166号及び米国特許第6,035,860号などから知られている。
欧州特許第1,310,212A1号には、少量の合成物を皮膚の領域に塗布し、その後この合成物と接触した皮膚の表面の範囲をカメラなどの光学センサ又は非光学センサにより評価する方法が開示されている。この評価の結果に応じて処理を行うことができる。
フランス特許第2,603,183号には、皮膚の特徴を測定し、測定したパラメータが正常範囲内にあるかどうかを、例えば発光ダイオード(LED)を点灯することによってユーザに示す器具が記載されている。
H.Katerinopoulos著、雑誌:現在医薬品化学、275〜306頁の論文、2002年9月 Lavoisier(1994年)により発表された、Joseph R.Lakowski著、蛍光分光法第4巻のトピック、プローブ設計及び化学的感知
(単複の)ダメージが見えない場合でも効果的かつ容易に処理目標を設定できるようにする解決策から恩恵を受けることが必要とされており、本発明は、特にこのニーズを満たそうとするものである。
本発明の第1の例示的な実施形態は、ヒトのケラチン物質を処理する方法、特に化粧的処理の方法を提供し、この方法は、
・前記ケラチン物質と所定の態様で相互作用するのに適したプローブ合成物をケラチン物質上に塗布するステップと、
・プローブ合成物が相互作用した態様に応じてケラチン物質を処理するステップと、
を含む。
ケラチン物質の処理は、処理の開始前にユーザからの考えられる確認要求により自動的に行うことができる。ユーザは、ボタンを押して処理を許可する必要があり得る。
プローブ合成物は、1又はそれ以上の場所において相互作用することができる。この又はこれらの場所は、相互作用を自動的に検出する装置を利用して判定することができる。従って、本発明の例示的な実施構成では、方法が、装置を使用してプローブ合成物とケラチン物質の間のあらゆる相互作用を自動的に検出するステップを含む。例えば、装置は、合成物が相互作用した場所又は個々の場所を、或いは変形例では、合成物が相互作用しなかった場所を検出することができる。
装置は、ユーザに1又はそれ以上のダメージの存在に関して警告を発するとともに、必要に応じていずれの(単複の)活性物質を使用すべきかを指定することもできる。その後、ユーザは、装置によってこれらの活性物質が塗布されるようにすることができる。
プローブ合成物は、ほぼすばやくケラチン物質と相互作用することができ、必要であれば、ある長さの時間待った後に合成物が相互作用した(単複の)場所を検出することができる。
この方法は、ケラチン物質上を1又はそれ以上の回数通過する間に検出及び処理を行う装置により実施されることが好ましい。一例として、装置がケラチン物質上を1度通過した際に検出及び処理を行うことができる。装置は手で握ることができる。
プローブ合成物のケラチン物質との相互作用は、可視光下では見えないことがある。合成物のケラチン物質との相互作用は、紫外(UV)又は赤外(IR)光下で検出できる蛍光の出現を伴うことがある。従って、この方法は、(もし存在すれば)蛍光を検出するために、プローブ合成物を塗布した領域をUV及びIR光で照明するステップを含むことができる。
相互作用は、粗さの見た目及び/又は色、光沢、又は反射率の変化のような表面の光学特性の変化などのケラチン物質の表面の見た目の変化を伴うことができる。
プローブ合成物は、ケラチン物質と化学的に相互作用することができる。この相互作用は、表皮の表面層に限定されたままの表面的なものにすぎず、特に角質層に限定することができる。プローブ合成物は、ケラチン物質にいかなる治療的又は予防的作用も与える必要はない。
検出システムの空間分解能は、少なくとも1つの方向において1センチメートル(cm)よりも良好なものとすることができる。
本発明は、ダメージが特定の色を示していなかったり、又はダメージが対比性を示していなかったり、又は大きさが微小などの小さなものであったりという理由でダメージが見えなくても又は見えづらくても、処理目標を設定できるようにする。本発明の様々な例示的な実施形態では、装置が、微細なしわ、局所的な酸化ダメージ、又は伝染性の皮膚の問題を検出する役目を果たすことができる。
本発明は、装置により検出された正確なダメージの場所にケア用生成物又は化粧品などの処理用合成物を塗布できるようにすることができ、この結果、塗布をダメージが存在する場所のみに制限することなどにより、使用する処理用合成物の量を少なく保つことができる。
本発明によれば、無駄になる物質の量が減少するので、高価な活性物質を使用できるようになる。従って、本発明によれば、塗布量が減少することに従って副作用が減少するので、強力な活性物質を使用できるようになる。一例として、本発明によれば、レゾルシン誘導体、又はオゾンなどの物理的又は化学的効果を有する活性物質のような、使用が難しいはずの生物学的効果を生む活性物質を使用できるようになる。
本発明によれば、ダメージを見落さないことが可能になる。このことは、増殖する恐れのあるダメージ、例えば微小感染症又は外部的な細菌の存在に有利となり得る。
本発明によれば、必要な長さの時間にわたってダメージを処理できるようになる。多くの場合、塗布を何回行う必要があるかを前もって知ることは困難である。本発明によれば、処理を施す前に処理のあらゆる(単複の)不具合を自動的に事前検出することにより、必要な回数の塗布は行うが、それ以上は行わないようにすることができる。
皮膚は、同じ種類のものではあるが進捗段階が異なり得るダメージを示す場合がある。従って、処理の持続時間又は塗布する活性物質の量が、必ずしも同じになるとは限らない。従来の方法では、ある長さの時間にわたって処理を行った後、ユーザは、処理を受けて消滅したダメージもあれば、存在したままのダメージもあることが分かる。このような状況では、一般にユーザは、処理を継続すべきか又は中止すべきかが分からない。同様に、ある長さの時間にわたって処理を継続した後に、ユーザは、主なダメージを消滅させて処理を中止することもある。しかしながら、この段階では、必ずしも見えにくくなったダメージに処理が必要なくなったわけではない。本発明では、処理し続ける必要があるダメージを装置が自動的に選択するので、このような問題を解決することができる。
本発明によれば、ダメージが生じるよりも前に行動を起こすこともできる。装置は、ダメージが目で見て分かるようになるよりもずっと前に皮膚を処理できるようにする。本発明は、ダメージを予防的に処理できるようにするとともに、これらのダメージが出現するのを防ぐことができる。
皮膚及びその他のケラチン物質は、異なる活性物質を使用する処理を必要とする複数のダメージを示すことがある。従来の方法では、複数の活性物質を局所的に被着させることは困難である。指又はアプリケータを使用して複数の活性物質を含む合成物を被着させることができる場合もあるが、多くの場合、活性物質間の不適合性により、及びこの方法がもたらし得る複合効果又は蓄積効果により、活性物質の選択が制限される。本発明は、活性物質を1又はそれ以上の通過又は試みで選択的かつ正確に塗布できるようにすることによりこの問題に対処できるようにする。
装置は、少なくとも2つの活性物質を含むことができ、これらをダメージの場所に塗布することができる。装置は、必要に応じて、これらの活性物質を1回の通過又は試みで塗布することができる。
本発明の例示的な実施形態では、方法が、皮膚などのケラチン物質の少なくとも1つの所定の場所に、プローブ合成物を塗布するステップと、合成物が相互作用する態様に応じて、1又はそれ以上の活性物質を体又は顔のプローブ合成物を塗布した場所以外の場所に塗布するステップを含む。例えば、多くの場合体の残りの部分よりも太陽又は皮脂の影響に敏感な範囲である胸部又は額にプローブ合成物を塗布することができる。検出を受けた領域から離れて塗布を行うことにより、将来的なダメージを明らかにし、従って予防的処理を行う役目を果たすことができる。
本発明の例示的な実施形態では、方法が、1又はそれ以上の活性物質を塗布する前に異なるヒトの皮膚を分析するステップを含む。従って、この方法は、同じ作業環境、汚染環境又は照明環境内で生活するヒトに、或いは同じタイプの皮膚を持つ年配者、例えば兄弟、姉妹又は親などの同じ家族内の誰かにプローブ合成物を塗布するステップを含むことができる。多くの場合、年上の血縁者の皮膚の経過状態により、家族内の若年者の皮膚の経過状態が少なくともある程度予想され、本発明を使用して早期に処理を開始することができる。例えば、この方法を使用して皮膚のしわ、拡張した毛穴、しみ、たるんだ筋肉又は乾燥を検出することができる。
本発明は、意思疎通がほとんどできない人々、例えば子供及び赤ん坊、発話が不自由な人々、意識のない人々、又は感覚の全て又は一部を失った人々に役立つことができる。例えば、このような人々が皮膚に刺激を受けた場合、多くの場合これらの人々がどのように感じているかを理解することは困難であり、本発明は、適切な活性物質を塗布できるようにすることにより、このような状況で大いに支援を行うことができる。
プローブ合成物
プローブ合成物は、既存の又は潜在的なダメージと相互作用することにより、或いはダメージが存在しないケラチン物質と相互作用することにより、既存の又は潜在的なダメージを際立たせることに適することができる。
本発明の意味における「ダメージ(blemish)」という用語は、見た目又は状態を改善する必要があるあらゆる部分を含むと理解されたい。これは、感染症、炎症、小さな窪み(毛穴、しわ、...)、又は突出部(傷跡の縁、ほくろ、...)、表面上の有色のしみ、内部的な有色のしみ(小血管)、脱色部、くすんで見える領域、輝いて見える領域、粗い領域、又は滑らかな領域とすることができる。ダメージは、毛髪、うろこ片、フケ又は脂肪体の有無により構成されることもある。毛髪では、枝毛もダメージに含めることができる。
ダメージは、生物学的機能の欠陥、メラニン細胞の活動がより激しい領域などの生物学的機能の不均一性、厚くなり過ぎた障壁の弱体化などの障壁の質の欠陥、機構的衰弱、過度の弾力、多孔性の違い、例えばバクテリア、酵母又は寄生虫などの外部生物因子の存在、コナダニの排泄物又は動物からのアレルゲン蛋白質などの寄生生物の生物活動により生み出される特定の金属又は物質のような汚染物質の存在、カラーリングの残りなどの以前に塗布した合成物の存在又は残留又は派生の結果生じる場合がある。
プローブ合成物は、1又はそれ以上の光学的に検出可能な化合物、及び/又は分光分析(核磁気共鳴(NMR)、Raman、IR、電子常磁性共鳴(EPR))によって検出可能な、又は電場又は磁場において、又は音の検出などのその他の方法により検出可能な少なくとも1つの作用を示す1又はそれ以上の化合物を含むことができる。プローブ合成物は、磁場又は電場において検出可能な粒子を含むことができる。光学的検出は、必要に応じて、例えば少なくとも×2、×5、×10、×50、×100、又は×500、さらにはそれ以上の倍率などのいくつかの特定の倍率で行うことができる。
プローブ合成物は、任意に溶液に浸けた、又は化粧的に又は皮膚科学的に容認できる水性又は有機媒体内に分散した1又はそれ以上のプローブ化合物を含むことができる。
複数の光学的に検出可能なプローブ化合物を使用する場合には、プローブ化合物を互いに単独で検出できるように選択することが好ましい。例えば、プローブ化合物は、互いに少なくとも10ナノメートル(nm)離れた検出波長を有することができ、これらの化合物の吸収ピークは、100nm未満の高さの半分の幅のような狭いものであることが好ましい。
光学特性の修正との相互作用
プローブ合成物は、無色の又はほとんど色を示さない、及び皮膚などのケラチン物質の分子又は外因性分子との共有結合反応又は生理化学反応の結果として、可視、UV又はIRスペクトルにおいて吸収帯を出現させる化合物などのプローブ化合物を含むことができる。
プローブ合成物はまた、吸収帯を変化させることによりダメージを示すこともできる。このような状況では、プローブ化合物は1又はそれ以上のプローブ化合物を含むことができ、少なくとも10nmにわたって変化した吸収及び/又は元の形のプローブ化合物の消滅などの新たな形のプローブ化合物の出現を調査することによって検出を行うことができる。
ケラチン物質のプローブ化合物との(単複の)反応は、化学反応又は物理化学反応の場合があり、プローブ合成物は、例えば特定の有機機能と反応して無色から有色に変化するニンヒドリン又はドコサヘキサエン酸(DHA)タイプの化合物を含むことができる。
オフセットされた吸収帯及び/又はオフセットされた発光帯で蛍光を発すること又は蛍光性を有することによりダメージを示すようにプローブ合成物を選択することもできる。
一例として、プローブ合成物は、特定の求核部位と反応すると、紫外線照射下での発光により検出できる緑色の蛍光性を出現させる、又は蛋白質中にシステイン残基が存在することを示すアミノフェノキサゾンマレイミド(APM)を出現させるABDFタイプ(ABDF=7−フルオロベンゾ−2−オキサ−1、3ジアゾール−4−スルフォンアミド)の化合物を含むことができる。
プローブ合成物は、2002年9月に現在医薬品化学という雑誌の275〜306頁に発表されたH.Katerinopoulos著の論文に記載されている、カルシウム、亜鉛又はナトリウムの塩と複合すると吸収作用が変化する種類の化合物を含むこともできる。
プローブ合成物はまた、芳香族残基に所属するアニオン又はポリアニオン複合機能を有する、
Figure 2011527592
のような化合物、又は芳香族残基に所属するエーテルクラウン複合機能を有する、
Figure 2011527592
のような化合物を含むこともできる。
プローブ合成物は、例えばH+イオンの局所的な濃度に応じて変化する形の有色指標のようなpHプローブ化合物を含むこともできる。
プローブ合成物は、わずかな温度差で色が変化する感温性化合物、又は感光性化合物を含むことができる。
例えば、この方法は、プローブ合成物を毛髪に塗布するステップを含むことができ、この場合、プローブ合成物が感光性化合物を含み、その後毛髪を透光などで照明して、毛髪が白色、淡色、又はブリーチされている場合に色が出現するようにし、従って光がこれらの毛髪を通過できるようにする。
プローブ合成物は、複数のステップを含む反応によってケラチン物質と反応することができ、これらのステップの1つにより、例えば検出可能な化合物が出現するようになる。
例えば、本発明の方法は、硫黄に富む蛋白質上にチオール機能を出現させる還元剤を塗布するステップと、特に生成されたチオール部位上で結合することができるMn2+などの触媒を塗布するステップと、その後、アミノピラゾロピリジン及び過酸化水素水などの染料前駆体に基づいて酸化による色反応をもたらす化合物を塗布するステップとを含むことができる。この結果、硫黄に富む蛋白質を含む場所に優先的に色が出現する。
プローブ合成物を、無機化合物、金属、又はイオン、小さな有機分子、蛋白質、デオキシリボ核酸(DNA)、及び/又は蛋白質又はDNAの形状の変化を示すように適合させることもできる。
Lavoisier(1994年)により発表された、Joseph R.Lakowski著、蛍光分光法第4巻のトピック、プローブ設計及び化学的感知に、プローブ合成物の調製に関与できるその他の化合物が記載されている。
ダメージと接触すると、白っぽい状態などの光を拡散する状態から透明な状態に、及びその逆に移行するプローブ合成物を使用することもできる。従って、プローブ合成物は、水又は脂肪体をすぐに吸収する皮膚上では白色から透明になり、吸収しない皮膚上では白色のままとなる乳剤を含むことができる。
プローブ合成物は、ラテックス又は疑似ラテックスなどの少なくとも1つの重合体の乳剤を含むことができる。
プローブ合成物は、温度などに応じて非晶形から結晶形に、及び結晶形から非晶形に変化する脂肪アルコールなどの化合物を含むことができる。
プローブ合成物は、皮膚又は指の爪などの表面が平らであることを示す役目を果たすことができる。
例えば平均サイズが10nm〜70nmの範囲にある銀粒子などのナノ分散する金属粒子などの50%を上回るような高い反射力の合成物、或いは変形例では、酸化チタン又は反射力の高い薄片の分散に基づくゾル−ゲルを皮膚などのケラチン物質上に塗布することができる。その後、反射光に反応する検出器システムをケラチン物質の方に向けて配置することができる。この検出システムは、皮膚を走査すると、しわ又はほくろなどの盛り上がった部分などに対応する、反射力が小さな領域を特定する。本発明の例示的な実施形態では、この方法は、電荷結合素子(CCD)、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)又は電子倍増型CCD(EMCCD)タイプなどの線形センサ又はマトリクスセンサ上などにケラチン物質を結像するステップをさらに含む。これにより、盛り上がった箇所のダメージを検出するとともに、このようなダメージの性質及び大きさを測定できるようになる。
本発明の変形実施構成では、プローブ合成物を塗布して、拡散光、及び反射光を拡散光で除した比率を分析することもできる。
吸収との相互作用
プローブ合成物は、例えば発色団を保持するという理由で光学的に検出可能な、及びダメージが存在するかしないかに応じてケラチン物質と反応する程度が異なる、或いは皮膚又は他の何らかのケラチン物質によって吸収される程度が異なり、その後吸収の度合いを測定することによりあらゆるダメージの場所を特定できるようになる化合物のようなプローブ化合物を含むことができる。
吸収によるダメージの露呈は、プローブ化合物が皮膚との相互作用に起因して皮膚に付着するという事実に依拠することができる。この結果、この事実の検出時に、及びダメージ上で優先的に吸収が行われている場合に、考察中の領域内のケラチン物質にダメージがあるかどうかが分かる。
プローブ化合物が吸収されるレベルは、例えばイオン結合又は水素結合などの物理化学的相互作用の存在に依存することができる。
プローブ合成物は、有色の又は蛍光性の機能などの検出可能な機能を保持する、DNA、リボ核酸(RNA)又はこれらの誘導体の断片の鎖から構成されるヌクレオシド塩基を含む1又はそれ以上の化合物を含むことができる。このような化合物は、皮膚内に自然に存在するDNA鎖又はRNA鎖と物理化学的に結合する。
プローブ合成物は、生物工学などにより生成された、有色の又は蛍光性の機能などの検出可能な機能を保持する抗体部分を含むプローブ化合物を含むことができる。一例として、アビジンの存在下で強力に結合するビオチンを抗体部分として含むプローブ合成物を使用することができる。
プローブ合成物は、第1級又は第2級アミンと反応するHNS機能に基づくプローブ化合物を含むことができ、これにより特定の蛋白質を検出できるようになる。
プローブ合成物は、1又はそれ以上の可溶化能を有することができる。
例えば、プローブ合成物は、Li−COR Bioscience社製の以下の化合物を含むことができる。
・800nm前後の検出には、
Figure 2011527592
・700nm前後の検出には、
Figure 2011527592
吸収によるプロービングは、生化学的受容体、特に細胞の表面上に位置する受容体に付着することによって行うことができる。
特に、プローブ合成物は、受容体と反応できるプローブ化合物を含むことができ、この化合物は、例えば蛍光性であってもよい。例えば、NHS機能、スクシンイミド、...を保持する化合物との化学反応により付着を得ることができる。
例えば、LI−COR Biosciences社製の「IRDye 800CW−EGF」として知られている蛍光化合物を使用することができる。この化合物は、ともに共有結合されIR付近で検出できる、アミノ酸配列(54)、組み換え型上皮成長因子及び蛍光機能を有する。この化合物は、特に活動の激しい領域において発現されることが知られている表皮成長因子受容体(EGF−R)に固定する。検出は、800nm前後などの近赤外線における照明及び読み取りによって行われる。
プローブ合成物は、色素化合物又は量子ドットなどの半導体化合物のような有色の又は蛍光性の粒子などのナノメートル粒子又は微細粒子のような自由分子又は単体粒子の形をとることができるプローブ化合物を含むことができる。
プローブ合成物を塗布する前又は後に、表面活性剤のすすぎ及び/又は塗布などの処理を行うことができる。従って、一例として、帯電した又は多孔性の表面を示すためにスルホン機能などに基づく食品色素などのアニオン性着色剤を、或いはarylazoimidazolium着色剤、又はポルフィリン誘導体などの250グラム/モル(g/mol)を上回るような高い分子量の発色剤又は蛍光剤などのカチオン性着色剤を塗布することができる。その後、清浄水などを使用してすすぎを、又は表面活性剤ベースの水溶液で洗浄を行う。すすぎ又は洗浄は、皮膚上の部位と強力に相互作用しない着色又は蛍光分子を排除して、残っている着色又は蛍光分子のみが強力に相互作用したものとなるようにする役目を果たす。アニオン性着色剤及びカチオン性着色剤及び発色剤又は蛍光剤は、親水性になった部分、及び特別な注意を必要とし得る部分を露呈する。高分子量の発色剤又は蛍光剤は、例えば多孔性又は肉厚になる部分を示す。
プローブ合成物がケラチン物質と相互作用することにより、ダメージ上で選択的吸収を行い、その後例えば色又は蛍光性などの検出可能な特徴を出現させる反応を伴うことができる。一例として、イオネンなどの強く帯電したカチオン性ポリマを塗布することができる。次にすすぎを行って、アニオン領域と強く相互作用したポリマのみが皮膚上に残るようにする。その後、スルホン機能に基づく食品色素などのアニオン性着色剤を塗布して、表面が極端なアニオン性の、従って劣化している皮膚の領域を露呈する役目を果たす。
機械的付着による相互作用
領域に応じてほぼ強力に付着することによりケラチン物質と相互作用するプローブ合成物を、皮膚などのケラチン物質上に被着させることができる。従って、ケラチン物質上に摩擦、散粉、吹き付けなどの何らかの機械的作用を与え、或いはその近くで吸収した後、残ったプローブ合成物の量が領域によって異なるようになり、このようにしてダメージを検出することができる。
例えば、プローブ合成物は、摩擦により検出できる着色又は蛍光化合物又は活性剤を含むことができる。化合物は、溶液中の塩、あまり溶解性の高くない塩、又はゾル−ゲル合成物などの、1又はそれ以上の作用で粒子を生じることができる溶液の形の微粒子型とすることができる。粒子のサイズは、約100nm〜1000μm、好ましくは200nm〜100μmの範囲にあることが好ましい。粒子は、球形又は非球形であってもよく、例えば薄片の形をとることもできる。
プローブ合成物を使用して皮膚に機械的に付着させることにより、脂っぽい又は湿っぽい領域、広がった毛穴などの窪み又は隆起又は段差を検出することができる。段差という特定の状況では、粒子が段差の頂部ではなく基部のみを示すという事実を考慮して検出を行うことができる。
毛髪では、プローブ合成物内に粒子が存在することにより、例えば剥離物の端部を検出する役目を果たすことができる。使用する粒子は、例えば100nm〜200nmの範囲、より好ましくは約150nmなどの、125nm〜175nmの範囲内のサイズの例えば球形とすることができる。
プローブ合成物は、付着粒子、付着粒子に伴う非付着粒子、或いは付着製剤内に含まれる又は粘着流動性の粒子を含むことができる。
最初にケラチン物質に付着基材を塗布し、その後付着基材に付着する粒子を塗布することにより、プローブ合成物を塗布することができる。これらの粒子の存在は、例えば摩擦により、形状を測定することにより、又は摩擦によって生じる雑音を測定することにより光学的又は機械的に検出することができる。粒子自体が磁性物質である場合、これらが例えば鉄又はFe34を含むことにより、粒子の存在を磁気的に検出することもできる。
浸透による相互作用
皮膚又は毛髪又は他の人間のケラチン物質に浸透する程度が異なり得る少なくとも1つのプローブ化合物を含むプローブ合成物を塗布することもできる。従って、特定の機能上ではプローブ合成物が吸収されないが、ケラチン物質がプローブ合成物を吸収するか否かによって差異を観察することができる。
一例として、プローブ合成物は、中性、両性、又は例えば表皮又は角質層などの保護膜又は層の完全性を明らかにするのに適した粒子で構成される。「保護膜又は層の完全性」という用語は、これらの内部要素が逃げ出すのを防ぐ隔離機能を意味するために使用するものである。
何とか浸透できたプローブ化合物の量を、光学検出システムなどによって追跡することができる。
一例として、この方法は、チオグリコール酸、例えば具体的にはpH8.5の0.5Mのチオグリコール酸に基づく還元溶液を毛髪上に塗布するステップを含むことができる。4分などの特定の長さの時間待った後に毛髪を乾燥させ、その後、ABDF(ABDF=7−フルオロベンゾ−2−オキサ−1、3ジアゾール−4−スルフォンアミド)などの蛍光プローブ化合物を含む合成物を塗布する。毛髪に360nmなどの波長の紫外光を照射し、×500などの倍率の顕微鏡スケールで蛍光発光を検出することができ、この発光は、微細に切断された部分又は縦方向に裂けた部分などの、主に毛髪がダメージを示す場所に生じる。
プローブ合成物は、乾燥媒体内で又は浸透が不可能な溶媒内で光学的に検出可能な、例えば有色のプローブ化合物を含むことができる。この方法は、プローブ化合物を塗布し、その後プローブ化合物を塗布したケラチン物質内のプローブ合成物を溶出できる溶媒を塗布するステップを含むことができる。その後、浸透力は、有色化合物が消滅した範囲に比例する。この方法は、特に黒い皮膚に、又はカフカス人又はアジア人の皮膚の有色領域に有利である。従って、カチオン性着色剤を含むアセトン溶液を被着させることができる。アセトンの乾燥後、80%の水及び20%のベンジルアルコールを含む合成物を塗布する。数分待った後、脆弱又はより多孔質になった領域が、より多くの着色剤を吸収するようになる。その後、皮膚に綿布をあてる。着色剤を大部分吸収した領域では、綿布上にほとんどマークが残らない。
流動特性又は付着特性を修正又は変更することによる相互作用
ダメージと接触すると変化する流動特性、及びダメージと接触すると変化する付着性又は摩擦特性を有するプローブ合成物を使用することができる。例えば、酸性化合物の存在下で減少する流動特性のCarbopol(登録商標)(クロスリンクアクリル酸のポリマ)に基づくゲルを使用することができる。
生化学的相互作用
生化学的活動により、具体的には皮膚又は毛球の自然な生化学的活動によりダメージを示すことができる。
従って、これらの自然な化学系により代謝されるプローブ化合物を塗布することができる。
プローブ合成物は、皮膚の細胞内に存在する少なくとも1つの反応物、例えば、酵素反応物、具体的には1又はそれ以上のプロテアーゼ、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、オキシダーゼ、チロシナーゼ、サイクロオキシダーゼ、リパーゼ、トランスアミダーゼ、トランスアミナーゼ及び/又は還元酵素に関与することができる。
プローブ合成物は、DNA、RNA、蛋白質の処理(複製、転写、修復、...)に関わる反応、又は砂糖、脂質の異化及び代謝及びエネルギー(アデノシン三リン酸(ATP)、...)の転移及び/又は酸化転移(シトクロムC、...)に関わる反応に応答することもできる。
プローブ合成物は、酸素、ATP、特定のDNA又はRNAの鎖、(プロテアーゼ、ラッカーゼ、ニトロ還元酵素、ペルオキシダーゼ、カタラーゼなどの)特定の蛋白質、又は(ビタミンDなどの)特定のビタミンの存在などの、皮膚の又は皮膚上に存在する有機体の生物活動により生成される化合物と反応することもできる。
プローブ合成物は、生物活動により変換された又は生物学的作用により移送された化合物と反応することもできる。
従って、本発明の例示的な実施構成では、物質を摂取し、これが体内を循環した後に皮膚又は毛髪で発見することができる。
例えば、ペルフルオロ化有機溶剤を摂取し、吸い込み、又は注入する。この溶剤は、血管及び皮膚の、特に血液による注流が最も強いところを通過する。このことは、皮膚上のペルフルオロ化化合物の存在及び量を検出することにより循環の状態を示す役目を果たす。
プローブ合成物は、細胞膜を通過することができる。例えば、結紮力を示すものの、それが隠れている皮膚上に化合物を配置することができる。この比較的中性の化合物は、細胞膜によって阻止されないので細胞内に浸透する。ダメージが浸透すると、(具体的にはエステラーゼなどの)酵素が、結紮機能を保護する機能を遮断し、化合物の反応性が高まって細胞内の特定の分子と反応することができる。
一例として、アニオン性機能及び芳香族残基を保持する分子を使用することができる。これらの分子当たりの4つの機能などのアニオン性機能により、これらの分子はカルシウムイオンなどのイオンと結合することができる。錯化接触では、発色団が吸収帯を変化させることにより、発色団を検出できるようになる。
アセトキシメチルなどの保護機能により、アニオン性機能を保護することができる。分子が細胞に入ると、プロテアーゼによって保護機能が遮断され、これにより配位及び検出を可能にするアニオン性機能が解放される。
プローブ合成物は、特定の欠陥を示す役目を果たす生体細胞を含むことができる。例えば、この方法は、皮膚上に培養基を被着させるステップを含むことができ、この培養基は、成長中の特定の細菌に有利である。その後、観察により、老廃物を検出することにより、或いはプロテアーゼなどの酵素を示すことにより検出を行うことができる。
プロテアーゼなどの酵素によって認識可能であるとともに、2つの機能、すなわち蛍光機能及びクエンチャ部分も含む部分を含む、少量のペプチドなどのプローブ化合物を有するプローブ合成物を塗布することができる。
化合物は、ペプチドを以下の2つの分子と反応させることにより作成することができる。
・LI−COR Biosciences社により提案されるプロトコルを使用した場合に自由アミン機能の1つにおいてペプチドと反応する不染料−QC−1、及び、
・やはり自由アミン機能の1つにおいてペプチドと反応する不染料CW−NHS。
同じ分子内に両方の部分が存在するので、クエンチャ部分が、蛍光性共鳴エネルギー転移(FRET)として知られている現象により蛍光部分が活性化するのを防ぐ。プロテアーゼ活性が異常なダメージは、加水分解などによりプローブ化合物を2つに切断する。従って、同じ分子内にもはや2つの機能が存在しないので、蛍光部分に活性が戻り、ペプチドが検出可能になる。
このようなプローブ合成物を皮膚に塗布する。装置は、IR LEDなどによって蛍光性を励起することにより、及びIR発光を分析することにより蛍光性を検出する。例えばプロテアーゼ阻害剤を塗布することによりダメージを補正することができる。
プローブ合成物の塗布条件
プローブ合成物は、拡散、移送、散粉、噴霧、摂取又は吸い込みに対応する合成物の形をとることができる。プローブ合成物は、液体、固体又は粉体の形で存在することができ、分散可能又はゲル化状態であってもよい。プローブ合成物は、治療力を有している必要はなく、一例として表皮の表面層のみと相互作用することができる。
塗布には、ケラチン物質の洗浄及び/又はプローブ合成物の乾燥などの事前処理又は事後処理が必要となる場合があり、或いは吸引又は剥脱、又は剥脱などの表面状態を修正する処理、又は親水性又は疎水性又は表面張力特性の変化などの機械的処理が必要となる場合がある。
検出には、塗布後に1秒〜2、3日の範囲の特定の待ち時間が必要となる場合がある。
プローブ合成物の塗布を、熱、超音波、溶剤又はX線照射を印加することなどの物理的又は物理化学的な処理と組み合わせることができる。このような処理は、プローブ合成物の作用を加速させ、又は浸透力を加速させる役目を果たすことができる。プローブ合成物の塗布を、例えば低温又は暗闇などの、プローブの作用を保護又は一時的に防ぐ役目を果たす処理又は物理的又は物理化学的条件と関連付けることもできる。
プローブ合成物は、制汗剤、ケア用生成物、日焼け止め、日焼け後の乳液、メーキャップ、メーキャップリムーバ、洗浄合成物、シャンプーなどの毛髪用合成物、染料、パーマ用合成物、理髪用合成物、又は縮毛矯正剤などの化粧品として塗布することができる。
プローブ合成物を包帯、パッチ又は衣類によって被着させることもできる。
必要に応じて、ダメージの検出及び/又処理に使用するものと同じ装置を使用して、同じ塗布システムにより、又は異なる手段によりプローブ合成物を塗布することができる。
本発明により作成される装置の例を示すブロック図である。 ハンドピース例の概略図である。 変形実施形態を示す図2に類似した図である。 塗布システム及び検出システムの例を示す概略部分図である。 検出システムの例を示す概略部分図である。 装置の例を示す電子図である。 本発明の変形実施構成を示す図5に類似した図である。 変形装置を示す図6に類似した図である。 検出システム及び塗布システムの別の例を示す概略部分図である。
装置
本発明の方法は、図1に示すように、検出システム11と、検出システム11が収集した情報を処理することができるプロセッサ装置12とを備えた装置10を利用して実施することができる。
装置10はまた、プロセッサ装置12により制御される塗布システム13と、インターフェイス14とを含むこともできる。
装置は、図2に示すようにハンドピース60の形を、或いは図3に示すように有線又は無線接続部66によって基地局に接続されたハンドピース60の形をとることができる。基地局は、プロセッサ装置12を含むことができる。
この装置を、プローブ合成物及び/又は1又はそれ以上のメーキャップ用合成物を含む1又はそれ以上の処理用合成物を塗布するように構成することができる。例えば、装置が、検出したダメージに面している場合には1又はそれ以上の合成物を塗布することができ、ダメージに面していない場合には合成物を塗布する必要はない。検出及び塗布は、ダメージの存在を示した後、塗布を開始する前に、装置が任意にユーザからの確認を要求して自動的に行うことができる。
装置は、皮膚又は毛髪上を手動で移動して(単複の)合成物を塗布することができる。
この装置は、例えば検出システムからのデータ、及び/又は行った塗布に関する情報を、ユーザが入力できる情報とともに記憶する役目を果たすデータ記憶システムを含み、又はこれと通信することができる。
一例として、記憶システムは、光メモリ、磁気メモリ、ハードディスク、ユニバーサルシリアルバス(USB)キー、電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、...を含む。
データ記憶システムは、比較を行うために有用な場合がある。例えば、本発明のこの方法は、例えばダメージ又は処理した領域がどのように変化しているかを判定するために、異なる時点で行った2つの検出を少なくとも1度比較するステップを含むことができる。
インターフェイスは、画面、1又はそれ以上のディスプレイ、マウス、ボタン、キーボード、音声を合成及び/又は認識するためのシステムを含むことができる。必要に応じて、インターフェイスは、無線周波数(RF)又は赤外線(IR)接続部などの有線又は無線接続部を介して別の類似の器具と、又はインターネットなどのコンピュータネットワークなどによりサーバとデータを交換できるようにすることもできる。交換されるデータは、検出の結果又は行った塗布に関するものであってもよい。
本発明の方法は、検出システムからのデータを処理するために、及び例えば個々の個人化の目的で、又は何らかの特定の種類の皮膚、年齢、性別、...のために設計されたプログラムをロードする目的で塗布システムを制御するためにサーバからプロセッサ装置にプログラムをダウンロードするステップを含むことができる。
本発明の方法は、検出システムからインターネットなどを介してリモートサーバへデータを送信し、塗布システムを制御するために引き換えにデータを受信するステップを含むこともできる。このステップは、専門家システム又は専門家が、データ処理に関する最新のものに関与し、或いはこれを利用できるようにすることができる。
本発明の方法は、例えば発見したダメージが時間とともにどのように変化するかを判定するために検出システムからのデータを比較し、ダメージの数、場所、消滅する又は消滅しない速度を比較して、処理に磨きをかけ、同じダメージ又は処理の問題に悩んでいる人々と通信を行うステップを含むことができる。装置が、通常観察される傷よりもダメージが速く消滅していると判定した場合、例えば用量を減少させ、又は塗布間隔を空けることを提案することができ、逆もまた同様である。
検出システム
検出システムは光学式及び/又は非光学式とすることができ、プローブ合成物及びプローブ合成物がケラチン物質と相互作用する方法に適合することができる。
検出は、検出システムとケラチン物質とが接触しているかどうかにかかわらず遠隔的に行うことができる。
光学的検出では、例えば蛍光性を励起するために、可視光、紫外(UV)光及び/又はIR光を使用して観察領域を照射するように検出システムを構成することができる。
粗度を検出する場合、皮膚をこすって、例えば盛り上がった部分、力、又は摩擦時の雑音を測定するように検出システムを構成することができる。
検出システムは、温度を測定する役目を果たす手段などの、検出が行われている領域に接触しない手段を有することもできる。
1又はそれ以上のセンサを利用してプローブ合成物の検出を行うこともできる。
検出システムの1つのセンサは、複数の様々なプローブ化合物を検出する役目を果たすことができる。従って、皮膚を紫外光で照射して、それぞれのプローブ化合物に関連する複数の異なる蛍光波長を検出することができる。
従って、検出システムは、オン/オフモードで動作する、又は異なる強さに反応する1又はそれ以上のセンサを含むことができる。
検出システムは、1又はそれ以上の偏光フィルタ、回折格子、レンズ、マイク、ホール効果センサ、誘導センサ、増幅器又はその他の電子部品を含むことができる。回折格子は、検出中に色を分離するために、異なるものの似通った色の複数のプローブ化合物に有用な場合がある。
検出システムは、例えばプローブ合成物を使用して色又は光沢を測定することとは別に、ケラチン物質の少なくとも1つの特性の1又はそれ以上の測定を行うように構成することができる。一例として、検出システムは皮膚の色を測定することができ、この測定は、検出された(単複の)ダメージ上に周囲の皮膚と同じ色を使用して印刷を行うために有用な場合がある。
本発明の実施構成では、ミリメートル単位よりも良好な解像度で検出が行われ、従って微小なダメージを検出できるようになる。例えば、検出システムは、拡大光学システムを含むことができる。
検出システムは、例えば1又はそれ以上の線形光学センサ、又はCCD、CMOS、EMCCD又は焦点面アレイ(FPA)タイプなどのマトリクス光学センサ、又はマイクロチャネルウェハタイプなどの光増幅器を含む増幅カメラを含む。
一例として、検出システムは、1センチメートルあたり1個〜10,000個の検出セルを有することができる。
一例として、E2V社がEliixa UC8という品番のカメラで使用するような線形センサ、又はDalsa社のILC6という品番のセンサなどの、1センチメートルあたり16個〜2500個の検出セルを有する線形又はマトリクスセンサを使用することができる。
検出システムが色を測定するようにした場合、検出システムは、白色光に反応する1又はそれ以上のセンサ、及び順次に点灯するのに適した異なる色の複数の光源を含むことができる。
検出システムは、それぞれの異なる色成分に反応する複数のセンサなどの、それぞれの色成分に反応する少なくとも1つのセンサを含むこともできる。例えば、検出システムは、各々が線形センサあたり16個〜4096個の検出セルを有し、これらの線形センサの各々が所与のカラーフィルタに関連すると思われる3つの線形センサなどの複数の線形センサを含むことができる。
検出システムは、R、G及びB検出セルの列だけでなく、近赤外線(1100nmに800ナノメートル(nm))に反応する検出セルの列も含む、Eliixa UC8−NIR(E2V)カメラで使用される種類の線形センサのようなIRに反応する線形センサ又は行列センサなどの、摩擦又は温度により動作する少なくとも1つの接触センサを含むことができる。
検出システムは、例えば、導電率を測定する電極を含むこともできる。
検出システムを、可視光照明又はUV又はIR照明下で光測定を行うように構成することもできる。検出システムを、光学的測定又は雑音、電圧、温度、力、...の測定などの非光学的測定を行うように構成することもできる。
データ処理
検出システムからのデータは、受け取ったデータを少なくとも1つの公差域などの少なくとも1つの閾値と比較するステップを含むことができる処理を受けることができる。
分析法は、多重パラメータの比較に依拠することができ、詳細にはパラメータごとの公差域が他のパラメータの値に依存することができる。例えば、皮膚−多孔性パラメータに関する公差は、測定した色に依存することができる。
塗布できる様々な数学処理の中でも、特に取得した情報を深さで処理するための3次元(3D)再構築処理、及び取得した情報を面から処理するための2次元(2D)及び一次元(1D)再構築処理を挙げることができる。
例えば、ダメージ検出を機械と連動して行う場合、検出システムからのデータは、検出されたプローブ化合物の粒子と同じ数に対応する、表面で検出された1組の点の形をとることができる。一例として、これらの粒子は蛍光性のものとすることができ、光学的に検出することができる。粒子は、粘着性のある蛍光性のものとすることができる。実施する処理は、一直線上にある点を検索するステップと、しわを直線又は曲線を成す点であると識別するステップとを含むことができる。粒子が検出された点だけでなく、補間法により特定された領域沿いの粒子が検出された点間でも処理を行うことができる。
別の考えられる形の処理は、検出されたダメージを一般的なダメージのライブラリと比較することなどにより、一般的な皮膚のダメージと適合させる処理である。従って、垂直な線と水平な線の間のしわのID再構築に不確実性が存在する場合、この適合処理が、しわを再構築する際の曖昧さを取り除き、水平線のみを保持できるようにする役目を果たすことができる。
塗布システム
ダメージの検出に続き、ダメージを処理し及び/又はカムフラージュしようとする合成物の塗布を行うことができる。塗布は、検出された全てのダメージに、又はこれらの一部に行うことができる。
塗布は、個々のダメージの範囲全体を覆って、又はこの範囲の一部を覆って行うことができる。塗布は、検出されたダメージの範囲を超えないことが好ましい。
処理は、検出が行われた、検出を受けた範囲全体にわたって均一に行う必要はなく、例えば検出されたダメージのみに塗布を行うように処理を制限することができる。
塗布システムには、あらゆる技術、具体的には印刷技術を使用することができる。
特に、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、パッド印刷、(ゼログラフィ、静電印刷又はレーザ印刷としても知られている)電子写真、(特に、単純な熱印刷、熱転写印刷又は昇華型熱印刷を含む)熱印刷、エルコグラフィ、トナージェット、マグネトグラフィ、(イオンジェット、電子線撮像又はエレクトログラフィとしても知られている)イオノグラフィ、及び(特に、いわゆる「連続インクジェット」及び「ドロップオンデマンド」技術を含む)インクジェット印刷を挙げることができる。
インクは、圧電素子、熱素子(バブルジェット(登録商標))、熱溶融、又は弁(弁ジェット)により、ジェットとして又は液滴として噴射することができる。
例えばハンマー又はチェーン印刷、ニードル又はドットマトリクス印刷、デイジーホイール印刷、シンブル印刷などのインパクト印刷技術、及び可動圧電結晶などの可動部分により得られる例えばエアブラシ又はミニスプレーのような、ミニスプレー、ガス印刷、圧縮空気印刷、液化ガス印刷、流動加圧印刷などの技術を挙げることもできる。
塗布のために合成物を毛髪又は皮膚と接触させるインクなどの、塗布するための合成物を含むスポンジ、フェルト、塗料ブラシ、中空管又は注射器などの可動印刷要素を含む塗布システムを使用することもできる。接触時間は調整することができ、例えば1/1000秒〜数秒の範囲にわたって変更することができる。
一般に、「印刷」という用語は、処理する材料、具体的には皮膚の表面に合成物を送出することを意味するために使用する。本発明の意味では、印刷は、処理する表面上に、又は表面下に合成物を送出することに関する。従って、ニードル印刷技術を使用するプリンタ手段では、インクが角質層、表皮又は真皮に浸透することができる。この目的では、強い針又は脆弱な針などを使用することができる。
塗布システムは、単一の印刷ノズル又は並列に配置された複数のノズルを有することができる。
塗布システムは、それぞれの合成物専用のノズルを有することができ、或いは変形例では、単一のノズルが、印刷を行っている間に複数の異なるインクを連続して又は混ぜ合わせて噴射して、印刷する色及び/又は所望の活性剤の混合を作り出すことができる。
塗布システムを皮膚又は毛髪から離して、ケラチン物質と直接接触することを避けることができる。この間隔は固定されたものであってもよく、又は調整可能であってもよい。この間隔は、例えばノブを回したり、又はモータの動きを制御する調整ボタンを押したりすることによって直接調整することができ、或いはこれを自動的に調整することもできる。自動的に行う場合、プロセッサ装置が、間隔を変更するようにモータを制御することができる。
くっきりとした印刷が望ましい場合、間隔を1ミリメートル以下などの小さな距離に調整することができ、逆に曖昧な印刷が望ましい場合、間隔を1cm以上などのより大きな距離に調整することができる。
塗布システムは、処理する範囲全体にわたって印刷することができるプリントヘッドを含むことができる。一例として、このプリントヘッドは、インクを噴射するための1又はそれ以上のノズルを含む。ユーザが、塗布システムを含む装置をX軸に沿って動かすと想定した場合、例えばプリントヘッドは、装置が動くX軸に対して垂直に配向される。
プリントヘッドを装置内で固定することもでき、或いはX軸に垂直なY軸に沿って移動可能とすることもできる。一例として、装置は、キャリッジが戻る最中に印刷を行うかどうかに関わらず、プリントヘッドにY走査を行わせる。キャリッジは、USBポートにより直接扱われるモータなどのステッパモータにより駆動することができる。
装置が、ハンドピース内に固定された複数のプリントヘッドを含む場合、プリントヘッドは任意に揃っていてもよく、或いは例えばジグザグ構成であってもよい。
装置は、上述のキャリッジに対してX軸とY軸に垂直なZ軸に沿って動くことができる少なくとも1つのプリントヘッドを有する塗布システムを含むことができる。
曖昧な効果を得るために、印刷中にプリントヘッドを加振機などによって機械的に作動させることができる。
ハンドピースは、乾燥を早めるための真空又は送風機システムを、及び/又はヒータシステムを含むことができる。
ケラチン物質上に被着した合成物が、重合するためにUV放射線などの光放射線への露光を必要とする場合、装置は、重合を助けるための対応する照明システムを含むことができる。
塗布手段は、印刷線に沿って配置された複数の印刷要素で構成された印刷線を有することができる。プリンタ要素は、例えば、印刷する色を印刷時に局所的に作成できるようにするノズルであってもよい。
複数の合成物を並置させて、又は少なくとも部分的に重ねて被着させることにより印刷を行うこともできる。様々な合成物が被着する点は、同じサイズであっても、又は異なるサイズであってもよい。
処理する表面を(単複の)合成物で完全に覆うこともでき、或いは合成物の被着間に空間を残すこともできる。合成物をシルクスクリーン構成で被着させることもできる。
ケラチン物質上に画像を印刷する場合、画像は均一である必要はなく、すなわち印刷では、処理する表面全体にわたって不均一に被着する少なくとも1つのインクを利用することができる。
装置は、印刷が満足のいくものであるか、或いは継続又は補正すべきかをユーザ又は装置が判定できるようにするモニタシステムを含むことができる。一例として、このモニタシステムは検出システムを使用し、或いは特定のカメラ又はその他のセンサを含むことができる。例えば、装置は、処理を受けているケラチン物質を画面上に表示することができる。たとえ装置が隠しても、ユーザは画面上でケラチン物質を見て、行われている塗布を評価することができる。
装置の動きは必ずしも直線的なものではないので、たとえ装置がたどる経路が湾曲していても、「線間」と対照的な「点間」の処理を行って、ケラチン物質に対して特定された態様で印刷が行われるようにすることができる。
塗布システムは、化粧用インクを塗布することができる。使用するインクは、まず印刷技術に、次に所望の色に適合される。使用するインクは流体であることが好ましく、水性又は有機溶剤をベースにすることができ、蛍光性色素又は燐光性色素、有機色素及び/又は無機色素、及びこれらの混合物とすることができる天然染料又は人工染料から選択された少なくとも1つの着色剤を含むことができる。インクは、例えばぼやけた効果など光学的効果を実現する1又はそれ以上の非着色材料を含むことができる。
例えばインクの保持力を向上させるために、塗布する合成物の1つを必要に応じてベースコート又はトップコートとすることができる。塗布する(単複の)着色剤及び/又は光学活性の無色物質を、分散液、溶解状態、又は乳濁液に含めることができる。これらは、使用時に再混合又は再分散することができるあまり安定していない混合物を形成する場合がある。一例として、容易に取り外し及び交換できるカートリッジ又はカートリッジ群にインクを含めることができる。
例えば、原色、シアン、マゼンタ、黄色及び黒に対応する、又は皮膚色に近い色(ピンク、黄土色、茶色、...)に対応する1又はそれ以上のカラーインクカートリッジとともに塗布システムを使用することができる。
本発明の実施構成では、複数の所定の色のインクカートリッジとともに単一のプリンタノズルを使用する。例えば、皮膚上で通常見られる色の組、すなわち薄いベージュ、黄色がかったベージュ、ピンクがかったベージュ、...を表す1〜1,000色の、例えば16色などのカラーインクが存在することができる。カートリッジは全て印刷ノズルに接続され、装置は、静電マイクロ流体技術などを使用して、カートリッジの各々から印刷ノズルへの流量を印刷すべき色に応じて調整する。
装置は、光重合材料を利用してケラチン物質上に盛り上がった部分を作成するように構成することができる。例えば、使用する技術は、2D又は3Dレーザ重合である。重合を行う深さは、供給される光エネルギーによって異なる。非常に高いピーク電力を供給し、従っていわゆる二光子重合を可能にするフェムトレーザが最も適しているが、他の任意にパルス化されたレーザを使用することもできる。焦点面で光重合を行うことができる。
皮膚色に一致する色の合成物の塗布
塗布システムは、装置外で異なる色の成分を混合することにより合成物を得る場合でも、皮膚色に一致するように選択した色の合成物を塗布することができる。
合成物の塗布は、ダメージをカムフラージュするために有用な場合がある。
例えば、ハンドピースは、皮膚の色に関するデータを混合ユニットへ送ることができる。混合ユニットは、2又はそれ以上の成分を混ぜ合わせて皮膚色に一致する色の混合物を得ることができる。いくつか実施形態では、ユーザが、皮膚を分析して少なくとも2つの成分を混ぜ合わせ、分析した皮膚に一致する色の混合物を生成するように構成された独立混合ユニットを使用することができる。混合ユニットは、家庭、販売地点、又はいずれかの適当な場所などで使用することができる。
他の実施形態では、ハンドピースが、皮膚色に関するデータを決定ユニットへ送ることができる。決定ユニットは、遠隔的に配置できるとともに、皮膚の色に一致する色の生成物を生成物のライブラリなどから特定するように構成することができる。
他の実施形態では、ユーザが決定ユニットを使用する。決定ユニットは、皮膚を分析して、皮膚の色に一致する色の生成物をライブラリなどから特定することができる。混合ユニットは、家庭、販売地点、又はいずれかの適当な場所などで使用することができる。
ユーザは、ハンドピース内に合成物を装填することができる。ユーザは、特定の期間(毎月、毎週、毎日、(1年に何度も))を通じて生成物を複数回装填して、合成物の色を期間中の様々な時点における皮膚色の自然な変化に、及び特に(1年のうちなどの)異なる時点の周囲光に適合させることもできる。
ユーザは、ハンドピース内に1又はそれ以上の合成物を装填することができる。ハンドピースは、装置を使用するたびに及び/又は定期的に(例えば、装置を使用するたびにではなく)皮膚の色を分析することができる。装置は、使用する生成物を自動的に選択し、或いはユーザが特定の生成物を装置に装填できることをユーザに警告することができる。装置は、皮膚の少なくとも1つの色に一致する生成物を特定できるようにするデータを(メモリなどに)記憶することができ、或いはこのような特定を可能にするメモリにアクセスすることができる。
いくつかの実施形態では、時間tに皮膚色を測定し、生成物が、個人に関して(1年間などの)時間Δtの間に予想される色に対応する色を有するようになる。生成物は、(ユーザ自身が生成物ライブラリ内の生成物を特定することなどによって)様々な色の成分を混合することにより、或いはその他の適当な方法により作成することができる。生成物及び対応する色の範囲は、個人データ及び/又は一般データに基づいて皮膚色の進化を算出するソフトウェアにより決定することができる。例えば、冬に皮膚色を測定する場合、測定時の皮膚色に対応する1つの生成物と、春、夏、及び秋に予想される色に対応するその他の生成物である例えば4つなどの複数の生成物を作成することができる。なお、あらゆる適当な期間を使用することができ、季節の使用は例示的なものにすぎない。
例えば、ソフトウェアは、色に関するこのような決定を行うために、1年間の異なるカテゴリの皮膚の色の進化の統計的法則を利用することができる。
ソフトウェアは、例えば、ユーザの環境、ユーザのライフスタイル、習慣、及び休日/休暇の場所及び日付け、及びその他の適当な要素などの個人的な要素を考慮することもできる。
いくつかの実施形態では、ソフトウェアが、太陽の露出などの気象データを考慮することができる。
装置は、皮膚の色を分析することにより、使用ごとに又は使用ごととは限らず定期的に、生成物を選択してこの生成物を使用し、或いはユーザが特定の生成物を装填できることをユーザに警告することができる。装置は、皮膚の色に最も近い色の生成物をメモリに記憶し、或いはこのような生成物を特定できるようにするメモリにアクセスすることができる。装置は、(カレンダの日付けなどの)特定の期間に関する情報を提供して、使用する生成物の選択を容易にすることができるタイマを含むことができる。
ソフトウェアは、予測の向上を可能にすることができる学習システムを含むことができる。
合成物の色は、予め設定することができる。予め選択した色を使用してこのような予め選択した色にさらなる色成分を追加することにより、後で正確に色を設定することができる。最初の設定を例えば店で行い、後からの設定を例えば自宅で、装置自体の中又は装置の外部で行うことができる。
皮膚色に一致する色を特定して、例えば、現在の皮膚色に現在一致している色とは異なる色の少なくとも2つの生成物を作成し、これらの間で選択することもできる。
ケラチン物質の処理
1又はそれ以上のダメージの検出後、これらの上に1又はそれ以上のインク、ケア用生成物、保湿剤、減量剤、日焼け止め、着色剤、マスキング剤、清浄及び洗浄合成物、活性剤又は抑制剤合成物、抗菌薬、芳香剤、制汗剤又は防水合成物などの合成物を塗布することにより、前記(単複の)ダメージを局所的に処理することができる。
処理は、例えば、触媒、試薬、浸透を実現するための合成物、浸透を防ぐための合成物、付着剤、付着防止剤、吸収を援助する合成物、吸収を防ぐ合成物、...などの、後から塗布する合成物の作用を促す又は可能にするための合成物を塗布するステップを含むことができる。
(単複の)ダメージ上に行う処理は、加熱、光、冷気、超音波、高周波放射、電気、...への暴露などの局所的な物理的処理であってもよい。処理が光処理である場合、例えば光を集光することができる。電気に関する処理の実施、或いは低温又は高温の印加を可能にするために、1又はそれ以上の電極及び寸法の小さな温度プローブを使用することができる。
処理を行う前に、装置は、特定の活性剤を使用すべきであることを、或いは前記活性剤を特定の用量で使用すべきであることをユーザに提案することができる。
装置は、脂っぽい質感の多少、着色又は無着色、香りの有無、或いはダメージをすばやく又はそれほどすばやくなく隠したいという要望...などのユーザが表明する形及び/又は調製に関する優先度などの、ユーザが入力する情報に応じてこのような処理提案を行うことができる。
本発明の方法は、刺激感(かゆみ)などのユーザの一般的症状に関する情報を要求するステップを含むことができる。
提案例
実施例1
この例では、塗布システムを、図4に示すようにケラチン物質と接触することによって合成物を塗布するように構成する。この図に示すように、塗布システムは、ハンドピースのハウジング63に対して固定されたケーシング69を含むことができ、この中に、可動部分86が弾性的な復帰部材87からの反作用に抗してZ軸に沿って移動できるようにする電磁石85を受け入れることができる。この部材は、ストロークを制限して動きを減衰させ、皮膚に対する突発的衝撃を避けるようにする。
図示の例の可動部分86は、電磁石85が電気的に励起されるとケラチン物質と接触するように設計されたアプリケータ部材90を保持する。
電磁石85の励起が中断すると、弾性的な復帰部材87が可動部分86を後方へ戻す。
可動部分86の復帰運動を適応させるために、塗布システムは、可動部分86の後方への動きが所定のストロークを上回ると圧縮される弾性的な復帰部材などの形のダンパ部材95を含むことができる。
図示のように、可動部分86は、ケラチン物質上に塗布するための合成物を含むとともに塗布部材90と連通するタンク100を含む。
一例として、タンク100はプラスチック材料で作成され、端部が開放され、アプリケータ部材90を構成するフェルトペンにより終端する。多孔性のフェルトペンは、タンクと連通する。従って、タンクに含まれる合成物が毛細管現象によりフェルトペン内に移動することができる。その他のアプリケータ部材90を使用することもできる。
一例として、可動部分86は、鉄製のリングによって磁性を有し、約2cmなどの長さを有する。タンク100は、リングに結合することができる。
例えば中央に孔が開いたU字形の軟鉄片で作製された部分85bに電磁石の巻線85aを含めることができる。U字形には、コイルが生み出す磁場を中心に集めるという利点があり、これにより可動部分を引きつけて図4の左側へ動かす。
図6に示すように、ハンドピース又はこのハンドピースがデータを交換する基地局などの装置内に回路を組み込むことができ、この回路は、Altera社製のCycloneIII EPC3という品番のプログラマブル論理アレイなどを含むプロセッサ装置12に直列接続などの接続を介して接続された6つの押しボタン220及び3つの液晶ディスプレイ200を含む。
装置は、プロセッサ装置12のためのEPROMタイプのメモリなどのメモリ206と、アナログ/デジタル変換器208と、24MHzで動作する発振器209と、例えば増幅器モジュール210と、電流源213と、一般的な電源215とを含むことができる。スイッチが入ると、プロセッサ装置12の動作を制御するプログラムがメモリ206からロードされる。
図6に示すように、装置は、オン/オフボタン277と、公差から外れた領域を検出したことをユーザに知らせるランプ278とを含むこともできる。
図5に示すように、検出システムは、白色光を発するLED70aと、例えばHULV370〜510という品番を有し、約370nmの波長で発光するHEROという商標の2つのUV LED70b及び70cとを含むことができる。白色光を発するLEDの方に向けて、赤色フィルタに関連する例えばC30807タイプの光検出器71aが配置される。2つのUV LED70b及び70cの方に向けて、それぞれ赤色及び緑色フィルタを備えた、例えばC30807タイプの2つの光検出器71b及び71cが配置される。
LEDは、光検出器として、一例として検出システムに対向する面を見るように、例えば約1.5センチメートルの深さで45°中心方向へ向けられる。
LEDは、光を前記方向に集光するレンズを備えることができ、光が受光器の方に直接照射されるのを防ぐための少量の保護物を備えることもできる。
電流源213は、検出システムのLED70a〜70cに給電する。
3つの受光器71a〜71cは、アナログ/デジタル変換器208に接続される。
一例として、アナログ/デジタル変換器208は、Analog Device社製の6入力アナログマルチプレクサを組み込んだ6つの入力部を有するAD7794変換器であり、入力部の3つのみと変換器の出力部とを使用する。
例えば、電力増幅器210は、アプリケータ部材90を保持する可動部分86が動き出せるようにするために、演算増幅器及び数アンペアの電流を生成するのに適した電力トランジスタから構成される電力段を含む。
塗布中、検出は非作動にすることができる。例えば、検出システムからのデータをゼロに設定することができ、そこに到達する値がゼロの場合、塗布を無効とするようにプロセッサ装置をプログラムすることができる。ハンドピースは、起動及び/又は検出を非作動にするためのボタン、特に指を置く場所に近いボタンを備えることができ、例えばこのボタンを使用すると、プロセッサ装置へゼロの測定値が送信される。
一例として、プロセッサ装置12は、以下の機能を遂行するように構成される。
1)6つの調整ボタン220からの捕捉。個々のボタンは、8ビットレジスタを増加又は減少させることによって8ビットレジスタを変更する役目を果たし、説明する例では、これを3つのレジスタRthresh、FluoRthresh及びFluoGthreshに適用する。
2)3つのレジスタRthresh、FluoRthresh及びFluoGthreshの値をディスプレイ200へ送信する。一例として、送信はASCIIコードの形でシリアルリンクを介して行われる。
3)3つの受光器71a〜71cからのアナログデータを接続部279を介して継続的に受信し、アナログデータを、例えば16ビットで符号化された数字の形のデジタル値Rmeasured、FluoRmeasured及びFluoGmeasuredに100ヘルツ(Hz)などの速度で順次変換する変換器208を制御する。
4)直列タイプなどの接続部230を介して受信される、変換器208からのデジタル捕捉。
5)必要な場合、例えば、成分Rmeasured、FluRmeasured及びFluoGmeasuredを16ビットから8ビットに変換すること、
6)比較演算、すなわち、例えば、
measuredをRthreshと比較し、FluoRmeasuredをFluoRthreshと比較し、FluoGmeasuredをFluoGthreshと比較。
・Rmeasured<Rthresh AND FluoRmeasured<FluoRmeasured AND FluoGmeasured<FluoGthreshの場合、プロセッサ装置は印刷命令を生成しない。
・Rmeasured≧Rthresh OR FluRmeasured≧FluoRthresh OR FluoGmeasured≧FluoGthreshの場合、印刷がトリガされ、インジケータライト278が点灯する。
・Rmeasured=0 AND FluoRmeasured=0 AND FluoGmeasured=0の場合、他の演算の結果に関係なく、プロセッサ装置は印刷命令を生成しない。
一例として、プローブ合成物は、水及びアルコール(水70重量%、エタノール30重量%)中のABDFと、0.1%のC8632(2−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)vinyl−ethypryidinium ethyl sulfateとの溶液であり、パーセンテージは重量比である。
5分待った後などに溶液が乾燥すると、皮膚をすすいで乾燥させ、皮膚に装置を塗布してプローブ合成物を塗布した範囲全体の上を移動させる。
閾値Rthresh、FluoRthresh及びFluoGthreshを、白色光を発するLED70aの方に向いた光検出器71aによって供給された信号がレベルRthreshを上回った場合に印刷がトリガされるように設定する。
従って、装置は、ピンクがかった領域により構成される、又は刺激により又は少しの局所的な感染症により赤みを帯びたダメージを処理することができる。タンク100は、黄土色の色素などに基づくマスキング合成物及び/又はエタノールと水の混合などの殺菌剤を含むことができ、従ってこの合成物がダメージを検出した箇所に塗布される。
UV LED70bの方に向いた赤色フィルタを備えた光検出器71bからの信号FluoRmeasuredがレベルFluoRthreshを上回ると、印刷がトリガされる。従って、装置は、過剰酸化によってアニオン化した領域を処理することができる。タンク100は、4重量%のカチオン表面活性剤、6重量%の脂肪アルコール及び水などを含むカチオン合成物を含むことができる。
対応するUV LED70cの方に向いた緑色フィルタを備えた光検出器71cからの値FluoGmeasuredがFluoGthreshを上回ると、印刷がトリガされる。従って、装置は、過剰グルタチオン活性によりシステインが豊富になった領域を処理することができる。この結果、タンクは、水中に2重量%の過酸化ベンゾイルなどの酸化剤を含むことができる。
一般に、ユーザは、行っている検出に応じて選択した合成物でタンク100を満たすことができる。
変形例では、装置が複数のタンクを有することができ、ユーザは、マイクロ流体システムを制御するセレクタに作用することなどにより、塗布するための合成物を選択することができる。変形例では、装置が、使用する様々な合成物に固有のアプリケータヘッドを有する。
より一般的には、他の装置を使用して、過剰酸化によりアニオン化された領域、又は過剰グルタチオン活性によりシステインが豊富になった領域を処理することもできる。
実施例2
実施例1の装置を、検出システムの前を毛髪を通過させながら誘導できるようにする櫛を設けることにより、ケラチン繊維上での使用に適合ように修正した。
繊維は、実施例1と同じC8632を含むプローブ合成物で処理することができる。
ダメージを検出するたびに、例えば、UV LED 70bの方に向けて配置された、赤色フィルタを備えた光検出器71bからの信号FluoRmeasuredが閾値を上回ったときなどに、装置は、シリコンオイル中のメチルヘプチルシアノアクリレートなどの重合性化合物を塗布することができる。重合は、乾燥時に穏やかかつ長く続く効果で行われる。一般には、他の装置を使用して重合性化合物を塗布することもできる。
実施例3
装置は、皮膚との摩擦を表わす雑音を感知するためのマイクを含む。
装置は、例えば図8に示すような電子部品回路、及び図7の塗布システムで作成することができる。
Projects Unlimited社によりPUM3546L−Rという品番で販売されている種類の一方向性マイクなどによって構成されるマイク310を、図7に示すようなケーシング69に固定することができる。
ハンドピースの正面にPTFEリングなどのリング315を固定することもできる。このリング315は、皮膚が粗い場合に皮膚と接触して雑音を生み出す。これにより、プリントヘッドの可動部分86が中心を通過できるようになる。
この例では、プロセッサ装置12がいくつかの機能を実行する。
1)4つの調整ボタン220からの捕捉。個々のボタン220は、8ビットで符号化したレジスタなどのレジスタを増加又は減少させることによりレジスタを進ませ、これをSlimit及びSactionという2つのレジスタに適用する。
2)AnalogDevice社によりOP27GSZという品番で販売されている種類などの演算増幅器224を介して、マイク310から連続的にアナログデータを受信する変換器208を制御する。音量に関するアナログデータを、16ビットで符号化された数字の形のデジタル値に100Hzの速度で順次変換する。
3)シリアル周辺インターフェイス(SPI)タイプのリンクなどのシリアルリンク229を介して受信される変換器208からのデジタル捕捉。
4)音量の数値を16ビットから8ビットに変換して、Smeasuredというレジスタに記憶する。
5)3つのレジスタSmin、Smax及びSmeasuredの値をディスプレイ200に供給し、これをシリアルリンクを介して、及びASCIIコードの形で行う。
プロセッサ装置12によって比較演算を行うことができ、具体的には、以下のようにSmeasuredをSlimit及びSactionと比較することができる。
・Smeasured>Sactionの場合、プロセッサ装置が、1/20秒などの持続時間d1のパルスでの印刷を命令する。
・Smeasured>Slimitの場合、プロセッサ装置が、ハンドピース上に存在するインジケータライト278を点灯させる。
従って、プロセッサ装置は、論理演算の結果が印刷を許可する場合、供給されるパルスの持続時間を調整することができる。例えば、それぞれ1/20s及び1/5sなどに等しい2つの印刷持続時間d1及びd2を提供することができる。
印刷中、すなわち可動部分が皮膚の方へ進んでいる間、マイクからの捕捉は切断される。可動部分が生み出す雑音によって装置が起動されるべきではない。
プローブ合成物は、付着基部を塗布すること、及びその後付着基部上に粒子を塗布することによる2つの段階で形成される。
例えば3重量%の付着粒子(アメリカのAPI社製のGel−Tac)を含む基部を皮膚に塗布し、その後この合成物が乾くまで、強くこすり過ぎて粒子が固まらないように注意しながら皮膚上でこする。
その後、前に処理した領域にシリカ粒子を振りかけ、皮膚上で装置を動かす。
一例として、タンク100は、Smeasured>Sactionの場合などに装置が大きな摩擦を検出するとすぐに、すなわち、好ましくはしわなどの盛り上がった部分を有する領域上に塗布するDow Corning社製の反応性シリコンなどの重合できる合成物を含む。
一般には、他の装置を使用して、重合可能な化合物を塗布することもできる。
実施例4
この例では、装置は、図9に示すように並んで配置されたような4つのプリントヘッドを有し、各々が例えば2.5cmの幅を有し、例えば0.5cm離間される。
様々なヘッドのアプリケータ部材90は、例えば関連するタンクよりも広い。
図7の例のリング315は、4組の歯318に置き換えられており、これらの個々の歯は例えば1.2mmの幅及び1cmの長さを有し、2つの連続する歯は例えば1.2mm離間される。歯は、例えば丸くなった端部を有する。例えば、歯318の個々の組は2.5cmの長さを有する。
歯318の組は、アプリケータ部材90の前にハンドピースの進行方向に例えば5mm前方に配置され、シリコン製のエラストマガスケットなどの振動吸収材料によりハンドピースの後面に固定される。
歯318の組の近くには、4つの一方向性マイクが皮膚の方に向けて配置される。
基地局により、4つのプリントヘッドを互いに独立して作動させることができる。
4つの対応するタンクは、80:20の水及びエタノール混合物中の2重量%のシリコン/アミンなどのケア用生成物で満たされる。
2つの溶液を連続的に塗布することにより、プローブ合成物を形成する。pH8.5の6%炭酸アンモニウムを含む第1の溶液を毛髪上に塗布する。その後、pH7.5の6%カリウム臭素酸塩を含む第2の溶液を塗布する。
乾燥後、毛髪をすすいでヘアドライヤで乾燥すると、装置を毛髪上に配置し、毛髪の長さ方向に沿って一掃する。
タンクの各々は、Dow Corning社製の反応性シリコンなどの重合性合成物を含み、装置が高いレベルの摩擦を検出するとすぐに、すなわち好ましくは傷んだ領域にこの合成物を塗布する。
実施例5
ワックス状化合物又は高分子膜又は油などの摩耗を受けるように設計された化合物と混合された蛍光剤を含むプローブ合成物が皮膚又は毛髪上に被着し、化合物が消滅した領域を光学検出などによって検出する。処理は、プローブ合成物が摩耗を示す箇所で行うことができる。
実施例6
Mexomer樹脂(Chimex社製)に基づく膜などの、エタノール中で5%溶解した蛍光化合物を含む高分子膜を皮膚上に被着させる。蛍光化合物は、例えば化合物UVXPBR(アメリカ合衆国ニュージャージ州Carlstadt、LDP−LLC社製)である。乾燥後、膜は、使用中に2、3時間後に摩耗する。
装置は、不可視光線を励起することにより、及び赤色領域内の光を捕捉することにより蛍光性を検出する。装置は、蛍光性を失った領域が、侵された、傷ついた、すり減った...可能性のある領域と考える。これらの領域上にケア用生成物(油、保湿クリーム)を塗布する。
実施例7
この例では、汗腺又はこれらの周囲を870nmなどの波長の光線で照射してこれらの活性を抑える化粧的処理を行う。
ニンヒドリンなどの蛋白質のような、汗の中に存在する化合物を浮き彫りにする染料を使用する。例えばカメラ及び画像分析器プログラムを含む検出システムにより、紫外光によって見えるようになるしみが検出される。
その後、走査及び照明制御システムを使用して、染料により浮き彫りになった領域の方へ光放射が導かれる。
「1つの〜を含む(comprising a)」という表現は、「少なくとも1つを含む(comprising at least one)」と同期すると理解されたい。
12 プロセッサ装置
200 液晶ディスプレイ
206 メモリ
208 変換器
209 発振器
210 増幅器モジュール
215 電源
220 調整ボタン
223 電流源
224 演算増幅器
229 シリアルリンク
277 オン/オフボタン
278 ランプ

Claims (15)

  1. ヒトのケラチン物質を化粧的に処理する非治療的方法であって、
    前記ケラチン物質と所定の態様で相互作用するのに適したプローブ合成物を前記ケラチン物質に塗布するステップと、
    装置を使用して前記プローブ合成物と前記ケラチン物質との間の任意の相互作用を自動的に検出するステップと、
    前記プローブ合成物が相互作用した前記態様に応じて前記ケラチン物質に化粧的処理を自動的に行うステップと、を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記プローブ合成物が相互作用した1又はそれ以上の場所を自動的に検出するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 検出を光学的に行う、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記プローブ合成物が少なくとも1つのダメージを示した場所の自動処理を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記処理が、前記ダメージ上に化粧的合成物を塗布するステップを含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記合成物が、前記ケラチン物質の色と一致する色を有する、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記プローブ合成物が、前記ケラチン物質と化学的に相互作用する、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記プローブ合成物が、少なくとも1つの蛍光プローブ化合物を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の方法。
  9. ヒトのケラチン物質に塗布するための、及び前記ケラチン物質と所定の態様で相互作用するのに適したプローブ合成物と、
    前記合成物を塗布した箇所のケラチン物質に接触させるか、該ケラチン物質の近くに配置するための装置(10)と、を備え、前記装置が、前記プローブ合成物が前記ケラチン物質と所定の態様で相互作用した場所を検出するのに適した検出システム(11)を含み、
    前記装置が、前記検出システムにより実施される検出に応じて前記ケラチン物質を自動的に処理するように構成される、ことを特徴とする組立体。
  10. 前記装置が、前記プローブ合成物により示されるダメージの存在を前記装置が検出した箇所に合成物を自動的に塗布するための塗布システム(13)を含む、ことを特徴とする請求項9に記載の組立体。
  11. 前記塗布システムが、インクジェット又はミニスプレープリントヘッドを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の組立体。
  12. 前記塗布システムが、前記ケラチン物質と接触するアプリケータ部材(90)を含む、ことを特徴とする請求項10に記載の組立体。
  13. 前記装置が、前記処理をトリガする閾値を調整できるようにするインターフェイス(14)を含む、ことを特徴とする請求項9から請求項12のいずれか1項に記載の組立体。
  14. 前記装置が、前記検出システム(11)を含むハンドピース(60)を含む、ことを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載の組立体。
  15. 空間検出分解能が、少なくとも1つの方向において1cmよりも良好である、ことを特徴とする請求項9から請求項14のいずれか1項に記載の組立体。
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