JP2011515346A5 - - Google Patents

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JP2011515346A5
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本発明を単なる例として、添付の図面を参照して、以下により詳細に説明する。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
次式を有する錯体を合成する方法であって、
[L MO
式中、L は三座配位子であり、MはTc及びReから選択される金属であり、nは−2から+1の電荷であり、前記方法は、
a)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩と還元剤及びL との反応、又は
b)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩とルイス酸及びL との反応
を含み、合成(a)又は(b)が水性媒質中で行われる、方法。
(項目2)
a)i)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩と還元剤の反応、ii)L と生成したTc若しくはRe種それぞれとの配位、及びiii)(VII)酸化状態への該Tc若しくはRe種の酸化、
又は
b)i)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩とルイス酸の反応、及びii)L と生成したTc若しくはRe種それぞれとの配位
を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
(a)で使用される前記還元剤がルイス塩基である、項目1又は項目2に記載の方法。
(項目4)
(a)で使用される前記還元剤がホスフィンである、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記ホスフィンが無機又は有機高分子に結合した、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記ホスフィンがアルキル又はアリール置換された、項目4又は5に記載の方法。
(項目7)
前記還元剤が、亜リン酸塩、亜硫酸塩、次亜リン酸塩及び水素化物から選択される、項目1から3のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記反応が食塩水中で行われる、いずれかの先行項目に記載の方法。
(項目9)
が、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基を有する、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基を有する、三座配位子を表す、いずれかの先行項目に記載の方法。
(項目10)
が1個以上のリンカー基を有し、そのいずれも標的部分の付加に適切な官能基を持たないときには、該リンカー基は少なくとも2個の炭素原子を含むという前提の、項目9に記載の方法。
(項目11)
がトリアザシクロノナン、トリアミノシクロヘキサン、トリスピラゾリルメタン、ビスピラゾリルアセタート、トリスピラゾリルボラート又は対応するイミダゾリル種である、いずれかの先行項目に記載の方法。
(項目12)
が、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基でN置換され、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基でN置換された、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記リンカー基の少なくとも1個が、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキル及びアルカリール基から選択され、該リンカー基のいずれも、標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基で更に置換することができる、項目9又は項目12に記載の方法。
(項目14)
標的部分の付加を容易にするのに適切な前記官能基が、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、ハロゲン、スルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルアミド、アリールスルホニルアミド、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、ホスホニル、ホスファート及びシアノから選択される、項目9、12及び13のいずれかに記載の方法。
(項目15)
と前記還元剤、又はL と前記ルイス酸が、これら2成分の付加体又は複合体の形で同時に提供される、いずれかの先行項目に記載の方法。
(項目16)
次式を有する錯体の水溶液を含む組成物であって、
[L MO
式中、L は三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、該組成物が、項目1から15のいずれかに記載の方法によって得られる、又は得ることができる、組成物。
(項目17)
次式を有する錯体であって、
[L MO
式中、L は三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、ただしL は、ジ−1H−ピラゾール−1−イルアセタート、ビス(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセタート、1,1,1−メタントリイルトリス(1H−ピラゾール)、1,1,1−メタントリイルトリス(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール)、1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,7−トリメチルトリアザシクロノナン、1,4,7−トリチアシクロノナン、ヒドロトリス(1−ピラゾリル)ボラート又は[(η −C )Co{P(OR) (=O)} ではなく、Rはメチル又はエチルである、錯体。
(項目18)
次式を有する錯体であって、
[L MO
式中、L は、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基を有する、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基を有する、三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、ただし、L が1個以上のリンカー基を有し、そのいずれも標的部分の付加に適切な官能基を持たないときには、該リンカー基の少なくとも1個は少なくとも3個の炭素原子を含む、錯体。
(項目19)
前記Tcが 99m Tc、 94 Tc又は 94m Tcである、項目17又は項目18に記載の錯体。
(項目20)
前記Reが 186 Re又は 188 Reである、項目17又は項目18に記載の錯体。
(項目21)
標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基が、場合によってはリンカー基によって、L に結合している、項目17から20のいずれかに記載の錯体。
(項目22)
がトリアザシクロノナン、トリスピラゾリルメタン、ビスピラゾリルアセタート、トリスピラゾリルボラート又は対応するイミダゾリル種である、項目17から21のいずれかに記載の錯体。
(項目23)
が、場合によってはリンカー基によって、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基でN置換されたか、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基でN置換された、項目22に記載の錯体。
(項目24)
前記N置換基の少なくとも1個が、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキル及びアルカリール基から選択されるリンカー基であり、該リンカー基のいずれも、標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基で更に置換することができる、項目23に記載の錯体。
(項目25)
標的部分の付加を容易にするのに適切な前記官能基が、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、ハロゲン、スルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルアミド、アリールスルホニルアミド、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、ホスホニル、ホスファート及びシアノから選択される、項目18及び21から24のいずれかに記載の錯体。
(項目26)
前記リンカー基の少なくとも1個がベンジル又はフェニル部分を含む、項目18及び21から25のいずれかに記載の錯体。
(項目27)
前記ベンジル部分がカルボキシル基で置換された、項目26に記載の錯体。
(項目28)
前記配位子L が、標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基によって標的部分と複合化することによって改変された、項目18及び21から27のいずれかに記載の錯体。
(項目29)
前記標的部分が、ポリペプチド、ペプチド、アミノ酸、糖、多糖、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴ及びポリヌクレオチド、成長因子、ホルモン、抗体、抗体断片、内因性神経伝達物質、ビタミン、並びに生物学的標的に対する配位子である合成又は半合成薬剤からなる群から選択される、項目28に記載の錯体。
(項目30)
1種類以上の薬学的に許容される賦形剤と一緒に項目17から29のいずれかに記載の錯体を含む、薬剤組成物。
(項目31)
前記錯体の水溶液の形である、項目30に記載の組成物。
(項目32)
前記溶液のpHが約5から約9である、項目31に記載の組成物。
(項目33)
次式を有する錯体を精製する方法であって、
[L MO
式中、L は三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、該方法が、錯体の非精製溶液を、[L TcO 又は[L ReO と反応可能な官能基を有する無機又は有機高分子基質と接触させ、続いて該高分子基質を洗浄して非結合材料を除去することを含む、方法。
(項目34)
前記無機又は有機高分子基質が有する前記官能基が、[L MO との反応において還元剤又はルイス酸として作用する能力を有する、項目33に記載の方法。
(項目35)
酸化条件下で前記無機又は有機高分子基質からの前記錯体のその後の切断を更に含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
切断が曝気水を使用して行われる、項目35に記載の方法。
(項目37)
[L MO のジオラト誘導体を合成する方法であって、該方法が、項目14に記載の組成物又は項目17に記載の錯体と、アルケン、アルキン又はアルケニル若しくはアルキニル基含有種との反応を含み、L 、M及びnが項目1と同じ意味を有する、方法。
(項目38)
前記アルケニル又はアルキニル基が、標的部分の一部を形成する、又は標的部分と結合した、項目37に記載の方法。
(項目39)
式[L MO(OC(R1R2)C(R3R4)O)] 又は[L MO(OC(R1)=C(R2)O)] を有する[L MO のジオラト誘導体の水溶液を含む組成物であって、M、L 及びnは項目1で定義されたのと同じ意味を有し、R1、R2、R3及びR4は、H、標的部分、標的部分に付加した又は標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基、及びかかる官能基を有する又は有し得るリンカー基から独立に選択され、該組成物が項目37に記載の方法によって得られる又は得ることができ、該方法が水性媒質中で実施される、組成物。
(項目40)
式[L MO(OC(R1R2)C(R3R4)O)] 又は[L MO(OC(R1)=C(R2)O)] を有する[L MO のジオラト誘導体であって、M、L 及びnは項目17と同じ意味を有し、項目17の条件が適用され、R1、R2、R3及びR4はH、標的部分、標的部分に付加した又は標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基、及びかかる官能基を有する又は有し得るリンカー基から独立に選択される、ジオラト誘導体。
(項目41)
R1、R2、R3及び/又はR4が、リンカー基を介して前記錯体に結合することができる標的部分、該標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基、又はその組合せである、それぞれ項目39又は項目40に記載のジオラト誘導体又は組成物。
(項目42)
療法又は診断に使用される、項目17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体、又は項目16若しくは項目39に記載の組成物。
(項目43)
器官血液潅流障害及び/又は低酸素状態の診断及び/又は画像化、又は腫よう血液潅流及び/又は低酸素の測定及び/又は画像化に使用される、項目17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体、又は項目16若しくは項目39に記載の組成物。
(項目44)
器官血液潅流障害及び/又は低酸素状態の診断及び/又は画像化、又は腫よう血液潅流及び/又は低酸素の測定及び/又は画像化のための医薬品の調製における、項目17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体又は項目16若しくは項目39に記載の組成物の使用。
(項目45)
被験体における器官血液潅流障害及び/又は低酸素状態の診断、又は腫よう血液潅流及び/又は低酸素の測定及び/又は画像化の方法であって、項目17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体又は項目16若しくは項目39に記載の組成物の該被験体への投与を含む、方法。
(項目46)
前記方法は、投与後に前記被験体内の前記錯体の位置に関連したデータの取得を更に含む、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記方法は、前記取得データに基づく画像の作成を更に含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
被験体における器官血液潅流及び/又は低酸素状態、又は腫よう血液潅流及び/又は低酸素を画像化する方法であって、項目17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体又は項目16若しくは項目39に記載の組成物の該被験体への投与、投与後の該被験体内の該錯体の位置に関連したデータの取得、及び該取得データに基づく画像の作成のステップを含む、方法。
(項目49)
前記器官が心臓及び肺から選択される、項目43に記載の錯体、項目44に記載の使用、又は項目45から48のいずれかに記載の方法。

Claims (46)

  1. 次式を有する錯体を合成する方法であって、
    [LMO
    式中、Lは三座配位子であり、MはTc及びReから選択される金属であり、nは−2から+1の電荷であり、前記方法は、
    a)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩と還元剤及びLとの反応、又は
    b)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩とルイス酸及びLとの反応
    を含み、合成(a)又は(b)が水性媒質中で行われる、方法。
  2. a)i)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩と還元剤の反応、ii)Lと生成したTc若しくはRe種それぞれとの配位、及びiii)(VII)酸化状態への該Tc若しくはRe種の酸化、
    又は
    b)i)過テクネチウム酸塩若しくは過レニウム酸塩とルイス酸の反応、及びii)Lと生成したTc若しくはRe種それぞれとの配位
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. (a)で使用される前記還元剤がルイス塩基である、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. (a)で使用される前記還元剤がホスフィンである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記ホスフィンが無機又は有機高分子に結合した、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ホスフィンがアルキル又はアリール置換された、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記還元剤が、亜リン酸塩、亜硫酸塩、次亜リン酸塩及び水素化物から選択される、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  8. 前記反応が食塩水中で行われる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. が、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基を有する、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基を有する、三座配位子を表す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. が1個以上のリンカー基を有し、そのいずれも標的部分の付加に適切な官能基を持たないときには、該リンカー基は少なくとも2個の炭素原子を含むという前提の、請求項9に記載の方法。
  11. がトリアザシクロノナン、トリアミノシクロヘキサン、トリスピラゾリルメタン、ビスピラゾリルアセタート、トリスピラゾリルボラート又は対応するイミダゾリル種である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. が、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基でN置換され、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基でN置換された、請求項11に記載の方法。
  13. 前記リンカー基の少なくとも1個が、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキル及びアルカリール基から選択され、該リンカー基のいずれも、標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基で更に置換することができる、請求項9又は請求項12に記載の方法。
  14. 標的部分の付加を容易にするのに適切な前記官能基が、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、ハロゲン、スルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルアミド、アリールスルホニルアミド、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、ホスホニル、ホスファート及びシアノから選択される、請求項9、12及び13のいずれかに記載の方法。
  15. と前記還元剤、又はLと前記ルイス酸が、これら2成分の付加体又は複合体の形で同時に提供される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 次式を有する錯体の水溶液を含む組成物であって、
    [LMO
    式中、Lは三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、該組成物が、請求項1から15のいずれかに記載の方法によって得られる、又は得ることができる、組成物。
  17. 次式を有する錯体であって、
    [LMO
    式中、Lは三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、ただしLは、ジ−1H−ピラゾール−1−イルアセタート、ビス(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセタート、1,1,1−メタントリイルトリス(1H−ピラゾール)、1,1,1−メタントリイルトリス(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール)、1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,7−トリメチルトリアザシクロノナン、1,4,7−トリチアシクロノナン、ヒドロトリス(1−ピラゾリル)ボラート又は[(η−C)Co{P(OR)(=O)}ではなく、Rはメチル又はエチルである、錯体。
  18. 次式を有する錯体であって、
    [LMO
    式中、Lは、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基を有する、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基を有する、三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、ただし、Lが1個以上のリンカー基を有し、そのいずれも標的部分の付加に適切な官能基を持たないときには、該リンカー基の少なくとも1個は少なくとも3個の炭素原子を含む、錯体。
  19. 前記Tcが99mTc、94Tc又は94mTcである、請求項17又は請求項18に記載の錯体。
  20. 前記Reが186Re又は188Reである、請求項17又は請求項18に記載の錯体。
  21. 標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基が、場合によってはリンカー基によって、Lに結合している、請求項17から20のいずれかに記載の錯体。
  22. がトリアザシクロノナン、トリスピラゾリルメタン、ビスピラゾリルアセタート、トリスピラゾリルボラート又は対応するイミダゾリル種である、請求項17から21のいずれかに記載の錯体。
  23. が、場合によってはリンカー基によって、標的部分の付加を容易にするのに適切な1個以上の官能基でN置換されたか、又はかかる官能基を有し得る1個以上のリンカー基でN置換された、請求項22に記載の錯体。
  24. 前記N置換基の少なくとも1個が、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキル及びアルカリール基から選択されるリンカー基であり、該リンカー基のいずれも、標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基で更に置換することができる、請求項23に記載の錯体。
  25. 標的部分の付加を容易にするのに適切な前記官能基が、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、ハロゲン、スルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルアミド、アリールスルホニルアミド、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、ホスホニル、ホスファート及びシアノから選択される、請求項18及び21から24のいずれかに記載の錯体。
  26. 前記リンカー基の少なくとも1個がベンジル又はフェニル部分を含む、請求項18及び21から25のいずれかに記載の錯体。
  27. 前記ベンジル部分がカルボキシル基で置換された、請求項26に記載の錯体。
  28. 前記配位子Lが、標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基によって標的部分と複合化することによって改変された、請求項18及び21から27のいずれかに記載の錯体。
  29. 前記標的部分が、ポリペプチド、ペプチド、アミノ酸、糖、多糖、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴ及びポリヌクレオチド、成長因子、ホルモン、抗体、抗体断片、内因性神経伝達物質、ビタミン、並びに生物学的標的に対する配位子である合成又は半合成薬剤からなる群から選択される、請求項28に記載の錯体。
  30. 1種類以上の薬学的に許容される賦形剤と一緒に請求項17から29のいずれかに記載の錯体を含む、薬剤組成物。
  31. 前記錯体の水溶液の形である、請求項30に記載の組成物。
  32. 前記溶液のpHが約5から約9である、請求項31に記載の組成物。
  33. 次式を有する錯体を精製する方法であって、
    [LMO
    式中、Lは三座配位子を表し、MはTc及びReから選択される金属を表し、nは−2から+1の電荷であり、該方法が、錯体の非精製溶液を、[LTcO又は[LReOと反応可能な官能基を有する無機又は有機高分子基質と接触させ、続いて該高分子基質を洗浄して非結合材料を除去することを含む、方法。
  34. 前記無機又は有機高分子基質が有する前記官能基が、[LMOとの反応において還元剤又はルイス酸として作用する能力を有する、請求項33に記載の方法。
  35. 酸化条件下で前記無機又は有機高分子基質からの前記錯体のその後の切断を更に含む、請求項34に記載の方法。
  36. 切断が曝気水を使用して行われる、請求項35に記載の方法。
  37. [LMOのジオラト誘導体を合成する方法であって、該方法が、請求項14に記載の組成物又は請求項17に記載の錯体と、アルケン、アルキン又はアルケニル若しくはアルキニル基含有種との反応を含み、L、M及びnが請求項1と同じ意味を有する、方法。
  38. 前記アルケニル又はアルキニル基が、標的部分の一部を形成する、又は標的部分と結合した、請求項37に記載の方法。
  39. 式[LMO(OC(R1R2)C(R3R4)O)]又は[LMO(OC(R1)=C(R2)O)]を有する[LMOのジオラト誘導体の水溶液を含む組成物であって、M、L及びnは請求項1で定義されたのと同じ意味を有し、R1、R2、R3及びR4は、H、標的部分、標的部分に付加した又は標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基、及びかかる官能基を有する又は有し得るリンカー基から独立に選択され、該組成物が請求項37に記載の方法によって得られる又は得ることができ、該方法が水性媒質中で実施される、組成物。
  40. 式[LMO(OC(R1R2)C(R3R4)O)]又は[LMO(OC(R1)=C(R2)O)]を有する[LMOのジオラト誘導体であって、M、L及びnは請求項17と同じ意味を有し、請求項17の条件が適用され、R1、R2、R3及びR4はH、標的部分、標的部分に付加した又は標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基、及びかかる官能基を有する又は有し得るリンカー基から独立に選択される、ジオラト誘導体。
  41. R1、R2、R3及び/又はR4が、リンカー基を介して前記錯体に結合することができる標的部分、該標的部分の付加を容易にするのに適切な官能基、又はその組合せである、それぞれ請求項39又は請求項40に記載のジオラト誘導体又は組成物。
  42. 療法又は診断に使用するための組成物であって、請求項17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体、又は請求項16若しくは請求項39に記載の組成物を含む、組成物
  43. 器官血液潅流障害及び/又は低酸素状態の診断及び/又は画像化、又は腫よう血液潅流及び/又は低酸素の測定及び/又は画像化に使用するための組成物であって、請求項17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体、又は請求項16若しくは請求項39に記載の組成物を含む、組成物
  44. 器官血液潅流障害及び/又は低酸素状態の診断及び/又は画像化、又は腫よう血液潅流及び/又は低酸素の測定及び/又は画像化のための医薬品の調製における、請求項17から29、40及び41のいずれかに記載の錯体又は請求項16若しくは請求項39に記載の組成物の使用。
  45. 前記器官が心臓及び肺から選択される、請求項43に記載の組成物
  46. 前記器官が心臓及び肺から選択される、請求項44に記載の使用
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