JP2011512862A - 飼料組成物の調製 - Google Patents

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Abstract

本発明は、水産養殖飼料組成物の製造方法であって、タンパク質を含む飼料ペレットに、水、および、任意に脂質を吸収させる工程を含み、前記ペレットが、バインダーとして、植物種子粉末を含むことを特徴とする方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水産養殖に使用する飼料組成物の調製およびその使用に関する。
水産養殖において、養殖される種、通常、魚類または甲殻類は、一般的に、動物の成長および生存に必須のタンパク質および脂質を含むペレットで飼育される。前記飼料ペレットは、通常、押し出し成形で製造され、包装されて、前記養殖種に与える前に養殖場に輸送される。このような取扱いにおいて、前記ペレットには、耐久性およびコンパクトさが要求される。このため、飼料中に炭水化物をほとんど必要としない水性動物種であっても、水産養殖飼料ペレットには、通常、でんぷん、または、破砕された(例えば、粗い(gritty)、ハンマーミルされた)植物種子等のでんぷん含有原料が、バインダーとして含まれる。細かくした種子、すなわち粉末を、飼料ペレットのバインダーとして使用した場合、得られるペレットは、硬く、コンパクトになる。陸生動物または鳥類は、強力な顎またはくちばしを有するため、これらに対する飼料として、このことは問題にはならない。しかし、魚類用の飼料の場合は、通常、この結果を避けるために、代わりに破砕した(crushed)種子を使用する。
魚類の飼育は、陸生動物または鳥類の飼育とは異なる。前記飼育において、海産魚は、海水を取り込み、イオンバランスを維持しており、前記飼料ペレットは、海水より低い塩濃度の水を含むことが重要である。飼料ペレットが硬い場合、前記魚類は、前記ペレットを軟らかくし、摂取後に十分に分解するため、通常、周囲の水を消費しなければならない。したがって、飼料ペレットは、給餌前から比較的軟らかいことが重要である。このことは、当然ながら、前記養殖場への輸送のためのコンパクトさおよび耐久性の要求に矛盾する。
硬くコンパクトな飼料ペレットのさらなる問題は、当然ながら、水産養殖ケージの底を通り抜けて沈んでしまい、無駄になるという点である。さらに、硬くコンパクトなペレットは、給餌の際、不均一に水を吸収してしまい、前記ペレットは、外側は軟らかくなるが、内側は硬いままである。このため、前記魚類は、より多くの海水を消費しなければならないか、または、前述のように、無駄になってしまう。
寒冷地における水産養殖、特に魚類飼育には、さらなる問題がある。前記飼料ペレットを保存する環境温度が、前記ケージにおける水の凍結温度以下となる場合、水中におかれた、冷えた飼料ペレットは、前記ペレットの周囲に氷層が形成されてしまい、いくつかの点で、その効能が低下してしまう。氷で覆われた硬いペレットは、そのまま飲み込まれ、消化されずに排泄されてしまう。
水産養殖飼料ペレットに関するこれらの問題への対応の一つとして、水産養殖の作業現場で、前記ペレットに水を吸収させる方法がある。この方法は、例えば、WO02/28199(特許文献1)に記載されており、前記ペレットを水に浸し、減圧して取り込まれた空気を除去し、ついで、過度の圧力をかけて前記ペレット中に可能な限り多量の水を含ませ、そして、給餌する。
国際公開第02/28199号パンフレット
驚くことに、本発明者等は、バインダーとして種子粉末(flour)を使用する水産養殖飼料ペレットに、この技術を適用すれば、前記ペレットの柔軟化および膨張化の能力、すなわち、淡水を吸収して、前記魚類のイオンバランス問題を低減するという能力を、著しく向上できること、例えば、破砕した種子を使用する場合と比較して、約5倍有意に向上することを見出した。比較として、ふるいにかけた小麦粉を15重量%で使用して作製した飼料ペレットおよび破砕した小麦を15重量%で使用して作製した飼料ペレットは、それぞれ、1kgあたり0.3Lおよび1.6Lの水分吸収値を示した。例えば、50℃等の高温において、粉末のでんぷんは、水分吸水能が向上することが知られている。ここで、この膨張は、環境温度(0℃以下でもよい)で観察されることに留意すべきである。したがって、驚くことに、種子粉末を使用することは、望ましくない不利な点というよりむしろ、利点であるということが見出された。
本発明の一局面は、養殖水産動物(具体的には、魚類および甲殻類、特に、海産動物、具体的には、ネット、タンク、ケージ内の動物)の飼育方法であって、水を吸収させた、タンパク質および脂質を含む飼料ペレットを、前記動物が飼育されている水中に給餌する工程を含み、前記ペレットが、バインダーとして、植物種子粉末を含むことを特徴とする方法を提供する。
本発明のその他の局面は、水産養殖飼料組成物の製造方法であって、タンパク質を含む飼料ペレットに、水、および、任意に脂質を吸収させる工程を含み、前記ペレットが、バインダーとして、植物種子粉末を含むことを特徴とする方法を提供する。
図1は、水産養殖飼料ペレットに水を導入する装置の模式図である。
本発明の組成物において、前記ペレットは、水膨張性であり、好ましくは、分解前において、1kgあたり0.1L以上の(淡)水を吸収可能であり、より好ましくは、1〜7Lであり、具体的には、1〜4L、特に、1〜2L、より特に、1.2〜1.8L、例えば、約1.5L程度である。
前記ペレットは、必要に応じて、例えば、抗生物質および経口ワクチン等の薬剤等の任意の治療剤を含まなくてもよい。
前記ペレットは、便宜上、従来の水産養殖飼料ペレットと同様に、実質的な含有量でタンパク質および脂質を含有する。このため、乾燥重量を基準として、前記ペレットは、一般的には、40〜80重量%のタンパク質、具体的には、50〜75重量%のタンパク質を含有し、また、5〜40重量%の脂質、具体的には、6〜35重量%の脂質(例えば、魚油)を含有する。
本発明のペレットおよび本発明の方法に使用される前記ペレットは、通常、押し出し成形で調製され、この成形工程により、ペレット原料は、化学的および構造的に修飾される。したがって、種子粉末を含むペレットは、原料として、種子粉末を使用して形成されたペレットを意味する。
本発明の方法において、前記水吸収工程は、単に、水、好ましくは(海水に対する)淡水中に前記ペレットを浸すだけでもよい。具体的には、前記ペレットを浸し、減圧し、ついで、過剰な圧力をかけることが好ましい。この点について、WO02/28199の内容を参照としてここに取り込む。
前記飼料ペレットには、前記水吸収工程に先立ち、予め脂質を吸収させてもよく、必要に応じて、例えば、水と脂質とのエマルジョンまたはゲルを使用して、脂質を水と同時に吸収させてもよい。この点について、WO2006/098629の内容も参照として取り込む。
前記飼料ペレットは、前記養殖場への輸送に先立って、着色剤、経口ワクチン、薬剤等の添加物を添加して、飼育される前記動物のニーズに合わせてもよい。例えば、水または脂質に溶解または分散させた物質の添加は、前記飼料ペレットが脂質、脂質および水、または水を吸収する際に行ってもよい。この方法によれば、“標準”の未添加の飼料は、少数で十分であり、おそらく選択する魚類種に応じて、養殖場主自身が標準飼料を修飾して、季節、発育段階または魚類種に適したものを製造することができる。この方法によれば、飼料の価格および使用の効果を最適化できる。
したがって、本発明の方法の好ましい態様において、使用の際、すなわち、水産動物を収容する囲い、またはその隣接地での養殖場主による使用の際、着色剤、ビタミン、ミネラル、薬剤および経口ワクチンからなる群から選択される添加物を、前記ペレットに含浸する。
使用される前記脂質は、養殖種の栄養素としての役割を果たせば、任意の植物、微生物、もしくは海産由来の油または他の脂質でもよい。通常、植物および海産由来の油の混合物が好ましい。
前記ペレット中のタンパク質も、養殖種の栄養素としての役割を果たせば、任意のタンパク質またはタンパク質含有原料でよい。通常、魚粉または陸生動物の残飯粉末を使用する。植物性タンパク質は、通常、全タンパク質量に対して少量の割合で使用できる。
ペレット形成は、例えば、前記ペレット原料の熱水を含む混合物の押し出し成形等、標準的な技術によりなされてもよい。これは、従来の装置を使用して従来の方法により行える。得られたペレットは、通常、乾燥され、保存および流通用に包装される。
前記植物種子粉末は、任意の食用乾燥植物種子の粉末、すなわち、すりつぶした粉状産物であればよい。好ましくは豆類(例えば、エンドウまたはレンティル)または穀物植物、例えば、トウモロコシ、オート麦、米、小麦、大麦またはライ麦等、最も好ましくは小麦である。前述のように、魚類が必要とする炭水化物は、非常に限られているため、例えば、ふるい分けして、前記種子の殻を除去するのが好ましい。前記粉末の粒径は、1〜250μmの範囲が特に好ましく、具体的には、1〜180μmの範囲である。粒径の最頻値(mode)は、約5〜200μm、具体的には、20〜150μm、特に、25〜100μmが、特に好ましい。これらの粒径の範囲をタイラーメッシュスケール(Tyler mesh scale)で測定した場合、2500〜70、625〜100および600〜140と概ね等しい。粒径の最頻値は、コールター粒径メーターで決定されてもよい。
前記植物種子粉末の量は、全ペレット重量(給餌前かつ水添加前)に対して、好ましくは、1〜40重量%であり、具体的には、1〜35重量%、特に、5〜15%、具体的には、約15重量%である。また、前記植物種子粉末の量は、ペレット化された原料の全乾燥固形分の重量に対して、好ましくは、1〜35重量%、特に、5〜20重量%、具体的には、12〜18重量%である。前記脂質は、ペレット化された前記原料に含まれていてもよく、その割合は、これらの範囲の下限付近である。
本発明のペレットにおいて、破砕された種子を使用してもよいが、これは、前記全乾燥重量に対して、例えば、5重量%以下の少量であることが好ましく、より好ましくは、2重量%未満である。
前記ペレットは、通常、押し出し成形されたペレットであるが、コンパクト化を含む、どのような所望の形状にでも、任意の適切な方法により作製できる。
前記ペレットは、脂質、タンパク質および植物種子粉末と共に、さらに、例えば、他のバインダー、グルテン、ビタミン、ミネラル、着色剤(例えば、アスタキサンチン等のカロテノイド)、抗酸化剤、薬剤(例えば、抗生物質)、経口ワクチン等、水産養殖飼料において従来からある任意の原料を含んでもよい。本発明の特に好ましい態様において、さらに、前記養殖場主または前記養殖種のニーズに応じたこれらの原料は、輸送後、および前記水吸収前または同時に、前記ペレットに有利に吸収させてもよい。
水吸収前において、前記ペレットの含水量は、2〜10重量%が望ましく、具体的には、4〜6重量%が望ましい。
前記ペレットは、低含水量の押し出し原料を使用した、押し出し成形により形成するのが好ましい。これにより、特に高密度のペレットが得られ、輸送および保存の点で経済的である。それでいて、このような高密度ペレットは、大量の水を吸収可能である。水分吸収前の前記ペレットは、それ自体が新規であり、本発明の他の局面を構成する。
したがって、本発明の一局面は、さらに、バインダーとして、植物種子粉末を含むタンパク質含有ペレットを含み、前記ペレットのペレット固相密度が、380g/L以上、好ましくは、400g/L以上、具体的には、430g/L以上、例えば、650g/L以下の水産養殖飼料組成物を提供する。“ペレット固相密度”は、ペレット単位体積あたりに含まれる固体原料の質量、すなわち、油および水以外の原料の質量を意味する。これは、単に、ペレットの単位体積あたり、生産に使用された液体以外の成分の質量を合計することにより、測定してもよい。前記ペレット間の空隙を含めたペレットの単位体積(一般的には、1リットル以上)であるため、真の固相密度は、1000g/L以上であればよい。
従来の水産養殖飼料ペレットと異なり、本発明のペレットは、植物種子粉末を含む。陸生動物と異なり、海産動物は、炭水化物を少量しか必要としないため、前記植物種子粉末の含有量は、相対的に低いことが好ましい。これは、前記油が、ペレット形成時に導入される、または、予め形成されたペレットにごく普通に添加されるため、脂質成分を含有または非含有の前記全ペレットの重量に対する前記乾燥重量(すなわち、水分を除いた重量)の割合として表すことができる。
前記植物種子粉末は、油および水(水分)を除くペレット重量の割合として表され、好ましくは、前記ペレットの1〜25重量%、特に、5〜23重量%、具体的には、10〜20重量%、特に、10〜18重量%を占める。これは、前記植物種子粉末により構成される、前記油および水以外の前記ペレット成分の重量割合として測定できる。
前記植物種子粉末は、油を含み水を除いたペレット重量割合として表され、好ましくは、前記ペレットの1〜18重量%、特に、5〜17重量%、具体的には、10〜16重量%を占める。これは、前記植物種子粉末により構成される、水以外の前記ペレット成分の重量割合として測定できる。
したがって、本発明のその他の局面は、さらに、バインダーとして植物種子粉末を含むタンパク質含有ペレットを含み、前記植物種子粉末含有量が、脂質および水の重量に対して、1〜25重量%であり、または脂質および水以外の他のペレット成分の重量に対して、1〜18重量%であり、または水以外の他のペレット成分の重量に対して、1〜18重量%である水産養殖飼料組成物を提供する。
本発明のさらにその他の局面は、さらに、バインダーとして植物種子粉末を含むタンパク質含有ペレットを含み、分解前の前記ペレットが、1kgあたり0.8〜7L、好ましくは、0.9〜4L、具体的には、1〜2Lの淡水を吸収可能である水産養殖飼料組成物を提供する。
ここで、本発明を、下記の限定されない実施例および添付の図面を参照して説明する。
図1は、水産養殖飼料ペレットに水を導入する装置の模式図である。
図1に、飼料コンテナ12(例えば、穴の開いた板状のコンテナ)が内部に配置された容器10(真空タンク)を示す。前記容器(10)は、前記コンテナおよび前記容器内の圧力を測定するマノメータ14に、導管13を介して連結されている。カバー16は、減圧可能なように、前記容器10を密閉できる。真空発生装置18は、導管22およびカバー16を介して、容器10内部に連結されている。バルブ24は、減圧用の前記真空発生装置に連結された導管22(および容器10)と、前記圧力を常圧(すなわち、大気圧)に上昇させる際の吸気孔とを切り替え可能である。
前記容器10の底部は、前記飼料ペレットを浸す前記液体(例えば、着色剤を任意に含む水)に適合可能な液体用コンテナ30(通常、プラスチック製タンク)に、導管32(例えば、プラスチック製チューブ)を介して連結されている。導管32は、前記容器およびコンテナに液体を導入するバルブ34を含む。排気中、バルブ34は閉じておく。所望の真空状態(例えば、95%)に達した時、それを開き、前記真空によって、前記液体を引き上げ、内部に前記飼料コンテナが配置された前記容器を満たす。前記飼料粒子が前記液体を吸収した際、前記液体を液体コンテナ30に排出してもよい。
操作順序は、前記図面を参照して、以下に示すとおりである。
開始時に、全てのバルブを閉じる。
1. 飼料コンテナ12に飼料を入れる。
2. 真空容器10内に飼料コンテナ12を配置する。
3. カバー16で容器10上部を密閉する。
4. 真空発生装置18をスタートする。
5. バルブ24を開き、発生装置18により容器10を排気する。
6. マノメータ14が、真空約95%を示した時点で、液体コンテナ30に繋がるバルブ34を開く。
7. 前記真空容器内に、前記水が吸い上げられた時点で、バルブ24を閉じる。
8. バルブ24を切り換えて、空気を流入させる。
9. 前記カバーを開く。
10. 前記水バルブ34を開く。
11. 全ての水が排出された時点で、容器10から飼料コンテナ12を取り出す。
これらの工程は、単なる例示であり、前記手順は、他の方法で達成されてもよい。
[実施例1]
(タラ飼料)
魚粉と、ふるいにかけた小麦粉(例えば、商品名Hvetmel siktet、Mφllerens社製、ベルゲン、ノルウェー、粒径200μm以下)と、ビタミン−ミネラル混合物とが、重量比760:160:1で混合された乾燥混合物を、加熱および加圧下で押し出し成形し(実施例3と同様)、水と混合する(10重量%)。前記ペレットを乾燥させて、含水量を約5重量%にする。その後、魚油を、含有量8重量%となるように添加する。得られたペレットのタンパク質、脂質、炭水化物および水の含有量は、それぞれ、約55.1重量%、15.75重量%、11重量%および5重量%である。魚油添加前の前記ペレットの密度は、約550g/Lであり、魚油添加後の前記ペレットの密度は、約600g/Lである。これらの密度は、前記ペレット間に空隙のある、ばらのペレットについてのものであり、前記2つの密度を、約1020g/Lおよび1070g/Lに調整する。
[実施例2]
(サケ飼料)
魚粉と、ふるいにかけた小麦粉および顔料と、ビタミン−ミネラル混合物とが、重量比600:160:1で混合された乾燥混合物を使用し、実施例1と同様にして、ペレットを押し出し成形する。前記ペレットを乾燥させて、含水量を約5重量%にする。その後、魚油を、含有量24重量%となるように添加する。得られたペレットのタンパク質、脂質、炭水化物および水の含有量は、それぞれ、約45.2重量%、30.5重量%、11重量%および5重量%である。
[実施例3]
(ペレットの押し出し成形)
水の添加量を通常より少なくし、従来の飼料ペレット押し出し機を使用して、ペレットを押し出し成形する。空調温度を80℃とし、乾燥混合飼料割合を1000kg/hrとし、水添加割合を100L/hrとし、乾燥機温度を80℃とし(生産物を乾燥させて、含水量を5重量%とする)、乾燥後の油添加割合を87kg/hrとする。
前記乾燥原料を混合して、飼料サイロ中に収納し、前記押し出し機に送る。前記乾燥混合物を、前記空調機内で、蒸気により予熱する。ついで、Buhler社製の押し出し機に送り出し、さらに水を添加して、全体の含水量を約10重量%とする(これを、乾燥機中で水を除去して含水量を低減し、高い吸収性を有する生産物を得る)。前記押し出し機において、機械的エネルギーを加えて、押し出し物を加熱する。前記混合物を、ダイスを通して押し出し成形し、ペレット状に裁断する。ついで、前記ペレットを、80℃の乾燥機中で乾燥させて、含水量を約5重量%にする。ついで、真空塗工機中で、魚油または他の脂質を添加する。その後、前記ペレットを冷まし、保存および輸送用に包装する。
[実施例4]
(水の添加)
例えば、実施例1および2のペレットに、WO02/28199の技術を使用して、水を含浸する。その手順は、例えば、以下のとおりである。
i) 前記ペレットをコンテナ内に入れる。
ii) 前記飼料ペレットが吸収可能な添加物を任意に含む水(または他の水性液体)を、前記ペレット中の前記粉末が液体を十分に吸収できる十分な時間、前記ペレットの塊を完全に覆うように、前記コンテナに接触させる。および
iii) 前記飼料ペレットの塊を、水産動物に与える。
工程(ii)において、ペレットおよび液体が入った前記コンテナを、選択された減圧下に置いて、前記ペレット中の間隙から空気を引き出す。前記減圧を開放し、大気圧または過度の圧力を適用して、前記ペレットの間隙に液体を取り込む。このようにして、前記ペレット中の粉末により、液体を十分に規定量(stated)吸収したペレットが得られる。
より具体的に、前記方法は下記工程を含む。
a) 大量の飼料ペレットを、水透過性のコンテナに入れる。
b) 前記コンテナを、容器内に配置する。
c) 排気して、前記容器を減圧下、具体的には、真空約95%下におく。
d) 前記圧力がほぼ一定になるまで、任意に有用物質を含む液体を前記容器に供給し、前記ペレットに、前記液体および有用物質を吸収させる。
e) 前記水を排水し、前記コンテナを前記圧力容器から任意に取り出す。および
f) 前記飼料ペレットを、前記水産動物を飼育する水辺に移動させる。輸送手段として水を使用するのが好ましい。
前記圧力容器内の水透過性のケージにおいて、必要に応じて前記ペレットを吸収させることができる。前記手順は、図1の記述に関連して、上記で説明したとおりである。

Claims (15)

  1. 養殖水産動物の飼育方法であって、
    水を吸収させた、タンパク質および脂質を含む飼料ペレットを、前記動物が飼育されている水中に給餌する工程を含み、
    前記ペレットが、バインダーとして、植物種子粉末を含むことを特徴とする方法。
  2. 水産養殖飼料組成物の製造方法であって、
    タンパク質を含む飼料ペレットに、水、および、任意に脂質を吸収させる工程を含み、
    前記ペレットが、バインダーとして、植物種子粉末を含むことを特徴とする方法。
  3. 減圧して前記ペレットから空気を除去し、前記ペレットに水または水性液体を接触させることにより、前記ペレットに水を吸収させる請求項2記載の方法。
  4. 前記植物種子粉末が、穀物または豆類の粉末である請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記植物種子粉末が、小麦粉である請求項4記載の方法。
  6. 前記植物種子粉末が、エンドウ粉である請求項4記載の方法。
  7. 水を吸収させる前の前記ペレットのペレット固相密度が、380g/L以上である請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ペレットが、水および脂質を除く全ペレット重量に対して、前記植物種子粉末を1〜25重量%の範囲で含む請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ペレットが、水を除く全ペレット重量に対して、前記植物種子粉末を1〜18重量%の範囲で含む請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記ペレットが、1kgあたり1〜2Lの水を吸収可能である請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. さらに、バインダーとして植物種子粉末を含むタンパク質含有ペレットを含み、
    前記ペレットのペレット固相密度が、380g/L以上である水産養殖飼料組成物。
  12. さらに、バインダーとして植物種子粉末を含むタンパク質含有ペレットを含み、前記植物種子粉末の含有量が、脂質および水の1〜25重量%、または水以外の他のペレット成分の重量に対して、1〜18重量%である水産養殖飼料組成物。
  13. さらに、バインダーとして植物種子粉末を含むタンパク質含有ペレットを含み、分解前の前記ペレットが、1kgあたり0.8〜7Lの淡水を吸収可能である水産養殖飼料組成物。
  14. 請求項11から13のいずれか二項または三項に記載の組成物。
  15. 分解前の前記ペレットが、1kgあたり1〜2Lの淡水を吸収可能である請求項13または14に記載の組成物。
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