JP2011512622A - 一体的な透明な又は半透明な壁部分を有する家電製品 - Google Patents

一体的な透明な又は半透明な壁部分を有する家電製品 Download PDF

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Abstract

家電製品1は、ハウジング又は壁6、及び壁部分8を有する。壁部分は、ハウジング6の一体的な部分である。電化製品は、光源10、マスク2及びディフューザ4を備えるディスプレイ手段2を有する。ハウジング6は、魅力的なデザインを得るために、滑らかに形作られることができる。別個の又は標準化されたディスプレイは、電化製品の滑らかなデザインを壊すものとして知覚されることができる。ディスプレイ手段20をデザインに組み込むために、一体的な壁部分8は、透明であり、ディフューザ4とマスク2との間に位置付けられる。壁部分8の内側面は、マスク2に向けられる。壁部分8の外側面は、ディフューザ4に向けられる。ディフューザ4に含まれる拡散層32が、一体的な壁部分8の外側面に設けられる。

Description

本発明は、一体的な壁部分と、光源、マスク及び光源によって発せられた光を拡散させるためのディフューザを備えるディスプレイ手段と、を有する家電製品に関する。
ディスプレイ手段を有する家電製品は、一般に知られている。このような家電製品及び特に電力供給される装置及び機器は、多数のデザインにおいて利用可能であるとともに、食品の処理から、家族を穏やかに目覚めさせることに至る大きいレンジのタスクを達成するように適合される。このような家電製品の設定に関する情報又はフィードバック、動作モード、条件、その他を提供するためにディスプレイが、設けられることができる。デザイン及びアプリケーションの大きな多様性の他に、家電製品は、数え切れない態様で保管され又は位置付けられることができる。ミキサ及び電気ナイフのようなハンドヘルドの家電製品は、視界の外側に保管されることができ、一方、固定の家電製品は、代替として、例えばアラームクロック及びコーヒーメーカの場合にはベッドサイドテーブル上又は台所の作業天板上に、目にみえるように位置付けられることができる。家電製品は、台所又は寝室家具の流行のスタイルと整合しつつ、毎日の家事を快適に支援するために、コンパクトでありながらなお人間工学的に望ましい形状及び魅力的なデザインを有することが必要とされる。このようなさまざまな要求は、アプリケーションの製造容易性、魅力及び扱い易さの間の妥協として最適な形状を決定する骨の折れるタスクを、家庭用電化製品のデザイナに投げかけることがある。動機のこのような対立するものの組の明確な例が、光強度を増大することによって人を覚醒させるためのウェークアップシステムに関して、以下に記述される。このようなシステムは、知られており、可変電力を供給される主光源に結合されるアラームクロックを有する。電力及び主光源によって発せられる光の強度は、ウェークアップサイクルが始まったあと、ゆっくりと、滑らかに、徐々に増大される。光強度が増大する時間間隔は、予め決められた時間期間であり、又はシステムのユーザによって選択可能であってもよい。そのような時間間隔は、通常、30分乃至数時間のレンジにある。ウェークアップシステムの最終的な光強度は、ユーザによって選択可能でありえ、又は予め決められた値を有する。ウェークアップサイクルの終了時、システムは、覚醒されるべき人が、ウェークアップサイクルが終了であることを知ることを確実にするために、又は覚醒されるべき人がなお眠っている場合はその人を覚醒させるために、サウンド信号を生成することができる。通常、このようなシステムは、上述されるように、アラームクロックの時間、日付及び選択可能な又は調整可能な設定に関するシステム情報を、ユーザに提供するために、ディスプレイを備える。
知られているウェークアップシステムは、ユーザが、ベッドに居るときに手の届く範囲においてシステムの設定を調整することができるように、通常、ベッドの近くに、例えばベッドサイドテーブル上に、位置付けられる。知られているウェークアップシステムの、寝室及び寝室スイートのスタイルと調和する魅力的なデザインは、重要である;同時に、ウェークアップシステムは、例えばベッドサイドテーブルの大部分を占めることなく、ベッドサイドテーブル上に適合するように十分コンパクトであるべきである。
主光源に供給される電力の相対的に大部分が、熱に変換される。知られているウェークアップシステムにおいて、少なくとも70W又は100W以上もの白熱ランプが、主光源として使用される。システムを冷却する手段がとられなければならず、その場合、冷却は、強制冷却によって引き起こされうるノイズを回避するために、好適には、外気の自由な伝達によって実施される。この理由のために、このようなウェークアップシステムの寸法は、相対的に大きく、これは、ウェークアップシステムのコンパクトさ及びウェークアップシステムの魅力的なデザインを実現するための十分な自由度の要求と矛盾する。
別個のディスプレイが、しばしば家電製品のハウジング又は壁、特にハウジングの壁部分内に又はその上に位置付けられ、これは、前記ハウジング又は壁のデザインの均一性及び完全性を妨げるとともに、このようなディスプレイ素子を製品のハウジング又は壁に取り付けるための特別な適応のニーズを必要とする。このようなハウジング又は壁は、平滑又は二重曲面シェル構造を含むことにより、製品デザインにおけるトレンドを強調し又は表現する。代替として、電化製品のハウジング又は壁のデザインは、角ばった又は直線で囲まれたデザインに従うものであってもよい。
例えば液晶及びOLEDディスプレイのような今日のディスプレイは、通常、電化製品のハウジング又は壁内に又はその上に載置される。ディスプレイがハウジング内に載置される場合、ハウジングは、ウィンドウを有することができ、又はディスプレイを収容するために部分的に切り抜かれることができる。ディスプレイの収容は、製品ハウジングの表面若しくは壁又はその壁部分の中断をもたらす。このような中断は、その外観を乱すものとして知覚されうる。
LED、マスク及びディフューザを使用するディスプレイは、多くの製造業者によって販売されている一般に使用される装置である。このような知られているディスプレイにおいては、透明な保護シート又は層が、ディスプレイのディフューザのレベル、すなわち情報が示されるディスプレイのレベルをカバーしている。これらの知られているディスプレイは、通常、透明な層の表面が家電製品のハウジングの表面と同じレベルにあるように、家電製品に載置され又は家電製品に組み込まれる。それゆえ、ハウジングの表面と情報が示されるディスプレイのレベルとの間にレベルの差が生じる。レベルのこの差は、目に見えるものであり、検出される場合、製品又は電化製品のハウジングの滑らかさ、均一性及び完全性の乱れを強調するものとして知覚される。更に、レベルのこのような差は、ディスプレイの存在を強調する。ディスプレイのあまりに目立つ存在は、製品の魅力を低下させる。ディスプレイによる製品表面の上述した中断部分に加えて、ディスプレイのあまりに目立つ存在は、製品デザインの美観を損ねるものとしてさえ知覚されうる。
本発明の目的は、冒頭の段落に示される種類の家電製品であって、家電製品のデザインに滑らかに含まれるディスプレイ手段を有する家電製品を提供することである。
本発明によれば、この目的は、家電製品の一体的な壁部分が、光源の光に対して透明又は半透明であるとともに、ディフューザとマスクとの間に位置付けられ、一体的な壁部分が、マスクに向けられる内側面及びディフューザに向けられる外側面を有し、ディフューザが、一体的な壁部分の外側面に設けられる拡散層を有するという点において、実現される。
電化製品の壁又はハウジングに別個の構成要素として通常載置されるLCD及びOLEDディスプレイのような知られているディスプレイは、ディスプレイをカバーする透明又は半透明なウィンドウを有することができる。電化製品の壁から隔てられ、壁に組み込まれないディスプレイのウィンドウに代わって、本発明は、情報が示されるべきである電化製品の位置において、透明又は半透明な壁を提案する。透明又は半透明な壁部分は、電化製品の構造の組み込まれる又は一体的な部分を形成し、電化製品の壁の残りの部分と同時に又は同じ処理の間に、形成され、形作られ、モデル化され又は製造されることができ、それにより電化製品の壁の表面の連続性及び表面の曲率の連続性を実現する。透明又は半透明な壁部分の一方の側に、ディスプレイ手段のマスクが設けられる。マスクは、ディスプレイ手段の光源によって発せられた光をふるいにかける。透明又は半透明な壁部分の他方の側に、ディスプレイ手段は、そのディフューザを有する。ディフューザは、光源によって発せられた光を、光のパッチに拡散する。マスクは、光源によって発せられた光の一部を遮断し、他方、光源によって発せられた光の別の部分は、マスクを通過し、例えばマスク又はダイアフラムによって決定されることができる形状の断面を有する光束を形成する。光束又はその一部は、電化製品の透明又は半透明な壁部分を通って伝播し、一体的な壁部分の反対側のディフューザに到達し、ディフューザにおいて、表示されるべき情報の一部を構成する光のパッチとして拡散することができる。前記透明な壁部分は、例えば製品ハウジングの一部として、家電製品に組み込まれ又はそれと一体的であり、カバーが、電化製品の駆動手段又は電化製品の外側表面を規定するシェル構造を囲むので、電化製品のデザインは、必ずしも中断される必要がない。ディスプレイ手段は、本発明によれば、電化製品の壁の表面の連続性を乱さず、電化製品の壁の表面の曲率の連続性を乱さないので、ディスプレイ手段は、デザインに滑らかに含まれる。
ディフューザの拡散層は、一体的な部分の外側面に設けられる。光源によって発せられた光は、透明な壁部分を通って伝播し、一体的な壁部分の外側面上の前記拡散層によって拡散される。光は、一体的な壁部分の外側面において拡散されるので、前記外側面から来る又は前記外側面において始まるものとして知覚される。それゆえ、壁部分は、電化製品の一体的な壁部分であるので、外側面上で拡散される光によって表示される情報は、家電製品の外側面上に塗られ又は投影されるものとして知覚される。レベルの差は、電化製品の表面と、情報が表示されるレベルとの間で知覚されず、これは更に、ディスプレイ手段が、電化製品及びその表面のデザイン及び外観において滑らかに含まれることを強調する。
本発明の付加の利点は、壁の曲率がコンパクトなデザインを実現するように最適化されることができることである。電化製品のハウジング又は壁に別個のディスプレイを取り付ける場合、ディスプレイが取り付けられる壁部分の曲率は、ディスプレイの近くの壁部分の曲率からディスプレイの曲率への光学的に魅力的な連続を有するように、ディスプレイの曲率に適応されるべきである。別個のディスプレイは、それらの表面に沿って定められる又は望まれる曲率を有する場合、低コストで入手できないことがある。これらのディスプレイは、かなり平坦な前表面を有する、ゆるい傾斜の物品でありうる。電化製品の壁部分の曲率を、このような平坦な前表面に適応させることは、壁部分の曲率が、標準の別個のディスプレイの低い曲率と整合するように低減されるべきであることを意味する。壁部分の低減された曲率は、電化製品の増大される寸法及び低減されるコンパクトさを生じさせる。
付加の利点は、電化製品の外側面上で拡散される光によって表示される情報が、電化製品の表面上を浮動するものとして知覚されることである。外側製品表面の中断なく電化製品の内側からの光を電化製品の外側で拡散することは、情報が、外側製品表面上で触知でき、浮いているという錯覚を生じさせる。このような審美的効果は、デザインのトレンド又はスタイルに有利に使用されることができる。
本発明の有利な実施形態において、拡散層は、ラッカ層である。
ラッカ層は、家電製品又はその一部をカバーする。拡散層としてラッカ層を使用することによって、ディスプレイ手段は、製品デザインに全体として受け入れられ又は含まれることができる。ラッカ層は、製品ハウジング及びディスプレイ手段を同時にカバーすることができ、これは、製品の表面又は壁と情報が表示されることができる表面との間の滑らかな遷移を強調する。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、1又は複数の屈折素子が、透明又は半透明な壁部分の内側、すなわちマスク側に設けられる。
光源によって発せられた光は、透明な壁部分の内側の光の散乱が提供されるように、屈折素子によって束ねられることができる。光源によって発せられた光の散乱は、ディフューザにおける光の拡散後に提供される画像のブラーリングを引き起こすことがある。屈折素子は、例えばレイトレーシングによって、透明な壁部分の内側の光の散乱が最適化されるように、設計されることができる。透明な壁部分のマスク側に屈折素子を設けることによって、これらの素子は、製品表面から離れて保持されることができ、製品表面に含まれない。それゆれ、製品外観は、透明な壁部分のマスク側に屈折素子を設けることによって、不利な影響を受けない。屈折素子は、収束する光束を得るように設計されることができ、ディフューザの近くの光束の断面の領域が、壁部分の内側又はマスク側の近くの光束の断面の領域より小さくなるようにされる。低減のこの効果は、ディフューザによって表示されるシンボルの重なりを回避するために有利に使用されることができる。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、壁部分は、1又は複数の屈折素子を有する。
屈折素子は前述したように、光源によって発せられた光を束ね、透明な壁部分の内側における過剰な散乱を回避するためのレンズとして働く。レンズ又は屈折素子は、追加の素子又は部品の付加を回避するために、例えばハウジングのモールドに組み込まれることができる。ハウジングは、屈折素子と共に1つの処理においてモールドされることができる。付加の層は、透明な又は半透明な又はセミトランスペアレントな壁部分に含まれ、壁部分として同様の透明な又は半透明な又はセミトランスペアレントな材料を含むので、1又は複数の屈折素子と壁部分との間に存在しない。このような付加の層は、ディフューザにおける光の拡散前に、発せられた光の散乱を生じさせることができる。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、存在する1又は複数の屈折素子は、光源によって発せられた光を、壁部分によって透過される光束を形成するように伝播するように構成され、前記光束は、ディフューザに対して垂直である。
光束は、ディフューザに対して垂直であるので、二次的反射が回避される。そのような二次的反射は、発せられた光の散乱を生じさせ、ディスプレイ手段によって提供される画像の側部のブラーリングを生じさせる。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、マスクは、透明な壁部分にもたれて位置付けられる。
マスクが、壁部分にもたれて位置付けられるので、間隙がマスクと壁部分との間に存在しない。このような間隙の回避は、光源によって発せられた光が、透明な壁部分のマスク側の表面に対して制御されない傾斜した方向で、透明な壁部分に入射することを防ぐ。光が、傾斜して表面に入射する場合、透明な壁部分の内側における更なる散乱が生じうる。更に、マスク機能が、ディスプレイ手段の隣接した部分又は隣接した屈折素子が、意図しない光源から光を受け取るという点で、影響を受ける。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、ダイアフラムは、マスクと壁部分との間に位置付けられる。
光源によって発せられた光は、マスクによって反射されることができる。このような場合、この反射された光は、ディフューザに投影されることができ、それによって、ディフューザの照射されるセグメントは、ディスプレイ手段のセグメントの所望のサイズを越えることがある。マスク反射のこの見地は、ディスプレイ手段によって提供される画像のブラーリングをもたらす。光源によって発せられた光は更に、壁部分によって屈折されることがあり、散乱を引き起こしうる。壁部分における屈折及び散乱は、壁部分に入射する光の入射角の増大と共に増加する。ダイアフラムの適用が、これらの効果を軽減することができる。ダイアフラムの形状は、例えば製品ハウジングの外側のような壁部分上の拡散層上に投影され又は拡大される。収束屈折素子が、ダイアフラムと組み合わされて適用される場合、ダイアフラムの投影される形状は、シンボルの重なり合いを回避するために又は表示されるシンボルの一層高い解像度を得るために、拡散層上への投影の後、更に低減されることができる。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、ダイアフラムは、壁部分に取り付けられる薄膜を含む。
薄膜は、薄膜に印刷されるセグメント及びシンボルを含むことができる。このような印刷された薄膜は、例えば接着剤によって、壁部分のマスク側に、例えば製品ハウジングの内側に、便利に取り付けられることができる。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、ダイアフラムは、壁部分のマスク側の表面に印刷される。
家電製品を生成する効率的な方法は、ダイアフラムが壁部分のマスク側に、例えば製品ハウジングの内側に、印刷され又はスプレー塗装されるステップを含む。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、ダイアフラムは、マスクに含まれる。
適用されるマスクは、光源によって発せられた光が、壁部分に入射することを可能にするための孔を有する。マスクの孔のサイズを低減することによって、光源によって発せられた光が、所望の形状でディフューザに投影されることが達成される。マスクの孔の形状は、ディフューザ上において、発せられた光の投影の所望の形状を得るように決定されることができる。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、マスクは、透明な壁から離れるほうに、光源によって発せられた光を反射するために、傾斜した表面を有する。
光源によって発せられ、透明な壁部分のマスク側の表面に当たる光は、入射角が直角からかなり逸脱する場合、透明な壁部分のマスク側の表面において反射されうる。更に、直角とかなり異なる角度をもって透明な壁部分に入射する光は、透明な壁部分の内側で屈折されうる。これらの現象は、ディフューザによって提供される画像のブラーリングを引き起こしうる。傾斜した表面を有するマスクを設けることによって、これらの効果が、軽減されることができる。マスクの孔の側部は、面取りされることができ、それにより、光源によって発せられ、マスクの孔の面取り部分において反射される光は、透明な壁部分から離れるほうに反射される。面取り又は傾斜した表面がない場合、このような光は、不利益な角度で、透明な壁部分の表面に当たり、それにより、反射、屈折、散乱を生じさせ、最終的にディスプレイ手段によって提供されるぼやけた画像を生じさせる。
本発明による家電製品の有利な実施形態において、マスクは、光吸収特性を有する。
上述したように、反射、屈折、散乱及び最終的にディスプレイ手段によって提供されるぼやけた画像を回避するために、光源によって発せられた光を、透明な壁部分の表面に十分に垂直に投影することが有利である。マスクの孔の側部によって反射された光は、透明な壁部分の表面に十分垂直に投影されないことがある。光吸収特性を提供することによって、これらの反射は、大きく回避されることができる。
本発明は、ウェークアップシステムに有利に適用されることができる。
ウェークアップシステムによって満たされなければならない要求は、上述したように、デザインの完全性及びコンパクトさを含む。デザインの自由度の拡大された程度を提供することによって、本発明は、対立する要求の組を緩和し、そのようなシステムもまた本発明の一部である。
本発明の有利な実施形態において、壁部分は、電化製品の主ハウジングの一部であり、拡散層は、主ハウジングの外側表面全体を完全にカバーする。
拡散層が、主ハウジングの外側表面全体を完全にカバーするので、ディスプレイは、製品ハウジング及び製品ハウジングのデザインに完全に組み込まれることができる。
知られている電化製品の概略側面図。 本発明による家電製品の概略側面図。 本発明による家電製品の概略側面図。 本発明による家電製品の概略側面図。 本発明による家電製品の概略側面図。 本発明による家電製品の概略側面図。
この記述において、同一の又は対応する部品、部分又は素子は、同一の又は対応する参照数字を有する。記述は、単に説明として役立つ例示的な実施形態を示す。例示的な実施形態は、いかなる態様でも制限的なものであると解釈されるべきでない。
図1は、概略的に、家電製品1のハウジング6に載置される、知られているディスプレイ20の一部の側面図を示す。ハウジング6は、凹部18を有する壁部分8を備える。ディスプレイ20は、凹部18に載置され又は設けられる。ディスプレイ20は、製品ハウジング6へのディスプレイ20の載置を可能にするために、凹部18の寸法に対応する寸法を有するディスプレイカバー14を備える。ディスプレイ20は、ディスプレイマスク2、光源10及びディフューザ4を有する。光源10は、例えばLEDでありうる。光源10は、基板12に載置される。ディフューザ4は、光源10によって発せられた光を拡散(22)するためディフューザ表面16を有する。ディフューザ4は、ディスプレイカバー14によってカバーされ、保護される。ディスプレイ20は、市販品として一般に入手可能でありえる種類のものである。このような別個のディスプレイは、標準化された寸法、色及びスタイルのレンジにおいて入手可能でありえる。製品ハウジング6にこのような別個の素子又はディスプレイ20を装備し又は載置する好適なやり方は、製品表面24及びディスプレイカバー14の表面26が、ハウジング6にディスプレイ20を載置した後、同じレベルに位置付けられることでありうる。このような装備の仕方によって、滑らかな表面が得られる。
製品のハウジングにこのような標準化されたディスプレイを載置することは、製品表面24とディフューザ表面16との間にレベルの差を生じさせることがある。レベルのこの差は、図1の距離30によって示されている。光源10によって発せられた光は、表面16において拡散されるので、ディスプレイ20によって提供される情報を見る際に深さが観察され又は知覚される。レベルのこの知覚される差は、滑らかな製品表面の中断である。更に、ディスプレイ20は、通常、製品ハウジング6の色と異なる色を有する。ディスプレイカバー14が透明であり、製品ハウジング6が不透明である場合、ディスプレイ20と製品表面24との間の遷移が、注目されうる。このような目に見えてわかる遷移は、製品のデザインの完全性を損ねるほどである。
製品のデザインは、曲率半径28を含むことができ、それは、ディスプレイが載置される位置の近くで中断されうる。このような中断は、良好で滑らかな製品外観を壊すものとして知覚される。製品外観のこのような破壊が回避されうるので、標準化された別個のディスプレイの載置は、デザインの自由度の制限となる。
図2は、本発明による家電製品1の一実施形態の側面図である。家電製品は、ディスプレイ手段20を有する。電化製品20は、壁又はハウジング6を備える。壁6は、透明な一体的な壁部分8を有する。図2において、透明な壁部分は、破線36によって概略的に示されている。透明な壁部分は、それが製品構造の一部であるという意味において、一体的な部分であり、例えば製品ハウジングがモノリシック又はモノコック構造である場合には、このような一体的な部分は、それぞれモノリシック又はモノコック構造によって含まれる。ディスプレイ手段10は、光源10によって発せられた光を拡散するためのディフューザ4を有する。この実施形態において、拡散された光22は、製品ハウジング6の透明な壁部分8の表面24において又は表面24の近くで発せられる。マスク2は、正しい光源によるディフューザ4の指定された部分の露光を可能にするとともに、隣接する表示ユニット38及び40の間のクロストークを防ぐために、光源10の間又は周囲に、不透明な境界又はパターンとして配置される。各々の表示ユニット38及び40は、その個別の光源10を有する。従って、マスク2は、表示ユニット38の光源10のみがスイッチを入れられるときに、表示ユニット40に属するディフューザ22が照射されることを防ぎ、その逆もまた同じである。
図2の実施形態において、適用される拡散層32は、ラッカ層34である。それゆえ、ディスプレイ手段20は、電化製品1のハウジング6に提供される色で滑らかに組み込まれることができる。拡散層32が、ハウジング6の表面24に設けられるので、製品のいかなる曲率半径の変化も存在しない。曲率のこの連続性は、かなり熟慮した、成熟した製品デザインを強調する。ディスプレイ20は、製品1の表面24で始まる光22の形の情報を表示する。家電製品1を観察する際、目100によって概略的に表されるユーザは、直接触知できるもの、手で触れられそうなもの又は有形なものとして、及び家電製品1のハウジング6の表面24上に明白に位置するものとして、表示される情報を知覚する。ディスプレイ手段20の曲率は、家電製品1の曲率に適合し、家電製品1の曲率との滑らかな連続である。それゆえ、本発明によるディスプレイ手段は、滑らかな製品デザインに有利に組み込まれる審美的効果を実現する。図2において、電化製品1は、球体の外側のように凸状の表面24を有し、すなわちカーブし又はユーザ100のほうに外側に隆起する表面又は境界を有する。しかしながら、表面24は凹状であり、壁部分は、相当な厚みを有すると考えられる。このデザインにおいて、屈折素子(40)(図3)を適用することが有利である。このような屈折素子(40)は、表面24に表示される画像又はシンボルを縮小して、シンボル間の重なりを回避するために、使用されることができる。
図3において、本発明による家電製品1のディスプレイ手段20の表示ユニット38の一実施形態が概略的に示されている。ユニット38は、マスク2と、家電製品の透明な一体的な壁部分8の方へ光42を発する光源10と、を有する。表示ユニット38は、例えばレンズのような屈折素子40を有する。屈折素子40は、透明な一体的な壁部分8に取り付けられる。レンズのような屈折素子40は、別個の素子でありえ、又は透明な部分8に含まれることができる。前者の場合、レンズ40と壁部分8との間の隔たりは、破線46によって示されている。後者の場合、屈折素子40は、電化製品1の壁又はハウジング6と一緒に1つのモールドでモールドされることができ、付加の部分が、レンズ40を提供するために加えられる必要がない。レンズ40は、光42を屈折させて、透明な壁部分8を通って伝播する光束44を形成する。屈折後、ディフューザ4の規定された領域48が照射されるように、光44は束ねられる。レンズ40は、光46がディフューザ4の照射される領域48に対して実質的に垂直に照射されるように、設計されることができる。このような照射を達成するデザインストラテジは、例えばレイトレーシングとして、一般に知られている。
図4に、本発明による家電製品1のディスプレイ手段20の表示ユニット38の一実施形態が概略的に示されている。ダイアフラム52は、マスク2と透明な壁部分8との間に位置付けられる。透明な壁部分8は、以前に記述された実施形態と同様に配置される家電製品1のハウジング6の一体的な部分である。ユニット38は、家電製品1の透明な一体的な壁部分8の方へ光42を発する光源10を有する。外側の光線43は、透明な壁部分8のマスク側の表面、すなわち内側面8a、の法線50に対して或る入射角53をなして、ダイアフラム52のエッジ51に入射する。屈折によって、発散する光束44が、壁部分8の内部に形成される。光束44は、ディフューザ4を照射し、光22が、照射される領域48上のディフューザによって発せられる。照射される領域のサイズは、エッジ51の間のダイアフラム52の開口48aのサイズより大きい。ダイアフラムの開口の形状は、ハウジング6の外側のディフューザ4上に投影され又は拡大される。家電製品1のダイアフラム52は、予め決められた形状の開口48aの形の印刷されたセグメント又はシンボルを有する薄膜51を有することができる。図4に従って図示されるように、ダイアフラム開口48aの形状は、照射される領域48上に投影され、表示されるシンボル又はシンボルの一部を形成する。ダイアフラム48aの開口の形状は、ディスプレイユニット38によって表示されるシンボルの所望の形状を得るために、知られている技法に従って決定されることができる。代替として、ダイアフラムは、透明な壁部分8のマスク側の表面8a上に印刷されることができる。透明な壁部分8にディフューザ4を設けるために、壁部分8は、壁部分8のディフューザ側、すなわち外側8b、でラッカされることができる。代替として、ダイアフラム52は、例えば、マスクが透明な壁部分8のマスク側8aに触れる予め決められた形状に至るように、マスクの孔の断面の寸法82(図5を参照)を小さくすることによって、マスクに含められることができる。有利には、薄膜51(図4)の上述した機能は、図6に従って後述されるように内側ハウジング1051に組み込まれることができる。
図5において、本発明による家電製品1及びディスプレイ手段20の一実施形態が、概略的に示されている。ディフューザ4が、家電製品1のハウジング6の一体的な壁部分8の外側8bに設けられる。傾斜した表面54を有するマスク2が、壁部分8の内側8aに設けられる。傾斜した表面54は、透明な壁部分8から離れるほうに、光源10によって発せられた光を反射する。離れるほうに反射される光は、矢印56によって示されている。光源10によって発せられた光ビーム58は、傾斜した表面54のうちの1つからマスクの孔83の表面62への遷移部60の近くで反射される。表面62は、壁部分8のマスク側の表面8aに対して垂直な方向を向く。ビーム58の反射64は、一体的な壁部分8に入射し、屈折されて、壁部分8の透明な材料を通って伝播するビーム66になる。ビーム66は、ディフューザ4において拡散する。ビーム58は、透明な壁部分8に達する最も遠い反射ビームである。遷移部60より下の位置の傾斜した表面54に当たるビームは、ビーム56と同様に、透明な壁部分8から離れるほうに反射される。ダイアフラム51が設けられ、図4により上述したような効果を有する。光源10は、マスクの孔83の中心線78上に位置付けられる。反射光64は、中心線78から距離70のところに入射する。屈折されたビーム66は、ビーム64が入射する位置、すなわちダイアフラム51のエッジ51aの近くの位置から、距離68のところで拡散する。その結果、遷移部60は、投影距離80において投影される。投影距離80は、距離68及び距離70の合計である。投影距離80は、傾斜した表面54の高さ72及び角度74、マスク76の厚み及び距離82の関数である。傾斜した表面54を適切に必要な大きさにすることによって、ディフューザ4の照射される領域の寸法及びディスプレイシンボルの形状は、例えばレイトレーシング技法によって、決定されることができる。ビーム64に加えて、光源10によって発せられた光が、光源10からダイアフラム51のエッジ51aに直接伝播する。前記直接伝播される光は、ビーム64の入射角より少ない入射角を有する。それゆえ、直接伝播される光の投影は、ビーム66より中心線78に近い。例えば屈折素子、傾斜した表面及びダイアフラムの任意の組み合わせのような上述した技術的特徴の組み合わせを適用することが更に可能である。
マスク2の側壁62上での反射を回避するために、マスク2は、本発明の任意の実施形態において光吸収特性を備えることができる。一例として、これは、図5に概略的に表される実施形態に従って説明される。壁62は、光吸収特性を備えるので、ビーム58は、少なくとも部分的に吸収される。ビーム58の一部は反射され、反射されたビーム64を形成する。反射されたビーム64は、光源からマスク側8aに直接伝播する光の強度より低い強度をもつ。反射されるビームの強度の低減は、表示されるシンボルのシャープさを得るとともにぼんやりした画像を回避するために、有利に使用されることができる。
図6に、本発明による家電製品1のディスプレイ手段20の表示ユニット38の一実施形態が、概略的に示されている。ダイアフラム52は、マスク2と透明な壁部分8との間に位置付けられる。透明な壁部分8は、家電製品1の外側ハウジング6の一体部分であり、図4に概略的に示される以前に記述された実施形態と同様に構成される。ユニット38は、家電製品1の透明な一体的な壁部分8の方へ光42を発する幾つかの光源10を有する。図6に示される実施形態において、電化製品1は、内側ハウジング1051を有する。内側ハウジング1051は、家電製品1のダイアフラム52を形成し、すなわち、図4に示される実施形態の薄膜51の機能が、内側ハウジング1051に組み込まれている。電化製品1の内側ハウジング1051へのダイアフラムの組み込みは、シンボル及びセグメントが、例えばレーザによって内側ハウジングに加えられ、又は内側ハウジング1051を生成するためのモールドに直接加えられることができるという利点を有する。図4の実施形態による薄膜51が使用される場合、薄膜の色は、好適には、電化製品1の目に見える他の部分の色と整合するべきである。図4による薄膜51が適用される電化製品1の部分は、好適には、電化製品1の滑らかで良好な外観を維持するために、電化製品1の残りの部分から識別できるべきでない。ダイアフラム機能を内側ハウジング1051に組み込むことによって、薄膜51が、省かれることができ、それによって、ディスプレイの近くの電化製品の表面上のこのような薄膜から生じる起こりうる色の差が、回避される。
ディスプレイのダイアフラム52として内側ハウジング1051を使用することによって、ダイアフラム52及び内側ハウジング1051は同じ一つの部分であるので、すなわち、内側ハウジング1051とダイアフラム52との間のハードの遷移が存在しないので、このようなディスプレイが、内側ハウジング1051から突き出ることが回避される。別個のダイアフラムが、使用される場合、許容差の違いのため、ディスプレイ又はその別個のダイアフラムが、内側ハウジング1051から突き出ることが生じうる。これは、電化製品1の滑らかな外観に影響を及ぼす、憂慮すべき目に見える反射、シェーディング、その他を生じさせることがある。本発明による家電製品の特別な実施形態は、電化製品1の内側ハウジング1051の一部を含む。
本発明は、図面及び前述の記述において詳しく図示され記述されているが、このような図面及び記述は、説明的な又は例示的なものと考えられるべきであり、制限的なものとして考えられるべきではない。本発明は、開示された実施形態に制限されない。例えば、屈折素子、傾斜した表面及びダイアフラムの任意の組み合わせのような上述した技術的特徴の組み合わせが適用される実施形態において、本発明を動作させることが可能である。ダイアフラムは、所望のスタイル又はトレンドを強調するために、表示されるシンボルの曖昧な又はかすんだ形状を得るために、省かれることができる。
開示された実施形態に対する他の変更は、当業者によって、図面、開示及び添付の請求項の研究から、請求項に記載の本発明を実施する際に理解されることができ、実現されることができる。請求項において、「含む、有する」なる語は、他の構成要素又はステップを除外せず、不定冠詞「a」又は「an」は、複数性を除外しない。1つの表示ユニットは、請求項に列挙されるいくつかのアイテムの機能を果たすことができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示さない。請求項における任意の参照符号は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきでない。

Claims (15)

  1. 一体的な壁部分と、
    光源、マスク及び前記光源によって発せられる光を拡散するディフューザを備えるディスプレイ手段と、
    を有する家電製品であって、
    前記家電製品の前記一体的な壁部分は、前記光源の光に対して半透明又は透明であり、前記ディフューザと前記マスクとの間に位置付けられ、前記一体的な壁部分は、前記マスクに向けられる内側面及び前記ディフューザに向けられる外側面を有し、前記ディフューザは、前記一体的な壁部分の前記外側面に設けられる拡散層を有する、家電製品。
  2. 前記拡散層は、ラッカ層である、請求項1に記載の家電製品。
  3. 1又は複数の屈折素子が、前記壁部分の前記内側面上に設けられる、請求項1又は2に記載の家電製品。
  4. 前記壁部分が、1又は複数の屈折素子を有する、請求項3に記載の家電製品。
  5. 前記1又は複数の屈折素子は、前記光源によって発せられる光を、前記壁部分によって透過される光束を形成するように伝播し、前記光束は、前記ディフューザに対して垂直である、請求項3又は4に記載の家電製品。
  6. 前記マスクは、前記壁部分にもたれて位置付けられる、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の家電製品。
  7. ダイアフラムが、前記マスクと前記壁部分との間に位置付けられる、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の家電製品。
  8. 前記ダイアフラムは、前記壁部分に取り付けられた薄膜を有する、請求項7に記載の家電製品。
  9. 前記薄膜は、印刷されたセグメント又はシンボルを有する、請求項8に記載の家電製品。
  10. 前記ダイアフラムは、前記壁部分の前記内側面に印刷される、請求項7に記載の家電製品。
  11. 前記ダイアフラムは、前記マスクに含まれる、請求項7に記載の家電製品。
  12. 前記マスクは、前記光源によって発せられる光を、前記壁部分から離れるほうに反射するために、傾斜した表面を有する、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の家電製品。
  13. 前記マスクが、光吸収特性を有する、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の家電製品。
  14. 前記家電製品は、光強度を増大することによって人を覚醒させるためのウェークアップシステムである、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の家電製品。
  15. 前記壁部分は、前記電化製品の主ハウジングの一部であり、前記拡散層は、前記主ハウジングの前記外側面全体を完全にカバーする、請求項1又は14のいずれか1項に記載の家電製品。
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