記述された態様は、ワイヤレス通信デバイスに関し、特定的にはワイヤレス通信デバイスにおけるコンテンツの検索およびダウンロードに関する。
通信デバイスは、ネットワークを挟んで位置するサーバのようなデバイスにあるコンテンツを検索し、見るためにますます用いられるようになっている。例えば、ユーザにとって興味のあるコンテンツに到達するために、ユーザは、サーバ上の大きな階層的メニュー構造を調べることができる。さらに、この調べられるメニュー構造は、このメニュー構造を検索する通信デバイスの能力に較べて大きい場合がある。その結果、ユーザは、メニュー構造がサーバから検索される間待つ必要があり得る。情報ヘの即時アクセスを期待する多くのユーザにとって、この待機は、ユーザを失望させ得るものである。
ユーザは、補足情報がコンテンツの項目に関係づけられているとき、サーバからのコンテンツを待つ必要がさらにあり得る。例えば、階層的メニュー構造を用いることができるアプリケーションは、メニュー構造の項目が商品、例えばビデオゲーム、着信音等、であるような販売用アプリケーションであっても良いだろう。さらに、例えば、ビデオゲームは、画像または短いアニメーションのような補足情報を含むことができる。また着信音は、着信音のサンプルのような補足情報を含むことができる。この補足情報は、製品が購入される機会を増加させることができるが、ユーザは、サーバから検索される補足情報を待たなければならないことがあり得る。これは遅延を引き起こし、好ましくないユーザ体験になることにつながるおそれがある。付加的に、通信デバイスは、比較的小さいディスプレイを有し、メニューまたは製品の項目に関係づけられた補足情報、例えばビデオゲームの画像を見るユーザを失望させる。このように、全画面ショットまたは追加のショットを見るためにデバイスの面倒な操作が必要であり得る。
従って、メニュー構造およびメニュー構造のメニュー項目に関係づけられた補足情報を見るとき、より強化されたユーザ体験を提供する装置および方法を提供することは、有益なことであるだろう。
記述したいくつかの態様は、コンテンツを要求するデバイスの表示領域に基づいて、コンテンツを入手および/または送信するための装置、方法、プロセッサ、および計算機プログラム製品を提供する。
一態様において、通信デバイスが提供される。この通信デバイスは、プロセッサ、出力デバイス、メモリ、および検索モジュールを具備する。出力デバイスは、プロセッサと交信し、表示領域サイズを備えたディスプレイを有する。メモリは、プロセッサと交信し、検索モジュールを記憶する。検索モジュールは、コンテンツの第1の部分を、通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスから検索するための第1のコンテンツ要求を生成するように、プロセッサにより実行可能な検索論理を有する。コンテンツの第1の部分は、表示領域サイズに基づく。検索モジュールは、メモリ内のコンテンツの第1の部分の記憶を開始するようにさらに動作可能である。
別の態様において、通信デバイスにおいてコンテンツを検索するための方法が提供される。この方法は、第1の通信デバイス上でディスプレイの表示領域サイズを取得することと、通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスからコンテンツの第1の部分を取得することとを含む。このコンテンツの第1の部分は、表示領域サイズに基づく。この方法は、第1の通信デバイスのメモリにコンテンツの第1の部分を記憶することをさらに含む。
さらに別の態様において、通信デバイスにおいてコンテンツを検索するための少なくとも1つのプロセッサが提供される。このプロセッサは、第1の通信デバイスのディスプレイの表示領域サイズを取得するための第1のモジュールと、通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスからコンテンツの第1の部分を取得するための第2のモジュールとを含む。コンテンツの第1の部分は、表示領域サイズに基づく。このプロセッサは、第1の通信デバイスのメモリにコンテンツの第1の部分を記憶するための第3のモジュールをさらに含む。
さらに別の態様において、計算機プログラム製品が提供される。この計算機プログラム製品は、計算機に第1の通信デバイスのディスプレイの表示領域サイズを取得させるための少なくとも1つの命令を含む計算機可読媒体を具備する。計算機可読媒体は、計算機に、通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスからコンテンツの第1の部分を取得させるための少なくとも1つの命令をさらに含む。コンテンツの第1の部分は、表示領域サイズに基づく。この計算機可読媒体には、計算機に、第1の通信デバイスのメモリにコンテンツの第1の部分を記憶させるための少なくとも1つの命令がさらに含まれる。
さらに別の態様において、装置が提供される。この装置は、第1の通信デバイスのディスプレイの表示領域サイズを取得するための手段を含む。この装置は、通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスからコンテンツの第1の部分を取得するための手段をさらに含む。コンテンツの第1の部分は、表示領域サイズに基づく。この装置には、第1の通信デバイスのメモリにコンテンツの第1の部分を記憶するための手段がさらに含まれる。
さらに別の態様において、ネットワークデバイスが提供される。このネットワークデバイスは、プロセッサとそのプロセッサと交信するメモリとを具備し、メモリは、コンテンツを備える。このネットワークデバイスは、メモリに記憶されたダウンロードマネージャモジュールをさらに含む。このダウンロードマネージャモジュールは、表示領域サイズを有し通信ネットワークを挟んで位置する通信デバイスからの第1のコンテンツ要求を受信するための、プロセッサにより実行可能なダウンロードマネージャ論理を有する。このダウンロードマネージャ論理は、第1のコンテンツ要求と表示領域サイズとに基づくコンテンツの第1の部分を、前記通信デバイスへ送信するようにさらに実行可能である。
さらに別の態様において、コンテンツを通信デバイスに配送する方法が提供される。この方法は、表示領域サイズを有し通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスから第1のコンテンツ要求を受信することを含む。この方法は、第1のコンテンツ要求と表示領域サイズとに基づくコンテンツの第1の部分を前記通信デバイスへ送信することをさらに含む。
さらに別の態様において、コンテンツを通信デバイスに配送するように構成された少なくとも1つのプロセッサが提供される。このプロセッサは、表示領域サイズを有し通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスから第1のコンテンツ要求を受信するための第1のモジュールを含む。このプロセッサは、第1のコンテンツ要求と表示領域サイズとに基づくコンテンツの第1の部分を前記通信デバイスへ送信するための第2のモジュールをさらに含む。
さらに別の態様において、計算機プログラム製品が提供される。この計算機プログラムは、計算機に、表示領域サイズを有し通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスからの第1のコンテンツ要求を受信させるための少なくとも1つの命令を備える計算機可読媒体を具備する。計算機可読媒体は、計算機に、第1のコンテンツ要求と表示領域サイズとに基づくコンテンツの第1の部分を通信デバイスへ送信させるための少なくとも1つの命令をさらに含む。
さらに別の態様において、装置が提供される。この装置は、表示領域サイズを有し通信ネットワークを挟んで位置する第2の通信デバイスからの第1のコンテンツ要求を受信するための手段を含む。この装置は、第1のコンテンツ要求と表示領域サイズとに基づくコンテンツの第1の部分を前記通信デバイスへ送信するための手段をさらに含む。
開示された態様は、開示された態様に限定されず例解のために提供され、付属された図面と関連しながら以後記述される。図面において、同様の指定がエレメントを表し、ここで、
図1は、強化された表示システムの一態様の概略図である。
図2は、本発明の一態様に従う図1の通信デバイスに表示され得る2つのスクリーンの例解である。
図3は、一態様に従う図1の通信デバイスのディスプレイ上の情報表示の例解であり、ここで、1つのディスプレイは1次データ項目の表示を例解し、他のディスプレイは現在の1次データ項目に関係づけられた2次データ項目の表示を例解する。
図4は、図1のシステムの通信デバイスの部品の一態様の概略図である。
図5は、図1および図4の通信デバイスの検索モジュール部分の部品の一態様の概略図である。
図6は、図1の通信デバイスのダウンロードマネージャモジュールの部品の一態様の概略図である。
図7は、コンテンツを検索する通信デバイスにおいて動作可能な強化された表示方法の一態様のフローチャートである。
図8は、コンテンツをダウンロードするネットワークデバイスにおいて動作可能な強化された表示方法の一態様のフローチャートである。
詳細な説明
本出願に記述された装置および方法は、セル電話のような第1の通信デバイスが、通信ネットワークを挟んで、サーバのような第2の通信デバイスから、第1のデバイスのユーザに、コンテンツのダウンロードおよび見ることの双方の観点から強化されたユーザ体験を提供する方法で、コンテンツを検索することを提供する。コンテンツの表示は、ユーザが、コンテンツが検索され表示されるのを待たなければならなくなり得る時間を縮小または除去することによって強化され得る。一態様において、コンテンツの表示は表(foreground)プロセスでコンテンツの第1の部分を検索することにより強化され得る。この第1の部分のサイズは出力デバイスのディスプレイまたは検索する通信デバイスのディスプレイの表示領域に基づく。このように、一態様において、ダウンロードする通信デバイスから最初に検索されるコンテンツのサイズは縮小され、従って、検索する通信デバイスにコンテンツを表示する時間を短縮する。
代替的に、または付加的に、別の態様において、検索する通信デバイスは、例えばコンテンツが表示のために必要になる前に、バックグラウンドプロセスでコンテンツの追加的部分を検索できる。一態様において、コンテンツの1つあるいはそれより多くの追加的部分は、バックグラウンドプロセスで検索され、一方、先行して検索されたコンテンツの別の部分は、検索する通信デバイスの出力デバイスに表示されている。例えば、バックグラウンドプロセスで検索されたコンテンツの1つあるいはそれより多くの部分は、出力デバイスへの表示のためにユーザによってどのようにコンテンツが要求されそうかということに基づいて選択され得る。バックグラウンドプロセスでコンテンツの部分を検索することにより、ディスプレイ用にサイズを決められたコンテンツの最初に検索された部分は、直ちに出力デバイス上の表示のために利用可能であり得て、それにより、ユーザの待ち時間は短縮される。
代替的にまたは付加的に、検索されたコンテンツは、1次データ項目、例えばカタログ項目のリストまたはメニュー、および補足データ項目、例えばカタログ項目に関する追加情報を含むことができる。追加情報に対する要求を受けて、検索する通信デバイスは、ディスプレイを1次データ項目ビューから補足データ項目ビューに切り換える準備ができる。1次データ項目ビューは、データ項目の1つが現在強調表示されているかまたは選択された1次データ項目になっている1次データ項目を表示する。補足データ項目ビューは、現在強調表示されているかまたは選択された1次データ項目に関係づけられた1つ以上の補足データ項目を表示できる。これらの態様において、1次データ項目に対応するコンテンツの部分は、最初に表プロセスでダウンロードされ、一方補足データ項目ビューに対応する(複数の)部分はバックグラウンドプロセスでダウンロードされる。例えば、一態様において、バックグラウンドプロセスは、現在のビューにおいてディスプレイ上に見えるメニューまたはリストにある項目の部分に対応する追加情報の部分のみを最初に検索することによって、コンテンツ検索を最適化する。このように、コンテンツ検索を便利に最適化し、また現在強調表示または選択された1次データ項目に関する追加情報を提供することにより、本装置および方法は、コンテンツの表示を強化させる。
従って、本装置及び方法は、第1の通信デバイスの表示領域のサイズに基づいて、第2の通信デバイスからコンテンツの一部を検索することによって、第1の通信デバイスにおけるコンテンツ表示を強化させるように動作する。コンテンツの表示は、1次データ項目に関係づけられた補足データを検索および見る便利な方法を用意することによりさらに強化され得る。
図1を参照して、強化された表示システム20の一態様は、通信ネットワーク28を挟んだサーバのような第2の通信デバイス26からコンテンツ24を検索するように動作可能なセル電話のような第1の通信デバイス22を含む。一態様において、コンテンツ24は、第1の通信デバイス22の表示領域より大きい表示サイズを有することができる。例えば、通信デバイス22は、表示領域サイズ34を有するディスプレイ32を備えた出力デバイス30を具備する。表示領域サイズ34は、例えば垂直方向の高さと水平方向の幅の寸法で定義される行数並びに1行および/または領域当たりの文字数を具備することができる。通信デバイス22は、ディスプレイ32上にコンテンツを表示するように実行可能な表示マネージャ論理38を有する表示マネージャ36をさらに具備することができる。通信デバイス22は、第1のコンテンツ要求44および第2のコンテンツ要求46を生成するように動作可能な検索論理42を有する検索モジュール40をさらに具備することができる。第1のコンテンツ要求44は、第2の通信デバイス26からのコンテンツの第1の部分48を要求する。コンテンツの第1の部分48は、表示領域サイズ34に対するサイズにされ得る。表示領域サイズ34によってコンテンツの第1の部分48のサイズを決めることによって、コンテンツの第1の部分48は、全コンテンツ24より少ない時間で検索され得る。言い換えれば、コンテンツの第1の部分48は、最初にディスプレイ32上で見ることができるであろうコンテンツの部分に対応する。このように、ディスプレイ32上に表示されるコンテンツの第1の部分48を待たなければならないことになり得る時間は、コンテンツの第1の部分48を表示するに先立ちコンテンツ24の全てが検索される場合に要するであろう時間より少なくなり得る。
代替的にまたは付加的に、別の態様において、通信デバイス22は、バックグラウンドプロセスで第2の通信デバイス26からコンテンツの第2の部分50を検索するために第2のコンテンツ要求46を生成するようにさらに動作可能である。第2のコンテンツ要求46で要求されたコンテンツの第2の部分50は、例えばビューを変更または追加情報を検索するためのユーザ入力に基づくディスプレイ32上の表示をまだ要求されていない。このようにして、コンテンツの第2の部分50は、ユーザがコンテンツの第1の部分48を消費(consume)する間に検索され得る。ディスプレイ32上での表示をまだ要求されていないコンテンツ24を検索することによって、本態様は、ユーザがビューを変更するかまたは追加情報を要求するときに体験する待ち時間を短縮できる。
図1および図2を参照して、非限定的一態様において、例えば、通信デバイス22は、小売業者からの商品のゲームのカタログの一部を検索する。表示領域サイズ34は、カタログにある全てのゲームを表示できるほど大きくなく、従って本態様において、検索モジュール40は、表示領域サイズ34にフィットするサイズにしたコンテンツの第1の部分48を要求する第1のコンテンツ要求44を生成する。コンテンツの第1の部分48がダウンロードされるのを待つ間、通信デバイス22は、コンテンツ24が検索されている標識、例えば砂時計等を表示できる。この例において、第2の通信デバイス26から検索されたコンテンツの第1の部分48は、ディスプレイ32が「ゲーム名1」乃至「ゲーム名5」と表示しているビュー100で表される。表示領域サイズ34に基づいて、コンテンツの第1の部分48を検索するのみであることにより、通信デバイス22のユーザは、全カタログを検索することに較べると、コンテンツ24が表示されるのを待つ必要はないことになり得る。さらに、コンテンツの第1の部分48に関係づけられた項目の塊を検索することは、全項目を待つことと対照的に、または、項目毎に検索を実行することと対照的に、強化されたユーザ体験を提供する。ユーザからページダウンまたはスクロールダウン要求102を受け取った後ディスプレイ32は、ビュー104を示す。ここではコンテンツ24の追加部分、例えば「ゲーム名6」乃至「ゲーム名10」が、ディスプレイ32上に表示される。代替的または付加的に、一実施において、通信デバイス22は、コンテンツ24が表示のために要求される前に、第2の通信デバイス26からバックグラウンドプロセスでコンテンツ24を検索するための第2のコンテンツ要求46を生成できる。図2に示した例において、ビュー104に表示されたコンテンツ24のいくつかまたは全ては、表示のために要求される前に検索済みであり得る。
さらに、図1および図3を参照して、非限定的一態様において、例えばコンテンツ24は1次データ項目52および補足データ項目54に分けられ得る。ここで各補足データ項目54は、少なくとも1つの1次データ項目52に関係づけられ、かつ1次データ項目52に対する追加情報を提供できる。ビュー106に示すように、表示マネージャ論理38は、ディスプレイ32上に商品のゲームのカタログの一部を表示する。ゲームの1つ、ゲーム名3が現在強調表示されているかまたは選択されたゲーム108である。ユーザから追加情報要求110を受け取ると、表示マネージャ論理38は、現在強調表示されているかまたは選択されたゲーム108に関係づけられたコンテンツ24(図1)の1つあるいはそれより多くの補足データ項目54(図1)を表示するように実行可能である。表示マネージャ論理38は、現在のゲーム108に関係づけられた各補足データ項目54に対する1つのビューを表示するように実行可能であり得る。あるいは複数の補足データ項目が単一のビューに合成され得る。例えば、表示論理38は、補足コンテンツ要求110に応答するように実行可能であり得て、この要求は、通信デバイス22のユーザからの左スクロールキー押下または右スクロールキー押下であり得る。さらに、表示論理38は、追加の補足コンテンツ要求122に応答するように実行可能であり得て、この要求は、2次ビューからの通信デバイス22のユーザによる左スクロールキー押下または右スクロールキー押下であり得る。最初のビュー106においてディスプレイ32に表示される現在強調表示または選択されたゲーム108に関係づけられた補足データ項目54(図1)が、ビュー112、114、118、および120(図3)で示される。例えば、ビュー112は、ユーザが読むテキストベースのマーケティングメッセージである。ビュー114は、ユーザが概観するビデオゲームの静的な図面、アニメーション、および/または、ビデオプレビューを含むことができる。ビュー118および120は、現在強調表示または選択されたゲーム108に対する追加補足情報である。一例として、ビュー112、114、118、120に表示された補足情報54は、ユーザを現在のゲーム108を購入しそうにすることができる。また、ユーザが現在強調表示または選択されたゲーム108を理解しやすいようにすることによりユーザ体験に価値を与えることができる。戻り要求116を受け取ると、表示マネージャ論理38は、1次データ項目52が表示されている最初のビュー106にディスプレイ32を戻すように動作可能である。この戻り要求116は、ユーザによるキー押下であり得るか、または通信デバイス22のシステムプロセスから受け取る時間切れであり得る。
このように、システム20は、表示領域34に基づいて表プロセスでコンテンツの第1の部分48を検索することにより、および代替的または付加的に、コンテンツ24の追加的部分がディスプレイ32での表示には現在必要でない場合には、バックグラウンドプロセスでコンテンツ24の追加的部分を検索することにより、コンテンツ24の表示を強化させるための装置および方法を提供する。従って、コンテンツ24全体が第1の部分それぞれの表示に先立って検索される場合に較べると、システム20は、ユーザがコンテンツ24の第1の部分の表示のためにそれと同じ時間待つ必要がないことになり得るという価値をユーザ体験に加える。付加的に、システム20は、コンテンツの第1の部分の表示の間、コンテンツ24の追加的部分を検索することによって、ユーザ体験を強化させることができる。従って、システム20は、コンテンツ24の追加部分が表示用に要求される前にコンテンツ24の追加部分を検索し、ユーザが検索のために待つ必要なしにコンテンツ24の追加部分が利用可能になることを可能にする。付加的に、コンテンツ24の表示は、1次データ項目52に関係づけられた補足データ項目54を見る便利な方法を提供すること、例えば、ユーザが補足情報の種々のビューを素早く一瞥できるようにすることによって、さらに強化される。
一態様に従って、第1の通信デバイス22および第2の通信デバイス26は、任意の形式の計算機化された通信デバイスを具備することができる。例えば、図1に例解するように、第1の通信デバイス22は、ワイヤレスおよび/またはセルラ電話のような移動通信デバイスを含むことができ、一方第2の通信デバイス26は、ネットワークデバイス、サーバ、計算機ワークステーション等のような固定通信デバイスを具備することができる。通信デバイス22および/または26は、例解されたデバイスに限定されず、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、双方向テキストページャー、有線もしくはワイヤレス通信ポータルを有する携行可能な計算機、および有線および/もしくはワイヤレス通信ポータルを有する任意の形式の計算機プラットフォームをさらに含むことができることが理解されるべきである。さらに、第2の通信デバイス26は、リモート−スレーブまたは他の類似のデバイス、例えばリモートセンサ、リモートサーバ、診断ツール、データ中継、および同等物であっても良い。このデバイスは、そのエンドユーザを持たないが、ワイヤレスまたは有線ネットワークを通じてデータを単に伝達する。代替的態様において、第1の通信デバイス22および/または第2通信デバイス26は、有線通信デバイス、例えば、陸線電話、パーソナル計算機、セットトップボックス、または同等物であり得る。付加的に、任意の数の第1の通信デバイス22、および/または第2の通信デバイス26のいかなる組合せも、システム20において利用され得ることに注意すべきである。それ故、本装置および方法は、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、アクセス端末、パーソナル計算機、電話、またはそれらの任意の組合せもしくは部分的組合せを非限定的に含む有線またはワイヤレス通信ポータルを含む任意の形式の有線もしくはワイヤレスデバイスまたは計算機モジュールにおいて実行されても良い。
付加的に、(簡単さのために第1の通信デバイス22を参照する)図4を参照して、第1の通信デバイス22および/または第2の通信デバイス26は、そのデバイスへの入力を生成または受け取るように動作可能な入力デバイス56、並びにそのデバイスのユーザによって消費される情報を生成および/または表示するように動作可能な出力デバイス30を含むことができる。例えば、入力デバイス56は、キーパッドおよび/またはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、音声認識モジュールを伴うマイクロホン等の少なくとも1つのデバイスを含むことができる。一実施において、入力デバイス56は、コンテンツに対する要求のユーザ入力、または追加情報に対する要求のユーザ入力に備えることができる。さらに、例えば、出力デバイス30は、ディスプレイ32(図1)、オーディオスピーカ、触覚フィードバックメカニズム等を含むことができる。出力デバイス30は、グラフィックユーザインターフェイス、音響、振動のような感覚を生成できる。そのような出力は、例えばコンテンツ24(図1)の表示に関係づけられていることができる。
さらに、通信デバイス22は、そのデバイスに機能を提供するためのアプリケーションを実行するように動作可能であり、かつ入力デバイス56および出力デバイス30とさらに対話できる計算機プラットフォーム58を含むことができる。計算機プラットフォーム58は、メモリ60を含むことができ、これは読み出し専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電子的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、および/または計算機プラットフォームに共通な任意のメモリのような揮発性および不揮発性メモリ部分を具備することができる。さらに、メモリ60は、電子ファイルシステムおよび任意の2次および/または3次記憶デバイス、例えば磁気媒体、光学媒体、テープ、ソフトおよび/またはハードディスク、並びに可搬型メモリ部品を含む、アクティブメモリおよび記憶用メモリを含むことができる。
さらに、計算機プラットフォーム58は、プロセッサ62も含むことができ、これは、特定用途向け集積回路(ASIC)、もしくは他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスであり得る。通信デバイス22がセルラ電話を具備する時のような一態様において、プロセッサ62、またはASICのような他の論理回路は、任意の常駐ソフトウェア部品、例えば音声呼(voice call)、データ呼(data call)およびメモリ60内の媒体関連アプリケーションと連携するソフトウェアアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)層64を実行できる。API64は、それぞれの通信デバイスで実行するランタイム環境であり得る。そのようなランタイム環境の1つは、カリフォルニア州サンディエゴにあるQualcomm社によって開発されたBinary Runtime Environment for Wireless(登録商標) (BREW(登録商標))(ワイヤレス用バイナリランタイム環境)である。例えば、ワイヤレス計算デバイスにおけるアプリケーションの実行を制御するように動作する他のランタイム環境が利用され得る。
付加的に、プロセッサ62は、通信ネットワーク28(図1)で通信デバイス22の機能およびその通信デバイスのオペラビリティを実行可能にするハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、およびそれらの組合せで具体化される種々の処理サブシステム66を含むことができる。例えば、処理サブシステム66は、通信デバイス22の部品内部および/または部品間と同様に、他のネットワーク化されたデバイスとの交信を開始し、保持し、およびデータ交換できるようにする。セルラ電話のような一態様において、プロセッサ62は、処理サブシステム66の1つまたは組合せを含むことができる。処理サブシステムとは、例えば、音響、不揮発性メモリ、ファイルシステム、送信、受信、検索器(searcher)、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、主制御、リモートプロシージャ、ハンドセット、電力管理、診断、デジタル信号プロセッサ、ボコーダ、メッセージング、呼出しマネージャ(call manager)、Bluetooth(登録商標)システム、Bluetooth(登録商標)LPOS、位置決定、位置エンジン(position engine)、ユーザインターフェイス、休止(sleep)、データサービス、セキュリティ、認証、USIM/SIM(汎用加入者識別モジュール/加入者識別モジュール)、音声サービス、グラフィックス、USB(ユニバーサルシリアルバス)、MPEG(Moving Picture Experts Group)プロトコルマルチメディアのようなマルチメディア、GPRS(汎用パケットワイヤレスシステム)、ショートメッセージサービス(SMS)、ショートボイスサービス(SVS(登録商標))、ウェブブラウザ等である。開示された態様において、プロセッサ62の処理サブシステム66は、計算機プラットフォーム58で実行されるアプリケーションと対話するいかなるサブシステム部品をも含むことができる。
計算機プラットフォーム58は、通信デバイス22の種々の部品の間の通信を可能にする通信モジュール68をさらに含むことができ、計算機プラットフォーム58は、コンテンツ24(図1)およびコンテンツ要求を通信デバイス22と通信ネットワーク28(図1)間で交換するようにさらに動作可能である。通信モジュール68は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/または、それらの組合せで具体化され得て、またデバイス内およびデバイス間通信に用いられる全てのプロトコルをさらに含むことができる。さらに、通信モジュール68は、ここに説明した装置および方法の一態様に従って、第1のコンテンツ要求44(図1)およびコンテンツの第1の部分48(図1)のような情報を送信および/または受信するように動作可能である。
付加的に、図1および図4を参照して、一実施において、メモリ60(図4)は、コンテンツ24をさらに記憶できる。コンテンツ24は、1次データ項目52(図1)および補足データ項目54(図1)を具備することができ、各補足データ項目54は、少なくとも1つの1次データ項目52に関係づけられている。例えば、1次データ項目52は、カタログの項目リストであっても良いであろう。また、補足データ項目54は、1次データ項目52に関する補足情報、例えばカタログ項目の画像、オーディオクリップ、ビデオ、静止グラフィックス等であっても良いだろう。一態様において、コンテンツ24は、1次データ項目52が補足データ項目54より実質的にサイズが小さくなるように構成され得る。例えば、1次データ項目52は、ロゴ用の小さいグラフィックファイルをおそらく含むビデオゲームの名前のテキストであり、1次データ項目52に関係づけられた補足データ項目54は、ゲームを例示するビデオファイルまたはビデオゲームのスクリーンショットであっても良いだろう。別の態様において、コンテンツ要求が、先行して検索された現在強調表示されたまたは選択されたコンテンツに関するコンテンツ24の追加部分を特定できるように、コンテンツ24は、順序づけられたセットであり得る。例えば、コンテンツ24は、ビデオゲームのような項目リストを備えたカタログであっても良く、ビデオゲームは、もっとも人気のあるものに始まり、もっとも人気のないものに終わるリストに順序づけられても良いだろう。さらに、いくつかの態様において、コンテンツ24は、コンテンツの1つあるいはそれより多くのレベルを有する階層を具備することができ、この階層のレベルは、1次データ項目52および補足データ項目54を定義する。付加的に、例えば、コンテンツ24は、テキスト、ビデオ、グラフィックス、またはアニメーションを含むことができる。また一般に、コンテンツ24は、通信デバイス26に記憶され、通信ネットワーク28を挟んで通信デバイス22へ送信され得る任意のデータであり得る。
付加的に、図1、図4および図5を参照して、一態様において、通信デバイス22のメモリ60は、通信ネットワーク28を挟んで通信デバイス26からバックグラウンドプロセスまたは表プロセスでコンテンツ24を検索するように動作可能な検索モジュール40をさらに記憶できる。検索モジュール40は、これらの機能を実行するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、および実行可能命令の1つまたは任意の組合せを具備することができる。例えば、一実施において、検索モジュール40は、第1のコンテンツ要求44および第2のコンテンツ要求46を生成するようにプロセッサ62による実行可能な検索論理42を具備することができ、ここで第1のコンテンツ要求44および第2のコンテンツ要求46は、通信デバイス26のコンテンツを特定する。一般的に、検索論理42は、通信ネットワーク28を挟んで位置するコンテンツ24に対する要求を生成するように実行可能であり得る。検索論理42は、第1のコンテンツ要求44および第2のコンテンツ要求46をサーバまたは通信デバイス26へ送信するために通信モジュール68へ転送するようにさらに実行可能であり得る。一態様において、検索論理42は、サーバまたは通信デバイス26から、要求されたコンテンツ24を受信し、検索されたコンテンツ24をメモリ60に記憶するようにさらに実行可能である。
いくつかの態様において、検索論理42は、第1のコンテンツ要求44におけるコンテンツのサイズが表示領域サイズ34に基づいている要求をするようにさらに実行可能であり得る。例えば、コンテンツ24が1次データ項目52および1次データ項目52に関係づけられた補足データ項目54を具備している状態で、第1のコンテンツ要求44は、ディスプレイ32上に単一ビューで表示され得る1次データ項目52に対応する第1のセットのコンテンツ70のみを具備することができる。第1のコンテンツ要求44は、第1のセットのコンテンツ70に関係づけられた補足データ項目54に対する要求をさらに具備することができる。第1のコンテンツ要求44において要求されたコンテンツのサイズをそのように定義すると、コンテンツ24を検索する時間は、他の方法に比べて短縮され得る。一実施において、第1のコンテンツ要求44は、1次データ項目52の全てのようなディスプレイ32上に表示できるよりも多くの1次データ項目52、およびディスプレイ32上の最初のビューで表示可能な1次データ項目52に対応する補足データ項目54のみを要求できる。ディスプレイ上の最初のビューにはない第1のデータ項目52を要求すると、1次データ項目52の最初に非表示であった追加的画面をユーザが待つ時間は短縮され得る。付加的に、例えば第1のコンテンツ要求44において、コンテンツ24の階層の全レベルを要求することによってコンテンツ24を検索するオーバヘッドコストは、小さくされ得る。
さらに、一態様において、検索論理42は、第1のコンテンツ要求44で特定されたコンテンツ24を表プロセスで検索し、一方でコンテンツ24の追加部分を1つあるいはそれより多くのバックグラウンドプロセスで検索するようにさらに実行可能であり得る。例えば、別の態様において、検索論理42は、現在ディスプレイ32上で見ることができない、および/または現在表示に対する要求がされていないコンテンツ24の追加部分に対する第2のコンテンツ要求46を生成するように実行可能であり得る。上述したように、第2のコンテンツ要求46で特定されたコンテンツ24、例えばコンテンツの第2の部分50は、バックグラウンドプロセスで検索され得る。このバックグラウンドプロセスの間、通信デバイス22は、第1のコンテンツ要求44で特定されたコンテンツ24を表示していることができる。
検索論理42は、表示領域サイズ34を第2の通信デバイス26へ転送し、かつ、転送された表示領域サイズ34に基づいて表プロセスまたはバックグラウンドプロセスのいずれかでコンテンツ24の部分を第2の通信デバイス26から検索するようにさらに実行可能であり得る。検索論理42は、入力デバイス56から受け取ったユーザ入力を第2の通信デバイス26へ転送し、かつ転送された表示領域34および転送されたユーザ入力に基づくコンテンツ24を受信するようにさらに実行可能であり得る。例えば、第2の通信デバイス26は、表示領域サイズ34によってサイズを決められたコンテンツの第1の部分48を通信デバイス22に送信できる。さらに、第2の通信デバイス26は、次に通信デバイス22からのスクロールダウンの要求、または入力されたユーザのスクロールダウンに基づく追加コンテンツ要求の受信に基づくコンテンツの第2の部分50を送信できる。コンテンツの第1の部分48と同様に、コンテンツの第2の部分50は、表示領域サイズ34によってサイズが決められ得る。
検索論理42は、ビューにはまだないおよび/または表示のための要求がまだされていないコンテンツ24を、予め定められた検索順序72に基づいて検索するようにさらに実行可能であり得る。例えば、1次データ項目52のカタログにおいて、検索論理42は、1次データ項目52に関係づけられた補足項目54を検索できる。この1次データ項目は、たとえ1次データ項目52が表示のために要求されていなくとも、おそらく購入されるであろうものである。別の態様において、予め定められた検索順序72は、それぞれの補足データ項目に対する要求数に従って優先度をつけた補足データ項目54の順序付リストをダウンロードサーバが送信することを要求できる。言い換えれば、ダウンロード優先度は、それぞれのデータ項目がどれくらいの頻度で要求されているかに基づいて確立されるかもしれない。検索論理42は、コンテンツ24を第2の通信デバイス26から予め定められた検索順序72に基づく任意の順序で検索するように実行可能であり得る。一実施に従って、リスト内のデータ項目の順序を決定するために利用され得るパラメータは項目の人気、項目のコスト、ユーザの好み、項目の格付け、および配置価格(placement value)または配置支払い(placement payment)または項目の利益率に対応するマーケティングまたは販売パラメータ等を含むことができる。さらに、検索論理42はコンテンツ24が関連の補足データ項目54を有するかどうかに基づいてコンテンツ24を検索するようにさらに実行可能であり得る。例えば、検索論理42は、コンテンツ24の1つの階層レベル全体を、そのレベルが関連の補足データ項目54を有していない場合には、検索できる。
検索論理42は、予め定められた削除順序74に基づいて通信デバイス22のメモリ60からコンテンツ24を削除するようにさらに実行可能であり得る。コンテンツ24の削除は、メモリ60の限られた資源を解放するために望まれ得る。予め定められた削除順序74は、コンテンツ24が表示されたかどうかに基づくことができる。予め定められた削除順序74は、1次データ項目52より前に、より大きい補足データ項目54を削除することに基づくことができる。予め定められた削除順序74は、メモリ60から削除されたコンテンツ24が表示のために再要求され、従って第2の通信デバイス26から再度検索されなければならないであろう確率を小さくする戦略に基づくことができる。
このように、検索論理42は、ユーザに対するコンテンツ24の表示を強化するために、通信ネットワーク28を挟んで第2の通信デバイス26からコンテンツ24を検索し、メモリ60にコンテンツ24を記憶し、メモリ60からコンテンツ24を削除するように実行可能である。
付加的に、図1および4を参照して、一態様において、通信デバイス22のメモリ60はメモリ60内に記憶されたコンテンツ24を表示するように動作可能な表示マネージャモジュール36をさらに記憶できる。表示マネージャモジュール36は、これらの機能を実行するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、および実行可能命令の1つまたは任意の組合せを具備することができる。例えば、実施において、表示マネージャモジュール36は、通信デバイス22のディスプレイ32上にコンテンツ24を表示するように実行可能な表示マネージャ論理38を具備することができる。別の態様において、コンテンツ24は、音響または振動のような出力デバイス30によって利用可能にされた他の手法を用いることによって表示され得る。このように、表示マネージャ論理38は、メモリ60からコンテンツ24を検索し、通信デバイス22の出力デバイス30にコンテンツ24を表示するように動作可能である。
図4を参照して、一実施において、メモリ60は、デバイスユーザが表示マネージャモジュール36および検索モジュール40とインターフェースできるように動作可能なユーザインターフェイスモジュール76、並びにユーザ出力を生成しおよび/またはユーザ入力を要求する通信デバイス22の任意の他の部品をさらに記憶できる。ユーザインターフェイスモジュール76は、これらの機能を実行するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、および実行可能命令の1つまたは任意の組合せを具備することができる。例えば、別の実施において、ユーザインターフェイスモジュール76は、グラフィカルメニュー、音、コンテンツ24等の出力をそれぞれのデバイスのユーザに表示するために、およびスクロール要求、表示追加情報要求、選択現項目要求等の入力をするようにユーザを促すために、出力デバイス30と表示マネージャモジュール36との間でインターフェースするように動作可能なユーザインターフェイス論理78を具備することができる。
付加的に、図4を参照して、一態様において、通信デバイス22のメモリ60は、通信デバイス22の動作を記憶するように動作可能な監視モジュール80をさらに含むことができる。監視モジュール80は、これらの機能を実行するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、および実行可能命令の1つまたは任意の組合せを含むことができる。例えば、別の態様において、監視モジュール80は、通信デバイス22の動作を動作履歴84に記憶するように動作可能な監視論理82を含むことができる。この通信デバイス22の動作は、このデバイスにおけるハードウェアおよびソフトウェアの使用を追跡するデータ、ユーザから受け取った入力、例えばスクロールダウン要求、スクロールアップ要求、項目選択、追加情報に対する要求を含み、また、一般に通信デバイス22で起こるいかなる動作も動作履歴84に記録され得る。動作履歴84は、通信デバイス22のメモリ60に記憶され得る。また、動作履歴84は、解析のために通信ネットワーク28を挟んだ別の通信デバイスへ送信され得る。このように、監視モジュール80は、通信デバイス22で起こる動作の履歴に関係する情報を記憶する能力を通信デバイス22に提供する。
付加的に、図1および6を参照して、一態様において、第2の通信デバイス26のメモリ60(図4)は、コンテンツ24を、通信ネットワーク28を挟んで、要求する通信デバイス22へ送信することによりコンテンツ24に対する要求に応答するように動作可能なダウンロードマネージャモジュール86をさらに記憶できる。ダウンロードマネージャモジュール86は、これらの機能を実行するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、データ、および実行可能命令の1つまたは任意の組合せを具備することができる。例えば、別の態様において、ダウンロードマネージャモジュール86は、第1のコンテンツ要求44および第2のコンテンツ要求46を入力するようにプロセッサ62により実行可能なダウンロードマネージャ論理88を具備することができ、ここで第1のコンテンツ要求44および第2のコンテンツ要求46は、通信デバイス26のコンテンツ24の部分を特定、またはそれに対応する。一般的に、ダウンロードマネージャ論理86はコンテンツ24を通信ネットワーク28を挟んで通信デバイス22へ送信することにより、コンテンツ24に対する要求に応答するように実行可能であり得る。
一実施において、ダウンロードマネージャ論理86は、通信デバイス22から表示領域サイズ34を受信し、表示領域サイズ34に基づきおよび/または通信デバイス22から受信したユーザ入力に基づき、通信デバイス22へコンテンツ24を送信するようにさらに実行可能であり得る。例えば、ダウンロードマネージャ論理88は、表示領域サイズ34に基づいてサイズを決められたコンテンツの第1の部分48を通信デバイス22に送信できる。その後、ダウンロードマネージャ論理88は、コンテンツの第2の部分50のようなコンテンツ24の追加部分を、表示領域サイズ34に基づき、および/または他の要素、例えばコンテンツの第2の部分50がコンテンツの第1の部分48に対応する補足データ項目54であるかまたはコンテンツの第1の部分48と同じ階層にあるコンテンツ24の部分であるが最初のビューの外側にあるというような要素に基づき、自動的に送ることができる。例えば、一態様において、ダウンロードマネージャ論理88は、複数の1次データ項目のメニューまたはリストをダウンロードし、次に同じダウンロードにおいて、または次のそれぞれについての通信において、表示領域サイズ34に基づいてディスプレイ上で最初に見ることができる1次データ項目の部分に対応する補足データ項目のそれぞれをダウンロードすることができる。別の態様において、ダウンロードマネージャ論理86は、第2のコンテンツ要求46に基づいて、例えば通信デバイス22により受け取られたスクロール要求または項目選択または一瞥要求(glance request)に基づいて、コンテンツの第2の部分50を送信できる。さらに、ダウンロードマネージャ論理86は、コンテンツの第2の部分50のサイズを表示領域サイズ34によって決定できる。付加的に、上述のように、ダウンロードマネージャ論理86は、コンテンツ24の部分を予め定められた検索順序72に基づいて送ることができ、この順序は、第2の通信デバイス26、または第1の通信デバイス22、またはいずれかのデバイスのユーザによって決定され得る。
一実施において、コンテンツ24は、例えば予め定められた加重係数90を有するデータ項目の順序づけられたセットを含むことができる。データ項目の順序、例えば予め定められた加重係数90は要求されたコンテンツ24のデータ項目をダウンロードする順序を決定するためにダウンロードマネージャ論理88によって用いられ得る。予め定められた加重係数90は、例えば非限定的に、ダウンロードの数、スクリーンビューの頻度、デバイスユーザの好み、コンテンツプロバイダの好み、対配置支払い(pay−for−placement)方式、品質格付け、利益率、コスト、またはそれらの任意の組合せのような要素に基づくことができる。例えば、コンテンツの第1の部分48は、図2に示すように複数のゲームのメニューを含むことができ、ここでゲームが並べられる順序は予め定められた加重係数90に依存できる。付加的に、予め定められた加重係数90が1次データ項目および2次データ項目の1つまたは双方に適用され得ることに注意すべきである。一態様において、予め定められた加重係数90は、監視モジュール(図4)から収集され、ダウンロードマネージャモジュール86へ転送され得る集約したユーザ挙動に基づくことができる。
このように、ダウンロードマネージャ論理88は、受信したユーザ入力および/または受信した表示領域サイズ34および/または予め定められた加重係数90に基づいて、コンテンツ24を、通信デバイス22へ送信するように実行可能である。
図1を再度参照して、通信ネットワーク28はいかなるデータおよび/または音声通信ネットワークも具備することができる。例えば、通信ネットワーク28は、以下の任意の1つまたは任意の組合せの全てまたはいくつかの部分を具備することができる。すなわち、有線またはワイヤレス電話ネットワーク、地上電話ネットワーク、衛星電話ネットワーク、赤外線通信協会(IrDA)ベースのネットワークのような赤外線ネットワーク、短距離ワイヤレスネットワーク。Bluetooth(登録商標)技術ネットワーク、ZigBee(登録商標)プロトコルネットワーク、超広帯域(UWB)プロトコルネットワーク、ホーム無線周波数(HomeRF)ネットワーク、共有ワイヤレスアクセスプロトコル(SWAP)ネットワーク、広帯域ネットワーク、例えばワイヤレスEthernet(登録商標)互換連合(WECA)ネットワークおよびワイヤレスフィデリティ連合(Wi−Fi連合)ネットワークおよび802.xxネットワーク等、パケットデータネットワーク、データネットワーク、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)ネットワーク、公衆電話交換ネットワーク、インターネットのような公衆異種通信ネットワーク。構内通信ネットワーク、MediaFLO(登録商標)を含む順方向リンクオンリー(FLO)ネットワークのようなブロードキャスティングネットワーク、カリフォルニア州サンディエゴのQualcomm社から利用可能なシステム、デジタルビデオ放送(DVB)ネットワーク、例えば衛星用DVB−S、ケーブル用DVB−C、地上テレビジョン用DVB−T、ハンドヘルド型地上テレビジョン用DVB−H等、および陸上移動無線ネットワーク。
さらに、通信ネットワーク28の1つあるいはそれより多くの態様に含まれ得る電話ネットワークの例は、アナログおよびデジタルネットワーク/技術の1つまたは任意の組合せの少なくとも部分を含む。これらのネットワーク/技術は、例えば以下のようなものである。すなわち、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)、先進移動電話サービス(AMPS)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、広域移動通信システム(GSM)、単一キャリア(1X)無線伝送技術(RTT)、発展型データオンリー(evolution data only,EV−DO)技術、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(enhanced data GSM environment、EDGE))、高速パケットアクセス(HSPA)、アナログおよびデジタル衛星システム、および無線通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワークに用いられ得る任意の他の技術/プロトコル、またはそれらの組合せ。
図7を参照して、動作において、通信デバイス上のコンテンツの強化された表示のための方法の非限定的一実施は、通信デバイスの出力デバイスのための表示領域サイズを得ることを含む(ブロック200)。例えば非限定的一態様において、図1を参照して、通信デバイス22は、ディスプレイ32の表示領域サイズ34を取得することができる。
本方法は、ネットワークデバイスからコンテンツの第1の部分48を得ることをさらに含むことができる。ここで、検索されたコンテンツのサイズは、表示領域サイズに基づく(ブロック202)。例えば、非限定的一態様において、図1を参照して、検索モジュール40はコンテンツの第1の部分48を要求するための第1のコンテンツ要求44を生成できる。ここでコンテンツの第1の部分48のサイズは、表示領域サイズ34に基づく。第1のコンテンツ要求44のサイズを表示領域サイズ34に基づくようにすることによって、コンテンツの第1の部分48を検索する時間を短縮できる。
さらに、本方法は、コンテンツの第1の部分を通信デバイスのメモリに記憶することを含む(ブロック203)。例えば、コンテンツの第1の部分48は、通信デバイス22のメモリ60に記憶されても良い。
本方法は、コンテンツの第1の部分48からのコンテンツの第1のビューを出力デバイス30に表示することをさらに含むことができる(ブロック204)。例えば、非限定的一態様において、図1を参照して、表示マネージャモジュール36は、ネットワークデバイス26から検索したコンテンツの第1の部分48からのコンテンツの第1のセット70をディスプレイ32に表示できる。例えば、コンテンツの第1のセット70は、コンテンツの第1の部分48からの1次データ項目の全て、または見ることができる部分のみを含むことができる。
任意選択的に、本方法は、表示のためにはまだ必要ではないコンテンツの第2の部分50をバックグラウンドプロセスで取得することをさらに含むことができる(ブロック206)。例えば、非限定的一態様において、図1を参照して、検索モジュール40は、ネットワークデバイス26からコンテンツの第2の部分50に対する第2のコンテンツ要求46を生成できる。第2のコンテンツ要求46およびコンテンツの第2の部分50の検索は、ディスプレイ32がユーザに対しコンテンツの第1のセット70を表示している間に実行され得る。
任意選択的に、本方法は、出力デバイスに表示される現強調表示/選択または現在見ることができる1次データ項目52に関係づけられた少なくとも1つの補足データ項目54のための補足データ項目ビューを生成することをさらに含むことができる(ブロック208)。例えば、非限定的一実施において、図1および図3を参照して、表示マネージャモジュール36は1次データ項目52、例えば問題とする態様(subject aspect)における「ゲーム名3」、に関係づけられた補足データ項目54のためのビュー114およびビュー112を生成する。
任意選択的に、本方法は、表示補足データ項目要求を受けて、補足データ項目ビューに切り換えることをさらに含むことができる(ブロック210)。例えば、非限定的一実施において、図1および3を参照して、表示マネージャモジュール36は、ユーザから右スクロールキー押下を受けて、ビュー112に切り換えることができる。
図8を参照して、動作において、ネットワークデバイスにおける強化されたコンテンツ転送のための方法の非限定的一例は、通信ネットワークを挟んで第1の通信デバイスから第1のコンテンツ要求を受信することを具備する(ブロック300)。例えば、非限定的一態様において、図1を参照して、第2の通信デバイス26は通信ネットワーク28を挟んで第1の通信デバイス22から第1のコンテンツ要求44を受信する。
さらに、本方法は、第1のコンテンツ要求で特定されたコンテンツの第1の部分を送信することを含むことができる(ブロック302)。例えば、非限定的一態様において、図1および6を参照して、ダウンロードマネージャモジュール86は、第1のコンテンツ要求44で特定されたコンテンツの第1の部分48を通信ネットワーク28を挟んで通信デバイス22へ送信できる。
任意選択的に、本方法は、第1の通信デバイスに対応する表示領域サイズを取得することを含むことができる(ブロック304)。例えば、非限定的一態様において、図1を参照して、第1の通信デバイス22は、表示領域サイズ34を通信ネットワーク28を挟んで第2の通信デバイス26へ送信できる。ダウンロードマネージャモジュール86は、表示領域サイズ34を受信できる。代替的に、いったん受信すると、第2の通信デバイス26は、受信された表示領域サイズ34と第1の通信デバイス22とを関連づけてメモリ60に記録を作成でき、その記録は、将来の要求において参照されるかもしれない。
任意選択的に、本方法は、第1の通信デバイスによって受け取られた入力に基づく追加コンテンツに対する要求を含むことができる(ブロック306)。例えば、非限定的一態様において、図1および6を参照して、ダウンロードマネージャモジュール86は、第1の通信デバイス22によって受け取られたスクロールまたはビュー切換入力に基づく第1の通信デバイス22からの第2のコンテンツ要求46を受信できる。
任意選択的に、本方法は、第2のコンテンツ要求および表示領域サイズに基づいて第1の通信デバイスへ追加コンテンツを送信することを含むことができる(ブロック308)。例えば、非限定的一態様において、図1、2および6を参照して、ダウンロードマネージャモジュール86は、第2のコンテンツ要求46および表示領域サイズ34に基づいてコンテンツ24の一部を送信できる。この表示領域サイズは、要求と共に受信され得るかまたはメモリに既に記憶されていることができる。例えば、図2を参照して、コンテンツ24の追加部分は、受け取られたスクロールダウン要求に対しておよび12文字5行の表示サイズ34に対して「ゲーム名6」乃至「ゲーム名10」であり得る。ダウンロードマネージャモジュール86は、表示領域サイズ34に基づいて送信するためにコンテンツ24のサイズを計算できる。例えば、表示領域サイズ34は、ディスプレイ32の水平および垂直画素数であり得る。この例では、ダウンロードマネージャモジュール86は、各1次データ項目52が表示のために必要とする画素数に基づいてコンテンツ24の1次データ項目52がどれだけディスプレイ32上に表示され得るかを決定できる。
このように、システム20は、通信デバイス22の表示領域サイズ34に基づいて、第2の通信デバイス26からコンテンツの第1の部分48を検索することによって、通信デバイス22におけるコンテンツの表示を強化させる。さらに代替的または付加的に、コンテンツの第2の部分50は、コンテンツの第2の部分50が表示のために要求される前に、バックグラウンドプロセスで検索されても良い。コンテンツ24の表示は、1次データ項目52に関係づけられた補足情報52を見る便利な方法を提供することによりさらに強化され得る。
本出願において開示された実施形態に関して記述された例解的論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラム可能論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア部品、または本出願において記述された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで実施または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替的にはプロセッサは、任意の通常のプロセッサ、制御器、マイクロ制御器または状態機械であり得る。プロセッサは計算デバイスの組合せ、例えばDSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連係した1つあるいはそれより多くのマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実施され得る。
さらに、本出願において開示された態様に関係して説明された方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、直接ハードウェアで、プロセッサで実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで具体化され得る。ソフトウェアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、可搬形ディスク、CD−ROM、または当業者に既知の任意の他の形式の記憶媒体の中にあり得る。例示的記憶媒体は、プロセッサが情報を記憶媒体から読み出しおよび情報を記憶媒体に書き込むことができるようにプロセッサに結合され得る。代替的には、記憶媒体は、プロセッサに集積化され得る。さらに、いくつかの態様において、プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内にあり得る。付加的に、ASICはユーザ端末中にあり得る。代替的に、プロセッサおよび記憶媒体は個別部品としてユーザ端末中にあり得る。付加的に、いくつかの態様において、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は機械可読媒体および/または計算機可読媒体上にコードまたは命令の少なくとも1つもしくは任意の組合せもしくはセットとしてあり得る。これらは計算機プログラム製品を具備することができる。
上記の開示は例解的態様および/または実施について検討したが、種々の変更および変形が、添付の特許請求の範囲で定義されるような、記述された態様および/または実施の範囲から逸脱することなくなされても良いことに注意すべきである。 さらに、記述した態様および/または実施の要素は、単数で記述されまたは請求され得るが、単数への限定が明示的に述べられない場合は、複数が想定される。付加的に、いかなる態様および/または実施の全てまたは一部分も、別段の記述がない限り、いかなる他の態様および/または実施の全てまたは一部分とともに利用され得る。