JP2011503227A - パチュロール匂い物質 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ウッディー−アーシータイプの匂いノートを付与するための、8a−アルキル−ペルヒドロ−ナフタレノール誘導体の付香成分としての使用に関する。

Description

本発明は、香料の分野に関する。よりいっそう詳述すれば、本発明は、ウッディー−アーシー匂い物質として有用である式(I)のいくつかのペルヒドロナフタレノール誘導体に関する。本発明は、香料産業における前記化合物、及び該化合物を含有する組成物又は物品の使用に関する。
従来技術
我々の知識の及ぶ限りでは、本発明の化合物は新しく、かつ付香成分として公知である近い構造類似体を有さない。
発明の説明
驚くべきことに、式(I)
Figure 2011503227
[式中、R1は、水素原子又はホルミル基もしくはアセチル基を示し、
2は、メチル基又はエチル基を示し、かつ
それぞれのRは、互いに独立して、水素原子又はメチル基を示し、及び少なくとも2つの該Rはメチル基である]で示される化合物が、例えばウッディー−アーシータイプの匂いノートを付与するための付香成分として使用されうることが、今日発見されている。
本発明の一実施態様によって、前記化合物(I)は、R1が水素原子であるものである。
本発明の一実施態様によって、該化合物(I)は、R2がメチル基であるものである。
本発明の一実施態様によって、該化合物(I)は、式(II)
Figure 2011503227
[式中2つのRは、水素原子を示し、かつ他の2つのRは、メチル基を示す]で示されるものである。
本発明の化合物の典型的な例として、ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノールが挙げられてよい。該化合物は、ウッディー−アーシーの匂いを有し、興味深い草−ユーカリボトムノートと合される。ウッディーノートは、ナフタレン誘導体であるウッディー匂い物質中にしばしば存在する、あらゆるアンバーコノテーションを欠く。さらに、全ての匂い、及び特にアーシーノートは、林床の匂いに非常に近く、及び実際に非常に強い純粋なパチュロールの匂いを連想させる。香料又は匂いの観点から、ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノールは、純粋なパチュロールの最も近い合成類似体を示す。
さらに、本発明の化合物は、典型的なパチュリオイルのようなフェノールの、スパイシーノートを欠くことによってパチュリタイプのノートを有する他の付香成分からそれ自身認識する。
ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノールが、種々の洗浄試験において、その匂い系統の最も本質的な化合物の中の1つであることを証明したことを示すことも興味深い。
前記のように、本発明は、付香成分として式(I)の化合物の使用に関する。言い換えれば、本発明は、付香組成物の又は着香物品の匂い特性を付与する、高める、改良する又は改質する方法に関し、その際その方法は、該組成物又は物品に、少なくとも1つの式(I)の化合物の有効量を付与することを含む。"式(I)の化合物の使用"の場合に、本明細書では、化合物(I)を含有し、かつ有利には有効成分として香料産業において使用されうるあらゆる組成物の使用も理解されるべきである。
実際に付香成分として有利に使用されうる前記組成物は、本発明の目的でもある。
従って、本発明の他の目的は、
i)付香成分として、前記のような少なくとも1つの本発明の化合物、
ii)香料キャリヤー及び香料ベースからなる群から選択される少なくとも1つの成分、並びに
iii)場合により少なくとも1つの香料補助剤
を含有する付香組成物である。
"香料キャリヤー"の場合に、本明細書では、香料の観点から特に天然である、すなわち付香成分の官能的性質を著しく変質しない材料を意味する。前記キャリヤーは、液体又は固体であってよい。
液体キャリヤーとしては、制限されない例として、乳化系、すなわち溶剤及び界面活性剤系、又は香料において通常使用される溶剤を挙げてよい。香料において通常使用される溶剤の性質及びタイプの詳細な説明は、網羅的ではない。しかしながら、制限されない例として、最も一般的に使用される溶剤、例えばジプロピレングリコール、ジエチルフタレート、イソプロピルミリステート、ベンジルベンゾエート、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノール又はエチルシトレートを挙げてよい。
固体キャリヤーとしては、制限されない例として、吸収ガムもしくはポリマー、又はさらに封入する材料を挙げてよい。かかる材料の例は、よく発泡する及び可塑化する材料、例えば単糖、二糖又は三糖、天然もしくは化工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、タンパク質もしくはペクチン、又はさらに参照文献、例えばH. Scherz, Hydrokolloids : Stabilisatoren, Dickungs- und Gehermittel in Lebensmittel, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitat, Behr's VerlagGmbH & Co., Hamburg, 1996において挙げられている材料を含有してよい。その封入は、当業者によく知られている方法であり、かつ例えば、例えば噴霧乾燥、凝集もしくはさらに押出の技術を使用して実施されてよく、又はコアセルベーション及び複合コアセルベーション技術を含む被覆封入からなる。
"香料ベース"の場合に、本明細書では、少なくとも1つの付香共成分を含有する組成物を意味する。
該付香共成分は、式(I)のものではない。さらに、"付香共成分"の場合に、本明細書中では、快楽効果を付与するために付香配合物又は組成物において使用される化合物を意味する。言い換えれば、かかる共成分は、付香成分であるとして見なされ、まさに匂いを有するものとしてではなく、明確な又は快適な方法で組成物の匂いを付与又は改質できるものとして当業者によって認識されるべきである。
前記基剤中に存在する付香共成分の性質及びタイプは、あらゆる場合においては網羅的ではないかもしれない、本明細書中でより詳細な記載を保証するものではなく、当業者が、この付香共成分の一般的な知識に基づいて、及び意図された使用又は適用及び望ましい官能的効果によって、前記性質及びタイプを選択することができる。一般的な用語において、それらの付香共成分は、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペン炭化水素、窒素の又は硫黄の複素環式化合物及び精油と同様に多様な化学分類に属し、かつ該付香共成分は、天然の又は合成の起源でありうる。それら共成分の多くは、任意の場合に、関連書物、例えばS. Arctanderによる書物の、Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAもしくはその最新の版、又は同様の種類の他の作品、及び香料分野における豊富な特許文献に見出すことができる。該共成分が、制御された方法で付香化合物の種々のタイプを放出することが公知である化合物であってよいことも理解される。
香料キャリヤーと香料ベースとの双方を含有する組成物に関して、明らかに明記されているものよりも、他の好適な香料キャリヤーは、エタノール、水/エタノール混合物、リモネンもしくは他のテルペン、例えば商標Isopar(登録商標)(製造元:Exxon Chemical)下で公知であるイソパラフィン、又は例えば商標Dowanol(製造元:Dow Chemical Company)下で公知であるグリコールエーテル及びグリコールエーテルエステルでもありうる。
"香料補助剤"の場合に、本明細書では、さらに付与された利益、例えば色、特に耐光性、化学安定性を付与することができる成分を意味する。付香ベースにおいて通常使用される補助剤の性質及びタイプの詳細な説明は、網羅的でなくてよいが、しかし該成分が当業者によく知られていることを言及しなければならない。
少なくとも1つの式(I)の化合物及び少なくとも1つの香料キャリヤーからなる本発明の組成物は、本発明の特定の一実施態様、並びに少なくとも1つの式(I)の化合物、少なくとも1つの香料キャリヤー、少なくとも1つの香料ベース、及び場合により少なくとも1つの香料補助剤を含有する付香組成物を示す。
前記で言及された組成物において、より多くの式(I)の化合物を有する可能性は、香料製造業者が、アコード、香料を製造すること、本発明の様々な化合物の匂いの調性を有すること、そして彼らの作業のための新しいツールを作成することを可能にする場合に重要であることを、本明細書中で述べることは、有用である。
有利には、本発明の化合物が、出発、中間又は最終生成物として含まれうる、化学合成から直接、例えば適切な精製なしに得られたあらゆる混合物は、本発明による付香組成物としてみなすことができない。
さらに、本発明の化合物は、現代の香料の全ての分野において、該化合物(I)を添加する消費製品の匂いを明確に付与又は改質するためにも有利に使用されうる。従って、
i)付香成分として、少なくとも1つの前記のような式(I)の化合物、又は本発明の付香組成物、及び
ii)消費製品ベース
を含有する着香物品が、本発明の目的でもある。
明瞭化のために、"消費製品ベース"の場合に、本明細書では、付香成分と相容性である消費製品を意味することが、挙げられるべきである。言い換えれば、本発明による着香製品は、機能性調合物、並びに場合により追加の効果剤"benfit agent"、相応する消費製品、例えば洗剤又はエアーフレッシュナー、及び少なくとも1つの本発明の化合物の嗅覚の有効量を含有する。
消費製品の成分の性質及びタイプは、あらゆる場合において網羅的ではない、本明細書のより詳述された記載を保証するものではなく、その際、当業者は、前記の性質及びタイプを、その一般の知識に基づいて、及び該製品の性質及び所望の効果によって選択することができる。
好適な消費製品の例は、固体又は液体の洗剤及び織物柔軟剤、並びに香料におけるすべての普通の他の製品、すなわち香水、コロンもしくはアフターシェイブローション、着香石鹸、シャワーもしくはバスソルト、ムース、オイルもしくはゲル、衛生製品又はヘアケア製品、例えばシャンプー、ボディケア製品、消臭剤もしくは制汗剤、エアーフレッシュナー及び化粧品もまた含まれる。洗剤として、それらは、家庭用又は産業用の使用するために意図される場合に、食器洗いのためのもしくは様々な表面を洗浄するための洗剤組成物又は洗浄製品のような適用を意図し、例えば織物、皿又は舗装処理用である。他の着香物品は、織物回復剤、アイロン水、紙、ふき取りクロス又は漂白剤である。
いくつかの前記の消費製品ベースは、本発明の化合物のための刺激的な媒体を表してよく、従って、早期の分解から、例えば封入によって本発明の化合物を保護することが必要であってよい。
本発明による化合物を、様々な前記の物品又は組成物中に取り入れることができる割合は、広い範囲内の値で変化する。それらの値は、本発明による化合物が一般に当業者に使用される付香共成分、溶剤又は添加剤と混合される場合、着香物品の性質に、並びに所望された官能的効果、及び与えられたベース中の共成分の性質に依存している。
例えば、付香組成物の場合において、典型的な濃度は、本発明の化合物が取り入れられた組成物の重さに対する該化合物の0.01質量%〜30質量%、又はそれ以上の程度である。前記濃度より低い濃度、例えば0.01質量%〜10質量%の程度では、それら化合物が着香物品中に取り入れられる場合に、該物品の質量と比較した百分率で使用されうる。
本発明の化合物を、適切なシクロヘキサノンと適切なジエンとを(ディールス−アルダー条件下で)反応し、そして得られたナフタレノンを完全に還元することによって製造した。以下の本明細書における実施例は、この合成アプローチの特定の実施例を提供した。
実施例
本発明は、次の実施例の方法によってさらに詳細に記載され、その際、略語は当該技術分野において通常の意味を有し、温度を摂氏度(℃)で表し、NMRスペクトルデータを、CDCl3中で(別の方法で安定しない場合に)360又は400MHz機械を用いて1H及び13Cとして記録し、化学シフト(chemical displacement)δを、標準としてのTMSに対してppmで表し、結合定数Jを、Hzで表す。
実施例1
ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノールの合成
I)ディールス−アルダー結合のための一般的な方法
500mlの反応器中に、AlEtCl2、又はAlCl3、BHT0.1g及びトルエン、又はCH2Cl2を導入した。そして、激しい撹拌下で、温度30℃未満を維持するように、適切なシクロヘキサノンを滴下して添加した。その後、ジエンを滴下して添加し、そして、反応が終了した場合に、その反応混合物を、5%HCl水で加水分解し、Et2Oで2回抽出した。その有機層を、飽和NaHCO3水溶液、水、食塩水で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。その溶剤の蒸発、クロマトグラフィー(SiO2、溶出ヘプタン/AcOEt 98:2)、及び蒸留は、不飽和ナフタレノンを提供した。
II)不飽和ナフタレノンのペルヒドロナフタレノンへの水素化のための一般的な方法
100mlフラスコ中に、適切な不飽和ナフタレノン、エチルアセテート、及び不飽和ナフタレノンに対してPd/C 5%の10%(w/w)を導入した。そして、その混合物を、H2下で、室温で、水素の理論量を消費するまで撹拌した。その後、その反応混合物を、Nylon6/6で濾過した。溶液の蒸発及び蒸留は、ペルヒドロナフタレノンを提供した。
III)ペルヒドロナフタレノンのペルヒドロナフタレノールへの還元のための一般的な方法
Ar雰囲気下で維持された100mlフラスコ中に、ケトンに対して、Et2O中でLiAlH4の2モーラー当量を導入した。そして適切なペルヒドロナフタレノンを、還流を維持するように、滴下して添加した。反応の完了後に、その混合物を、30分間還流で撹拌した。その後、該反応混合物を、NaOH水の化学量論量で加水分解し、そしてその有機層を、Na2SO4で乾燥した。溶剤の蒸発及び蒸留は、ペルヒドロナフタレノールを提供した。
− 6,8,8a−トリメチル−3,4,4a、5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
一般の製造方法I)によって製造して、次の量を有した:
2−メチル−2−シクロヘキサン−1−オン(22g;0.2mol)
エチルアルミニウムジクロリド(ヘキサン中で1モーラー溶液;40ml;0.04mol)
メチルペンタジエン(24.6g;0.3mol)、ジクロロメタン(200ml)。
目的の生成物を、収率50%で得た(2つの異性体;GC比=27.2:72.8)。
Figure 2011503227
− ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノン
一般の製造方法II)によって製造して、次の量を有した:
6,8,8a−トリメチル−3,4,4a、5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン(9.60g:0.05mol)
5%Pd−C(1.0g)、EtOAc(100ml)。
目的の生成物を、異性体の混合物として収率97%で得た(GC比=66:22:6:6)。
Figure 2011503227
− ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノール
一般の製造方法III)によって製造して、次の量を有した:
ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノン(3g;0.016mmol)
リチウムアルミニウム水酸化物(0.31g;0.008mol)、ジエチルエーテル(30ml)。
目的の化合物を、異性体の混合物として収率98%で得た(GC比=64:31:5)。
Figure 2011503227
実施例2
付香組成物の製造
フローラル−バイオレットタイプの柔軟剤ベースのための香料を、次の成分を混合することによって製造した:
Figure 2011503227
Figure 2011503227
ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノール60質量部の添加は、快いパチュリ効果を、この織物柔軟剤香気に、さらに著しく乾燥した布地上にもたらす。
実施例3
付香組成物の製造
ウッディー−草タイプの男性のオーデコロンを、次の成分を混合して製造した:
Figure 2011503227
Figure 2011503227
ペルヒドロ−6,6,8a−トリメチル−1−ナフタレノール750質量部の添加は、アーシー−パチュリツイストをこの男性のウッディー−ハーブ香気に付与し、わずかなしかし同様の真のパチュリも付与することができたが、しかし他の合成木材を付与することはできなかった。

Claims (7)

  1. 式(I)
    Figure 2011503227
    [式中、式中、R1が、水素原子又はホルミル基もしくはアセチル基を示し、
    2が、メチル基又はエチル基を示し、かつ
    それぞれのRが、互いに独立して、水素原子又はメチル基を示し、及び少なくとも2つの該Rがメチル基である]で示される化合物。
  2. 式(II)
    Figure 2011503227
    [式中、2つのRが、水素原子を示し、かつ他の2つのRが、メチル基を示す]で示される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. ペルヒドロ−6,8,8a−トリメチル−1−ナフタレノールであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  4. 以下、
    i)請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の少なくとも1つの本発明の化合物、
    ii)香料キャリヤー及び香料ベースからなる群から選択される少なくとも1つの成分、並びに
    iii)場合により少なくとも1つの香料補助剤
    を含有する付香組成物。
  5. 以下、
    i)請求項1、2もしくは3のいずれか1項に記載の少なくとも1つの式(I)の化合物、又は請求項4に記載の組成物、及び
    ii)消費製品ベース
    を含有する着香物品。
  6. 前記消費製品ベースが、固体もしくは液体の洗剤、織物柔軟剤、香水、コロンもしくはアフターシェイブローション、香水石鹸、シャワーもしくはバスソルト、ムース、オイルもしくはゲル、衛生製品、ヘアケア製品、シャンプー、ボディケア製品、消臭剤もしくは制汗剤、エアーフレッシュナー、化粧品、織物回復剤、アイロン水、紙、ふき取りクロス又は漂白剤であることを特徴とする、請求項5に記載の着香物品。
  7. 請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の化合物の付香成分としての使用。
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