JP4594171B2 - ウッディタイプの付香成分 - Google Patents

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Description

本発明は香料分野に関する。より詳しくは、式
Figure 0004594171
[式中、R1は低級アルキルであり、R2〜R5は水素原子又は低級アルキルであり、かつ少なくとも1つの点線は二重結合である]で示されるデカリン誘導体の付香成分としての使用に関する。
本発明はまた前記化合物に関連している組成物又は物品にも関する。
式(I)の化合物は先行技術から一般的に公知であり、その際にそれらは一般的に、化学合成に関連して記載されている。
しかしながら前記化合物を開示する先行技術の文献は、式(I)の化合物の任意の官能特性又は香料分野における前記化合物の任意の使用を報告あるいは示唆していない。
C.Angell他, J.Org.Chem. 1986, 51, 5177 H. Scherz, Hydrokolloids: Stabilisatoren、Dickungs- und Gehermittel in Lebensmittel、食品化学、食品品質(Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet)シリーズの2巻, Behr's VerlagGmbH & Co., Hamburg, 1996 S. Arctander著, Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USA Duhamel他, Tetrahedron, 1986, 42, 4777 Blanc他, Helv.Chim.Acta, 1964, 725
本発明の課題は式(I)の化合物を付香成分として使用することにあった。
Figure 0004594171
[式中、点線は、単結合又は二重結合を表し、かつ前記の点線の少なくとも1つは二重結合を表し;
nは、酸素原子が二重結合によりシクラニック(cyclanic)炭素原子に結合している場合に同時に0を表すか、又は酸素原子が単結合によりシクラニック炭素原子に結合している場合に1を表し、
Rは、水素原子又はHCO又はMeCO基を表し;
R1は、線状又は分枝鎖状のC1〜C4アルキル又はアルケニル基を表し;
R2は、水素原子又はメチル又はエチル基を表し;
R3は、単独で水素原子を表すか、又はR2と一緒になって橋かけCH2基を表し;
R4は、水素原子又はメチル又はエチル基を表し;かつ
R5は、水素原子又は線状又は分枝鎖状のC1〜C3アルキル基を表す]
で示される化合物が、場合によりシトラスノートを有するウッディタイプのにおいにより特徴付けられる有用な付香成分であることが現在見出された。
式(I)の化合物は不斉炭素原子数個を有する。ゆえに式(I)の化合物はその立体異性体のいずれか1つの形であってよい。さらに、本発明の化合物が前記立体異性体のいずれか1つの混合物の形であってよいことも理解される。
好ましくは、置換基R1、R2、R3、R4及びR5は、全部で、すなわち全て合わせて、炭素原子3、4又は5個を有する。
本発明のさらなる実施態様によれば、
点線、R3及びnが上記のように定義されており;
Rが水素原子又はMeCO基を表し;
R1がメチル、エチル又はプロピル基を表し;
それぞれR2、R4及びR5が水素原子又はメチル基を表し;かつ
置換基R1、R2、R3、R4及びR5が、全部で、すなわち全て合わせて、炭素原子3又は4個を有する式(I)の化合物が、精製香料又は機能香料における多数の用途に特に適している。
さらに、式
Figure 0004594171
[式中、点線は単結合又は二重結合を表し、Rは水素原子又はMeCO基を表し;
R7及びR8はそれぞれ水素原子又はメチル基を表し;
R9は双方とも水素原子であるか、又は双方ともメチル基であり;かつ
置換基R7、R8及びR9は、全部で、すなわち全て合わせて、炭素原子2又は3個を有する]で示される化合物又は式
Figure 0004594171
[式中、Rは水素原子又はMeCO基を表し;
R10及びR11はそれぞれ水素原子又はメチル基を表し;
R12の一方は水素原子であり、かつ他方はメチル基であり;かつ
置換基R10、R11及びR12は、全部で、すなわち全て合わせて、炭素原子2又は3個を有する]で示される化合物が、それらのウッディ−ベチバー/シダー又はウッディ−グレープフルーツノートについて調香師により極めて高く評価されている。式(II)又は(III)の化合物は、4,6,8,8a−テトラメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−ナフタレノン及び4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン及びそれらの異性体を除いて、新規でもあり、かつ本発明のさらなる対象である。式(II)又は(III)の公知化合物はC.Angell他によりJ.Org.Chem. 1986, 51, 5177に報告されており、その際にこれらの化合物はジェミナルなジ−メチル類似体のNMR研究のために製造された。
上記で挙げた式に応ずる化合物の中では、特に及び限定されない例として、4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノンを挙げることができる。この化合物はウッディ−シダー及びアンバリー−レザーノートにより特徴付けられるよい香り並びにジュート、パッチュリ及び沈香の含蓄を有する。実際に4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノンは、Vertofix(R)(メチルセドリルケトン;出所:IFF, USA)を連想させるが、しかし後者のにおいよりも大きな実体性及びボリュームを有するにおいを有する。
4,8,8a−トリメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレニルアセテートのフレグランス及びパフォーマンスは、上記で挙げた4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノンのそれらに極めて類似しているが、しかしオゾンタイプの付加的なノートの存在に傑出している。
本発明の化合物のさらなる例は、ウッディ、アーシー及びルーティノートが極めてナチュラルで上品な手法で調和されることによる酢酸ベチベリル、ベチベロン(vetiverone)タイプの強い含蓄と共に、ウッディ−ベチバータイプのにおいを有するペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノンである。生成物がそのようなナチュラルなベチバーノートを有することは極めて稀である。
さらに、ケトンとして、ペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノンに類似するウッディ−ベチバーノートを有するが、しかし十分にはっきりとしたグレープフルーツ、ルバーブノートも有するペルヒドロ−8−メチル−4−プロピル−1−ナフタレノンも挙げることができる。
4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノールのよい香りは、前記の化合物に比較して全くはっきりとしたにおいを有する。前記のナフタレノールのにおいは、ウッディ−パイン(pin)ノート及び、ヌートカトン、ピンク−グレープフルーツピールのよい香りの天然成分のにおいを連想させるグレープフルーツタイプの、清潔で、上品で、フレッシュで強力なシトラスノートにより特徴付けられる。さらに、4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノールは、このタイプのノートに稀である驚くべき実体性を有するフレグランスを有する。
前記のアルコールに反して、三環式アルコール2,6−ジメチルトリシクロ[6.2.1.0(2,7)]ウンデク−9−エン−3−オールはパッチュリ及びルーティタイプに典型的であるウッディなにおいを有する。
最後に、ペルヒドロ−4−エチル−6,8a−ジメチル−1−ナフタレノン及びそのオレフィン類似体4−エチル−6,8a−ジメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノンも挙げることができる。双方の化合物は、ペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノンに類似したよい香りを有するが、しかし少しだけあまり強くなく、かつペルヒドロ−4−エチル−6,8a−ジメチル−1−ナフタレノンについてより強いグレープフルーツノートも有する。
前記のように、本発明は付香成分としての式(I)の化合物の使用にも関する。言い換えれば本発明は、付香組成物又は付香された物品のにおい特性を付与するか、増強するか、改善するか、又は修正する方法に関するものであり、前記方法は前記の組成物又は物品に式(I)の少なくとも1つの化合物の有効量を添加することにより特徴付けられる。“式(I)の化合物の使用”とは本明細書において化合物(I)を含有し、かつ有利には活性成分として香料工業において使用されることができる任意の組成物の使用でもあると理解されるべきである。
実際に、付香成分として有利には使用されることができる付香組成物である前記組成物は本発明の対象でもある。
ゆえに、本発明のさらなる対象は、
i)付香成分として、上記で定義されたような本発明の少なくとも1つの化合物;
ii)香料キャリヤー及び香料ベースからなる群から選択される少なくとも1つの成分;及び
iii)場合により少なくとも1つの香料補助剤
を含んでいる付香組成物である。
“香料キャリヤー”とは、本明細書中で、香料の見地から事実上中性である、すなわち付香成分の官能特性を著しく変えない材料であると理解される。前記キャリヤーは液体又は固体であってよい。
液体キャリヤーとして、限定されない例として、香料において通常使用される、乳化系、すなわち溶剤及び界面活性剤系、又は溶剤を挙げることができる。香料において通常使用される溶剤の性質及びタイプの詳細な記載は網羅されることができない。しかしながら、限定されない例として溶剤、例えばジプロピレングリコール、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノール又はクエン酸エチルを挙げることができ、これらは最も普通に使用される。
固体キャリヤーとして、限定されない例として、吸収ゴム又はポリマー、又はさらにカプセル封入材料を挙げることができる。そのような材料の例は、例えば、壁形成性材料及び可塑化材料、例えば単糖類、二糖類又は三糖類、天然デンプン又は変性デンプン、ヒドロコロイド、セルロース誘導体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、タンパク質又はペクチン、又はさらに参考テキスト、例えばH. Scherz, Hydrokolloids: Stabilisatoren、Dickungs- und Gehermittel in Lebensmittel、食品化学、食品品質(Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet)シリーズの2巻, Behr's VerlagGmbH & Co., Hamburg, 1996に挙げられた材料を含んでいてよい。カプセル封入は、当業者に十分公知の方法であり、かつ例えば、例えば噴霧乾燥、アグロメレーション又はさらに押出しのような技術を用いて実施されることができるか;又はコアセルベーション及び複合コアセルベーション技術を含むコーティングカプセル封入からなっている。
概して言えば、“香料ベース”とは、本明細書中で少なくとも1つの付香補助成分(co-ingredient)を含んでいる組成物であると理解される。
前記の付香補助成分は式(I)の化合物ではない。さらに“付香補助成分”とは、本明細書中で嗜好効果を付与するために付香製剤又は組成物において使用される化合物であることが理解される。言い換えれば、付香するものであると見なされうるそのような補助成分は、肯定的な又は快適な方法で組成物のにおいを付与する又は修正することができ、かつまさににおいを有していないと当業者により認識されるはずである。
ベース中に存在している付香補助成分の性質及びタイプは、本明細書中でより詳細な記載を保証するものではなく、これらはいずれにせよ網羅されるものではなく、当業者は、これらをその一般的な知識に基づいて及び使用又は適用目的及び望ましい官能効果に従って選択することができる。一般的な用語で、これらの付香補助成分は、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペン炭化水素、含窒素又は含硫黄の複素環式化合物及び精油のように変化に富んだ化学クラスに属しており、かつ前記の付香補助成分は天然又は合成の起源であってよい。これらの補助成分の多くは、いずれにせよ、参考テキスト、例えばS. Arctander著, Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAの本又はその最新版、又は類似の性質の他の研究、並びに香料分野における豊富な特許文献に挙げられている。前記の補助成分が制御された手法で多様なタイプの付香化合物を放出するのに公知の化合物であってもよいことも理解される。
香料キャリヤー及び香料ベースを双方とも含んでいる組成物のためには、既に明記された物以外に適している香料キャリヤーは、エタノール、水/エタノール混合物、リモネン又は他のテルペン類、イソパラフィン、例えば商標Isopar(R)(出所:Exxon Chemical)のもとで公知のもの又はグリコールエーテル及びグリコールエーテルエステル、例えば商標Dowanol(R)(出所:Dow Chemical Company)のもとで公知のものであってもよい。
概して言えば、“香料補助剤”とは、本明細書中で付加的に添加される利得、例えば色、特定の耐光性、化学的安定性等を付与できる成分であると理解される。付香ベースにおいて通常使用される補助剤の性質及びタイプの詳細な記載は網羅されることができないが、しかし前記の成分が当業者に十分公知であることが言及されるべきである。
式(I)の少なくとも1つの化合物及び少なくとも1つの香料キャリヤーからなる本発明の組成物は、本発明の特定の実施態様を表し、並びに式(I)の少なくとも1つの化合物、少なくとも1つの香料キャリヤー、少なくとも1つの香料ベース及び場合により少なくとも1つの香料補助剤を含んでいる付香組成物を表す。
前記組成物中で式(I)の1個を上回る化合物を有するという可能性が重要であることが本明細書中で言及することが有用である、それというのも調香師に、本発明の多様な化合物のにおい調性を有し、それゆえこれらの研究のための新規の道具を生み出す、アコード、香水を調製することを可能にするからである。
本明細書中で、化学合成から直接に生じる、例えば十分な精製なしの、本発明の化合物が出発物質、中間体又は最終生成物として含まれている任意の混合物は、本発明による付香組成物であるとみなされることができないことも理解される。
さらに本発明の化合物は、前記化合物(I)が添加される消費製品のにおいを肯定的に付与する又は修正するために、近代香料の全ての分野において有利には使用されることもできる。それゆえに、
i)付香成分として、上記で定義されたような式(I)の少なくとも1つの化合物;及び
ii)消費製品ベース
を含んでいる付香された物品は本発明の対象でもある。
はっきりさせるために“消費製品ベース”とは、本明細書中で付香成分と相溶性である消費製品であると理解されることが言及されるべきである。言い換えれば、本発明による付香された物品は、機能的製剤並びに場合により、消費製品、例えば洗剤又はエアフレッシュナーに相応する付加的な利得のある薬剤及び嗅覚的に有効な量の本発明の少なくとも1つの化合物を含んでいる。
消費製品の成分の性質及びタイプは、より詳細な記載を本明細書中で保証するものではなく、これらはいずれにせよ網羅されるものではなく、当業者はこれらをその一般的な知識に基づいて及び前記の生成物の性質及び所望の効果に従って選択することができる。
適している消費製品の例は、固体又は液体の洗剤及び織物柔軟剤並びに香料において常用の他の全ての物品、すなわち香水、コロン又はアフターシェーブローション、付香せっけん、シャワー又はバスソルト、ムース、オイル又はゲル、衛生製品又はヘアケア製品、例えばシャンプー、ボディケア製品、デオドラント又は制汗剤、エアフレッシュナー並びに化粧品を含む。洗剤としては、多様な表面を洗浄又は清浄化するための洗剤組成物又は清浄製品のような適用目的があり、例えば編織布、皿又は硬質表面の処理に向けられたものであり、それらはいずれも家庭用又は工業的な使用に向けられている。他の付香された物品は、ファブリックリフレッシュナー、アイロンウォーター、紙、ワイプ又はブリーチである。
一部の前記の消費製品ベースは、本発明の化合物のための攻撃的な媒体であってもよいので、本発明の化合物を早期分解から、例えばカプセル封入により保護することも必要でありうる。
多様な前記の物品又は組成物中へ配合されることができる本発明による化合物中の割合は、値の幅広い範囲内で変動する。これらの値は、付香されるべき物品の性質及び所望の官能効果並びに本発明による化合物が当工業界において通常使用される付香補助成分、溶剤又は添加剤と混合される場合に与えられたベース中の補助成分の性質に依存している。
例えば、付香組成物の場合に、典型的な濃度は、本発明の化合物が配合される組成物の質量に対して、本発明の化合物の0.01質量%〜25質量%のオーダーで、又はそれ以上ですらある。これらよりも低い濃度、例えば1質量%〜10質量%のオーダーでは、これらの化合物が付香された物品中へ配合される場合に使用されることができる。
4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン、4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール、ペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノン及びペルヒドロ−8−メチル−4−プロピル−1−ナフタレノンからなる群から選択される本発明の化合物を含んでいる使用及び物品は、本発明の好ましい実施態様である。前記の化合物の3つは新規でもあり、かつ本発明の対象でもある。
本発明の化合物は、式(IV)のジエンと式(V)のジエノフィル
Figure 0004594171
[式中、符号は上記で示された意味を有する]との間のルイス酸性触媒されたディールス−アルダー反応、ついで場合によりカルボニル又は炭素−炭素二重結合の還元を含む方法により製造されることができる。特別な例は以下にさらに与えられる。
本発明は目下、以下の例によりさらに詳細に記載され、その際に略符号は当工業界において通常の意味を有し、温度は摂氏度(℃)で示され;NMRスペクトルデータは1H及び13Cのための360又は400MHz機械を用いてCDCl3(他に挙げられない限り)で記録され、化学シフトδは標準としてのTMSについてppmで示され、結合定数JはHzで表現される。
例1
式(I)の化合物の合成
4−エチル−シクロヘキセ−2−エノン(Duhamel他, Tetrahedron, 1986, 42, 4777参照)並びに2,4−ジメチル−シクロヘキセ−2−エノン(Blanc他, Helv.Chim.Acta, 1964, 725参照)は公知化合物である。
1)出発シクロヘキセノン類の合成
第一段階のための一般的な手順
適当な容器中にアルデヒド、ビニル−ケトン、ジエチルアミン及びトルエンを導入し、混合物を、十分撹拌しながら90℃で20時間加熱した。その後、温度を25℃に低下させ、反応混合物を5%水性HClで加水分解し、Et2Oで2回抽出した。ついで有機層を飽和NaHCO3水溶液、水、ブラインで洗浄し、ついでNa2SO4上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、蒸留することにより最終生成物が得られた。
a)2−エチル−5−オキソヘプタナール
出発物質及び量:
ブチルアルデヒド(400mmol)
エチルビニルケトン(600mmol)
ジエチルアミン(80mmol)
トルエン(200ml)
80%の収率で得られた。
Figure 0004594171
b)5−オキソ−2−プロピルヘプタナール
出発物質及び量:
バレルアルデヒド(630mmol)
エチルビニルケトン(950mmol)
ジエチルアミン(130mmol)
トルエン(400ml)
97%の収率で得られた。
Figure 0004594171
c)5−オキソ−2−プロピルヘキサナール
出発物質及び量:
バレルアルデヒド(0.8mol)
メチルビニルケトン(1.2mol)
ジエチルアミン(0.16mol)
トルエン(500ml)
93%の収率で得られた。
Figure 0004594171
第二段階のための一般的な手順
適当な容器中に水性KOH及びTHF中のテトラメチルアンモニウム水酸化物を導入した。ついでEt2O中の、第一段階において得られた化合物を滴加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応が終了した際に、混合物を5%水性HClで加水分解し、Et2Oで2回抽出した。ついで有機層を飽和NaHCO3水溶液、水、ブラインで洗浄し、ついでNa2SO4上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、蒸留することにより最終生成物が得られた。
a)4−エチル−2−メチル−2−シクロヘキセン−1−オン
出発物質及び量:
第一段階(a)において得られた化合物(440mmol)
テトラメチルアンモニウム水酸化物(37mmol)
KOH(90mmol)、水100ml中
THF(100ml)
Et2O(100ml)
93%の収率で得られた。
Figure 0004594171
b)2−メチル−4−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン
出発物質及び量:
第一段階(b)において得られた化合物(610mmol)
テトラメチルアンモニウム水酸化物(55mmol)
KOH(180mmol)、水200ml中
THF(200ml)
Et2O(200ml)
86%の収率で得られた。
Figure 0004594171
c)3−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン
出発物質及び量:
第一段階(c)において得られた化合物(0.764mol)
テトラメチルアンモニウム水酸化物五水和物(0.066mol)
水酸化カリウム(10g、0.15mol)、水(200ml)中
THF(200ml)
ジエチルエーテル(200ml)
82%の収率で得られた。
Figure 0004594171
2)式(I)の化合物の合成
I)ディールス−アルダーカップリングのための一般的な手順
500ml反応器中にAlEtCl2又はAlCl3、BHT 0.1g及びトルエン又はCH2Cl2を導入した。ついで、激しく撹拌しながら、適当なシクロヘキセノンを30℃未満の温度を維持するように滴加した。その後、ジエンを滴加し、かつ反応が終了した際に反応混合物を5%水性HClで加水分解し、Et2Oで2回抽出した。ついで有機層を飽和NaHCO3水溶液、水、ブラインで洗浄し、ついでNa2SO4上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、クロマトグラフィー(SiO2、溶離ヘプタン/AcOEt 98:2)にかけ、蒸留することにより最終生成物が得られた。
a)4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
2,4−ジメチル−2−シクロヘキセン−1−オン(320mmol)
AlCl3(80mmol)
イソプレン(4.8mol)
トルエン(500ml)
異性体の混合物(88/4/9)の形で、83%の収率で得られた。
Figure 0004594171
b)4−エチル−6,8a−ジメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
4−エチル−2−メチル−2−シクロヘキセン−1−オン(109mmol)
AlCl3(27mmol)
イソプレン(218mmol)
トルエン(150ml)
異性体の混合物(93/2/5)の形で、68%の収率で得られた。
Figure 0004594171
c)4−エチル−8−メチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
4−エチル−2−シクロヘキセン−1−オン(144mmol)
EtAlCl2(60mmol)
ピペリレン(288mmol)
CH2Cl2(150ml)
異性体の混合物(20/7/81/90)の形で、60%の収率で得られた。
Figure 0004594171
d)4−エチル−6,8−ジメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
4−エチル−2−シクロヘキセン−1−オン(80mmol)
EtAlCl2(40mmol)
メチルペンタジエン(160mmol)
CH2Cl2(200ml)
異性体の混合物(19/78/3)の形で、68%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:アーシー、湿った又はマリンタイプの少しのボトムノートを有する、ウッディ、ルバーブ、バルサミック及びグレープフルーツ
e)(1RS,2RS,6RS,7SR,8SR)−2,6−ジメチルトリシクロ[6.2.1.0(2,7)]ウンデク−9−エン−3−オン
出発物質及び量:
2,4−ジメチル−2−シクロヘキセン−1−オン(91mmol)
EtAlCl2(45.5mmol)
シクロペンタジエン(182mmol)
CH2Cl2(100ml)
異性体の混合物(14/79/2/4)の形で、61%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:ウッディ、ショウノウ様及びカンフェン(champhene)
f)4,8,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
2,4−ジメチル−2−シクロヘキセン−1−オン(60mmol)
EtAlCl2(60mmol)
ピペリレン(450mmol)
CH2Cl2(100ml)
異性体の混合物(58/42)の形で、70%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:ウッディ−ショウノウ及びユーカリ
g)6,8a−ジメチル−4−プロピル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
4−プロピル−2−メチル−2−シクロヘキセン−1−オン(109mmol)
AlCl3(27mmol)
イソプレン(218mmol)
トルエン(150ml)
異性体の混合物(92/4/4)の形で、37%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:ウッディ−ベチバー及びグレープフルーツ−ヌートカトン
h)4,6,8,8a−テトラメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
2,4−ジメチル−2−シクロヘキセン−1−オン(58mmol)
EtAlCl2(29mmol)
メチルペンタジエン(117mmol)
CH2Cl2(150ml)
異性体の混合物(89/11)の形で、90%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:ウッディ、ナフタレン及びグレープフルーツ
i)8−メチル−4−プロピル−3,4,4A,5,8,8A−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン
出発物質及び量:
4−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン(0.1mol)
エチルアルミニウムジクロリド(20ml、0.02mol)
ピペリレン(0.2mol)
CH2Cl2(150ml)。
異性体の混合物(10/3/45/42)の形で、52%の収率で得られた。
Figure 0004594171
II)ケトンをアルコールへ還元するための一般的な手順
Ar雰囲気下に維持された100mlフラスコ中に、ケトンに対して、Et2O中のLiAlH4 2モル当量を導入した。ついで適当なナフタレノンを、還流を維持するように滴加した。反応の完了後に混合物を還流で30分間撹拌した。その後、反応混合物を化学量論的な量の水性NaOHで加水分解し、有機層をNa2SO4上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、蒸留することにより最終生成物が得られた。
a)4,8,8a−トリメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール
出発物質及び量:
I.f)のもとで得られたナフタレノン(78mmol)
Et2O(150ml)
異性体の混合物(59/34/7)の形で、79%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:ウッディ、パッチュリ及びアーシー
b)2,6−ジメチルトリシクロ[6.2.1.0(2,7)]ウンデク−9−エン−3−オール
出発物質及び量:
I.e)のもとで得られたナフタレノン(21mmol)
Et2O(400ml)
異性体の混合物(18/66/10/4/2)の形で、89%の収率で得られた。
Figure 0004594171
c)4,6,8,8a−テトラメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール
出発物質及び量:
I.h)のもとで得られたナフタレノン(36mmol)
Et2O(50ml)
異性体の混合物(25/75)の形で、98%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:ドライパインフォレストタイプのボトムノートを有する、ウッディ−シダー
d)4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール
出発物質及び量:
I.d)のもとで得られたナフタレノン(73mmol)
Et2O(150ml)
異性体の混合物(3/10/62/5/11/5/3)の形で、89%の収率で得られた。
Figure 0004594171
III)ナフタレノンをペルヒドロナフタレノンへ水素化するための一般的な手順
100mlフラスコ中に、適当なナフタレノン、酢酸エチル及びナフタレノンに対して、Pd/C 5%の10% w/wを導入した。ついで混合物を、水素の理論量を消費するまで室温でH2下に撹拌した。その後、反応混合物をナイロン6/6上で濾過した。溶剤を蒸発させ、蒸留することにより最終生成物が得られた。
a)ペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノン
出発物質及び量:
I.c)のもとで得られたナフタレノン(52mmol)
酢酸エチル(100ml)
H2(1.16 l)
異性体の混合物(35/51/1/12/1)の形で、95%の収率で得られた。
Figure 0004594171
b)ペルヒドロ−4−エチル−6,8a−ジメチル−1−ナフタレノン
出発物質及び量:
I.b)のもとで得られたナフタレノン(29mmol)
酢酸エチル(60ml)
H2(650ml)
異性体の混合物(6/1/37/2/48/6)の形で、95%の収率で得られた。
Figure 0004594171
c)ペルヒドロ−8−メチル−4−プロピル−1−ナフタレノン
出発物質及び量:
I.i)のもとで得られたナフタレノン(0.058mol)
酢酸エチル(120ml)
H2(1.3 l)
異性体の混合物(17/70/5/6/2)の形で、96%の収率で得られた。
Figure 0004594171
IV)アルコールのエステル化のための一般的な手順
250mlフラスコ中に、適当なアルコール、CH2Cl2、ジメチルアミノピリジン(dimethylamminopyridine)、ピリジン及び適当な無水カルボン酸を導入した。ついで混合物を室温で24時間撹拌した。反応が終了した際に反応混合物を5%水性HClで加水分解し、Et2Oで2回抽出した。ついで有機層をCuSO4の水溶液、飽和NaHCO3水溶液、水、ブラインで洗浄し、ついでNa2SO4上で乾燥させた。溶剤を蒸発させることにより最終生成物が得られた。
a)4,8,8a−トリメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレニルアセテート
出発物質及び量:
II.a)のもとで得られたアルコール(46mmol)
CH2Cl2(100ml)
無水酢酸(69mmol)
ジメチルアミノピリジン(4.6mmol)
ピリジン(78mmol)
異性体の混合物(26/60/33/11)の形で、83%の収率で得られた。
Figure 0004594171
b)4,6,8,8a−テトラメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレニルホルメート
出発物質及び量:
II.c)のもとで得られたアルコール(3.8mmol)
CH2Cl2(20ml)
55℃で2時間加熱した無水酢酸(11.5mmol)及びギ酸(13.8mmol)
ジメチルアミノピリジン(使用しない)
ピリジン(使用しない)。
異性体の混合物(7/19/74)の形で、98%の収率で得られた。
Figure 0004594171
におい:ウッディ、アンバリー及び酢酸ベチベリル。
例2
付香組成物の製造
シトラスタイプの男性用オードトワレを、次の成分を混合することにより製造した:
成分 質量部
酢酸ゲラニル 10
酢酸リナリル 420
10%* ラズベリーケトン 20
ベルガモット精油 200
シトラール 30
レモン精油 500
50%**ガラキソリド(Galaxolide)(R) 1) 100
10%* ガルバヌム精油 90
クローブ精油 90
ラベンダー精油 200
リナロール 70
リラール(Lyral) (R) 2) 340
スウィートマジョラム精油 120
オークモス(Mousse Chene) 50
ナツメグ精油 160
3−(イソカンフィル−5)−シクロヘキサノール 200
イラン・エクストラ(Ylang Extra) 100
2700
* ジプロピレングリコール中
** ミリスチン酸イソプロピル中
1)1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロペンタ−g−2−ベンゾピラン;出所:International Flavors & Fragrances、USA
2)4/3−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド;出所:International Flavors & Fragrances、USA。
4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン800質量部を前記のオードトワレに添加することにより、後者のフレグランスにウッディ、シダー、Vertofix(R)、セドリルアセテートの著しくナチュラルで強い含蓄が付与され、これは極めて暖かく、かつたくさんのボリュームを有していた。
前記化合物の代わりに4,8,8a−トリメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレニルアセテートの同じ量を添加した場合に、得られた効果は殆ど類似していたけれども、僅かに丸みが少なかった。
前記オードトワレへのペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノン800質量部の添加により得られた効果は、前記の2つの化合物について記載されたものとは全く異なっていた。こうして得られた新規のフレグランスは目下、もっと多くベチバーの方向へよい香りを有し、少しだけ水っぽく及び極めて気持ちのよくかつ上品であった。
また、前記の精製香料組成物への4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール800質量部の添加により得られた効果は、前記の他の化合物について記載されたものとは極めて異なっていた。よい香りはほぼ、ウッディボトムノートを有するグレープフルーツタイプのそれになった。このグレープフルーツノートは、クラシカルなグレープフルーツ−硫黄のようなノートが全くなく、かつヌートカトンを想起させた。
例3
付香組成物の製造
粉末洗剤用のシトラスタイプの付香組成物を、次の成分を混合することにより製造した:
成分 質量部
酢酸1,1−ジメチル−2−フェニルエチル 20
酢酸シトロネリル 20
酢酸ターピニル 300
酢酸イソボルニル 20
10%* フェンキルアルコール(Fenchylic alcool) 20
C12アルデヒド 20
10%* 4−エチル−ベンズアルデヒド 10
アルデヒドMNA 10
アンスラニル酸メチル 60
ベンジルアセトン 20
ボルネオール 10
カシメラン(Cashmeran) (R) 1) 100
セタロクス(Cetalox) (R) 2) 100
シトロネロール 810
10%* クマリン 40
(−)−(1’R,E)−2−エチル−4−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−2−ブテン−1−オール3)
20
ジヒドロミルセノール 2000
ゲラニルニトリル 30
ヘジオン(Hedione) (R) 4) 100
ヘリオトロピン 30
α−イオノン 10
イラリア(Iralia)(R) 5)トータル 20
ラバンジン・グロッソ(Lavandin Grosso) 50
マヨール(Mayol) (R) 6) 30
10%* クリスタルモス(Crystalmoss) 20
ネオブテノン(Neobutenone) (R) 7) 20
γ−ノナラクトン 10
ローズ・オキシド(Rose oxide) 10
フェニルヘキサノール 250
プロピオン酸ベルジル(Verdyl propionate) 380
プロピオン酸イソボルニル 300
10%* ロマスコン(Romascone) (R) 8) 20
ターピネオール 40
リナロール 70
ウンデカベルトール(Undecavertol)(R) 9) 10
ベルドクス(Verdox)(R) 10) 1500
ヤラ・ヤラ(Yara Yara) 20
6500
* ジプロピレングリコール中
1)1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4−インデノン;出所:International Flavors & Fragrances、USA
2)ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1−b]フラン;出所:Firmenich SA、ジュネーヴ、スイス
3)出所:Firmenich SA、ジュネーヴ、スイス
4)ジヒドロジャスモン酸メチル;出所:Firmenich SA、ジュネーヴ、スイス
5)メチルイオノン;出所:Firmenich SA、ジュネーヴ、スイス
6)シス−7−P−メンタノール;出所:Firmenich SA、ジュネーヴ、スイス
7)1−(5,5−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−4−ペンテン−1−オン;出所:Firmenich SA、ジュネーヴ、スイス
8)メチル 2,2−ジメチル−6−メチレン−1−シクロヘキサンカルボキシレート;出所:Firmenich SA、ジュネーヴ、スイス
9)4−メチル−3−デセン−5−オール;出所:Givaudan-Roure、Vernier、スイス
10)2−t−ブチル−1−シクロヘキシルアセテート;出所:International Flavors & Fragrances、USA。
4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン又は4,8,8a−トリメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレニルアセテート1300質量部を前記の機能組成物に添加することにより、極めて上品な、並びに特に持ちの良い、ウッディ−シダーノートが付与された。4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノンにより付与されたノートは、4,8,8a−トリメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレニルアセテートにより付与されたものよりも上品で暖かかった。さらに、本発明の2つの化合物により付与された効果は、熟練した調香師により、前記の機能組成物へのVertofix(R)の同じ量の添加により得られたものよりも、より上品であり、かつ応用に実施できると判断された。
ペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノンの同じ量を前記の機能組成物に添加することにより、極めて快いベチバー調性が新規組成物に付与されたのに対して、4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノールの添加により、ピンクグレープフルーツタイプの、フレッシュでナチュラルなシトラスの含蓄が付与された。4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノールにより付与されたフレッシュさはドライリネン上にも存在し、こうしてそのようなフレグランスノートを有する化合物について並はずれたパフォーマンスの結果となった。

Claims (9)

  1. i)付香成分として、立体異性体のいずれか1つ又はそれらの混合物の形の、式
    Figure 0004594171
    [式中、点線は単結合又は二重結合を表し
    7及びR8はそれぞれ水素原子又はメチル基を表し、
    9は双方とも水素原子であるか、又は双方ともメチル基であり、かつ
    置換基R7、R8及びR9は全部で炭素原子2又は3個を有する]で示される化合物
    又は式
    Figure 0004594171
    [式中、Rは水素原子又はMeCO基を表し、
    10及びR11はそれぞれ水素原子又はメチル基を表し、
    12の一方は水素原子であり、かつ他方はメチル基であり、かつ
    置換基R10、R11及びR12は、全部で、すなわち全て合わせて、炭素原子2又は3個を有する]で示される化合物;
    ii)香料キャリヤー及び香料ベースからなる群から選択される少なくとも1つの成分、及び
    iii)場合により少なくとも1つの香料補助剤
    を含んでいることを特徴とする、付香組成物。
  2. 式(II)又は(III)の化合物が、4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン、4,8,8a−トリメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレニルアセテート、ペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノン、4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール、ペルヒドロ−4−エチル−6,8a−ジメチル−1−ナフタレノン及び4−エチル−6,8a−ジメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノンからなる群から選択されている、請求項1記載の付香組成物。
  3. 式(II)又は(III)の化合物が、4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン、4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール及びペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノンからなる群から選択されている、請求項2記載の付香組成物。
  4. 請求項1に定義された式(II)又は(III)の化合物、但し、4,6,8,8a−テトラメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−ナフタレノン及び4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン及びそれらの立体異性体を除く。
  5. 請求項4記載の化合物としての、4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール及びペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノン。
  6. i)請求項1から3までのいずれか1項に定義された式(II)又は(III)の少なくとも1つの化合物、及び
    ii)消費製品ベース
    を含んでいる、付香された物品。
  7. 固体又は液体の洗剤、織物柔軟剤、香水、コロン又はアフターシェーブローション、付香せっけん、シャワー又はバスソルト、ムース、オイル又はゲル、衛生製品、ヘアケア製品、シャンプー、ボディケア製品、デオドラント又は制汗剤、エアフレッシュナー、化粧品、ファブリックリフレッシュナー、アイロンウォーター、紙、ワイプ又はブリーチの形の、請求項6記載の付香された物品。
  8. 式(II)又は(III)の化合物が、4,6,8a−トリメチル−3,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン、4−エチル−6,8−ジメチル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1−ナフタレノール及びペルヒドロ−4−エチル−8−メチル−1−ナフタレノンからなる群から選択されている、請求項6記載の付香された物品。
  9. 請求項1から3までのいずれか1項に定義された式(II)又は(III)の化合物の付香成分としての使用。
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