JP2011501484A - 信号伝送方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る信号伝送方法は、伝送が必要なデータシンボルのそれぞれを重み付け及び反復して拡散し、それぞれのデータシンボルの拡張されたデータシンボルを得る段階と、それぞれのデータシンボルの拡張されたデータシンボルとパイロット周波数シンボルを、それぞれ対応するブロックリピートリソースブロック中の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てて、それぞれ対応するリピートデータ単位ブロックを得る段階と、それぞれのリピートデータ単位ブロックを伝送する段階と、を含んでいる。本発明は、信号伝送装置も提供するものである。

Description

本出願は、2007年10月11日に中国特許庁に出願され、「信号伝送方法及び信号伝送装置」と題された中国特許出願第200710175758.9の優先権を主張するものであり、その全体は参照により本明細書に含まれる。
本発明は、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)無線移動通信の技術分野に関連し、特に、信号伝送方法及び装置に関する。
OFDMは、将来の通信システムにおいて、システムの無線インタフェースのための基本技術として広く適用されることが期待されている。
OFDMによる信号の伝送には、次のような手順が含まれる。
a.伝送されるデータを、データシンボルのブロックに変調及びセグメント化する。
b.生成されたデータシンボルのブロックとパイロットシンボル(共通パイロットシンボルまたは専用パイロットシンボル)を、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てて、伝送されるデータに対応するデータブロック(DB:Data Block)を得る。
c.データブロックを伝送する。
OFDMによる信号伝送の場合、チャネルリソースは時間−周波数の2次元構造を有しており、1つ以上のPRBに分割することができる。図1は、チャネルリソースの一部を占めるPRBの模式図である。このPRBは、時間領域においてN個の一連のOFDMシンボルを含み、周波数領域においてN個の一連の直交サブキャリアを含む。したがって、PRBは、全体として、N×N個の時間−周波数位置を含んでいる。
OFDMによる信号伝送では、異なるユーザのデータを異なる直交サブキャリアによりOFDMシンボルで伝送することができ、これによって、ユーザの多重化及び多元接続が達成される。
OFDMシステムの場合、セル内に多元接続インタフェースはない。しかしながら、同一周波数ネットワークにおいて、隣り合うセルのユーザの信号が同一の時間−周波数位置で伝送されると、ユーザ間で干渉が生じる可能性がある。特に、1つのセルの境界付近にいるユーザが隣のセルに近づくと、隣のセルの別のユーザからの干渉信号が強まり、セルの境界付近にいるユーザの通信品質が劣化するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、OFDM技術を使用する同一周波数ネットワークにおける隣り合うセルのユーザ間の干渉を低減し、セルの境界付近にいるユーザの通信品質を改善する信号伝送方法及び装置を提供するものである。
この目的を達成するための本発明に係る技術的手段は、以下の通りである。
伝送されるデータシンボルのそれぞれを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの前記データシンボルの拡散データシンボルを得る段階と、
それぞれの前記データシンボルの前記拡散データシンボルとパイロットシンボルを、それぞれ対応するブロックリピートリソースブロック(BRB:Block Repeat resource Block)中の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てて、それぞれ対応するリピートデータ要素ブロックを得る段階と、
それぞれの前記リピートデータ要素ブロックを伝送する段階と、を含むことを特徴とする信号伝送方法。
好ましくは、伝送される前記データシンボルは、リピート因子(RF:Repeat Factor)に従って重み付け及び反復して拡散されるものである。
幾つかの実施形態では、前記データシンボルは前記RFに従って複製されて、前記RFに対応する重み因子系列グループから使用可能な重み因子系列が選択され、かつ、複製により得られた複数の前記データシンボルのそれぞれに、選択された前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子が乗算されて、前記データシンボルが重み付け及び反復して拡散される。
幾つかの実施形態では、前記パイロットシンボルは、専用パイロットシンボルである。
幾つかの実施形態では、前記専用パイロットシンボルは、前記重み付け因子系列中のそれぞれの前記重み因子を使用して重み付け及び反復して拡散されて、それぞれの拡散専用パイロットシンボルを得るものである。
好ましくは、前記専用パイロットシンボルは前記RFに従って複製され、かつ、複製により得られた複数の前記専用パイロットシンボルのそれぞれに、前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子が乗算されて、前記専用パイロットシンボルが重み付け及び反復して拡散される。
幾つかの実施形態では、本発明に係る方法は、それぞれの前記リピートデータ要素ブロックの受信時に、それぞれの前記リピートデータ要素ブロック中のそれぞれの前記拡散専用パイロットシンボルと重み付けされていない前記専用パイロットシンボルとを、受信側装置により比較するステップと、逆演算を実施して、前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するために使用された前記重み付け因子系列を導出するステップと、をさらに含んでいる。
幾つかの実施形態では、前記パイロットシンボルは、共通パイロットシンボルである。
幾つかの実施形態では、隣り合うセルのユーザの前記パイロットシンボルは、前記BRB中の重なり合わない時間−周波数リソース位置に変調及び割り当てられる。
幾つかの実施形態では、隣り合うセルのユーザの前記パイロットシンボルにより使用される系列は、互いに直交する。
幾つかの実施形態では、異なるアンテナで伝送される前記パイロットシンボルは、前記BRB中の重なり合わない時間−周波数リソース位置に変調及び割り当てられる。
幾つかの実施形態では、異なるアンテナで伝送される前記パイロットシンボルにより使用される系列は、互いに直交する。
本発明は、さらに、
伝送されるデータシンボルのそれぞれを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの前記データシンボルの拡散データシンボルを得るためのデータシンボル拡散ユニットと、
それぞれの前記データシンボルの前記拡散データシンボルとパイロットシンボルを、それぞれ対応するブロックリピートリソースブロック(BRB)中の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てて、それぞれ対応するリピートデータ要素ブロックを得るためのリピートデータ要素ブロックユニットと、
それぞれの前記リピートデータ要素ブロックを伝送するための伝送ユニットと、を含む信号伝送装置を提供するものである。
好ましくは、前記データシンボル拡散ユニットは、リピート因子(RF)に従って、伝送される前記データシンボルを重み付け及び反復して拡散するものである。
幾つかの実施形態では、前記データシンボル拡散ユニットは、前記データシンボルを前記RFに従って複製し、前記RFに対応する重み因子系列グループから使用可能な重み因子系列を選択するためのモジュールと、複製により得られた複数の前記データシンボルのそれぞれに、選択された前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子を乗算して、前記データシンボルを重み付け及び反復して拡散するためのモジュールと、を含んでいる。
幾つかの実施形態では、前記パイロットシンボルは、専用パイロットシンボルである。
幾つかの実施形態では、本発明に係る信号伝送装置は、前記重み付け因子系列中のそれぞれの前記重み因子を使用して前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの拡散専用パイロットシンボルを得るためのパイロットシンボル拡散ユニットをさらに含んでいる。
好ましくは、前記パイロットシンボル拡散ユニットは、前記専用パイロットシンボルを前記RFに従って複製するためのモジュールと、複製により得られた複数の前記専用パイロットシンボルのそれぞれに、前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子を乗算して、前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するためのモジュールと、を含んでいる。
幾つかの実施形態では、前記パイロットシンボルは、共通パイロットシンボルである。
本発明では、異なるユーザの同一の時間−周波数位置を占めるデータを、異なる重み因子系列を使用して重み付け及び反復して拡散し、異なるリピートデータ要素ブロックを得ることができる。そして、同一周波数ネットワークにおいて、セルの境界付近にいるユーザが隣のセルのユーザから伝送された信号を受信すると、同一の時間−周波数位置を占めるリピートデータ要素ブロックのそれぞれを、異なる重み因子系列によって分離することができる。これによって、隣り合うセルのユーザ間の干渉を低減し、セルの境界付近にいるユーザの通信品質を改善することが可能となる。さらに、パイロットシンボルをリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てた後、リピートデータ要素ブロックの受信時に、リピートデータ要素ブロック中のパイロットシンボルから無線チャネルの状態及びチャネル応答を受信側で正確に推定することができ、これによって、受信信号を適切に検知及び復調することが可能となる。本発明に係る技術的手段を使用することによって、効果的かつ信頼性の高い無線通信チャネルを介した情報の可変レート伝送、及び、無線通信チャネルリソースの多重化及び多元接続が可能となる。本発明に係る信号伝送方法及び装置を無線移動セルラーシステムに適用することによって、同一周波数ネットワークを容易に実装することが可能となるとともに、システムの容量及び性能が改善される。本発明に係る方法によれば、無線通信におけるリソースの割り当て及びスケジューリング並びに干渉(セル内の干渉及びセル間の干渉を含む)の調整及び制御の問題に対して適切に対処することが可能となり、これによって、無線通信の容量及び性能が大幅に増大するものである。
図1は、先行技術において、OFDMを使用するPRBを示す模式図である。 図2は、本発明の一実施形態における信号伝送方法を示すフローチャートである。 図3−1aは、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図3−1bは、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図3−1cは、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図3−2aは、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図3−2bは、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図3−2cは、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図3−2dは、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図3−3は、本発明の一実施形態において、パイロットシンボルのリピートデータ要素ブロックへの変調及び割り当てを示す模式図である。 図4は、本発明の一実施形態において、MIMOアンテナの分散型パイロット構成を示す模式図である。 図5は、本発明の一実施形態における信号伝送装置の構成を示す模式図である。
本発明は、効果的な多元接続方式として、新たに「ブロックリピート分割多元接続」の概念を提案するものである。ブロックリピート(BR:Block Repeat)に基づく情報伝送は、ブロックリピート伝送ともいう。ブロックリピートに基づく多重化は、ブロックリピート分割多重化(BRDM:Block Repeat Division Multiplexing)ともいう。ブロックリピートに基づく多元接続は、ブロックリピート分割多元接続(BRDMA:Block Repeat Division Multiple Access)ともいう。OFDMと組み合わせて用いられるブロックリピート分割多元接続方式は、ブロックリピート−直交周波数分割多重(BR−OFDM:Block Repeat-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)及びブロックリピート−直交周波数分割多元接続(BR−OFDMA:Block Repeat-Orthogonal Frequency Division Multiple Access)ともいう。
以下、本発明を当業者に明らかにするために、添付図面を参照しつつ実施形態を用いて説明する。
図2は、本発明の一実施形態における信号伝送方法のフローチャートである。ステップ21において、伝送されるデータは、それぞれのデータシンボルに変調及びセグメント化される。次いで、ステップ22において、それぞれのデータシンボルは、重み付け及び反復して拡散され、それぞれのデータシンボルの拡散データシンボルが得られる。
伝送されるデータは、予め設定されたリピート因子(RF:Repeat Factor)(すなわち、反復回数)を使用して、重み付け及び反復して拡散されるものであってもよい。さらに、1つのリピート因子に対して一群の重み因子系列が予め設定されるものであってもよい。この一群の重み因子系列を、リピート因子に対応する重み因子系列グループともいう。また、重み因子系列をリピートコード(RC:Repeat Code)系列ともいう。
1つのリピート因子に対応する重み因子系列のそれぞれは、複数の重み因子を含んでおり、この重み因子の数がリピート因子である。すなわち、リピート因子がNの場合、そのリピート因子に対応する重み因子系列のそれぞれは、N個の重み因子を含む。
予め設定されたリピート因子がNである場合、伝送されるデータシンボルMを重み付け及び反復して拡散する間に、まず、伝送されるデータシンボルMが予め設定されたリピート因子に従って複製され、N個のデータシンボルMが得られる。次いで、リピート因子に対応する重み因子系列グループから使用可能な重み因子系列が選択される。ここで、使用可能な重み因子系列とは、他のユーザに割り当てられていない重み因子系列を意味する。
複製により得られた伝送されるN個のデータシンボルのうちの1つに、選択された重み因子系列中の1つの重み因子を乗算し、重み付きデータシンボルが得られる。このように、複製により得られた伝送されるN個のデータシンボルのそれぞれに、選択された重み因子系列中のN個の重み因子のそれぞれを乗算し、N個の重み付きデータシンボルが得られる。ここで、それぞれの重み付きデータシンボルは、伝送されるデータシンボルMの拡散データシンボルと見なすことができ、このようにして、伝送されるデータシンボルMを、重み付け及び反復して拡散することができる。
例えば、リピート因子が4であり、選択された重み因子系列が4個の重み因子(C,C,C,C)を含むものとする。この場合、伝送されるデータシンボルMが複製されて4個のデータシンボルMが得られる。そして、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第1の拡散データシンボルが得られ、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第2の拡散データシンボルが得られ、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第3の拡散データシンボルが得られ、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第4の拡散データシンボルが得られる。
複数のデータシンボルからなるブロックを伝送する場合、データシンボルのブロックをデータシンボルグループに分割することができる。次いで、データシンボルグループ中のそれぞれのデータシンボルを、グループ単位で重み付け及び反復して拡散し、それぞれのデータシンボルの複数の拡散データシンボルが、グループ単位で得られる。これらのグループを、拡散データシンボルグループという。ここで、データシンボルグループ中のそれぞれのデータシンボルを重み付け及び反復して拡散する処理は、単一のデータシンボルを重み付け及び反復して拡散する処理と同様であるため、重複する説明は省略する。
それぞれのデータシンボルの拡散データシンボルが得られた後、ステップ23において、それぞれのデータシンボルの拡散データシンボルとパイロットシンボルが、それぞれ対応するブロックリピートリソースブロック(BRB:Block Repeat resource Block)中の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てられ、それぞれ対応するリピートデータ要素ブロックが得られる。次いで、ステップ24において、それぞれのリピートデータ要素ブロックが伝送される。
BR−OFDMシステムでは、BRBが基本的な物理リソースユニットであり、BRBは、時間領域における一連のOFDMシンボルのブロックと周波数領域における一連の直交サブキャリアのブロックを含んでいる。BRBのサイズは、予め設定されているものとする。複数のBRBから構成されるグループは、ブロックリピートリソースブロックグループ(BRBG: Block Repeat resource Block Group)ともいう。BRBGを構成するそれぞれのBRBは、時間領域及び周波数領域において連続していても、連続していなくともよい。構成要素のBRBが時間領域において連続しているBRBGは、時間連続BRBGともいう(図3−1)。構成要素のBRBが周波数領域において連続しているBRBGは、周波数連続BRBGともいう(図3−2)。構成要素のBRBが時間領域と周波数領域の両方において連続しているBRBGは、時間周波数連続BRBGともいう(図3−3)。
反復変調の間に、1つのデータシンボルグループの拡散データシンボルグループのそれぞれは、それぞれの拡散データシンボルグループが、複数のBRBのうちの1つに対応するように、同一のBRBG中のそれぞれのBRBに変調及び割り当てられる。パイロットシンボルも、それぞれのBRB中の指定された時間周波数位置に変調及び割り当てられる。
したがって、1つのBRBGに含まれるBRBの数は、1つのデータシンボルグループのリピート因子である。時間−周波数リソースをスケジューリングする場合、ユーザのサービスレート及び品質要求に応じて、時間−周波数リソースをBRBG毎に割り当てることができ、例えば、1つ以上のBRBGを一人のユーザに割り当てるものであってもよい。異なるユーザに割り当てられるBRBGのリピート因子は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
拡散データシンボルグループとパイロットシンボルは、BRBに変調及び割り当てられて、リピートデータ要素ブロックが得られる。したがって、リピートデータ要素ブロックは、拡散データシンボルグループとパイロットシンボルが変調及び割り当てられる時間−周波数リソースを意味する。
パイロットシンボルがリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てられた後、リピートデータ要素ブロックを受信したときに、リピートデータ要素ブロック中のパイロットシンボルから、無線チャネルの状態及びチャネル応答を受信側で正確に推定することができ、これによって、受信した信号を適切に検知及び復調することができる。
パイロットシンボルは、以下のようにしてリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てることができるが、これらに限定されるものではない。
a.パイロットシンボルは、リピートデータ要素ブロック中の、同一のOFDMシンボルの少なくとも1つのサブキャリア上に、変調及び割り当てることができる。図3−1a、図3−1b、図3−1cは、それぞれこの方法の例を示す模式図である。
b.パイロットシンボルは、リピートデータ要素ブロック中の、少なくとも1つのOFDMシンボルの同一のサブキャリア上に、変調及び割り当てることができる。図3−2a、図3−2b、図3−2c、図3−2dは、それぞれこの方法の例を示す模式図である。
c.パイロットシンボルは、リピートデータ要素ブロック中の、複数のOFDMシンボルの互いに異なるサブキャリア上に、変調及び割り当てることができる。図3−3は、この方法の例を示す模式図である。
ここで、リピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てられるパイロットシンボルは、共通パイロットシンボルであっても、専用パイロットシンボルであってもよい。
共通パイロットシンボルは、セル内のすべてのユーザによるチャネル推定に使用されるものであるため、共通パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散する必要はない。専用パイロットシンボルは、特定のユーザによるチャネル推定に使用されるものであるため、重み付け及び反復して拡散されて、対応する複数の拡散専用パイロットシンボルが、それぞれのリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てられる。
専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するための重み因子系列として、対応するデータシンボルに対して使用される重み因子系列が使用される。
例えば、データシンボルMのリピート因子が4であり、選択された重み因子系列に4つの重み因子(C,C,C,C)が含まれる場合、専用パイロットシンボルも、これらの重み因子系列により重み付け及び反復して拡散することができる。
まず、専用パイロットシンボルがリピート因子に従って複製され、4個の専用パイロットシンボルが得られる。そして、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第1の拡散専用パイロットシンボルが得られ、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第2の拡散専用パイロットシンボルが得られ、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第3の拡散専用パイロットシンボルが得られ、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第4の拡散専用パイロットシンボルが得られる。
4個の拡散専用パイロットシンボルが得られた後、第1の拡散専用パイロットシンボルと第1の拡散データシンボルが、対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第1のリピートデータ要素ブロックが得られ、第2の拡散専用パイロットシンボルと第2の拡散データシンボルが、対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第2のリピートデータ要素ブロックが得られ、第3の拡散専用パイロットシンボルと第3の拡散データシンボルが、対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第3のリピートデータ要素ブロックが得られ、第4の拡散専用パイロットシンボルと第4の拡散データシンボルが、対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第4のリピートデータ要素ブロックが得られる。
リピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てられるパイロットシンボルが共通パイロットシンボルの場合、対応する伝送データは、通常、下りリンク信号である。
下りリンク伝送の場合、データシンボルを伝送するためのBRBG及び重み因子系列はネットワーク側で決定され、BRBGの情報、重み因子系列の情報、パイロット設定の情報、及び、その他の関連する制御情報は、ブロードキャストまたは制御チャネルを介してそれぞれのユーザ端末(UE:User Equipment)に前もって通知される。これによって、それぞれのUEは、リピートデータ要素ブロックを受信し、それぞれのリピートデータ要素ブロック中の共通パイロットシンボル及び重みからチャネル推定を実施し、重み因子系列を使用してそれぞれのリピートデータ要素ブロック中のデータシンボルを結合することができる。
リピートデータ要素ブロック中に変調及び割り当てられるパイロットシンボルが専用パイロットシンボルの場合、対応する伝送データは、上りリンク信号及び下りリンク信号の両方の場合がある。
下りリンク伝送の場合、データシンボルを伝送するためのBRBG及び重み因子系列はネットワーク側で決定され、BRBGの情報、重み因子系列の情報、パイロット設定の情報、及び、その他の関連する制御情報は、関連するユーザ端末(UE:User Equipment)に前もって通知される。これによって、そのUEは、リピートデータ要素ブロックを受信し、それぞれのリピートデータ要素ブロック中の共通パイロットシンボル及び重みからチャネル推定を実施し、重み因子系列を使用してそれぞれのリピートデータ要素ブロック中のデータシンボルを結合することができる。
このUEは、受信した複数のリピートデータ要素ブロック中の拡散専用パイロットシンボルに対して逆演算を実施して、専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するために使用された重み因子系列を導出することができる。この重み因子系列は、データシンボルを重み付け及び反復して拡散するために使用された重み因子系列でもあり、この場合、ネットワーク側は、UEに対して重み因子系列を前もって通知しなくともよい。
UEは、以下のようにして、重み因子系列を導出するための逆演算を実施する。
受信した拡散専用パイロットシンボルと、重み付けられていない専用パイロットシンボルとが比較され、この比較の結果に基づいて逆演算が実施されて、専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するために使用された重み付け因子が導出される。
例えば、UEは、それぞれの拡散専用パイロットシンボル{1,−1,−1,1}を受信し、また、パイロット設定情報から、重み付けられていない専用パイロットシンボル{1,1,1,1}を得る。そして、比較及び逆演算により、専用パイロットシンボル{1,1,1,1}を重み付け及び反復して拡散するために使用された重み因子系列(1,−1,−1,1)を導出する。
ここで、セルラー移動通信システムでは、隣り合うセル間の干渉により性能が劣化する場合がある。したがって、専用パイロットの構成及び共通パイロットの構成は、隣り合うセル間の干渉を低減するために、チャネル推定に関して慎重に考慮する必要がある。隣り合うセル間の信号の伝送について、隣り合うセル間の相互干渉をさらに低減するために、以下のような方式によりパイロットシンボルを変調及び割り当てるものであってもよい。
時間分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)方式では、2つの隣り合うセルのパイロットシンボルは、異なるOFDMシンボルに変調及び割り当てられる。これによって、2つの隣り合うセルのパイロットシンボル同士を、時間的に重なり合わないように直交させることができ、相互干渉が低減する。1つのセルは、別のセルによって使用されているOFDMシンボルでデータを伝送することができる。
あるいは、パイロットシンボルの干渉をさらに低減するために、OFDMシンボルを、何らデータを伝送しない未使用のものとすることができる。
TDM方式は、主として、ブロック型パイロット及び分散型(decentralized)パイロットのために構成される。
周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplexing)方式では、2つの隣り合うセルのパイロットシンボルは、異なる直交サブキャリアに変調及び割り当てられる。これによって、2つの隣り合うセルのパイロットシンボル同士が周波数領域において直交し、相互干渉を低減することができる。1つのセルは、別のセルによって使用されているサブキャリアでデータを伝送することができる。
あるいは、パイロットシンボルの干渉をさらに低減するために、サブキャリアを、何らデータを伝送しない未使用のものとすることができる。
FDM方式は、主として、櫛形パイロット及び分散型パイロットのために構成される。
符号分割多重(CDM:Code Division Multiplexing)方式では、2つの隣り合うセルのパイロットシンボルが、同一の時間−周波数リソース位置に変調及び割り当てられる場合、同期システムにおける2つのセル間で、パイロットシンボルが重なり合う可能性がある。このとき、k個の直交系列を含む直交系列集合S={S,S,・・・・・,S}を構成することができる。但し、それぞれの直交系列は、S=[Si_1,Si_2,・・・・・,Si_m](1≦i≦k)である。異なるセルのパイロット系列のそれぞれに、直交列Sのうちの1つを乗算して、重み付きパイロット系列が得られる。そして、系列Sの直交性によって、異なるセルのパイロットシンボルの相互干渉を低減することができる。
ここで、パイロットシンボルを隣り合うセル間に変調及び割り当てる3つの方式、すなわち、TDM、FDM、及びCDMは、単独で使用することも、あるいは、組み合わせて使用することも可能であり、その説明は、繰り返しになるため省略する。
BR−OFDMAシステムにおけるパイロットシンボルの使用について、複数アンテナを考慮することもできる。既存のブロードキャスト通信システムにおいて、複数アンテナによるデータ伝送は、通常、システムの容量を増大させ、それによって、システムの伝送性能を改善するために使用される。典型的な応用例は、多入力多出力システム(MIMO:Multiple Input Multiple Output)である。
MIMOにおいて、アンテナは、仮想アンテナと物理アンテナに分類することができる。ここで、所謂仮想アンテナは、受信側で識別される送信側のアンテナ数に対応し、物理アンテナは、送信側でデータ伝送のために実際に使用される現実のアンテナ数に対応する。様々なアンテナで伝送されるデータを正確に検知及び復調するために、それぞれの仮想アンテナによる送信側から受信側へのデータ伝送のチャネルについての情報を、受信側で個別に推定する必要がある。このため、それぞれの仮想アンテナは、個別のパイロットにより識別される。異なる仮想アンテナのパイロットは、TDM、FDM、またはCDMのいずれの方式でも識別可能である。
TDM方式におけるパイロットシンボルの変調及び割り当てでは、同一のセル内での下りリンク伝送に対して、それぞれのアンテナに個別のパイロットシンボルが供給され、複数のアンテナのパイロットシンボルは、異なるOFDMシンボルに変調及び割り当てられる。直交性は、時間的に重なり合わないことにより保持される。
FDM方式におけるパイロットシンボルの変調及び割り当てでは、同一のセル内での下りリンク伝送に対して、それぞれのアンテナに個別のパイロットシンボルが供給され、複数のアンテナのパイロットシンボルは、異なるサブキャリアに変調及び割り当てられる。直交性は、周波数が重なり合わないことにより保持される。
CDM方式におけるパイロットシンボルの変調及び割り当てでは、同一のセル内での下りリンク伝送に対して、全てのアンテナのパイロットシンボルが同一の時間−周波数リソース位置に変調及び割り当てられる。但し、それぞれのアンテナのパイロットシンボルには、異なる直交系列が乗算されて、直交パイロットシンボルが得られる。そして、直交パイロットシンボルのうちの1つを、複数のアンテナのそれぞれに対して選択することができる。このとき、複数のアンテナのパイロットシンボルは、符号分割の形式で直交しており、チャネル情報は、直交パイロットシンボルから受信側で推定することができる。
BR−OFDMAシステムにおいて、基本ブロックを、自己充足的パイロット構成方式でNb=Nbt×Nbf(NbtはOFDMシンボルの数、Nbfはサブキャリアの数)と表すことができる場合、ブロック型パイロット構成により、Nbt個のOFDMシンボルがそれぞれの仮想アンテナに対応するパイロットシンボルを全て含むか、櫛型パイロット構成により、Nbf個のサブキャリアがそれぞれの仮想アンテナに対応するパイロットシンボルを全て含むか、あるいは、分散型パイロット構成により、Nbt個のOFDMシンボルまたはNbf個のサブキャリアが、それぞれの仮想アンテナに対応するパイロットシンボルを含んでいる。パイロットシンボルは、TDM、FDM、またはCDMのいずれの方式で多重化されるものであってもよい。
図4は、2×2MIMOの分散型パイロット構成を示す図である。図4に示すBRBは、4個のOFDMシンボル及び4個のサブキャリア、すなわち16個の時間−周波数リソース位置を含んでいる。4個のパイロットシンボルは、全部で2個のOFDMシンボルにおいて2個のサブキャリアを使用するように、BRBの16個の時間−周波数リソース位置に、それぞれ変調及び割り当てられる。周波数領域におけるパイロットシンボルの密度は、単一アンテナの場合の密度と同一である。パイロットシンボルは、2個のOFDMシンボルに変調及び割り当てられるため、パイロットシンボル1をアンテナ1のパイロットシンボルとして選択し、パイロットシンボル2をアンテナ2のパイロットシンボルとして選択することができる。2個のOFDMシンボル中のパイロットシンボルに長さ2の直交系列を乗算することにより、異なる直交系列により、アンテナ1とアンテナ2とを識別することもできる。
本発明は、さらに、上述した信号伝送方法に基づいて、対応する信号伝送装置を提供するものであり、図5は、その装置の模式図である。この装置は、データシンボル拡散ユニットS51、リピートデータ要素ブロックユニットS52、及び、伝送ユニットS53を含む。
送信側装置で、伝送されるデータを複数のデータシンボルに変調及びセグメント化した後、データシンボル拡散ユニットS51は、伝送される複数のデータシンボルを、それぞれのデータシンボルの拡散データシンボルに、重み付け及び反復して拡散する。
データシンボル拡散ユニットS51は、予め設定されたリピート因子(RF:Repeat Factor)を使用して、データシンボルを重み付け及び反復して拡散するものであってもよい。さらに、1つのリピート因子に対して複数の重み因子系列が予め設定されるものであってもよい。重み因子系列は、リピートコード(RC:Repeat Code)系列ともいう。
1つのリピート因子に対応する重み因子系列のそれぞれは、複数の重み因子を含んでおり、この重み因子の数がリピート因子である。すなわち、リピート因子がNの場合、そのリピート因子に対応する重み因子系列のそれぞれは、N個の重み因子を含む。
予め設定されたリピート因子がNである場合、データシンボル拡散ユニットS51は、伝送されるデータシンボルMを重み付け及び反復して拡散する間に、まず、伝送されるデータシンボルMを予め設定されたリピート因子に従って複製し、N個のデータシンボルMを得る。次いで、データシンボル拡散ユニットS51は、リピート因子に対応する重み因子系列グループから使用可能な重み因子系列を選択する。ここで、使用可能な重み因子系列とは、他のユーザに割り当てられていない重み因子系列を意味する。
データシンボル拡散ユニットS51は、複製により得られた伝送されるN個のデータシンボルのうちの1つに、選択された重み因子系列中の1つの重み因子を乗算し、重み付きデータシンボルを得る。このように、複製により得られた伝送されるN個のデータシンボルのそれぞれに、選択された重み因子系列中のN個の重み因子のそれぞれを乗算し、N個の重み付きデータシンボルが得られる。ここで、それぞれの重み付きデータシンボルは、伝送されるデータシンボルMの拡散データシンボルと見なすことができる。
例えば、リピート因子が4であり、選択された重み因子系列が4個の重み因子(C,C,C,C)を含むものとする。この場合、伝送されるデータシンボルMが複製されて4個のデータシンボルMが得られる。そして、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第1の拡散データシンボルが得られ、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第2の拡散データシンボルが得られ、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第3の拡散データシンボルが得られ、4個のデータシンボルMのうちの1つにCを乗算して第4の拡散データシンボルが得られる。
複数のデータシンボルを伝送する場合、データシンボル拡散ユニットS51は、複数のデータシンボルをデータシンボルグループに分割することができる。次いで、データシンボルグループ中のそれぞれのデータシンボルを、グループ単位で重み付け及び反復して拡散し、それぞれのデータシンボルの複数の拡散データシンボルが、グループ単位で得られる。これらのグループを、拡散データシンボルグループという。ここで、データシンボルグループ中のそれぞれのデータシンボルを重み付け及び反復して拡散する処理は、単一のデータシンボルを重み付け及び反復して拡散する処理と同様であるため、重複する説明は省略する。
それぞれのデータシンボルの拡散データシンボルが得られた後、リピートデータ要素ブロックユニットS52は、データシンボル拡散ユニットS51により得られたそれぞれのデータシンボルの拡散データシンボルとパイロットシンボルを、それぞれ対応するブロックリピートリソースブロック(BRB:Block Repeat resource Block)中の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てることができ、これによって、それぞれ対応するリピートデータ要素ブロックが得られる。次いで、伝送ユニットS53は、リピートデータ要素ブロックユニットS52により得られたリピートデータ要素ブロックのそれぞれを伝送する。
ここで、リピートデータ要素ブロックユニットS52によってリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てられるパイロットシンボルは、共通パイロットシンボルであっても、専用パイロットシンボルであってもよい。
共通パイロットシンボルは、セル内のすべてのユーザによるチャネル推定に使用されるものであるため、共通パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散する必要はない。専用パイロットシンボルは、特定のユーザによるチャネル推定に使用されるものであるため、重み付け及び反復して拡散されて、対応する複数の拡散専用パイロットシンボルが、それぞれのリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てられる。この場合、図5に示す信号伝送装置は、さらに、パイロットシンボル拡散ユニットを有する。
パイロットシンボル拡散ユニットは、重み付け因子系列中のそれぞれの重み因子を使用して専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの拡散専用パイロットシンボルを得るものである。
専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するための重み因子系列として、対応するデータシンボルに対して使用される重み因子系列が使用される。
例えば、データシンボルMのリピート因子が4であり、選択された重み因子系列に4つの重み因子(C,C,C,C)が含まれる場合、専用パイロットシンボルも、これらの重み因子系列により重み付け及び反復して拡散することができる。
パイロットシンボル拡散ユニットは、まず、専用パイロットシンボルをリピート因子に従って複製し、4個の専用パイロットシンボルを得る。次いで、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第1の拡散専用パイロットシンボルが得られ、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第2の拡散専用パイロットシンボルが得られ、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第3の拡散専用パイロットシンボルが得られ、4個のパイロットシンボルのうちの1つにCを乗算して第4の拡散専用パイロットシンボルが得られる。
パイロットシンボル拡散ユニットにより4個の拡散専用パイロットシンボルが得られた後、リピートデータ要素ブロックユニットS52により、第1の拡散専用パイロットシンボルと第1の拡散データシンボルが対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第1のリピートデータ要素ブロックが得られ、第2の拡散専用パイロットシンボルと第2の拡散データシンボルが対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第2のリピートデータ要素ブロックが得られ、第3の拡散専用パイロットシンボルと第3の拡散データシンボルが対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第3のリピートデータ要素ブロックが得られ、第4の拡散専用パイロットシンボルと第4の拡散データシンボルが対応する同一のBRBに変調及び割り当てられて、第4のリピートデータ要素ブロックが得られる。
パイロットシンボルがリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てられた後、リピートデータ要素ブロックを受信したときに、リピートデータ要素ブロック中のパイロットシンボルから、無線チャネルの状態及びチャネル応答を受信側で正確に推定することができ、これによって、受信した信号を適切に検知及び復調することができる。
パイロットシンボルは、以下のようにしてリピートデータ要素ブロックに変調及び割り当てることができるが、これらに限定されるものではない。
a.パイロットシンボルは、リピートデータ要素ブロック中の、同一のOFDMシンボルの少なくとも1つのサブキャリア上に、変調及び割り当てることができる。図3−1a、図3−1b、図3−1cは、それぞれこの方法の例を示す模式図である。
b.パイロットシンボルは、リピートデータ要素ブロック中の、少なくとも1つのOFDMシンボルの同一のサブキャリア上に、変調及び割り当てることができる。図3−2a、図3−2b、図3−2c、図3−2dは、それぞれこの方法の例を示す模式図である。
c.パイロットシンボルは、リピートデータ要素ブロック中の、複数のOFDMシンボルの互いに異なるサブキャリア上に、変調及び割り当てることができる。図3−3は、この方法の例を示す模式図である。
本発明係る信号伝送方法及び信号伝送装置は、既存の基地局(Node B)、無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)、またはユーザ端末と、発展型の基地局(eNode B)及びユーザ端末の両方に適用可能であり、加えて、将来の通信システムにおいて基地局及びユーザ端末と同等に機能するネットワーク側装置に適用可能である。
開示された実施形態と関連させて例示として上述した信号伝送方法の各ステップ及び信号伝送装置の各ユニットを、電気的ハードウェア、ソフトウェア、または、これらの組み合わせによって実装できることは、当業者には明らかである。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に示すことを目的として、例示として上述した各ステップ及び各ユニットは、主としてそれらの機能の観点から説明されている。これらの機能をハードウェアまたはソフトウェアのいずれにより実装するかは、特定の応用例及びシステムを実装するための設計条件に依存する。当業者であれば、上述した機能を、それぞれの特定の応用例に応じて様々な方法で実装可能であり、そのような実装の結果は、本発明の範囲から逸脱するものではない。
本明細書に開示された実施形態と関連させて例示として上述した各ユニットは、汎用プロセッサー、デジタルシグナルプロセッサー(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレー(FPGA:Field Programmable Gate Array)、または、他のプログラム可能なロジックデバイス、個別のゲートまたはトランジスタによるロジック回路、個別のハードウェア部品、または、これらの任意の組み合わせにより、実装またはその機能の実行が可能である。汎用プロセッサーは、マイクロプロセッサーであってもよく、あるいは、任意の従来のプロセッサー、コントローラー、マイクロコントローラー、または、状態機械であってもよい。あるいは、プロセッサーは、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサーとの組み合わせ)、複数のマイクロプロセッサー、DSPコアと一体化された1つ以上のマイクロプロセッサー、または、任意の他の同様の構成により実装されるものであってもよい。
本明細書に開示された実施形態と関連させて上述した信号伝送方法の各ステップは、直接ハードウェアとして、プロセッサーにより実行されるソフトウェアとして、または、これらの組み合わせにより実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスタ、ハードディスク、着脱式ディスク、CD−ROM、または、任意の他の周知のストレージ媒体に存在するものであってもよい。典型的なストレージ媒体は、プロセッサーがストレージ媒体に対して情報を読み取り及び書き込み可能なようにプロセッサーと結合されている。あるいは、ストレージ媒体は、プロセッサーの構成要素をなすものであってもよい。プロセッサーとストレージ媒体は、ASICに保存されるものであってもよく、このASICは、例えば、ユーザ端末中に存在するものである。あるいは、プロセッサーとストレージ媒体は、ユーザ端末中に個別の部品として存在するものであってもよい。
以上、当業者が本発明を実施または適用可能な程度に、実施形態を開示して説明した。当業者にとって、これらの実施形態に対する様々な修正は明らかであり、本明細書に記載された一般原理は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく他の実施形態にも適用可能である。上述した実施形態は、単に本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明を限定することを意図するものではない。任意の修正、均等物、または、本発明の精神及び原理を逸脱することなくなされた改良は、本発明の保護の範囲に含まれる。

Claims (16)

  1. 伝送されるデータシンボルのそれぞれを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの前記データシンボルの拡散データシンボルを得る段階と、
    それぞれの前記データシンボルの前記拡散データシンボルとパイロットシンボルを、それぞれ対応するブロックリピートリソースブロック(BRB)中の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てて、それぞれ対応するリピートデータ要素ブロックを得る段階と、
    それぞれの前記リピートデータ要素ブロックを伝送する段階と、を含むことを特徴とする信号伝送方法。
  2. 伝送される前記データシンボルのそれぞれを重み付け及び反復して拡散する段階は、
    前記データシンボルをリピート因子(RF)に従って複製し、前記RFに対応する重み因子系列グループから使用可能な重み因子系列を選択するステップと、
    複製により得られた複数の前記データシンボルのそれぞれに、選択された前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子を乗算して、前記データシンボルを重み付け及び反復して拡散するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の信号伝送方法
  3. 前記パイロットシンボルは専用パイロットシンボルであり、前記重み付け因子系列中のそれぞれの前記重み因子を使用して前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの拡散専用パイロットシンボルを得るステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の信号伝送方法。
  4. 前記専用パイロットシンボルを前記RFに従って複製するステップと、
    複製により得られた複数の前記専用パイロットシンボルのそれぞれに、前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子を乗算して、前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の信号伝送方法。
  5. それぞれの前記リピートデータ要素ブロックの受信時に、それぞれの前記リピートデータ要素ブロック中のそれぞれの前記拡散専用パイロットシンボルと重み付けされていない前記専用パイロットシンボルとを、受信側装置により比較するステップと、
    逆演算を実施して、前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するために使用された前記重み付け因子系列を導出するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の信号伝送方法。
  6. 前記パイロットシンボルは、共通パイロットシンボルであることを特徴とする請求項1に記載の信号伝送方法。
  7. 隣り合うセルのユーザの前記パイロットシンボルは、前記BRB中の重なり合わない時間−周波数リソース位置に変調及び割り当てられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の信号伝送方法。
  8. 隣り合うセルのユーザの前記パイロットシンボルにより使用される系列は、互いに直交することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の信号伝送方法。
  9. 異なるアンテナで伝送される前記パイロットシンボルは、前記BRB中の重なり合わない時間−周波数リソース位置に変調及び割り当てられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の信号伝送方法。
  10. 異なるアンテナで伝送される前記パイロットシンボルにより使用される系列は、互いに直交することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の信号伝送方法。
  11. 伝送されるデータシンボルのそれぞれを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの前記データシンボルの拡散データシンボルを得るためのデータシンボル拡散ユニットと、
    それぞれの前記データシンボルの前記拡散データシンボルとパイロットシンボルを、それぞれ対応するブロックリピートリソースブロック(BRB)中の指定された時間−周波数位置に変調及び割り当てて、それぞれ対応するリピートデータ要素ブロックを得るためのリピートデータ要素ブロックユニットと、
    それぞれの前記リピートデータ要素ブロックを伝送するための伝送ユニットと、を含むことを特徴とする信号伝送装置。
  12. 前記データシンボル拡散ユニットは、リピート因子(RF)に従って、伝送される前記データシンボルを重み付け及び反復して拡散することを特徴とする請求項11に記載の信号伝送装置。
  13. 前記データシンボル拡散ユニットは、
    前記データシンボルを前記RFに従って複製し、前記RFに対応する重み因子系列グループから使用可能な重み因子系列を選択するためのモジュールと、
    複製により得られた複数の前記データシンボルのそれぞれに、選択された前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子を乗算して、前記データシンボルを重み付け及び反復して拡散するためのモジュールと、を含むことを特徴とする請求項12に記載の信号伝送装置。
  14. 前記パイロットシンボルは専用パイロットシンボルであり、前記重み付け因子系列中のそれぞれの前記重み因子を使用して前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散し、それぞれの拡散専用パイロットシンボルを得るためのパイロットシンボル拡散ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の信号伝送装置。
  15. 前記パイロットシンボル拡散ユニットは、
    前記専用パイロットシンボルを前記RFに従って複製するためのモジュールと、
    複製により得られた複数の前記専用パイロットシンボルのそれぞれに、前記重み因子系列中のそれぞれの重み因子を乗算して、前記専用パイロットシンボルを重み付け及び反復して拡散するためのモジュールと、をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の信号伝送装置。
  16. 前記パイロットシンボルは、共通パイロットシンボルであることを特徴とする請求項11に記載の信号伝送装置。
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