JP2011259654A - 回転電機 - Google Patents

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真弘 末松
Kazuhiro Goto
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Abstract

【課題】動力線の他端が端子台に締結されるときにコイル端子と動力線の一端との溶接部に対して作用する応力のうち、特に、溶接部の破断につながり易い応力を十分に低減することが可能な回転電機を提供することである。
【解決手段】三相モータ10は、巻線コイル14を含む円筒状のステータ11と、ロータ12と、巻線コイル14から引き出されたコイル端子15と、一端の接続端18がコイル端子15に溶接され、他端の締結部17が端子台40に締結された動力線16と、コイル端子15と接続端18とを溶接して形成された溶接部19とを備える。溶接部19は、動力線16が端子台40に締結されるときに、溶接部19に作用するせん断応力が引っ張り応力又は圧縮応力よりも小さくなるように、例えば、コイル端子15と接続端18とがステータ11の周方向に並んで配置された状態で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に関し、特に、コイル端子と動力線とが溶接された三相回転電機に関する。
モータ(電動機)等の回転電機には、電源から電力を供給するための動力線が接続される。動力線は、ステータコアに巻回された巻線コイルから引き出されるコイル端子に接続することができる。例えば、動力線の一端は、溶接によりコイル端子に接続され、動力線の他端は、モータケースに取り付けられた端子台にボルトで締結される。なお、ハイブリッド車両(HV車両)等の電動車両に搭載されるモータは、通常、三相モータであって、当該三相モータでは、各相の巻線コイルからそれぞれ引き出される3つのコイル端子に、3本の対応する動力線がそれぞれ接続されている。
ここで、図6(平面図)に、HV車両に搭載される従来の三相モータの一部、特に動力線の接続構造を示す。同図に示すように、三相モータ50は、ステータコア53に各相(U相、V相、W相)に対応する巻線コイル54が巻回された円筒状のステータ51と、ステータ51の中心に配置されたロータ52とを備える。そして、巻線コイル54のコイルエンドからは、各相の巻線コイル54に対応する角型のコイル端子55U、55V、55Wが上方に引き出され、当該コイル端子に、対応する丸型の動力線56U、56V、56Wの接続端58U、58V、58Wがそれぞれ溶接(溶接部59U、59V、59W)されている。なお、以下では、U相、V相、W相に対応する各構成要素の説明において、相毎に区別する必要がない場合には、UVWの記載を省略する。
溶接部59は、コイル端子55と動力線56の接続端58とが、ステータ51の径方向に並んで配置された状態で形成されている。なお、接続端58は、上方に引き出されたコイル端子55に沿うように、上方に折り曲げられている(後述の図1参照)。即ち、溶接部59において、コイル端子55と接続端58とが向かい合って溶接される面(以下、溶接面とする)は、ステータ51の周方向に沿った面であり且つ図示しないロータシャフトの軸方向に沿った面である。
また、動力線56の他端には、例えば、図示しないモータケースに設置された端子台60に締結される締結部57が設けられる。動力線56は、当該締結部57のボルト穴に図示しないボルトがロータシャフトの軸方向に沿って挿入されることで端子台60に締結される。なお、端子台60は、ステータ51の外側であって、ロータシャフトに垂直でコイルエンドに沿った面に平行な仮想平面上に設置されている。また、動力線56により連結される各コイル端子55の位置及び端子台60の対応する各締結位置は、ステータ11の径方向にほぼ沿って位置する(U相)、又はコイル端子55を基準としてステータ11の径方向からステータ11の周方向右側に少しずれた位置に締結位置がある(V相、W相)。そして、動力線56は、その大部分が当該仮想平面に対して平行に配置され、ほぼ直線状に端子台60とコイル端子55とをつないでいる。
なお、回転電機の動力線接続に関する技術としては、例えば、特許文献1、2に開示されるように幾つか提案されているが、後述の課題を解決できるものは存在しない。
特開2008‐172898号公報 特開2008‐79469号公報
上記構成を備える従来の三相モータ50において、動力線56の他端を端子台60に締結するときには、締結部57のボルト穴に通されたボルトが時計回りに回される。ゆえに、当該締結作業時において、動力線56には、締結部57を中心とする時計回りの回転力(モーメント)が働く。
動力線56に働く回転力は、ステータ51の周方向に沿った溶接部59の溶接面に対して略平行に作用するせん断応力となる(図6の溶接部59において紙面の左側に向かう力)。また、ボルトが締結される締結部57と溶接部59とは、動力線56の長さ分だけ離れているので、溶接部59には大きなせん断応力が作用するおそれがある。そこで、動力線56の締結作業は、溶接部59がせん断(破談)しないように十分注意して行う必要があり、作業負荷が大きく改善策が望まれていた。
本発明の目的は、動力線の他端が端子台に締結されるときにコイル端子と動力線の一端との溶接部に対して作用する応力のうち、特に、溶接部の破断につながり易い応力を十分に低減することが可能な回転電機を提供することである。
本発明に係る回転電機は、巻線コイルを含む円筒状のステータと、巻線コイルから引き出されたコイル端子と、一端がコイル端子に溶接され、他端が端子台に締結された動力線と、コイル端子と動力線の一端とを溶接して形成された溶接部と、を備え、溶接部は、動力線の他端が端子台に締結されるときに、溶接部に作用するせん断応力が引っ張り応力又は圧縮応力よりも小さくなるようにコイル端子と動力線との配置を調整して形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、動力線の他端を端子台に締結するときに、溶接部に作用するせん断応力を低減することができる。即ち、発明者は、溶接部がせん断応力に弱く、引っ張り応力、圧縮応力に比較的強いことに着目して鋭意検討した。その結果、溶接部におけるコイル端子と動力線との配置を調整することで溶接部の破断につながり易いせん断応力を十分に低減できることを見出した。
また、本発明に係る回転電機において、溶接部は、コイル端子と動力線の一端とがステータの周方向に並んだ配置で形成されることが好ましい。即ち、コイル端子と動力線の一端とは、ステータの径方向に沿って且つロータシャフトの軸方向に沿った面であって、互いに向かい合った面を溶接面として溶接されている。
また、本発明に係る回転電機は、コイル端子及び動力線をそれぞれ3つ備える三相回転電機であって、各動力線の中間部で各動力線を互いに固定して、ステータの周方向への動きを拘束する固定部材を備える構成とすることができる。
また、本発明に係る回転電機において、動力線は、その中間部に、溶接部に作用する応力を緩和するバネ構造を有することが好ましい。
本発明に係る回転電機によれば、動力線の他端が端子台に締結されるときにコイル端子と動力線の一端との溶接部に対して作用する応力のうち、特に、溶接部の破断につながり易い応力、即ち、溶接面に対して略平行に作用するせん断応力を十分に低減することが可能になる。そして、本発明に係る回転電機は、動力線の締結作業の負荷軽減に寄与する。
本発明の第1実施形態である三相モータにおいて、模式的に示す正面図(下段)、平面図(上段)、及び溶接部の拡大図である。 第1実施形態の変形例を示す図であって、動力線及び動力線の接続部分を拡大して示す平面図である。 本発明の第2実施形態である三相モータを示す図であって、動力線及び動力線の接続部分を拡大して示す平面図である。 図3に示す固定部材の斜視図である。 本発明の第3実施形態である三相モータを示す図であって、動力線及び動力線の接続部分を拡大して示す平面図である。 従来の三相モータにおいて、動力線及び動力線の接続部分を拡大して示す平面図である。
図面を用いて、本発明に係る回転電機の実施形態につき、以下詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る回転電機の実施形態として、HV車両に搭載される三相モータ10を例示して説明するが、本発明の構成は、例えば、HV車両に搭載されるジェネレータ(発電機)や車両以外の用途に使用される回転電機にも適用することができる。
<第1実施形態>
図1及び図2を参酌して、第1実施形態である三相モータ10を説明する。
図1の正面図(下段)及び平面図(上段)に示すように、三相モータ10は、図示しないモータケース内に、円筒状のステータ11と、ステータ11の中心に配置されたロータ12とを備えている。ステータ11は、複数の電磁鋼板を積層して形成されたステータコア13と、ステータコア13に巻回されたU相、V相、W相に対応する巻線コイル14とを有する。巻線コイル14のコイルエンドには、各相の巻線コイル14に対応するコイル端子15がそれぞれ引き出され、それぞれ対応する動力線16に溶接されている。
コイル端子15は、巻線コイル14を構成する巻線の端部であって、上記のように、動力線16に溶接される部分である。コイル端子15は、平面図に示すように、端面(及び断面)が矩形状の角型であって、巻線コイル14の外縁部分から引き出されている。また、コイル端子15Uは、正面図に示すように、ロータシャフト41の軸方向に沿って上方に引き出されている。なお、正面図では、ロータシャフト41の向こう側に位置するコイル端子15Uのみを示しているが、コイル端子15V、15Wも同様の形態を有する。
動力線16は、巻線コイル14に電力を供給するためのケーブルであって、上記のように、コイル端子15に溶接されている。即ち、動力線16は、例えば、図示しないモータケースに設置される端子台40を介して、図示しないインバータに接続される。また、動力線16は、平面図に示すように、端面(及び断面)が円形状の丸型ケーブルである。動力線16は、その一端がコイル端子15に溶接される接続端18であり、他端には、端子台40に締結される締結部17が設けられている。なお、図1に示す例では、動力線16は、緩やかに折れ曲がった部分が1箇所又は2箇所存在するが、概ね直線状に、対応するコイル端子15と端子台40の対応する締結位置との間をつないでいる。
動力線16の締結部17は、端子台40の対応する締結位置に締結される部分であって、図示しないボルトが通されるボルト穴を有する。締結部17を締結するボルトは、ロータシャフト41の軸方向に沿ってボルト穴に挿入される。なお、端子台40は、ステータ11の外側であって、ロータシャフト41に垂直でコイルエンドに沿った平面に平行な仮想平面上に設置されている。また、動力線16の接続端18を除く部分は、当該仮想平面上に配置され、上下方向に対する折れ曲がりのない形状を有する。
動力線16Uの接続端18U(接続端18V、18Wについても同様)は、コイル端子15Uに溶接される部分であって、正面図に示すように、コイル端子15Uに沿うように上方に折り曲げられている。即ち、端子台40からコイル端子15Uに向かって略直線状に伸びた動力線16Uは、接続端18U又はその手前で上方に向かって折り曲げられることで、コイル端子15Uに沿った形状とされ、コイル端子15Uとの十分な接合面積を確保している。
なお、図1に示す例では、動力線16により連結される各コイル端子15及び端子台40の対応する各締結位置は、ステータ11の径方向に概ね沿った位置関係を有している。具体的には、コイル端子15Uと端子台40の対応する締結位置とは、ステータ11の径方向にほぼ沿って位置し、コイル端子15V、15Wと端子台40の対応する各締結位置については、コイル端子15V、15Wを基準としてステータ11の径方向からステータ11の周方向右側に少しずれた位置に締結位置がある。即ち、各コイル端子15からステータ11の径方向に沿って端子台40を見たときに、端子台40は当該径方向に沿った正面又はやや右側に位置する。そして、動力線16は、ほぼ直線状にコイル端子15と端子台40とをつないでいる。
溶接部19は、コイル端子15と動力線16の接続端18とを溶接することで形成される部分である。溶接部19は、コイル端子15と接続端18とが、ステータ11の周方向に並んで配置された状態で互いに溶接されることにより形成されている。即ち、溶接部19において、コイル端子15と接続端18との溶接面は、ステータ11の径方向に沿った面であり且つロータシャフト41の軸方向に沿った面である。なお、溶接部19において、矩形断面を有するコイル端子15の長辺がステータ11の径方向に沿っている。このように、溶接部19は、図6に示す従来の三相モータ50の溶接部59と比較すると、溶接面が90°(略90°)回転した構成になっている。
溶接部19は、動力線16の締結部17が端子台40に締結されるときに、溶接部19の溶接面に作用するせん断応力が同時に作用する引っ張り応力又は圧縮応力よりも小さくなるように、コイル端子15と動力線16の接続端18との配置を調整して形成される。図1に示す例では、溶接部19は、コイル端子15と接続端18とがステータ11の周方向に並んで配置された状態で形成されることが好ましく、当該配置により、後述するように、溶接部19の溶接面に作用するせん断応力を低減することができる。
溶接部19の形成には、一般的な溶接方法を適用することができる。コイル端子15の長辺をステータ11の径方向に沿った向きに調整する方法としては、巻線コイル14の巻き方を制御して向きを調整する方法、コイル端子15を適切な角度にねじり加工して向きを調整する方法等が挙げられる。そして、向きが調整されたコイル端子15のステータ11の径方向に沿った面に接続端18を接触した状態で溶接することで、上記溶接面を有する溶接部19が形成される。
なお、図1に示す例では、各溶接部19において、ステータ11の周方向に対するコイル端子15と接続端18との配置が異なっている。即ち、溶接部19U、19Vについては、ステータ11の周方向左側に接続端18U、18Vが、右側にコイル端子15U、15Vがそれぞれ配置されている。一方、溶接部19Wについては、ステータ11の周方向左側にコイル端子15Wが、右側に接続端18Wが配置されている。
上記構成を備える三相モータ10の作用について、動力線16の締結部17を端子台40に締結する作業を通して説明する。
上記のように、動力線16の締結作業では、図示しないボルトを締結部17のボルト穴にロータシャフト41の軸方向に沿って挿入し、時計回りに回して締め付ける。そして、時計回りにボルトを締め付けると、動力線16には、締結部17を中心として時計回りの回転力(モーメント)が働く。当該締結作業は、コイル端子15と動力線16とが溶接された後に行われるので、溶接部19の溶接面にも動力線16に働く回転力によって応力が作用する。
動力線16に働く回転力は、ステータ11の周方向に対して垂直(略垂直)に形成された溶接部19の溶接面に対して、主に引っ張り応力又は圧縮応力として作用する。具体的に、溶接部19には、主に平面図の左側に向かう力が働くから、溶接部19U、19Vの溶接面については、動力線16U、16Vがコイル端子15U、15Vの溶接面に略垂直な方向に引っ張られる引っ張り応力が作用する。一方、溶接部19Wの溶接面については、動力線16Wがコイル端子15Wの溶接面に略垂直な方向に押し付けられる圧縮応力が作用する。
以上のように、上記構成を備える三相モータ10は、動力線16の締結部17が端子台40に締結されるときに、溶接部19の溶接面に作用するせん断応力が同時に作用する引っ張り応力又は圧縮応力よりも大幅に小さくなる。即ち、三相モータ10は、溶接部19の破断につながり易いせん断応力を十分に低減して、動力線16の締結作業の負荷軽減に寄与する。
なお、上記では、動力線16の他端が端子台40に締結されるときに、溶接部19U、19Vの溶接面については、主に引っ張り応力が作用するものとして説明したが、溶接部19U、19Vを含む全ての溶接部19について、主に圧縮応力が作用する構成とすることもできる。
図2に示すように、各溶接部19において、動力線16の接続端18は、ステータ11の径方向に沿ったコイル端子15の2つの面のうち、ステータ11の周方向右側に位置する面に対向して配置されている。図2に示す例では、コイル端子15U、15Vに対して端子台40は、ステータ11の周方向左側に位置し、コイル端子15Wに対して端子台40は、略ステータ11の径方向に沿って位置し、より詳しくは、ステータ11の周方向のやや右側に位置する。
動力線16U、16Vは、それぞれコイル端子15U、15Vの上記ステータ11の周方向右側に位置する面に接続端18U、18Vが接触するように折り曲げられている。より具体的に、動力線16U、16Vは、接続端18U、18Vの手前でステータ11の径方向に沿うように折り曲げられて、コイル端子15、15Vに引っ掛けられるフックを有するように加工されている。
即ち、図2に示す例において、各溶接部19は、動力線16の締結部17が端子台40に締結されるときに動力線16に時計回りの回転力が働くと、各動力線16の接続端18が対応する各コイル端子15に押し付けられるような配置で形成されている。ゆえに、各溶接部19の溶接面には、主に圧縮応力が作用することになる。
<第2実施形態>
図3及び図4を参酌して、第2実施形態である三相モータ20を説明する。
図3に示すように、三相モータ20は、動力線21の形状が動力線16と相違し(当該相違に伴い溶接部19の形態も相違する)、また、三相モータ10にはない固定部材22を備える。その他の構成については、三相モータ10(特に図2に示す形態)と同様である。なお、以下では、三相モータ10と同一の構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する(実施形態3についても同様)。
動力線21は、その中間部が大きく折れ曲がった形状を有している。当該折り曲げ部は、溶接部19に作用する応力を緩和する後述のバネ部としても機能する。即ち、動力線21の折り曲げ部は、動力線21の長さにたわみを付与し、たわんだ部分が動力線21に作用する応力により伸縮することで当該応力を緩和する。また、折り曲げ部は、後述のように固定部材22の保持に利用される。
固定部材22は、各動力線21の中間部に取り付けられる部材であって、各動力線21を互いに固定して、ステータ11の周方向への動きを拘束する部材である。図3及び図4に示すように、固定部材22は、例えば、ステータ11の周方向に沿って湾曲した棒形状を有し、各動力線16を通す3つの貫通孔23が形成された部材である。例えば、固定部材22は、動力線16がコイル端子15に溶接される前に、貫通孔23に接続端18側から動力線16を通して取り付けることができる。
また、固定部材22は、ステータ11等に固定されることなく、各動力線21の中間部に形成された折り曲げ部を利用して各動力線21の中間部に保持されている。具体的には、固定部材22を各動力線21に取り付けたときに、固定部材22のステータ11の径方向の外側に、少なくとも1つの動力線21(21U)の折り曲げ部が存在し、固定部材22のステータ11の径方向の内側に、少なくとも1つの動力線21(21V、21W)の折り曲げ部が存在する。図3に示すように、当該折り曲げ部を動力線21に形成することで、動力線21の一部が固定部材22のステータ11の径方向の外側及び内側に位置する面に当接、或いは応力が作用したときに当接する形態となる。
上記構成を備える三相モータ20は、各動力線21を互いに固定する固定部材22を備えるので、動力線16の締結部17が端子台40に締結されるときに、1つの動力線21に働く回転力を他の動力線21を利用して分散することができる。ゆえに、三相モータ20によれば、溶接部19に作用するせん断応力等も分散される。なお、三相モータ20の構成において、例えば、図2に示すように、動力線21(21U、21W)の接続端18を、ステータ11の径方向に沿ったコイル端子15の2つの面のうち、ステータ11の周方向右側に位置する面に対向配置する形態を適用することも好ましい。
<第3実施形態>
図5を参酌して、第3実施形態である三相モータ30を説明する。
図5に示すように、三相モータ30は、動力線31の形状が動力線21と異なり、且つ固定部材22を有していない以外は、三相モータ20とほぼ同様である。三相モータ30において、動力線31は、その中間部に、溶接部19に作用する応力を緩和するバネ部32を有する。
バネ部32は、動力線31に応力が作用したときに、動力線31の長さの伸縮を可能にして、当該応力を緩和する機能を有する部分である。即ち、バネ部32は、動力線31の中間部が急峻な角度で折り曲げられる、或いは折り返されて動力線31の長さをたわませることにより形成される。また、バネ部32としては、動力線31の締結時に作用する応力を緩和するために、ロータシャフト41の軸方向に垂直な仮想平面に沿った方向、例えば、動力線31が回転しようとする方向に折り曲げられて形成されることが好ましい。
さらに、バネ部32は、折り曲げ角度、即ち、折り曲げられた頂点部において当該頂点部を挟んで動力線31同士がなす内角が、90°未満の鋭角となるように形成されていることがより好ましい。また、バネ部32は、ステータ11の上下方向に対して折り曲げられて形成されてもよく、例えば、コイルバネのような形態とすることもできる。
上記構成を備える三相モータ30は、例えば、各動力線31の中間部が鋭角に折り曲げられて形成されるバネ部32を備えるので、動力線16の締結部17が端子台40に締結されるときに、動力線31に作用する応力を緩和することができる。なお、三相モータ30の構成において、例えば、図2に示すように、動力線31(31U、31W)の接続端18を、ステータ11の径方向に沿ったコイル端子15の2つの面のうち、ステータ11の周方向右側に位置する面に対向配置する形態を適用することも好ましい。
なお、上記では、コイル端子を角型、動力線を丸型として説明したが、コイル端子が丸型又は動力線が角型であってもよい。また、本発明は、その他の構成要素についても、上記各実施形態に限定解釈されるものではない。
10、20、30 三相モータ、11 ステータ、12 ロータ、13 ステータコア、14 巻線コイル、15 コイル端子、16、21、31 動力線、17 締結部、18 接続端、19 溶接部、22 固定部材、23 貫通孔、32 バネ構造、40 端子台、41 ロータシャフト。

Claims (4)

  1. 巻線コイルを含む円筒状のステータと、
    巻線コイルから引き出されたコイル端子と、
    一端がコイル端子に溶接され、他端が端子台に締結された動力線と、
    コイル端子と動力線の一端とを溶接して形成された溶接部と、
    を備え、
    溶接部は、動力線の他端が端子台に締結されるときに、溶接部に作用するせん断応力が引っ張り応力又は圧縮応力よりも小さくなるようにコイル端子と動力線との配置を調整して形成されたことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    溶接部は、コイル端子と動力線の一端とがステータの周方向に並んで配置された状態で形成されたことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機において、
    コイル端子及び動力線をそれぞれ3つ備える三相回転電機であり、
    各動力線の中間部で各動力線を互いに固定して、ステータの周方向への動きを拘束する固定部材を備えることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1又は2に記載の回転電機において、
    動力線は、その中間部に、溶接部に作用する応力を緩和するバネ構造を有することを特徴とする回転電機。
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