JP2011258712A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】セル内のメタル配線幅を、設計上許容すべき最大駆動容量Cmax未満の配線幅に設定して、セル内の容量を削減し、セル相互間距離が非常に近い回路などにおいて伝播遅延を所定時間以下に設計することができるようにする。
【解決手段】配線幅以外は全て同一のレイアウトパターンを備えた2種類のスタンダードセル101、151が用意される。一方のスタンダードセル101は、セル内部のメタル配線108、110の配線幅Ws1、Wd1は太く、他方のスタンダードセル151では、セル内部のメタル配線158、160の配線幅Ws2、Wd2は、前記一方のスタンダードセル101の配線幅Ws1、Wd1よりも細く設定される(Ws2<Ws1、Wd2<Wd1)。配線幅の細いセルライブラリ151は、駆動負荷の小さい回路に限定して適用される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路に関し、より特定的には、スタンダードセルのセル内の容量及びエレクトロマイグレーションを考慮して設計された半導体集積回路に関する。
昨今の半導体集積回路の開発では、数百万〜数億個のトランジスタを組み合わせて論理回路を設計することが要求される。このような大規模な回路設計を、市場から要求される性能と品質を満たしつつ、短期間で行うための設計手法の1つが、スタンダードセルを用いた設計手法である。
スタンダードセルは、論理回路でよく用いられる標準的な小規模回路(例えば、インバータ回路やNAND回路又はフリップフロップ回路など)を、トランジスタやメタル配線を用いて設計し、各々独立した「セル」という箱に入れたものである。このセルをチップ内に縦横に敷き詰めて結線することにより、所望の論理を実現する。
図3は、特許文献1記載のスタンダードセルのラインナップの模式図である。表400は、機能401と駆動能力402との2つのインデックスからなり、その表内には、セルの外形イメージ410が記載されている。
機能401はセルの論理タイプの種別である。機能Aは例えばインバータ回路であり、機能BはNAND回路であり、機能CはNOR回路であり、機能DはXOR回路である。こうした標準的な回路を組み合わせて互いに結線し、所望の論理を実現する。
駆動能力402は、各セルが備える電流駆動能力を示している。駆動能力の高いセルほど、ゲート幅の大きいトランジスタを用いているため、電流駆動能力が高くなる。例えば、駆動能力1のセルに比べて駆動能力2のセルは、電流駆動能力が2倍ある。電流駆動能力が高いほど、伝播経路上の容量を短時間で充電できる。
例えば、セル間の距離が十分に離れて配置される場合は、セル間配線が長くなり、その寄生容量が無視できないほど大きくなるが、こういうときに駆動能力の高いスタンダードセルを用いると、短時間で信号伝播できる。所望の遅延性能を達成するためには駆動能力の高いスタンダードセルは欠かせない。
従って、スタンダードセルは、セル間距離が最大になるような広い配置領域においても、所望の伝播遅延を実現できるだけの高い駆動能力をラインナップしておく必要がある。
但し、外形イメージ410を見れば分かるように、駆動能力が高いセルほど、そのセルの面積は大きくなる。このため、セル間距離がそれほど遠くないケースに合わせて、駆動能力を下げたセルを幾つか用意して、トータルのチップ面積の増大を防ぐようにラインナップが構成されるのが一般的である。
特開2005−72133号公報
しかしながら、セル間の距離が非常に近い場合は、スタンダードセル設計では一定以上の速度改善ができないという課題があった。これは、例えばデータパス回路のように、複数のスタンダードセルをそれらの辺同士を接して高密度に隙間無く配列し、隣接するセル同士を結線する場合が該当する。
例えば、図3の機能401のバリエーションは、通常の設計ではおよそ50〜100種類程度が用意されるが、これだけあれば、回路の組み合わせとしては、実質的に最適化できてしまう。このため、それ以上は、いくらバリエーションを追加しても、当該回路にはほとんど適用されないため、実質的な速度改善には寄与しない。
また、図3の駆動能力402のバリエーションも、所望の伝播遅延の実現に対してほとんど寄与しない。例えば、電流駆動能力を高くするために、高い駆動能力のセルを当該回路に適用した場合を考える。高い駆動能力のセルほど、より沢山のトランジスタが用いられており、またそのトランジスタに結線するメタル配線も、より多く、より長く使用されている。このため、高い駆動能力のセルほど、セル内の容量も大きくなる。
伝播遅延は、電流駆動能力と経路全体の容量との比で決まるが、セル間の距離が非常に近い場合は、セル間の配線による寄生容量成分は非常に小さくなるため、経路全体の容量はセル内部の容量成分が支配的となる。すると、仮に高い駆動能力を適用したとしても、電流駆動能力の増加とセル内容量の増加とが相殺されてしまうことになる。
このため、駆動能力のバリエーションを必要以上に増やしても、伝播遅延は実質的には改善しない。例えば、先行文献1の図3、図4及び図5に記載されたスタンダードセルのインバータ回路は、予め固定されたゲート配線、拡散層パターンを、駆動能力に応じた数だけ繰り返して配列し、相互にメタル配線で結線して構成されている。駆動能力が高くなると、これらのパターンが増えてセル内の容量も増大する。このため、駆動能力とセル内容量が比例するため、駆動能力を挙げても実質的には速度改善しない。
以上のように、スタンダードセルの機能及び駆動能力のバリエーションは、高速設計に寄与しない場合がある。
このような場合の従来の取り組みとしては、一般的には、セル内の容量を減らす代わりに、トランジスタの閾値電圧Vtを下げて駆動能力を引き上げる手法が採られる場合がある。しかし、その場合には、電力と速度とのトレードオフが生じて設計が複雑になり、また、Vt注入トランジスタを指定するための専用マスクが必要になり、追加マスク費用が発生する。更に、電力増に伴う発熱を許容できる高価なパッケージが必要になる可能性があるなど、トータルのチップ開発コストが高くなってしまうという課題があった。
本発明の目的は、メタル配線幅の異なる2種類のスタンダードセルを用意し、これにより、その2種類のうち、セル内の容量の小さいスタンダードセルを用いて駆動容量の小さい回路を駆動して、半導体集積回路の動作の高速化を図ることにある。
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明の半導体集積回路は、少なくとも1つのゲート配線及び拡散層パターンからなる複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタの各々のソース又はドレインに接続された複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトに接続された複数のメタル配線とを備えて、所定の論理を有するスタンダードセルを複数用い、その複数のスタンダードセルを縦横に並べて構成される半導体集積回路であって、前記複数のスタンダードセルは、第1及び第2のスタンダードセルを含み、前記第1のスタンダードセルに備えられた前記メタル配線の各配線経路と、前記複数のトランジスタの各々を構成する各ゲート配線の形状及び各拡散層パターンの形状は、前記第2のスタンダードセルの各々と実質的に同一であり、前記第1のスタンダードセルに含まれる複数の前記メタル配線の中の少なくとも1つである第1のメタル配線の配線幅は、前記第2のスタンダードセルに含まれる複数の前記メタル配線の中の1つであり且つ前記第1のメタル配線と同一の配線経路に配線された第2のメタル配線の配線幅に比べて、細いことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の半導体集積回路において、前記第1のメタル配線及び前記第2のメタル配線は、何れも複数の前記拡散層パターンのうち、何れか1つの上に配線されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の半導体集積回路において、前記第1のメタル配線及び前記第2のメタル配線は、何れも複数の前記ゲート配線のうち、何れか1つに平行に配線されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体集積回路において、前記第1のスタンダードセルに含まれる複数の前記コンタクトの総数は、前記第2のスタンダードセルに含まれる複数の前記コンタクトの総数より少ないことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項4記載の半導体集積回路において、前記第1のスタンダードセルに含まれる複数のコンタクトのうち、前記拡散層の上に配置されているコンタクトの総数は、前記第2のスタンダードセルに含まれるコンタクトのうち、前記拡散層の上に配置されているコンタクトの総数よりも少ないことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項1〜5の何れか1項に記載の半導体集積回路において、前記第1のスタンダードセルに含まれる全ての前記コンタクトの各々の配置位置と同一の配置位置に、前記第2のスタンダードセルに含まれる前記コンタクトが各々配置されることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記請求項1記載の半導体集積回路において、前記第1のスタンダードセルは、インバータ回路を含む反転論理セルであり、前記第1のメタル配線及び前記第2のメタル配線は、何れも前記反転論理セルを構成する複数のトランジスタの拡散層パターンのうち、何れか1つの上に配線されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体集積回路において、前記半導体集積回路は、更に、実質的に複数の前記第1のスタンダードセルだけで構成された第1のブロックと、実質的に複数の前記第2のスタンダードセルだけで構成された第2のブロックと、一定間隔毎に配線された複数のメタル配線で構成され且つ前記第1及び第2のブロックに電源を供給する第1及び第2の電源ストラップを備え、前記第1の電源ストラップの配線間隔は、前記第2の電源ストラップの配線間隔よりも広いことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記請求項8記載の半導体集積回路において、前記第1のブロックの内部に配線された信号配線の配線ピッチは、前記第2のブロックの内部に配線された信号配線の配線ピッチよりも広いことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、前記請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体集積回路において、前記半導体集積回路は、更に、前記第1及び第2のスタンダードセルを、少なくとも1つずつ組み合わせて所定の論理回路を構成するマクロセルを少なくとも1つ備え、前記マクロセルは、前記第1のスタンダードセルで構成され、前記マクロセルの外部から入力された信号を演算し、その演算結果をデータ信号として出力する機能を備えた処理回路と、前記第2のスタンダードセルで構成され、前記処理回路からのデータ信号を入力して演算し、その演算結果を前記マクロセルの外部へと出力する機能を備えた出力回路とから構成され、前記マクロセルに含まれる第1及び第2のスタンダードセルは、各々、互いに上下左右何れかの辺を接して配置されることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、前記請求項10記載の半導体集積回路において、前記第2のスタンダードセルには、前記マクロセルが含まれることを特徴とする。
以上により、請求項1〜11記載の発明では、メタル配線幅の異なるスタンダードセルを提供することができるようになるので、駆動容量が最大駆動容量Cmaxより小さい回路を駆動する場合に限り、よりセル内の容量の小さいスタンダードセルを提供できるようになる。この結果、例えばデータパス回路などのセル相互間距離が近い回路部分又はセル同士が隣接した回路部分の動作を高速化でき、全体として半導体集積回路の高速化を実現できる。
また、従来技術での閾値電圧Vtの変更と比較すると、電力増加を伴わない。更に、製造時の追加マスクや発熱対策によるパッケージ変更によるチップコスト増を伴わない。しかも、ゲート配線及び拡散層パターン、メタル配線経路は変更せず、メタル配線幅のみを変更するだけで良いので、短期間で容易かつ安価に、従来と同一面積のスタンダードセルを開発することができる。よって、従来技術に比べてより低電力かつ低コストで高速な半導体集積回路を開発できることが可能である。
以上説明したように、請求項1〜11記載の発明によれば、メタル配線幅の異なるスタンダードセルを提供したので、よりセル内の容量の小さいスタンダードセルを使用して、例えばデータパス回路などのセル相互間距離が近い回路部分又はセル同士が隣接した回路部分の動作の高速化を図って、半導体集積回路全体の高速化を実現できると共に、電力増加やチップコスト増加を伴わず、短期間で容易かつ安価に従来と同一面積のスタンダードセルを開発できて、より低電力かつ低コストに半導体集積回路を開発できる効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るスタンダードセルのレイアウトを示した図である。 本発明の第1の実施形態に係るスタンダードセルのラインナップの模式図である。 従来の半導体集積回路におけるスタンダードセルのラインナップの模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るスタンダードセルのレイアウトを示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る電源ストラップ構造を示した図である。 本発明の第4の実施形態に係るマクロセルの回路図である。 本発明の第4の実施形態に係るマクロセルのレイアウトを示した図である。
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態を説明する。本実施形態では、メタル配線幅及びセル内容量が異なる2種類のスタンダードセルを備える半導体集積回路を説明する。
図1は、スタンダードセルのレイアウトを示す。同図において、100は本発明で提案される2種類のインバータである。101は2種類のうち一方のインバータ機能を持つスタンダードセルであり、151は前記一方のインバータ101の入力容量を小さくした低容量版の他のインバータ機能を持つスタンダードセル(第1のスタンダードセル)である。
先ず、一方のスタンダードセル(第2のスタンダードセル)であるインバータ101について説明する。インバータ101では、VSS(接地)配線121、VDD(電源)配線123がセル101の上下辺に沿って配線されており、各々、コンタクト120、122を経由してスタンダードセル101内のNchトランジスタ及びPchトランジスタの各々に基板電位を与えている。
インバータ101は、図中横方向に配線されたゲート配線102が、図中縦方向に配線されている各々4本のゲート配線103、104を共有するように結線したH型のゲート配線構造を備える。前記ゲート配線103は、拡散層パターン105の上に配線されてPchトランジスタPTrのゲートを構成し、ゲート配線104は、拡散層パターン106の上に配線されてNchトランジスタNTrのゲートを構成している。また、NchトランジスタNTrのソース領域Sは、コンタクト107及びメタル配線108を経由して、VSS配線121と接続されている。また、NchトランジスタNTrのドレイン領域Dは、コンタクト109を経由してメタル配線110に接続されている。
このとき、ソースS側のメタル配線108の配線幅はWs1、ドレインD側のメタル配線幅110の配線幅はWd1とし、ソース・ドレインの各メタル配線同士の配線間隔(セパレーション)をSsd1とする。
また、ソース側のメタル配線108と、ゲート配線104との配線間隔をSsg1、ドレイン側のメタル配線110とゲート配線104との配線間隔をSgd1とする。
前記配線幅Ws1、Wd1は、インバータ101がサイクルタイム中に信号の遷移が1回だけ完了するような容量Cmaxを駆動しても、エレクトロマイグレーション(EM)による断線が生じないような太さに設定されている。
尚、この図1及びこれ以降の図面では、図1中で4個並列接続されたNchトランジスタのうち、1つのNchトランジスタのみに関して説明を行うが、同一セル内の他のNchトランジスタNTr及びPchトランジスタPTrについても、ソース・ドレイン配線幅Ws1、Wd1及びソース・ドレイン及びゲート間の配線間隔Ssg1、Ssd1、Sgd1は共通であるとする。
次に、他方のインバータ(反転論理セル)151について説明する。インバータ151のゲート配線パターン、拡散層パターン、及びコンタクトパターン、コンタクト配置位置は、前記インバータ101と共通であるので、その説明を略す。
また、メタル配線については、配線経路はインバータ101と同一であるので、その説明を略すが、メタル配線の幅が一部分について前記インバータ101と異なるので、以下に説明する。
メタル配線158は、NchトランジスタNchのソースSに接続されたメタル配線であり、前記インバータ101のメタル配線108と同じ経路に配線幅Ws2で配線されている。配線幅Ws2は配線幅Ws1よりも小さい(Ws2<Ws1)。
また、メタル配線160は、NchトランジスタNchのドレインDに接続されたメタル配線であり、前記インバータ101のメタル配線110と同じ経路に配線幅Wd2で配線されている。配線幅Wd2は配線幅Wd1よりも小さい(Wd2<Wd1)。
更に、メタル配線158及び160の配線幅Ws2、Wd2は、何れも配線幅Ws1、Wd1よりも細い。このため、インバータ151は最大駆動容量Cmaxよりも小さい容量しか駆動できない。ここでは、インバータ151がサイクルタイムの40%の時間の間に、信号の遷移が1回だけ完了する容量Climitを上限として、配線幅Ws2、Wd2を決定するとする。
このとき、容量Climitは、最大駆動容量Cmaxのおよそ40%になる。すると、電荷の量も最大駆動容量Cmaxの駆動時と比較すると、40%程度になる。このため、エレクトロマイグレーション(EM)を考慮すると、配線幅Ws2及びWd2は、各々、配線幅Ws1、Wd1の40%に抑えられることになる。
また、メタル配線158とメタル配線160との配線間隔は、配線間隔Ssd1よりも広い(Ssd2>Ssd1)。
インバータ151において、ゲート配線154は、NchトランジスタNTrのゲートを構成しており、配線経路及び配線幅はインバータ101のゲート配線104と等しい。ゲート配線154とメタル配線160との配線間隔Sgd2は、配線間隔Sgd1よりも広い(Sgd2>Sgd1)。また、ゲート配線154とメタル配線158との配線間隔Ssg2は、配線間隔Ssg1よりも広い(Ssg2>Ssg1)。
以上のように、インバータ151の配線間隔Ssd2、Sgd2、Ssd2は、何れも、インバータ101の配線間隔Ssd1、Sgd1、Ssd1よりも大きい。
メタル配線158、160は何れも互いに平行に配線されており、かつ、各々ソースとドレインに接続されている。このため、配線間隔Ssd2が大きいほど、NchトランジスタNTrのソース-ドレイン間容量が減少する。
また、メタル配線158とゲート配線154は、何れも互いに平行に近接して配線されている。このため、メタル配線158の配線幅Ws2が細ければ細いほど、メタル配線158とゲート配線154との間に形成されるソース-ゲート間容量は減少する。
また、メタル配線158とゲート配線154との間の距離である配線間隔Ssg2が大きければ大きいほど、ソース-ゲート間容量は減少する。
同様に、配線幅Wd2が小さいほど、また配線間隔Sgd2が大きいほど、ドレイン-ゲート間容量も減少する。
以上のように、メタル配線幅を細めることにより、ソース・ドレイン・ゲート間の各容量が減少する。セル内の他のNchトランジスNTr、及びPchトランジスタPTrに関しても同様に減少するので、結果として、インバータ151のセル内の容量は、インバータ101よりも小さくなる。
次に、この2つのインバータ101、151を含むスタンダードセルの全体の構成を図2に示す。
図2において、200は、本提案のスタンダードセルのラインナップの模式図である。250は、従来と同様にチップ内で使用される最大容量Cmaxを駆動できるスタンダードセルのグループである。図1のインバータ101は、このグループ250に属する。
前記グループ250では、機能203と駆動能力202とをインデックスとして備え、表内には外形イメージ201が記載されている。
また、204は、スタンダードセルのグループ250に属するスタンダードセルの設計制約である。この設計制約204には、駆動容量の最大上限が波形の遷移時間の制約として記載されている。ここでは、Max_Transitionとして、サイクルタイムの50%に定義されている。
スタンダードセルの設計において、遷移時間(いわゆる、Transition)は一般に電源電圧の0%から100%ではなく、より狭い区間で定義するのが一般的である。ここで言うMax_Transitionは、波形遷移区間のうち、電源電圧の25%〜75%の区間における最大値制約として定義してある。このため、電源電圧の0%〜100%の遷移時間に換算すると、遷移時間の上限は、50%×2であり、サイクルタイムの100%の時間となる。これにより、スタンダードセル101は、LowレベルからHighレベル、又はHighレベルからLowレベルに至るまでの遷移時間がサイクルタイムの100%となる容量、つまり、最大駆動容量Cmaxを上限として設計できるように設定される。
一方、図2において、210は、最大容量Climitを駆動できるスタンダードセルのグループである。図1のインバータ151は、このグループ210に属する。このグループ210では、機能213と駆動能力212とをインデックスとして備え、表内には外形イメージ221が記載されている。
前記2つのグループ250、210において、機能及び駆動力が各々同一なセル同士を比較すると、メタル配線の配線幅がグループ210のセルの方が細いことを除けば、そのレイアウトパターン及び外形イメージは共通となる。
図2において、214は、スタンダードセルのグループ210に属するスタンダードセルの設計制約である。ここでは、Max_Transitionはサイクルタイムの20%に定義されている。最大容量Climitは最大駆動容量Cmaxの40%しかないので、設計制約214は、設計制約204に比べて40%小さく、より厳しくなる。
以上のように、グループ210に属するセルは、セル内のメタル第1層配線の配線幅が細いので、セル内の入力容量が小さい反面、駆動負荷に関する設計制約がより小さく、厳しくなる。このため、グループ210に属するセルは、高速である反面、駆動負荷の大きい箇所では使用できない。この特徴を生かし、駆動負荷の小さい回路、例えば、セル相互間距離が狭い又はセル同士が隣接するようなデータパス回路をより高速に設計することができる。
また、従来から行われてきた閾値電圧Vtの変更と比較すると、電力増を伴わない。更に、製造時の追加マスクや発熱対策によるパッケージ変更によるチップコスト増を伴わない。
しかも、ゲート配線及び拡散層パターン、メタル配線経路は変更せず、メタル配線幅のみを変更するだけで良いので、短期間で容易かつ安価に従来と同一面積のスタンダードセルを開発することができる。従って、従来に比べてより低電力かつ低コストで開発できるようになる。
尚、本実施形態では、セル内のメタル第1層配線の配線幅を細く設定したが、本発明はこれに限定されず、その他、セル同士間を繋ぐメタル第2層配線の配線幅を細く設定しても良い。
更に、本実施形態では、論理をインバータとして説明したが、インバータだけではなく、バッファやNAND回路、NOR回路など、他の論理でも良いのは勿論である。また、PchトランジスタやNchトランジスタの何れか片方だけに限定してメタル配線を細めても良い。また、必ずしも全ての拡散層パターン上のメタル配線を細くする必要はない。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
本実施形態では、メタル配線幅、コンタクト数及びセル内容量が異なる2種類のスタンダードセルを備える半導体集積回路を説明する。
図4は、スタンダードセルのレイアウトを示す。同図において、500は本発明で提案される2種類のインバータである。501は2種類のうち一方のインバータ機能を持つスタンダードセルであり、551は前記一方のインバータ501の入力容量を小さくした低容量版の他のインバータ機能を持つスタンダードセルである。
先ず、一方のスタンダードセルであるインバータ501について説明する。インバータ501において、VSS配線521、VDD配線523がセルの上下辺に沿って配線されており、各々、コンタクト520、522を経由してスタンダードセル内のNchトランジスタNTr及びPchトランジスタPTrの各々に基板電位を与えている。
インバータ501は、図中横方向に配線されたゲート配線502が図中縦方向に配線されているゲート配線503、504を共有するように結線したH型のゲート配線構造を備える。ゲート配線503は、拡散層パターン505の上に配線されPchトランジスタPTrのゲートを構成し、ゲート配線504は、拡散層パターン506の上に配線されてNchトランジスタNTrのゲートを構成している。また、NchトランジスタNchのソース領域Sは、コンタクト507及びメタル配線508を経由して、VSS配線521と接続されている。また、NchトランジスタNchのドレイン領域Dは、コンタクト109を経由してメタル配線110に接続されている。
このとき、ソースS側のメタル配線508の配線幅はWs1、ドレインD側のメタル配線幅510の配線幅はWd1とし、ソース・ドレインの各メタル配線同士の配線間隔(セパレーション)をSsd1とする。
また、ソースS側のメタル配線508とゲート配線504との配線間隔をSsg1、ドレインD側のメタル配線510とゲート配線504との配線間隔をSgd1とする。
前記配線間隔Ws1、Wd1は、インバータ501がサイクルタイム中に信号の遷移が1回だけ完了するような容量Cmaxを駆動しても、エレクトロマイグレーション(EM)による断線が生じないような太さに設定されている。
次に、他方のインバータ551について説明する。インバータ551のゲート配線パターン、拡散層パターンは、前記一方のインバータ501と共通であるので、その説明を略す。
また、メタル配線については、配線経路はインバータ501と同一であるので、その説明を略すが、コンタクト数及びメタル配線の幅が一部分前記一方のインバータ501と異なるので、以下に説明する。
インバータ551において、コンタクト557、559は、各々、NchトランジスタNTrのソースS及びドレインDに接続されたコンタクトである。それ等のコンタクト数は各々2つであり、前記一方のインバータ501の同一経路のコンタクト507、509の数(3つ)よりも1つ少ない。
メタル配線558は、NchトランジスタNTrのソースSに接続されたメタル配線であり、前記一方のインバータ501のメタル配線508と同じ経路に配線幅Ws2で配線されている。配線幅Ws2は配線幅Ws1よりも小さい(Ws2<Ws1)。
また、メタル配線560は、NchトランジスタNTrのドレインDに接続されたメタル配線であり、前記一方のインバータ501のメタル配線510と同じ経路に配線幅Ws2で配線されている。配線幅Wd2は配線幅Wd1よりも小さい(Wd2<Wd1)。
前記配線幅Ws2、Wd2は、インバータ551がサイクルタイム中に信号の遷移が1回だけ完了するような容量Cmaxよりも小さい容量しか駆動できない。その代わり、各々配線幅Ws1、Wd1よりも各々細く設定されている。ここでは、インバータ551がサイクルタイムの40%の時間の間に信号の遷移が1回だけ完了する容量Climitを上限とする。駆動容量は、その容量の充電時間、すなわち遷移時間におよそ比例するので、上限容量Climitは最大駆動容量Cmaxの40%程度になる。すると、電荷の量も最大駆動容量Cmaxの駆動時と比較すると、40%程度になるので、配線幅Ws2及びWd2は、各々、配線幅Ws1、Wd1の40%に抑えられることになる。
また、同一系路上に同時に並列して配置されるコンタクトの数も、同様の理由により、一方のインバータ501の40%の個数にすることができる。このため、理論的には、最大で3×40%=1.2個まで減らすことができる。ここでは、小数点を繰り上げて2個としている。
また、メタル配線558とメタル配線560との配線間隔Ssd2は、配線間隔Ssd1よりも広い(Ssd2>Ssd1)。
他方のインバータ551において、ゲート配線554は、NchトランジスタNTrのゲートを構成しており、配線経路及び配線幅は前記一方のインバータ501のゲート配線504と等しい。ゲート配線554とメタル配線560との配線間隔Sgd2は、配線間隔Sgd1よりも広い(Sgd2>Sgd1)。また、ゲート配線554とメタル配線558との配線間隔Ssg2は配線間隔Ssg1よりも広い(Ssg2>Ssg1)。
以上のように、インバータ551の配線間隔Ssd2、Sgd2、Ssd2は、何れも、前記一方のインバータ501の配線間隔Ssd1、Sgd1、Ssd1よりも大きい。
配線幅が細くなること及び配線間隔が広くことによるによる効果は、前記実施形態1と同様である。但し、他方のインバータ551は、一方のインバータ501に比べて、コンタクト数が少ない分だけ、実施形態1よりも更に寄生容量が小さくなる。従って、前記効果は更に大きくなる。
現在のサブミクロンプロセスでは、コンタクトはセル内のメタル配線の数十倍〜数百倍の抵抗を持つ。このため、現在の技術では、本数の減少は配線経路の抵抗増を招き、ひいては遅延の増加を招く恐れがある。
しかし、近年は既述した通り、微細化による性能改善が難しくなってきており、今後は、トランジスタではない別のものを改善して、性能を向上させて行く方向に技術が進展する可能性がある。例えば、高抵抗なコンタクトの抵抗削減などもその1つになり得る。その場合は、現在よりも、高抵抗に起因するコンタクトの数の制限が弱まるため、本実施形態のように、メタル配線と同様にコンタクトについても、抵抗よりも容量に配慮した設計が必要になってくるものと考えられる。
尚、本実施形態では、論理をインバータとして説明したが、インバータだけではなく、バッファやNAND回路、NOR回路など、他の論理でも良い。また、Pchトランジスタ、Nchトランジスタの何れか片方だけに限定してメタル配線を細めても良い。また、必ずしも全ての拡散層パターン上のメタル配線を細くする必要はない。
(実施形態3)
続いて、本発明の第3の実施形態を説明する。
本発明の第3の実施形態では、異なる2種類の電源ストラップ構造を備える半導体集積回路を説明する。
図5は、本発明で提案される電源ストラップ構造を示す。同図において、600は複数のスタンダードセルを縦横に並べて配置された回路ブロックである。また、601は低電力ブロック(第1のブロック)である。低電力ブロック601は、図2記載のスタンダードセルのグループ210に属するスタンダードセルを縦横に並べたものである。
電源ストラップ611、621は、各々、低電力ブロック601内において、横方向及び縦方向に配線間隔PH1、PV1で配線された電源配線である。この電源ストラップ611、621は、VDD電源又はVSS電源の何れかの電源であり、何れも低電力ブロック601を覆うように配線され、低電力ブロック601内に配置されたスタンダードセルに電力を供給する。
また、図5において、602は汎用ブロック(第2のブロック)である。この汎用ブロック602は、図2記載のスタンダードセルのグループ250に属するスタンダードセルを縦横に並べたものである。
電源ストラップ610、620は、汎用ブロック602内において、各々、横方向及び縦方向に配線間隔PH2、PV2で配線された電源配線である。この電源ストラップ610、620は、VDD電源又はVSS電源の何れかの電源であり、何れも汎用ブロック602を覆うように配線され、汎用ブロック602内に配置されたスタンダードセルに電力を供給する。
このとき、配線間隔PH2、PV2は、各々、配線間隔PH1、PV1よりも小さい(PH2<PH1、PV2<PV1)。
汎用ブロック602に並べられたスタンダードセルは、グループ250に属するので、図2の設計制約204により波形の遷移時間が制限される。同様に、低電力ブロック601に並べられたスタンダードセルはグループ210に属するので、図2の設計制約214により波形の遷移時間が制限される。このとき、設計制約214は、汎用ブロックの設計制約204よりも制約が厳しく、遷移時間を短く抑える必要がある。このため、低電力ブロック601のスタンダードセルについては、駆動する容量を小さく抑える必要がある。例えば、設計制約204に比べて、設計制約214の方が遷移時間の上限が40%短いので、セルが駆動できる容量の上限も40%小さく抑える必要がある。
従って、汎用ブロック602に比べて低電力ブロック601の方が単位面積当たりの電力が小さくなる。このため、低電力ブロック601に供給する電源ストラップ配線611、621の間隔PH1、PV1を、汎用ブロック602の電源ストラップ配線610、621の間隔PH2、PV2よりも広げることができる。その理由の詳細は次の通りである。
すなわち、電源ストラップの間隔は、配線リソースの観点からすれば、広ければ広い方が望ましい。何故なら、間隔を広げることにより、電源ストラップの総本数が減少するので、電源ストラップによる配線リソースの消耗を抑制できるからである。しかし、チップの歩留まりや動作速度性能の観点から言えば、電源ストラップの間隔は逆にできるだけ狭くしたほうが望ましい。何故なら、電源ストラップの間隔を狭めることにより、電源ストラップの本数が増加するので、電源ストラップ1本の電流密度を減らすことができるようになるからである。電流密度を減らすことにより、電源ストラップの各々のエレクトロマイグレーション(EM)による断線リスクを抑制できる。また、電源ストラップの電圧降下を抑制できるので、IR-dropに起因するトランジスタの動作速度の低下を抑制できるようになる。以上のように、電源ストラップの間隔は、広ければ広いほど配線リソースを増大させる一方で、歩留まりや動作速度に悪影響を与える。その影響量は、そのブロックが消費する電流量に左右される。更に厳密に言えば、そのブロックの単位面積当たりの電流量が電源ストラップの間隔の上限値を決定する。仮に単位面積当たりの電力を小さく抑えることができれば、その電流量も小さくすることができる。その結果、そのブロックの電源ストラップに対するエレクトロマイグレーション(EM)やIR-dropの負担を軽減できるので、その軽減できた分だけ電源ストラップの本数を減らし、その間隔を広げることができる。
以上により、低電力ブロック601の電源ストラップ配線611、621の本数を削減でき、その広い電源ストラップ配線間にセル間配線などを配置できるので、別途にセル間配線領域を設ける必要がなく、その分、チップ面積の削減を行うことができる。更には、前記とは逆に、面積は保持したまま、低電力ブロック601でのセル間配線などの信号配線を配置する際には、それ等の配線ピッチを前記汎用ブロック602での配線ピッチよりも広げて配置すると、配線間の容量が削減されて、更なる高速化ないし低電力化を実現することが可能である。
しかも、本実施形態では、低電力ブロック601に並べられたスタンダードセルでは、エレクトロマイグレーション(EM)による断線を有効に防止しながら、高速回路に設計することが可能である。その理由の詳細は次の通りである。
すなわち、一般的に、高速回路に設計するためには、駆動能力を下げないようにしながら、セル内の容量を減らす必要がある。セル内の容量は、主に、ゲート容量、拡散容量、及びメタル配線間容量から構成される。このうち、メタル配線間容量は、メタル配線の配線幅に左右される。特に、トランジスタに直結されたメタル配線の配線幅は影響が大きい。これらの配線は、トランジスタのソース及びドレインに直結され、かつトランジスタ近傍に密集して配線されており、しかもゲート配線と平行な辺を持つことが多いため、その配線形状の容量に対する影響が他のメタル配線よりも格段に大きい。すなわち、これらのメタル配線は、太ければ太いほど、近接する各パターンとの間のセパレーションが小さくなり、セル内の容量を増大させてしまう。従って、トランジスタの拡散領域上に配線されるメタル配線は、細ければ細いほど高速化には望ましいといえる。
しかし、一方、メタル配線を細くし過ぎると、エレクトロマイグレーション(EM)による断線が生じて、歩留まりを低下させる恐れがある。これを防ぐためには、メタル配線に流れる平均電流密度を一定の値以下に抑制する必要がある。平均電流密度は、サイクルタイムT、そのセルが駆動する容量C、及び配線幅Wの関数C/(WT)に比例する。従って、スタンダードセルは、そのセルが駆動し得る最大容量C=Cmaxの時でも、EMによる断線が生じないよう設計する必要がある。最大容量Cmaxは、スタンダードセルを使用して設計される全ての回路において誤動作を生じないよう、十分大きな値が用意される。例えば、1回の信号遷移で信号がLowレベルからHighレベル、又はHighレベルからLowレベルに1回だけ変化する所要時間に、1回のサイクルタイムを全て使用してしまうほどの大きな容量を用意する。
従って、セル内のメタル配線の配線幅Wは、何れも、そのセルが駆動し得る最大の駆動容量C=Cmaxのときでも、その配線の平均電流密度がEMエラーを生じない範囲に収まるよう、ある一定以上の太さに設定される必要がある。
しかし、本実施形態では、低電力ブロック601に並べられたスタンダードセルでは、汎用ブロック602に並べられたスタンダードセルに比べて、セルの最大駆動容量Cmaxを例えば40%も小さく抑えられるので、メタル配線の配線幅Wを細くしても、その配線の平均電流密度をEM断線が生じない範囲に収めることが可能である。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。
本実施形態では、異なる2種類のスタンダードセルを配置したマクロセルを備える半導体集積回路を説明する。
図6はマクロセルの回路図を示す。同図において、マクロセル回路700は、複数のスタンダードセル701〜704を組み合わせて、A、B、Sを入力端子、Yを出力端子として、Y=!((A*S)+(B*!S))という論理を備えたセレクタ回路(所定の論理回路)である。具体的には、インバータ回路701、2入力NAND回路702、703、及び2入力NOR回路704から構成されている。
前記インバータ回路701、2入力NAND回路702、703は、図2記載のスタンダードセルのグループ210に属するセルで構成されている。一方、2入力NOR回路704は、図2記載のスタンダードセルのグループ250に属するセルで構成されている。
図7は、前記図6に示したマクロセルのレイアウトを示した図である。同図において、マクロセルのレイアウト800は、複数のスタンダードセル801〜804を、それ等の辺を左右に接して配列した後、マクロセル回路700になるよう結線したものである。
スタンダードセル801はインバータ回路であり、入力端子811と出力端子812を備える。また、スタンダードセル802は、2入力NAND回路であり、入力端子821、822及び出力端子823を備える。更に、スタンダードセル803は、2入力NAND回路であり、入力端子831、832及び出力端子833を備える。そして、スタンダードセル804は、2入力NOR回路であり、入力端子841、842及び出力端子843を備える。
前記スタンダードセル801〜804の各入力端子及び出力端子は相互に結線され、又は入力端子S、A、Bや出力端子Yに結線され、マクロセル回路700を構成している。
前記3つのスタンダードセル801、802、803は、全体として、入力端子S、A、Bから入力される信号を演算して、その演算結果をデータ信号として出力する処理回路である。これ等のスタンダードセルは図2のスタンダードセルのグループ210に属するので、入力容量が小さく高速である反面、駆動できる最大容量は小さい。しかし、何れのセルも、駆動する次の段のセルと辺を接して並べるので、配線長は非常に小さくなる。従って、スタンダードセル801、802、803が駆動する容量は設計制約の範囲内に収まる。
一方、スタンダードセル804は、前記3つのスタンダードセル801〜803からなる処理回路からのデータ信号を入力して演算し、その演算結果を出力端子Yからマクロセル700の外部に出力する出力回路として機能する。このスタンダードセル804は図2のスタンダードセルのグループ250に属するので、セル自体の容量は前記スタンダードセル801、802、803よりも大き目である反面、最大でチップ内で使用し得る最大容量Cmaxまで駆動できる。
従って、このマクロセル700のレイアウト800では、内部においては、容量の小さいセルの恩恵により高速に動作することができ、かつ、信号を出力する時には、チップ内で使用し得る最大容量Cmaxまで駆動することができることになる。
このマクロセル700をスタンダードセルとして取り扱うことにより、セル間の距離が十分に離れるような広い配置領域であっても、設計制約の厳しいセルを配置できるようになるので、より高速な半導体集積回路を得ることができるようになる。しかも、ブロック設計者は、マクロセル内部にある設計制約の厳しいスタンダードセルの存在を意識する必要がなく、他のセルと同様に、Cmaxを最大駆動容量とした一律の設計制約で取り扱うことができる。
よって、スタンダードセル801、802、803及び804を、独立したスタンダードセルとして個別に使用する場合と比較して、マクロセル化する本実施形態の方が、設計制約をセル別に使い分ける煩雑さが無い分だけ設計が容易になる。このため、より設計を短時間で収束させることができる。
尚、本実施形態では、セレクタ回路を例に挙げて説明したが、本発明は回路の種類は特に限定されないのは勿論である。
以上説明したように、本発明は、スタンダードセル内のメタル配線の容量に起因する動作速度の低下を防止できるので、スタンダードセル方式で設計された半導体集積回路、一部の回路がスタンダードセル方式で設計された半導体集積回路など、各種の半導体集積回路に適用することができる。
500、501、551 インバータ
101 インバータ
(第1のスタンダードセル)
151 インバータ(反転論理セル)
(第2のスタンダードセル)
120、122、320、322、520、522
107、109、307、309、507、509 コンタクト
121、123、321、323、521、523 電源配線
108、110 メタル配線(第1のメタル配線)
158、160 メタル配線(第2のメタル配線)
308、310、358、360
508、510、558、560 メタル配線
102、103、104、154
302、303、304
503、503、504、554 ゲート配線
NTr Nchトランジスタ
PTr Pchトランジスタ
S ソース領域
D ドレイン領域
401、203、213 機能のインデックス
402、202、212 駆動能力のインデックス
410、201、211 セルイメージ
204、214 スタンダードセルの設計制約
250、210 スタンダードセルのグループ
600 回路ブロック
601 低電力ブロック(第1のブロック)
602 汎用ブロック(第2のブロック)
611、611 第1の電源ストラップ
620、621 第2の電源ストラップ
700 マクロセル回路
701 インバータ回路
702、703 2入力NAND回路
704 2入力NOR回路
800 マクロセルのレイアウト
801 インバータ回路のスタンダードセル
811 入力端子
812 出力端子
802、803 2入力NAND回路のスタンダードセル
821、822、831、832 入力端子
823、833 出力端子
804 2入力NOR回路のスタンダードセル
841、842 入力端子
843 出力端子

Claims (11)

  1. 少なくとも1つのゲート配線及び拡散層パターンからなる複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタの各々のソース又はドレインに接続された複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトに接続された複数のメタル配線とを備えて、所定の論理を有するスタンダードセルを複数用い、その複数のスタンダードセルを縦横に並べて構成される半導体集積回路であって、
    前記複数のスタンダードセルは、第1及び第2のスタンダードセルを含み、
    前記第1のスタンダードセルに備えられた前記メタル配線の各配線経路と、前記複数のトランジスタの各々を構成する各ゲート配線の形状及び各拡散層パターンの形状は、前記第2のスタンダードセルの各々と実質的に同一であり、
    前記第1のスタンダードセルに含まれる複数の前記メタル配線の中の少なくとも1つである第1のメタル配線の配線幅は、前記第2のスタンダードセルに含まれる複数の前記メタル配線の中の1つであり且つ前記第1のメタル配線と同一の配線経路に配線された第2のメタル配線の配線幅に比べて、細い
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記第1のメタル配線及び前記第2のメタル配線は、何れも複数の前記拡散層パターンのうち、何れか1つの上に配線されている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 前記請求項2記載の半導体集積回路において、
    前記第1のメタル配線及び前記第2のメタル配線は、何れも複数の前記ゲート配線のうち、何れか1つに平行に配線されている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 前記請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記第1のスタンダードセルに含まれる複数の前記コンタクトの総数は、前記第2のスタンダードセルに含まれる複数の前記コンタクトの総数より少ない
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 前記請求項4記載の半導体集積回路において、
    前記第1のスタンダードセルに含まれる複数のコンタクトのうち、前記拡散層の上に配置されているコンタクトの総数は、
    前記第2のスタンダードセルに含まれるコンタクトのうち、前記拡散層の上に配置されているコンタクトの総数よりも少ない
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 前記請求項1〜5の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記第1のスタンダードセルに含まれる全ての前記コンタクトの各々の配置位置と同一の配置位置に、前記第2のスタンダードセルに含まれる前記コンタクトが各々配置される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 前記請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記第1のスタンダードセルは、インバータ回路を含む反転論理セルであり、
    前記第1のメタル配線及び前記第2のメタル配線は、何れも前記反転論理セルを構成する複数のトランジスタの拡散層パターンのうち、何れか1つの上に配線される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 前記請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記半導体集積回路は、更に、
    実質的に複数の前記第1のスタンダードセルだけで構成された第1のブロックと、
    実質的に複数の前記第2のスタンダードセルだけで構成された第2のブロックと、
    一定間隔毎に配線された複数のメタル配線で構成され且つ前記第1及び第2のブロックに電源を供給する第1及び第2の電源ストラップを備え、
    前記第1の電源ストラップの配線間隔は、前記第2の電源ストラップの配線間隔よりも広い
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 前記請求項8記載の半導体集積回路において、
    前記第1のブロックの内部に配線された信号配線の配線ピッチは、前記第2のブロックの内部に配線された信号配線の配線ピッチよりも広い
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 前記請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記半導体集積回路は、更に、
    前記第1及び第2のスタンダードセルを、少なくとも1つずつ組み合わせて所定の論理回路を構成するマクロセルを少なくとも1つ備え、
    前記マクロセルは、
    前記第1のスタンダードセルで構成され、前記マクロセルの外部から入力された信号を演算し、その演算結果をデータ信号として出力する機能を備えた処理回路と、
    前記第2のスタンダードセルで構成され、前記処理回路からのデータ信号を入力して演算し、その演算結果を前記マクロセルの外部へと出力する機能を備えた出力回路とから構成され、
    前記マクロセルに含まれる第1及び第2のスタンダードセルは、各々、互いに上下左右何れかの辺を接して配置される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  11. 前記請求項10記載の半導体集積回路において、
    前記第2のスタンダードセルには、前記マクロセルが含まれる
    ことを特徴とする半導体集積回路。
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