JP2011258032A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メインCPUによりOSが実行されると、OSの動作中、第1所定時間毎に、リセット信号が第1WDT回路16Aへ出力され、アプリケーションが実行されると、アプリケーションの動作中、第2所定時間毎にリセット信号が、第2WDT回路16Bへ出力される。第1WDT回路16Aまたは第2WDT回路16Bにおいて、タイマー時間前に前記リセット信号が入力されずに、タイムアウトすると、サブCPU17は、まずメインCPUへ通常の割り込み処理をかけ、割り込み処理をかけても、正常にOSが終了しない場合、メインCPUをリセットし、さらにメインCPUがリセット回路20のリセット信号に応答せず、リセットがかからない場合、メインCPUへ供給している電源を一旦オフにし、再度供給する(再起動する)。
【選択図】図4
Description
特許文献1に開示された情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)と、メインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)と、OS(Operating System)、アプリケーションおよび各種情報を格納する情報格納部であるハードディスクドライブ(以下、HDDと称す)と、BIOS(Basic Input/Output System)が記憶されたBIOS−ROMと、WDT(Watch Dog Timer)と、強制SMI(System Management Interrupt)発生スイッチを備えている。また、前記WDTには、情報処理装置の電源オンからCPUによりOSの起動処理が完了するまでの時間が、タイマー時間として設定され、OSの起動処理の最後に、WDTのタイマーを停止するように設定されている。
そこで、本発明は、24時間連続駆動を実現でき高信頼性を得ることができる、リッチOSを利用した情報処理装置を提供することを目的としたものである。
タイマー時間を調整可能な1つ以上のWDT(Watch Dog Timer)回路と、サブCPUとを有し、前記メインCPU,前記メイン記憶装置,および前記周辺デバイスに対して前記システム電源より電源を供給する電源管理機能を有するコントローラと、ログデータが記録され、これら記録されたログデータが消失しないように保護されているログ保存用記憶装置とを備え、
前記メインCPUによりOSが起動されると、前記サブCPUは前記WDT回路によるタイムカウントを開始し、前記メインCPUによる前記OSとアプリケーションの動作中、それぞれ所定時間毎に、前記コントローラの前記WDT回路へ、前記OS用リセット信号とアプリケーション用のリセット信号を出力し、前記サブCPUは、前記WDT回路へ前記OS用リセット信号とアプリケーション用のリセット信号が入力されずに、タイムアウトすると、前記メインCPUに割り込み処理をかけ、前記サブCPUは、前記メインCPUが前記割り込み処理により再起動しなかったとき、前記メイン記憶装置をリセットし、前記周辺デバイスへの前記システム電源からの電源供給を遮断し、前記ログ保存用記憶装置に前記メインCPUのログデータを保存し、その後、情報処理装置全体を再起動することを特徴とするものである。
図1は本発明の実施の形態における情報処理装置のシステム構成図であり、情報処理装置(PC)10は、メインCPU11と、リッチOS(以下、OSと略す),ドライバソフト,およびアプリケーションソフトが予め記憶されたHDD(メイン記憶装置の一例)12と、BIOSが記憶されたBIOS−ROM(BIOS記憶装置の一例)13と、システム電源14と、電源管理機能部15,タイマー時間を調整可能な2つのWDT回路16(第1WDT回路16Aと第2WDT回路16B)およびサブCPU17を有するEC(Embedded Controller;コントローラの一例)18と、ログデータ等が記録され、記録されたデータがバックアップ電源(例えば、電気二重層コンデンサ)により消失しないように保護されているフラッシュ・メモリ(不揮発性メモリ;ログ保存用記憶装置の一例)19と、リセット信号を出力するリセット回路20と、外部記憶装置{USB(Universal Serial Bus)メモリ等},プリンタ,スキャナ等の周辺デバイス21を備えている。
「メインCPU11」
前記メインCPU11は、次の主機能を有している。
「EC18の電源管理機能部15」
電源管理機能部15は、電源スイッチ等の物理的手段による電源投入により、システム電源14より電源が供給されると、メインCPU11,HDD12および周辺デバイス21ヘシステム電源14より電源を供給する。また後述するサブCPU17からの指令に応じて、メインCPU11,HDD12および周辺デバイス21へ供給している電源を遮断する。なお、電源の監視機能、電源のバックアップ機能などを有しているが、これらの機能については説明を省略する。
「EC18のサブCPU17」
前記サブCPU17は、次の機能を有している。
(1)システム電源14より電源が供給されると(BIOSの実行が開始されると)、第1WDT回路16Aのタイムカウントを開始させ、第1WDT回路16Aよりタイムアウト信号を入力すると、リセット回路20へリセット信号を出力してメインCPU11へリセットをかけ、前記メインCPU11を再起動する。この際に、メインCPU11より入力している、BIOS実行中のPOSTコードをフラッシュ・メモリ19へ保存する。
(1)メインCPU11によるOSの起動を確認すると(メインCPU11によって起動制御が実行されると)、第1WDT回路16Aおよび第2WDT回路16Bのタイムカウントを開始させ、第1WDT回路16Aまたは第2WDT回路16Bよりタイムアウト信号を入力すると、メインCPU11へ割り込み信号を出力し、上記割り込み処理を実行させる。
ステップ−1(電源投入時の初期動作)
EC18(電源管理機能部15)は、システム電源14より電源が供給されると、メインCPU11,HDD12および周辺デバイス21ヘ電源を供給し、これと同時にサブCPU17は、第1WDT回路16Aのタイムカウントを開始する(タイマーをスタートさせる)。なお、この第1WDT回路16Aのタイマー時間は、BIOSの処理時間(一つのPOSTコードを出力するまでの処理時間)に十分な時間である、5秒〜10秒を設定する。
ステップ−2(BIOS動作)
メインCPU11は、EC18を介してシステム電源14より電源が供給されると、BIOS−ROM13に格納されたBIOSによる起動制御を実行する。このとき、1つのPOSTの実行終了毎に、EC18の第1WDT回路16Aへリセット信号を出力し、EC18のサブCPU17へPOSTコードを出力する。そして、POSTの一通りの処理が終了すると、POSTコードとして“FF”を出力する。
ステップ−3(EC18におけるBIOS暴走時の割り込み処理)
BIOSの実行中、第1WDT回路16Aへのリセット信号を入力せずに、第1WDT回路16Aがタイムアウトすると、第1WDT回路16AはサブCPU17に割り込みをかけ(タイムアウト信号を出力し)、サブCPU17は、該タイムアウト信号を入力すると、メインCPU11より入力していたPOSTコードをフラッシュ・メモリ19に記憶し、続いてリセット回路20にリセット信号を出力し、メインCPU11をリセットする。
ステップ−4(OS動作)
メインCPU11は、BIOSによる起動制御を終了すると、HDD12に格納されたOSを起動する。このOSの動作中、所定時間毎に、第1WDT回路16Aへリセット信号を出力する。このとき、OSにより、第1WDT回路16Aのタイマー時間を設定することが好ましい。
ステップ−5(アプリケーション動作)
メインCPU11は、OSを起動すると、HDD12に格納されたアプリケーションを起動する。このアプリケーションの動作中、所定時間毎に、第2WDT回路16Bへリセット信号を出力する。
ステップ−6(EC18におけるOSまたはアプリケーション暴走時の処理)
サブCPU17は、OSが暴走して、第1WDT回路16Aのタイムアウトを検出すると、メインCPU11に上記割り込み処理をかける。またアプリケーションが暴走して、第2WDT回路16Bのタイムアウトを検出すると、メインCPU11へ上記割り込み信号(NMI信号、SCI信号、SMI信号)を順に出力して同様に割り込み処理をかける。
ステップ−7(メインCPU11におけるOSまたはアプリケーション暴走時の割り込み処理)
メインCPU11は、サブCPU17より割り込み信号を入力すると、割り込み処理を実行する(割り込みプログラムを実行する)。この割り込みプログラムは、ログデータをHDD12に保存し、OSの通常正常ルーチンに則り、再起動をかける。ステップ−1へ戻る。
ステップ−8(EC18におけるOS正常処理不可能時の処理)
サブCPU17は、ステップ−7において割り込み処理をかけても、正常にOSが終了しない場合(POSTコードでOSの終了を確認できない場合)、リセット回路20にリセット信号を出力し、メインCPU11をリセットし、PC10全体のリセット処理を実行し、再起動させる。その際、サブCPU17は、HDD12や周辺デバイス21が壊れないように、HDD12にリセットをかけ不正な書き込みを禁止し、周辺デバイス21への電源を遮断する(適切な電源管理を行う)。なお、その際にログデータをフラッシュ・メモリ19に保存する。
「BIOS停止時の処理」
上記ステップ−2とステップ−3の動作を図3を参照しながら、詳細に説明する。
・リセット回路20にリセット信号を出力し、メインCPU11をリセットする。
「OS停止時またはアプリケーション停止時の処理」
上記ステップ−4〜ステップ−8の動作を図4を参照しながら、詳細に説明する。
また本実施の形態では、システム電源14の電源異常時について記載されていないが、電源管理機能部15により、システム電源14の電源異常に応じて、周辺デバイス21を安定終了し、再起動を行うようにすることもできる。
11 メインCPU
12 HDD
13 BIOS−ROM
14 システム電源
15 電源管理機能部
16 WDT回路
16A 第1WDT回路
16B 第2WDT回路
17 サブCPU
18 EC
19 フラッシュ・メモリ
20 リセット回路
21 周辺デバイス
Claims (3)
- メインCPU(Central Processing Unit)と、OS(Operating System),ドライバソフト,およびアプリケーションソフトが予め記憶されたメイン記憶装置と、BIOS(Basic Input/Output System)が記憶されたBIOS記憶装置と、周辺デバイスと、システム電源を備え、
前記メインCPUは、前記システム電源より電源が供給されると、前記BIOS記憶装置に記憶されたBIOSにより起動制御を実行し、起動が終了すると、前記メイン記憶装置に格納されたOSを起動させ、アプリケーションを起動する情報処理装置であって、
タイマー時間を調整可能な1つ以上のWDT(Watch Dog Timer)回路と、サブCPUとを有し、前記メインCPU,前記メイン記憶装置,および前記周辺デバイスに対して前記システム電源より電源を供給する電源管理機能を有するコントローラと、
ログデータが記録され、これら記録されたログデータが消失しないように保護されているログ保存用記憶装置と
を備え、
前記メインCPUによりOSが起動されると、前記サブCPUは前記WDT回路によるタイムカウントを開始し、
前記メインCPUによる前記OSとアプリケーションの動作中、それぞれ所定時間毎に、前記コントローラの前記WDT回路へ、前記OS用リセット信号とアプリケーション用のリセット信号を出力し、
前記サブCPUは、前記WDT回路へ前記OS用リセット信号とアプリケーション用のリセット信号が入力されずに、タイムアウトすると、前記メインCPUに割り込み処理をかけ、
前記サブCPUは、前記メインCPUが前記割り込み処理により再起動しなかったとき、前記メイン記憶装置をリセットし、前記周辺デバイスへの前記システム電源からの電源供給を遮断し、前記ログ保存用記憶装置に前記メインCPUのログデータを保存し、その後、情報処理装置全体を再起動すること
を特徴とする情報処理装置。 - 前記サブCPUは、前記リセットにより前記メインCPUが再起動しなかったとき、前記メインCPU,前記メイン記憶装置,および前記周辺デバイスに対して前記システム電源より供給している電源を一旦遮断し、再投入することにより再起動すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記システム電源より電源が供給されると、前記コントローラのサブCPUは1つの前記WDT回路によるタイムカウントを開始し、
前記メインCPUは、前記BIOSの実行時に、POST終了毎に、前記コントローラへ、前記WDT回路へのリセット信号およびPOSTコードを出力し、
前記コントローラのサブCPUは、前記WDT回路のタイムアウトを確認すると、前記POSTコードを前記ログ保存用記憶装置に記憶し、前記メインCPUを再起動すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
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