JP2011257274A - ガス分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサの検出精度が高められたときを精確に被験者に通知するガス分析装置を提供する。
【解決手段】本発明のガス分析装置は、検体ガスに含まれるガス成分を検出するためのガスセンサと、該ガスセンサの抵抗比を算出するための演算処理部と、該演算処理部で算出した抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続すると、検体ガスを導入すべきことを被験者に通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス分析装置に関し、特に、ガスセンサの検出精度が高まったときを通知する機能を備えたガス分析装置に関する。
わが国では人口減少・少子高齢化が進展しており、総人口に対する65歳以上の高齢者が占める割合が急速に増加しつつある。具体的には、2013年になると総人口に対し約25.2%のほぼ4人に1人が高齢者となり、2035年になると総人口に対し約33.7%のほぼ3人に1人が高齢者となると言われている。高齢者ほど医療機関を利用する割合は大きいことから、今後医療の負担が大きくなることが予想される。
加えて、若年層においては、生活環境が著しく改善されたこと、IT技術の進展により体を動かす機会が減少したこと等の理由により、メタボリックシンドロームが問題となっており、生活習慣病等の疾病を患う若年層の人口は年々増えてきている。このように若年層においても医療を利用する機会が増えている。
このような時代の趨勢から、医療が抱える負担はここ数年で限界に達するとも言われており、医療の負担を少しでも軽減することが望まれている。そこで、近年では特に医療機関を利用する機会を未然に防ぐ予防医療が注目されている。
予防医療を充実させることにより、疾病を患うことを予防することができ、もって疾病を患う人口を減少させることができる。予防医療によって疾病を患う人口が減少すれば、医療の負担を軽減することができるばかりか、医療保険制度の崩壊が叫ばれている現代において、医療の負担を軽減することができるというメリットもある。
そこで、予防医療を充実させるためには、身近な機器で個人が手軽に健康管理を行なうための健康情報を得るシステムを各家庭に普及させたいところである。健康情報を得るための指標としては、血圧、血液、尿、汗、唾液、呼気等の生体試料がある。かかる生体試料には、血液における血糖値のように、疾病またはその兆候に起因して数値が変化する物質が複数含まれている。
生体試料に含まれる物質の含有率を個々に測定することにより、健康情報を得ることをもって、自己の健康状態を的確に把握することができる。このように自己の健康状態を客観的に把握することにより、疾病を早期に発見することができ、疾病を患う前に事前にそれを回避するように生活を見直すことができる。
上記で挙げた生体試料の中でも、特に、呼気は、疾病またはその兆候に起因して数値が変化する物質を複数含む点、迅速かつ簡便にサンプリングおよび測定ができる点、ならびに、測定対象がガスであり非侵襲で測定でき、肉体的なダメージが小さい点等から、日々測定しても苦になりにくい、まさに日々の健康管理に最も適した生体試料の一つである。
このような利点を有するため、呼気に含まれる成分に基づいて疾病を特定するという研究が活発化している。これまでの研究で、たとえば肺がん患者の呼気の成分は、健常者のそれと比べて呼気の成分が一部異なっていることが明らかとなっている。
より具体的には、呼気中に一酸化窒素および一酸化炭素を多く含む場合、肺疾患を患っている可能性が高いことがわかっている。すなわち、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Diseases)の患者の呼気は、一酸化窒素および一酸化炭素が高い濃度で検出される。
呼気の成分と疾病との相関性が見られる別の例を挙げると、たとえば消化不良、十二指腸潰瘍等の胃腸疾患の患者の呼気は、水素が高い濃度で検出される傾向がある。脂質酸化、喘息、気管支炎等の患者の呼気は、酸化ストレスとの相関が高く、エタン、ペンタン等が高い濃度で検出される傾向がある。このように呼気に含まれる各成分の濃度を測定することにより、疾病情報の取得や健康指導を行なうことができる。
上記の中でも、特に呼気中のアセトンは、脂肪(脂肪酸)、タンパク質(アミノ酸)を分解したときに産出されることから、従来から糖代謝の活性度の指標として位置づけられている。断食中のときのように極度に空腹であるとき、および重度の糖尿病を患っているときには、呼気中にアセトンを多く含むことが知られている。よって、呼気中に含まれるアセトンの量を把握することにより、体脂肪の減少量を明確にし得るとも考えられる。
体脂肪がアセトンとなって、体外に排出される詳細のメカニズムを説明すると、まず、脂肪が代謝される過程で血中にアセト酢酸、ヒドロキシ酪酸、アセトン等のケトン体が生成される。そして、生成されたケトン体のうち、アセト酢酸、およびヒドロキシ酪酸は肝臓以外の臓器で再利用され、アセトンは肺を介して呼気として外部に排出される。ちなみに、脂肪の代謝は、食事制限や運動により血中グルコースが消費されて不足したときに、体内に蓄えられた体脂肪をエネルギーとして利用することにより行なわれる。
このようにアセトンは、体脂肪を燃焼する過程で生成され、しかも呼気中に含まれて排出されるため、呼気中のアセトンの濃度を測定することにより、体脂肪の燃焼状況を直接的に知ることができる。呼気に含まれるアセトンの濃度を検出する方法としては、従来、ガスクロマトグラフィを利用して各成分を分離した後に、熱伝導率型、水素炎イオン化、電子捕獲型、質量分析等の検出器により検出する方法が知られている。
このようなアセトンは、呼気中に極めて微量に含まれるものであるため、アセトンの検出精度を高める分析装置の登場が望まれている。そこで、特許文献1および特許文献2には、アセトンの検出精度を高めるガス分析装置が開示されている。
たとえば特許文献1には、複数種類のガス成分をガスクロマトグラフィに導入したときに、その複数のガス成分のリテンションタイムが近くても、各成分ごとのガス成分の濃度を検出することができるガス分析装置が開示されている。このようなガス分析装置を用いることにより、アセトンと同等のリテンションタイムを有するガス成分とを区別することができ、もってアセトンの検出精度を高めることができる。
また、特許文献2には、ガス成分を検出するガス検出器と、該ガス検出器およびその周辺部の温度を検知する温度センサとを有するガス成分測定装置が開示されている。かかるガス成分測定装置は、温度センサが駆動開始時のガス検出器の周辺温度を測定し、このガス検出器の温度に基づいて、ガス検出器がスタンバイ温度になるまでの時間を算出し、その結果を表示部に表示するというものである。
特許文献2のガス成分測定装置は、被験者が表示部に表示された状態に基づいて、ガス検出器にガス成分を導入することができるため、ガス検出器がスタンバイ温度になったときにガス成分を導入することができる。
特開2005−077144号公報 特開平03−243852号公報
しかしながら、特許文献2に示されるガス成分測定装置は、たとえばガスセンサの周囲の温度変化が激しい場合には、ガス検出器がスタンバイ温度になるまでの時間が不正確になってしまう。このため、ガスセンサの検出精度が安定していないうちに検体ガスを導入してしまうという問題があった。
本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガスセンサの検出精度が高められたときを精確に被験者に通知するガス分析装置を提供することである。
本発明のガス分析装置は、検体ガスに含まれるガス成分を検出するためのガスセンサと、該ガスセンサの抵抗比を算出するための演算処理部と、該演算処理部で算出した抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続すると、検体ガスを導入すべきことを被験者に通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
上記の通知手段は、視覚的方法または聴覚的方法のいずれか一方もしくは両方により被験者に通知することが好ましい。
ガスセンサに検体ガスを導入しない第1状態と、ガスセンサに検体ガスを導入する第2状態とが交互に切り替わるガス導入部をさらに備えることが好ましい。
第1状態と第2状態とを切り替えるための切替手段をさらに備えることが好ましい。抵抗比は、ガスセンサを駆動させてからの異なる2点の時間におけるガスセンサの抵抗値に基づいて算出されることが好ましい。ここでの異なる2点の時間は、10秒以上である。検体ガスは、アセトンを含む呼気であることが好ましい。
本発明のガス分析装置は、検体ガスを導入するためのガス導入口を備えるガス導入部と、該ガス導入部から供給される検体ガスを成分分離するためのマイクロカラムを備えるガス分離部と、該ガス分離部により分離されたガス成分を検出するためのガスセンサと、該ガスセンサの抵抗比を算出するための演算処理部と、該演算処理部で算出した抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続すると、被験者に検体ガスを導入すべきことを通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
本発明のガス分析装置は、上記の構成を有することにより、ガスセンサのガス成分の検出精度が高まったときを精確に被験者に通知することができる。
本発明のガス分析装置の一例のある状態を示す模式図である。 (a)は、本発明のガス分析装置の一例のある状態を示す模式図であり、(b)は、本発明のガス分析装置の別の一状態を示す模式図である。 (a)は、実施例1のガス分析装置の第1状態を示す模式図であり、(b)は、実施例1のガス分析装置の第2状態を示す模式図である。 ガス分析装置の電源を入れてからのガスセンサの抵抗値の時間変化を示したグラフである。 ガス分析装置の電源を入れてからのガスセンサの抵抗比の時間変化を示したグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。また、本願の図面において、長さ、幅、厚さ等の寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法関係を表してはいない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態のガス分析装置の一例を示す模式図な断面図である。本実施の形態のガス分析装置は、図1に示されるように、検体ガスに含まれるガス成分を検出するためのガスセンサ31と、該ガスセンサ31の抵抗比を算出するための演算処理部40と、該演算処理部40で算出した抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続すると、被験者に検体ガスを導入すべきことを通知する通知手段50とを備えることを特徴とする。
従来のガス分析装置の一例では、ガスセンサを駆動させるときのガスセンサ周辺の温度に基づいて、ガスセンサの検出精度が安定するまでの時間を算出し、そこで算出された時間を経過した後に検体ガスを導入するというものであった。このため、たとえばガスセンサの周囲の温度変化が激しい場合には、ガスセンサの検出精度が安定していないうちに検体ガスを導入してしまうことがあった。
本実施の形態は、上記のような従来の欠点を効果的に解消し得るものであり、ガスセンサ31の抵抗比と該抵抗比の継続時間とに基づいて、通知手段50が被験者に検体ガスを導入すべきことを伝えることを特徴とする。これによりガスセンサ31の検出精度が高まった瞬間をリアルタイムで把握することができ、もってガスセンサ31の検体ガスの検出精度が高まったときに検体ガスを導入することができる。
以下において、図1を参照しつつ、本発明のガス分析装置の動作を具体的に説明する。まず、ガスセンサ31の電源をONにすると、それから10秒後から1秒間隔で演算処理部40がガスセンサの抵抗比を算出する。すると、始めはガスセンサ31の抵抗比は高いが、時間とともに徐々にガスセンサ31の抵抗比が減少する。
そして、ガスセンサ31の抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続したときに、その情報が演算処理部40から通知手段50に伝えられる。演算処理部40からの情報を受けて通知手段50が、被験者に検体ガスを導入してもよいことを通知する。この通知にしたがって、被験者がガスセンサ31に検体ガスを導入する。このようなメカニズムで検体ガスを検出することにより、ガスセンサ31の検出精度が高まったときに検体ガスを導入することができ、もって検体ガスを高精度に検出することができる。以下においては本発明のガス分析装置を構成する各部を説明する。
<ガスセンサ>
本実施の形態において、ガスセンサ31は、検体ガスのガス成分を検出するために設けられるものである。このようなガスセンサ31としては、半導体センサ、電気化学式ガスセンサ、水素炎イオン化検出器(FID:Flame Ionization Detector)、赤外線センサ、ガスクロマトグラフィ等を用いることができる。上記のガスセンサの中でも、SnO2、ZnO等から構成される非選択的な半導体センサを用いることが好ましい。
<演算処理部>
本実施の形態において、演算処理部40は、ガスセンサ31の抵抗比を算出する機能と、該抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続したときに通知手段50に情報を伝える機能とを有するものである。このような演算処理部40としては、たとえばコンピュータ(デジタルマルチメータは信号受信のみ)などを用いることができる。ここで、上記の抵抗比は1−1×10-3以上1+1×10-3以下であることが好ましく、より好ましくは1−2×10-4以上1+2×10-4以下である。かかる抵抗比は、12秒以上継続することが好ましく、より好ましくは15秒以上継続することである。これによりガスセンサ31が安定したときをより精確に通知手段に伝達し得る。
上記の抵抗比が1−2×10-3未満であっても、1+2×10-3を超えても、その抵抗比の継続時間が10秒未満であっても、ガスセンサ31の抵抗値が十分に安定しておらず、このようなときに検体ガスを導入してもガスセンサ31の検出精度が十分なものとはならない。
ここで、本発明における抵抗比は、ガスセンサの電源を入れてからのある時間の抵抗値と、その時間から10秒経過後の抵抗値とにより算出した値を採用する。すなわちたとえば、ある時間のガスセンサの抵抗値をΩ1とし、その時間から10秒後のガスセンサの抵抗値をΩ2とすると、ガスセンサの抵抗比は、Ω2/Ω1として算出される。通常の場合、ガスセンサの抵抗値は連続的に算出されるため、ガスセンサの抵抗比も抵抗値の測定を開始してから11秒後から連続的に算出されることとなる。このような抵抗比は、異なる2点の時間が10秒以上30秒以下によって算出されるものであればよい。
ここで、ガスセンサは、電源を入れてから十分に時間が経過すると、ある一定の抵抗値に漸近するものと考えられる。このため、ガス分析装置の電源を入れてから十分な時間が経過したときの半導体センサの抵抗比は理論的には1になる。半導体センサの抵抗比が1となったときに、半導体センサに検体ガスを導入するのが理想的ではあるが、これでは測定可能になるまでにかなりの時間を待たなければならず、実用的とは言えない。
上記の演算処理部40は、ガスセンサ31がガス成分を検出すると、ガスセンサ31の定抵抗の電圧値の変化を信号変化として受信するものであることが好ましい。そして、演算処理部40は、ガスセンサ31が検出した信号データの蓄積し、該信号データをクロマトグラムに変換する機能を有することが好ましい。
<通知手段>
本実施の形態において、通知手段50は、演算処理部40から受けた情報を被験者に通知するために設けられるものである。このような通知手段50は、視覚的方法または聴覚的方法のいずれか一方もしくは両方により、演算処理部40の情報を被験者に通知することが好ましい。このようにして被験者に検体ガスを導入するタイミングを伝えることにより、被験者は、ガスセンサ31の検出精度が高まったときに検体ガスをガスセンサ31に導入することができ、もって検体ガスの検出精度を高めることができる。
ここで、上記の視覚的方法としては、たとえば点灯信号等のように光を発するものを用いることができる。また、上記の聴覚的方法としては、ブザー等のように音を発するものを用いることができる。また、視覚的方法と聴覚的方法を組み合わせたものであってもよいことは言うまでもない。
なお、通知手段50が被験者に通知する手段は、視覚的方法または聴覚的方法のみに限られるものではなく、たとえばガス分析装置そのものが振動することにより、被験者にガスセンサ31の検出精度が高まったときを伝えるものであってもよい。
<検体ガス>
本実施の形態のガス分析装置を用いて成分分離される検体ガスは、アセトンを含むことが好ましい。ガスセンサ31の抵抗比が安定していない状態では、検体ガス中に微量に含まれるアセトンを効率的に検出することが困難であり、たとえ検出できたとしても、その精度が十分なものではなかった。本実施の形態のガス分析装置は、かかる課題を一掃し得るものであり、検体ガス中のアセトンの濃度を精確に検出することができる。
(実施の形態2)
図2(a)は、本実施の形態のガス分析装置の一例のある状態を示す模式図であり、図2(b)は、図2(a)のガス分析装置の別の一状態を示す模式図である。本実施の形態のガス分析装置は、図2(a)および(b)に示されるように、実施の形態1のガス分析装置に対し、ガス導入部10およびガス分離部20を設けたことが異なる他は、実施の形態1と同一のものである。以下において、実施の形態1と重複する部分についてはその説明を省略する。
本実施の形態のガス分析装置は、図2(a)に示されるように、検体ガスを導入するためのガス導入口11を備えるガス導入部10と、該ガス導入部10から供給される検体ガスを成分分離するためのマイクロカラム21を備えるガス分離部20と、該ガス分離部20により成分分離されたガス成分を検出するためのガス検出部30とを備え、ガス導入部10は、検体ガスを保持するためのガス収容部19と、ガス導入口11からガス収容部19に検体ガスを導入するための第1の接続手段12と、ガス収容部19からガス分離部20に検体ガスを供給するための第2の接続手段13と、ガス導入口11から導入された検体ガスの一部をガス収容部19からガス排出口に排出するための第3の接続手段14とを備える。
そして、本実施の形態のガス分析装置において、ガス導入部10は、ガスセンサ31に検体ガスを導入しない第1状態(図2(a)に相当)と、ガスセンサに検体ガスを導入する第2状態(図2(b)に相当)とを交互に切り替えることができるものである。このように第1状態と第2状態を切り替えることにより、ガスセンサ31に検体ガスを導入することができる。ここで、第1状態では、ガス収容部19が第1の接続手段12および第3の接続手段14に接続される。一方、第2状態では、ガス収容部19が第2の接続手段13に接続される。
<切替手段>
本実施の形態において、切替手段18は、ガス収容部19が第1の接続手段12および第3の接続手段14に接続されている第1状態(図2(a))から、ガス収容部19が第2の接続手段13に接続されている第2状態(図2(b))に切り替えるために設けられるものである。切替手段18を備えることにより、検体ガスの中でも不要なサンプルは第3の接続手段14を通じてガス排出口から外部に排出し、検体ガスの中でも必要なサンプルは第2の接続手段13を通じてガス分離部20に導入する。
本実施の形態のガス分析装置は、1つの切替手段18によりガス分離部20に検体ガスを導入する量およびタイミングを制御できる。このため、ガス分析装置の構造が極めて簡易となり、その小型化に寄与することになる。
そして、第2状態において、ガス収容部19に検体ガスがなくなったとき、またはガス分離部20に検体ガスが十分に供給されたとき、切替手段18が第2状態から第1状態に切り替える。第2状態から第1状態に切り替わると、第1の接続手段12からガス収容部19に再び検体ガスが導入される。このように第1状態と第2状態とを交互に切り替えることにより、適切な流量の検体ガスを適切なタイミングでガス分離部20に導入することができる。
なお、図2(b)に示される第2状態においては、ガス収容部19が第1の接続手段12と第3の接続手段14と接続されていない。このため、第2状態において第1の接続手段12に導入される検体ガスは、第3の接続手段14を通じてガス排出口から外部に排出されることになる。したがって、通知手段50が被験者にガスセンサの比抵抗が所望の数値になっていない場合(すなわちガスセンサ31の検出精度が未だ高まっていない場合)、ガス収容部19と第2の接続手段13とを接続する第2状態とすることにより、ガス収容部19に検体ガスを導入することなく、それを外部に排出することができる。
ここで、第1状態から第2状態への切替は、通知手段50が被験者に検体ガスを導入すべきことを通知した後に切り替えることが好ましい。通知手段50が被験者に検体ガスを導入すべきことを通知する前に第2状態に切り替えても、ガスセンサ31がガス成分を精確に検出することができないため好ましくない。
<ガス分析装置の動作>
本実施の形態のガス分析装置の電源をONにすると、その10秒後から1秒間隔で演算処理部40がガスセンサ31の抵抗比を算出する。すると、電源をONにしてから時間が経過するとともに徐々にガスセンサ31の抵抗比が減少する。そして、ガスセンサ31の抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下となり、かつその抵抗比が10秒以上継続したときに、その情報が演算処理部40から通知手段50に伝えられる。演算処理部40からの情報を受けて通知手段50が、被験者に検体ガスを導入してもよいことを通知する。この通知にしたがって、被験者がガス導入部10を第1状態から第2状態に切り替えて、ガス収容部19からガス分離部20を通ってガスセンサ31に検体ガスを導入する。
図2(a)に示される状態(第1状態)において、検体ガスは、ガス導入口11から第1の接続手段12を通じてガス収容部19に供給され、ガス収容部19から第3の接続手段14を通じてガス排出口に排出される。ここで、第1の接続手段12および第3の接続手段14を流れる検体ガスの流速は、気流発生手段25により制御される。
一方、図2(a)に示されるように、第1状態において、ガス分離部20に検体ガスを供給するための第2の接続手段13は、ガス収容部19には接続されておらず、キャリアガスを供給するための供給手段17と接続されている。このため、供給手段17から供給されるキャリアガスが第2の接続手段13を通じ、ガス分離部20のマイクロカラム21に供給される。
次に、切替手段18を動作させることにより、ガス収容部19の接続先を、第1の接続手段12および第3の接続手段14が接続されている状態(第1状態)から、第2の接続手段13が接続されている状態(第2状態)に切り替える。このように第1状態から第2状態に切り替えることにより、第1の接続手段12から導入されたガス収容部19内の検体ガスが、供給手段17から供給されるキャリアガスとともに、第2の接続手段13を通じてガス分離部20のマイクロカラム21に供給される。
ガス分離部20に供給された検体ガスは、マイクロカラム21の内部流路22の壁面の固定相と吸脱着が繰り返されるが、検体ガスの成分ごとに吸脱着のし易さが異なる。このため固定相に吸着しやすい成分ほど移動速度が遅くなり、固定相に吸着しにくい成分ほど移動速度が早くなるというように、検体ガスが成分分離される。
ここで、マイクロカラム21の壁面には、検体ガスの成分のうちの水を成分分離するための固定相が修飾されている。従来から検体ガスに含まれる各成分を検出する上で、検体ガス中の水分は、アセトン等のガス成分の検出を阻害する最有力の成分であった。しかし、このようにマイクロカラム21の内部流路22に水を成分分離するための固定相を修飾することにより、検体ガスに含まれる水を効率的に成分分離することができる。なお、固定相を構成する材料の詳細は後述する。
上記で成分分離した検体ガスの各ガス成分がガス検出部30に導入され、ガス検出部30のガスセンサ31により感知される。検体ガスがガス導入部10に導入されてから、ガスセンサ31がガス成分を感知するまでの時間を保持時間といい、かかる保持時間は検体ガスの成分により固有の値を示す。この保持時間に基づいて、ガス成分の同定を行ない、検体ガス中に含まれるガス成分を検出する。
本発明では、ガスセンサ31が1−2×10-3以上1+2×10-3以下の抵抗値が10秒以上継続した後に、ガスセンサ31に検体ガスを導入するため、ガスセンサの検出精度が十分に安定しており、精確にガス成分を検出することができる。以下において、本実施の形態のガス分析装置を構成する各部を説明する。
<ガス導入部>
本実施の形態において、ガス導入部10は、検体ガスの一部をガス分離部20に供給するために設けられるものである。このようなガス導入部10は、図1に示されるような構造のみに限られるものではなく、ガス分離部20に供給する検体ガスの流速およびタイミングを調整することができるものであれば、いかなる構造のものであっても良い。
ガス導入部10が、上記のような構造を有することにより、検出に不要な検体ガスを外部に排出しつつ、検出に必要な検体ガスのみをガス分離部20に供給することができる。本実施の形態のガス導入部10の動作を、以下に図2(a)および図2(b)を用いて説明する。
ガス導入部10は、検体ガスを保持するためのガス収容部19と、ガス導入口11からガス収容部19に検体ガスを導入するための第1の接続手段12と、ガス導入口11から導入された検体ガスの一部をガス収容部19からガス排出口に排出するための第3の接続手段14とを有する。そして、図2(a)に示される第1状態において、ガス収容部19は、第1の接続手段12および第3の接続手段14と接続されている。
一方、ガス導入部10は、第1の接続手段12および第3の接続手段14とは別の接続手段として、第2の接続手段13を有する。ここで、第2の接続手段13は、ガス収容部19からガス分離部20に検体ガスを供給するために設けられるものである。ただし、第2の接続手段13がガス収容部19からガス分離部20に検体ガスを供給する機能を果たすのは、図2(b)に示される第2状態のときである。すなわち、図2(a)に示される第1状態では、第2の接続手段13は、ガス収容部19に接続されることなく、ガス分離部20のマイクロカラム21に接続されているため、ガス分離部20に検体ガスが供給されることはない。
したがって、第1状態では、検体ガスがガス分離部20に供給されることはなく、第1の接続手段12から導入された検体ガスは、ガス収容部19を通過して、その一部がガス収容部19に保持されるとともに、残部は第3の接続手段14を通じてガス排出口から排出される。
本実施の形態のガス分析装置のように、ガス収容部19と供給手段17とを接続するための第4の接続手段15を有することが好ましい。このように供給手段17とガス収容部19とを第4の接続手段15を用いて接続することにより、ガス収容部19に効率的にキャリアガスを供給することができる。この場合、第2状態は、ガス収容部19が第2の接続手段13および第4の接続手段15に接続されている状態になる。
<供給手段>
本実施の形態のガス分析装置のように、第2状態のときにガス収容部19にキャリアガスを供給するための供給手段17を有することが好ましい。このような供給手段17を備えることにより、ガス収容部19に保持されている検体ガスを、キャリアガスとともに第2の接続手段13を通じてガス分離部20に供給することができる。
このような供給手段17は、ガス導入部10に内蔵されているものであってもよいし、図2に示されるように、ガス分析装置とは別の装置としてガス収容部19に接続されるものであってもよい。供給手段17としては、たとえばコンプレッサー、ガスボンベ、ポンプ等を挙げることができる。なお、キャリアガスとしては、たとえばヘリウム等の不活性ガスあるいは空気等を用いることが好ましい。
<制御部>
上記の切替手段18は、第1状態から第2状態、または第2状態から第1状態に切り替えるタイミングを自動で制御する制御部(図示せず)を有することが好ましい。制御部を有することにより、切替手段18が第1状態から第2状態、または第2状態から第1状態に切り替えるタイミングを自動的に制御することができる。このように切替手段18を動作させることにより、ガス導入部10からガス分離部20に検体ガスを供給するタイミングを制御することができる。
上記の制御部は、第1状態および第2状態に交互にそれぞれ一定の時間間隔で切替手段18を切り替えることが好ましい。ここで、「それぞれ一定の時間間隔」とは、第1状態を保持する時間と第2状態を保持する時間とが異なるものであってもよいことを意味する。すなわちたとえば第1状態を3分間保持した後に第1状態から第2状態に切り替え、さらに第2状態を2秒保持した後に、第2状態から第1状態に切り替えるという一連の動作を切替手段18が繰り返すように制御部を設定してもよい。
このように一定の時間間隔で切替手段18を動作させることにより、一定の時間間隔で検体ガスの検出を行なうことができ、もって検体ガスの成分の時間変化を把握することができる。一定の時間間隔で検体ガスを検出するのに有効な一例としては、たとえばランニング、ウォーキング等の運動中において、検体ガス中のアセトン含有量の時間変化を把握する場合を挙げることができる。すなわちたとえば、20分間のウォーキングにおいて、ウォーキングの開始から3分ごとに合計6回検体ガスを検出し、それぞれの検体ガス中のアセトン濃度を測定することにより、アセトンの濃度変化を把握することができ、もって体脂肪の燃焼効率の時間変化を把握することができる。
この場合、ウォーキングを開始してから3分後に第1状態から第2状態に切り替え、第2状態を2秒保持し、第2状態から第1状態に切り替えるという一連の動作を切替手段18が繰り返すように制御部を設定することが好ましい。このような制御部の設定は、たとえばコンピュータのプログラミングにより行なうことができる。
ガス導入部10は、第1の接続手段12、ガス収容部19、または第3の接続手段14のいずれかに検体ガスを感知する感知センサ(図示せず)を備えることが好ましい。そして、当該感知センサが感知した情報に基づいて、切替手段18が第1状態から第2状態に切り替えるように制御部を設定することが好ましい。このように第1の接続手段12、ガス収容部19、または第3の接続手段14のいずれかに感知センサを備えることにより、ガス導入口11に検体ガスを導入してから、第1状態から第2状態に切り替えるまでの時間を制御することができる。
ここで、第1状態から第2状態に切り替えるタイミングについて、第3の接続手段14に感知センサを設けた上で検体ガスを導入したときの切替手段の動作を例に説明する。検体ガスをガス導入口11から導入すると、その検体ガスは第1の接続手段12、ガス収容部19、および第3の接続手段14の順に導入される。検体ガスが第3の接続手段14を通過すると、感知センサがその信号を制御部に伝え、検体ガスが第3の接続手段14に導入されてから、たとえば5秒後に第1状態から第2状態に切り替わるというように制御部を設定することができる。
このように制御部を設定することにより、たとえば成人の一回の呼吸で排出される500mlの検体ガスのうちの初めの150ml程度の検体ガスを外部に排出し、残りの350mlの検体ガスのみをガス検出部30に供給するというように切替手段を動作させることが可能となる。
<ガス収容部>
ガス収容部19は、その容積を変更することができることが好ましい。これによりガス分離部20に供給する検体ガスの流量を制御することができる。すなわちたとえば、ガス収容部19の容積が小さい場合、ガス収容部19の検体ガスの保持量が少なくなり、第1状態から第2状態への1回あたりの切替で、ガス分離部20に供給する検体ガスの流量を減少させることができる。
このようなガス収容部19の容積は、10mm3以上100mm3以下であることが好ましい。10mm3未満であると、ガス分離部20に供給する検体ガスの流量が不十分であることにより検出精度が低下する傾向にあり、100mm3を超えると、過剰量の検体ガスがガス分離部20に供給され、完全な成分分離がされにくくなり、ガスセンサ31が精確な検出を行ないにくくなる。
<調圧手段>
ガス導入部10は、供給手段17により供給されるキャリアガスの圧力を調整するための調圧手段(図示せず)を備えることが好ましい。調圧手段を用いてキャリアガスの導入の圧力を調整することにより、ガス分離部20に供給する検体ガス(キャリアガスも含む)の流量を制御することができる。
このような調圧手段により制御される検体ガスの流速は、特に限定されずいかなる速度であってもよいが、10cm/sec以上100cm/sec以下であることが好ましい。検体ガスの流速が10cm/sec未満であると、ガス検出までに要する時間が長くなり、装置のスペック上好ましくない。検体ガスの流速が100cm/secを超えると、流速が早すぎることにより、後のガス分離部で検体ガスを成分分離しにくい傾向がある。このような調圧手段としては、たとえばバルブ、レギュレータ等を用いることができる。
<気流発生手段>
ガス導入部10は、第1の接続手段12を流れる検体ガスの流速を制御する気流発生手段25を設けることが好ましい。このように気流発生手段25を備えることにより、第1の接続手段12、ガス収容部19、および第3の接続手段14を流れる検体ガスの流速を所望の速度にすることができ、もってその流れの逆流を防ぐことができる。なお、気流発生手段25により制御される検体ガスの流速は、特に限定されずいかなる速度であってもよいが、1mL/sec以上10mL/sec以下であることが好ましい。
<ガス分離部>
本実施の形態において、ガス分離部20は、ガス導入部10から導入された検体ガスに含まれる各種ガス成分を成分分離するために設けられるものであり、具体的には、ガス分離部20に備えられるマイクロカラム21より検体ガスの成分分離を行なうことができる。
ここで、「マイクロカラム」とは、マイクロオーダーの幅および深さを有する微細な流路を備えるチップ状のクロマトグラフィカラムを意味するものである。このようなマイクロカラムの外形は、特に限定されるものではなく、たとえばSiウェハー等の基板を用いて、その外形が縦横数mm〜数十cmで、その厚みを数mm〜数cm程度とすることができる。
なお、検出ガスの「成分分離」とは、検体ガスを構成する全ての成分を各成分ごとに分離する場合はもちろん、検体ガスを構成する成分のうちのいずれか1の成分を、他の少なくとも1の成分から分離する場合も含まれるものとする。すなわち、検体ガスが3以上の成分を含む場合、3以上の成分のうちの少なくとも1の成分が他の2以上の成分から分離されている限り、検体ガスの成分分離は達成されており、本発明の範囲に含まれる。
ガス分離部20には、マイクロカラム以外のクロマトグラフィカラムとして、固定相をコーティングした担体を充填したパックドカラム、内壁に固定相が塗布されたキャピラリーカラム等を用いることも考えられるが、これらのクロマトグラフィカラムは、温度を制御するために大きな恒温槽を備える必要があり、ガス分析装置自体が大型化することになりかねず、所期の目的に反することになるため好ましくない。
また、マイクロカラムの内部流路の幅および深さ(高さ)はそれぞれ、たとえば100〜300μm程度とすることができる。マイクロカラムの内部流路の幅および深さは、目的成分の種類やマイクロカラムに導入される検体ガスの流量などを考慮して決定されることが好ましい。
また、内部流路22は、その長さが3m以上30m以下であることが好ましく、5m以上25m以下であることがより好ましく、さらに好ましくは10m以上20m以下である。内部流路22の長さが3m未満であると、検体ガスの成分分離を十分に行なうことができず、内部流路22の長さが30mを超えると、測定に要する時間が長時間となるため好ましくない。
本実施の形態において、マイクロカラム21は、その内部流路22の壁面に固定相が修飾されており、該固定相は、30℃での比誘電率が10以上の極性材料からなることが好ましい。このような10以上の比誘電率を有する極性材料は、強極性であることにより、特に水のような極性物質の流速を顕著に遅らすことをもって、検体ガスに含まれる成分のうちの水を効率的に成分分離することができる。
このような10以上の比誘電率を有する極性材料としては、たとえば平均分子量が1000以下のポリエチレングリコールの他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等を挙げることができる。なお、固定相を構成する材料の比誘電率は、誘電率測定装置を用いて算出された値を採用するものとする。
固定相が有する極性が強いほど、検体ガスの各成分ごとの極性差がマイクロカラム中を流れる検体ガスの移動速度に差をもたらし、検体ガスを成分分離しやすいものと考えられる。そして、固定相の極性の強弱は、その材料の比誘電率の高低により決定されるという関係から、固定相を構成する材料は、11以上の比誘電率を有することがより好ましく、さらに好ましくは13以上の比誘電率を有することである。固定相を構成する材料の比誘電率が10未満であると、検体ガス中の水を成分分離することができないため好ましくない。
ここで、検体ガス中の水を成分分離するのに有効な固定相の材料としては、200以上1000以下の平均分子量を有するポリエチレングリコール(以下においては「PEG」とも記する)を用いることがより好ましい。PEGは、その平均分子量が多いほど粘度が上昇するとともに、その極性が小さくなる傾向にあり、平均分子量が小さいほど粘度が低下するとともに、その極性が強くなる傾向がある。このため、PEGの粘度と極性とのバランスの観点からは、25℃での比誘電率が12.7である平均分子量が600程度のPEG(PEG600)を用いることがさらに好ましい。
ポリエチレングリコールの平均分子量が200未満であると、その粘度が低いことによりマイクロカラム21の内部流路22の壁面に保持されにくく、ポリエチレングリコールの平均分子量が1000を超えると、十分な極性を有しないことから、検体ガスの分離能が低下する傾向がある。また、マイクロカラム21は、温度制御手段を備えていてもよい。温度制御手段を備えることにより、マイクロカラム21の温度を一定に保つことができ、もってより精確に成分分離を行なうことができる。
また、検体ガスを成分分離する性能を高めるという観点から、マイクロカラムの内部流路の壁面に修飾される固定相の厚みは、1μm以上2μm以下であることが好ましい。
ここで、固定相の厚みは、内部流路の壁面に固定相を修飾したマイクロカラムの断面を、レーザー顕微鏡を用いて観察したときの画像に基づいて直接測定することにより算出されたものを採用する。
<マイクロカラムの作製>
本実施の形態における、マイクロカラムの作製方法を具体的な一例を挙げて説明する。まず、Siウェハー等の基板表面にフォトリソグラフィ技術を用いて、エッチング加工、ブラスト加工等の微細加工を行なうことにより連続した溝を形成する。
ついで、連続した溝を形成した基板とガラス板とを、基板の溝形成面側がガラス板に対向するように陽極接合などの手法により気密に接合する。次に、形成された内部流路の一端に未修飾のキャピラリーガラスを取り付け、マイクロカラムの内部流路内に固定相を溶解させた溶液を充填する。その後、その溶媒を除去することによりマイクロカラムの内部流路の内壁に固定相を修飾する。
<ガス検出部>
本実施形態において、ガス検出部30は、ガス分離部20で分離されたガス成分を順次検出するための部位であり、ガスセンサを用いることが好ましい。本実施の形態において、ガス検出部30は、化学物質を検出するためのガスセンサ31を有する。このガスセンサ31としては、実施の形態1で示したものと同様のものを用いることができる。
ガス検出部30は、ガス分離部20で分離されたガス成分を順次検出するための部位であり、ガス成分を検出するためのガスセンサ31を有する。このガスセンサ31としては、半導体センサ、電気化学式ガスセンサ、水素炎イオン化検出器(FID:Flame Ionization Detector)、赤外線センサ、GCM等を用いることができる。本実施の形態においては、SnO2、ZnO等から構成される非選択的な半導体センサを用いる。
本実施の形態において、ガスセンサ31は、ガス分離部20により分離されたガス成分の出口の近傍に設置することが好ましい。このようにガス成分の出口の近傍にガスセンサ31を設置することにより、検体ガス中の目的成分の検出感度を高めることができる。なお、ガス分離部20のマイクロカラムの内部流路と、ガス検出部30とはキャピラリーガラスチューブにより接続されている。
上記で説明したように、ガス分離部20とガス検出部30とは、キャピラリーガラスチューブを用いて接続するが、キャピラリーガラスチューブの管径が小さいため、キャピラリーガラスチューブのガス成分の出口とガスセンサ31とが離れていると、ガスセンサ31が検体ガスを感知しにくい傾向にあるため好ましくない。
ガスセンサ31は、導線等を介してデジタルマルチメータなどの信号受信機構(図示せず)に接続されることが好ましい。このような信号受信機構は、ガスセンサ31がガス成分を検出すると、ガスセンサ31の定抵抗の電圧値の変化を信号変化として受信する必要がある。
さらに、信号受信機構はコンピュータに接続されていることが好ましい。ここでのコンピュータとは、信号受信機構が検出した信号データの蓄積し、該信号データをクロマトグラムに変換し、かつその変換したデータの表示を行なうもののことをいう。なお、コンピュータが切替手段の機能を有しており、第1状態と第2状態とを切り替える制御部を兼ねていてもよい。
(ガス採取部)
本実施の形態のガス分析装置において、ガス導入口11およびガス排出口16にガス採取部を接続することが好ましい。ガス採取部を接続することにより、ガス導入口11に検体ガスを効率的に導入することができるとともに、検体ガスを収容するスペースを設けることができる。
しかも、このようなガス採取部は、検体ガスがガス採取部、第1の接続手段12、ガス収容部19、および第3の接続手段14を循環する循環経路としての役割も果たす。
ガス採取部の導入口にはマウスピース、マスク等のように口をあて検体ガスを直接導入することができるようなものを有していることが好ましい。このようにマウスピース、マスク等を有することにより、ガス採取部に検体ガスを導入しやすい。
なお、ガス採取部を用いてガス導入部10に検体ガスを導入する場合を説明したが、ガス導入部10に検体ガスを導入する方法は、ガス採取部を用いる場合のみに限られるものではなく、ガス導入口11にバッグを直接接続してガス導入部10に検体ガスを導入してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図3は、本発明のガス分析装置の一例のある状態を示す模式図である。本実施例では、以下の手順により図3に示されるガス分析装置を作製した。まず、ガス分離部120として、幅が200μmであって深さが200μmの内部流路122を200μmの間隔で蛇行状に形成したマイクロカラム121を作製した。以下においては、マイクロカラム121の作製の手順を具体的に述べる。
まず、6インチのシリコンウエハに対し、フォトリソグラフィ加工をした後にエッチングを行なうことにより、幅が200μmであって、深さが200μmの蛇行状の溝を200μmの間隔で形成した。このようにして形成された内部流路122の全長は約16mであった。そして、シリコン基板の溝を形成した側に対し、6インチのガラス板を陽極接合を用いて密着させた。その後、ダイシングすることにより、8cm四方のマイクロカラムを作製した。
このようにして得られた内部流路122の導入口および排出口に、外径が0.35mmであり、内径が0.25mmであって、その内径の表面が未修飾のキャピラリーガラスを取り付けた。
一方、平均分子量が600であって、30℃での比誘電率が13.74のポリエチレングリコール(PEG600:ジーエルサイエンス株式会社製)をアセトンに溶解させて0.5%アセトン溶液を準備した。かかる0.5%アセトン溶液をガス分離部120のマイクロカラム121の導入口から導入し、その内部流路122内にアセトン溶液を充填した。
そして、ホットプレートを用いてガス分離部120を80℃に昇温した後に10分間保持することにより、内部流路122内のアセトンをほとんど蒸発させた。このようにしてアセトンをほぼ蒸発させた後に、溶媒トラップを有するダイヤフラム型ドライ真空ポンプDA−15D(アルバック機工株式会社製)を内部流路122の導入口側に接続した。
この真空ポンプを数十分間稼動させて、内部流路122内の溶媒を完全に除去することにより、マイクロカラム121の内部流路122の壁面に、PEG600からなる固定相を備えるガス分離部120を形成した。このようにして作製したガス分離部120の断面をレーザー顕微鏡で観察し、その固定相の厚みを実測したところ、固定相の厚みは1μmであることが明らかとなった。
次に、ガス導入部110として、ガスクロマトグラフ用手動ガスサンプラー(ジーエルサイエンス株式会社製)を準備した。ここで、ガスクロマトグラフ用手動ガスサンプラー(以下、「ガスサンプラー」とも記する)は、検体ガスを導入するための第1流路112と、ガス分離部120に検体ガスを供給するための第2流路113と、検体ガスの一部をガス排出口から排出するための第3流路114と、キャリアガスを導入するための第4流路115と、検体ガスを保持するためのガス収容部119とを有するものである。ここで、第1流路112、第2流路113、第3流路114、および第4流路115の内径はいずれも、0.8mmであった。
このようなガスサンプラーは、ガス収容部119が第1流路112および第3流路114に接続される第1状態と、ガス収容部119が第2流路113および第4流路115に接続される第2状態とを交互に切り替えるための切替手段118を有しており、この切替手段118は、切り替えるタイミングを制御するための制御部(図示せず)に接続されている。
また、第4流路115には供給手段117を備え、かかる供給手段117により第4流路115からガス収容部119に供給されるキャリアガスの流速を制御した。一方、第3流路114には感知センサを備えており、検体ガスが感知センサを通過したときの情報を制御部に伝達したときに、その情報に基づいて制御部が切替手段118の動作をコントロールした。
ガスサンプラーの第1流路112および第3流路114をガス採取部142にそれぞれ接続した。ガス採取部142の出口および入口には、それぞれ逆止弁141を設け、検体ガスが逆流するのを防ぐようにした。第3流路114とガス採取部142との接続部には気流発生手段125として小型ポンプを取り付けた。この小型ポンプにより、検体ガスが第1流路112、ガス収容部119、第3流路114、およびガス採取部142を循環するようにした。
一方、ガスサンプラーの第2流路113とマイクロカラム121の内部流路122とを1/16×0.25 レデューシングユニオンを用いて接続した。これによりガスサンプラーの第4流路115から導入されたキャリアガスを、第2流路113を通じてマイクロカラム121の内部流路122に導入した。
次に、ガス分離部120のマイクロカラム121に対し、キャピラリーチューブの一端を挿入することにより接続した。一方、キャピラリーチューブの他端を、ガス検出部130の半導体センサ131から1.5mmの位置となるように接続した。
また、半導体センサ131に、上記の半導体センサ131の抵抗値を算出し得る演算処理部140を接続した。かかる演算処理部140と通知手段150とを接続した。演算処理部140は、半導体センサ131の抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、その時間が10秒以上継続したときに、通知手段150にその情報を伝達するものを用いた。通知手段150としては、赤色のランプを用い、演算処理部140からの情報が伝えられたときに、通知手段150が赤色に点灯するように設定した。以上のようにして実施例1のガス分析装置を作製した。
<ガス分析装置の動作>
実施例1のガス分析装置の電源をONにして、演算処理部140を用いて半導体センサ131の抵抗値の時間変化を算出した。図4は、ガス分析装置の電源を入れてからの半導体センサの抵抗値の時間変化を示したグラフである。図4の縦軸は、半導体センサの抵抗値を示し、図4の横軸は、ガス分析装置の電源を入れてからの時間を示す。
図4に示されるように、半導体センサ131の抵抗値は、ガス分析装置の電源を入れてから時間とともに上昇するが、徐々にその抵抗値が落ち着き始める。図4には、ガス分析装置の電源を入れてから17分後までの抵抗値を示しているが、この後、十分に時間が経過すると65kΩ前後の抵抗値となった。
図5は、ガス分析装置の電源を入れてからの半導体センサの抵抗比の時間変化を示したグラフである。図5の縦軸は、半導体センサの抵抗比を示し、図5の横軸は、ガス分析装置の電源を入れてからの時間を示す。ここで、抵抗比を算出するための異なる2点の時間は、10秒に設定した。すなわち、ガス分析装置の電源を入れてからの時間をt秒とし、そのt秒における半導体センサの抵抗値をΩ(t)とすると、図5には、半導体センサの抵抗比は、Ω(t+10)/Ω(t)で表される関数を示した。
このとき、ガス分析装置の電源を入れてから15分47秒後にガスセンサの抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下となり、かつその抵抗比を10秒間保持したため、その情報が演算処理部140から通知手段150に伝達され、通知手段150が赤色に点滅した。通知手段150が点滅したことを被験者が確認した時点で、被験者が切替手段118によって、ガス導入部110の状態を第1状態から第2状態に切り替えた。これによりガス収容部119からガス分離部120に検体ガスを導入し、半導体センサ131によって検体ガスに含まれる各成分の成分分析を行なった。
実施例1のガス分析装置の演算処理部140を用いて、上記の判断基準に基づいて被験者が検体ガスを導入するタイミングを判断することにより、従来のガス分析装置よりも精確に検体ガスの成分分析を行ない得た。これは、従来よりもガスセンサの検出精度が高まったときを精確に通知し得る通知手段を備えたことによるものと考えられる。
このように動作する本発明のガス分析装置は、ガスセンサの検出精度が高められたときを精確に被験者に通知し、もって検体ガスの検出精度を高めることができる。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、予防医療の促進に有効であって、小型でかつパーソナルユースに適したガス分析装置を提供することができる。
10,110 ガス導入部、11 ガス導入口、12 第1の接続手段、13 第2の接続手段、14 第3の接続手段、15 第4の接続手段、16 ガス排出口、17,117 供給手段、18,118 切替手段、19,119 ガス収容部、20,120 ガス分離部、21,121 マイクロカラム、22,122 内部流路、25,125 気流発生手段、30,130 ガス検出部、31 ガスセンサ、40,140 演算処理部、50,150 通知手段、110 ガス導入部、112 第1流路、113 第2流路、114 第3流路、115 第4流路、131 半導体センサ、141 逆止弁、142 ガス採取部。

Claims (8)

  1. 検体ガスに含まれるガス成分を検出するためのガスセンサと、
    前記ガスセンサの抵抗比を算出するための演算処理部と、
    前記演算処理部で算出した抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続すると、被験者に検体ガスを導入すべきことを通知する通知手段とを備える、ガス分析装置。
  2. 前記通知手段は、視覚的方法または聴覚的方法のいずれか一方もしくは両方により前記被験者に通知する、請求項1に記載のガス分析装置。
  3. 前記ガスセンサに前記検体ガスを導入しない第1状態と、前記ガスセンサに前記検体ガスを導入する第2状態とが交互に切り替わるガス導入部をさらに備える、請求項1または2に記載のガス分析装置。
  4. 前記第1状態と前記第2状態とを切り替えるための切替手段をさらに備える、請求項3に記載のガス分析装置。
  5. 前記抵抗比は、前記ガスセンサを駆動させてからの異なる2点の時間における前記ガスセンサの抵抗値に基づいて算出される、請求項1〜4のいずれかに記載のガス分析装置。
  6. 前記異なる2点の時間は、10秒以上である、請求項5に記載のガス分析装置。
  7. 前記検体ガスは、アセトンを含む呼気である、請求項1〜6のいずれかに記載のガス分析装置。
  8. 検体ガスを導入するためのガス導入口を備えるガス導入部と、
    前記ガス導入部から供給される検体ガスを成分分離するためのマイクロカラムを備えるガス分離部と、
    前記ガス分離部により分離されたガス成分を検出するためのガスセンサと、
    前記ガスセンサの抵抗比を算出するための演算処理部と、
    前記演算処理部で算出した抵抗比が1−2×10-3以上1+2×10-3以下になり、かつその抵抗比が10秒以上継続すると、被験者に検体ガスを導入すべきことを通知する通知手段とを備える、ガス分析装置。
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