JP2011255787A - 車両アンテナの格納装置 - Google Patents

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裕紀 三村
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Abstract

【課題】車両アンテナを破損し難くすることができる車両アンテナの格納装置を提供する。
【解決手段】車外に位置する電子キーと近距離無線通信する車外用アンテナ13aを、昇降可能にドアトリム17に取り付ける。車両ドア16の内部にアンテナ格納部26を設け、車両の電源状態がIGオン状態になったとき、モータによって車外用アンテナ13aを下降して、アンテナ格納部26に収納する。一方、車両の電源状態がIGオフ状態になったとき、車外照合を可能とすべく、モータによって車外用アンテナ13aを上昇させ、ドアトリム17の外部に突出させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両アンテナを格納位置又は突出位置に位置切り換えする車両アンテナの格納装置に関する。
従来、車両には、電子キーからIDコードを無線で車両に送信してID照合を行う電子キーシステムが搭載されている。この電子キーシステムでは、車外に位置する電子キーと車両とでID照合(車外照合)が成立すると、ドアロック施解錠が許可又は実行され、車内に位置する電子キーと車両とでID照合(車内照合)が成立すると、エンジン始動が許可される。
この電子キーシステムには、通信距離が十cm以下と非常に短い近距離無線通信を用いたもの(特許文献1等参照)がある。近距離無線通信には、例えばNFC(Near Field Communication)が普及している。このシステムで車外照合を行う場合、図9に示すように、車両ドア81においてドアトリム82の上部に、車外照合用の車両側のアンテナ83を搭載することになる。そして、ドアロック施解錠を行うときには、窓ガラス84越しに電子キー85をアンテナ83にかざして、アンテナ83と電子キー85とを通信させる。
特開2009−147423号公報
ところで、アンテナ83はドアトリム82の縁から上方に突出した配置状態をとるので、運転者の手が当たる可能性も否めず、人の手が当たってアンテナ83が破損する可能性があった。また、アンテナ83が運転時に邪魔になる問題にも繋がる。さらには、窓を開けて走行しているとき、強い風がアンテナ83に当たって、アンテナ83が付け根から外れて破損する可能性もあった。
本発明の目的は、車両アンテナを破損し難くすることができる車両アンテナの格納装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、電子キーから送信された電波を、車内に設置した車両アンテナで受信する車両アンテナの格納装置において、前記車両ドアの車内側に配置された前記車両アンテナを、車両ドアに形成されたアンテナ格納部に格納させる格納機構と、前記格納機構の動作トリガを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果を基に、前記格納機構を動作させる制御手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、車両ドアの車内側に設けたアンテナ格納部に車両アンテナを格納可能としたので、車両アンテナが必要ないとき、車両アンテナをアンテナ格納部に格納することにより、車両アンテナを車両ドアの内壁から突出したまま放置せずに済む。よって、不用意にユーザの人体が車両アンテナに衝突する可能性が低くなるので、車両アンテナを破損から保護することが可能となる。
本発明では、前記格納機構は、前記車両アンテナの位置切り換えの駆動源としてアクチュエータを備え、前記制御手段は、前記アクチュエータによって前記車両アンテナの位置を変更することを要旨とする。
この構成によれば、例えばアクチュエータの動作方向を切り換えるという簡単な制御によって、車両アンテナの位置を変更することが可能となる。
本発明では、前記検出手段は、前記車両の電源状態を検出する電源状態検出手段であり、前記制御手段は、前記電源状態に応じて前記格納機構を動作させることを要旨とする。
この構成によれば、車両アンテナをアンテナ格納部に格納する格納状態と、車両アンテナをアンテナ格納部から外部に突出させる突出状態とを、車両の電源状態に応じて切り換える。よって、例えば電源オン状態のとき、車両アンテナをアンテナ格納部に格納することが可能となるので、車両アンテナが運転の邪魔にならずに済む。
本発明では、前記検出手段は、前記車両ドアの窓ガラスの開き位置を検出する窓位置検出手段であり、前記制御手段は、前記窓ガラスの開き位置に応じて前記格納機構を動作させることを要旨とする。
この構成によれば、窓ガラスの開き位置に応じて車両アンテナの位置を切り換えるので、窓ガラスの開き位置に車両アンテナの位置を追従させて、車両アンテナを窓ガラスから飛び出さないようにすることが可能となる。よって、車両走行中に窓ガラスを開けたとき、強風を車両アンテナが直に受けずに済むので、強風による車両アンテナの破損を生じ難くすることが可能となる。
本発明では、車外に位置する前記電子キーから受信したID信号でID照合を行い、当該ID照合が成立すれば、前記車両のドアロック施解錠を許可又は実行するドアロック施解錠制御手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、車両アンテナをドアロック施解錠用の車外用アンテナとしたので、電子キーを車両アンテナに接近させて電子キーのID照合を成立させれば、車両のドアロックを施解錠することが可能となる。
本発明によれば、車両アンテナを破損し難くすることができる。
第1実施形態の電子キーシステムの構成図。 各リーダライタの通信エリアを示す模式図。 車外用アンテナの配置位置を示す車両ドアの正面図。 突出位置をとる車外用アンテナを示す模式側面図。 格納位置をとる車外用アンテナを示す模式側面図。 アンテナ格納装置の斜視図。 アンテナ格納装置の平面図。 第2実施形態のアンテナ格納装置の動作態様を示す模式図。 従来のアンテナの配置構造を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した車両アンテナの格納装置の第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、電子キー2との近距離無線通信によりID照合を実行する電子キーシステム3が設けられている。近距離無線通信は、いわゆるNFC(Near Field Communication)であって、例えばFelica、Mifare、TypeB(全て登録商標)等の通信方式が使用されている。この電子キーシステム3において、車外でID照合(車外照合)が成立すれば、ドアロック施解錠が許可又は実行され、車内でID照合(車内照合)が成立すれば、エンジン始動が許可される。
この場合、車両1には、電子キー2のIDコードを照合するキー照合装置4と、車両ドアの施解錠動作を管理するドアロック装置5と、エンジンの動作を管理するエンジン始動装置6とが設けられ、これらが車内バス7を介して接続されている。このうち、キー照合装置4には、IDコードの照合動作を実行する照合ECU8が設けられている。エンジン始動装置6には、車両1の電源状態を切り換える際に操作するエンジンスイッチ9が接続されている。なお、照合ECU8がドアロック施解錠制御手段に相当し、エンジンスイッチ9が検出手段及び電源状態検出手段を構成する。
照合ECU8には、電子キーシステム3の車両1側の通信装置としてリーダライタ10が接続されている。リーダライタ10は、通信相手である電子キー2への各種データの書き込み及び読み出しを行うものである。図2に示すように、リーダライタ10には、車外用のリーダライタ10aと、車内用のリーダライタ10bとがある。車外リーダライタ10aは、車外に通信エリアEaを形成し、車内リーダライタ10bは、車内に通信エリアEbを形成する。
図1に示すように、リーダライタ10には、電子キー2との近距離無線通信を管理するリーダライタ制御ECU11が設けられている。リーダライタ制御ECU11には、通信回路12を介して近距離無線通信用のアンテナ13が接続されている。アンテナ13は、電波として磁界を送信する磁界アンテナであって、例えばループアンテナが使用されている。アンテナ13は、送受信アンテナであって、例えばHF(High Frequency)帯の電波を送受信する。アンテナ13は、アンテナコイル14及びコンデンサ15の直列共振回路を備える。通信回路12は、アンテナ13から送信する電波を変調したり、或いはアンテナ13で受信した電波を復調したりする。
図3に示すように、車外リーダライタ10aのアンテナ(以降、車外用アンテナ13aと記す)は、車両ドア16の窓ガラス18越しに配置されている。図4及び図5に示すように、車外用アンテナ13aは、車両ドア16のドアトリム17の上部に配置されている。つまり、アンテナ13は、車両ドア16のドア内縁の上部に配置されている。車外照合のときには、車両ドア16の窓ガラス18越しに電子キー2を車外用アンテナ13aにかざすことにより、電子キー2と車外リーダライタ10aとの通信を確立する。なお、車外用アンテナ13aが車両アンテナに相当し、ドアトリム17が車両ドアの内壁に相当する。
図1に示すように、電子キー2は、リーダライタ10と近距離無線通信を行う、いわゆるICタグである。電子キー2には、電子キー2の動作を管理する通信制御回路20が設けられている。通信制御回路20には、電子キー2のIDコードが登録されている。
通信制御回路20には、近距離無線通信用にアンテナ21が接続されている。アンテナ21は、磁界アンテナの一種として例えばループアンテナが使用されている。アンテナ21は、アンテナコイル22と共振用のコンデンサ23との並列共振回路からなる。アンテナ21は、送受信アンテナであって、例えばHF帯の電波を送受信する。
電子キー2は、リーダライタ10の駆動電波Svを受信すると、駆動電波Svを電源として起動して、ID信号Sidをアンテナ21から送信する。ID信号Sidには、電子キー2のIDコードが含まれる。リーダライタ制御ECU11は、ID信号Sidをアンテナ13で受信すると、ID信号Sid内のIDコードを照合ECU8に転送する。照合ECU8は、リーダライタ制御ECU11からIDコードを入力すると、ID照合を行い、ID照合が成立すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可又は実行する。
図4〜図7に示すように、車両1には、車外用アンテナ13aをドアトリム17内に格納可能なアンテナ格納装置24が設けられている。本例のアンテナ格納装置24は、車外用アンテナ13aをドアトリム17の上面から外方に突出した突出位置(図4の状態)と、車外用アンテナ13aをドアトリム17の内部に格納した格納位置(図5の状態)とのいずれかに位置させるものである。
この場合、図4〜図7に示すように、車外用アンテナ13aは、例えば平板形状の樹脂製アンテナケース25の中に、アンテナコイル14が複数周回された構造をとっている。ドアトリム17の内部には、車外用アンテナ13aの格納先としてアンテナ格納部26が設けられている。アンテナ格納部26は、車外用アンテナ13a全体を収納可能な大きさに形成されている。
図6に示すように、アンテナケース25の下方位置には、アンテナ格納装置24の駆動源としてモータ27が配置されている。モータ27は、例えばDCモータが使用される。モータ軸27aの先端には、ギヤ28が取り付けられている。ギヤ28には、連結ギヤ29を介して車外用アンテナ13aが連結されている。連結ギヤ29は、細長い軸部29aの両端に一対のギヤ30,30が各々取り付けられている。ギヤ30,30は、アンテナケース25の幅方向両端に形成された一対のギヤ部31,31に各々噛み合い係合されている。なお、モータ27が格納機構及びアクチュエータを構成し、ギヤ28、連結ギヤ29及びギヤ部31が格納機構を構成する。
図7に示すように、車外用アンテナ13aの幅方向両側には、車外用アンテナ13aの上下動を案内する一対のレール部32,32が設けられている。これらレール部32,32には、アンテナケース25のギヤ部31,31が摺動可能に係入されている。
車外用アンテナ13aが突出位置(図5や図7の状態)をとるとき、モータ27が一方向(図6の矢印A1方向)に回転すると、モータ27の回転力が、ギヤ群によって車外用アンテナ13aを下に引き込む力に変換される。よって、車外用アンテナ13aが下降し、格納位置に位置する。一方、車外用アンテナ13aが格納位置(図6の状態)をとるとき、モータ27が他方向(図6の矢印A2方向)に回転すると、モータ27の回転力が、ギヤ群によって車外用アンテナ13aを持ち上げる力に変換される。よって、車外用アンテナ13aが上昇し、突出位置に位置する。
図1に示すように、車両1には、アンテナ格納装置24のコントロールユニットとしてアンテナ格納ECU33が設けられている。アンテナ格納ECU33には、入力側にエンジンスイッチ9が接続され、出力側にモータ27が接続されている。なお、アンテナ格納ECU33が制御手段に相当する。
エンジンスイッチ9は、車両1の電源状態に応じた電源状態検出信号Saをアンテナ格納ECU33に出力する。電源状態検出信号Saには、エンジンスイッチ9がIGオン位置に操作されたときに出力されるIGオン検出信号、エンジンスイッチ9がACC位置に操作されたときに出力されるACC検出信号、エンジンスイッチ9が電源オフ位置に操作されたときに出力されるIGオフ検出信号などがある。
アンテナ格納ECU33は、エンジンスイッチ9から入力する電源状態検出信号Saを基にモータ27を制御して、車外用アンテナ13aの上下方向の高さ位置を設定する。つまり、アンテナ格納ECU33は、車両1の電源状態がIGオン状態のとき、車外用アンテナ13aを格納位置に位置させ、車両1の電源状態がIGオフ状態のとき、車外用アンテナ13aを突出位置に位置させる。アンテナ格納ECU33は、モータ27の回転量を逐次監視し、モータ27の回転量から車外用アンテナ13aの高さ位置を認識する。
次に、本例のアンテナ格納装置24の動作を、図4及び図5に従って説明する。
車両1が駐車状態(ドアロック施錠、エンジン停止)のとき、図4に示すように、アンテナ格納ECU33は、車外用アンテナ13aを突出位置としておく。このとき、車外用アンテナ13aは、自身に電子キー2がかざされているか否かを確認すべく、駆動電波Svを車外に向けて断続的に送信する。つまり、車外用アンテナ13aは、ポーリングによって電子キー2の接近有無を監視する。
車両ドア16のドアロックを解錠するには、車外から電子キー2を窓ガラス18越しに車外用アンテナ13aにかざして、車外照合を実行する。このとき、電子キー2が車外用アンテナ13aの通信エリアEaに進入すると、車外用アンテナ13aからの駆動電波Svを電子キー2が受信し、駆動電波Svを電源に電子キー2が起動する。起動した電子キー2は、ID信号Sidをリーダライタ10に返信する。よって、このIDコードによって車外照合が実行され、車外照合が成立すると、ドアロック解錠が許可される。従って、ユーザが車外ドアハンドル16aに触れると、ドアロックが解錠される。
乗車後、エンジンを始動するには、車内リーダライタ10bに電子キー2をかざして、車内照合を実行する。このとき、車外照合のときと同様に、電子キー2と車内リーダライタ10bとで車内照合が実行され、車内照合が成立すると、エンジン始動が許可される。このため、ブレーキペダル(図示略)を踏み込みながらエンジンスイッチ9を押圧操作すると、エンジンが始動する。
エンジンスイッチ9は、IGオン位置に操作されると、電源状態検出信号SaとしてIGオン検出信号をアンテナ格納ECU33に出力する。アンテナ格納ECU33は、エンジンスイッチ9からIGオン検出信号を入力すると、モータ27を一方向に回転させて、車外用アンテナ13aを下降させる。よって、図5に示すように、車外用アンテナ13aがアンテナ格納部26に収まり、格納位置をとる。このため、運転中に車外用アンテナ13aに肘などが当たって破損することがない。
稼働中のエンジンを停止するには、エンジンスイッチ9を再度押圧操作する。このとき、エンジンスイッチ9は、電源状態検出信号SaとしてIGオフ検出信号をアンテナ格納ECU33に出力する。アンテナ格納ECU33は、エンジンスイッチ9からIGオフ検出信号を入力すると、モータ27を他方向に回転させ、車外用アンテナ13aを上昇させる。よって、図4に示すように、車外用アンテナ13aがドアトリム17の外部に再度露出し、突出位置をとる。つまり、車外用アンテナ13aが突出位置に復帰して、車外からの電子キー2のかざし操作に対して待機する。
運転者が降車したとき、車両1のドアロックを施錠するには、車外から電子キー2を窓ガラス18越しに車外用アンテナ13aにかざして、車外照合を実行する。そして、車外照合が成立すると、ドアロックが施錠される。
以上により、本例においては、車外用アンテナ13aを上下動可能にドアトリム17に取り付け、車両1の電源状態がIGオフ状態に操作されたとき、突出状態の車外用アンテナ13aをモータ27により下降させて、アンテナ格納部26に格納する。よって、車両1の運転時に、車外用アンテナ13aに運転者の肘等が当接せずに済むので、車外用アンテナ13aの破損を生じ難くすることが可能となる。また、走行時に窓ガラス18を開けても、車外から流入してくる風を車外用アンテナ13aが受けずに済むので、強い風による車外用アンテナ13aの破損も生じ難くすることが可能となる。さらに、運転時にドアトリム17に肘を置いても、車外用アンテナ13aが邪魔になることがない。
また、車両1の電源状態がIGオフ状態に戻されたときには、車外照合において電子キー2を窓ガラス18越しに車外用アンテナ13aにかざせるように、車外用アンテナ13aを突出位置に戻す。このため、車外照合時に電子キー2を車外用アンテナ13aにかざすとき、車外用アンテナ13aが突出位置をとっていないことに気付けば、車両1の電源オンの切り忘れが分かるので、車両1の電源切り忘れを予防することも可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)車両ドア16の内部にアンテナ格納部26を設け、車両1の電源状態が電源オン状態になったとき、モータ27によって車外用アンテナ13aをアンテナ格納部26に格納する。このため、運転中に車外用アンテナ13aをドアトリム17の上部から突出したままで放置せずに済む。よって、運転中に不用意に運転者の肘などが車外用アンテナ13aに衝突しなくなるので、車外用アンテナ13aを破損から保護することができる。
(2)車外用アンテナ13aの高さ位置をモータ27によって変更するので、モータ27の回転方向を変えるだけの簡単な制御によって、車外用アンテナ13aを突出位置又は格納位置の一方に切り換えることができる。
(3)車外用アンテナ13aの突出位置又は格納位置への切り換えを、車両1の電源状態に応じて行う。よって、車両1の電源オン状態のとき、車外用アンテナ13aをアンテナ格納部26に格納することが可能となるので、車外用アンテナ13aが運転の邪魔にならずに済む。
(4)車両走行中に窓ガラス18を全開としても、車両走行中、車外用アンテナ13aはアンテナ格納部26に格納されるので、外からの強風を車外用アンテナ13aが受けずに済む。よって、強風による車外用アンテナ13aの破損を防止することができる。
(5)車両1の電源状態が電源オフ状態に操作されたとき、車外用アンテナ13aをモータ27によって格納位置から突出位置に戻すようにする。よって、降車してドアロックを施錠すべく電子キー2を車外用アンテナ13aにかざしたとき、車外用アンテナ13aが突出位置になければ、車両電源がIGオン状態のままであることに気付くので、車両電源の切り忘れを防止することができる。
(6)車両1の電源状態が電源オフ状態になったとき、車外用アンテナ13aをモータ27によって突出位置に戻して、車外照合を実行可能な状態にする。よって、運転者が降車したとき、電子キー2を車外用アンテナ13aにかざすことが可能とるので、車外照合を問題なく行うことができる。
(7)車外用アンテナ13aを車外からのドアロック施解錠用のアンテナとしたので、電子キー2を車外用アンテナ13aにかざしてID照合を成立させれば、車両ドア16のドアロックを施解錠することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図1及び図8に従って説明する。なお、本例は、第1実施形態に記載の車外用アンテナ13aの動作方式を異ならせたのみであり、基本的な構成は同じである。よって、同一部分に関しては同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図1及び図8に示すように、車外用アンテナ13aの上端には、窓ガラス18の上端(上縁)を検出する窓ガラス上端検出センサ34が取り付けられている。窓ガラス上端検出センサ34は、例えば光学センサが使用されている。窓ガラス上端検出センサ34は、自身の投下光が窓ガラス18によって反射されるか否かを見ることにより、窓ガラス18の上端を検出する。窓ガラス上端検出センサ34は、窓ガラス18の上端を検出すると、窓ガラス上端検出信号Sbをアンテナ格納ECU33に出力する。なお、窓ガラス上端検出センサ34が検出手段及び窓位置検出手段を構成する。
図1に示すように、車両1には、窓ガラス18の昇降動作を制御するウィンドレギュレータ装置35が設けられている。ウィンドレギュレータ装置35には、窓ガラス18を開閉するときに操作する窓開閉スイッチ36が接続されている。ウィンドレギュレータ装置35は、窓開閉スイッチ36の操作量を基に、例えばモータ等のアクチュエータ(図示略)によって窓ガラス18を昇降させる。なお、ウィンドレギュレータ装置35が検出手段及び窓位置検出手段を構成する。
本例の場合、アンテナ格納ECU33は、エンジンが始動状態に入っても、車外用アンテナ13aを突出位置としておく。そして、アンテナ格納ECU33は、窓ガラス上端検出センサ34から出力される窓ガラス上端検出信号Sbを基に、車外用アンテナ13aの高さを窓ガラス18の高さ位置(開閉位置)に追従させる。つまり、車外用アンテナ13aが窓ガラス18の上端より上に飛び出さないように、車外用アンテナ13aの高さがモータ27によって変更される。
さて、図8に示すように、全閉状態の窓ガラス18が窓開閉スイッチ36によって開操作されたとする。このとき、下降している窓ガラス18が車外用アンテナ13aよりも下に位置すると、窓ガラス上端検出センサ34が窓ガラス18の上端を検出し、窓ガラス上端検出信号Sbをアンテナ格納ECU33に出力する。アンテナ格納ECU33は、窓ガラス上端検出信号Sbを受信すると、窓ガラス18を再検出する位置まで車外用アンテナ13aを下降させる。つまり、車外用アンテナ13aが窓ガラス18の下降に追従して、一緒に下降する。よって、車外用アンテナ13aが窓ガラス18の上端よりも上に突出することがない。
また、窓ガラス18を全閉して降車したとき、アンテナ格納ECU33は、例えばカーテシスイッチ等により降車を確認すると、車外用アンテナ13aが突出位置に位置していなければ、車外用アンテナ13aを上昇させて突出位置に復帰させる。よって、運転中に車外用アンテナ13aが突出位置から下降していても、車外照合を行うときには、車外用アンテナ13aが突出位置に戻される。
以上により、本例においては、車外用アンテナ13aに窓ガラス上端検出センサ34を設け、窓ガラス上端検出センサ34からのセンサ出力を基に、車外用アンテナ13aが窓ガラス18よりも上に飛び出ないように、窓ガラス18に車外用アンテナ13aの高さを追従させる。よって、車両走行中に窓ガラス18を開けたとき、強風を車外用アンテナ13aが直に受けずに済むので、強風による車外用アンテナ13aの破損を生じ難くすることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1),(2),(4),(7)に加え、以下の効果を得ることができる。
(8)車外用アンテナ13aに窓ガラス上端検出センサ34を設け、窓ガラス上端検出センサ34からのセンサ出力を基に、車外用アンテナ13aの高さ位置を窓ガラス18の開閉位置に追従させる。よって、車外用アンテナ13aが窓ガラス18よりも上に飛び出すことがないので、窓ガラス18を開けたときに車内に入り込む強風から車外用アンテナ13aを保護することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・第2実施形態において、ウィンドレギュレータ装置35から出力される窓位置情報Sc(図1参照)を用いて、車外用アンテナ13aの高さ位置を窓ガラス18の上端に追従させてもよい。窓位置情報Scは、窓ガラス18の開閉位置を通知する情報である。この場合、車外用アンテナ13aに窓ガラス上端検出センサ34を取り付けずに済むので、部品点数を削減することが可能となる。
・第2実施形態において、窓ガラス18の下降及び上昇の両方で、車外用アンテナ13aの高さを窓ガラス18に追従させてもよい。この場合、ウィンドレギュレータ装置35から出力される窓位置情報Scを基に窓ガラス18の高さを把握し、車外用アンテナ13aを窓ガラス18の上下動に追従させる。また、窓ガラス上端検出センサ34及びウィンドレギュレータ装置35の両方の出力を基に、車外用アンテナ13aを窓ガラス18の上下動に追従させることも可能である。
・第1及び第2実施形態において、車外用アンテナ13aが格納位置に到達したことを検出するセンサ(スイッチ)や、車外用アンテナ13aが突出位置に到達したことを検出するセンサ(スイッチ)を設けて、モータ27を制御してもよい。この場合、車外用アンテナ13aを好適な位置で停止させることができる。
・第1実施形態において、ユーザが乗車したことを検出したとき、車外用アンテナ13aを格納位置に切り換えるものでもよい。この場合、ユーザが車内に乗車したか否かは、例えばシートに取り付けた着座センサによって検出する。
・第1実施形態において、車外用アンテナ13aは、突出位置及び格納位置の2位置をとることに限定されず、段階的な位置をとってもよい。
・第1及び第2実施形態において、車両ドア16は、運転席ドアに限定されず、例えば助手席ドア、右側後部ドア、左側後部ドア等でもよい。
・第1及び第2実施形態において、車外用アンテナ13aの突出位置は、適宜変更可能である。
・第2実施形態において、窓ガラス上端検出センサ34は、光センサに限定されず、例えば磁気センサや静電容量センサ等の他のセンサを使用してもよい。
・第1及び第2実施形態において、車外用アンテナ13aの配置位置は、ドアトリム17の上部に限定されず、車両ドア16上の位置であれば、他の位置に変更することも可能である。
・第1及び第2実施形態において、電子キーシステム3は、近距離無線通信を使用したシステム(かざし照合システム)に限定されない。例えば、車両1からLF帯の電波によりリクエストを送信し、このリクエストに応答した電子キー2がID信号SidをUHF帯の電波で返信するシステム(キー操作フリーシステム)としてもよい。つまり、電子キーシステム3(双方向通信)の通信方式は、近距離無線通信に限らず、通信距離が1m〜数m程度の狭域無線通信としてもよい。
・第1及び第2実施形態において、通信は、双方向通信に限定されず、電子キー2から車両1にのみ電波が送信される単方向通信としてもよい。
・第1及び第2実施形態において、車外用アンテナ13aは、磁界アンテナに限定されず、電界アンテナを使用してもよい。また、車外用アンテナ13aは、ループアンテナに限定されず、ダイポールアンテナ等の他のアンテナを使用してもよい。
・第1及び第2実施形態において、双方向通信は、ID照合に限定されず、他のデータのやり取りを含む通信としてもよい。
・第1及び第2実施形態において、検出手段は、エンジンスイッチ9、窓ガラス上端検出センサ34、ウィンドレギュレータ装置35に限らず、例えばドアカーテシスイッチ等でもよい。
・第1及び第2実施形態において、格納機構は、実施形態で述べたようなモータ27を駆動源としてギヤ機構によって車外用アンテナ13aを昇降させる構造に限定されない。例えば、モータによってワイヤを巻き上げることにより、車外用アンテナ13aを上昇させる構造でもよい。
・第1及び第2実施形態において、アクチュエータは、モータ27に限らず、例えばソレノイドやシリンダ等を使用してもよい。
・第1及び第2実施形態において、アンテナ格納装置24は、車外通信に使用されることに限定されず、車内通信に用いてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記車両アンテナは、前記車両ドアのドアトリムの上部に配置されている。この構成によれば、部品の配置スペースを広くとることが可能なドアトリムにアンテナ格納部を設けることが可能となるので、アンテナ格納部の配置スペースに困ることがない。
(ロ)請求項1〜5、前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記電子キーと前記車両アンテナとの通信方式は、通信距離が極近傍の近距離無線通信が使用されている。この構成によれば、例えばNFC等の近距離無線通信を用いるので、例えばICタグ等を電子キーとして使用することが可能となる。
1…車両、2…電子キー、8…ドアロック施解錠制御手段としての照合ECU、9…検出手段、電源状態検出手段を構成するエンジンスイッチ、13a(13)…車両アンテナとしての車外用アンテナ、16…車両ドア、17…内壁としてのドアトリム、18…窓ガラス、26…アンテナ格納部、27…格納機構、アクチュエータを構成するモータ、28…格納機構を構成するギヤ、29…格納機構を構成する連結ギヤ、31…格納機構を構成するギヤ部、33…制御手段としてのアンテナ格納ECU、34…検出手段、窓位置検出手段を構成する窓ガラス上端検出センサ、35…検出手段、窓位置検出手段を構成するウィンドレギュレータ装置、Sid…ID信号。

Claims (5)

  1. 電子キーから送信された電波を、車内に設置した車両アンテナで受信する車両アンテナの格納装置において、
    車両ドアの車内側に配置された前記車両アンテナを、前記車両ドアに形成されたアンテナ格納部に格納させる格納機構と、
    前記格納機構の動作トリガを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果を基に、前記格納機構を動作させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両アンテナの格納装置。
  2. 前記格納機構は、前記車両アンテナの位置切り換えの駆動源としてアクチュエータを備え、前記制御手段は、前記アクチュエータによって前記車両アンテナの位置を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両アンテナの格納装置。
  3. 前記検出手段は、前記車両の電源状態を検出する電源状態検出手段であり、前記制御手段は、前記電源状態に応じて前記格納機構を動作させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両アンテナの格納装置。
  4. 前記検出手段は、前記車両ドアの窓ガラスの開き位置を検出する窓位置検出手段であり、前記制御手段は、前記窓ガラスの開き位置に応じて前記格納機構を動作させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の車両アンテナの格納装置。
  5. 車外に位置する前記電子キーから受信したID信号でID照合を行い、当該ID照合が成立すれば、前記車両のドアロック施解錠を許可又は実行するドアロック施解錠制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の車両アンテナの格納装置。
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