JP2011255058A - 流水検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的大口径にも適用できる新しい作動弁型の流水検知装置の提供。
【解決手段】 本発明の流水検知装置はスイングチャッキ式の弁構造であり、弁体7の軸受け8と対向する部分に本体1を貫通して設置されたレバー軸11を設け、該レバー軸11の各々の端部に第1のレバー11A、第2のレバー11Bを接続固定して第1のレバー11Aを弁開方向に付勢した。弁体7が開放すると第1のレバー11Aおよび第2のレバー11Bが回動してスイッチ装置17をオンにする。レバー軸11を弁体7の軸受け8と対向する部分に設けたことで弁体7の開放による変位を検出する際に、軸受け8付近よりも軸受け8と対抗する部分の方が、変位量が大きいのでスイッチ装置17による変位の検出が容易となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、消火設備配管に設置され、充水されている配管内部の流水を検知して信号を出力する流水検知装置に関し、特に流水発生時に弁体の一次側と二次側との間で生じる差圧を機械的に検知して火災信号、警報等の信号を出力する作動弁型の流水検知装置に関する。
流水検知装置は、スプリンクラー設備や泡消火設備等の消火設備配管に設置され、配管内部の流水を検知して所定の信号(火災信号、警報)を出力する。流水検知装置の内部は逆止弁構造となっており、弁体により内部が一次側室と二次側室とに分けられており、弁体は常時それらを隔てる閉止状態にある。一次側室と二次側室は常時充水されており、一次側室に接続された配管は貯水槽等の水源に接続され、二次側室に接続された配管はスプリンクラーヘッドや泡ヘッド等の散布ヘッドに接続されている。
この流水検知装置には検知方式に応じて様々なものがあり、例えば流水発生時に弁体の一次側と二次側との間で生じる差圧を機械的に検知して火災信号、警報等の信号を出力する作動弁型のものが知られている。この作動弁型の流水検知装置は、警報を出力する作動流量が一定で安定していること、自動警報弁型の警報水路のように他系統と繋がる水路が皆無で他系統からの逆流等の影響を全く受けないこと、機器をシンプルに構成できる等の様々なメリットがある(従来の自動警報弁型の流水検知装置の一例として特許文献1参照)。
特開平9−103515号公報
ところでこうしたメリットがある作動弁型の流水検知装置については、一般ビルに設置するような比較的大口径(例えば65A〜200A)の流水検知装置として実現することができないという課題がある。すなわち一般ビルのように多数のスプリンクラーヘッドが設置される場合、スプリンクラーヘッドからの流水によって弁体の一次側と二次側との間で発生する差圧は非常に小さく、しかも流水検知装置の口径を大きくして流量を増加すればするほど差圧は逆に小さくなってしまう。差圧が小さくなると弁体の回動角度が僅かとなって、スプリンクラーヘッドからの流水を弁体の回動角度によって正確に検出することが困難となる。このように従来の作動弁型の流水検知装置では前述した多くの技術的優位性がありながらも、比較的小口径の流水検知装置についてだけ実用化されており、一般ビルに設置するような比較的大口径の流水検知装置では依然として自動警報弁型の流水検知装置が使用されている。
以上のような従来技術を背景としてなされたのが本発明である。その目的は比較的大口径でも適用できる新しい作動弁型の流水検知装置を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は以下の流水検知装置を提供する。
本発明の流水検知装置は、消火設備配管に接続する筒状の本体と、本体の内部に設ける逆止弁構造の弁体と、弁体の回動による流水を検知して所定の信号を出力するスイッチ装置とを備える流水検知装置について、弁体の軸受けと対向する部分に本体の外部から挿通されており軸回りに回転するレバー軸と、弁体の縁部と当接するようにレバー軸の弁体側端部に設けられ、レバー軸の回転によって弁体の開方向へ回動する第1のレバーと、第1のレバーを弁体の開方向に付勢する付勢部材と、レバー軸の本体外部側に設けた第2のレバーと、第2のレバーの回動によりオンオフするスイッチ装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の流水検知装置では、本体を貫通して設置されたレバー軸を備えており、その端部に固定された第1のレバーおよび第2のレバーがレバー軸の軸回りの回転動作により回動してスイッチ装置をオンオフすることが可能である。より具体的には弁体と当接している第1のレバーは付勢部材により弁開方向への付勢力を受けているが、閉止状態の弁体に阻まれて回動を阻止されている。弁体が開放した際には付勢部材によって第1のレバーが軸回りに回転するレバー軸を支点として弁開方向に回動する。これと同時にレバー軸に固定設置されている第2のレバーも回動してスイッチ装置がオンになる。
さらに、レバー軸が弁体の軸受けと対向する部分、つまり弁体の軸受けから離れた部分に設置されることで、弁体が開放動作した際に弁体の軸受け部分の変位量よりも弁体の軸受けと対向する部分の変位量の方が大きくなる。またレバーの回動動作は弁体の回動動作とは独立しているので、弁体の回動による変位量が大きい部分にレバーおよびレバー軸を設置し、レバーの長さを任意に設定することで弁体開放時におけるレバーの回動角度をコントロールすることが可能となる。レバーの弁体開放時における回動角度は10度から60度の範囲がよく、より好ましくは20度から45度の範囲が望ましい。
付勢部材は第1のレバーを弁開方向に付勢しており、その付勢力は閉止状態の弁体にも及ぶが、閉止状態の弁体が開放しない程度の力である。
また、付勢部材は第1のレバーに直接設置することが可能であり、その手段として第1のレバーの弁体と接触する側と対向する側にゴム状弾性体、ばね、錘、磁石等を設置することで実現可能である。さらに付勢部材はレバー軸を介して第1のレバーに作用させることも可能であり、その手段として第2のレバー側にゴム状弾性体、ばね、錘、磁石等を設置することで実現可能である。
前記本発明については第1のレバーの最大回動角度を弁体の回動動作の軌跡より内側の位置とする回動規制部材を有するものとして構成できる。
弁体が全開放した際に、第1のレバーは回動規制部材により弁体の軌跡より内側の位置、つまり弁体の回動軸から弁体の縁部の軌跡の内側の範囲内で係留される。弁体が全開放状態から閉止状態に戻る際に第1のレバーを付勢して閉止状態に戻るので、第1のレバーも元の位置に戻ることができる。
第1のレバーが当接する弁体の縁部として、弁体が着座する弁座面より外方に突出した当接部を弁体に形成しておくと、弁体が開放状態から閉止する動作の際に第1のレバーが弁体と弁座の間に挟まってしまうことを防止できる。
前記本発明の流水検知装置については弁体の一次側面に弁体の回動によって本体内部にオリフィス状の流路を形成する突起状のスカート部を設ける。
弁体を回動させる差圧は、流体の流量と流体が通過する流路の面積、形状の影響を受けて変化する。そこで本発明では弁体の一次側面に本体内部の流路にオリフィスを形成するスカート部を設けることで流体の通過面積を減少させ、小さな流水の変化を増幅することで弁体の開き角度を大きくすることができる。
前記本発明の流水検知装置については弁体を閉方向に付勢する錘部を設ける。
二次側配管の継ぎ目等からの微小な水漏れにより二次側配管が減圧状態となったり、他系統の流水検知装置の作動によりポンプが起動することで配管内に水の振動が発生したりすると、非火災時であっても一時的に弁体が開放することがある。このように非火災時に一時的に弁体が開放する場合であっても、本発明では錘部によって直ちに閉弁状態に復帰させることができ、閉止時のシール性を確保することができる。
前記本発明の錘部についてスカート部として実現できる。
スカート部が錘部を兼ねるため、錘部として別部材を用意する必要がなく無用な部品増を回避できる。
前記本発明の付勢部材はゴム状弾性体、コイルばね、錘、磁石の何れかとすることができる。
付勢部材をゴム状弾性体、ばねのような弾性部材、錘、磁石とすることで、簡易な構成で付勢部材を実現することができる。
前記本発明については弁体が開放してからスイッチ装置がオンするまでの時間を遅延させる遅延手段を設ける。
配管内の水の振動等により非火災時であっても一時的に弁体が開放する等、非火災時に一時的に弁体が開放する場合、遅延手段により弁体の開放からスイッチ装置がオンとなるまでの時間を遅延させることで非火災時にスイッチ装置がオンして誤警報を発生することを予防する。遅延手段は、弁体が開放してからスイッチ装置がオンとなる前に弁体が閉止した場合には遅延状態がリセットされるものを用いるのが好ましい。
従来の作動弁型流水検知装置では弁体の回動による変位をスイッチ装置により検出していたので弁体の開放に連動して回動する部材とスイッチ装置の間に弁体の開放に連動して開放する部材の動作を受けて該動作による変位を遅延させてスイッチ装置に作用する部材が必要であり構成が複雑となっていたが、本発明では弁体の回動とレバーの回動は独立しているのでレバーの回動動作を遅延手段によって遅くすることで弁体が開放してからスイッチ装置が作動するまでの時間的間隔を設けることができる。
前記本発明の遅延手段はレバー軸の回動動作を緩慢にするものである。
レバー軸の動作を緩慢にすることで、レバー軸に固定設置された第2のレバーの動作も緩慢になり、弁体が開放してからスイッチ装置がオンとなるまでの時間を遅延することができる。
また、弁体の開放する速さに対して第1のレバーが設置されたレバー軸の回動する速さは遅延手段により遅くなることから、第1のレバーは弁体から直ちに離れて回動するので第1のレバーが弁体の回動動作の妨げにならない。
前記本発明の遅延手段は第2のレバーが動作してからスイッチ装置がオンとなるまでの時間を遅延させる。
第2のレバーが動作してからスイッチ装置がオンとなるまでの時間を遅延させることでも弁体が開放してからスイッチ装置がオンとなるまでの時間を遅延することができる。第2のレバーとスイッチ装置の間に、動作が緩慢な可動部材を介在させることで実現可能となる。第1のレバーは弁開方向への付勢手段により弁体の回動動作に追従して回動動作することが可能となる。また付勢手段は弁体の開放動作を促す作用を有しており、弁体の開放動作が鋭敏になる。
本発明の流水検知装置によれば、特に一般ビルに設置されることの多い大きさの呼び(流水検知装置の検定細則に記載されている「大きさの呼び」)が65A(2−1/2”)〜200A(8”)程度の比較的大口径にも適用することのできる新しい作動弁型の流水検知装置を実現することができる。
本発明の一実施形態による流水検知装置の断面図。 図1のX−X断面図。 図2のY−Y断面図。 図2の矢視Z方向から見た筐体の内部構成の説明図。 図3における弁体が開放した状態を示す説明図。 図4における弁体が開放した状態を示す説明図。 図2のレバー軸位置の変形例を示す断面図。 図4の筐体の内部構成の変形例を示す説明図。
以下、この発明の実施形態を図1から図8を参照して説明する。
図1から図3に示す本発明の流水検知装置Aは、本体1、筐体2、排水弁3を備えている。
本体1は中空筒状であり内部は隔壁4によって一次側室Iと二次側室IIに分けられている。本体1の正面にはメンテナンス用の開口1aが形成されており、該開口1aはカバー1bによって閉塞されている。隔壁4には連通穴5が形成されており、その二次側室IIの側には環状の弁座6が設置されている。
弁座6の上には円盤状の弁体7が着座しており、弁体7の周縁の一部には円筒状の軸受け8が形成されており、軸受け8には弁棒9が挿通されている。弁棒9は本体1の内部で水平に架け渡されるとともに本体1に保持されている。弁体7は弁棒9を軸として二次側室IIの方向へ回動自在な逆止弁構造となっており、弁体7が二次側室IIの方向へ回動して弁座6から離れることで、一次側室Iの流体が環状の弁座6の中を通って二次側室IIに通過可能となる。
弁体7は、弁本体7aと、弁本体7aの一次側にある凹部に収容した凸部7bと、弁本体7aに凸部7bを固定するボルトとナットによる締結部材7cを備えている。弁本体7aは金属製、具体的には鉄製であり、その表面全面には防錆被覆層として電着塗装層が形成されている(図示略)。凸部7bも同様に電着塗装層が形成された鉄製とされている。なお、ここでは弁体7を弁本体7aと凸部7bとを別部品として組み合わせているが、弁体7そのものについて弁本体7aと凸部7bとを一体に一部品とした形状とすることもできる。凸部7bは弁体7が弁座6に着座した状態で弁座6の内側に入り込んで収容されるようになっている。本実施形態の凸部7bは流水検知装置Aの本体1の内部にオリフィスを形成する突起状のスカート部として機能するものである。また、凸部7bは非火災時に一時的に弁体7が開放することがあった際に、直ちに閉弁状態に復帰させて閉止時のシール性を確保する錘部としても機能するものである。
弁体7の周縁には縁から突出して形成した突出部10が設けられている(図2、図3)。突出部10における弁座6の側の面にはレバー軸11の端部に固定設置された第1のレバー11Aが当接している。レバー軸11は本体1を貫通して設置されており(図2)、第1のレバー11Aはレバー軸11の回転動作により回動動作可能な構成である。このように弁体7の開放(散布ヘッドの作動)による第1のレバー11Aの回動を、三次元方向への変位(移動)が無いレバー軸11の回転動作に変換して伝達する構成となっている。第1のレバー11Aが弁体7に接触している状態では第1のレバー11Aは長手方向が略水平状態となっている(図3)。
レバー軸11の本体1の外部側の端には第2のレバー11Bが固定設置されている。レバー軸11は第2のレバー11Bの略中間に固定設置される(図2、図4)。第2のレバー11Bの図中左側の端には錘Wが設置されている。錘Wは第2のレバー11B、レバー軸11を介して第1のレバー11Aを弁体7の開方向に付勢している。錘Wが設置された側と反対側の端には弁体7が開方向へ回動した際に錘Wの付勢力により第1のレバーが回動することでオンとなるスイッチ装置(後述するリミットスイッチ17)が配置されている。
レバー軸11の回動動作の遅延手段としてロータリーダンパーDが筐体2に設置されている。図4において、筐体2内に突出したレバー軸11の端には、ロータリーダンパーDに設けられた歯車G1と噛合する歯車G2および第2のレバー11Bが接続され、レバー軸11の回動動作とともに歯車G2を介してロータリーダンパーDの歯車G1が回動可能な構成となっている。それによりレバー軸11の回動動作はロータリーダンパーDによって緩慢な動作となる。本実施形態のロータリーダンパーDは一方向のみの回転動作が緩慢となるワンウェイクラッチ式のものである。そうすることで弁体7が開放した場合の第2のレバー11Bの動作が緩慢となり、弁体7が開放後に閉止する場合はレバー11Bの動作が遅滞なくスムーズになることから弁体7の閉止動作を妨げない。
筐体2は、板材をL字型に屈曲して形成したベースBを本体1の外部に設置したものであり、ベースBの内部には前述のレバー軸11や第2のレバー11B、リミットスイッチ17、端子台18等が配備される。ベースBは図示しない蓋部材により覆われ、ゴミや水気から内部のリミットスイッチ17等の電気部材を保護する。
ベースB内に配置された錘Wの近傍にはストッパー19がベースBより突出して設置されている。ストッパー19は第1のレバー11Aの最大回動角度が弁体7の回動動作の軌跡より内側に位置するようにした回動規制部材であり、第1のレバー11Aは所定の位置以上に回動しないように構成される。これは弁体7が全開放した後に閉止状態に戻る際に第1のレバー11Aを付勢しながら閉止状態に戻るようにしたもので、弁体7の回動動作の軌跡内にレバー11Aが係留されるように設定されている。またもう一つの作用としてレバー軸11の回動によってリミットスイッチ17と第2のレバー11Bが干渉することを防ぐものである。
排水弁3は、点検やメンテナンス時に本体1内の流体を外部に排出するバルブである。排水弁3の内部はアングル弁構造となっており、排出口は図1において下向きに設けられている。排水弁3の開閉操作を行なうハンドルは手前側に設置され、ハンドルの操作が行ないやすい位置に設けられている(図2)。
続いて、本実施形態の流水検知装置Aの動作について説明する。
上記の流水検知装置Aは、消火設備配管に設置され、一次側室Iは図示しないポンプ等の給水装置および貯水槽等の水源に通じる配管に対して接続され、二次側室IIに接続された配管の末端には図示しないスプリンクラーヘッドが設置されている。
消火設備配管内は充水された状態にあり、流水検知装置Aの本体1も一次側室Iおよび二次側室IIの中は充水状態にある。常時において、弁体7は弁座6の上に着座しており、凸部7bは弁座6の内側の流路に入り込んで収容されており、一次側室Iから二次側室IIへの通水は遮断されている。また弁体7に接触している第1のレバー11Aは略水平状態にある。
火災が発生して二次側室II側の配管に設置されたスプリンクラーヘッドが作動すると、二次側室II側の配管内の水はスプリンクラーヘッドから放出されるので次第に減圧してくる。弁体7を閉止していた二次側室IIの水の圧力が減少したことで一次側室Iの水の圧力により弁体7が押し上げられ、弁棒9を支点に回動する。
弁体7が弁座6から離れて開放したことにより一次側室Iの水は二次側室IIに送られる。弁体7が回動し一次側室Iの水が二次側室IIに送られたとき、弁体7の凸部7bが弁座6の内側から徐々に抜けていくことで、凸部7bの外周面と弁座6の内周面との間にオリフィス状の流路が形成され、そこを通過する流水により弁体7が押し上げられる結果、少ない流水でも弁体7は大きく回動することになる。
そして弁体7が回動し続けると図5で示すように弁体7が開放する。それとともに弁体7に接触していた第1のレバー11Aも錘Wの付勢力によってレバー軸11を支点として回動する。このときロータリーダンパーDの作用によって第1のレバー11Aの端はゆっくりと図中上方へ回動動作する。これとともにレバー軸11によって接続されている第2のレバーも同様にゆっくりと回動する。
第2のレバー11Bの回動によりリミットスイッチ17がオンとなりリミットスイッチ17の信号は筐体2の中にある端子台18に接続された導線を通じて管理人室に設置された監視装置に送られる。リミットスイッチ17からの信号によって前述のポンプが起動され、火災により作動したスプリンクラーヘッドに対して水源から水が送られてスプリンクラーヘッドからは連続して水が散布され火災を消し止める。
上記実施形態は本発明の実施形態の一例であり、その他の形態に変更して実施することも可能である。次にその変形例の一例を説明する。
上記に説明した第1実施形態において、弁軸9とレバー軸11は図2に示すように平行に配置されているが、これに限らず図7に示すように弁軸9に対してレバー軸11が交差するように配置することも可能である。この配置に換えても得られる作用効果は同じとなる。このように本発明の流水検知装置では、弁体7の開放(散布ヘッドの作動)による第1のレバー11Aの回動を、三次元方向への変位(移動)が無いレバー軸11の回転動作に変換して本体1の外部へ伝達する構成となっている。したがって例示した2つの実施形態で示すように構成要素のレイアウトの自由度が大きく、レイアウト変更やコンパクト化等の顧客要望に柔軟に対応することができる。
上記に説明した第1実施形態では第1のレバー11Aをレバー軸11の本体1側端部にネジ止めする構成を例示したが、第1のレバー11Aとレバー軸11とを別部品としないで、一部品として構成することもできる。
また、図2および図7の流水検知装置において、弁軸9とレバー軸11は相互に接触せずにそれぞれ独立しているので、弁軸9を支点として回動する弁体7の回動速度と、レバー軸11を支点として回動する第1のレバー11Aおよび第2のレバー11Bの回動速度との間に遅延手段による速度差をつけることができる。この速度差によりリミットスイッチ17を作動させる第2のレバー11Bが接続されたレバー軸11の速度を弁体7の回動速度よりも遅くすることで、リミットスイッチ17が作動する時間を弁体7の開放動作時より遅延させることで、散布ヘッドの作動によらない流水に基づく弁体7の回動による誤報の発生を防止するという効果の他に、弁体7の開放動作時に第1のレバー11Aが弁体7から離れて動作させることができる。これにより弁体7の突出部10の第1のレバー11Aと接触している面、および第1のレバー11Aの突出部10との接触部の面精度や形状の制約があまり要求されない。具体的に説明すると突出部10と第1のレバー11Aが接触しながら回動動作する場合、その回動動作が滑らかになるように突出部10のレバー11Aと接触する面に第1のレバー11Aの滑り性を向上させるための電着塗装層等によるコーティングを設けたり、第1のレバー11Aの突出部10との接触部を円弧状にして摩擦抵抗を軽減する必要がある。弁体7の開放動作時に第1のレバー11Aが弁体7から離れて動作すると、弁体7が開放するときは弁体7と第1のレバー11Aが離れて回動し、逆に弁体7が閉止するときは弁体7と第1のレバー11Aが接触しながら回動することから、1回の開閉において閉止動作のときしか弁体7と第1のレバー11Aが接触しないので、コーティングの耐久性を高めることができ、とりわけ一時的な流水による弁体閉止時の円滑な弁体7の閉動作を長期にわたって持続的に発揮できるものである。
図1〜図6で示す実施形態では第1のレバー11Aおよび第2のレバー11Bの回動動作を遅延手段(ロータリーダンパーD)と常に連動させているが、常時連動させない実施形態とすることも可能である。図8で示すのが弁体7の回動動作および第1のレバー11Aおよび第2のレバー11Bの回動動作に遅延手段を介在させない構成である。この場合には、付勢部材である錘Wによって第1のレバー11A等を介して弁体7を開放方向へ付勢しているので、散布ヘッドが作動して弁体7が開放する際に、弁体7の開放動作が鋭敏になるという効果がある。また、第2のレバー11Bが何らかの事由により設計値以上に回動した場合に、第2のレバー11Bは直接リミットスイッチ17に作用していないのでリミットスイッチ17と第2のレバー11Bの干渉を避けることができる。
図8において、遅延手段であるロータリーダンパーDは、第2のレバー11Bに一端が接触しているスイッチ作動片21の動きを緩慢にするように構成されている。スイッチ作動片21の他端側には錘Wが載置されているとともに、他端側の回動方向にはリミットスイッチ17が配置されている。
図8(a)は、弁体7が閉止している状態であり、第2のレバー11Bは弾発体22によって図中上方に付勢されている。弁体7が開放すると第2のレバー11Bは同図(b)に示すように弾発体22によって図中上方に回動する。このとき第2のレバー11Bはレバーストッパー23によって回動範囲を制限されている。また、第2のレバー11Bに当接していたスイッチ作動片21は第2のレバー11Bが回動動作して離れたことで錘Wの作用によって時計回りに回動するが、その回動動作はロータリーダンパーDによって動作が遅くなる。これにより散布ヘッドの作動によらない流水に基づく弁体7の回動による誤報の発生が防止される。同図(c)は散布ヘッドが作動しており、スイッチ作動片21が回動してリミットスイッチ17が作動した状態である。スイッチ作動片21はストッパー19の位置まで回動してリミットスイッチ17を作動させオン状態にする。これにより前述のポンプが起動され、火災により作動した散布ヘッドに対して水源から水が送られて連続して水が散布され火災を消し止める。
A 流水検知装置
1 本体
1a 開口
1b カバー
2 筐体
3 排水弁
6 弁座
7 弁体
7a 弁本体
7b 凸部(スカート部、錘部)
8 軸受け
9 弁棒
11 レバー軸
11A 第1のレバー
11B 第2のレバー
17 リミットスイッチ(スイッチ装置)
18 端子台
19 ストッパー
21 スイッチ作動片
22 弾発体
23 レバーストッパー
D ロータリーダンパー
W 錘(付勢部材)

前記本発明については第1のレバーの最大回動位置を弁体の回動動作の軌跡より内側の位置で止める回動規制部材を有するものとして構成できる。
弁体が全開放した際に、第1のレバーは回動規制部材により弁体の軌跡より内側の位置、つまり弁体の回動軸から弁体の縁部の軌跡の内側の範囲内で係留される。弁体が全開放状態から閉止状態に戻る際に第1のレバーを付勢して閉止状態に戻るので、第1のレバーも元の位置に戻ることができる。
第1のレバーが当接する弁体の縁部として、弁体が着座する弁座面より外方に突出した当接部を弁体に形成しておくと、弁体が開放状態から閉止する動作の際に第1のレバーが弁体と弁座の間に挟まってしまうことを防止できる。
ベースB内に配置された錘Wの近傍にはストッパー19がベースBより突出して設置されている。ストッパー19は第1のレバー11Aの最大回動位置が弁体7の回動動作の軌跡より内側に位置するようにした回動規制部材であり、第1のレバー11Aは所定の位置以上に回動しないように構成される。これは弁体7が全開放した後に閉止状態に戻る際に第1のレバー11Aを付勢しながら閉止状態に戻るようにしたもので、弁体7の回動動作の軌跡内にレバー11Aが係留されるように設定されている。またもう一つの作用としてレバー軸11の回動によってリミットスイッチ17と第2のレバー11Bが干渉することを防ぐものである。

Claims (9)

  1. 消火設備配管に接続する筒状の本体と、本体の内部に設ける逆止弁構造の弁体と、弁体の回動による流水を検知して所定の信号を出力するスイッチ装置とを備える流水検知装置において、
    弁体の軸受けと対向する部分に本体の外部から挿通されており軸回りに回転するレバー軸と、
    閉状態の弁体の縁部と当接するようにレバー軸の弁体側端部に設けられ、レバー軸の回転によって弁体の開方向へ会同する第1のレバーと、
    第1のレバーを弁体の開方向に付勢する付勢部材と、
    レバー軸の本体外部側に設けた第2のレバーと、
    第2のレバーの回動によりオンオフするスイッチ装置と、を備えることを特徴とする流水検知装置。
  2. 第1のレバーの最大回動角度を弁体の回動動作の軌跡より内側の位置とする回動規制部材を有する請求項1記載の流水検知装置。
  3. 弁体の一次側面に弁体の回動によって本体内部にオリフィス状の流路を形成する突起状のスカート部を設ける請求項1または請求項2記載の流水検知装置。
  4. 弁体を閉方向に付勢する錘部を設ける請求項1〜請求項3何れか1項記載の流水検知装置。
  5. 錘部を、弁体の一次側面に本体内部にオリフィスを形成する突起状のスカート部にて形成した請求項1〜請求項4何れか1項記載の流水検知装置。
  6. 付勢部材がゴム状弾性体、ばね、錘、磁石の何れかである請求項1〜請求項5何れか1項記載の流水検知装置。
  7. 弁体が開放してからスイッチ装置がオンするまでの時間を遅延させる遅延手段を設ける請求項1〜請求項6何れか1項記載の流水検知装置。
  8. 遅延手段はレバー軸の回動動作を緩慢にするものである請求項1〜請求項7何れか1項記載の流水検知装置。
  9. 遅延手段は第2のレバーが動作してからスイッチ装置がオンとなるまでの時間を遅延させる請求項1〜請求項7何れか1項記載の流水検知装置。


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