JP2011254626A - 送電線保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 短絡事故等の場合に送電線の後備保護に際して、自端側に設けられている遮断器の瞬時保護動作を可能にし、また、送電線の試充電をする場合に対向端側に事故点があるとき、自端側の遮断器の瞬時保護動作を可能にする送電線保護装置を提供する。
【解決手段】 自端と対向端との間に敷設されている送電線1、2を保護する送電線保護装置において、対向端側での保護継電器23A、23Bによる遮断器24A、24Bの動作を検出した場合に電流変化を検出すると、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を動作させる保護継電器13A、13Bを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 自端と対向端との間に敷設されている送電線1、2を保護する送電線保護装置において、対向端側での保護継電器23A、23Bによる遮断器24A、24Bの動作を検出した場合に電流変化を検出すると、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を動作させる保護継電器13A、13Bを備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、短絡事故等から送電線を保護する送電線保護装置に関する。
送電線は、需要家に対する送電を確実に行うために、例えば2回線で構成されている。さらに、送電線に短絡等の事故が発生した際には、事故区間を除去して事故による影響が拡大しないようにするために、電気所には保護継電器や遮断器などが設置されている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば図9に示すように、自端から対向端の間に敷設された送電線101、102を保護区間とする。また、送電線101を保護する自端側の保護装置が、保護継電器111Aと遮断器112Aとで構成され、送電線102を保護する自端側の保護装置が、保護継電器111Bと遮断器112Bとで構成されている。同じように、送電線101を保護する対向端側の保護装置が保護継電器121Aと遮断器122Aとで構成され、送電線102を保護する対向端側の保護装置が、保護継電器121Bと遮断器122Bとで構成されている。
これらの保護装置の中で自端側の保護継電器111A、111Bは、自端から保護区間のA地点、例えば約85[%]の地点までの区間で、瞬時保護動作を行う。自端から約85[%]の地点までの区間で、送電線101や送電線102に例えば短絡事故が発生すると、自端側の保護継電器111A、111Bの中で対応する保護継電器は、事故を検出し、対応する遮断器に対して、切(開路)の指示である遮断信号を直ちに送る。これにより、保護区間の0[%]〜約85[%]の区間つまり自端側に事故点がある場合には、発生した事故による影響が拡大することを防いでいる。
また、保護継電器111A、111Bは、保護区間の約85[%]〜120[%]までの区間で、後備保護動作を行う。後備保護は、
(あ)保護対象送電線である自区間送電線(送電線101、102)の自端側の主保護装置111A、111Bが不動作であるとき、および自端側の主保護装置111A、111Bの不使用時における自区間送電線の保護をする動作
(い)保護対象外である次区間送電線の保護装置であって、対向端側に設置されている保護装置が不動作であるとき、および対向端側の次区間送電線の遮断器が不動作であるとき、次区間送電線のバックアップ保護をする動作
である。
(あ)保護対象送電線である自区間送電線(送電線101、102)の自端側の主保護装置111A、111Bが不動作であるとき、および自端側の主保護装置111A、111Bの不使用時における自区間送電線の保護をする動作
(い)保護対象外である次区間送電線の保護装置であって、対向端側に設置されている保護装置が不動作であるとき、および対向端側の次区間送電線の遮断器が不動作であるとき、次区間送電線のバックアップ保護をする動作
である。
したがって、後備保護は自区間の送電線と次区間の送電線との保護を担っており、上記(い)の保護に対しては、時限を持った「2段」動作で保護し、上記(あ)の保護に対しては、時限を持たない「1段」動作で保護する。なお、上記(あ)については、保護装置の測距誤差を考慮して、1段範囲が次区間に入らないように、自区間送電線の100%ではなく、自区間送電線の約85%までとしている。上記(い)において、対向端の次区間送電線の保護装置(短絡保護)1段動作との時限協調のためである。なお、時間T102は後備短絡保護1段動作によるものである。
ところで、先に述べた保護装置による送電線101、102の保護には、次の課題がある。保護区間の約85%〜100%の区間で短絡事故等が発生した場合に、自端側で後備保護を行うとき、保護継電器111A、111Bの保護協調の関係で、区間0%〜約85%の間の保護動作時限に比べて、0.5S程度、後備保護の動作が遅延する。つまり、保護区間の約85%〜100%の区間での事故により、対向端の遮断器122A、122Bが動作した後で電流変化を検出しても、自端側では時限協調時間である0.5Sの後に遮断器112A、122Bが動作し、保護区間送電線の事故除去遮断が遅れてしまう、という課題がある。
また、先に述べた保護装置による送電線101、102の保護には、次の課題がある。例えば、停電している区間の送電線101、102に対して、試験的に充電(以下、「試充電」という)をする場合がある。この場合、自端側の保護装置は、送電線101や送電線102を試充電するときに、保護区間の85%以上の地点の短絡事故については、遮断器112A、112Bの遮断動作時間が瞬時時限動作にならない、という課題がある。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、短絡事故等の場合に送電線の保護区間の約85%〜100%の区間の保護に際して、自端側に設けられている遮断器の瞬時保護動作を可能にし、また、送電線の試充電をする場合に対向端側に事故点があるとき、自端側の遮断器の瞬時保護動作を可能にする送電線保護装置を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、自端と対向端との間に敷設されている送電線を保護する送電線保護装置において、対向端側での保護装置による遮断器の動作を検出した場合に電流変化を検出すると、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を動作させる処理手段を備えることを特徴とする送電線保護装置である。
請求項1の発明では、送電線保護装置は自端と対向端との間に敷設されている送電線を保護する。こうした送電線保護装置は処理手段を備え、この処理手段は、対向端側での保護装置による遮断器の動作を検出した場合に電流変化を検出すると、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を動作させる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の送電線保護装置において、前記処理手段は、前記対向端側での遮断器の動作前後での電流を調べ、電流の大きさの変化が第1の設定値以上であり、電流の位相が第2の設定値以下であるときに、前記遮断器が動作したと判定する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、自端と対向端との間に敷設されている送電線を保護する送電線保護装置において、自端側の遮断器が切り動作を行っているときに、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を、送電線の後備保護をする際に動作させる処理手段を備えることを特徴とする送電線保護装置である。
請求項3の発明では、送電線保護装置は自端と対向端との間に敷設されている送電線を保護する。こうした送電線保護装置は処理手段を備え、この処理手段は、自端側の遮断器が切り動作を行っているときに、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を、送電線の後備保護をする際に動作させる。
請求項1の発明によれば、後備保護の区間に事故点があり、この事故点の事故により、対向端での遮断器の動作と、電流変化とを検出すると、自端側では時限協調をオフにする。これにより、対向端の遮断器が動作した後に電流変化があっても、自端側では瞬時に遮断器を動作して、電流変化の遮断を可能にする。
請求項2の発明によれば、電流の変化を調べることにより、対向端側の遮断器の動作を判定することを可能にする。
請求項3の発明によれば、送電線の試充電をする場合に、対向端側に事故点があるとき、後備保護の時限協調をオフにするので、時限協調による遅延時間を不要にして、遮断器の瞬時時限動作を可能にする。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態が適用されている送電系統の一例を図1に示す。この送電系統では、電気所が設置されている自端および対向端の間に、2回線の送電線1、2が敷設されている。また、自端側には、送電電圧を測定用に降圧する計器用変圧器(VT)11が備えられている。さらに、自端側の互いに隣接する送電線1、2には、送電電流を測定用に小さくする変流器12A、12Bと、事故等が発生したとき、この事故等を検出する保護継電器13A、13Bと、保護継電器13A、13Bの指示により、事故の影響が拡大しないように送電線1、2を遮断する遮断器14A、14Bとが備えられている。同じように対向端には、計器用変圧器(VT)21と、変流器(CT)22A、22Bと、保護継電器23A、23Bと、遮断器24A、24Bとが備えられている。
この実施の形態が適用されている送電系統の一例を図1に示す。この送電系統では、電気所が設置されている自端および対向端の間に、2回線の送電線1、2が敷設されている。また、自端側には、送電電圧を測定用に降圧する計器用変圧器(VT)11が備えられている。さらに、自端側の互いに隣接する送電線1、2には、送電電流を測定用に小さくする変流器12A、12Bと、事故等が発生したとき、この事故等を検出する保護継電器13A、13Bと、保護継電器13A、13Bの指示により、事故の影響が拡大しないように送電線1、2を遮断する遮断器14A、14Bとが備えられている。同じように対向端には、計器用変圧器(VT)21と、変流器(CT)22A、22Bと、保護継電器23A、23Bと、遮断器24A、24Bとが備えられている。
この実施の形態では、自端側において送電線1を保護する送電線保護装置が計器用変圧器11と変流器12Aと保護継電器13Aと遮断器14Aとで構成され、送電線2を保護する送電線保護装置が計器用変圧器11と変流器12Bと保護継電器13Bと遮断器14Bとで構成されている。同じように対向端において、送電線1を保護する送電線保護装置が計器用変圧器21と変流器22Aと保護継電器23Aと遮断器24Aとで構成され、送電線2を保護する送電線保護装置が計器用変圧器21と変流器22Bと保護継電器23Bと遮断器24Bとで構成されている。
自端側の遮断器14A、14Bは、保護継電器13A、13Bからの遮断指示であるハイレベルの遮断信号により、それぞれ切(開路)になる。これにより、遮断器14A、14Bは、自端側で送電線1、2をそれぞれ遮断する。同じように、対向端の遮断器24A、24Bは保護継電器23A、23Bからのハイレベルの遮断信号により、対向端で送電線1、2をそれぞれ遮断する。
各送電線保護装置はすべて同じであるので、以下では自端側で送電線1を保護する送電線保護装置について説明し、残りの送電線保護装置の説明を省略する。
自端側に設置されている送電線保護装置の保護継電器13Aは、図2に示すように、入力部13A1と、主保護部13A2と、出力部13A3と、後備保護部13A4とを備えている。入力部13A1は、計器用変圧器11からの計測電圧と変流器12Aからの計測電流とを受け取り、これらのレベルを調整して主保護部13A2と後備保護部13A4とに出力する。主保護部13A2は、送電線1を保護区間とし、自端を基にした、保護区間の0[%]〜約85[%]の区間で発生した短絡事故等を検出する。そして、主保護部13A2は、自端側で発生した事故を検出すると、遮断信号を出力部13A3に出力する。出力部13A3は、主保護部13A2からの遮断信号や、後備保護部13A4からの遮断信号を受け取ると、信号のレベル等を調整した遮断信号を遮断器14Aに出力する。
後備保護部13A4は、保護区間の約85[%]〜120[%]までの区間で、後備保護動作を行う。後備保護部13A4は、対向端側で短絡事故等が発生した場合に、対向端側で遮断器が動作したときに、自端側で検出した電流変化を検出し、検出結果を基にして遮断信号を出力する。このために、保護継電器13Aは、事故発生前から電流を監視しており、事故発生と共に短時間間隔毎の電流IS(1)、IS(2)をその前後で比較して、電流変化を検出している。
ここで、こうした電流変化が発生する様子について説明する。保護継電器13Aは、対向端側の事故点で短絡事故等が発生した場合に、対向端側で遮断器が動作したときに、先に述べたように自端側での電流変化を検出する。送電線1および送電線2を並用状態とした送電形態において、送電線1または送電線2に短絡事故が発生すると、
各回線の単位長さ当たりのインピーダンス×事故点距離
を変数とする関数によって、図3(a)に示すように、自端側の発電機から供給される例えば事故電流ISA(1)、ISB(1)は、それぞれの回線に分流する。なお、図3(a)では、自端側から事故点に向けて送電線1を流れる事故電流を符号Aで表し、対向端側から事故点に向けて送電線1を流れる事故電流を符号Bで表している。
各回線の単位長さ当たりのインピーダンス×事故点距離
を変数とする関数によって、図3(a)に示すように、自端側の発電機から供給される例えば事故電流ISA(1)、ISB(1)は、それぞれの回線に分流する。なお、図3(a)では、自端側から事故点に向けて送電線1を流れる事故電流を符号Aで表し、対向端側から事故点に向けて送電線1を流れる事故電流を符号Bで表している。
事故点が対向端から全送電線距離の15[%]以内の地点つまり自端から全送電線距離の85%以上の地点である場合、自端側ではこの地点が時限協調時間T1をもった2段動作範囲になる。なお、図3(a)では、値T0が誤動作を防止するための誤動作防止時間である。この状態のとき、
送電線の単位長さ当たりのインピーダンス:Z
送電線全体の長さ:L
とすると、
送電線全体の長さ当たりのインピーダンス=ZL
になる。また、
全体の送電長に対する、自端から事故点までの割合:x
係数:K
とすると、全電流と事故電流とは、
ΣIS(1)=K/(ZB+x・(2−x)・ZL2/2・ZL)
ISA(1)=ΣIS(1)・(2−x)/2
となる。なお、ZBは自端から発電機までのインピーダンスである。
送電線の単位長さ当たりのインピーダンス:Z
送電線全体の長さ:L
とすると、
送電線全体の長さ当たりのインピーダンス=ZL
になる。また、
全体の送電長に対する、自端から事故点までの割合:x
係数:K
とすると、全電流と事故電流とは、
ΣIS(1)=K/(ZB+x・(2−x)・ZL2/2・ZL)
ISA(1)=ΣIS(1)・(2−x)/2
となる。なお、ZBは自端から発電機までのインピーダンスである。
対向端側の保護継電器23Aは、誤動作防止時間T0で瞬時保護動作をする1段動作範囲内であるので、図3(b)に示すように、この短絡事故を検出し、遮断器24Aに遮断信号出力する。これにより、対向端側の遮断器24Aは遮断つまり切(開路)になる。この結果、事故回線でない回線(送電線2)には事故電流ISB(1)が流れなくなる。このときの事故回線(送電線1)の事故電流ISA(2)は、次ぎのようになる。
ΣIS(2)=ISA(2)=K/(ZB+x・ZL)
したがって、
ISA(2)/ISA(1)=(2・ZB+x・(2−x)・ZL)/
((ZB+x・ZL)・(2−x))
となる。例えば、
ZB:ZL=1:3
の割合で想定する。このとき、x=85[%]の場合、
ISA(2)/ISA(1)=1.2082
となる。また、x=100[%]の場合、
ISA(2)/ISA(1)=1.2500
となる。つまり、事故点が85[%]〜100[%]の範囲である場合、電流変化が120[%]〜125[%]となり、電流値が増えることになる。このとき、位相は変化しない。
ΣIS(2)=ISA(2)=K/(ZB+x・ZL)
したがって、
ISA(2)/ISA(1)=(2・ZB+x・(2−x)・ZL)/
((ZB+x・ZL)・(2−x))
となる。例えば、
ZB:ZL=1:3
の割合で想定する。このとき、x=85[%]の場合、
ISA(2)/ISA(1)=1.2082
となる。また、x=100[%]の場合、
ISA(2)/ISA(1)=1.2500
となる。つまり、事故点が85[%]〜100[%]の範囲である場合、電流変化が120[%]〜125[%]となり、電流値が増えることになる。このとき、位相は変化しない。
こうして、短絡事故等により電流変化が発生する。なお、通常であれば、図3(c)に示すように、時限協調時間T1が経過すると、自端側では保護継電器13Aが短絡事故を検出して、後備保護部13A4が遮断器14Aに遮断信号を送る。
自端と対向端とが逆になった場合にも同じようにして、電流変化が発生する。具体的には、図4(a)に示すように、短絡の事故点が対向端から全送電線距離の15[%]以内の地点つまり自端から全送電線距離の85%以上の地点である場合、全電流と事故電流とは、
ΣIS(1)=K/(ZB+(1ーx)・(1+x)・ZL2/2・ZL)
ISB(1)=ΣIS(1)・(1−x)/2
となる。
ΣIS(1)=K/(ZB+(1ーx)・(1+x)・ZL2/2・ZL)
ISB(1)=ΣIS(1)・(1−x)/2
となる。
対向端側の保護継電器13Aは、1段動作範囲内であるので、この短絡事故を検出し、遮断器14Aに遮断信号を出力する。これにより、図4(b)に示すように、対向端側の遮断器14Aは遮断つまり切(開路)になる。この結果、対向端側の回線(送電線1)には事故電流ISA(1)が流れなくなり、事故回線の事故電流ISA(2)は次ぎのようになる。
ΣIS(2)=ISB(2)=K/(ZB+(1+x)・ZL)
したがって、
ISA(2)/ISA(1)=((1ーx)・(1+x)・ZL+2・ZB)/
((ZB+(1+x)・ZL)・(1−x))
となる。例えば、
ZB:ZL=1:3
の割合で想定する。このとき、x=85[%]の場合、
ISB(2)/ISB(1)=2.8830
となる。また、x=99[%]の場合、
ISB(2)/ISB(1)=29.5509
となる。つまり、事故点が85[%]〜100[%]の範囲である場合、電流変化が280[%]〜∞[%]となり、電流値が増えることになる。このとき、位相は変化しない。
ΣIS(2)=ISB(2)=K/(ZB+(1+x)・ZL)
したがって、
ISA(2)/ISA(1)=((1ーx)・(1+x)・ZL+2・ZB)/
((ZB+(1+x)・ZL)・(1−x))
となる。例えば、
ZB:ZL=1:3
の割合で想定する。このとき、x=85[%]の場合、
ISB(2)/ISB(1)=2.8830
となる。また、x=99[%]の場合、
ISB(2)/ISB(1)=29.5509
となる。つまり、事故点が85[%]〜100[%]の範囲である場合、電流変化が280[%]〜∞[%]となり、電流値が増えることになる。このとき、位相は変化しない。
このように、自端と対向端とが逆になった場合でも、同じようにして電流変化が発生する。
保護継電器13Aの後備保護部13A4は、こうした初期の事故電流IS(1)と、対向端遮断器が1段保護動作により遮断した後の事故電流IS(2)との電流変化を検出し、検出結果を基に1段動作範囲と同じように、つまり瞬時に遮断信号を遮断器14Aに出力する。また、後備保護部13A4は、自回線の遮断器14Aが切(開路)である場合に、試充電するときに、保護区間の85%以上の地点に短絡事故があっても、1段動作範囲と同じように、つまり瞬時に遮断信号を遮断器14Aに出力する。
後備保護部13A4は、図5に示すように、リレー要素A1と、A2と、条件確認部B1、B2と、相電流検出部C1と、タイマーD1〜D3と、アンドゲートE1〜E5とを備えている。この構成の中で、リレー要素A1、A2とタイマーD1、D2とアンドゲートE1、E2とは、自区間送電線の約85%〜100%地点の短絡保護を行うための基本回路であり、条件確認部B1、B2と相電流検出部C1とタイマーD3とアンドゲートE3〜E5とは、必要に応じて時限協調をオフにするための時限短縮回路つまりこの発明に係る回路である。なお、図5では、後備短絡保護1段動作をする部分の記載を省略している。
タイマーD1、D3は誤動作防止用のものであり、タイマーD2は時限協調用のものである。なお、時間T0は後備短絡保護1段動作によるものである。
後備保護部13A4のリレー要素A1は、44SX2(リアクタンス形短絡距離リレー)である。インピーダンスを実数軸と虚数軸とで表すとき、リレー要素A1である44SX2は、実数軸に対して平行な直線から、実数軸までの範囲を動作特性とする。リレー要素A2は44SM(モー形短絡距離リレー)である。リレー要素A2である44SMは、実数軸と虚数軸との交点(原点)を通る円の範囲を動作特性とする。つまり、保護区間の約85[%]〜120[%]までの区間で送電線に事故が発生すると、インピーダンスの変化を基に44SX2であるリレー要素A1と44SMであるリレー要素A2とが事故を検出して、ハイレベルの検出信号を出力する。このとき、リレー要素A1はハイレベルの検出信号を相電流検出部C1とアンドゲートE1に出力し、リレー要素A2はハイレベルの検出信号をタイマーD1、D2とアンドゲートE3、E5とに出力する。
条件確認部B1は、自端の隣接回線に設けられている遮断器が入(閉路)になっているかどうかを確認する。例えば、自端である電気所では、自回線が送電線1である場合に、送電線1に対する隣接回線が送電線2になる。つまり、隣接回線である送電線2に設けられている遮断器は遮断器14Bになり、条件確認部B1は、遮断器14Bの入(閉路)を確認する。そして、遮断器14Bが入(閉路)になっている場合に、条件確認部B1はハイレベルの確認信号を出力し、遮断器14Bが切(開路)になっている場合に、ロウレベルを出力する。
条件確認部B2は、自端の自回線に設けられている遮断器が切(開路)になっているかどうかを確認する。つまり、自回線が送電線1である場合に、条件確認部B2は、自回線に設けられている遮断器14Aの切(開路)を確認する。そして、遮断器14Aが切(開路)になっている場合に、条件確認部B2はハイレベルの確認信号を出力し、遮断器14Aが入(閉路)になっている場合にはロウレベルを出力する。
相電流検出部C1は、初期の事故電流IS(1)と対向端遮断器が1段保護動作により遮断した後の事故電流IS(2)との電流変化の判定を行う。また、相電流検出部C1は、事故電流IS(1)と事故電流IS(2)の位相変化の判定を行う。これらの判定のために、相電流検出部C1は、A相電流入力とB相電流入力とC相電流入力とを、電流入力とする。A相電流入力は、リレー要素44S1(A相保護)用であり、A相の電流の変化ΔIS1を検出するためのものである。B相電流入力は、リレー要素44S2(B相保護)用であり、B相の電流の変化ΔIS2を検出するためのものである。また、C相電流入力は、リレー要素44S3(C相保護)用であり、C相の電流の変化ΔIS3を検出するためのものである。A相電流〜C相電流はベクトル量である。
相電流検出部C1は、電流変化検出および位相変化検出のスタート条件として、例えば保護継電器13Aのリレー要素44SX2の動作を利用する。また、相電流検出部C1は、電流変化の監視時間を所定時間、例えば100[msec]とする。この時間は、短絡事故発生から、対向端側の遮断器が切(開路)となるまでの時間を基にしている。そして、相電流検出部C1は、リレー要素44SX2からハイレベルの動作信号を受信すると、受信直前の電流を電流検出開始時電流とし、電流変化検出および位相変化検出の基準とする。
具体的には、相電流検出部C1は、図6に示すように、各監視電流演算サイクルTSで演算された電流を基にするが、リレー要素A1(44SX2)の動作直前つまりリレー要素44SX2からハイレベルの動作信号を受信したときを、0番目の監視電流演算サイクルTSつまりTS(0)とする。相電流検出部C1は、監視電流演算サイクルTS(0)での演算結果を、電流検出開始時電流とする。そして、相電流検出部C1は、事故直前の電流の絶対値を求め、この絶対値を電流検出開始時絶対値電流とする。この電流検出開始時絶対値電流が電流変化検出の際の、電流の基準値である。また、相電流検出部C1は、電流検出開始時電流から位相を調べ、この位相を電流検出開始時電流位相とする。この電流検出開始時電流位相が位相変化検出の際の、位相の基準値である。
相電流検出部C1は、各基準値を検出すると、電流変化の判定と位相変化の判定とを行う。
電流変化の判定は条件1を基に行われる。この条件1は、
監視絶対値電流/電流検出開始時絶対値電流<ΔIS変化倍数整定値
の関係が成り立つときには電流変化なしと判定する。ΔIS変化倍数整定値は、
1.2倍〜2倍程度
の値である。この様子は、先の図6にも示されている。図6の監視電流演算サイクルTS(n)で対向端CB(遮断器)切になると、この前後で監視電流の絶対値AB(1)と絶対値AB(n)とが変化している。この条件1で、各監視電流演算サイクルTSで演算された電流がベクトル量の監視電流であり、監視絶対値電流は監視電流の大きさである。逆に、この条件1が成り立たないとき、つまり、
監視絶対値電流/電流検出開始時絶対値電流≧ΔIS変化倍数整定値
の関係が成り立つときには、電流変化ありと判定する。この様子を図7のベクトル図で説明する。電流検出開始時電流の絶対値の円を表す電流検出開始時絶対値円を、ΔIS変化倍数整定値だけ拡大した円が整定円になる。整定円の外側が条件1の判定動作範囲になる。そして、監視電流の絶対値の円を表す監視電流絶対値円が条件1の判定動作範囲に入ると、相電流検出部C1は電流変化ありと判定する。
監視絶対値電流/電流検出開始時絶対値電流<ΔIS変化倍数整定値
の関係が成り立つときには電流変化なしと判定する。ΔIS変化倍数整定値は、
1.2倍〜2倍程度
の値である。この様子は、先の図6にも示されている。図6の監視電流演算サイクルTS(n)で対向端CB(遮断器)切になると、この前後で監視電流の絶対値AB(1)と絶対値AB(n)とが変化している。この条件1で、各監視電流演算サイクルTSで演算された電流がベクトル量の監視電流であり、監視絶対値電流は監視電流の大きさである。逆に、この条件1が成り立たないとき、つまり、
監視絶対値電流/電流検出開始時絶対値電流≧ΔIS変化倍数整定値
の関係が成り立つときには、電流変化ありと判定する。この様子を図7のベクトル図で説明する。電流検出開始時電流の絶対値の円を表す電流検出開始時絶対値円を、ΔIS変化倍数整定値だけ拡大した円が整定円になる。整定円の外側が条件1の判定動作範囲になる。そして、監視電流の絶対値の円を表す監視電流絶対値円が条件1の判定動作範囲に入ると、相電流検出部C1は電流変化ありと判定する。
一方、位相変化の判定は条件2を基に行われる。この条件2は、
監視電流位相−電流検出開始時電流位相≦ΔIS位相差整定値
の関係が成り立つときには位相変化なしと判定する。ΔIS位相差整定値は、
±10程度
の値である。逆に、この条件2が成り立たないとき、つまり、
監視電流位相−電流検出開始時電流位相>IS位相差整定値
の関係が成り立つときには、位相変化ありと判定する。この様子を図8のベクトル図で説明する。電流検出開始時電流を中心にして、IS位相差整定値の範囲、つまり、+δ〜−δの範囲が条件2の判定動作範囲である。そして、電流検出開始時電流の位相が条件2の判定動作範囲にあると、相電流検出部Cは位相変化なしと判定する。
監視電流位相−電流検出開始時電流位相≦ΔIS位相差整定値
の関係が成り立つときには位相変化なしと判定する。ΔIS位相差整定値は、
±10程度
の値である。逆に、この条件2が成り立たないとき、つまり、
監視電流位相−電流検出開始時電流位相>IS位相差整定値
の関係が成り立つときには、位相変化ありと判定する。この様子を図8のベクトル図で説明する。電流検出開始時電流を中心にして、IS位相差整定値の範囲、つまり、+δ〜−δの範囲が条件2の判定動作範囲である。そして、電流検出開始時電流の位相が条件2の判定動作範囲にあると、相電流検出部Cは位相変化なしと判定する。
この後、相電流検出部C1は、
条件1:電流変化あり
条件2:位相変化なし
の両方が成り立つときに、ハイレベルの判定信号をアンドゲートE3に出力する。
条件1:電流変化あり
条件2:位相変化なし
の両方が成り立つときに、ハイレベルの判定信号をアンドゲートE3に出力する。
後備保護部13A4のタイマーD1〜D3とアンドゲートE1〜E5とは、リレー要素A1と、A2と、条件確認部B1、B2と、相電流検出部C1との出力から遮断信号を出力部13A3に出力する。先に述べたように、リレー要素A1、A2とタイマーD1、D2とアンドゲートE1、E2とは、自区間送電線の約85%〜100%地点の短絡保護を行うための基本回路である。つまり、対向端側で事故が発生すると、リレー要素A1とリレー要素A2とがハイレベルの検出信号を出力する。アンドゲートE1は、リレー要素A1とリレー要素A2からのハイレベルの検出信号を入力とする。このとき、タイマーD1は、誤動作防止のために、リレー要素A2からの検出信号を遅延してアンドゲートE1に加える。このために、アンドゲートE1は、タイマーD1の出力する検出信号が入力された時点で、つまり、誤動作防止時間後にハイレベルの検出信号をアンドゲートE2に加える。一方、タイマーD2は、リレー要素A2からの検出信号を、時限協調時間だけ遅延してアンドゲートE2に出力する。このために、アンドゲートE2は、タイマーD2が出力する検出信号が入力された時点で、ハイレベルの検出信号を遮断信号として出力部13A3に出力することになる。
この結果、後備保護部13A4では、リレー要素A1とリレー要素A2とが事故発生を表す検出信号を出力すると、タイマーD2による時限協調時間だけ遅延して、遮断信号が出力されることになる。
しかし、先に述べたように、後備保護部13A4は、発明に係る時限短縮回路、つまり条件確認部B1、B2と相電流検出部C1とタイマーD3とアンドゲートE3〜E5とを備えている。対向端側で事故が発生し、リレー要素A1とリレー要素A2とがハイレベルの検出信号を出力する。このとき、リレー要素A2の検出信号がアンドゲートE3に加えられ、リレー要素A1の検出信号が相電流検出部C1に加えられる。リレー要素A1からの検出信号により、相電流検出部C1が電流変化の判定と位相変化の判定を開始する。この後、相電流検出部C1は、電流変化ありと位相変化なしと判定すると、つまり、対向端側の遮断器24Aが切(開路)になると、ハイレベルの判定信号をアンドゲートE3に加える。さらに、条件確認部B1は、自端の隣接回線に設けられている遮断器14Aが入(閉路)になっていることを確認すると、ハイレベルの確認信号をアンドゲートE3に加える。
アンドゲートE3は、すべての入力がハイレベルであるので、ハイレベルの信号をアンドゲートE4の一方の入力に加える。一方、アンドゲートE4の他方の入力には、誤動作防止用のタイマーD1の出力する検出信号が入力された時点、つまり、タイマーD1による誤動作防止時間が経過したときにハイレベルの検出信号が加えられる。これにより、アンドゲートE4は、すべての入力がハイレベルになるので、遮断信号を出力部13A3に出力する。これは、リレー要素A1とリレー要素A2とが事故発生を表す検出信号を出力すると、タイマーD2による時限協調の時間をオフにして、つまり瞬時に遮断信号が出力されることと同じである。
ところで、事故等で停電していた後で試充電をする場合があるが、この場合には遮断器14Aが切(開路)になっている。条件確認部B2は、遮断器14Aの切(開路)を確認し、ハイレベルの確認信号をタイマーD3に加える。タイマーD3は、誤動作防止時間が経過すると、確認信号をアンドゲートE5に加える。試充電が行われて、もし対向端側で事故があると、リレー要素A1とリレー要素A2はハイレベルの検出信号を出力する。リレー要素A2からの検出信号は直ちにアンドゲートE5に加えられる。一方、アンドゲートE1はタイマーD1による誤動作防止時間が経過したときに検出信号をアンドゲートE5に加える。これにより、アンドゲートE5は、誤動作防止時間の経過後に遮断信号を出力する。つまり、タイマーD2による時限協調の時間をオフにして、つまり瞬時に遮断信号が出力されることと同じである。
なお、リレー要素A1およびリレー要素A2の少なくとも一方がロウレベルを出力する場合には、ロウレベルの出力が誤動作防止時間の経過後にアンドゲートE1を経てアンドゲートE2に入力されるか、タイマーD2による時限協調時間が経過した後にアンドゲートE2に入力される。これにより、アンドゲートE2の出力はロウレベルとなり、遮断信号は出力されない。
次に、この実施の形態による送電線保護装置の動作について説明する。保護区間の約85%〜100%の区間で短絡事故等が発生すると、対向端の保護継電器23Aは1段動作範囲であるので、誤動作防止時間の経過後に、遮断器24Aに遮断信号を出力する。これにより、遮断器24Aは切(開路)となる。
一方、保護継電器13Aについては、この事故は2段動作範囲で発生している。そして、保護継電器13Aの後備保護部13A4は事故を検出する。このとき、対向端側の遮断器24Aが切(開路)になると、後備保護部13A4は、遮断器24Aの切(開路)前後で送電線1の電流変化と位相変化とを判定する。そして、後備保護部13A4は、電流変化のありと、位相変化のなしとを判定すると、誤動作防止時間の経過後に、つまり瞬時に遮断器14Aに遮断信号を出力する。これにより、電流変化が遮断される。
ところで、事故等で送電線1が停電していた後で試充電をする場合がある。この場合には、遮断器14Aが切(開路)になっている。試充電のために遮断器14Aが入(閉路)にされたとき、もし対向端側で事故があると、保護継電器13Aの後備保護部13A4は、この事故を検出し、誤動作防止時間の経過後に、つまり瞬時に遮断器14Aに遮断信号を出力する。
こうして、この実施の形態によれば、短絡事故等の場合に保護対象送電線の後備短絡保護2段範囲の保護に際して、自端側に設けられている遮断器の瞬時保護動作を可能にする。これにより、対向端側で事故が発生した場合に、対向端側の遮断器が切(開路)になったときに電流変化が発生しても、この電流変化を瞬時に遮断することができる。つまり、短絡事故等の場合には時限協調時間をオフにすることができる。また、送電線の試充電をする場合に、対向端側に事故点があるとき、自端側の遮断器の瞬時時限動作を可能にする。つまり、送電線の試充電に際して時限協調時間をオフにすることができる。また、この実施の形態によれば、従来技術であれば対向端の送電線保護装置と自端の送電線保護装置とが通信手段を持ち、お互いに情報交換を行うが、この実施の形態では、そのような通信手段を持たず、自端側でのみ対向端の情報を検知することができる。
(実施の形態2)
先の実施の形態1では、相電流検出部C1において電流変化検出および位相変化検出のスタート条件として、保護継電器13Aのリレー要素44SX2の動作を利用したが、この実施の形態では、保護装置が実装しているフェールセーフ要素、リレー要素51D、51DF(事故電流検出)をスタート条件にする。
先の実施の形態1では、相電流検出部C1において電流変化検出および位相変化検出のスタート条件として、保護継電器13Aのリレー要素44SX2の動作を利用したが、この実施の形態では、保護装置が実装しているフェールセーフ要素、リレー要素51D、51DF(事故電流検出)をスタート条件にする。
これにより、各種のスタート条件が利用されるので、例えばリレー要素A1を使用していない事故検出方式に対して、実施の形態1による送電線保護装置を適用することができる。
1、2 送電線
11、21 計器用変圧器
12A、12B、22A、22B 変流器
13A、13B、23A、23B 保護継電器
13A1 入力部
13A2 主保護部
13A3 出力部
13A4 後備保護部
14A、14B、24A、24B 遮断器
11、21 計器用変圧器
12A、12B、22A、22B 変流器
13A、13B、23A、23B 保護継電器
13A1 入力部
13A2 主保護部
13A3 出力部
13A4 後備保護部
14A、14B、24A、24B 遮断器
Claims (3)
- 自端と対向端との間に敷設されている送電線を保護する送電線保護装置において、
対向端側での保護装置による遮断器の動作を検出した場合に電流変化を検出すると、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を動作させる処理手段を備えることを特徴とする送電線保護装置。 - 前記処理手段は、前記対向端側での遮断器の動作前後での電流を調べ、電流の大きさの変化が第1の設定値以上であり、電流の位相が第2の設定値以下であるときに、前記遮断器が動作したと判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送電線保護装置。 - 自端と対向端との間に敷設されている送電線を保護する送電線保護装置において、
自端側の遮断器が切り動作を行っているときに、後備保護の時限協調をオフにして、自端側に設けられている遮断器を、送電線の後備保護をする際に動作させる処理手段を備えることを特徴とする送電線保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010126864A JP2011254626A (ja) | 2010-06-02 | 2010-06-02 | 送電線保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010126864A JP2011254626A (ja) | 2010-06-02 | 2010-06-02 | 送電線保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=45418060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016135088A (ja) * | 2015-01-22 | 2016-07-25 | 中国電力株式会社 | 距離継電装置 |
JP2023521190A (ja) * | 2020-04-16 | 2023-05-23 | ヒタチ・エナジー・スウィツァーランド・アクチェンゲゼルシャフト | 送電システムにおける障害検出 |
-
2010
- 2010-06-02 JP JP2010126864A patent/JP2011254626A/ja active Pending
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