JP2011253468A - 表示装置、表示方法、及び表示プログラム - Google Patents

表示装置、表示方法、及び表示プログラム Download PDF

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直浩 平岩
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Abstract

【課題】表示装置における操作性を向上させることができる、表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供すること。
【解決手段】表示装置1は、情報を表示するモニタ10と、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離、及び当該手指の所定の動作を検出する動作検出部21aと、動作検出部21aにより検出されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離に基づきモニタ10に表示されている情報を変化させ、手指の所定の動作がモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で動作検出部21aにより検出された場合、当該検出後の情報の変化を抑制する、表示制御部21bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置、表示方法、及び表示プログラムに関する。
従来、カーナビゲーションやカーオーディオ等の各種車載機器に使用される表示装置において、これら車載機器に対する操作入力を受け付けるためのタッチパネルが用いられている。このタッチパネルは、各種の表示画面を表示するディスプレイの前面に設けられており、このタッチパネルに設定された操作領域の中で、ディスプレイの表示画面の一部として表示された操作ボタンに対応する操作領域が押圧されることで、操作入力を受け付ける。
このようなタッチパネルを用いた表示装置として、例えば、赤外線センサにより操作者の操作動作が検出されたときに、操作者の指がタッチパネルに近接するほどディスプレイに表示される操作スイッチ表示部の表示形態が大きくなるように変更することで、タッチパネルにおいて操作スイッチ表示部に対応する部分を確実にタッチできるようにした情報表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−103358号公報
しかしながら、上述の如き従来の装置では、操作者が指をタッチパネルに近づけていき、最終的に操作スイッチ表示部に対応する位置でタッチパネルを押圧しなければ操作動作を確定させることはできなかった。すなわち、手指をタッチパネルに触れさせる前の状態で何らかの操作動作を確定させることはできなかったため、操作性にはさらなる向上の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、表示装置における操作性を向上させることができる、表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の表示装置は、情報を表示する表示手段と、前記表示手段の表示面と利用者の手指との距離、及び当該手指の所定の動作を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記距離に基づき前記表示手段に表示されている情報を変化させ、前記手指の所定の動作が前記距離が維持されている状態で前記検出手段により検出された場合、当該検出後の前記情報の変化を抑制する、表示制御手段と、を備える。
また、請求項2に記載の表示装置は、請求項1に記載の表示装置において、前記手指の所定の動作は、前記表示面に略直交する軸回りの所定方向への前記手指の回転である。
また、請求項3に記載の表示装置は、請求項2に記載の表示装置において、前記表示制御手段は、前記検出手段により前記手指の回転が検出された回数、及び/又は回転方向に応じて前記情報の変化の抑制とは異なる処理を行う。
また、請求項4に記載の表示装置は、請求項3に記載の表示装置において、前記表示制御手段は、前記軸回りの所定方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合に当該検出後の前記情報の変化を抑制し、前記所定方向とは逆方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合に前記変化の抑制を解除する。
また、請求項5に記載の表示装置は、請求項3に記載の表示装置において、前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された前記距離の変化に対応して前記表示手段に表示されている情報を変化させ、前記軸回りの所定方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合に当該検出後の前記情報の変化を抑制し、前記所定方向とは逆方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合、前記検出手段により検出された前記距離の変化に対応して前記表示手段に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転する。
また、請求項6に記載の表示装置は、請求項3から5のいずれか一項に記載の表示装置において、前記検出手段は、前記軸回りに前記手指が所定角度回転する毎に、1回の前記手指の所定の動作を検出したものとする。
また、請求項7に記載の表示装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の表示装置において、前記手指の所定の動作は、前記表示面と略平行な面内での前記各手指の平行移動である。
また、請求項8に記載の表示装置は、請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置において、前記表示制御手段は、前記距離が維持されている状態で前記手指の所定の動作が前記検出手段により検出されないまま所定時間経過した場合、当該手指の所定の動作に関する案内を前記表示手段に表示させる。
また、請求項9に記載の表示装置は、請求項1から8のいずれか一項に記載の表示装置において、前記表示手段は、地図を表示し、前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された前記距離に基づき、前記表示手段に表示されている地図の縮尺を変化させ、前記手指の所定の動作が前記検出手段により検出された場合、当該検出時の状態で前記縮尺を固定する。
また、請求項10に記載の表示装置は、請求項1から9のいずれか一項に記載の表示装置において、所定の機能を制御する機能制御手段を備え、前記表示手段は、前記機能制御手段により制御される機能に関する選択項目を表示し、前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された前記距離に基づき、前記表示手段に表示されている前記選択項目を変化させ、前記機能制御手段は、前記手指の所定の動作が前記検出手段により検出された場合、当該検出時に前記表示手段に表示されている前記選択項目に対応する制御を行う。
また、請求項11に記載の表示方法は、情報を表示手段に表示する表示ステップと、前記表示手段の表示面と利用者の手指との距離、及び当該手指の所定の動作を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出された前記距離に基づき前記表示手段に表示されている情報を変化させ、前記手指の所定の動作が前記距離が維持されている状態で前記検出ステップで検出された場合、当該検出後の前記情報の変化を抑制する、表示制御ステップと、を含む。
また、請求項12に記載の表示プログラムは、請求項11に記載の方法をコンピュータに実行させる。
請求項1に記載の表示装置、請求項12に記載の表示方法、及び請求項13に記載の表示プログラムによれば、検出手段により検出された表示手段の表示面と利用者の手指との距離に基づき表示手段に表示されている情報を変化させ、手指の所定の動作が表示手段の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で検出手段により検出された場合、当該検出後の情報の変化を抑制するので、利用者は表示面と手指との距離に応じた直感的且つ容易な動作に基づいて表示手段に表示されている情報を変化させることができると共に、手指の所定の動作をするだけで、表示手段に表示されている情報の変化を抑制することが可能となり、表示装置の操作性が向上する。
また、請求項2に記載の表示装置によれば、手指の所定の動作は、表示手段の表示面に略直交する軸回りの所定方向への手指の回転であるので、利用者は鍵を掛けるが如き直感的且つ容易な動作をするだけで表示手段に表示されている情報の変化を抑制することが可能となり、表示装置の操作性を向上させることができる。
また、請求項3に記載の表示装置によれば、検出手段により手指の回転が検出された回数、及び/又は回転方向に応じて情報の変化の抑制とは異なる処理を行うので、利用者は手指の回転の回数や回転方向を変えるだけで、表示手段に表示されている情報の変化の抑制とは異なる処理についての各種制御を表示装置に行わせることができる。
また、請求項4に記載の表示装置によれば、軸回りの所定方向への手指の回転が検出手段により検出された場合に当該検出後の表示手段に表示されている情報の変化を抑制し、所定方向とは逆方向への手指の回転が検出手段により検出された場合に変化の抑制を解除するので、利用者は鍵の開閉の如き直感的且つ容易な動作をするだけで表示手段に表示されている情報の変化を抑制したり、その抑制を解除することが可能となり、操作性を一層向上させることができる。
また、請求項5に記載の表示装置によれば、所定方向とは逆方向への手指の回転が検出手段により検出された場合、検出手段により検出された表示手段の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して表示手段に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転するので、利用者は鍵の開閉の如き直感的且つ容易な動作をするだけで、表示手段に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転することができ、表示手段の前方で前後方向に手指を往復させることで表示手段に表示されている情報を十分に変化させることが可能となる等、一層柔軟な表示制御が可能となる。
また、請求項6に記載の表示装置によれば、軸回りに手指が所定角度回転する毎に、1回の手指の所定の動作を検出したものとするので、利用者が手指を所望の角度で回転させるだけで、その角度に応じた回数の動作を表示装置に検出させることが可能となり、表示装置の操作性が一層向上する。
また、請求項7に記載の表示装置によれば、手指の所定の動作は、表示手段の表示面と略平行な面内での各手指の平行移動であるので、利用者が表示手段の前で手指を平行移動させるだけで、表示手段に表示されている情報の変化を抑制することが可能となり、表示装置の操作性を向上させることができる。
また、請求項8に記載の表示装置によれば、表示手段の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で手指の所定の動作が検出手段により検出されないまま所定時間経過した場合、当該手指の所定の動作に関する案内を表示手段に表示させるので、表示手段に表示されている情報の変化を抑制するために必要な動作を適切なタイミングで利用者に案内することができ、利便性を一層向上させることができる。
また、請求項9に記載の表示装置によれば、検出手段により検出された表示手段の表示面と利用者の手指との距離に基づき、表示手段に表示されている地図の縮尺を変化させ、手指の所定の動作が検出手段により検出された場合、当該検出時の状態で縮尺を固定するので、利用者は直感的且つ容易な動作に基づいて表示手段に表示されている地図の縮尺を変化させることができると共に、手指の所定の動作をするだけで、表示手段の表示面と利用者の手指との距離に応じた所望の状態で地図の縮尺を固定することが可能となり、地図表示画面に対する操作性を向上させることができる。
また、請求項10に記載の表示装置によれば、表示制御手段は、検出手段により検出された表示手段の表示面と利用者の手指との距離に基づき、表示手段に表示されている選択項目を変化させ、機能制御手段は、手指の所定の動作が検出手段により検出された場合、当該検出時に表示手段に表示されている選択項目に対応する制御を行うので、利用者は表示面と手指との距離に応じた直感的且つ容易な動作に基づいて表示手段に表示されている選択項目を変化させることができると共に、手指の所定の動作をするだけで、表示手段の表示面と利用者の手指との距離に応じた所望の選択項目を選択することが可能となり、各種機器の機能制御に関する操作性を向上させることができる。
実施の形態1に係る表示装置を例示するブロック図である。 モニタの正面図を利用者の手と共に例示する図である。 表示制御処理のフローチャートである。 地図を表示する液晶パネルの斜視図であり、図4(a)は利用者の手指がモニタの表示面に接近した場合を例示する図、図4(b)は利用者の手指がモニタの表示面から離れた場合を例示する図である。 モニタの表示面に略直交する軸回りの手指の回転を示した図である。 モニタの表示面と略平行な面内での各手指の平行移動を示した図である。 手指の所定の動作に関する案内を表示する液晶パネルの斜視図である。 実施の形態2に係る表示制御処理のフローチャートである。 選択項目としてオーディオやエアコン等の機能を選択するための選択ボタンを表示する液晶パネルの斜視図であり、図9(a)は利用者の手指がモニタの表示面に接近した場合を例示する図、図9(b)は利用者の手指がモニタの表示面から離れた場合を例示する図である。 選択項目としてエアコンの設定温度の調整ツマミを表示する液晶パネルの斜視図であり、図10(a)は利用者の手指がモニタの表示面に接近した場合を例示する図、図10(b)は利用者の手指がモニタの表示面から離れた場合を例示する図である。 地図と機能選択画面とを表示する液晶パネルの斜視図であり、図11(a)は利用者の手指がモニタの表示面に接近した場合を例示する図、図11(b)は利用者の手指がモニタの表示面から離れた場合を例示する図である。 図11の例においてさらに選択項目としてエアコンの設定温度を機能選択画面に表示した液晶パネルの斜視図であり、図12(a)は利用者の手指がモニタの表示面に接近した場合を例示する図、図12(b)は利用者の手指がモニタの表示面から離れた場合を例示する図である。 実施の形態3に係る表示制御処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る表示装置、表示方法、及び表示プログラムの各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これらの各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、本発明に係る表示装置、表示方法、及び表示プログラムは、任意の目的に使用することができるが、以下の各実施の形態では、カーナビゲーションシステムに適用した例を示す。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る表示装置について説明する。この実施の形態1は、所定方向への手指の回転が検出された場合に当該検出後の地図縮尺を固定し、所定方向とは逆方向への手指の回転が検出された場合に地図縮尺の固定を解除する形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る表示装置の構成について説明する。図1は実施の形態1に係る表示装置を例示するブロック図である。この図1に示すように、この表示装置1は、モニタ10と表示制御装置20を備えている。
(構成−モニタ)
モニタ10は、情報を表示する表示手段であると共に、利用者からの操作入力を受け付ける入力手段である。図2はモニタ10の正面図を利用者の手と共に例示する図である。このモニタ10は、液晶パネル11、タッチパネル12、及び近接センサ13を備えている。ここで、「利用者」とは、表示装置1を利用する全ての者を含むが、表示装置1がカーナビゲーションシステムに適用されている場合においては、車両の運転者及び同乗者である。以下では、運転者及び同乗者のうち、その時点において表示装置1を操作している者を「利用者」と称する。
(構成−モニタ−液晶パネル)
液晶パネル11は、表示制御装置20の制御に基づいて各種の表示画面を表示する表示手段である。この液晶パネル11としては公知のものを用いることができる。また、表示手段として、液晶パネル11に代えて、例えば有機ELディスプレイの如き任意の方式の表示手段を使用することができる。
(構成−モニタ−タッチパネル)
タッチパネル12は、利用者の指等で押圧されることによって操作入力を受け付ける入力手段である。このタッチパネル12は、透明又は半透明状に形成され、液晶パネル11の前面において当該液晶パネル11の表示面と重なり合うように設けられている。このタッチパネル12としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを使用することができる。
(構成−近接センサ)
近接センサ13は、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離、及び当該手指の所定の動作を検出する検出手段である。ここで、「モニタ10の表示面」とは、例えば液晶パネル11の表面やタッチパネル12の表面、あるいはモニタ10の筐体(図示省略)の表面等を意味する。また、「モニタ10の表示面と利用者の手指との距離」とは、モニタ10の表示面に直交する方向(以下、前後方向)におけるモニタ10の表示面と、最もモニタ10に近い利用者の手指(図2の例では人差し指)との距離を指すものとする。また、「手指の動作」には、任意の軸を中心として手指を回転させる動作、前後方向に手指を移動させる動作、モニタ10の表示面と平行な方向(以下、平行方向)に手指を移動させる動作、上記各動作の任意の動作を組み合わせた動作、及び手指を移動させずに維持する動作等が含まれる。この近接センサ13としては、例えば、赤外線式センサや静電容量式センサを用いることできる。
例えばタッチパネル12が投影型静電容量方式のタッチパネル12である場合、このタッチパネル12を近接センサ13としても用いることができる。この場合、タッチパネル12を構成する各センサ電極の静電容量を検出することにより、各センサ電極から利用者の手指までの距離を算出する。例えば、利用者の手指の形が、図2に示すように人差し指を伸ばす形となっており、各手指のうち人差し指の先端が最もタッチパネル12に接近していることを前提とした場合、各センサ電極から利用者の手指までの距離に違いに基づき、人差し指の位置と、その他の指(親指、中指、薬指、小指)の位置を検出することができる。すなわち、利用者の手指までの距離が最も短いセンサ電極の位置からタッチパネル12の表面と略直交する方向に伸ばした直線上に人差し指が位置しており、相対的に利用者の手指までの距離が長い各センサ電極からタッチパネル12の表面と略直交する方向に伸ばした直線上に他の指が位置していることが検出される。このように検出した各手指の位置に基づき、手指の動作を検出することができる。
あるいは、タッチパネル12と利用者の手指との距離を赤外線式センサや静電容量式センサを用いて検出し、手指の動作についてはカメラ(図示省略)を用いて検出するようにしてもよい。例えば、タッチパネル12を囲むフレームに配置したカメラによってタッチパネル12前方の画像データを取得し、公知の画像認識技術を用いることでその画像データにおける各手指の位置を認識する。これにより、タッチパネル12の前方における手指の動作を検出することができる。
(構成−表示制御装置)
図1に戻り、表示制御装置20は、近接センサ13からの出力に基づいて液晶パネル11を制御する表示制御手段である。この表示制御装置20は、制御部21及びデータ記録部22を備えて構成されている。
(構成−表示制御装置−制御部)
制御部21は、表示制御装置20を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態1に係る表示プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して表示制御装置20にインストールされることで、制御部21の各部を実質的に構成する。
この制御部21は、機能概念的に、動作検出部21a、及び表示制御部21bを備えている。動作検出部21aは、近接センサ13からの出力に基づき、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離、及び当該手指の所定の動作を検出する検出手段である。表示制御部21bは、動作検出部21aにより検出されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離に基づき、液晶パネル11に表示されている情報を変化させ、又は当該変化を抑制する表示制御手段である。これらの制御部21の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−表示制御装置−データ記録部)
データ記録部22は、表示制御装置20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
このデータ記録部22は、地図情報データベース22a(以下、データベースをDBと略記する)を備えている。
地図情報DB22aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、各種施設や地点等を案内するための地点データ(各地点の名称、各地点の位置、各地点の種別等を相互に関連付けた情報を含む)、地形データ、地図を液晶パネル11に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
(処理)
次に、このように構成された表示装置1によって実行される表示制御処理について説明する。図3は表示制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この表示制御処理は、近接センサ13からの出力に基づいて液晶パネル11を制御するための処理であり、例えば、近接センサ13からの出力に基づき変化させる対象となる情報が液晶パネル11に表示されている間、繰り返し実行される。ここで、「近接センサ13からの出力に基づき変化させる対象となる情報」とは、例えば、縮尺変更が可能な地図や、選択肢の変更が可能な各種機能に関する選択項目(例えば、ナビゲーションシステムの地点選択における地点名、ナビゲーションシステムにおける地点検索、経路探索、目的地設定等の各種機能を選択するための選択ボタン、オーディオやエアコン等の車載機器の機能を選択するための選択ボタン、オーディオの音量、エアコンの設定温度等)等を含む。本実施の形態1では、縮尺変更が可能な地図が液晶パネル11に表示されている間に表示制御処理を行う場合を例として説明する。
表示制御処理が開始されると、動作検出部21aは、近接センサ13によって利用者の手指が検出されたか否かを判定する(SA1)。例えば、近接センサ13の検出範囲内(例えば近接センサ13から20cmの範囲内)に手指が入ることで手指の存在が近接センサ13により検出された場合に、利用者の手指が検出されたと判定する。
その結果、利用者の手指が検出されたと判定した場合(SA1、Yes)、動作検出部21aは、近接センサ13からの出力に基づき、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離を検出する(SA2)。この際、動作検出部21aは検出した距離の履歴をDRAM等の記憶手段に記憶する。
続いて動作検出部21aは、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されているか否かを判定する(SA3)。例えば、前回の表示制御処理のSA2においてDRAMに記憶された距離と今回の表示制御処理のSA2において検出された距離との差が所定範囲内(例えば±5mm以内)である場合に、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されていると判定する。また、前回の表示制御処理のSA1において利用者の手指が検出されなかった場合には、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されていないものとする。
その結果、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されていないと判定した場合(SA3、No)、すなわち、利用者の手指が前後方向に移動した場合、表示制御部21bは液晶パネル11に表示されている地図の縮尺が固定された状態か否かを判定する(SA4)。例えば、地図の縮尺が固定された状態か否かを示すフラグを予めDRAMに記憶させておき、このフラグを参照することにより表示制御部21bは地図の縮尺が固定された状態か否かを判定する。その結果、地図の縮尺が固定された状態と判定した場合(SA4、Yes)、表示制御を行うことはできないとし、制御部21は表示制御処理を終了する。一方、地図の縮尺が固定された状態ではない(地図の縮尺を変更可能な状態)と判定した場合(SA4、No)、動作検出部21aは、利用者の手指がモニタ10の表示面に接近したか否かを判定する(SA5)。すなわち、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が縮小したか否かを判定する。
その結果、利用者の手指がモニタ10の表示面に接近したと判定した場合(SA5、Yes)、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている地図の縮尺を拡大させる(SA6)。一方、利用者の手指がモニタ10の表示面に接近していないと判定した場合(SA5、No)、すなわち利用者の手指がモニタ10の表示面から離れた場合、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている地図の縮尺を縮小させる(SA7)。この際、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化量に応じて、地図縮尺の変化率を決定してもよい。例えば、モニタ10の表示面に利用者の手指が大きく接近するほど地図縮尺の拡大率が大きくなるようにし、モニタ10の表示面から利用者の手指が大きく離れるほど地図縮尺の縮小率が大きくなるようにしてもよい。
図4は地図を表示する液晶パネル11の斜視図であり、図4(a)は利用者の手指がモニタ10の表示面に接近した場合を例示する図、図4(b)は利用者の手指がモニタ10の表示面から離れた場合を例示する図である。図4(a)に示すように、利用者の手指がモニタ10の表示面に接近し、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が縮小すると、表示制御部21bは液晶パネル11に表示されている地図の縮尺を拡大する(図4(a)では縮尺目盛11aが「50m」となるように地図の縮尺を拡大)。これにより、液晶パネル11には詳細な地図が表示される。一方、図4(b)に示すように、利用者の手指がモニタ10の表示面から離れ、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が拡大すると、表示制御部21bは液晶パネル11に表示されている地図の縮尺11aを縮小する(図4(b)では縮尺目盛11aが「150m」となるように地図の縮尺を縮小)。これにより、液晶パネル11には、図4(a)の例で表示されていた地図の範囲11b(図4(b)で点線で囲まれた範囲)よりも広域の地図が表示される。図3に戻り、SA6又はSA7の処理の後、制御部21は表示制御処理を終了する。
また、SA3の処理において、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されていると判定した場合(SA3、Yes)、すなわち、利用者の手指が前後方向に移動していない場合、動作検出部21aは、近接センサ13からの出力に基づき、利用者の手指の所定の動作をモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で検出したか否かを判定する(SA8)。
「手指の所定の動作」の具体的な内容は任意で、例えば図5に例示したように、モニタ10の表示面に略直交する軸(図5の一点鎖線)周りの所定方向への手指の回転を「手指の所定の動作」とする。この手指の回転を検出したと判定する基準は任意で、例えば、モニタ10の表示面に略直交する軸回りに手指が所定角度回転する毎に、1回の手指の回転を検出したものとする。具体的には、各回の表示制御処理のSA2においてDRAMに記憶されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離の履歴に基づき、利用者の各手指のうち人差し指の位置に変化がなく、他の手指の位置が人差し指の位置を中心として所定角度(例えば45度、90度、あるいは180度等)回転していることが、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で近接センサ13により検出された場合、動作検出部21aはモニタ10の表示面に略直交する軸周りの手指の回転を検出したと判定する。この場合、例えば手指が45度回転する毎に1回の手指の回転を検出することとし、手指が90度回転していることが検出された場合には、2回の手指の回転を検出したものとする。さらに、動作検出部21aがモニタ10の表示面に略直交する軸周りの手指の回転を検出する度に、当該手指の回転を検出した旨を表すクリック音等をスピーカ(図示省略)から出力させてもよい。
あるいは図6に例示したように、モニタ10の表示面と略平行な面内での各手指の平行移動を「手指の所定の動作」としてもよい。各手指の平行移動を検出したと判定する基準は任意で、例えば図6に示すように、モニタ10の表示面と略平行な面内でモニタ10の上下方向又は左右方向に各手指が平行に移動した場合に、各手指の平行移動として検出する。具体的には、各回の表示制御処理のSA2においてDRAMに記憶されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離の履歴に基づき、利用者の各手指相互間の位置関係が変わらないまま手指が移動していることが、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で近接センサ13により検出された場合、動作検出部21aはモニタ10の表示面と略平行な面内での各手指の平行移動を検出したと判定する。
図3に戻り、SA8において利用者の手指の所定の動作をモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で検出したと判定した場合(SA8、Yes)、動作検出部21aは、検出した動作の種別を判定する(SA9)。ここで「動作の種別」には、液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制するための動作(以下、抑制動作)、及び情報の変化の抑制を解除するための動作(以下、解除動作)が含まれる。「動作の種別」の判定基準は任意で、例えばモニタ10の表示面に略直交する軸周りの手指の回転を「手指の所定の動作」とする場合、図5に示すようにモニタ10に向かって時計回りに手指を回転させる動作を抑制動作、反時計回りに手指を回転させる動作を解除動作として判定する。このようにすることで、鍵の開閉の如き直感的な動作に基づいて、抑制動作や解除動作を検出することが可能となり、操作性を一層向上させることができる。また、モニタ10の表示面と略平行な面内での各手指の平行移動を「手指の所定の動作」とする場合、図6に示すようにモニタ10の左右方向に手指を平行移動させる動作を抑制動作、上下方向に手指を平行移動させる動作を解除動作として判定する。
図3に戻り、SA9において、SA8で検出した動作の種別が抑制動作であると判定した場合(SA9、抑制動作)、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている情報の当該検出後の変化を抑制する(SA10)。すなわち、本実施の形態1の例では、地図の縮尺が固定された状態である旨のフラグをDRAMに記憶させることで、SA8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点の縮尺にて地図の縮尺を固定した状態(地図縮尺の変化を抑制した状態)とする。
一方、SA8で検出した動作の種別が解除動作であると判定した場合(SA9、解除動作)、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている情報の変化の抑制を解除する(SA11)。すなわち、本実施の形態1の例では、地図の縮尺が固定されていない状態である旨のフラグをDRAMに記憶させることで、地図の縮尺を変更可能な状態(地図縮尺の変化の抑制を解除した状態)とする。SA10又はSA11の処理の後、制御部21は表示制御処理を終了する。
また、SA8において利用者の手指の所定の動作をモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で検出しなかったと判定した場合(SA8、No)、表示制御部21bは、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で手指の所定の動作が動作検出部21aにより検出されないまま所定時間経過したか否かを判定する(SA12)。例えば表示制御部21bは、各回の表示制御処理のSA2においてDRAMに記憶されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離の履歴に基づき、利用者の各手指の位置に変化がない状態で所定の待機時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定する。
その結果、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で手指の所定の動作が動作検出部21aにより検出されないまま所定時間経過したと判定した場合(SA12、Yes)、表示制御部21bは、手指の所定の動作に関する案内を液晶パネル11に表示させる(SA13)。例えば、モニタ10の表示面に略直交する軸周りの手指の回転を「手指の所定の動作」とする場合、図7に示すように、モニタ10に向かって時計回りに手指を回転させると地図縮尺が固定され、反時計回りに手指を回転させると地図縮尺の固定が解除される旨の案内を液晶パネル11に表示させる。
図3に戻り、SA13の処理の後、又はSA12でモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で手指の所定の動作が動作検出部21aにより検出されないまま所定時間経過していないと判定した場合(SA12、No)、制御部21は表示制御処理を終了する。
また、近接センサ13の検出範囲内から検出範囲外に利用者の手指が退出したことにより、SA1において、近接センサ13によって利用者の手指が検出されていないと動作検出部21aが判定した場合(SA1、No)、少なくとも利用者には液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制させる意図がないものとし、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている情報の変化の抑制を解除する(SA11)。すなわち、地図の縮尺が固定されていない状態である旨のフラグをDRAMに記憶させることで、地図の縮尺を変更可能な状態(地図縮尺の変化の抑制を解除した状態)とする。ただし、近接センサ13からの出力に基づき変化させる対象となる情報の表示が開始されてから一度も利用者の手指が検出されていない場合は、当然地図の縮尺は固定されていない状態であるので、SA11の処理を省略してもよい。その後、制御部21は表示制御処理を終了する。
(効果)
このように実施の形態1によれば、動作検出部21aにより検出されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離に基づき液晶パネル11に表示されている情報を変化させ、手指の所定の動作がモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で動作検出部21aにより検出された場合、当該検出後の情報の変化を抑制するので、利用者は表示面と手指との距離に応じた直感的且つ容易な動作に基づいて液晶パネル11に表示されている情報を変化させることができると共に、手指の所定の動作をするだけで、液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制することが可能となり、表示装置1の操作性が向上する。
また、手指の所定の動作は、モニタ10の表示面に略直交する軸回りの所定方向への手指の回転であるので、利用者は鍵を掛けるが如き直感的且つ容易な動作をするだけで液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制することが可能となり、表示装置1の操作性を向上させることができる。
また、近接センサ13により手指の回転が検出された回転方向に応じて情報の変化の抑制とは異なる処理を行うので、利用者は手指の回転方向を変えるだけで、液晶パネル11に表示されている情報の変化の抑制とは異なる処理についての各種制御を表示装置1に行わせることができる。
また、軸回りの所定方向への手指の回転が動作検出部21aにより検出された場合に当該検出後の液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制し、所定方向とは逆方向への手指の回転が動作検出部21aにより検出された場合に変化の抑制を解除するので、利用者は鍵の開閉の如き直感的且つ容易な動作をするだけで液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制したり、その抑制を解除することが可能となり、操作性を一層向上させることができる。
また、軸回りに手指が所定角度回転する毎に、1回の手指の所定の動作を検出したものとするので、利用者が手指を所望の角度で回転させるだけで、その角度に応じた回数の動作を表示装置1に検出させることが可能となり、表示装置1の操作性が一層向上する。
また、手指の所定の動作は、モニタ10の表示面と略平行な面内での各手指の平行移動であるので、利用者がモニタ10の前で手指を平行移動させるだけで、液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制することが可能となり、表示装置1の操作性を向上させることができる。
また、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で手指の所定の動作が動作検出部21aにより検出されないまま所定時間経過した場合、当該手指の所定の動作に関する案内を液晶パネル11に表示させるので、液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制するために必要な動作を適切なタイミングで利用者に案内することができ、利便性を一層向上させることができる。
また、動作検出部21aにより検出されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離に基づき、液晶パネル11に表示されている地図の縮尺を変化させ、手指の所定の動作が動作検出部21aにより検出された場合、当該検出時の状態で縮尺を固定するので、利用者は直感的且つ容易な動作に基づいて液晶パネル11に表示されている地図の縮尺を変化させることができると共に、手指の所定の動作をするだけで、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離に応じた所望の状態で地図の縮尺を固定することが可能となり、地図表示画面に対する操作性を向上させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、所定方向とは逆方向への手指の回転が検出された場合、表示手段に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転する形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(処理)
実施の形態2に係る表示装置1によって実行される表示制御処理について説明する。図8は実施の形態2に係る表示制御処理のフローチャートである。なお、SB1からSB4は図3のSA1からSA4と、SB11は図3のSA10と、SB13からSB15は図3のSA11からSA13と同じであるので、説明を省略する。
SB4において、地図の縮尺が固定された状態ではない(地図の縮尺を変更可能な状態)と判定した場合(SB4、No)、表示制御部21bは、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して液晶パネル11に表示されている情報を変化させる際の変化方向を確認する(SB5)。例えば、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が縮小した場合における地図の縮尺の変化方向が拡大又は縮小の何れであるかを示すフラグを予めDRAMに記憶させておき、このフラグを参照することにより表示制御部21bは地図の縮尺の変化方向を確認する。
続いて動作検出部21aは、SB5で特定した変化方向に基づき、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して地図の縮尺を変化させる際の変化方向が、地図縮尺の拡大方向か否かを判定する(SB6)。その結果、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して地図の縮尺を変化させる際の変化方向が、地図縮尺の拡大方向であると判定した場合(SB6、Yes)、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている地図の縮尺を拡大させる(SB7)。一方、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して地図の縮尺を変化させる際の変化方向が、地図縮尺の拡大方向ではない(縮小方向である)と判定した場合(SB6、No)、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている地図の縮尺を縮小させる(SB8)。
SB3の処理において、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されていると判定した場合(SB3、Yes)、すなわち、利用者の手指が前後方向に移動していない場合、動作検出部21aは、近接センサ13からの出力に基づき、モニタ10の表示面に略直交する軸周りの利用者の手指の回転をモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で検出したか否かを判定する(SB9)。
その結果、モニタ10の表示面に略直交する軸周りの利用者の手指の回転をモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されている状態で検出したと判定した場合(SB9、Yes)、動作検出部21aは、検出した動作の種別を判定する(SB10)。ここで「動作の種別」には、液晶パネル11に表示されている情報の変化を抑制するための動作(以下、抑制動作)、及び、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して液晶パネル11に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転するための動作(以下、逆転動作)が含まれる。「動作の種別」の判定基準は任意で、例えばモニタ10に向かって時計回りに手指を回転させる動作を抑制動作、反時計回りに手指を回転させる動作を逆転動作として判定する。
SB10において、SB9で検出した動作の種別が逆転動作であると判定した場合(SB10、逆転動作)、表示制御部21bは、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して液晶パネル11に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転する(SB12)。すなわち、本実施の形態2の例では、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が縮小した場合における地図の縮尺の変化方向が拡大又は縮小の何れであるかを示すフラグの値を、現在DRAMに記憶されている値とは逆の値で上書きする(「拡大」から「縮小」、又は「縮小」から「拡大」)。SB11又はSB12の処理の後、制御部21は表示制御処理を終了する。
このように、モニタ10の表示面に略直交する軸周りの利用者の手指の回転方向に応じて、液晶パネル11に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転することにより、モニタ10の前方で前後方向に手指を往復させることで地図縮尺を連続的に拡大又は縮小させることが可能となる。例えば、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が縮小した場合における地図の縮尺の変化方向が拡大である場合において、まず手指をモニタ10に接近させることで地図の縮尺が拡大する。そして、手指をモニタ10に十分に接近させた後、逆転動作(例えばモニタ10の表示面に略直交する軸周りに手指を反時計回りに回転させる動作)を行う。これにより、液晶パネル11に表示されている情報を変化させる際の変化方向が逆転し、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が拡大した場合における地図の縮尺の変化方向が拡大となる。すなわち、この後、手指をモニタ10から離すことで、地図の縮尺がさらに拡大する。さらに、近接センサ13の検出範囲内で手指をモニタ10から離した後、再び逆転動作を行うことで、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離が縮小した場合における地図の縮尺の変化方向が拡大となる。すなわち、この後、手指をモニタ10に接近させることで、地図の縮尺がさらに拡大する。これにより、手指をモニタ10に接近させ、あるいはモニタ10から離す一方向の動作のみでは液晶パネル11に表示されている情報の変化が不十分な場合であっても、モニタ10の前方で前後方向に手指を往復させることで情報を十分に変化させることが可能となる。
(効果)
このように実施の形態2によれば、所定方向とは逆方向への手指の回転が動作検出部21aにより検出された場合、動作検出部21aにより検出されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して液晶パネル11に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転するので、利用者は鍵の開閉の如き直感的且つ容易な動作をするだけで、液晶パネル11に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転することができ、モニタ10の前方で前後方向に手指を往復させることで液晶パネル11に表示されている情報を十分に変化させることが可能となる等、一層柔軟な表示制御が可能となる。
〔実施の形態3〕
最後に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、手指の所定の動作が検出された場合、当該検出時に表示手段に表示されている機能制御手段により制御される機能に関する選択項目に対応する制御を行う形態である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態3に係る表示装置1の構成について説明する。なお、実施の形態3に係る表示装置1の構成は制御部21を除いて実施の形態1と同様であるので、ブロック図の図示を省略する。
(構成−表示制御装置−制御部)
実施の形態3に係る制御部21は、動作検出部21a及び表示制御部21bに加えて、機能制御部を備えている。この機能制御部は、所定の機能を制御する機能制御手段である。ここで「所定の機能」の具体的な内容は任意で、例えば、各種車載機器(例えばカーナビゲーションシステム、AV機器、エアコン等)の機能を含む。
(処理)
次に、実施の形態3に係る表示装置1によって実行される表示制御処理について説明する。図13は実施の形態3に係る表示制御処理のフローチャートである。なお、SC1からSC3は図3のSA1からSA3と、SC5はSA5と、SC8及びSC9はSA8及びSA9と、SC12及びSC13はSA12及びSA13と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態3では、選択肢の変更が可能な各種機能に関する選択項目(例えば、オーディオやエアコン等の機能を選択するための選択ボタン、オーディオの音量、エアコンの設定温度等)が液晶パネル11に表示されている間に表示制御処理を行う場合を例として説明する。図9は選択項目としてオーディオやエアコン等の機能を選択するための選択ボタンを表示する液晶パネル11の斜視図であり、図9(a)は利用者の手指がモニタ10の表示面に接近した場合を例示する図、図9(b)は利用者の手指がモニタ10の表示面から離れた場合を例示する図である。また、図10は選択項目としてエアコンの設定温度の調整ツマミを表示する液晶パネル11の斜視図であり、図10(a)は利用者の手指がモニタ10の表示面に接近した場合を例示する図、図10(b)は利用者の手指がモニタ10の表示面から離れた場合を例示する図である。また、図11は地図と機能選択画面とを表示する液晶パネル11の斜視図であり、図11(a)は利用者の手指がモニタ10の表示面に接近した場合を例示する図、図11(b)は利用者の手指がモニタ10の表示面から離れた場合を例示する図である。また、図12は図11の例においてさらに選択項目としてエアコンの設定温度を機能選択画面に表示した液晶パネル11の斜視図であり、図12(a)は利用者の手指がモニタ10の表示面に接近した場合を例示する図、図12(b)は利用者の手指がモニタ10の表示面から離れた場合を例示する図である。なお、図11及び図12については、地図の縮尺が固定されている場合を例として説明する。
図13のSC3でモニタ10の表示面と利用者の手指との距離が維持されていないと判定した場合(SC3、No)、すなわち、利用者の手指が前後方向に移動した場合、表示制御部21bは液晶パネル11に表示されている選択項目が固定された状態か否かを判定する(SC4)。図9や図11の例では、オーディオやエアコン等の機能を選択するための選択ボタン11cの選択先が固定された状態か否かを判定する。ここで、「選択ボタン11cの選択先が固定された状態」とは、例えば選択先として固定されている選択ボタン11cに対応する機能が利用されている状態を意味する。また、図10の例では、エアコンの設定温度の調整ツマミ11dが固定された状態か否かを判定する。ここで、「エアコンの設定温度の調整ツマミ11dが固定された状態」とは、例えばエアコンの設定温度が固定されている状態を意味する。また、図12の例では、エアコンの設定温度が固定されている状態か否かを判定する。
図13のSC5で、利用者の手指がモニタ10の表示面に接近したと判定した場合(SC5、Yes)、表示制御部21bは、利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて、液晶パネル11に表示されている選択項目を他の選択項目と識別可能な態様で所定の方向に変化させる(SC6)。例えば、図9(a)に示すように、液晶パネル11の表示画面手前の選択ボタン11cから表示画面奥の選択ボタン11cに向かって、利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて選択先を順次変更していく(図9(a)は選択ボタン11c「ワンセグ」が選択され、他の選択ボタン11cよりも画面上側に飛び出した状態を示す)。また、図10(a)の例では、エアコンの設定温度の調整ツマミ11dを、利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて「低」から「高」に向かって(図10(a)では液晶パネル11の表示画面手前から表示画面奥に向かって)移動させる。また、図11(a)の例では、液晶パネル11下部における機能選択画面11eの左側に表示された選択ボタン11c上の機能名を利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて所定の順序で順次変更していく(図11(a)は「ワンセグ」が選択された状態を示す)。また、図12(a)の例では、機能選択画面11eの右側に表示されたエアコンの設定温度を利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて上昇させる(図12(a)は「26℃」が設定された状態を示す)。
一方、利用者の手指がモニタ10の表示面に接近していないと判定した場合(SC5、No)、すなわち利用者の手指がモニタ10の表示面から離れた場合、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている選択項目を、利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じてSC6の所定の方向とは逆方向に変化させる(SC7)。例えば、図9(b)に示すように、液晶パネル11の表示画面奥の選択ボタン11cから表示画面手前の選択ボタン11cに向かって、利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて選択先を順次変更していく(図9(b)は選択ボタン11c「エアコン」が選択され、他の選択ボタン11cよりも画面上側に飛び出した状態を示す)。また、図10(b)の例では、エアコンの設定温度の調整ツマミ11dを、利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて「高」から「低」に向かって(図10(b)では液晶パネル11の表示画面奥から表示画面手前に向かって)移動させる。また、図11(b)の例では、機能選択画面11eの左側に表示された選択ボタン11c上の機能名を、利用者の手指がモニタ10の表示面に接近した場合とは逆の順序で利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて順次変更していく(図11(b)は「エアコン」が選択された状態を示す)。また、図12(b)の例では、機能選択画面11eの右側に表示されたエアコンの設定温度を利用者の手指とモニタ10の表示面との距離に応じて下降させる(図12(b)は「18℃」が設定された状態を示す)。
図13に戻り、SC9において、SC8で検出した動作の種別が抑制動作であると判定した場合(SC9、抑制動作)、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている情報の当該検出後の変化を抑制すると共に、機能制御部は、液晶パネル11に表示されている選択項目に対応する制御を行う(SC10)。例えば、図9(a)に示すように、SC8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点で選択ボタン11c「ワンセグ」が選択されていた場合、機能制御部は地上デジタル放送の受像機(図示省略)を制御し、テレビ番組の受信や表示出力等を行わせる。また、図9(b)のように、SC8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点で選択ボタン11c「エアコン」が選択されていた場合、機能制御部は当該選択された選択ボタン11cに関連する機能として、例えばエアコンの設定温度の調整ツマミを液晶パネル11に表示させると共に、エアコンの設定温度を変更可能な状態とする(図10に示した状態とする)。また、図10(a)の例では、SC8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点でエアコンの設定温度の調整ツマミ11dが「設定温度26℃」となるように位置されていた場合、機能制御部は設定温度が26℃となるようにエアコンの制御を行う。また、図11(a)の例では、SC8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点で選択ボタン11c「エアコン」が選択されていた場合、機能制御部は当該選択された選択ボタン11cに関連する機能として、例えばエアコンの設定温度を機能選択画面11eの右側に表示させると共に、エアコンの設定温度を変更可能な状態とする(図12に示した状態とする)。また、図12(a)の例では、SC8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点でエアコンの設定温度が「26℃」とされていた場合、機能制御部は設定温度が26℃となるようにエアコンの制御を行う。また、図11の例で、SC8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点で選択ボタン11c「CD」が選択されていた場合、機能制御部は当該選択された選択ボタン11cに関連する機能として、例えばオーディオの音量を機能選択画面11eの右側に表示させると共に、オーディオの音量を変更可能な状態とする。この場合において、SC8で利用者の手指の所定の動作を検出した時点でオーディオの音量が所定の値に設定されていた場合、機能制御部はその設定値となるように音量の制御を行う。また、表示制御部21bは、SC8において利用者の手指の所定の動作を検出した時点で選択されていた項目にて選択項目が固定されている状態である旨のフラグをDRAMに記憶させる。
図13に戻り、SC9において、SC8で検出した動作の種別が解除動作であると判定した場合(SC9、解除動作)、表示制御部21bは、液晶パネル11に表示されている情報の変化の抑制を解除する(SC11)。すなわち、本実施の形態3の例では、液晶パネル11に表示されている選択項目が固定されていない状態である旨のフラグをDRAMに記憶させる。SC10又はSC11の処理の後、制御部21は表示制御処理を終了する。
(効果)
このように実施の形態3によれば、表示制御部21bは、動作検出部21aにより検出されたモニタ10の表示面と利用者の手指との距離に基づき、液晶パネル11に表示されている選択項目を変化させ、機能制御部は、手指の所定の動作が動作検出部21aにより検出された場合、当該検出時に液晶パネル11に表示されている選択項目に対応する制御を行うので、利用者は表示面と手指との距離に応じた直感的且つ容易な動作に基づいて液晶パネル11に表示されている選択項目を変化させることができると共に、手指の所定の動作をするだけで、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離に応じた所望の選択項目の選択が可能となり、各種機器の機能制御に関する操作性を向上させることができる。
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
(各実施の形態の相互の関係について)
上記説明した各実施の形態は、任意の組み合わせで相互に組み合わせることができる。例えば、実施の形態2と実施の形態3とを組み合わせてもよい。この場合、図8のSB10において、SB9で検出した動作の種別が逆転動作であると判定した場合(SB10、逆転動作)、表示制御部21bは、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離の変化に対応して液晶パネル11に表示されている選択ボタン11cや調整ツマミ11d等を変化させる際の変化方向を逆転する。これにより、手指をモニタ10に接近させ、あるいはモニタ10から離す一方向の動作のみでは液晶パネル11に表示されている選択ボタン11cや調整ツマミ11d等を十分に変化させられない場合であっても、モニタ10の前方で前後方向に手指を往復させることで十分に変化させることが可能となる。
(表示制御処理について)
上述の各実施の形態では、モニタ10の表示面に略直交する軸回りに手指が所定角度回転する毎に、手指の回転として検出し、その回転方向に応じて動作の種別を判定する例を説明したが、手指の回転が検出された回数に応じて動作の種別を判定し、情報の変化の抑制とは異なる処理を行うこととしてもよい。例えば、図3のSA8で利用者の手指の所定の動作を検出したか否かを判定する際、動作検出部21aは、モニタ10の表示面に略直交する軸回りに手指が45度回転する毎に手指の回転として検出することとする。すなわち、一連の手指の回転動作において、モニタ10の表示面に略直交する軸回りに手指が90度回転した場合には、手指の回転を2回検出したものとし、手指が180度回転した場合には、手指の回転を4回検出したものとする。また、図3のSA9で、SA8で検出した動作の種別を判定する際には、動作検出部21aは、例えば手指の回転を1回検出した場合には動作の種別が「抑制動作」であると判定し、手指の回転を2回検出した場合には動作の種別が「解除動作」であると判定する。
さらに、手指の回転が検出された回数、及び回転方向に応じて動作の種別を判定し、情報の変化の抑制とは異なる処理を行うこととしてもよい。例えば、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせて、「抑制動作」、「解除動作」、及び「逆転動作」を判定するようにしてもよい。この場合、検出した手指の所定の動作の種別を判定する際に、動作検出部21aは、例えばモニタ10に向かって時計回りに手指を回転させる動作を1回検出した場合には抑制動作、反時計回りに手指を回転させる動作を1回検出した場合には解除動作、時計回り手指を回転させる動作を2回検出した場合には逆転動作として判定する。このように、近接センサ13により手指の回転が検出された回数、及び/又は回転方向に応じて情報の変化の抑制とは異なる処理を行うことで、利用者は手指の回転の回数や回転方向を変えるだけで、液晶パネル11に表示されている情報の変化の抑制とは異なる処理についての各種制御を表示装置に行わせることができる。
さらに、モニタ10の表示面に略直交する軸回りの手指の回転、及びモニタ10の表示面と略平行な面内での各手指の平行移動の各動作が検出された回数や各動作の方向に応じて動作の種別を判定し、異なる処理を行うこととしてもよい。例えば、例えばモニタ10に向かって時計回りに手指を回転させる動作を1回検出した場合には抑制動作、反時計回りに手指を回転させる動作を1回検出した場合には解除動作、時計回り手指を回転させる動作を2回検出した場合には逆転動作として判定すると共に、モニタ10の表示面と略平行な面内での手指を平行移動させる動作を検出した場合には、液晶パネル11に表示されている情報を手指の移動に応じてスクロールさせるスクロール動作として判定してもよい。
また、上述の実施の形態3では、図11及び図12において液晶パネル11に表示されている地図の縮尺が固定されている場合を例として説明したが、地図の縮尺を変化可能としてもよい。例えば、近接センサ13を用いてモニタ10の表示面に対する利用者の手指の位置(前後方向及び平行方向の位置)を特定する。その結果、液晶パネル11に表示されている地図に対応する範囲(例えば、液晶パネル11において地図が表示されている領域の前方の範囲)に利用者の手指が位置している場合には、実施の形態1と同様に、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離に応じて地図の縮尺を変化させる。また、液晶パネル11に表示されている機能選択画面11eに対応する範囲(例えば、液晶パネル11において機能選択画面11eが表示されている領域の前方の範囲)に利用者の手指が位置している場合には、実施の形態3で説明したように、モニタ10の表示面と利用者の手指との距離に応じて選択ボタン11cやエアコンの設定温度等を変化させる。
1 表示装置
10 モニタ
11 液晶パネル
11a 縮尺目盛
11b 図4(a)の例で表示されていた地図の範囲
11c 選択ボタン
11d 調整ツマミ
11e 機能選択画面
12 タッチパネル
13 近接センサ
20 表示制御装置
21 制御部
21a 動作検出部
21b 表示制御部
22 データ記録部
22a 地図情報DB

Claims (12)

  1. 情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段の表示面と利用者の手指との距離、及び当該手指の所定の動作を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記距離に基づき前記表示手段に表示されている情報を変化させ、前記手指の所定の動作が前記距離が維持されている状態で前記検出手段により検出された場合、当該検出後の前記情報の変化を抑制する、表示制御手段と、
    を備える表示装置。
  2. 前記手指の所定の動作は、前記表示面に略直交する軸回りの所定方向への前記手指の回転である、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記検出手段により前記手指の回転が検出された回数、及び/又は回転方向に応じて前記情報の変化の抑制とは異なる処理を行う、
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記軸回りの所定方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合に当該検出後の前記情報の変化を抑制し、前記所定方向とは逆方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合に前記変化の抑制を解除する、
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された前記距離の変化に対応して前記表示手段に表示されている情報を変化させ、前記軸回りの所定方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合に当該検出後の前記情報の変化を抑制し、前記所定方向とは逆方向への前記手指の回転が前記検出手段により検出された場合、前記検出手段により検出された前記距離の変化に対応して前記表示手段に表示されている情報を変化させる際の変化方向を逆転する、
    請求項3に記載の表示装置。
  6. 前記検出手段は、前記軸回りに前記手指が所定角度回転する毎に、1回の前記手指の所定の動作を検出したものとする、
    請求項3から5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記手指の所定の動作は、前記表示面と略平行な面内での前記各手指の平行移動である、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記距離が維持されている状態で前記手指の所定の動作が前記検出手段により検出されないまま所定時間経過した場合、当該手指の所定の動作に関する案内を前記表示手段に表示させる、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 前記表示手段は、地図を表示し、
    前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された前記距離に基づき、前記表示手段に表示されている地図の縮尺を変化させ、前記手指の所定の動作が前記検出手段により検出された場合、当該検出時の状態で前記縮尺を固定する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の表示装置。
  10. 所定の機能を制御する機能制御手段を備え、
    前記表示手段は、前記機能制御手段により制御される機能に関する選択項目を表示し、
    前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された前記距離に基づき、前記表示手段に表示されている前記選択項目を変化させ、
    前記機能制御手段は、前記手指の所定の動作が前記検出手段により検出された場合、当該検出時に前記表示手段に表示されている前記選択項目に対応する制御を行う、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 情報を表示手段に表示する表示ステップと、
    前記表示手段の表示面と利用者の手指との距離、及び当該手指の所定の動作を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された前記距離に基づき前記表示手段に表示されている情報を変化させ、前記手指の所定の動作が前記距離が維持されている状態で前記検出ステップで検出された場合、当該検出後の前記情報の変化を抑制する、表示制御ステップと、
    を含む表示方法。
  12. 請求項11に記載の方法をコンピュータに実行させる表示プログラム。
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