JP2011251591A - ドアガーニッシュ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、車両の美観のさらなる向上を図ることが可能なドアガーニッシュを提供することを目的とする。
【解決手段】車両102のドア104の下端において車両102の前後方向にわたって設置されるドアガーニッシュ100であって、ドア104に取り付けられるロアガーニッシュ114、130と、ロアガーニッシュとの間に間隙を形成するようにロアガーニッシュに重ねて取り付けられるアッパガーニッシュ116、132と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に車体の側面に取り付けられるドアの下端において、車両の前後方向にわたって設置されるドアガーニッシュに関するものである。
近年の自動車の多くは、ドアの下端にドアガーニッシュ(モールディングとも称される)を備えている。ドアガーニッシュは、ドアの下端にその車両の前後方向にわたって設置される長尺かつ薄い板状の部材である。ドアガーニッシュは、合成樹脂や金属等によって成形されていて、主にクリップやボルト、および両面テープ等を使用してドアに固定される。ドアガーニッシュは、特にサイドドアにおいて広く使用されていて、車両の美観を向上させ、またドアを泥はね等から保護している。
現在普及しているドアガーニッシュには、外観が1つの部品(1ピース)だけで構成されているものや、複数の部品(例えば2ピース)で構成されているものが存在する。例えば、特許文献1には、上端にクリップ係止用モールを備えた2ピースのサイドプロテクタモールが開示されている。特許文献1では、サイドプロテクタモールの上端の段差部にクリップが挿入されていて、このクリップによりサイドプロテクタモールをドアアウタパネルへ取り付けている。そして、クリップ係止用モールが段差部を覆うように取り付けられ、このクリップ係止用モールによってクリップを係止している。
実登第2518718号公報
特許文献1のサイドプロテクタモールの全体の外観は、サイドプロテクタモールとクリップ係止用モールとの2つの異なる部材によって構成されている。この構成であれば、美観の向上にも資すると思われる。しかし、特許文献1では、クリップ係止用モールを、その背面がサイドプロテクタモールの段差部に接するようにしてサイドプロテクタモールに取り付けている。そのため、クリップ係止用モールをサイドプロテクタモールへ正確に取り付けるためには、クリップ係止用モールの背面およびサイドプロテクタモールの段差部に平面を精度良く成形する必要がある。換言すると、上記の背面および段差部に平面を精度良く成形しなければ、サイドプロテクタモールの全体、ひいては車両の美観は容易に損なわれてしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、簡易な構成で、車両の美観のさらなる向上を図ることが可能なドアガーニッシュを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるドアガーニッシュの代表的な構成は、車両のドアの下端において車両の前後方向にわたって設置されるドアガーニッシュであって、ドアに取り付けられるロアガーニッシュと、ロアガーニッシュとの間に間隙を形成するようにロアガーニッシュに重ねて取り付けられるアッパガーニッシュと、を備えることを特徴とする。
上記の構成では、ロアガーニッシュとアッパガーニッシュとの間に間隙が形成される。この間隙により、アッパガーニッシュは、取付けに必要な最低限の領域でしかロアガーニッシュと接触しなくなる。このようにアッパガーニッシュおよびロアガーニッシュの互いに対向するそれぞれの面は、全面にわたって接触しないため、互いに接触する限られた領域以外の成形精度を高める必要がなくなる。換言すると、上記の間隙により、アッパガーニッシュおよびロアガーニッシュの成形精度が車両の美観に与える影響を低減することができる。
ロアガーニッシュのうち、アッパガーニッシュが重ねられる領域は、それ以外の意匠面と異なり、外部から視認できない。そのため、かかる領域は本来、美観の観点からは高い精度で成形する必要がない。従来は、かかる領域がアッパガーニッシュと全面にわたって接触するというだけの理由で、同領域を高い精度で成形していた。しかし本発明では、上記間隙を設けることで、外部から視認不能な領域の成形精度を高める必要をなくした。このように本発明によれば、ロアガーニッシュは、意匠面を除くと、アッパガーニッシュと接触する必要最小限の箇所しか成形精度を必要としない。すなわち成形が簡単なロアガーニッシュを用いて車両の美観向上を図ることが可能になる。
上記のロアガーニッシュは弾性を有し、ドアに向かって突出する差込部と、差込部の先端に設けられた楔形の先端部とを有し、先端部はその外面をドアの開口の縁部に当接させロアガーニッシュを弾性変形させながら開口に押し込まれ、ロアガーニッシュの付勢力によって開口内に固定されるとよい。
通常のドアガーニッシュは、クリップやボルト、および両面テープを使用して固定される。しかし、クリップやボルトは構造的な固定強度が高いものの、ドアに相応の厚みがなければ使用できない。また、両面テープは、ドアに厚みを求めることなくその表面へドアガーニッシュを貼付固定できるものの、その粘着力だけではドアガーニッシュを支えるための固定強度を確保できないおそれがある。しかし、上記の差込部によれば、ドアにおける厚みの薄い箇所であっても、クリップやボルトによることなく、また両面テープよりも高い固定強度でドアガーニッシュの固定を行うことが可能となる。
また、上記の差込部によれば、ドアの開口へ差し込むだけの簡易な作業でドアガーニッシュが固定できる。さらに、差込部の使用にともない、クリップやボルトの使用数を減らすことができる。これらのように、上記の構成によれば、ドアガーニッシュのドアへの取付工程の簡易化、およびコスト低下を図ることが可能になる。
上記の先端部は肉抜部を有するとよい。これにより、先端部の成形に必要となる材料の量を低減させ、かつ先端部の重量を減少させることが可能になる。
上記のロアガーニッシュは、差込部の設置位置の近傍に、間隙内をアッパガーニッシュに向かって突出する突出部を有し、アッパガーニッシュがドアへ向かって押圧されることで突出部がアッパガーニッシュに押され差込部がドアへ押し込まれると接触するとよい。
上記の突出部によれば、間隙を設けたにも拘らず、アッパガーニッシュを押圧することで、その下のロアガーニッシュも容易に押圧することが可能になる。すなわち、間隙を設けたことでアッパガーニッシュからロアガーニッシュへただちに力が伝わりにくくなっている問題が、突出部によって解消される。そして、突出部を差込部の設置位置の近傍に設けることで、差込部を押圧して撓ませ、これをドアへ押し込ませることが可能になる。したがって、ドアガーニッシュのドアへの取付けは容易に行うことが可能である。
上記の突出部は、差込部に近接した第1突出部と、差込部から離間した第2突出部とを含み、第1突出部はドアへ向かって押圧されたアッパガーニッシュと最初に接触し、第2突出部は、第1突出部がアッパガーニッシュに接触してロアガーニッシュが少なくとも第1突出部と第2突出部との間で弾性変形を起こした後にアッパガーニッシュと接触するとよい。
上記構成によれば、ロアガーニッシュは第1突出部と第2突出部との間で陥没した肉薄の形状となっているため、ここで弾性変形しやすくなっている。アッパガーニッシュによって押圧されるとこの弾性変形が生じ、差込部をさらに撓ませることが可能である。したがって、差込部をドアにさらに円滑に差し込むことが可能となる。
上記のロアガーニッシュは、差込部の設置位置の周辺を切り欠いて形成された切欠部を有するとよい。この切欠部を設けることで、差込部はロアガーニッシュに対してさらに撓みやすくなる。したがって、差込部がドアの開口へ差し込ませやすくなる。
上記のロアガーニッシュは、車両の前後方向の端部近傍の孔と、孔から端部に向かってロアガーニッシュを欠損させた欠損部とを有し、アッパガーニッシュは、アッパガーニッシュからロアガーニッシュへ向かって略L字状に突出してロアガーニッシュの孔および欠損部に差込み可能な取付部を有するとよい。
上記構成により、アッパガーニッシュの車両の前後方向の端部におけるロアガーニッシュへの取付強度を向上させることが可能となる。通常、ドアガーニッシュが設置されるドアは、車外側に向かって凸になだらかに湾曲している。そのため、長尺なドアガーニッシュは、特にその端部においてドアから解離しやすい傾向にある。クリップやボルト等、および前述の差込部が使用されるロアガーニッシュであれば、端部の近傍にそれらを使用してドアからの解離を防ぐことが可能である。しかし、アッパガーニッシュを、その端部にクリップやボルト等を使用してロアガーニッシュに取り付けることは難しい。そこで、上記の構成では、孔や切欠部、および取付部により、アッパガーニッシュの端部がロアガーニッシュから解離することを防止している。
上記のロアガーニッシュは、アッパガーニッシュが重なる領域を肉抜きした複数の肉抜孔を有するとよい。これにより、ロアガーニッシュの成形に必要となる材料の量を低減させ、かつロアガーニッシュの重量を減少させることが可能となる。
上記のロアガーニッシュにおける車両の前後方向の後端は、ドアにボルト締結によって取り付けられるとよい。これによれば、ドアの開閉時に特に衝撃を受けやすい後端においてボルトを使用することで、衝撃に耐え得る十分な取付強度を確保することが可能となる。
本発明によれば、簡易な構成で、車両の美観のさらなる向上を図ることが可能なドアガーニッシュを提供することが可能となる。
本実施形態にかかるドアガーニッシュを備えた車両を示す図である。 図1のフロントドアガーニッシュの分解図である。 図1のリアドアガーニッシュの分解図である。 図1のフロントドアガーニッシュの断面図である。 図1のフロントドアガーニッシュの背面側を示す図である。 図1のリアドアガーニッシュの背面側を示す図である。 図5のロアガーニッシュをフロントドアへ取り付けた図である。 図2の差込部を各方向から示す図である。 アウタパネルへ差し込まれる差込部を示す図である。 図1の車両およびドアガーニッシュの断面図である。 図1のフロントドアガーニッシュの端部を各方向から示す図である。 図1のリアドアガーニッシュの端部を各方向から示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(ドアガーニッシュ)
図1は本実施形態にかかるドアガーニッシュ100を備えた車両102を示す図である。図1は、車両102の右側面を示している。以下では車両102の右側面において実施されるドアガーニッシュ100を説明する。なお、左側面において実施される不図示のドアガーニッシュは、ドアガーニッシュ100と同様かつ左右対称な構成であって、ドアガーニッシュ100と同一の効果を有する。
図1に示すように、ドアガーニッシュ100は、ドア104(フロントドア106およびリアドア108)の下端において、車両102の前後方向にわたって設置される。ドアガーニッシュ100は、樹脂製であって、長尺かつ薄い板状に成形されている。ドアガーニッシュ100は、車両102の美観を向上させる装飾品として、またドア104を泥はね等から保護する保護材として機能する。ドアガーニッシュ100は、フロントドア106に設置されるフロントドアガーニッシュ110と、リアドア108に設置されるリアドアガーニッシュ112とから構成されている。
図2は、図1のフロントドアガーニッシュ110の分解図である。図2に示すように、フロントドアガーニッシュ110はいわゆる2ピースのドアガーニッシュである。フロントドアガーニッシュ110は、フロントドア106(図1参照)に直接取り付けられるロアガーニッシュ114と、ロアガーニッシュ114に重ねて取り付けられるアッパガーニッシュ116との2つの部材で構成されている。
フロントドアガーニッシュ110の外観は、ロアガーニッシュ114の意匠面118と、アッパガーニッシュ116の意匠面120とによって構成される。意匠面118、120には、美観性を向上させるために塗装や皮膜処理、およびシボ加工等の表面加工が施される。
図2に示すロアガーニッシュ114の車外側の面には、意匠面118のほかに、アッパガーニッシュ116に覆われる遮蔽面122が形成されている。遮蔽面122は、アッパガーニッシュ116に覆われるため、外部に露出しない。遮蔽面122には、クリップ孔124およびボルト孔126が設けられる。これら、クリップ孔124およびボルト孔126には、車両102へ固定するためのクリップ170およびボルト176が挿入される。遮蔽面122には、肉抜きすることで複数の肉抜孔128が設けられる。肉抜孔128を設けることで、ロアガーニッシュ114の成形に必要となる材料の量を低減させ、かつロアガーニッシュ114の重量を減少させることが可能となる。
アッパガーニッシュ116は、ロアガーニッシュ114の遮蔽面122に重ねて取り付けられる。アッパガーニッシュ116のロアガーニッシュ114への取付けには主に両面テープ146(図4参照)が使用される。両面テープ146は、遮蔽面122の上縁近傍にその長手方向のほぼ全域にわたって貼り付けられる。
図3は、図1のリアドアガーニッシュ112の分解図である。図3に示すように、リアドアガーニッシュ112もフロントドアガーニッシュ110と同様に、2ピースのドアガーニッシュである。リアドアガーニッシュ112は、リアドア108(図1参照)に直接取り付けられるロアガーニッシュ130と、ロアガーニッシュ130に重ねて取り付けられるアッパガーニッシュ132との2つの部材により構成されている。
リアドアガーニッシュ112の外観は、ロアガーニッシュ130の意匠面134と、アッパガーニッシュ132の意匠面136とによって構成される。これら意匠面134、136にも、図2の意匠面118、120と同様に表面加工が施される。
リアドアガーニッシュ112のロアガーニッシュ130にも、図2のロアガーニッシュ130と同様に、遮蔽面138が形成されている。遮蔽面138は、アッパガーニッシュ132に覆われるために外部に露出しない。遮蔽面138にはクリップ孔140、ボルト孔142および肉抜孔144が設けられる。
アッパガーニッシュ132は、ロアガーニッシュ130の遮蔽面138に重ねて取り付けられる。アッパガーニッシュ132のロアガーニッシュ130への取付けには主に、両面テープ(図示省略)が使用される。両面テープは、遮蔽面138の上縁近傍にその長手方向のほぼ全域にわたって貼り付けられる。
上述したように、図2のロアガーニッシュ114の遮蔽面122、および図3のロアガーニッシュ130の遮蔽面138は、クリップ孔等を設けて樹脂成形されるため、成形時にへこみや窪みなどのいわゆるヒケが生じやすい。しかし、遮蔽面122および遮蔽面138は、アッパガーニッシュ116、132がそれぞれ重ねられる領域であるため、外部から視認できなくなる。
(アッパガーニッシュの形状)
図4は、図1のフロントドアガーニッシュ110のA−A断面図である。以下、図4のフロントドアガーニッシュ110を参照し、図2のアッパガーニッシュ116、および図3のアッパガーニッシュ132に共通する形状について説明する。
図4(a)に示すように、アッパガーニッシュ116はロアガーニッシュ114に重ねて取り付けられる。アッパガーニッシュ116の上縁近傍は、アッパガーニッシュ116をロアガーニッシュ114へ取り付けるための両面テープ146に貼り付けられる。
図4(b)は、図4(a)の拡大図である。図4(b)は図4(a)の領域Eを拡大している。図4(b)に示すように、アッパガーニッシュ116の両面テープ146が貼り付く部位の下方には段差148が設けられている。段差148によって、アッパガーニッシュ116のロアガーニッシュ114に対向する面は、ロアガーニッシュ114の遮蔽面122から離間している。これにより、アッパガーニッシュ116とロアガーニッシュ114との間には間隙Sが形成される。
本実施形態にかかるドアガーニッシュ100(フロントドアガーニッシュ110およびリアドアガーニッシュ112(図1参照))では、上記の間隙(例えば図4(b)の間隙S)により、アッパガーニッシュ116、132(図2および図3参照)は、取付けに必要な最低限の領域でしかロアガーニッシュ114、130と接触しなくなる。このように、アッパガーニッシュ116、132およびロアガーニッシュ114、130の互いに対向するそれぞれの面(例えば遮蔽面122)は、全面にわたって接触しないため、互いに接触する限られた領域以外の成形精度を高める必要がなくなる。換言すると、上記の間隙Sにより、アッパガーニッシュ116、132およびロアガーニッシュ114、130の成形精度が車両102の美観に与える影響を低減することができる。
図4(b)に示すロアガーニッシュ114のうち、アッパガーニッシュ116が重ねられる領域(遮蔽面122)は、それ以外の意匠面118(図4(a)参照)と異なり、外部から視認できない。そのため、遮蔽面122は本来、美観の観点からは高い精度で成形する必要がない。しかし従来は、アッパガーニッシュが重ねられる領域であっても、その領域がアッパガーニッシュと全面にわたって接触するというだけの理由で高い精度で成形していた。そこで、本実施形態では、間隙Sを設けることで、外部から視認不能な遮蔽面122の成形精度を高める必要をなくした。このように本実施形態によれば、ロアガーニッシュ114は、意匠面118を除くと、アッパガーニッシュ116と接触する必要最小限の箇所しか成形精度を必要としない。すなわち成形が簡単なロアガーニッシュ114を用いて車両の美観向上を図ることが可能になる。
なお、上記の間隙Sは、アッパガーニッシュ116を遮蔽面122に取り付けるために必要な領域以外に形成される。取付けに必要な領域とは、例えば、両面テープ146を介してアッパガーニッシュ116とロアガーニッシュ114とが接触する箇所や、アッパガーニッシュ116の周囲の縁が該当する。また、遮蔽面122は大部分が間隙Sで覆われているが、取付けに必要な領域として、遮蔽面122に、アッパガーニッシュ116を支えるリブ(図示省略)を設けてもよい。
(ドアガーニッシュのドアへの取付け)
以下、図1のドアガーニッシュ100のドア104への取付けとともに、その構成についてさらに説明する。
図1のフロントドアガーニッシュ110およびリアドアガーニッシュ112は、まずロアガーニッシュ114、130(図2および図3参照)とアッパガーニッシュ116、132とを互いに組み合わせた後、フロントドア106およびリアドア108へそれぞれ取り付けられる。
図5は、図1のフロントドアガーニッシュ110の背面側(車内側)を示す図である。図5(a)は、図1のフロントドアガーニッシュ110の背面の全体を示している。また、図5(b)は図5(a)の左側の端部150(車両前方側)を拡大して示し、図5(c)は図5(a)の右側の端部152(車両後方側)を拡大して示している。
フロントドアガーニッシュ110のフロントドア106(図1参照)への取付けには、まず両面テープが利用される。両面テープは、図5(a)に示すフロントドアガーニッシュ110の背面において、大きく分けて3箇所に使用される。フロントドアガーニッシュ110の背面側の上縁近傍には、その長手方向のほぼ全域にわたって両面テープ154(図5(b)および図5(c)参照)が貼り付けられる。図5(b)に示す端部150には、その形状に合わせて略三角形の両面テープ156が貼り付けられる。図5(c)に示す端部152には、縦長の両面テープ158が貼り付けられる。
図6は、図1のリアドアガーニッシュ112の背面側(車内側)を示す図である。図6(a)は、図1のリアドアガーニッシュ112の背面の全体を示している。また、図6(b)は図6(a)の右側の端部160(車両後方側)を示し、図6(c)は図6(a)の左側の端部162(車両前方側)を示している。
リアドアガーニッシュ112のリアドア108(図1参照)への取付けにおいても両面テープが3箇所に使用される。図6(a)に示すように、リアドアガーニッシュ112の背面側の上縁近傍には、その長手方向のほぼ全域にわたって両面テープ164が貼り付けられる。図6(b)に示す端部には、その形状に合わせて略三角形の両面テープ166が貼り付けられる。図6(c)に示す端部には、縦長の両面テープ168が貼り付けられる。
図5および図6のフロントドアガーニッシュ110およびリアドアガーニッシュ112は上記の各両面テープによって図1のフロントドア106およびリアドア108へ取り付けられた後、クリップおよびボルトを利用してフロントドア106およびリアドア108へ固定される。
以下、クリップおよびボルトを説明するために、ロアガーニッシュ114(図5参照)およびロアガーニッシュ130(図6参照)を代表して、ロアガーニッシュ114を参照する。図7は、図5のフロントドアガーニッシュ110をフロントドア106へ取り付けた図である。図7(a)は図1のB−B断面に対応していて、B−B断面は図5(a)のクリップ孔124の位置における断面である。また、図7(b)は図1のC−C断面に対応していて、C−C断面は図5(a)のボルト孔126の位置における断面である。
図7(a)に示すように、クリップ170は、ロアガーニッシュ114に設けられたクリップ孔124に挿入される。そして、ロアガーニッシュ114へアッパガーニッシュ116を取り付けた後、アッパガーニッシュ116を介してクリップ170をフロントドア106へ向かって押圧することで、クリップ170はアウタパネル172へ差し込まれる。クリップ170はリベットとも称され、アウタパネル172へ差し込むだけでロアガーニッシュ114を固定することができる。アウタパネル172に差し込まれたクリップ170の先端は、アウタパネル172とインナパネル174の間の間隙175に位置する。
再び図2を参照する。図2に示すように、ボルト孔126は、ロアガーニッシュ114の後端である端部152側に設けられている。この端部152は、フロントドア106にボルト176の締結によって取り付けられる。
図7(b)に示すように、ボルト176は、ロアガーニッシュ114の遮蔽面122に設けられたボルト孔126に挿入される。そしてロアガーニッシュ114へアッパガーニッシュ116を取り付けた後、ボルト176の先端はアウタパネル172へ差し込まれる。アウタパネル172に差し込まれたボルト176は、フロントドア106の車内内側からナット178によって締結固定される。この締結作業を可能にするために、インナパネル174には開口180が設けられる。
ボルト孔126が設けられている端部152(図2参照)は、図1のフロントドア106の車両前後方向の後端側に位置する。この端部152は、フロントドア106を閉める際に最も強い衝撃が発生する箇所である。したがって、ロアガーニッシュ114は端部152において特に衝撃を受けやすい。そこで、端部152の固定にボルト176を使用することで、上記の衝撃に耐え得る十分な取付強度を確保することが可能となる。なお、図3のロアガーニッシュ130においても、車両の前後方向の後端である端部160側にボルト孔142が設けられ、固定にボルトが利用される。
再び図2を参照する。ロアガーニッシュ114のフロントドア106(図1参照)への取付には、図7のクリップ170およびボルト176に加え、ロアガーニッシュ114に設けられた差込部182が利用される。差込部182をドアへ差し込ませることによっても、ロアガーニッシュ114はドアへ取付可能である。
図8は、図2の差込部182を各方向から示す図である。図8(a)は、図2の差込部182が設けられているロアガーニッシュ114の車両前方側の端部150を拡大して示している。図8(a)に示すように、ロアガーニッシュ114の端部150側には差込部(例えば差込部182)が2つ設けられている。
図8(b)は、図8(a)の差込部182のD−D断面図である。図8(b)に示すように、差込部182はロアガーニッシュ114の背面側からフロントドア106のアウタパネル172(図9(c)参照)へ向かって(図中、右方向へ向かって)突出している。差込部182の先端には楔形の先端部184が設けられている。先端部184の楔型は、差込部182がフロントドア106へ差し込まれた後、フロントドア106からの脱落を防止するための形状である。
図8(c)は図8(b)の差込部182を矢視Fから見た斜視図である。図8(c)に示すように、先端部184には、肉抜きすることで肉抜部186が形成されている。肉抜部186を形成することで、差込部182の成形に必要となる材料の量を低減させ、かつ差込部182の重量を減少させることが可能になる。
図8(d)は図8(a)の差込部182の拡大図である。図8(d)に示すように、差込部182の設置位置の周辺の領域には、この領域を切り欠くことで切欠部188が形成されている。切欠部188は、図8(d)に示すようにロアガーニッシュ114の正面側から見て、差込部182の根本の周囲3方向を囲むように略コの字形状に形成されている。ロアガーニッシュ114は樹脂製であって弾性を有しているため、ロアガーニッシュ114に一体成形される差込部182は撓むことが可能である。しかし、上記の切欠部188を設けることで、差込部182はロアガーニッシュ114に対してさらに撓みやすくなる。したがって、差込部182がドア104の開口197へ差し込ませやすくなる。
再び図8(b)を参照する。差込部182の設置位置の近傍には、2つの突出部(第1突出部190および第2突出部192)が設けられている。これら第1突出部190および第2突出部192は、ロアガーニッシュ114を覆うアッパガーニッシュ116(図9(c)参照)へ向かって突出する。第1突出部190および第2突出部192によれば、アッパガーニッシュ116を押圧することで、その下のロアガーニッシュ114も容易に押圧して差込部182をドアへ差し込ませることが可能になる。
図8(d)に示すように、第1突出部190は差込部182に近接した位置に設けられている。第1突出部190は、切欠部188に囲まれる領域に形成されている。一方、第2突出部192は、第1突出部190よりも差込部182から離間した位置に設けられている。第2突出部192は、図8(d)に示すロアガーニッシュ114の正面側から見て略コの字形状であって、第1突出部190および切欠部188をその外側から囲むように形成されている。
図9は、アウタパネル172へ差し込まれる差込部182を示す図である。図9に示す各図面は、図8(b)に対応している。
図9(a)は、フロントドア106へ取り付けられるフロントドアガーニッシュ110を示している。フロントドアガーニッシュ110は、まず前述したように両面テープ154等の用面テープを使用してフロントドア106へ取付けられる。
次に、アッパガーニッシュ116を押圧して、その下のロアガーニッシュ114の差込部182を開口197へ差し込ませる。図9(a)に示すように、アッパガーニッシュ116がロアガーニッシュ114へ向かって押圧されることで、最初に第1突出部190がアッパガーニッシュ116と接触する。
第1突出部190と第2突出部192とは離間している。そのため、ロアガーニッシュ114は、第1突出部190と第2突出部192との間で陥没した肉薄の形状(肉薄部194)となっている。この肉薄部194は弾性変形しやすくなっていて、第1突出部190がアッパガーニッシュ116によって押圧されると図9(a)に示すように、肉薄部194には差込部182の先端部184を下方へ曲げる弾性変形が生じる。
図9(b)は、図9(a)よりもさらにアッパガーニッシュ116に押圧されたロアガーニッシュ114を示している。図9(b)に示すように、第2突出部192は、差込部182が少なくとも肉薄部194で弾性変形した後にアッパガーニッシュ116と接触する。第2突出部192がアッパガーニッシュ116によって押圧されることで、差込部182の先端部184はその外面を開口197の縁部に当接させロアガーニッシュ114を弾性変形させながら開口197に押し込まれる。
前述したように、アッパガーニッシュ116とロアガーニッシュ114との間には間隙Sが形成される。しかし、第1突出部190および第2突出部192を設けたことで、間隙Sを設けたにも拘らず、アッパガーニッシュ116を押圧することで、その下のロアガーニッシュ114も容易に押圧することが可能になる。すなわち、間隙Sを設けたことでアッパガーニッシュ116からロアガーニッシュ114へただちに力が伝わりにくくなっている問題が、上記の突出部によって解消される。
図9(c)は、アッパガーニッシュ116の押圧から開放されたロアガーニッシュ114を示している。アウタパネル172による押圧から開放されたロアガーニッシュ114には、肉薄部194の弾性変形を解消しようとする復元力が生じる。この復元力によって差込部182は上方へ付勢され、先端部184の上面がその上方のアウタパネルの開口180の上縁に接触する。このとき、先端部184の楔形の形状が開口180の上縁に干渉することにより、差込部182の開口180からの脱落が防止される。これらにより、フロントドアガーニッシュ110のフロントドア106への固定が完了する。
上記説明したように、第1突出部190および第2突出部192を差込部182の設置位置の近傍に設けることで、差込部182を押圧して撓ませ、これをドアへ差し込ませることが可能になる。したがって、ドアガーニッシュ100のドアへの取付けは容易に行うことが可能である。
上記の差込部182によれば、フロントドア106の開口180へ差し込むだけの簡易な作業でドアガーニッシュ100(フロントドアガーニッシュ110)が固定できる。さらに、差込部182の使用にともない、クリップやボルトの使用数を減らすことができる。これらのように、上記の構成によれば、フロントドアガーニッシュ110のフロントドア106への取付工程の簡易化、およびコスト低下を図ることが可能になる。
再び図2を参照する。前述したように、差込部182はフロントドアガーニッシュ110のロアガーニッシュ114において、車両前方側の端部150に設けられている。一方、図3に示すリアドアガーニッシュ112のロアガーニッシュ130において、車両後方側の端部160に、上記の差込部182と同様の構成の差込部196が設けられている。このように、各差込部は、ドアガーニッシュ100(図1参照)の車両前後方向の端部において、各ロアガーニッシュをドアへ固定している。
図10は、図1の車両102およびドアガーニッシュ100のG−G断面図である。図10に示すように、ドアガーニッシュ100が設置されるドア104のアウタパネルは、車外側に向かって凸になだらかに湾曲している。したがって、長尺なドアガーニッシュ100も僅かに湾曲してアウタパネルに取り付けられる。このとき、ドアガーニッシュ100には湾曲を解消しようとする復元力が生じるため、ドアガーニッシュ100は特にその端部においてドア104から解離しやすい傾向にある。そのため、ドアガーニッシュ100の端部は確実な固定が求められる。
図5〜図7を参照して説明したように、ドアガーニッシュ100は、クリップやボルト、および両面テープを使用して固定される。しかし、クリップやボルトは構造的な固定強度が高いものの、図7(a)および図7(b)にそれぞれ示すように、クリップおよびボルトはドア104に相応の厚みがなければ使用できない。一般にドアガーニッシュ100の端部が位置するフロントドア106の下側の前部、およびリアドア108の下側の後部は厚みが薄い箇所である。また、両面テープは、ドア104に厚みを求めることなくその表面へドアガーニッシュ100を貼付固定できるものの、その粘着力だけではドアガーニッシュ100を支えるための固定強度を確保できないおそれがある。しかし、上記の差込部182、196によれば、ドア104における厚みの薄い箇所であっても、クリップやボルトによることなく、また両面テープよりも高い固定強度でドアガーニッシュ100の固定を行うことが可能となる。
(アッパガーニッシュの固定)
以下、アッパガーニッシュのロアガーニッシュへの固定とともに、ドアガーニッシュ100のさらなる構成について説明する。図11は、図1のフロントドアガーニッシュ110の前端を各方向から示す図である。例えば図11(a)は、図1のフロントドアガーニッシュ110の前端を背面側から示している。
上記で図10を参照して説明したように、ドアガーニッシュ100が設置されるドア104のアウタパネルは、車外側に向かって凸になだらかに湾曲している。そのため、アッパガーニッシュ116(図2参照)もその端部においてロアガーニッシュ114から解離しやすい傾向にある。そこで、例えば図11(a)に示すように、アッパガーニッシュ116はその端部において、両面テープ146(図5参照)の粘着力に加えて、取付部198をロアガーニッシュ114の孔200にはめ込むことによる構造的な固定を利用してロアガーニッシュ114に取り付けられている。
図11(a)に示すように、アッパガーニッシュ116の端部の背面側には取付部198が設けられている。ロアガーニッシュ114の車両前方向の端部には孔200が設けられている。
図11(b)は、図11(a)のフロントドアガーニッシュ110のH−H断面を示す図である。図11(b)に示すように、ロアガーニッシュ114の背面側には、孔200から端部側に向かう領域を欠損させた欠損部202が設けられている。欠損部は、ロアガーニッシュの板厚t1および板厚t2の領域を欠損して形成されている。取付部198は、アッパガーニッシュ116からロアガーニッシュ114へ向かって略L字状に突出していて、孔200および欠損部202に差込み可能となっている。
図12は、図1のリアドアガーニッシュ112の端部を各方向から示す図である。例えば図12(a)は、図1のリアドアガーニッシュ112の後端を背面側から示している。リアドアガーニッシュ112においても、のフロントドアガーニッシュ110と同様の構成の取付部204、孔206が設けられている。
図12(b)は、図12(a)のリアドアガーニッシュ112のI−I断面を示す図である。図12(b)に示すように、ロアガーニッシュ130にも、図11(b)のロアガーニッシュ114と同様に、欠損部208が設けられている。欠損部208は、孔206から端部側に向かう範囲に設けられている。欠損部208は、ロアガーニッシュ130の板厚t3および板厚t4の領域を欠損して形成されている。取付部204は、アッパガーニッシュ132からロアガーニッシュ130へ向かって略L字状に突出していて、孔206および欠損部208に差込み可能となっている。このように、リアドアガーニッシュ112においても、アッパガーニッシュ132は、取付部204および孔206を利用した構造的な固定によってロアガーニッシュ130に取り付けられている。
上記構成により、フロントドアガーニッシュ110のアッパガーニッシュ116(図2参照)は車両の前方向の端部において、リアドアガーニッシュ112のアッパガーニッシュ132(図3参照)は車両の後方向の端部において、それぞれロアガーニッシュ114、130への取付強度を向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、主に車体の側面に取り付けられるドアの下端において、車両の前後方向にわたって設置されるドアガーニッシュに利用することができる。
100 …ドアガーニッシュ、102 …車両、104 …ドア、106 …フロントドア、108 …リアドア、110 …フロントドアガーニッシュ、112 …リアドアガーニッシュ、114、130 …ロアガーニッシュ、116、132 …アッパガーニッシュ、118、120、134、136 …意匠面、122、138 …遮蔽面、124、140 …クリップ孔、126、142 …ボルト孔、128、144 …肉抜孔
146、154、156、158、164、166、168 …両面テープ、148 …段差、150、152、160、162 …端部、170 …クリップ、172 …アウタパネル、174 …インナパネル、175、S …間隙、176 …ボルト、178 …ナット、180、197 …開口、182、196 …差込部、184 …先端部、186 …肉抜部、188 …切欠部、190 …第1突出部、192 …第2突出部、194 …肉薄部、198、204 …取付部、200、206 …孔、202、208 …欠損部、E …領域、t1、t2、t3、t4 …板圧

Claims (9)

  1. 車両のドアの下端において該車両の前後方向にわたって設置されるドアガーニッシュであって、
    前記ドアに取り付けられるロアガーニッシュと、
    前記ロアガーニッシュとの間に間隙を形成するように該ロアガーニッシュに重ねて取り付けられるアッパガーニッシュと、
    を備えることを特徴とするドアガーニッシュ。
  2. 前記ロアガーニッシュは弾性を有し、前記ドアに向かって突出する差込部と、
    前記差込部の先端に設けられた楔形の先端部とを有し、
    前記先端部はその外面を前記ドアの開口の縁部に当接させ前記ロアガーニッシュを弾性変形させながら該開口に押し込まれ、該ロアガーニッシュの付勢力によって該開口内に固定されることを特徴とする請求項1に記載のドアガーニッシュ。
  3. 前記先端部は肉抜きした肉抜部を有することを特徴とする請求項2に記載のドアガーニッシュ。
  4. 前記ロアガーニッシュは、前記差込部の設置位置の近傍に、前記間隙内を前記アッパガーニッシュに向かって突出する突出部を有し、
    前記アッパガーニッシュが前記ドアへ向かって押圧されることで前記突出部が該アッパガーニッシュに押され前記差込部がドアへ押し込まれることを特徴とする請求項2に記載のドアガーニッシュ。
  5. 前記突出部は、前記差込部に近接した第1突出部と、該差込部から離間した第2突出部とを含み、
    第1突出部は前記ドアへ向かって押圧されたアッパガーニッシュと最初に接触し、
    第2突出部は、第1突出部が前記アッパガーニッシュに接触して前記ロアガーニッシュが少なくとも第1突出部と第2突出部との間で前記弾性変形を起こした後に該アッパガーニッシュと接触することを特徴とする請求項4に記載のドアガーニッシュ。
  6. 前記ロアガーニッシュは、前記差込部の設置位置の周辺を切り欠いて形成された切欠部を有することを特徴とする請求項2に記載のドアガーニッシュ。
  7. 前記ロアガーニッシュは、前記車両の前後方向の端部近傍の孔と、該孔から該端部に向かって該ロアガーニッシュを欠損させた欠損部とを有し、
    前記アッパガーニッシュは、該アッパガーニッシュから前記ロアガーニッシュへ向かって略L字状に突出して前記ロアガーニッシュの孔および欠損部に差込み可能な取付部を有することを特徴とする請求項1に記載のドアガーニッシュ。
  8. 前記ロアガーニッシュは、前記アッパガーニッシュが重なる領域を肉抜きした複数の肉抜孔を有することを特徴とする請求項1に記載のドアガーニッシュ。
  9. 前記ロアガーニッシュにおける車両の前後方向の後端は、前記ドアにボルト締結によって取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のドアガーニッシュ。
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