JP2011250644A - 電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法 - Google Patents

電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充電台に電池パック単体が載置された場合、電池パックを含む電池駆動機器が載置された場合に応じて、最適な無接点充電を実現する。
【解決手段】電池パック52は、単体で、又は電池駆動機器50に装着された状態で、充電台10に載置して、充電台10の送電コイル11と電磁結合して無接点で充電可能であり、電池パック52はさらに、充電可能な電池セル58と、充電台10の送電コイル11と電磁結合され、供給される充電電力を受電するための受電コイル51と、受電コイル51で受電された電力でもって、電池セル58の充電を制御するパック制御回路と、電池パック52が単品であるか、電池駆動機器50に装着されたで状態あるかを識別する識別手段と、を備え、識別手段の識別結果に基づき、充電台10に対して電池パック52が単体もしくは電池駆動機器50に装着された状態かを示す装着情報を、受電コイル51から送電コイル11側に送信する。
【選択図】図7

Description

本発明は、携帯電話等の電池駆動機器に収納される電池パック、この電池パックで駆動される電池駆動機器、及びこの電池パックに対して、電磁誘導作用で電力を搬送して無接点又はワイヤレスで充電可能な充電台、並びにこの電池パックの充電方法に関する。
携帯電話や携帯音楽プレーヤ等のモバイル機器に代表される電池駆動機器は、携帯性を高めるため電池パックにより駆動されるものが多い。電池パックは、電池駆動機器の電池収納空間に収納され、電池蓋で収納空間を閉塞する形態が一般的である。このような電池駆動機器に収納される電池パックを充電するには、電池駆動機器に電池パックを収納したまま、電池駆動機器を充電器にセットして、接点同士を物理的に接続した状態で行う。一方で、このような物理的な接続でなく、電磁誘導の作用を利用して充電台に内蔵された送電コイルから、電池パックに内蔵される受電コイルに対して電力を搬送して、電池パックを充電する充電台が開発されている(特許文献1参照)。
特許文献1は、充電台に、交流電源で励磁される送電コイルを内蔵し、電池パックには送電コイルに電磁結合される受電コイルを内蔵する構造を記載する。さらに、電池パックは、受電コイルに誘導される交流を整流し、これを電池に供給して充電する回路も内蔵する。この構造によると、充電台の上に電池パックを載せて、非接触状態で電池パックの電池を充電できる。
このような非接触、無接点による充電方式で電池パックの充電を行う際には、従来の接触方式と同様、電池駆動機器に電池パックを内蔵したまま、充電台に載置する形態の他、電池パックを電池駆動機器から取り出して、電池パックのみを充電台に載置する形態も考えられる。この際、電池パック単体を充電台の上に載置する場合は、図9に示すように、電池パック52に内蔵される受電コイル51を、充電台に内蔵される送電コイル11と直接電磁結合できるため、高い結合率で充電できる。一方、電池駆動機器50に収納された状態で電池パック52を充電する場合は、図10に示すように、電池蓋の厚みd3分だけ、送電コイル11と受電コイル51との距離d2が長くなるため、結合率がその分悪くなり、送電効率も低下する。
さらに、このような非接触式の充電台では、充電対象の電池パック以外のもの、例えば金属物等の異物が充電台に載置されると、これにエネルギーを送出して加熱してしまう可能性がある。このため、このような異物が充電台上に載置されたことを検出する異物検出機能を備える充電台があるところ、このような異物検出機能は、送電効率の劣化を検出することで、異物が載置されたと判定している。
しかしながら、上述の通り電池パックを収納した電池駆動機器を載置した場合、電池蓋によって効率が低下したことを、異物の載置によるものでないと異物検出機能が認識することができず、例えば送電コイルの位置を再調整する等の無駄な動作を生じさせたり、誤って異物の載置と誤検出して送電を停止してしまう可能性があった。
特開平9−63655号公報 特開2009−239989号公報
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。その主な目的は、充電台に電池パック単体が載置された場合、電池パックを含む電池駆動機器が載置された場合を検出し、最適な無接点充電を実現可能な電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法を提供することにある。また、第二の目的は、異物検出機能を有する場合に、電池パックを含む電池駆動機器が載置されたことを異物の載置と誤検出することを回避可能な電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る電池パックによれば、電池駆動機器50に装着されて、駆動電力を供給するための電池パック52であって、該電池パック52は、単体で、又は該電池駆動機器50に装着された状態で、充電台10に載置して、該充電台10の送電コイル11と電磁結合して無接点で充電可能であり、該電池パック52はさらに、充電可能な電池セル58と、該充電台10の送電コイル11と電磁結合され、供給される充電電力を受電するための受電コイル51と、前記受電コイル51で受電された電力でもって、前記電池セル58の充電を制御するパック制御回路と、該電池パック52が単品であるか、前記電池駆動機器50に装着されたで状態あるかを識別する識別手段と、を備え、前記識別手段の識別結果に基づき、充電台10に対して電池パック52が単体もしくは電池駆動機器50に装着された状態かを示す装着情報を、前記受電コイル51から送電コイル11側に送信することができる。これにより、電池パック単品か、電池駆動機器に装着された状態かに応じて、最適な充電パラメータに変更して、高い充電効率で充電を行うことが可能となる。さらに、充電パラメータを適切に設定することで、効率劣化を防ぐことができ、これにより異物検出の誤検出を回避することも可能となる。
また、第2の側面に係る電池パックによれば、前記識別手段として、該電池駆動機器50と電気的に接続するためのパック側接続端子67Aが、電池パック52が単体か電池駆動機器50に装着された状態かの種別を示す装着情報を生成するためのパック側装着情報端子70Aを含むことができる。これにより、パック側接続端子を介して電池パック52の装着情報を取得できる。
さらに、第3の側面に係る電池パックによれば、前記パック側装着情報端子70Aが、電池パック52を電池駆動機器50に接続した際にショートされるショートピンとできる。これによって、短絡検出によって電池パックの装着状態を容易に判別できる。
さらにまた、第4の側面に係る電池パックによれば、前記パック側装着情報端子70Aが、電池パック52の温度情報を電圧で電池駆動機器50側に伝達するパック側温度端子であり、前記パック側温度端子に電圧が印加されていない場合は電池パック52単体、前記パック側温度端子に電圧が印加されている場合は電池駆動機器50装着状態と判定することができる。これにより、接続端子数を増やすことなく電池パックの装着状態を判別できる。
さらにまた、第5の側面に係る電池パックによれば、前記受電コイル51で、装着情報を充電台10の送電コイル11に送出するタイミングを、充電開始前とできる。これにより、充電開始前に電池パックの装着状態を充電台側に告知し、充電台側は装着状態に応じて適切な充電パラメータに設定して、送電効率を高めることができる。
さらにまた、第6の側面に係る電池パックによれば、さらに該電池パック52の装着情報に基づいて、前記受電コイル51のインピーダンスを変化させる変調回路61を備えることができる。これにより、変調回路でインピーダンスを変化させて、受電コイルから送電コイル側に装着情報を送信することができる。
さらにまた、第7の側面に係る電池パックによれば、前記変調回路61で充電台10側に伝送する情報として、装着情報に加え、該電池パック52の電圧と、充電電流と、該電池パック52の温度と、シリアル番号と、該電池パック52の充電電流を規定する許容充電電流と、該電池パック52の充電を許容する許容温度のいずれかの電池情報を含むことができる。これにより、装着情報に加え、電池パックの各種情報を電池情報として受電コイルから送電コイル側に送信でき、これに応じて充電台は適切な充電パラメータに設定できる。
さらにまた、第8の側面に係る電池駆動機器によれば、電池パック52を装着すると共に、該電池パック52から駆動電力の供給を受けて駆動される電池駆動機器50であって、該電池パック52と装着するための機器側接続端子67Bとして、該電池パック52の電力を受け取る機器側電力端子68Bと、該電池パック52が、単体か、電池駆動機器50に装着された状態かの種別を示す装着情報を生成するための機器側装着情報端子70Bと、を備えており、該電池パック52は、単体で、又は該電池駆動機器50に装着された状態で、充電台10に載置して、該充電台10の送電コイル11と、該電池パック52に内蔵された受電コイル51とを電磁結合して無接点で充電可能であり、さらに前記機器側装着情報端子70Bで生成された装着情報を、該受電コイル51から送電コイル11に送信することで、該充電台10は該装着情報に基づいて充電パラメータを設定し、送電コイル11から受電コイル51に電力供給可能とできる。これにより、電池パックが電池駆動機器に装着された状態でも、高い送電効率にて充電が可能となる。加えて、送電効率を低下させずに送電できることから、充電台に充電対象と異なる異物が載置されたものと誤検出する事態も回避できる。
さらにまた、第9の側面に係る電池駆動機器によれば、前記機器側装着情報端子70Bが、該電池パック52の温度情報を取得するための機器側温度端子69Bと兼用しており、前記機器側温度端子69Bに温度情報が付加されていない場合は、電池パック単体と判定し、前記機器側温度端子69Bに温度情報が付加されている場合は、電池駆動機器装着状態と判定し、該判定結果に基づいて該電池パック52が該充電台10に装着情報を送信し、該充電台10が該装着情報に基づいた充電パラメータにて該電池パック52を充電することができる。これにより、接続端子数を増やすことなく電池パックの装着状態を判別でき、最適な充電パラメータに変更して、高い充電効率での充電が可能となる。さらに、充電パラメータを適切に設定することで、効率劣化を防ぐことができ、これにより異物検出の誤判定、誤検出を回避することも可能となる。
さらにまた、第10の側面に係る充電台によれば、電池駆動機器50に装着されて、駆動電力を供給する電池パック52を充電するための充電台10であって、電池パック52もしくは該電池パック52を装着した電池駆動機器50を載置するためのケース20と、前記ケース20の内部に配置され、該電池パック52に内蔵された受電コイル51と電磁結合して送電するための送電コイル11と、前記送電コイル11で送電する電力の充電条件を規定する充電パラメータを設定する充電制御回路54と、前記送電コイル11から該電池パック52の受電コイル51への電力の送電効率の低下に基づいて、前記ケース20上に充電対象でない異物が載置されたことを検出する異物検出手段と、を備えており、該電池パック52が、電池パック単体か、電池駆動機器50に装着された状態かを示す装着情報を受電コイル51から送電コイル11側に送出されたことを受けて、該装着情報に基づいて前記充電制御回路54が充電パラメータを設定し、該設定に基づいて前記送電コイル11から該電池パック52の受電コイル51側に送電するよう構成できる。これにより、電池パック52の装着状態に基づいて充電パラメータを変更して送電コイルから受電コイルに電力を伝達できるので、装着状態の変化による送電効率の低下を生じさせず、従来問題となっていた電池パック52の電池駆動機器装着状態での、例えば電池蓋の厚み等の条件変化に起因する送電効率の低下による異物検出の誤検出を回避できる。
さらにまた、第11の側面に係る充電台によれば、前記充電制御回路54が、充電パラメータを設定する際、装着情報が電池駆動機器装着状態である場合に、電池パック単体よりも周波数を高くすることができる。これにより、電池駆動機器装着状態によって送電コイルと受電コイルとの距離が長くなって送電効率が悪化する事態を、周波数を高くすることで保障できる。
さらにまた、第12の側面に係る電池パックの充電方法によれば、電池駆動機器50に装着されて、駆動電力を供給するための電池パックの充電方法であって、前記電池パック52を、単体で、又は前記電池駆動機器50に装着された状態で、充電台10に載置する工程と、前記電池パック52に含まれる、前記電池駆動機器50と接続されたパック側装着情報端子70Aで取得された、前記電池パックが単体であるか、電池駆動機器50装着状態であるかの種別を示す装着情報を、前記電池パック52の受電コイル51から、前記充電台10の送電コイル11に対し、これら受電コイル51と送電コイル11とを電磁結合させて送信する工程と、前記充電台10は、前記装着情報に基づいて充電パラメータを設定し、該充電パラメータの設定に従って前記送電コイル11から、前記電池パック52の受電コイル51に対し、送電を開始する工程と、を含むことができる。これにより、充電台は充電対象が電池パック単体か、電池駆動機器装着状態かを正しく把握でき、各状態に応じた充電パラメータに設定できるので、高い送電効率にて充電を無接点で行うことができる。また、送電効率の低下に基づいて充電対象でない異物が載置されたものと判定する異物検出機能を備えている場合であっても、上記方法では電池パックの装着状態によらず送電効率を低下させないことから、異物の載置と誤検出される事態も回避できる。
本発明の一実施例にかかる充電台の斜視図である。 図1に示す充電台の内部構造を示す概略斜視図である。 図1に示す充電台の内部構造を示す水平断面図である。 図3に示す充電台の垂直縦断面図である。 図3に示す充電台の垂直横断面図である。 本発明の一実施例にかかる充電台の位置検出制御器を示す回路図である。 本発明の一実施例にかかる充電台と電池内蔵機器のブロック図である。 変形例に係る電池内蔵機器を示すブロック図である。 充電台に電池パック単体を載置した状態を示す断面図である。 充電台に、電池パックを電池駆動機器に装着した状態で載置する様子を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法を例示するものであって、本発明は電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法を以下のものに特定しない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
図1〜図7に、一実施の形態に係る電池パック、電池駆動機器、充電台からなる充電システムを示す。これらの図において、図1は充電台10の斜視図、図2は図1の内部構造を示す概略斜視図、図3は図2の水平断面図、図4は図3のIV−IV線における垂直縦断面図、図5は図3のV−V線における垂直横断面図、図6は充電台10の位置検出制御器14を示す回路図、図7は電池パック52と電池内蔵機器、充電台10のブロック図を、それぞれ示している。これらの図に示す電池駆動機器50は、電池パック52を装着することで、電池パック52から駆動電力を供給されて駆動する。電池パック52は、受電コイル51を内蔵しており、充電台10に載置されて、充電台10の送電コイル11と電磁結合して無接点で充電可能である。この際、電池パック52は、電池駆動機器50に装着された状態、又は単体のいずれであっても、充電可能である。充電台10は、図1、図2、及び図7に示すように、充電台10の上に電池駆動機器50又は電池パック52単体を載せて、電池駆動機器50に装着された電池パック52又は単体の電池パック52を、磁気誘導作用で充電する。
(電池パック52)
各電池パック52は、送電コイル11に電磁結合される受電コイル51と、この受電コイル51に誘導される電力で充電される電池セル58と、受電コイル51で受電された電力でもって、電池セル58の充電を制御するパック制御回路と、電池パックが単品であるか、電池駆動機器50に装着されたで状態あるかを識別する識別手段と、充電制御回路54と、電池保護回路60と、受電コイル51に並列に接続された負荷回路62と、整流回路53とを備えている。負荷回路62は、インピーダンス変調用コンデンサ63及びスイッチング素子74を直列に接続して構成されている。
(パック制御回路)
パック制御回路は、充電台10に対して、識別手段の識別結果に基づいて、装着状態を示す装着情報、すなわち電池パック52が単体か、電池駆動機器50に装着された状態かを、受電コイル51から送電コイル11側に送信する。充電台10は、装着情報に従って、最適な充電パラメータに設定して、高い充電効率で充電を行う。さらに、このように装着情報に応じて充電パラメータを変更することで、効率劣化を防ぐことができ、これにより異物検出の誤検出を回避することも可能となる(詳しくは後述)。
またパック制御手段は、充電制御回路54のON/OFFを制御することで、給電コイルから送電コイル11に送電された電力でもって電池セル58を充電する。充電制御回路54には、トランジスタなどの半導体スイッチング素子が好適に利用できる。
(電池保護回路60)
また電池セル58には電池保護回路60が直列に接続されている。電池保護回路60は、電池セル58の過充電や過放電を防止して電池セル58を保護する。さらに電池セル58の温度を検出する温度センサ66も接続されている。温度センサ66は、電池セルの表面に接触され、又は熱伝導材を介して電池セルに接触され、あるいは電池セルの表面に接近して電池セルに熱結合されて、電池温度を検出する。図7の例では温度センサ66としてサーミスタを使用している。ただ、温度センサ66にはPTCやバリスタ等、温度を電気抵抗に変換できる他の素子も使用できる。また温度センサには、電池セルから放射される赤外線を検出して電池に非接触な状態で温度を検出できる素子も使用できる。
(電池セル58)
電池セル58は、二次電池セルを一以上、直列又は並列に接続している。この電池セル58には、リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池の他、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の二次電池が好適に使用できる。また電池セルとして、薄型電池やラミネート電池など、使用する電池駆動機器50との装着形態に応じて専用の形状に設計された電池の他、18650型(直径18mm、高さ65mmの円筒形)や17670型といった円筒形電池、あるいは市販されている単三形電池や単四形電池など、規格化された電池を利用することもできる。
(電池駆動機器50)
電池駆動機器50は、電池パック52で駆動される機器であり、例えば携帯電話やPDA、携帯音楽プレーヤなどの携帯機器、あるいはラップトップ型コンピュータなどが好適に利用できる。また電池パックで駆動される機器であれば、携帯型の機器に限られるものでなく、例えばアシスト自転車や電気自動車などにも適用できる。
(接続端子)
電池駆動機器50と電池パック52とを接続するために、両者の間を電気的に接続するための接続端子を設けている。接続端子は、パック側接続端子67Aと、機器側接続端子67Bとで各々設けられ、図7の例ではそれぞれ、パック側電力端子68A、パック側温度端子69A、パック側グランド端子71A、パック側装着情報端子70A及び機器側電力端子68B、機器側温度端子69B、機器側グランド端子71B、機器側装着情報端子70Bの各4つづつで構成される。パック側電力端子68A、機器側電力端子68Bは、電池パック52の電力を電池駆動機器50に送出するための端子であり、パック側温度端子69A、機器側温度端子69Bは電池パック52の温度情報を送出するための端子である。これらの端子は、パック側グランド端子71A、機器側グランド端子71Bとの間の電位差を利用して電力や信号を伝送する。パック側温度端子69Aは、図7の例ではグランド端子との間に温度センサ66としてサーミスタを接続している。サーミスタの電圧がパック側温度端子69Aを介して電池駆動機器50側に伝達される。
(パック側装着情報端子70A)
またパック側装着情報端子70Aは、電池パック52が単体であるか、電池駆動機器50に装着された状態であるかの種別を示す装着情報を取得する。図7の例では、パック側装着情報端子70Aは、プルアップ抵抗56を介してパック制御回路のSENSE IN端子と接続されている。一方、機器側装着情報端子70Bは電池駆動機器50側でグランド端子と接続されてたショートピンとなっている。このため、電池パック52が電池駆動機器50と接続されていない場合は、パック側装着情報端子70Aはプルアップ抵抗を介してHIGH電圧が検出され、一方で接続されている場合は、パック側装着情報端子70Aはグランドに落とされてLOW電圧が検出される。パック制御回路は、SENSE IN端子がHIGH電圧の場合はパック電池単体と判定し、LOW電圧の場合は電池駆動機器装着状態と判定し、判定結果を装着情報として、負荷回路62を駆動して受電コイル51から充電台10に送信する。このように、パック側装着情報端子70Aを追加することで、電池パック52の装着情報を充電台10側に告知できる。
(送信タイミング)
また装着情報は、パック電池の充電を開始する前に、パック電池から充電台10に送信される。これによって、充電台10は充電を開始する前に、充電パラメータ等の充電条件を適切に設定でき、高い送電効率で充電を行うことができる。具体的には、無接点充電が開始されパック制御手段が起動すると、SENSE IN端子がHIGHかLOWかを確認し、その旨をMOD OUT端子からシリアルデータ転送し、受電コイル51と並列接続されたインピーダンス変調用コンデンサをON/OFFさせて、送電コイル11側に伝達する。
なお上記の例では装着情報端子を別途設けているが、他の接続端子を装着情報端子に兼用することもできる。例えば、温度端子を装着情報端子としても利用する場合、温度端子に温度情報、図7の例ではサーミスタの電圧が付加されておれば、電池駆動機器装着状態と判定できる。逆に温度端子に温度情報が付加されていない場合は、電池パック単体と判定できる。このように温度端子で電圧の印加の有無を判定して、例えば電池駆動機器50側からパック電池を介して充電台10に電池パック52の装着情報を伝達することもできる。この構成であれば、接続端子数を物理的に増やすことなく電池パック52の装着状態を判別でき、充電台10側で最適な充電パラメータに変更して、高い充電効率での充電が可能となる。
また、接続端子数を増やさない他の方法として、電池駆動機器50の電源OFF時には電池駆動機器50側で温度端子をグランドにショートあるいは抵抗で接続することでも、同様に接続状態を判定できる。
(変調回路61、検出回路17)
この電池パック52は、内蔵される電池セル58の電池情報で受電コイル51のインピーダンスを変化させる変調回路61を備えており、充電台10は、変調回路61で変化される受電コイル51のインピーダンスの変化を送電コイル11を介して検出して、電池情報を検出するための検出回路17を備えている。
変調回路61は、受電コイル51と並列に接続しているインピーダンス変調用コンデンサ63にスイッチング素子74を直列に接続している負荷回路62と、この負荷回路62のスイッチング素子74を電池情報でON/OFFに切り換えるパック制御回路65とを備えている。パック制御回路65は、電池情報に基づいてスイッチング素子74をON/OFFに切り換えて、電池情報を充電台10に伝送する。
(電池情報、装着情報)
電池情報とは、充電している電池セルの電圧、充電している電流、電池セルの温度、電池セルのシリアル番号、電池セルの充電電流を規定する許容充電電流、電池セルの充電をコントロールする許容温度等である。これに加えて、充電台10に電池パック52が単体で載置されているか、又は電池駆動機器50に装着された状態で電池駆動機器50が載置されているかを示す装着情報も、電池情報に含められる。これらの情報を一以上含む電池情報を、受電コイル51から送電コイル11側に送信する。このためパック制御回路65は、電池情報をデジタル信号として、スイッチング素子74を制御して伝送する。上述の通り、装着情報は充電開始時に転送される。一方、その他の電池情報は、送電開始時のみならず、充電中も所定のタイミングで継続して電池パック52側から充電台10側に転送される。このように、充電の最初のみ、電池の容量、電池パック52の製造メーカ、定電圧充電の電圧といった主要パラメータに加え、装着情報を付加して、IDやCONFIGデータとして転送することで、充電台10側で正確な充電パラメータの設定が可能となる。
(電池情報検出回路59)
なお電池駆動機器50は、図8に示すように、電池パック52の電池情報を検出する電池情報検出回路59を備えることもできる。この電池情報検出回路59でもって、充電している電池の電圧、充電電流、電池温度等の電池情報を検出して、パック制御回路65に入力している。パック制御回路65は、所定の周期で繰り返して、すなわち電池情報を伝送する伝送タイミングと、電池情報を伝送しない非伝送タイミングとを所定の周期で繰り返して、電池情報を伝送する。この周期は、例えば0.1秒〜5秒、好ましくは0.1秒〜1秒に設定される。充電している電池セルは、電圧、電流、温度等が変化するので、これらの電池情報は、前述の周期で繰り返し伝送する。一方で、電池セルのシリアル番号、電池セルの充電電流を規定する許容充電電流、電池セルの充電をコントロールする許容温度、及び電池セルの装着状態を示す装着情報等の電池情報は、充電を開始する最初にのみ伝送して、その後に繰り返し伝送する必要はない。変調回路61は、伝送タイミングにおいては、電池情報を示すデジタル信号でスイッチング素子74をON/OFFに切り換えて、受電コイル51の並列容量性を変調して電池情報を伝送する。例えば、変調回路61に設けているパック制御回路65は、1000bpsのスピードでスイッチング素子74をON/OFF制御して、電池情報を伝送する。ただし、パック制御回路65は、500bps〜5000bpsで電池情報を伝送することもできる。伝送タイミングにおいて1000bpsで電池情報を伝送した後、非伝送タイミングにおいては、電池情報の伝送を停止して電池を正常な状態で充電する。伝送タイミングにおいて、スイッチング素子74がON/OFFに切り換えられる。
電池情報を伝送するために、受電コイル51にはインピーダンス変調用コンデンサ63が接続される。インピーダンス変調用コンデンサ63は、受電コイル51に対して並列に接続されることから、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送する効率を設計された最適状態よりも若干だが低下させる。ただ、伝送タイミングが非伝送タイミングに対して短い時間であり、また、この伝送タイミングにおいてもインピーダンス変調用コンデンサ63が受電コイル51に接続されるタイミングは非常に短いので、受電コイル51にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続する状態で電力搬送の効率が低下しても、トータル時間では、電力搬送の効率低下はほとんど無視できる程度にできる。
充電台10は、検出回路17でもって、送電コイル11の電圧レベル変化から、受電コイル51のインピーダンス変化を検出し、インピーダンス変化から電池情報を検出する。受電コイル51のインピーダンスが変化すると、送電コイル11が受電コイル51に電磁結合していることから、送電コイル11の電圧レベルが変化する。送電コイル11の電圧レベルは、スイッチング素子74のON/OFFに同期して変化するので、送電コイル11の電圧レベルの変化からスイッチング素子74のON/OFFを検出できる。変調回路61は、電池情報を示すデジタル信号でスイッチング素子74をON/OFFに切り換えているので、検出回路17がスイッチング素子74のON/OFFを検出することで、電池情報を示すデジタル信号を検出し、検出されるデジタル信号から、充電している電池の電圧、電流、温度等を検出することができる。
ただ、検出回路17は、送電コイル11の電流レベルの変化、電流の電圧に対する位相変化、あるいは送電効率の変化等の変化値のいずれかから、電池情報を検出することもできる。受電コイル51のインピーダンス変化によって、送電コイル11のこれらの特性が変化するからである。
図1と図2に示す充電台10は、電池駆動機器50をケース20の上面プレート21に載せて電池パック52を充電する。電池パック52を効率よく充電するために、充電台10は、図3に示すように、送電コイル11を電池駆動機器50の受電コイル51に接近させる機構を内蔵している。充電台10は、受電コイル51の位置を検出するために位置検出制御器14を備えている。
図7は、充電台10と、この充電台10にセットされる電池駆動機器50の回路図を示している。この充電台10は、受電コイル51の位置を検出する位置検出制御器14を備える。図6は、位置検出制御器14のブロック図を示している。この位置検出制御器14は、充電台10のケース20の上面プレート21の内側に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30に位置検出信号を供給する検出信号発生回路31と、この検出信号発生回路31から位置検出コイル30に供給される位置検出信号に励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から受電コイル51の位置を判別する識別回路33とを備えている。
以上の位置検出制御器14は、以下のようにして受電コイル51の位置を検出する。
(1)検出信号発生回路31がパルス信号の検出信号を位置検出コイル30に出力する。
(2)位置検出コイル30に供給される位置検出信号のパルス信号に励起されて、受電コイル51から位置検出コイル30にエコー信号が出力される。
(3)受信回路32にエコー信号が受信される。
(4)複数の位置検出コイル30を順番に切り換えて各々の位置検出コイル30からパルス信号の位置検出信号を出力し、各々の位置検出コイル30でもってエコー信号を受信する。
(5)識別回路33は、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを検出して、受電コイル51の位置を検出する。受電コイル51に接近する位置検出コイル30に誘導されるエコー信号はレベルが高く、受電コイル51が位置検出コイル30から離れるにしたがってエコー信号のレベルが低くなるので、識別回路33はエコー信号のレベルから受電コイル51の位置を検出する。図6の位置検出制御器14は、X軸方向とY軸方向に位置検出コイル30を配設して、受電コイル51のX軸方向の位置をX軸検出コイル30AでY軸方向の位置をY軸検出コイル30Bで検出する。
以上の位置検出制御器14は、図7の回路図に示すように、受電コイル51と並列にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続して、並列共振回路57を構成し、パルスによるトリガーに共振してエコー信号を発生させる。ただ、受電コイル51と並列に接続しているインピーダンス変調用コンデンサ63は、受電コイル51に誘導される電力で電池パック52を充電するときの電力効率をわずかだが低くする。
電池駆動機器50は、受電コイル51に接続されて、受電コイル51に誘導される交流を直流に変換して、電池パック52に充電電力を供給する整流回路53と、受電コイル51の交流を整流回路53に入力する、受電コイル51に直列に接続してなる直列コンデンサ55と、受電コイル51と並列に接続されるインピーダンス変調用コンデンサ63と、直列コンデンサ55及びインピーダンス変調用コンデンサ63と受電コイル51との接続状態を切り換えるスイッチング素子74とを備えている。電池駆動機器50は、位置検出制御器14が位置検出信号を出力する状態にあっては、スイッチング素子74によって、受電コイル51にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続し、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送する状態にあっては、受電コイル51とインピーダンス変調用コンデンサ63とを非接続状態として、直列コンデンサ55を介して受電コイル51の交流を整流回路53に出力する。
以上の電池駆動機器50と充電台10は、常時は並列共振回路57を構成して受電コイル51の位置を正確に検出しながら、充電時にはこのインピーダンス変調用コンデンサ63を切り離すことでし、電力効率を高くして電池パック52を効率よく充電できる特長がある。エコー信号を発生できるのは、受電コイル51の位置を検出する状態においては、受電コイル51と並列にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続するからである。また、電力効率を高くして、電池パック52を効率よく充電できるのは、電池パック52を充電する状態にあっては、受電コイル51と並列にコンデンサを接続することなく、受電コイル51と直列にコンデンサを接続して、受電コイル51の電力を整流回路53に出力できるからである。受電コイル51に直列コンデンサ55を接続する回路構成は、受電コイルに並列コンデンサを接続している伝送電流の少ない回路構成より電力効率を向上して充電中のコイルや電池の発熱を抑え、電池パック52を効率よく速やかに、しかも安全に充電できる。
以上の位置検出制御器14は、受電コイル51と並列に接続されるインピーダンス変調用コンデンサ63と、このインピーダンス変調用コンデンサ63を受電コイル51に接続するスイッチング素子74と、このスイッチング素子74のON/OFFを制御するパック制御回路65とを備えており、受電コイル51の位置を検出するときにスイッチング素子74をONに切り換える。この回路構成の電池駆動機器50は、位置検出制御器14として設けているインピーダンス変調用コンデンサ63とスイッチング素子74とパック制御回路65と使用して、電池情報を伝送することができる。それは、パック制御回路65でもって電池情報のデジタル信号でスイッチング素子74をON/OFFに切り換えて、受電コイル51のインピーダンス負荷を変更できるからである。したがって、この電池駆動機器50は、電池情報を伝送するために専用の回路を設けることなく、すなわち同じハードウェアでもって、パック制御回路65がスイッチング素子74をON/OFFに切り換えるソフトウェアのみを変更して電池情報を伝送することができる。ソフトウェアはパック制御回路65に設けているメモリに記憶することができる。このため、この電池駆動機器50は、製造コストを高くすることなく、理想的な状態で電池情報を充電台10に伝送できる。
(整流回路53)
図7に示す電池駆動機器50は、受電コイル51に接続されて、受電コイル51に誘導される交流を直流に変換して、電池パック52に充電電力を供給する整流回路53を備えている。整流回路53は、受電コイル51から入力される交流を直流に変換して、電池パック52の充電を制御する充電制御回路54に出力する。
整流回路53には、図7に示すように、ダイオードブリッジ53Bを使用できる。充電制御回路54は、整流回路53から入力される電力で電池パック52を満充電する。充電制御回路54は、電池パック52の満充電を検出して充電を停止する。リチウムイオン電池の電池パック52を充電する充電制御回路54は、定電圧・定電流充電して電池パック52を満充電する。ニッケル水素電池の電池パックを充電する充電制御回路は、定電流充電して電池パックを満充電する。
なお整流回路53には、ダイオードブリッジに代わって同期整流回路を使用することもできることはいうまでもない。同期整流回路は、ブリッジに接続している4個のFETと、各々のFETのON/OFFを制御するスイッチング回路とで構成できる。スイッチング回路は、受電コイル51から出力される交流に同期してFETをスイッチングして、入力される交流を直流に変換して出力する。同期整流回路は、FETの電圧降下がダイオードよりも小さいので、ダイオードブリッジよりも効率よく、電圧降下による電力損失を少なくして整流できる特徴がある。さらに、直列コンデンサ55とインピーダンス変調用コンデンサ63とをひとつのコンデンサで構成することもできる。この電池駆動機器は、スイッチング素子でもってコンデンサを直列コンデンサとインピーダンス変調用コンデンサに切り換えて使用する。
さらに、図7の電池駆動機器50は、受電コイル51の交流を整流回路53に効率よく入力するために、受電コイル51に直列に接続している直列コンデンサ55と、受電コイル51と並列に接続しているインピーダンス変調用コンデンサ63と、直列コンデンサ55及びインピーダンス変調用コンデンサ63と受電コイル51との接続状態を切り換えるスイッチング素子74とを備えている。
スイッチング素子74は、位置検出制御器14から位置検出信号が出力される状態にあっては、受電コイル51にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続する。インピーダンス変調用コンデンサ63を並列に接続している受電コイル51は、受電コイル51とインピーダンス変調用コンデンサ63とで並列共振回路57を構成し、位置検出制御器14の位置検出コイル30から出力される位置検出信号に励起されてエコー信号を発生する。受電コイル51と直列コンデンサ55だけでは共振状態は起こらずインピーダンス変調用コンデンサ63が必要になる。したがって、スイッチング素子74は、電池駆動機器50が充電台10にセットされて、電池駆動機器50の受電コイル51の位置を位置検出制御器14で検出する状態では、インピーダンス変調用コンデンサ63を受電コイル51に接続する。
ただ、インピーダンス変調用コンデンサ63を並列に接続している受電コイル51は、誘導される電力を効率よく整流回路53に出力することができず、電力効率が低くなる弊害がある。受電コイル51は、インピーダンス変調用コンデンサ63を接続する状態に比較して、直列コンデンサ55を接続する状態で整流回路53に出力する電力効率を向上できる。したがって、スイッチング素子74は、受電コイル51の位置を検出して、送電コイル11を受電コイル51に接近した後は、受電コイル51に直列コンデンサ55を接続して、誘導される電力を受電コイル51から整流回路53に出力する。すなわち、スイッチング素子74は、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送する状態にあっては、受電コイル51にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続しない状態、すなわちインピーダンス変調用コンデンサ63を非接続状態として、直列コンデンサ55を受電コイル51に接続する。この状態で、受電コイル51に誘導される交流は、直列コンデンサ55を介して整流回路53に出力される。
図7に示す電池駆動機器50は、インピーダンス変調用コンデンサ63と、このインピーダンス変調用コンデンサ63に直列に接続しているスイッチング素子74とからなる負荷回路62を備える。インピーダンス変調用コンデンサ63とスイッチング素子74との負荷回路62は、受電コイル51と並列に接続される。スイッチング素子74はFET等の半導体スイッチング素子で、パック制御回路65でON/OFFに制御される。このスイッチング素子74は、ON状態としてインピーダンス変調用コンデンサ63を受電コイル51と並列に接続する。また、スイッチング素子74は、OFF状態において、インピーダンス変調用コンデンサ63と受電コイル51とを非接続状態とする。直列コンデンサ55は、受電コイル51と直列に接続されて、受電コイル51を整流回路53に接続している。
パック制御回路65は、スイッチング素子74であるFETのゲート電圧を制御して、スイッチング素子74をON/OFFに切り換える。このパック制御回路65は、受電コイル51の位置を検出する状態において、スイッチング素子74をONとして、受電コイル51にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続する。インピーダンス変調用コンデンサ63を並列に接続している受電コイル51は、位置検出コイル30から出力される位置検出信号に励起されて高レベルのエコー信号を出力する。スイッチング素子74をONに切り換える状態で、受電コイル51と整流回路53との間に直列コンデンサ55を接続しているが、ON状態のスイッチング素子74によって、受電コイル51とインピーダンス変調用コンデンサ63とが並列に接続されるので、この状態で並列共振回路57を構成して、位置検出信号に励起されて高レベルのエコー信号を出力する。
受電コイル51の位置が検出されて、送電コイル11を受電コイル51に接近させた後、パック制御回路65はスイッチング素子74をOFFに切り換えて、インピーダンス変調用コンデンサ63を受電コイル51に接続しない状態とする。すなわち、パック制御回路65は、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送する状態にあっては、スイッチング素子74をOFFとしてインピーダンス変調用コンデンサ63を受電コイル51から切り離し、受電コイル51に誘導される交流を、直列コンデンサ55を介して整流回路53に効率よく出力する。
さらに、図7のスイッチング素子74は、互いに直列に接続してなる一対のペアースイッチング素子74Xを備える。図のペアースイッチング素子74XはFET等の半導体スイッチング素子である。ペアーFET74a、74bはソースを接続して、互いに直列に接続している。さらに、ペアースイッチング素子74Xの接続点であるFETのソースは、高抵抗な抵抗器、例えば100kΩの抵抗器を介してアースラインに接続してアース電位とすることもできる。各々のペアースイッチング素子74Xには直列にインピーダンス変調用コンデンサ63を接続している。各々のペアースイッチング素子74XであるペアーFET74a、74bは、ドレインに接続しているインピーダンス変調用コンデンサ63を介して受電コイル51の両端に接続している。この図のスイッチング素子74は、インピーダンス変調用コンデンサ63、ペアーFET74a、ペアーFET74b、インピーダンス変調用コンデンサ63を直列に接続してなる負荷回路62を受電コイル51と並列に接続している。
直列コンデンサ55は、図の実線で示すように、インピーダンス変調用コンデンサ63よりも整流回路53側に接続され、あるいは鎖線で示すように、インピーダンス変調用コンデンサ63と受電コイル51との間に接続することもできる。インピーダンス変調用コンデンサ63と受電コイル51との間に接続している直列コンデンサ55は、ペアースイッチング素子74XをONに切り換える状態で、インピーダンス変調用コンデンサ63と直列に接続される。したがって、受電コイル51とで並列共振回路57を実現するコンデンサの静電容量は、直列コンデンサ55とふたつのインピーダンス変調用コンデンサ63を直列接続している合成容量となる。
ペアースイッチング素子74XのペアーFET74a、74bは、パック制御回路65で一緒にON/OFFに切り換えられる。パック制御回路65は、ペアースイッチング素子74Xである両方のFETのゲート電圧を同じように制御して、一対のペアースイッチング素子74Xを同時にON/OFFに切り換える。パック制御回路65が、ペアースイッチング素子74XのFETをONに切り換える状態でインピーダンス変調用コンデンサ63は受電コイル51と並列に接続される。また、パック制御回路65が、ペアースイッチング素子74XをOFF状態として、インピーダンス変調用コンデンサ63は受電コイル51から切り離されて非接続状態となる。
以上のパック制御回路65は、受電コイル51の位置を検出する状態においては、ペアースイッチング素子74XをONとして、受電コイル51とインピーダンス変調用コンデンサ63を接続する。インピーダンス変調用コンデンサ63を並列に接続している受電コイル51は、位置検出コイル30から出力される位置検出信号に励起されて並列共振してエコー信号を出力する。
受電コイル51の位置が検出されて、送電コイル11を受電コイル51に接近させた後、パック制御回路65はペアースイッチング素子74XをOFFに切り換えて、インピーダンス変調用コンデンサ63を受電コイル51に接続しない状態とする。すなわち、パック制御回路65は、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送する状態にあっては、ペアースイッチング素子74XをOFFとしてインピーダンス変調用コンデンサ63を受電コイル51から切り離し、受電コイル51に誘導される交流を、直列コンデンサ55を介して整流回路53に効率よく出力する。
図7のスイッチング素子74は、ペアースイッチング素子74Xの一方をアース電位とするので、パック制御回路65の回路構成を簡単にできる。とくに、整流回路53をダイオードブリッジ53Bとして、受電コイル51の両方をアース電位としない状態、すなわち受電コイル51がダイオードを介してアースラインに接続される状態で、パック制御回路65がペアースイッチング素子74をON/OFFに制御する回路構成を簡単にできる。
充電台10は、図1〜図7に示すように、交流電源12に接続されて受電コイル51に起電力を誘導する送電コイル11と、この送電コイル11を内蔵すると共に、上面には電池駆動機器50を載せる上面プレート21を有するケース20と、このケース20に内蔵されて、送電コイル11を上面プレート21の内面に沿って移動させる移動機構13と、上面プレート21に載せられる電池駆動機器50の位置を検出して、移動機構13を制御して送電コイル11を電池駆動機器50の受電コイル51に接近させる位置検出制御器14とを備える。充電台10は、送電コイル11と、交流電源12と、移動機構13と、位置検出制御器14とをケース20に内蔵している。
この充電台10は、以下の動作で電池駆動機器50の電池パック52を充電する。
(1)ケース20の上面プレート21に電池駆動機器50が載せられると、この電池駆動機器50の位置が位置検出制御器14で検出される。
(2)電池駆動機器50の位置を検出した位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、移動機構13でもって送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて電池駆動機器50の受電コイル51に接近させる。
(3)受電コイル51に接近する送電コイル11は、受電コイル51に電磁結合されて受電コイル51に交流電力を搬送する。
(4)電池駆動機器50は、受電コイル51の交流電力を整流して直流に変換し、この直流で電池パック52を充電する。
以上の動作で電池パック52を充電する充電台10は、交流電源12に接続している送電コイル11をケース20に内蔵している。送電コイル11は、ケース20の上面プレート21の下に配設されて、上面プレート21に沿って移動するように配設される。送電コイル11から受電コイル51への電力搬送の効率は、送電コイル11と受電コイル51の間隔を狭くして向上できる。好ましくは、送電コイル11を受電コイル51に接近する状態で、送電コイル11と受電コイル51の間隔は7mm以下とする。したがって、送電コイル11は、上面プレート21の下にあって、できるかぎり上面プレート21に接近して配設される。送電コイル11は、上面プレート21の上に載せられる電池駆動機器50の受電コイル51に接近するように移動するので、上面プレート21の下面に沿って移動できるように配設される。
送電コイル11を内蔵するケース20は、電池駆動機器50を載せる平面状の上面プレート21を上面に設けている。図1と図2の充電台10は、上面プレート21全体を平面状として水平に配設している。上面プレート21は、大きさや外形が異なる種々の電池駆動機器50を上に載せることができる大きさ、例えば、一辺を5cm〜30cmとする四角形としている。ただ、上面プレートは、直径を5cm〜30cmとする円形とすることもできる。図1と図2の充電台10は、上面プレート21を大きくして、すなわち複数の電池駆動機器50を同時に載せることができる大きさとして、複数の電池駆動機器50や電池パック52を一緒に載せて、これらに内蔵される電池セルを順番に充電できるようにしている。また、上面プレートは、その周囲に周壁等を設け、周壁の内側に電池駆動機器をセットして、内蔵する電池を充電することもできる。
ケース20の上面プレート21は、その内側を移動する送電コイル11を外部から視認できる透光性を有する。この充電台10は、送電コイル11が電池駆動機器50に接近することをユーザーが目で見て確認できるので、ユーザーは電池駆動機器50が確実に充電されることを確認できる。したがって、ユーザーは安心して充電台10を使用できる。さらに、送電コイル11に光を照射する発光ダイオード19を設けることで、移動する送電コイル11やその周囲を発光ダイオード19でライトアップして、優れたデザイン性と、送電コイル11の移動をアピールすることができる。また、発光ダイオード19の光が上面プレート21を透過して電池駆動機器50を照射する構造とすることもできる。図2と図3に示す充電台10は、送電コイル11の周囲に4個の発光ダイオード19を等間隔で配置している。これらの発光ダイオード19は、図7に示すように、充電台10に内蔵される直流電源18から電力が供給されて点灯する。ただ、発光ダイオードは、送電コイルの中心部に配置することもできる。また、送電コイルの位置を表示する発光ダイオードは、3個以下とし、あるいは5個以上とすることもできる。この充電台10は、電池駆動機器50を充電する状態で、電池駆動機器50を発光ダイオード19で照射し、あるいは充電状態で発光ダイオード19の発光色や点滅パターン等の点灯状態を変化することで、ユーザーに電池駆動機器50の充電状態を明確に知らせることもできる。
送電コイル11は、上面プレート21と平行な面で渦巻き状に巻かれて、上面プレート21の上方に交流磁束を放射する。この送電コイル11は、上面プレート21に直交する交流磁束を上面プレート21の上方に放射する。送電コイル11は、交流電源12から交流電力が供給されて、上面プレート21の上方に交流磁束を放射する。送電コイル11は、磁性材からなるコア15に線材を巻いてインダクタンスを大きくできる。コア15は、透磁率が大きいフェライト等の磁性材料で、上方を開放する壺形としている。壺形のコア15は、渦巻き状に巻かれた送電コイル11の中心に配置する円柱部15Aと、外側に配置される円筒部15Bを底部で連結する形状としている。コア15のある送電コイル11は、磁束を特定部分に集束して、効率よく電力を受電コイル51に伝送できる。ただ、送電コイルは、必ずしもコアを設ける必要はなく、空芯コイルとすることもできる。空芯コイルは軽いので、これを上面プレートの内面で移動する移動機構を簡単にできる。送電コイル11は、受電コイル51の外径にほぼ等しくして、受電コイル51に効率よく電力搬送する。
交流電源12は、例えば、20kHz〜数MHzの高周波電力を送電コイル11に供給する。交流電源12は、可撓性のリード線16を介して送電コイル11に接続される。送電コイル11が上面プレート21に載せられる電池駆動機器50の受電コイル51に接近するように移動されるからである。交流電源12は、図示しないが、自励式の発振回路と、この発振回路から出力される交流を電力増幅するパワーアンプとを備える。自励式の発振回路は、送電コイル11を発振コイルに併用している。したがって、この発振回路は、送電コイル11のインダクタンスで発振周波数が変化する。送電コイル11のインダクタンスは、送電コイル11と受電コイル51との相対位置で変化する。送電コイル11と受電コイル51との相互インダクタンスが、送電コイル11と受電コイル51との相対位置で変化するからである。したがって、送電コイル11を発振コイルに使用する自励式の発振回路は、交流電源12が受電コイル51に接近するにしたがって変化する。このため、自励式の発振回路は、発振周波数の変化で送電コイル11と受電コイル51との相対位置を検出することができ、位置検出制御器14に併用できる。
(充電パラメータ)
充電台10は、送電コイル11から受電コイル51に送電するための充電条件を規定する充電パラメータを、予め電池パック52の形状や送電コイル11と受電コイル51との距離などに応じて、最適値に設定している。ここで、電池パック52が図9に示すように単体の場合と、図10に示すように電池駆動機器50に装着された場合とでは、送電コイル11と受電コイル51との距離d1、d2が異なる。具体的には、電池パック単体で充電台10の上に載置する場合は、送電コイル11と受電コイル51の間隔d1は、充電台10のケース表面厚(例えば2.5mm)程度であるため、強い結合係数で結ばれる。一方、電池パック52を電池駆動機器50に装着した状態では、電池パック52を電池駆動機器50に収納するための電池蓋の分だけコイル間の距離d2が遠くなり、結合係数が弱くなる。この相違によって、送電効率が低下するため、これを保障するため、電池駆動機器装着状態においては充電パラメータを変更する。具体的には、送電コイル11の発振周波数を、電池パック単体時よりも若干高くする(例えば5kHz〜6kHz)。これにより、送電効率の低下が抑制され、電池駆動機器装着状態においても高い送電効率での充電が可能となる。
また、このように電池パックの装着状態によらず、送電効率を高く維持できることは、異物検出機能を備える場合の誤検出防止にも有利となる。すなわち、充電台10には、充電対象の電池パック52以外が載置された場合、特に金属などが載置された場合に、これを誤って電池パックと同様に送電コイル11から電磁波を送出すると、金属を加熱する可能性があることから、このような異物の載置を充電台10側で検出し、異物と判定された場合は充電動作を行わない、異物検出機能を備えることができる。この場合の異物かどうかの判定は、送電効率の高低で行われている。すなわち、送電効率が閾値よりも低い場合は異物と判定している。しかしながら、上述のような電池パック単体から、電池駆動機器装着状態に変化した場合であっても、送電効率が低下するため、このような異物検出機能が働いて、充電の支障となることが考えられる。そこで、上述の通り、充電台10側で電池パック52の装着状態を把握し、これに基づいて最適な充電パラメータに変更して充電を行うことにより、送電効率の低下を回避して、誤検出の回避を実現することができる。特に電池パック単体か、電池駆動機器装着状態かを判別できれば、効率劣化分まで計算できるため、より正確な異物の検出が可能となる。
送電コイル11は、移動機構13で受電コイル51に接近するように移動される。図2〜図5の移動機構13は、送電コイル11を、上面プレート21に沿って、X軸方向とY軸方向に移動させて受電コイル51に接近させる。図の移動機構13は、位置検出制御器14で制御されるサーボモータ22でネジ棒23を回転して、ネジ棒23にねじ込んでいるナット材24を移動して、送電コイル11を受電コイル51に接近させる。サーボモータ22は、送電コイル11をX軸方向に移動させるX軸サーボモータ22Aと、Y軸方向に移動させるY軸サーボモータ22Bとを備える。ネジ棒23は、送電コイル11をX軸方向に移動させる一対のX軸ネジ棒23Aと、送電コイル11をY軸方向に移動させるY軸ネジ棒23Bとを備える。一対のX軸ネジ棒23Aは、互いに平行に配設されて、ベルト25に駆動されてX軸サーボモータ22Aで一緒に回転される。ナット材24は、各々のX軸ネジ棒23Aにねじ込んでいる一対のX軸ナット材24Aと、Y軸ネジ棒23Bにねじ込んでいるY軸ナット材24Bからなる。Y軸ネジ棒23Bは、その両端を一対のX軸ナット材24Aに回転できるように連結している。送電コイル11はY軸ナット材24Bに連結している。
さらに、図に示す移動機構13は、送電コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させるために、Y軸ネジ棒23Bと平行にガイドロッド26を配設している。ガイドロッド26は、両端を一対のX軸ナット材24Aに連結しており、一対のX軸ナット材24Aと一緒に移動する。ガイドロッド26は、送電コイル11に連結されるガイド部27を貫通しており、送電コイル11をガイドロッド26に沿ってY軸方向に移動できるようにしている。すなわち、送電コイル11は、互いに平行に配設されるY軸ネジ棒23Bとガイドロッド26に沿って移動するY軸ナット材24Bとガイド部27を介して、水平な姿勢でY軸方向に移動する。
この移動機構13は、X軸サーボモータ22AがX軸ネジ棒23Aを回転させると、一対のX軸ナット材24AがX軸ネジ棒23Aに沿って移動して、Y軸ネジ棒23Bとガイドロッド26をX軸方向に移動させる。Y軸サーボモータ22BがY軸ネジ棒23Bを回転させると、Y軸ナット材24BがY軸ネジ棒23Bに沿って移動して、送電コイル11をY軸方向に移動させる。このとき、送電コイル11に連結されたガイド部27は、ガイドロッド26に沿って移動して、送電コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させる。したがって、X軸サーボモータ22AとY軸サーボモータ22Bの回転を位置検出制御器14で制御して、送電コイル11をX軸方向とY軸方向に移動できる。ただし、本発明の充電台10は、移動機構を以上のメカニズムには特定しない。移動機構には、送電コイルをX軸方向とY軸方向に移動できる全ての機構を利用できるからである。
なお本実施の形態においては、充電台10を、移動機構を、送電コイルをX軸方向とY軸方向に移動させる機構に特定しない。充電台は、上面プレートに直線状のガイド壁を設けて、このガイド壁に沿って電池駆動機器を載せる構造として、送電コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる構造とすることができる。この充電台は、図示しないが、送電コイルを、一方向、例えばX軸方向にのみ移動できる移動機構として、送電コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる。
位置検出制御器14は、上面プレート21に載せられた電池駆動機器50の位置を検出する。図2〜図5の位置検出制御器14は、電池駆動機器50に内蔵される受電コイル51の位置を検出して、送電コイル11を受電コイル51に接近させる。さらに、位置検出制御器14は、受電コイル51の位置を粗検出する第1の位置検出制御器14Aと、受電コイル51の位置を精密検出する第2の位置検出制御器14Bとを備える。この位置検出制御器14は、第1の位置検出制御器14Aで受電コイル51の位置を粗検出すると共に、移動機構13を制御して送電コイル11の位置を受電コイル51に接近させた後、さらに、第2の位置検出制御器14Bで受電コイル51の位置を精密検出しながら移動機構13を制御して、送電コイル11の位置を正確に受電コイル51に接近させる。この充電台10は、速やかに、しかも、より正確に送電コイル11を受電コイル51に接近できる。
第1の位置検出制御器14Aは、図6に示すように、上面プレート21の内面に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30に位置検出信号を供給する検出信号発生回路31と、この検出信号発生回路31から位置検出コイル30に供給されるパルスに励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から送電コイル11の位置を判別する識別回路33とを備える。
位置検出コイル30は複数列のコイルからなり、複数の位置検出コイル30を上面プレート21の内面に所定の間隔で固定している。位置検出コイル30は、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する複数のX軸検出コイル30Aと、Y軸方向の位置を検出する複数のY軸検出コイル30Bとを備える。各々のX軸検出コイル30Aは、Y軸方向に細長いループ状であって、複数のX軸検出コイル30Aは、所定の間隔で上面プレート21の内面に固定されている。隣接するX軸検出コイル30Aの間隔(d)は、受電コイル51の外径(D)よりも小さく、好ましくはX軸検出コイル30Aの間隔(d)を受電コイル51の外径(D)の1倍〜1/4倍としている。X軸検出コイル30Aは、間隔(d)を狭くして、受電コイル51のX軸方向の位置を正確に検出できる。各々のY軸検出コイル30Bは、X軸方向に細長いループ状であって、複数のY軸検出コイル30Bは、所定の間隔で上面プレート21の内面に固定されている。隣接するY軸検出コイル30Bの間隔(d)も、X軸検出コイル30Aと同じように、受電コイル51の外径(D)よりも小さく、好ましくはY軸検出コイル30Bの間隔(d)を受電コイル51の外径(D)の1倍〜1/4倍としている。Y軸検出コイル30Bも、その間隔(d)を狭くして、受電コイル51のY軸方向の位置を正確に検出できる。
検出信号発生回路31は、所定のタイミングで位置検出信号であるパルス信号を位置検出コイル30に出力する。位置検出信号が入力される位置検出コイル30は、位置検出信号で接近する受電コイル51を励起する。励起された受電コイル51は、流れる電流のエネルギーでエコー信号を位置検出コイル30に出力する。したがって、受電コイル51の近くにある位置検出コイル30は、位置検出信号が入力された後、所定の時間遅れて、受電コイル51からのエコー信号が誘導される。位置検出コイル30に誘導されるエコー信号は、受信回路32で識別回路33に出力される。したがって、識別回路33は、受信回路32から入力されるエコー信号でもって、位置検出コイル30に受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。複数の位置検出コイル30にエコー信号が誘導されるとき、識別回路33は、エコー信号レベルの大きい位置検出コイル30にもっとも接近していると判定する。
図6に示す位置検出制御器14は、各々の位置検出コイル30を切換回路34を介して受信回路32に接続する。この位置検出制御器14は、入力を順番に切り換えて複数の位置検出コイル30に接続するので、ひとつの受信回路32で複数の位置検出コイル30のエコー信号を検出できる。ただし、各々の位置検出コイルに受信回路を接続してエコー信号を検出することもできる。
図6の位置検出制御器14は、識別回路33で制御される切換回路34で複数の位置検出コイル30を順番に切り換えて受信回路32に接続する。検出信号発生回路31は切換回路34の出力側に接続されて、位置検出コイル30に位置検出信号を出力する。検出信号発生回路31から位置検出コイル30に出力される位置検出信号のレベルは、受電コイル51からのエコー信号に比較して極めて大きい。受信回路32は、入力側にダイオードからなるリミッタ回路35を接続している。リミッタ回路35は、検出信号発生回路31から受信回路32に入力される位置検出信号の信号レベルを制限して受信回路32に入力する。信号レベルの小さいエコー信号は、制限されることなく受信回路32に入力される。受信回路32は、位置検出信号とエコー信号の両方を増幅して出力する。受信回路32から出力されるエコー信号は、位置検出信号から所定のタイミング、例えば数μsec〜数百μsec遅れた信号となる。エコー信号が位置検出信号から遅れる遅延時間は、一定の時間であるから、位置検出信号から所定の遅延時間後の信号をエコー信号とし、このエコー信号のレベルから位置検出コイル30に受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。
受信回路32は、位置検出コイル30から入力されるエコー信号を増幅して出力するアンプである。受信回路32は、位置検出信号とエコー信号を出力する。識別回路33は、受信回路32から入力される位置検出信号とエコー信号から位置検出コイル30に受電コイル51が接近してセットされるかどうかを判定する。識別回路33は、受信回路32から入力される信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ36を備えている。このA/Dコンバータ36から出力されるデジタル信号を演算してエコー信号を検出する。識別回路33は、位置検出信号から特定の遅延時間の後に入力される信号をエコー信号として検出し、さらにエコー信号のレベルから受電コイル51が位置検出コイル30に接近しているかどうかを判定する。
識別回路33は、複数のX軸検出コイル30Aを順番に受信回路32に接続するように切換回路34を制御して、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する。識別回路33は、各々のX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続する毎に、受信回路32に接続しているX軸検出コイル30Aに位置検出信号を出力し、位置検出信号から特定の遅延時間の後に、エコー信号が検出されるかどうかで、このX軸検出コイル30Aに受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。識別回路33は、全てのX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続して、各々のX軸検出コイル30Aに受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。受電コイル51がいずれかのX軸検出コイル30Aに接近していると、このX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続する状態でエコー信号が検出される。したがって、識別回路33は、エコー信号を検出できるX軸検出コイル30Aから受電コイル51のX軸方向の位置を検出できる。受電コイル51が複数のX軸検出コイル30Aに跨って接近する状態では、複数のX軸検出コイル30Aからエコー信号が検出される。この状態において、識別回路33はもっとも強いエコー信号、すなわちレベルの大きいエコー信号が検出されるX軸検出コイル30Aにもっとも接近していると判定する。識別回路33は、Y軸検出コイル30Bも同じように制御して、受電コイル51のY軸方向の位置を検出する。
識別回路33は、検出するX軸方向とY軸方向の位置から移動機構13を制御して、送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動させる。識別回路33は、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して、送電コイル11を受電コイル51のX軸方向の位置に移動させる。また、移動機構13のY軸サーボモータ22Bを制御して、送電コイル11を受電コイル51のY軸方向の位置に移動させる。
以上のようにして、第1の位置検出制御器14Aが送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動させる。本実施の形態に係る充電台10は、第1の位置検出制御器14Aで送電コイル11を受電コイル51に接近した後、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送して電池パック52を充電することができる。ただ、充電台は、さらに送電コイルの位置を正確に制御して受電コイルに接近させた後、電力搬送して電池パックを充電することもできる。送電コイル11は、第2の位置検出制御器14Bでより正確に受電コイル51に接近される。
第2の位置検出制御器14Bは、交流電源12を自励式の発振回路として、自励式の発振回路の発振周波数から送電コイル11の位置を正確に検出して移動機構13を制御する。第2の位置検出制御器14Bは、移動機構13のX軸サーボモータ22AとY軸サーボモータ22Bを制御して、送電コイル11をX軸方向とY軸方向に移動させて、交流電源12の発振周波数を検出する。自励式の発振回路の発振周波数は、送電コイル11が受電コイル51に最も接近する位置でもっとも高くなり、相対位置がずれるにしたがって発振周波数が低くなる。したがって、第2の位置検出制御器14Bは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して送電コイル11をX軸方向に移動し、発振周波数が最も高くなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して送電コイル11をY軸方向に移動して、発振周波数が最も高くなる位置で停止する。第2の位置検出制御器14Bは、以上のようにして、送電コイル11を受電コイル51に最も接近する位置に移動できる。
充電台10は、位置検出制御器14、44で移動機構13を制御して送電コイル11を受電コイル51に接近させた状態で、交流電源12で送電コイル11に交流電力を供給する。送電コイル11の交流電力は受電コイル51に電力搬送されて、電池セル58の充電に使用される。図7に示す位置検出制御器14は、電池駆動機器50から搬送される電池情報を検出する検出回路17を内蔵している。検出回路17は、電池駆動機器50から伝送される電池情報に基づいて、電池セル58を充電する電圧や電流をコントロールして電池セル58を充電する。電池セル58の満充電は、電池駆動機器50から電池情報として伝送される。したがって、検出回路17は、電池駆動機器50から伝送される電池情報で電池セル58の満充電を検出して送電コイル11への交流電力の供給を停止して充電を終了する。
複数の電池駆動機器50や電池パック52を載せることができる上面プレート21の充電台10は、これらの電池パック52単体又は電池駆動機器50に装着された電池パック52を順番に切り換えて満充電する。この充電台10は、図1に示すように、最初にいずれかの電池パック52の受電コイル51の位置を検出して、この受電コイル51に送電コイル11を接近させて、この電池パック52を満充電する。この電池パック52が満充電されて、この電池駆動機器50から搬送される満充電信号を検出回路17が受信すると、位置検出制御器14は、この電池駆動機器50とは別の位置にセットされる第2の電池駆動機器50Bの受電コイル51の位置を検出し、移動機構13を制御して送電コイル11を第2の電池駆動機器50Bの受電コイル51に接近させる。この状態で、第2の電池パック52に電力搬送して、この電池パック52を満充電する。さらに、電池パック52が満充電されて、第2の電池駆動機器50Bから搬送される満充電信号を検出回路17が受信すると、位置検出制御器14が、さらに第3の電池パック52の受電コイル51を検出して、移動機構13を制御して第3の電池駆動機器50Cの受電コイル51に送電コイル11を接近させて、この電池パック52を満充電する。以上のように、複数の電池駆動機器50が上面プレート21にセットされると、次々と電池駆動機器50を切り換えて電池パック52を満充電する。この充電台10は、満充電された電池パック52の位置を記憶して、満充電された電池パック52を充電しない。上面プレート21の上にセットされる全ての電池パック52を満充電したことを検出すると、充電台10は、交流電源12の動作を停止して電池パック52の充電を停止する。
ここで、上記及び以下の実施例では、電池パック52が満充電されると充電を停止しているが、電池パック52が所定容量となったときを満充電として充電を停止してもよい。
以上のように、複数の電池パック52を満充電する充電台10は、電池パック52が満充電されると、次の電池駆動機器50の受電コイル51の位置に送電コイル11を移動して、満充電されていない次の電池パック52を充電して満充電するようにして、複数の電池パック52を満充電できる。さらに、複数の電池駆動機器50を充電する充電台10は、充電している電池パック52が満充電されない状態で、別の電池駆動機器50の受電コイル51の位置に送電コイル11を移動し、この動作を繰り返して、すなわち、充電する電池駆動機器50を交互に切り換えて各々の電池パック52を満充電することができる。この充電台10は、例えば、充電している電池駆動機器50から搬送される電池電圧、残容量、電池温度等の電池情報を検出回路17で検出し、検出する電池情報で充電する電池駆動機器50を切り換える。また、以上の充電台は、設定時間が経過すると、送電コイルの位置を別の電池駆動機器の受電コイルの位置に移動して、充電する電池駆動機器を切り換えることもできる。電池の電圧で充電している電池駆動機器を切り換える充電台は、電池の電圧があらかじめ設定している電圧まで上昇し、あるいは充電している電池の電圧上昇が設定値になると、充電する電池駆動機器を切り換える。また、電池の残容量を検出して充電する電池駆動機器を切り換える充電台は、充電している電池の残容量が設定値となり、あるいは残容量の変化が設定値になると、充電する電池駆動機器を切り換える。また、電池の温度を検出して充電する電池駆動機器を切り換える充電台は、充電している電池の温度が設定温度まで上昇すると、充電する電池駆動機器を切り換える。さらに、設定時間が経過すると充電する電池駆動機器を切り換える充電台は、タイマを内蔵しており、タイマがタイムアップすると充電する電池駆動機器を切り換える。さらに、充電台は、電池の電圧と残容量と温度と時間の全ての電池情報から、充電している電池駆動機器を切り換えることもできる。
以上の充電台10は、電池パック52が満充電される前に、次の電池パック52を充電し、この工程を繰り返して電池パック52を充電するので、送電コイル11から受電コイル51に供給する送電電力を大きくして、複数の電池駆動機器50をより短い時間で満充電できる。それは、ひとつの電池パック52の充電時間を短くすることで、電池パック52の充電電流を大きくできるからである。送電コイル11を受電コイル51に接近して電力搬送する無接点の充電台は、漏れ磁束によって受電コイルや電池の発熱を避けることができず、このことによって送電電力に制限を受ける。ところが、充電する電池駆動機器50を切り換えながら充電することで、受電コイル51や電池パック52の発熱を防止しながら送電電力を大きくして、すなわち電池パック52の充電電流を大きくして速やかに満充電できる。充電を停止する状態で受電コイル51や電池パック52が冷却されるからである。したがって、電池パック52が満充電されない状態で充電する電池駆動機器50を切り換える充電台10は、受電コイル51や電池パック52の発熱を少なくしながら、速やかに満充電できる特徴がある。
この充電台10は、例えば、図1に示すように、上面プレート21に3個の電池駆動機器50がセットされる状態では、以下のようにして各々の電池パック52を満充電する。
(1)最初に、いずれかの電池駆動機器50の受電コイル51の位置を検出して、この受電コイル51に送電コイル11を接近させて、この第1の電池駆動機器50Aの電池パック52を充電する。
(2)位置検出制御器14は、充電している第1の電池駆動機器50Aから搬送される電池電圧、残容量、電池温度等の電池情報から、第1の電池駆動機器50Aの電池パック52の充電を中断し、第1の電池駆動機器50Aとは別の位置にセットされる第2の電池駆動機器50Bの受電コイル51の位置を検出し、移動機構13を制御して送電コイル11を第2の電池駆動機器50Bの受電コイル51に接近させる。この状態で、第2の電池駆動機器50Bの電池パック52に電力搬送して、この電池パック52を充電する。
(3)さらに、位置検出制御器14は、充電している第2の電池駆動機器50Bから搬送される電池情報から、第2の電池駆動機器50Bの電池パック52の充電を中断し、さらに別の位置にセットされる第3の電池駆動機器50Cの受電コイル51の位置を検出して、移動機構13を制御して送電コイル11を第3の電池駆動機器50Cの受電コイル51に接近させて、第3の電池駆動機器50Cの電池パック52を充電する。
(4)その後、位置検出制御器14は、第3の電池駆動機器50Cから搬送される電池情報から、第3の電池駆動機器50Cの電池パック52の充電を中断し、送電コイル51を第1の電池駆動機器50Aの受電コイル51に位置に移動して、第1の電池駆動機器50Aの電池パック52を充電する。
(5)以上のように、第1の電池駆動機器50A、第2の電池駆動機器50B、第3の電池駆動機器50Cを繰り返し充電して、内蔵する電池パック52を満充電する。
充電する電池駆動機器50を切り換えながら電池パック52を充電する工程で、いずれかの電池パック52が満充電されると、満充電された電池パック52を内蔵する電池駆動機器50の充電をキャンセルして、次々と電池パック52を満充電する。上面プレート21の上にセットされる全ての電池パック52を満充電したことを検出すると、充電台10は、交流電源12の動作を停止して電池パック52の充電を終了する。
なお、上述の例では、充電台に内蔵した送電コイルを移動式とした例を説明したが、この例に限られるものでなく、例えば電池駆動機器を設置する位置を、磁石などを用いて誘導する構成や、載置位置を案内するためのガイド部材などで機械的に規定する構成にも適用できることは言うまでもない。
本発明に係る電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法は、携帯電話や携帯音楽プレーヤ等の充電の他、アシスト自転車や電気自動車の充電等にも好適に利用できる。
10…充電台
11…送電コイル
12…交流電源
13…移動機構
14…位置検出制御器;14A…第1の位置検出制御器;14B…第2の位置検出制御器
15…コア;15A…円柱部;15B…円筒部
16…リード線
17…検出回路
18…直流電源
19…発光ダイオード
20…ケース
21…上面プレート
22…サーボモータ;22A…X軸サーボモータ;22B…Y軸サーボモータ;
23…ネジ棒;23A…X軸ネジ棒;23B…Y軸ネジ棒
24…ナット材;24A…X軸ナット材;24B…Y軸ナット材
25…ベルト
26…ガイドロッド
27…ガイド部
30…位置検出コイル;30A…X軸検出コイル;30B…Y軸検出コイル
31…検出信号発生回路
32…受信回路
33…識別回路
34…切換回路
35…リミッタ回路
36…A/Dコンバータ
50…電池駆動機器;50A…第1の電池駆動機器;50B…第2の電池駆動機器
50C…第3の電池駆動機器
51…受電コイル
52…電池パック
53…整流回路;53B…ダイオードブリッジ
54…充電制御回路
55…直列コンデンサ
56…プルアップ抵抗
57…並列共振回路
58…電池セル
59…電池情報検出回路
60…電池保護回路
61…変調回路
62…負荷回路
63…インピーダンス変調用コンデンサ
65…パック制御回路
66…温度センサ
67A…パック側接続端子;67B…機器側接続端子
68A…パック側電力端子;68B…機器側電力端子
69A…パック側温度端子;69B…機器側温度端子
70A…パック側装着情報端子;70B…機器側装着情報端子
71A…パック側グランド端子;71B…機器側グランド端子
74…スイッチング素子;74X…ペアースイッチング素子;74a…ペアーFET
74b…ペアーFET
d1…送電コイルと受電コイルとの距離;d2…電池蓋を含めた送電コイルと受電コイルとの距離;d3…電池蓋の厚み

Claims (12)

  1. 電池駆動機器(50)に装着されて、駆動電力を供給するための電池パックであって、
    該電池パック(52)は、単体で、又は該電池駆動機器(50)に装着された状態で、充電台(10)に載置して、該充電台(10)の送電コイル(11)と電磁結合して無接点で充電可能であり、
    該電池パック(52)はさらに、
    充電可能な電池セル(58)と、
    該充電台(10)の送電コイル(11)と電磁結合され、供給される充電電力を受電するための受電コイル(51)と、
    前記受電コイル(51)で受電された電力でもって、前記電池セル(58)の充電を制御するパック制御回路と、
    該電池パック(52)が単品であるか、前記電池駆動機器(50)に装着されたで状態あるかを識別する識別手段と、
    を備え、
    前記識別手段の識別結果に基づき、充電台(10)に対して電池パック(52)が単体もしくは電池駆動機器(50)に装着された状態かを示す装着情報を、前記受電コイル(51)から送電コイル(11)側に送信することを特徴とする電池パック。
  2. 請求項1に記載の電池パックであって、
    前記識別手段として、該電池駆動機器(50)と電気的に接続するためのパック側接続端子(67A)が、電池パック(52)が単体か電池駆動機器(50)に装着された状態かの種別を示す装着情報を生成するためのパック側装着情報端子(70A)を含んでなることを特徴とする電池パック。
  3. 請求項2に記載の電池パックであって、
    前記パック側装着情報端子(70A)が、電池パック(52)を電池駆動機器(50)に接続した際にショートされるショートピンであることを特徴とする電池パック。
  4. 請求項2に記載の電池パックであって、
    前記パック側装着情報端子(70A)が、電池パック(52)の温度情報を電圧で電池駆動機器(50)側に伝達するパック側温度端子(69A)であり、前記パック側温度端子(69A)に電圧が印加されていない場合は電池パック単体、前記パック側温度端子(69A)に電圧が印加されている場合は電池駆動機器装着状態と判定することを特徴とする電池パック。
  5. 請求項1から4のいずれか一に記載の電池パックであって、
    前記受電コイル(51)で、装着情報を充電台(10)の送電コイル(11)に送出するタイミングが、充電開始前であることを特徴とする電池パック。
  6. 請求項1から5のいずれか一に記載の電池パックであって、さらに、
    該電池パック(52)の装着情報に基づいて、前記受電コイル(51)のインピーダンスを変化させる変調回路(61)を備えていることを特徴とする電池パック。
  7. 請求項6に記載の電池パックであって、
    前記変調回路で充電台(10)側に伝送する情報として、装着情報に加え、該電池パック(52)の電圧と、充電電流と、該電池パック(52)の温度と、シリアル番号と、該電池パック(52)の充電電流を規定する許容充電電流と、該電池パック(52)の充電を許容する許容温度のいずれかの電池情報を含むことを特徴とする電池パック。
  8. 電池パック(52)を装着すると共に、該電池パック(52)から駆動電力の供給を受けて駆動される電池駆動機器(50)であって、
    該電池パック(52)と装着するための機器側接続端子(67B)として、
    該電池パック(52)の電力を受け取る機器側電力端子(68B)と、
    該電池パック(52)が、単体か、電池駆動機器(50)に装着された状態かの種別を示す装着情報を生成するための機器側装着情報端子(70B)と、
    を備えており、
    該電池パック(52)は、単体で、又は該電池駆動機器(50)に装着された状態で、充電台(10)に載置して、該充電台(10)の送電コイル(11)と、該電池パック(52)に内蔵された受電コイル(51)とを電磁結合して無接点で充電可能であり、
    さらに前記機器側装着情報端子(70B)で生成された装着情報を、該受電コイル(51)から送電コイル(11)に送信することで、該充電台(10)は該装着情報に基づいて充電パラメータを設定し、送電コイル(11)から受電コイル(51)に電力供給可能としてなることを特徴とする電池駆動機器。
  9. 請求項8に記載の電池駆動機器であって、
    前記機器側装着情報端子(70B)が、該電池パック(52)の温度情報を取得するための機器側温度端子(69B)と兼用しており、
    前記機器側温度端子(69B)に温度情報が付加されていない場合は、電池パック(52)単体と判定し、
    前記機器側温度端子(69B)に温度情報が付加されている場合は、電池駆動機器装着状態と判定し、
    該判定結果に基づいて該電池パック(52)が該充電台(10)に装着情報を送信し、該充電台(10)が該装着情報に基づいた充電パラメータにて該電池パック(52)を充電することを特徴とする電池駆動機器。
  10. 電池駆動機器(50)に装着されて、駆動電力を供給する電池パック(52)を充電するための充電台であって、
    電池パック(52)もしくは該電池パック(52)を装着した電池駆動機器(50)を載置するためのケース(20)と、
    前記ケース(20)の内部に配置され、該電池パック(52)に内蔵された受電コイル(51)と電磁結合して送電するための送電コイル(11)と、
    前記送電コイル(11)で送電する電力の充電条件を規定する充電パラメータを設定する充電制御回路(54)と、
    前記送電コイル(11)から該電池パック(52)の受電コイル(51)への電力の送電効率の低下に基づいて、前記ケース(20)上に充電対象でない異物が載置されたことを検出する異物検出手段と、
    を備えており、
    該電池パック(52)が、電池パック単体か、電池駆動機器(50)に装着された状態かを示す装着情報を受電コイル(51)から送電コイル(11)側に送出されたことを受けて、該装着情報に基づいて前記充電制御回路(54)が充電パラメータを設定し、該設定に基づいて前記送電コイル(11)から該電池パック(52)の受電コイル(51)側に送電するよう構成してなることを特徴とする充電台。
  11. 請求項10に記載の充電台であって、
    前記充電制御回路(54)が、充電パラメータを設定する際、装着情報が電池駆動機器装着状態である場合に、電池パック単体よりも周波数を高くしてなることを特徴とする充電台。
  12. 電池駆動機器(50)に装着されて、駆動電力を供給するための電池パック(52)の充電方法であって、
    前記電池パック(52)を、単体で、又は前記電池駆動機器(50)に装着された状態で、充電台(10)に載置する工程と、
    前記電池パック(52)に含まれる、前記電池駆動機器(50)と接続されたパック側装着情報端子(70A)で取得された、前記電池パック(52)が単体であるか、電池駆動機器装着状態であるかの種別を示す装着情報を、前記電池パック(52)の受電コイル(51)から、前記充電台(10)の送電コイル(11)に対し、これら受電コイル(51)と送電コイル(11)とを電磁結合させて送信する工程と、
    前記充電台(10)は、前記装着情報に基づいて充電パラメータを設定し、該充電パラメータの設定に従って前記送電コイル(11)から、前記電池パック(52)の受電コイル(51)に対し、送電を開始する工程と、
    を含むことを特徴とする電池パックの充電方法。
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