JP2010183706A - 充電台 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の電池内蔵機器をケース上面に載せて、内蔵電池を効率よく充電する。
【解決手段】充電台は、ケース20の上面プレート21に複数の電池内蔵機器50が載せられると、これらの電池内蔵機器50の位置を位置検出制御器14で検出し、位置検出制御器14が移動機構13を制御して、送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて電池内蔵機器50の電池52を充電する。充電台は、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50を認識して表示する認識表示器40を備えており、この認識表示器40は、複数の電池内蔵機器50を検出して表示する表示部41を有している。充電台は、認識表示器40が認識して表示部41に表示する電池内蔵機器50の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、表示部41に表示された各々の電池内蔵機器50の電池52を充電する。
【選択図】図1
【解決手段】充電台は、ケース20の上面プレート21に複数の電池内蔵機器50が載せられると、これらの電池内蔵機器50の位置を位置検出制御器14で検出し、位置検出制御器14が移動機構13を制御して、送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて電池内蔵機器50の電池52を充電する。充電台は、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50を認識して表示する認識表示器40を備えており、この認識表示器40は、複数の電池内蔵機器50を検出して表示する表示部41を有している。充電台は、認識表示器40が認識して表示部41に表示する電池内蔵機器50の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、表示部41に表示された各々の電池内蔵機器50の電池52を充電する。
【選択図】図1
Description
本発明は、パック電池や携帯電話などの電池内蔵機器を上に載せて、電磁誘導作用で電力を搬送して内蔵電池を充電する充電台に関する。
電磁誘導の作用で送電コイルから受電コイルに電力搬送して、内蔵電池を充電する充電台は開発されている。(特許文献1及び2参照)
特許文献1は、充電台に、交流電源で励磁される送電コイルを内蔵し、パック電池には送電コイルに電磁結合される受電コイルを内蔵する構造を記載する。さらに、パック電池は、受電コイルに誘導される交流を整流し、これを電池に供給して充電する回路も内蔵する。この構造によると、充電台の上にパック電池を載せて、非接触状態でパック電池の電池を充電できる。
さらに、特許文献2は、電池内蔵機器の底部に電池を内蔵し、さらにその下方に二次側充電用アダプターを設けて、この二次側充電用アダプターに受電コイルと充電回路を内蔵する構造を記載する。また、受電コイルに電磁結合される送電コイルを充電台に設ける構造も記載する。充電台に二次側充電用アダプターを結合する電池内蔵機器を載せ、送電コイルから受電コイルに電力搬送して、電池内蔵機器の電池を充電する。
特許文献1は、充電台の上に載せるパック電池の位置がずれると、パック電池を充電できなくなる欠点がある。それは、携帯電子機器と充電台との相対位置がずれると、送電コイルと受電コイルが電磁結合されない状態となって、送電コイルから受電コイルに交流電力を搬送できなくなるからである。この欠点は、特許文献2に記載されるように、充電台に位置決め凸部を設け、この位置決め凸部を嵌入する位置決め凹部を携帯電子機器に設けて解消できる。この構造は、位置決め凹部に位置決め凸部を案内して、携帯電子機器と充電台との相対的な位置ずれを防止できる。
ただ、特許文献2に示す構造は、位置決め凸部を位置決め凹部に案内するように電池内蔵機器を充電台にセットするので、電池内蔵機器のセットに手間がかかる欠点がある。また、この構造は、全てのユーザーが常に正常な状態で電池内蔵機器を充電台にセットすることが難しい欠点もある。さらに、この構造は、ケースの底面に位置決め凹部を設けて、この位置決め凹部の上に受電コイルを配置することから、電池内蔵機器を薄くできない欠点がある。携帯電話等の電池内蔵機器は、できるかぎり薄くすることが要求されることから、位置決め凹部によって厚くなると携帯に不便になる欠点がある。
この弊害は、充電台の上面全体の広い面積に受電コイルに電力搬送する磁界を発生して解消できる。ただ、この構造によると、電池内蔵機器を載せない部分にも磁界を発生することから、送電コイルから受電コイルに搬送する電力効率が低下する欠点がある。また、充電台の上に、鉄などの金属を載せると、これに磁気誘導作用で電流が流れて発熱する弊害がある。
さらに、充電台の上面全体の広い面積に受電コイルに電力搬送する磁界を発生して充電する充電台は、複数の電池内蔵機器を充電台の上に載せて充電できる。ただ、この構造は、複数の電池内蔵機器の電池を充電するために、送電コイルに供給する電力を大きくする必要がある。送電コイルから出力される電力が、複数の電池内蔵機器の受電コイルに分散して伝送されるからである。この充電台は、複数の電池内蔵機器を充電できるように、送電コイルの出力を大きくすると、ひとつの電池内蔵機器を充電するときに、受電コイルに誘導される電力が大きくなる欠点もある。さらに、電池内蔵機器の受電コイルの外部に放射されて有効利用できない電力も大きくなって、電力効率が悪くなる欠点もある。さらにまた、送電コイルから外部へ漏れる磁束も大きくなる弊害がある。
本発明は、さらに、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、複数の電池内蔵機器をケース上面のどこに載せても、各々の電池内蔵機器に内蔵される電池を効率よく充電できる充電台を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、ケース上面に電池内蔵機器と一緒に他の金属を載せてもこれに磁気誘導作用で電流が流れて発熱することがなく、安全に使用できると共に、送電コイルから受電コイルに効率よく電力搬送できる充電台を提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、ケース上面に載せられる複数の電池内蔵機器を認識して表示しながら各々の電池内蔵機器の電池を充電して、ユーザーに複数の電池内蔵機器の電池を確実に充電していることを明示する充電台を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、ケース上面に電池内蔵機器と一緒に他の金属を載せてもこれに磁気誘導作用で電流が流れて発熱することがなく、安全に使用できると共に、送電コイルから受電コイルに効率よく電力搬送できる充電台を提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、ケース上面に載せられる複数の電池内蔵機器を認識して表示しながら各々の電池内蔵機器の電池を充電して、ユーザーに複数の電池内蔵機器の電池を確実に充電していることを明示する充電台を提供することにある。
本発明の充電台は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
充電台は、電磁結合される受電コイル51を内蔵して、この受電コイル51に誘導される電力で充電される電池52を内蔵する電池内蔵機器50、90の充電台である。この充電台は、交流電源12、82に接続されて受電コイル51に起電力を誘導する送電コイル11と、この送電コイル11を内蔵すると共に、上面には複数の電池内蔵機器50、90を載せる大きさの上面プレート21を有するケース20と、このケース20に内蔵されて、送電コイル11を上面プレート21の内面に沿って移動させる移動機構13と、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50、90の位置を検出して移動機構13を制御して送電コイル11を電池内蔵機器50、90の受電コイル51に接近させる位置検出制御器14、64とを備える。充電台は、ケース20の上面プレート21に複数の電池内蔵機器50、90が載せられると、これらの電池内蔵機器50、90の位置を位置検出制御器14、64が検出し、位置検出制御器14、64が移動機構13を制御して、移動機構13でもって送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて電池内蔵機器50、90の受電コイル51に接近させて電池内蔵機器50、90の電池52を充電する。さらに、充電台は、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50、90を認識して表示する認識表示器40を備えている。この認識表示器40は、複数の電池内蔵機器50、90を検出して表示する表示部41を有している。充電台は、認識表示器40が認識して表示部41に表示する電池内蔵機器50、90の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、表示部41に表示された各々の電池内蔵機器50、90の電池52を充電する。
充電台は、電磁結合される受電コイル51を内蔵して、この受電コイル51に誘導される電力で充電される電池52を内蔵する電池内蔵機器50、90の充電台である。この充電台は、交流電源12、82に接続されて受電コイル51に起電力を誘導する送電コイル11と、この送電コイル11を内蔵すると共に、上面には複数の電池内蔵機器50、90を載せる大きさの上面プレート21を有するケース20と、このケース20に内蔵されて、送電コイル11を上面プレート21の内面に沿って移動させる移動機構13と、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50、90の位置を検出して移動機構13を制御して送電コイル11を電池内蔵機器50、90の受電コイル51に接近させる位置検出制御器14、64とを備える。充電台は、ケース20の上面プレート21に複数の電池内蔵機器50、90が載せられると、これらの電池内蔵機器50、90の位置を位置検出制御器14、64が検出し、位置検出制御器14、64が移動機構13を制御して、移動機構13でもって送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて電池内蔵機器50、90の受電コイル51に接近させて電池内蔵機器50、90の電池52を充電する。さらに、充電台は、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50、90を認識して表示する認識表示器40を備えている。この認識表示器40は、複数の電池内蔵機器50、90を検出して表示する表示部41を有している。充電台は、認識表示器40が認識して表示部41に表示する電池内蔵機器50、90の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、表示部41に表示された各々の電池内蔵機器50、90の電池52を充電する。
以上の充電台は、複数の電池内蔵機器をケース上面のどこに載せても内蔵電池を効率よく充電できる特徴がある。それは、本発明の充電台が、位置検出制御器で移動機構を制御して、上面プレートの上に載せる各々の電池内蔵機器の受電コイルに送電コイルを接近して、電池内蔵機器の内蔵電池を充電するからである。この構造の充電台は、ケースの上面に載せられる電池内蔵機器の位置を位置検出制御器で検出すると共に、移動機構を制御して、送電コイルを電池内蔵機器の受電コイルに接近させるので、複数の電池内蔵機器をケース上面のどこに載せても、送電コイルを各々の電池内蔵機器の受電コイルに接近させて、送電コイルから受電コイルに効率よく電力搬送して複数の電池内蔵機器に内蔵している電池を効率よく充電できる。
とくに、本発明の充電台は、従来のように、電池内蔵機器を充電台の所定の位置に、たとえば、位置決め凸部を位置決め凹部に案内しながらセットすることなく、すなわち、位置決めすることなく、複数の電池内蔵機器を充電台に載せて、各々の電池内蔵機器の内蔵電池を効率よく充電できる。以上のように、上面プレートに複数の電池内蔵機器を載せて内蔵電池を充電できる充電台は、位置決め凸部や位置決め凹部等を必要としないので薄くして携帯に便利な構造にでき、また、上面プレートを大きくすることで、より多くの電池内蔵機器の内蔵電池を充電できる特徴もある。
また、本発明の充電台は、ケースの上面プレートに載せられた電池内蔵機器の位置を位置検出制御器で検出して、送電コイルを受電コイルに接近させて電池内蔵機器に内蔵される電池を充電するので、ケース上面に、電池内蔵機器と一緒に他の金属を載せても、これに磁気誘導作用で電流が流れるのを確実に阻止して安全に使用できる特徴がある。
さらに、以上の充電台は、上面プレートに複数の電池内蔵機器を載せて、各々の電池内蔵機器の内蔵電池を順番に充電するので、複数の電池内蔵機器の電池を充電しながら、送電コイルの出力を大きくする必要がなく、全ての電池内蔵機器の電池を順番に充電できる特徴がある。すなわち、送電コイルの出力を、ひとつの電池内蔵機器の電池を充電できる出力としながら、複数の電池内蔵機器の電池を充電できる。このため、充電する電池内蔵機器の台数が多くなっても、送電コイルの出力を大きくする必要がなく、省電力で多数の電池内蔵機器の電池を充電できる。このことは、送電コイルを受電コイルに接近させて電力搬送することとの相乗効果で、送電コイルから漏れる磁気漏れを極めて小さくできる効果も実現する。また、効率よく複数の電池内蔵機器の電池を充電できる特徴も実現する。
さらにまた、以上の充電台は、上面プレートに載せられる各々の電池内蔵機器を認識して表示し、表示される電池内蔵機器の電池を充電するので、ユーザーは複数の電池内蔵機器を上面プレートに載せて、全ての電池内蔵機器の電池が充電されることを明確に確認できる特徴も実現する。
本発明の充電台は、位置検出制御器14、64が、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50、90の電池52を充電する順番を、上面プレート21の位置で特定される位置の順番として記憶して、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50、90を認識表示器40の表示部41に表示すると共に、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50、90の電池5を、位置検出制御器14、64に記憶される位置の順番で充電することができる。
以上の充電台は、ユーザーが希望する順番で、複数の電池内蔵機器の電池を確実に充電できる特徴がある。それは、位置検出制御器が位置の順番として、電池内蔵機器を充電する順番を記憶しているので、この位置の順番で電池内蔵機器を上面プレートに載せて特定の順番で充電できるからである。とくに、表示部が上面プレートに載せた電池内蔵機器の認識を表示して各々の電池内蔵機器の電池を充電するので、ユーザーは、上面プレートに載せた電池内蔵機器が充電器に認識されたこと、すなわち、確実に充電できることを確認できる。このため、ユーザーは、充電したい電池内蔵機器の電池を間違いなく充電できる特徴がある。
本発明の充電台は、位置検出制御器14、64が記憶する位置の順番を、上面プレート21の左側から、右側から、上側から、下側からのいずれかの順番とすることができる。
以上の充電台は、ユーザーが優先して充電したい電池内蔵機器を、上面プレートに左から順番に、あるいは右から順番に、あるいは上から又は下から順番に載せることで、確実に複数の電池内蔵機器の電池を充電できる。
以上の充電台は、ユーザーが優先して充電したい電池内蔵機器を、上面プレートに左から順番に、あるいは右から順番に、あるいは上から又は下から順番に載せることで、確実に複数の電池内蔵機器の電池を充電できる。
本発明の充電台は、位置検出制御器14、64が、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50、90の電池52を充電する順番を、上面プレート21に載せられるセット順番として記憶して、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50、90を認識表示器40の表示部41に表示すると共に、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50、90の電池52を、位置検出制御器14、64に記憶されるセット順番で充電することができる。
以上の充電台は、ユーザーが希望する順番で、複数の電池内蔵機器の電池を確実に充電できる特徴がある。それは、位置検出制御器がセット順番として、電池内蔵機器を充電する順番を記憶してるので、ユーザーが充電したい順番に複数の電池内蔵機器を上面プレートに載せて、優先順に電池内蔵機器の電池を充電できるからである。とくに、表示部が上面プレートに載せた電池内蔵機器の認識を表示して各々の電池内蔵機器の電池を充電するので、ユーザーは、優先順位で上面プレートに載せた電池内蔵機器が充電器に認識されたこと、すなわち確実に充電できることを確認できる。このため、ユーザーは、充電したい電池内蔵機器の電池を間違いなく充電できる特徴がある。
本発明の充電台は、認識表示器40の表示部41が、複数のパイロットランプ42を備え、複数のパイロットランプ42を点灯して、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50、90の認識を表示することができる。
以上の充電台は、ユーザーがパイロットランプの点灯を見て、上面プレートに載せた電池内蔵機器の電池が確実に充電されることを確認できる。このため、ユーザーは、充電したい電池内蔵機器の電池を確実に充電できる。また、電池内蔵機器が上面プレートの充電できない領域に載せられたことも確認できるので、電池内蔵機器を、確実に充電できる領域にセットして、電池内蔵機器の電池を確実に充電できる。
以上の充電台は、ユーザーがパイロットランプの点灯を見て、上面プレートに載せた電池内蔵機器の電池が確実に充電されることを確認できる。このため、ユーザーは、充電したい電池内蔵機器の電池を確実に充電できる。また、電池内蔵機器が上面プレートの充電できない領域に載せられたことも確認できるので、電池内蔵機器を、確実に充電できる領域にセットして、電池内蔵機器の電池を確実に充電できる。
本発明の充電台は、認識表示器40の表示部41が、上面プレート21に載せて充電される電池内蔵機器50、90の充電状態を表示することができる。
以上の充電台は、電池内蔵機器の電池の充電状態を明確に知ることができるので、複数の電池内蔵機器を上面プレートに載せて、各々の電池内蔵機器の電池の充電状態を確認しながら、複数の電池内蔵機器の電池を充電できる。
以上の充電台は、電池内蔵機器の電池の充電状態を明確に知ることができるので、複数の電池内蔵機器を上面プレートに載せて、各々の電池内蔵機器の電池の充電状態を確認しながら、複数の電池内蔵機器の電池を充電できる。
本発明の充電台は、位置検出制御器14、64が電池52の満充電を検出する満充電検出回路17を内蔵して、この満充電検出回路17が、充電している電池内蔵機器50、90の電池52の満充電を検出すると、満充電されない電池52を内蔵する未充電の電池内蔵機器50、90の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、未充電の電池内蔵機器50、90の電池52を充電して、複数の電池内蔵機器50、90の電池52を順番に充電することができる。
以上の充電台は、位置検出制御器の満充電検出回路が、充電している電池内蔵機器の電池の満充電を検出すると、満充電されない電池を内蔵する未充電の電池内蔵機器の受電コイルに送電コイルを接近させて、未充電の電池内蔵機器の電池を充電するので、複数の電池内蔵機器を上面プレートの上に載せて、これらの電池内蔵機器に内蔵される電池を順番に切り換えて満充電できる特徴がある。
本発明の充電台は、電池内蔵機器50、90がリチウムイオン電池からなる充電できる電池52を内蔵すると共に、位置検出制御器14、64が、電池内蔵機器50、90の電池52があらかじめ設定している設定残容量まで充電されたことを検出する残容量検出回路18を備えて、この残容量検出回路18が、充電している電池52が設定残容量まで充電されたことを検出して、設定残容量まで充電されない電池52を内蔵する未充電の電池内蔵機器50、90の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、未充電の電池内蔵機器50、90の電池52を設定残容量まで充電して、複数の電池内蔵機器50、90の電池52を順番に設定残容量まで充電することができる。
以上の充電台は、上面プレートに載せられる複数の電池内蔵機器の電池を満充電した後、次の電池内蔵機器の電池を充電するのではなく、リチウムイオン電池からなる電池を設定残容量まで充電した後、次の電池内蔵機器の電池を充電することで、複数の電池内蔵機器の電池を速やかに充電できる特徴がある。それは、電池内蔵機器に内蔵されるリチウムイオン電池が、所定の残容量まで定電流した後、定電圧充電して満充電するからである。すなわち、最初の定電流充電は、単位時間に充電できる容量が大きく、最後の定電圧充電は、単位時間に充電できる容量が次第に小さくなって、満充電に近くなると相当に小さくなるので、全てのリチウムイオン電池を定電流して設定残容量まで速やかに充電することによって、複数の電池内蔵機器の電池を速やかに充電できる特徴が実現される。
本発明の充電台は、位置検出制御器14、64が、受電コイル51の位置を検出して送電コイル11を受電コイル51に接近させることができる。
この充電台は、位置検出制御器が、受電コイルの位置を検出して送電コイルを受電コイルに接近させるので、送電コイルを正確に受電コイルに接近させて効率よく充電できる。とくに、この充電台は、電池内蔵機器に内蔵される受電コイルの位置を位置検出制御器で検出して送電コイルを受電コイルに接近させるので、電池内蔵機器の構造や機種に関係なく、言い換えると、電池内蔵機器に内蔵される受電コイルの位置に関係なく、種々の電池内蔵機器を充電台の上面プレートに載せる状態で、電池内蔵機器に内蔵される受電コイルの位置を位置検出制御器で検出して、内蔵電池を効率よく充電できる。
この充電台は、位置検出制御器が、受電コイルの位置を検出して送電コイルを受電コイルに接近させるので、送電コイルを正確に受電コイルに接近させて効率よく充電できる。とくに、この充電台は、電池内蔵機器に内蔵される受電コイルの位置を位置検出制御器で検出して送電コイルを受電コイルに接近させるので、電池内蔵機器の構造や機種に関係なく、言い換えると、電池内蔵機器に内蔵される受電コイルの位置に関係なく、種々の電池内蔵機器を充電台の上面プレートに載せる状態で、電池内蔵機器に内蔵される受電コイルの位置を位置検出制御器で検出して、内蔵電池を効率よく充電できる。
本発明の充電台は、移動機構13が、送電コイル11を上面プレート21に沿ってX軸方向とY軸方向に移動して受電コイル51に接近させることができる。
この充電台は、移動機構を簡単な構造としながら送電コイルを速やかに受電コイルに接近できる特徴がある。
この充電台は、移動機構を簡単な構造としながら送電コイルを速やかに受電コイルに接近できる特徴がある。
本発明の充電台は、位置検出制御器14、64が、上面プレート21に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30にパルス信号を供給するパルス電源31と、このパルス電源31から位置検出コイル30に供給されるパルス信号に励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から受電コイル51の位置を判別する識別回路33、73とを備えることができる。
以上の充電台は、位置検出制御器が、複数の位置検出コイルにパルス電源からパルス信号を送って、受電コイルから出力されるエコー信号でもって、すなわち、電気信号でもって受電コイルの位置を電気的に正確に調べることができる。
以上の充電台は、位置検出制御器が、複数の位置検出コイルにパルス電源からパルス信号を送って、受電コイルから出力されるエコー信号でもって、すなわち、電気信号でもって受電コイルの位置を電気的に正確に調べることができる。
本発明の充電台は、交流電源12が自励式の発振回路を有し、位置検出制御器14が、自励式の発振回路の発振周波数から受電コイル51の位置を検出して移動機構13を制御することができる。
この充電台は、位置検出制御器が、自励式の発振回路の発振周波数から受電コイルの位置を検出して移動機構を制御するので、受電コイルの位置を正確に検出できる特徴がある。
この充電台は、位置検出制御器が、自励式の発振回路の発振周波数から受電コイルの位置を検出して移動機構を制御するので、受電コイルの位置を正確に検出できる特徴がある。
本発明の充電台は、位置検出制御器14が、電池内蔵機器50、90の受電コイル51の位置を粗検出する第1の位置検出制御器14Aと、受電コイル51の位置を精密検出する第2の位置検出制御器14B、14Cとを備えて、第1の位置検出制御器14Aで受電コイル51に接近された送電コイル11を、第2の位置検出制御器14B、14Cで受電コイル51に接近させることができる。
以上の充電台は、電池内蔵機器の受電コイルの位置を粗検出する第1の位置検出制御器で受電コイルに接近された送電コイルを、受電コイルの位置を精密検出する第2の位置検出制御器で受電コイルに接近させるので、受電コイルの位置をより正確にできる特徴がある。
以上の充電台は、電池内蔵機器の受電コイルの位置を粗検出する第1の位置検出制御器で受電コイルに接近された送電コイルを、受電コイルの位置を精密検出する第2の位置検出制御器で受電コイルに接近させるので、受電コイルの位置をより正確にできる特徴がある。
本発明の充電台は、第1の位置検出制御器14Aが、上面プレート21に載せられた電池内蔵機器50、90の位置を検出して、検出信号を認識表示器40に出力することができる。
この充電台は、電池内蔵機器の受電コイルの位置を粗検出する第1の位置検出制御器でもって、受電コイルの位置を速やかに検出して、上面プレートに載せられた電池内蔵機器を認識表示器で認識して表示できる。
この充電台は、電池内蔵機器の受電コイルの位置を粗検出する第1の位置検出制御器でもって、受電コイルの位置を速やかに検出して、上面プレートに載せられた電池内蔵機器を認識表示器で認識して表示できる。
本発明の充電台は、第1の位置検出制御器14Aが、上面プレート21に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30にパルス信号を供給するパルス電源31と、このパルス電源31から位置検出コイル30に供給されるパルス信号に励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から受電コイル51の位置を判別する識別回路33とを備えることができる。
以上の充電台は、第1の位置検出制御器が、上面プレートに固定している複数の位置検出コイルにパルス信号を送って、このパルス信号に励起されて受電コイルから位置検出コイルに出力されるエコー信号を受信回路で受信して受電コイルの位置を判別するので、複数の位置検出コイルでもって、検出範囲を広くしながら、受電コイルの位置を電気的に調べることができる。この構造は、広い範囲を効率よく検出できるので、電池内蔵機器の受電コイルの位置を粗検出する第1の位置検出制御器として極めて有効である。
本発明の充電台は、交流電源12が自励式の発振回路を有し、第2の位置検出制御器14Bが、自励式の発振回路の発振周波数から受電コイル51の位置を検出して移動機構13を制御することができる。
この充電台は、第2の位置検出制御器が、交流電源が有する自励式の発振回路の発振周波数から受電コイルの位置を正確に検出するので、受電コイルの位置を精密検出する第2の位置検出制御器として有効である。
この充電台は、第2の位置検出制御器が、交流電源が有する自励式の発振回路の発振周波数から受電コイルの位置を正確に検出するので、受電コイルの位置を精密検出する第2の位置検出制御器として有効である。
本発明の充電台は、第2の位置検出制御器14Cが、送電コイル11を移動して、送電コイル11の電圧が最も低くなる位置で停止することができる。さらに、本発明の充電台は、第2の位置検出制御器14Cが、送電コイル11を移動して、交流電源82の消費電力が最も小さくなる位置で停止することができる。さらにまた、本発明の充電台は、第2の位置検出制御器14Cが、送電コイル11を移動して、受電コイル51の電流が最も大きくなる位置で停止することができる。
さらに、本発明の充電台は、位置検出制御器64が、上面プレート21に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30にパルス信号を供給するパルス電源31と、このパルス電源31から位置検出コイル30に供給されるパルス信号に励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から受電コイル51の位置を判別する識別回路73とを備えることができる。この識別回路73は、受電コイル51の位置に対する各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを記憶する記憶回路77を備えて、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを、識別回路73に記憶されるエコー信号のレベルに比較して、受電コイル51の位置を検出することができる。
この充電台は、位置検出制御器の識別回路が、各々の位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベルを、識別回路の記憶回路に記憶されるエコー信号のレベルに比較して、受電コイルの位置を検出するので、位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベルから、受電コイルの位置を正確に検出することができる。この充電台は、受電コイルの位置を位置検出制御器で正確に検出することにより、送電コイルを速やかに受電コイルに接近させて、内蔵電池を効率よく充電できる。
さらに、本発明の充電台は、認識表示器40が、識別回路33、73から入力される検出信号で、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50、90を認識して表示することができる。
以上の充電台は、上面プレートに載せられた電池内蔵機器の受電コイルの位置を、広い範囲にわたって、速やかに検出して、電池内蔵機器を認識表示器で確実に認識して表示できる。
以上の充電台は、上面プレートに載せられた電池内蔵機器の受電コイルの位置を、広い範囲にわたって、速やかに検出して、電池内蔵機器を認識表示器で確実に認識して表示できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための充電台を例示するものであって、本発明は充電台を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図7は、充電台の概略構成図及び原理図を示している。充電台10は、図1、図2、及び図7に示すように、充電台10の上に電池内蔵機器50を載せて、電池内蔵機器50の内蔵電池52を磁気誘導作用で充電する。電池内蔵機器50は、送電コイル11に電磁結合される受電コイル51を内蔵している。この受電コイル51に誘導される電力で充電される電池52を内蔵している。ここで、電池内蔵機器50は、パック電池であっても良い。
図7は電池内蔵機器50の回路図を示す。この電池内蔵機器50は、受電コイル51と並列にコンデンサー53を接続している。コンデンサー53と受電コイル51は並列共振回路54を構成する。コンデンサー53と受電コイル51の共振周波数は、送電コイル11から電力搬送される周波数に近似する周波数として、送電コイル11から効率よく受電コイル51に電力搬送できる。図7の電池内蔵機器50は、受電コイル51から出力される交流を整流するダイオード55と、整流された脈流を平滑化する平滑コンデンサー56とからなる整流回路57と、この整流回路57から出力される直流で電池52を充電する充電制御回路58とを備える。充電制御回路58は、電池52の満充電を検出して充電を停止する。
充電台10は、図1ないし図7に示すように、交流電源12に接続されて受電コイル51に起電力を誘導する送電コイル11と、この送電コイル11を内蔵すると共に、上面には電池内蔵機器50を載せる上面プレート21を有するケース20と、このケース20に内蔵されて、送電コイル11を上面プレート21の内面に沿って移動させる移動機構13と、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50の位置を検出して、移動機構13を制御して送電コイル11を電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる位置検出制御器14と、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50を認識して表示する認識表示器40を備えている。充電台10は、送電コイル11と、交流電源12と、移動機構13と、位置検出制御器14と、認識表示器40とをケース20に内蔵している。
この充電台10は、上面プレート21に複数の電池内蔵機器50が載せられるとき、以下の動作で、各々の電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
(1)認識表示器40が、ケース20の上面プレート21に載せられた各々の電池内蔵機器50を認識して表示部41に表示する。たとえば3個の電池内蔵機器50が上面プレート21に載せられると、表示部41は、3個のパイロットランプ42を点灯して、3個の電池内蔵機器50を認識したことを表示する。
(2)位置検出制御器14が各々の電池内蔵機器50の位置を検出する。
(3)位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、移動機構13でもって送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて、優先して充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる。
(4)受電コイル51に接近する送電コイル11は、受電コイル51に電磁結合されて受電コイル51に交流電力を搬送する。
(5)電池内蔵機器50は、受電コイル51の交流電力を整流して直流に変換し、この直流で内蔵電池52を充電する。
(6)最初の電池内蔵機器50の内蔵電池52が満充電されると、位置検出制御器14は、次に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、この電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
(1)認識表示器40が、ケース20の上面プレート21に載せられた各々の電池内蔵機器50を認識して表示部41に表示する。たとえば3個の電池内蔵機器50が上面プレート21に載せられると、表示部41は、3個のパイロットランプ42を点灯して、3個の電池内蔵機器50を認識したことを表示する。
(2)位置検出制御器14が各々の電池内蔵機器50の位置を検出する。
(3)位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、移動機構13でもって送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて、優先して充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる。
(4)受電コイル51に接近する送電コイル11は、受電コイル51に電磁結合されて受電コイル51に交流電力を搬送する。
(5)電池内蔵機器50は、受電コイル51の交流電力を整流して直流に変換し、この直流で内蔵電池52を充電する。
(6)最初の電池内蔵機器50の内蔵電池52が満充電されると、位置検出制御器14は、次に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に送電コイル11を接近させて、この電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
以上の動作で電池内蔵機器50の電池52を充電する充電台10は、交流電源12に接続している送電コイル11をケース20に内蔵している。送電コイル11は、ケース20の上面プレート21の下に配設されて、上面プレート21に沿って移動するように配設される。送電コイル11から受電コイル51への電力搬送の効率は、送電コイル11と受電コイル51の間隔を狭くして向上できる。好ましくは、送電コイル11を受電コイル51に接近する状態で、送電コイル11と受電コイル51の間隔は7mm以下とする。したがって、送電コイル11は、上面プレート21の下にあって、できるかぎり上面プレート21に接近して配設される。送電コイル11は、上面プレート21の上に載せられる電池内蔵機器50の受電コイル51に接近するように移動するので、上面プレート21の下面に沿って移動できるように配設される。
送電コイル11を内蔵するケース20は、電池内蔵機器50を載せる平面状の上面プレート21を上面に設けている。図の充電台10は、上面プレート21全体を平面状として水平に配設している。上面プレート21は、大きさや外形が異なる複数の電池内蔵機器50を上に載せることができる大きさ、たとえば、一辺を5cmないし30cmとする四角形、又は直径を7cmないし30cmとする円形としている。本発明の充電台は、上面プレートを、より多数の電池内蔵機器を同時に載せることができる大きさとして、複数の電池内蔵機器を一緒に載せて内蔵電池を順番に充電することもできる。また、上面プレートは、その周囲に周壁などを設け、周壁の内側に電池内蔵機器をセットして、内蔵する電池を充電することもできる。
送電コイル11は、上面プレート21と平行な面で渦巻き状に巻かれてなる平面コイルで、上面プレート21の上方に交流磁束を放射する。この送電コイル11は、上面プレート21に直交する交流磁束を上面プレート21の上方に放射する。送電コイル11は、交流電源12から交流電力が供給されて、上面プレート21の上方に交流磁束を放射する。送電コイル11は、磁性材からなるコア15に線材を巻いてインダクタンスを大きくできる。コア15は、透磁率が大きいフェライト等の磁性材料で、上方を開放する壺形としている。壺形のコア15は、渦巻き状に巻かれた送電コイル11の中心に配置する円柱部15Aと、外側に配置される円筒部15Bを底部で連結する形状としている。コア15のある送電コイル11は、磁束を特定部分に集束して、効率よく電力を受電コイル51に伝送できる。ただ、送電コイルは、必ずしもコアを設ける必要はなく、空芯コイルとすることもできる。空芯コイルは軽いので、これを上面プレートの内面で移動する移動機構を簡単にできる。送電コイル11は、受電コイル51の外径にほぼ等しくして、受電コイル51に効率よく電力搬送する。
交流電源12は、たとえば、20kHz〜1MHzの高周波電力を送電コイル11に供給する。交流電源12は、可撓性のリード線16を介して送電コイル11に接続される。送電コイル11が上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50の受電コイル51に接近するように移動されるからである。交流電源12は、図示しないが、自励式の発振回路と、この発振回路から出力される交流を電力増幅するパワーアンプとを備える。自励式の発振回路は、送電コイル11を発振コイルに併用している。したがって、この発振回路は、送電コイル11のインダクタンスで発振周波数が変化する。送電コイル11のインダクタンスは、送電コイル11と受電コイル51との相対位置で変化する。送電コイル11と受電コイル51との相互インダクタンスが、送電コイル11と受電コイル51との相対位置で変化するからである。したがって、送電コイル11を発振コイルに使用する自励式の発振回路は、交流電源12が受電コイル51に接近するにしたがって変化する。このため、自励式の発振回路は、発振周波数の変化で送電コイル11と受電コイル51との相対位置を検出することができ、位置検出制御器14に併用できる。
送電コイル11は、移動機構13で受電コイル51に接近するように移動される。図2ないし図5の移動機構13は、送電コイル11を、上面プレート21に沿って、X軸方向とY軸方向に移動させて受電コイル51に接近させる。図の移動機構13は、位置検出制御器14で制御されるサーボモータ22でネジ棒23を回転して、ネジ棒23にねじ込んでいるナット材24を移動して、送電コイル11を受電コイル51に接近させる。サーボモータ22は、送電コイル11をX軸方向に移動させるX軸サーボモータ22Aと、Y軸方向に移動させるY軸サーボモータ22Bとを備える。ネジ棒23は、送電コイル11をX軸方向に移動させる一対のX軸ネジ棒23Aと、送電コイル11をY軸方向に移動させるY軸ネジ棒23Bとを備える。一対のX軸ネジ棒23Aは、互いに平行に配設されて、ベルト25に駆動されてX軸サーボモータ22Aで一緒に回転される。ナット材24は、各々のX軸ネジ棒23Aにねじ込んでいる一対のX軸ナット材24Aと、Y軸ネジ棒23Bにねじ込んでいるY軸ナット材24Bからなる。Y軸ネジ棒23Bは、その両端を一対のX軸ナット材24Aに回転できるように連結している。送電コイル11はY軸ナット材24Bに連結している。
さらに、図に示す移動機構13は、送電コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させるために、Y軸ネジ棒23Bと平行にガイドロッド26を配設している。ガイドロッド26は、両端を一対のX軸ナット材24Aに連結しており、一対のX軸ナット材24Aと一緒に移動する。ガイドロッド26は、送電コイル11に連結されるガイド部27を貫通しており、送電コイル11をガイドロッド26に沿ってY軸方向に移動できるようにしている。すなわち、送電コイル11は、互いに平行に配設されるY軸ネジ棒23Bとガイドロッド26に沿って移動するY軸ナット材24Bとガイド部27を介して、水平な姿勢でY軸方向に移動する。
この移動機構13は、X軸サーボモータ22AがX軸ネジ棒23Aを回転させると、一対のX軸ナット材24AがX軸ネジ棒23Aに沿って移動して、Y軸ネジ棒23Bとガイドロッド26をX軸方向に移動させる。Y軸サーボモータ22BがY軸ネジ棒23Bを回転させると、Y軸ナット材24BがY軸ネジ棒23Bに沿って移動して、送電コイル11をY軸方向に移動させる。このとき、送電コイル11に連結されたガイド部27は、ガイドロッド26に沿って移動して、送電コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させる。したがって、X軸サーボモータ22AとY軸サーボモータ22Bの回転を位置検出制御器14で制御して、送電コイル11をX軸方向とY軸方向に移動できる。ただし、本発明の充電台は、移動機構を以上のメカニズムには特定しない。移動機構には、送電コイルをX軸方向とY軸方向に移動できる全ての機構を利用できるからである。
さらに、本発明の充電台は、移動機構を、送電コイルをX軸方向とY軸方向に移動させる機構に特定しない。それは、本発明の充電台が、上面プレートに直線状のガイド壁を設けて、このガイド壁に沿って電池内蔵機器を載せる構造として、送電コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる構造とすることができるからである。この充電台は、図示しないが、送電コイルを、一方向、たとえばX軸方向にのみ移動できる移動機構として、送電コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる。
位置検出制御器14は、上面プレート21に載せられた電池内蔵機器50の位置を検出する。図2ないし図5の位置検出制御器14は、電池内蔵機器50に内蔵される受電コイル51の位置を検出して、送電コイル11を受電コイル51に接近させる。さらに、位置検出制御器14は、受電コイル51の位置を粗検出する第1の位置検出制御器14Aと、受電コイル51の位置を精密検出する第2の位置検出制御器14Bとを備える。この位置検出制御器14は、第1の位置検出制御器14Aで受電コイル51の位置を粗検出すると共に、移動機構13を制御して送電コイル11の位置を受電コイル51に接近させた後、さらに、第2の位置検出制御器14Bで受電コイル51の位置を精密検出しながら移動機構13を制御して、送電コイル11の位置を正確に受電コイル51に接近させる。この充電台10は、速やかに、しかも、より正確に送電コイル11を受電コイル51に接近できる。
第1の位置検出制御器14Aは、図6に示すように、上面プレート21の内面に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30にパルス信号を供給するパルス電源31と、このパルス電源31から位置検出コイル30に供給されるパルスに励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から送電コイル11の位置を判別する識別回路33とを備える。
位置検出コイル30は複数列のコイルからなり、複数の位置検出コイル30を上面プレート21の内面に所定の間隔で固定している。位置検出コイル30は、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する複数のX軸検出コイル30Aと、Y軸方向の位置を検出する複数のY軸検出コイル30Bとを備える。各々のX軸検出コイル30Aは、Y軸方向に細長いループ状であって、複数のX軸検出コイル30Aは、所定の間隔で上面プレート21の内面に固定されている。隣接するX軸検出コイル30Aの間隔(d)は、受電コイル51の外径(D)よりも小さく、好ましくはX軸検出コイル30Aの間隔(d)を受電コイル51の外径(D)の1倍ないし1/4倍としている。X軸検出コイル30Aは、間隔(d)を狭くして、受電コイル51のX軸方向の位置を正確に検出できる。各々のY軸検出コイル30Bは、X軸方向に細長いループ状であって、複数のY軸検出コイル30Bは、所定の間隔で上面プレート21の内面に固定されている。隣接するY軸検出コイル30Bの間隔(d)も、X軸検出コイル30Aと同じように、受電コイル51の外径(D)よりも小さく、好ましくはY軸検出コイル30Bの間隔(d)を受電コイル51の外径(D)の1倍ないし1/4倍としている。Y軸検出コイル30Bも、その間隔(d)を狭くして、受電コイル51のY軸方向の位置を正確に検出できる。
パルス電源31は、所定のタイミングでパルス信号を位置検出コイル30に出力する。パルス信号が入力される位置検出コイル30は、パルス信号で接近する受電コイル51を励起する。励起された受電コイル51は、流れる電流のエネルギーでエコー信号を位置検出コイル30に出力する。したがって、受電コイル51の近くにある位置検出コイル30は、図8に示すように、パルス信号が入力された後、所定の時間遅れて、受電コイル51からのエコー信号が誘導される。位置検出コイル30に誘導されるエコー信号は、受信回路32で識別回路33に出力される。したがって、識別回路33は、受信回路32から入力されるエコー信号でもって、位置検出コイル30に受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。複数の位置検出コイル30にエコー信号が誘導されるとき、識別回路33は、エコー信号レベルの大きい位置検出コイル30にもっとも接近していると判定する。
図6に示す位置検出制御器14は、各々の位置検出コイル30を切換回路34を介して受信回路32に接続する。この位置検出制御器14は、入力を順番に切り換えて複数の位置検出コイル30に接続するので、ひとつの受信回路32で複数の位置検出コイル30のエコー信号を検出できる。ただし、各々の位置検出コイルに受信回路を接続してエコー信号を検出することもできる。
図6の位置検出制御器14は、識別回路33で制御される切換回路34で複数の位置検出コイル30を順番に切り換えて受信回路32に接続する。パルス電源31は切換回路34の出力側に接続されて、位置検出コイル30にパルス信号を出力する。パルス電源31から位置検出コイル30に出力されるパルス信号のレベルは、受電コイル51からのエコー信号に比較して極めて大きい。受信回路32は、入力側にダイオードからなるリミッター回路35を接続している。リミッター回路35は、パルス電源31から受信回路32に入力されるパルス信号の信号レベルを制限して受信回路32に入力する。信号レベルの小さいエコー信号は、制限されることなく受信回路32に入力される。受信回路32は、パルス信号とエコー信号の両方を増幅して出力する。受信回路32から出力されるエコー信号は、パルス信号から所定のタイミング、たとえば数μsec〜数百μsec遅れた信号となる。エコー信号がパルス信号から遅れる遅延時間は、一定の時間であるから、パルス信号から所定の遅延時間後の信号をエコー信号とし、このエコー信号のレベルから位置検出コイル30に受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。
受信回路32は、位置検出コイル30から入力されるエコー信号を増幅して出力するアンプである。受信回路32は、パルス信号とエコー信号を出力する。識別回路33は、受信回路32から入力されるパルス信号とエコー信号から位置検出コイル30に受電コイル51が接近してセットされるかどうかを判定する。識別回路33は、受信回路32から入力される信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ36を備えている。このA/Dコンバータ36から出力されるデジタル信号を演算してエコー信号を検出する。識別回路33は、パルス信号から特定の遅延時間の後に入力される信号をエコー信号として検出し、さらにエコー信号のレベルから受電コイル51が位置検出コイル30に接近しているかどうかを判定する。
識別回路33は、複数のX軸検出コイル30Aを順番に受信回路32に接続するように切換回路34を制御して、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する。識別回路33は、各々のX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続する毎に、識別回路33に接続しているX軸検出コイル30Aにパルス信号を出力し、パルス信号から特定の遅延時間の後に、エコー信号が検出されるかどうかで、このX軸検出コイル30Aに受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。識別回路33は、全てのX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続して、各々のX軸検出コイル30Aに受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。受電コイル51がいずれかのX軸検出コイル30Aに接近していると、このX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続する状態でエコー信号が検出される。したがって、識別回路33は、エコー信号を検出できるX軸検出コイル30Aから受電コイル51のX軸方向の位置を検出できる。受電コイル51が複数のX軸検出コイル30Aに跨って接近する状態では、複数のX軸検出コイル30Aからエコー信号が検出される。この状態において、識別回路33はもっとも強いエコー信号、すなわちレベルの大きいエコー信号が検出されるX軸検出コイル30Aにもっとも接近していると判定する。識別回路33は、Y軸検出コイル30Bも同じように制御して、受電コイル51のY軸方向の位置を検出する。
識別回路33は、検出するX軸方向とY軸方向から移動機構13を制御して、送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動させる。識別回路33は、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して、送電コイル11を受電コイル51のX軸方向の位置に移動させる。また、移動機構13のY軸サーボモータ22Bを制御して、送電コイル11を受電コイル51のY軸方向の位置に移動させる。
以上のようにして、第1の位置検出制御器14Aが送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動させる。本発明の充電台は、第1の位置検出制御器14Aで送電コイル11を受電コイル51に接近した後、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送して電池52を充電することができる。ただ、充電台は、さらに送電コイル11の位置を正確に制御して受電コイル51に接近させた後、電力搬送して電池52を充電することができる。送電コイル11は、第2の位置検出制御器14Bでより正確に受電コイル51に接近される。
第2の位置検出制御器14Bは、交流電源12を自励式の発振回路として、自励式の発振回路の発振周波数から送電コイル11の位置を正確に検出して移動機構13を制御する。第2の位置検出制御器14Bは、移動機構13のX軸サーボモータ22AとY軸サーボモータ22Bを制御して、送電コイル11をX軸方向とY軸方向に移動させて、交流電源12の発振周波数を検出する。自励式の発振回路の発振周波数が変化する特性を図9に示している。この図は、送電コイル11と受電コイル51の相対的な位置ずれに対する発振周波数の変化を示している。この図に示すように、自励式の発振回路の発振周波数は、送電コイル11が受電コイル51に最も接近する位置でもっとも高くなり、相対位置がずれるにしたがって発振周波数が低くなる。したがって、第2の位置検出制御器14Bは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して送電コイル11をX軸方向に移動し、発振周波数が最も高くなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して送電コイル11をY軸方向に移動して、発振周波数が最も高くなる位置で停止する。第2の位置検出制御器14Bは、以上のようにして、送電コイル11を受電コイル51に最も接近する位置に移動できる。
以上の充電台は、第1の位置検出制御器14Aで受電コイル51の位置を粗検出した後、さらに第2の位置検出制御器14Bで微調整して送電コイル11を受電コイル51に接近させるが、図10に示す以下の位置検出制御器64は、微調整することなく送電コイル11を受電コイル51に接近できる。
この位置検出制御器64は、図10に示すように、上面プレートの内面に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30にパルス信号を供給するパルス電源31と、このパルス電源31から位置検出コイル30に供給されるパルスに励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から送電コイル11の位置を判別する識別回路73とを備える。さらに、この位置検出制御器64は、識別回路73に、受電コイル51の位置に対する各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベル、すなわち図8に示すように、各々の位置検出コイル30をパルス信号で励起して所定の時間経過後に誘導されるエコー信号のレベルを記憶する記憶回路77を備えている。この位置検出制御器64は、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを検出し、検出したエコー信号のレベルを記憶回路77に記憶しているエコー信号のレベルに比較して、受電コイル51の位置を検出している。
この位置検出制御器64は、以下のようにして、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルから、受電コイル51の位置を求めている。図10に示す位置検出コイル30は、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する複数のX軸検出コイル30Aと、Y軸方向の位置を検出する複数のY軸検出コイル30Bとを備え、複数の位置検出コイル30を上面プレート21の内面に所定の間隔で固定している。各々のX軸検出コイル30Aは、Y軸方向に細長いループ状であって、各々のY軸検出コイル30Bは、X軸方向に細長いループ状としている。図11は、受電コイル51をX軸方向に移動させる状態における、X軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを示しており、横軸が受電コイル51のX軸方向の位置を示し、縦軸が各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを示している。この位置検出制御器64は、各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを検出することによって、受電コイル51のX軸方向の位置を求めることができる。この図に示すように、受電コイル51をX軸方向に移動すると、各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルは変化する。たとえば、受電コイル51の中心が第1のX軸位置検出コイル30Aの中心にあるとき、図11の点Aで示すように、第1のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルが最も強くなる。また、受電コイル51が第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aの中間にあるとき、図11の点Bで示すように、第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルは同じとなる。すなわち、各々のX軸位置検出コイル30Aは、受電コイル51が最も近くにあるときに誘導されるエコー信号のレベルが最も強くなり、受電コイル51が離れるにしたがってエコー信号のレベルは小さくなる。したがって、どのX軸位置検出コイル30Aのエコー信号のレベルが最も強いかで、受電コイル51がどのX軸位置検出コイル30Aに最も接近しているかを判定できる。また、ふたつのX軸位置検出コイル30Aにエコー信号が誘導されるとき、強いエコー信号を検出するX軸位置検出コイル30Aからどの方向にあるX軸位置検出コイル30Aにエコー信号が誘導されるかで、最もエコー信号の強いX軸位置検出コイル30Aからどの方向にずれて受電コイル51があるかを判定でき、また、エコー信号のレベル比でふたつのX軸位置検出コイル30Aとの相対位置を判定できる。たとえば、ふたつのX軸位置検出コイル30Aのエコー信号のレベル比が1であると、受電コイル51はふたつのX軸位置検出コイル30Aの中央に位置すると判定できる。
識別回路73は、受電コイル51のX軸方向の位置に対する、各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを記憶回路77に記憶している。受電コイル51が置かれると、いずれかのX軸位置検出コイル30Aにエコー信号が誘導される。したがって、識別回路73は、X軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号で受電コイル51が載せられたこと、すなわち電池内蔵機器50が充電台10に載せられたことを検出する。さらに、いずれかのX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを、記憶回路77に記憶しているレベルに比較して、受電コイル51のX軸方向の位置を判別することができる。識別回路は、隣接するX軸位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベル比から受電コイルのX軸方向の位置を特定する関数を記憶回路に記憶して、この関数から受電コイルの位置を判別することもできる。この関数は、ふたつのX軸位置検出コイルの間に受電コイルを移動させて、各々のX軸位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベル比を検出して求められる。識別回路73は、ふたつのX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベル比を検出し、検出されるレベル比から、この関数に基づいてふたつのX軸位置検出コイル30Aの間における受電コイル51のX軸方向の位置を演算して検出することができる。
以上は、識別回路73が、X軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号から、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する方法を示すが、受電コイル51のY軸方向の位置もX軸方向と同じようにして、Y軸位置検出コイル30Bに誘導されるエコー信号から検出できる。
識別回路73が、受電コイル51のX軸方向とY軸方向の位置を検出すると、この識別回路73からの位置信号でもって、位置検出制御器64は送電コイル11を受電コイル51の位置に移動させる。
なお、上記のような波形のエコー信号が検出されたとき、充電台の識別回路73は、電池内蔵機器50の受電コイル51が搭載されたと認識、識別することができる。エコー信号の波形とは異なる波形が検出、識別されるときは、電池内蔵機器50の受電コイル51以外(例えば、金属異物)のものが搭載されたとして、電力供給を停止することができる。また、エコー信号の波形が検出、識別されないときは、電池内蔵機器50の受電コイル51が搭載されていないとして、電力供給をしない。
充電台10は、位置検出制御器14、64で移動機構13を制御して送電コイル11を受電コイル51に接近させた状態で、交流電源12で送電コイル11に交流電力を供給する。送電コイル11の交流電力は受電コイル51に電力搬送されて、電池52の充電に使用される。電池内蔵機器50は、電池52が満充電されたことを検出すると、充電を停止して、満充電信号を充電台10に伝送する。電池内蔵機器50は、受電コイル51に満充電信号を出力し、この満充電信号を受電コイル51から送電コイル11に伝送して、充電台10に満充電の情報を伝送することができる。この電池内蔵機器50は、交流電源12と異なる周波数の交流信号を受電コイル51に出力し、充電台10はこの交流信号を送電コイル11で受信して満充電を検出することができる。また、電池内蔵機器50が特定周波数の搬送波を満充電信号で変調する信号を受電コイル51に出力し、充電台10が特定周波数の搬送波を受信し、この信号を復調して満充電信号を検出することもできる。さらに、電池内蔵機器は、満充電信号を充電台に無線伝送して、満充電の情報を伝送することもできる。この電池内蔵機器は、満充電信号を送信する送信器を内蔵しており、充電台は満充電信号を受信する受信器を内蔵する。図7に示す位置検出制御器14は、内蔵電池52の満充電を検出する満充電検出回路17を内蔵している。この満充電検出回路17は、電池内蔵機器50から出力される満充電信号を検出して、電池52の満充電を検出する。
図7に示す第2の位置検出制御器14Bは、自励式の発振回路の発振周波数の変化から送電コイル11と受電コイル51の相対位置を判定するが、送電コイルと受電コイルとの相対位置を微調整する第2の位置検出制御器は、送電コイルの電圧、送電コイルに電力を供給する交流電源の消費電力、あるいは受電コイルに誘導される電流から送電コイルの受電コイルに対する相対位置を検出することができる。この第2の位置検出制御器は、発振周波数を変化させる必要がないので、他励式の発振回路とすることができる。
図12において、送電コイル11の電圧から受電コイル51に対する送電コイル11の相対位置を検出する第2の位置検出制御器14Cは、送電コイル11に発生している交流電圧を整流して直流電圧に変換し、その電圧を検出する電圧検出回路83を内蔵している。この第2の位置検出制御器14Cは、送電コイル11を移動させて、送電コイル11の電圧を電圧検出回路83で検出する。送電コイル11と受電コイル51の相対位置に対して送電コイル11の電圧が変化する特性を図13に示している。この図は、送電コイル11と受電コイル51の相対的な位置ずれに対する送電コイル11の電圧の変化を示している。この図に示すように、送電コイル11の電圧は、送電コイル11が受電コイル51に最も接近する位置でもっとも低くなり、相対位置がずれるにしたがって電圧が高くなる。したがって、第2の位置検出制御器14Cは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して送電コイル11をX軸方向に移動し、送電コイル11の電圧が最も低くなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して送電コイル11をY軸方向に移動して、送電コイル11の電圧が最も低くなる位置で停止する。第2の位置検出制御器14Cは、以上のようにして、送電コイル11を受電コイル51に最も接近する位置に移動できる。
また、図12において、送電コイル11に電力を供給する交流電源82の消費電力から受電コイル51に対する送電コイル11の相対位置を検出する第2の位置検出制御器14Cは、交流電源82の消費電力を検出する消費電力検出回路84を内蔵している。この第2の位置検出制御器14Cは、送電コイル11を移動させて、交流電源82の消費電力を消費電力検出回路84で検出する。送電コイル11と受電コイル51の相対位置に対して交流電源82の消費電力が変化する特性を図14に示している。この図は、送電コイル11と受電コイル51の相対的な位置ずれに対する交流電源82の消費電力の変化を示している。この図に示すように、交流電源82の消費電力は、送電コイル11が受電コイル51に最も接近する位置でもっとも小さくなり、相対位置がずれるにしたがって消費電力が大きくなる。したがって、第2の位置検出制御器14Cは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して送電コイル11をX軸方向に移動し、交流電源82の消費電力が最も小さくなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して送電コイル11をY軸方向に移動して、交流電源82の消費電力が最も低くなる位置で停止する。第2の位置検出制御器14Cは、以上のようにして、送電コイル11を受電コイル51に最も接近する位置に移動できる。
さらに、図12において、受電コイル51の電流からから受電コイル51に対する送電コイル11の相対位置を検出する第2の位置検出制御器14Cは、受電コイル51の電流を検出する回路を内蔵している。この第2の位置検出制御器14Cは、受電コイル51の電流を電池内蔵機器90側で検出して検出した電流で搬送波を変調して充電台80に無線伝送する送信回路95と、この送信回路95から送信される信号を充電台80側で受信し、この信号を復調して受電コイル51の電流を検出する受信回路85とを備えている。この第2の位置検出制御器14Cは、送電コイル11を移動させて、受電コイル51の電流を検出する。送電コイル11と受電コイル51の相対位置に対して受電コイル51の電流が変化する特性を図15に示している。この図は、送電コイル11と受電コイル51の相対的な位置ずれに対する受電コイル51の変化を示している。この図に示すように、受電コイル51の電流は、送電コイル11が受電コイル51に最も接近する位置でもっとも大きくなり、相対位置がずれるにしたがって電流が小さくなる。したがって、第2の位置検出制御器14Cは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して送電コイル11をX軸方向に移動し、受電コイル51の電流が最も大きくなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して送電コイル11をY軸方向に移動して、受電コイル51の電流が最も大きくなる位置で停止する。第2の位置検出制御器14Cは、以上のようにして、送電コイル11を受電コイル51に最も接近する位置に移動できる。
以上の移動機構13は、送電コイル11をX軸方向とY軸方向とに移動して、送電コイル11を受電コイル51に最も近い位置に移動させるが、本発明は、移動機構がX軸方向とY軸方向とに送電コイルを移動して、送電コイルの位置を受電コイルに接近させる構造には特定せず、送電コイルは種々の方向に移動させて、受電コイルに接近することもできる。
充電台は、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50の電池52を特定の順番で満充電する。位置検出制御器14、64は、各々の電池内蔵機器50の電池52を充電する順番をメモリ38に記憶している。位置検出制御器14、64は、上面プレート21に載せられる各々の電池内蔵機器50の電池52を充電する順番を、上面プレート21の位置で特定される位置の順番として記憶している。位置の順番は、たとえば、上面プレート21の左側に載せられる電池内蔵機器50を優先して充電する順番である。この位置検出制御器14、64は、たとえば、図1に示すように、3個の電池内蔵機器50が上面プレート21に載せられると、最も左側の第1の電池内蔵機器50Aの電池52を優先して充電し、この第1の電池内蔵機器50Aの電池52を充電した後、中央の第2の電池内蔵機器50Bの電池52を充電し、最後に最も右側にある第3の電池内蔵機器50Cの電池52を充電する。ただ、位置検出制御器は、位置の順番として、上面プレートの右側の電池内蔵機器から順番に、あるいは、上側の電池内蔵機器から順番に、あるいはまた、下側の電池内蔵機器から順番に充電するように記憶することもできる。
また、位置検出制御器14、64は、上面プレート21に載せられる各々の電池内蔵機器50の電池52を充電する順番を、上面プレート21に載せられるセット順番として記憶することもできる。この位置検出制御器14、64は、上面プレート21に先に載せられる順番で電池内蔵機器50の電池52を充電する。
複数の電池内蔵機器50の電池52を充電する順番を記憶する位置検出制御器14、64は、前述したように、上面プレート21の内面に固定している複数の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルから、受電コイル51の位置を検出する。図6、図7、及び図12に示す位置検出制御器14は、電池内蔵機器50の位置を粗検出する第1の位置検出制御器14Aで電池内蔵機器50の位置を検出する。第1の位置検出制御器14Aは、前述した方法で電池内蔵機器50の位置を検出する。すなわち、各々の位置検出コイル30にパルス信号を出力し、このパルス信号に励起されて電池内蔵機器50の受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信回路32で受信し、この受信回路32で受信するエコー信号から識別回路33でもって受電コイル51の位置を判別する。識別回路33は、もっとも強いエコー信号、すなわちレベルの大きいエコー信号が検出されるX軸検出コイル30AとY軸検出コイル30Bとから受電コイル51の位置を検出する。また、図10に示す位置検出制御器64は、前述したように、識別回路73が、受電コイル51の位置に対する各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを記憶回路77に記憶しているので、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを、記憶回路77に記憶されるエコー信号のレベルに比較して、受電コイル51の位置を検出する。以上の位置検出制御器14、64は、上面プレート21に載せられる各々の電池内蔵機器50の位置を検出し、検出した位置から充電する順番を特定する。
位置検出制御器14、64は、電池内蔵機器50の位置を検出すると検出信号を認識表示器40に出力する。認識表示器40は、位置検出制御器14、64から入力される検出信号でもって、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50を認識する。位置検出制御器14、64は、電池内蔵機器50を検出する毎に検出信号を認識表示器40に出力し、あるいは、認識する電池内蔵機器50の個数を検出信号として認識表示器40に出力する。認識表示器40は、位置検出制御器14、64から入力される検出信号で、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50の個数を表示部41に表示する。
表示部41は、複数のパイロットランプ42を備えている。この表示部41は、複数のパイロットランプ42を点灯して、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50の認識を表示する。たとえば、図1に示すように、3個の電池内蔵機器50が上面プレート21に載せられると、3個のパイロットランプ42を点灯して、3個の電池内蔵機器50を認識したことを表示する。この表示部41は、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50の個数設けられて、点灯するパイロットランプ42の個数で認識する電池内蔵機器50の個数を表示する。ただし、表示部は、上面プレートに載せられる電池内蔵機器の個数をパイロットランプの色で表示し、あるいは点滅回数で表示し、あるいはまた、デジタル数値で表示することもできる。たとえば、上面プレート21に3個の電池内蔵機器50を載せることができる充電器は、第1、第2、第3のパイロットランプ42を備えている。パイロットランプ42は、認識して充電する電池内蔵機器50の順番に点灯する。
さらに、表示部41は、発光ダイオードなどのパイロットランプ42の発光色で電池内蔵機器50の充電状態を表示する。このパイロットランプ42は、電池内蔵機器50を認識する発光色と、充電状態を表示する発光色とで異なる色に発光する。たとえば、電池内蔵機器50を認識する発光色を緑色とし、充電している電池内蔵機器50の発光色を赤色として、認識する電池内蔵機器50の個数を表示すると共に、充電している電池内蔵機器50を特定することができる。たとえば、3個の電池内蔵機器50を載せて、最初に充電する第1の電池内蔵機器50Aの電池52を充電している状態では、第1のパイロットランプ42Aの発光色を赤色、第2のパイロットランプ42Bと第3のパイロットランプ42Cの発光色を緑色とする。この状態で、ユーザーは、第1の電池内蔵機器50Aの電池52を充電している状態を認識できる。パイロットランプ42は、点灯状態で充電状態を表示することもできる。この表示部41は、たとえば、電池内蔵機器50を認識する状態では連続してパイロットランプ42を点灯し、充電している電池内蔵機器50を表示する状態ではパイロットランプ42を点滅して表示することができる。さらに、充電状態を表示する表示部41は、パイロットランプ42の発光色や点灯状態によらず、「第1の電池内蔵機器を充電中」等の文字で充電状態を表示することもできる。
さらに、表示部41は、特定の電池内蔵機器50の電池52が満充電されたことを表示することもできる。この表示部41は、パイロットランプ42の発光色を、認識したことを示す発光色、及び充電中を示す発光色と異なる発光色として、たとえば、青色の発光色として表示することができる。この表示部41のパイロットランプ42は、電池内蔵機器を認識する状態で緑色に、充電している状態では赤色に、満充電された状態で青色に発光して、電池内蔵機器50の認識、充電、満充電を表示する。さらに、パイロットランプ42の表示部41は、点灯状態で満充電を表示することもできる。この表示部41は、電池内蔵機器50の電池52が満充電されると、長い点灯状態と、短い点灯状態とを繰り返すように点滅して表示することができる。また、表示部41は、「第1の電池内蔵機器が満充電」などと文字で表示することもできる。
以上の充電台は、以下の動作をして、上面プレート21に載せられる複数の電池内蔵機器50の電池52を充電する。
(1)上面プレート21に電池内蔵機器50が載せられると、位置検出制御器14の第1の位置検出制御器14Aが電池内蔵機器50の位置を検出して、検出信号を認識表示器40に出力する。
(2)認識表示器40は、検出信号から電池内蔵機器50を認識して、表示部41に表示する。上面プレート21に3個の電池内蔵機器50が載せられると、位置検出制御器14は3個の電池内蔵機器50の位置を検出して、検出信号を認識表示器40に出力する。したがって、認識表示器40は、3個の電池内蔵機器50を認識して表示部41に表示する。パイロットランプ42からなる表示部41は、3個のパイロットランプ42を点灯して、3個の電池内蔵機器50が上面プレート21に載せられたことを表示する。
(3)位置検出制御器14が複数の電池内蔵機器50を検出すると、位置の順番又はセット順番から充電する順番を特定する。電池内蔵機器50を位置の順番で充電する充電台は、たとえば、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50を左側から順番に充電する。したがって、位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、送電コイル11を最初に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させて、電池内蔵機器50の電池52を充電する。
(4)最初の電池内蔵機器50の電池52が満充電されると、位置検出制御器14は、電池内蔵機器50から出力される満充電信号で満充電を検出する。満充電を検出すると、位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、送電コイル11を次に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる。この状態で、第2の電池内蔵機器50Bの電池52に電力搬送して、この電池52を満充電する。
(5)さらに、第2の電池内蔵機器50Bの電池52が満充電されて、第2の電池内蔵機器50Bからの満充電信号を満充電検出回路17が受信すると、位置検出制御器14が、さらに第3の電池内蔵機器50Cの受電コイル51の位置に送電コイル11を接近させて、この電池内蔵機器50の電池52を満充電する。
(1)上面プレート21に電池内蔵機器50が載せられると、位置検出制御器14の第1の位置検出制御器14Aが電池内蔵機器50の位置を検出して、検出信号を認識表示器40に出力する。
(2)認識表示器40は、検出信号から電池内蔵機器50を認識して、表示部41に表示する。上面プレート21に3個の電池内蔵機器50が載せられると、位置検出制御器14は3個の電池内蔵機器50の位置を検出して、検出信号を認識表示器40に出力する。したがって、認識表示器40は、3個の電池内蔵機器50を認識して表示部41に表示する。パイロットランプ42からなる表示部41は、3個のパイロットランプ42を点灯して、3個の電池内蔵機器50が上面プレート21に載せられたことを表示する。
(3)位置検出制御器14が複数の電池内蔵機器50を検出すると、位置の順番又はセット順番から充電する順番を特定する。電池内蔵機器50を位置の順番で充電する充電台は、たとえば、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50を左側から順番に充電する。したがって、位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、送電コイル11を最初に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させて、電池内蔵機器50の電池52を充電する。
(4)最初の電池内蔵機器50の電池52が満充電されると、位置検出制御器14は、電池内蔵機器50から出力される満充電信号で満充電を検出する。満充電を検出すると、位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、送電コイル11を次に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる。この状態で、第2の電池内蔵機器50Bの電池52に電力搬送して、この電池52を満充電する。
(5)さらに、第2の電池内蔵機器50Bの電池52が満充電されて、第2の電池内蔵機器50Bからの満充電信号を満充電検出回路17が受信すると、位置検出制御器14が、さらに第3の電池内蔵機器50Cの受電コイル51の位置に送電コイル11を接近させて、この電池内蔵機器50の電池52を満充電する。
以上の充電台は、上面プレート21に3個の電池内蔵機器50が載せられてから充電を開始するが、充電台は充電している途中で電池内蔵機器が載せられることがある。位置検出制御器14がセット順番で電池内蔵機器50の電池52を充電する充電台は、先に載せられた電池内蔵機器50の電池52を満充電した後、後から載せられる電池内蔵機器50の電池52を充電する。
位置検出制御器14が位置の順番で電池内蔵機器50を充電する充電台は、充電している途中で別の電池内蔵機器50が載せられても、先に載せられた電池内蔵機器50の電池52の充電を停止することなく、充電している電池内蔵機器50を優先して充電する。その後、この電池内蔵機器50の電池52が満充電、もしくは所定容量まで充電されると、位置の順番で、たとえば、左側の電池内蔵機器50から順番に充電する充電台においては、左側の電池内蔵機器50の電池52から順番に充電する。ただ、位置検出制御器は、特定の電池内蔵機器の電池を充電している途中で、この電池内蔵機器よりも優先する位置、たとえば左側に電池内蔵機器が載せられると、充電する電池内蔵機器を、後から載せられた左側の電池内蔵機器の電池に変更することもできる。すなわち、この充電台は、常に左側にある電池内蔵機器から順番に充電する。
位置検出制御器14は、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50を検出するために、電池内蔵機器50の電池52を充電する状態にあっても、一定の周期で、たとえば数秒〜数十秒の周期で、電池内蔵機器50を検出している。
以上の充電台は、電池内蔵機器50の電池52を満充電した後、次に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に送電コイル11を接近して、次の電池内蔵機器50の電池52を充電する。内蔵電池52をリチウムイオン電池とする電池内蔵機器50の充電台は、電池52を満充電する前に、次の電池内蔵機器50の充電に切り換えることもできる。この充電台は、位置検出制御器14が、電池内蔵機器50の電池52があらかじめ設定している設定残容量まで充電されたことを検出する残容量検出回路18を備えている。この充電台は、充電している電池52が設定残容量まで充電されたことを残容量検出回路18で検出すると、送電コイル11を次に充電する電池内蔵機器50の受電コイル51に接近して、この電池内蔵機器50の電池52を設定残容量まで充電して、各々の電池内蔵機器50の電池52を順番に設定残容量まで充電する。設定残容量は、リチウムイオン電池の電圧が設定電圧、たとえば4.1V/セル〜4.2V/セルに上昇する残容量、たとえば80%である。リチウムイオン電池は、この設定容量までは定電流充電によって速やかに充電される。この充電台は、全ての電池内蔵機器50の電池52を設定容量まで充電した後、さらに位置の順番、又はセット順番にしたがって、送電コイル11を電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させて、各々の電池内蔵機器50の電池52を満充電する。
全ての電池内蔵機器50の電池52が満充電されると、充電台は、交流電源12、82をオフ状態として、送電コイル11への電力供給を停止する。
10…充電台
11…送電コイル
12…交流電源
13…移動機構
14…位置検出制御器 14A…第1の位置検出制御器
14B…第2の位置検出制御器
14C…第2の位置検出制御器
15…コア 15A…円柱部
15B…円筒部
16…リード線
17…満充電検出回路
18…残容量検出回路
20…ケース
21…上面プレート
22…サーボモータ 22A…X軸サーボモータ
22B…Y軸サーボモータ
23…ネジ棒 23A…X軸ネジ棒
23B…Y軸ネジ棒
24…ナット材 24A…X軸ナット材
24B…Y軸ナット材
25…ベルト
26…ガイドロッド
27…ガイド部
30…位置検出コイル 30A…X軸検出コイル
30B…Y軸検出コイル
31…パルス電源
32…受信回路
33…識別回路
34…切換回路
35…リミッター回路
36…A/Dコンバータ
38…メモリ
40…認識表示器
41…表示部
42…パイロットランプ 42A…第1のパイロットランプ
42B…第2のパイロットランプ
42C…第3のパイロットランプ
50…電池内蔵機器 50A…第1の電池内蔵機器
50B…第2の電池内蔵機器
50C…第3の電池内蔵機器
51…受電コイル
52…電池
53…コンデンサー
54…共振回路
55…ダイオード
56…平滑コンデンサー
57…整流回路
58…充電制御回路
64…位置検出制御器
73…識別回路
77…記憶回路
80…充電台
82…交流電源
83…電圧検出回路
84…消費電力検出回路
85…受信回路
90…電池内蔵機器
95…送信回路
11…送電コイル
12…交流電源
13…移動機構
14…位置検出制御器 14A…第1の位置検出制御器
14B…第2の位置検出制御器
14C…第2の位置検出制御器
15…コア 15A…円柱部
15B…円筒部
16…リード線
17…満充電検出回路
18…残容量検出回路
20…ケース
21…上面プレート
22…サーボモータ 22A…X軸サーボモータ
22B…Y軸サーボモータ
23…ネジ棒 23A…X軸ネジ棒
23B…Y軸ネジ棒
24…ナット材 24A…X軸ナット材
24B…Y軸ナット材
25…ベルト
26…ガイドロッド
27…ガイド部
30…位置検出コイル 30A…X軸検出コイル
30B…Y軸検出コイル
31…パルス電源
32…受信回路
33…識別回路
34…切換回路
35…リミッター回路
36…A/Dコンバータ
38…メモリ
40…認識表示器
41…表示部
42…パイロットランプ 42A…第1のパイロットランプ
42B…第2のパイロットランプ
42C…第3のパイロットランプ
50…電池内蔵機器 50A…第1の電池内蔵機器
50B…第2の電池内蔵機器
50C…第3の電池内蔵機器
51…受電コイル
52…電池
53…コンデンサー
54…共振回路
55…ダイオード
56…平滑コンデンサー
57…整流回路
58…充電制御回路
64…位置検出制御器
73…識別回路
77…記憶回路
80…充電台
82…交流電源
83…電圧検出回路
84…消費電力検出回路
85…受信回路
90…電池内蔵機器
95…送信回路
Claims (21)
- 電磁結合される受電コイル(51)を内蔵して、この受電コイル(51)に誘導される電力で充電される電池(52)を内蔵する電池内蔵機器(50)、(90)の充電台であって、
交流電源(12)、(82)に接続されて受電コイル(51)に起電力を誘導する送電コイル(11)と、この送電コイル(11)を内蔵すると共に、上面には複数の電池内蔵機器(50)、(90)を載せる大きさの上面プレート(21)を有するケース(20)と、このケース(20)に内蔵されて、前記送電コイル(11)を上面プレート(21)の内面に沿って移動させる移動機構(13)と、上面プレート(21)に載せられる電池内蔵機器(50)、(90)の位置を検出して移動機構(13)を制御して送電コイル(11)を電池内蔵機器(50)、(90)の受電コイル(51)に接近させる位置検出制御器(14)、(64)とを備えており、
前記ケース(20)の上面プレート(21)に複数の電池内蔵機器(50)、(90)が載せられると、電池内蔵機器(50)、(90)の位置が位置検出制御器(14)、(64)に検出され、位置検出制御器(14)、(64)が移動機構(13)を制御して、移動機構(13)でもって送電コイル(11)を上面プレート(21)に沿って移動させて電池内蔵機器(50)、(90)の受電コイル(51)に接近させて電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)を充電するようにしてなる充電台であって、
前記上面プレート(21)に載せられる電池内蔵機器(50)、(90)を認識して表示する認識表示器(40)を備えており、この認識表示器(40)は複数の電池内蔵機器(50)、(90)を検出して表示する表示部(41)を有し、
前記認識表示器(40)が認識して表示部(41)に表示する電池内蔵機器(50)、(90)の受電コイル(51)に送電コイル(11)が接近されて、前記表示部(41)に表示された各々の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)が充電されるようにしてなる充電台。 - 前記位置検出制御器(14)、(64)が、上面プレート(21)に載せられる複数の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)を充電する順番を、上面プレート(21)の位置で特定される位置の順番として記憶しており、
前記上面プレート(21)に載せられる複数の電池内蔵機器(50)、(90)が前記認識表示器(40)の表示部(41)に表示されると共に、前記上面プレート(21)に載せられる複数の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)が、位置検出制御器(14)、(64)に記憶される位置の順番で充電されるようにしてなる請求項1に記載される充電台。 - 前記位置検出制御器(14)、(64)が記憶する位置の順番が、上面プレート(21)の左側から、右側から、上側から、下側からのいずれかの順番である請求項2に記載される充電台。
- 前記位置検出制御器(14)、(64)が、上面プレート(21)に載せられる複数の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)を充電する順番を、上面プレート(21)に載せられるセット順番として記憶しており、
前記上面プレート(21)に載せられる複数の電池内蔵機器(50)、(90)が前記認識表示器(40)の表示部(41)に表示されると共に、前記上面プレート(21)に載せられる複数の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)が、位置検出制御器(14)、(64)に記憶されるセット順番で充電されるようにしてなる請求項1に記載される充電台。 - 前記認識表示器(40)の表示部(41)が、複数のパイロットランプ(42)を備えており、複数のパイロットランプ(42)を点灯して、上面プレート(21)に載せられる複数の電池内蔵機器(50)、(90)の認識を表示する請求項1に記載される充電台。
- 前記認識表示器(40)の表示部(41)が、上面プレート(21)に載せて充電される電池内蔵機器(50)、(90)の充電状態を表示する請求項1に記載される充電台。
- 前記位置検出制御器(14)、(64)が電池(52)の満充電を検出する満充電検出回路(17)を内蔵しており、この満充電検出回路(17)が、充電している電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)の満充電を検出して、満充電されない電池(52)を内蔵する未充電の電池内蔵機器(50)、(90)の受電コイル(51)に送電コイル(11)を接近させて、未充電の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)を充電して、複数の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)を順番に充電するようにしてなる請求項1に記載される充電台。
- 前記電池内蔵機器(50)、(90)がリチウムイオン電池からなる充電できる電池(52)を内蔵しており、前記位置検出制御器(14)、(64)が、電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)があらかじめ設定している設定残容量まで充電されたことを検出する残容量検出回路(18)を備えており、この残容量検出回路(18)が、充電している電池(52)が設定残容量まで充電されたことを検出して、設定残容量まで充電されない電池(52)を内蔵する未充電の電池内蔵機器(50)、(90)の受電コイル(51)に送電コイル(11)を接近して、未充電の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)を設定残容量まで充電して、複数の電池内蔵機器(50)、(90)の電池(52)を順番に設定残容量まで充電するようにしてなる請求項1に記載される充電台。
- 前記位置検出制御器(14)、(64)が、前記受電コイル(51)の位置を検出して送電コイル(11)を受電コイル(51)に接近させる請求項1に記載される充電台。
- 前記移動機構(13)が、送電コイル(11)を上面プレート(21)に沿ってX軸方向とY軸方向に移動して受電コイル(51)に接近させる請求項1に記載される充電台。
- 前記位置検出制御器(14)が、上面プレート(21)に固定している複数の位置検出コイル(30)と、この位置検出コイル(30)にパルス信号を供給するパルス電源(31)と、このパルス電源(31)から位置検出コイル(30)に供給されるパルス信号に励起されて受電コイル(51)から位置検出コイル(30)に出力されるエコー信号を受信する受信回路(32)と、この受信回路(32)が受信するエコー信号から受電コイル(51)の位置を判別する識別回路(33)とを備える請求項1に記載される充電台。
- 前記交流電源(12)が自励式の発振回路を有し、前記位置検出制御器(14)が、自励式の発振回路の発振周波数から受電コイル(51)の位置を検出して移動機構(13)を制御する請求項1に記載される充電台。
- 前記位置検出制御器(14)が、電池内蔵機器(50)、(90)の受電コイル(51)の位置を粗検出する第1の位置検出制御器(14A)と、前記受電コイル(51)の位置を精密検出する第2の位置検出制御器(14B)、(14C)とを備え、第1の位置検出制御器(14A)で受電コイル(51)に接近された送電コイル(11)が、第2の位置検出制御器(14B)、(14C)で受電コイル(51)に接近されるようにしてなる請求項1に記載される充電台。
- 前記第1の位置検出制御器(14A)が、上面プレート(21)に載せられた電池内蔵機器(50)、(90)の位置を検出して、検出信号を前記認識表示器(40)に出力する請求項13に記載される充電台。
- 前記第1の位置検出制御器(14A)が、上面プレート(21)に固定している複数の位置検出コイル(30)と、この位置検出コイル(30)にパルス信号を供給するパルス電源(31)と、このパルス電源(31)から位置検出コイル(30)に供給されるパルス信号に励起されて受電コイル(51)から位置検出コイル(30)に出力されるエコー信号を受信する受信回路(32)と、この受信回路(32)が受信するエコー信号から受電コイル(51)の位置を判別する識別回路(33)とを備える請求項13に記載される充電台。
- 前記交流電源(12)が自励式の発振回路を有し、前記第2の位置検出制御器(14B)が、自励式の発振回路の発振周波数から受電コイル(51)の位置を検出して移動機構(13)を制御する請求項13に記載される充電台。
- 前記第2の位置検出制御器(14C)は、送電コイル(11)を移動して、送電コイル(11)の電圧が最も低くなる位置で停止する請求項13に記載される充電台。
- 前記第2の位置検出制御器(14C)は、送電コイル(11)を移動して、交流電源(82)の消費電力が最も小さくなる位置で停止する請求項13に記載される充電台。
- 前記第2の位置検出制御器(14C)は、送電コイル(11)を移動して、受電コイル(51)の電流が最も大きくなる位置で停止する請求項13に記載される充電台。
- 前記位置検出制御器(64)が、上面プレート(21)に固定している複数の位置検出コイル(30)と、この位置検出コイル(30)にパルス信号を供給するパルス電源(31)と、このパルス電源(31)から位置検出コイル(30)に供給されるパルス信号に励起されて受電コイル(51)から位置検出コイル(30)に出力されるエコー信号を受信する受信回路(32)と、この受信回路(32)が受信するエコー信号から受電コイル(51)の位置を判別する識別回路(73)とを備え、
前記識別回路(73)が、受電コイル(51)の位置に対する各々の位置検出コイル(30)に誘導されるエコー信号のレベルを記憶する記憶回路(77)を備えており、各々の位置検出コイル(30)に誘導されるエコー信号のレベルを、識別回路(73)に記憶されるエコー信号のレベルに比較して、受電コイル(51)の位置を検出する請求項1に記載される充電台。 - 前記認識表示器(40)が、識別回路(33)、(73)から入力される検出信号で、上面プレート(21)に載せられる電池内蔵機器(50)、(90)を認識して表示する請求項11、15、20のいずれかに記載される充電台。
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