JP2011250179A - 受信装置、及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理量を削減するようにした受信装置、及び受信方法を提供する。
【解決手段】第1及び第2の受信アンテナで夫々受信した受信信号に基づいて、送信装置における第1及び第2の送信アンテナから夫々送信された送信信号を推定する受信装置において、第1及び第2の受信信号に夫々対応する受信信号点に対して所定の行列を乗算することで変換された第1及び第2の受信信号点を出力する変換部と、第1及び第2の受信信号に対する受信品質に基づいて、少なくとも第1の送信信号候補点の候補数を決定する候補数決定部と、変換された第1及び第2の受信信号点に基づいて、決定した候補数個の第1の送信信号候補点と、第2の送信信号候補点とを選択し、選択された第1及び第2の送信信号候補点と変換された第1及び第2の受信信号点との夫々の距離が最も小さい第1及び第2の送信信号点候補点を、夫々第1及び第2の送信信号と推定する推定部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、受信装置、及び受信方法に関する。
無線通信技術の一つとして、MIMO(Multiple Input Multiple Output)がある。MIMOは、例えば、複数の送信アンテナから異なる信号が並列に送信され空間的に多重されることで、高速伝送を実現する技術である。
このようなMIMOによる無線通信システムにおいて、受信側は、各送信アンテナから送信された送信信号をできるだけ正確に分離して送信信号を検出できるようにするため、種々の検出処理を行う。
検出処理の一例として、Full‐MLD(Maximum Likelihood Detection:最尤検出)がある。Full‐MLDは、例えば、受信信号点と各送信候補点(又は各信号レプリカ候補点)との距離を求めて当該距離が最も小さくなる送信候補点を送信信号点と推定する検出処理である。しかし、Full‐MLDはすべての送信候補点に対する距離を演算するため、送信アンテナ数又は変調方式等により演算量が膨大になる。そこで、従来では、QRM‐MLDと呼ばれる検出処理がある。
QRM‐MLDは、例えば、QR分解とMLDとを組み合わせたものであり、送信候補点を削減しながら送信信号点を推定する。そのため、QRM‐MLDはFull‐MLDと比較して演算量が少ない。以下、QRM‐MLDについて説明する。
まず、MIMOによる無線通信システムは、例えば、以下のようにモデル化される。
Figure 2011250179
式(1)において、yは受信信号ベクトル、xは送信信号ベクトル、nは雑音ベクトル、Hはチャネル応答行列(又はチャネル行列)を夫々示す。送信アンテナ数が「2」、受信アンテナ数が「2」の場合、式(1)は以下のように示すことができる。
Figure 2011250179
式(2)において、y,yは受信信号点、x,xは送信信号点(又は送信信号候補点)、a,b,c,dはチャネル行列Hの各成分、n,nは雑音の各成分を夫々示す。
ここで、チャネル行列Hは、ユニタリー行列Q(複素共役転置行列Qとの行列積は単位行列に等しい行列)と上三角行列Rとに分解でき、
Figure 2011250179
と表わすことができる(QR分解)。
式(2)の両辺に、ユニタリー行列Qの複素共役転置行列Qを左側から乗算すると、
Figure 2011250179
を得る。従って、式(4)は、
Figure 2011250179
と表わすことができる。ここで、y’,y’は受信信号点y,yにユニタリー行列Qを乗算して得られる信号点、a’,b’,c’は上三角行列Rの各成分、n’,n’は雑音成分n,nにユニタリー行列Qを乗算して得られる値である。式(5)の各成分は、
’=a’x+b’x+n’ ・・・(5‐1)
’=c’x+n’ ・・・(5‐2)
となる。
QRM‐MLDは、この候補点x,xの中から雑音が最も小さいもの、すなわち、
|y’−c’x+|y’−a’x−b’x ・・・(5‐3)
が最小となるx,xを選択する(MLD)。
すなわち、第1ステージで、|y’−c’xが閾値より小さくなるような候補点xが複数選択され、第2ステージで、第1ステージで選択された複数の候補点xの中から、夫々|y’−a’x−b’x が閾値より小さくなる候補点xが選択される。最後に、選択した候補点x,xの中から式(5‐3)が最も小さくなる候補点x,xが選択され、選択された候補点が送信信号点x,xと判定(又は推定)される。
尚、従来では、例えば、ステージM+1においてシンボルレプリカ候補に対するブランチメトリックス(ユークリッド距離)とスレッショルドとの比較を行い、ブランチメトリックスがスレッショルドより大きいとき以後探索を行わないようにしたMIMO多重通信装置がある。
また、例えば、判定テーブルを用いて変調方式と符号化率からなるセット毎に相対的信号対雑音比を導出し、当該比の大きい順にチャネル行列を並び替えて誤り率の低い受信信号から順に送信信号を推定するようにした受信機等がある。
更に、 例えば、累積メトリックス生成処理で算出された累積メトリックスの中に上限値を超えた累積メトリックスと対応する部分レイヤ系列候補を候補から外して送信系列の候補の絞り込みを行ようにした信号検出装置もある。
特開2006−270430号公報 特開2008−228145号公報 特開2009−16886号公報
しかし、QRM‐MLDによる検出処理において、第1ステージで複数個の候補点xが選択されるが、選択されるべき候補点xの個数により、第2ステージで実行される処理量が大きく変動する。
また、上述した技術において、例えば、ブランチメトリックスとスレッショルドとを比較したり、上限値を超えた累積メトリックスを候補から外したりする場合において、スレッショルドと上限値の値が予め決められているため、選択される候補点xの数は一定である。このような場合、候補点xの絞り込みが十分行われない場合もあり、第1及び第2ステージで実行される処理量が閾値以上に大きくなる場合がある。
更に、上述した技術において、変調方式と符号化率とからなるセット毎に、チャネル行列を並び替えて誤り率の低い受信信号から順に送信信号を推定するようにしても、送信信号の候補点xの候補数に対する処理は行われない。かかる技術では、選択される候補数は予め決められた数となっており、同様に第1及び第2ステージで実行される処理量が閾値以上に大きくなる場合がある。
そこで、本発明の一目的は、処理量を削減するようにした受信装置、及び受信方法を提供することにある。
一態様によれば、第1及び第2の受信アンテナで夫々受信した第1及び第2の受信信号に基づいて、送信装置における第1及び第2の送信アンテナから夫々送信された第1及び第2の送信信号を推定する受信装置において、前記第1及び第2の受信信号に夫々対応する第1及び第2の受信信号点に対して所定の行列を乗算することで変換された前記第1及び第2の受信信号点を出力する変換部と、前記第1及び第2の受信信号に対する受信品質に基づいて、少なくとも第1の送信信号候補点の候補数を決定する候補数決定部と、前記変換された第1及び第2の受信信号点に基づいて、前記決定した候補数個の前記第1の送信信号候補点と、第2の送信信号候補点とを選択し、選択された前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号点との夫々の距離が最も小さい前記第1及び第2の送信信号点候補点を夫々前記第1及び第2の送信信号と推定する推定部とを備える。
処理量を削減するようにした受信装置、及び受信方法を提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を示す図である。 図2(A)は送信装置、図2(B)は受信装置の各構成例を示す図である。 図3は受信装置の構成例を示す図である。 図4(A)〜図4(C)は受信ベクトルA,Bと角度θとの対応関係の例を示す図である。 図5は候補数決定テーブルの例を示す図である。 図6は動作例を示すフローチャートである。 図7は受信装置の他の構成例を示す図である。 図8は送信信号点xと信号例r’との関係例を示す図である。 図9(A)及び図9(B)は候補数決定テーブルの例を夫々示す図である。 図10は動作例を示すフローチャートである。 図11は受信装置の他の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は無線通信システム10の構成例を示す図である。無線通信システム10は、送信装置100と受信装置200とを備える。
例えば、送信装置100は無線基地局装置であり、受信装置200は端末装置である。送信装置100が端末装置で、受信装置200が無線基地局装置でもよい。送信装置100は、n(n≧2を満たす自然数)個の送信アンテナ150‐1〜150‐nを備え、受信装置200はm(m≧2を満たす自然数)個の受信アンテナ210‐1〜210‐mを備える。送信装置100と受信装置200は、複数の送信アンテナ150‐1〜150‐nと複数の受信アンテナ210‐1〜210‐mを用いてMIMO方式により無線通信を行うことができる。
次に送信装置100と受信装置200の各構成例を説明する。図2(A)は送信装置100、図2(B)は受信装置200の各構成例を示す図である。これらの図に示す例は、送信アンテナ150の数が「2個」(n=2)、受信アンテナ210の数が「2個」(m=2)のMIMO無線通信システム10の例を示す。
送信装置100は、誤り訂正符号化部110と、パイロット信号生成部120と、データマッピング部130と、変調部140と、第1及び第2の送信アンテナ150‐1,150‐2とを備える。
誤り訂正符号化部110は、予め決められた符号化率等によりユーザデータに対して誤り訂正符号化処理を行う。誤り訂正符号化部110は、符号化されたユーザデータ(以下、符号化データ)を、第1及び第2の送信アンテナ150‐1,150‐2毎にデータマッピング部130に出力する。
パイロット信号生成部120は、パイロット信号(又は既知信号)を生成し、データマッピング部130に出力する。
データマッピング部130は、符号化データとパイロット信号の各ビット列を送信シンボル(例えば、OFDMシンボル)へマッピングする。
変調部140は、データマッピング部130から出力された送信シンボルに対して、予め決められた変調方式により変調を行う。変調方式は、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等がある。変調部140は、無線通信システム10がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)システムの場合はIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)、CDMA(Code Division Multiple Access)システムの場合は拡散等の各処理を行う。以下では、OFDMシステム場合で説明する。変調部140は、IFFT後の送信シンボルを送信信号として第1及び第2の送信アンテナ150‐1,150‐2に出力する。
第1及び第2の送信アンテナ150‐1,150‐2は、例えば、同一無線リソースを用いて夫々異なる送信信号を無線信号として受信装置200に送信する。
尚、本実施例の動作説明において、第1の送信アンテナ150‐1から送信される無線信号を第1のストリーム、第2の送信アンテナ150‐2から送信される無線信号を第2のストリームと適宜呼ぶことにする。また、プリコーディングを用いたシステムでは、送信アンテナ150‐1,150‐2とストリーム間に1対1の対応関係はないが、ストリームを分離する処理は、1対1に対応する場合と同様な動作で可能である。
一方、受信装置200は、第1及び第2の受信アンテナ210‐1,210‐2と、復調部230と、MIMOデコーダ240と、誤り訂正復号部260とを備える。
第1及び第2の受信アンテナ210‐1,210‐2は、送信装置100から送信された無線信号を夫々受信し、受信信号として復調部230に出力する。例えば、第1の受信アンテナ210‐1は、第1の送信アンテナ150‐1から送信された第1のストリームと第2の送信アンテナ150‐2から送信された第2のストリームとを受信する。また、第2の受信アンテナ210‐2も、第1のストリームと第2のストリームとを受信する。
復調部230は、第1及び第2の受信アンテナ210‐1,210‐2で受信した2つの受信信号に対して、予め決められた復調方式(例えば、QPSK、16QAM等)により復調処理を行う。復調部230は、例えば、OFDMシステムの場合FFTを行い、CDMAシステムの場合逆拡散を行う。以下では送信装置100と同様に、OFDMシステムの例で説明する。復調部230は、第1及び第2の受信アンテナ210‐1,210‐2で受信した受信信号を復調し、復調後の各受信信号をMIMOデコーダ240に出力する。
MIMOデコーダ240は、復調後の受信信号に対して、QRM‐MLDによる第1及び第2ステージを実行し、送信装置100の第1及び第2のアンテナ150‐1,150‐2から送信された送信信号点x,xを推定し、送信信号として出力する。MIMOデコーダ240の詳細は後述する。
誤り訂正復号部260は、MIMOデコーダ240から出力された送信信号に対して誤り訂正復号処理を行い、例えば、ユーザデータを出力する。
次にMIMOデコーダ240の詳細について説明する。本MIMOデコーダ240は、第1ステージと第2ステージとで順次処理を行う場合と、第1ステージと第2ステージとを並列に処理する場合の2つの例がある。これら2つの場合を第1及び第2の実施例に夫々分けて説明する。
<第1の実施例>
図3は第1の実施例におけるMIMOデコーダ240の構成例を含む受信装置200の構成例を示す図である。
復調部230は、第1及び第2のFFT部231,232を備える。第1及び第2のFFT部231,232は、夫々第1及び第2の受信アンテナ210‐1,210‐2から出力された受信信号に対してFFT処理を施す。第1及び第2のFFT部231,232は、FFT処理後のデータシンボルr,r(以下、受信信号点r,r)を受信信号変換部243に出力する。また、第1及び第2のFFT部231,232は、例えば、FFT処理後のパイロット信号をチャネル推定部241に出力する。
MIMOデコーダ240は、チャネル推定部(又は受信品質推定部、以下、「チャネル推定部」)241と、QR分解行列生成部242は、受信信号変換部243と、直交度演算部244と、候補数決定部245と、第1ステージ演算部246と、第2ステージ演算部247とを備える。
チャネル推定部241は、FFT処理後のパイロット信号に対して平均化処理等を施すことでチャネル推定値を出力する。例えば、チャネル推定部241は第1の受信アンテナ210‐1で受信したパイロット信号に対してチャネル推定値a,cを出力し、第2の受信アンテナ210‐2で受信したパイロット信号に対してチャネル推定値b,dを出力する。第1の受信アンテナ210‐1で受信したパイロット信号に対して2つのチャネル推定値a,cが出力されるのは、第1の受信アンテナ210‐2で受信される受信信号には2つのストリームが含まれるからである。チャネル推定値b,dについても同様である。
QR分解行列生成部242は、チャネル推定部241から出力されたチャネル推定値a,c,b,dに基づいて、QR分解におけるユニタリー行列(又は直交行列)Qと上三角行列Rを生成する。QR分解行列生成部242は、行列Qを受信信号変換部243、行列Rを直交度演算部244と第1ステージ演算部246に各々出力する。QR分解行列生成部242は、例えば、以下のようにして2つの行列Q,Rを生成する。
すなわち、QR分解行列生成部242は、チャネル推定値a,c,b,dに基づいてチャネル行列Hを生成する。チャネル行列Hは、
Figure 2011250179
となる。このチャネル行列Hに対してユニタリー行列Qは、
Figure 2011250179
と演算される。ここで、上三角行列Rを
Figure 2011250179
とし、式(3)の左からユニタリー行列Qの逆行列Q‐1が乗算されると、上三角行列Rの各成分a,b,cは、
Figure 2011250179
Figure 2011250179
Figure 2011250179
となる。
QR分解行列生成部242は、例えば、チャネル推定値a,c,b,dに対して、式(9)〜式(11)の各式に値を代入することで上三角行列Rを求めることができ、更に、ユニタリー行列Qの各成分は、チャネル推定値a,c,b,dの各々を式(8)に代入することで得ることができる。
受信信号変換部243は、第1及び第2の受信アンテナ210‐1,210‐2で受信した、変調後の受信信号に対する受信信号点r,rに対して、ユニタリー行列Qを乗算することで、受信信号を変換し、変換後の信号点y,yを出力する。上述したように、MIMOによる無線通信システム10は式(1)のようにモデル化でき、式(1)に対してユニタリー行列Qの共役転置行列Qを左から乗算することで式(4)を得る。式(4)の左辺を(y,y)とおくことで、式(4)は
Figure 2011250179
となる。受信信号変換部243が受信信号ベクトル(r,r)を(y,y)と変換することで、以後、QRM‐MLDによる第1ステージにおいて、送信信号点xを含みxを含まない距離(又はノルム)|y−cxを計算することができる。受信信号変換部243は、変換した信号点y,yを第2及び第1ステージ演算部247,246に夫々出力する。
直交度演算部244は、上三角行列Rの対角成分cと非対角成分bとの比率を用いて直交度rを計算する。すなわち、直交度演算部244は、
Figure 2011250179
を演算する。直交度演算部244は、演算した直交度rを候補数決定部245に出力する。
候補数決定部245は、直交度rに基づいて、第1ステージ演算部246で演算される送信信号点xの候補数を決定し、決定した候補数を第1ステージ演算部246に出力する。候補数決定部245は、例えば、直交度r(=|b/c|)が第1の閾値より大きいとき送信信号点xの候補数を第2の閾値より多くとり、直交度rが第1の閾値以下のとき候補数を第2の閾値以下となるように候補数を決定する。
このように直交度r(=|b/c|)に基づいて送信信号点xの候補数を決定しても良い理由について以下説明する。QRM‐MLDでは、第1ステージにおいて、
Figure 2011250179
が計算される。一方、第2ステージでは、
Figure 2011250179
が計算され、式(14)と式(15)との和が最小となる送信信号点xとxの組み合わせが求められる。すなわち、第2ステージでは、第1ステージで選択された送信信号点xの候補点の中から候補点が選択されることになる。
しかし、第1ステージで選択される送信信号点xの候補数の絞り込みは、逆転が発生しないような範囲で決定されることが望ましい。逆転とは、例えば、第2ステージにおいて選択される送信信号点xの候補点が、第1ステージで選択された候補点以外のものであるような場合である。本実施例では、このような逆転が行われないように、候補数決定部245は送信信号点xの候補数を決定する。
ここで、式(14)に着目すると、式(14)の大きさはxの大きさにより変化するが、その変化の程度はxの係数cの大きさに依存する。例えば、係数cが「100」のとき、式(14)の大きさは、100,300等、xの値により大きく異なる値となる。このような場合、式(14)の大きさが最小となるようなxが候補点として選択されても、もともとそれ以外の候補点に対する式(14)の大きさに対して差が大きいため、第2ステージにおいても当該候補点が最良な候補点となる可能性が高い。従って、cの値が閾値よりも大きいときは、xの候補数を絞り込んでも上述した逆転の発生する確率は閾値より小さくなる。
一方、cが「0」に近い値のとき、xがどのように選択されても式(14)の大きさの変化は、例えば、1,3等、cが「100」の場合よりも小さくなる。かかる場合は、第1ステージでxの候補点の数を絞り込み過ぎると、式(14)の各候補点に対する差が、cが「100」の場合と比較して小さいために、逆転の発生する可能性がある。このような場合、第1ステージにおける候補数数はcが「100」の場合よりも多く選択されればよい。
また、第2ステージにおいて、式(15)に着目すると、xは係数bの大きさに依存する。例えば、bが閾値より大きいとき、式(15)の大きさはxの大きさにより大きく異なる値を取り得る。よって、かかる場合、式(15)は第1ステージで選択されるxにより大きく異なる値となる。このような場合、上述した逆転を考慮して、第1ステージで選択されるxの候補数が閾値より多く選択されるようにすればよい。
一方、bが閾値より小さいときは、式(15)の大きさはxの選択によっても、bが閾値より大きい場合と比較して小さい値で変化する。かかる場合、式(15)の大きさが小さく変化するため、第1ステージで選択されるxの候補数は閾値より少なくしてもよい。例えば、bが「0」のとき、式(14)で選択されるxは最良なxとなり(この場合、候補数は「1」となる)、式(15)ではxに依存しなくなり、第2ステージにおいてもう一つの送信信号点xの候補点が選択される。
このように、第1及び第2ステージで選択されるxの候補数は、各ステージにおける係数b,cに依存している。よって、本実施例では、|b/c|の値に応じて候補数が決定されるようにしている。
ただし、第2ステージにおける第1ステージによるxの選択の影響は、式(15)の係数bの大きさに依存する。つまり、第2ステージにおいて最終的なxが選択されるため、係数cよりも係数bの方が各ステージにおける距離の計算に対する影響度が大きく、bの大きさに依存して逆転が発生し易くなる。
式(10)と式(11)とから、b/cは、
Figure 2011250179
となる。ここで、第1のストリームの受信ベクトルをA=(a,c)、第2のストリームの受信ベクトルをB=(b,d)とすると、式(16)の分母は2つのベクトルA,Bの外積、分子は2つのベクトルA,Bの内積となっている。この2つのベクトルA,Bのなす角をθとすると、式(16)は、
Figure 2011250179
となり、θに依存する値で示される式となる。本明細書では、このθに応じた量を例えば直交度rとしている。図4(A)〜図4(C)は、2つのベクトルA,Bと角度θとの関係例を示す図である。θが「90度」のとき(又は直交しているとき、例えば図4(B))、直交度rは「0」となり、θが「0度」のとき(又は平行、直交度の度合いが最も低いとき、例えば図4(C))、直交度rは無限大となる。
例えば、複素ベクトルの内積が「0」のとき、2つのベクトルは直交していることが知られているため、2つのベクトルA,Bが直交しているとき、直交度r=0となる。複素成分に対しても2つのベクトルA,Bの直交度の度合いに関連した量として、rを捉えることができる。
以上のことから、「b/c」が十分小さいとき、第1ステージで選択される送信信号点xの候補点と、第2ステージで選択される送信信号点xの候補点とは影響度が閾値よりも小さく、各ステージで独立に2つの送信信号点x、xの候補点が選択可能である。かかる場合、2つの送信信号点x,xは分離し易いということもできる。
従って、候補数決定部245は、直交度r(=b/c)が閾値より小さいとき、候補数を閾値よりも少なくしても、距離|y−cxが十分小さい「x」の候補点が選択されれば、第2ステージにおいて距離|y−ax−bx が閾値以下の「x」が選択される。これにより、例えば、候補数が閾値より少なくなる分、第1ステージ及び第2ステージにおける処理量が削減される。
一方、「b/c」が閾値より大きいとき、「bx」も十分大きくなり、第2ステージの式(15)において、第1ステージで選択された送信信号点xの影響度もそれに応じて大きくなる。つまり、第1ステージでどの送信信号点xの候補点が選択されるかにより、式(15)の値が大きく異なってくる。このような場合に、送信信号点xの候補点を絞り込み過ぎると第2ステージで正しい送信信号点xの候補点を選択できなくなる(又は逆転が発生する)。従って、候補数決定部245は、直交度r(=b/c)が閾値より大きいとき、閾値よりも多く候補点の数を決定することで、候補数に絞り込み過ぎにより正しい送信信号点x,xが推定されないことによる無線特性の劣化を防止することができる。
この直交度rを示す「b/c」は、上述したように、例えば2つの送信ストリームにおける分離のし易さを示すものである。2つの送信ストリームが分離し易い場合(直交度rが閾値より大きい場合)、MIMO無線通信システム10においては受信品質が良好とされる。また、2つの送信ストリームが分離し難い場合(直交度が閾値以下の場合)、受信品質は良好でないとされる。
候補数決定部245は、例えば、受信品質が閾値より良い場合、送信信号点xの候補点の候補数を閾値より少なくし、受信品質が閾値より良好でない場合、候補数を閾値より多くとるように候補数を決定する。受信品質は、例えば、複数の送信ストリームを1つ1つのストリームに分離する分離のし易さを示すものでもある。
図5は、候補数決定部245で保持する候補数決定テーブル2451の例を示す図である。図5に示す例は変調方式が「64QAM」の例である。候補数決定テーブル2451は、直交度と候補数の各フィールドを含み、直交度に対応する各候補数を記憶する。候補御数決定部245は、当該テーブル2451を参照することで直交度演算部244から出力された直交度rに対応する候補数して読み出し、第1ステージ演算部246に出力する。候補数決定テーブル2451に示すように、直交度が「0」のとき、2つの送信ストリームは分離し易く(又は受信品質が良好)、候補数は最も少ない「1」となっている。一方、直交度が「0.8」より大きいとき、2つの送信ストリームは分離し難く(又は受信品質が良好でない)、候補数は最大の「64」となっている。
図3の例に戻り、第1ステージ演算部246は、上三角行列Rと、変換後の信号点y、及び候補数を用いて、候補数分のxを選択する。すなわち、第1ステージ演算部246は、式(14)が最も小さいものから順に候補数決定部245で決定した候補数分の送信信号点xの候補点を選択する。第1ステージ演算部246は、候補数分の送信信号点xの候補点を第2ステージ演算部247に出力する。
第2ステージ演算部247は、送信信号点xの候補点と変換後の信号点yとを用いて、式(15)が閾値より小さくなるような送信信号点xの候補点を1又は複数選択する。そして、第2ステージ演算部247は、式(14)と式(15)との和が最も小さくなる候補点を送信信号点x,xと推定し、これらを出力する。尚、2つの送信信号信号点x,xを推定する推定部2460は、例えば、第1及び第2ステージ演算部246,247を備えるようにしてもよい。
誤り訂正復号部260は、送信信号点x,xに対して誤り訂正復号処理を行う。
次に第1の実施例における動作例を説明する。図6は動作例を示すフローチャートである。まず、受信装置200は処理を開始すると(S10)、チャネル推定値を求める(S11)。例えば、チャネル推定部241は、復調後のパイロット信号に基づいてチャネル推定値a,c,b,dを求める。
次いで、受信装置200は、チャネル行列Hに対してQR分解を行う(S12)。例えば、QR分解行列生成部242がチャネル推定値a,c,b,dに基づいて、チャネル行列Hに対する上三角行列R(例えば、式(8))とユニタリー行列Q(例えば、式(7),式(9)〜式(11))とを生成する。
次いで、受信装置200は、受信信号点r,rに対してユニタリー行列Qを乗算し、信号点y,yを得る(S13)。例えば、受信信号変換部243が受信信号点r,rに、QR分解行列生成部242から出力されたユニタリー行列Qを乗算することで変換された信号点y,yを得る(例えば、式(12))。
次いで、受信装置200は、上三角行列Rに基づいて直交度rを演算する(S14)。例えば、直交度演算部244がQR分解行列生成部242から出力された行列Rに対して、対角成分と非対角成分の比率(例えば、「b/c」)を演算することで直交度rを演算する(例えば、式(13))。
次いで、受信装置200は、直交度rに基づいて候補数を決定する(S15)。例えば、候補数決定部245は、候補数決定テーブル2451を参照して直交度rに対応する候補数を選択する。
尚、受信装置200は、S12の処理の後、S14とS15の処理を行いその後S13の処理を行うようにしてもよい。
次いで、受信装置200は、第1ステージにおいて、決定した候補数分の送信信号点xの候補点を演算する(S16)。例えば、第1ステージ演算部246は、距離|y−cxが小さい順に候補数分の送信信号点xの候補点を演算する。
次いで、受信装置200は、第2ステージにおいて、送信信号点x,xを求める(S17)。例えば、第2ステージ演算部247は、距離|y−ax−bxが小さい順に1又は複数個の送信信号点xの候補点を演算し、|y−cx+|y−ax−bxが最も小さい候補点を送信信号点x,xとして求める。
そして、受信装置200は一連の処理を終了する(S18)。
尚、本第1の実施例において、上三角行列Rの対角成分の比率(b/c)を直交度rとして説明した。例えば、対角成分の比率であれば、直交度rを「c/b」としてもよい。この場合、候補数決定部245は、例えば、直交度rが閾値より大きいとき(又は受信品質が良好でないとき)、候補数を閾値より多くとり、直交度rが閾値以下のとき(又は受信品質が良好のとき)、候補数を閾値以下とする。
<第2の実施例>
次に第2の実施例について説明する。第2の実施例は、第1及び第2ステージが並列に行われる例であり、直交度(又は受信品質)に基づいて選択される候補数が異なるようにする点は第1の実施例と同様である。
図7はMIMOデコーダ240を含む受信装置200の構成例を示す図である。MIMOデコーダ240は、更に、逆行列生成部251と、逆行列乗算部252と、トータル距離計算部及び推定部(以下、「トータル距離計算部」)253を備える。
逆行列生成部251は、チャネル推定値a,c,b,dに基づいて、チャネル行列Hに対する逆行列H−1を生成する。
逆行列乗算部252は、受信信号点r,rに対して、逆行列生成部251から出力された逆行列H−1を夫々乗算し、乗算後の信号点r’,r’を第1及び第2ステージ演算部246,247に夫々出力する。
このように、逆行列生成部251が逆行列H−1を演算し、逆行列乗算部252が受信信号点r,rに逆行列H−1を乗算しているのは、例えば、以下の理由による。
すなわち、2×2のMIMOによる無線通信システム10は、送信ベクトルを(x,x)、受信ベクトルを(r,r)とすると、以下のようにモデル化できる。
Figure 2011250179
チャネル行列Hに対する逆行列H−1は、
Figure 2011250179
となる。
式(18)に対して逆行列H−1を左から順に乗算すると、
Figure 2011250179
となる。式(20)は、
Figure 2011250179
Figure 2011250179
Figure 2011250179
Figure 2011250179
とおくことで、以下のように変形できる。
Figure 2011250179
式(23)の各成分は、
’=x+n’ …(25−1)
’=x+n’ …(25−2)
となり、送信信号点x,xの各候補点について独立に演算可能な形式となっている。逆行列乗算部252は、式(20)〜式(25)を演算することで、乗算後の信号点r’,r’を出力する。
そして、第1ステージ演算部246は、例えば、式(25−1)により、距離|r’−xが小さい順に、候補数決定部245で決定した候補数分の送信信号点xの候補点を求める。また、第1ステージ演算部246は、求めた各候補点と信号点r’との距離lを各々求める。
第2ステージ演算部247は、例えば、式(25−2)により、距離|r’−xが小さい順に、候補数決定部245で決定した候補数部の送信信号点xの候補点を求める。また、第2ステージ演算部247は、求めた各候補点と信号点r’との距離lを各々求める。
図8は、送信信号点xと信号点r’との関係例を示す図である。図8の例では、候補数は5個であり、5つの候補点x0−1〜x0−5が選択され、5つの距離l0−1〜l0−5が演算される例を示している。第1ステージ演算部246は、例えば、領域判定法により候補数分の候補点を演算できる。領域判定法は、例えば、送信信号点はIQ平面上では変調方式により予め決められた位置に配置されるため、当該位置と境界線を予め設定し信号点r’がIQ平面上のどの境界線内に位置するかにより決定される方法である。
ただし、式(20)に示されるように、各ステージで決定した送信信号点x,xの候補点は、受信信号点r,rに対して逆行列H−1を乗算したベクトル空間上の候補点でもある。従って、各距離l,lについても逆行列H−1を乗算したベクトル空間上の距離であるため、求めた距離l,lにチャネル行列Hを乗算することで、受信信号点r,rと同じベクトル空間上の距離(又は候補点と受信信号点r,rとの距離)に変換できる。距離l,lに対してチャネル行列Hを乗算すると、
Figure 2011250179
となる。
トータル距離計算部253は、式(26)の各成分の2乗和をトータル距離Lとして計算し、トータル距離Lが最も小さくなるような送信信号点x,xの候補点を選択するようにしている。トータル距離Lは以下のように示すことができる。
Figure 2011250179
このようにトータル距離Lが最も小さくなるような送信信号点x,xの候補点は、受信信号点r,rと同じベクトル空間における、候補点と受信信号点r,rとの距離が最小な候補点となる。トータル距離計算部253は、トータル距離Lが最小となる候補点を演算する。尚、2つの送信信号点x,xを推定する推定部2460は、例えば、第1及び第2ステージ演算部246,247と、トータル距離計算部253とを備えるようにしてもよい。
第2の実施例において、第1の実施例と同様に直交度演算部244が直交度rを演算し、候補数決定部245が送信信号点x0,x1の候補点の候補数を決定するが、直交度演算部244は、以下の式を用いて直交度rを演算する。
Figure 2011250179
直交度rをこのように演算する理由について以下説明する。式(27)に着目すると、第1ステージと第2ステージで計算した距離l,lが小さいほど第1項と第2項の値は夫々小さい値となる。しかし、2つの距離l,lが閾値より小さいときでも、第3項は係数(a +c )の値に応じて異なる値をとり得る。例えば、係数(a +c )が「−10」のとき、l が正の値で絶対値が大きいほど、第3項は小さくなり、トータル距離Lも小さくなる。トータル距離Lの演算においては、第1及び第2ステージ演算部246,247において独立に距離が最小となる候補点を演算するだけでなく複数の候補点を演算し、トータル距離演算部253が複数の候補点からトータル距離Lが最小となる候補点を演算することになる。
直交度は、第1の実施例で説明したように、例えば、複数の送信ストリーム間における分離のし易さであり、また、第1ステージと第2ステージとで選択される2つの候補点の影響度を示すものでもある。式(28)の分母はトータル距離Lの第1及び第2項の係数、式(28)の分子はトータル距離Lの第3項の係数を夫々示し、例えば、第1項及び第2項に対する第3項の影響度を示しており、第1の実施例と同様に各ステージにおける2つの候補点の影響度を示すものとなっている。
すなわち、式(28)の分子は、チャネル推定値a,c,b,dを含み、2つの送信ストリームに対するパイロット信号により演算されたものであり、受信信号点r,rに対する2つの受信ベクトルの内積(又は内積に相当するもの)となっている。上述したように、各受信信号点r,rには2つの送信信号点の成分を含むため、受信信号点rに対する受信ベクトルと、受信信号点rに対する受信ベクトルとが存在する。式(28)の分子は、2つの受信ベクトルが直交するとき「0」、平行に近づくとき閾値より大きな値をとる。式(28)の分母は、受信信号rに対する受信ベクトルの大きさ(|a|+|c|)と受信信号rに対する受信ベクトルの大きさ(|b|+|d|)とを加算した加算値となっている。従って、式(28)は全体として、例えば、2つの受信ベクトルの大きさを加算した加算値と2つの受信ベクトルの内積との比率を示している。従って、式(28)の直交度rは、第1の実施例と同様に、例えば、2つの候補点に対する影響度又は直交性に関連した値となっている。
尚、第1の実施例における直交度rは上三角行列Rの対角成分と非対角成分の比率(b/c)として説明したが、式(10)と式(11)から、式(28)と同様にチャネル推定値a,c,b,dの各値により変形可能である。
候補数決定部245は、直交度rに対して、第1及び第2ステージ演算部246,247で選択される送信信号x,xの候補点を、候補数決定テーブル2451を参照して決定する。本第2の実施例では、候補数決定部245は2つの候補数を決定するため、それに応じた候補数決定テーブル2451の形式となっている。図9(A)及び同図(B)は候補数決定テーブル2451の例を示す図であり、同図(A)に示すように、送信信号点xに対する候補数と送信信号点xに対する候補数が個別に記憶されてもよい。また、直交度rに応じて、送信信号点xに対する候補数(候補数決定テーブル2451は、例えば図5)と、送信信号点xに対する候補数(候補数決定テーブル2451は、例えば図9(B))とを異なるテーブル2451に記憶されるようにしてもよい。
次に、第2の実施例における動作例を説明する。図10は動作例を示すフローチャートである。
受信装置200は、処理を開始すると(S20)、チャネル推定値を求める(S21)。例えば、チャネル推定部241は、第1の実施例と同様にパイロット信号に基づいてチャネル推定値a,c,b,dを求める。
次いで、受信装置200は、チャネル行列Hの逆行列H−1を求める(S22)。例えば、逆行列生成部251が、チャネル推定値a,c,b,dに基づいて、式(19)を用いて逆行列H−1を演算する。
次いで、受信装置200は、受信信号点r,rに逆行列H−1を乗算し、乗算後の信号点r’、r’を夫々第1及び第2ステージ演算部246,247に出力する(S23)。例えば、逆行列乗算部252が式(20)〜式(25)の演算を行う。
次いで、受信装置200は、チャネル推定値a,c,b,dに基づいて直交度rを演算する(S24)。例えば、直交度演算部244は、式(28)を演算することで直交度rを演算する。
次いで、受信装置200は、直交度rに基づいて、各送信信号点x,xに対する候補数を決定する(S25)。例えば、候補数決定部245は、直交度rが閾値より小さいとき(又は受信品質が良好なとき)、第1及び第2ステージ演算部246,247における送信信号点x,xに対する各候補点の数を閾値より少なくなるように決定する。これにより、例えば、第1の実施例と同様に候補数が閾値より少なくなる分、第1ステージ及び第2ステージにおける処理量が削減される。また、候補数決定部245は、直交度rが閾値より大きいとき(又は受信品質が良好でないとき)、送信信号点x,xに対する各候補数の数を閾値より多くなるように候補数を決定する。これにより、例えば、候補数に絞り込み過ぎにより正しい送信信号点x,xが推定されないことによる無線特性の劣化を防止することができる。
次いで、受信装置200は、各ステージにおいて候補数分の送信信号点x,xの候補点と、候補数分の距離(又は、候補点と信号点r’,r’との距離)l,lとを求める。例えば、第1及び第2ステージ演算部246,247が、夫々、式(25−1)及び式(25−2)に基づいて、距離|r’−x及び距離|r’−xが小さい順に、候補数分の各候補点と距離を演算する。
次いで、受信装置200は、距離l,lとチャネル推定値a,c,b,dとに基づいてトータル距離Lを演算する(S27)。例えば、トータル距離計算部253が式(27)を用いて候補数分のトータル距離Lを演算する。
次いで、受信装置200は、トータル距離Lが最も小さい候補点の組み合わせを送信信号点x,xと決定する(S28)。例えば、トータル距離計算部253が候補数分のトータル距離Lの中で最も小さい値となる候補点を送信信号点x,xと決定する。
そして、受信装置200は、送信信号点x,xに対して誤り訂正復号処理を行い、一連の処理を終了する(S29)。
<第3の実施例>
第1及び第2の実施例では、送信アンテナ150の個数は「2」、受信アンテナ210の個数も「2」の2×2のMIMO無線通信システム10について説明した。例えば、n×m(n及びmは同時に「2」とならない、n≧2及びm≧2を満たす自然数)のMIMO無線通信システム10でも本実施例は適用可能である。以下、第3の実施例としてかかる場合を説明する。
ただし、受信アンテナ数mの方が送信アンテナ数nよりも少ない場合、スループット特性が劣化するため、受信アンテナ数mが送信アンテナ数nよりも多い場合について説明する。最初に受信アンテナ数mが送信アンテナ数nと同じ場合の例(m=n)で説明する。
図11は、受信装置200の構成例を示す図である。受信装置200は、更に、第1〜第nの受信アンテナ210‐1〜210‐nと、第1〜第nのFFT230‐1〜230‐nと、第1〜第nステージ演算部246‐1〜246‐nを備える。
第1〜第nの受信アンテナ210‐1〜210‐nは、各受信信号を、第1〜第nのFFT230‐1〜230‐nに出力する。
第1〜第nのFFT230‐1〜230‐nは、例えば、FFT後の各パイロット信号をチャネル推定部241に出力し、FFT後の各受信信号r〜rを受信信号変換部243に出力する。
QR分解行列生成部242は、チャネル推定部241から出力された、受信アンテナ210‐1〜210‐n毎(又は送信ストリーム1〜n毎)のチャネル推定値に基づいてチャネル行列Hを生成し、QR分解を行う。QR分解行列生成部242は、QR分解後の行列Rを直交度演算部244に出力する。例えば、行列Rは、その成分をRi,j(i=1〜n,j=1〜n)とすると、
Figure 2011250179
と示すことができる。
直交度演算部244は、例えば、式(29)を用いて直交度rを
Figure 2011250179
により演算する。この式(30)についても、ベクトルAからベクトルAn−k+1までのベクトルが直交しているとき(又は受信品質が閾値より良好なとき)、第1の実施例と同様にr=0となり、平行なとき(又は受信品質が閾値より良好でないとき)、rは無限大となる。
例えば、候補数決定部245は、直交度rが第1の閾値より大きいときは、第kステージで選択されるxnーk+1の候補数を第2の閾値より多くなるように候補数を決定する。また、候補数決定部245は、直交度rが第1の閾値以下のとき、第kステージで選択されるxn−k+1の候補数を第2の閾値以下となるようにxの候補数を決定する。
第1〜第nステージ演算部246‐1〜246‐nは、各々決定した候補数個分の送信信号点x〜xの候補点を選択する。例えば、第kステージ演算部246‐kは、送信信号点xnーk+1の候補点を候補数個分選択して、送信信号点x〜xに対する各候補点とともに、第(k+1)ステージ演算部246‐(k+1)に出力する。第nステージ演算部246‐nは、n個の送信信号点x〜xの候補点を出力する。尚、例えば、第1〜第nステージ演算部246‐1〜246‐nにより、推定部2460が構成されてもよい。
例えば、n=3(受信アンテナ数が「3」)のとき、QR分解後の上三角行列Rは、
Figure 2011250179
と示すことができる。また、第1ステージ演算部246‐1は、
Figure 2011250179
が閾値以下となるxを候補数個分選択し、第2ステージ演算部246‐2は、
Figure 2011250179
が閾値以下となるxを候補数個分選択する。更に、第3ステージ演算部246‐3は、
Figure 2011250179
が閾値以下となるxを候補数個分選択する。
このような場合において、k=2(第2ステージ)の直交度rは、式(30)から
Figure 2011250179
となる。この式(35)は、第2ステージにおいて選択されるxの係数d(例えば式(33))と、第3ステージにおいて選択されるxの係数b(例えば式(34))との比率となっている。これは第1の実施例における直交度r(式(13))と同じように、当該ステージで選択される候補点の係数(例えばc)と次ステージにおける同じ候補点の係数(例えばb)との比率となっている。
また、n=3でk=1(第1ステージ)のとき、直交度rは
Figure 2011250179
となる。この式(36)についても、第1ステージで選択されるxの候補数は、第1ステージで選択されるxの係数fと、第2ステージにおけるxの係数e)、及び第3ステージにおけるxの係数cに依存していることを示している。
このように候補数決定部245は、直交度rの値に応じて、第kステージにおいて送信信号点xn−k+1の候補数を決定する。このように直交度rに応じて候補数を決定してよい理由は、例えば以下のようなものとなる。すなわち、第kステージで選択される候補点xnーk+1に対する、当該ステージで計算される距離への影響の大きさは、行列Rの成分Rnーk+1,n−k+1(例えば、f)に依存する。一方、第(k+1)ステージ以降で計算される距離への同じ候補点xnーk+1の影響の大きさは、行列Rの成分Rj,n−k+1(例えば、c,e。jは(k+1)以降のステージ番号)に依存するからである。
直交度rの他の例として、
Figure 2011250179
としてもよい。例えば、n=3,k=1のとき、直交度rは、
Figure 2011250179
となる。この式(37)による直交度rは、第(k+1)ステージの距離計算に対するxの影響度は考慮されているものの(例えば、第2ステージの係数e)、第(k+2)ステージ以降の距離計算に対する影響(例えば、第3ステージの係数c)は考慮されていない。当該ステージにおいて次々ステージまでの影響は考慮していないため、式(30)の場合よりも計算量が少なくすることができる。
この式(37)も、AからAn−k+1までのベクトルが直交しているとき(又は受信品質が閾値よりも良好なとき)r=0となり、平行なときrは無限大となる。例えば、直交度演算部244は、式(37)を用いて直交度rを演算し、候補数決定部245は上述のものと同様に直交度rに応じて各ステージにおける候補数を決定する。尚、式(30)と式(37)についても、QR分解後の行列Rの対角成分(例えば、係数f)と、非対角成分(例えば、係数c,e)との比率として直交度rが示される。
更に、直交度rの他の例として、
Figure 2011250179
としてもよい。この式(39)は、例えば、第1ステージから第kステージまでに選択したxの第(k+1)ステージ以降に与える影響度を示している。そして、この式(39)を用いる場合、更に、第3ステージまでの累積距離が最小のものから、累積距離の差がC×r(Cは定数)以下となる候補点を第kステージにおける最終候補点とし、第(k+1)ステージにおいてこの最終候補点を用いて距離が演算される。累積距離は、例えば、第kステージまでにおいて計算される距離の和(又は、第kステージにおいて計算される距離)である。
例えば、n=3,k=2のとき、直交度rは
Figure 2011250179
となる。例えば、式(40)のrが「3」、Cが「10」のとき、C×r=30となる。この場合、累積距離は、例えば、第1ステージで計算される距離(|y−fx)と第2ステージで計算される距離(|y−dx−ex)との和となる。例えば、候補点の組(x,x)として(1,3)が選択されたときの累積距離が「10」、候補点(−1,1)が選択されたときの累積距離が「15」、候補点(−1,−1)が選択されたときの累積距離が「50」とする。この場合において、第3ステージにおいて選択される候補数の組は、累積距離が最小である「10」に対して、累積距離「15」に対する差は「5」、累積距離「50」に対する差は「40」となる。よって、第3ステージにおいて選択対象となる候補点の組は、累積距離の差がC×r(=30)以下となる、2つの組(1,3),(‐1,1)となる。
この式(39)が用いられる場合、例えば、直交度rと累積距離とに基づいて、次ステージにおいて計算される候補数の組を決定している。そのため、図11において、第(k‐1)ステージ演算部246‐(k−1)は、選択された各候補点に対する累積距離を候補数決定部245に出力する。候補数決定部245は、直交度rに定数Cを乗算したC×rと、累積距離とを比較して、上述のようにその大小により、選択すべき候補点の組を決定し、第kステージ演算部246‐kに通知する。第kステージ演算部246‐kは、候補数決定部245で決定した候補点の組の中から、第kステージにおける距離を演算して送信信号点xn−k+1の候補点を選択し、当該候補点を含む累積距離を候補数決定部245に出力する。以後、第(k+1)ステージ以降の処理が行われる。
第(k+1)ステージ以降で上述した逆転が発生する可能性は、直交度rが大きいほど、また第kステージまでの累積距離の差が小さいほど、閾値より高くなる。
この式(39)についても、各受信ベクトルが直交する場合(又は受信品質が閾値と比較して良好な場合)r=0となり、平行の場合(又は受信品質が閾値よりも良好でない場合)rは無限大となる。
以上、送信アンテナ数nと受信アンテナ数mとが同じ場合について説明した。受信アンテナ数mが送信アンテナ数nより大きいときについても同様に計算できる。例えば、送信アンテナ数が「3」、受信アンテナ数が「2」のとき、上三角行列Rを
Figure 2011250179
とし、受信信号点r〜rに対して変換後の信号点をy〜y、送信信号点をx,xとすると、
Figure 2011250179
と示すことができる。n〜nは雑音成分である。
この場合、第1ステージ演算部246‐1は、第1ステージの演算として、
Figure 2011250179
が閾値より小さい候補数個分のxを選択する。また、第2ステージ演算部246‐2では、第2ステージの演算として、
Figure 2011250179
が閾値より小さい候補数個分のxとxとを選択する。更に、第3ステージ演算部246‐3では、第3ステージの演算として、
Figure 2011250179
が最小となるxとxを選択する。各ステージにおいて、候補数決定部245は式(30)又は式(37)等を用いて上述と同様に候補数を決定できる。
ただし、第3ステージ演算部246‐3では、新たにxとxとを選択できず、第2ステージ演算部246‐2で選択したxとxの候補の中から距離を演算する。このように、m>nの場合、途中のステージからは新たに送信信号点xの候補点が選択されることがなくなり、前ステージまでに選択されたxに対して距離が計算される。
<その他の実施例>
次にその他の実施例について説明する。
例えば、OFDMシステムの場合、一度に1又は複数のサブキャリア分のMIMOデコードを行うことができる。よって、候補数決定部245は、サブキャリア単位で候補数の決定を行うこともできる。例えば、図3に示すように、第1及び第2のFFT部231,232は、サブキャリア毎に送信信号点r,rを出力し、受信信号変換部243はサブキャリア毎に変換後の信号点y1,y0を出力する。直交度演算部244は、チャネル推定部241によりサブキャリア毎のチャネル推定値a,c,b,dが演算されるため、サブキャリア毎に直交度rを演算できる。この場合に、誤り訂正復号部260により復号が行われるサブキャリアの個数に応じて、全体の候補数を一定にすることができる。例えば、サブキャリアの個数が「5」個のとき、1番目のサブキャリアに対する送信信号点xの候補点の候補数は「10」、2番目の候補数が「17」等とし、1〜5番目のサブキャリアに割り当てられる候補数の合計値を「100」とすることができる。これにより、受信装置200全体における処理可能な候補数を一定値にすることができ、回路設計を容易にし、回路規模も一定よりも小さくすることもできる。第2の実施例における場合も同様に、図7に示すように、逆行列乗算部252はサブキャリア毎に信号点r’,r’を出力し、候補数決定部245はサブキャリア毎に送信信号点x,xの候補数を決定することもできる。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
第1及び第2の受信アンテナで夫々受信した第1及び第2の受信信号に基づいて、送信装置における第1及び第2の送信アンテナから夫々送信された第1及び第2の送信信号を推定する受信装置において、
前記第1及び第2の受信信号に夫々対応する第1及び第2の受信信号点に対して所定の行列を乗算することで変換された前記第1及び第2の受信信号点を出力する変換部と、
前記第1及び第2の受信信号に対する受信品質に基づいて、少なくとも第1の送信信号候補点の候補数を決定する候補数決定部と、
前記変換された第1及び第2の受信信号点に基づいて、前記決定した候補数個の前記第1の送信信号候補点と、第2の送信信号候補点とを選択し、選択された前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号点との夫々の距離が最も小さい前記第1及び第2の送信信号点候補点を、夫々前記第1及び第2の送信信号と推定する推定部と、
を備えること特徴とする受信装置。
(付記2)
前記受信品質は、前記第1又は第2の受信アンテナで受信した前記第1の送信信号と前記第2の送信信号の分離のしやすさを示す直交度であることを特徴とする付記1記載の受信装置。
(付記3)
前記受信品質は、前記第1及び第2の受信信号に夫々含まれる既知信号に基づいて生成されたチャネル行列をQR分解したときの、上三角行列Rにおける対角成分と非対角成分との比率であることを特徴とする付記1記載の受信装置。
(付記4)
前記受信品質は、前記第1及び第2の受信信号点に対する第1及び第2の受信ベクトルの大きさを加算した加算値と、前記第1及び第2の受信ベクトルの内積との比率であることを特徴とする付記1記載の受信装置。
(付記5)
前記候補数決定部は、前記受信品質に基づいて、サブキャリア毎に少なくとも前記第1の送信信号候補点の候補数を決定し、更に所定数のサブキャリアに対する前記第1の送信信号候補点の個数は一定値であることを特徴する付記1記載の受信装置。
(付記6)
更に、前記第1及び第2の受信信号に夫々含まれる既知信号に基づいてチャネル行列を生成し、当該チャネル行列に対してQR分解を行い、前記上三角行列Rとユニタリー行列Qとを生成するQR分解行列生成部を備え、
前記変換部は前記所定の行列として前記ユニタリー行列Qを前記第1及び第2の受信信号点に乗算することで前変換された第1及び第2の受信信号点を出力し、
前記推定部は、前記変換された第1の受信信号と前記第1の送信信号候補点との距離が小さい順に前記候補数個の前記第1の送信信号候補点を選択する第1ステージ実行部と、前記第1ステージ実行部で選択された前記第1の送信信号候補点に対して前記第2の送信信号候補点と前記変換された第2の受信信号点との距離が最も小さい前記第1及び第2の送信信号候補点を選択し、選択された前記第1及び第2の送信信号候補点を前記第1及び第2の送信信号点と推定する第2ステージ実行部とを含むこと特徴とする付記3記載の受信装置。
(付記7)
更に、前記第1及び第2の受信信号に含まれる既知信号に基づいてチャネル行列を生成して、当該チャネル行列に対する逆行列を生成する逆行列生成部を備え、
前記候補数決定部は、前記受信品質に基づいて、前記第1の送信信号候補点と前記第2の送信信号候補点の候補数を決定し、
前記変換部は、前記第1及び第2の受信信号点に対して前記所定の行列として前記逆行列を乗算することで、前記変換された第1及び第2の受信信号点を出力し、
前記推定部は、前記変換された第1の受信信号点に基づいて前記候補数個の前記第1の送信信号候補点を選択し、前記選択された第1の送信信号候補点と前記変換された第1の受信信号点との距離を演算する第1の演算部と、前記変換された第2の受信信号点に基づいて前記候補数個の前記第2の送信信号候補点を選択し、前記選択された第2の送信信号候補点と前記変換された第2の受信信号点との距離を演算する第2の演算部と、前記第1及び第2の演算部から夫々出力される前記距離と前記チャネル行列の各成分とに基づいて全体距離を演算し、当該全体距離が所定条件を満たす前記第1及び第2の送信信号候補点を夫々前記第1及び第2の送信信号と推定する判定部とを含むことを特徴とする付記4記載の受信装置。
(付記8)
前記判定部は、第1及び第2の演算部から出力される前記距離を夫々l,l、前記第1の受信信号に対応する前記チャネル推定値をa,b、前記第2の受信信号に対応する前記チャネル推定値をc,dとすると、前記全体距離として、
Figure 2011250179
を演算し、前記候補数個の前記全体距離の中で当該全体距離が最小となる前記第1及び第2の送信信号候補点を夫々前記第1及び第2の送信信号点と推定することを特徴とする請求項7記載の受信装置。
(付記9)
前記候補数決定部は、前記受信品質が第1の閾値よりも良好な値のとき、第2の閾値よりも少ない前記候補数を決定し、前記受信品質が前記第1の閾値よりも良好でない値のとき、前記第2の閾値以上の前記候補数を決定することを特徴とする付記1記載の受信装置。
(付記10)
候補数決定部は、前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号候補点との夫々の距離の和と、前記受信品質とに基づいて、前記第1の送信信号候補点の候補数を決定することを特徴とする付記1記載の受信装置。
(付記11)
前記推定部は、前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号点との夫々の距離が小さい順に前記候補数個の前記第1及び第2の送信信号候補点を選択することを特徴とする付記7記載の受信装置。
(付記12)
前記第1及び第2の演算部は、前記第1及び第2の送信信号候補点のIQ平面上における夫々所定領域内に前記変換された第1及び第2の受信信号点が位置するとき、当該第1及び第2の送信信号候補点を、前記距離が最も近い前記第1及び第2の送信信号候補点として選択することを特徴とする付記7記載の受信装置。
(付記13)
更に、前記推定された第1及び第2の送信信号に対して誤り訂正復号化を行う誤り訂正復号化処理部を備えることを特徴とする付記1記載の受信装置。
(付記14)
前記受信装置は、前記送信装置が基地局装置のとき端末装置であり、前記送信装置が端末装置のとき基地局装置であることを特徴とする付記1〜12のうちいずれかに記載の受信装置。
(付記15)
第1及び第2の受信アンテナで夫々受信した第1及び第2の受信信号に基づいて、送信装置における第1及び第2の送信アンテナから夫々送信された第1及び第2の送信信号を推定する受信装置における受信方法であって、
前記第1及び第2の受信信号に夫々対応する第1及び第2の受信信号点に対して所定の行列を乗算することで変換された前記第1及び第2の受信信号点を出力し、
前記第1及び第2の受信信号に対する受信品質に基づいて、少なくとも第1の送信信号候補点の候補数を決定し、
前記変換された第1及び第2の受信信号点に基づいて、前記決定した候補数個の前記第1の送信信号候補点と、第2の送信信号候補点とを選択し、
選択された前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号点との夫々の距離が最も小さい前記第1及び第2の送信信号候補点を、夫々前記第1及び第2の送信信号と推定する
ことを特徴とする受信方法。
10:無線通信システム 100:送信装置
110:誤り訂正符号化部 120:パイロット信号生成部
130:データマッピング部 140:変調部
150‐1,150‐2:第1、第2の送信アンテナ
200:受信装置
210‐1,210‐2:第1、第2の受信アンテナ
230:復調部 231,232:第1,第2のFFT部
240:MIMOデコーダ 241:チャネル推定部
242:QR分解行列生成部 243:受信信号変換部
244:直交度演算部 245:候補数決定部
246:第1ステージ演算部 246‐n:第nステージ演算部
247:第2ステージ演算部 251:逆行列生成部
252:逆行列乗算部 253:トータル距離計算部及び推定部
260:誤り訂正復号部 2460:推定部

Claims (11)

  1. 第1及び第2の受信アンテナで夫々受信した第1及び第2の受信信号に基づいて、送信装置における第1及び第2の送信アンテナから夫々送信された第1及び第2の送信信号を推定する受信装置において、
    前記第1及び第2の受信信号に夫々対応する第1及び第2の受信信号点に対して所定の行列を乗算することで変換された前記第1及び第2の受信信号点を出力する変換部と、
    前記第1及び第2の受信信号に対する受信品質に基づいて、少なくとも第1の送信信号候補点の候補数を決定する候補数決定部と、
    前記変換された第1及び第2の受信信号点に基づいて、前記決定した候補数個の前記第1の送信信号候補点と、第2の送信信号候補点とを選択し、選択された前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号点との夫々の距離が最も小さい前記第1及び第2の送信信号点候補点を、夫々前記第1及び第2の送信信号と推定する推定部と、
    を備えること特徴とする受信装置。
  2. 前記受信品質は、前記第1又は第2の受信アンテナで受信した前記第1の送信信号と前記第2の送信信号の分離のしやすさを示す直交度であることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記受信品質は、前記第1及び第2の受信信号に夫々含まれる既知信号に基づいて生成されたチャネル行列をQR分解したときの、上三角行列Rにおける対角成分と非対角成分との比率であることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  4. 前記受信品質は、前記第1及び第2の受信信号点に対する第1及び第2の受信ベクトルの大きさを加算した加算値と、前記第1及び第2の受信ベクトルの内積との比率であることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  5. 前記候補数決定部は、前記受信品質に基づいて、サブキャリア毎に少なくとも前記第1の送信信号候補点の候補数を決定し、更に所定数のサブキャリアに対する前記第1の送信信号候補点の個数は一定値であることを特徴する請求項1記載の受信装置。
  6. 更に、前記第1及び第2の受信信号に夫々含まれる既知信号に基づいてチャネル行列を生成し、当該チャネル行列に対してQR分解を行い、前記上三角行列Rとユニタリー行列Qとを生成するQR分解行列生成部を備え、
    前記変換部は前記所定の行列として前記ユニタリー行列Qを前記第1及び第2の受信信号点に乗算することで前変換された第1及び第2の受信信号点を出力し、
    前記推定部は、前記変換された第1の受信信号と前記第1の送信信号候補点との距離が小さい順に前記候補数個の前記第1の送信信号候補点を選択する第1ステージ実行部と、前記第1ステージ実行部で選択された前記第1の送信信号候補点に対して前記第2の送信信号候補点と前記変換された第2の受信信号点との距離が最も小さい前記第1及び第2の送信信号候補点を選択し、選択された前記第1及び第2の送信信号候補点を前記第1及び第2の送信信号点と推定する第2ステージ実行部とを含むこと特徴とする請求項3記載の受信装置。
  7. 更に、前記第1及び第2の受信信号に含まれる既知信号に基づいてチャネル行列を生成して、当該チャネル行列に対する逆行列を生成する逆行列生成部を備え、
    前記候補数決定部は、前記受信品質に基づいて、前記第1の送信信号候補点と前記第2の送信信号候補点の候補数を決定し、
    前記変換部は、前記第1及び第2の受信信号点に対して前記所定の行列として前記逆行列を乗算することで、前記変換された第1及び第2の受信信号点を出力し、
    前記推定部は、前記変換された第1の受信信号点に基づいて前記候補数個の前記第1の送信信号候補点を選択し、前記選択された第1の送信信号候補点と前記変換された第1の受信信号点との距離を演算する第1の演算部と、前記変換された第2の受信信号点に基づいて前記候補数個の前記第2の送信信号候補点を選択し、前記選択された第2の送信信号候補点と前記変換された第2の受信信号点との距離を演算する第2の演算部と、前記第1及び第2の演算部から夫々出力される前記距離と前記チャネル行列の各成分とに基づいて全体距離を演算し、当該全体距離が所定条件を満たす前記第1及び第2の送信信号候補点を夫々前記第1及び第2の送信信号と推定する判定部とを含むことを特徴とする請求項4記載の受信装置。
  8. 前記判定部は、第1及び第2の演算部から出力される前記距離を夫々l,l、前記第1の受信信号に対応する前記チャネル推定値をa,b、前記第2の受信信号に対応する前記チャネル推定値をc,dとすると、前記全体距離として、
    Figure 2011250179
    を演算し、前記候補数個の前記全体距離の中で当該全体距離が最小となる前記第1及び第2の送信信号候補点を夫々前記第1及び第2の送信信号点と推定することを特徴とする請求項7記載の受信装置。
  9. 前記候補数決定部は、前記受信品質が第1の閾値よりも良好な値のとき、第2の閾値よりも少ない前記候補数を決定し、前記受信品質が前記第1の閾値よりも良好でない値のとき、前記第2の閾値以上の前記候補数を決定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  10. 候補数決定部は、前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号候補点との夫々の距離の和と、前記受信品質とに基づいて、前記第1の送信信号候補点の候補数を決定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  11. 第1及び第2の受信アンテナで夫々受信した第1及び第2の受信信号に基づいて、送信装置における第1及び第2の送信アンテナから夫々送信された第1及び第2の送信信号を推定する受信装置における受信方法であって、
    前記第1及び第2の受信信号に夫々対応する第1及び第2の受信信号点に対して所定の行列を乗算することで変換された前記第1及び第2の受信信号点を出力し、
    前記第1及び第2の受信信号に対する受信品質に基づいて、少なくとも第1の送信信号候補点の候補数を決定し、
    前記変換された第1及び第2の受信信号点に基づいて、前記決定した候補数個の前記第1の送信信号候補点と、第2の送信信号候補点とを選択し、
    選択された前記第1及び第2の送信信号候補点と前記変換された第1及び第2の受信信号点との夫々の距離が最も小さい前記第1及び第2の送信信号候補点を、夫々前記第1及び第2の送信信号と推定する
    ことを特徴とする受信方法。
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