JP2011247421A - 油圧モータブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁切換弁やコントローラ等を用いることなくブレーキの作動、解除が制御される油圧モータブレーキ装置を提供する。
【解決手段】油圧モータブレーキ装置は、油圧モータ11に作動油を給排する第一、第二給排通路21、22の低圧側に選択的に連通する低圧選択弁23と、この低圧選択弁23を介して取り出される作動油圧をブレーキシリンダ17に導くブレーキ解除圧導入通路18と、ブレーキシリンダ17の圧力を逃がすブレーキ解除圧逃がし通路25とを備え、低圧選択弁23が作動ポジションa、bに切換わるとブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路25の連通を遮断し、低圧選択弁23が中立ポジションcに切換わるとブレーキ解除圧導入通路18をブレーキ解除圧逃がし通路25に連通させ、ブレーキ15が自動的にモータ出力軸13の回転を制動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧モータとブレーキを備える油圧モータブレーキ装置の改良に関するものである。
従来、この種の油圧モータブレーキ装置として、図5に示すものがある(特許文献1参照)。
これについて説明すると、コンクリートミキサー車に設けられる油圧モータブレーキ装置は、ミキサードラムDを正逆両方向に回転駆動する油圧モータMと、ブレーキスプリング1bの付勢力によりミキサードラムDの回転を制動するブレーキ1と、ブレーキスプリング1bに抗してミキサードラムDの制動を解除するブレーキシリンダ1cと、油圧モータMに作動油を給排する第一、第二給排通路L1、L2と、第一、第二給排通路L1、L2の低圧側に選択的に連通する低圧選択弁4と、この低圧選択弁4を介して取り出される作動油圧をブレーキシリンダ1cに導くブレーキ解除圧導入通路L3と、ブレーキ解除圧導入通路L3に介装される電磁切換弁からなる制御弁2とを備える。
ブレーキ解除圧導入通路L3にブレーキ遅延絞り3bとチェック弁3aが並列に介装される。
ミキサードラムDの回転時、制御弁2が図示したようにブレーキ解除圧導入通路L3を開通するポジションに切換えられ、第一、第二給排通路L1、L2の一方に生じる低圧作動油が低圧選択弁4とブレーキ解除圧導入通路L3を介してブレーキシリンダ1cに導かれ、ブレーキシリンダ1cがブレーキスプリング1bに抗して収縮作動して制動子を引き込み、ブレーキ1はミキサードラムDの制動を解除する。
ミキサードラムDの回転停止時、制御弁2がブレーキ解除圧導入通路L3をタンクTに連通するポジションに切換えられ、ブレーキシリンダ1cの作動油がブレーキ解除圧逃がし通路L3を通してタンクTに戻されることにより、ブレーキシリンダ1cがブレーキスプリング1bの付勢力によって伸張作動してミキサードラムDの回転を制動する。
このミキサードラムDの回転停止時、ブレーキシリンダ1cからタンクTに戻される作動油の流れに対してブレーキ遅延絞り3bが抵抗を付与することにより、ブレーキシリンダ1cの伸張作動が遅延され、油圧モータMの回転が停止してからミキサードラムDの回転が制動される。
特開平9−220966号公報 特開2000−266003号公報 特開2000−161195号公報 特開2002−39108号公報
しかしながら、このような従来の油圧モータブレーキ装置にあっては、ブレーキ1の作動、解除を制御するのに、ブレーキ解除圧逃がし通路L3を開閉する電磁切換弁からなる制御弁2及びそのコントローラ等を設ける必要があるため、油圧モータブレーキ装置の構造を複雑化し、製品のコストアップを招くという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電磁切換弁やコントローラ等を用いることなくブレーキの作動、解除が制御される油圧モータブレーキ装置を提供することを目的とする。
本発明は、第一、第二給排通路からそれぞれ導かれる加圧作動油の圧力差によってモータ出力軸を正逆両方向に回転駆動する油圧モータと、ブレーキスプリングの付勢力によりモータ出力軸の回転を制動するブレーキと、ブレーキスプリングに抗してモータ出力軸の制動を解除するブレーキシリンダと、第一、第二給排通路の低圧側に選択的に連通する低圧選択弁と、この低圧選択弁を介して取り出される作動油圧をブレーキシリンダに導くブレーキ解除圧導入通路と、ブレーキシリンダの圧力を逃がすブレーキ解除圧逃がし通路とを備え、このブレーキ解除圧逃がし通路を低圧選択弁に接続し、低圧選択弁が第一、第二給排通路をブレーキ解除圧導入通路に選択的に連通する作動ポジションに切換わるとブレーキ解除圧導入通路とブレーキ解除圧逃がし通路の連通を遮断し、低圧選択弁が第一、第二給排通路とブレーキ解除圧導入通路の車通を遮断する中立ポジションに切換わるとブレーキ解除圧導入通路をブレーキ解除圧逃がし通路に連通させる構成としたことを特徴とするものとした。
本発明によると、第一、第二給排通路の一方に高圧作動油が導かれる油圧モータの回転作動時に、第一、第二給排通路の他方に生じる低圧作動油が低圧選択弁とブレーキ解除圧導入通路を介してブレーキシリンダに導かれ、ブレーキシリンダがブレーキスプリングに抗してモータ出力軸の制動を解除する。
このとき、低圧選択弁によってブレーキ解除圧導入通路とブレーキ解除圧逃がし通路の連通が遮断され、ブレーキシリンダに導かれる作動油の一部がブレーキ解除圧逃がし通路を通ってタンク側に戻されることがなく、ブレーキ解除圧導入通路の圧力が高められ、ブレーキシリンダがブレーキスプリングに抗して作動する。
第一、第二給排通路が同圧になって油圧モータの回転が停止するとき、低圧選択弁によって第一、第二給排通路からブレーキシリンダに導かれる作動油圧が遮断されるとともに、ブレーキ解除圧導入通路とブレーキ解除圧逃がし通路が連通され、ブレーキシリンダの作動油圧がブレーキ解除圧導入通路とブレーキ解除圧逃がし通路を介して逃がされるのに伴ってブレーキがブレーキスプリングの付勢力により自動的にモータ出力軸の回転を制動する。
これにより、ブレーキの作動を制御する電磁切換弁及びそのコントローラ等を設ける必要がなく、油圧モータブレーキ装置の構造を簡素化することができ、製品のコストダウンがはかれる。
本発明の適用例を示す油圧モータブレーキ装置の油圧回路図。 本発明の適用例を示す油圧モータブレーキ装置の油圧回路図。 本発明の適用例を示す油圧モータブレーキ装置の油圧回路図。 本発明の実施の形態を示す油圧モータブレーキ装置の油圧回路図。 従来例を示す油圧モータブレーキ装置の油圧回路図。
以下、本発明の適用例を添付図面に基づいて説明する。
図1は例えばパワーショベル等の建設機械や他の作業機械に搭載される油圧モータブレーキ装置を構成する油圧回路である。
この油圧モータブレーキ装置はモータブレーキユニット10とポンプユニット50とタンク70とこれらを結ぶ油圧配管等とによって構成される。
ポンプユニット50の油圧ポンプ51とモータブレーキユニット10の油圧モータ11は第一、第二給排通路21、22によって結ばれ、閉回路を構成する。
ポンプユニット50は、エンジン60に駆動される油圧ポンプ51とチャージポンプ52と、各リリーフ弁53、54、59と、各チェック弁55、56とを備える。
油圧ポンプ51は対のポートを有し、エンジン60に駆動される回転方向が切換えられることにより各ポートから選択的に加圧作動油を吐出する。油圧ポンプ51の各ポートには作動油を給排する第一、第二給排通路21、22が接続される。
チャージポンプ52はタンク70から通路57を通して吸い込んだ作動油をチャージ通路58に吐出し、チャージ通路58から各チェック弁55、56を介して第一、第二給排通路21、22に充填される。チャージ通路58はポンプユニット50に接続される外部配管によって形成される。
チャージ通路58はリリーフ弁59を介してタンク70に連通し、チャージポンプ52から吐出される余剰作動油をタンク70に戻す。これによりチャージポンプ52の作動時は第一、第二給排通路21、22の圧力がリリーフ弁59の開弁圧以上に保たれる。
各リリーフ弁53、54は各チェック弁55、56と並列に設けられ、第一、第二給排通路21、22の圧力が所定値以上に上昇すると開弁し、第一、第二給排通路21、22の圧力をそれぞれの開弁圧以下に保つ。
モータブレーキユニット10は、ハウジング内モータ出力軸13を回転駆動する油圧モータ11と、モータ出力軸13を制動するブレーキ15とがユニット化して設けられ、これらがそのハウジング29内に収められる。
モータ出力軸13にはギヤ12が連結され、モータ出力軸13の回転がギヤ12を介して図示しない車両の駆動輪に伝えられる。
油圧モータ11は対のポートを有し、各ポートに選択的に導かれる加圧作動油により正逆両方向に回転駆動される。油圧モータ11の各ポートには作動油を給排する第一、第二給排通路21、22が接続される。第一、第二給排通路21、22はポンプユニット50から高圧と低圧が選択的に導かれる。
油圧モータ11の各摺動部から洩れる作動油はドレン通路14を通してタンク70に戻される。
ブレーキ15は、モータ出力軸13に連結される回転子43と、この回転子43に対峙して設けられる制動子44と、この制動子44にそのシリンダロッド45が連結されるブレーキシリンダ17と、このブレーキシリンダ17に内蔵され制動子44を回転子43に押し付けるようにシリンダロッド45を付勢するブレーキスプリング16とを備える。
ブレーキシリンダ17はその圧力室に導かれる作動油圧が低いと、ブレーキスプリング16の付勢力によって伸張作動して制動子44をモータ出力軸13の回転子43に押し付け、モータ出力軸13の回転を制動する。一方、ブレーキシリンダ17の圧力室に導かれる作動油圧が高められられると、ブレーキシリンダ17がブレーキスプリング16に抗して収縮作動して制動子44を回転子43から離し、モータ出力軸13の制動を解除する。
油圧モータブレーキ装置は、第一、第二給排通路21、22の低圧側に選択的に連通する低圧選択弁23と、この低圧選択弁23を介して取り出される作動油圧をブレーキシリンダ17に導くブレーキ解除圧導入通路18を備える。
低圧選択弁23は、二つの入力側ポートと一つの出力側ポートを有する3ポートの方向切換弁であり、各入力側ポートに第一、第二給排通路21、22がそれぞれ接続され、出力側ポートにブレーキ解除圧導入通路18が接続される。
低圧選択弁23は、各入力側ポートに導かれる油圧力をパイロット圧とするパイロット圧反動型の自動切換弁であり、以下に説明するように各入力側ポートに導かれる油圧力の大小関係によって各ポジションa、b、cに自動的に切換わる。
第一給排通路21の圧力が第二給排通路22より上昇すると、低圧選択弁23は作動ポジションaに切換わり、高圧側の第一給排通路21が接続する入力側ポートを閉塞し、低圧側の第二給排通路22をブレーキ解除圧導入通路18に連通する。
第二給排通路22の圧力が第一給排通路21より上昇すると、低圧選択弁23は作動ポジションbに切換わり、高圧側の第二給排通路22が接続する入力側ポートを閉塞し、低圧側の第一給排通路21をブレーキ解除圧導入通路18に連通する。
第一、第二給排通路21、22の圧力が等しくなると、低圧選択弁23は中立スプリングの付勢力によって中立ポジションcに切換わり、各入力側ポートと出力側ポートを全て閉塞する。
油圧モータブレーキ装置は、ブレーキシリンダ17の圧力を逃がすブレーキ解除圧逃がし通路25と、ブレーキ解除圧逃がし通路25に介装されるブレーキ遅延絞り26とを備え、ブレーキシリンダ17がブレーキ遅延絞り26を介してタンク70と常時連通する。
ブレーキ解除圧導入通路18には絞り19が介装される。この絞り19はブレーキ解除圧導入通路18の接続部より下流側に介装される。換言すると、ブレーキ解除圧逃がし通路25はブレーキ解除圧導入通路18の絞り19より上流側に接続している。
ブレーキ解除圧逃がし通路25はモータブレーキユニット10に接続される外部配管によって形成される。
ブレーキ解除圧逃がし通路25はポンプユニット50の冷却通路39に接続される。冷却通路39にはオイルクーラ42が介装されており、ブレーキ解除圧逃がし通路25はオイルクーラ42の上流側に接続される。
以上のように構成されて、次に作用及び効果について説明する。
車両の走行時、エンジン60によって油圧ポンプ51が回転駆動され、第一、第二給排通路21、22の一方から低圧作動油を吸い込み、第一、第二給排通路21、22の他方に高圧作動油を吐出する。こうして第一、第二給排通路21、22を循環する作動油によって油圧モータ11が回転作動し、油圧モータ11のモータ出力軸13の回転がギヤ12を介して図示しない駆動輪に伝えられる。
エンジン60による油圧ポンプ51の回転方向が切換えられることにより、第一、第二給排通路21、22における作動油の循環方向が変わり、油圧モータ11の回転方向が切換えられる。
第一、第二給排通路21、22の一方に高圧作動油が導かれる油圧モータ11の回転作動時に、第一、第二給排通路21、22の他方に生じる低圧作動油が低圧選択弁23とブレーキ解除圧導入通路18を介してブレーキシリンダ17に導かれ、ブレーキシリンダ17がブレーキスプリング16に抗して収縮作動して制動子44を引き込み、ブレーキ15はモータ出力軸13の制動を解除する。
このとき、低圧選択弁23を介してブレーキ解除圧導入通路18に流入した作動油の一部はブレーキ解除圧逃がし通路25からブレーキ遅延絞り26を介してタンク70に戻されるが、この戻し作動油の流れに対してブレーキ遅延絞り26が抵抗を付与することにより、ブレーキ解除圧導入通路18の圧力が高められ、ブレーキシリンダ17がブレーキスプリング16に抗して収縮作動する。
ブレーキ解除圧導入通路18には絞り19が介装されているため、ブレーキシリンダ17の収縮作動が円滑に行われる。
車両の走行停止時、エンジン60による油圧ポンプ51の回転駆動が停止されると、第一、第二給排通路21、22の圧力が等しくなり、油圧モータ11が停止する。
この車両の走行停止時、第一、第二給排通路21、22の圧力が等しくなると、低圧選択弁23が中立ポジションcに切換わり、ブレーキ解除圧導入通路18を閉塞する。ブレーキ解除圧導入通路18の作動油がブレーキ解除圧逃がし通路25を通してタンク70に戻されることにより、ブレーキシリンダ17がブレーキスプリング16の付勢力によって伸張作動して制動子44をモータ出力軸13の回転子43に押し付け、モータ出力軸13の回転を制動する。
この車両の走行停止時、ブレーキシリンダ17の作動油がブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路25を通してタンク70に戻され、この作動油の流れに対してブレーキ遅延絞り26が抵抗を付与することにより、ブレーキシリンダ17の伸張作動が適度に遅延され、モータ出力軸13の回転が停止してから制動子44をモータ出力軸13の回転子43に押し付け、モータ出力軸13の回転を制動する。これにより、モータ出力軸13やブレーキ15にかかる負荷を抑えられるとともに、制動子44の摩耗を抑えられる。
このようにして車両の走行停止時にブレーキ15が自動的にモータ出力軸13の回転を制動することにより、ブレーキ解除圧逃がし通路25を開閉する電磁切換弁及びそのコントローラ等を設ける必要がなく、油圧モータブレーキ装置の構造を簡素化することができ、製品のコストダウンがはかれる。
ブレーキシリンダ17の作動油圧が第一、第二給排通路21、22の低圧側から低圧選択弁23を介して取り出されることにより、チャージ通路58に設けられるリリーフ弁59の開弁圧を任意に設定して、ブレーキシリンダ17に導かれる油圧をブレーキスプリング16に抗して収縮作動するのに必要最小限の値に設定することが可能となる。
これにより、ブレーキシリンダ17を油圧モータ11と同じ高圧に耐えうる強固な構造にする必要がなく、製品のコストダウンがはかれるとともに、信頼性を高めることができる。
ブレーキ解除圧逃がし通路25を通過する作動油は分岐冷却通路32のオイルクーラ42を通ってタンク70に戻される。この戻し作動油がオイルクーラ42を通る過程で大気に放熱し、モータブレーキ装置の作動油が過熱されることが抑えられる。
次に図2に示す他の適用例を説明する。これは基本的には図1の適用例と同じ構成を有し、相違する部分のみ説明する。なお、前記適用例と同一構成部には同一符号を付す。
ブレーキ解除圧導入通路18から分岐して作動油をタンク70に戻す分岐冷却通路40を設ける。
ブレーキ解除圧導入通路18から分岐して作動油をリリーフ弁41を介してタンク70に戻す分岐冷却通路40を設ける。
分岐冷却通路40はポンプユニット50の冷却通路39に接続される。冷却通路39にはオイルクーラ42が介装されており、分岐冷却通路40はオイルクーラ42の上流側に接続される。
ブレーキ解除圧逃がし通路25はモータブレーキユニット10に接続される外部配管によって形成され、タンク70に連通している。
この場合、車両の走行時、低圧選択弁23を介してブレーキ解除圧導入通路18に流入した作動油の一部は分岐冷却通路40のリリーフ弁41とオイルクーラ42を通ってタンク70に戻される。この戻し作動油がオイルクーラ42を通る過程で大気に放熱し、モータブレーキ装置の作動油が過熱されることが抑えられる。
このとき、一部の作動油はブレーキ解除圧逃がし通路25を通ってタンク70に戻るが、ブレーキ遅延絞り26の絞りとリリーフ弁41の設定圧を調整し、ブレーキシリンダ17に供給されるブレーキ解除油圧を確保しつつ、適量の作動油をリリーフ弁41を通してオイルクーラ42に還流させることができる。
次に図3に示す他の適用例を説明する。これは基本的には図1の適用例と同じ構成を有し、相違する部分のみ説明する。なお、前記適用例と同一構成部には同一符号を付す。
モータブレーキユニット10のハウジング29にブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路25をそれぞれ内蔵する。
ブレーキ解除圧逃がし通路25は油圧モータ11のドレン通路14に接続され、ドレン通路14を介してタンク70に連通する。
この場合、モータブレーキユニット10に接続される外部配管の本数を減らし、構造の簡素化がはかれる。
次に図4に示す本発明の実施形態を説明する。これは基本的には図1の適用例と同じ構成を有し、相違する部分のみ説明するなお、前記適用例と同一構成部には同一符号を付す。
ブレーキ解除圧逃がし通路35を低圧選択弁23に接続し、ブレーキ解除圧逃がし通路35にブレーキ遅延絞り36を介装する。
低圧選択弁23が作動ポジションa、bに切換わると、第一、第二給排通路21、22の各ポートが選択的にブレーキ解除圧導入通路18に連通するとともに、ブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路35の連通を遮断する。
低圧選択弁23が作動ポジションa、bから中立ポジションcに切換わると、第一、第二給排通路21、22の各ポートを閉塞するとともに、ブレーキ解除圧導入通路18をブレーキ解除圧逃がし通路35に連通する構成とする。
低圧選択弁23は、前記適用例と異なり、三つの入力側ポートと一つの出力側ポートを有する4ポートの方向切換弁であり、各入力側ポートに第一、第二給排通路21、22とブレーキ解除圧逃がし通路35がそれぞれ接続され、出力側ポートにブレーキ解除圧導入通路18が接続される。
モータブレーキユニット10のハウジング29にブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路35をそれぞれ内蔵する。これにより、モータブレーキユニット10に接続される外部配管の本数を減らし、構造の簡素化がはかれる。
この場合、車両の走行時、第一、第二給排通路21、22の一方に生じる低圧作動油が低圧選択弁23とブレーキ解除圧導入通路18を介してブレーキシリンダ17に導かれ、ブレーキシリンダ17がブレーキスプリング16に抗して収縮作動して制動子を引き込み、ブレーキ15はモータ出力軸13の制動を解除する。
このとき、低圧選択弁23によってブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路35の連通が遮断され、ブレーキシリンダ17に導かれる作動油の一部がブレーキ解除圧逃がし通路35を通ってタンク70に戻されることがない。すなわち、車両の走行時、ブレーキシリンダ17に導かれる作動油の一部がブレーキ解除圧逃がし通路35を通ってタンク70に戻されることがないため、チャージポンプ52によってチャージ通路58から第一、第二給排通路21、22に充填される作動油量を減らし、エンジン55の燃費低減がはかれる。
この車両の走行時、低圧選択弁23を介してブレーキ解除圧導入通路18に流入した作動油の一部は分岐冷却通路40のリリーフ弁41とオイルクーラ42を通ってタンク70に戻される。この戻し作動油がオイルクーラ42を通る過程で大気に放熱することにより、モータブレーキ装置の作動油が過熱されることが抑えられる。
一方、車両の走行停止時、第一、第二給排通路21、22の圧力が等しくなると、低圧選択弁23が中立ポジションcに切換わり、ブレーキ解除圧導入通路18をブレーキ解除圧逃がし通路35に連通する。これにより、ブレーキ解除圧導入通路18の作動油がブレーキ解除圧逃がし通路35を通してタンク70に戻されることにより、ブレーキシリンダ17がブレーキスプリング16の付勢力によって伸張作動して制動子をモータ出力軸13の回転子側に押し付け、モータ出力軸13の回転を制動する。
この車両の走行停止時、ブレーキ解除圧導入通路18からブレーキ解除圧逃がし通路35を通してタンク70に戻される作動油の流れに対してブレーキ遅延絞り36が抵抗を付与することにより、ブレーキシリンダ17の伸張作動が適度に遅延され、モータ出力軸13の回転が停止してから制動子をモータ出力軸13の回転子側に押し付け、モータ出力軸13の回転を制動する。これにより、モータ出力軸13やブレーキ15にかかる負荷を抑えられるとともに、制動子の摩耗を抑えられる。
なお、本実施形態では、低圧選択弁23が作動ポジションa、bにてブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路35の連通を遮断することにより、ブレーキ遅延絞り36を廃止することが可能である。
前記各実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(イ)油圧モータブレーキ装置は、第一、第二給排通路21、22からそれぞれ導かれる加圧作動油の圧力差によってモータ出力軸13を正逆両方向に回転駆動する油圧モータ11と、ブレーキスプリング16の付勢力によりモータ出力軸13の回転を制動するブレーキ15と、ブレーキスプリング16に抗してモータ出力軸13の制動を解除するブレーキシリンダ17と、第一、第二給排通路21、22の低圧側に選択的に連通する低圧選択弁23と、この低圧選択弁23を介して取り出される作動油圧をブレーキシリンダ17に導くブレーキ解除圧導入通路18と、ブレーキシリンダ17の圧力を逃がすブレーキ解除圧逃がし通路35とを備え、このブレーキ解除圧逃がし通路35を低圧選択弁23に接続し、低圧選択弁23が第一、第二給排通路21、22をブレーキ解除圧導入通路18に選択的に連通する作動ポジションa、bに切換わるとブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路35の連通を遮断し、低圧選択弁23が第一、第二給排通路21、22とブレーキ解除圧導入通路18の連通を遮断する中立ポジションcに切換わるとブレーキ解除圧導入通路18をブレーキ解除圧逃がし通路35に連通させるため、ブレーキ15が自動的にモータ出力軸13の回転を制動することにより、ブレーキ15の作動を制御する電磁切換弁及びそのコントローラ等を設ける必要がなく、油圧モータブレーキ装置の構造を簡素化することができ、製品のコストダウンがはかれる。
(ウ)ブレーキ解除圧逃がし通路35に介装されるブレーキ遅延絞り36を備えたため、油圧モータ11の作動停止時、ブレーキ解除圧導入通路18からブレーキ解除圧逃がし通路35を通してタンク70に戻される作動油の流れに対してブレーキ遅延絞り36が抵抗を付与することにより、モータ出力軸13の回転が停止してモータ出力軸13の回転を制動することが可能となり、モータ出力軸13やブレーキ15にかかる負荷を抑えられるとともに、制動子の摩耗を抑えられる。
(エ)ブレーキ解除圧導入通路18から分岐して作動油をリリーフ弁41を介してタンク70側に戻す分岐冷却通路40を設けたため、戻し作動油が冷却され、モータブレーキ装置の作動油が過熱されることを抑えられる。
(オ)モータ出力軸13を回転駆動する油圧モータ11と、モータ出力軸13を制動するブレーキ15とがハウジング29内に収められるモータブレーキユニット10を備え、モータブレーキユニット10のハウジング29内にブレーキ解除圧導入通路18とブレーキ解除圧逃がし通路25を内蔵したため、モータブレーキユニット10に接続される外部配管の本数を減らし、構造の簡素化がはかれる。
(カ)正逆両方向に回転駆動される油圧ポンプ51を第一、第二給排通路21、22に接続をして閉回路を構成し、この閉回路に加圧作動油を補充するチャージ通路58を備えたため、チャージ通路58の圧力を任意に設定して、ブレーキシリンダ17に導かれる油圧をブレーキスプリング16に抗して収縮作動するのに必要最小限の値に設定することが可能となる。これにより、ブレーキシリンダ17を油圧モータ11と同じ高圧に耐えうる強固な構造にする必要がなく、製品のコストダウンがはかれるとともに、信頼性を高めることができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されることがなく、例えば閉回路に限らず、開回路に適用しても良く、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の油圧モータブレーキ装置は、例えば建設機械や作業機械の走行モータや旋回モータ、あるいは他の機械の駆動系に利用できる。
10 モータブレーキユニット
11 モータ
13 モータ出力軸
15 ブレーキ
18 ブレーキ解除圧導入通路
21 第一給排通路
22 第二給排通路
23 低圧選択弁
29 ハウジング
35 ブレーキ解除圧逃がし通路
36 ブレーキ遅延絞り
40 分岐冷却通路
50 ポンプユニット

Claims (5)

  1. 第一、第二給排通路からそれぞれ導かれる加圧作動油の圧力差によってモータ出力軸を正逆両方向に回転駆動する油圧モータと、ブレーキスプリングの付勢力によりモータ出力軸の回転を制動するブレーキと、前記ブレーキスプリングに抗してモータ出力軸の制動を解除するブレーキシリンダと、前記第一、第二給排通路の低圧側に選択的に連通する低圧選択弁と、前記低圧選択弁を介して取り出される作動油圧を前記ブレーキシリンダに導くブレーキ解除圧導入通路と、前記ブレーキシリンダの圧力を逃がすブレーキ解除圧逃がし通路とを備え、前記ブレーキ解除圧逃がし通路を前記低圧選択弁に接続し、前記低圧選択弁が前記第一、第二給排通路を前記ブレーキ解除圧導入通路に選択的に連通する作動ポジションに切換わると前記ブレーキ解除圧導入通路と前記ブレーキ解除圧逃がし通路の連通を遮断し、前記低圧選択弁が前記第一、第二給排通路と前記ブレーキ解除圧導入通路の連通を遮断する中立ポジションに切換わると前記ブレーキ解除圧導入通路を前記ブレーキ解除圧逃がし通路に連通させる構成としたことを特徴とする油圧モータブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキ解除圧逃がし通路に介装されるブレーキ遅延絞りを備えたことを特徴とする請求項1に記載の油圧モータブレーキ装置。
  3. 前記ブレーキ解除圧導入通路から分岐して作動油をリリーフ弁を介してタンク側に戻す分岐冷却通路を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の油圧モータブレーキ装置。
  4. 前記油圧モータと前記ブレーキとがハウジング内に収められるモータブレーキユニットを備え、前記モータブレーキユニットのハウジング内に前記ブレーキ解除圧導入通路と前記ブレーキ解除圧逃がし通路を内蔵したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の油圧モータブレーキ装置。
  5. 正逆両方向に回転駆動される前記油圧ポンプを前記第一、第二給排通路に接続をして閉回路を構成し、前記閉回路に加圧作動油を補充するチャージ通路を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の油圧モータブレーキ装置。
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