JP2011245570A - 引き出し式収容機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】より少ない引き出し部の引き出し量によりオペレータが切削屑収容カゴの中の切削屑にアクセスできる位置まで切削屑収容カゴが引き出される引き出し式収容機構を提供すること。
【解決手段】引き出し部42が矢印D3方向に引き出されると、動滑車441が引き出し部42と一体的に引き出されることによって、ベルト451の他端部が引き出し部42の引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ+X方向に移動する。このため、ベルト451の他端部に固定されている切削屑収容カゴ41は、ベルト451の移動に伴い引き出し部42の引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ+X方向に移動する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ワークを切削した際に発生した切削屑等の目的物を収容する引き出し式収容機構に関する。
半導体パッケージの製造プロセスでは、始めに、LSI等の回路が形成された複数の半導体チップをリードフレームにボンディングした後、ガラスエポキシ樹脂等の樹脂材料により複数の半導体チップを封止することによって、CSP(Chip Size Package)基板等のパッケージ基板が製造される。そして、切削装置を用いて分割予定ラインに沿ってパッケージ基板を切削することによって、パッケージ基板は半導体チップとほぼ同じサイズの半導体パッケージへと分割される。
パッケージ基板を切削する際に用いられる切削装置は、パッケージ基板を吸引保持する保持テーブルと、保持テーブルに吸引保持されたパッケージ基板を切削する切削ブレードを有する切削手段と、パッケージ基板を切削した際に発生した切削屑を回収する切削屑回収部と、を備える(特許文献1参照)。このような構成を有する切削装置では、オペレータは、切削屑が収容されている切削屑収容カゴを切削装置から引き出すことによって、切削屑回収部により回収された切削屑を廃棄する必要がある。
特開2005−313252号公報
この種の切削装置の中には、パッケージ基板を搬送するハンドラーと呼ばれる搬送装置が接続されているものがある。切削装置にハンドラーが接続されている場合、オペレータは、切削屑を廃棄する際、切削屑収容カゴの中の切削屑にアクセスできる位置までハンドラーを介して切削屑収容カゴを切削装置から引き出すことが必要な場合がある。しかしながら、このような切削装置によれば、パッケージ基板の切削効率を向上させるために限られた設置場所内に複数の切削装置が配置されている場合、切削装置の設置間隔が切削屑収容カゴを切削屑収容カゴの中の切削屑にアクセスできる位置まで引き出し可能な距離ほど大きくないために、切削屑収容カゴの中の切削屑にアクセスすることが不可能となる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、より少ない引き出し部の引き出し量によりオペレータが切削屑収容カゴの中の切削屑にアクセスできる位置まで切削屑収容カゴが引き出される引き出し式収容機構を提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る引き出し式収容機構は、目的物を収容するカゴと、該カゴを引き出し方向に案内するカゴガイド部を有し、該カゴを該引き出し方向に移動可能に支持する引き出し部と、該引き出し部を該引き出し方向に案内する引き出しガイド部を有し、該引き出し部を該引き出し方向に移動可能に支持する支持基台と、を有する引き出し式収容機構であって、該引き出し部が該引き出し方向に引き出される動作を該カゴに伝達する動作伝達手段を有し、該動作伝達手段は、該引き出し部に設けられ、該引き出し方向に直交する方向に回転軸を有する第一の滑車及び第二の滑車と、該第一の滑車の該引き出し方向側に掛かった状態で該支持基台に一端が固定され該カゴに他端が固定された第一のベルトと、該第二の滑車の該引き出し方向の反対側に掛かった状態で該支持基台に一端が固定され該カゴに他端が固定された第二のベルトと、を有し、該引き出し部が引き出されることによって該第一の滑車が該引き出し部と一体的に引き出され、該第一の滑車が引き出されることによって該第一のベルトの他端が少なくとも該引き出し部の引き出し量の倍以上移動し、該第一のベルトの他端に固定されたカゴが少なくとも該引き出し部の引き出し量の倍以上移動し、該引き出し部が押し戻されることによって該第二の滑車が該引き出し部と一体的に押し戻され、該第二の滑車が押し戻されることによって該第二のベルトの他端が少なくとも該引き出し部の押し戻し量の倍以上移動し、該二のベルトの他端に固定されたカゴが少なくとも該引き出し部の押し戻し量の倍以上移動する。
本発明に係る引き出し式収容機構によれば、カゴは引き出し部の引き出し量の少なくとも倍以上移動するので、より少ない引き出し部の引き出し量によりオペレータが切削屑収容カゴの中の切削屑にアクセスできる位置まで切削屑収容カゴが引き出される引き出し式収容機構を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態である引き出し式収容機構が適用される切削システムの構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す切削システムの構成単位を示す斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施形態である引き出し式収容機構の構成を示す分解斜視図である。 図4は、図3に示す引き出し式収容機構のカゴ収容時の構成を示す斜視図及び側面図である。 図5は、図3に示す引き出し式収容機構のカゴ引き出し時の構成を示す斜視図及び側面図である。 図6は、図3に示す引き出し式収容機構の変形例であって、カゴ収容時の構成を示す側面図である。 図7は、図3に示す引き出し式収容機構の変形例であって、カゴ引き出し時の構成を示す側面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態である引き出し式収容機構の構成を示す分解斜視図である。 図9は、図8に示す引き出し式収容機構のカゴ収容時の構成を示す平面図である。 図10は、図8に示す引き出し式収容機構のカゴ引き出し時の構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である引き出し式収容機構について説明する。
〔切削システムの構成〕
始めに、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態である引き出し式収容機構が適用される切削システムの構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である引き出し式収容機構が適用される切削システムの構成を示す模式図である。図2は、図1に示す切削システムの1構成単位を示す斜視図である。図1に示すように、切削システム1は、切削装置2、ハンドラー3、及び引き出し式収容機構4からなる1構成単位Aが図示X軸方向に設置間隔Sを空けて複数配置された構成を有する。なお、以下では、1構成単位Aの配置方向をX軸方向、水平面内であってX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向、及びXY平面(水平面)の法線方向(鉛直方向)をZ軸方向と定義する。
図2に示すように、切削装置2は、図示しないワークを吸引保持する保持テーブル21と、保持テーブル21によって吸引保持された図示しないワークを切削する切削ブレードを有する切削手段22とを備える。なお、図示しないワークを形成する材料としては、特に限定されないが、シリコン(Si),ガリウムヒ素(GaAs),シリコンカーバイド(SiC)等の半導体ウェーハ、チップ実装用としてウェーハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等の粘着部材、半導体製品のパッケージ、セラミック,ガラス,サファイア(Al23)系の無機材料基板、液晶ディスプレイドライバー等の各種電子部品、さらには、ミクロンオーダーの加工位置精度が要求される各種加工材料を例示することができる。
ハンドラー3は、切削装置2のX軸方向側面部に接続されている。図1に示すように、ハンドラー3は、矢印D1方向にワークを搬送することによって切削装置2にワークを供給する機構と、切削装置2によって分割されたワークを矢印D2方向に搬送することによって分割されたワークを回収する機構とを備える。
引き出し式収容機構4は、切削屑収容カゴ41を備える。カゴ収容時、切削屑収容カゴ41は、切削装置2内部に位置し、図示しない切削屑回収部によって回収されたワークを切削した際に発生した切削屑を収容する。引き出し式収容機構4は、ハンドラー3を介して隣接する切削装置2側方向(図2に示す矢印D3方向)に切削屑収容カゴ41を引き出し可能なように構成されている。切削屑収容カゴ41内に収容されている切削屑を廃棄する際、オペレータは、引き出し式収容機構4を矢印D3方向に引き出すことによって、ハンドラー3を介して切削装置2から切削屑収容カゴ41を引き出す。
このような構成を有する切削システム1では、ワークの切削効率を向上させるために限られた設置場所内に複数の切削装置2が配置されることがある。しかしながら、複数の切削装置2を配置した場合、複数の切削装置2の設置間隔Sが切削屑収容カゴ41を切削屑収容カゴ41の中の切削屑にアクセスできる位置まで引き出し可能な距離ほど大きくないために、切削屑収容カゴ41の中の切削屑にアクセスすることが不可能となる場合がある。そこで、この切削システム1では、引き出し式収容機構4を以下のように構成することによって、オペレータがより少ない引き出し部42の引き出し量により切削屑収容カゴ41の中の切削屑にアクセスできる位置まで切削屑収容カゴ41を引き出すことを可能にしている。以下、本発明の第1乃至第3の実施形態である引き出し式収容機構の構成について説明する。
〔引き出し式収容機構の構成〕
〔第1の実施形態〕
始めに、図3及び図4を参照して、本発明の第1の実施形態である引き出し式収容機構の構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態である引き出し式収容機構の構成を示す分解斜視図である。図4は、図3に示す引き出し式収容機構のカゴ収容時の構成を示す(a)斜視図及び(b)側面図である。
図3及び図4に示すように、本発明の第1の実施形態である引き出し式収容機構4は、切削屑収容カゴ41と、引き出し部42と、支持基台43と、一対の動滑車441,442と、一対のベルト451,452とを備える。
切削屑収容カゴ41は、上面に収容部411を備えるカゴ状の部材によって構成されている。カゴ収容時、図示しない切削屑回収部によって回収されたワークを切削した際に発生した切削屑は収容部411内に収容される。切削屑収容カゴ41は、本発明に係るカゴとして機能する。切削屑収容カゴ41の底面には、固定部412,413と突出部414とが形成されている。
固定部412は、ベルト451の他端部を切削屑収容カゴ41の底面に固定する。固定部413は、ベルト452の他端部を切削屑収容カゴ41の底面に固定する。突出部414は、切削屑収容カゴ41の底面にX軸方向に沿って形成されている。突出部414は、引き出し部42がX軸方向に引き出された又は押し戻された際、引き出し部42の上面に形成されたカゴガイド部423に沿ってX軸方向に摺動する。
引き出し部42は、底面部421と前面部422とからなる側面視L字状の部材により形成されており、切削屑収容カゴ41をX軸方向に移動可能に支持する。底面部421は、カゴガイド部423と突出部424とを備える。カゴガイド部423は、底面部421の上面側に形成された溝部である。カゴガイド部423は、切削屑収容カゴ41の突出部414をX軸方向に摺動可能に支持することによって、引き出し部42がX軸方向に引き出された又は押し戻された際に切削屑収容カゴ41をX軸方向に案内する。
突出部424は、底面部421の下面側にX軸方向に沿って形成されている。突出部424は、引き出し部42がX軸方向に引き出された又は押し戻された際、支持基台43の上面に形成された引き出しガイド部433に沿ってX軸方向に摺動する。前面部422には、握持部425が形成されている。オペレータは、引き出し部42をX軸方向に引き出す又は押し戻す際、握持部425を握持して引き出し部42をX軸方向に引き出す又は押し戻す。
支持基台43は、板状部材によって形成され、引き出し部42をX軸方向に移動可能に支持する。支持基台43の上面には、固定部431,432と引き出しガイド部433が形成されている。固定部431は、ベルト451の一端部を支持基台43の上面に固定する。固定部432は、ベルト452の他端部を支持基台43の上面に固定する。引き出しガイド部433は、支持基台43の上面側にX軸方向に沿って形成された溝部である。引き出しガイド部433は、引き出し部42の突出部426をX軸方向に摺動可能に支持することによって、引き出し部42がX軸方向に引き出された又は押し戻された際に引き出し部42をX軸方向に案内する。
一対の動滑車441,442は、一対のベルト451,452が掛けられる外周面が引き出し部42の底面部421の上下面から突出した状態で底面部421に配設されている。一対の動滑車441,442は、X軸方向に直交するY軸方向に回転軸を有する。一対の動滑車441,442の回転に伴い、外周面に掛けられた一対のベルト451,452は一対の動滑車441,442の外周面を摺動する。一対の動滑車441,442は、本発明に係る第一の滑車及び第二の滑車として機能する。
ベルト451の一端部は、動滑車441の引き出し方向側の外周面に掛かった状態で固定部431によって支持基台431の上面に固定されている。ベルト451の他端は、固定部412によって切削屑収容カゴ41の底面に固定されている。ベルト452の一端部は、動滑車442の引き出し方向とは反対側の外周面に掛かった状態で固定部432によって支持基台431の上面に固定されている。ベルト452の他端部は、固定部413によって切削屑収容カゴ41の底面に固定されている。
一対の動滑車441,442と一対のベルト451,452とは、引き出し部42がX軸方向に引き出される又は押し戻される動作を切削屑収容カゴ41に伝達する動力伝達手段として機能する。
このような構成を有する引き出し式収容機構4は、オペレータが握持部425を握持して引き出し部42をX軸方向に引き出した際、以下のように動作する。以下、図5を参照して、引き出し部42がX軸方向に引き出された際の引き出し式収容機構4の動作について説明する。図5は、図3に示す引き出し式収容機構のカゴ引き出し時の構成を示す(a)斜視図及び(b)側面図である。
この引き出し式収容機構4では、図5に示すように、引き出し部42が矢印D3方向に引き出されると、動滑車441が引き出し部42と一体的に引き出されることによって、ベルト451の他端部が引き出し部42の引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ+X方向に移動する。このため、ベルト451の他端部に固定されている切削屑収容カゴ41は、ベルト451の移動に伴い引き出し部42の引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ+X方向に移動する。これにより、切削屑収容カゴ41が露出し、オペレータは、切削屑収容カゴ41に収容されている切削屑を取り出し廃棄することができる。
一方、引き出し部42が矢印D3方向とは反対方向に押し戻されると、動滑車442が引き出し部42と一体的に押し戻されることによって、ベルト452の他端部が引き出し部42の押し戻し距離Lの2倍の距離2Lだけ−X方向に移動する。このため、ベルト452の他端部に固定されている切削屑収容カゴ41は、ベルト452の移動に伴い引き出し部42の押し戻し距離Lの2倍の距離2Dだけ−X方向に移動する。これにより、切削屑収容カゴ41は確実に元の位置に戻り、図示しない切削屑回収部によって回収された切削屑を収容することができる。
このように本発明の第1の実施形態である引き出し収容機構4によれば、切削屑収容カゴ41は引き出し部42の引き出し距離又は押し戻し距離の2倍の距離だけ移動する。従って、本発明の第1の実施形態である引き出し収容機構4によれば、切削屑収容カゴ41を露出させるために必要な引き出し距離を短縮できるので、オペレータはより少ない引き出し部42の引き出し量により切削屑収容カゴ41の中の切削屑にアクセスできる位置まで切削屑収容カゴ41を引き出すことができる。
本実施形態では、一対の動滑車441,442を用いることによって引き出し部42の引き出し距離の2倍の距離だけ切削屑収容カゴ41を移動させることとしたが、例えば図6,7に示す変形例のように、切削屑収容カゴ41を引き出し部42の引き出し距離の2倍以上の距離移動させるようにしてもよい。図6は、図3に示す引き出し式収容機構の変形例であって、カゴ収容時の構成を示す側面図である。図7は、図3に示す引き出し式収容機構の変形例であって、カゴ引き出し時の構成を示す側面図である。
図6,7に示す変形例は、引き出し部42がX軸方向に引き出される動作を切削屑収容カゴ41に伝達する動力伝達手段として、動滑車443,445、固定滑車444、及びベルト451を備える。動滑車443,445は、引き出し部42の底面部421の上下方向に配設され、X軸方向に直交するY軸方向に回転軸を有する。固定滑車444は、支持基台43の上面に形成された支持部434によって固定支持され、X軸方向に直交するY軸方向に回転軸を有する。ベルト431の一端部は、動滑車443,445の引き出し方向側の外周面及び固定滑車444の引き出し方向とは反対側の外周面に掛かった状態で固定部431によって支持基台431の上面に固定され、ベルト431の他端部は、固定部415によって切削屑収容カゴ41の底面に固定されている。
この変形例では、図7に示すように、引き出し部42が矢印D3方向に引き出されると、動滑車443,445が引き出し部42と一体的に引き出されることによって、ベルト451の他端部が引き出し部42の引き出し距離Lの4倍の距離4Lだけ+X方向に移動する。このため、ベルト451の他端部に固定されている切削屑収容カゴ41は、ベルト451の移動に伴い引き出し部42の引き出し距離Lの4倍の距離4Lだけ+X方向に移動する。これにより、切削屑収容カゴ41が露出し、オペレータは、切削屑収容カゴ41に収容されている切削屑を取り出し廃棄できる。
図6,7には図示しないが、ベルト452に対して同様の機構を設けることによって、引き出し部42がX軸方向に押し戻される動作を切削屑収容カゴ41に伝達することができる。これにより、引き出し部42が矢印D3方向とは反対方向に押し戻されると、ベルト452の他端部に固定されている切削屑収容カゴ41は、ベルト452の移動に伴い引き出し部42の押し戻し距離Lの4倍の距離4Lだけ−X方向に移動することになる。
図6,7に示す変形例は、引き出し部42の引き出し距離の4倍の距離だけ切削屑収容カゴ41を移動させるものであるが、同様の考えに基づいて引き出し部42の引き出し距離の偶数倍(例えば6倍や8倍)の距離だけ切削屑収容カゴ41を移動させることもできる。切削屑収容カゴ41の移動距離をどの程度にするかは、切削装置2の設置間隔S、引き出し式収容機構4や切削屑収容カゴ41のX軸方向寸法に基づいて適宜調整するとよい。
〔第2の実施形態〕
次に、図8及び図9を参照して、本発明の第2の実施形態である引き出し式収容機構の構成について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態である引き出し式収容機構の構成を示す分解斜視図である。図9は、図8に示す引き出し式収容機構のカゴ収容時の構成を示す平面図である。
図8及び図9に示すように、本発明の第2の実施形態である引き出し式収容機構4は、切削屑収容カゴ41と、引き出し部42と、支持基台43と、一対の動滑車446,447と、ベルト453と、ガイド部材46とを備える。
切削屑収容カゴ41は、上面に収容部411を備えるカゴ状の部材によって構成されている。カゴ収容時、図示しない切削屑回収部によって回収されたワークを切削した際に発生した切削屑は収容部411内に収容される。切削屑収容カゴ41は、本発明に係るカゴとして機能する。切削屑収容カゴ41の底面には、ガイド部材46の上端部が固定されている。
引き出し部42は、底面部421と前面部422とからなる側面視L字状の部材により形成されており、切削屑収容カゴ41をX軸方向に移動可能に支持する。底面部421は、X軸方向に沿って形成されたスリット部426を備える。スリット部426には、X軸方向に摺動可能な状態でガイド部材46が挿通される。スリット部426は、引き出し部42がX軸方向に引き出された又は押し戻された際にガイド部材46をX軸方向に案内する。前面部422には、握持部425が形成されている。オペレータは、引き出し部42をX軸方向に引き出す又は押し戻す際、握持部425を握持して引き出し部42をX軸方向に引き出す又は押し戻す。
支持基台43は、板状部材によって形成され、引き出し部42をX軸方向に移動可能に支持する。支持基台43の上面には、固定部436,437が形成されている。固定部436は、ベルト453の一端部を支持基台43の上面に固定する。固定部437は、ベルト453の他端部を支持基台43の上面に固定する。
一対の動滑車446,447はそれぞれ、回転可能な状態で支持部材471及び支持部材472によって引き出し部42の底面部421の裏面側に支持されている。一対の動滑車446,447は、引き出し部42の引き出し方向に直交する方向(図示Z軸方向)に回転軸を有する。一対の動滑車446,447の回転に伴い、外周面に掛けられたベルト453は一対の動滑車446,447の外周面を摺動する。
ベルト453は、表面と裏面との両面に噛み合いを有するベルト部材によって形成されている。ベルト453の一端部は、ベルト453の表面側が動滑車446の引き出し方向側の外周面に掛かった状態で、固定部436によって固定されている。ベルト部材453の他端部は、ベルト453の裏面側が動滑車447の引き出し方向とは反対側の外周面に掛かった状態で固定部437によって固定されている。
ガイド部材46は、棒状の部材によって形成され、引き出し部42のスリット部426に挿通されている。ガイド部材46の一端部は、切削屑収容カゴ41の底面に固定され、他端部はベルト453に固定されている。ガイド部材46は、ベルト453の摺動に伴いスリット部426をX軸方向に摺動することによって、切削屑収容カゴ41をX軸方向に案内する。
このような構成を有する引き出し式収容機構4は、オペレータが握持部425を握持して引き出し部42をX軸方向に引き出した際、以下のように動作する。以下、図10を参照して、引き出し部42がX軸方向に引き出された際の引き出し式収容機構4の動作について説明する。図10は、図8に示す引き出し式収容機構のカゴ引き出し時の構成を示す平面図である。
この引き出し式収容機構4では、図10に示すように、引き出し部42が矢印D3方向に引き出されると、動滑車446が引き出し部42と一体的に引き出されることによって、ベルト453が引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ摺動する。このため、ガイド部材46を介してベルト453に固定されている切削屑収容カゴ41は、ベルト453の摺動に伴い引き出し部42の引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ+X方向に移動する。これにより、切削屑収容カゴ41が露出し、オペレータは、切削屑収容カゴ41に収容されている切削屑を取り出し廃棄することができる。
一方、引き出し部42が矢印D3方向とは反対方向に押し戻されると、動滑車447が引き出し部42と一体的に押し戻されることによって、ベルト453が引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ摺動する。このため、ガイド部材46を介してベルト453に固定されている切削屑収容カゴ41は、ベルト453の摺動に伴い引き出し部42の引き出し距離Lの2倍の距離2Lだけ−X方向に移動する。これにより、切削屑収容カゴ41は確実に元の位置に戻り、図示しない切削屑回収部によって回収された切削屑を収容することができる。
このように本発明の第2の実施形態である引き出し収容機構4によれば、切削屑収容カゴ41は引き出し部42の引き出し距離又は押し戻し距離の2倍の距離だけ移動する。従って、本発明の第2の実施形態である引き出し収容機構4によれば、切削屑収容カゴ41を露出させるために必要な引き出し距離を短縮できるので、オペレータはより少ない引き出し部42の引き出し量により切削屑収容カゴ41の中の切削屑にアクセスできる位置まで切削屑収容カゴ41を引き出すことができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、上記実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば本実施形態では、ベルトを摺動させる手段として滑車を用いたが、ベルトが摺動すればワイヤ等の滑車以外の手段を用いてもよい。このように、上記実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、及び運用技術等は、全て本発明の範疇に含まれる。
1 切削システム
2 切削装置
3 ハンドラー
4 引き出し式収容機構
21 保持テーブル
22 切削手段
41 切削屑収容カゴ
42 引き出し部
43 支持基台
46 ガイド部材
411 収容部
412,413,415 固定部
414 突出部
421 底面部
422 前面部
423 カゴガイド部
424 突出部
425 握持部
426 スリット部
431,432,436,437 固定部
433 引き出しガイド部
434 支持部
441,442,443,445,446,447 動滑車
444 固定滑車
451,452,453 ベルト
471,472 支持部材
A 構成単位

Claims (1)

  1. 目的物を収容するカゴと、
    該カゴを引き出し方向に案内するカゴガイド部を有し、該カゴを該引き出し方向に移動可能に支持する引き出し部と、
    該引き出し部を該引き出し方向に案内する引き出しガイド部を有し、該引き出し部を該引き出し方向に移動可能に支持する支持基台と、
    を有する引き出し式収容機構であって、
    該引き出し部が該引き出し方向に引き出される動作を該カゴに伝達する動作伝達手段を有し、
    該動作伝達手段は、
    該引き出し部に設けられ、該引き出し方向に直交する方向に回転軸を有する第一の滑車及び第二の滑車と、
    該第一の滑車の該引き出し方向側に掛かった状態で該支持基台に一端が固定され該カゴに他端が固定された第一のベルトと、
    該第二の滑車の該引き出し方向の反対側に掛かった状態で該支持基台に一端が固定され該カゴに他端が固定された第二のベルトと、を有し、
    該引き出し部が引き出されることによって該第一の滑車が該引き出し部と一体的に引き出され、該第一の滑車が引き出されることによって該第一のベルトの他端が少なくとも該引き出し部の引き出し量の倍以上移動し、該第一のベルトの他端に固定されたカゴが少なくとも該引き出し部の引き出し量の倍以上移動し、
    該引き出し部が押し戻されることによって該第二の滑車が該引き出し部と一体的に押し戻され、該第二の滑車が押し戻されることによって該第二のベルトの他端が少なくとも該引き出し部の押し戻し量の倍以上移動し、該二のベルトの他端に固定されたカゴが少なくとも該引き出し部の押し戻し量の倍以上移動する引き出し式収容機構。
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