JP2011244860A - クランプ方法およびクランプ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】円形状の、径の異なる2箇所を確実に把持して薬剤容器などを保持する小型のクランプ機構を提供する。
【解決手段】本発明のクランプ機構10は、外形形状が、複数の径の同軸の円筒部を含んで構成される容器を保持する構造であって、容器の第1の円筒部を挟持する第1の爪部11と、容器の第2の円筒部を挟持する第2の爪部12と、第1の爪部11の爪11a、11bの開閉を、面対称の面に対し対称状態に拘束する第1連動部13と、第1の爪部11に係合した第1の駆動軸11cと、第2の爪部12に係合した第2の駆動軸12cを有して、第1の爪部11と第2の爪部12の開き角度を差動連携させる差動部14と、を有し、差動部14を駆動して、第1の爪部11および第2の爪部12の爪のうち、少なくともそれぞれの片側の爪を開閉駆動する構成からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療などの分野において薬剤容器などを保持するクランプ機構に関する。
病院などで薬剤を入院患者などに施用する時は、数種類の薬剤を異なった薬剤容器から取り出して混合したものを施用する場合が多い。薬剤容器から取出した薬剤を混合する作業については、看護師や薬剤師などの人手に頼ることが多く、薬剤容器に注射針などを挿入して薬剤を吸引するので、ブトウ糖などの粘度の高い薬液の吸引や内圧調整の必要なバイアル容器からの薬剤の吸引など、大きい作業負担となっている。さらに、病院などで施用される薬剤の中には、抗がん剤など安全性に十分配慮して取り扱うべき薬剤もあり、安全に取り扱えて、作業負担が少なくて済む注射薬混合装置などの開発が望まれている。
一方、略円筒状の薬剤容器は、円筒形状の中心軸に垂直な面で切断して見た場合に、一般的に上部と下部とで円形状の断面の径が異なる。しかしながら、上述の注射薬混合装置などで薬剤容器を安全に取り扱うためには、薬剤容器において、このような径の異なる2箇所を確実に保持する機構が必要である。
図9(a)、(b)は、上下又は左右で非対称な形状を持つ各種ワークを一対のチャッキング機構で挟んで搬送することができる従来のロボット装置用ハンドの要部を示す概略構成図で、(a)は正面図、(b)はワークを挟んだ平面図である。
図9(a)に示すように、チャッキング機構10a、10bは、ロボット装置から導出されたアーム1に、駆動部2、3と、この駆動部2、3の駆動により開閉動作を行う把持爪4a、4b、5a、5bとからなる。このチャッキング機構10a、10bを所定の距離だけ離して平行に配設している。一対のチャッキング機構10a、10bのうち、一方のチャッキング機構10aを他方のチャッキング機構10bに対して平行状態を維持したまま摺動させるスライド機構6が設けられている。このスライド機構6は、図9(b)に示す幅K1、K2の方向にスライドレール8に沿って移動することができる。
このようなチャッキング機構10a、10b及びスライド機構6を有する構成により、図9(b)に示すような、上下又は左右で非対称な形状を持ち、各把持位置の中心点C1、C2が距離αだけ異なっているワーク7を、確実にチャックして搬送することができる。ここで、ワーク7の表面側は、把持爪4a、4bにより挟まれる幅K1、中心点C1からなるA1部分と、把持爪5a、5bにより挟まれる幅K3、中心点C2からなるA2部分と、により構成されている。なお、ワーク7を裏返して、ワーク7の裏面側を保持する場合には、把持爪5a、5bの位置は変わらないが、把持爪4a、4bの位置は、図9(b)に示すように、距離xだけ下側にずれて、幅K2となるA1部分を把持することとなる。
把持爪4a、4bを含むチャッキング機構10aの移動は、スライド機構6により容易に行えるので、従来必要とされたワーク7の表面側と裏面側とをセットし直す時の把持爪4a、4b、5a、5b等の交換の作業が不要である。したがって、段取り作業が容易で、かつ、サイクルタイムを短縮する効果が得られるとしている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−85583号公報
しかしながら、上記で説明した従来の技術においては、非対称な形状を持つ各種ワークを把持する場合にスライド機構などを使用するため、薬剤容器などの上部と下部の位置がスライドの前後でずれて、薬剤容器が傾いてしまう場合があり、安定に把持し続けることが難しいという課題があった。
本発明は、これらの課題を解決するものであり、薬剤容器などを安定に把持し続けるクランプ方法およびクランプ機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のクランプ方法は、それぞれ2個の爪からなる第1爪部と第2爪部とを備え、前記第1爪部と前記第2爪部とで容器を把持するクランプ方法であって、前記容器の外形形状が、互いに径が異なる第1円筒部および第2円筒部を有する円筒形状であり、前記第1爪部で前記第1円筒部を把持した後に、前記第1爪部の把持動作に差動連携して前記第2爪部で前記第2円筒部を把持する、ことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のクランプ機構は、2個の爪からなる第1爪部と、2個の爪からなる第2爪部と、前記第1爪部に係合した第1駆動軸と前記第2爪部に係合した第2駆動軸とを有し、前記第1爪部の把持動作と前記第2爪部の把持動作とを差動連携させる差動部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明のクランプ方法およびクランプ機構によれば、非対称な形状を持つ各種ワークを、安定かつ確実に容器を把持し続けることができる。
本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の概略構成を示す斜視図 本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の要部を示す正面図 本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の差動部の概略構成図 本発明の実施の形態1にかかる、位置規制部を備えたクランプ機構の要部を示す正面図 本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の動作フローチャート (a)、(b)、(c)本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の動作を示す正面図 (a)本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の要部を示す正面図、(b)本発明の実施の形態1にかかる他のクランプ機構の要部を示す正面図 本発明の実施の形態1にかかるさらに別のクランプ機構の要部を示す平面図 (a)従来のロボット装置用ハンドの要部を示す正面図、(b)従来のロボット装置用ハンドを用いてワークを挟んだ平面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構10の概略構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構10の要部を示す正面図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構10の差動部の概略構成図である。
図1に示すように本実施の形態1に示すクランプ機構10は、外形形状が複数の径の同軸の円筒部を含んで構成される容器(図示せず)を保持する構造であって、第1の爪部11と、第2の爪部12と、第1連動部13と、差動部14と、を有している。そして、本実施の形態1のクランプ機構10は、差動部14を駆動させて、第1の爪部11および第2の爪部12の爪11a、11b、12a、12bのうち、少なくともそれぞれの片側の爪11a、11b、12a、12bが開閉駆動する構成としている。
ここで、第1の爪部11は、2個の互いに面対称の爪11a、11bからなり、図2に示すような容器15の第1の円筒部15aを挟持する。また、第2の爪部12は、同様に2個の互いに面対称の爪12a、12bからなり、容器15の第2の円筒部15bを挟持する。この容器15は、例えば、代表的な薬剤容器であるバイアルを想定している。図2に示すように、矢印11pをその直径とする第1の円筒部15aは、矢印11qをその直径とする第2の円筒部15bよりも、円筒部の断面の径は小さい。
また、第1連動部13は、第1の爪部11の爪11a、11bの開閉を、面対称の面10aに対し対称状態に拘束する。差動部(差動機構)14は、第1の爪部11に係合した第1の駆動軸11cと、第2の爪部12に係合した第2の駆動軸12cを有して、第1の爪部11と第2の爪部12の開き角度を差動連携させる。
そして、本実施の形態1のクランプ機構10は、差動部14を駆動させて、第1の爪部11および第2の爪部12の爪11a、11b、12a、12bのうち、少なくともそれぞれの片側の爪11a、11b、12a、12bが開閉駆動する構成としている。
この構成により、複数の径の円筒部15a、15bを含む外形形状の容器15であっても、差動機構でトルクを分配し、径の異なる2断面で拘束し把持できる。また、差動機構により、両断面に同一の締め付けトルクが作用し、容器15の姿勢変化等に対しても安定かつ確実に容器15を保持できる。さらに、容器を把持する第1の爪部11及び第2の爪部12のセンタリング構造を差動機構で連動しているので、1つの動力で動作し、小型化ができる。
このセンタリング構造を実現するために、本実施の形態1のクランプ機構10は、図2に示すように、第1の爪部11と第2の爪部12が挟持する容器15の第1の円筒部15aと第2の円筒部15bのそれぞれの中心軸15c、15dが同軸となるように配置している。また、本実施の形態1のクランプ機構10は、下クランプとしての第1の爪部11と上クランプとしての第2の爪部12を上下方向に同軸配置し、第1の爪部11を鉛直下に位置させた構成としている。
この構成により、アクセスポート15eを下にした倒立した容器15から安定かつ容易に、その内容物である薬剤を取出すことができる。なお、第1の爪部11と第2の爪部12とは、差動で動作するように接続されており、容器15を安全かつ確実に把持するために、それぞれの爪11a、11b、12a、12bの容器15を把持する側面には、ゴム15fが貼り付けられている。
また、本実施の形態1のクランプ機構10は、図1及び図2に示すように、第2の爪部12の爪12a、12bの開閉を面対称の面10aに対し対称状態に拘束する第2連動部16を有する構成としている。
この構成により、容器15の複数の円筒部15a、15bの中心軸のセンタリング構造が差動で連動し、確実に容器15を把持することができ、安全かつ効率的な注射薬混合作業ができる。また、複数の円筒部15a、15bのうち第1の円筒部15aを先に把持することにより、アクセスポート15eの位置が先に定まる。これにより、アクセスポート15eの位置の認識等を早期から行うことができ、さらに高速な装置動作ができる。ここで、アクセスポート15eとは、容器15の開口部であり、本実施の形態1ではシリンジ(注射器)の注射針を挿入してアクセスするためのポートである。
次に、本実施の形態1のクランプ機構10の基本的な動作について説明する。例えば、バイアルなどの容器15を、アクセスポート15eを下にして倒立させて把持する場合、アクセスポート15eを保持して、その位置を規制する第1の位置規制部17の上に容器15を載置する。第1の爪部11及び第2の爪部12を駆動する駆動源であるモータ18をオンにして、モータ18に直接接続されたギア18aを回転させる。この回転による動力は、ギア18bに伝達され、差動部14の伝達機構(図示せず)により、傘ギア18cに伝えられて、傘ギア18cを回転させる。この傘ギア18cによる動力は、第1の爪部11及び第2の爪部12の駆動力として傘ギア18d、18eに分配されて伝達され、傘ギア18d、18eを差動部14の中心軸10cの回りに回転させる。そして、動力は、ギア18f、18gを介して第1の爪部11に、ギア18h、18jを介して第2の爪部12に伝達されて、それぞれの爪11a、11b、12a、12bを作動させて容器15の円筒部15a、15bを把持する。この時に、差動部14の差動機構により、下クランプとしての第1の爪部11の爪11a、11bが、容器15の第1の円筒部15aを先に把持し、その後に、上クランプとしての第2の爪部12の爪12a、12bが、第2の円筒部15bを把持する構成としている。すなわち、第1の円筒部15aを先に把持することにより、第1の円筒部15aに隣接したアクセスポート15eの位置が先に決まる。そうすると、シリンジ(注射器)の注射針(図示せず)を挿入するアクセスポート15eの位置の認識をクランプ機構10のクランプ動作の早い時期から行うことができる。これにより、アクセスポート15eの位置が見定められるので、シリンジの注射針を挿入するときには、迷うことなくアクセスポート15eの適切な位置に挿入でき、すばやい吸引動作ができる。すなわち、第1の爪部11でアクセスポート15eの位置決めを行った後、第2の爪部12により容器15の姿勢制御を適切に行っている。
この構成により、クランプ機構10のセンタリング構造を差動で連動させ、容器15を径の異なる2断面で拘束し把持できるので、安定かつ確実に容器15を継続的に把持できる。また、この構成により、本実施の形態1のクランプ機構10は1つの動力で動作し、小型化ができる。
図4は、本発明の実施の形態1にかかる、容器15の位置を安定させるための第1の位置規制部17を備えたクランプ機構10の要部を示す正面図である。
図4に示すクランプ機構10の要部において、容器15は、第1の円筒部15aが容器15の一方の軸端側15nに配置され、第1の円筒部15aの軸端面15gには、容器15の内容物へのアクセスポート15eが配置されている。そして、容器15の軸15hの方向に軸端面15gが変位することを規制する、アクセスポート15eの一部に当接する規制面17aを含む第1の位置規制部17が、第1の爪部11に隣接して設けられた構成としている。
この構成により、アクセスポート15eの位置が確実に定まるので、容器15の軸端面15gが変位することがなく、容器15を確実に保持できる。したがって、アクセスポート15eから注射針(図示せず)などにより確実に容器15の内容物の薬剤15jなどを吸引することができ、安全かつ効率的な薬剤混合作業ができる。
また、図4に示すクランプ機構10の要部において、容器15は、第1の円筒部15aが容器15の一方の軸端側15nに配置され、第1の円筒部15aの軸端面15gには、容器15の内容物へのアクセスポート15eが配置されている。ここで、容器15の外形形状は、第1の円筒部15aと第2の円筒部15bの間に、第1の円筒部15aより小さい径の断面を有する第3の円筒部15kを含む。第1の円筒部15aの対向する端面15mのうち、第1の円筒部15aの軸方向変位を規制する規制面17aを含む第2の位置規制部17bが、第2の円筒部15b側の端面15mに係合するように設けられた構成としている。
この構成により、さらに確実に第1の円筒部15aを把持できるので、安全かつ効率的な薬剤混合作業ができる。
次に本実施の形態1のクランプ機構10を用いたクランプ方法の動作フローチャートについて説明する。図5は、本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の動作フローチャートを示し、図6(a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の動作を示す正面図である。
図5に示すように、本実施の形態1のクランプ方法は、容器15のアクセスポート15eの上下方向の位置を規制するステップS1と、第1の爪部11により容器15の第1の円筒部15aをクランプするステップS2と、第2の爪部12により容器15の第2の円筒部15bをクランプするステップS3と、を有する。
図6(a)に示すように、バイアルなどの容器15を倒立させた後に、アクセスポート15eを第1の位置規制部17の規制面17aに押し付けて、上下方向の位置を規制する(ステップS1)。次に、第1の爪部11の爪11a、11bが所定の角度で開いている状態から差動部(図示せず)により矢印の方向に駆動し、図6(b)に示すように、第1の円筒部15aを挟持するように爪11a、11bを互いに接近させて第1の円筒部15aを挟持する(ステップS2)。この時に、第1の爪部11には、第2の位置規制部17bが、第1の円筒部15aのアクセスポート15eと対向する端面15mに係合するように設けられている。
これにより、軸方向変移を規制し、さらに確実に第1の円筒部15aを把持できるので、安全かつ効率的な薬剤混合作業ができる。
そして、図6(c)に示すように、所定の角度で開いている第2の爪部12の爪12a、12bを差動部により矢印の方向に駆動させ、容器15の第2の円筒部15bを挟持する(ステップS3)。これにより、容器15を倒立状態としたまま、径の異なる2断面、例えば第1の円筒部15a及び第2の円筒部15bで拘束し把持できるので、安定かつ確実に容器15を把持できる。さらに、容器15を把持する第1の爪部11及び第2の爪部12のセンタリング構造を差動で連動しているので、1つの動力で動作し、構造の小型化ができる。なお、第1の位置規制部17間の空間19を利用して、容器15が把持された位置の下側から注射針(図示せず)のついたシリンジ(図示せず)を近づけ、注射針をアクセスポート15eに突き刺して、容器15の中の薬剤15j内に挿入し、薬剤15jを吸引することができる。このようなときにも、容器15は、第1の円筒部15a及び第2の円筒部15bを第1の爪部11及び第2の爪部12により、それぞれ把持されているので、安定かつ確実に把持される。したがって、シリンジなどによる注射薬の吸引動作なども、安全かつ確実に行うことができる。
上述のように、第1の爪部11の爪11a、11bと第2の爪部12の爪12a、12bの開閉動作については、差動部による駆動力の分配比により決まる。この駆動力の分配比の調整により、差動部がモータ(図示せず)により一定の時間の間、駆動された時に、第1の爪部11と第2の爪部12の開閉動作の開始の時間に差ができる。これにより、先に第1の爪部11により、容器15の第1の円筒部15aを挟持した後に、所定の時間経過後、第2の爪部12により、第2の円筒部15bを把持することができる。さらに、把持力を増大させるために、例えば第1の爪部11の一部に次のような工夫を加えることができる。
図7(a)は、本発明の実施の形態1にかかるクランプ機構の要部を示す正面図、図7(b)は、本発明の実施の形態1にかかる他のクランプ機構の要部を示す正面図である。図8は、本発明の実施の形態1にかかるさらに別のクランプ機構の要部を示す平面図である。
図7(a)は、図2に示すクランプ機構10から、第1の爪部11及び第2の爪部12と容器15の第1の円筒部15a及び第2の円筒部15bとの間のゴムを除去した構成を示している。図7(b)は、図7(a)のクランプ機構10の構成に、さらに第1の爪部11の爪11a、11bの先端にマグネットを付加して付勢部20としている。すなわち、第1の爪部11の一部に、把持方向への力を付与する付勢部20を形成している。
この構成により、第1の爪部11と第2の爪部12を連動させた時に、閉動作では第1の爪部11から閉じ、開動作では第2の爪部12から開き、下部の第1の円筒部15aを長く把持して、安全かつ効率的な薬剤混合作業ができる。
同様に、図8に示すように、第1の爪部21及び第2の爪部(図示せず)は、いずれもV字状の凹み部22を有する構成としてもよい。この凹み部22により容器15を把持している。第1の爪部21の爪21a、21bは、接続部21cにより接続されて連動し、ギア23により開閉動作が行われる。なお、図7(b)に示すクランプ機構と同様に、第1の爪部21の一部に、左右一対のマグネットを含む付勢部20を形成して、第1の爪部21の開閉動作の時期を早めると共に、マグネットの磁力により容器15を把持する把持力の増大を実現している。また、通常の薬剤容器は樹脂製のものが多いため、この構成を用いても、マグネットの磁力により薬剤容器が移動することは、ほぼないと推定される。
この構成により、外形が複数の円筒部からなり、これらの円筒部の径が異なる容器15において、確実に容器15を把持することができ、安全かつ効率的な薬剤混合作業ができる。
なお、本実施の形態1では、円形状の径の異なる2箇所を把持して薬剤容器などを保持するクランプ機構の例を示した。しかしながら、本発明のクランプ機構は、複数の径を有する薬剤容器などにおいて、それぞれの径の比率が異なる場合でも、複数の径が同一径である場合でも、差動機構により、それぞれの径を把持する爪部の駆動力を分配することにより、薬剤容器などの把持を適切に行うことができる。よって、様々な種類の薬剤容器が使用される医療の現場においても、クランプ機構の設定を都度変更せずに把持することが可能であり、忙しい医療の現場においても有用なものである。
本発明のクランプ機構によれば、複数の径の円筒部を含む外形形状の容器であっても、径の異なる2断面で拘束し把持できるので、安定かつ確実に容器を把持できる。さらに、容器を把持する第1の爪部及び第2の爪部のセンタリング構造を差動で連動しているので、1つの動力で動作する小型のクランプ機構が実現できる。これにより、病院などにおいて薬剤師や看護師などが安全かつ正確に薬品などを扱うことができ、看護師や薬剤師などの作業負担を軽減できるので、有用である。
10 クランプ機構
10a 面
10c 中心軸
11,21 第1の爪部
11a,11b,12a,12b,21a,21b 爪
11c 第1の駆動軸
11p,11q 矢印
12 第2の爪部
12c 第2の駆動軸
13 第1連動部
14 差動部
15 容器
15a 第1の円筒部
15b 第2の円筒部
15c,15d 中心軸
15e アクセスポート
15f ゴム
15g 軸端面
15h 軸
15j 薬剤
15k 第3の円筒部
15m 端面
15n 軸端側
16 第2連動部
17 第1の位置規制部
17a 規制面
17b 第2の位置規制部
18 モータ
18a,18b,18f,18g,18h、18j,23 ギア
18c,18d,18e 傘ギア
19 空間
20 付勢部
21c 接続部
22 凹み部

Claims (11)

  1. それぞれ2個の爪からなる第1爪部と第2爪部とを備え、前記第1爪部と前記第2爪部とで容器を把持するクランプ方法であって、
    前記容器の外形形状が、互いに径が異なる第1円筒部および第2円筒部を有する円筒形状であり、
    前記第1爪部で前記第1円筒部を把持した後に、前記第1爪部の把持動作に差動連携して前記第2爪部で前記第2円筒部を把持する、
    クランプ方法。
  2. 前記第1爪部が前記第2爪部より鉛直下方に位置する、
    請求項1に記載のクランプ方法。
  3. 前記第1爪部に隣接した規制面を有する第1位置規制部を備え、前記規制面に前記容器の開口部を当接させた後に、前記第1爪部で前記第1円筒部を把持する、
    請求項1または2に記載のクランプ方法。
  4. 前記第1爪部に隣接した規制面を有する第1位置規制部と、前記第1爪部に隣接した端面を有する第2位置規制部とを備え、前記規制面に前記容器の開口部の軸方向の面を当接させ、前記開口部の前記軸方向に垂直な面を前記端面で規制した後に、前記第1爪部で前記第1円筒部を把持する、
    請求項1または2に記載のクランプ方法。
  5. 2個の爪からなる第1爪部と、
    2個の爪からなる第2爪部と、
    前記第1爪部に係合した第1駆動軸と前記第2爪部に係合した第2駆動軸とを有し、前記第1爪部の把持動作と前記第2爪部の把持動作とを差動連携させる差動部と、を備える、
    クランプ機構。
  6. 前記第1爪部が前記第2爪部より鉛直下に位置する場合に、
    前記第1爪部に隣接して設けられた規制面を含む第1の位置規制部を備える、
    請求項5に記載のクランプ機構。
  7. 前記第1爪部の把持中心と前記第2爪部の把持中心を上下方向に同軸配置した、
    請求項6に記載のクランプ機構。
  8. 前記第1爪部に、挟持方向への力を付与する付勢部を設けた、
    請求項5から7いずれか1項に記載のクランプ機構。
  9. 前記付勢部が、磁力を用いたマグネットである
    請求項8に記載のクランプ機構。
  10. 前記第1爪部の爪およぶ前記第2爪部の爪は、いずれもV字状の凹み部を有する、
    請求項5から9のいずれか1項に記載のクランプ機構。
  11. 前記第1爪部と前記第2爪部とで、互いに径が異なる第1円筒部と第2円筒部を有する前記容器を把持する機構であって、
    前記容器は、前記第1円筒部が前記容器の一方の軸端側に配置され、前記第1円筒部の軸端面には、前記容器の開口部が配置されており、
    前記容器は、前記第1円筒部と前記第2円筒部の間に前記第1円筒部より小さい径の断面を有する第3円筒部を含む外形形状からなり、
    前記第1円筒部の対向する端面のうち、前記第1円筒部の軸方向変位を規制する当接する規制面を含む第2位置規制部が、前記第2円筒部側の前記端面に係合するように設けられた、
    請求項5から10のいずれか1項に記載のクランプ機構。
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