JP2011244248A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影者自身を被写体として撮影を行う場合、撮影状況に応じた制御を行う。
【解決手段】S5において、顔検出手段で検出された顔よりも撮像素子側に写り込んでいる物体の写り込み範囲の広さが写り込み広さ算出手段によって算出され、算出された写り込み範囲の広さに応じて所定の制御がCPUによって行われる。このため、撮影者の顔よりも撮像素子側に写り込んでいる物体の写り込み範囲の広さ、すなわち、撮影するために伸ばした撮影者の腕の写り込み範囲の広さを、CPUによって行われる所定の制御として、撮影者にS6で知らせることで、撮影した画像に撮影者の腕などが写り込まないようにして、撮影者が自らを被写体として撮影した画像がいかにも自分撮りしたものとなってしまうことを防ぐことができる。
【選択図】図5
【解決手段】S5において、顔検出手段で検出された顔よりも撮像素子側に写り込んでいる物体の写り込み範囲の広さが写り込み広さ算出手段によって算出され、算出された写り込み範囲の広さに応じて所定の制御がCPUによって行われる。このため、撮影者の顔よりも撮像素子側に写り込んでいる物体の写り込み範囲の広さ、すなわち、撮影するために伸ばした撮影者の腕の写り込み範囲の広さを、CPUによって行われる所定の制御として、撮影者にS6で知らせることで、撮影した画像に撮影者の腕などが写り込まないようにして、撮影者が自らを被写体として撮影した画像がいかにも自分撮りしたものとなってしまうことを防ぐことができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、撮像手段で撮像された画像から顔を検出する顔検出手段を備えた撮像装置に関するものである。
従来、この種の撮像装置としては、例えば、特許文献1に開示されたデジタルカメラがある。このデジタルカメラには、撮影者自身を被写体として撮影する場合に、撮影者の顔をデジタルカメラの撮影画角内へ確実に入れて撮影することができる撮影ガイド機能が備えられている。撮影ガイドでは、顔検出部によって検出された撮影者自身の顔が、選択した顔配置枠からどの位置にあるかが、セルフタイマランプの点滅状態やブザー音の断続などの変化によって知らされる。
しかしながら、上記従来のデジタルカメラは、撮影者自身を被写体として撮影する際、撮影ガイド機能により撮影者の顔をデジタルカメラの撮影画角内へ収めることができるが、シャッター釦を押下操作するために伸ばした撮影者自身の腕も撮影画角内に入り込んでしまう。このため、撮影した画像に撮影者の腕が写り込んでしまうことで、いかにも撮影者が自らを被写体として撮影したものに仕上がってしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、
被写体を撮像する撮像手段と、
撮影者自身を被写体として撮像手段で撮像された画像から顔を検出する顔検出手段と、
前記画像において顔検出手段で検出された顔よりも撮像手段側に写り込んでいる物体の範囲の広さを算出する写り込み広さ算出手段と、
写り込み広さ算出手段で算出される前記範囲の広さに応じて所定の制御を行う制御手段と
を備えて、撮像装置を構成した。
被写体を撮像する撮像手段と、
撮影者自身を被写体として撮像手段で撮像された画像から顔を検出する顔検出手段と、
前記画像において顔検出手段で検出された顔よりも撮像手段側に写り込んでいる物体の範囲の広さを算出する写り込み広さ算出手段と、
写り込み広さ算出手段で算出される前記範囲の広さに応じて所定の制御を行う制御手段と
を備えて、撮像装置を構成した。
本発明によれば、撮影者が自らを被写体として撮影する場合に、撮影状況に応じた制御を行うことができる。
次に、本発明による撮像装置をデジタルカメラに適用した場合における一実施の形態について説明する。
図1(a)は、この一実施の形態によるデジタルカメラ1の外観の概略を示す正面斜視図である。
デジタルカメラ1は、カメラボディ2と、このカメラボディ2の前面に設けられた撮影用のレンズ3とから構成される。カメラボディ2の正面から見て左側には、撮影時に撮影者によって握られるグリップ部4が設けられている。このグリップ部4の上面には、撮影用のシャッターボタンであるレリーズボタン5が設けられている。このレリーズボタン5の右方のカメラボディ2の上面には、操作されるとデジタルカメラ1の内部の各回路に動作電源を供給させる電源ボタン6が設けられている。また、カメラボディ2の前面の右上側には、被写体が暗い場合に明るさを確保するためのフラッシュ7、このフラッシュ7の左側のカメラボディ2の前面には、LED(Light Emitting Diode)8が備えられている。LED8は、フラッシュ7が発光する前に点灯して人物の目が赤く光る現象を抑制する赤目軽減ランプ、暗い被写体のピント合わせを行う際に発光するAF(オートフォーカス)補助光ランプ、およびレリーズボタン5を押下操作してから所定時間経過後に撮影が行われるタイミングを報知するセルフタイマランプとして用いられる。
図1(b)は、デジタルカメラ1の外観の概略を示す背面斜視図である。なお、同図(b)において同図(a)と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
カメラボディ2の背面にはモニタ11が設けられている。モニタ11は、TFT(Thin Film Transistor)液晶からなり、構図を確認するためのスルー画や、撮影情報などの各種情報を表示すると共に、撮影した画像を再生表示する。モニタ11の右側には、ズームボタン13、および十字ボタン14が配置されている。ズームボタン13は、モニタ11に表示される撮影画像を拡大、縮小表示させる際などに操作される。十字ボタン14は、上下方向および左右方向といった操作方向を検出する方向キーからなり、デジタルカメラ1の各種設定を行うメニュー画面において、種々の設定項目の中から所望の設定項目を選択する際などに操作される。十字ボタン14の中央には決定ボタン15が設けられている。決定ボタン15は、十字ボタン14の操作によって選択された所望の設定項目を決定する際などに操作される。
図2は、デジタルカメラ1の電気回路の構成を示したブロック図である。
デジタルカメラ1は、CPU(Central Processing Unit)21を備えている。このCPU21は、不揮発性メモリ22に格納されている制御プログラムに従い、バッファメモリ23を一時記憶作業領域として、デジタルカメラ1内部の各回路について種々の制御処理を行う。
レンズ3によってカメラ内部に導かれた被写体光は、撮像手段を構成する撮像素子25の受光面に入射する。撮像素子25は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などからなり、受光面に入射する被写体光を電荷として蓄積して被写体を撮像する。CPU21は、撮像素子25に被写体が撮像される際、ピント調整装置26を作動させてAF機能を働かせる。ピント調整装置26は、例えば、撮像素子25の受光面上に投影される被写体のコントラストが最も高くなるようにレンズ3の位置を移動させ、焦点を自動調整する。撮像素子25の受光面に結像した被写体像はアナログの撮像信号に変換され、この撮像信号は、TG(Timing Generator)27によって生成されるタイミングに従ってA/D(Analog/Digital)変換回路28へ出力される。A/D変換回路28は、撮像素子25が出力したアナログの撮像信号をデジタル信号に変換する。
A/D変換回路28で変換されたデジタルの撮像信号は、画像処理ブロック29内の画像処理回路30によってイメージメモリ31に一時的に記憶される。画像処理回路30は、イメージメモリ31に記憶された撮像信号を読み出し、読み出したデジタルの撮像信号に対してホワイトバランス処理やガンマ補正などの画像処理を行って現像画像データを生成し、圧縮回路32へ出力する。圧縮回路32は、画像処理回路30から入力した現像画像データを所定の比率で圧縮する圧縮処理を行い、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮画像データを生成する。圧縮処理された画像データは、バッファメモリ23に一時的に格納される。バッファメモリ23に格納された圧縮画像データは、図示しないカードスロットに着脱される不揮発性メモリからなるカード状の記録媒体33に保存される。また、表示回路34に出力されてモニタ11に画像として表示される。
CPU21には、操作部材36が接続されている。操作部材36は、レリーズボタン5、電源ボタン6、ズームボタン13、十字ボタン14、および決定ボタン15などである。CPU21は、操作部材36から出力される信号に基づいた制御処理を行う。また、CPU21には、縦横センサ37が接続されている。この縦横センサ37は、撮影に際し、デジタルカメラ1が構えられたときのカメラボディ2の向きが縦向きであるか横向きであるかを検出する。縦横センサ37が検出したカメラボディ2の向きの信号は、CPU21へ出力される。
本実施形態では、CPU21は顔検出手段を構成している。顔検出手段は、例えば、図3(a)に示すような、撮影者A自身を被写体として撮像素子25で撮像されてモニタ11に表示される画像Pにおいて、特徴点抽出によって検出される目・鼻・口などの特徴および肌色から、周知の顔認識技術を用いて撮影者Aの顔Fを検出し、撮影者Aの顔Fを囲む顔検出枠41を図3(b)に示すようにモニタ11に表示する。また、CPU21は写り込み広さ算出手段を構成している。写り込み広さ算出手段は、図3(c)に示すように、モニタ11に表示される画像Pにおいて、顔検出手段で検出された顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体をAF機能によって検出し、検出した物体の写り込み範囲42の広さを算出する。また、CPU21は、写り込み広さ算出手段で算出される写り込み範囲42の広さに応じて所定の制御を行う制御手段を構成している。本実施形態では、CPU21は、所定の制御として、写り込み広さ算出手段で算出される写り込み範囲42の広さに応じて、CPU21に接続されたLED8の発光の頻度または周期を変える点滅制御を行い、LED8の点滅態様によって写り込み範囲42の広さを報知する。例えば、写り込み範囲42が広い場合にはLED8の発光頻度を多くして速く点滅させ、写り込み範囲42が狭い場合にはLED8の発光頻度を少なくしてゆっくり点滅させることで、写り込み範囲42の広さを報知する。LED8は、写り込み広さ算出手段で算出された写り込み範囲42の広さを報知する報知手段を構成している。
また、デジタルカメラ1が縦向きに構えられたことを縦横センサ37が検出した場合には、CPU21は、撮影画像の長辺側を左と右の基準とし、顔検出手段で認識した顔Fから左右を判断して、図4に示すように、撮影者Aの顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体の写り込み範囲42を検出する。
また、CPU21には図2に示すようにスピーカ38が接続されている。本実施形態では、スピーカ38は、デジタルカメラ1の撮影モードが撮影者A自身を被写体として撮影する“自分撮りモード”に設定されている場合において、撮影可能な条件が揃った際にビープ音を出音する。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、デジタルカメラ1のCPU21によって行われる写り込み防止処理について説明する。
CPU21は、S1において、デジタルカメラ1の撮影モードが撮影者A自身を被写体として撮影する“自分撮りモード”に設定されているか否かを、判定する。“自分撮りモード”が設定されておらず、S1の判定結果が“No”であった場合、CPU21は、写り込み防止処理を終了させる。一方、“自分撮りモード”が設定されていて、S1の判定結果が“Yes”であった場合、CPU21は、S2において、撮像素子25で撮像される画像Pをスルー画としてモニタ11に表示させる。
次に、CPU21は、S3において、撮像素子25で撮像される画像Pにおける撮影者Aの顔Fが顔検出手段によって検出されて、顔認識されたか否かを判定する。顔認識されてS3の判定が“Yes”であった場合、CPU21は、S4において、画像Pに、S3で認識された顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体があるか否かを判定する。このS4の判定が“Yes”であった場合、CPU21は、S5において、S4で検出された物体の写り込み範囲42の広さを算出し、続くS6において、算出した写り込み範囲42の広さに合わせてLED8を点滅させる。
次に、CPU21は、S7において、撮影者Aの顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体が検出されたか否かを判定する。撮影者AがS6で行われたLED8の点滅態様を見て、撮影者Aの顔Fよりも前に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さを狭めるための修正、例えば、撮影者Aに対するデジタルカメラ1の向きや撮影者Aの腕の位置の調節が行われると、顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体が検出されず、S7の判定は“No”になる。この場合、CPU21は、S8においてLED8の点滅を終了させる。
S8の処理が終了した場合、または、顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体がなくてS4の判定が“No”であった場合、CPU21は、次に、S9において、顔検出手段によって検出されている顔Fの一部が画像P外にあり、顔Fが欠けているか否かを判定する。検出されている顔Fの全部が画像P内にあって、顔Fが欠けておらず、S9の判定が“No”であった場合、CPU21は、S10において、スピーカ38からビープ音を出音させて撮影可能状態になったことを撮影者Aに報知する。一方、写り込んでいる物体が検出されてS7の判定が“Yes”であった場合、または、顔Fが欠けていてS9の判定が“Yes”であった場合、CPU21は、処理をS3に戻す。
また、S3において、顔検出手段によって画像Pに被写体の顔Fが検出されず“No”と判定された場合、CPU21は、S11において、LED8が点滅しているか否かを判定する。このS11における判別は、S6でLED8を点滅させた後にS7を経由し、S3で“No”と判定された場合にLED8を点滅させた状態のまま写り込み防止処理を終えるのを防止するためである。CPU21は、S11において、LED8が点滅状態にあり“Yes”と判定された場合には、S12おいて、LED8の点滅を終了させて写り込み防止処理を終了させる。LED8が点滅状態でなく“No”とS11で判定された場合には、S12の処理を行わずに写り込み防止処理を終了させる。
このような本実施形態のデジタルカメラ1によれば、図5,S5において、顔検出手段で検出された顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さが写り込み広さ算出手段によって算出され、算出された写り込み範囲42の広さに応じて所定の制御がCPU21によって行われる。このため、撮影者Aの顔Fよりも撮像素子25側に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さ、すなわち、レリーズボタン5を押下操作するために伸ばした撮影者Aの腕の写り込み範囲42の広さを、CPU21によって行われる所定の制御として、本実施形態のように撮影者Aに知らせることで、撮影した画像Pに撮影者Aの腕などが写り込まないようにして、撮影者Aが自らを被写体として撮影した画像Pがいかにも自分撮りしたものとなってしまうことを防ぐことができる。
本実施形態では、物体の写り込み範囲42の広さは、図5,S6において、CPU21の制御に基づいてLED8が物体の写り込み範囲42の広さに応じた頻度または周期で発光することによって報知される。撮影者Aは、撮影者Aの顔Fよりも前に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さを、LED8の発光の頻度または周期により認識することができる。従って、撮影者Aは、LED8の報知により、撮影者Aの顔Fよりも前に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さを認識し、撮影者A自身に対するデジタルカメラ1の向きや撮影者Aの腕の位置を調節するなどして、撮影者Aの顔Fよりも前に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さを狭めることができる。
なお、上記実施形態においては、CPU21が行う所定の制御として、図5,S6において、写り込み広さ算出手段で算出された物体の写り込み範囲42の広さに応じてLED8の発光の頻度または周期を変えて、写り込み範囲42の広さを報知する場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、スピーカ38の出音の頻度または周期を写り込み広さ算出手段で算出された物体の写り込み範囲42の広さに応じて変えて、写り込み範囲42の広さを報知してもよい。この場合においても、撮影者Aは、スピーカ38から出音される音の変化を聴くことで、撮影者Aの顔Fよりも前に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さを狭めるための修正、例えば、撮影者Aに対するデジタルカメラ1の向きや撮影者Aの腕の位置の調節を容易に行うことができる。
また、上記実施形態および変形例においては、CPU21が行う所定の制御として、LED8の発光やスピーカ38から出音される音により写り込み範囲42の広さを報知する場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、CPU21が行う所定の制御として、撮像素子25に被写体光を取り込むレンズ3の画角を狭くする光学ズーム、または、撮像素子25で撮像された画像Pの一部を切り取る処理を含む電子ズームを行い、物体の写り込んでいる写り込み範囲42の広さを狭める構成にしてもよい。この構成によれば、画角を狭くする光学ズーム、または、画像Pの一部を切り取る処理を含む電子ズームがCPU21によって行われることで、物体の写り込む範囲42の広さが狭められる。このため、撮影者Aは、撮影者A自身に対するデジタルカメラ1の向きや撮影者Aの腕の位置などを自ら調節することなく、撮影者Aの顔Fよりも前に写り込んでいる物体の写り込み範囲42の広さを狭めることができる。
また、上記実施形態においては、撮影画角の範囲全てを写り込み広さ算出手段の算出対象とした構成について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、デジタルカメラ1に撮影者Aが撮影操作に使用する手を指定する指定手段を備え、写り込み広さ算出手段が、指定手段で指定された手に基づいて、物体の写り込み範囲42の広さの算出対象としない画像Pの領域を決定する構成にしてもよい。指定手段は、例えば、CPU21、十字ボタン14、および決定ボタン15から構成し、撮影者Aが撮影操作に使用する手は、モニタ11にメニュー項目として表示された右手・左手・両手のいずれかの項目を撮影者Aが十字ボタン14で選択し、決定ボタン15を押下操作することによって指定される。この構成によれば、写り込み広さ算出手段が決定する物体の写り込み範囲42の広さの算出対象としない画像Pの領域は、例えば、顔検出手段で検出された顔Fよりも指定手段で指定された手の側以外の画像領域とされる。このため、写り込み広さ算出手段による物体の写り込み範囲の広さの算出対象とされない領域における撮影者Aの顔Fとデジタルカメラ1との間に、例えば花などの物体を配置して撮影することができる。
また、上記実施形態においては、AF機能によって撮影者Aの顔Fより撮像素子25側に近い場所にある物体を検出する場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、デジタルカメラ1から撮影者Aの顔Fまでの距離を算出する距離算出手段を備え、写り込み広さ算出手段が、距離算出手段で算出された上記距離から撮像素子25側の所定距離以内にある物体を、撮影者Aの顔Fよりも前に写り込んでいる物体の範囲の広さの算出対象から除外する構成にしてもよい。距離算出手段は、例えば、多分割測光センサ、LED8およびCPU21から構成し、LED8から出射されて被写体で反射した光を多分割測光センサで受光して、デジタルカメラ1から撮影者Aの顔Fまでの距離を周知の測距技術で算出する。写り込み広さ算出手段は、距離算出手段で算出された上記距離から例えば1/3の距離以内にある物体を写り込み範囲42の広さの算出対象から除外する。この構成によれば、距離算出手段で算出された撮影者Aの顔Fまでの距離から撮像素子25側の所定距離以内にある物体は、写り込み広さ算出手段による物体の写り込み範囲42の広さの算出対象から除外されるため、撮影者Aの顔Fから撮像素子25側の所定距離を調節することにより、写り込みを防ぐ物体が存在する範囲を所望に調節することができる。
また、上記実施形態においては、物体の写り込み範囲42の広さを狭める構成について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、物体の写り込み範囲42の顔Fの範囲に対する比率を算出して、この比率が小さくなるようにCPU21が所定の制御、例えばLED8の点滅制御やスピーカ38の出音制御等を行うことによって物体の写り込みを防ぐ構成にしてもよい。
上記の実施形態においては、本発明による撮像装置をデジタルカメラに適用した場合について説明したが、例えば、ビデオカメラや携帯電話機に搭載されるカメラなどに本発明を適用することも可能である。このような撮像装置に本発明を適用した場合においても、上記実施形態と同様の作用・効果が奏される。
1…デジタルカメラ
2…カメラボディ
3…レンズ
8…LED
21…CPU
25…撮像素子
26…ピント調整装置
37…縦横センサ
38…スピーカ
2…カメラボディ
3…レンズ
8…LED
21…CPU
25…撮像素子
26…ピント調整装置
37…縦横センサ
38…スピーカ
Claims (6)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
撮影者自身を被写体として前記撮像手段で撮像された画像から顔を検出する顔検出手段と、
前記画像において前記顔検出手段で検出された顔よりも前記撮像手段側に写り込んでいる物体の範囲の広さを算出する写り込み広さ算出手段と、
前記写り込み広さ算出手段で算出される前記範囲の広さに応じて所定の制御を行う制御手段と
を備える撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記写り込み広さ算出手段で算出された前記範囲の広さを報知する報知手段を備え、
前記制御手段は、前記所定の制御として前記報知手段に前記報知を行わせることを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記報知手段は、前記写り込み広さ算出手段で算出された前記範囲の広さに応じて発光または出音の頻度または周期を変えて前記報知を行うことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記制御手段は、前記所定の制御として、前記撮像手段に被写体光を取り込む光学系の画角を狭くする光学ズーム、または、前記撮像手段で撮像された前記画像の一部を切り取る処理を含む電子ズームを行い、前記物体の写り込む前記範囲の広さを狭めることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置において、
撮影者が撮影操作に使用する手を指定する指定手段を備え、
前記写り込み広さ算出手段は、前記指定手段で指定された手に基づいて前記範囲の広さの算出対象としない前記画像の領域を決定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置において、
撮像装置から撮影者の顔までの距離を算出する距離算出手段を備え、
前記写り込み広さ算出手段は、前記距離算出手段で算出された前記距離から前記撮像手段側の所定距離以内にある前記物体を前記範囲の広さの算出対象から除外することを特徴とする撮像装置。
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JP2019194636A (ja) * | 2018-05-01 | 2019-11-07 | キヤノン株式会社 | 撮像システム及びその制御方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 |
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2010
- 2010-05-19 JP JP2010115073A patent/JP2011244248A/ja active Pending
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JP2019194636A (ja) * | 2018-05-01 | 2019-11-07 | キヤノン株式会社 | 撮像システム及びその制御方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 |
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