JP2011243405A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】同心円状に配置した複数のコイル側に電力検知用の回路を新たに追加することなく、各コイルの消費電力を検知することができ、各コイルの電力を目標値にフィードバック制御することにより加熱ムラを低減し、利便性を向上させた誘導加熱調理器を得る。
【解決手段】電力検知期間及び電力フィードバック期間のそれぞれの期間において、制御回路41は、通電状態(iv)、通電状態(v)そして通電状態(vi)の順に通電状態を切り替える。
【選択図】図6

Description

本発明は、同心円状に配置した複数の加熱コイルによって、鍋に対してきめ細かな加熱を実施することができる誘導加熱調理器に関する。
従来の誘導加熱調理器では、整流回路が共通化された複数の高周波電源によって、同心円状に配置した複数のコイルをそれぞれ独立制御する方式が示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3687028号公報(第4―6頁、第1図)
特許文献1に係る誘導加熱調理器においては、高周波電源の整流回路が共用化されていることから、一般に用いられる整流回路への入力電流値から消費電力を検知する方式では、すべてのコイルの合計消費電力を検知することとなり、各コイルそれぞれの消費電力を直接検知することができない。そのため、コイルそれぞれについて、直接検知された各コイルの消費電力に基づいて、電力フィードバック制御を実施することができず、鍋の種類又は駆動周波数等の駆動条件の違いによって、コイル間の電力バランスのずれが発生し、加熱ムラを引き起こすという問題点があった。
また、上記の場合において、各コイル側に電力検知用の回路を追加して、直接検知される各コイルの消費電力に基づいて、電力フィードバック制御を実施するものとした場合、コストが増加するという問題点がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、整流回路を共用化した複数の高周波電源によって同心円状に配置した複数のコイルを駆動する誘導加熱調理器において、各コイル側に電力検知用の回路を新たに追加することなく、各コイルの消費電力を算出することができ、各コイルの電力を目標値にフィードバック制御することにより加熱ムラを低減し、利便性を向上させた誘導加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、同心円上に配設されて1つの加熱コイルを形成する複数(N個とする)のコイルと、複数の該コイルとそれぞれ直列共振回路を構成する共振コンデンサーと、スイッチング素子によって構成され、前記整流回路から出力された前記直流電圧を高周波電圧に変換し、前記各コイルに高周波電流を供給し、前記コイルと同数の高周波電源回路と、前記交流電源から前記整流回路へ入力される交流電流を検出する入力電流検出手段と、前記高周波電源回路を構成する前記スイッチング素子を駆動し、前記加熱コイルに加熱動作を実施させる制御回路と、を備え、該制御回路は、電力検知期間において、N個の前記高周波電源回路から、任意の数の前記高周波電源回路の組み合わせをN組選択し、この選択の際、N組の前記組み合わせには、N個の前記高周波電源回路すべてが含まれるようにし、N組の前記高周波電源回路の前記各組み合わせを順に駆動させることによって、該組み合わせにおける前記高周波電源回路に接続された前記コイルを通電させ、その通電時に、前記入力電流検出手段によって検出された前記交流電流に基づいて入力電力値を検出し、N組の前記組み合わせの駆動によって算出されたN個の前記入力電力値に基づいて、前記各コイルの消費電力を算出することを特徴とする。
本発明によれば、加熱コイルを構成する各コイルへの通電を時系列に一つずつ順次停止する電力検知期間を設けたことによって、二次側、すなわち各コイル側に電力検知回路を追加することなく各コイルでの消費電力を検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の上面図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイル5の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイル5の駆動回路の回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器における加熱コイル5に流れる電流の方向及び波形を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器における加熱コイル5の通電状態と制御回路41によって検出される入力電力値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作時における高周波電源回路37〜高周波電源回路39における駆動状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器における加熱コイル5の通電状態と最大投入可能電力との関係を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作時における高周波電源回路37〜高周波電源回路39における駆動状態を示す図である。
実施の形態1.
(誘導加熱調理器の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の上面図である。
図1で示されるように、鍋を載置するトッププレート1上に、右加熱口2、左加熱口3及び中央加熱口4の合計3口の加熱口が設置されている。このうち右加熱口2の下部には加熱コイル5が設置され、左加熱口3の下部には加熱コイル6が設置され、そして、中央加熱口4の下部には加熱コイル7が設置されている。各加熱口上部に対応するトッププレート1上に載置された鍋は、各加熱コイルから発生する高周波磁界によって誘導加熱される。また、トッププレート1上において使用者が通常存在する側(図1においてトッププレート1の下部)には操作・表示部8が設置されている。使用者がこの操作・表示部8を操作することによって、各加熱コイルによる火力の調整、及び使用する加熱口の選択等が実施される。この操作・表示部8には、表示パネル8aが備えられており、各加熱コイルの火力状態等が表示される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイル5の構成図である。
図2で示されるように、加熱コイル5は、直径の異なる3種類のコイルによって構成されており、直径の最も小さい内コイル9、直径の最も大きい外コイル11、及び内コイル9及び外コイル11の中間の直径を有する中コイル10によって構成されている。この内コイル9、中コイル10及び外コイル11は、同心円上に配置され、後述するように高周波電流によって通電制御される。
なお、内コイル9、中コイル10及び外コイル11は、本発明の「コイル」に相当する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイル5の駆動回路の回路構成図である。
図3で示されるように、交流電源21は、ダイオードブリッジ22の入力側に接続されており、このダイオードブリッジ22の出力正極側には、チョークコイル23が接続されており、そして、このチョークコイル23の他端とダイオードブリッジ22の出力負極側との間には平滑コンデンサー24が接続されている。少なくとも、上記のダイオードブリッジ22、チョークコイル23及び平滑コンデンサー24によって整流回路25が構成されている。
なお、図3で示されるように交流電源21は単相のものとしているが、これに限定されるものではなく、交流電源1は三相であってもよく、この場合、ダイオードブリッジ22も三相の交流電圧を整流するものとすればよい。
平滑コンデンサー24には、IGBT31及びIGBT32の直列回路である高周波電源回路37、IGBT33及びIGBT34の直列回路である高周波電源回路38、並びにIGBT35及びIGBT36の直列回路である高周波電源回路39がそれぞれ並列に接続されている。
なお、高周波電源回路37〜高周波電源回路39を構成するスイッチング素子をIGBTとしているが、これに限定されるものではなく、MOSFET等のその他のスイッチング素子でもよい。
IGBT31及びIGBT32の接続点は内コイル9に接続され、その内コイル9の他端は共振コンデンサー27に接続され、さらに、その共振コンデンサー27の他端は平滑コンデンサー24の負極側に接続されている。また、IGBT33及びIGBT34の接続点は中コイル10に接続され、その中コイル10の他端は共振コンデンサー28に接続され、さらに、その共振コンデンサー28の他端は平滑コンデンサー24の負極側に接続されている。さらに、IGBT35及びIGBT36の接続点は外コイル11に接続され、その外コイル11の他端は共振コンデンサー29に接続され、さらに、その共振コンデンサー29の他端は平滑コンデンサー24の負極側に接続されている。
交流電源21とダイオードブリッジ22との間には、整流回路25への入力電流値を検出する入力電流検出手段26が接続されている。この入力電流検出手段26は、例えば、カレントトランス等によって構成され、検出した電流値を制御回路41に送信する。また、IGBT31〜IGBT36は、制御回路41から出力される駆動信号に基づいてON/OFF動作する。また、制御回路41は、操作・表示部8に接続されており、制御回路41によってもとめられた加熱コイル5〜加熱コイル7の火力状態等の情報を操作・表示部8に送信し、操作・表示部8は、その情報を表示パネル8aに表示させる。一方、操作・表示部8は、使用者によって操作されることによって生成した操作情報を制御回路41に送信し、制御回路41はその操作情報に基づいて、前述の駆動信号を生成して、IGBT31〜IGBT36に出力する。また、制御回路41は、記憶回路42を備えており、入力電流検出手段26から受信した電流値を記憶回路42に記憶させる。
なお、上記において、入力電流検出手段26を、交流電源21とダイオードブリッジ22との間に設置し、整流回路25への入力電流値を検出させるものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、整流回路25と高周波電源回路との間に設置し、整流回路25から出力され、高周波電源回路に入力される直流電流を入力電流値として検出する構成としてもよい。
また、上記において、制御回路41が記憶回路42を備える構成としたが、これに限定されるものではなく、制御回路41及び記憶回路42は別体として設置され、互いが電気的に接続されている構成としてもよい。
(誘導加熱調理器の加熱動作)
図4は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器における加熱コイル5に流れる電流の方向及び波形を示す図である。以下、本実施の形態に係る誘導加熱調理器の加熱動作について、図3及び図4を参照しながら説明する。
交流電源21から出力される交流電圧は整流回路25におけるダイオードブリッジ22によって全波整流されて直流電圧に変換され、その直流電圧は平滑コンデンサー24によって平滑される。その平滑された直流電圧は、並列に接続され、いわゆるハーフブリッジ型のインバーターを構成する高周波電源回路37〜高周波電源回路39に印加される。
また、使用者はトッププレート1の右加熱口2に鍋を載置し、操作・表示部8に対して火力調節のための操作を実施し、操作・表示部8はその操作内容に基づいて操作情報を生成し、その操作情報を制御回路41に送信する。制御回路41は、受信した操作情報に基づいて、高周波電源回路37〜高周波電源回路39を構成するIGBT31〜IGBT36をON/OFF動作させるための駆動信号を生成する。その駆動信号に基づいて、高周波電源回路37〜高周波電源回路39におけるIGBT31〜IGBT36はON/OFF動作を実施し、整流回路25から印加される直流電圧を20〜30KHzの高周波電圧に変換する。この高周波電源回路37〜高周波電源回路39によって変換された高周波電圧によって、内コイル9及び共振コンデンサー27、中コイル10及び共振コンデンサー28、並びに外コイル11及び共振コンデンサー29にはそれぞれ共振電流が流れる。
上記のように、内コイル9、中コイル10及び外コイル11に流れる電流は、図4(a)で示されるように、同一方向に流れ、また、図4(b)で示されるように、全て同一周波数、かつ、同一位相となるように制御回路41によって制御される。これは、各コイルに流れる電流の周波数が異なると、その周波数の差分に相当する周波数が干渉音として発生するためであり、また、電流の位相がずれると、各コイルから発生する磁束が相互干渉によって打ち消し合い、負荷回路のインピーダンスが低下して負荷電流が増大するためである。
以上のように内コイル9、中コイル10及び外コイル11に流れる共振電流によって発生する磁束によって、トッププレート1の右加熱口2に載置された鍋は誘導加熱され、その鍋の中の調理物が加熱される。
(誘導加熱調理器における各コイルの消費電力の検出動作)
図5は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器における加熱コイル5の通電状態と制御回路41によって検出される入力電力値との関係を示す図であり、図6は、同誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作時における高周波電源回路37〜高周波電源回路39における駆動状態を示す図である。以下、本実施の形態に係る誘導加熱調理器における内コイル9、中コイル10及び外コイル11の各消費電力の検出動作について、図5及び図6を参照しながら説明する。
前述したように、使用者はトッププレート1の右加熱口2上に鍋を載置し、操作・表示部8に対して火力調節のための操作を実施して、調理を開始すると、操作・表示部8はその操作内容に基づいて操作情報を生成し、その操作情報を制御回路41に送信する。制御回路41は、その操作情報に含まれる設定火力となるように、以下に説明する電力フィードバック制御動作を実施する。
ここで、入力電流検出手段26によって検出された電流と、加熱コイル5における各コイルで消費される電力との関係について説明する。制御回路41は、入力電流検出手段26から受信した入力電流値、及び交流電源21の電圧に基づいて入力電力を検出する。なお、入力電流検出手段26を、整流回路25と高周波電源回路との間に設置した場合は、制御回路41は、入力電流検出手段26から受信した入力電流値、及び整流回路25が出力する直流電圧に基づいて入力電力を検出するものとすればよい。このとき、駆動回路を構成する半導体での電力損失、及びファン(図示せず)の消費電力等を除外するものとすると、この入力電力は、加熱コイル5における消費電力に相当する。この加熱コイル5の消費電力は、内コイル9、中コイル10及び外コイル11における消費電力の総和である。ここで、内コイル9における消費電力をPa、中コイル10における消費電力をPb、そして、外コイル11における消費電力をPcとすると、これらの消費電力Pa〜消費電力Pcと、前述の入力電力との関係は図5で示されたものとなる。図5で示されるように、加熱コイル5の通電状態(i)〜通電状態(iii)においては、加熱コイル5を構成する各コイルのうち、1つのコイルのみが駆動しているので、制御回路41によって検出された入力電力は、その駆動しているコイルにおける消費電力に相当する。しかしながら、加熱コイル5の通電状態(iv)〜通電状態(vi)においては、加熱コイル5を構成する各コイルのうち、複数のコイルが駆動しているので、制御回路41によって検出された入力電力は、その駆動している複数のコイルにおける消費電力の総和となることから、駆動している複数のコイルのうち1つのコイルの消費電力を検出することはできない。
図6で示される本実施の形態の誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作においては、電力検知期間及び電力フィードバック期間のそれぞれの期間において、制御回路41は、通電状態(iv)、通電状態(v)そして通電状態(vi)の順に通電状態を切り替える。ここで、通電状態(iv)において制御回路41によって検出される入力電力値をP4、通電状態(v)において検出される入力電力値をP5、そして、通電状態(vi)において検出される入力電力値をP6とする。
まず、電力検知期間において、制御回路41は、内コイル9及び中コイル10を駆動する通電状態(iv)(以下、通電状態(iv)−1という)とし、そのときに検出した入力電力値P4を記憶回路42に記憶させる。次に、制御回路41は、中コイル10及び外コイル11を駆動する通電状態(v)(以下、通電状態(v)−1という)に切り替え、そのときに検出した入力電力値P5を記憶回路42に記憶させる。そして、制御回路41は、外コイル11及び内コイル9を駆動する通電状態(vi)(以下、通電状態(vi)−1という)に切り替え、そのときに検出した入力電力値P6を記憶回路42に記憶させる。以上のような図6で示される電力検知期間1サイクルの動作によって、内コイル9、中コイル10及び外コイル11の各コイルにおいての消費電力Pa〜消費電力Pcと、制御回路41によって検出される入力電力値P4〜入力電力値P6との間には下記の式(1)〜式(3)が成立する。
Pa+Pb=P4 (状態(iv)−1) (1)
Pb+Pc=P5 (状態(v)−1) (2)
Pc+Pa=P6 (状態(vi)−1) (3)
制御回路41は、上記の電力検知期間における各通電状態において、例えば、下記のように入力電力値P4〜入力電力値P6を検出したものとする。
P4=1800[W] (4)
P5=900[W] (5)
P6=1500[W] (6)
また、上記の式(1)〜式(3)の方程式、及び式(4)〜式(6)で示される入力電力値P4〜入力電力値P6に基づき、制御回路41によって、電力検知期間における各コイルの消費電力Pa〜消費電力Pcは下記のように算出される。
Pa=1200[W] (7)
Pb=600[W] (8)
Pc=300[W] (9)
制御回路41は、算出した式(7)〜式(9)で表される各コイルの消費電力Pa〜消費電力Pc、及びこの消費電力Pa〜消費電力Pcそれぞれに対応する高周波電源回路37〜高周波電源回路39のデューティー比を記憶回路42に記憶させる。このとき、制御回路41が記憶回路42に記憶させたデューティー比について、高周波電源回路37に対応するデューティー比をDa、高周波電源回路38に対応するデューティー比をDb、そして、高周波電源回路39に対応するデューティー比をDcとする。
次に、制御回路41は、図6で示される電力フィードバック期間において、使用者によって操作された設定火力となるように、以下のように高周波電源回路37〜高周波電源回路39のデューティー比の調整を実施する。ここで、使用者が設定した火力に相当する加熱コイル5の消費電力の目標値を、例えば、Prin=2100[W]とする。この場合において、加熱コイル5における内コイル9の消費電力の目標値をPra=700[W]、中コイル10の消費電力の目標値をPrb=700[W]、そして、外コイル11の消費電力の目標値をPrc=700[W]とする。制御回路41は、電力検知期間において算出された各コイルの消費電力Pa〜消費電力Pc、及び電力フィードバック期間において検出する入力電力値P4〜入力電力値P6に基づいて、高周波電源回路37〜高周波電源回路39のデューティー比の調整を実施する。
電力フィードバック期間において、制御回路41は、まず、通電状態(iv)(以下、通電状態(iv)−2という)に切り替え、内コイル9の消費電力Paが消費電力目標値Pra(=700[W])となるように、高周波電源回路37のデューティー比の調整を実施する。制御回路41は、通電状態(iv)−2において、記憶回路42に記憶させた高周波電源回路38のデューティー比Dbを読み出し、高周波電源回路38のデューティー比を、読み出したデューティー比Dbに固定する。このとき、中コイル10の消費電力Pbの変動はないため、内コイル9における消費電力Paは、下記の式(10)で表される。
Pa=P4−Pb(600[W]) (10)
次に、制御回路41は、検出する入力電力値P4が、固定値である消費電力Pb(=600[W])と内コイル9の消費電力目標値Pra(=700[W])との和である1300[W]となるように、高周波電源回路37のデューティー比のみを調整する。そして、制御回路41は、調整の結果、内コイル9の消費電力Paが消費電力目標値Praとなった場合の高周波電源回路37のデューティー比を記憶回路42に記憶させる。このときの高周波電源回路37のデューティー比をDraとする。以上の手順で、制御回路41は、内コイル9の消費電力Paを消費電力目標値Praに調整することができる。
続いて、制御回路41は、通電状態(v)(以下、通電状態(v)−2という)に切り替え、中コイル10の消費電力Pbが消費電力目標値Prb(=700[W])となるように、高周波電源回路38のデューティー比の調整を実施する。制御回路41は、通電状態(v)−2において、記憶回路42に記憶させた高周波電源回路39のデューティー比Dcを読み出し、高周波電源回路39のデューティー比を、読み出したデューティー比Dcに固定する。このとき、外コイル11の消費電力Pcの変動はないため、中コイル10における消費電力Pbは、下記の式(11)で表される。
Pb=P5−Pc(300[W]) (11)
次に、制御回路41は、検出する入力電力値P5が、固定値である消費電力Pc(=300[W])と中コイル10の消費電力目標値Prb(=700[W])との和である1000[W]となるように、高周波電源回路38のデューティー比のみを調整する。そして、制御回路41は、調整の結果、中コイル10の消費電力Pbが消費電力目標値Prbとなった場合の高周波電源回路38のデューティー比を記憶回路42に記憶させる。このときの高周波電源回路38のデューティー比をDrbとする。以上の手順で、制御回路41は、中コイル10の消費電力Pbを消費電力目標値Prbに調整することができる。
さらに、制御回路41は、通電状態(vi)(以下、通電状態(vi)−2という)に切り替え、外コイル11の消費電力Pcが消費電力目標値Prc(=700[W])となるように、高周波電源回路39のデューティー比の調整を実施する。制御回路41は、通電状態(vi)−2において、記憶回路42に記憶させた高周波電源回路37のデューティー比Daを読み出し、高周波電源回路37のデューティー比を、読み出したデューティー比Daに固定する。このとき、内コイル9の消費電力Paの変動はないため、外コイル11における消費電力Pcは、下記の式(12)で表される。
Pc=P6−Pa(1200[W]) (12)
次に、制御回路41は、検出する入力電力値P6が、固定値である消費電力Pa(1200[W])と外コイル11の消費電力目標値Prc(=700[W])との和である1900[W]となるように、高周波電源回路39のデューティー比のみを調整する。そして、制御回路41は、調整の結果、外コイル11の消費電力Pcが消費電力目標値Prcとなった場合の高周波電源回路39のデューティー比を記憶回路42に記憶させる。このときの高周波電源回路39のデューティー比をDrcとする。以上の手順で、制御回路41は、外コイル11の消費電力Pcを消費電力目標値Prcに調整することができる。
制御回路41は、以上のような、電力フィードバック制御動作によって、内コイル9、中コイル10及び外コイル11において消費電力が目標値となるような高周波電源回路37〜高周波電源回路39それぞれのデューティー比Dra〜デューティー比Drcをもとめることができ、この電力フィードバック制御動作後、高周波電源回路37〜高周波電源回路39をそれぞれデューティー比Dra〜デューティー比Drcとなるように駆動させる。
なお、上記の電力フィードバック制御動作は、使用者によって操作・表示部8が操作されたタイミング、又は、加熱動作中に一定間隔毎等に実施されるものとすればよい。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び動作のように、加熱コイルを構成する各コイルへの通電を時系列に一つずつ順次停止する電力検知期間を設けたことによって、二次側、すなわち各コイル側に電力検知回路を追加することなく各コイルでの消費電力を検出することができ、それによってコイル毎の電力フィードバック制御動作を実施することができ、そして、それぞれのコイルの電力を独立して調整することによって加熱ムラの無いきめ細かな加熱制御が可能となる。
また、加熱コイルを構成する各コイルの駆動周波数を全て同一にして駆動することによって、駆動周波数の差分がゼロとなるため、鍋鳴りの発生を抑制することができる。
また、加熱コイルを構成する各コイルの電流位相を全て同一にして駆動することによって、磁界の打ち消し作用によるインピーダンスの低下が少なくなるため、負荷電流を抑制することができ、各コイルで発生するジュール損失を抑制することができる。
さらに、各コイルのデューティー比の変更は、他のコイルと同時に実施しないため、電力フィードバック制御動作におけるハンチングの発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態の電力フィードバック制御動作における電力検知期間及び電力フィードバック期間の通電状態の切り替え順序について、それぞれ、通電状態(iv)、通電状態(v)そして通電状態(vi)の順序としたが、これに限定されるものではなく、いずれの順序で切り替えるものとしてもよい。また、電力検知期間における通電状態の切り替え順序と、電力フィードバック期間における通電状態の切り替え順序とを、同一にさせる必要はなく、各期間において独立に通電状態の順序を定めるものとしてもよい。
また、本実施の形態において、右加熱口2の加熱コイル5が複数のコイル、すなわち内コイル9、中コイル10及び外コイル11によって構成されているものとしたが、これに限定されるものではなく、左加熱口3の加熱コイル6、又は中央加熱口4の加熱コイル7が、複数のコイルによって構成され、上記で説明した電力フィードバック制御動作が実施される構成としてもよい。
また、本実施の形態において、トッププレート1上に設置された加熱口は、右加熱口2、左加熱口3及び中央加熱口4によって構成されているものとしたが、3つの加熱口に限定されるものではなく、その他の個数の加熱口が備えられる構成としてもよく、また、これらの加熱口の配置も図1で示されたものに限定されるものではない。
また、本実施の形態において、電力フィードバック期間における通電状態(iv)−2において、高周波電源回路38のデューティー比を固定とし、高周波電源回路37のデューティー比を調整する動作としたが、これに限定されるものではなく、高周波電源回路37のデューティー比を固定(この場合、デューティー比Daに固定)し、高周波電源回路38のデューティー比を調整する動作としてもよい。この場合、通電状態(v)−2においては、高周波電源回路38のデューティー比を固定(この場合、デューティー比Dbに固定)して、高周波電源回路39のデューティー比を調整する動作とし、そして、通電状態(vi)−2においては、高周波電源回路39のデューティー比を固定(この場合、デューティー比Dcに固定)して、高周波電源回路37のデューティー比を調整する動作とすればよい。
また、本実施の形態において、制御回路41は、電力フィードバック期間において、通電状態を通電状態(iv)、通電状態(v)、そして、通電状態(vi)の順序に切り替えているが、これに限定されるものではなく、例えば、電力フィードバック期間の3つ目の通電状態である通電状態(vi)の代わりに通電状態(v)とし、このとき、高周波電源回路38を固定(この場合、デューティー比Dbに固定)として、高周波電源回路39のデューティー比を調整するものとしても、外コイル11の消費電力が消費電力目標値Prcとなるデューティー比Drcをもとめることができる。すなわち、電力検知期間において、各コイルの入力電力値P4〜入力電力値P6を算出し、その入力電力値P4〜入力電力値P6にそれぞれ対応するデューティー比Da〜デューティー比Dcをもとめておけば、電力フィードバック期間において、制御回路41は、デューティー比の調整の対象となる高周波電源回路以外の任意の1つの高周波電源回路を選択し、その高周波電源回路のデューティー比を、電力検知期間においてもとめたデューティー比に固定すれば、その対象となる高周波電源回路のデューティー比を調整することができる。
さらに、本実施の形態において、電力フィードバック制御動作の対象となる加熱コイル5を構成するコイルは、内コイル9、中コイル10及び外コイル11の3つのコイルとしたが、これに限定されるものではなく、2つ、又は4つ以上の複数のコイルによって構成し、それぞれのコイルに対応する高周波電源回路が備えられる構成としてもよい。
このとき、例えば、加熱コイルを構成するコイルが2つである場合、以下のように電力フィードバック制御動作を実施すればよい。まず、電力検知期間においては、2つのコイルを単独に通電した場合における入力電力値が、そのまま各コイルの消費電力となり、制御回路41は、この場合の各コイルに対応する高周波電源回路のデューティー比を記憶回路42に記憶させておく。次に、電力フィードバック期間において、制御回路41は、まず、2つのコイルのうち一方のコイルに対応する高周波電源回路のデューティー比を、電力検知期間において記憶回路42に記憶されたデューティー比に固定し、他方のコイルに対応する高周波電源回路のデューティー比を調整し、そのコイルの消費電力が消費電力目標値となるデューティー比をもとめる。同様に、制御回路41は、その他方のコイルに対応する高周波電源回路のデューティー比を、電力検知期間において記憶回路42に記憶されたデューティー比に固定し、一方のコイルに対応する高周波電源回路のデューティー比を調整し、そのコイルの消費電力が消費電力目標値となるデューティー比をもとめる。以上の方法で、加熱コイルを構成するコイルが2つである場合、各コイルにおける消費電力が目標値となるようなデューティー比をもとめ、加熱制御することができる。
また、加熱コイルを構成するコイルが4つ以上(加熱コイルを構成するコイルの数、及びそれに対応する高周波電源回路の数がそれぞれN個であるとする)である場合、以下のように電力フィードバック制御動作を実施すればよい。まず、電力検知期間において、制御回路41は、N個の高周波電源回路から、駆動させる高周波電源回路として任意のN組の組み合わせを選択する。この場合、N組の組み合わせには、N個すべての高周波電源回路が含まれるものとする。また、各組の組み合わせに属する高周波電源回路の数は同一でなくてもよい。このとき、N個の各組み合わせにおいて、制御回路41によって検出される入力電力値をPin(1)、Pin(2)、・・・、Pin(N)とし、各コイルにおける消費電力をP(1)、P(2)、・・・、P(N)とする。制御回路41は、前述のN組の高周波電源回路の組み合わせについて、それぞれ切り替えて通電状態にさせ、各通電状態において入力電力値Pin(1)、Pin(2)、・・・、Pin(N)を検出する。このとき、各コイルにおいての消費電力P(1)、P(2)、・・・、P(N)と、制御回路41によって検出される入力電力値Pin(1)、Pin(2)、・・・、Pin(N)との間には、前述の式(1)〜式(3)に相当する関係式として、N個の関係式を得ることができる。このN個の関係式、及び、検出された入力電力値Pin(1)、Pin(2)、・・・、Pin(N)に基づき、制御回路41によって、電力検知期間における各コイルの消費電力P(1)、P(2)、・・・、P(N)が算出される。そして、制御回路41は、算出した各コイルの消費電力P(1)、P(2)、・・・、P(N)のそれぞれに対応する各高周波電源回路のデューティー比D(1)、D(2)、・・・、D(N)を記憶回路42に記憶させる。次に、電力フィードバック期間において、制御回路41は、N個の高周波電源回路から、消費電力が目標値となるようにデューティー比を調整するものとして1つの高周波電源回路(以下、調整対象回路という)を選択し、その他の(N−1)個の高周波電源回路から電力検知期間において算出された消費電力に対応するデューティー比によって駆動するものとして任意の数の高周波電源回路(以下、固定通電回路という)を選択する。そして、制御回路41は、選択された調整対象回路及び固定通電回路の駆動によって検出する入力電力値が、電力検知期間において算出された固定通電回路に対応するコイルの消費電力の和と、調整対象回路に対応するコイルの消費電力目標値との和となるように、調整対象回路のデューティー比のみを調整する。制御回路41は、この手順をN個の高周波電源回路すべてについて実施することによって、各高周波電源回路に対応するコイルの消費電力を目標値に調整することができる。そして、制御回路41は、調整の結果、調整対象回路に対応するコイルの消費電力が目標値となった場合の調整対象回路のデューティー比を記憶回路42に記憶させる。残りの(N−1)個の高周波電源回路についても同様に、上記の手順によって、制御回路41は、その高周波電源回路(調整対象回路)に対応するコイルの消費電力を目標値に調整し、そのときのデューティー比をもとめることができる。
なお、上記の加熱コイルを構成するコイルが4つ以上(加熱コイルを構成するコイルの数、及びそれに対応する高周波電源回路の数がそれぞれN個であるとする)である場合の電力フィードバック制御動作における電力検知期間において、N個の高周波電源回路から、駆動させる高周波電源回路として任意のN組の組み合わせを選択するものとしたが、この場合、各組み合わせにおいて、2個以上の高周波電源回路を選択するものとするとよい。これによって、電力検知期間においては、2個以上のコイルが同時に駆動されることになり、入力電流が大きくなり制度よく検出することができ、また、調理中に電力フィードバック制御動作を実施するものとしても、火力が極端に落ちることを防止することができる。また、同時に駆動される複数のコイルの相互干渉分も検出できる利点がある。
実施の形態2.
本実施の形態に係る誘導加熱調理器について、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る誘導加熱調理器の構成は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の構成と同様である。
(誘導加熱調理器における電力フィードバック制御動作)
図7は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器における加熱コイル5の通電状態と最大投入可能電力との関係を示す図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器における電力フィードバック制御動作は、使用者によって操作・表示部8が操作されたタイミング、又は、加熱動作中に一定間隔毎等に実施されるものとしたが、本実施の形態に係る誘導加熱調理器においては、使用者が操作・表示部8に対して火力調節のための操作をして調理が開始されてから調理終了までの期間にわたって、制御回路41は電力フィードバック制御動作を実施する。本実施の形態においては、右加熱口2の最大投入可能電力を3.0[kW]、そして、内コイル9、中コイル10及び外コイル11それぞれの最大投入可能電力を1.5[kW]とする。
このとき、図7で示されるように、加熱コイル5の通電状態(i)〜通電状態(iii)においては、加熱コイル5を構成する各コイルのうち、1つのコイルのみが駆動しているので、加熱コイル5全体の最大投入可能電力は1.5[kW]となる。この場合、制御回路41によって検出される入力電力値から加熱コイル5を構成する各コイルの消費電力は検知できるが、右加熱口2の最大投入可能電力3.0[kW]を投入することができない。
また、加熱コイル5の通電状態(iv)〜通電状態(vii)においては、加熱コイル5を構成する各コイルのうち、2個又は3個のコイルが駆動しているので、加熱コイル5全体の最大投入可能電力は、右加熱口2の最大投入可能電力に等しい3.0kWとなる。この場合、実施の形態1における電力フィードバック制御動作による加熱コイル5の各コイルの消費電力の検出動作と同様の方法によって、各コイルの消費電力を検出することができる。また、本実施の形態に係る誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作において、電力検知期間及び電力フィードバック期間を通じて駆動されるコイルは2個なので、使用者によって操作・表示部8を介して最大火力動作となるように操作されても、その最大火力に対応する最大投入可能電力3.0kWによって駆動することができる。
なお、各コイルの最大投入可能電力を1.5kWとしたが、これに限定されるものではなく、1.5kW以上としてもよい。すなわち、電力検知期間及び電力フィードバック期間にわたって駆動されるコイルは2つなので、各コイルの最大投入可能電力を右加熱口2の最大投入可能電力の半分の電力以上とすればよい。
このとき、調理開始後の電力フィードバック制御動作における1回目の電力検知期間においては、制御回路41は、高周波電源回路37〜高周波電源回路39を任意のデューティー比によって駆動し、各コイルの消費電力Pa〜消費電力Pcを算出する。そして、電力フィードバック期間においては、実施の形態1と同様に、各コイルが消費電力目標値Pra、Prb及びPrcとなるように高周波電源回路37〜高周波電源回路39の各デューティー比を調整し、そのもとめられたデューティー比をそれぞれデューティー比Dra、Drb及びDrcとして記憶回路42に記憶させる。そして、2回目以降の電力検知期間においては、制御回路41は、各コイルの消費電力Pa〜消費電力Pcを算出するために、直前の電力フィードバック期間でもとめ、記憶回路42に記憶させたデューティー比Dra、Drb及びDrcによって高周波電源回路37〜高周波電源回路39それぞれを駆動させる。これによって、電力検知期間においても、使用者により操作・表示部8を介して操作された設定火力状態によって、又は、その近傍の火力状態によって各コイルを駆動することができる。
(実施の形態2の効果)
以上の構成及び動作のように、調理期間中は、常時、各コイルの電力検知を実施し、設定火力となるように高周波電源回路のデューティー比を制御する電力フィードバック制御動作を実施するので、加熱ムラのない加熱を実施することができる。
また、調理期間中、常時、電力フィードバック制御動作を実施しても、加熱口の最大投入可能電力と等しい電力を投入することができるため、火力低下が無く、使用者の利便性を向上させることができる。
なお、実施の形態1と同様に、加熱コイル5は2つ又は4つ以上のコイルで構成されているものとしてもよい。このときの電力フィードバック制御動作は、実施の形態1において説明した方法と同様である。また、コイルの個数がいずれの場合においても、電力検知期間及び電力フィードバック期間を通じて駆動するコイルの最大投入可能電力の和が、加熱口の最大投入可能電力以上となるようにすればよい。
実施の形態3.
本実施の形態に係る誘導加熱調理器について、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る誘導加熱調理器の構成は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の構成と同様である。
(誘導加熱調理器における電力フィードバック制御動作)
図8は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作時における高周波電源回路37〜高周波電源回路39における駆動状態を示す図である。
図8で示される本実施の形態に係る誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作における電力検知期間の動作は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器と同様であり、制御回路41は、各コイルの消費電力Pa〜消費電力Pcを算出し、これらに対応するデューティー比Da〜デューティー比Dcを記憶回路42に記憶させる。ここで、制御回路41によって算出された消費電力Pa〜消費電力Pcは、実施の形態1における式(7)〜式(9)によって示されるものとする。
次に、制御回路41は、図8で示される電力フィードバック期間において、使用者によって操作された設定火力となるように、以下のように高周波電源回路37〜高周波電源回路39のデューティー比の調整を実施する。ここで、使用者が設定した火力に相当する加熱コイル5の消費電力の目標値を、例えば、Prin=2100[W]とする。この場合において、加熱コイル5における内コイル9の消費電力の目標値をPra=700[W]、中コイル10の消費電力の目標値をPrb=700[W]、そして、外コイル11の消費電力の目標値をPrc=700[W]とする。制御回路41は、電力検知期間において算出された各コイルの消費電力Pa〜消費電力Pc、及び電力フィードバック期間において検出する入力電力値に基づいて、高周波電源回路37〜高周波電源回路39のデューティー比の調整を実施する。
電力フィードバック期間において、制御回路41は、まず、通電状態(iv)(以下、通電状態(iv)−3という)に切り替え、内コイル9の消費電力Paが消費電力目標値Pra(=700[W])となるように、高周波電源回路37のデューティー比の調整を実施する。制御回路41は、通電状態(iv)−3において、記憶回路42に記憶させた高周波電源回路38のデューティー比Dbを読み出し、高周波電源回路38のデューティー比を、読み出したデューティー比Dbに固定する。このとき、通電状態(iv)−3において検出される入力電力値を入力電力値P4aとし、中コイル10の消費電力Pbの変動はないため、内コイル9における消費電力Paは、下記の式(13)で表される。
Pa=P4a−Pb(600[W]) (13)
次に、制御回路41は、検出する入力電力値P4aが、固定値である消費電力Pb(=600[W])と内コイル9の消費電力目標値Pra(=700[W])との和である1300[W]となるように、高周波電源回路37のデューティー比のみを調整する。そして、制御回路41は、調整の結果、内コイル9の消費電力Paが消費電力目標値Praとなった場合の高周波電源回路37のデューティー比Draを記憶回路42に記憶させる。以上の手順で、制御回路41は、内コイル9の消費電力Paを消費電力目標値Praに調整することができる。
続いて、制御回路41は、通電状態(vi)のまま(以下、通電状態(vi)−4という)とし、中コイル10の消費電力Pbが消費電力目標値Prb(=700[W])となるように、高周波電源回路38のデューティー比の調整を実施する。制御回路41は、通電状態(vi)−4において、記憶回路42に記憶させた高周波電源回路37の調整後のデューティー比Draを読み出し、高周波電源回路37のデューティー比を、読み出したデューティー比Draに固定する。このとき、通電状態(iv)−4において検出される入力電力値を入力電力値P4bとし、内コイル9の消費電力は消費電力目標値Praであり、変動はないため、中コイル10における消費電力Pbは、下記の式(11)で表される。
Pb=P4b−Pra(700[W]) (14)
次に、制御回路41は、検出する入力電力値P4bが、固定値である消費電力目標値Pra(=700[W])と中コイル10の消費電力目標値Prb(=700[W])との和である1400[W]となるように、高周波電源回路38のデューティー比のみを調整する。そして、制御回路41は、調整の結果、中コイル10の消費電力Pbが消費電力目標値Prbとなった場合の高周波電源回路38のデューティー比Drbを記憶回路42に記憶させる。以上の手順で、制御回路41は、中コイル10の消費電力Pbを消費電力目標値Prbに調整することができる。
さらに、制御回路41は、通電状態(vii)に切り替え、外コイル11の消費電力Pcが消費電力目標値Prc(=700[W])となるように、高周波電源回路39のデューティー比の調整を実施する。制御回路41は、通電状態(vii)において、記憶回路42に記憶させた高周波電源回路37の調整後のデューティー比Dra、及び、高周波電源回路38の調整後のデューティー比Drbを読み出し、高周波電源回路37及び高周波電源回路38のデューティー比を、それぞれ読み出したデューティー比Dra及びデューティー比Drbに固定する。このとき、通電状態(vii)において検出される入力電力値を入力電力値P7とし、内コイル9の消費電力は消費電力目標値Praであり、中コイル10の消費電力は消費電力目標値Prbであり、これらの変動はないため、外コイル11における消費電力Pcは、下記の式(15)で表される。
Pc=P7−Pra(700[W])−Prb(700[W]) (15)
次に、制御回路41は、検出する入力電力値P7が、固定値である消費電力目標値Pra(700[W])、消費電力目標値Prb(700[W])、及び外コイル11の消費電力目標値Prc(=700[W])との和である2100[W]となるように、高周波電源回路39のデューティー比のみを調整する。そして、制御回路41は、調整の結果、外コイル11の消費電力Pcが消費電力目標値Prcとなった場合の高周波電源回路39のデューティー比を記憶回路42に記憶させる。このときの高周波電源回路39のデューティー比をDrcとする。以上の手順で、制御回路41は、外コイル11の消費電力Pcを消費電力目標値Prcに調整することができる。
この時点で、各コイルの消費電力は、目標値となっていることになる。
制御回路41は、以上のような、電力フィードバック制御動作によって、内コイル9、中コイル10及び外コイル11において消費電力が目標値となるような高周波電源回路37〜高周波電源回路39それぞれのデューティー比Dra〜デューティー比Drcをもとめることができ、この電力フィードバック制御動作後、高周波電源回路37〜高周波電源回路39をそれぞれデューティー比Dra〜デューティー比Drcとなるように駆動させる。
(実施の形態3の効果)
以上の構成及び動作のように、実施の形態1における効果を有することに加え、電力フィードバック期間において、調整済みのデューティーを用いて、他の高周波電源回路のデューティー比を調整することによって、各コイルの干渉を含めた精度の高い調整が可能となり、さらに、加熱ムラの無いきめ細かな加熱制御が可能となる。
また、電力フィードバック期間における最後の通電状態としてすべてのコイルに通電させるものとすることによって、残りの1つのコイルの調整完了後、そのまま、加熱コイルの消費電力の目標値となるので、記憶回路から調整後のデューティー比を読み出す必要もなく、精度の高い調整が可能となる。
なお、上記の動作においては、電力フィードバック制御動作において、通電状態(iv)−3、通電状態(iv)−4及び通電状態(vii)の順で通電させるものとしているが、これに限定されるものではなく、調整対象回路のデューティー比の調整のための固定通電回路としてはいずれの高周波電源回路を選択してもよく、この場合、選択した固定通電回路のデューティー比が既に調整されており、記憶回路にその調整済みのデューティー比が記憶されている場合は、そのデューティー比を読み出して駆動するものとすればよく、調整がされていない場合は、電力検知期間において記憶されたデューティー比を読み出して駆動するものとすればよい。
また、本実施の形態に係る誘導加熱調理器の電力フィードバック制御動作は、実施の形態2に係る誘導加熱調理器に適用してもよい。
1 トッププレート、2 右加熱口、3 左加熱口、4 中央加熱口、5〜7 加熱コイル 8 操作・表示部、8a 表示パネル、9 内コイル、10 中コイル、11 外コイル、21 交流電源、22 ダイオードブリッジ、23 チョークコイル、24 平滑コンデンサー、25 整流回路、26 入力電流検出手段、27〜29 共振コンデンサー、31〜36 IGBT、37〜39 高周波電源回路、41 制御回路、42 記憶回路。

Claims (13)

  1. 交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
    同心円上に配設されて1つの加熱コイルを形成する複数(N個とする)のコイルと、
    複数の該コイルとそれぞれ直列共振回路を構成する共振コンデンサーと、
    スイッチング素子によって構成され、前記整流回路から出力された前記直流電圧を高周波電圧に変換し、前記各コイルに高周波電流を供給し、前記コイルと同数の高周波電源回路と、
    前記交流電源から前記整流回路へ入力される交流電流を検出する入力電流検出手段と、
    前記高周波電源回路を構成する前記スイッチング素子を駆動し、前記加熱コイルに加熱動作を実施させる制御回路と、
    を備え、
    該制御回路は、電力検知期間において、
    N個の前記高周波電源回路から、任意の数の前記高周波電源回路の組み合わせをN組選択し、
    この選択の際、N組の前記組み合わせには、N個の前記高周波電源回路すべてが含まれるようにし、
    N組の前記高周波電源回路の前記各組み合わせを順に駆動させることによって、該組み合わせにおける前記高周波電源回路に接続された前記コイルを通電させ、
    その通電時に、前記入力電流検出手段によって検出された前記交流電流に基づいて入力電力値を検出し、
    N組の前記組み合わせの駆動によって算出されたN個の前記入力電力値に基づいて、前記各コイルの消費電力を算出する
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記入力電流検出手段は、前記交流電源から前記整流回路へ入力される交流電流を検出することに代えて、前記整流回路から出力され、前記高周波電源回路へ入力される直流電流を検出し、
    前記制御回路は、前記コイルの通電時に、前記入力電流検出手段によって検出された前記交流電流に基づいて前記入力電力値を検出することに代えて、前記コイルの通電時に、前記入力電流検出手段によって検出された前記直流電流に基づいて前記入力電力値を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御回路は、前記電力検知期間終了後の電力フィードバック期間において、
    N個の前記高周波電源回路の中から、消費電力が目標値となるようにそのデューティー比を調整するものとして1つの前記高周波電源回路(以下、調整対象回路という)を選択し、
    その他の(N−1)個の前記高周波電源回路の中から、前記電力検知期間において算出された前記各コイルの消費電力に対応するデューティー比(以下、固定デューティー比という)によって駆動するものとして任意の数の前記高周波電源回路(以下、固定通電回路という)を選択し、
    前記調整対象回路及び前記固定通電回路を駆動することによって、検出される前記入力電力値が、前記固定デューティー比によって駆動される前記固定通電回路に接続された前記コイルの消費電力の和と、前記調整対象回路に接続された前記コイルの消費電力目標値との和となるように、前記調整対象回路のデューティー比を調整し、
    以上の手順をN個の前記高周波電源回路すべてについて実施する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の誘導加熱調理器。
  4. 記憶回路を備え、
    前記制御回路は、
    前記電力検知期間において、算出した前記各コイルの消費電力、及び該消費電力に対応する前記固定デューティー比を前記記憶回路に記憶させ、
    前記電力フィードバック期間において、前記記憶回路から前記固定通電回路に対応する前記固定デューティー比を読み出し、該固定デューティー比によって前記固定通電回路を駆動させ、前記記憶回路から前記固定通電回路に接続された前記コイルの消費電力を読み出してその和を算出する
    ことを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記制御回路は、
    前記調整対象回路のデューティー比を調整した後、調整された該デューティー比を前記記憶回路に記憶させ、
    前記電力フィードバック期間において、前記固定通電回路に対する調整された前記デューティー比が前記記憶回路に記憶されている場合、前記電力検知期間において算出された前記固定通電回路に対応するデューティー比を前記固定デューティー比とするのに代えて、前記記憶回路に記憶されている調整された前記デューティー比を前記固定デューティー比とし、該固定デューティー比によって前記固定通電回路を駆動させ、
    前記電力フィードバック期間において、前記固定通電回路に対する調整された前記デューティー比が前記記憶回路に記憶されていない場合、前記記憶回路に記憶され、前記電力検知期間において算出された前記固定通電回路に対応するデューティー比を前記固定デューティー比とし、該固定デューティー比によって前記固定通電回路を駆動させる
    ことを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御回路は、
    前記電力フィードバック期間において、N個の前記高周波電源回路のうち最後のN個目の前記高周波電源回路を前記調整対象回路としてデューティー比を調整する場合、その他の(N−1)個の前記高周波電源回路の全てを前記固定通電回路として、調整済みの前記デューティー比によって駆動させる
    ことを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御回路は、前記電力フィードバック期間終了後、前記電力フィードバック期間において調整したN個の前記高周波電源回路の各デューティー比によって、N個の前記各高周波電源回路を駆動させる
    ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記制御回路は、前記電力検知期間及び前記電力フィードバック期間における動作を前記加熱動作として繰り返し実施する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記電力検知期間及び前記電力フィードバック期間において、前記制御回路によって、同時に駆動される前記各高周波電源回路に接続された前記コイルの最大投入可能電力の和が、前記加熱コイルの最大投入可能電力以上である
    ことを特徴とする請求項8記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記高周波電源回路は3つであり、
    前記加熱コイルは、3つの前記コイルによって構成され、
    前記制御回路は、
    前記電力検知期間において、3つの前記高周波電源回路から、2つの前記高周波電源回路による組み合わせを3組選択し、
    前記電力フィードバック期間において、前記調整対象回路として、3つの前記高周波電源回路から1つの前記高周波電源回路を選択し、前記固定通電回路として、その他の2つの前記高周波電源回路から1つの前記高周波電源回路を選択し、3つの前記高周波電源回路すべてについてのデューティー比を調整する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項9のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記各高周波電源回路によって前記コイルに通電される高周波電流は、すべて同一周波数である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記各高周波電源回路によって前記コイルに通電される高周波電流は、すべて同一位相である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記制御回路は、前記電力フィードバック期間において、デューティー比の調整を複数の前記高周波電源回路について同時に実施しない
    ことを特徴とする請求項3〜請求項12のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
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