JP2011242466A - 光接続要素及び光接続部材 - Google Patents

光接続要素及び光接続部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2011242466A
JP2011242466A JP2010112377A JP2010112377A JP2011242466A JP 2011242466 A JP2011242466 A JP 2011242466A JP 2010112377 A JP2010112377 A JP 2010112377A JP 2010112377 A JP2010112377 A JP 2010112377A JP 2011242466 A JP2011242466 A JP 2011242466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical fiber
glass fiber
coating
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010112377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5563891B2 (ja
Inventor
Masaru Sasaki
大 佐々木
Tomomi Sano
知巳 佐野
Ryo Koyama
良 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2010112377A priority Critical patent/JP5563891B2/ja
Publication of JP2011242466A publication Critical patent/JP2011242466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5563891B2 publication Critical patent/JP5563891B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】高精度な被覆除去部を容易に、且つ安価に成形でき、しかも、被覆除去部の測定・検査を可能にすることができる光接続要素及び光接続部材を得る。
【解決手段】一方の被覆付光ファイバ11の第一ガラスファイバ13と他方の第二ガラスファイバ15とを互いに突き合わせて接続する際に使用する光コネクタ100であって、プラスチック19で成形され、第一ガラスファイバ13及び第二ガラスファイバ15を収容する先端孔部21と、先端孔部21に連通し被覆付光ファイバ11を収容する後端孔部とを備え、先端孔部21の後端孔部23に臨む端面部25には、後端孔部からの被覆付光ファイバ11の挿入力により被覆付光ファイバ11の先端部27から被覆を除去する被覆除去部31が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスファイバの外周に被覆を備えた被覆付光ファイバに装着される光接続要素及び光接続部材に関する。
被覆付光ファイバを、簡易な接続作業で高精度に位置決めして接続することができる光接続部材が知られている(特許文献1参照)。図9に示すこの光接続部材500は、ガラスファイバ501の外周に被覆503を備えた被覆付光ファイバ505に装着される。光接続部材500は、端部に短尺光ファイバ507を備え、この短尺光ファイバ507に通じるガラスファイバ挿入穴509を有するフェルール511と、ガラスファイバ挿入穴509に挿入され短尺光ファイバ507にガラスファイバ501を突き合わした被覆付光ファイバ505を固定する固定部513と、被覆付光ファイバ505の挿入力によりこの被覆付光ファイバ505の端部から被覆503を除去する被覆除去部515と、を備えている。
このように構成した光接続部材500では、ガラスファイバ501の外周に被覆503を備えた被覆付光ファイバ505を光接続部材500に挿入する際に、被覆除去部515によって被覆付光ファイバ505の端部から被覆503が除去され、端部に露出したガラスファイバ501をガラスファイバ挿入穴509に挿入し、被覆付光ファイバ505を固定部513により固定する。これにより、光接続部材500に挿入する前に被覆除去作業を行う必要がなく、被覆付光ファイバ505を、接続部内でガラスファイバ501の外周を基準として高精度に位置決めして、短尺光ファイバ507に接続することができる。
特開2008−292709号公報
上記光接続部材500では、被覆付光ファイバ505の被覆503を除去する被覆除去部515をフェルール511に形成するが、光通信に用いられるフェルール511はジルコニア製が一般的である。
しかしながら、ジルコニアは耐候性や機械強度に優れた材料であり、棒状、円筒などの単純な形状の成形には容易であるものの、微細構造の成形は困難である。特許文献1にも述べられている通り、被覆除去部515にはミクロンオーダーの微細構造が必要であり、ジルコニアで実現するには技術的に難度が高く、且つ、成形したとしても特殊フェルール511であるが故に高価となる。また、ジルコニアは可視光が透過しないため、被覆除去部515をフェルール511の端面部ではなく図例のように内部に形成すると、被覆除去部515の検査・測定が困難となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、高精度な被覆除去部を容易に、且つ安価に成形でき、しかも、被覆除去部の測定・検査を可能にすることができる光接続要素及び光接続部材を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 一方の被覆付光ファイバの第一ガラスファイバと他方の第二ガラスファイバとを互いに突き合わせて接続する際に使用する光接続要素であって、
プラスチックで成形され、前記第一ガラスファイバ及び前記第二ガラスファイバを収容する先端孔部と、該先端孔部に連通し前記被覆付光ファイバを収容する後端孔部とを備え、
前記先端孔部の前記後端孔部に臨む端面部には、前記後端孔部からの前記被覆付光ファイバの挿入力により該被覆付光ファイバの先端部から被覆を除去する被覆除去部が形成されていることを特徴とする光接続要素。
この光接続要素によれば、被覆付光ファイバを挿入する後端孔部と、第二ガラスファイバを収容するとともに、被覆付光ファイバから被覆を除去した第一ガラスファイバを収容する先端孔部と、この先端孔部と後端孔部の間に設けた被覆除去部とが、プラスチックによって一体成形される。これにより、微細構造となる被覆除去部をジルコニアに形成しなければならなかった従来構造に比べ、成形性が向上する。
(2) (1)の光接続要素であって、
前記光接続要素の前記被覆除去部に対応する位置には外部に連通し、前記被覆除去部が外部より視認可能な開口部が形成されていることを特徴とする光接続要素。
この光接続要素によれば、除去構成部がプラスチック製であることから、開口部の形成が容易に可能となり、その結果、開口部を介した被覆除去部の測定・検査が容易となる。
(3) (1)の光接続要素であって、
前記光接続要素の除去構成部が透明材料で形成されていることを特徴とする光接続要素。
この光接続要素によれば、除去構成部がプラスチック製であることから、透明素材を用いての可視化が可能となり、その結果、被覆除去部の測定・検査が容易となる。
(4) (1)〜(3)のいずれか1つの光接続要素であって、
前記第二ガラスファイバはフェルールに固定された短尺光ファイバであり、前記先端孔部には前記短尺光ファイバを挿着した前記フェルールを同軸上に固定するフェルール保持部が形成されていることを特徴とする光接続要素。
この光接続要素によれば、フェルール保持部が形成され、このフェルール保持部に短尺光ファイバを収容したフェルールが固定されることで、光接続要素の相手側コネクタとの接続部に、一般的に光通信で使われている汎用ジルコニアフェルールが流用可能となる。
(5) (1)〜(3)のいずれか1つの光接続要素が同軸上で互いに対向して一体形成されており、前記第二ガラスファイバは被覆付光ファイバのガラスファイバであることを特徴とする光接続部材。
この光接続部材によれば、両側の後端孔部から被覆付光ファイバがそれぞれ挿入されると、それぞれの被覆付光ファイバが被覆除去部で被覆除去され、双方の光接続要素が対向する位置である中央の接続部で第一ガラスファイバと第二ガラスファイバとが突き合わせにより接続される。
本発明に係る光接続要素によれば、プラスチックで成形されるとともに、前記第一ガラスファイバ及び第二ガラスファイバを収容する先端孔部と、被覆付光ファイバを収容する後端孔部とを備えて、先端孔部の後端孔部に臨む端面部には、被覆付光ファイバの被覆を除去する被覆除去部が形成されるので、高精度な被覆除去部を容易に、且つ安価に成形でき、しかも、被覆除去部の測定・検査を可能にすることができる。
本発明に係る光接続部材によれば、一対の光接続要素が同軸上で互いに対向して一体形成されているので、両側の後端孔部から被覆付光ファイバをそれぞれ挿入し、被覆除去部で被覆除去した第一ガラスファイバ同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライスにおいても、高精度な被覆除去部を容易に、且つ安価に成形でき、しかも、被覆除去部の測定・検査を可能にすることができる。
本発明に係る光接続要素である光コネクタの実施形態の例を示す断面図である。 (a)は図1に示したフェルール及び除去構成部の斜視図、(b)はその断面図である。 (a)は図2に示したフェルールの斜視図、(b)はその断面図である。 (a)は図2に示した除去構成部の斜視図、(b)はその断面図である。 被覆付光ファイバの断面図である。 被覆除去部における被覆除去状況を表した拡大断面図である。 (a)は被覆除去前における除去構成部の断面図、(b)は被覆除去後における被覆除去部の断面図である。 光接続部材であるメカニカルスプライスの断面図である。 (a)は従来の光接続要素の断面図、(b)はその被覆除去部における被覆除去状況を表した拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る光接続要素である光コネクタの実施形態の例を示す断面図である。
本実施の形態は発明に係る光接続要素を光コネクタ100に適用する例により説明する。
光コネクタ100は、一方の被覆付光ファイバ11の第一ガラスファイバ13と、他方の第二ガラスファイバ15とを互いに突き合わせて接続するのに好適に用いられる。第二ガラスファイバ15は外周に被覆を有しないガラスファイバであればよく、短尺光ファイバ41及び第一ガラスファイバ13を含むものであるが、本実施の形態では短尺光ファイバ41となっている。後述するメカニカルスプライスでは両方が被覆付光ファイバ11となる。
光コネクタ100は、コネクタ本体部51と、フェルール39と、を具備する。コネクタ本体部51にはフェルール保持部43が形成されている。フェルール保持部43は、例えばコネクタ本体部51の除去構成部37の先端部に形成することができる。
図2(a)は図1に示したフェルール及び除去構成部の斜視図、(b)はその断面図である。
光コネクタ100は、少なくとも除去構成部37がプラスチック19からなる。本実施の形態では、コネクタ本体部51及び除去構成部37の双方が一体のプラスチック19からなる。図2や後述の図4では除去構成部37を独立部材として描くが、除去構成部37はコネクタ本体部51と一体成形された一部位である。なお、除去構成部37はプラスチック19からなる単独部品とすることもできる。除去構成部37の先端面には、フェルール39を同軸で固定する上記のフェルール保持部43が凹部となって形成されている。
図3(a)は図2に示したフェルールの斜視図、(b)はその断面図である。
フェルール39は、先端面円周縁が面取りされた円柱状に形成される。このフェルール39には、光通信に用いられる一般のジルコニア製フェルール39を用いることができる。フェルール39は、ジルコニア製であることにより、耐候性や機械強度に優れる。フェルール39は、内部に同軸で固定孔部53を有した円筒状であり、単純な形状であることから成形は容易となる。
上記した第二ガラスファイバ15は、このフェルール39の固定孔部53に固定された短尺光ファイバ41となる。短尺光ファイバ41は、端面研磨され、図示しない接着剤によって固定孔部53に固定される。固定孔部53に固定された短尺光ファイバ41は、フェルール39の後部から所定長導出される。この導出した短尺光ファイバ41は、コネクタ本体部51の除去構成部37に形成された後述の先端孔部に挿入される。短尺光ファイバ41は、対向する相手側コネクタとPC(Physical Contact)接続される。
このように、光コネクタ100では、コネクタ本体部51にフェルール保持部43が形成され、このフェルール保持部43に短尺光ファイバ41を収容したフェルール39が固定されることで、光コネクタ100の相手側コネクタとの接続部に、一般的に光通信で使われている市販の汎用ジルコニアフェルール39が流用可能となっている。
図4(a)は図2に示した除去構成部の斜視図、(b)はその断面図である。
先端面にフェルール保持部43が形成され、プラスチック19で成形された除去構成部37は、短尺光ファイバ41を収容する先端孔部21と、先端孔部21に連通し被覆付光ファイバ11を収容する後端孔部23とを備える。これに加え、先端孔部21の後端孔部23に臨む端面部25には、後端孔部23への被覆付光ファイバ11の挿入力により被覆付光ファイバ11の先端部27(図1参照)から被覆を除去する被覆除去部31が形成されている。
被覆除去部31の説明に先立ち被覆付光ファイバ11について説明する。
図5は被覆付光ファイバの断面図である。
被覆付光ファイバ11は、例えば、中心に外径d3=125μmの第一ガラスファイバ13を有し、その外周を覆うように外径d1=250μmの被覆29が設けられている。第一ガラスファイバ13は、コアと1層以上のクラッドを有するガラスファイバであり、シングルモードファイバやマルチモードファイバ等、如何なる屈折率分布を有するガラスファイバも適用可能である。
被覆29は、その最内層に設けられて第一ガラスファイバ13に接する外径d2の第1被覆層であるゼリー体等からなるプライマリ55と、プライマリ55の外側を覆う第2被覆層であるセカンダリ(外被)57とを有しているが、これに限らず、1層或いは2層以上の構成であっても良い。セカンダリ57の最外層には着色層59が設けられていても良い。被覆29を構成する樹脂は、ウレタンアクリレート等の紫外線硬化型樹脂であり、添加物により適宜弾性率等の物性が設定されている。例えば、第一ガラスファイバ13に接するプライマリ55は、セカンダリ57より低い弾性率(すなわち軟質)とされている。
プライマリ55の密着度は、セカンダリ57よりも、第一ガラスファイバ13に対する方が小さく設定(ガラスファイバ<セカンダリ)されている。つまり、被覆29は、第一ガラスファイバ13から剥離し易くなっている。また、被覆付光ファイバ11を構成する各部材のヤング率は、荷重支持体の第一ガラスファイバ13が最も大きく、次いでセカンダリ57、プライマリ55の順で小さくなるように設定されている(プライマリ<セカンダリ<ガラスファイバ)。したがって、被覆付光ファイバ11は、切断端面を加圧することにより、プライマリ55を介して被覆29が剥離・破壊される。
図6は被覆除去部における被覆除去状況を表した拡大断面図である。
被覆除去部31は、被覆付光ファイバ11の切断端面を押し付けることにより、第一ガラスファイバ13から被覆29を剥離させて除去するよう働く。先端孔部21は例えば丸穴、四角穴、正多角形穴の他、V溝形状の空間とすることが可能であるが、ここでは、丸穴の場合を好適な例として説明する。先端孔部21の内径Dは、第一ガラスファイバ13の直径d3よりも大きく、被覆29の外径d1よりも小さい。また、被覆除去部31は、先端孔部21を突出させた錐形状で形成されている。これにより、被覆付光ファイバ11の切断端面を被覆除去部31に押し付けると、被覆除去部31の先端孔部21の周囲が被覆29の切断端面に当接するとともに、第一ガラスファイバ13には当接しないことになる。
このような構成により、被覆付光ファイバ11をコネクタ本体部51に挿入する際に、同時に被覆29を除去することができる。被覆29の除去された第一ガラスファイバ13は、先端孔部21に進入し、図1に示すように、先端側から既に挿入されている短尺光ファイバ41に当接する。すなわち、プライチック成形された除去構成部37の先端孔部21内で、短尺光ファイバ41と被覆除去された第一ガラスファイバ13は接続される。両ファイバの間には屈折率整合グリス79の挟まれることが好ましい。光コネクタ100は、このように被覆付光ファイバ11の挿入と同時に被覆29を除去できるので、現場での作業が簡易になる。また、被覆除去部31を錐形状とすることで、被覆除去を容易にするとともに剥がされた被覆29が外側へ移動しやすいようになされている。除去構成部37の被覆除去部31の周囲には空間63が形成され、空間63は除去された被覆29を収容することができる大きさとされている。
コネクタ本体部51は、除去構成部37の後方にベース部65が連設される。ベース部65は上半分が平面状に切り欠かれた図1に示す中間面67を有する。中間面67の中央には、被覆付光ファイバ11の挿入方向に沿って、被覆付光ファイバ11の位置決めを行うV溝69が形成されている。中間面67には、上方から、後述の固定部71及び撓み空間75を形成するための蓋部材77が取り付けられる。
固定部71はベース部65の後端部に設けられている。固定部71は光ファイバ把持部材73を固定可能にしており、光ファイバ把持部材73を固定部71及び固定部クランパ(図示せず)によってベース部65に押し付けることにより被覆付光ファイバ11を固定する。ベース部65における固定部71に対応する位置にも、V溝69が同様に設けられており、被覆付光ファイバ11は光ファイバ把持部材73に保持された状態で所定の位置(パスライン)に固定される。なお、固定部71及びベース部65は、ハウジング(図示せず)に収容される。
固定部71と除去構成部37との間には、被覆付光ファイバ11を撓ませた状態で収容可能な上記の撓み空間75が形成される。すなわち、被覆除去部31に挿入した第一ガラスファイバ13の後方で被覆29を有する部分の被覆付光ファイバ11を撓み空間75で撓ませた状態で収容する。これにより、固定部71において被覆付光ファイバ11を固定することで、除去構成部37の先端孔部21に挿入された第一ガラスファイバ13の先端面に、先端孔部21に挿入された短尺光ファイバ41の接続面に向かう弾性付勢力が付与される。その結果、短尺光ファイバ41と第一ガラスファイバ13の接続状態が安定して維持されるようになされている。
コネクタ本体部51は、除去構成部37の一部分が蓋部材77と一体に形成され、蓋部材77が取り外されることで、被覆除去部31を露出させる開口部35を有する。すなわち、開口部35は、被覆除去部31に対応する位置で外部33に連通し、除去構成部37が外部33より視認可能となっている。光コネクタ100は、少なくとも除去構成部37がプラスチック製であることから、開口部35の形成が容易に可能となり、その結果、開口部35を介した被覆除去部31の測定・検査が容易となっている。
また、光コネクタ100は、除去構成部37が透明材料で形成されていてもよい。除去構成部37に透明素材が用いられることで可視化が可能となり、被覆除去部31の形状測定・形状検査等を容易にすることができる。これに加え、第一ガラスファイバ13や第二ガラスファイバ15に可視光を入射することで、被覆除去組立後にロス異常がないかの簡易検査を可能にすることができる。簡易検査は、ガラスファイバ端面から可視光を入射し、接続部の漏れ光の有無を確認する。接続部において漏れ光があれば、組立(接続)不良と判定することができる。除去構成部37或いはコネクタ本体部51の全体を透明材料とすることで、接続部におけるこの漏れ光が外部33から容易に視認可能となる。
次に、被覆付光ファイバ11に光コネクタ100を装着する手順について説明する。
図7(a)は被覆除去前における除去構成部の断面図、(b)は被覆除去後における被覆除去部の断面図である。
図7(a)に示すように、コネクタ本体部51のフェルール保持部43にはフェルール39が固定されている。フェルール39から導出された短尺光ファイバ41は、除去構成部37の先端孔部21に挿入されている。短尺光ファイバ41の挿入先端には屈折率整合グリス79を塗布しておく。
図1に示す蓋部材77を不図示のクランパで保持し、蓋部材77とベース部65の中間面67との間にV溝69からなる被覆付光ファイバ11の挿入用の通路を形成する。通路は、蓋部材77を装着してクランプすることにより形成する。固定部71は完全に被覆付光ファイバ11を固定しないように、半クランプ状態とする。この状態で、被覆付光ファイバ11を光ファイバ把持部材73で把持した状態で、コネクタ本体部51のベース部65の後方から挿入する。
被覆付光ファイバ11の先端面を、除去構成部37の被覆除去部31に押し付ける。被覆付光ファイバ11を被覆除去部31に押し付けると、図7(b)に示すように、被覆29が剥がされて、第一ガラスファイバ13のみが先端孔部21に挿入されるとともに、剥がされた被覆29は空間63に収容される。
さらに被覆付光ファイバ11の挿入を続けることで、図1に示した撓み空間75内に撓み部81が形成される。その後、固定部71を不図示の固定部クランパによって完全にクランプして、被覆付光ファイバ11を固定する。
なお、蓋部材77と固定部71が一体の構成であると、撓み空間75内に撓み部81が形成されるのと同時に、固定部71において被覆付光ファイバ11を固定することができる。また、撓み部81を形成することなく、蓋部材77の凹部をベース部65のV溝69の真上に移動させてから被覆付光ファイバ11をさらに押し込むことで、撓み空間75内に撓み部81を形成することもできる。
このように、光コネクタ100では、被覆付光ファイバ11を挿入する後端孔部23と、第二ガラスファイバ15を収容するとともに、被覆付光ファイバ11から被覆29を除去した第一ガラスファイバ13を挿入する先端孔部21と、この先端孔部21と後端孔部23の間に設けた被覆除去部31とが、プラスチック19によって一体成形される。これにより、微細構造となる被覆除去部31をジルコニアに形成しなければならなかった従来構造に比べ、成形性が向上する。また、先端孔部21と後端孔部23及び被覆除去部31を一体成型することで、それぞれに設けられた光ファイバ挿通穴を直線性良く配置することができる。これにより、被覆除去部31をプライマリ55に確実に当接させることができ、高精度に被覆を除去することができる。
したがって、本実施の形態に係る光コネクタ100によれば、被覆除去部31をプラスチック19で成形されるコネクタ本体部51に設けたので、高精度な被覆除去部31を容易に、且つ安価に成形できる。また、被覆除去部31の形状の自由度を高めることができる。また、被覆除去部31の測定・検査を可能にすることができる。さらに、光通信で一般的に使用されている市販のジルコニアフェルール39を流用することができる。また、被覆除去部品を安価にできる。透明な素材を使用することが可能となり、被覆除去部31の挙動を観察可能とすることもできる。
本発明に係る光接続要素の適用は、光コネクタの形態に限らない。例えば、光接続部材であるメカニカルスプライスの形態も採りうる。
図8は光接続部材であるメカニカルスプライスの断面図である。
メカニカルスプライス200は、上記の光コネクタ100に略相当する構成の光接続要素が同軸上で互いに対向してプラスチック19にて形成されて成る。メカニカルスプライス200は、作業現場において被覆付光ファイバ11に装着することのできるメカニカルスプライスであり、両側から被覆付光ファイバ11を挿入して、ベース部65の中央に形成されたV溝69に被覆29の除去された第一ガラスファイバ13をそれぞれ進入させ、突き合わせ接続するものである。
V溝69の両端には挿入口が外側に向いた被覆除去部31がそれぞれ左右対称に設けられ、被覆除去部31はベース部65と一体に形成される。V溝69の上方は開口部35となる。この開口部35には蓋部材77の押圧部83が挿入される。蓋部材77は、クリップ85によって押圧されることで、V溝69に進入配置された第一ガラスファイバ13同士を押圧部83にて押圧して調芯固定する。
蓋部材77とベース部65の間にはクサビ(図示せず)が挟入され、クサビが挟み入れられた状態ではV溝69には第一ガラスファイバ13が進入可能となる間隙が形成される。この間隙はクサビが抜かれることで無くなり、その結果、V溝69に配置された第一ガラスファイバ13同士が押圧部83にて押圧調芯される。図示は省略するが、左右の被覆除去部31のさらに外側には、それぞれ、上記と同様の撓み空間75、固定部71が左右対称に設けられている。
このように構成されたメカニカルスプライス200は、クサビが挟入された状態で、後端孔部23となる孔の左右からそれぞれ被覆付光ファイバ11を挿入し、被覆付光ファイバ11の先端面を、被覆除去部31に押し付ける。それにより、容易に被覆29を除去して第一ガラスファイバ13を先端孔部21に相当したV溝69に進入させることができる。第一ガラスファイバ13同士がV溝69に進入当接した後、クサビを抜くことで、左右の第一ガラスファイバ13が調芯されて接続される。
このため、被覆付光ファイバ11同士は、メカニカルスプライス200への挿入前に被覆除去作業を行うことなく、V溝69内で容易に接続することができる。さらに、それぞれの被覆付光ファイバ11は撓み空間75内に撓み部81を形成した状態で固定部71により固定される構成を採ると、それぞれの第一ガラスファイバ13に、先端面同士を突き合わせる方向の弾性付勢力が付与される。これにより、接続状態が安定して維持される。
このように、メカニカルスプライス200では、両側の後端孔部23となる孔の左右から被覆付光ファイバ11がそれぞれ挿入されると、それぞれの被覆付光ファイバ11が被覆除去部31で被覆除去され、双方の光接続要素が対向する位置である中央の接続部で第一ガラスファイバ13同士が突き合わせにより接続される。なお、第一ガラスファイバ13同士の接続においても上記と同様に屈折率整合グリス79を挟むことが好ましい。
したがって、このメカニカルスプライス200によれば、一対の光接続要素が同軸上で互いに対向して一体形成されているので、両側の後端孔部23から被覆付光ファイバ11をそれぞれ挿入し、被覆除去部31で被覆除去した第一ガラスファイバ13同士を突き合わせて接続するメカニカルスプライス200においても、高精度な被覆除去部31を容易に、且つ安価に成形でき、しかも、被覆除去部31の測定・検査を可能にすることができる。
なお、メカニカルスプライス200は、撓み空間75を一方側のみに設けるようにしても良い。
また、メカニカルスプライス200のV溝69は、開口部35によって露出可能となる。そのため、第一ガラスファイバ13同士の接続面に上記の屈折率整合グリス79を容易に入れることができる。また、第一ガラスファイバ13をそれぞれV溝69に挿入して突き合わせる際に、開口部35から空気を逃がして円滑に接続を行うことができる。
11 被覆付光ファイバ
13 第一ガラスファイバ
15 第二ガラスファイバ
19 プラスチック
21 先端孔部
23 後端孔部
25 端面部
27 先端部
29 被覆
31 被覆除去部
33 外部
35 開口部
37 除去構成部
39 フェルール
41 短尺光ファイバ
43 フェルール保持部
100 光コネクタ(光接続要素)
200 メカニカルスプライス(光接続部材)

Claims (5)

  1. 一方の被覆付光ファイバの第一ガラスファイバと他方の第二ガラスファイバとを互いに突き合わせて接続する際に使用する光接続要素であって、
    プラスチックで成形され、前記第一ガラスファイバ及び前記第二ガラスファイバを収容する先端孔部と、該先端孔部に連通し前記被覆付光ファイバを収容する後端孔部とを備え、
    前記先端孔部の前記後端孔部に臨む端面部には、前記後端孔部からの前記被覆付光ファイバの挿入力により該被覆付光ファイバの先端部から被覆を除去する被覆除去部が形成されていることを特徴とする光接続要素。
  2. 請求項1記載の光接続要素であって、
    前記光接続要素の前記被覆除去部に対応する位置には外部に連通し、前記被覆除去部が外部より視認可能な開口部が形成されていることを特徴とする光接続要素。
  3. 請求項1記載の光接続要素であって、
    前記光接続要素の除去構成部が透明材料で形成されていることを特徴とする光接続要素。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光接続要素であって、
    前記第二ガラスファイバはフェルールに固定された短尺光ファイバであり、前記先端孔部には前記短尺光ファイバを挿着した前記フェルールを同軸上に固定するフェルール保持部が形成されていることを特徴とする光接続要素。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光接続要素が同軸上で互いに対向して一体形成されており、前記第二ガラスファイバは被覆付光ファイバのガラスファイバであることを特徴とする光接続部材。
JP2010112377A 2010-05-14 2010-05-14 光接続要素及び光接続部材 Active JP5563891B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112377A JP5563891B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 光接続要素及び光接続部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010112377A JP5563891B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 光接続要素及び光接続部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011242466A true JP2011242466A (ja) 2011-12-01
JP5563891B2 JP5563891B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=45409213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010112377A Active JP5563891B2 (ja) 2010-05-14 2010-05-14 光接続要素及び光接続部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5563891B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55181212U (ja) * 1979-06-13 1980-12-26
JPH11160563A (ja) * 1997-11-26 1999-06-18 Sumitomo Electric Ind Ltd メカニカルスプライス型光コネクタ及びその製造方法
JP2003279788A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ntt Advanced Technology Corp 光ファイバの接続方法およびその接続装置
JP2004184749A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Usen Corp 光ファイバーケーブル外皮除去装置、及び、光ファイバーケーブル外皮除去方法
JP2006003661A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ及びフェルールの製造方法
JP2008292706A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバの端末加工方法及び端末加工部材
JP2008292709A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 光接続部材
JP2009128422A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ及び該光コネクタの被覆付き光ファイバへの装着方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55181212U (ja) * 1979-06-13 1980-12-26
JPH11160563A (ja) * 1997-11-26 1999-06-18 Sumitomo Electric Ind Ltd メカニカルスプライス型光コネクタ及びその製造方法
JP2003279788A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ntt Advanced Technology Corp 光ファイバの接続方法およびその接続装置
JP2004184749A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Usen Corp 光ファイバーケーブル外皮除去装置、及び、光ファイバーケーブル外皮除去方法
JP2006003661A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ及びフェルールの製造方法
JP2008292706A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバの端末加工方法及び端末加工部材
JP2008292709A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 光接続部材
JP2009128422A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ及び該光コネクタの被覆付き光ファイバへの装着方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5563891B2 (ja) 2014-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8480311B2 (en) Optical connector, method of attaching the optical connector to coated optical fiber, and optical connection member
JP5053709B2 (ja) 光接続部材
WO2012096246A1 (ja) 光コネクタ及びその組立方法
US20080013891A1 (en) Optical fiber connector, optical fiber connecting method, and, connector converter
KR100724076B1 (ko) 현장조립형 광커넥터
JP2002243984A (ja) 光ファイバコネクタ
JP5583474B2 (ja) 光コリメータ及びこれを用いた光コネクタ
JP2011070101A (ja) 光ファイバ固定具および光コネクタ
JP6447038B2 (ja) 光コネクタ結合システム
JP5563891B2 (ja) 光接続要素及び光接続部材
JP2007003775A (ja) 光コネクタ
JP5695481B2 (ja) 光接続部品
JP2007178980A (ja) フェルール保持具及びそれを用いた偏心測定装置
JP2005121988A (ja) 光ファイバ接続器、光ファイバ接続方法及びコネクタ変換器
JP3989316B2 (ja) 光ファイバの接続方法および光ファイバの接続構造
JP3927363B2 (ja) 光接続装置
JP3950781B2 (ja) 光ファイバ接続方法及び接続構造
JP2006011255A (ja) 光コネクタフェルール及び光コネクタ
JP2006023420A (ja) 光接続スリーブ
JP5657944B2 (ja) レンズ付き光コネクタ
JP2010134098A (ja) 光コネクタ及び光ファイバ付き光コネクタ
JP2009053365A (ja) 光コネクタ
JP5398409B2 (ja) 光コネクタ
JP6424051B2 (ja) メカニカルスプライス及び接続方法
WO2014168186A1 (ja) 光フェルール及び光ファイバーモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5563891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350