JP2011242100A - 冷却塔及び冷却塔における藻の増殖防止方法 - Google Patents

冷却塔及び冷却塔における藻の増殖防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することが可能な冷却塔を提供することである。
【解決手段】冷却塔30は、冷却塔本体11に外気吸込口12が形成された冷却塔であって、外気吸込口12に冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シート31が取り付けられた冷却塔である。通気性シート31は、繊維等の構造材32が多数の通気孔33を有するシート状に形成された部材であって、例えば、外気吸込口12に設置されたルーバー13に取り付け可能な不織布であることが好ましい。冷却塔30によれば、外気の吸い込みに影響を与えることなく、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することができると共に、冷却水使用量の低減にも寄与する。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷却塔に関し、特に冷却塔本体に外気吸込口が形成された所謂開放型冷却塔に関する。また、本発明は、冷却塔における藻の増殖防止方法に関し、特に冷却塔本体に外気吸込口が形成され当該吸込口にルーバーが設置された開放型冷却塔における藻の繁殖防止方法に関する。
冷却塔は、例えば、ビル空調用冷凍機の冷却水を冷却するために広く使用されている装置であって、クーリングタワーとも称される。当該用途に使用される冷却塔としては、図6及び図7に示すような丸型又は角型の開放型冷却塔が一般的である。開放型冷却塔は、冷却塔本体に外気吸込口が形成され、外気と冷却水とを直接接触させることで冷却水を冷却する装置である。より具体的には、図8に示すような内部構造を有し、一部の冷却水を外気接触により蒸発させることで残りの冷却水を冷却する仕組みである。
ここで、図6〜図9を用いて、従来の一般的な開放型冷却塔の構成等を説明する。なお、冷却塔は、一般的に、屋上等の屋外に設置されている。
図6に示す丸型の冷却塔10は、上部が縮径した円筒状の冷却塔本体11を備え、冷却塔本体11の下部の全周にわたって外気を取り込むための開口部である外気吸込口12が形成されている。また、冷却塔10は、その底部を構成する水槽部14を備える。外気吸込口12には、ルーバー13が設置されており、冷却塔本体11の上部に設置されるファン15(図8参照)を回すことでルーバー13を通って外気が吸い込まれる。なお、ルーバー13は、外気吸込口12をカバーする部材であり、例えば、網目の大きな金網から構成され、外気の吸い込みを阻害せず、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散も遮断しない。
図7に示す角型の冷却塔40は、長方体の冷却塔本体41の上部に2つのファンを備え、外気吸込口42が対向する2側面に形成された形態を有する。外気吸込口42には、上下方向に沿ったフレーム(支柱)に板状のルーバー43が設置されている。ルーバー43は、外気の吸い込みを阻害しないように所定の隙間をあけて平行に配置されている。冷却塔40では、ルーバー43が下向きに設置されており、ルーバー43により太陽光の冷却塔内への進入が遮断される(以下、ルーバー43を遮光ルーバー43と称する)。一方、冷却塔10と同様に、遮光ルーバー43の隙間(外気吸込口42)から冷却塔外へ冷却水が飛散する。なお、冷却塔40の内部構造や機能は、冷却塔10とほぼ同等である。
図8は、丸型の冷却塔10(図6に示すものと類似する形態)の内部構造を示す図である。図8に示すように、冷却塔10は、円筒状の冷却塔本体11、金網のルーバー13が設置された外気吸込口12、冷却塔本体11の底部をカバーして冷却水を受ける水槽部14、外気吸込口12から外気を吸い込むためのファン15、冷凍機を冷却して温度が上昇した冷却水を冷却塔内に供給する供給管16、供給管16に接続された散水管17、散水管17の下方に設けられた充填材18、及び冷却された冷却水を冷却塔内から排出する排出管19を備える。
冷却塔10において、供給管16から供給された冷却水は、散水管17に形成された散水ノズルから散水され、充填材18を通って水槽部14に落下する。散水された冷却水が水槽部14に落下するまでの間に、外気吸込口12から吸い込まれた外気と接触することで冷却水が冷却される。水槽部14には、所定量の冷却水100が溜まっており、ボールタップ20により供給管16が開閉されて冷却水量が調整されている。また、循環している冷却水量が減少した場合には、新たな冷却水が供給される。ゆえに、冷却塔外への冷却水の飛散量が多くなると新たな冷却水の供給量が増加することになる。なお、水槽部14の水面には、不織布からなる消音マット21が設けられ、冷却水100の落下音を低減している。
上記のような開放型冷却塔では、冷却塔内及び冷却塔周辺に藻が繁殖している様子がよく見られる。冷却塔内では、通常、外気吸込口よりも下方側の太陽光が進入し易い部分で藻が繁殖し易く、特に図6等に示す丸型の冷却塔10で藻の繁殖が顕著である。また、冷却塔周辺では、図9に示すように、飛散した冷却水100が溜まった部分であって太陽光がよくあたる部分で藻が繁殖し易い。即ち、藻が繁殖し易い場所は、十分な水が存在し太陽光が照射される場所である。
本発明に関連する技術として、特許文献1には、充填材から落下してくる冷却水が通過可能で、光触媒を担持した平板状又はシート状の光触媒部材が、光触媒部材の少なくとも表面部分が水槽内の液面から出る状態で水槽に設置された冷却塔が開示されている。なお、特許文献1には、太陽光が冷却塔の周面に形成されたルーバーが取り付けられた開口(外気吸込口)から進入することが記載されている。
特開2006‐220322号公報
上記特許文献1の技術によれば、光触媒により冷却塔内の一部において藻の繁殖を抑制できる可能性がある。しかしながら、特許文献1の技術では、光触媒から離れた場所であって、冷却水で濡れて太陽光が照射される場所(例えば、外気吸込口周辺や冷却塔周辺)において、藻の繁殖を防止することは難しい。また、特許文献1の技術は、冷却塔外への冷却水の飛散防止について考慮していない。
本発明の目的は、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することが可能な冷却塔を提供することである。また、本発明の他の目的は、既存の冷却塔において、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することが可能な簡便な方法を提供することである。
本発明に係る冷却塔は、冷却塔本体に外気吸込口が形成された冷却塔において、通気孔を有し、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートが外気吸込口に取り付けられたことを特徴とする。通気性シートとしては、例えば、発泡体、織布、不織布等の通気性のあるシートを用いることが好ましく、特に通気性に優れると共に安価である不織布シートであることが好ましい。
上記構成によれば、通気性シートが外気吸込口に取り付けられているので、冷却塔内への太陽光の進入を遮断して、藻の成長に不可欠な光合成を阻止することができる。ゆえに、冷却塔内における藻の繁殖を防止することができる。また、通気性シートにより冷却塔外への冷却水の飛散を遮断することで、冷却塔周辺の水濡れを防止して藻の繁殖を防止することができる。さらに、冷却塔外への冷却水の飛散を遮断することで、冷却水の使用量を削減することができる。なお、通気性シートは、多くの通気孔を有し通気性が良好なシートであるから、外気の吸い込みを阻害することがない。
また、本発明に係る冷却塔において、外気吸込口にルーバーが設置されており、通気性シートがルーバーに取り付けられた構成とすることができる。或いは、外気吸込口に冷却塔内への太陽光の進入を遮断する遮光ルーバーが設置された冷却塔において、通気孔を有し、冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートが遮光ルーバーに取り付けられた構成とすることもできる。当該構成によれば、通気性シートの取り付け及び取り外し(着脱)が容易である。
本発明に係る冷却塔における藻の繁殖防止方法は、冷却塔本体に外気吸込口が形成され、外気吸込口にルーバーが設置された冷却塔における藻の繁殖防止方法であって、通気孔を有し、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートをルーバーに取り付けることを特徴とする。また、外気吸込口に冷却塔内への太陽光の進入を遮断する遮光ルーバーが設置された冷却塔における藻の繁殖防止方法において、通気孔を有し、冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートを遮光ルーバーに取り付ける方法とすることもできる。通気性シートとしては、上記のように、不織布からなるシートであることが特に好ましい。
また、本発明に係る冷却塔における藻の繁殖防止方法において、冷却塔本体の水槽部に設置された消音マットを取り外して、ルーバーに取り付ける通気性シートとすることができる。当該方法によれば、既存の冷却塔について、新たに通気性シートを準備することなく既存の部材を転用することができる。なお、開口部である外気吸込口が消音マットで覆われるので、水槽部から消音マットを取り外した場合でも冷却水の落下音等の騒音は問題にならない。
本発明に係る冷却塔及び藻の繁殖防止方法によれば、簡便な手段によって、外気の吸い込みに影響を与えることなく、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断して、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することができる。また、冷却塔外への冷却水の飛散防止によって、冷却水の使用量の低減にも寄与する。
本発明の実施形態である丸型の冷却塔を模式的に示す図である。 図1の外気吸込口部分の拡大図であって、一部の通気性シートを除いた状態を示す図である。 本発明の実施形態である角型の冷却塔を模式的に示す図である。 図1の外気吸込口部分の断面図である。 図1の冷却塔において、その周辺の様子を模式的に示す図である。 一般的な丸型の冷却塔を模式的に示す図である。 一般的な角型の冷却塔を模式的に示す図である。 一般的な丸型の冷却塔の内部構造を模式的に示す図である。 一般的な丸型の冷却塔において、その周辺の様子を模式的に示す図である。
図面を用いて、本発明に係る冷却塔及び冷却塔における藻の繁殖防止方法の実施形態につき、以下詳細に説明する。なお、以下では、ビル空調用冷凍機の冷却水を冷却する開放型冷却塔を例示して本発明を説明するが、本発明は例示の冷却塔及び方法に限定されるものではない。また、図6〜図9に示す従来の一般的な冷却塔と同様の構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
まず初めに、図1及び図2を用いて、丸型の冷却塔30の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、冷却塔30は、一般的な冷却塔10と同様に、冷却塔本体11、冷却塔本体11に形成された外気吸込口12、外気吸込口12に設置されるルーバー13、及び水槽部14を備える。また、冷却塔30において、その内部構造は図8に示す構造と同じであって、散水管17から散水される冷却水が充填材18を通って水槽部14に落下するまで間に、外気吸込口12から吸い込まれた外気と接触して冷却される。
また、冷却塔30は、外気吸込口12に取り付けられる通気性シート31を備える。通気性シート31は、図2に示すように、外気吸込口12に設置されたルーバー13に取り付けることができる。ここで、外気吸込口12は、上記のように、冷却塔本体11の下部の全周にわたって形成された開口であって、その一部に図示しないフレーム(支柱)が設けられている。そして、ルーバー13は、外気吸込口12の全域をカバーして当該フレーム等に設置されている。なお、ルーバー13は、網目の大きな金網であって、当該網目を通して、外気、太陽光及び冷却水が容易に透過する。
通気性シート31のルーバー13への取り付け方法は、特に限定されず、種々の締結部材等を用いて取り付けることができる。例えば、通気性シート31(通気孔33)に挿入した針金や結束バンド等を用いてルーバー13に結びつけることができる。また、通気性シート31は、ルーバー13の内側に取り付けることもできるが、図2に示すように、メンテナンス性向上等の観点からルーバー13の外側に取り付けられることが好ましい。
通気性シート31は、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する部材であって、繊維等の構造材32がルーバー13に取り付け可能で多数の通気孔33を有するシート状に形成された部材である(図2では、32が繊維を、33が繊維の空隙をそれぞれ指している)。即ち、通気性シート31は多孔質シートであって、シート形状を構成する構造材32が太陽光及び冷却水を遮断し、通気孔33が外気の吸い込みを可能にする。
通気性シート31としては、通気性を有し、太陽光及び冷却水を遮断でき、外気吸込口12に設置可能なシートであれば、種々の形態のものを適用することが可能である。例えば、厚みが薄いシート形状であっても太陽光及び冷却水を遮断できるように、外気の通り道である通気孔33が非直線状に形成された形態(曲がった通気孔33を有する形態)、或いは通気孔33の周りが繊維等の構造材32により覆われた形態を有する通気性シート31が挙げられる。具体的には、発泡体、織布、及び不織布からなるシートであることが好ましい。発泡体としては、ポリウレタン発泡体など、例えば、エアフィルタとして利用されている発泡体を用いることができる。織布としては、後述の不織布と同様の繊維から構成されるものを用いることができる。
なお、通気性シート31としては、通気性や材料コスト等の観点から、不織布からなるシートであることが特に好ましい。通気性シート31に適用できる不織布としては、種々の合成繊維(塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリオレフィン、ビニロン、ポリ乳酸等)又は天然繊維(綿、麻、羊毛等)を構造材32とするものが挙げられる。これらのうち、耐水性に優れ、空隙率が大きくて通気抵抗(圧力損失)が小さく、加工が容易な合成繊維の不織布が好ましい。例えば、空隙率(空間率)が70〜99%、より好ましくは90〜99%の不織布が好ましい。また、消音マット21に使用されているものと同様の不織布を用いることもでき、例えば、消音マット21として使用されている東洋クッション社製のビニロックフィルタは好適な不織布の1つである。
通気性シート31は、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断するために、外気吸込口12の全域をカバーして取り付けられることが好ましい。外気吸込口12の全域をカバーできるような長尺状の通気性シート31を用いることもできるが、取り扱い性の観点から所定サイズの複数の通気性シート31を用いることが好ましい。通気性シート31の厚みとしては、太陽光及び冷却水を遮断できれば、通気性の観点から薄い方が好ましく、例えば10〜50mm程度の厚みが例示できる。
一方、外気吸込口12の一部だけをカバーして通気性シート31を取り付けた形態とすることもできる。例えば、図3に示す角型の冷却塔50では、外気吸込口42の下部に設置された遮光ルーバー43に通気性シート51を取り付けることができる。冷却塔50は、通気性シート51を除いて冷却塔40と同一の構成を備えており、外気吸込口42には遮光ルーバー43が設置されているから、冷却塔内への太陽光の進入は遮光ルーバー43により遮断できる。また、従来の角型冷却塔40は、従来の丸型冷却塔10よりも冷却水の飛び跳ねが小さい。ゆえに、冷却塔50においては、外気吸込口12の下部だけに通気性シート51を取り付けることで、冷却塔外への冷却水の飛散を防止でき、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することができる。
なお、上記では、通気性シート31がルーバー13に取り付けられるものとして説明したが、ルーバー13を設置することなく、冷却塔本体11のフレーム等に通気性シート31を直接取り付けた形態とすることもできる。
ここで、図4及び図5を参酌して、冷却塔30の作用を説明する。
図4に示すように、外気吸込口12に設置されたルーバー13の外表面には、通気性シート31が取り付けられている。冷却塔30は屋外に設置されるから、同図のように、実線矢印で示す太陽光が外気吸込口12にも照射される。従来の一般的な冷却塔10では、ルーバー13を通して太陽光が進入するので冷却塔内でも藻の光合成が行なわれるが、通気性シート31を備えた冷却塔30では、冷却塔内への太陽光の進入が遮断される。したがって、冷却塔30では、冷却塔内での藻の光合成が阻止されるので、冷却塔内において藻が繁殖することがない。
また、同図に点線矢印で示すように、冷却水100は、散水管17から散水されて水槽部14に落下し、冷却水100の一部は水槽部14で跳ねて冷却塔外に飛散しようする。従来の一般的な冷却塔10では、ルーバー13を通して冷却水100が冷却塔外に飛散し、冷却塔周辺に冷却水100が溜まった状態となるが(図9参照)、通気性シート31を備えた冷却塔30では、冷却塔外への冷却水100の飛散が遮断される。通気性シート31に付着して遮断された冷却水は、例えば、吸い込まれる外気によって内側に吹き飛ばされ、一部は蒸発する。ゆえに、少なくとも太陽光があたる通気性シート31の外側は乾燥した状態である。
したがって、図5に示すように、冷却塔30では、冷却塔周辺の水濡れを防止できるので、冷却塔周辺において藻が繁殖することがない。また、従来の冷却塔10では、外部に飛散した冷却水100(図9参照)を補う必要があるところ、冷却塔30では、冷却水100が外部に飛散しないので冷却水の使用量を低減することができ、水道代を大幅に削減することが可能である。
なお、冷却塔30では、通気性シート31の存在により外気の吸い込みが阻害されることなく、従来通りの外気吸い込み効率を得ることができる。具体的には、通気性シート31の有無により、ファン15のモータの電流値が変化しないことが確認できており、通気性シート31の存在によりモータへの負荷が増加しない、即ち通気抵抗(圧力損失)が増加しないと言える。
以上のように、冷却塔30は、冷却塔本体11に外気吸込口12が形成された冷却塔であって、外気吸込口12に冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シート31が取り付けられた冷却塔である。冷却塔30によれば、外気の吸い込みに影響を与えることなく、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することができると共に、冷却水使用量の低減にも寄与する。なお、通気性シート31は、繊維等の構造材32が多数の通気孔33を有するシート状に形成された部材であって、例えば、外気吸込口12に設置されたルーバー13に取り付け可能な不織布である。
次に、従来の一般的な冷却塔(例えば、図6に示す丸型冷却塔10)において、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止する方法を説明する。
冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止する方法は、通気孔を有し、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートを、外気吸込口に設置されたルーバーに取り付けるという簡便な方法である。即ち、図6に示す従来の一般的な冷却塔10は、外気吸込口12に金網のルーバー13が設置されているから、例えば、不織布からなる通気性シート31をルーバー13に取り付けることで、冷却塔内及び冷却塔周辺における藻の繁殖を防止することができる。なお、適用される通気性シート31やその取り付け方法等は、上記と同様であるため、ここでは重複する説明を省略する。
冷却塔30と従来の冷却塔10との相違点は、ルーバー13に取り付けられた通気性シート31の有無のみであるから、冷却塔における藻の繁殖防止方法は、換言すると、冷却塔30の製造方法である。
また、既存の冷却塔10における藻の繁殖防止方法としては、水槽部14に設置された消音マット21(図8参照)を取り外して、当該消音マット21を通気性シート31としてルーバー13に取り付けることもできる。消音マット21は、上記のように、東洋クッション社製のビニロックフィルタ等の不織布から構成されているから、必要により所定サイズにカットすることで良好な通気性シート31として利用することができる。なお、外気吸込口12が通気性シート31(消音マット21)でカバーされるので、水槽部14から消音マット21を取り外した場合でも冷却水の落下音等が漏れ難く、また、消音マット21を洗浄する手間も省くことができる。
なお、図7に示す従来の一般的な角型冷却塔40については、上記のように、外気吸込口42に遮光ルーバー43により冷却塔内への太陽光の進入が遮断されると共に、冷却水の飛び跳ねが少ない。ゆえに、冷却水が飛び跳ねる範囲、例えば、外気吸込口42の下部領域だけをカバーするように通気性シートを取り付けることができる(図3参照)。通気性シートは、対向する2側面に形成された外気吸込口42の下部領域をカバーするように、遮光ルーバー43に取り付けることができる。
10 冷却塔(従来の丸型冷却塔)、11 冷却塔本体、12 外気吸込口、13 ルーバー、14 水槽、15 ファン、16 供給管、17 散水管、18 充填材、19 排出管、20 ボールタップ、21 消音マット、30 冷却塔(丸型冷却塔)、31 通気性シート、32 構造材、33 通気孔、40 冷却塔(従来の角型冷却塔)、41 冷却塔本体、42 外気吸込口、43 ルーバー(遮光ルーバー)、50 冷却塔(角型冷却塔)、51 通気性シート、100 冷却水。

Claims (8)

  1. 冷却塔本体に外気吸込口が形成された冷却塔において、
    通気孔を有し、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートが外気吸込口に取り付けられたことを特徴とする冷却塔。
  2. 請求項1に記載の冷却塔において、
    外気吸込口には、ルーバーが設置されており、
    通気性シートは、ルーバーに取り付けられることを特徴とする冷却塔。
  3. 冷却塔本体に外気吸込口が形成された冷却塔において、
    外気吸込口には、冷却塔内への太陽光の進入を遮断する遮光ルーバーが設置され、
    通気孔を有し、冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートが遮光ルーバーに取り付けられたことを特徴とする冷却塔。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の冷却塔において、
    通気性シートは、不織布からなるシートであることを特徴とする冷却塔。
  5. 冷却塔本体に外気吸込口が形成され、外気吸込口にルーバーが設置された冷却塔における藻の繁殖防止方法であって、
    通気孔を有し、冷却塔内への太陽光の進入及び冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートをルーバーに取り付けることを特徴とする冷却塔における藻の繁殖防止方法。
  6. 冷却塔本体に外気吸込口が形成され、外気吸込口に冷却塔内への太陽光の進入を遮断する遮光ルーバーが設置された冷却塔における藻の繁殖防止方法であって、
    通気孔を有し、冷却塔外への冷却水の飛散を遮断する通気性シートを遮光ルーバーに取り付けることを特徴とする冷却塔における藻の繁殖防止方法。
  7. 請求項5又は6に記載の冷却塔における藻の繁殖防止方法であって、
    ルーバーに取り付ける通気性シートは、不織布からなるシートであることを特徴とする冷却塔における藻の繁殖防止方法。
  8. 請求項5又は6に記載の冷却塔における藻の繁殖防止方法であって、
    水槽部に設置された消音マットを取り外して、当該消音マットを通気性シートとしてルーバーに取り付けることを特徴とする冷却塔における藻の繁殖防止方法。
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