JP2011242063A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被調理物の調理時間の短縮化を図るだけでなく、被調理物の焼きムラを解消できる加熱調理器を提供すること。
【解決手段】前面を開口した箱状の本体1内に、被調理物を戴置する焼き網4と、該焼き網4を挟んで上下に設けた複数のヒーター5,6,7とを有し、前記本体1の前面の開口部8に扉9を開閉自在に設けてなる加熱調理器において、前記複数のヒーター5,6,7のうち2本以上は指向性を有するヒーター6,7であって、その指向性を有するヒーター6,7は焼き網4上の被調理物が焼きムラを発生しないように、それぞれの熱放射面角度を異ならせて本体1内に設けてあることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、オーブントースターや魚焼き器等の加熱調理器に関する。
この種の加熱調理器のうち、よく知られたオーブントースターとしては、特開2002−235926号公報(特許文献1)に示されているように、箱状の本体内に,被調理物を載置する焼き網と、該焼き網を挟んで上下に設けたヒーターとを有し、前記本体の前面開口部に開閉自在に設けた扉を備え、前記扉の開操作と連動して焼き網を前方へ移動して、本体前面の開口部から前方へ突出するように構成してある。
そして、前記上下のヒーターは、例えば、石英管または結晶化ガラスを成形した管の中にコイル状の電熱線を配設して、両端にコネクタが取り付けられたものである。
この特許文献1のオーブントースターでは、(イ)上下の両ヒーターの熱量を増やして、被調理物を戴置した焼き網との距離を近づけると、その被調理物に焼きムラが発生するとか、庫内の余熱で焼け過ぎる欠点があった。
(ロ) また、昇温(立ち上がり)時間が遅く調理時間が長くかかるという問題があった。
ところで、最近、本願発明者は、従来のヒーターよりも、遠赤外線を高効率に放射する(つまり、放射強度量が高い)と共に、クイックレスポンスで素早く加熱する(例えば、通電後約3秒で最大温度に到達する素早い立ち上がりで加熱する。)という、カーボンランプヒーターや、高配向性グラファイトを用いたヒーター(「グラファイトeヒーター」パナソニック株式会社の発熱ユニットの商標名、以下「パナソニック株式会社の商標」と略称する。)の存在を知見した。
例えば、高配向性グラファイトを用いたヒーターであるグラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)としては、特許第4340677号公報(特許文献2)や、株式会社日立リビングサプライのホームページ(http://www.hitachi−ls.co.jp参照)に開示されている。これは、例えば、細長い平板状に形成された炭素系物質であり、黒鉛等の結晶化炭素の基材に窒素化合物の抵抗値調整物質、及びアモルファス炭素を加えた混合物により構成されており、平板状の発熱体の熱輻射に指向性を有するものである(特許文献2参照)。
また、カーボンランプヒーターとしては、株式会社八光(http://www.hakko.co.jp/newgoods/newg71.htm参照)提供の技術情報を得ることができた。
そこで、本願発明者は、前記のカーボンランプヒーターや、高配向性グラファイトを用いたヒーターであるグラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)をオーブントースター等の加熱調理器の熱源として採用すれば、前述したように、素早い立ち上がりで加熱されて、被調理物の調理時間が短縮されるものと思考し、図1に示すようなオーブントースターを例に実験を行なった。
図1において、1は前面側が開口した箱状の本体であって、該本体1は外ケース2と内ケース3とからなり、内ケース3内で被調理物が加熱される。この本体1内には、被調理物を戴置する焼き網4と、該焼き網4を挟んで上下に設けたヒーター(上ヒーター5、下ヒーター6、7)とを有し、前記本体1の前面に形成された開口部8には開閉自在に扉9を設けている、そして、前記焼き網4の前端は扉9に止着してあり、前記扉9の開操作と連動して焼き網4を前方へ移動して、本体1前面の開口部8から前方へ突出して、被調理物が取り出されるようになっている。
前記扉9は、下部を枢軸9aで回動自在に枢着してあると共に、本体1の庫内が見えるように透明な耐熱ガラス9bを設けている。9cは扉9の把手である。
また、本体1の開口部8の下部には、扉9の下方位置に操作パネル10を設け、この操作パネル10に温度調節装置11やタイマー装置(図示せず)などが設けてある。
前記焼き網4は、枠体4aと、この枠体4a上に戴置される網体4bとからなっている。枠体4aの側部に突設したガイドピン4cを本体1(内ケース3)の側壁に形成したガイド長孔3cに嵌挿して、枠体4aがガイド長孔3cに沿って摺動できるようにしている。なお、焼き網4は、網状のものに限定されず、例えば皿状のものなど広義に解すべきで、要は被調理物が戴置できる戴置部材であればよい。
上記構成において、図1に示すように、加熱源である上下ヒーターのうち、上ヒーター5は、例えば、石英管または結晶化ガラスを成形した管の中にコイル状の電熱線を配設して、両端にコネクタが取り付けられたものなど、一般的に使用されているものを取り付けている。これに対し、下ヒーター6、7は、前述したグラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)を使用して、その下ヒーター6、7の平面形状の熱放射面6a、7aを、地面(床面)に対して垂直方向となるように(つまり、熱放射面6a、7aの地面に対する傾斜角度が0度となるように)配設している。
この図1で示したオーブントースターを使用して、被調理物として食パンを前記焼き網4に戴置して加熱してみたところ、昇温時間が早く調理時間が短縮された。しかし、下ヒーター6、7の熱放射面6a、7aは平面形状で、地面に対して垂直方向に熱輻射が大きいという指向性を持っていることから、その熱放射面の垂直上方は良く焼け、その他の部分は良く焼け難く(つまり局部的に加熱され)、焼きムラが発生し易いという難点があった。
特開2002−235926号公報 特許第4340677号公報
しかしながら、上記特許文献1のオーブントースターは、熱源として通常のヒーターを用いているので、前述したように、昇温時間が遅く調理時間が長くかかると共に、被調理物に焼きムラが発生した。
また、特許文献2には、グラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)の発熱ユニット及びそれを使用した加熱装置も示されている。そして、加熱装置としては、図8と図9に実施の形態が示されているものの、熱放射面の方向性については何らの開示も示唆もない。すなわち。これでは、前記図1で示した熱放射面と同様に設けたものと考えられる。従って、特許文献2の図8と図9の実施形態の加熱装置では、前記図1の場合と同様に、被調理物に焼きムラが発生するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みて、本願発明者が実験と研究を積み重ねた結果、案出したものである。すなわち、被調理物の焼きムラを解消するため、グラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)等の如く面状の熱放射をする指向性を上手に利用して、加熱調理器の庫内(調理室)において、上ヒーター及び/又は下ヒーターを配設する際に、上ヒーター及び/又は下ヒーターの面状熱放射面の放射角度を変えて設ける。これにより、調理時間の短縮化が図れるだけでなく、課題である被調理物の焼きムラが解消できる加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1の加熱調理器は、前面を開口した箱状の本体内に、被調理物を戴置する焼き網と、該焼き網を挟んで上下に設けた複数のヒーターとを有し、前記本体の前面開口部に扉を開閉自在に設けてなる加熱調理器において、前記複数のヒーターのうち2本以上は指向性を有するヒーターであって、その指向性を有するヒーターは焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように、それぞれの熱放射面角度を異ならせて本体内に設けてあることを特徴とする。
ここで、「指向性を有するヒーター」とは、カーボンランプヒーターや、高配向性グラファイトを用いたヒーター(例えば、「グラファイトeヒーター」パナソニック株式会社の商標)などをいう。
また、指向性を有するヒーターは、本体の調理室(以下、庫内ともいう。)の下部に横設した下ヒーター2本、またはこの下ヒーター2本と庫内の上部に横設した上ヒーター1本の3本、或いは下ヒーター1本と上ヒーター1本の2本とするなど、その配設位置や個数は、適宜に選定できる。この場合、2本以上の指向性を有するヒーターは、庫内の焼き網に対して、それぞれの平板状の熱放射面の角度を異ならせて配設している。
請求項2の加熱調理器は、前記請求項1において、前記指向性を有する複数のヒーターは、熱放射面を焼き網の外周部に向けたことを特徴とする。
ここで、「焼き網の外周部」とは、加熱調理器の正面側から見て、庫内の出入口側(例えば図1の扉側)と奥側(図1で右側の後部側)を意味する。
従って、「ヒーターの熱放射面を焼き網の外周部に向ける」とは、指向性を有する下ヒーター2本の場合には、図2に示すように、下の前部ヒーターは扉側に、下の後部ヒーターは奥側にそれぞれ熱放射面を向けて、焼き網上の被調理物に対して、図3に示すように、焼き網の扉側と奥側には下ヒーターの直射輻射熱が照射される。それと共に、下の両ヒーターの熱放射面の背面からの熱線は、庫内の底板に反射されて焼き網の中央部に間接輻射熱が照射される。これにより、被調理物の焼きムラが低減される。
また、指向性を有する上ヒーターが1本の場合には、図4に示すように、上ヒーターの熱放射面は焼き網の奥側に向けて、直射輻射熱が照射される。それと共に、上ヒーターの熱放射面の背面からの熱線は庫内の上板に反射されて焼き網の扉側に間接輻射熱が照射される。これにより、被調理物の焼きムラが低減される。
図5は、指向性を有する上ヒーター1本が、熱放射面が焼き網の扉側(出入口側)に向けて、直射輻射熱が照射される。それと共に、上ヒーターの熱放射面の背面からの熱線は庫内の上板に反射されて焼き網の奥側に間接輻射熱が照射される。これにより、被調理物の焼きムラが低減される。
さらに、図6に示すように、下ヒーター2本を焼き網4の扉側と奥側とに直射輻射熱が照射されるように構成(図2、図3参照)し、上ヒーター1本を焼き網4の奥側に直射輻射熱が照射されるように構成(図4参照)することもできる。この構成のほか、図6において、上ヒーター1本を図5に示すように焼き網4の扉側に直射輻射熱が照射されるように組み合せることもできる。
これらによれば、被調理物の焼きムラが一層低減される。
前述の構成のほかに、本発明では種々の構成が採り得るものである。
請求項3の加熱調理器は、前面を開口した箱状の本体内に、被調理物を戴置する焼き網と、該焼き網を挟んで上下に設けた複数のヒーターとを有し、前記本体の前面開口部に扉を開閉自在に設けてなる加熱調理器において、前記複数のヒーターは、焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように熱放射面角度をもたせた指向性を有するヒーターと、指向性を有しないヒーターとで構成してあることを特徴とする。
指向性を有するヒーターは、現段階では高価であることを考慮し、その指向性を有するヒーターの利点を最大に活用できる範囲で、その取付本数を可能な限り少なくして、本発明の効果を享受すると共に、安価な加熱調理器を提供するものである。
本発明は、以上の通り、指向性を有するヒーターの熱放射面角度を異ならせて本体内に設けるものであるが、これに加えて、庫内を形成する内ケースを、反射効率の高い、例えばステンレススチール等の材料で鏡面化した反射板を採用する方が好ましい。
これにより、庫内の内壁による反射効率を高めて、立ち上がり時間が更に短縮でき、調理時間の短縮化と焼きムラの低減化に更に寄与する。また、庫内の被調理物の調理状況が外部から判りやすいし、庫内の清掃等の手入れもし易いなどの利点がある。
本発明の請求項1の加熱調理器によれば、前面を開口した箱状の本体内に、前記複数のヒーターのうち2本以上は指向性を有するヒーターであって、その指向性を有するヒーターは焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように、それぞれの熱放射面角度を異ならせて本体内に設けてあるから、その指向性を有するヒーターは、放射強度量が高く瞬時に応答して素早く立ち上がり加熱するので、被調理物の調理時間が従来に比べて格段に短縮される。
しかも、前記指向性を有するヒーターは、焼き網上の被調理物が焼きムラが発生しないように、それぞれの熱放射面角度を異ならせて設けているから、従来に比べて、焼き網
上の被調理物に焼きムラが低減される。
請求項2の加熱調理器によれば、前記指向性を有する複数のヒーターは、熱放射面を焼き網の外周部に向けたことを特徴とする。この請求項2の発明は、上記請求項1の発明をより具体的にしたものであり、指向性を有する複数のヒーターの熱放射面を、例えば、前記[0020]〜[0023]に説明したように、下の前部ヒーターは焼き網の扉側に、下の後部ヒーターは奥側に、上ヒーターは奥側または扉側に向けて直射輻射熱されるようにすると共に、該ヒーターの熱放射面の背面からの熱線による間接輻射熱を焼き網の中央部、又は扉側もしくは奥側に向けて照射されるようにしているから、被調理物の焼きムラが低減される。
請求項3の加熱調理器によれば、前記複数のヒーターは、焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように熱放射面角度をもたせた指向性を有するヒーターと、指向性を有しないヒーターとで構成してあることを特徴とするから、請求項1の加熱調理器と同様に、被調理物の調理時間の短縮化と焼きムラの低減化とが図れる。それとともに、指向性を有するヒーターは、請求項1の場合に比べて、取付本数を少なくして設けることができるから、安価な加熱調理器を提供することができる。
下ヒーターに指向性を有するヒーターを設けると共に、その平面形状の熱放射面を地面に対する傾斜角度が0度となるように設けた加熱調理器を実験例に用いた縦断面図である。 図1の指向性を有する下ヒーターの平面形状の熱放射面を地面に対して傾斜角度を有するようにした、本発明の実施例1の縦断面図である。 図2で、直射輻射熱が焼き網の外周部に、間接輻射熱が焼き網の中央部に放射する状態を示した縦断面図である。 上ヒーターの熱放射面が焼き網の奥側に向かうようにした本発明の実施例2の縦断面図である。 上ヒーターの熱放射面が焼き網の出入口側に向かうようにした本発明の実施例3の縦断面図である。 指向性を有するヒーターを、下ヒーター2本と上ヒーター1に設けると共に、庫内の内ケースを鏡面反射板とした、本発明の実施例4の縦断面図である。
請求項1の発明は、前面を開口した箱状の本体内に、被調理物を戴置する焼き網と、該焼き網を挟んで上下に設けた複数のヒーターとを有し、前記本体の前面開口部に扉を開閉自在に設けてなる加熱調理器において、前記複数のヒーターのうち2本以上は指向性を有するヒーターであって、その指向性を有するヒーターは焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように、それぞれの熱放射面角度を異ならせて本体内に設けてあることを特徴とする。
この場合、指向性を有するヒーターの熱放射面角度は、当該ヒーター同士の取付位置や、被調理物の焼きムラ防止の観点から最適な角度を選定するとよい。
請求項2の発明は、請求項1において、前記指向性を有する複数のヒーターは、熱放射面を焼き網の外周部に向けたことを特徴とするものである。
これについては、[0020]〜[0024]で説明したが、より具体的には以下の実施例1〜実施例4で詳述する。
請求項3の発明は、前面を開口した箱状の本体内に、被調理物を戴置する焼き網と、該焼き網を挟んで上下に設けた複数のヒーターとを有し、前記本体の前面開口部に扉を開閉自在に設けてなる加熱調理器において、前記複数のヒーターは、焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように熱放射面角度をもたせた指向性を有するヒーターと、指向性を有しないヒーターとで構成してあることを特徴とするものである。
これによれば、既述したように、請求項1の効果に加えて、安価な加熱調理器を提供するものである。
以下に、実施例1(図2〜図3参照)、実施例2(図4参照)、実施例3(図5参照)、実施例4(図6参照)を詳述する。
図2〜図6は、図1とは、指向性を有するヒーターの熱放射面角度が異なるだけで、その他の構成は図1と同一であるので、図2〜図6では、図1と同じ構成は同一符合を付して、できるだけその説明を省略する。
本発明の実施例1を図2と図3に基づいて以下に説明する。
この加熱調理器であるオーブントースターは、前面を開口し、かつ外ケース2と内ケース3とからなる箱状の本体1内、つまり庫内となる内ケース3内で被調理物が加熱される。この本体1内には、被調理物を戴置する焼き網4と、該焼き網4を挟んで上下に設けた複数のヒーター(上ヒーター5、下ヒーター6、7)とを有し、前記本体1の前面に形成された開口部8には開閉自在に扉9を設けている。そして、前記焼き網4の前端は扉9に止着してあり、前記扉9の開操作と連動して焼き網4を前方へ移動して、本体1前面の開口部8から前方へ突出して、被調理物が取り出されるようになっている。
上記構成において、[0011]で説明したように、 上ヒーター5は一般的に使用されているものであり、下ヒーター6、7はグラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)を使用しているものである点では図1の構成と同様である。しかし、この実施例1の下ヒーター6,7となるグラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)の平面形状の熱放射面6a、7aは、図1の場合に比べて、焼き網4上の被調理物が焼きムラを発生しないように、該熱放射面6a、7aを所定角度傾斜させている点で顕著に異なる。
すなわち、下ヒーター6,7の平面形状の熱放射面6a、7aを、図1に示す如く、地面(床面)に対して垂直方向となる(つまり熱放射面6a、7aが水平面で傾斜角度が0度となる)場合を基準にすると、本実施例1(図2、図3参照)では、下の前部ヒーター6の熱放射面6aは、図2、図3において反時計方向へ45度だけ庫内の出入口側(扉側)に向け、下の後部ヒーター7の熱放射面7aは、図2、図3において時計方向へ135度だけ庫内の奥側に向けて、熱照射する。
これにより、焼き網4上の被調理物に対して、図3に示すように、焼き網4の扉側と奥側には下ヒーター6、7の直射輻射熱Xが照射される。それと共に、下ヒーター6、7の熱放射面6a、7aの背面からの熱線は、庫内の底板3aに反射されて焼き網4の中央部に向けて間接輻射熱Yが照射される。このように、下ヒーター6、7の熱放射面の傾斜角度を変えることにより、該下ヒーター6、7からの直接又は間接の輻射熱が焼き網4に向けて分散されて照射面積が増えるため、被調理物の焼きムラが低減される。しかも、前記直射輻射熱Xと間接輻射熱Yとで照射されるので、庫内全体が素早く加熱されて被調理物の調理時間が短縮されるのは勿論である。
また、庫内を形成する内ケース3は、熱反射率の高い反射板を使用する。その材料としては、ステンレススチール、溶融メッキ鋼板(溶融アルミニウム亜鉛メッキ鋼板、溶融アルミニウム鋼板)、アルミニウム合金等の金属板を用い、鏡面化した反射板を用いれば更に好ましい。
このように、庫内を反射板ないし鏡面反射板とすることにより、庫内の温度上昇(立ち上がり)が一層早くなり、温度ムラも低減し、前述した間接輻射熱Yが直射輻射熱Xと相俟って、焼き網4上の被調理物を均一に加熱する。
庫内(内ケース3)を鏡面反射板とした場合には、前述の如く、立ち上がり時間が短縮化されると共に、庫内の被調理物の様子がわかり易いし、ステンレススチール材の鏡面反射板の場合には清掃等の手入れ性が向上される。
なお、下の前部ヒーター6の熱放射面6aは、扉9の耐熱ガラス9b側へ向けて熱照射するのが好適である。扉9の耐熱ガラス9b部は放熱が大きいので、そこへ照射することで被調理物の焼きムラが少なくなるからである。
また、グラファイトeヒーター(パナソニック株式会社の商標)は指向性があるので、温度調節装置(サーモスタット)11の取付位置はヒーターの熱放射面から回避する(図2、図3参照)ことによって、該温度調節装置(サーモスタット)11のOFF時間が短縮されるため、調理時間の長い被調理物やメニューに対応できる。
本発明の実施例2を図4に基づいて以下に説明する。
この場合は、指向性を有する 上ヒーター5の平板状の熱放射面5aは、反時計方向に45度だけ回転して庫内の奥側に向けて、直射輻射熱Xが照射されるようにしてあり、それと共に、上ヒーター5の熱放射面5aの背面からの熱線は庫内(内ケース3)の上板3bに反射されて焼き網4の扉側に間接輻射熱Yが照射されるようにしてある。そして、下ヒーター6、7は一般的に使用されているヒーターを設けている。
これにより、上ヒーター5からの直射輻射熱X及び間接輻射熱Yが焼き網4に分散されて照射面積が増えると共に、下ヒーター6、7の輻射熱が焼き網4の中央部も照射するので、被調理物の焼きムラが少なく、効率よく焼き上げることができる。
その他の構成、作用効果については、実施例1の説明を参照するとよい。
本発明の実施例3を図5に基づいて以下に説明する。
この場合は、指向性を有する上ヒーター5の平板状の熱放射面5aは、時計方向に135度だけ回転して庫内の扉9(耐熱ガラス9b)側に向けて、直射輻射熱Xが照射されるようにしてあり、それと共に、上ヒーター5の熱放射面5aの背面からの熱線は庫内(内ケース3)の上板3bに反射されて焼き網4の奥側に間接輻射熱Yが照射されるようにしてある。そして、この実施例3でも、下ヒーター6、7は一般的に使用されているヒーターを設けている。
本発明の実施例4を図6に基づいて以下に説明する。
この場合は、指向性を有するヒーターを、下ヒーター6,7の2本の熱放射面6a、6bを焼き網4の扉側と奥側とに直射輻射熱Xが照射されるように構成(図2、図3参照)し、上ヒーター5の1本を焼き網4の奥側に直射輻射熱Xが照射されるように構成(図4参照)したものである。換言すれば、この実施例4では、上下3本のヒーターの全部を指向性を有するヒーターとしたものであって、これによれば、素早い昇温で被調理物の調理時間が最もよく短縮できると共に、焼きムラが最もよく低減される。
また、この実施例4でも、実施例1〜3の場合と同様に、庫内を形成する内ケース3を、反射効率の高い、例えばステンレススチール等の材料で鏡面化した反射板を採用しているので、庫内の内壁による反射効率を高めて、立ち上がり時間が更に短縮でき、調理時間の短縮化と焼きムラの低減化に更に寄与する。また、庫内の被調理物の調理状況が外部から判りやすいし、庫内の清掃等の手入れもし易いなどの利点がある。
なお、各実施例において、 上ヒーター5や下ヒーター6、7の少なくとも1本は、モーター等の駆動源の動力により回転する構成を採用することもできる。これによれば、庫内の全体に熱が照射されるため、被調理物の焼きムラが一層低減されると共に、調理時間の一層の短縮化が図れる。
1 本体
2 外ケース
3 内ケース
3a 底板
3b 上板
4 焼き網
5 上ヒーター
5a 熱放射面
6 下ヒーター(下の前部ヒーター)
6a 熱放射面
7 下ヒーター(下の後部ヒーター)
7a 熱放射面
8 開口部
9 扉
9b 耐熱ガラス
10 操作パネル
11 温度調節装置
X 直射輻射熱
Y 間接輻射熱

Claims (3)

  1. 前面を開口した箱状の本体内に、被調理物を戴置する焼き網と、該焼き網を挟んで上下に設けた複数のヒーターとを有し、前記本体の前面開口部に扉を開閉自在に設けてなる加熱調理器において、
    前記複数のヒーターのうち2本以上は指向性を有するヒーターであって、その指向性を有するヒーターは焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように、それぞれの熱放射面角度を異ならせて本体内に設けてあることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記指向性を有する複数のヒーターは、熱放射面を焼き網の外周部に向けたことを特徴とする請求項1の加熱調理器。
  3. 前面を開口した箱状の本体内に、被調理物を戴置する焼き網と、該焼き網を挟んで上下に設けた複数のヒーターとを有し、前記本体の前面開口部に扉を開閉自在に設けてなる加熱調理器において、
    前記複数のヒーターは、焼き網上の被調理物が焼きムラを発生しないように熱放射面角度をもたせた指向性を有するヒーターと、指向性を有しないヒーターとで構成してあることを特徴とする加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108709203A (zh) * 2018-06-11 2018-10-26 上海海尔众智坊创客空间管理有限公司 可双面加热的电磁炉及其控制方法

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