JP2011239938A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物の布質を考慮した脱水制御を行なうことによって、洗濯物の脱水中に、ドラムの異常振動の発生及び再発を抑制することができる洗濯機を提供する。
【解決手段】重量検出部73によって、まだ吸水していない洗濯物の重量(初期重量)と、吸水し、且つ脱水されていない洗濯物の重量(脱水前重量)とを検出し、初期重量と脱水前重量との差異が小さい(又は大きい)場合には、脱水され難い化繊製品(又は脱水され易い綿製品)の割合が多い洗濯物であると看做し、第1(又は第2)の脱水用データを用いてドラム3の回転を制御し、第1(又は第2)の脱水用データを用いた脱水回転の制御中に異常振動が発生した場合には、綿製品及び化繊製品の割合が同程度の洗濯物であると看做し、第1及び第2の脱水用データの中間的な第3の脱水用データを用いてドラム3の脱水回転を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗濯物を洗濯し、脱水する洗濯機に関する。
洗濯機は、回転可能な有底筒状のドラムと、ドラムを収容している水槽とを備える。ドラムには、洗濯物が収容される。
洗濯機は、洗濯物を洗う又は濯ぐための水(以下、洗濯水という)を水槽に供給する。水槽とドラムとは連通しているため、水槽の水位が所定水位以上に達している場合、ドラムには洗濯水が十分に貯留されている。そこで、洗濯機は、水槽の水位が所定水位以上に達した場合に、ドラムを回転させることによって、洗濯物の洗濯過程を実施する。
洗濯過程の実施後、洗濯機は、洗濯物の排水過程、及び脱水過程をこの順に実施する。
脱水過程の実施中は、ドラムが一方向へ高速で回転することによって遠心力が発生し、発生した遠心力によって、洗濯物が脱水される。このとき、ドラムに収容されている洗濯物の、ドラムの周方向の配置が偏っている(以下、洗濯物が偏っている、という)と、ドラムは、自身の径方向の大きな振動(以下、異常振動という)を起こす。そして、異常振動を起こしたドラムが水槽に当接すると、騒音が発生するため、ユーザに不快感又は不安感等を与えてしまう。
従来、異常振動の発生を抑制するために、ドラムに収容されている洗濯物が偏っているか否かを判定する洗濯機が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の洗濯機は、洗濯物が偏っていないと判定した場合には、洗濯物の脱水を開始する。一方、洗濯物が偏っていると判定した場合には、洗濯機は、ドラムを一方向及び逆方向に交互に回転させることによって、洗濯物の偏りを解消する。
更に詳細には、特許文献1に記載の洗濯機は、洗濯物が収容されているドラムを電動モータで回転させ、このときの電動モータの電流値に基づいて、ドラムに収容されている洗濯物の量を推定する。次に、洗濯機は、推定結果に基づいて、所定値を設定する。そして、洗濯機は、ドラムの回転速度の変動が所定値より大きいか否かを判定することによって、洗濯物が偏っているか否かを判定する。
このため、洗濯機は、洗濯物の量が多いか少ないかに拘らず、洗濯物が偏っているか否かを判定することができ、洗濯物が偏っているならば、脱水過程の開始前に、洗濯物の偏りを解消するための動作(以下、偏り解消動作という)を行なうことができる。
この結果、脱水中の異常振動の発生を抑制することができる。
ところで、従来の洗濯機には、脱水過程の実施中に、例えば加速度センサを用いてドラムの異常振動の有無を検出し、異常振動が検出された場合には、偏り解消動作を行ない、異常振動が繰り返し検出された場合には、脱水過程を中断し、ユーザに対して異常を報知するか、又は、異常振動が発生し難い低速回転で洗濯物を脱水するものがある。
特開2009−189539号公報
脱水過程を実施する洗濯機は、回転していないドラムを低速で回転させ始め、徐々に回転速度を上昇させていくこと(いわゆる立ち上げ)によって、最終的に、ドラムを高速で回転させる。ところが、回転速度が変化している最中のドラムは、一定速度で回転しているドラムよりも不安定であるため、異常振動を起こし易い。従って、立ち上げの際に異常振動が発生することを抑制する必要がある。
立ち上げの際のドラムの回転に影響を及ぼし易い要素としては、洗濯物の偏り以外に、洗濯物の布質(例えば、化繊製品であるか綿製品であるか)が考えられる。洗濯物の偏りは、偏り解消動作によって解消され得るが、洗濯物の布質を洗濯機が変化させることはできない。従って、洗濯物の布質に起因する異常振動の発生を抑制するためには、洗濯物の布質に応じてドラムの回転を制御することが望ましい。
ところで、特許文献1に記載の洗濯機は、電動モータの電流値に基づいて洗濯物の量を推定しているため、推定精度が低い可能性があり、低精度の推定結果に基づいて所定値を設定すると、洗濯物が偏っているか否かの判定精度が悪化する虞がある。洗濯物が偏っていると誤って判定された場合には、偏り解消動作が無駄に実行されるため、脱水が完了するまでに要する時間(以下、脱水所要時間という)が無用に長くなる。一方、洗濯物が偏っていないと誤って判定された場合には、異常振動が発生し易くなる。
また、異常振動が検出される都度、偏り解消動作を行なう洗濯機では、脱水所要時間が長くなり易い。更に、異常振動が何度も検出された場合に、脱水過程を中断する洗濯機では、洗濯物を脱水することができない。異常振動が何度も検出された場合に、異常振動が発生し難い低速回転で脱水する洗濯機では、脱水不足が生じ易い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、給水前の洗濯物の重量と、排水後、且つ、脱水前の洗濯物の重量と、異常振動の有無とに基づいて、ドラムの回転を制御する構成とすることにより、異常振動の発生及び再発を抑制することができる洗濯機を提供することにある。
本発明に係る洗濯機は、洗濯物が収容されるドラムと、該ドラムの内部に連通した状態で前記ドラムを収容している水槽と、前記ドラム及び/又は前記水槽へ給水する給水部と、前記水槽から排水するための排水部と、前記ドラムを回転させる回転駆動部と、前記回転駆動部による前記ドラムの回転を制御する制御部と、前記ドラムの径方向の振動を検出するための振動検出部と、前記ドラムの回転が停止している場合に、前記洗濯物の重量を検出するための重量検出部とを備える洗濯機において、前記給水部が給水する前に、前記重量検出部の検出結果を取得する初期取得手段と、前記排水部による排水終了後、前記制御部による前記ドラムの回転の制御開始前に、前記重量検出部の検出結果を取得する排水後取得手段と、前記初期取得手段及び前記排水後取得手段夫々が取得した検出結果の差異を演算する演算手段と、前記振動検出部の検出結果に基づいて、前記振動が、所定の振動より小さいか否かを判定する判定手段とを更に備え、前記制御部は、前記演算手段の演算結果、及び、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記ドラムの回転を制御するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る洗濯機は、前記判定手段が否と判定する前であって、前記演算手段の演算結果が小さい場合に用いるべき第1の脱水用データ及び前記演算手段の演算結果が大きい場合に用いるべき第2の脱水用データ、並びに、前記判定手段が否と判定した後で用いるべき第3の脱水用データを記憶する記憶部を更に備え、前記制御部は、回転していないか又は所定回転数未満の回転数で回転するドラムの回転数を前記所定回転数へ上昇させるべく、前記記憶部に記憶してある第1の脱水用データ、第2の脱水用データ、及び第3の脱水用データの内、何れかひとつを用いて前記ドラムの回転を制御するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る洗濯機は、前記第3の脱水用データは、前記第1及び第2の脱水用データを構成する数値の中間的な数値で構成されたデータであることを特徴とする。
本発明に係る洗濯機は、前記第1(又は前記第2)の脱水用データは、前記ドラムの回転数が前記所定回転数へ上昇するまでの回転時間が短く(又は長く)なるようなデータであり、前記演算手段は、前記排水後取得手段が取得した検出結果から前記初期取得手段が取得した検出結果を減算した減算結果を演算するようにしてあり、前記制御部は、前記演算手段の演算結果が所定の閾値以上であるか否かを判定する手段と、該手段が前記閾値未満(又は前記閾値以上)であると判定した場合に、前記第1(又は前記第2)の脱水用データを用いて前記ドラムの回転を制御する手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る洗濯機は、前記初期取得手段が取得した検出結果に応じて、前記閾値を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る洗濯機は、前記記憶部は、前記ドラムの回転数が前記所定回転数へ上昇するまでの間に、該所定回転数よりも低い一定の回転数で前記ドラムを回転させ続ける回転一定期間を設けるような第4の脱水用データを更に記憶しており、前記制御部は、前記第3の脱水用データを用いた前記ドラムの回転の制御中に、前記判定手段が否と判定した場合、前記記憶部に記憶してある第4の脱水用データを用いて前記ドラムの回転を制御するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、洗濯機は、ドラム、水槽、給水部、排水部、回転駆動部、制御部、振動検出部、及び重量検出部を備え、更に、初期取得手段、排水後取得手段、演算手段、及び判定手段を備える。
回転駆動部は、ドラムを回転させる。
重量検出部の検出結果は、ドラムに収容されている洗濯物の重量を示す。
振動検出部の検出結果は、ドラムの径方向の振動を示す。
判定手段は、ドラムの径方向の振動が、所定の振動よりも小さいか否かを、振動検出部の検出結果に基づいて判定する。ドラムの径方向の振動が、所定の振動よりも小さい場合とは、異常振動が発生していない場合であり、所定の振動以上である場合とは、異常振動が発生している場合である。
初期取得手段は、給水部が給水する前に、重量検出部の検出結果を取得する。このとき取得される検出結果は、まだ洗濯水を吸収していない状態の洗濯物の重量(以下、洗濯物の初期重量という)を示す。
初期取得手段による検出結果の取得後、給水部は、ドラム及び/又は水槽へ洗濯水を供給する。このとき、ドラムに収容されている洗濯物は、洗濯水を吸収する。何故ならば、水槽の内部とドラムの内部とは連通しているため、給水部が給水した後は、ドラムへ供給された洗濯水であっても、水槽に供給された洗濯水であっても、ドラムに収容されている洗濯物に接触する可能性が高いからである。
排水部は、水槽から排水する。ただし、このとき、洗濯物に吸収されている洗濯水は排出されない。
排水後取得手段は、排水部による排水終了後、制御部によるドラムの回転の制御開始前に、重量検出部の検出結果を取得する。このとき取得される検出結果は、まだ脱水されておらず、洗濯水を十分に吸収している状態の洗濯物の重量(以下、洗濯物の脱水前重量という)を示す。
排水後取得手段による検出結果の取得後、演算手段は、初期取得手段及び排水後取得手段夫々が取得した検出結果の差異を演算する。
そして、制御部は、洗濯物を脱水すべく、回転駆動部によるドラムの回転(以下、脱水回転という)を制御する。脱水回転の制御には、ドラムの回転の開始/終了、ドラムの回転数の変更/維持、及び/又は、ドラムの回転加速度の変更/維持等が含まれる。
脱水回転によって遠心力が発生し、発生した遠心力によって、洗濯物は脱水され始める。
更に詳細には制御部は、演算手段の演算結果(即ち、洗濯物の初期重量及び脱水前重量の差異)と、判定手段の判定結果(即ち、異常振動の有無)とに基づいて、脱水回転を制御する。洗濯物の初期重量及び脱水前重量の差異は、給水されてから排水されるまでの間に洗濯物が吸収した洗濯水の重量(以下、洗濯物の含水量という)に対応する。
換言すれば、制御部は、洗濯物の含水量と、異常振動が発生していないこととに基づいて、脱水回転を制御するか、又は、洗濯物の含水量と、異常振動が発生したこととに基づいて、脱水回転を制御する。
ところで、洗濯物の含水量は、洗濯物の布質を示す指標として有用である。また、洗濯物の布質とは、例えば化繊製品のように、吸水し難く脱水され難い性質であるか、又は、綿製品のように、吸水し易く脱水され易い性質であるかを意味する。
脱水回転の制御を開始する前は、ドラムは回転していないため、異常振動は発生しない。ゆえに、制御部は、洗濯物の含水量と、異常振動が発生していないこととに基づいて、脱水回転を制御する。これは、洗濯物の含水量に基づいて推定される洗濯物の布質(以下、推定布質という)に応じて、脱水回転を制御することに相当する。
推定布質に応じた脱水回転の制御は、異常振動の発生を抑制する。そして、異常振動が発生しなければ、ドラムは特段の問題なく回転し続けるため、やがて、洗濯物は完全に脱水される。
しかしながら、推定布質に応じた脱水回転の制御によってもなお、異常振動が発生することがあり、これは、推定布質が間違っていたせいである、と考えられる。従って、推定布質を修正した上で、改めて、推定布質に応じた脱水回転の制御を行なう必要がある。
ゆえに、制御部は、洗濯物の含水量と、異常振動が発生したこととに基づいて、脱水回転を制御する。これは、修正された推定布質に応じて、脱水回転を制御することに相当する。
修正された推定布質に応じた脱水回転の制御は、異常振動の発生を更に抑制する。そして、異常振動が再発しなければ、ドラムは特段の問題なく回転し続けるため、やがて、洗濯物は完全に脱水される。
以上のように、本発明の洗濯機は、洗濯物の含水量と、異常振動の有無とに基づいて、脱水回転を制御するよう構成されている。何故ならば、洗濯物の含水量のみに基づいて、脱水回転を制御する洗濯機は、脱水回転の制御中に異常振動が発生した場合、脱水回転の制御を、より適切なものに修正することができないからである。
なお、制御部は、異常振動が発生した場合、まず、偏り解消動作を行なわせ、推定布質を修正せずに、再び脱水回転を制御し、異常振動が再発したときに、推定布質を修正し、修正された推定布質に応じて、脱水回転を制御してもよい。何故ならば、異常振動が発生した原因は、洗濯物の偏りかもしれないからである。
本発明にあっては、記憶部に第1〜第3の脱水用データが記憶されており、制御部は、ドラムの回転数(具体的には、ゼロ、又は所定回転数未満の回転数)を所定回転数へ上昇させるべく、第1〜第3の脱水用データの何れかひとつを用いて、脱水回転を制御する。
第1及び第2の脱水用データは、判定手段が否と判定する前に用いるべきものである。また、第1の脱水用データは、演算手段の演算結果が小さい場合に、第2の脱水用データは、演算手段の演算結果が大きい場合に、夫々用いるべきものである。そして、第3の脱水用データは、判定手段が否と判定した場合に用いるべきものである。
つまり、制御部は、少なくとも異常振動が発生していない場合には、洗濯物の含水量が小さければ(又は大きければ)、第1の脱水用データ(又は第2の脱水用データ)を用いて脱水回転を制御する。そして、異常振動が発生した場合、制御部は、第3の脱水用データを用いて脱水回転を制御する。
このように、本発明の洗濯機は、3種類の脱水用データを使い分けることができる。従って、1種類の脱水用データを使用する場合、及び2種類の脱水用データを使い分ける場合夫々に比べて、より適切に脱水回転を制御することができるため、異常振動が発生する可能性、及び再発する可能性を、大幅に低減することができる。
本発明にあっては、第3の脱水用データは、第1及び第2の脱水用データの中間的な数値で構成された脱水用データ(以下、中間的な脱水用データという)であり、第1及び第2の脱水用データは、いわば両極端な数値で構成された脱水用データ(以下、両極端な脱水用データという)である。
従って、制御部は、異常振動が発生していない場合には、洗濯物の含水量の大小に基づき、両極端な脱水用データの何れか一方を用いて脱水回転を制御することができる。そして、異常振動が発生した場合に、制御部は、中間的な脱水用データを用いて脱水回転を制御することができる。
中間的な脱水用データは、いわば汎用的な脱水用データであるため、一般的には、極端な脱水用データよりも異常振動の発生及び再発を抑制し易いと考えられる。ところが、洗濯物の含水量が特に大きい又は小さい場合には、中間的な脱水用データでは異常振動の発生及び再発を抑制することが困難である。従って、制御部は、最初は両極端な脱水用データの何れか一方を用いて異常振動の発生(又は、発生及び再発)の抑制を試み、異常振動が発生した場合に、中間的な脱水用データを用いて異常振動の再発の抑制を試みる。この結果、本発明の洗濯機は、第1〜第3の脱水用データの内から最も適切な脱水用データを効率よく選び出すことができる。
しかも、本発明の洗濯機は、両極端な脱水用データから何れか一方を選び出すための閾値を1個だけ有していればよい。更にまた、この閾値は厳密に設定されている必要はない。何故ならば、この閾値を用いて選び出された脱水用データが不適切だった場合には、自動的に、より適切な脱水用データが選び出されるからである。
ここで、例えば洗濯物の含水量が大きいか小さいか中程度かに基づいて、第1〜第3の脱水用データから何れかひとつを選び出す洗濯機を考える。
このような洗濯機は、2種類の閾値(具体的には、小さい含水量と中間的な含水量との閾値、及び中間的な含水量と大きい含水量の閾値)を有している必要がある。更にまた、これらの閾値は厳密に設定されている必要がある。何故ならば、このような洗濯機は、これらの閾値を用いた選び出された脱水用データが不適切だった場合に、より適切な脱水用データを選び出すことができないか、又は、改めて脱水用データを選び出すための基準を別途設定しておかなければならないからである。
本発明にあっては、演算手段は、排水後取得手段が取得した検出結果から初期取得手段が取得した検出結果を減算した減算結果を演算する。この減算結果は、洗濯物の含水量に対応している。
次に、制御部は、減算結果が所定の閾値以上であるか否かを判定する。つまり、制御部は、洗濯物の含水量が大きいか小さいかを判定する。
そして、制御部は、減算結果が所定の閾値未満である(即ち含水量が小さい)と判定した場合、第1の脱水用データを用いて脱水回転を制御する。
第1の脱水用データを用いて脱水回転が制御された場合、ドラムの回転数が所定回転数へ上昇するまでの回転時間は短い。即ち、ドラムの回転速度は急激に上昇する(即ちドラムの回転加速度が大きい)。
一方、減算結果が所定の閾値以上である(即ち含水量が大きい)と判定した場合、制御部は、第2の脱水用データを用いて脱水回転を制御する。
第2の脱水用データを用いて脱水回転が制御された場合、ドラムの回転数が所定回転数へ上昇するまでの回転時間は長い。即ち、ドラムの回転速度は緩やかに上昇する(即ちドラムの回転加速度が小さい)。
ところで、洗濯物の初期重量が同じであれば、含水量が小さい洗濯物は、綿製品よりも化繊製品を含む割合が多い洗濯物(以下、「化繊中心」の洗濯物という)であり、含水量が大きい洗濯物は、化繊製品よりも綿製品を含む割合が多い洗濯物(以下、「綿中心」の洗濯物という)である、と看做せる。
そして、「綿中心」の洗濯物を収容しているドラムが異常振動を起こすことを抑制するためには、「化繊中心」の洗濯物を収容しているドラムを回転させる場合よりも、ドラムの回転速度を緩やかに上昇させる方が好ましいことが、経験的にわかっている。これは、「綿中心」の洗濯物の方が「化繊中心」の洗濯物よりも脱水され易く、洗濯物が吸収している洗濯水が洗濯物から急激に排出されると、急激な脱水の勢いでドラムが異常振動を起こし易いからである、と考えられる。
つまり、第1の脱水用データは「化繊中心」の洗濯物に適したものであり、第2の脱水用データは「綿中心」の洗濯物に適したものである。
故に、本発明の洗濯機は、洗濯物の含水量の大/小に基づく推定布質「綿中心」/「化繊中心」に応じて、脱水回転を適切に制御することができる。
なお、第3の脱水用データが、中間的な脱水用データである場合、第3の脱水用データは、「化繊中心」の洗濯物と「綿中心」の洗濯物との中間的な洗濯物、即ち、化繊製品を含む割合と綿製品を含む割合とが半々の洗濯物(以下、「化繊及び綿混合」の洗濯物という)に適したものである。
本発明にあっては、洗濯機が、設定手段を更に備える。
設定手段は、初期取得手段が取得した検出結果(即ち、洗濯物の初期重量)に応じて、所定の閾値を設定する。
洗濯物の吸水性が同一であれば、初期重量が大きい洗濯物の方が、初期重量が小さい洗濯物よりも、含水量は大きい。従って、洗濯物の初期重量を無視して所定の閾値を設定すると、洗濯物の布質の推定精度が悪化する虞がある。
つまり、本発明の洗濯機は、洗濯物の初期重量に応じて所定の閾値を設定することによって、洗濯物の布質の推定精度を向上させることができるため、第1及び第2の脱水用データの内、より適切な脱水用データを選び出すことができる。
本発明にあっては、記憶部に第1〜第4の脱水用データが記憶されており、制御部は、ドラムの回転数を所定回転数へ上昇させるべく、第1〜第4の脱水用データの何れかひとつを用いて、脱水回転を制御する。
第3の脱水用データを用いた脱水回転の制御中に異常振動が発生した場合、制御部は、第4の脱水用データを用いて脱水回転を制御する。このとき、ドラムの回転数が所定回転数へ上昇するまでの間に、所定回転数よりも低い一定の回転数でドラムを回転させ続ける回転一定期間が設けられる。
ところで、ドラムは、一定回転している場合の方が、回転数が変化している場合よりも安定的であり、異常振動を起こし難い。また、安定的に一定回転している間に洗濯物が幾分脱水されるため、急激な脱水の勢いによる異常振動が起き難くなる。従って、ドラムの回転数を上昇させた後、上昇後の回転数で暫く回転させ続け、次いでドラムの回転数を更に上昇させれば、異常振動の発生を確実に抑制しつつ、ドラムの回転数を所定回転数へ上昇させることができる。
本発明の洗濯機による場合、洗濯物の推定布質と異常振動の有無とに基づいて脱水回転を制御するため、異常振動の発生を抑制することができ、異常振動が発生した場合には、異常振動の再発を抑制することができる。
この結果、偏り解消動作の実行回数を従来よりも低減することができるため、従来よりも脱水所要時間を短縮することができる。
また、異常振動が何度も検出されることがないため、脱水過程が中断されることも、異常振動が発生し難い低速回転で脱水する必要もない。従って、洗濯物が脱水されないことも、脱水不足が生じ易くなることもない。
更に、異常振動に起因する騒音の発生を抑制することができるため、騒音を聞いたユーザが快感又は不安感等を覚えることを抑制することができる。
ところで、重量検出部は、洗濯物の重量を直接的に検出し、例えばドラムを回転させる回転駆動部の電流値から洗濯物の重量を推定することはない。このため、重量検出部の検出結果には、洗濯物の重量が正確に反映されている。しかも、重量検出部は、ドラムの回転が停止しており、且つ給水部が給水していない場合に、洗濯物の重量を検出するため、ドラムの回転又は給水の衝撃に伴う洗濯物の動揺の影響に起因する検出誤差は小さい。
従って、制御部は、洗濯物の重量の正確な検出結果に基づいて、ドラムの脱水回転を適切に制御することができるため、異常振動が発生する可能性を大幅に低減することができる。
本発明の実施の形態に係る洗濯機の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機の内部構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機が備える記憶部に記憶してある第1の脱水用データの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機が備える記憶部に記憶してある第2の脱水用データの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機が備える記憶部に記憶してある第3の脱水用データの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機が備える記憶部に記憶してある第4の脱水用データの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機が備える記憶部に記憶してある閾値テーブルの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機が備える記憶部に記憶してある工程テーブルの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る洗濯機で実行される洗濯制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る洗濯機で実行される脱水制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る洗濯機で実行される偏り検知処理手順の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る洗濯機で実行される立ち上げ処理手順の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る洗濯機で実行される立ち上げ処理手順の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る洗濯機8の外観を示す斜視図である。洗濯機8は、いわゆる斜め型ドラム式洗濯機であり、給水過程、洗濯過程、排水過程、及び脱水過程を適宜の順に実施する。
洗濯機8は、箱状の筐体1を備えている。
筐体1の前面1aの中央部には、蓋体10によって開閉される投入口11(後述する図2参照)が形成されている。
筐体1の天面と前面1aとが曲面状に連続している部分には、操作部71と表示部72とが配されている。
操作部71は、洗濯機8の運転時にユーザが操作すべき各種の操作ボタンを備えている。
表示部72は、例えば液晶表示装置を用いてなる。表示部72には、ユーザによる操作部71の操作を補助するための表示、洗濯機8の運転状態を示すための表示、又は、各種エラーを報知するための表示等が、文字又は図形等の適宜の形態にて表示される。
図2は、洗濯機8の内部構成を示す縦断面図である。
筐体1内には制御部70及び記憶部75が配されている。
また、図2には示していないが、筐体1は振動検出部74を備えている(後述する図3参照)。
更に、筐体1は、水槽2を内蔵している。
水槽2は、洗濯物の投入のための開口20を一側(具体的には前側)に備える大径の有底円筒状になしてあり、筐体1の下部に配されている底台1b(図1も参照)の内底面に立設された左右一対の支持脚21,21(片側のみ図示)によって、開口20の側を上として軸心を傾斜させた姿勢を保って弾性支持されている。
各支持脚21は、上端部が水槽2に取り付けられているダンパ22と、底台1bの内底面に配されている金属製のダンパ支持台23とを備えている。そして、ダンパ22の下端部は、ダンパ支持台23の上面23aに取り付けられている。
筐体1の前面1aには、水槽2の開口20に臨む位置に、洗濯物の投入口11が形成されており、洗濯過程及び脱水過程等の実施中は、投入口11は蓋体10によって閉鎖されている。投入口11と開口20との間は、ベローズ12によって、液密に封止されている。
水槽2は、ドラム3を収容している。
ドラム3は、水槽2よりもやや小径の有底円筒体になしてあり、水槽2に同軸をなして回転可能に支持されている。また、ドラム3には、水槽2の開口20に臨む位置に、開口30が形成されている。このため、筐体1の投入口11から投入された洗濯物は、水槽2の開口20及びドラム3の開口30を通過して、ドラム3に収容される。
ドラム3の開口30の周縁部には、回転中のドラム3の径方向の振動を抑制するための液体バランサ34が設けられている。
ドラム3の底壁中央は、水槽2の底壁中央に固設された駆動モータ33の回転出力軸に同軸をなして連結されている。駆動モータ33は、洗濯過程及び脱水過程夫々の実施中に、連続的又は間欠的に作動する。このとき、駆動モータ33からの伝動により、ドラム3は、水槽2の内部にて一方向又は他方向に回転(即ち正回転又は逆回転)する。つまり、駆動モータ33は、本発明の実施の形態における回転駆動部として機能する。
ドラム3の周壁及び底壁夫々には、多数の小孔31,31,…が全面に亘って貫通形成されており、ドラム3の内面には、軸長方向に沿う複数のバッフル32,32,…が、周方向に等配をなして突設されている。ただし、図2には、小孔31,31,…の一部と、1つのバッフル32のみが図示されている。
ドラム3の内部と、水槽2の内部とは、ドラム3に形成されている小孔31,31,…を介して、連通している。このため、水槽2に貯留されている洗濯水は、小孔31,31,…を通して、水槽2の内部とドラム3の内部とを自在に流動する。
水槽2の周壁下部には、洗濯水が流入出する管路が連なっており、管路は、中途に蛇腹管52を有する導水管51と、フィルタ装置53と、排水弁54を備える排水管55と、循環ポンプ56を備える戻し管58とを含む。
更に詳細には、水槽2の最下位置となる水槽2の底壁近傍の周壁に形成されている開口には、水槽2から洗濯水を導出する導水管51の上流側端部が液密に接続されている。
蛇腹管52は、ドラム3の回転に伴って発生する振動を吸収する。従って、この振動が導水管51の下流側の各部(例えばフィルタ装置53)へ伝播することが抑制される。
フィルタ装置53は、フィルタケース531と、糸屑フィルタ532とを備えている。
フィルタケース531は、筐体1内側の前下部に固定支持されている。
糸屑フィルタ532は、矩形のフィルタ目を縦横に並設してなる格子状の部材であり、フィルタケース531の内部に着脱可能に収納されている。
フィルタケース531の上部に形成されている開口には、導水管51の下流側端部が液密に接続されている。このため、水槽2に貯留されている洗濯水の一部は、自然にフィルタ装置53へ流入する。
フィルタ装置53へ流入した洗濯水は、糸屑フィルタ532によって濾過される。このとき、糸屑フィルタ532には、洗濯水に含まれていた糸屑が付着する。
フィルタケース531の下部に形成されている開口には、底台1bの内底面に沿って敷設されている排水管55の上流側端部が液密に接続されている。排水管55の中途に備えられている排水弁54は、通常は閉鎖されており、排水過程の開始時に開放され、終了時に再び閉鎖される。排水弁54は、排水モータ57が駆動することによって開閉される構成であり、排水弁54が開放されたとき、糸屑フィルタ532によって濾過された洗濯水が、排水管55を通過して、洗濯機8の外部(例えば下水道)へ排出される。この結果、水槽2に貯留されている洗濯水が排出される。このような排水弁54は、本発明の実施の形態における排水部として機能する。
フィルタケース531の後端部には、循環ポンプ56が付設されており、循環ポンプ56の吐出口には、戻し管58の上流側端部が液密に接続されている。循環ポンプ56は、洗濯過程の実施中に、連続的又は間欠的に作動する。循環ポンプ56の作動中は、糸屑フィルタ532によって濾過された洗濯水が、循環ポンプ56に吸い込まれて昇圧され、吐出される。吐出された洗濯水は、戻し管58へ送られる。
戻し管58は、水槽2に沿って上方に延長され、更に、下流側端部の開口がドラム3の内部に臨むように、水槽2の上部前側に液密に接続されている。このため、循環ポンプ56が吐出した洗濯水は、戻し管58を経て、水槽2へ送水される。このとき、戻し管58の下流側端部からドラム3の内部へ、洗濯水が降り注ぐ。つまり、ドラム3内の洗濯水は、水槽2及びフィルタ装置53を経て、再びドラム3内へ循環する。
排水弁54が閉鎖されており、且つ、循環ポンプ56が作動していない場合、フィルタ装置53へ流入した洗濯水は、フィルタケース531から流出することなく、フィルタケース531に貯留される。
フィルタケース531には、エアトラップ61が連通している。エアトラップ61の内部には、密閉空間が形成されている。
フィルタケース531に十分量の洗濯水が貯留されているとき、エアトラップ61の内部には、適量の空気が閉じ込められる。エアトラップの上部には、図示しない小径の導圧口が形成されており、導圧口には、後述する導圧管622の下端部が気密に接続されている。
エアトラップ61の内部に閉じ込められた空気は、フィルタケース531に貯留されている洗濯水によって圧縮される。このとき、エアトラップ61内部の気圧が上昇する。エアトラップ61内部の気圧の高低は、水槽2の水位の高低に対応する。
水位検出部62は、気圧センサ621と導圧管622とを備えている。導圧管622は、筐体1の内部にて、上下方向に配されている。気圧センサ621は、筐体1の内部にて、天面近傍に配されている。気圧センサ621とエアトラップ61とは、導圧管622を介して気密に接続されている。
気圧センサ621は、例えば、導圧管622を介して加わるエアトラップ61内部の気圧の作用によって浮動する鉄心と、この鉄心の周囲を囲繞する検出コイルとを備える。気圧センサ621は、検出コイルのインダクタンスが鉄心の移動に応じて変化することを利用して、エアトラップ61内部の気圧を検出する。
エアトラップ61内部の気圧と水槽2の水位とは対応しているため、水位検出部62の検出結果は、水槽2の水位を示している。
筐体1の天面後部には、図示しない上水道の水道管に接続される給水口13が設けられている(図1も参照)。給水口13は、中途に給水弁14を備える給水管15を介して、水槽2の上部の開口に接続されている。
給水弁14は、通常は閉鎖されており、給水開始時に開放され、給水過程の実施中は開放され続ける。このとき、水道管から、給水口13、給水弁14、及び給水管15を経て、水槽2へ洗濯水が供給される。そして、給水終了時に、給水弁14は再び閉鎖される。このような給水弁14は、本発明の実施の形態における給水部として機能する。
なお、給水管15の中途に公知の如く洗剤ケースを配し、給水と共に適量の洗剤が水槽2へ導入されるように構成することも可能である。
更に、筐体1には、2個の重量検出部73,73(1個のみ図示)が内蔵されている。
本実施の形態では、支持脚21,21に重量検出部73,73が備えられているため、以下では、重量検出部73,73夫々の検出結果の加算値を、重量検出部73,73の検出結果という。
重量検出部73は、ダンパ22と底台1bの内底面との間に配されており、重量検出部73,73の検出結果は、ドラム3に収容されている洗濯物の重量(以下、洗濯物重量という)を示している。
洗濯物重量は、駆動モータ33が作動していない場合、即ち、ドラム3が回転していない場合に検出される。ドラム3に給水される前の洗濯物重量とは、洗濯物そのものの重量(即ち洗濯物の初期重量)であり、ドラム3に給水され、そして排水され、且つ洗濯物が脱水される前の洗濯物重量とは、吸水した洗濯物の重量(即ち洗濯物の脱水前重量)である。
水槽2及びドラム3等が動揺していないときに検出される洗濯物重量は、水槽2及びドラム3等が動揺しているときに検出される洗濯物重量に比べて、高精度である。また、水槽2及びドラム3等の動揺の影響を排除するために、洗濯物重量を複数回検出して平均値を求めるような処理が不要である。従って、洗濯物重量は簡便に得られる。
本実施の形態における重量検出部73は、ダンパ支持台23の上部台231と下部台232との間に配されている歪ゲージと、歪ゲージの電気抵抗値を検出するための回路部とを備えている。歪ゲージの電気抵抗値の変化は、歪ゲージに印加される重量の変化に応じている。
ただし、重量検出部73,73には、洗濯物重量のみならず、水槽2、ドラム3、及びダンパ22等の重量も印加される。そこで、ドラム3に洗濯物が収容されておらず、且つ、ドラム3が回転しておらず、更に、水槽2に貯水されていない場合に、各重量検出部73の検出結果がゼロ点補正される。この結果、重量検出部73,73の検出結果は、重量検出部73に新たに印加された重量、即ち、洗濯物重量を表わす。
図3は、洗濯機8の制御系の構成を示すブロック図である。
制御部70は、洗濯機8の制御中枢であり、図示しないRAMを作業領域として用い、図示しないROMに記憶されたコンピュータプログラム及びデータに従って装置各部を制御し、各種処理を実行する。
記憶部75は、例えば読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを用いてなり、記憶部75には、第1〜第4の脱水用データ751〜754、閾値テーブル755、及び工程テーブル756を含む各種のデータが記憶されている。
なお、記憶部75に記憶されているデータの一部又は全部が上述のROMに記憶してある構成でもよい。
また、本実施の形態では、記憶部75に各1種類の第1〜第4の脱水用データ751〜754、閾値テーブル755、及び工程テーブル756が記憶されている場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、互いに異なる複数種類の閾値テーブル755,755,…が記憶部75に記憶されている構成でもよい。この場合、ユーザが操作部71を操作することによって所望の洗濯コースを指定したときに、制御部70は、指定された洗濯コースに応じた閾値テーブル755に含まれているデータを読み出す。
洗濯機8が有する洗濯コースは、例えば、一般的な洗濯物を日中に洗濯するための標準コース、夜間に洗濯するためのナイトコース、ドライマーク付きの洗濯物を洗濯するためのドライコース、及び、毛布又は絨毯等を洗濯するための大物コース等である。
図4は、記憶部75に記憶してある第1の脱水用データ751の一例を示す模式図である。同様に、図5、図6、及び図7は、記憶部75に記憶してある第2の脱水用データ752、第3の脱水用データ753、及び第4の脱水用データ754の一例を示す模式図である。図8及び図9は、記憶部75に記憶してある閾値テーブル755及び工程テーブル756の一例を示す模式図である。
記憶部75に記憶されている各種のデータに関する詳細は後述する。
図3に示すように、制御部70には、ユーザによる操作部71の操作結果、水位検出部62の検出結果、重量検出部73,73夫々の検出結果、及び、振動検出部74の検出結果が与えられる。また、制御部70は、記憶部75に記憶してあるデータを読み出す。
そして、制御部70は、与えられた操作結果又は検出結果、或いは読み出したデータに応じて、駆動モータ33、給水弁14、排水弁54、循環ポンプ56、及び表示部72夫々の動作を制御する。ただし、制御部70は、排水モータ57の動作を直接的に制御することによって、排水弁54の動作を間接的に制御する。
ここで、振動検出部74について詳述する。
振動検出部74は、ドラム3の径方向の振動を検出するためのものであり、例えば、ドラム3の外周面に取り付けられているN個の永久磁石と、水槽2の外周面に取り付けられているN個のホールセンサとを用いてなる。ここで、Nは自然数であり、本実施の形態では、N=10である。N個の永久磁石は、ドラム3の周方向に等間隔に配されている。N個のホールセンサは、ドラム3の周方向に等間隔に、ドラム3の外周面からドラム3の径方向に適長離隔して配されている。
このため、振動検出部74から制御部70へは、N個の検出結果が与えられる。ドラム3が回転していない場合、N個の検出結果は互いに略等しい。何故ならば、各ホールセンサと、各ホールセンサに対向する永久磁石との距離が略等しいからである。従って、N個の検出結果のP−P値は略ゼロである。
ドラム3が回転していても、安定して回転している場合には、N個の検出結果が互いに大幅に異なることはない。従って、P−P値は十分に小さい。
ところが、回転しているドラム3が異常振動を起こしている場合には、ドラム3の位置が、径方向に大きく振動する。このとき、N個の検出結果は互いに大幅に異なるため、P−P値は大きい。
このため、本実施の形態では、N個の検出結果のP−P値を用いて、ドラム3が異常振動の有無が判定される。
洗濯物の洗濯を所望するユーザは、洗濯機8の投入口11を開放して洗濯物を投入し、次に、投入口11を閉鎖する。更に、ユーザは、操作部71を操作することによって、洗濯機8に、運転開始指示を与える。
図10は、洗濯機8で実行される洗濯制御処理の手順を示すフローチャートである。洗濯機8の電源がオンになった場合、制御部70は、洗濯制御処理を実行する。洗濯制御処理では、洗濯物の洗いに係る給水過程、洗濯過程、及び排水過程が、この順で実施される。
まず、制御部70は、操作部71の操作結果が、運転開始指示を示しているか否かを判定し(S11)、操作部71が操作されていない場合、又は、操作結果が運転開始指示以外(例えば、洗濯コース又は洗濯水量等の運転条件を示す指示)である場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。
操作部71の操作結果が、運転開始指示を示している場合(S11でYES)、制御部70は、この時点での重量検出部73,73の検出結果、即ち洗濯物の初期重量を取得する(S12)。つまり、S12の処理を実行する制御部70は、本発明の実施の形態における初期取得手段として機能する。
給水過程開始前の洗濯物重量の検出時には、ドラム3の回転も洗濯水の供給も行なわれていないため、S12で検出される洗濯物の初期重量は、正確である。
S12の処理終了後、制御部70は、図8に示すような閾値テーブル755を参照することによって、含水閾値Wを設定する(S13)。
ここで、図8に示す閾値テーブル755について詳述する。
閾値テーブル755には、洗濯物の初期重量[g ]の範囲と、含水閾値とが関連付けられて、予め記憶されている。
閾値テーブル755に記載されている「〜1000」とは、1000g 以下を意味する。また、「〜2000」、「〜3000」、…、「〜10000 」は、1000g 超過且つ2000g 以下、2000g 超過且つ3000g 以下、…、9000g 超過且つ10000g以下を意味する。
閾値テーブル755に記載されている含水閾値W1 ,W2 ,…,W10夫々は、W1 <W2 <…<W10の適宜の正数であって、例えば洗濯機8の製造時に、実験によって求められたものである。
図10に示すS13における制御部70は、S12で検出された洗濯物の初期重量が1000g 以下(又は1000g 超過且つ2000g 以下)である場合、含水閾値W1 (又は含水閾値W2 )を含水閾値Wとして設定する。S13の処理を実行する制御部70は、本発明の実施の形態における設定手段として機能し、S13で設定される含水閾値Wは、本発明の実施の形態における所定の閾値として機能する。
なお、S12で検出された洗濯物の初期重量が10000gを超過している場合、制御部70は、表示部72を用いて、洗濯物の初期重量が定格重量を超過していることをユーザに対して報知すればよい。
S13の処理終了後、制御部70は、給水過程を開始する(S14)。S14の処理を実行する制御部70は、給水弁14を開放することによって、水槽2へ給水する。
次に、制御部70は、水位検出部40の検出結果が所定水位以上であるか否かを判定する(S15)。ここで、所定水位とは、洗濯機8の製造時に設定されたものであり、所定水位以上の水槽2には、ドラム3に収容されている洗濯物を洗うため又は濯ぐために必要な洗濯水が十分に貯留されている。即ち、所定水位とは、制御部70が、洗濯過程を開始することが可能であるか否かを判定するための基準である。
従って、水位検出部40の検出結果が所定水位未満である場合(S15でNO)、制御部70はS15の処理を繰り返し実行する。また、水位検出部40の検出結果が所定水位以上である場合(S15でYES)、制御部70は、給水弁14を閉鎖することによって、給水過程を終了する(S16)。なお、制御部70は、給水過程の終了後、ドラム3を交互に正回転及び逆回転させることによって、洗濯物の吸水を促してもよい。洗濯物が吸水すると、水槽2の水位が所定水位未満に低下するため、水槽2の水位が下がったところで、制御部70は、再び給水過程を開始し、2回目の給水過程の終了後、処理をS17へ移す。
S16の処理終了後、制御部70は、洗濯過程を実施する(S17)。洗濯過程においては、制御部70は、表示部72にて、洗濯過程の実施中であることを示す表示を行なう。また、制御部70は、駆動モータ33及び循環ポンプ56夫々を作動させる。
このとき、ドラム3には、水槽2に貯留されている洗濯水が小孔31,31,…を通して流入し、更に、戻し管58から洗濯水が注入される。ドラム3に収容されている洗濯物は、ドラム3の回転に伴い、バッフル32,32,…による持ち上げ及び落下を含めて洗濯水と共に攪拌されることによって洗濯される。
S17の処理終了後、制御部70は、排水弁54を開放することによって、排水過程を開始する(S18)。このとき、水槽2に貯留されている洗濯水が、洗濯機8の外部へ排出される。
次に、制御部70は、水槽2から排水し終えたか否かを判定し(S19)、まだ排水途中である場合(S19でNO)、S19の処理を繰り返し実行する。S19における制御部70は、例えば、S19で排水弁54を開放してからの経過時間が所与の所定排水時間以上に達したか否か、及び/又は、水位検出部50の検出結果が、所与の排水終了水位以下に達したか否かを判定する。
水槽2から排水し終えた場合(S19でYES)、制御部70は、排水弁54を閉鎖することによって、排水過程を終了する(S20)。
S20の処理終了後、制御部70は、この時点での重量検出部73,73の検出結果、即ち洗濯物の脱水前重量を取得する(S21)。つまり、S21の処理を実行する制御部70は、本発明の実施の形態における排水後取得手段として機能する。
排水過程終了後、且つ脱水過程開始前の洗濯物重量の検出時には、ドラム3の回転も洗濯水の供給も行なわれていないため、S21で検出される洗濯物の排水後重量は、正確である。なお、制御部70は、S20の処理実行後、排水によるダンパ22の振動が終息する程度の時間を経てから、S21の処理を開始することが望ましい。
S21の処理終了後、制御部70は、洗濯制御処理を終了し、続いて、次の図11に示す脱水制御処理を実行する。
図11は、洗濯機8で実行される脱水制御処理の手順を示すフローチャートである。脱水制御処理では、洗濯物の洗いに係る脱水過程が実施される。脱水過程においては、制御部70は、表示部72にて、脱水過程の実施中であることを示す表示を行なう。
まず、制御部70は、フラグFを“0”にリセットする(S31)。
次に、制御部70は、S21で取得した脱水前重量から、S12で取得した初期重量を減算することによって、洗濯物の含水量Cを演算する(S32)。S32における制御部70は、演算手段として機能する。
次に、制御部70は、S32で演算した含水量Cが、S13で設定した含水閾値W以上であるか否かを判定する(S33)。
C<Wの場合(S33でNO)、洗濯物は「化繊中心」であるため、制御部70は、記憶部75から第1の脱水用データ751を読み出す(S34)。一方、C≧Wの場合には(S33でYES)、洗濯物は「綿中心」であるため、制御部70は、記憶部75から第2の脱水用データ752を読み出す(S35)。
S34又はS35の処理終了後、制御部70は、偏り検知処理(次の図12参照)を実行する(S36)。
図12は、洗濯機8で実行される偏り検知処理手順の詳細を示すフローチャートである。
まず、制御部70は、偏り解消動作を実行させる(S51)。
S51における制御部70は、駆動モータ33によるドラム3の回転を制御する(以下、駆動モータ33を制御するという)ことによって、ドラム3を交互に正回転及び逆回転させる。この結果、固まっていた洗濯物が、適宜に解される。洗濯物が固まっていると、ドラム3の回転中に洗濯物が偏るが、洗濯物が解れていると、ドラム3の回転中に、洗濯物がドラム3の周方向に均一に配される。つまり、洗濯物の偏りが解消される。ただし、偏り解消動作を実行しても、洗濯物の偏りが確実に解消されるとは限らない。
次に、制御部70は、記憶部75に記憶されている工程テーブル756から、後述する偏り検知工程に関するデータ(図中「偏り検知用データ」)を読み出す(S52)。
ここで、図9に示す工程テーブル756について詳述する。
工程テーブル756には、脱水制御処理が実行されることによって夫々実施される偏り検知工程、第1低速脱水工程、第2低速脱水工程、第1高速脱水工程、及び第2高速脱水工程に関する各種データが記憶されている。図中には、各工程に関する目標回転数[rpm ]と、各脱水工程に関する工程時間[sec ]とが例示されている。例えば、偏り検知工程に関する目標回転数は100rpmである。第1低速脱水工程に関する工程時間はT1 であって、具体的にはT1 =40である。
S52における制御部70は、偏り検知工程に関する目標回転数100rpmを読み出す。
次に、制御部70は、駆動モータ33を制御することによって、ドラム3を、S52で読み出した目標回転数で回転させ(S53)、ドラム3の目標回転数での回転中に、振動検出部74のN個の検出結果(図中「振動検出結果」)を取得し(S54)、取得したN個の検出結果を用いて、洗濯物が偏っているか否かを判定するための偏り判定値を演算する(S55)。
S54及びS55の処理は、例えば次のような手順で行なわれる。
制御部70は、ドラム3の1回転につき1組、振動検出部74のN個の検出結果を取得することを、M回繰り返す。ここで、MはM≧2の自然数であり、例えばM=8である。また、制御部70は、取得したM組のN個の検出結果夫々のP−P値を演算し、演算した各P−P値に、駆動モータ33の積数の所定倍数を積算した積算結果を演算する。次に、制御部70は、M組分の演算結果の平均値を演算し、演算した平均値を、偏り判定値として用いる。
更に詳細には、1組のN個の検出結果として、“845 ,843 ,847 ,850 ,849 ,853 ,854 ,855 ,852 ,849 ”が取得された場合、最大値は“855 ”であり、最小値は“843 ”であるため、P−P値は“12”である。このP−P値“12”に、駆動モータ33の積数の所定倍数である“10”を積算すれば、積算結果は“120 ”である。このような積算結果をM組分平均することによって、偏り判定値が得られる。
S55の処理終了後、制御部70は、S55で求めた偏り判定値が、所与の偏り判定閾値未満であるか否かを判定する(S56)。
偏り判定値が偏り判定閾値以上である場合(S56でNO)、ドラム3の振動が、所定の振動以上である、と看做せる。ここで、所定の振動とは、洗濯機8にて許容される振動である。つまり、ドラム3は異常振動を起こしている。S56の処理を実行する制御部70は、判定手段として機能する。
このような異常振動は、洗濯物が偏っているせいで発生するため、制御部70は、S51の処理と同様にして、偏り解消動作を実行させてから(S57)、処理をS53へ戻す。なお、S56でYESの場合、制御部70は、ドラム3の回転を一旦停止させてから、S57の処理を実行してもよい。
S52で読み出しされる目標回転数は非常に低いため、洗濯物が大幅に偏ってさえいなければ、ドラム3は異常振動を起こさない。従って、S53〜S57の処理が、多数回繰り返されることはない。
偏り判定値が偏り判定閾値未満である場合(S56でYES)、ドラム3の振動が、所定の振動より小さい(即ち、許容範囲内の振動である)、と看做せる。つまり、ドラム3は異常振動を起こしていない。このため、制御部70は、ドラム3をS52で読み出した目標回転数で回転させたまま、偏り検知処理を終了して、図11に示す脱水制御処理へ戻る。
S36の処理終了後、制御部70は、立ち上げ処理(後述する図13及び図14参照)を実行する(S37)。
ここで、図4〜図7に示す第1〜第4の脱水用データ751〜754について詳述する。
まず、第1〜第4の脱水用データ751〜754に含まれているデータの内容について説明する。
第1〜第4の脱水用データ751〜754夫々は、所定回転数未満の回転数(以下、0番目の目標回転数という。本実施の形態では、偏り検知工程に関する目標回転数、即ち100rpm)で回転するドラム3の回転数を、所定回転数(以下、J番目の目標回転数という。本実施の形態では、第1低速脱水工程に関する目標回転数、即ち390rpm)へ上昇させるためのものである。ここで、定数Jは自然数であり、本実施の形態ではJ=7である。
なお、図11に示すS36の処理終了後、ドラム3の回転を一旦停止させる場合には、0番目の目標回転数は0rpmである。従って、この場合には、第1〜第4の脱水用データ751〜754夫々は、回転していないドラム3の回転数を、J番目の目標回転数へ上昇させるためのものになる。
ここで、変数jを、0≦j≦Jの整数と定義する。
第1〜第4の脱水用データ751〜754夫々には、4個のパラメータのセットがJ組含まれており、これらのパラメータは、目標回転数[rpm ]、回転加速度[rpm/sec ]、回転一定期間[sec ]、及び上昇時間[sec ]である。J組のパラメータセットは、目標回転数が小さいものから順に並べられている。
j番目のパラメータセットは、ドラム3の回転数を、{j−1}番目の目標回転数からj番目の目標回転数へ上昇させた後、j番目の目標回転数での回転を、j番目の回転一定期間だけ持続させるためのものである。従って、{j−1}番目の目標回転数で回転するドラム3は、j番目の回転加速度で、j番目の上昇時間だけ回転し続け、この結果、ドラム3の回転数はj番目の目標回転数に到達する。j番目の目標回転数に到達したドラム3は、j番目の回転一定期間だけ、そのままの回転数で回転し続ける。
具体的には、例えば第1の脱水用データ751の1番目のパラメータセットを用いる場合、偏り検知工程に関する目標回転数100rpmで回転していたドラム3は、回転加速度2rpm/secで、上昇時間1.5secだけ回転し続け、この結果、ドラム3の回転数は目標回転数103rpmに到達する。次いで、ドラム3は、回転一定期間を経ることなく、2番目のパラメータセットに基づいて、回転加速度4rpm/secで、上昇時間1.3secだけ回転し続け、この結果、ドラム3の回転数は目標回転数108rpmに到達する。ここで、ドラム3が回転一定期間を経なかった理由は、1番目のパラメータセットにおける回転一定期間が0secだからである。
また、例えば第4の脱水用データ754の3番目のパラメータセットを用いる場合、目標回転数108rpmで回転していたドラム3は、回転加速度3rpm/secで、上昇時間1.7secだけ回転し続け、この結果、ドラム3の回転数は目標回転数113rpmに到達する。次いで、ドラム3は、回転一定期間5secだけ、そのままの回転数で回転し続けた後、4番目のパラメータセットに基づいて、回転加速度4rpm/secで、上昇時間19.3sec だけ回転し続け、この結果、ドラム3の回転数は目標回転数190rpmに到達する。
なお、第1〜第3の脱水用データ751〜753には、回転一定期間を示すデータが含まれていなくてもよい。何故ならば、本実施の形態においては、第1〜第3の脱水用データ751〜753における回転一定期間は全て0secだからである。
また、第1〜第4の脱水用データ751〜754には、目標回転数が含まれていなくてもよい。何故ならば、目標回転数は、偏り検知工程に関する目標回転数と、回転加速度及び上昇時間とを用いて算出することができるからである。
更に、記憶部75には、第1〜第4の脱水用データ751〜754全てが記憶されていなくてもよい。例えば、第3の脱水用データ753と、第3の脱水用データ753から他の脱水用データを演算するための演算手順とが、記憶部75に記憶されていてもよい。
次に、第1〜第4の脱水用データ751〜754の差異について説明する。
第1の脱水用データ751は、回転時間が21.6sec であり、第2の脱水用データ752は、回転時間が39.9sec であり、第3の脱水用データ753は、回転時間が34.8sec である。
即ち、第1の脱水用データ751は回転時間が短く、第2の脱水用データ752は回転時間が長い。そして、第3の脱水用データ753は、第1及び第2の脱水用データ751,752の中間的なデータである。ここで、回転時間とは、0番目の目標回転数で回転するドラム3の回転数が、J番目の目標回転数へ上昇するまでの時間であり、換言すれば、上昇時間及び回転一定期間の合計値である。
第1及び第2の脱水用データ751,752を比べればわかるように、1番目から4番目までのパラメータセットにおいて、第1の脱水用データ751に係るj番目の回転加速度は、第2の脱水用データ752に係るj番目の回転加速度よりも大きい。また、1番目から4番目までのパラメータセットにおいて、第1の脱水用データ751に係るj番目の上昇時間は、第2の脱水用データ752に係るj番目の上昇時間よりも短い。そして、5番目以降のパラメータセットは、第1及び第2の脱水用データ751,752共に同一である。
つまり、第2の脱水用データ752を用いてドラム3の脱水回転を制御する場合、第1の脱水用データ751を用いてドラム3の脱水回転を制御する場合に比べて、ドラム3の回転速度が緩やかに上昇する。
このような第2の脱水用データ752は、脱水され易い「綿中心」の洗濯物に適したものであり、第1の脱水用データ751は、脱水され難い「化繊中心」の洗濯物に適したものである。
第1及び第2の脱水用データ751,752と第3の脱水用データ753とを比べればわかるように、1番目から4番目までのパラメータセットにおいて、第3の脱水用データ753に係るj番目の回転加速度は、第1の脱水用データ751に係るj番目の回転加速度よりも小さく、第2の脱水用データ752に係るj番目の回転加速度以上である。また、1番目から3番目までのパラメータセットにおいて、第3の脱水用データ753に係るj番目の上昇時間は、第1の脱水用データ751に係るj番目の上昇時間よりも長く、第2の脱水用データ752に係るj番目の上昇時間以下である。
ところが、第3の脱水用データ753に係る4番目の上昇時間は、第1及び第2の脱水用データ751,752夫々に係る4番目の上昇時間より長い。しかしながら、1番目から4番目までのパラメータセットにおいて、第1〜第3の脱水用データ751〜753夫々の上昇時間の合計値は、13.2sec 、31.5sec 、及び26.5sec であるため、第3の脱水用データ753が、第1及び第2の脱水用データ751,752の中間的なデータであることに変わりはない。
そして、第3の脱水用データ753における5番目以降のパラメータセットは、第1及び第2の脱水用データ751,752における5番目以降のパラメータセットと同一である。
このような第3の脱水用データ753は、「化繊及び綿混合」の洗濯物に適したものである。
第4の脱水用データ754は、回転時間が39.8sec である。何故ならば、第3及び第4の脱水用データ753,754を比べればわかるように、各パラメータセットは、3番目の回転一定期間を除いて、第3及び第4の脱水用データ753,754共に同一であり、第4の脱水用データ754に係る回転一定期間は、第3の脱水用データ753に係る回転一定期間よりも5sec長いからである。
このような第4の脱水用データ754は、回転一定期間が設けられている分だけ、第3の脱水用データ753よりも異常振動の発生を抑制し易い。
図13及び図14は、洗濯機8で実行される立ち上げ処理手順の詳細を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、制御部70は、変数jに“1”をセットする(S71)。
次に、制御部70は、駆動モータ33を制御することによって、最後に読み出した脱水用データに含まれるj番目の回転加速度でドラム3を回転させ始める(S72)。ここで、最後に読み出した脱水用データとは、S34、S35、並びに後述するS94及びS96の内、最も新しく実行された処理で読み出した脱水用データである。
また、制御部70は、経過時間の計時を開始する(S73)。なお、制御部70は、経過時間を計時するために、図示しないタイマを用いてもよく、自身に入力されるクロックの個数を計数してもよい。
制御部70は、振動検出部74のN個の検出結果に基づいて、異常振動が発生したか否かを判定する(S74)。S74の処理を実行する制御部70は、判定手段として機能する。
S74の処理を実行するために、制御部70は、S54及びS55の処理と類似の処理を実行する。更に詳細には、制御部70は、ドラム3の1回転につき1組、振動検出部74のN個の検出結果を取得することを、L回繰り返す。ここで、LはL≧2の自然数である。また、制御部70は、取得したL組のN個の検出結果夫々のP−P値を演算し、演算した各P−P値に、駆動モータ33の積数の所定倍数を積算した積算結果を演算する。次に、制御部70は、L組分の演算結果の平均値を演算し、演算した平均値を、振動判定値として用いる。
S74における制御部70は、演算した振動判定値が、所与の振動判定閾値未満であるか否かを判定する。そして、振動判定値が振動判定閾値以上であれば、制御部70は、異常振動が発生したと判定し、振動判定値が振動判定閾値未満であれば、異常振動が発生していないと判定する。なお、S74の処理の実行時に、まだ振動判定値を演算し終えていない場合には、制御部70は、異常振動が発生していないと判定すればよい。
異常振動が発生していない場合(S74でNO)、制御部70は、経過時間が、最後に読み出した脱水用データに含まれるj番目の上昇時間に到達したか否かを判定し(S75)、まだj番目の上昇時間に達していない場合には(S75でNO)、処理をS74へ戻す。
経過時間がj番目の上昇時間に達した場合(S75でYES)、制御部70は、経過時間の計時を終了する(S76)。
次に、制御部70は、最後に読み出した脱水用データに含まれるj番目の回転一定期間が正数であるか否かを判定し(S77)、j番目の回転一定期間が正数である場合(S77でYES)、制御部70は、駆動モータ33を制御することによって、ドラム3の回転数を現時点の回転数(即ち、j番目の目標回転数)で維持し(S78)、また、経過時間の計時を開始する(S79)。
次に、制御部70は、S74の処理と同様にして、異常振動が発生したか否かを判定する(S80)。S80の処理を実行する制御部70は、判定手段として機能する。
異常振動が発生していない場合(S80でNO)、制御部70は、経過時間が、j番目の回転一定期間に到達したか否かを判定し(S81)、まだj番目の回転一定期間に達していない場合には(S81でNO)、処理をS80へ戻す。
経過時間がj番目の回転一定期間に達した場合(S81でYES)、制御部70は、経過時間の計時を終了する(S82)。
S82の処理終了後、又は、j番目の回転一定期間がゼロである場合(S77でNO)、制御部70は、変数jが定数J以上であるか否かを判定し(S83)、j<Jであれば(S83でNO)、変数jを“1”インクリメントして(S84)、処理をS72へ戻す。
j≧Jであれば(S83でYES)、制御部70は、ドラム3の回転数を現時点の回転数(即ち、J番目の目標回転数)で維持したまま、立ち上げ処理処理を終了して、図11に示す脱水制御処理へ戻る。
異常振動が発生した場合(S74又はS80でYES)、制御部70は、図14に示すように、まず、駆動モータ33を制御することによって、ドラム3の回転を停止させる(S91)。この結果、発生していた異常振動は終息する。
次に、制御部70は、経過時間の計時を終了し(S92)、フラグFに“0”がセットされているか否かを判定する(S93)。
F=0の場合(S93でYES)、洗濯物は「化繊中心」でも「綿中心」でもなく、「化繊及び綿混合」であるため、制御部70は、記憶部75から第3の脱水用データ753を読み出し(S94)、フラグFに“1”をセットする(S95)。
つまり、最後に読み出した脱水用データが第1及び第2の脱水用データ751,752の何れか一方である場合に、異常振動が発生したときには、布質の推定結果が間違っていたものと考えられる。何故ならば、洗濯物の偏りは、図11に示すS36の処理を実行することによって、解消されているはずだからである。
そこで、制御部70は、布質の推定結果を修正することによって、異常振動の発生の抑制を試みる。具体的には、制御部70は、現在使用している第1又は第2の脱水用データ751,752を、第3の脱水用データ753で置換する。
F=1の場合(S93でNO)、制御部70は、記憶部75から第4の脱水用データ754を読み出す(S96)。
つまり、最後に読み出した脱水用データが第3の脱水用データ753である場合に、異常振動が発生したときには、回転一定期間を設けることによって、異常振動の発生の抑制を試みる。具体的には、制御部70は、現在使用している第3の脱水用データ753を、第4の脱水用データ754で置換する。
最後に読み出した脱水用データが第4の脱水用データ754である場合には、第4の脱水用データ754の使用が続行される。
なお、S96の処理が多数回実行された場合には、ユーザに対して異常を報知するか、又は、異常振動が発生し難い低速回転で洗濯物を脱水してもよい。しかしながら、ドラム3を安定的に回転させる回転一定期間が設けられるため、第4の脱水用データ754を用いた脱水回転の制御で、異常振動が発生する可能性は非常に低い。
S95又はS96の処理終了後、制御部70は、図12に示す偏り検知処理を実行する(S97)。ただし、S97で実行された偏り検知処理が終了した場合、制御部70は、図14に示す立ち上げ処理へ戻る。
S97の処理終了後、制御部70は、処理をS71へ戻す。
図11に示すS37の処理終了後、制御部70は、工程テーブル756を参照して、第1低速脱水工程を実行する(S38)。
S38における制御部70は、ドラム3を、第1低速脱水工程に関する目標回転数390rpmで回転させ続ける。即ち、S37の処理が終了した時点での回転数が維持される。ただし、本実施の形態においては、第1低速脱水工程に関する工程時間T1 には、ドラム3の立ち上げに要した回転時間が含まれている。従って、例えば第1の脱水用データ751(又は第2の脱水用データ752)を用いてドラム3が立ち上げられた場合には、ドラム3は、18.4sec (又は0.1sec)だけ一定回転し続ける。
S38の処理終了後、制御部70は、工程テーブル756を参照して、第2低速脱水工程を実行する(S39)。S39における制御部70は、ドラム3の回転数を、第2低速脱水工程に関する工程時間T2 の間に、第2低速脱水工程に関する目標回転数500rpmへ上昇させる。
S39の処理終了後、制御部70は、工程テーブル756を参照して、第1高速脱水工程を実行する(S40)。S40における制御部70は、ドラム3の回転数を、第1高速脱水工程に関する工程時間T3 の間に、第1高速脱水工程に関する目標回転数800rpmへ上昇させる。
なお、S37の処理終了後、S40の処理が終了するまでは、制御部70は、図13に示すS74又はS80の処理と同様にして、異常振動が発生したか否かの判定処理を実行してもよい。この場合、異常振動が発生したと判定したときには、制御部70は、処理を図14に示すS91へ移す。
図11に示すS40の処理終了後、制御部70は、工程テーブル756を参照して、第2高速脱水工程を実行する(S41)。S41における制御部70は、ドラム3の回転数を、第2高速脱水工程に関する工程時間T4 の間に、第2高速脱水工程に関する目標回転数950rpmへ上昇させる。
なお、S40の処理終了後も、制御部70は、異常振動が発生したか否かの判定処理を実行してもよい。この場合、異常振動が発生したと判定したときには、制御部70は、回転数を上昇させることを中止し、異常振動が発生した時点の回転数で、ドラム3を一定回転させ続ける。この結果、ドラム3の回転が安定するため、異常振動が解消される。しかも、ドラム3は、既に十分に高速で回転しているため、洗濯物は十分に脱水される。
S41の処理終了後、制御部70は、ドラム3の回転を停止させてから(S42)、脱水制御処理を終了する。
脱水制御処理の終了後、洗濯物の濯ぎに係る給水過程、洗濯過程、排水過程、及び脱水過程が、この順で実施される。洗濯機8が乾燥機能を有している場合には、最後に、洗濯物の乾燥過程が実施される。なお、洗濯物の濯ぎに係る一連の過程は、複数回行なわれてもよい。
洗濯物の濯ぎに係る脱水過程では、制御部70は、脱水回転の制御の際に、洗濯物の洗いに係る脱水過程で最後に読み出された脱水用データを用いてもよい。或いは、制御部70は、洗濯物の洗いに係る脱水過程で最初に読み出された第1及び第2の脱水用データ751,752の何れか一方を用い、異常振動が発生した場合に第3の脱水用データ753を用い、異常振動が再発した場合に第4の脱水用データ754を用いてもよい。
以上のような洗濯機8は、推定布質を考慮して、異常振動の発生及び再発を的確に抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例えば、本発明の実施の形態は、斜め型ドラム式洗濯機に限定されず、縦型ドラム式であってもよく、横型ドラム式であってもよい。
また、本発明の効果がある限りにおいて、洗濯機8に、実施の形態に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
14 給水弁(給水部)
2 水槽
54 排水弁(排水部)
3 ドラム
33 駆動モータ(回転駆動部)
70 制御部(初期取得手段,排水後取得手段,演算手段,判定手段,設定手段)
73 重量検出部
74 振動検出部
75 記憶部
8 洗濯機

Claims (6)

  1. 洗濯物が収容されるドラムと、
    該ドラムの内部に連通した状態で前記ドラムを収容している水槽と、
    前記ドラム及び/又は前記水槽へ給水する給水部と、
    前記水槽から排水するための排水部と、
    前記ドラムを回転させる回転駆動部と、
    前記回転駆動部による前記ドラムの回転を制御する制御部と、
    前記ドラムの径方向の振動を検出するための振動検出部と、
    前記ドラムの回転が停止している場合に、前記洗濯物の重量を検出するための重量検出部と
    を備える洗濯機において、
    前記給水部が給水する前に、前記重量検出部の検出結果を取得する初期取得手段と、
    前記排水部による排水終了後、前記制御部による前記ドラムの回転の制御開始前に、前記重量検出部の検出結果を取得する排水後取得手段と、
    前記初期取得手段及び前記排水後取得手段夫々が取得した検出結果の差異を演算する演算手段と、
    前記振動検出部の検出結果に基づいて、前記振動が、所定の振動より小さいか否かを判定する判定手段と
    を更に備え、
    前記制御部は、前記演算手段の演算結果、及び、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記ドラムの回転を制御するようにしてあることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記判定手段が否と判定する前であって、前記演算手段の演算結果が小さい場合に用いるべき第1の脱水用データ及び前記演算手段の演算結果が大きい場合に用いるべき第2の脱水用データ、並びに、前記判定手段が否と判定した後で用いるべき第3の脱水用データを記憶する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、
    回転していないか又は所定回転数未満の回転数で回転するドラムの回転数を前記所定回転数へ上昇させるべく、前記記憶部に記憶してある第1の脱水用データ、第2の脱水用データ、及び第3の脱水用データの内、何れかひとつを用いて前記ドラムの回転を制御するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記第3の脱水用データは、前記第1及び第2の脱水用データを構成する数値の中間的な数値で構成されたデータであることを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  4. 前記第1(又は前記第2)の脱水用データは、前記ドラムの回転数が前記所定回転数へ上昇するまでの回転時間が短く(又は長く)なるようなデータであり、
    前記演算手段は、前記排水後取得手段が取得した検出結果から前記初期取得手段が取得した検出結果を減算した減算結果を演算するようにしてあり、
    前記制御部は、
    前記演算手段の演算結果が所定の閾値以上であるか否かを判定する手段と、
    該手段が前記閾値未満(又は前記閾値以上)であると判定した場合に、前記第1(又は前記第2)の脱水用データを用いて前記ドラムの回転を制御する手段と
    を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の洗濯機。
  5. 前記初期取得手段が取得した検出結果に応じて、前記閾値を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
  6. 前記記憶部は、前記ドラムの回転数が前記所定回転数へ上昇するまでの間に、該所定回転数よりも低い一定の回転数で前記ドラムを回転させ続ける回転一定期間を設けるような第4の脱水用データを更に記憶しており、
    前記制御部は、前記第3の脱水用データを用いた前記ドラムの回転の制御中に、前記判定手段が否と判定した場合、前記記憶部に記憶してある第4の脱水用データを用いて前記ドラムの回転を制御するようにしてあることを特徴とする請求項2から4の何れかひとつに記載の洗濯機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018028389A1 (zh) * 2016-08-10 2018-02-15 青岛海尔洗衣机有限公司 滚筒洗衣机的控制方法
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