JP2011239379A - 撮像システム、撮像装置及び撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】3D画像を生成するための高品質なステレオペア画像を撮像すること。
【解決手段】本発明においては、第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像システムが提供される。当該システムは、前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な第1カメラと、前記ステレオペア画像の前記第2画像を撮像することが可能な第2カメラと、前記第1カメラが前記第2カメラと通信可能なように、前記第1カメラと前記第2カメラとを接続する通信リンクとを具備し、前記第1カメラは、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能である。
【選択図】図2
【解決手段】本発明においては、第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像システムが提供される。当該システムは、前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な第1カメラと、前記ステレオペア画像の前記第2画像を撮像することが可能な第2カメラと、前記第1カメラが前記第2カメラと通信可能なように、前記第1カメラと前記第2カメラとを接続する通信リンクとを具備し、前記第1カメラは、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、撮像システム、撮像装置及び撮像方法に関する。
近年、映画館でスクリーン放映される映画として、いわゆる3次元(3D)フォーマットで製作されるものが多くなっている。このような形式は、例えば3Dメガネ等の適切な視聴デバイスを使用する視聴者(ユーザ)に、立体的に映画を視聴することを可能とする。また3D形式で画像を再生することが可能な3Dテレビもますます普及してきている。すなわち、当該3Dテレビにより従来のホームビデオと同様な方法で3D画像を再生することが可能となり、そのために消費者は、自分独自の3D画像を撮像できることを望む可能性がある。またプロのビデオカメラマンや映画制作者等の他のユーザも、3D画像の作成にますます興味を持つようになってきている。
画像が3Dとなるような錯覚を作り出すためには、わずかに異なる2つの画像(典型的にはステレオペア画像と呼ばれる)がともに視聴されることとなる。すなわち2つの画像のうち1つがユーザの左目で視聴され、もう1つがユーザの右目で視聴される。1つのシーンについてのわずかに異なる2つの表示に対応する2つの画像が提供される(例えば、ペアとなる画像のそれぞれがユーザの左目及び右目のそれぞれにより視聴される)。そうすると2つの画像が適切な方法で視聴されたときに、ユーザの脳は、2つのペアとなる画像が1つの3D画像であるというようにユーザをだます。
適切な方法でともに視聴されたときに3D画像となるようなステレオペア画像を生成するためには、典型的には、ステレオペアカメラにより1つのシーンにおける2つの画像が撮像される。ステレオペアカメラとなる各々のカメラは、典型的には大人の目の平均離間距離により近似された距離だけ離されている。しかしながら、2つのカメラ間の差異により、2つの画像間において、水平方向における所望の画像間オフセット(ずれ)以外の差異が発生してしまう可能性がある。例えば、第1画像(左画像)を撮像するための第1カメラが、第2画像(右画像)を撮像するための第2カメラとは異なる色感度を持っている可能性がある。またステレオペア画像の撮像に用いられる2つのカメラ間の差異により、ステレオペア画像が再生されるときに、3D視聴効果が損なわれる可能性がある。あるいは視聴者に頭痛及び/又は吐き気を引き起こす可能性がある。さらに画像処理操作による視差及び/又は深度の算出に、撮像された2つの画像が用いられる場合、ステレオペアカメラ間の信号特性の相違によりその結果が悪化する可能性がある。
本発明は、上記したような問題の緩和若しくは軽減を目的とする。
本発明の第1の態様においては、第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像システムが提供される。当該システムは、前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な第1カメラと、前記ステレオペア画像の前記第2画像を撮像することが可能な第2カメラと、前記第1カメラが前記第2カメラと通信可能なように、前記第1カメラと前記第2カメラとを接続する通信リンクとを具備し、前記第1カメラは、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能である。
本発明の第2の態様では、第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像装置が提供される。当該装置は、前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な撮像素子と、前記ステレオペア画像の前記第2画像を、通信リンクを介して第2カメラから受け取ることが可能な通信インタフェースと、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの制御機能に関連する第2カメラ制御データを生成することが可能なコントローラとを具備し、前記撮像装置は、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、前記第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能である。
本発明の第3の態様では、第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像の前記第1画像を撮像する撮像装置が提供される。当該装置は、前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な撮像素子と、前記ステレオペア画像の前記第1画像を、通信リンクを介して、前記第2画像に関連する第2カメラに送信することが可能な通信インタフェースとを具備し、前記通信インタフェースは、前記第1画像の撮像に関する前記撮像装置の制御機能に関連するカメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラから受け取ることが可能であり、前記撮像装置は、前記第2カメラから受け取った前記カメラ制御データをもとに前記第1画像を撮像することが可能である。
本発明の第4の態様では、第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像方法であって、当該方法は、第1カメラが第2カメラと通信可能なように、前記第1カメラと前記第2カメラとを通信リンクを介して接続することと、前記第1カメラにより前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することと、前記第2カメラにより前記ステレオペア画像の前記第2画像を撮像することと、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第1カメラから前記第2カメラに送信することとを含む。
有利なことに、第1カメラを、スレーブカメラとして機能する第2カメラを制御するマスタカメラとして機能させることができる。従って、適正な第2カメラ制御データの生成によるステレオペア画像の撮像により、カメラ間の任意の差異を補正することができる。このことはステレオペア画像の撮像の質を向上させる。さらに、このようなシステムは、消費者が高価な制御ユニットまたは他のデバイスを必要とせずに、3D画像を撮像することを可能とする。
本発明の上記及び他の目的、特徴並びに利点は、添付の図面に関連して読まれる例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本記載では、撮像システム、撮像装置、及び撮像方法が開示される。以下の説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、いくつかの具体的な詳細が記載される。しかしながら、これらの具体的な詳細が、本発明を実施するために必ずしも使用される必要はないということが、当業者にとって明らかであろう。また、当業者に知られている具体的な詳細(例えば周知の材料や方法等)は、実施形態の説明を明確にするために省略される場合がある。
図1は、本発明の実施形態に係るビデオカメラの模式図である。特に、図1に示すビデオカメラ10は、例えば公知の一般的なビデオカメラと類似の構成を有してもよい。ビデオカメラ10は、プロセッサ12と、メモリ14と、音声入力部16と、撮像部18と、ディスプレイ20と、ユーザインタフェース(ユーザI/F)22と、通信インタフェース(通信I/F)24と、記憶媒体26と、出力インタフェース(出力I/F)28とを有する。
ビデオカメラ10はさらに、データバス30を含む。データバス30は、データが出力I/F28と通信I/F24との間で送受信されるように、出力I/F28と通信I/F24とを接続する。またプロセッサ12は、データバス30との間でデータの送受信が可能となるように、データバス30に接続される。記憶媒体26は、データバス30との間でデータの送受信が可能となるように、データバス30に接続される。
記憶媒体26は、ビデオカメラ10により取得されたオーディオ/ビデオ(A/V)データ等のメディアデータを記憶することが可能である。また記憶媒体26は、メディアデータに関連するメタデータを記憶することが可能である。しかしながら、記憶媒体26は、必要に応じて、任意の適当な形式のデータを記憶することが可能であることを理解されたい。
実施形態において、記憶媒体26は、再書き込み可能なDVD(RW−DVD)等のリムーバブル記憶媒体である。しかしながら、例えばDVD、ブルーレイディスク、フラッシュメモリ等の、任意の適当なリムーバブル記憶媒体等が用いられてもよい。また他の実施形態において、記憶媒体26として、ハーディスクドライブやソリッドステートドライブ(例えばフラッシュメモリ)が用いられてもよく、また他の適当な記憶媒体が任意に用いられてもよい。
メモリ14は、プロセッサ12と双方向で通信可能である。実施形態において、メモリ14は、プロセッサ12がビデオカメラの機能を実行するためのコードを記憶する。さらにいくつかの実施形態においては、メモリ14は、オーディオビジュアルデータや、他の適当な形式のデータを記憶することが可能である。実施形態において、メモリ14は、例えば一般的に知られているビデオカメラの機能を提供するために、任意の適当な方法でプロセッサ12と協働可能である。
音声入力部16は、ビデオカメラ10による音声の取得を可能とする。実施形態では、音声入力部16は、音声取得のためのマイクロフォンを有する。しかしながらいくつかの実施形態では、音声入力部16は、外部コンデンサマイク等の外部デバイスがビデオカメラ10に接続可能となるための音声入力端子を含む。音声入力部16は、プロセッサ12と通信可能である。これにより音声入力部16からの音声データがプロセッサ12により処理可能となる。
撮像部18は、ビデオ画像のシーケンスが生成されるように、1以上の画像を撮像することが可能である。撮像部18は、プロセッサ12と双方向で通信可能である。例えば、プロセッサ12で生成された撮像制御データをもとに、撮像部18により画像が撮像されるということが可能である。画像データは、プロセッサ12により処理されてもよいし、記憶媒体26に格納されてもよい。しかしながら、他の適当な撮像方法やビデオ画像のシーケンスを撮像する方法が採用可能であることを理解されたい。
実施形態では、撮像部18は、イメージセンサ32とレンズ制御部34とを含む。本実施形態では、イメージセンサ32は、撮像された画像に対応する画像データを生成するためのCCD(Charge Coupled Device)を有する。しかしながら、他の適当なイメージセンサ(例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等)が用いられてもよい。
レンズ制御部34は、ビデオカメラ10のカメラレンズの物理的なパラメータを制御することが可能である。例えばレンズ制御部34は、プロセッサ12からの適切な制御信号に応答して、絞りやカメラレンズのズーム等を制御することが可能である。しかしながら、他の適当なレンズ制御方法が任意に用いられてもよいことを理解されたい。
ディスプレイ20は、操作者に撮像画像を表示させるだけではなく、プロセッサ12により生成された表示制御信号をもとに、ビデオカメラ10のその他の機能を表示させることを可能とする。実施形態において、ディスプレイ20として、例えば民生用ビデオカメラに典型的に見られる従来型の液晶カメラのファインダが用いられてもよい。しかしながら、操作者や視聴者の視聴のために、ディスプレイ20が任意の適当な取り付け方法によりビデオカメラ10へ取り付け可能であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ20は、ビデオカメラ10のユーザI/Fとして機能する技術で知られている、静電容量式タッチアレイ等のタッチパネルを含む。
ユーザI/F22は、例えば通常の民生用ビデオカメラで典型的に見られるユーザI/Fと同様な方法により、操作者がビデオカメラ10の機能を制御することを可能としてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザI/F22は、ビデオカメラ10を制御するための上記したタッチスクリーン機能を提供するために、ディスプレイ20と協働可能であってもよい。
通信I/F24は、他のビデオカメラと、通信リンクを介してデータを送受信することが可能である。いくつかの実施形態では、通信I/F24は、PC(Personal Computer)等の、1つまたは複数の他のデバイスと通信可能である。例えば通信I/F24は、オーディオ及びビジュアルのコンテンツをアップロードするためにPCと通信するi.LINKポートを含むことができる。しかしながら、通信I/F24は、任意の適当な方法により、1つまたは複数の他のデバイスとの通信を許可してもよいことを理解されたい。通信I/F24の機能は、後に詳細に説明する。
出力I/F28は、他のデバイスでの使用のために、メディアデータ、メタデータ、その他のデータ等を出力可能である。例えば出力I/F28は、オーディオ/ビデオミキシング機能による監視のために、A/Vストリームを出力可能である。しかしながら、出力I/F28を介した任意の適当なデータの出力が可能であることを理解されたい。
ステレオペア画像を撮像するための、ステレオペアビデオカメラの使用について、図2〜図16を参照して説明する。
上述したように、画像が3Dとなるような錯覚を作り出すためには、わずかに異なる2つの画像(例えば、ステレオペア画像の第1画像及び第2画像)がともに視聴されることとなる。すなわち2つの画像のうち1つがユーザの左目で視聴され、もう1つがユーザの右目で視聴される。1つのシーンについてのわずかに異なる2つの表示に対応する2つの画像が提供される(例えば、ペアとなる画像のそれぞれがユーザの左目及び右目のそれぞれにより視聴される)。そうすると2つの画像が適切な方法で視聴されたときに、ユーザの脳は、2つのペアとなる画像が1つの3D画像であるというようにユーザをだます。画像内のオブジェクトは、当該オブジェクトに対応する左側画像と当該オブジェクトに対応する右側画像とのオフセット量に依存した、ディスプレイからの見かけの深度で表示される。
それぞれの目で視聴されることを目的とした画像が、それぞれの目で確実に視聴されるための技術として、多くの技術が知られている。いくつかの技術によれば、ステレオペア画像のそれぞれの画像を互いに分離して再生することが可能である。例えば、左側画像が右側画像の隣に表示され、ステレオスコープ等の適当なビューアが画像の視聴のために用いられる。この画像表示方法は、3D画像の初期の形態で使用されていた。
また、左目で視聴されることを目的とした左側画像に関連する光は、時計回りの方向に円偏光することが可能とし、右目で視聴されることを目的とした右側画像に関連する光は、反時計回りの方向に円偏光することが可能とする。そして左側画像と右側画像とは互いに重ねられている。それぞれのレンズの偏光が、視聴されるべき所望の画像に対応するような適切なメガネを装着することで、それぞれの目に応じた正しい画像がユーザに視聴される。他の多くの画像表示システム及び画像視聴システムとして、例えば直線偏光、カラーフィルタ(例えば赤/シアンのアナグリフ)、クロマデプス(chromadepth)、又はアナクロム(anachrome)等が知られている。これらのシステムでは、ユーザは適切なメガネを着用する必要がある。
他の技術では、右側画像と左側画像とが交互に表示される。例えばユーザにより持続的に視聴されるフレームレート(典型的には毎秒24フレーム)よりも速い各画像のフレームレートに対応するレートで、左側画像及び右側画像が交互に表示される。言い換えれば、交互に並ぶ左側(L)画像と右側(R)画像(例えばLRLRLRLRLR)を含むフレームのシーケンスは、毎秒60フレーム(すなわち各画像においては毎秒30フレーム)のフレームレートで表示可能である。そしてユーザは、適切な目により適切な画像が視聴されるように、対応する左側画像又は右側画像を交互にブロックする適切な3Dメガネを使用することで、画像を視聴することができる。この技術では、3Dメガネにより、表示画像に同期させて右側レンズ及び左側レンズが交互に覆い隠される。これにより左目で左側画像のみが視聴可能となり、右目で右側画像のみが視聴可能となる。左側画像及び右側画像を交互に視聴するための3Dメガネは、典型的にはシャッターメガネと呼ばれる。なぜなら、3Dメガネのレンズが、左側画像及び右側画像を交互に空白状態にする、あるいは遮光状態とするシャッターとして機能するからである。
ここで「ともに視聴される」という意味は、ユーザが3D効果を認識可能なように、左側画像及び右側画像が同時に、交互に、あるいは他の任意の適当な方法で、視聴可能であることを意味すると理解されるべきである。言い換えると、3D表示とは、左側画像及び右側画像を含むステレオペア画像を含むものと考えることが可能である。
上述したように、適切な方法でともに視聴されたときに3D画像となるようなステレオペア画像を生成するためには、典型的には、ステレオペアカメラにより1つのシーンにおける2つの画像が撮像される。ステレオペアカメラとなる各々のカメラは、典型的には大人の目の平均離間距離により近似された距離だけ離されている。しかしながら、2つのカメラ間の差異により、2つの画像間において、水平方向における所望の画像間オフセット(ずれ)以外の差異が発生してしまう可能性がある。例えば、第1画像(左画像)を撮像するための第1カメラが、第2画像(右画像)を撮像するための第2カメラとは異なる色感度を持っている可能性がある。それゆえ、ステレオペア画像が再生されるときに、3D視聴効果が損なわれる可能性がある。あるいは視聴者に頭痛及び/又は吐き気を引き起こす可能性がある。
この問題に対処するため、2つのカメラの差異を等しくしようとする外部装置により、2つのカメラが制御される場合がある。しかしながらこの場合、コストがかかるだけでなく、ユーザによる操作が難しいものとなってしまう。さらに言えば、満足な3D画像を撮像するために別のデバイスを購入しなければならず、消費者にとって望ましくない。
従って実施形態では、第1カメラが、第2画像の撮像に関する第2カメラの機能を制御するために、第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能である。これにより、別の制御ユニットを用いることなく、第1カメラにより第2カメラの動作を制御することが可能となる。
図2は、本発明の実施形態に係るステレオペアビデオカメラの第1構成を示す模式図である。第1構成では、撮像システムは、マスタカメラとして機能する第1カメラ100と、スレーブカメラとして機能する第2カメラ200とを含む。実施形態では、第1カメラ100及び第2カメラ200はそれぞれ、上記したビデオカメラ10と類似した構成及び機能を有する。
第1カメラ100は、通信リンクを介して第2のカメラ200と双方向で通信可能である。第1構成では、矢印105に示すように、第1カメラは通信リンクを介して、第2カメラ制御データを第2カメラ200に送信することが可能である。実施形態では、第2カメラ制御データは、例えばズーム、絞り、又はカラーバランス等のカメラパラメータについての同期に関連したメタデータを含む。第2カメラ制御データに応答して、第2カメラ200は、第2カメラ制御データをもとに第2画像の撮像を制御することが可能である。
例えば、第1カメラ100のプロセッサは、第2カメラ200のズームを制御するために、第2カメラ制御データを生成することが可能である。これにより第2カメラ200のレンズ制御部により、第2カメラのズームが第1カメラのズームと同期するように制御される。
第1構成では、矢印110に示すように、第1カメラ100は出力インタフェースを介して、第1画像に関連するオーディオ/ビデオ(A/V)データを出力することが可能である。また矢印205に示すように、第2カメラ200は出力インタフェースを介して、第2画像に関連するA/Vデータを出力することが可能である。
実施形態では、第1カメラ100は、第2カメラ制御データの生成のみならず、第1カメラ100の制御機能に関連する第1カメラ制御データを生成することが可能である。従って第1カメラ100は、第1カメラ制御データに応答するとともに、第2カメラ制御データを使用することにより第2カメラ200を同時に制御することが可能である。
いくつかの実施形態では、破線の矢印210に示すように、第2カメラ200は、第2カメラ状態データを、通信リンクを介して第1カメラ100に送信することが可能である。第2カメラ状態データは、第2カメラ200の制御機能の状態を示している。この結果、第1カメラ100は、第2カメラ状態データをもとに、例えばズーム操作を制御するためのフィードバックループを第2カメラ制御データとして生成することが可能である。実施形態においてより一般的に、第1カメラ100のプロセッサは、第2カメラ200から受け取った第2カメラ状態データをもとに、第2カメラ制御データを生成することが可能である。
また、いくつかの実施形態では、破線の矢印115に示すように、第1カメラ100は出力インタフェースを介して同期監視データを出力することが可能である。同期監視データは、第2カメラ状態データと関連したデータであり、また画像の編集時に使用可能なデータである。
実施形態では、通信リンクは例えばFirewire又はUSB2等の有線リンクである。その他、任意の適当な有線リンクが使用可能である。しかしながら他の実施形態では、通信リンクとして、無線通信プロトコルを用いることで通信が行われる無線リンクが使用される。いくつかの実施形態では、通信リンクは、例えばIP(Internet Protocol)やEthernet(登録商標)等の標準のプロトコルを用いることでデータ転送を可能とする。他の実施形態では、操作されるカメラに固有で使用される専用の通信プロトコルが用いられる。しかしながら、任意の他の適当な通信プロトコルを用いた他の適当な通信リンクが任意に用いられることを理解されたい。
図3は、本発明の実施形態に係るステレオペアビデオカメラの第2構成を示す模式図である。第2構成は、図2を参照して説明した第1構成に似ている。しかしながら第2構成では、矢印215に示すように、第2カメラ200はA/Vデータを、通信リンクを介して第1カメラ100に送信することが可能である。このことは有利なことに、第1カメラ100が第2カメラ200のA/V信号を監視することを可能とする。従って、例えば音声レベルやズーム設定等について第2カメラ200のものと一致するように、第1カメラ100が自身の設定を調整することが可能となる。これにより、第1画像及び第2画像がともに視聴されたときの全体的な3D効果を向上させるために、第1画像及び第2画像の整合性を向上させることができる。
さらに、いくつかの実施形態では、第1カメラが第2カメラ制御データを生成することで、第2カメラ200が第1カメラ100のパラメータと類似又は同等のパラメータを持つように自身の出力を操作することが可能となってもよい。言い換えれば、第2カメラ制御データが、第2カメラ200を制御するためのフィードバック調整信号として機能することが可能である。
第2構成では、第1カメラ100は、カメラアングル設定データを出力することが可能である(破線の矢印120参照)。カメラアングル設定データは、第2カメラ200から受け取ったA/Vデータを用いることで、第1カメラ100により生成可能である。例えば、カメラアングル設定データは、第2画像に対する第1画像の水平及び垂直方向の変位に関連する差分データを含む。別の例として、カメラアングル設定データは、操作者が第1画像を第2画像の上に重ねて表示させることを可能とする。これにより操作者は、2つのカメラ間における所望のアングルや配置を実現するために、第2カメラ200及び/又は第1カメラ100を物理的に操作することができる。
いくつのかの実施形態では、各カメラは、カメラの方向を検出可能な水平検出器を有する。いくつかの実施形態において、水平検出器は、例えば既知の技術やディスプレイへの出力水平データを用いることで、カメラが水平であるかどうか(例えばイメージセンサの横軸が水平線に平行であるかどうか等)を検出することが可能である。言い換えると、水平検出器は、カメラの傾きを検出することが可能である。
操作者は、ディスプレイに表示される出力水平データを比較可能である。そして2つのカメラ間における所望のアングルや配置を実現するために、第1カメラ100及び/又は第2カメラ200を物理的に操作することができる。しかしながら、他の任意の適当な技術が用いられてもよいことが理解されよう。
図4は、本発明の実施形態によるステレオペアビデオカメラの第3構成を示す模式図である。第3構成は、上述した第1構成及び第2構成に似ている。しかしながら第3構成では、図4の矢印220に示すように、第2カメラ200はパラメータ化されたメディアメタデータを、通信リンクを介して、第2カメラ200から第1カメラ100へ送信可能である。
実施形態では、パラメータ化されたメディアメタデータは、例えば第2画像や第2カメラ200で取得された音声データ等の、第2カメラ200で取得されたメディアデータに関するものである。メディアメタデータは、帯域幅を減少させるために、及び/又は第1カメラ100の信号処理の負荷を軽減するために、パラメータ化される。
例えば、パラメータ化されたメディアメタデータは、第2カメラ200により生成されたキーポイント記述子を含むことが可能である。キーポイント記述子は、例えば第2カメラ200により撮像された第2画像及び/又はビデオ画像のシーケンスに対する画像解析により生成される。実施形態では、第2カメラ200は、キーポイント記述子を生成するために、第2カメラ200により撮像されたビデオ画像のシーケンスに対して、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)解析及び/又はSURF(Speeded Up Robust Features)解析を実行可能である。これについては後に詳述する。
また本実施形態では、パラメータ化されたメディアメタデータは、第2カメラ200により生成されたオーディオ周波数応答データを含むことができる。オーディオ周波数応答データは、例えば第2カメラ200により取得された音声に対して既知のフーリエ解析技術が実行されることで生成される。しかしながら、パラメータ化されたメディアデータやメディアメタデータを生成する他の適切な方法が任意に用いられてもよい。
図5は、本発明の実施形態によるステレオペアビデオカメラの第4構成を示す模式図である。第4構成は、上述した第2構成に似ている。しかしながら第4構成では、第2カメラは、取得したA/Vストリームを出力する代わりに、矢印215に示すように、A/Vストリームを、通信リンクを介して第1カメラ100に送信することが可能である。
第1カメラ100は、左側画像を表す第1A/Vストリーム(矢印110参照)と、右側画像を表す第2A/Vストリーム(矢印125参照)とを出力することが可能である。いくつかの実施形態では、第1カメラ100は、第2A/Vストリーム125を生成するために、第2カメラ200から受け取ったA/Vストリームに対して画像処理操作を実行することができる。
例えば、第1カメラ100は、通信リンクを介して第2カメラ200からガンマ補正データを含むカメラ状態データを受け取る(破線の矢印210参照)。そして第1カメラ100は、受け取ったカメラ状態データに応答して、第2A/Vストリーム125を生成するために、第2カメラ200から受け取ったA/Vストリームに対してガンマ補正処理を実行することが可能である。
第2カメラ200から受け取ったA/Vストリームに基づいて、第2A/Vストリーム125を生成することにより、本発明の実施形態では、第1A/Vストリーム110及び第2A/Vストリーム125を編集するために使用されるダウンストリーム編集部の処理負荷を軽減することができる。さらに、このことは編集プロセスを簡素化することができる。なぜなら、第2A/Vストリーム125の特徴(例えばカラーバランスや音声レベル等)がより密接に第1A/Vストリーム110のものと一致するように、第1カメラ100により第2A/Vストリーム125を生成可能であるからである。さらに第2構成及び第4構成では、第2カメラ200から受け取ったA/Vストリームが、第1カメラ100の記憶媒体に記録されることを可能とする。
いくつかの実施形態では、第1カメラ100からのA/Vストリーム及び第2カメラ200からのA/Vストリームは、単一のファイル又は単一のストリームとして保存可能である。しかしながら他の実施形態では、第1カメラ100からのA/Vストリーム及び第2カメラ200からのA/Vストリームは、別のファイル又は別のストリームとして保存可能である。しかしながら、上記の各ストリームは、任意の他の適当な形式で保存されてもよいことを理解されたい。
ここで、本発明の実施形態に係るズームコントロールを、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る、ズーム制御のためのステレオペアビデオカメラの構成を示す模式図である。特に図6は、第1カメラ100及び第2カメラ200の模式図を示している。第1カメラ100は、制御スイッチ300と、ズームサーボモータ制御部305と、比較/調整部310と、ズームモータ315と、同期状態監視部320とを有する。制御スイッチ300、ズームサーボモータ制御部305、及び比較/調整部310の機能は、ビデオカメラ100の撮像部と協働するプロセッサにより実行可能となる。ビデオカメラ100のプロセッサは、同期状態監視部320として動作可能である。
第2カメラ200は、制御スイッチ325と、ズームサーボモータ制御部330と、比較/調整部335と、ズームモータ340とを有し、これらは第1カメラ100の対応する要素と類似の機能を有している。しかしながら、第2カメラ200では、ズームモータ340が第1カメラ100の制御下で動作可能なように、制御スイッチ325、ズームサーボモータ制御部330、及び比較/調整部335は動作停止となっている。ズームモータ340は、矢印345に示すように、第2カメラ200が、第2カメラ200のズームモータ状態データを、通信リンクを介して第1カメラ100へ送信することを可能とする。ズームモータ状態データは、ズームモータ340の現在のズーム設定を示している。また第1カメラ100は、ズームモータ340の動作を制御するために、通信リンクを介して、ズームモータ340にズームモータ制御データを送信することが可能である(矢印350参照)。
第1カメラ100のユーザI/Fを介した適当なユーザの入力に応答して、制御スイッチ300は、ズーム操作を実行することできる。例えば操作者の指示に従って、視野を狭くしてオブジェクトを拡大表示させることができる。ズームサーボモータ制御部305は、ズーム操作が実行されるための適切な制御信号を生成する。ズームサーボモータ制御部305は、ズームモータ315とズームモータ340とを制御するために、比較/調整部310と通信する。
ズーム操作が開始されると、比較/調整部310は、ズームモータ状態データをもとにズームモータ340の現在のズーム設定を検出する。比較/調整部310は、上記した設定がズームモータ315のズーム設定と一致するかどうかを検出することが可能である。そしてズームサーボモータ制御部305は、ズームモータ315のズーム設定とズームモータ340のズーム設定とが実質的に一致するように、ズームモータ315及び/又はズームモータ340を制御するための適切な制御信号を生成することが可能である。
さらなるズーム操作において、ズームサーボモータ制御部305は、ズームモータ315とズームモータ340とが同期して動作するように、適切な制御信号を生成することが可能である。言い換えれば、第1カメラ100が、第2カメラ200のズーム操作を制御可能となる。
実施形態では、同期状態監視部320は、ズームモータ315及びズームモータ340の同期の程度を示す状態監視データを生成することが可能である。状態監視データは、編集者がズーム操作の同期について判断できるように、第1及び第2カメラ100及び200により生成されたA/Vデータに関連付けることができる。このことは、編集者がステレオペアビデオ画像のシーケンスが十分な3D効果を提供するかどうかを判断することを可能とする。このことは、例えば最初のズームモータの同期時や画像の撮像時等の、ある程度の遅延が生じる場合に特に有効である。
いくつかの実施形態では、比較/調整部310は、例えば既知の技術を使って通信リンクの遅延の程度を検出することが可能である。またズームモータ315及びズームモータ340の同期を維持するために、通信リンクの遅延を補償する制御信号を生成することが可能である。
なお図6は、ズーム操作時におけるズームモータの同期についての一例を示す図である。しかしながら、上記した技術は、例えば絞り調整や焦点距離の調整等の他の操作に、より一般的に適用可能であることを理解されたい。さらに、1以上の複数のカメラをカメラ100に同期させることも可能である。
ここで、本発明の実施形態として、第1画像及び第2画像の視差が検出される実施形態を、図7を参照して説明する。いくつかの実施形態では、第1カメラ100は、第1画像の第1画像特徴と、第2画像の第2画像特徴との間の変位を検出することが可能である。これについては後に詳述する。
図7は、本発明の実施形態に係るステレオペアビデオカメラの第1カメラにより撮像された第1画像と、ステレオペアビデオカメラの第2カメラにより撮像された第2画像との視差を表現する模式図である。
特に図7は、人400L、バン(トラック)405L、及び木410Lに対応する画像特徴を含む左側画像(左から右にかけて下向きに傾斜する陰影斜線を参照)を示している。また図7は、人400R、バン405R、及び木410Rに対応する画像特徴を含む右側画像(左から右にかけて上向きに傾斜する陰影斜線を参照)を示している。言い換えれば、左側画像(第1画像)及び右側画像(第2画像)は、同じシーンにおけるステレオペア画像に対応する。
本実施形態では、第1カメラ100及び/又は第2カメラ200は、画像特徴における識別特徴を示すキーポイントを検出するために、左側画像及び右側画像に対してSIFT解析又はSURF解析を実行することが可能である。しかしながら、キーポイントの検出方法として、任意の他の適当な方法が用いられてもよい。
例えば、左側画像のキーポイント415Lと右側画像のキーポイント415Rとは、それぞれ人の足の端部に対応しており識別可能である。しかしながら、任意の数のキーポイントが検出可能であることを理解されたい(例えば手の端部等)。左側画像のキーポイントと右側画像のキーポイントとを比較することにより、第1カメラ100は、第1画像(左側画像)と第2画像(右側画像)との相対的な変位を検出することが可能である。例として、キーポイント415Lとキーポイント415Rとを参照することにより、第1カメラ100のプロセッサは、水平方向の変位(水平変位)xと、垂直方向の変位(垂直変位)yとを検出することが可能となる。
実施形態では、検出された水平変位は、水平変位を示す水平変位データを生成するために用いられる。また、検出された垂直変位は、垂直変位を示す垂直変位データを生成するために用いられる。このことは有利なことに、例えば垂直変位の削減等のさらなる画像処理ステップを実行可能とする。この結果、垂直変位を削減することにより、視聴者にとっての3D体験の質を向上させることができる。
いくつかの実施形態では、第1カメラ100は、第1画像が第2画像と区別可能なように、第1画像と第2画像とを合成させることができる。例えば第1カメラ100は、アナグリフ表示用画像の生成と同様な方法により、第1画像にブルーフィルタを適用し、第2画像にレッドフィルタを適用することが可能である。第1カメラ100は、合成された画像を第1カメラ100のディスプレイに表示させることが可能である(及び/又は、必要に応じて第2カメラ200のディスプレイに表示させることも可能である)。従ってユーザは、第1画像と第2画像とを視覚的に比較することができるので、2つの画像の任意の視差(例えば垂直変位及び水平変位等)を認識することができる。それに応じてユーザは、例えば所望の水平変位及び垂直変位を実現させるために、カメラの位置を物理的に調整することができる。例えばSURFやSIFT等の技術は計算コストが高いので、物理的な位置調整は、処理リソースの削減に有利である。さらに、第1画像と第2画像との視差を検出する他の技術として、例えばエッジ検出技術等の他の技術が用いられてもよい。その他、任意の適当な技術が使用可能であることを理解されたい。
ここで、本発明の実施形態として、第1画像及び第2画像の視差(変位)が検出された実施形態を、図8から図13を参照して説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る第1画像と第2画像との視差を検出するためのステレオペアビデオカメラの第1配置を示す模式図である。
特に図8では、第1カメラ100と第2カメラ200とを模式的に示している。第1配置では、第1カメラ100は、図1を参照して説明した撮像部18と類似の機能を有する撮像部500を有する。さらに第1カメラ100は、第1カメラ100のプロセッサにより実行される視差検出部505と、第1カメラ100のプロセッサにより実行される画像変換部510と、記憶媒体515(上記した記憶媒体26と類似)とを有する。図の理解を簡単にするために、図8では、第1カメラ100の他の要素は省略されている。
第1配置では、第2カメラ200は、図1を参照して説明した撮像部18と類似の機能を有する撮像部520と、記憶媒体525(上記した記憶媒体26と類似)とを有する。図の理解を簡単にするために、図8では、第2カメラ200の他の要素は省略されている。
第1配置では、撮像部500は第1画像を撮像し、第1画像に関連するデータを視差検出部505と、画像変換部510とに送信する。第2カメラ200の撮像部520は、第2画像を撮像し、第2画像に関連するデータを第1カメラ100の視差検出部505に、通信リンクを介して送信する(矢印530参照)。第2カメラ200は、第2カメラ200の出力I/Fを介して、第2画像をビデオ出力信号535として出力することが可能である。また、第2カメラ200は、第2画像を記憶媒体525へ記憶させることが可能である。
視差検出部505は、第1画像と第2画像との視差を検出し、視差相違信号を画像変換部510に出力する。画像変換部510は、第1画像に画像変換を施し、第1カメラ100の出力I/Fを介して、ビデオ出力信号540を出力する。また実施形態では、第1カメラ100は、ビデオ出力信号540を記憶媒体515へ記憶させることが可能である。
実施形態では、視差検出部505は、第1画像と第2画像との差分を検出することが可能である。例えば視差検出部505は垂直変位を検出することが可能であり、画像変換部510により垂直変位がゼロに削減されることを可能にする。他の例として、視差検出部505は、第1画像の平均輝度レベルと、第2画像の平均輝度レベルと、当該2つの平均輝度レベルの差分とを検出することが可能である。これにより画像変換部510は、第1画像及び第2画像が互いに同じ平均輝度レベルを有するように、第1画像の平均輝度レベルを調整することが可能となる。しかしながら他の任意の適当な画像視差が、必要に応じて検出されまた調整されてよいことを理解されたい。
図9は、本発明の実施形態に係る第1画像と第2画像との視差を検出するためのステレオペアビデオカメラの第2配置を示す模式図である。第2配置は、第1配置に似ている。しかしながら第2配置では、第2カメラ200は、画像変換部545を有する。
第2配置では、破線の矢印550に示すように、視差検出部505は視差データ(上記視差相違信号を含む)を、通信リンクを介して画像変換部545に送信する。画像変換部545は、画像変換部510と類似した方法で、第2画像に画像変換を施すことが可能である。従ってビデオ出力信号535は、第1画像の画像属性により密接に一致した、調整された画像を含むことが可能となる。
図10は、本発明の実施形態に係る第1画像と第2画像との視差を検出するためのステレオペアビデオカメラの第3配置を示す模式図である。第3配置は、第2配置に似ている。しかしながら第3配置では、第1カメラ100は、第1画像の第1画像特徴の識別特徴を示す1以上のキーポイントの第1セットを検出することが可能なキーポイント検出部555を有する。また第2カメラ200は、第2画像の第2画像特徴の識別特徴を示す1以上のキーポイントの第2セットを検出することが可能なキーポイント検出部560を有する。なお第2画像特徴は、第1画像の第1画像特徴に対応するものである。
実施形態では、キーポイント検出部555及びキーポイント検出部560は、それぞれのプロセッサ上で実行されるSIFT技術又はSURF技術を用いることでキーポイントを検出することが可能である。しかしながら、他の適当なキーポイント検出方法が任意に用いられてよいことを理解されたい。
キーポイント検出部560は、キーポイントの第2セットに関連したキーポイントデータを、通信リンクを介して、視差検出部505に送信することが可能である(矢印565参照)。またキーポイント検出部555は、キーポイントの第1セットに関連したキーポイントデータを、視差検出部505に送信することが可能である。
視差検出部505は、上記したキーポイントデータにより示されるキーポイントの第1セットとキーポイントの第2セットとの比較に基づいて、第1画像特徴及び第2画像特徴の相対変位を検出することが可能である。
実施形態では、キーポイントデータは、第2画像内における画像特徴の位置を示す位置データと、当該画像特徴に関連付けられた特徴ベクトルとを含む。しかしながら、キーポイントデータは、必要に応じて任意の適当なデータを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第2カメラ200から第1カメラ100に、A/Vデータが送信されない。A/Vデータを含まないキーポイントデータを送信することで、通信リンクに求められる帯域幅を減少させることができる。
画像変換部510は、ビデオ出力データ540を生成するために、視差検出部505により生成された視差データをもとに、第1画像に対して画像変換処理を実行することが可能である。ビデオ出力データ540は、記憶媒体515に記憶させることが可能である。
またいくつかの実施形態では、画像変換部545は、ビデオ出力データ535を生成するために、視差検出部505から受け取った視差データをもとに、第2画像に対して画像変換処理を実行することが可能である。いくつかの実施形態では、ビデオ出力データ535は、記憶媒体525に記憶させることが可能である。
図11は、本発明の実施形態に係る第1画像と第2画像との視差を検出するためのステレオペアビデオカメラの第4配置を示す模式図である。
第4配置は、第1配置に似ている。しかしながら第4配置では、記憶媒体515及び記憶媒体525が使用されない。また第4配置では、第1カメラ100は、2つ目の画像変換部570を含む。
第4配置では、撮像部520は、第2画像に関連した画像データを、視差検出部505と画像変換部570とに、通信リンクを介して送信可能である。また、視差検出部505は、視差データを画像変換部570に送信可能である。
画像変換部510は、ビデオ出力信号540を生成するために、視差データをもとに、第1画像に対して適切な画像変換を施すことが可能である。また画像変換部570は、ビデオ出力信号575を生成するために、視差検出部505により生成された視差データをもとに、第2カメラ200から受け取った第2画像に対して適切な画像変換を施すことが可能である。ビデオ出力信号575は右側画像を表し、ビデオ出力信号540は左側画像を表す。
いくつかの実施形態では、カメラ200は、未処理の(不変の)第2画像に対応するカメラスルービデオ出力信号580を出力可能である。これにより、第2画像をモニタリングすることが可能となり、またビデオ出力信号540及びビデオ出力信号575と比較することが可能となる。
いくつかの実施形態では、ビデオ出力信号540及びビデオ出力信号575は、単一のファイル又は単一のストリームとして保存可能である。しかしながら他の実施形態では、ビデオ出力信号540及びビデオ出力信号575は、別のファイル又は別のストリームとして保存可能である。しかしながら、上記したビデオ出力信号は、任意の他の適当な方法で保存されてもよいことを理解されたい。さらにいくつかの実施形態では、第1カメラ100は、例えばアナグリフ表示や他の任意の適当な技術等により、右側画像と左側画像とが互いに区別可能なように、ビデオ出力信号540とビデオ出力信号575とを合成して表示させてもよい。
図12は、本発明の実施形態に係る第1画像と第2画像との視差を検出するためのステレオペアビデオカメラの第5配置を示す模式図である。第5配置は、第4配置に似ている。しかしながら第5配置では、記憶媒体515を、ビデオ出力信号540とビデオ出力信号575とを記憶するために用いることが可能である。またいくつかの実施形態では、記憶媒体525を、カメラスルービデオ出力信号580を記憶するために用いることが可能である。いくつかの実施形態では、上述したように、ビデオ出力信号540及びビデオ出力信号575は、単一のファイル又は単一のストリームとして、あるいは別のファイル又は別のストリームとして保存可能である。
図13は、本発明の実施形態に係る第1画像と第2画像との視差を検出するためのステレオペアビデオカメラの第6配置を示す模式図である。第6配置は、第1配置に似ている。しかしながら第6配置では、矢印530に示すように、第2カメラ200はビデオ出力信号535を、通信リンクを介して第1カメラ100に出力することが可能である。第1カメラ100は、ビデオ出力信号535を、いかなる画像変換も施されないまま、直接的に記憶媒体515に記録させることが可能である。
実施形態では、第1カメラ100は、第2カメラ200が、タイミング参照データをもとに第2カメラ200のシステムクロックを第1カメラ100のシステムクロックに同期させることを可能とする。タイミング参照データは、通信リンクを介して第1カメラ100から第2カメラ200に送信される。これについては図14を参照して詳述する。
図14は、本発明の実施形態に係る、ステレオペアカメラ間のタイミング信号を同期させるための、ステレオペアビデオカメラの配置を示す模式図である。特に図14では、第1カメラ100と第2カメラ200とを模式的に示している。図14に示す実施形態では、第1カメラ100は、入力取得部602と、信号プロセッサ600と、記憶媒体515と、システムクロック605とを有する。入力取得部602は、上記した撮像部500と類似の機能を有しており、また例えば既知の技術等を用いることで音声データを取得することが可能である。
入力取得部602、信号プロセッサ600及び記憶媒体515は、システムクロック605からタイミング参照データを受け取ることが可能である。これにより、例えば記憶媒体515への読み書き動作等のデータ処理動作のタイミングが、入力取得部602、信号プロセッサ600及び記憶媒体515の間で同期可能となる。入力取得部602は、画像データを信号プロセッサ600に送信することが可能である。信号プロセッサ600は、処理された画像データを、その保存のために記憶媒体515へ送信することが可能である。図14では、図を明瞭にするために、第1カメラ100の他の要素は省略されている。
第2カメラ200は、システムクロック610と、入力取得部604と、信号プロセッサ615と、記憶媒体525とを有する。入力取得部604は、上記した撮像部520と類似の機能を有しており、また例えば既知の技術等を用いることで音声データを取得することが可能である。入力取得部604、信号プロセッサ615及び記憶媒体525は、システムクロック610からタイミング参照データを受け取ることが可能である。これにより、例えば記憶媒体525への読み書き動作等のデータ処理動作のタイミングが、入力取得部604、信号プロセッサ615及び記憶媒体525の間で同期可能となる。入力取得部604は、画像データを信号プロセッサ615に送信することが可能である。信号プロセッサ615は、処理された画像データを、その保存のために記憶媒体525へ送信することが可能である。図14では、図を明瞭にするために、第2カメラ200の他の要素は省略されている。
実施形態では、第1カメラ100は、システムクロック605により生成されたタイミング参照データを、通信リンクを介して第2カメラ200に送信可能である(矢印620参照)。第2カメラ200のシステムクロック610は、システムクロック605により生成されたタイミング参照データをもとに、自己のタイミング参照データをシステムクロック605により生成されたタイミング参照データに同期させることが可能である。従って第1カメラ100及び第2カメラ200のそれぞれのシステムクロックが同期可能となる。従って、第1画像及び第2画像が実質的に同時にそれぞれ撮像されるように、例えばフレームレートのタイミング等の撮像動作を同期させることが可能となる。なお、タイミング参照データの同期化は、マスタカメラとして機能する第1カメラ100を含む3以上のカメラにも適用できることを理解されたい。また任意のカメラがマスタカメラとして機能してもよい。
またいくつかの実施形態では、例えばフレームレートタイミング及びシステムクロックの同期化について説明した上記の方法と類似の方法により、第1カメラ100及び第2カメラ200間にて音声タイミングデータを同期させることが可能である。
いくつかの実施形態では、第1カメラ100は、同期データを生成することが可能であり、また当該同期データを、通信リンクを介して第2カメラ200に送信することが可能である。同期データは、第2カメラ200が、第2カメラ200が有する機能を第1カメラ100のものと同期させることを可能とする。
例えば同期データは、ズーム(焦点距離)、カメラアングル、カメラの方向、スキャンのタイミング(及び/又はフレームレート)、レンズの絞り、又はシャッター速度等のカメラのパラメータに関連してもよい。また他の任意の適当なパラメータに関連してもよい。
他の例として、同期データは、例えばゲイン、露出、ガンマ、ホワイトバランス、色温度、音声レベル、音声均等化等の、撮像画像の信号品質に関連してもよい。また同期データは必要に応じて、他の任意の適当な信号品質に関連してもよい。
さらなる例として、同期データは、例えば記録開始、一時停止、スタンバイ、タイムコードのメタデータ、エラー通知のメタデータ(例えば低バッテリや記憶媒体のフル等)等のカメラの操作に関連してもよい。また同期データは、他の任意の適当なカメラの操作に関連してもよいことが理解されよう。また同期データは、第1カメラ100により生成されたメディアストリームと、第2カメラ200により生成された対応するメディアストリームとの関連付けが可能なように、ファイル名の同期データを含むことが可能である。例えばA/Vコンテンツが単一のファイル又はストリームで保存されている実施形態では、A/Vコンテンツの編集中又は監視中において同期データを効果的に用いることが可能である。
さらに言えば、1つ又は複数のカメラをマスタカメラに同期させるために、任意の数の又は全ての同期データの例を必要に応じて組み合わせることが可能であることを理解されたい。組み合わされた同期データは、適切な通信リンクを介してマスタカメラ(例えば第1カメラ100)から他のカメラに送信される。
実施形態では、第2カメラ200は、通信リンクを介して、音声データを第1カメラ100に送信することが可能である。これについては図15を参照して詳述する。
図15は、本発明の実施形態に係る音声取得用のステレオペアビデオカメラの配置を示す模式図である。特に図15では、第1カメラ100と第2カメラ200とを模式的に示している。図15に示す実施形態では、第1カメラ100は、マイクロフォン700と、音声モニタ705と、音声プロセッサ710と、記憶媒体515とを有する。図15では、図を明瞭にするために、第1カメラ100の他の要素は省略されている。
マイクロフォン700は、音声信号を音声モニタ705と音声プロセッサ710とに送信することが可能である。音声モニタ705は、音声モニタ信号を音声プロセッサ710に送信することが可能である。音声プロセッサ710は、音声モニタ信号に基づいて、音声信号に音声処理を施すことが可能であり、また第1音声出力ストリーム715を生成することが可能である。実施形態では、第1カメラ100は、第1音声出力ストリーム715を記憶媒体515に記憶させることが可能であり、及び/又は出力I/Fを介して第1音声出力ストリーム715を出力することが可能である。
第2カメラ200は、マイクロフォン720と、音声プロセッサ725と、記憶媒体525とを有する。図15では、図を明瞭にするために、第2カメラ200の他の要素は省略されている。
マイクロフォン720は、通信リンクを介して音声信号を、第1カメラ100の音声モニタ705に送信することが可能である(矢印730参照)。またマイクロフォン720は、音声信号を音声プロセッサ725に送信することが可能である。実施形態では、音声プロセッサ725は、第2音声出力ストリーム735を生成するために、マイクロフォン720により生成された音声信号に音声処理を施すことが可能である。実施形態では、第2カメラ200は、第2音声出力ストリーム735を記憶媒体525に記憶させることが可能であり、及び/又は出力I/Fを介して第2音声出力ストリーム735を出力することが可能である。
音声モニタ705は、マイクロフォン700及びマイクロフォン720からの音声信号を監視することが可能であり、またそれに応じて音声モニタ信号を生成することが可能である。例えば音声モニタ705は、マイクロフォン720からの音声信号及びマイクロフォン700からの音声信号のピーク音量レベルを監視することが可能である。音声プロセッサ710は、マイクロフォン720からの音声信号のピーク音量レベルと等しくなるように、マイクロフォン700からの音声信号のピーク音量レベルを調整することが可能である。しかしながら、音声プロセッサ710により、任意の他の適当な音声処理が実行可能であることを理解されたい。
いくつかの実施形態では、破線の矢印740に示すように、音声モニタ705は通信リンクを介して、音声モニタ信号を第2カメラ200の音声プロセッサ725に送信することが可能である。音声プロセッサ725は、音声モニタ705から受け取った音声モニタ信号をもとに、マイクロフォン720からの音声信号に音声処理を施すことが可能である。例えば音声プロセッサ725は、マイクロフォン700からの音声信号のピーク音量レベルと等しくなるように、マイクロフォン720からの音声信号のピーク音量レベルを調整することにより、第2出力音声信号735を生成することが可能である。しかしながら、音声プロセッサ725により、任意の他の適当な音声処理が実行可能であることを理解されたい。
本実施形態に係る撮像方法について図16を参照して説明する。図16は、本発明の実施形態に係る撮像方法を示すフローチャートである。
ステップ100にて、第1カメラ100が第2カメラ200と通信可能なように、第1カメラ100と第2カメラ200とが通信リンクを介して接続される。通信リンクが有線である実施形態では、カメラの接続は、各カメラのそれぞれのプロセッサが、使用される通信プロトコルを確立するという形態となる可能性がある。通信リンクが無線である実施形態では、カメラの接続は、各カメラのそれぞれのプロセッサが、例えば適切なハンドシェイクプロトコルを介して無線リンクを確立するという形態となる可能性がある。しかしながら、通信リンクを介して第1カメラ100と第2カメラ200とを接続する他の適当な方法が任意に用いられてもよい。
ステップ105にて、第1カメラ100を用いることで、ステレオペア画像の第1画像が撮像される。そしてステップ110にて、第2カメラ200を用いることで、ステレオペア画像の第2画像が撮像される。実施形態では、第1画像及び第2画像の撮像は実質的に同時に行われる。これにより撮像された画像内の重要な動きが、両方の画像で正確に撮像される。言い換えれば、ステレオペア画像が実質的に同じ瞬間の同じシーンの画像に対応するように、第1画像及び第2画像が撮像されることが好ましい。
ステップ115において、第1カメラ100は、第2画像の撮像に関する第2カメラ200の機能を制御するために、第2カメラ制御データを、通信リンクを介して第1カメラ100から第2カメラ200に送信する。例えば、第1カメラ100は、第1カメラ100の記録開始と同期するように、第2カメラ200に記録を開始させることが可能である。しかしながら第1カメラ100により、第2カメラ200の、他の任意の適当な制御機能が制御可能であることを理解されたい。
いくつかの実施形態では、破線の矢印800に示すように、ステップ105とステップ115とをループさせることが可能である。従って、第1カメラ100により撮像された左側画像(例えば第1画像)のビデオシーケンスに対応する左側メディアストリームと、第2カメラ200により撮像された右側画像(例えば第2画像)のビデオシーケンスに対応する右側メディアストリームとが生成される可能性がある。
図17は、民生用ビデオカメラの概略図である。図17に示すように民生用ビデオカメラ900は、カメラ900の右側に設けられたユーザコントロール905を有する。また民生用ビデオカメラ900は、カメラ900により撮像された画像をモニタリングするための、カメラ900の左側に設けられた画像モニタディスプレイ910を有する。典型的には、画像モニタディスプレイ910は、移動可能なようにヒンジで固定される。これにより、不使用時にはカメラにぴったりとくっつくようにディスプレイ910を動かすことができる。そして画像のモニタリングに使用されるときには、ディスプレイ910を開くように動かして飛び出させることができる。しかしながら、仮に2つの民生用ビデオカメラがステレオペアカメラとして配置されるとする。この場合、いくつかの状況では、満足のいく3D画像を撮像するために求められるレンズ間の距離により、ペアのうち第1カメラのモニタディスプレイが使用できなくなる場合がある。なぜなら、ペアのうちの第2カメラが邪魔となってしまい、第1カメラのモニタディスプレイをオープン位置(使用時の位置)に動かすことを妨げる可能性があるからである。このことは図18に示されている。
図18は、本発明の実施形態に係る民生用ビデオカメラによるステレオペアビデオカメラの模式図である。特に図18では、ステレオペアカメラの第1カメラ100と第2カメラ200とが模式的に示されている。図18に示す実施形態では、第1カメラ100は第1画像モニタディスプレイ910を有し、第2カメラ200は第2画像モニタディスプレイ915を有する。第1カメラ100は第2カメラ100の横に、2つのカメラのレンズ間距離が、典型的なユーザの目の平均離間距離に対応するように配置されている。第1カメラ100及び第2カメラ200は、図1〜図16を参照して説明したものと類似の機能をそれぞれ有する。
しかしながら図18に示すように、第1カメラ100の画像モニタディスプレイ910は使用不可である。なぜなら第2カメラ200が第1カメラ100に近すぎて、第1画像モニタディスプレイ910に表示された画像をユーザが視聴できる位置に、第1画像モニタディスプレイ910を動かすことができないからである。ここで本実施形態では、第1カメラ100は、通信リンクを介して第1画像を第2カメラ200に送信することが可能である。また第2画像は、第1画像及び第2画像の少なくとも1つを第2画像モニタディスプレイ915に表示させることが可能である。このことは例えばユーザが第1カメラ100及び/又は第2カメラ200により撮像された画像をモニタリングすることを可能とする。また例えばユーザが第1画像と第2画像との視差を判断することを可能とする。これについては図19を参照して詳述する。
図19は、本発明の実施形態に係るステレオペアビデオカメラの第5構成を示す模式図である。
図19は、上述した第1〜第4構成に似ている。しかしながら第5構成では、矢印920に示すように、第1カメラ100は通信リンクを介して、第1画像を第2カメラ200に送信することが可能である。実施形態では、第2カメラ200は、第1画像及び/又は第2画像を、第2カメラ200の画像モニタディスプレイに表示させることが可能である。いくつかの実施形態では、第2カメラ200は、図7〜図13を参照して説明したものと類似の方法にて、カメラアングル設定データを生成することが可能である(破線の矢印925参照)。
例えば第2カメラ200は、合成されたアナクロム画像(anachrome image)を生成するために、第1画像にレッドフィルタを適用し、第2画像にブルーフィルタを適用することが可能である。第2カメラ200は、合成されたアナクロム画像を画像モニタディスプレイに表示させることが可能である。これよりユーザは、画像間の任意の視差(例えば垂直変位及び/又は水平変位等)を認識することが可能となり、それに応じてカメラを調整することが可能となる。しかしながら第2カメラ200は、第1画像及び/又は第2画像(第1画像及び第2画像の少なくとも1つ)を、任意の適当な方法により表示することが可能であることを理解されたい。言い換えれば、図18及び図19において説明した実施形態では、第1カメラ100は、第2カメラ200の操作を制御することができる。一方、第2カメラ200は、ユーザが第1画像及び/又は第2画像をモニタリングすることが可能なように、第1画像及び第2画像の少なくとも1つを表示させることが可能である。
図2〜図19を参照して説明した第1カメラ100及び第2カメラ200の要素が、例えば図1を参照して説明したカメラ10のようなビデオカメラに適宜実装されてもよいことを理解されたい。例えば当該要素やカメラ10の機能的な特徴が必要に応じて適切に適応されることで、当該要素がビデオカメラに実装される。さらに上記した技術が、必要に応じて任意の適切な方法により組み合わされてもよい。
2つのカメラを用いたステレオペア画像の撮像を例として説明したが、上記した技術は任意の数のカメラに対して、より一般的に適用可能である。例えばマスタカメラは、上記した技術を必要に応じて用いることで、別のコントロールユニットを要することなく、任意の適当な数のスレーブカメラを制御することが可能である。複数のカメラの場合には、いくつかの実施形態では、マスタカメラは、制御するカメラを選択することが可能である。及び/または、当該選択されたカメラの特定の機能を選択することが可能である。さらに、
必要に応じて第2カメラが第1カメラとして機能することが可能であり、また第1カメラが第2カメラとして機能することが可能であることを理解されたい。さらにいえば、上記した機能が2つのカメラに適宜割り振られてもよい。
必要に応じて第2カメラが第1カメラとして機能することが可能であり、また第1カメラが第2カメラとして機能することが可能であることを理解されたい。さらにいえば、上記した機能が2つのカメラに適宜割り振られてもよい。
上記で定められた様々な方法は、例えばビデオカメラ等の既存の撮像デバイスを適宜適応させることにより実行されてもよい。例えばプロセッサを含むコンピュータプログラム製品を使用することで、上記の方法を実行可能な命令が、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等のデータキャリアや、これらの任意の組み合わせ、あるいはこれらと他の記憶媒体との任意の組み合わせからなるデータキャリア等に格納されてもよい。また上記の方法を実行可能な命令が、例えばEthernet(登録商標)、無線ネットワーク、インターネット等のネットワークや、これらの任意の組み合わせ、あるいはこれらと他のネットワークとの任意の組み合わせからなるネットワーク等を介して送信されてもよい。また上記の様々な方法が、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアや、既存の均等なデバイスを適合する際に用いられる他の構成可能もしくは特別設計の回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
結論として、様々な実施形態がここに記載されているが、これらは単なる一例として提供されているにすぎない。そして、これらの実施形態に対する多くのバリエーションと様々な変更が当業者にとって明らかであろう。またそのようなバリエーション等が、添付の特許請求の範囲とその均等物により定義された本発明の範囲内に含まれることが明らかであろう。
添付の図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明してきたが、本発明は厳格な上記実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲に規定される発明の範囲および精神から逸脱しない範囲で、当業者は種々の変更および変形形態をなすことができることを理解されたい。
18、500、520…撮像部
100…第1カメラ
200…第2カメラ
505…視差検出部
100…第1カメラ
200…第2カメラ
505…視差検出部
Claims (17)
- 第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像システムであって、
前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な第1カメラと、
前記ステレオペア画像の前記第2画像を撮像することが可能な第2カメラと、
前記第1カメラが前記第2カメラと通信可能なように、前記第1カメラと前記第2カメラとを接続する通信リンクと
を具備し、
前記第1カメラは、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能であり、また前記第1カメラは、前記第1画像の第1画像特徴と、これに対応する前記第2画像の第2画像特徴との変位を検出することが可能な視差検出部を含む
撮像システム。 - 請求項1に記載の撮像システムであって、
前記第1カメラは、前記第1画像の撮像に関する前記第1カメラの制御機能に関連する第1カメラ制御データを生成可能であり、また前記第2カメラ制御データを生成可能であるコントローラを有する
撮像システム。 - 請求項2に記載の撮像システムであって、
前記第2カメラは、前記第2カメラの制御機能の状態を示す第2カメラ状態データを、前記通信リンクを介して前記第1カメラに送信することが可能である
撮像システム。 - 請求項3に記載の撮像システムであって、
前記コントローラは、前記第2カメラから受け取った前記第2カメラ状態データをもとに、前記第2カメラ制御データを生成することが可能である
撮像システム。 - 請求項3又は4に記載の撮像システムであって、
前記コントローラは、前記第2カメラから受け取った前記第2カメラ状態データをもとに、前記第1カメラ制御データを生成することが可能である
撮像システム。 - 請求項1に記載の撮像システムであって、
前記第1カメラは、前記第1画像の前記第1画像特徴の識別特徴を示す1以上のキーポイントの第1セットを検出することが可能な第1キーポイント検出部を有し、
前記第2カメラは、前記第2画像の前記第2画像特徴の識別特徴を示す1以上のキーポイントの第2セットを検出することが可能な第2キーポイント検出部を有し、
前記第2カメラは、前記キーポイントの前記第2セットに関するキーポイントデータを、前記通信リンクを介して前記第1カメラに送信することが可能であり、
前記視差検出部は、前記キーポイントの前記第1セットと前記キーポイントデータにより示される前記キーポイントの前記第2セットとの比較をもとに、前記第1画像特徴と前記第2画像特徴との変位を検出することが可能である
撮像システム。 - 請求項1に記載の撮像システムであって、
前記第2カメラは、前記第2画像に関する画像データを、前記通信リンクを介して前記第1カメラに送信することが可能であり、
前記第1カメラは、前記第2カメラから受け取った前記画像データをもとに、前記第1画像及び前記第2画像を記憶することが可能な記憶素子を有する
撮像システム。 - 請求項1に記載の撮像システムであって、
前記第1画像は、前記第1カメラにより撮像されたビデオ画像の第1シーケンスからの画像であり、
前記第2画像は、前記第2カメラにより撮像されたビデオ画像の第2シーケンスからの画像である
撮像システム。 - 請求項8に記載の撮像システムであって、
前記ビデオ画像の前記第1シーケンスは、前記ビデオ画像の前記第1シーケンスを表す第1データストリームに関連付けられ、
前記ビデオ画像の前記第2シーケンスは、前記ビデオ画像の前記第2シーケンスを表す第2データストリームに関連付けられる
撮像システム。 - 請求項1に記載の撮像システムであって、
前記第1画像は、前記第1カメラにより取得された第1音声データに関連付けられ、
前記第2画像は、前記第2カメラにより取得された第2音声データに関連付けられる
撮像システム。 - 請求項1に記載の撮像システムであって、
前記第1カメラは、前記第1画像を、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能であり、
前記第2カメラは、前記第1画像及び前記第2画像のうち少なくとも1つを表示することが可能なディスプレイを有する
撮像システム。 - 第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像装置であって、
前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な撮像素子と、
前記ステレオペア画像の前記第2画像を、通信リンクを介して第2カメラから受け取ることが可能な通信インタフェースと、
前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの制御機能に関連する第2カメラ制御データを生成することが可能なコントローラと
を具備し、
前記撮像装置は、前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、前記第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能であり、また前記第1画像の第1画像特徴と、これに対応する前記第2画像の第2画像特徴との変位を検出することが可能である
撮像装置。 - 第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像の前記第1画像を撮像する撮像装置であって、
前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像することが可能な撮像素子と、
前記ステレオペア画像の前記第1画像を、通信リンクを介して、前記第2画像に関連する第2カメラに送信することが可能な通信インタフェースと
を具備し、
前記通信インタフェースは、前記第1画像の撮像に関する前記撮像装置の制御機能に関連するカメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第2カメラから受け取ることが可能であり、
前記撮像装置は、前記第2カメラから受け取った前記カメラ制御データをもとに前記第1画像を撮像することが可能である
撮像装置。 - 請求項13に記載の撮像装置であって、さらに、
前記第1画像の前記第1画像特徴の識別特徴を示す1以上のキーポイントのセットを検出することが可能なキーポイント検出部を有し、
前記通信インタフェースは、前記キーポイントのセットに関連するキーポイントデータを、前記通信リンクを介して前記第2カメラに送信することが可能である
撮像装置。 - 第1画像及び第2画像を含むステレオペア画像を撮像する撮像方法であって、
第1カメラが第2カメラと通信可能なように、前記第1カメラと前記第2カメラとを通信リンクを介して接続し、
前記第1カメラにより前記ステレオペア画像の前記第1画像を撮像し、
前記第2カメラにより前記ステレオペア画像の前記第2画像を撮像し、
前記第2画像の撮像に関する前記第2カメラの機能を制御するために、第2カメラ制御データを、前記通信リンクを介して前記第1カメラから前記第2カメラに送信し、
前記第1画像の第1画像特徴と、これに対応する前記第2画像の第2画像特徴との変位を検出する
撮像方法。 - コンピュータに、請求項15に記載の撮像方法を実行させるプログラム。
- 請求項16に記載のプログラムが記憶された記憶媒体。
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