JP2011238428A - 二次電池の充電システム及び充電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の充電設備を利用して、寒冷環境下においても、二次電池を定格容量まで充電できるようにする。
【解決手段】電池ユニット2は、二次電池ボックス21、二次電池ボックス21を外部から加熱するシートヒータ22、電池温度を測定する温度センサ23、充電装置24、シートヒータ22のON−OFFを切り換える開閉器25及び制御部27を含む。制御部27は、温度センサ23が計測した電池温度が所定の設定温度以下である場合に、予め定められた許容充電時間内において、充電装置24を非動作状態とする一方で、開閉器25を閉じてシートヒータ22を動作状態とする加熱制御を行う。これにより、二次電池ボックス21はシートヒータ22で加熱され、定格容量まで充電を行わせることができる。しかも、シートヒータ22が動作する際には充電装置24が非動作状態とされるので、既存の充電設備の電気容量の範囲で対応できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電気自動車やプラグイン・ハイブリッド自動車等の電動車両に搭載される二次電池の充電システムおよび充電方法に関する。
電気自動車やプラグインハイブリッド自動車など電動車両が、様々な事業所や家庭に普及しつつある。このような電動車両のバッテリとしては、リチウムイオン電池や鉛電池等の二次電池が利用されるのが通常である。とりわけリチウムイオン電池は、軽量で高容量、高出力であるため、電動車両用バッテリとして今後汎用される可能性が高い。
しかしながら、リチウムイオン電池や鉛電池等の二次電池は、環境温度が低温であると本来の定格容量まで充電できなくなる現象が生じる。すなわち、寒冷環境では、充電動作中に充電電流が一定値まで低下しているにも拘わらず、二次電池のフル容量まで充電が行われない。従って、例えば寒冷期の夜間に当該二次電池の充電が行われた場合、一回の充電によって電動車両が走行できる距離が短くなる不具合が生じる。そこで、特許文献1〜3には、充電時に二次電池を加温することによって充電可能な容量を増加させる方策が開示されている。
特開平5−124443号公報 特開平11−341698号公報 特開2003−32901号公報
ところで、上記のような電動車両の充電は、事業所や家庭、或いは道路沿いや駐車場に設置される充電ステーションに具備されている給電コンセントに、ユーザが電動車両の充電プラグ付きの充電ケーブルを接続することによって実行される。急速充電の場合はさておき、普通充電の場合は、充電時間を可及的に短くするために、給電コンセントの配電線路や充電ケーブルの許容電流に近い電流値にて充電動作が行われる。
このため、1つの充電ステーションにおいて二次電池を電気的に加熱しつつ、当該二次電池の充電を行えるようにすることは、充電ステーションの電気設備容量的に困難である場合が多い。本発明は、このような不具合を解消することが可能な二次電池の充電システムおよび充電方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る二次電池の充電システムは、二次電池と、前記二次電池を充電する充電手段と、前記二次電池の温度を計測する温度計測手段と、前記二次電池を外部から加熱する加熱手段と、前記充電手段及び前記加熱手段の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度計測手段が計測した電池温度が所定の設定温度以下である場合に、予め定められた許容充電時間内において、前記充電手段を非動作状態とする一方で前記加熱手段を動作状態とする加熱制御を行うことを特徴とする(請求項1)。
この構成によれば、二次電池の電池温度が設定温度以下である場合に、許容充電時間内において当該二次電池を加熱手段により加熱する前記加熱制御が実行される。この許容充電時間とは、例えば電力料金が安価となる夜間電力時間帯に相当する時間である。二次電池が加熱されることによって、充電可能な容量を増加させることができる。また、加熱手段が動作する際には充電手段が非動作状態とされるので、既存の充電設備の電気容量の範囲で対応することが可能である。
上記構成において、前記二次電池の充電可能容量が最大となる電池温度を加熱設定温度とするとき、前記制御手段は、前記二次電池の充電時における温度上昇特性と、前記加熱手段による前記二次電池の加熱特性とを参照して、前記二次電池の充電完了時において該二次電池の電池温度が前記加熱設定温度と同一乃至は近接するよう、前記加熱手段の動作時間を設定することが望ましい(請求項2)。
この構成によれば、二次電池の充電完了時において、該二次電池の電池温度が前記加熱設定温度と同一乃至は近接するまで二次電池が加熱されるので、寒冷環境で充電が行われた場合であっても、当該二次電池の定格容量若しくはその近傍まで充電を行わせることが可能となる。
この場合、前記制御手段が、前記許容充電時間の当初に前記充電手段を非動作状態とする一方で前記加熱手段を動作状態とし、所定の第1時間が経過した後、前記充電手段を動作状態とする一方で前記加熱手段を非動作状態とする制御を行うことは、好ましい態様の一つである(請求項3)。
この構成によれば、二次電池に対する充電が開始される前に当該二次電池が加熱され、充電可能な容量を増加させる処置が施される。
或いは、前記制御手段が、前記許容充電時間の当初に前記充電手段を動作状態とする一方で前記加熱手段を非動作状態とし、所定の第2時間が経過した後、前記充電手段を非動作状態とする一方で前記加熱手段を動作状態とし、所定の第3時間が経過した後、前記充電手段を動作状態とする一方で前記加熱手段を非動作状態とする制御を行うようにしても良い(請求項4)。
この構成によれば、二次電池に対する充電を行い、その環境温度における充電動作が完了した後(第2時間の経過後)に、当該二次電池が加熱される。これにより、二次電池の充電可能な容量が増加する。しかる後、改めて二次電池に対する充電が行われ、当該二次電池の本来の定格容量まで充電が行われる。
上記構成において、前記二次電池が、複数の二次電池セルが接続された電池モジュールと、この電池モジュールを収容するケーシングとを含む二次電池ユニットであり、前記加熱手段が、前記ケーシングの外表面に接して配置されるシートヒータであることが望ましい(請求項5)。
この構成によれば、二次電池の加熱を効率的に、しかもスペースを要することなく行うことができる。
また、前記二次電池は、電気自動車に搭載される車載電池であり、前記充電手段及び加熱手段は、前記電気自動車用の充電ステーションに備えられた給電設備から1の給電配線により電力が供給されることが望ましい(請求項6)。
この構成によれば、電気自動車用の充電ステーションに過度の負荷を与えたり、電気設備容量の大型化を求めたりすることなく、寒冷環境であっても、電気自動車の二次電池が定格容量まで充電されるようにすることができる。従って、一回の充電によって電気自動車用が走行できる距離をマックスに維持することができる。
本発明の他の局面に係る二次電池の充電方法は、充電を行うことが可能な許容充電時間を定めるステップと、充電対象とする二次電池の温度を計測するステップと、前記二次電池の温度が所定の設定温度以下である場合に、前記許容充電時間の一部の時間内において、前記二次電池に対して充電を行うことなく当該二次電池を外部から加熱するステップと、前記許容充電時間の他の時間内において、前記二次電池を外部から加熱することなく当該二次電池に対して充電を行うステップと、を含むことを特徴とする(請求項7)。
この方法によれば、二次電池の電池温度が設定温度以下である場合に、許容充電時間の一部の時間内において当該二次電池が加熱され、許容充電時間の他の時間内において当該二次電池に対して充電が行われる。従って、二次電池が加熱されることによって、充電可能な容量を増加させることができる。また、二次電池の加熱が行われる際には充電動作が行われないので、既存の充電設備の電気容量の範囲で対応することが可能である。
この場合、前記許容充電時間の当初に前記二次電池の外部からの加熱が行われ、所定の第1時間が経過した後、前記外部からの加熱が停止される一方で前記二次電池に対する充電が開始される方法を採用することができる(請求項8)。
或いは、前記許容充電時間の当初に前記二次電池に対する充電が行われ、所定の第2時間が経過した後、前記充電が停止される一方で前記外部からの加熱が開始され、所定の第3時間が経過した後、前記外部からの加熱が停止される一方で前記二次電池に対する充電が開始される方法を採用しても良い(請求項9)。
本発明によれば、充電ステーションの電気設備容量に影響を与えることなく、二次電池を電気的に加熱すると共に、当該二次電池の充電を行なわせることができる。従って、寒冷環境下においても、二次電池を定格容量まで充電できるようになる。
本発明の実施形態に係る電気自動車の充電システムの概要を示す模式図である。 電池ユニットの構成を示すブロック図である。 二次電池の充電温度特性の一例を示すグラフである。 二次電池の普通充電特性を示すグラフである。 充電可能容量と温度との関係を示すグラフである。 制御部の機能ブロック図である。 充電前加熱を行う場合の、二次電池の普通充電特性を示すグラフである。 充電後加熱を行う場合の、二次電池の普通充電特性を示すグラフである。 充電前加熱を行う場合の、二次電池に対する充電動作を示すフローチャートである。 充電後加熱を行う場合の、二次電池に対する充電動作を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る二次電池の充電システムの概要を示す模式図である。本実施形態では、充電対象となる二次電池が、電気自動車1に搭載されている車載の二次電池であり、この二次電池に対し、電気自動車1用の充電ステーションSに備えられた給電設備によって充電が行われる充電システムを例示する。なお、本実施形態では、100V又は200Vの電源を用いて充電が行われる所謂「普通充電」を対象としており、数十KW級の電力供給容量を備える電源供給設備を用いる所謂「急速充電」は対象としていない。
電気自動車1は、電力をエネルギー源として駆動される電動車両であって、ボディ10内に、電動モータ、駆動制御系、操舵系、電装系等の、電気自動車が通常備える各種構成部品の他、二次電池ボックス21及びシートヒータ22を含む電池ユニット2を備えている。ボディ10の表面には車両側コンセント11が具備され、この車両側コンセント11を介して電池ユニット2に電力が供給される。なお、電気自動車1は、プラグイン・ハイブリッド自動車であっても良い。
充電ステーションSは、商用電力系統から200V又は100Vの電力が供給されている充電コンセント12を含む。充電コンセント12には、商用配電系統から商用電力を受電する図略の受電設備から、配電線121を介して電力が供給されている。該充電コンセント12は、例えば夜間の電力料金が割安となる時間帯別電灯料金(夜間電力料金)制度等の料金メニューが採用されている一般家庭内に存在するコンセントである。当該充電ステーションSは、24時間いつでも利用可能な充電設備ではあるが、本実施形態では、夜間電力料金の時間帯(23:00〜翌7:00)を、「予め定めた許容充電時間」と扱い、当該夜間電力料金の時間帯内に二次電池ボックス21の充電を行うものとする。
充電時において、充電コンセント12と車両側コンセント11とは、充電ケーブル13によって電気的に接続される。充電ケーブル13の両端にはそれぞれ車両側プラグ131及び給電側プラグ132が取り付けられている。ユーザは、電気自動車1の充電を行うに際して、車両側プラグ131を車両側コンセント11に、給電側プラグ132を充電コンセント12に接続する。
図2は、電池ユニット2の構成を示すブロック図である。電池ユニット2は、二次電池ボックス21、シートヒータ22(加熱手段)、温度センサ23(温度計測手段)、充電装置24(充電手段)、開閉器25、メモリ26及び制御部27(制御手段)を備えている。
二次電池ボックス21は、並列接続された4つの電池モジュール21A、21B、21C、21Dを含む。各電池モジュール21A、21B、21C、21Dは、直列接続された複数個の二次電池セル211(二次電池)と、これらを収容するケーシング212とからなる。二次電池セル211は、充電及び放電のサイクルを繰り返し行うことができる電池であって、例えばリチウムイオン電池、又は鉛蓄電池等からなる単位セルである。二次電池ボックス21には、充電時においては充電電力が供給される充電端子213が備えられている。この充電端子213と車両側コンセント11とは第1配電線201で接続されている。
シートヒータ22は、ケーシング212の外表面に接するよう二次電池ボックス21の底面に敷設され、二次電池ボックス21(二次電池セル211)を外部から加熱する熱を発生する。シートヒータ22は、例えば、蛇行配線された発熱電線、若しくは導電性ゴムシート等からなる面発熱体を、シート状の絶縁基材で被覆してなる電気発熱体である。このシートヒータ22には、給電端子221を介して電力が供給される。給電端子221には、第1配電線201から分岐された第2配電線202が接続されている。
温度センサ23は、例えば白金測温抵抗体、サーミスタ、熱電対等の直接接触型の温度センサであり、二次電池ボックス21(二次電池セル211)の温度を計測する。温度センサ23の装着態様は任意であり、ケーシング212の内部に配置しても良いし、ケーシング212の外表面にプローブ部を添設する態様としても良い。
充電装置24は、第1配電線201に介在され、充電ステーションSから商用電力の供給を受けて、自立的に二次電池ボックス21に対する充電動作を制御するコントローラである。充電装置24は、例えば、定電流定電圧方式により二次電池ボックス21の二次電池セル211を充電する。この定電流定電圧方式は、充電初期から一定の電流値で充電を行い、充電の進行に伴って蓄電池の電圧が所定の値に達すると、その電圧を維持しながら連続的に充電電流値を減少させてゆく充電方式である。
開閉器25は、シートヒータ22への通電のON−OFFを切り換えるために、第2配電線202に組み入れられている。なお、第1配電線201を介して二次電池ボックス21に充電のための電力が供給される際は、制御部27によって開閉器25は必ず「開」とされる。一方、シートヒータ22を動作させて加熱を行う場合、当然開閉器25は「閉」とされるが、この場合、第1配電線201を介した充電電力の供給は行われない。
これは、二次電池ボックス21及びシートヒータ22の双方への電力供給が同時に行われた場合、充電ケーブル13及び充電コンセント12の配電線121(1の給電配線)の通電許容容量を超過することを考慮したものである。一般に、充電ケーブル13及び配電線121としては、二次電池ボックス21の充電電流に対応した導体断面積の電線が採用される。つまり、充電電流に他の負荷電流が重畳されることは予定されていないのが一般的である。本実施形態では、シートヒータ22のための負荷電流が必要となるが、該負荷電流が充電電流に重畳されないようにするために、開閉器25が備えられている。
メモリ26は、各種の設定データや、演算処理又は制御処理などのデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)等からなる。本実施形態において、メモリ26には、例えば上述の許容充電時間、後述する電池充電率の現在値、二次電池の充電率−充電時間のテーブル、加熱設定温度(図5)、及び、充電時の電池温度上昇特性などが記憶される。
制御部27は、電池ユニット2の動作を制御するコントローラであって、二次電池ボックス21の出力制御、充電制御などを制御する。本実施形態においては、電気自動車用における通常の制御に加えて、制御部27は、二次電池ボックス21の充電が寒冷環境下でも定格容量まで十分に行われるよう、充電前、若しくは充電後に、シートヒータ22を動作させて二次電池ボックス21を加熱させる加熱制御を行う。このような加熱制御を行う理由につき、図3〜図5に基づいて説明する。
図3は、二次電池の充電温度特性の一例を示すグラフである。ここでは、電池温度が25℃及び0℃に場合における二次電池の端子電圧と充電電流とを各々示している。このグラフから明らかな通り、電池温度が0℃の場合は、25℃の場合に比べて充電電流が早く低下し始める。このことは、電池温度が低い程、充電できる電力量が少なくなることを示している。すなわち、二次電池が本来有する定格容量までの充電を行うことが出来ないことを意味する。
図4は、定電流定電圧方式における二次電池の普通充電特性の一例を示すグラフである。ここでは、充電電流Aと電池温度Bとに加え、充電コンセントの許容電流Ithが示されている。当然、充電電流Aは許容電流Ithよりも低い値に設定される。なお、図4では、説明の便宜上、充電電流Aが一定である区間が比較的短く表示されているが、実際は一定区間の方が相当長い。
充電時間の進行に伴って二次電池の電圧が所定の値に達する時刻Tになると、その電圧を維持しながら充電電流Aが徐々に低下してゆく。そして、充電電流Aが下限値Aに達する時刻Tに至ったとき、当該二次電池の充電は完了する。このような充電期間中、電池温度Bは、充電に伴う自己発熱により、徐々に昇温する。しかしながら、環境温度が低い場合、時刻Tの時点において電池温度Bが、定格容量までの充電を行うことが出来る適正温度Bに達しないことがある。図4では、時刻Tの時点における電池温度Bが、適正温度BよりもΔBだけ低い温度Bであるケースを例示している。この場合、二次電池は、ΔBの分だけ充電可能な容量が低下することとなり、時刻Tの時点における充電電力量が定格値よりも少なくなる不具合が生じる。
図5は、二次電池の充電可能容量と温度との関係を示すグラフである。ここでは、電池温度が例えば0℃の場合は、定格容量の90%弱までしか充電できないのに対し、電池温度が20℃であると、定格容量のほぼ100%を充電することができることを例示している。このことから、図5の特性を有する電池であれば、その電池温度を充電完了時点において強制的に20℃に到達させれば、寒冷環境であっても当該二次電池を定格容量まで充電させることできることになる。本実施形態ではこの点に着目し、シートヒータ22によって二次電池ボックス21を加熱させる加熱制御を行うものである。
続いて、制御部27の詳細について説明する。図6は、制御部27の機能構成を示すブロック図である。制御部27は、CPU(Central Processing Unit)を備え、所定のプログラムが実行されることで、状態検知部271、温度検出部272、判定部273、データ取得部274、演算処理部275、加熱パターン設定部276、充電制御部277及びヒータ制御部278を含む。
状態検知部271は、二次電池ボックス21の動作状態に関連する各種情報を取得して、状態判定及び演算を行う。例えば状態検知部271は、車両側コンセント11に付設されている接点センサ(図略)からの出力信号に基づいて、車両側コンセント11に充電ケーブル13の車両側プラグ131が差し込まれ、充電スタンバイ状態となっているか否かを判定する。また、状態検知部271は、図略の電圧計からの計測値に基づき、充電ステーションSの電源電圧の判別(通常は、100V又は200Vのいずれであるかの判別)も行う。この電源電圧の値は、メモリ26へ書き込まれる。
さらに、状態検知部271は、二次電池ボックス21の出力系統に接続され放電電流を計測する電流計(図略)から所定の間隔で電流値をサンプリングし、この電流値を積分することで二次電池ボックス21の放電量(Ah)を算出する。当該放電量に基づき、二次電池ボックス21の現状における電池充電率が求められる。この電池充電率はメモリ26に逐次更新書き込みで記憶される。
温度検出部272は、温度センサ23から与えられる電池温度に関連する電気信号に基づいて、二次電池ボックス21(二次電池セル211)の電池温度を特定する。
判定部273は、温度検出部272が検出した電池温度が、電池特性に応じて予め設定された加熱設定温度を超過しているか否か、すなわち、二次電池ボックス21をシートヒータ22により強制加熱する必要があるか否かを判定する。この加熱設定温度とは、二次電池ボックス21の充電可能容量が最大となる電池温度であって、もし図5の特性を有する二次電池を使用しているならば、加熱設定温度を20℃〜25℃程度に定めることができる。判定部273は、実測された電池温度が加熱設定温度を下回っている場合、強制加熱が要と判定し、加熱設定温度と同等以上であれば強制加熱が不要と判定する。
データ取得部274は、次述の演算処理部275によって実行される演算に用いられる各種のパラメータをメモリ26から読み出す。例えばデータ取得部274は、許容充電時間、電源電圧の値、充電率−充電時間のテーブル、状態検知部271で常時管理されている電池充電率、加熱設定温度、二次電池ボックス21の充電時における自己温度上昇特性、シートヒータ22により加熱された場合の二次電池ボックス21の加熱特性などを、必要に応じてメモリ26から読み出す。
演算処理部275は、データ取得部274により取得されたパラメータを用いて、充電装置24及びシートヒータ22の動作を制御するために必要な演算処理を行う。この演算処理は、加熱制御のパターンによって若干相違する。本実施形態では、この加熱制御のパターンとして、「充電前」加熱制御と、「充電後」加熱制御の2タイプを例示する。
図7は、「充電前」加熱制御が行われた場合の、二次電池ボックス21の定電流定電圧方式における普通充電特性を示すグラフである。なお、図7には、充電電流A、電池温度B及び充電コンセント12の許容電流Ithが示されている。この充電前加熱制御では、許容充電時間(本実施形態では、23:00〜翌7:00までの8時間)の当初に、充電装置24が非動作状態とされる一方でシートヒータ22が動作状態(開閉器25を「閉」)とされ、二次電池ボックス21の加熱を開始する(時刻T11)。そして、時刻T11〜時刻T12の間(第1時間)、この加熱が継続される。時刻T12が経過した後、充電装置24が動作状態とされる一方でシートヒータ22が非動作状態(開閉器25を「開」)とされ、二次電池ボックス21に対する充電が開始されるものである。
このような充電前加熱制御を行うことにより、寒冷環境で二次電池ボックス21の充電が行われる場合でも、電池温度Bを、定格容量までの充電を行うことが出来る適正温度Bにまで到達させることができる。すなわち、時刻T11では、低温の温度B10であった二次電池ボックス21の電池温度Bは、時刻T11〜時刻T12の間の加熱によって温度Bまで上昇する。時刻T12で充電が開始されると、充電に伴う自己発熱によって、電池温度Bは徐々に上昇し、この温度上昇は、充電電流Aが徐々に低下し始める時刻T13以降も継続する。そして、充電電流Aが下限値Aに達して充電が完了する時刻T14では、電池温度Bは適正温度Bに到達している。従って、二次電池ボックス21を、満充電の状態とすることができる。
次に図8は、「充電後」加熱制御が行われた場合の、二次電池ボックス21の定電流定電圧方式における普通充電特性を示すグラフである。なお、図8には、第1充電電流A21、第2充電電流A22、電池温度B及び充電コンセント12の許容電流Ithが示されている。この充電前加熱制御では、許容充電時間の当初に、充電装置24を動作状態として充電が開始される(時刻T21)。一方でシートヒータ22は、非動作状態(開閉器25を「開」)とされる。時刻T21から、第1充電電流A21が下限値Aに達して充電が完了する時刻T23の間(第2時間)、充電装置24による充電動作が継続される。
時刻T23になると、充電装置24が非動作状態とされる一方で、シートヒータ22が動作状態(開閉器25を「閉」)とされ、二次電池ボックス21の加熱が開始される。この加熱は、時刻T23〜時刻T24の間(第3時間)、継続される。時刻T24が経過した後、充電装置24が再び動作状態とされる一方で、シートヒータ22が非動作状態とされ、二次電池ボックス21に対する再充電が開始される。そして、第2充電電流A22が下限値Aに達して充電が完了する時刻T25まで、充電装置24による再充電動作が継続される。
このような充電後加熱制御を行うことによっても同様に、寒冷環境で二次電池ボックス21の充電が行われる場合でも、電池温度Bを、定格容量までの充電を行うことが出来る適正温度Bにまで到達させることができる。すなわち、時刻T11では、低温の温度B20であった二次電池ボックス21の電池温度Bは、時刻T21〜時刻T22(第1充電電流A21の低下開始)〜時刻T3の間の充電に伴う自己加熱によって温度B21まで上昇する。但し、温度B21は適正温度Bよりも低い温度であり、この状態は先に図4で説明した状態と同じであって、二次電池ボックス21は定格容量が満たされた満充電の状態ではない。
しかし、その後の時刻T23〜時刻T24のシートヒータ22による外部加熱によって、電池温度Bは、温度B21から温度Bまで上昇する。この温度Bは、適正温度Bよりは低いものの、適正温度Bに近い温度である。そして、時刻T24以降の再充電に伴う自己加熱によって電池温度Bはさらに上昇し、第2充電電流A22が下限値Aに達して充電が完了する時刻T25では、電池温度Bは適正温度Bに到達している。従って、二次電池ボックス21を、満充電の状態とすることができる。
演算処理部275は、充電前加熱制御が実行される場合、電池充電時間とヒータ制限時間とを算出する。電池充電時間は、消耗状態にある二次電池ボックス21をフル充電するために要する時間である。また、ヒータ制限時間は、許容充電時間内においてシートヒータ22を動作させることが可能な時間である。上記電池充電時間は、次式(1)で求められる。
電池充電時間=電池容量×電池残量率/(電源電圧×充電電流)/充電効率 ・・・(1)
また、ヒータ制限時間は、次式(2)で求められる。
ヒータ制限時間=許容充電時間−電池充電時間 ・・・(2)
例えば、二次電池ボックス21の電池容量が20kWh、充電の電源電圧が200V、充電電流が15A、充電効率が0.9、許容充電時間が夜間電力時間帯の8hとすると、電池充電率を基準とした電池充電時間、ヒータ制限時間は次の表1の通りに算出されることとなる。なお、上記(1)式の電池残量率[%]は、100−電池充電率[%]で求められる。
Figure 2011238428
上記の表1において、例えば電池充電率が50%である場合、許容充電時間内において4.3hの範囲でシートヒータ22を動作させることができる。しかし、過剰な加熱は不要であるので、シートヒータ22の稼働時間は、充電開始時点における二次電池ボックス21の電池温度(図7の温度B10)と、メモリ26に格納されているシートヒータ22による二次電池ボックス21の加熱特性及び二次電池ボックス21の充電時における温度上昇特性とを参照して定めることが望ましい。
つまり、図7を参照するならば、時刻T12〜時刻T14の充電動作で予測される電池温度Bの温度上昇値(適正温度B−温度B)を考慮して、時刻T11のイニシャル温度B10から温度Bまで電池温度Bを上昇させるために必要なシートヒータ22の稼働時間を、前記加熱特性を参照して算定することが望ましい。これにより、充電が完了する時刻T14の時点で、電池温度Bを適正温度B(加熱設定温度)と同一乃至は近接させることができる。
演算処理部275は、充電後加熱制御が実行される場合、再充電のための電池充電時間とヒータ制限時間とを算出する。ここでの電池充電時間は、当初に行われる充電の完了後における電池温度(図8の温度B21)から予測される、定格容量まで充電するために要する時間である。ヒータ制限時間は、許容充電時間内においてシートヒータ22を動作させることが可能な時間である。
図8を参照するならば、再充電の電池充電時間は、温度B21と適正温度Bとの温度差に依存する。この温度差が大きいほど、再充電の電池充電時間は長い時間を要する。つまり、先に図5において例示したような、二次電池ボックス21の充電可能容量と温度との関係を示すテーブルを予めメモリ26に格納しておけば、温度B21を計測することで、再充電の電池充電時間を直ちに求めることができる。
このようなテーブルの一例を表2に示す。なお、表2の充電可能容量は、図5のグラフに概ね倣ったものとしている。また、再充電の電池充電時間は、上記(1)式における電池残量率[%]を、100−電池可能容量率[%]の値に置き換えて算出されたものである。
Figure 2011238428
ヒータ制限時間は、再充電の電池充電時間の導出後に、次式(3)で求めることができる。
ヒータ制限時間=許容充電時間−充電済時間−再充電の電池充電時間 ・・・(3)
上記(3)式において、充電済時間は加熱制御前に実行された充電に要した時間であり、図8を参照するならば、充電済時間は時刻T21〜T23の時間である。そして、時刻T23以降において、上記ヒータ制限時間を利用して、上述した過剰な加熱が行われない範囲で、シートヒータ22の稼働時間が設定されるものである。
加熱パターン設定部276は、上記で説明した「充電前」加熱制御及び「充電後」加熱制御は、両方を実行する必要はないので、両者のうちのいずれを実行させるかの設定を受け付ける。この設定は、ユーザが図略の操作部で任意に選択できるようにしても良いし、所定の条件に基づいて自動選択が行われるようにしても良い。
充電制御部277は、加熱パターン設定部276に設定された加熱パターンに従うと共に、演算処理部275で求められた電池充電時間に基づいて、充電装置24を制御する制御信号を生成し、二次電池ボックス21の充電を行わせる。
ヒータ制御部278は、加熱パターン設定部276に設定された加熱パターンに従うと共に、演算処理部275で求められたヒータ制限時間に基づいて、開閉器25を「開」又は「閉」とし、シートヒータ22の動作を制御する。
続いて、上記で説明した電池ユニット2の充電時における動作を説明する。図9は、「充電前」加熱が実行される場合の、二次電池ボックス21に対する充電動作を示すフローチャートである。この場合、事前に加熱パターン設定部276によって、電池ユニット2の動作モードが「充電前」加熱に設定される。
先ず、状態検知部271により、車両側コンセント11に充電ケーブル13の車両側プラグ131が差し込まれ、充電スタンバイ状態となっているか否かが判定される(ステップS1)。車両側プラグ131の差し込みが検知されない場合(ステップS1でNO)、制御部27は待機する。一方、車両側プラグ131の差し込みが検知された場合(ステップS1でYES)、状態検知部271は、充電ステーションSの電源電圧を判別する(ステップS2)。この電源電圧の値は、後に演算処理部275における演算処理で用いられるため、メモリ26へ書き込まれる。
続いて、温度検出部272により温度センサ23から温度検知信号がサンプリングされ、二次電池ボックス21の電池温度が検出される(ステップS3)。さらに、データ取得部274によって、所定のパラメータがメモリ26から読み出される(ステップS4)。読み出されるパラメータは、例えば、二次電池ボックス21の許容充電時間、電池充電率、充電率−充電時間のテーブル、温度上昇特性などである。
その後、判定部273により、温度検出部272が検出した電池温度が、上述の加熱設定温度を超過しているか否かが判定される(ステップS5)。電池温度が加熱設定温度を下回っている場合(ステップS5でYES)、演算処理部275により二次電池ボックス21の充電時間が導出される。この導出には、上記(1)式、若しくは予め準備された表1に示すようなテーブルが適用される(ステップS6)。また、シートヒータ22を稼働させることが可能な時間であるヒータ制限時間が、上記(2)式に基づいて算出される(ステップS7)。
続いて、ヒータ制御部278により、二次電池ボックス21の加熱目標温度Bが設定される(ステップS8)。この目標温度Bは、充電完了後に上述の加熱設定温度に二次電池ボックス21の電池温度が到達するよう、二次電池ボックス21の充電時による温度上昇分を前記加熱設定温度から減じた値に設定される。次いで、二次電池ボックス21の電池温度が目標温度Bを下回っているか否か(ステップS9)、また、現在時点でヒータ制限時間を超過していないか否か(ステップS10)が確認される。なお、初回のルーチンでは、これらステップS9、S10はスキップされる。
ステップS9、S10においていずれも“YES”である場合、ヒータ制御部278は開閉器25を「開」から「閉」とする(初回のルーチン)、若しくは「閉」を維持(2回目以降のルーチン)し、シートヒータ22を稼働させる(ステップS11)。その後、温度検出部272により電池温度が検出され(ステップS12)、ステップS9に戻って処理が繰り返される。
一方、二次電池ボックス21の電池温度が目標温度Bと同等以上である場合(ステップS9でNO)、若しくは、ヒータ制限時間を超過している場合(ステップS10でNO)、ヒータ制御部278は開閉器25を「開」とし、シートヒータ22への通電を停止させてOFF状態とする(ステップS13)。この時点が、図7における時刻T12の時点となる。
その後、充電制御部277により、二次電池ボックス21の充電動作が開始される(ステップS15)。なお、ステップS5の時点において、電池温度が既に加熱設定温度を超過している場合(ステップS5でNO)、ステップS6〜S13はスキップされ、適時な時刻に二次電池ボックス21の充電動作が開始される。そして、所定の充電時間が経過すると、充電動作が終了される(ステップS15)。
図10は、「充電後」加熱が実行される場合の、二次電池ボックス21に対する充電動作を示すフローチャートである。この場合、事前に加熱パターン設定部276によって、電池ユニット2の動作モードが「充電後」加熱に設定される。
当初の充電が終了した時点で(ステップS21;図8の時刻T23の時点)、温度検出部272により二次電池ボックス21の電池温度が検出される(ステップS22)。そして、判定部273により、温度検出部272が検出した電池温度が、加熱設定温度を超過しているか否かが判定される(ステップS23)。ここで、電池温度が加熱設定温度と同等以上である場合は(ステップS23でNO)、既に二次電池ボックス21の定格容量がフルに充電されていることになるので、再充電は行わず、そのまま処理を終える。
一方、電池温度が加熱設定温度を下回っている場合(ステップS23でYES)、データ取得部274によって、所定のパラメータがメモリ26から読み出される(ステップS24)。また、演算処理部275により、二次電池ボックス21の再充電のための充電時間が、例えば表2のようなテーブルを参照して導出される(ステップS25)。さらに、ヒータ制限時間が、上記(3)式に基づいて算出される(ステップS26)。
続いて、ヒータ制御部278により、二次電池ボックス21の加熱目標温度Bが設定される(ステップS27)。この目標温度Bは、再充電完了後に上述の加熱設定温度に二次電池ボックス21の電池温度が到達するよう、二次電池ボックス21の充電時による温度上昇分を前記加熱設定温度から減じた値に設定される。
次いで、二次電池ボックス21の電池温度が目標温度Bを下回っているか否か(ステップS28)、また、現在時点でヒータ制限時間を超過していないか否か(ステップS29)が確認される。なお、初回のルーチンでは、これらステップS28、S29はスキップされる。
ステップS28、S29においていずれも“YES”である場合、ヒータ制御部278は開閉器25を「開」から「閉」とする(初回のルーチン)、若しくは「閉」を維持(2回目以降のルーチン)し、シートヒータ22を稼働させる(ステップS30)。その後、温度検出部272により電池温度が検出され(ステップS31)、ステップS28に戻って処理が繰り返される。
一方、二次電池ボックス21の電池温度が目標温度Bと同等以上である場合(ステップS28でNO)、若しくは、ヒータ制限時間を超過している場合(ステップS29でNO)、ヒータ制御部278は開閉器25を「開」とし、シートヒータ22への通電を停止させてOFF状態とする(ステップS32)。この時点が、図8における時刻T24の時点となる。
その後、充電制御部277により、二次電池ボックス21の再充電動作が開始される(ステップS33)。そして、許容充電時間内(夜間電力時間内)であるか否か(ステップS34)、充電電流が所定値以下となり充電が完了したか否か(ステップS35)が確認されつつ、再充電動作が継続される。許容充電時間を超過した場合(ステップS34でNO)、若しくは、充電電流が所定値以下となった場合(ステップS35でYES)、再充電動作が終了されるものである(ステップS36)。
以上説明した本実施形態に係る二次電池の充電システムによれば、二次電池ボックス21の電池温度が加熱設定温度以下である場合に、許容充電時間内において当該二次電池ボックス21をシートヒータ22により加熱させる加熱制御が実行されるので、寒冷環境であっても、充電可能な容量を増加させることができる。また、シートヒータ22が稼働する際には充電動作は行われないので、既存の充電ステーションSの電気容量の範囲で対応することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、本発明の二次電池の充電システム及び充電方法が、電気自動車に搭載された二次電池ボックス21の充電に適用される例を示した。充電対象となる二次電池は、電気自動車用に限られず、その他の移動機器や各種の産業機器に搭載される二次電池、家庭用機器に搭載される二次電池であっても良い。
(2)上記実施形態では、「充電前」加熱制御において、演算処理部275が電池充電時間及びヒータ制限時間を算出する例を示した。このような演算を行わず、許容充電時間のスタートから一定時間(例えば2時間)を、シートヒータ22による外部加熱時間として固定的に割り当てるようにしても良い。
(3)同様に、「充電後」加熱制御においても、当初の充電が終了した後の一定時間を、シートヒータ22による外部加熱時間として、固定的に許容充電時間内に割り当てるようにしても良い。
(4)上記実施形態では、電池充電率に応じて、シートヒータ22による外部加熱の目標温度B、Bを定める例を示した。これに代えて、目標温度B、Bを、電池特性に基づき固定的な値(例えば20℃)に設定して処理を簡素化するようにしても良い。
1 電気自動車
11 車両側コンセント
12 充電コンセント
13 充電ケーブル
21 二次電池ボックス
21A 電池モジュール
22 シートヒータ(加熱手段)
23 温度センサ(温度計測手段)
24 充電装置(充電手段)
25 開閉器
26 メモリ
27 制御部(制御手段)

Claims (9)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池を充電する充電手段と、
    前記二次電池の温度を計測する温度計測手段と、
    前記二次電池を外部から加熱する加熱手段と、
    前記充電手段及び前記加熱手段の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温度計測手段が計測した電池温度が所定の設定温度以下である場合に、予め定められた許容充電時間内において、前記充電手段を非動作状態とする一方で前記加熱手段を動作状態とする加熱制御を行うことを特徴とする二次電池の充電システム。
  2. 前記二次電池の充電可能容量が最大となる電池温度を加熱設定温度とするとき、
    前記制御手段は、前記二次電池の充電時における温度上昇特性と、前記加熱手段による前記二次電池の加熱特性とを参照して、前記二次電池の充電完了時において該二次電池の電池温度が前記加熱設定温度と同一乃至は近接するよう、前記加熱手段の動作時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の二次電池の充電システム。
  3. 前記制御手段は、
    前記許容充電時間の当初に前記充電手段を非動作状態とする一方で前記加熱手段を動作状態とし、
    所定の第1時間が経過した後、前記充電手段を動作状態とする一方で前記加熱手段を非動作状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の二次電池の充電システム。
  4. 前記制御手段は、
    前記許容充電時間の当初に前記充電手段を動作状態とする一方で前記加熱手段を非動作状態とし、
    所定の第2時間が経過した後、前記充電手段を非動作状態とする一方で前記加熱手段を動作状態とし、
    所定の第3時間が経過した後、前記充電手段を動作状態とする一方で前記加熱手段を非動作状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の二次電池の充電システム。
  5. 前記二次電池が、複数の二次電池セルが接続された電池モジュールと、この電池モジュールを収容するケーシングとを含む二次電池ユニットであり、
    前記加熱手段が、前記ケーシングの外表面に接して配置されるシートヒータであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二次電池の充電システム。
  6. 前記二次電池は、電気自動車に搭載される車載電池であり、
    前記充電手段及び加熱手段は、前記電気自動車用の充電ステーションに備えられた給電設備から1の給電配線により電力が供給されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二次電池の充電システム。
  7. 二次電池の充電方法であって、
    充電を行うことが可能な許容充電時間を定めるステップと、
    充電対象とする二次電池の温度を計測するステップと、
    前記二次電池の温度が所定の設定温度以下である場合に、前記許容充電時間の一部の時間内において、前記二次電池に対して充電を行うことなく当該二次電池を外部から加熱するステップと、
    前記許容充電時間の他の時間内において、前記二次電池を外部から加熱することなく当該二次電池に対して充電を行うステップと、
    を含むことを特徴とする二次電池の充電方法。
  8. 前記許容充電時間の当初に前記二次電池の外部からの加熱が行われ、
    所定の第1時間が経過した後、前記外部からの加熱が停止される一方で前記二次電池に対する充電が開始されることを特徴とする請求項7に記載の二次電池の充電方法。
  9. 前記許容充電時間の当初に前記二次電池に対する充電が行われ、
    所定の第2時間が経過した後、前記充電が停止される一方で前記外部からの加熱が開始され、
    所定の第3時間が経過した後、前記外部からの加熱が停止される一方で前記二次電池に対する充電が開始されることを特徴とする請求項7に記載の二次電池の充電方法。
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