JP2011237191A - 濁度検知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さい濁度や濁度の微小な変化を検知することが可能な濁度検知器を提供する。
【解決手段】濁度センサ1は、容器110と、容器110の外部から第1の壁111を透過して第2の壁112に光を照射する発光部121と、発光部121によって照射され第2の壁112を透過する光を受光する散乱光受光部122とを備える。発光部121が照射する光が第1の壁111に入射する入射角Aと、第1の壁111と第2の壁112の内壁面どうしがなす角度Dと、発光部121が照射する光についての、液体140の屈折率nと第1の壁111と第2の壁112を構成する材質の屈折率mと、第1の壁111の内外壁面がなす角度xと、第2の壁112の内外壁面がなす角度yとの間に、次の(式1)
【数1】
Figure 2011237191

の関係が成り立つ。
【選択図】図3

Description

この発明は濁度検知器に関する。
従来、濁度検知器(濁度計)には、被濁度検知液体中に光を照射して、透過光や散乱光の強度から濁度を検知するものがある。散乱光の強度変化から濁度の微小な変化を測定するためには、散乱角の小さな領域で、散乱光の強度の変化を測定する必要がある。
図11は、従来の濁度検知器の原理の一例を説明するために、被濁度検知液体が収容される容器の断面を示す図である。図11には、濁度検知器の容器911を上方向から見たときの状態を示す。
図11に示すように、従来の濁度検知器901においては、容器911内に被濁度検知液体が収容される。被濁度検知液体中には、濁質931が含まれている。矢印Pで示す方向に光が照射されると、照射された光は、濁質931によって角度θの散乱角で散乱され、矢印Rで示す方向に進む。矢印Rの方向に進行する散乱光は、受光部921で検知される。受光部921で検知される散乱光の強度に基づいて、容器911内に収容されている液体の濁度が検知される。
散乱角が小さいとき、すなわち、矢印Pで示される入射光の光軸と矢印Rで示される散乱光の光軸とのなす角度θが小さいときには、散乱光を受光するための受光部921は、散乱光だけでなく、強い入射光も受光してしまうことがある。受光部921が強い入射光をも受光すると、弱い散乱光の強度を正確に検知できなくなり、濁度を正確に検知することができなくなる。特に、濁度が小さい被濁度検知液体の濁度や、濁度の微小な変化を測定することが難しくなる。
一方、特開2007−113987号公報(特許文献1)と特表2003−515124号公報(特許文献2)には、入射光の光軸と垂直方向に散乱される散乱光を検知する濁度計が記載されている。
図12は、入射光の光軸と垂直方向に散乱される散乱光を検知する従来の濁度検知器の別の例の原理を説明するために、被濁度検知液体が収容される容器の断面を示す図である。図12には、濁度検知器の容器912を上方向から見たときの状態を示す。
図12に示すように、従来の濁度検知器902においては、濁度検知器901(図11)と同様に、容器912内に被濁度検知液体が収容され、被濁度検知液体中には濁質932が含まれている。容器912内には、矢印Pの方向に光が照射される。濁度検知器902では、受光部922は、入射光の光軸と垂直な方向に散乱される光を検知するように配置されている。矢印Pで示す方向に光が照射されると、照射された光は、濁質932によって角度θの散乱角で散乱され、矢印R1の方向に進行する。しかし、角度θが小さい場合には、矢印R1の方向に進行する散乱光は受光部922によって検知されない。
矢印R1の方向に進行する散乱光が、被濁度検知液体中において、再び濁質によって角度θの散乱角で散乱されると、散乱光は矢印R2の方向に進行する。矢印Pで示す入射光と矢印R2で示す散乱光とのなす角度は、2θである。その後、矢印R2で示す散乱光が、さらに何度も繰り返し濁質によって散乱されると、矢印Pで示す入射光と散乱光とのなす角度が次第に大きくなる。矢印Pで示す入射光と散乱光とのなす角度が90°に近づくと、受光部922によって散乱光が検知される。
このように、入射光の光軸と垂直方向に散乱される散乱光を検知する場合には、被濁度検知液体中に含まれる濁質が多く、入射光が何度も散乱されなくてはならない。そのため、図12に示すような従来の濁度検知器902でも、濁度が小さい被濁度検知液体の濁度や、濁度の微小な変化を測定することが難しい。
また、透過光の変化を測定することによって濁度を検知する濁度検知器でも、透過光を受光する受光部で散乱角の小さい散乱光も受光されてしまうので、濁度が小さい被濁度検知液体の濁度や、濁度の微小な変化を測定することが難しい。
そこで、散乱角が小さい散乱光の検知において、入射光によるノイズを低減してS/N比を改善するために、特開2008−249363号公報(特許文献3)には、全反射を利用した濁度計が記載されている。
図13は、全反射を利用した従来の濁度検知器の原理を説明するために、被濁度検知液体が収容される容器の断面を示す図である。図13には、濁度検知器の容器913を水平方向から見たときの状態を示す。
図13に示すように、従来の濁度検知器903においては、濁度検知器901(図11)と同様に、容器913内に被濁度検知液体が収容され、被濁度検知液体中には濁質933が含まれている。容器913内においては、被濁度検知液体と容器913の上壁内面との間に空気が貯められている。容器913内の被濁度検知液体には、矢印Pで示す方向に、被濁度検知液体の液面よりも下方から、斜め上方向に向かって光が照射される。矢印Pで示す方向に照射された入射光は、濁質933によって散乱されなければ、被濁度検知液体の液面で全反射して、矢印Qで示す方向に進行する。被濁度検知液体の液面で全反射した光は、液面よりも上方向に進行しない。
一方、矢印Pで示す方向に照射された入射光が濁質933によって散乱されると、散乱光は、矢印Pの光軸から角度θの散乱角で散乱される。角度θの大きさによっては、散乱光は、液面で全反射せずに、液面よりも上方向に進行する。液面よりも上方向に進行した散乱光は、受光部923によって検知される。
入射光を被濁度検知液体の液面で全反射させることによって、入射光が受光部923に照射されないようにして、受光部923では散乱光だけを受光することができる。このようにして、入射光によるノイズを低減してS/N比を改善することが可能になる。
特開2007−113987号公報 特表2003−515124号公報 特開2008−249363号公報
しかしながら、特開2008−249363号公報(特許文献3)に記載の濁度計や図13に示す濁度検知器903では、被濁度検知液体の液面が揺れると、入射光が被濁度検知液体の液面で全反射されないことがある。入射光が被濁度検知液体の液面で全反射されなければ、入射光が受光部923に受光されることがある。入射光が受光部923に受光されると、弱い散乱光を正確に検知することができなくなる。
また、被濁度検知液体の液面が揺れると、入射光が被濁度検知液体の液面で全反射するとしても、被濁度検知液体から空気中に出射する散乱光の進行方向がばらつき、濁度を正確に検知することができなくなる。
そこで、この発明の目的は、濁度が小さい被濁度検知液体の濁度や濁度の微小な変化を検知することが可能な濁度検知器を提供することである。
この発明に従った濁度検知器は、容器と発光部と受光部とを備える。容器は、第1の壁と第2の壁とを含んで液体を収容する。発光部は、容器の外部から第1の壁を透過して第2の壁に光を照射する。受光部は、発光部によって照射されて第2の壁を透過する光を受光する。
この発明に従った濁度検知器においては、発光部によって照射される光が容器の外部から容器の第1の壁に入射する入射角Aと、第1の壁の内壁面と第2の壁の内壁面とがなす角度D(0°≦D<180°)と、発光部によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率nと、発光部によって照射される光についての第1の壁と第2の壁とを構成する材質の屈折率mと、第1の壁の外壁面と内壁面とがなす角度x(−90°≦x≦90°)と、第2の壁の外壁面と内壁面とがなす角度y(−90°≦y≦90°)との間に、次の(式1)
Figure 2011237191
の関係が成り立つ。
図1は、この発明に従った濁度検知器の原理を説明するために、液体を収容する容器の一部断面を示す部分断面図である。図1には、容器を上方向から見たときの状態を示す。
図1に示すように、濁度検知器101は、第1の壁11と第2の壁12とを含む容器と、発光部21と、受光部22とを備える。図1に示す第1の壁11と第2の壁12は、容器の壁の一部であり、容器は、第1の壁11と第2の壁12と、他の壁とによって構成される。容器の他の壁は図示を省略している。第1の壁11と第2の壁12とによって囲まれる領域Wには液体が収容される。第1の壁11の内壁面と第2の壁12の内壁面とがなす角度は角度D(0°≦D<180°)である。第1の壁11の内壁面と第2の壁12の内壁面とが平行に配置されている場合には、D=0°とする。なお、図1では、容器の内部を領域W、容器の外部を領域Zとする。領域Wには液体が満たされ、領域Zには空気が満たされているものとする。
第1の壁11の外壁面と内壁面とがなす角度は角度x(−90°<x<90°)である。第2の壁12の外壁面と内壁面とがなす角度は角度y(−90°<y<90°)である。角度xと角度yは、次のようにして決められる。図1に示すように、第1の壁11の外壁面に沿った方向に延びる線が、第1の壁11の内壁面に沿った方向に延びる線と交わる点を交点Kとする。第1の壁11の外壁面と内壁面とがなす角度xは、交点Kを中心にして、第1の壁11の内壁面から外壁面に向かって、交点Kを中心にして反時計回りの方向を正とし、時計回りの方向を負として決められる。第1の壁11の内壁面と外壁面とが平行に配置されている場合には、x=0°とする。角度yも第2の壁12について同様にして決められる。図1には、一例として、角度xが負の大きさを持つ角度であり、角度yが正の大きさを持つ角度であるときの状態を示す。
図1の(A)に示すように、発光部21が、容器の外部から矢印Pで示す方向に光を照射すると、照射された光は入射角Aで第1の壁11内に入射される。第1の壁11を透過した光は、領域Wを通過して、第2の壁12に入射される。
容器に収容される液体に濁質が含まれていない場合には、入射角Aと、第1の壁11の内壁面と第2の壁12の内壁面とがなす角度Dと、発光部21によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率nと、発光部21によって照射される光についての第1の壁11と第2の壁12とを構成する材質の屈折率mと、第1の壁11の外壁面と内壁面とがなす角度xと、第2の壁12の外壁面と内壁面とがなす角度yとの間に、(式1)の関係が成り立つ場合には、第2の壁12に入射する光は、第2の壁12でほぼ全反射される。全反射される光は矢印Qで示す方向に進行し、第2の壁12を透過して第2の壁12の外部に出射されない。したがって、発光部21によって照射された光は、受光部22によって受光されない。
なお、第1の壁11の外壁面と内壁面とがなす角度xと、第2の壁12の外壁面と内壁面とがなす角度yとがどちらも0°である場合、すなわち、第1の壁11の外壁面と内壁面とが平行であり、第2の壁12の外壁面と内壁面とが平行である場合には、入射角Aと、第1の壁11の内壁面と第2の壁12の内壁面とがなす角度Dと、発光部21によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率nとの間に、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]>1の関係が成り立つ。
一方、図1の(B)に示すように、容器に収容される液体に濁質30が含まれている場合には、発光部21が照射した光は濁質30で散乱される。散乱された光は、濁質30に入射した光の光軸から角度θの散乱角で、矢印Rで示す方向に散乱される。
角度θの大きさによっては、濁質30で散乱された散乱光は、第2の壁12で全反射されずに第2の壁12を透過する。第2の壁12を透過する散乱光は、受光部22によって受光される。発光部21によって照射された光のうち、濁質30によって散乱されない光は、第2の壁12でほぼ全反射されて矢印Qで示す方向に進行するので、受光部22によって受光されない。このようにして、受光部22は、散乱角の角度θが小さく、散乱光の強度が弱くても、散乱光を感度よく検知することができる。
このようにすることにより、濁度が小さい被濁度検知液体の濁度や濁度の微小な変化を検知することが可能な濁度検知器を提供することができる。
この発明に従った濁度検知器においては、第1の壁と第2の壁は、発光部によって照射される光についての屈折率mが√2以上の材質によって構成され、第1の壁の内壁面と第2の壁の内壁面とがなす角度Dが90°であり、第1の壁の外壁面と内壁面とがなす角度xと、第2の壁の外壁面と内壁面とがなす角度yとが0°であり、屈折率mの大きさは、発光部によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率n以上の大きさであることが好ましい。
なお、√2は、2の平方根を表すものとする。
図2は、この発明に従った濁度検知器の原理を説明するために、液体を収容する容器の一部断面を示す部分断面図である。図2には、容器を上方向から見たときの状態を示す。
図2に示すように、濁度検知器102は、第1の壁11と第2の壁12とを含む容器と、発光部21と、受光部22とを備える。図2に示す第1の壁11と第2の壁12は、容器の壁の一部であり、容器は、第1の壁11と第2の壁12と、他の壁とによって構成される。容器の他の壁は図示を省略している。第1の壁11と第2の壁12とによって囲まれる領域Wには液体が収容される。濁度検知器102の第1の壁11と第2の壁12とがなす角度Dは90°である。第1の壁11の外壁面と内壁面とは平行に形成されている。すなわち、角度xは0°である。また、第2の壁12の外壁面と内壁面とは平行に形成されている。すなわち、角度yは0°である。発光部21によって照射される光についての第1の壁11と第2の壁12の屈折率mは、例えば、√2であるとする。なお、第1の壁11と第2の壁12との間の領域Wには、液体が収容される。図2では、容器の内部を領域W、容器の外部を領域Zとする。領域Wには液体が満たされ、領域Zには空気が満たされているものとする。発光部21によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率nは√2であるとする。発光部21によって照射される光についての空気の屈折率は、ほぼ1であるとする。
発光部21が容器の外部から矢印Pで示す方向に光を照射すると、照射された光は入射角Aで第1の壁11内に入射される。第1の壁11を透過した光は、領域Wを通過して、第2の壁12に入射される。
入射角Aの大きさは、0°から90°までの大きさである。また、発光部21によって照射される光についての第1の壁11の屈折率mと発光部21によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率nはどちらも√2であるので、図2に示す、発光部21によって照射された光が第1の壁11から液体に入射するときの屈折角Bの大きさは45°よりも小さくなる。
第1の壁11の内壁面と第2の壁12の内壁面とがなす角度Dが90°であるから、発光部21によって照射された光が第2の壁12から空気中に入射するときの入射角Cの大きさは45°よりも大きい。このとき、発光部21によって照射された光が第2の壁12から空気中に入射するときの屈折角Eの大きさは90°よりも大きくなる。すなわち、発光部21によって照射された光は、第2の壁12から空気中に入射するときに全反射する。
このように、濁度検知器の第1の壁と第2の壁は、発光部によって照射される光についての屈折率mが√2以上の材質によって構成され、第1の壁の内壁面と第2の壁の内壁面とがなす角度Dが90°であり、発光部によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率nが√2以上であることにより、発光部によって照射され、濁質によって散乱されない光を第2の壁においてほぼ全反射させることができる。
この発明に従った濁度検知器においては、容器は第3の壁を含むことが好ましい。第3の壁は、第1の壁を透過する光が第3の壁の内壁面で反射した後、第2の壁に照射されるように配置されていることが好ましい。
このようにすることにより、発光部によって照射される光が濁質に照射される確率を高めて、散乱光の強度を高めることができる。
この発明に従った濁度検知器においては、容器には、容器内に液体を流入させるための流入口と容器内から液体を流出させるための流出口とが形成されていることが好ましい。
このようにすることにより、液体を容器内に流しながら液体の濁度を検知することができる。
この発明に従った濁度検知器においては、発光部によって照射される光は青色の光であることが好ましい。
このようにすることにより、散乱光の強度を高めることができる。
この発明に従った濁度検知器においては、発光部によって照射される光はレーザー光であることが好ましい。
このようにすることにより、散乱光の強度を高めることができる。また、より正確に濁度を検知することができる。
この発明に従った濁度検知器は、発光部によって照射されて第2の壁で全反射される光を受光する全反射光受光部を備えることが好ましい。
このように、散乱光だけでなく、第2の壁で全反射される光も受光することによって、容器の第1の壁または第2の壁が汚れていたり、液体に色がついていたりする場合であっても、全反射光の強度に基づいて、散乱光の強度を補正することができる。
この発明に従った濁度検知器においては、発光部は、第1の波長の光と第2の波長の光とを照射することが好ましい。
第1の壁や第2の壁が汚れていたり、液体に色がついていたりする場合には、実際に測定された散乱光の強度を、透過率が100%であるとしたときの散乱光の強度に補正する必要がある。
補正の方法としては、例えば、第1の波長の光と第2の波長の光のうち、相対的に波長が短い光を、散乱光の強度を測定するために用い、相対的に波長が長い光を、透過光の強度を測定するために用いる。まず、容器内に液体が収容される前に、発光部から距離L離れた位置における透過光の強度を予め測定し、測定された強度を初期透過光強度とする。次に、容器内に被濁度検知液体を収容した後、発光部から距離L離れた位置における散乱光の強度と発光部から距離L離れた位置における透過光の強度を測定し、{散乱光強度/(透過光強度/初期透過光強度)}=補正後散乱光強度として、補正後の散乱光強度を求めることができる。
このようにすることによって、容器の第1の壁または第2の壁が汚れていたり、液体に色がついていたりする場合であっても、透過光の強度に基づいて、散乱光の強度を補正することができる。
以上のように、この発明によれば、濁度の微小な変化を検知することが可能な濁度検知器を提供することができる。
この発明に従った濁度検知器の原理を説明するために、液体を収容する容器の一部断面を示す部分断面図である。 この発明に従った濁度検知器の原理を説明するために、液体を収容する容器の一部断面を示す部分断面図である。 この発明の第1実施形態に係る濁度センサの原理を説明するために、液体を収容する容器の断面を模式的に示す図である。 この発明の第1実施形態に係る濁度センサの原理を説明するために、液体を収容する容器の全体を模式的に示す斜視図である。 この発明の第2実施形態に係る濁度センサの原理を説明するために、液体を収容する容器の断面を模式的に示す図である。 この発明の第3実施形態に係る濁度センサの原理を説明するために、液体を収容する容器の断面を模式的に示す図である。 この発明の第4実施形態に係る濁度センサの原理を説明するために、液体を収容する容器の断面を模式的に示す図である。 この発明の第5実施形態に係る濁度センサの原理を説明するために、液体を収容する容器の断面を模式的に示す図である。 この発明の第6実施形態に係る濁度センサの全体を模式的に示す斜視図である。 この発明の第7実施形態に係る濁度センサの全体を模式的に示す斜視図である。 従来の濁度検知器の原理の一例を説明するために、被濁度検知液体が収容される容器の断面を示す図である。 入射光の光軸と垂直方向に散乱される散乱光を検知する従来の濁度検知器の別の例の原理を説明するために、被濁度検知液体が収容される容器の断面を示す図である。 全反射を利用した従来の濁度検知器の原理を説明するために、被濁度検知液体が収容される容器の断面を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図3には、この発明の第1実施形態の濁度検知器として濁度センサ1の容器110を上方向から見たときの状態を示す。図4には、濁度センサ1の容器110を斜め上方向から見たときの状態を示す。図3と図4に示すように、濁度センサ1は、容器110と発光部121と、受光部として散乱光受光部122と、全反射光受光部として透過光受光部123とを備える。容器110は、第1の壁111と第2の壁112とを含む。この実施形態においては、容器110は、直方体形状に形成されている。容器110の内部には液体140が収容されている。液体140中には濁質130が含まれている。
第1の壁111と第2の壁112は、この実施形態においては、例えば、どちらも平板状に形成されている。第1の壁111の外壁面と内壁面とは、ほぼ平行であり、第2の壁112の外壁面と内壁面とは、ほぼ平行である。第1の壁111の内壁面と第2の壁112の内壁面とは角度D(0°≦D<180°)をなすように配置されている。第1の壁111と第2の壁112を含む容器110の壁は、透明な材質、すなわち、可視光線を透過させることが可能な材質によって形成されている。第1の壁111と第2の壁112を形成する材質としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル、ガラス、石英、ポリエチレン樹脂、オレフィン系樹脂などが用いられる。
発光部121は、第1の壁111に向かって矢印Pで示す方向に光を照射する。発光部121が照射する光は可視光領域の光である。発光部121が照射する光としては、波長が短い方が好ましく、例えば、青色の光が好ましい。また発光部121が照射する光はレーザー光であることが好ましい。発光部121は、発光部121が照射する光が、入射角Aで第1の壁111に入射するように、第1の壁111の外側に配置されている。
散乱光受光部122は、第2の壁112の外側に配置される。透過光受光部123は、第1の壁111に対向する壁の外側に配置される。散乱光受光部122と透過光受光部123は、光を受光して、演算部(図示しない)に信号を送信する。散乱光受光部122と透過光受光部123から信号を受信した演算部は、散乱光受光部122と透過光受光部123が受光した光の強度に基づいて、容器110内に収容されている液体140の濁度を検知する。
発光部121によって照射される光についての第1の壁111と第2の壁112の屈折率はmであるとする。また、発光部121によって照射される光についての液体140の屈折率はnであるとする。
発光部121によって照射される光が容器110の外部から第1の壁111に入射する入射角Aと、第1の壁111の内壁面と第2の壁112の内壁面とがなす角度Dと、発光部121によって照射される光についての容器110内に収容される液体140の屈折率nとの間には、次の(式1)の関係が成り立つ。
Figure 2011237191
以上のように構成される濁度センサ1では、発光部121によって照射される光は、入射角Aをもって第1の壁111に入射する。第1の壁111に入射した光は、第1の壁111内で屈折し、第1の壁111から液体140内に入射するときにも屈折する。こうして液体140内に入射した光は、液体140中において濁質130に照射されない場合には、そのまま直進し、第2の壁112に照射される。
発光部121によって照射される光が容器110の外部から第1の壁111に入射する入射角Aと、第1の壁111の内壁面と第2の壁112の内壁面とがなす角度Dと、発光部121によって照射される光についての容器110内に収容される液体140の屈折率nとの間に(式1)の関係が成り立つ場合、発光部121によって照射されて、濁質130によって散乱されない光は、第2の壁112の内壁面または外壁面でほぼ全反射される。全反射された光は、矢印Qで示す方向に進行する。
第2の壁112で全反射されて矢印Qの方向に進行する光は、第1の壁111に対向する壁を透過して、透過光受光部123によって受光される。
このように、透過光受光部123は、液体140内で濁質130によって散乱されない光を受光する。
一方、液体140中において、発光部121によって照射された光が濁質130に照射される場合がある。発光部121によって濁質130に照射された光は、濁質130によって散乱角θで散乱される。散乱角θで散乱された散乱光は、矢印Rで示す方向に進行する。散乱角θの大きさによっては、矢印Rで示す方向に進行する散乱光は、第2の壁112で全反射されずに、第2の壁112を透過する。第2の壁112を透過した散乱光は、散乱光受光部122によって受光される。
このように、散乱光受光部122は、液体140内で濁質130によって散乱された光を受光する。
上述のように、濁質130で散乱されない光は、第2の壁112で全反射されるので、散乱光受光部122では受光されない。このようにして、散乱光受光部122では、濁質130で散乱された光だけを受光することができる。
また、発光部121は、複数の波長の光を照射することが好ましい。例えば、第1の波長の光として青色の光を照射し、第2の波長の光として赤色の光を照射する。このようにすることにより、容器110の第1の壁111または第2の壁112が汚れていたり、液体140に色がついていたりする場合であっても、透過光受光部123によって受光された透過光の強度に基づいて、散乱光受光部122によって受光された散乱光の強度を補正することができる。
複数の波長の光を照射して、透過光の強度に基づいて散乱光の強度を補正する方法としては、例えば、次の方法がある。まず、波長が470nmの散乱用光源と、波長が660nmの透過光用光源とを準備し、散乱用光源と散乱光受光部122との距離と、透過用光源と透過光受光部123との距離を同じにする。次に、初期の透過光の強度、現在の透過光の強度、散乱光の強度を測定する。これらを用いて、{散乱光強度/(透過光強度/初期透過光強度)}=補正後散乱光強度として、補正後の散乱光強度を求める。ここで、(透過光強度/初期透過光強度)とは、第1の壁111や第2の壁112が汚れていたり、液体に色がついていたりすることによる透過強度低下後の透過率である。この値で散乱強度を割ることによって、透過率が100%であった場合の値に補正することができる。
このようにして、第1の壁111や第2の壁112が汚れていたり、液体に色がついていたりする場合に散乱光の強度を補正することができる。
この実施形態においては、例えば、容器110の第1の壁111と第2の壁112をポリメタクリル酸メチル(PMMA)によって形成する。容器110の内部に収容される液体140としては、水を用いる。発光部121が発する光は、例えば、ナトリウムのD線(波長589.3nm)であるとする。このとき、発光部121が発する光についての液体140の屈折率nは1.33であり、発光部121が発する光についての第1の壁111と第2の壁112の屈折率mは1.49である。屈折率m(=1.49)は屈折率n(=1.33)以上の大きさである。発光部121によって照射される光が入射角Aとして、例えば60°で第1の壁111に入射するように、発光部121を配置する。また、第1の壁111の内壁面と第2の壁112の内壁面とのなす角度Dが90°になるように容器110を形成する。容器110は空気中に配置され、発光部121が発する光についての空気の屈折率は1であるとする。また、第1の壁111の外壁面と内壁面とがなす角度xを0°とし、第2の壁112の外壁面と内壁面とがなす角度yを0°とする。
このように構成された濁度センサ1では、(式1)においてx=0°、y=0°であるので、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]=1.33sin[90°−arcsin{(sin60°)/1.33}]=1.01>1の関係が成り立つ。
濁度センサ1が上述のように構成されている場合には、発光部121によって第1の壁111に入射角60°で照射された光は、屈折角35.5°で第1の壁111に入射する。第1の壁111に入射した光は、第1の壁111を透過し、液体140中を直進する。液体140中で濁質130によって散乱されない光は、第2の壁112に入射される。第2の壁112に入射された光は、第2の壁112から空気中に入射角42.6°で入射する。ここで、発光部121によって照射される光についての第2の壁112の屈折率mが1.49であるので、全反射角は42.16°である。そのため、第2の壁112内を進行する光は、第2の壁112から空気中に出て行かずに、第2の壁112の外壁面でほぼ全反射される。
以上のように、第1実施形態の濁度センサ1は、容器110と発光部121と散乱光受光部122とを備える。容器110は、第1の壁111と第2の壁112とを含んで液体140を収容する。発光部121は、容器110の外部から第1の壁111を透過して第2の壁112に光を照射する。散乱光受光部122は、発光部121によって照射されて第2の壁112を透過する光を受光する。
この発明に従った濁度センサ1においては、発光部121によって照射される光が容器110の外部から容器110の第1の壁111に入射する入射角Aと、第1の壁111の内壁面と第2の壁112の内壁面とがなす角度D(0°≦D<180°)と、発光部121によって照射される光についての容器110内に収容される液体140の屈折率nと、発光部によって照射される光についての第1の壁111と第2の壁112とを構成する材質の屈折率mと、第1の壁111の外壁面と内壁面とがなす角度x(−90°<x<90°)と、第2の壁112の外壁面と内壁面とがなす角度y(−90°<y<90°)との間に、次の(式1)
Figure 2011237191
の関係が成り立つ。
発光部121が、容器110の外部から矢印Pで示す方向に光を照射すると、照射された光は入射角Aで第1の壁111内に入射される。第1の壁111を透過した光は、液体140を通過して、第2の壁112に入射される。
容器110に収容される液体140に濁質130が含まれていない場合には、入射角Aと、第1の壁111の内壁面と第2の壁112の内壁面とがなす角度Dと、発光部121によって照射される光についての容器110内に収容される液体140の屈折率nと、発光部21によって照射される光についての第1の壁11と第2の壁12とを構成する材質の屈折率mと、第1の壁11の外壁面と内壁面とがなす角度xと、第2の壁12の外壁面と内壁面とがなす角度yとの間に、(式1)の関係が成り立つ場合には、第2の壁112に入射する光は、第2の壁112でほぼ全反射される。全反射される光は矢印Qで示す方向に進行し、第2の壁112を透過して第2の壁112の外部に出射されない。したがって、発光部121によって照射された光は、散乱光受光部122によって受光されない。
一方、容器110に収容される液体140に濁質130が含まれている場合には、発光部121が照射した光は濁質130で散乱される。散乱された光は、濁質130に入射した光の光軸から角度θの散乱角で、矢印Rで示す方向に散乱される。
角度θの大きさによっては、濁質130で散乱された散乱光は、第2の壁112で全反射されずに第2の壁112を透過する。第2の壁112を透過する散乱光は、散乱光受光部122によって受光される。発光部121によって照射された光のうち、濁質130によって散乱されない光は、第2の壁112でほぼ全反射されて矢印Qで示す方向に進行するので、散乱光受光部122によって受光されない。このようにして、散乱光受光部122は、散乱角の角度θが小さく、散乱光の強度が弱くても、散乱光を感度よく検知することができる。
このようにすることにより、濁度が小さい液体140の濁度や濁度の微小な変化を検知することが可能な濁度センサ1を提供することができる。
また、第1実施形態の濁度センサ1においては、第1の壁111と第2の壁112は、発光部121によって照射される光についての屈折率mが√2以上の材質によって構成され、第1の壁111の内壁面と第2の壁112の内壁面とがなす角度Dが90°であり、第1の壁111の外壁面と内壁面とがなす角度xと、第2の壁112の外壁面と内壁面とがなす角度yとが0°であり、屈折率mの大きさは、発光部121によって照射される光についての容器110内に収容される液体140の屈折率n以上の大きさである。
このようにすることにより、発光部121によって照射され、濁質130によって散乱されない光を第2の壁112においてほぼ全反射させることができる。
また、第1実施形態の濁度センサ1においては、発光部121によって照射される光は青色の光であることが好ましい。
このようにすることにより、散乱光の強度を高めることができる。
また、第1実施形態の濁度センサ1においては、発光部121によって照射される光はレーザー光であることが好ましい。
このようにすることにより、散乱光の強度を高めることができる。また、より正確に濁度を検知することができる。
また、第1実施形態の濁度センサ1は、発光部121によって照射されて第2の壁112で全反射される光を受光する透過光受光部123を備える。
このように、散乱光だけでなく、第2の壁112で全反射される光も受光することによって、容器110の第1の壁111または第2の壁112が汚れていたり、液体140に色がついていたりする場合であっても、全反射光の強度に基づいて、散乱光の強度を補正することができる。
また、第1実施形態の濁度センサ1においては、発光部121は、第1の波長の光と第2の波長の光とを照射することが好ましい。
第1の壁111や第2の壁112が汚れていたり、液体140に色がついていたりする場合には、実際に測定された散乱光の強度を、透過率が100%であるとしたときの散乱光の強度に補正する必要がある。
補正の方法としては、例えば、第1の波長の光と第2の波長の光のうち、相対的に波長が短い光を、散乱光の強度を測定するために用い、相対的に波長が長い光を、透過光の強度を測定するために用いる。まず、容器110内に液体140が収容される前に、発光部121から距離L離れた位置における透過光の強度を予め測定し、測定された強度を初期透過光強度とする。次に、容器110内に液体140を収容した後、発光部121から距離L離れた位置における散乱光の強度と発光部121から距離L離れた位置における透過光の強度を測定し、{散乱光強度/(透過光強度/初期透過光強度)}=補正後散乱光強度として、補正後の散乱光強度を求めることができる。
このようにすることによって、容器110の第1の壁111または第2の壁112が汚れていたり、液体140に色がついていたりする場合であっても、透過光の強度に基づいて、散乱光の強度を補正することができる。
(第2実施形態)
図5には、この発明の第2実施形態の濁度検知器として濁度センサ2の容器210を上方向から見たときの状態を示す。図5に示すように、濁度センサ2は、容器210と発光部221と、受光部として散乱光受光部222と、全反射光受光部として透過光受光部223とを備える。容器210は、第1の壁211と第2の壁212とを含む。容器210の内部には液体240が収容されている。液体240中には濁質230が含まれている。
第2実施形態の濁度センサ2では、容器210の壁面の厚みが一定ではない。第1の壁211は相対的に厚みが小さく、第2の壁212は相対的に厚みが大きく形成されている。この実施の形態においては、容器210は、第1の壁211の内壁面と第2の壁212の内壁面とがなす角度Dが180°であるように構成されている。また、第1の壁211の外壁面と内壁面とがなす角度xは0°であり、第2の壁212の外壁面と内壁面とがなす角度yは90°である。
発光部221は、第1の壁211に向かって矢印Pで示す方向に光を照射する。散乱光受光部222は第2の壁212の一つの面の外側に配置され、透過光受光部223は第2の壁212において第1の壁211に対向する面の外側に配置されている。
この実施形態においては、例えば、容器210の第1の壁211と第2の壁212をポリメタクリル酸メチル(PMMA)によって形成する。容器210の内部に収容される液体240としては、水を用いる。発光部221が発する光は、例えば、ナトリウムのD線(波長589.3nm)であるとする。このとき、発光部221が発する光についての液体240の屈折率nは1.33であり、発光部221が発する光についての第1の壁211と第2の壁212の屈折率mは1.49である。屈折率m(=1.49)は屈折率n(=1.33)以上の大きさである。発光部221によって照射される光が入射角Aとして、例えば60°で第1の壁211に入射するように、発光部221を配置する。また、第1の壁211の内壁面と第2の壁212の内壁面とのなす角度Dが180°になるように容器210を形成する。容器210は空気中に配置され、発光部221が発する光についての空気の屈折率は1であるとする。
このように構成された濁度センサ2では、(式1)において、m=1.49、n=1.33、D=0°、A=60°、x=0°、y=90°であるので、次の(式2)の関係が成り立つ。
Figure 2011237191
濁度センサ2が上述のように構成されている場合には、発光部221によって第1の壁211に入射角60°で照射された光は、屈折角35.5°で第1の壁211に入射する。第1の壁211に入射した光は、第1の壁211を透過し、液体240中を直進する。液体240中で濁質230によって散乱されない光は、第2の壁212に入射される。第2の壁212に入射された光は、第2の壁212の点Sにおいて、第2の壁212から空気中に入射角54.5°で入射する。ここで、発光部221によって照射される光についての第2の壁212の屈折率mが1.49であるので、全反射角は42.16°である。そのため、第2の壁212内を進行する光は、点Sにおいては第2の壁212から空気中に出て行かずに、第2の壁212の外壁面でほぼ全反射される。
第2の壁212で全反射されて矢印Qの方向に進行する光は、第1の壁211に対向する壁を透過して、透過光受光部223によって受光される。
このように、透過光受光部223は、液体240内で濁質230によって散乱されない光を受光する。
一方、液体240中において、発光部221によって照射された光が濁質230に照射される場合がある。発光部221によって濁質230に照射された光は、濁質230によって散乱角θで散乱される。散乱角θで散乱された散乱光は、矢印Rで示す方向に進行する。散乱角θの大きさによっては、矢印Rで示す方向に進行する散乱光は、第2の壁212で全反射されずに、第2の壁212を透過する。第2の壁212を透過した散乱光は、散乱光受光部222によって受光される。
このように、散乱光受光部222は、液体240内で濁質230によって散乱された光を受光する。
上述のように、濁質240で散乱されない光は、第2の壁212で全反射されるので、散乱光受光部222では受光されない。このようにして、散乱光受光部222では、濁質240で散乱された光だけを受光することができる。
第2実施形態の濁度センサ2のその他の構成と効果は、第1実施形態の濁度センサ1と同様である。
(第3実施形態)
図6には、この発明の第3実施形態の濁度検知器として濁度センサ3の容器310を上方向から見たときの状態を示す。図6に示すように、濁度センサ3は、容器310と発光部321と、受光部として散乱光受光部322と、全反射光受光部として透過光受光部323とを備える。容器310は、第1の壁311と第2の壁312とを含む。容器310は、発光部321によって照射される光の光軸を含む断面が三角形状になるように構成されている。すなわち、容器310は、第1の壁311と第2の壁312と、他の1つの壁とによって構成されている。容器310の内部には液体340が収容されている。液体340中には濁質330が含まれている。
発光部321は、第1の壁311に向かって矢印Pで示す方向に光を照射する。散乱光受光部322は第2の壁312の外側に配置され、透過光受光部323は他の壁の外側に配置されている。
この実施形態においては、例えば、容器310の第1の壁311と第2の壁312をポリメタクリル酸メチル(PMMA)によって形成する。容器310の内部に収容される液体340としては、水を用いる。発光部321が発する光は、例えば、ナトリウムのD線(波長589.3nm)であるとする。このとき、発光部321が発する光についての液体340の屈折率nは1.33であり、発光部321が発する光についての第1の壁311と第2の壁312の屈折率mは1.49である。屈折率m(=1.49)は屈折率n(=1.33)以上の大きさである。発光部321によって照射される光が入射角Aとして0°で第1の壁311に入射するように、発光部321を配置する。また、第1の壁311の内壁面と第2の壁312の内壁面とのなす角度Dが、例えば60°になるように容器310を形成する。容器310は空気中に配置され、発光部321が発する光についての空気の屈折率は1であるとする。また、第1の壁311の外壁面と内壁面とがなす角度xは0°であり、第2の壁312の外壁面と内壁面とがなす角度yは0°である。
このように構成された濁度センサ3では、(式1)においてx=0°、y=0°であるので、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]=1.33sin[60°−arcsin{(sin0°)/1.33}]=1.15>1の関係が成り立つ。
濁度センサ3が上述のように構成されている場合には、発光部321によって第1の壁311に入射角0°で照射された光は、屈折角0°で第1の壁311に入射する。第1の壁311に入射した光は、第1の壁311を透過し、液体340中を直進する。液体340中で濁質330によって散乱されない光は、第2の壁312に入射される。第2の壁312に入射された光は、第2の壁312から空気中に出て行かずに、第2の壁312の外壁面でほぼ全反射される。
第2の壁312で全反射されて矢印Qの方向に進行する光は、容器310の外部に配置される透過光受光部323によって受光される。
このように、透過光受光部323は、液体340内で濁質330によって散乱されない光を受光する。
一方、液体340中において、発光部321によって照射された光が濁質330に照射される場合がある。発光部321によって濁質330に照射された光は、濁質330によって散乱角θで散乱される。散乱角θで散乱された散乱光は、矢印Rで示す方向に進行する。散乱角θの大きさによっては、矢印Rで示す方向に進行する散乱光は、第2の壁312で全反射されずに、第2の壁312を透過する。第2の壁312を透過した散乱光は、散乱光受光部322によって受光される。
このように、散乱光受光部322は、液体340内で濁質330によって散乱された光を受光する。
上述のように、濁質330で散乱されない光は、第2の壁312で全反射されるので、散乱光受光部322では受光されない。このようにして、散乱光受光部322では、濁質330で散乱された光だけを受光することができる。
第3実施形態の濁度センサ3のその他の構成と効果は、第1実施形態の濁度センサ1と同様である。
(第4実施形態)
図7には、この発明の第4実施形態の濁度検知器として濁度センサ4の容器410を上方向から見たときの状態を示す。図7に示すように、濁度センサ4は、容器410と発光部421と、受光部として散乱光受光部422と、全反射光受光部として透過光受光部423とを備える。容器410は、第1の壁411と第2の壁412と第3の壁413とを含む。第1の壁411と第2の壁412とがなす角度は角度Dである。第1の壁411は、第2の壁412と第3の壁413との間に配置されている。第2の壁412と第3の壁413は、間に第1の壁411を挟んで、互いに平行に配置されている。容器410は、発光部421によって照射される光の光軸を含む断面が長方形状になるように構成されている。容器410の内部には液体440が収容されている。液体440中には濁質431,432が含まれている。
発光部421は、第1の壁411に向かって矢印Pで示す方向に、すなわち、第3の壁413の方向に光を照射する。散乱光受光部422は第2の壁412の外側と第3の壁413のそれぞれの外側に配置されている。散乱光受光部422は、第2の壁412と第3の壁413のそれぞれの外壁面の全体を覆うように、容器410の外側に配置されている。透過光受光部423は第1の壁411に対向する壁の外側に配置されている。
この実施形態においては、例えば、容器410の第1の壁411と第2の壁412と第3の壁413をポリメタクリル酸メチル(PMMA)によって形成する。容器410の内部に収容される液体440としては、水を用いる。発光部421が発する光は、例えば、ナトリウムのD線(波長589.3nm)であるとする。このとき、発光部421が発する光についての液体440の屈折率nは1.33であり、発光部421が発する光についての第1の壁411と第2の壁412の屈折率mは1.49である。屈折率m(=1.49)は屈折率n(=1.33)以上の大きさである。発光部421によって照射される光が入射角Aとして、例えば60°で第1の壁411に入射するように、発光部421を配置する。また、第1の壁411の内壁面と第2の壁412の内壁面とのなす角度Dが、例えば90°になるように容器410を形成する。容器410は空気中に配置され、発光部421が発する光についての空気の屈折率は1であるとする。また、第1の壁411の外壁面と内壁面とがなす角度xを0°とし、第2の壁412の外壁面と内壁面とがなす角度yを0°とする。
このように構成された濁度センサ4では、(式1)においてx=0°、y=0°であるので、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]=1.33sin[60°−arcsin{(sin90°)/1.33}]=1.01>1の関係が成り立つ。
濁度センサ4においてこのような関係が成り立つ場合には、発光部421によって第1の壁411に入射角Aで入射された光は、液体440中の濁質によって散乱されなければ、第1の壁411と角度Dをなす第2の壁412に入射しても、第2の壁412を通過せず、第2の壁412で全反射される。
図7の(A)に示すように、濁度センサ4が上述のように構成されている場合には、発光部421によって第1の壁411に入射角60°で照射された光は、屈折角35.5°で第1の壁411に入射する。第1の壁411に入射した光は、第1の壁411を透過し、液体440中を、第3の壁413に向かって直進する。液体440中で濁質によって散乱されない光は、第3の壁413でほぼ全反射された後、第2の壁412に入射される。第2の壁412に入射された光は、第2の壁412から空気中に出て行かずに、第2の壁412の外壁面でほぼ全反射される。
第2の壁412で全反射されて矢印Qの方向に進行する光は、容器410の外部に配置される透過光受光部423によって受光される。
一方、図7の(B)に示すように、液体440中において、発光部421によって照射された光が濁質431に照射される場合がある。発光部421によって濁質431に照射された光は、濁質431によって散乱角θで散乱される。散乱角θで散乱された散乱光は、矢印R1で示す方向に進行する。散乱角θの大きさによっては、矢印R1で示す方向に進行する散乱光は、第2の壁412で全反射される。
第2の壁412で全反射された散乱光は液体440中を進行し、再び、第2の壁412に平行に配置されている第3の壁413で反射される。第3の壁413で反射された散乱光は、第3の壁413に平行に配置されている第2の壁412に向かって、液体440中を直進する。このとき、散乱光が濁質432によって散乱角θで散乱される場合がある。散乱角θで散乱された散乱光は、矢印R2で示す方向に進行する。散乱角θの大きさによっては、矢印R2で示す方向に進行する散乱光は、第2の壁412で全反射されずに、第2の壁412を透過する。第2の壁412を透過した散乱光は、散乱光受光部422によって受光される。
このように、散乱光受光部422は、液体440内で濁質431,432によって散乱された光を受光する。
上述のように、少なくとも濁質431,432で散乱されない光は、第2の壁412で全反射されるので、散乱光受光部422では受光されない。このようにして、散乱光受光部422では、濁質431,432で散乱された光だけを受光することができる。
なお、この実施形態においては、第1の壁411と第3の壁413とがなす角度を角度Dとして、(式1)においてx=0°、y=0°であるので、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]>1の関係が成り立つ場合には、第3の壁413も第2の壁412の一例として用いられることができる。すなわち、発光部421によって照射される光は、濁質431,432によって散乱されなければ第3の壁413でほぼ全反射され、第3の壁413の外側の散乱光受光部422によって受光されない。
以上のように、第4実施形態の濁度センサ4においては、容器410は第3の壁413を含む。第3の壁413は、第1の壁411を透過する光が第3の壁413の内壁面で反射した後、第2の壁412に照射されるように配置されている。
このようにすることにより、発光部421によって照射される光が濁質431,432に照射される確率を高めて、散乱光の強度を高めることができる。
第4実施形態の濁度センサ4のその他の構成と効果は、第1実施形態の濁度センサ1と同様である。
(第5実施形態)
図8には、この発明の第5実施形態の濁度検知器として濁度センサ5の容器510を上方向から見たときの状態を示す。図8に示すように、濁度センサ5は、容器510と発光部521と、受光部として散乱光受光部522と、全反射光受光部として透過光受光部523とを備える。容器510は、第1の壁511と第2の壁512と第3の壁513とを含む。容器510の内部には、複数の液体貯留部501が形成されている。第1の壁511と第2の壁512とがなす角度は角度Dである。第1の壁511は、第2の壁512と第3の壁513との間に配置されている。第2の壁512と第3の壁513は、間に第1の壁511を挟んで、互いに平行に配置されている。容器510は、発光部521によって照射される光の光軸を含む断面が長方形状になるように構成されている。容器510の液体貯留部501の内部には液体540が収容されている。液体540中には濁質531,532が含まれている。
発光部521は、第1の壁511に向かって矢印Pで示す方向に、すなわち、第3の壁513の方向に光を照射する。散乱光受光部522は第2の壁512の外側と第3の壁513のそれぞれの外側に配置されている。散乱光受光部522は、第2の壁512と第3の壁513のそれぞれの外壁面の全体を覆うように、容器510の外側に配置されている。透過光受光部523は第1の壁511に対向する壁の外側に配置されている。
この実施形態においては、例えば、容器510の第1の壁511と第2の壁512と第3の壁513をポリメタクリル酸メチル(PMMA)によって形成する。容器510の内部に収容される液体540としては、水を用いる。発光部521が発する光は、例えば、ナトリウムのD線(波長589.3nm)であるとする。このとき、発光部521が発する光についての液体540の屈折率nは1.33であり、発光部521が発する光についての第1の壁511と第2の壁512の屈折率mは1.49である。屈折率m(=1.49)は屈折率n(=1.33)以上の大きさである。発光部521によって照射される光が入射角Aとして、例えば60°で第1の壁511に入射するように、発光部521を配置する。また、第1の壁511の内壁面と第2の壁512の内壁面とのなす角度Dが、例えば90°になるように容器510を形成する。容器510は空気中に配置され、発光部521が発する光についての空気の屈折率は1であるとする。また、第1の壁511の外壁面と内壁面とがなす角度xを0°とし、第2の壁512の外壁面と内壁面とがなす角度yを0°とする。
このように構成された濁度センサ5では、(式1)においてx=0°、y=0°であるので、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]=1.33sin[60°−arcsin{(sin90°)/1.33}]=1.01>1の関係が成り立つ。
濁度センサ5においてこのような関係が成り立つ場合には、発光部521によって第1の壁511に入射角Aで入射された光は、液体540中の濁質によって散乱されなければ、第1の壁511と角度Dをなす第2の壁512に入射しても、第2の壁512を通過せず、第2の壁512で全反射される。
図8の(A)に示すように、濁度センサ5が上述のように構成されている場合には、発光部521によって第1の壁511に入射角60°で照射された光は、屈折角35.5°で第1の壁511に入射する。第1の壁511に入射した光は、第1の壁511を透過し、液体540中を、第3の壁513に向かって直進する。液体540中で濁質によって散乱されない光は、第3の壁513でほぼ全反射された後、第2の壁512に入射される。第2の壁512に入射された光は、第2の壁512から空気中に出て行かずに、第2の壁512の外壁面でほぼ全反射される。
第2の壁512で全反射されて矢印Qの方向に進行する光は、容器510の外部に配置される透過光受光部523によって受光される。
一方、図8の(B)に示すように、液体540中において、発光部521によって照射された光が濁質531に照射される場合がある。発光部521によって濁質531に照射された光は、濁質531によって散乱角θで散乱される。散乱角θで散乱された散乱光は、矢印R1で示す方向に進行する。散乱角θの大きさによっては、矢印R1で示す方向に進行する散乱光は、第2の壁512で全反射される。
第2の壁512で全反射された散乱光は液体540中を進行し、再び、第2の壁512に平行に配置されている第3の壁513で反射される。第3の壁513で反射された散乱光は、第3の壁513に平行に配置されている第2の壁512に向かって、液体540中を直進する。このとき、散乱光が濁質532によって散乱角θで散乱される場合がある。散乱角θで散乱された散乱光は、矢印R2で示す方向に進行する。散乱角θの大きさによっては、矢印R2で示す方向に進行する散乱光は、第2の壁512で全反射されずに、第2の壁512を透過する。第2の壁512を透過した散乱光は、散乱光受光部522によって受光される。
このように、散乱光受光部522は、液体540内で濁質531,532によって散乱された光を受光する。
上述のように、少なくとも濁質531,532で散乱されない光は、第2の壁512で全反射されるので、散乱光受光部522では受光されない。このようにして、散乱光受光部522では、濁質531,532で散乱された光だけを受光することができる。
なお、この実施形態においては、第1の壁511と第3の壁513とがなす角度を角度Dとして、nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]>1の関係が成り立つ場合には、第3の壁513も第2の壁512の一例として用いられることができる。すなわち、発光部521によって照射される光は、濁質531,532によって散乱されなければ第3の壁513でほぼ全反射され、第3の壁513の外側の散乱光受光部522によって受光されない。
第5実施形態の濁度センサ5のその他の構成と効果は、第4実施形態の濁度センサ4と同様である。
(第6実施形態)
図9に示すように、この発明の第6実施形態の濁度検知器として濁度センサ6は、容器610と発光部621と、受光部として散乱光受光部622と、全反射光受光部として透過光受光部623とを備える。容器610は、第1の壁611と第2の壁612とを含む。第1の壁611と第2の壁612とがなす角度は角度Dである。容器610は、ほぼ直方体形状に構成され、水平方向の径が高さよりも小さいように形成されている。容器610の下部には、容器610の外部から容器610の内部に液体を流入させるための流入口651が形成されている。容器610の上部には、容器610の内部から容器610の外部に液体を流出されるための流出口652が形成されている。流入口651から容器610内に流入した液体は、流入口651と流出口652との間において、容器610の内部に収容される。液体中には濁質が含まれている。
発光部621は、第1の壁611に向かって矢印Pで示す方向に、すなわち、第2の壁612の方向に光を照射する。散乱光受光部622は第2の壁612の外側に配置されている。透過光受光部623は第1の壁611に対向する壁の外側に配置されている。
この実施形態においては、例えば、容器610の第1の壁611と第2の壁612とをポリメタクリル酸メチル(PMMA)によって形成する。容器610の内部に収容される液体としては、水を用いる。発光部621が発する光は、例えば、ナトリウムのD線(波長589.3nm)であるとする。このとき、発光部621が発する光についての液体の屈折率nは1.33であり、発光部621が発する光についての第1の壁611と第2の壁612の屈折率mは1.49である。屈折率m(=1.49)は屈折率n(=1.33)以上の大きさである。発光部621によって照射される光が、入射角Aとして例えば60°で第1の壁611に入射するように、発光部621を配置する。また、第1の壁611の内壁面と第2の壁612の内壁面とのなす角度Dが、例えば90°になるように容器610を形成する。容器610は空気中に配置され、発光部621が発する光についての空気の屈折率は1であるとする。また、第1の壁611の外壁面と内壁面とがなす角度xを0°とし、第2の壁612の外壁面と内壁面とがなす角度yを0°とする。
このように構成された濁度センサ6では、(式1)においてx=0°、y=0°であるので、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]=1.33sin[60°−arcsin{(sin90°)/1.33}]=1.01>1の関係が成り立つ。
濁度センサ6においてこのような関係が成り立つ場合には、発光部621によって第1の壁611に入射角Aで入射された光は、液体中で濁質によって散乱されなければ、第1の壁611と角度Dをなす第2の壁612に入射しても、第2の壁612を通過せず、第2の壁612で全反射される。一方、液体中で濁質によって散乱された散乱光は、散乱角の大きさによっては、第2の壁612で全反射されずに第2の壁612を透過する。第2の壁612を透過した散乱光は、散乱光受光部622によって受光される。
以上のように、第6実施形態の濁度センサ6においては、容器610には、容器610内に液体を流入させるための流入口651と容器610内から液体を流出させるための流出口652とが形成されている。
このようにすることにより、液体を容器610内に流しながら液体の濁度を検知することができる。
第6実施形態の濁度センサ6のその他の構成と効果は、第1実施形態の濁度センサ1と同様である。
(第7実施形態)
図10に示すように、この発明の第7実施形態の濁度検知器として濁度センサ7は、容器710と発光部721と、受光部として散乱光受光部722と、全反射光受光部として透過光受光部723とを備える。容器710は、第1の壁711と第2の壁712とを含む。第1の壁711と第2の壁712とがなす角度は角度Dである。容器710は、ほぼ直方体形状に構成され、水平方向の径が鉛直方向の高さよりも大きく形成されている。容器710の下部には、容器710の外部から容器710の内部に液体を流入させるための流入口751が形成されている。容器710の上部には、容器710の内部から容器710の外部に液体を流出されるための流出口752が形成されている。流入口751から容器710内に流入した液体は、流入口751と流出口752との間において、容器710の内部に収容される。液体中には濁質が含まれている。
発光部721は、第1の壁711に向かって矢印Pで示す方向に、すなわち、第2の壁712の方向に光を照射する。散乱光受光部722は第2の壁712の外側に配置されている。透過光受光部723は第1の壁711に対向する壁の外側に配置されている。
この実施形態においては、例えば、容器710の第1の壁711と第2の壁712とをポリメタクリル酸メチル(PMMA)によって形成する。容器710の内部に収容される液体としては、水を用いる。発光部721が発する光は、例えば、ナトリウムのD線(波長589.3nm)であるとする。このとき、発光部721が発する光についての液体の屈折率nは1.33であり、発光部721が発する光についての第1の壁711と第2の壁712の屈折率mは1.49である。屈折率m(=1.49)は屈折率n(=1.33)以上の大きさである。発光部721によって照射される光が、入射角Aとして例えば60°で第1の壁711に入射するように、発光部721を配置する。また、第1の壁711の内壁面と第2の壁712の内壁面とのなす角度Dが、例えば90°になるように容器710を形成する。容器710は空気中に配置され、発光部721が発する光についての空気の屈折率は1であるとする。また、第1の壁711の外壁面と内壁面とがなす角度xを0°とし、第2の壁712の外壁面と内壁面とがなす角度yを0°とする。
このように構成された濁度センサ7では、(式1)においてx=0°、y=0°であるので、(式1)=nsin[D−arcsin{(sinA)/n}]=1.33sin[60°−arcsin{(sin90°)/1.33}]=1.01>1の関係が成り立つ。
濁度センサ7においてこのような関係が成り立つ場合には、発光部721によって第1の壁711に入射角Aで入射された光は、液体中で濁質によって散乱されなければ、第1の壁711と角度Dをなす第2の壁712に入射しても、第2の壁712を通過せず、第2の壁712で全反射される。一方、液体中で濁質によって散乱された散乱光は、散乱角の大きさによっては、第2の壁712で全反射されずに第2の壁712を透過する。第2の壁712を透過した散乱光は、散乱光受光部722によって受光される。
以上のように、第7実施形態の濁度センサ7においては、容器710には、容器710内に液体を流入させるための流入口751と容器710内から液体を流出させるための流出口752とが形成されている。
このようにすることにより、液体を容器710内に流しながら液体の濁度を検知することができる。
なお、濁度センサ7の内部は、図7に示す第4実施形態の濁度センサ4の内部や、図8に示す第5実施形態の濁度センサ5の内部のように構成されていてもよい。
第7実施形態の濁度センサ7のその他の構成と効果は、第1実施形態の濁度センサ1と同様である。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
1,2,3,4,5,6,7:濁度センサ、110,210,310,410,510,610,710:容器、111,211,311,411,511,611,711:第1の壁111,212,312,412,512,612,712:第2の壁、413,513:第3の壁、121,221,321,421,521,621,721:発光部、122,222,322,422,522,622,722:散乱光受光部、123,223,323,423,523,623,723:透過光受光部、651,751:流入口、652,752:流出口。

Claims (8)

  1. 第1の壁と第2の壁とを含んで液体を収容する容器と、
    前記容器の外部から前記第1の壁を透過して前記第2の壁に光を照射する発光部と、
    前記発光部によって照射されて前記第2の壁を透過する光を受光する受光部とを備え、
    前記発光部によって照射される光が前記容器の外部から前記容器の第1の壁に入射する入射角Aと、前記第1の壁の内壁面と前記第2の壁の内壁面とがなす角度D(0°≦D<180°)と、前記発光部によって照射される光についての前記容器内に収容される液体の屈折率nと、前記発光部によって照射される光についての前記第1の壁と前記第2の壁とを構成する材質の屈折率mと、前記第1の壁の外壁面と内壁面とがなす角度x(−90°≦x≦90°)と、前記第2の壁の外壁面と内壁面とがなす角度y(−90°≦y≦90°)との間に、次の(式1)
    Figure 2011237191
    の関係が成り立つ、濁度検知器。
  2. 前記第1の壁と前記第2の壁は、前記発光部によって照射される光についての屈折率mが√2以上の材質によって構成され、
    第1の壁の内壁面と第2の壁の内壁面とがなす角度Dが90°であり、
    前記第1の壁の外壁面と内壁面とがなす角度xと、前記第2の壁の外壁面と内壁面とがなす角度yとが0°であり、
    前記屈折率mの大きさは、発光部によって照射される光についての容器内に収容される液体の屈折率n以上の大きさである、請求項1に記載の濁度検知器。
  3. 前記容器は第3の壁を含み、
    前記第3の壁は、前記第1の壁を透過する光が前記第3の壁の内壁面で反射した後、前記第2の壁に照射されるように配置されている、請求項1または請求項2に記載の濁度検知器。
  4. 前記容器には、前記容器内に液体を流入させるための流入口と前記容器内から液体を流出させるための流出口とが形成されている、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の濁度検知器。
  5. 前記発光部によって照射される光は青色の光である、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の濁度検知器。
  6. 前記発光部によって照射される光はレーザー光である、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の濁度検知器。
  7. 前記発光部によって照射されて前記第2の壁で全反射される光を受光する全反射光受光部を備える、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の濁度検知器。
  8. 前記発光部は、第1の波長の光と第2の波長の光とを照射する、請求項7に記載の濁度検知器。
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