JP2011237128A - 架設構造及び架設構造を用いた電算機室用空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生時等において構造体が振動または揺動した場合であっても、構造体や構造体間を架け渡す梁部の変形・破損を防止できるとともに、地震終了時等には自動的に復帰することが可能な架設構造及びそれを用いた電算機用空調システムを提供する。
【解決手段】通路4を間に挟んで配置されたラック3にそれぞれ設けられた支持部材35A,35Bを介して、ラック103間に梁部31を架け渡す架設構造において、支持部材35A,35Bは、一端側でラック103に対して移動可能にラック103に支持される一方、他端側で弾性体51を介して梁部31に連結されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、架設構造及び架設構造を用いた電算機室用空調システムに関するものである。
従来、ある空間の空気の流れや温度を調整するための種々の空調システムが提案されている。そして、これら空調システムの中には、高集約化・高発熱化の傾向にあるIT機器や通信装置等が設置される電算機室内において、機器周辺の空気の流れや温度を調整する電算機室用空調システムが知られている。このような電算機室用空調システムとしては、所定空間(通路)を挟んで対向するように整列配置された複数の機器収容用ラック(構造体)と、当該機器収容用ラックの側方の所定空間に対向配置された空気調和装置とを備えたものがある。
このような構成のもと、空気調和装置が冷却用空気を吹出すと、その冷却用空気が所定空間に送られて、機器収容用ラックに吸い込まれる。冷却用空気は、機器収容用ラックに収容された機器を冷却することにより暖められた後、機器収容用ラックから排出される。暖められて排出された空気(温熱空気)は、電算機室の上方空間を流動して、空気調和装置に吸い込まれ、再び冷却されて吹出される。このようにして、電算機室内の空気の流れや温度がコントロールされる。
ところが、機器収容用ラックから排出された温熱空気の一部は、空気調和装置に送られることなく、上方または通路空間からダイレクトに所定空間に還流されてしまう場合がある。その場合、所定空間内に還流された温熱空気を機器が吸い込むことにより高温障害が発生する虞がある。また、このような高温障害が発生すると、空調機が過剰な冷却や送風運転を強いられ、空調機の効率が低下してしまうことがある。
そこで、通路の上方や両端に、板やスクリーン等の遮蔽物を架け渡すことにより、上方または通路空間から所定空間への空気の流動を防止して冷却効率の低下を抑制することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このうち、通路の両端に設置する遮蔽物は、エンドキャップ等と称され、通路の上方に設置する遮蔽物はヘッドキャップ等と称されることがある。
特許第3835615号公報
ところで、特許文献1に記載の構成において、上述のエンドキャップに用いられる遮蔽物としてはドア等の剛性を有するものや、スクリーンやカーテン等の比較的柔軟なもの等が使用可能であるが、いずれを採用する場合も、通路を挟んで対向するラック間に梁の役割をする長尺の部材(以下、「長尺部材」と称する。)が架け渡された架設構造を採用することが多い。
長尺部材は、機器収容用ラックから容易に脱落することがないように、ボルト等を用いて機器収容用ラックに固定される。したがって、長尺部材が固定された機器収容用ラック同士は、長尺部材の延在方向において互いに相対移動不能となる。
しかしながら、上述のような方法でエンドキャップを設置すると、例えば地震等により機器収容用ラックが振動または揺動した際に、機器収容用ラックや長尺部材等に過大な負荷が掛かってしまうという問題がある。すなわち、通路を挟んで配置された機器収容用ラック同士は離間しているため、地震等の際にはそれぞれ別の挙動を示すが、長尺部材が固定された機器収容用ラック同士は、長尺部材の延在方向において互いに相対移動不能であるため、各機器収容用ラックの挙動によって、エンドキャップ、特に長尺部材に大きな応力が作用することがある。その結果、長尺部材が変形や破損を起こしたり、エンドキャップ全体が変形・破損により脱落したりして、通路空間が開放されることで、通路内に機器収容ラックから排出された温熱空気が入り込み、冷却効率が低下する虞がある。また、機器収容用ラックやその収容物が破損する虞もある。
また、地震がおさまった際には、遮蔽物等の変形・破損箇所を修理・交換等する作業を要するため、復旧に時間がかかり、その間の冷却効率が低下してしまうという問題もある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、地震発生時等において機器収容用ラック等の構造体が振動または揺動した場合であっても、構造体や構造体間を架け渡す梁部の変形・破損を防止できるとともに、地震終了時等には自動的に復帰することが可能な架設構造及びそれを用いた電算機用空調システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明に係る架設構造は、間隔を空けて対向配置された構造体にそれぞれ設けられた支持部材を介して、前記構造体間に梁部を架け渡す架設構造において、前記支持部材は、延在方向一端側で前記構造体に対して移動可能に前記構造体に支持される一方、他端側で柔軟部材を介して前記梁部に連結されていることを特徴とする。
このような特徴の架設構造によれば、地震発生時等において、間隔を空けて対向配置された構造体同士が別の挙動を示し、構造物間の間隔が変化した場合に、構造体の挙動に追従して支持部材及び柔軟部材を変位させることができる。すなわち、支持部材及び柔軟部材が梁部と構造体との相対移動を緩衝するように変位することで、梁部とラックとが互いに大きな負荷を及ぼすことがない。この場合、柔軟部材を介して支持部材と梁部とを連結することで、柔軟部材の伸縮により、構造体の全方向への変位に梁部及び支持部材を追従させることができる。
これにより、地震等による構造体の変位によって梁部や構造体に大きな応力が作用することを防止し、梁部の変形や破損、脱落等を防止できる。また、構造体やその収容物の破損も防止できる。
また、本発明に係る架設構造においては、前記支持部材の一端側には、前記支持部材の延在方向を長軸方向とするガイド孔が形成され、前記支持部材は、前記ガイド孔内に挿入された回動軸周りに回動可能に支持されるとともに、前記ガイド孔の長軸方向に沿って移動可能に構成されていることが好ましい。
これにより、支持部材は、回動軸を回動中心にして回動するとともに、ガイド孔の長軸方向に沿って構造体に対して相対移動することになる。よって、構造体が変位した場合に、支持部材の延在方向一端側における支持部材間の間隔(相対距離)が変位した場合であっても、延在方向他端側(梁部支持側)での支持部材間の間隔を平常時(変位前の初期位置)と同等に維持できる。その結果、地震等による構造体の変位によって梁部や構造体に大きな応力が作用することを確実に防止できる。
また、本発明に係る架設構造においては、前記支持部材は、前記梁部の延在方向における端面と面一に形成された取付片を有し、前記支持部材の前記取付片と前記梁部の前記端面とにおいて前記柔軟部材が連結されていることが好ましい。
これにより、梁部の延在方向の外側で柔軟部材と支持部材及び梁部とが連結されるので、構造体の全方向への変位に対して梁部をスムーズに相対移動させることができる。また、面一に形成された取付片と端面とに梁部の延在方向の外側から柔軟部材を連結することで、柔軟部材の取付作業を容易に行うことができるとともに、構成の簡素化を図ることができ、低コスト化を実現できる。
また、本発明に係る架設構造においては、前記柔軟部材は、弾性材料からなることが好ましい。
これにより、支持部材と梁部とを確実に接続しながら、柔軟部材の伸縮性、弾性を確保して、構造体の挙動にスムーズに追従させることができる。
また、構造体の変位がおさまった後は、柔軟部材の復元力により梁部が変位前の初期位置に自動的に復帰される。これにより、地震後等にメンテナンス等を行う必要がない。
また、本発明に係る電算機室用空調システムは、床下に内部空間を有する通路を挟んで両側に設置され、前面から給気して上面または背面から温熱空気を排出する機器収容用ラックと、空気調和装置とを備え、前記空気調和装置から吹き出された冷却用空気が、前記内部空間を流動して、前記通路に設けられた孔からさらに前記通路の床上に流動し、この冷却用空気が前記機器収容用ラックに収容された機器を冷却した後、前記機器収容用ラックの上方の空間を流動して前記空気調和装置に再び還流される電算機室用空調システムであって、前記通路の両端を遮蔽する一対の両端遮蔽部を備え、前記両端遮蔽部は、上記本発明の架設構造を利用して、前記通路を挟んで設置された前記機器収容用ラック間に架け渡された梁部と、可撓性を有し、前記梁部に取り付けられて前記通路の両端を開閉可能に遮蔽する遮蔽体と、を有していることを特徴とする。
このような特徴の電算機室用空調システムによれば、上記本発明の架設構造を利用して機器収容用ラック間に梁部を架け渡すことで、地震発生時等において、両端遮蔽部が機器収容用ラックの相対移動を緩衝するように変位する。これによって、両端遮蔽部と機器収容用ラックとが互いに大きな負荷を及ぼすことがない。したがって、地震等による機器収容用ラックの変位によって、梁部や機器収容用ラックに大きな応力が作用することを防止し、両端遮蔽部の変形・破損、及び梁部の脱落等を防止できる。そのため、地震発生後に通路が開放されるのを防止して、機器収容ラックから排出された温熱空気の還流を防ぎ、冷却効率を維持することが可能となる。また、機器収容用ラックやその収容物の破損も防止できる。
また、本発明に係る電算機室用空調システムにおいては、前記遮蔽体は、前記梁部内に巻き取り収容可能なスクリーン状の部材からなることが好ましい。
これにより、遮蔽体を上下に移動させることによって両端遮蔽部を容易に開閉して通路内にアクセスできる。
本発明に係る架設構造によれば、地震等による構造体の変位によって梁部や構造体に大きな応力が作用することを防止し、梁部の変形や破損、脱落等を防止できる。また、構造体やその収容物の破損も防止できる。
また、本発明に係る電算機室用空調システムによれば、上記本発明の架設構造を利用して機器収容用ラック間に梁部を架け渡すことで、地震等による機器収容用ラックの変位によって、梁部や機器収容用ラックに大きな応力が作用することを防止し、両端遮蔽部の変形・破損、及び梁部の脱落等を防止できる。そのため、地震発生後に通路が開放されるのを防止して、機器収容ラックから排出された温熱空気の還流を防ぎ、冷却効率を維持することが可能となる。また、機器収容用ラックやその収容物の破損も防止できる。
本発明の実施形態における電算機室用空調システムの概略構成を示す斜視図である。 両端遮蔽部を示す斜視図である。 両端遮蔽部の分解斜視図である。 電算機室を上方から見た図であり、ラック振動時における両端遮蔽部の挙動を示す説明図である。 規制部の他の構成を示す電算機室用空調システムの斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(電算機室用空調システム)
図1は、本実施形態の電算機室用空調システム100(以下、空調システム100という)の概略構成を示す斜視図である。なお、以下の説明では、水平面内において、後述する通路4の幅方向をX方向、長手方向をY方向とするとともに、鉛直方向をZ方向として説明する。また、XY平面において、通路4に向かう方向を内側、通路4とは反対側の方向を外側として示す場合がある。
図1に示すように、本実施形態の空調システム100は、箱状に形成された電算機室101において利用されるものである。
まず、電算機室101について説明する。
電算機室101は、床下に内部空間5を有する二重床2を備えている。二重床2上には、一方向(Y方向)に延びる通路(間隔)4が形成されている。通路4となる二重床2の上面には、内部空間5に貫通する矩形状の長孔8が形成されている。
そして、長孔8の縁部の全周には、この長孔8を覆う矩形板状の孔あきパネル7が嵌め込まれている。孔あきパネル7には、厚さ方向(Z方向)に貫通する複数の孔が形成されている。これにより、床下の内部空間5と通路4の空間とが、孔あきパネル7の複数の孔を介して連通している。
次に、電算機室101において利用される空調システム100について説明する。
空調システム100は、通路4を挟んで対向配置された機器収容用ラック等の構造体(以下、単にラックという。)3と、空気調和装置6と、空気の流れを規制するための後述する規制部10とを備えている。
ラック3は、略直方体形の箱状に形成されており、通信装置等の各種機器を収容するものである。これらラック3は、通路4の長手方向(Y方向)に沿って、通路4の幅方向(X方向)両側に複数配列されている。ラック3は、互いに対向する対向面(前面3b)に形成された給気口(不図示)から、通路4の空間の空気を内部に取り込む。取り込まれた空気は、上面3aまたは背面の排出口から上方または後方に向けて排出される。
空気調和装置6は、箱状に形成されている。この空気調和装置6は、ラック3の側方であって、通路4のY方向一端(図1における右方)側に配置されている。空気調和装置6は、下面の給気口(不図示)から冷却用空気A1を吹き出す。また、電算機室101の上方空間を流動する空気を、その上面6aの還流口から吸引し、冷却した後、再び給気口から吹き出す。
(規制部)
規制部10は、ラック3に挟まれた通路4の上方(Z方向)を遮蔽する上方遮蔽部20(ヘッドキャップ)と、通路4のY方向両端を遮蔽する両端遮蔽部30(エンドキャップ)とを備えている。
上方遮蔽部20は、通路4を挟んで両側に配されたラック3の上面3a同士の間において、通路4の上側全域を覆うようにして架け渡されている。これにより、通路4とラック3の上方空間とが区画され、ラック3の上面3aまたは背面の排気口から排出された温熱空気A2が通路4の空間に還流することが規制される。よって、通路4の空間が二重床2の床上から上方遮蔽部20に亘って冷却用空気A1で常に満たされることになる。
図2は、両端遮蔽部30を示す斜視図である。なお、図を見やすくするために、上方遮蔽部20を省略して示している。
図2に示すように、両端遮蔽部30は、Y方向に沿って配列されたラック3のうち、Y方向両端で対向配置されたラック(以下、ラック103という)同士を接続するように設けられている。具体的に、両端遮蔽部30は、X方向で対向するラック103間に架け渡された梁部31と、梁部31に取り付けられた遮蔽体32と、遮蔽体32のX方向端部の動きを規制するガイドレール33と、梁部31をラック103に連結するための一対の支持部材35とを備えている。なお、図2では、空気調和装置6とは反対側(Y方向他端側)に配置された両端遮蔽部30Aを示しているが、空気調和装置6側(Y方向一端側)に配置された両端遮蔽部30Bも同一の構造を有するため、以下の説明では、両端遮蔽部30Aについてのみ説明する。
梁部31は、ラック103間に架け渡される長尺の本体34を備えている。本体34は、内部に遮蔽体32を巻き取り収納可能な空間を有しており、図示しない巻き取り軸が当該空間内でX方向に沿って延在するとともに、軸線回りに回転可能に取り付けられている。本体34の下面には、X方向に延びるスリット(不図示)が形成されており、このスリットからは遮蔽体32の端部32Aが突出している。また、本体34のX方向における両端面34a(図3参照)には、Y方向に沿って複数(例えば、2つ)の貫通孔36(図3参照)が形成されている。
図3は、両端遮蔽部30の分解斜視図である。
図2,図3に示すように、梁部31のX方向両端側は、各ラック103に設けられた支持部材35A,35Bを介してそれぞれ支持されている。これによりX方向で対向するラック103間に梁部31が架け渡された架設構造を構成している。
支持部材35A,35Bは、金属等からなる平面視長方形状の板材であり、長手方向がY方向に沿うように互い平行に延在している。なお、支持部材35A,35Bは対称な構造を有するため、以下の説明では、一方の支持部材35Aの構造について説明し、他方の支持部材35Bの説明を省略する。また、支持部材35A,35Bをまとめて示す場合は、単に支持部材35と示す場合がある。
支持部材35Aは、Y方向一端側がラック103の上面3aに片持ち状に支持された延在部45を有している。具体的に、延在部45のY方向一端側には、厚さ方向(Z方向)に沿って貫通するガイド孔41が形成されている。このガイド孔41は、延在部45の長手方向(Y方向)を長軸方向とする長孔である。そして、ガイド孔41内にはボルト(回動軸)42が挿入され、このボルト42がラック103の上面に形成された図示しないボルト孔に螺入されている。これにより、支持部材35Aはラック103に対してボルト42の一箇所のみで固定される。
この場合、支持部材35Aは、ボルト42を回動中心にしてラック103の上面3a内(XY平面内)を回動可能に構成されるとともに、ガイド孔41の長軸方向に沿ってラック103(ボルト42)に対して移動可能に構成される。すなわち、支持部材35Aは、ラック103の上面3a内をラック103に対して相対移動可能に構成されている。なお、平常時においては、図4(a)に示すように、ガイド孔41の長軸方向におけるほぼ中心にボルト42が配置されている(初期位置)。また、ボルト42の固定は、一般的なラックに設けられている吊りボルト用の孔を利用できる。これにより、支持部材35を簡易な取付作業で取り付けることができるので、設置工事費等を著しく低減することができる。なお、ラック103の上面3aに配される吊りボルト用の孔の位置は、ラック103の種類によって異なるが、本実施形態では支持部材35Aのガイド孔41が長孔に形成されているため、取付位置の調整が可能となる。すなわち、吊りボルト用の孔の位置に関わらず、吊りボルト用の孔とガイド孔41とを簡単に位置合わせできるので、取付作業をより簡単に行うことができる。
延在部45のY方向他端側は、ラック103の側面3cから突出して通路4のY方向外側まで延在しており、上面で梁部31の本体34を支持している。そして、支持部材35Aにおいて、X方向外側の周縁部(支持部材35Bに対向する周縁部とは反対側の周縁部)には、下方(Z方向)に向けて延在する取付片43が形成されている。この取付片43は、支持部材35Aを構成する板材が下方に向けて屈曲形成された部位である。この場合、梁部31は、本体34の端面34aと取付片43とが面一の状態で、支持部材35A,35Bに支持されている。また、取付片43には、厚さ方向(X方向)に沿って貫通する貫通孔44が、Y方向に沿って複数(例えば、2つ)形成されている。なお、取付片43におけるY方向一端側の周縁部とラック103の側面3cとの間には、Y方向に沿って間隙が形成されている。これにより、支持部材35Aの移動時に取付片43とラック103との干渉を防止できる。
ここで、支持部材35Aと梁部31の本体34とは、弾性体(柔軟部材)51を介して連結されている。弾性体51は、支持部材35Aよりも柔軟性を有する部材により構成されたものであり、本実施形態では例えば平板状のゴム体により構成されている。弾性体51は、本体34の端面34aと取付片43とに当接している。この場合、弾性体51は、本体34の端面34aと取付片43との全体を、X方向外側(通路4の外側)から覆うような大きさで形成されている。弾性体51の上半部側及び下半部側には、それぞれ厚さ方向(X方向)に沿って貫通する複数の貫通孔52が形成されている。これら貫通孔52は、本体34の端面34a及び取付片43と弾性体51とを当接させた際に、本体34及び取付片43に形成された貫通孔36,44にX方向で重なるように形成されている。
そして、これら貫通孔36,44,52内には、それぞれボルト53が挿入され、これらボルト53により弾性体51と本体34及び支持部材35Aとが締結固定されている。すなわち、本体34と支持部材35Aとは、X方向外側において弾性体51を介して連結されている。このように、面一に形成された取付片43と端面34aとにX方向外側から弾性体51を取り付けることで、比較的低コストな平板状のゴム体を使用することが可能になる。また、弾性体51の取付作業を容易に行うことができるとともに、構成の簡素化を図り、低コスト化を実現できる。なお、上述したように支持部材35Bは支持部材35Aと対称の部材であるため、支持部材35BはX方向外側で弾性体51を介して本体34に連結されている。
遮蔽体32は、シート状あるいはスクリーン状の部材であり、端部32Aと反対側の端部(不図示)が本体34内で上述した巻き取り軸に固定されている。したがって、遮蔽体32は梁部31の本体34の内部に巻き取られた状態で収容可能である。収容された遮蔽体32は、本体34のスリットから突出した端部32Aを下方に引き出すことで、通路4のY方向端部を遮蔽可能であり、端部32AをZ方向に沿って移動させることで、通路4の端部を開閉可能である。
ガイドレール33は、通路4のY方向端部において対向するラック103の側面3cにそれぞれ取り付けられている。ガイドレール33は、所定の大きさ以上の力が作用した際にラック103から外れるように、着脱自在にラック103に取り付けられている。このような取り付け手段としては、面ファスナーや両面テープ等を挙げることができる。
なお、遮蔽体32の左右(X方向)端部には、図示しない係合部が設けられており、当該係合部は各ガイドレール33の内部において、ガイドレール33に係止されている。したがって、遮蔽体32のX方向端部はガイドレール33と一体になっており、互いに離間しない。
(作用)
(平常時)
次に、上述した空調システム100の使用時の動作について説明する。
平常時において、通路4は、図1に示すように、上方遮蔽部20及び両端遮蔽部30を備える規制部10によって、電算機室101内の他の領域と区切られている。したがって、通路4の床面から吹き出す冷却用空気A1は、ラック3の上面3aまたは背面から排出される機器冷却後の温熱空気A2と混和されることなくラック3に取り込まれて、ラック3内の機器が効率よく冷却される。機器冷却後の温熱空気A2は、隔絶された通路4の外側を通って空気調和装置6に取り込まれ再び冷却される。
通路4内において、ラック3や内部の機器等のメンテナンスを行う際は、両端遮蔽部30の遮蔽体32を上下に移動させることによって、両端遮蔽部30を開閉して容易に通路4内に出入りすることができる。この場合、遮蔽体32の左右の端部はガイドレール33と係合しているため、開閉時に遮蔽体32のX方向端部がガイドレール33から離間することがない。そのため、通路4の出入りに伴って冷却用空気A1と温熱空気A2とが混和することによる冷却効率の低下は最低限に抑制される。また、空気調和装置6の動作によって通路4の内圧が変化しても、X方向端部がガイドレール33から離間しにくく、通路4の密閉状態が好適に維持される。
(地震発生時等)
次に、地震発生時等において、ラック3が振動または揺動により変位した場合の両端遮蔽部30の挙動について説明する。図4は電算機室101を上方から見た図であり、ラック振動時における両端遮蔽部30の挙動を示す説明図である。なお、図4では、上方遮蔽部20や、ガイドレール33等を省略している。また、図4(b)〜(d)中の鎖線は、平常時のラック103や両端遮蔽部30の位置を示している。
まず、図4(b)に示すように、X方向で対向するラック103同士が接近する方向(通路4内側)に変位(傾倒)した場合、図4(a)に示す平常時に比べてラック103間の間隔が狭くなる。この際、本実施形態ではラック103の相対移動に追従して両端遮蔽部30がラック103に対して相対移動する。
具体的に、支持部材35A,35Bは、ボルト42を回動中心にして通路4外側に向かうにつれ互いに離間する方向に回動するとともに、ガイド孔41の長軸方向における通路4外側に向かってラック103(ボルト42)に対して相対移動する。さらに、支持部材35A,35Bが変位すると、これを許容するように梁部31と支持部材35A,35Bとを連結する弾性体51がZ軸周りに捻じれるように弾性変形する。すなわち、ラック103同士が接近する方向に変位して、支持部材35A,35BのY方向一端側における支持部材35A,35B間の間隔(X方向)が平常時に比べて狭くなった場合であっても、Y方向他端側での間隔は平常時と同等に維持できる。また、支持部材35A,35Bが、ラック103の挙動に追従してガイド孔41の長軸方向における通路4外側に向かって相対移動することで、梁部31における通路4内側の端面とラック103の側面3cとのY方向での間隔dも平常時と同等に維持できる。このように、両端遮蔽部30がラック103の挙動に追従して変位することで、ラック103と両端遮蔽部30(梁部31)の相対移動が緩衝されるため、両端遮蔽部30とラック103とが互いに大きな負荷を及ぼすことがない。
同様に、図4(c)に示すように、X方向で対向するラック103同士が離間する方向(通路4外側)に変位(傾倒)した場合、図4(a)に示す平常時に比べてラック103間の間隔が拡大する。この場合、支持部材35A,35Bは、ボルト42を回動中心にして通路4外側に向かうにつれ互いに接近する方向に回動するとともに、ガイド孔41の長軸方向における通路4外側に向かってラック103(ボルト42)に対して相対移動する。さらに、支持部材35A,35Bが変位すると、これを許容するように、弾性体51が図4(b)の状態とは逆回転で捻じれるように弾性変形する。このように、ラック103同士が離間する方向に変位して、支持部材35A,35BのY方向一端側における支持部材35A,35B間の間隔(X方向)が平常時に比べて広くなった場合であっても、Y方向他端側での間隔は平常時と同等に維持できる。また、支持部材35A,35Bが、ラック103の挙動に追従してガイド孔41の長軸方向における通路4外側に向かって相対移動することで、梁部31における通路4内側の端面とラック103の側面3cとのY方向での間隔dも平常時と同等に維持できる。すなわち、ラック103と両端遮蔽部30(梁部31)との相対移動が緩衝される。
また、図4(d)に示すように、X方向で対向するラック103同士がY方向に沿って互いに逆方向に変位した場合、支持部材35A,35Bのうち、支持部材35Aはガイド孔41の長軸方向における通路4外側に向かってラック103(ボルト42)に対して相対移動する。一方、支持部材35Bはガイド孔41の長軸方向における通路4内側に向かってラック103(ボルト42)に対して相対移動する。また、支持部材35A,35Bはボルト42を回動中心にして通路4外側に向かうにつれ互いに接近する方向に僅かに回動する。さらに、弾性体51は、各支持部材35A,35Bの移動を許容するように、捻じれるように弾性変形する。このように、ラック103同士がY方向に沿って互いに逆方向に傾倒した場合であっても、支持部材35A,35Bがラック103に対して相対移動することで、支持部材35A,35B間の間隔は平常時と同等に維持できる。また、支持部材35A,35Bが、ラック103の挙動に追従してガイド孔41の長軸方向に沿って相対移動することで、梁部31における通路4内側の端面とラック103の側面3cとのY方向での間隔dも平常時と同等に維持できる。すなわち、ラック103と両端遮蔽部30(梁部31)との相対移動が緩衝される。
さらに、各ラック103がZ方向に沿って互いに逆方向で変位した場合には、各ラック103の変位を許容するように弾性体51がZ方向に沿って伸縮する。これにより、支持部材35A,35Bがラック103に対して相対移動することで、ラック103と両端遮蔽部30(梁部31)との相対移動が緩衝される。
なお、ラック103の変位中、遮蔽体32のX方向端部はガイドレール33に係止されているので、遮蔽体32のバタつきは抑えられ、遮蔽体32とラック103との間には間隙が生じにくい。
一方で、ラック103の変位により、支持部材35A,35B間の間隔や、梁部31における通路4内側の端面とラック103の側面3cとのY方向での間隔dが変化すると、遮蔽体32が破損する虞もある。
これに対して、本実施形態では、ラック103が変位した場合であっても、Y方向他端側での支持部材35A,35B間の間隔や、梁部31における通路4内側の端面とラック103の側面3cとのY方向での間隔dを平常時(変位前の初期位置)と同等に維持できる。これにより、遮蔽体32に大きな負荷が及ぶことはなく、遮蔽体32の破損を防止できる。なお、ラック103や梁部31に応力が作用する程度に変位が大きくなると、ガイドレール33はラック103から外れ、ラック103や梁部31等の破損が防止される。
また、地震等がおさまると、梁部31は弾性体51の弾性力(復元力)により変位が発生する前の位置(初期位置)に戻り、静止する。したがって、通路4の両端は特別な操作を必要とせずに両端遮蔽部30によって確実に密閉された状態に復帰する。
このように、本実施形態では、通路4を間に挟んで配置されたラック3にそれぞれ設けられた支持部材35A,35Bを介して、ラック103間に梁部31を架け渡す架設構造において、支持部材35A,35Bは、一端側でラック103に対して移動可能にラック103に支持される一方、他端側で弾性体51を介して梁部31に連結されている構成とした。
この構成によれば、地震発生時等において、通路4を挟んで配置されたラック3が別の挙動を示した場合であっても、ラック103の挙動に追従して両端遮蔽部30がラック3の相対移動を緩衝するように移動することになる。これにより、両端遮蔽部30とラック103とが互いに大きな負荷を及ぼすことがない。その結果、地震等によるラック103の変位によって両端遮蔽部30やラック103に大きな応力が作用することを防止し、両端遮蔽部30の変形・破損、及び梁部31の脱落等を防止できる。そのため、地震発生後に通路4が開放されるのを防止して、ラック103から排出された温熱空気の還流を防ぎ、冷却効率を維持することが可能となる。また、ラック103やその収容物の破損も防止できる。
特に、支持部材35は、ボルト42を回動中心にして回動するとともに、ガイド孔41の長軸方向に沿ってラック103に対して相対移動することになるため、ラック103が変位した場合であっても、Y方向他端側での支持部材35A,35B間の間隔や、梁部31における通路4内側の端面とラック103の側面3cとのY方向での間隔dを平常時(変位前の初期位置)と同等に維持できる。
また、弾性体51を介して支持部材35A,35Bと梁部31とが連結されているため、伸縮性、弾性を確保できる。この場合、弾性体51が弾性変形することで、両端遮蔽部30をラック103の全方向への変位に対してスムーズに追従させることができる。さらに、支持部材35A,35B(取付片43)と、本体34(端面34a)とを通路4外側(梁部31の延在方向の外側)から弾性体51で連結することで、両端遮蔽部30をスムーズに移動させることができる。
これにより、地震等によるラック103の変位によって両端遮蔽部30やラック103に大きな応力が作用することを確実に防止できる。
さらに、ラック3の変位がおさまった後は、弾性体51の復元力により梁部31が変位前の初期位置に自動的に復帰される。これにより、地震後等に追加のメンテナンス等を行う必要がなく、継続的に空調システム100を運用することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、ガイド孔41とボルト42により支持部材35A,35Bをラック3に対して移動可能に構成したが、これに限られない。例えば、ガイドとレール等によって、支持部材35A,35Bをラック103に対して移動可能に構成しても構わない。
また、上述した実施形態では、本発明の柔軟部材に板ゴムからなる弾性体51を採用した場合について説明したが、ゴムに限られず、例えば樹脂材料や、布等を用いることが可能である。
さらに、Z方向において、支持部材35A,35Bと梁部31との間に柔軟部材を介在させても構わない。
さらに、想定される地震時等の変位量に対して、遮蔽体32が充分な可撓性を有する場合は、ガイド孔41は長孔でなくとも良い。
また、上述した実施形態では、梁部31の本体34内にスクリーン状の遮蔽体32を収容し、この遮蔽体32によって通路4の端部を遮蔽したが、これに限らず、カーテン状の遮蔽体等を本体34に取り付けても構わない。
さらに、上述した実施形態では、本発明の架設構造をラック3間に両端遮蔽部30を架け渡す場合を例にして説明したが、これに限らず、間隔を空けて配置された構造体(例えば、空調機、受変電装置、倉庫の棚、書棚等)間に梁部を架け渡す構造であればよく、その場合、上述のように空調効率の改善を目的とする場合でなくとも良い。
また、上述した支持部材35を用いた実施形態として、規制部は図5に示す構造を採用することも可能である。なお、以下の説明では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
具体的に、規制部110の上方遮蔽部120は、通路4を挟んでX方向で対向配置されたラック3同士の上面3aにそれぞれ設けられており、ロールスクリーンボックス121と、ガイドレール122と、ロールスクリーン123と、C型チャンネル127とを備えている。なお、以下の説明では、Y方向に沿って配列されたラック3のうち、Y方向両端に配置されたラック103同士を接続する上方遮蔽部120について説明する
ロールスクリーンボックス121は、断面矩形の輪郭を有して、Y方向に沿って延在するものであり、その内部に設けられた巻き取り軸(不図示)によりロールスクリーン123が巻き取り可能に取り付けられている。ロールスクリーンボックス121は、X方向で対向するラック103のうち、一方のラック103における上面3aに、複数の支持部材124を介して連結されている。具体的に、支持部材124は、ロールスクリーンボックス121のY方向に沿って配列された略L字状の部材であり、下壁部124aと立上壁部124bとを備えている。支持部材124は、下壁部124aの延在方向(Y方向)一端側でボルト125によりラック103に締結されている。
また、ロールスクリーンボックス121は、支持部材124との間に弾性体126を介して連結されている。具体的に、立上壁部124bの前面(通路4内側の面)と、ロールスクリーンボックス121の前面(通路4内側の面)とが、それぞれ弾性体126にビス128等により固定されている。
ガイドレール122は、ロールスクリーン123の端部の動きを規制するものであり、ロールスクリーンボックス121のY方向両端部からX方向に沿って互いに平行に延在する一対の側方レール122a,122bと、側方レール122a,122bのロールスクリーンボックス121と反対側の端部同士を架け渡す連結部122cとを有している。すなわち、ロールスクリーンボックス121とガイドレール122とは、全体として矩形の枠を構成するように互いに固定されている。なお、連結部122cには、ロールスクリーンボックス121から引き出されたロールスクリーン123の端部を係止する係止部(不図示)が設けられている。
C型チャンネル127は、下部プレート127a、立上プレート127b及び上部プレート127cからなり、開口縁を通路4内側に向けた状態でガイドレール122に固定されている。具体的に、上部プレート127cとガイドレール122の連結部122cとがビス等により締結固定されるとともに、下部プレート127aとラック103の上面3aとが当接している。すなわち、上方遮蔽部120のロールスクリーンボックス121は、弾性体126を介して支持部材124に固定されているが、C型チャンネル127は、ラック103の上面3aに対して水平方向に相対移動可能に構成されている。
一方、両端遮蔽部130は、Y方向一端側がラック103の上面3aに片持ち状に支持された一対の支持部材35A,35Bを備えている。そして、支持部材35A,35Bは、延在部45のY方向他端側で梁部31を支持している。なお、支持部材35A,35Bのうち、一方の支持部材35Bは、上述した支持部材124のうち、一方の支持部材124(ラック103の側面3c側)とともに、ボルト125により固定されている。すなわち、ボルト125は、支持部材35Bと一方の支持部材124との固定用に共用している。そして、一方の支持部材124とラック103の上面3aとの間には、支持部材35Bの延在部45の厚みを許容するためのスペーサー129を介在させている。
ここで、梁部31の本体34と、上方遮蔽部120とは、連結部材140を介して連結されている。具体的に、連結部材140は、金属等からなる長方形状のプレートであり、Y方向一端側がC型チャンネル127の立上プレート127bにビス等により締結固定される一方、他端側が本体34の端面34aにビス等により連結されている。すなわち、図6に示す両端遮蔽部130と上方遮蔽部120とは一体化されている。
この場合、地震等において、ラック103が変位すると、ラック103の挙動に追従して、上方遮蔽部120及び両端遮蔽部130が一体となって水平方向に移動することになる。その結果、地震等によるラック103の変位によって上方遮蔽部120や両端遮蔽部130、ラック103に大きな応力が作用することを防止し、上方遮蔽部120や両端遮蔽部130、ラック103の変形・破損等を防止できる。
3 機器収容用ラック(構造体)
4 通路(間隔)
5 内部空間
6 空気調和装置
30 両端遮蔽部
31 梁部
32 遮蔽体
35A,35B 支持部材
41 ガイド孔
42 ボルト(回動軸)
51 弾性体(柔軟部材)
100 電算機用空調システム

Claims (6)

  1. 間隔を空けて対向配置された構造体にそれぞれ設けられた支持部材を介して、前記構造体間に梁部を架け渡す架設構造において、
    前記支持部材は、延在方向一端側で前記構造体に対して移動可能に前記構造体に支持される一方、他端側で柔軟部材を介して前記梁部に連結されていることを特徴とする架設構造。
  2. 前記支持部材の一端側には、前記支持部材の延在方向を長軸方向とするガイド孔が形成され、
    前記支持部材は、前記ガイド孔内に挿入された回動軸周りに回動可能に支持されるとともに、前記ガイド孔の長軸方向に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の架設構造。
  3. 前記支持部材は、前記梁部の延在方向における端面と面一に形成された取付片を有し、
    前記支持部材の前記取付片と前記梁部の前記端面とにおいて前記柔軟部材が連結されていることを特徴とする請求項1記載の架設構造。
  4. 前記柔軟部材は、弾性材料からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の架設構造。
  5. 床下に内部空間を有する通路を挟んで両側に設置され、前面から給気して上面または背面から熱を帯びた空気を排出する機器収容用ラックと、空気調和装置とを備え、
    前記空気調和装置から吹き出された冷却用空気が、前記内部空間を流動して、前記通路に設けられた孔からさらに前記通路の床上に流動し、この冷却用空気が前記機器収容用ラックに収容された機器を冷却した後、前記機器収容用ラックの上方の空間を流動して前記空気調和装置に再び還流される電算機室用空調システムであって、
    前記通路の両端を遮蔽する一対の両端遮蔽部を備え、
    前記両端遮蔽部は、
    請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の架設構造を利用して、前記通路を挟んで設置された前記機器収容用ラック間に架け渡された梁部と、
    可撓性を有し、前記梁部に取り付けられて前記通路の両端を開閉可能に遮蔽する遮蔽体と、を有していることを特徴とする電算機用空調システム。
  6. 前記遮蔽体は、前記梁部内に巻き取り収容可能なスクリーン状の部材からなることを特徴とする請求項5に記載の電算機室用空調システム。
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