JP2011243051A - サーバー室内用の扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】コールドアイルとホットアイルとの気圧差が変動しても、コールドアイルからの冷気の流出を防止し、消火の妨げとならず、コールドアイルへの出入りが容易で、かつ見栄えのよいサーバー室内用の扉を提供する。
【解決手段】サーバーを格納する複数のサーバーラック14が対向し並設されてなるラック群と、対向するサーバーラック14同士の間に形成されたコールドアイル6と、ラック群の外部に形成されたホットアイル8とを備えたサーバー室で用いられ、コールドアイル6とホットアイル8とを仕切るサーバー室内用の扉20において、扉本体22が、上部ヒンジ30を軸に回動自在とされ、押圧力により開き、かつ押圧力の解除により任意の位置で回動を停止して閉じるものとされ、扉本体22の回動の停止位置は、上部ヒンジ30により調節可能であることよりなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、サーバー室内用の扉に関する。
コンピュータネットワークを構築するためには、プロキシサーバーやファイルサーバー等の各種サーバーが必要とされ、この種のサーバーは、システムの運用、管理等の観点から、サーバー室にまとめて設置されることが多い。サーバー室には、サーバーラック(又はキャビネット)が設置され、このサーバーラックには、サーバーが格納されている。
サーバーは、発熱源となるCPU等の部品を冷却するファンや、サーバー内で発生した熱をサーバー外に排出するファンが組み込まれており、サーバーの動作時には、サーバーから排出された熱によってサーバーラック内の温度が過度に上昇する。この過度の温度上昇は、サーバーの異常動作の原因となるため、サーバー室内は、空気調和装置(空調装置)により冷却される。サーバーを効率的に冷却するために、前面、背面、天面に複数の孔やスリットが形成されたサーバーラックをサーバー室に設置するのが一般的である。
このようなサーバーラックを用いることで、空調装置で冷却された空気は、前面の孔等を通流してサーバーラック内に流入し、サーバーを冷却した後、天面又は背面に形成された孔等からサーバーラック外へ流出する。
より多くのサーバーが設置されるサーバー室としては、複数のサーバーラックが互いの側面を突き合わせて並設されてラック列とされ、このラック列が複数並設されたものが一般的である。このようなサーバー室は、2つのラック列が互いに前面を対向させ、離間して配置されたラック群とされ、このラック群が複数設けられたものとされている。そして、ラック群における一方のラック列と他方のラック列との間の領域は、空調装置で冷却された冷気をサーバーラック内に供給するコールドアイルとされ、ラック群の外部の領域は、サーバーラックから流出した空気が集まるホットアイルとされる。コールドアイルは、例えば、床あるいは天井から冷気を供給する構造で、ホットアイルに対して陽圧とされている。また、コールドアイルは、サーバーラックのサーバーの点検や出し入れを行う際の作業者の通路としても利用されている。
このように、サーバー室をコールドアイルとホットアイルとに区分けすることで、サーバー室でのサーバーの冷却の効率化が図られている。
従来、このようなサーバー室におけるサーバーの冷却効率のさらなる向上を図る発明が提案されている。例えば、ケーブルラックからキャビネットに向けて垂下されたカーテンと、前記ケーブルラックに横渡しにされた塩化ビニル製等のカーテンと、コールドアイルの両端に設けられたカーテンとを備えるサーバー室が提案されている(例えば、特許文献1)。この発明によれば、コールドアイルの上方及び両端が遮蔽され、コールドアイルがチャンバー化されることで、ホットアイルから暖気がコールドアイルに流入するのを防止できる。
特開2009−36490号公報
しかしながら、コールドアイルの両端に設けられるカーテンには、プラスチック製シートが用いられるのが通常であり、かかるカーテンは、その裾部分がコールドアイルの圧力により押し開かれて、コールドアイルからホットアイルへの冷気の流出を十分に抑制できない。一方、カーテンに換えて引き戸や開き戸等の扉を設けると、サーバーの点検をする際や、サーバーを出し入れする際に、扉の開閉が煩雑になる。加えて、サーバー内のデータ保護のため、火災時には、スプリンクラー等による散水に換えて、窒素ガスをラック列方向に、コールドアイル内へ噴射する。このため、コールドアイルの両端に設けられる扉には、窒素ガスの噴射圧力(数百Pa)で容易に開くことが必要とされる。さらに、プラスチック製シートのカーテンでは、見栄えが悪いという問題がある。
空調装置は、ラック群におけるサーバーの設置数の増減に伴い、コールドアイルへの冷気の供給量を変動するため、コールドアイルとホットアイルとの気圧差が変動する。このため、コールドアイルの両端に、単に開き戸を設けると、この開き戸は、コールドアイルとホットアイルとの気圧差に伴って、隙間を生じるという問題がある。この隙間を生じさせないために、開き戸を開きにくいものとすると、窒素ガスを噴射した際に、開き戸が開かないおそれがある。
そこで、コールドアイルとホットアイルとの気圧差が変動しても、コールドアイルからの冷気の流出を防止し、消火の妨げとならず、コールドアイルの出入りが容易で、かつ見栄えのよいサーバー室内用の扉を目的とする。
本発明のサーバー室内用の扉は、サーバーを格納する複数のサーバーラックが対向し並設されてなるラック群と、対向する前記サーバーラック同士の間に形成され前記サーバーを冷却するための冷却用空気が供給されるコールドアイルと、前記ラック群の外部に形成され前記冷却用空気が前記サーバーを冷却した後に流出するホットアイルとを備えたサーバー室で用いられ、前記コールドアイルと前記ホットアイルとを仕切るサーバー室内用の扉において、前記コールドアイルと前記ホットアイルとの境界に設けられた支持体と、この支持体にヒンジを介して取り付けられた扉本体とを備え、前記扉本体は、前記ヒンジを軸に回動自在とされ、押圧力により開き、かつ押圧力の解除により任意の位置で回動を停止して閉じるものとされ、前記扉本体の回動の停止位置は、前記ヒンジにより調節可能であることを特徴とする。
前記支持体は、前記扉本体の上方に備えられ、略円柱状の磁石体を備えるマグネットキャッチ本体と、該磁石体に吸着可能な被吸着体とを備えるマグネットキャッチ装置を備え、前記扉本体と前記支持体とのいずれか一方に前記磁石体が設けられると共に、同他方に前記被吸着体が設けられていることが好ましい。
本発明のサーバー室内用の扉によれば、コールドアイルとホットアイルとの気圧差が変動しても、コールドアイルからの冷気の流出を防止し、消火の妨げとならず、コールドアイルの出入りが容易で、かつ見栄えのよいものとすることができる。
本発明のサーバー室内用の扉を説明するためのサーバー室の一部を示す平面図である。 本発明の一実施形態にかかるサーバー室内用の扉の正面図である。 本発明の一実施形態にかかるサーバー室内用の扉の平面図である。 図2の部分拡大図である。 (a)図4に示す上部支持体の平面図である。(b)図4に示す上部支持体の正面図である。 (a)図4に示すヒンジ本体の平面図である。(b)図4に示すヒンジ本体の正面図である。 (a)図4に示す下部支持体の平面図である。(b)図4に示す下部支持体の底面図である。 図2の部分拡大図である。 (a)図8に示す被吸着体の平面図である。(b)図8に示す被吸着体の正面図である。(c)図8に示す被吸着体の側面図である。
本発明のサーバー室内用の扉の一実施形態について、以下に図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のサーバー室内用の扉を適用したサーバー室の一部を示す平面図であり、図2は、本発明の一実施形態にかかるサーバー室内用の扉が閉じた状態を示す正面図であり、図3は、本発明の一実施形態にかかるサーバー室内用の扉の平面図である。なお、図1について、説明の便宜上、ラック群の上部に設けられた天井の図示を省略した。
図1に示すように、サーバー室1は、ラック群10と、ラック群10内に形成されたコールドアイル6と、ラック群10の外部に形成されたホットアイル8とを備えるものであある。サーバー室1内には、コールドアイル6に冷却用空気を供給する空調装置2と、窒素ガス噴射装置4とが備えられ、ラック群10には、サーバー室内用の扉(以下、単に扉ということがある)20が設けられている。
ラック群10は、複数のサーバーラック14がY方向に並設されてなる一組のラック列12、12により構成され、ラック列12、12は、サーバーラック14の前面15同士が対向し、かつ互いに離間して配置されている。ラック列12の並び方向Yの両端には、コールドアイル6内の温度制御をするためのコントロールパネル19が設けられている。また、図2に示すように、ラック群10の上部には、天井18が設けられている。
コールドアイル6は、ラック群10を構成する一組のラック列12、12の間に形成される領域である。即ち、ラック列12、12は、コールドアイル6を挟んで、前面15同士が対向するように配置されている。このコールドアイル6には、サーバーラック14内のサーバーを冷却するための冷却用空気が、空調装置2から供給される。
ホットアイル8は、コールドアイル6に供給された冷却用空気が、サーバーラック14内に流入しサーバーラック14内のサーバーを冷却した後に排出される領域である。即ち、本実施形態においては、ラック群10及びコールドアイル6以外のサーバー室1内の領域である。
扉20は、コールドアイル6の両端に設けられ、コールドアイル6とホットアイル8とを仕切るものである。
図2に示すように、本実施形態の扉20は、扉本体22と、略角柱状の扉枠27と、扉支持体26と、上部ヒンジ30と、下部ヒンジ31と、マグネットキャッチ装置40とを備えるものである。扉枠27、27は、略四角柱状とされ、サーバー室1の天井の梁60、60の間に渡した下地鉄骨62から床面64にかけて設けられている。図3に示すように、扉枠27、27は、サーバーラック14とコントロールパネル19との境界に沿って、コントロールパネル19に接して設けられたものである。なお、図3においては、説明の便宜上、扉支持体26の図示を省略した。
扉枠27、27の間には、略四角柱状の扉支持体26が渡されており、扉枠27と扉支持体26と床面64とで囲われた領域が、コールドアイル6の出入口21とされている。
コールドアイル6の出入口21には、2枚の扉本体22、22が設けられ、各々の扉本体22、22は、扉枠27側の上端が上部ヒンジ30により扉支持体26に接続され、扉枠27側の下端が下部ヒンジ31により床面64に接続されている。こうして、扉20は、扉本体22、22が上部ヒンジ30と下部ヒンジ31により回動自在に軸支された、いわゆるスイングドアとされている。加えて、扉本体22、22の一側端25、25が突き合わされた部分の上端近傍には、磁石体を備えたマグネットキャッチ本体42が設けられている。一方、扉支持体26には、扉本体22を閉じた際のマグネットキャッチ本体42に対応する位置に、マグネットキャッチ本体42の磁石体に吸着される被吸着体44が設けられている。このように、扉20は、マグネットキャッチ本体42と被吸着体44とからなるマグネットキャッチ装置40を備えている。
扉支持体26の上方には、遮蔽板28が設けられている。
コールドアイル6は、例えば、その床面に孔、スリット等が形成されており、空調装置2で生成した冷却用空気がコールドアイル6の床下に供給され、コールドアイル6の床面の孔等を通じてラック列12、12の間に冷却用空気が供給される機構のものが挙げられる。また、例えば、天井18に孔又はスリット等が形成され、かつ天井18上に冷却用空気の流路が設けられ、空調装置2で生成した冷却用空気が、前記流路を通じ、天井18の孔等からラック列12、12の間に供給される機構のものが挙げられる。なお、コールドアイル6は、ホットアイル8に対して陽圧とされているのが通常である。
サーバーラック14は、例えば、前面15に、サーバーを出し入れするためのラック扉が設けられ、このラック扉及び背面16に通気用の孔、スリット等が形成されているものが挙げられる。ラック扉に形成された孔等は、コールドアイル6からサーバーラック14内に冷却用空気が流入するための流入孔となり、背面に形成された孔は、サーバーラック14内の空気が流出するための流出孔となる。
このようなサーバーラック14を用いることで、コールドアイル6内の冷却用空気は、ラック扉の孔等を通じてサーバーラック14に流入し、サーバーを冷却する。サーバーの冷却により温度が上昇した冷却用空気は、サーバーラック14の背面16からホットアイル8に流出する。
サーバーラック14は、その背面にファンが設けられているものであってもよい。かかるファンが設けられていることで、サーバーラック14内への吸気、サーバーラック14外への排気を効率的に行うことができる。
扉本体22は、ドアパネル23と、ドアパネル23に設けられた扉窓24と備えるものである。
ドアパネル23の材質としては、特に限定されないが、帯電しないものが好適であり、軽量で剛性が高く、かつ難燃性のものがより好適である。このような観点から、ドアパネル23としては、例えば、アルミニウム又はアルミニウムとプラスチックとの複合パネル等が好適に用いられる。
扉窓24の材質としては、適度な強度を有し、透明性を有すれば特に限定されないが、例えば、プラスチック製板が好適に用いられ、中でも、帯電防止仕様の透明ポリカーボネート製板等で難燃性のものがより好適である。
扉枠27の材質は、特に限定されず、アルミニウムや、ステンレス等の金属や、プラスチック等が挙げられる。
扉支持体26の材質は、扉枠27の材質と同様である。
遮蔽板28の材質は、特に限定されず、例えば、ポリカーボネート等の透明性を有するプラスチック、あるいは、透明性を有しないプラスチック等が挙げられる。
上部ヒンジ30は、扉本体22が、押圧力により開き、かつ押圧力の解除により任意の位置で停止して閉じるスイングドアに用いられ、かつ扉本体22の回動の停止位置を調節できる(自在位置止め機能)ものである。
例えば、上部ヒンジ30としては、自在位置止め機能を有するグラビティヒンジ又はスプリングヒンジ等が挙げられる。このような上部ヒンジ30としては、例えば、株式会社スギモト創建製のリターンヒンジ(常閉用)等が市販されている。
このような上部ヒンジ30の一例を図4〜7を用いて説明する。図4は、上部ヒンジ30を説明するための図2の部分拡大図である。
図4に示すように、上部ヒンジ30は、上部支持体32と、ヒンジ本体34と、下部支持体36とで概略構成されている。
図5(a)は、上部支持体32の平面図であり、図5(b)は、上部支持体32の正面図である。図6(a)は、ヒンジ本体34の平面図であり、図6(b)は、ヒンジ本体34の正面図ある。図7(a)は、下部支持体36の正面図であり、図7(b)は、下部支持体36の底面図である。
図5に示すように上部支持体32は、平面視略矩形の天壁部101と、天壁部101の周縁から下方に延設された側壁部103とを備えるものである。天壁部101には、上部支持体32を扉支持体26に取り付ける際に、螺子が挿通される取付孔102が形成され、側壁部103には、ヒンジ本体34を上部支持体32に装着する際に、螺子が挿通される切欠部104が形成されている。
図6(a)、(b)に示すように、ヒンジ本体34は、本体筒部110と、接続片112と、軸部114と、接続部118とで概略構成されている。
本体筒部110は、略円筒状とされ、その上端には、接続片112が、本体筒部110の軸線に対し略垂直に突設されている。接続片112には、ヒンジ本体34を扉本体22に取り付ける際、螺子が挿通される取付孔113が複数形成されている。軸部114は、その軸部上端部115と軸部下端部116とが露出するように本体筒部110内に嵌挿され、軸部上端部115には、平面視長方形の略角柱状の接続部118が嵌合されている。接続部118には、ヒンジ本体34を上部支持体32に装着する際に螺子が螺合される取付孔119と、扉本体22の停止位置を調節するための螺子が挿通される調節螺子孔120とが形成されている。
図7(a)、(b)に示すように、下部支持体36は、略円筒状とされ、側壁部130には、下部支持体36を扉本体22に接続する際に、螺子が螺合する取付孔132が形成されている。
次に、上部ヒンジ30の取付構造について説明する。図4に示すように、下部支持体36は、扉本体22に形成されたヒンジ取付穴29内に接続されている。ヒンジ本体34は、本体筒部110がヒンジ取付穴29内に挿入され、軸部下端部116が下部支持体36内に挿入されている。ヒンジ本体34の接続片112は、扉本体22の上端面に当接され、取付孔113に挿通された螺子(不図示)により扉本体22に接続されている。
上部支持体32は、天壁部101が扉支持体26に当接され、取付孔102に挿通された螺子(不図示)により扉支持体26に接続されている。
ヒンジ本体34は、軸部上端部115が上部支持体32内に挿入され、螺子(不図示)が切欠部104に挿通されると共に取付孔119に螺合されて、上部支持体32に接続されている。
軸部114は、調節螺子孔120に螺合される螺子の先端が当接されることで、接続部118に固定される。
扉20に設けられた上部ヒンジ30は、次のようにして扉本体22の回動の停止位置を調節できる。接続部118の調節螺子孔120に螺合された螺子を緩め、接続片112の長さL方向と接続部118の幅W方向とが任意の角度となるようにする。次いで、調節螺子孔120に螺合された螺子を締めなおして、軸部114を接続部118に固定することで、扉本体22の回動の停止位置を調節できる。
下部ヒンジ31は、扉本体22を軸支し回動自在とするものであれば特に限定されず、例えば、中心吊ピポットヒンジ等が挙げられる。
マグネットキャッチ本体42は、特に限定されず、公知のものを用いることができる。中でも、図8に示すような略円柱状の磁石体142aを備えたものが好ましい。かかるマグネットキャッチ本体42を用いることで、扉本体22の開閉を円滑としつつ、扉本体22の停止位置をより正確なものにできる。
図8は、マグネットキャッチ装置40の一例を説明する図2の部分拡大図であり、扉本体22を閉じた状態を示すものである。図8に示すように、マグネットキャッチ装置40は、扉本体22に設けられたマグネットキャッチ本体42と、扉支持体26に設けられた被吸着体44とで概略構成されている。
マグネットキャッチ本体42は、扉本体22の上端近傍に埋設されたハウジング部140と、ハウジング部140内に設けられた磁石体142aとで概略構成されている。
磁石体142aは、略円柱状のローラー部144と、ローラー部144の周面に設けられ、周方向に帯状に延びる磁石146とを備えるものである。磁石体142は、支持軸によりハウジング部140内に軸支され、その周方向に回転自在とされている。
このマグネットキャッチ本体42は、扉本体22を閉とした状態では、磁石146と被吸着体44とが吸着して、磁石体142bが扉本体22の上方に上昇し磁石体142aの状態となり、扉本体22を開とすると、磁石体142aがハウジング140内に下降して磁石体142bの状態となるものである。
被吸着体44は、特に限定されず、マグネットキャッチ本体42の種類に応じて選択でき、例えば、磁性を有する金属製の平板や、磁石等が挙げられる。本実施形態では、図9に示すような、4枚の平板状の磁石を備えたマグネットキャッチが用いられている。
図9(a)は、被吸着体44の平面図であり、図9(b)は、被吸着体44の正面図であり、図9(c)は、被吸着体44の側面図である。
図9(a)に示すように、被吸着体44は、平面視略長方形の略直方体状のハウジング部150と、ハウジング部150に設けられた4枚の平板磁石152とで概略構成されている。
ハウジング部150には、4つの平板磁石152が天面151の幅方向に離間し、かつ天面151の長さ方向に離間し並設されており、平板磁石152は、その一部が天面151上に露出されたものとされている。
このような被吸着体44を用いることで、扉本体22を閉とした際に、天面151の幅方向で対向する平板磁石152、152の間に磁石体142aが収まるため、扉本体22をより確実に任意の位置で停止できる。
次に、扉20の開閉における動作について説明する。
まず、図3に示すように、コールドアイル6とホットアイル8との気圧差を勘案して、扉本体22、22の一側端25、25同士が突き合わさるように、上部ヒンジ30、下部ヒンジ31とを調節し、扉本体22、22を閉状態(常態)とする。コールドアイル6内はホットアイル8に対して陽圧とされているため、扉本体22はラック群10の外方に開いた状態で停止する傾向となる。従って、コールドアイル6とホットアイル8とを同気圧とした場合に、扉本体22がラック群10の内方に開いて停止するように、上部ヒンジ30及び下部ヒンジ31を調節する(ヒンジ調節操作)。
常態において、マグネットキャッチ本体42は、磁石体142aが扉本体22の上方に上昇し、被吸着体44に吸着した状態となっている(図8)。そして、扉本体22は、出入口21にてコールドアイル6とホットアイルと8とを仕切り、コールドアイル6からホットアイル8への冷却用空気の流出を防いでいる。
作業者等は、ラック群10内のコールドアイル8に入るに際し、扉本体22をラック群10の外方から内方に向けて押圧する。扉本体22は、押圧されると、上部ヒンジ30、下部ヒンジ31を軸に回動し、扉本体22bのようにラック群10内に向けて開状態となる(図3)。この際、マグネットキャッチ本体42と被吸着体44とが離間し、磁石体142aは、ハウジング部140内に下降して磁石体142bの状態となる。扉本体22bは、扉本体22bへの押圧力が解除されると、上部ヒンジ30、下部ヒンジ31を軸に回動し、常態の扉本体22となって停止する。この際、磁石体142bは、被吸着体44に吸着し、磁石体142aの状態となる。
また、コールドアイル6内の作業者等は、ラック群10外に出るに際し、扉本体22をラック群10の内方から外方に向けて押圧する。扉本体22は、押圧されると、上部ヒンジ30、下部ヒンジ31を軸に回動し、扉本体22aのようにラック群10外に向けて開状態となる(図3)。この際、マグネットキャッチ本体42と被吸着体44とが離間し、磁石体142aは、ハウジング部140内に下降して磁石体142bの状態となる。扉本体22aは、扉本体22aへの押圧力が解除されると、上部ヒンジ30、下部ヒンジ31を軸に回動し、常態の扉本体22となって停止する。この際、磁石体142bは、被吸着体44に吸着し、磁石体142aの状態となる。
ここで、コールドアイル6とホットアイル8との気圧差が変動すると、その気圧差に応じて扉本体22がラック群10の内方又は外方に開いて停止することとなる。この際、上述のヒンジ調節操作を再度行い、扉本体22を常態とする。
本実施形態によれば、扉本体22により、コールドアイル6とホットアイル8とが仕切られるため、常態においては、コールドアイル6からホットアイル8への冷却用空気の流出を防止できる。加えて、扉20がスイングドアであるため、作業者のコールドアイル6の出入りが容易である。
サーバー室1内に火災が発生した場合には、窒素ガス噴射装置4から、サーバーラック14の並び方向に向けて窒素ガスが噴射される。扉20がスイングドアであるため、噴射された窒素ガスは、扉本体22、22を容易に押し開き、コールドアイル6内に流入し、ラック群10内を消火する。
さらに、上部ヒンジ30、下部ヒンジ31は、自在位置止め機能を有するヒンジであるため、コールドアイル6とホットアイル8との気圧差の変動に応じて、扉本体22の回動の停止位置を容易に調節できる。
そして、出入口21にカーテン等を設けるよりも、出入口21付近の外観を見栄えのよいものとすることができる。
本実施形態によれば、扉本体22扉本体22にマグネットキャッチ本体42が設けられ、扉支持体26に被吸着体44が設けられているため、常態時において扉本体22を所定の位置に確実に停止できる。加えて、マグネットキャッチ本体42が、略円柱状の磁石体142aを備えるものであるため、扉本体22の開閉を円滑としつつ、扉本体22の停止位置をより正確なものとできる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、2枚の扉本体を備える両開き戸の扉とされているが、本発明の扉は、1枚の扉本体を備える片開き戸であってもよい。
上述の実施形態では、扉にマグネットキャッチ装置を備えているが、本発明はこれに限定されず、扉はマグネットキャッチ装置を備えていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、扉本体にマグネットキャッチ本体が設けられ、支持体に被吸着体が設けられているが、例えば、扉本体に吸着体が設けられ、支持体にマグネットキャッチ本体が設けられていてもよい。
上述の実施形態では、ラック群は、複数のサーバーラックがY方向(図1)に並設されてなる一組のラック列により構成されているが、例えば、ラック群は、ラック列を構成する一部のサーバーラックに換えて、サーバー室の柱や、板状物が配置されたものであってもよい。
上述の実施形態では、ラック群の上部に天井が設けられているが、本発明はこれに限定されず、例えば、天井に換えて配線ラック、弱電ラック等がラック群の上部に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、ラック列の並び方向の両端にコントロールパネルが設けられているが、本発明は、これに限定されず、コントロールパネルが設けられていなくてもよいし、他の場所、例えば、サーバー室外にコントロールパネルが設けられていてもよい。コントロールパネルは、サーバーラックの数、サーバー室の大きさ、サーバー室の形状等を勘案し、その数、設置場所等を設定できる。
上述の実施形態では、扉枠が、サーバーラックとコントロールパネルとの境界に沿って、コントロールパネルに接して設けられているが、扉枠の設置位置はこれに限定されず、ラック群の規模や、コントロールパネルの設置の有無等に応じて決定できる。例えば、ラック群を構成するサーバーラックの内、出入口に最も近いサーバーラックにおけるホットアイルに面した側面に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、コールドアイルは、床面又は天井から冷気が供給される構造、即ち、コールドアイルの鉛直方向の上下いずれかから冷気が供給される構造である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コールドアイルは、略水平方向から冷気が供給される構造であってもよい。
上述の実施形態では、空調装置がラック列の並び方向Y(図1)の延長上に設けられているが、本発明はこれに限定されず、例えば、空調装置は、サーバー室外に設けられていてもよいし、サーバー列に対し、矢印X方向に離間して設けられていてもよい。
1 サーバー室
6 コールドアイル
8 ホットアイル
10 ラック群
14 サーバーラック
20 サーバー室内用の扉
22、22a、22b 扉本体
26 扉支持体
30 上部ヒンジ
31 下部ヒンジ
40 マグネットキャッチ装置
42 マグネットキャッチ本体
44 被吸着体
142a、142b 磁石体

Claims (2)

  1. サーバーを格納する複数のサーバーラックが対向し並設されてなるラック群と、対向する前記サーバーラック同士の間に形成され前記サーバーを冷却するための冷却用空気が供給されるコールドアイルと、前記ラック群の外部に形成され前記冷却用空気が前記サーバーを冷却した後に流出するホットアイルとを備えたサーバー室で用いられ、前記コールドアイルと前記ホットアイルとを仕切るサーバー室内用の扉において、
    前記コールドアイルと前記ホットアイルとの境界に設けられた支持体と、この支持体にヒンジを介して取り付けられた扉本体とを備え、
    前記扉本体は、前記ヒンジを軸に回動自在とされ、押圧力により開き、かつ押圧力の解除により任意の位置で回動を停止して閉じるものとされ、
    前記扉本体の回動の停止位置は、前記ヒンジにより調節可能であることを特徴とする、サーバー室内用の扉。
  2. 前記支持体は、前記扉本体の上方に備えられ、
    略円柱状の磁石体を備えるマグネットキャッチ本体と、該磁石体に吸着可能な被吸着体とを備えるマグネットキャッチ装置を備え、
    前記扉本体と前記支持体とのいずれか一方に前記磁石体が設けられると共に、同他方に前記被吸着体が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のサーバー室内用の扉。
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