JP2011237118A - 冷蔵庫及び冷蔵庫の製造方法 - Google Patents

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康位 山▲崎▼
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Abstract

【課題】扉の組み立て精度が高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】冷蔵庫本体に設けた貯蔵室と、該貯蔵室の開口を開閉する貯蔵室扉と、該貯蔵室扉の外装部材である扉外板と、前記貯蔵室側の壁面を構成する扉内板と、前記扉外板と前記扉内板とを連結するフレームと、前記扉外板,前記扉内板及び前記フレームで囲まれた空間に充填された発泡断熱材と、前記扉内板と接して且つ発泡断熱材側に設けた補強板と、前記貯蔵室扉と連結した扉枠と、該扉枠に載置されて前記貯蔵室扉の引き出し動作に伴い引き出される容器と、を有する冷蔵庫において、前記扉枠に設けた扉枠取付孔と、前記扉内板に設けた扉内板取付孔と、前記補強板に設けた補強板取付孔と、前記扉枠取付孔,前記扉内板取付孔及び前記補強板取付孔を重ねて締結する締結手段と、を有し、前記補強板取付孔は前記発泡断熱材の発泡充填後に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、冷蔵庫及び冷蔵庫の製造方法に関する。
従来、冷蔵庫本体の下部の貯蔵室扉は、操作性を考慮して引き出し式扉で構成されている。
特許文献1には、内部に断熱材が充填された扉と、この扉前面を構成する扉主板部と扉補強板とを有し、この扉補強板にレール部材を設け、このレール部材を介して容器を保持して冷蔵庫本体に対して引き出し可能に設けた構成が開示されている。
また、この扉補強板は、上端縁にねじ挿通孔が形成されると共に、左右の端縁にもねじ挿通孔がそれぞれ形成されている。さらにこの扉補強板には、レール部材をねじ止めするための複数のねじ孔が形成されている。
特許文献2には、表面化粧板とドアライナーの間に断熱材を発泡充填したドアにおいて、このドアライナーの裏面側に金属板を取付けて、ドアライナーに形成した凹入部にレールを連結固定した構成が開示されている。
また、ドアライナーの取付孔を貫通して金属板のビス孔を通してビスにて螺合され、レール,ドアライナー及び金属板が一体に連結固定されている。
特許第2825405号公報 特開平10−9760号公報
しかしながら、特許文献1記載の構成では、扉補強板及び扉内板にねじ孔が設けられており、扉内部に発泡断熱材を充填する際、このねじ孔を通って発泡断熱材が漏れ出て、組み立て性が低下する、という問題があった。
また、特許文献2記載の構成では、ねじ孔の位置を重ね合わせるために、レール及びドアライナーの取付孔は、金属板のビス孔よりも大きく形成しておく必要がある。そうすると、このレールの固定位置は取付孔の大きさ分の誤差が生じて、冷蔵庫本体に対して引き出し扉の位置がずれる場合がある。よって、組み立て精度が低下する、という問題があった。
また、従来の冷蔵庫においては、断熱材の充填発泡時に、断熱材の発泡圧で扉補強板(金属板)が動いて、扉内板(ドアライナー)の取付孔と扉補強板の孔部との関係に位置ずれが生じる場合がある。よって、扉枠を所定位置に取り付けるために、断熱材の充填発泡後に、別工程で扉枠の位置を調整しなければならない、という問題があった。
さらに近年、冷蔵庫の大容量化に伴い、貯蔵室への収納量が増加している。これにより、貯蔵室容器を支えるレール部材には、下方に傾く力が大きく作用して、組み立て精度が低い場合、寸法誤差がさらに大きく表れる、という問題があった。
そこで、上記課題に鑑みて本発明は、扉の組み立て精度が高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体に設けた貯蔵室と、該貯蔵室の開口を開閉する貯蔵室扉と、該貯蔵室扉の外装部材である扉外板と、前記貯蔵室側の壁面を構成する扉内板と、前記扉外板と前記扉内板とを連結するフレームと、前記扉外板,前記扉内板及び前記フレームで囲まれた空間に充填された発泡断熱材と、前記扉内板と接して且つ発泡断熱材側に設けた補強板と、前記貯蔵室扉と連結した扉枠と、該扉枠に載置されて前記貯蔵室扉の引き出し動作に伴い引き出される容器と、を有する冷蔵庫において、前記扉枠に設けた扉枠取付孔と、前記扉内板に設けた扉内板取付孔と、前記補強板に設けた補強板取付孔と、前記扉枠取付孔,前記扉内板取付孔及び前記補強板取付孔を重ねて締結する締結手段と、を有し、前記補強板取付孔は前記発泡断熱材の発泡充填後に設けたことを特徴とする。
また、前記補強板取付孔はバーリング加工したことを特徴とする。
また、前記扉内板に係合部を有し、該係合部は前記補強板に設けた係合孔に係合して位置決めされた状態で、前記バーリング加工されることを特徴とする。
また、前記締結手段はセルフドリリングねじであることを特徴とする。
また、前記締結手段はリベットであることを特徴とする冷蔵庫。
また、本発明の冷蔵庫の製造方法は、冷蔵庫本体に設けた貯蔵室と、該貯蔵室の開口を開閉する貯蔵室扉と、該貯蔵室扉の外装部材である扉外板と、前記貯蔵室側の壁面を構成する扉内板と、前記扉外板と前記扉内板とを連結するフレームと、を有する冷蔵庫において、前記扉外板,前記扉内板及び前記フレームを連結した状態で発泡治具に組み込み、前記扉外板,前記扉内板及び前記フレームで囲まれた空間に発泡断熱材を発泡充填した後、前記発泡治具に組み込んだ状態で前記補強板に補強板取付孔を穿孔して、該補強板取付孔,前記扉内板の取付孔及び前記扉枠の取付孔を重ね合わせて締結手段で固定する。
本発明によれば、扉の組み立て精度が高い冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施例に係る冷蔵庫の正面斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図2の引き出し扉及び容器の斜視図である。 図3の容器を除いた分解斜視図である。 図4のB−B断面図である。 図5の要部拡大図である。 図5の要部拡大図であり、図6とは異なる実施形態を示す図である。 発泡後の扉に扉枠を取り付ける工程を説明する図である。
本発明の一実施形態について、以下、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る冷蔵庫の正面斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図1及び2において、1は冷蔵庫本体である。この冷蔵庫本体1は、複数の貯蔵室に区画されており、上から順に冷蔵室2,第一の冷凍室3及び製氷室6,第二の冷凍室4並びに野菜室5を備える。
そして、冷蔵室2の前方開口は左右に分割された冷蔵室扉2a,2bで開閉するように構成している(一般にフレンチ扉と称する)。この冷蔵室扉2a,2bは、冷蔵庫本体1に取り付けられたヒンジ7a,7bを介して回転する回転式扉である。
第一の冷凍室3,製氷室6,第二の冷凍室4及び野菜室5は、それぞれの前方開口を第一の冷凍室扉3a,製氷室扉6a,第二の冷凍室扉4a及び野菜室扉5aで開閉するように構成している。第一の冷凍室扉3a,製氷室扉6a,第二の冷凍室扉4a及び野菜室扉5aは、いずれも引き出し式扉である。
これら引き出し式扉は類似の構成であるため、以下では第二の冷凍室扉4aを中心に詳細を説明する。なお、図3は図2の引き出し扉及び容器の斜視図である。図4は図3の容器を除いた分解斜視図である。
まず、図2に示すように、第二の冷凍室扉4aは、実線の位置から破線で示す4a′の位置まで、矢印P方向に引き出すことができる構成である。また、この第二の冷凍室扉4aの引き出しに伴って、第二の冷凍室4内の容器8が、第二の冷凍室扉4aと共に引き出される。容器8は、第二の冷凍室4に食品等を収納するために備えたものである。容器8は樹脂で一体成形している。
図2及び図3において、12は扉枠である。この扉枠12,12は、左右に一対設けられており、容器8を懸架する。そして、第二の冷凍室扉4aの開閉動作に伴って、容器8を前後に移動させる。また、扉枠12,12は金属で形成することで、剛性を高めている。さらに、扉枠12,12はそれぞれL字状をなしており、一端は固定部12cとして第二の冷凍室扉4aにそれぞれ連結している。すなわち、扉枠12,12のそれぞれの一辺は、第二の冷凍室扉4aの略平面上に沿うように折り曲げられた固定部12cを有しており、固定部12cが第二の冷凍室扉4aにねじ13で複数箇所が係止されている。容器8は、第二の冷凍室扉4a及び扉枠12で囲まれた空間に位置しているものである。
次に、14は扉枠12に取り付けられた回動ローラーである。図3及び図4に示すように、回動ローラー14,14は、扉枠12,12のそれぞれの後端近傍の外側に設ける。そして、回動ローラー14,14は、第二の冷凍室4の左右壁面にそれぞれ設けたレール(図示せず)を摺動して前後に移動する。すなわち、冷蔵庫本体1の内壁を構成する内箱(図示せず)側に設けたレール(図示せず)上を回動ローラー14,14が摺動することで、第二の冷凍室扉4aが引き出し可能となる。
次に、15は第二の冷凍室4の左右壁面にそれぞれ設けた固定ローラーである。図2に示すように、固定ローラー15,15は、第二の冷凍室4の左右側壁の開口よりに設ける。そして、扉枠12,12は固定ローラー15,15上を摺動して前後に移動する。すなわち、回動ローラー14,14及び固定ローラー15,15によって第二の冷凍室扉4aが扉枠12,12を介して引き出し動作可能となる。
次に、図3から図5を用いて、扉枠12,12及び第二の冷凍室扉4aの構造について説明する。なお、図5は図4のB−B断面図である。
まず、第二の冷凍室扉4aは、図5に示すように、外装部材となる扉外板4a1と、貯蔵室側の壁面を構成する扉内板4bとが、フレーム4cで連結された基本的構成を有している。また、扉外板4a1,扉内板4b及びフレーム4cで囲まれた空間には、発泡断熱材9が現場発泡にて充填される。
また、容器8の外周縁には載置部8aが設けられている。図3に示すように、載置部8aは、扉枠12の支持部12aに載置されて支持される。これにより、第二の冷凍室扉4aの引き出し動作に伴って容器8が引き出される構成となる。
さらに、扉枠12,12同士は、後端部付近が後枠12bで接続されている。よって、容器8の後壁は後枠12bにて後方への移動が規制されて引き出し動作が安定する。また、扉枠12,12同士の組み立て精度がよくなり、引き出し動作の信頼性が向上する。
ここで、内容積450Lクラスの冷蔵庫の場合、容器8は100L〜130Lと大きな内容積を有する。よって、容器8を片持ち状態の扉枠12,12で支えるためには、扉枠12,12の第二の冷凍室扉4aへの取り付け強度が問題となる。強度を確保するためには、補強板16を設ける。補強板16は、扉内板4bに沿うような形で発泡断熱材9中に埋設される。また、補強板16は板厚1.0〜2.0mm程度の金属板である。
一般的に発泡断熱材9は接着力を保持している。そのため、発泡断熱材9の充填後、補強板16は発泡断熱材9と固着される。よって、補強板16の受ける荷重は、発泡断熱材9を介して分散されて、第二の冷凍室扉4aで受けることとなるので、応力集中が緩和される。
次に、4b1は扉内板4bに設けられた係合部である。また、補強板16には係合孔16aを設ける。そして、係合部4b1は、係合孔16aに嵌合して位置決めされる。
図5において、19は接着テープである。接着テープ19によって、補強板16を扉内板4bに仮止めしている。なお、係合部4b1と係合孔16aの嵌合によって、扉内板4bと補強板16が位置決めされていれば、接着テープ19は削除してもよい。
また、補強板16は、ねじ13の有効ネジ山の1〜2山程度の板厚(1.0〜2.0mm)を有するものである。また、補強板16は固定部12cの1.5倍以上の面積を有している。従って、発泡断熱材9の充填時に、補強板16が多少の位置ずれを生じても、補強板16が固定部12cより外れることがない。なお、詳細は後述する。
さらに、本実施例においては、補強板16に予め取付孔を設けておかないものである。すなわち、発泡断熱材9の充填発泡時、扉内板4bに設けられた扉内板取付孔4b2は、この補強板16により塞がれている。よって、発泡断熱材9が扉内板取付孔4b2より漏れ出ない。
扉枠12の固定部12cには、図4に示すように、扉枠取付孔12dが設けられている。そして、扉枠取付孔12d及び扉内板取付孔4b2にねじ13等の締結手段を挿通することで、扉枠12を扉内板4bに連結する構成である。
次に、図6及び図7において、扉枠12,12と第二の冷凍室扉4aとの関係について説明する。図6は、図5の要部拡大図である。図7は、図5の要部拡大図であり、図6とは異なる実施形態を示す図である。
図6は、ねじ13を用いて扉枠12を締結する構造である。また図7は、セルフドリリングねじ23を用いて扉枠12を締結する構造である。
まず、図6において、16bは補強板16に設けた補強板取付孔である。補強板取付孔16bは、発泡断熱材9の充填後、補強板16に設ける。また、補強板取付孔16bはバーリング加工を施すものである。なお、バーリング加工とは、平板の孔部に立ち上がり部を設ける加工であり、薄板である補強板16であっても、立ち上がり部によりねじ穴加工が容易である。
補強板取付孔16bは、発泡断熱材9の充填後、第二の冷凍室扉4aの外郭を基準にして、扉枠12を取り付ける位置出しを行った上で、補強板16に設けたものである。これにより、補強板取付孔16b,扉内板取付孔4b2及び扉枠取付孔12dの位置が重なり合う。そして、ねじ13等で補強板16,扉内板4b及び扉枠12を締結する。本実施例の場合、発泡断熱材9の充填後に補強板取付孔16bを設けるので、各取付孔が必要以上に大きくする必要がない。よって、扉枠12の位置ずれが抑制されて組み立て精度が向上する。
次に、図7に示すものは、図6とは別の実施例である。図7において、発泡断熱材9の充填後、第二の冷凍室扉4aの外郭を基準にして扉枠12を取り付ける位置を特定し、セルフドリリングねじ23にて補強板16に穿孔して締結するものである。セルフドリリングねじ23は、下孔が不要であり、先端のドリル部23aによって、自らが下孔をあけ、ねじ込み及び締結をするものである。
図7において、発泡断熱材9の充填後に補強板取付孔(図7の扉内板取付孔4b2及び扉枠取付孔12dと対向する位置)を設けるので、補強板16の取付孔に重ね合わせるために各取付孔を必要以上に大きくする必要がない。よって、扉枠12は扉の外郭を基準にして、所定位置にほぼ正確に取り付けられる。
なお、補強板16の板厚が薄いことから、セルフドリリングねじ23の有効ピッチ23bにて確実に締結することを考慮して、補強板16が薄板を二枚重ねにした構成としてもよい。これにより、有効ピッチ23bを締結するねじ穴が適切に加工されて、扉枠12の位置ずれが抑制される。結果として、組み立て精度が向上する。
次に図8を用いて、扉枠12の位置決めに付いて説明する。図8は、発泡後の扉に扉枠を取り付ける工程を説明する図である。
図8において、24は発泡治具である。この発泡治具24を用いて、扉外板4a1,扉内板4b及びフレーム4cで囲まれた空間に発泡断熱材9の原液を流し、発泡固化させる。なお、図8の状態は発泡終了後、発泡治具24の蓋を開けた状態を示している。
本実施例は、発泡治具24内に第二の冷凍室扉4aがある状態で、扉枠12を第二の冷凍室扉4aに連結するものである。図8において、25は電動工具である。この電動工具25は、補強板16にバーリング加工する工具、又はセルフドリリングねじ23を締結する工具である。
かかる構成を有する本実施例の扉枠は、次のようにして扉に取り付ける。まず、扉を構成する各部品は、発泡治具24内に納まるようにして組み立てる。すなわち、発泡治具24によって扉の外郭基準寸法がほぼ構成できるものであり、寸法上のバラツキを含めて扉の所定寸法が規定される。本実施例においては、発泡治具24より扉枠12の位置出しを行い、発泡断熱材9を発泡充填後、電動工具25を用いて扉枠12を第二の冷凍室扉4aに連結する。なお、発泡断熱材9を発泡充填後に補強板16に補強板取付孔を設ける場合、発泡断熱材9側に加工痕が残る。そのため、補強板取付孔の加工が発泡断熱材9の発泡充填前か後かの判別ができる。
次に図2を用いて、第一の冷凍室扉3a(製氷室扉6a)と第二の冷凍室扉4aとの上下方向の隙間寸法L1について説明する。なお、冷蔵庫本体1を構成する箱体及び扉構成部品の精度は一定として扱う。また、発泡治具24の寸法精度も一定として扱う。
隙間寸法L1を特定する要因は、それぞれの扉枠12の取り付け位置である。引き出し式扉と共に引き出される貯蔵容器は、扉に固定された扉枠に懸架されている。従来、この扉枠は、補強板に設けたねじ孔を基準として固定されるため、扉枠及び扉内板に設けるねじ孔を重ね合わせるために、補強板に設けたねじ孔よりも大きく形成する必要がある。
すると、この扉枠の固定位置により、冷蔵庫本体に対する引き出し式扉本体の位置がねじ孔の大きさに応じて可変する。すなわち、所定位置に対して扉枠の取り付け位置が下方の場合、扉本体が冷蔵庫本体に対して上がった状態で取り付けられる。一方、扉枠の取り付け位置が上方の場合、扉本体が冷蔵庫本体に対して下がった状態で取付けられる。
これにより、例えば引き出し式扉である第一の冷凍室扉3a(製氷室扉6a)と第二の冷凍室扉4aとの上下方向の隙間寸法L1が、基準通りにならず、狭くなったり、広くなったりすることで外観意匠上も好ましくない。
そこで、本実施例の場合は、発泡時点では補強板16に下孔として取付孔を設けない構成である。すなわち、発泡断熱材9を発泡充填後、扉枠12の外郭(例えば発泡冶具24内)を基準にして、扉枠12の取り付け位置に合う箇所に補強板取付孔を設ける。そして、補強板16,扉内板4b及び扉枠12を対向する各取付孔を通して連結する。
本実施例によれば、補強板16の取り付け工程は、扉内板4bに設けた位置決め用リブである係合部4b1及び接着テープ等の簡易な固定手段でよい。また、扉枠取付孔12d及び扉内板取付孔4b2の合わせが不要となる。また、扉内板4b側への漏れ防止用のシール等は不要となる。これにより、組み立て性が向上する。
また、発泡断熱材9を発泡充填後、補強板16に補強板取付孔を設けて、扉枠12,扉内板4b及び補強板16を一体にリベットで係止する構成としてもよい。この場合、扉枠12にねじ締結時の回転力を与えることがない。これにより、扉枠12は設定位置に取り付け可能である。すなわち、一対の扉枠12,12の左右の固定角度が異なる、ということが抑制されて扉間寸法の精度が向上する。
本発明は以上説明した如き構成を有するものであるから、次の効果が得られるものである。発泡断熱材の持つ接着力にて固定された補強板に、引き出し容器を支持する扉枠の固定部をネジ等の固定部材を用いて固定し、該扉枠に引き出し容器を懸架させるようにした冷蔵庫の引き出し扉において、発泡断熱材の発泡後、扉の外郭を基準に扉枠取付孔を補強板に設けて、連結手段にて扉枠を補強板に連結する。
これにより、扉間寸法の精度が向上する。また、発泡断熱材が補強板取付孔から扉内板側に漏れ出ることを防ぐことができる。さらに、補強板が多少の取り付け誤差が生じた状態で発泡断熱材を充填固化した場合でも、発泡後の補強板取付孔を設けるので、組み立て作業が容易となる。
また、扉の外郭を基準に扉枠取り付け位置を決めた状態で、セルフドリリングねじを用いて補強板に取付孔を設ける。これにより、組み込み作業性が向上するとともに、扉枠と補強板との寸法精度が向上する。
また、補強板は扉内板に成形した係合部で位置決めされて、発泡断熱材の接着力で固定される。これにより、補強板と扉内板との位置決め作業が容易となる。
また、発泡断熱材の発泡充填後、扉外郭を基準に取付孔を補強板に設けて、リベットを用いて扉枠,扉内板及び補強板を一体に連結する。これにより、ねじを用いる際の回転力による位置ずれの影響を抑制して、一対の扉枠が左右の平行度を向上できる。
また、特別な後処理を必要とせず、扉間寸法が確保できるとともに、従来のようなシール等がなくとも、発泡断熱材が扉内板の外表面側に漏れ出ることがない。さらに、補強板の取り付け時に多少の取り付け誤差が生じた状態であっても、組み立て作業が容易であり、且つ隣り合う扉間の寸法の変動を抑制して、外観意匠性を損なうことのない冷蔵庫を提供することができる。
3a 第一の冷凍室扉
4a 第二の冷凍室扉
4a1 扉外板
4b 扉内板
4b1 係合部
4b2 扉内板取付孔
4c フレーム
5a 野菜室扉
6a 製氷室扉
8 容器
8a 載置部
9 発泡断熱材
12 扉枠
12a 支持部
12b 後枠
12c 固定部
12d 扉枠取付孔
13 ねじ
14 回動ローラー
15 固定ローラー
16 補強板
16a 係合孔
16b 補強板取付孔
19 接着テープ
23 セルフドリリングねじ
24 発泡治具
25 電動工具

Claims (6)

  1. 冷蔵庫本体に設けた貯蔵室と、該貯蔵室の開口を開閉する貯蔵室扉と、該貯蔵室扉の外装部材である扉外板と、前記貯蔵室側の壁面を構成する扉内板と、前記扉外板と前記扉内板とを連結するフレームと、
    前記扉外板,前記扉内板及び前記フレームで囲まれた空間に充填された発泡断熱材と、
    前記扉内板と接して且つ発泡断熱材側に設けた補強板と、
    前記貯蔵室扉と連結した扉枠と、該扉枠に載置されて前記貯蔵室扉の引き出し動作に伴い引き出される容器と、を有する冷蔵庫において、
    前記扉枠に設けた扉枠取付孔と、前記扉内板に設けた扉内板取付孔と、前記補強板に設けた補強板取付孔と、
    前記扉枠取付孔,前記扉内板取付孔及び前記補強板取付孔を重ねて締結する締結手段と、を有し、
    前記補強板取付孔は前記発泡断熱材の発泡充填後に設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1記載の冷蔵庫において、前記補強板取付孔はバーリング加工したことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項2記載の冷蔵庫において、前記扉内板に係合部を有し、該係合部は前記補強板に設けた係合孔に係合して位置決めされた状態で、前記バーリング加工されることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項1記載の冷蔵庫において、前記締結手段はセルフドリリングねじであることを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項1記載の冷蔵庫において、前記締結手段はリベットであることを特徴とする冷蔵庫。
  6. 冷蔵庫本体に設けた貯蔵室と、該貯蔵室の開口を開閉する貯蔵室扉と、該貯蔵室扉の外装部材である扉外板と、前記貯蔵室側の壁面を構成する扉内板と、前記扉外板と前記扉内板とを連結するフレームと、を有する冷蔵庫において、
    前記扉外板,前記扉内板及び前記フレームを連結した状態で発泡治具に組み込み、前記扉外板,前記扉内板及び前記フレームで囲まれた空間に発泡断熱材を発泡充填した後、前記発泡治具に組み込んだ状態で前記補強板に補強板取付孔を穿孔して、該補強板取付孔,前記扉内板の取付孔及び前記扉枠の取付孔を重ね合わせて締結手段で固定する冷蔵庫の製造方法。
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