JP2011236130A - イネが生育している水田におけるウンカ類の防除方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】イネが生育している水田において優れた防除効果を示すウンカ類の防除方法を提供すること。
【解決手段】スピロテトラマトの有効量を、イネが生育している水田の田水に直接施用する工程を有してなるウンカ類の防除方法は、イネが生育している水田においてウンカ類に対して優れた防除効果を示す。
【選択図】なし
【解決手段】スピロテトラマトの有効量を、イネが生育している水田の田水に直接施用する工程を有してなるウンカ類の防除方法は、イネが生育している水田においてウンカ類に対して優れた防除効果を示す。
【選択図】なし
Description
本発明は、イネが生育している水田におけるウンカ類の防除方法に関する。
イネが生育している水田におけるウンカ類の発生は米の収量に影響を及ぼすため、その防除方法が知られているが、必ずしもその効果は十分ではないことから、新たなウンカ類の防除方法が求められている。
本発明は、イネが生育している水田において優れた防除効果を示すウンカ類の防除方法を提供することを課題とする。
本発明者等は、イネが生育している水田において優れた防除効果を示すウンカ類の防除方法を検討の結果、スピロテトラマトの有効量を、イネが生育している水田の田水に直接施用することにより、ウンカ類に対して優れた防除効果を奏することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は以下のものである。
[1] スピロテトラマトの有効量を、イネが生育している水田の田水に直接施用する工程を有してなるウンカ類の防除方法。
[2] イネが生育している水田1000m2あたりのスピロテトラマトの田水への施用量が、10〜500gである[1]記載の防除方法。
[3] スピロテトラマトの施用時期が、水田に生育しているイネの生育ステージで本葉5葉期〜出穂30日後である[1]又は[2]記載の防除方法。
[4] 施用時の湛水の深さが、2cm以上である[1]〜[3]いずれか一項記載の防除方法。
[5] ウンカ類が、トビイロウンカ、セジロウンカ又はヒメトビウンカである[1]〜[4]いずれか一項記載の防除方法。
すなわち、本発明は以下のものである。
[1] スピロテトラマトの有効量を、イネが生育している水田の田水に直接施用する工程を有してなるウンカ類の防除方法。
[2] イネが生育している水田1000m2あたりのスピロテトラマトの田水への施用量が、10〜500gである[1]記載の防除方法。
[3] スピロテトラマトの施用時期が、水田に生育しているイネの生育ステージで本葉5葉期〜出穂30日後である[1]又は[2]記載の防除方法。
[4] 施用時の湛水の深さが、2cm以上である[1]〜[3]いずれか一項記載の防除方法。
[5] ウンカ類が、トビイロウンカ、セジロウンカ又はヒメトビウンカである[1]〜[4]いずれか一項記載の防除方法。
本発明により、イネが生育している水田においてウンカ類を防除することができる。
本発明のウンカ類の防除方法は、スピロテトラマトの有効量を、イネが生育している水田の水中に施用する工程を有するものである。
本発明の防除方法に用いられるスピロテトラマトとは、例えば特表2000−516918号公報に実施例番号I-1-c-4に記載される化合物であり、該公報に記載される方法で製造することができる。
本発明の防除方法においてスピロテトラマトが施用されるイネが生育している水田とは、イネが播種又は移植され、湛水状態にあるイネの栽培地をいう。
本発明の防除方法において、イネが生育している水田の田水へのスピロテトラマトの直接施用の形態としては、実質的にスピロテトラマトの有効量が、イネが生育している水田の田水に直接施用されていれば特に限定されるものではないが、通常はスピロテトラマトが製剤化された形態でイネが生育している水田の田水へ直接施用されている。
スピロテトラマトが製剤化された形態としては、スピロテトラマトと、固体担体及び液体担体等の不活性担体とを混合し、必要に応じてその他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、水中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粉剤、粒剤、ジャンボ剤、油剤、マイクロカプセル剤等の製剤形態が挙げられる。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば、クレー・カオリン・タルク・ベントナイト・セリサイト・石英・硫黄・活性炭・炭酸カルシウム・珪藻土・軽石・方解石・海泡石・白雲石・シリカ・アルミナ・バーミキュライト・パーライト等の天然または合成鉱物、おがくず・トウモロコシの穂軸・ココヤシの実殻・タバコの茎等の細粒体、ゼラチン、ワセリン、メチルセルロース、ラノリン、及びラード等が挙げられる。
液体担体としては、例えば、キシレン・トルエン・アルキルナフタレン・フェニルキシリルエタン・灯油・軽油・ヘキサン・シクロヘキサン・流動パラフィン等の芳香族または脂肪族炭化水素、クロロベンゼン・ジクロロエタン・ジクロロメタン・トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、メタノール・エタノール・イソプロピルアルコール・ブタノール・ヘキサノール・ベンジルアルコール・エチレングリコール等のアルコール、ジエチルエーテル・エチレングリコールジメチルエーテル・ジエチレングリコールモノメチルエーテル・ジエチレングリコールモノエチルエーテル・プロピレングリコールモノメチルエーテル・テトラヒドロフラン・1,4−ジオキサン等のエーテル、酢酸エチル・酢酸ブチル等のエステル、アセトン・メチルエチルケトン・メチルエチルケトン・メチルイソブチルケトン・シクロヘキサノン等のケトン、アセトニトリル・イソブチロニトリル等のニトリル、炭酸プロピレン等の炭酸アルキレン、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド・N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン・N−オクチル−2−ピロリドン等のピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジン等のイミダゾリジン、大豆油・綿実油等の植物油、オレンジ油・ヒソップ油・レモン油等の植物精油、及び水が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化合物、ポリエチレングリコールエーテル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体、シリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノール及び3−tert−ブチル−4−メトキシフェノール)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸エステル等が挙げられる。
本発明の防除方法において用いられる、スピロテトラマトを含有する製剤におけるスピロテトラマトの含有量(以下、「本有効成分量」と称する。)は、通常0.01〜90重量%、好ましくは0.1〜80重量%、さらに好ましくは0.2〜60重量%の範囲である。乳剤、液剤または水和剤(例えば、顆粒水和剤)に製剤する場合、本有効成分量は、通常1〜90重量%、好ましくは1〜80重量%、さらに好ましくは5〜60重量%の範囲である。油剤や粉剤に製剤する場合、本有効成分量は、通常0.01〜90重量%、好ましくは0.1〜50重量%、さらに好ましくは0.1〜20重量%の範囲である。粒剤に製剤する場合、本有効成分量は、通常0.1〜50重量%、好ましくは0.2〜30重量%、さらに好ましくは0.2〜20重量%の範囲である。
また、本発明の防除方法において用いられる、スピロテトラマトを含有する製剤における、不活性担体の含有量は、例えば、10〜99.99重量%、好ましくは40〜99.8重量%の範囲であり、界面活性剤の含有量は、例えば、1〜20重量%、好ましくは1〜15重量%の範囲である。具体的には、スピロテトラマトを含有する液剤に製剤する場合には、例えば、水を9〜90重量%を含有し、界面活性剤を1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%含有する。また、スピロテトラマトを含有する水中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤に製剤する場合は、例えば、本有効成分量が1〜75重量%となるように、懸濁補助剤(例えば保護コロイドやチクソトロピー性を付与しうる物質)を0.5〜15重量%、補助剤(例えば消泡剤、防錆剤、安定剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防腐剤、防黴剤等)約0〜10重量%含む水中で、微小に分散させることにより得ることができる。
本発明の防除方法において用いられる、スピロテトラマトを含有する製剤には、さらに他の殺虫剤、殺菌剤を混用または併用することもできる。
本発明の防除方法が防除効力を有するウンカ類としては、例えば、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)及びヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)等が挙げられる。
本発明の防除方法は、イネが生育している水田にウンカ類が発生している場合にスピロテトラマトを水面施用することによりウンカ類を防除することができる。また、イネが生育している水田にウンカ類が発生していなくともウンカ類の発生が予測される場合に予めスピロテトラマトを田水に直接施用することにより、イネが生育している水田におけるウンカ類の発生を防除することができる。
本発明の防除方法における、イネが生育している水田へのスピロテトラマトを田水へ直接施用する時期は、イネを水田に播種あるいは移植した後のイネの生育している間であれば特に限定されるものではないが、通常は本葉3葉期〜出穂40日後の間、好ましくは本葉5葉期〜出穂30日後の間である。
本発明の防除方法における、イネが生育している水田の田水へのスピロテトラマトの施用量は、防除対象であるウンカ類の種類や発生程度、製剤形態、気象条件等によって変化させ得るが、イネの生育している水田1000m2あたり、通常1〜500g、好ましくは10〜500g、より好ましくは10〜200gである。
本発明の防除方法に用いられるスピロテトラマトが、粒剤、粉剤、油剤等は、通常、上記の本有効成分量となるように何ら希釈することなくそのままイネが生育している水田の田水へ直接施用すればよい。また、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤等は、そのままイネの生育している水田の田水へ直接施用しても良いが、上記の本有効成分量となるように水で希釈して田水へ直接施用してもよい。
本発明においてスピロテトラマトを、イネが生育している水田の田水へ直接施用する場合、イネの生育する水田が湛水されていればその深さは、特に限定されないが、湛水深は2cm以上であることが好ましく、さらに好ましくは2〜5cmである。
本発明の防除方法において水田で生育しているイネの品種はとくに限定されない。また、古典的な育種法や遺伝子組み換えによって、除草剤耐性、有害生物への耐性あるいは環境ストレス耐性を付与したものでもよい。
以下、本発明を製剤例及び試験例にてさらに詳しく説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。尚、以下の例において、部は特にことわりの無い限り重量部を表す。
まず、スピロテトラマトを含有する製剤の製剤例を示す。
製剤例1(粒剤)
スピロテトラマトを1部、合成含水酸化珪素を1部、リグニンスルホン酸カルシウムを2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを66部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
スピロテトラマトを1部、合成含水酸化珪素を1部、リグニンスルホン酸カルシウムを2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを66部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
製剤例2(水和剤)
スピロテトラマト20部を、ラウリル硫酸ナトリウム5部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末16部及び珪藻土57部の混合物に加え、よく撹拌混合して水和剤を得る。
スピロテトラマト20部を、ラウリル硫酸ナトリウム5部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末16部及び珪藻土57部の混合物に加え、よく撹拌混合して水和剤を得る。
製剤例3(フロアブル剤)
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート塩5部、1%ザンサンガム水溶液20部、スメクタイト系鉱物3部及び水62部を均一に混合し、スピロテトラマト10部を加えてよく撹拌後、サンドミルにて湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート塩5部、1%ザンサンガム水溶液20部、スメクタイト系鉱物3部及び水62部を均一に混合し、スピロテトラマト10部を加えてよく撹拌後、サンドミルにて湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
製剤例4(簡易乳剤)
スピロテトラマト1部を、ソルゲンTW−20(第一工業製薬製)5.6部を含むアセトン(和光純薬工業製)93.4部に加え、よく溶解して簡易乳剤を得る。
スピロテトラマト1部を、ソルゲンTW−20(第一工業製薬製)5.6部を含むアセトン(和光純薬工業製)93.4部に加え、よく溶解して簡易乳剤を得る。
次に試験例を示す。
試験例1
製剤例4で得られた簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌し、試験用薬液を調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉5葉期まで栽培し、湛水の水深を4cmとした後に前記試験用薬液10mlを水面に施用した。この施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり60gに相当する。直ちにイネをナイロン製ゴースで覆い、トビイロウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼6日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は3とした。その平均値を表1に示す。
製剤例4で得られた簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌し、試験用薬液を調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉5葉期まで栽培し、湛水の水深を4cmとした後に前記試験用薬液10mlを水面に施用した。この施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり60gに相当する。直ちにイネをナイロン製ゴースで覆い、トビイロウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼6日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は3とした。その平均値を表1に示す。
式1);死虫率(%)=(1−生存虫数/供試虫数)×100
試験例2
製剤例4で得られた簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌した試験用薬液と、同簡易乳剤2.4gに水97.6gを加えて撹拌した試験用薬液とを、それぞれ調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉6葉期まで栽培し、湛水の水深を2cm或いは5cmとした後に前記試験用薬液10mlをそれぞれの水面に施用した。このそれぞれの施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり60gおよび120gに相当する。直ちにイネをナイロン製ゴースで覆い、トビイロウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼7日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、試験例1と同様に、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は、スピロテトラマト処理区は3、無処理区は2とした。その平均値を表2に示す。
製剤例4で得られた簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌した試験用薬液と、同簡易乳剤2.4gに水97.6gを加えて撹拌した試験用薬液とを、それぞれ調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉6葉期まで栽培し、湛水の水深を2cm或いは5cmとした後に前記試験用薬液10mlをそれぞれの水面に施用した。このそれぞれの施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり60gおよび120gに相当する。直ちにイネをナイロン製ゴースで覆い、トビイロウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼7日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、試験例1と同様に、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は、スピロテトラマト処理区は3、無処理区は2とした。その平均値を表2に示す。
試験例3
製剤例4で得られた簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌し、試験用薬液を調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉6葉期まで栽培し、湛水の水深を0.5cm或いは2cmとした後に前記試験用薬液10mlをそれぞれの水面に施用した。この施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり60gに相当する。その2日後にイネをナイロン製ゴースで覆い、トビイロウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼5日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、試験例1と同様に、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は3とした。その平均値を表3に示す。
製剤例4で得られた簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌し、試験用薬液を調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉6葉期まで栽培し、湛水の水深を0.5cm或いは2cmとした後に前記試験用薬液10mlをそれぞれの水面に施用した。この施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり60gに相当する。その2日後にイネをナイロン製ゴースで覆い、トビイロウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼5日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、試験例1と同様に、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は3とした。その平均値を表3に示す。
試験例4
製剤例4で得られた簡易乳剤0.6gに水99.4gを加えて撹拌した試験用薬液、同簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌した試験用薬液および同簡易乳剤2.4gに水97.6gを加えて撹拌した試験用薬液を、それぞれ調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉5葉期まで栽培し、湛水の水深を4cmとした後に前記試験用薬液10mlを水面に施用した。このそれぞれの施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり30g、60gおよび120gに相当する。直ちにイネをナイロン製ゴースで覆い、ヒメトビウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼6日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、試験例1と同様に、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は3とした。その平均値を表4に示す。
製剤例4で得られた簡易乳剤0.6gに水99.4gを加えて撹拌した試験用薬液、同簡易乳剤1.2gに水98.8gを加えて撹拌した試験用薬液および同簡易乳剤2.4gに水97.6gを加えて撹拌した試験用薬液を、それぞれ調製した。イネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)を1/5000aワグネルポットに1株植えして本葉5葉期まで栽培し、湛水の水深を4cmとした後に前記試験用薬液10mlを水面に施用した。このそれぞれの施用量は、スピロテトラマト量として1000m2あたり30g、60gおよび120gに相当する。直ちにイネをナイロン製ゴースで覆い、ヒメトビウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼して温室(23℃)に置いた。放飼6日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、試験例1と同様に、式1)によって死虫率を算出した。試験の反復は3とした。その平均値を表4に示す。
Claims (5)
- スピロテトラマトの有効量を、イネが生育している水田の田水に直接施用する工程を有してなるウンカ類の防除方法。
- イネが生育している水田1000m2あたりのスピロテトラマトの田水への施用量が、10〜500gである請求項1記載の防除方法。
- スピロテトラマトの施用時期が、水田に生育しているイネの生育ステージで本葉5葉期〜出穂30日後である請求項1又は2記載の防除方法。
- 施用時の湛水の深さが、2cm以上である請求項1〜3いずれか一項記載の防除方法。
- ウンカ類が、トビイロウンカ、セジロウンカ又はヒメトビウンカである請求項1〜4いずれか一項記載の防除方法。
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