JP2011235233A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に着弾したインクの位置ずれが生じることを抑え、画質の低下を抑制して、優れた印刷品質を得ることが可能な液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】紫外線硬化型インクを吐出する液滴吐出ヘッド9と、紫外線を照射し、紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射部12と、記録媒体Pを載置するステージ6と、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを、相対的に移動させる移動手段と、記録媒体Pの温度分布を検出する温度検出手段40と、記録媒体Pの温度分布に基づき、予め設定された液滴吐出ヘッド9の吐出単位領域の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かを判定する判定部と、判定部の判定結果が予め設定した温度未満であると判定された吐出単位領域に対して、液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、移動手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、液滴吐出装置に関するものである。
近年、紫外線照射によって硬化する紫外線硬化型インクを用いて記録媒体に画像またはパターンを形成する液滴吐出装置が注目されている。紫外線硬化型インクは、紫外線を照射するまでは硬化が非常に遅く、紫外線を照射すると急速に硬化するという、印刷インクとして好ましい特性を有する。また、硬化にあたって溶剤を揮発させることがないので、環境負荷が小さいという利点もある。
さらに、紫外線硬化型インクは、ビヒクルの組成により種々の記録媒体に高い付着性を発揮する。また、硬化した後は化学的に安定で、接着性、耐薬剤性、耐候性、耐摩擦性等が高く、屋外環境にも耐える等、優れた特性を有する。このため、紙、樹脂フィルム、金属箔等の薄いシート状の記録媒体の他、記録媒体のレーベル面、テキスタイル製品等、ある程度立体的な表面形状を有するものに対しても画像を形成できる。
ところで、例えば特許文献1に示すように、UVランプなどのUV照射手段がインクジェットヘッドの横に設けられているインクジェットプリンターを適用する場合、インクジェットヘッドによる描画位置近傍で描画直後にUVインクを硬化させるために、UVランプからの熱成分を含むUV光が記録媒体に照射されることになる。また、記録媒体は高熱のUVランプからの熱を受けることになる。このため、記録媒体が描画位置において熱膨張してしまい、これにより、記録媒体に着弾したインクの位置ずれが生じる等して、画質を低下させるおそれがある。
このような問題点を解決するための技術が検討されており、例えば特許文献2では、インクジェットヘッドとUVランプとを所定の距離だけ離間して配置することで、記録媒体が熱膨張することを抑制している。
特開2004−322560号公報 特開2007−190780号公報
特許文献2では、インクジェットヘッドとUVランプとの間の距離を、UVランプ自体から放射される熱及びUVランプから出射され、記録媒体に照射されるUV光に含まれる熱成分が記録媒体に与える影響がインクジェットヘッドによる描画に影響を及ぼさない距離に設定している。
しかしながら、UVランプから出射されたUV光は記録媒体の表面に依然として照射されることになるため、熱成分を含むUV光の照射により熱の影響を少なからず受けることとなる。このため、記録媒体が熱膨張することを抑制するにも限界があり、記録媒体に着弾したインクの位置ずれが生じることを抑制することは困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、記録媒体に着弾したインクの位置ずれが生じることを抑え、画質の低下を抑制して、優れた印刷品質を得ることが可能な液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の液滴吐出装置は、紫外線硬化型インクを吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドから吐出された前記紫外線硬化型インクに紫外線を照射し、該紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射部と、記録媒体を載置するステージと、前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを、第1方向とこれに直交する第2方向に相対的に移動させる移動手段と、前記ステージ上に載置される前記記録媒体の温度分布を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出された前記記録媒体の温度分布に基づき、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの吐出単位領域の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果が予め設定した温度未満であると判定された吐出単位領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを相対的に移動させるよう、前記移動手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、温度検出手段により、記録媒体の温度分布が検出される。また、判定部により、予め設定された液滴吐出ヘッドの吐出単位領域の温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かが判定される。そして、制御部により、判定部の判定結果に従って、予め設定した温度未満であると判定された吐出単位領域に対して液滴吐出ヘッドから紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッドとステージとを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体の熱膨張が許容される温度を予め設定することにより、記録媒体の熱膨張が生じていない吐出単位領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。したがって、液滴吐出ヘッドから吐出されて記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを抑え、画質の低下を抑制して、優れた印刷品質を得ることが可能な液滴吐出装置を提供することができる。
また、この液滴吐出装置においては、前記移動手段は、前記液滴吐出ヘッドを前記第1方向に移動させるとともに前記ステージを前記第2方向に移動させるように構成されており、前記吐出単位領域は、前記液滴吐出ヘッドが移動する領域であって前記第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域であり、前記判定部は、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの前記スキャン領域毎の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かを判定し、前記制御部は、前記判定部の判定結果が予め設定した温度未満であると判定されたスキャン領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記移動手段を制御してもよい。
この構成によれば、判定部により、予め設定された液滴吐出ヘッドのスキャン領域毎の温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かが判定される。そして、制御部により、判定部の判定結果に従って、予め設定した温度未満であると判定されたスキャン領域に対して液滴吐出ヘッドから紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッドとステージとを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体の熱膨張が許容される温度を予め設定することにより、記録媒体の熱膨張が生じていないスキャン領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。このため、液滴吐出ヘッドの吐出動作がスキャン領域単位で制御されるので、例えば、スキャン領域を移動中の液滴吐出ヘッドを停止制御させる必要がない。したがって、液滴吐出ヘッドとステージとを相対移動させる移動手段の制御を容易に行うことができる。
また、この液滴吐出装置においては、前記温度検出手段は、前記ステージに埋設された熱電対であってもよい。
この構成によれば、ステージに熱電対が埋設されているので、記録媒体の温度を安定して精度良く測定することができる。このため、判定部の判定結果も信頼性の高いものとなる。したがって、液滴吐出ヘッドから吐出されて記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。
また、この液滴吐出装置においては、前記制御部は、前記温度検出手段の検出した温度が予め設定した温度未満となる吐出単位領域がない場合、前記液滴吐出ヘッドからの前記紫外線硬化型インクの前記記録媒体に対する吐出を所定時間停止させる制御を行ってもよい。
この構成によれば、制御部により、温度検出手段の検出した温度が予め設定した温度未満となる吐出単位領域が検出されるまで、液滴吐出ヘッドからの紫外線硬化型インクの吐出を所定時間停止させる制御が行われる。具体的には、制御部により、記録媒体が熱膨張した状態から熱膨張していない状態になるまで液滴吐出ヘッドのインク吐出動作が停止される。このため、記録媒体が熱膨張した状態で記録媒体に対して紫外線硬化型インクが吐出されることはない。したがって、液滴吐出ヘッドから吐出されて記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。
本発明の液滴吐出装置は、紫外線硬化型インクを吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドから吐出された前記紫外線硬化型インクに紫外線を照射し、該紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射部と、記録媒体を載置するステージと、前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを、第1方向とこれに直交する第2方向に相対的に移動させる移動手段と、前記ステージ上に載置される前記記録媒体の伸び量分布を検出する伸び量検出手段と、前記伸び量検出手段によって検出された前記記録媒体の伸び量分布に基づき、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの吐出単位領域の伸び量を求め、これら求めた伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果が予め設定した伸び量未満であると判定された吐出単位領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを相対的に移動させるよう、前記移動手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、伸び量検出手段により、記録媒体の伸び量分布が検出される。また、判定部により、予め設定された液滴吐出ヘッドの吐出単位領域の伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かが判定される。そして、制御部により、判定部の判定結果に従って、予め設定した伸び量未満であると判定された吐出単位領域に対して液滴吐出ヘッドから紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッドとステージとを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体の熱膨張が許容される伸び量を予め設定することにより、記録媒体の熱膨張が生じていない吐出単位領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。したがって、液滴吐出ヘッドから吐出されて記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを抑え、画質の低下を抑制して、優れた印刷品質を得ることが可能な液滴吐出装置を提供することができる。
また、この液滴吐出装置においては、前記移動手段は、前記液滴吐出ヘッドを前記第1方向に移動させるとともに前記ステージを前記第2方向に移動させるように構成されており、前記吐出単位領域は、前記液滴吐出ヘッドが移動する領域であって前記第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域であり、前記判定部は、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの前記スキャン領域毎の伸び量を求め、これら求めた伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かを判定し、前記制御部は、前記判定部の判定結果が予め設定した伸び量未満である判定されたスキャン領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記移動手段を制御してもよい。
この構成によれば、判定部により、予め設定された液滴吐出ヘッドのスキャン領域毎の伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かが判定される。そして、制御部により、判定部の判定結果に従って、予め設定した伸び量未満であると判定されたスキャン領域に対して液滴吐出ヘッドから紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッドとステージとを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体の熱膨張が許容される伸び量を予め設定することにより、記録媒体の熱膨張が生じていないスキャン領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。このため、液滴吐出ヘッドの吐出動作がスキャン領域単位で制御されるので、例えば、スキャン領域を移動中の液滴吐出ヘッドを停止制御させる必要がない。したがって、液滴吐出ヘッドとステージとを相対移動させる移動手段の制御を容易に行うことができる。
また、この液滴吐出装置においては、前記伸び量検出手段は、予め前記液滴吐出ヘッドにより吐出されて前記記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクを硬化させて形成されたマーキングに基づいて伸び量を検出してもよい。
この構成によれば、伸び量検出手段により、液滴吐出ヘッドにより吐出されて記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクを硬化させて形成されたマーキングに基づいて伸び量が検出されるので、記録媒体の伸び量を安定して精度良く測定することができる。このため、判定部の判定結果も信頼性の高いものとなる。したがって、液滴吐出ヘッドから吐出されて記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。また、マーキングを形成するための装置を別途設ける必要がないので、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、この液滴吐出装置においては、前記制御部は、前記伸び量検出手段の検出した伸び量が予め設定した伸び量未満となる吐出単位領域がない場合、前記液滴吐出ヘッドからの前記紫外線硬化型インクの前記記録媒体に対する吐出を所定時間停止させる制御を行ってもよい。
この構成によれば、伸び量検出手段の検出した伸び量が予め設定した伸び量未満となる吐出単位領域が検出されるまで、液滴吐出ヘッドからの紫外線硬化型インクの吐出を所定時間停止させる制御が行われる。具体的には、制御部により、記録媒体が熱膨張した状態から熱膨張していない状態になるまで液滴吐出ヘッドのインク吐出動作が停止される。このため、記録媒体が熱膨張した状態で記録媒体に対して紫外線硬化型インクが吐出されることはない。したがって、液滴吐出ヘッドから吐出されて記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。
本発明に係る第1実施形態の液滴吐出装置の概略構成を示す模式図である。 液滴吐出ヘッドのノズル形成面におけるノズルの配列状態を示す図である。 液滴吐出ヘッドの内部構成を示す部分断面図である。 本発明に係る第1実施形態の液滴吐出装置の要部を示す平面図である。 スキャン領域における液滴吐出ヘッドの走査移動のようすを示す平面図である。 本発明に係る第2実施形態の液滴吐出装置の要部を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸がステージ6に対して平行な方向に設定され、Z軸がステージ6に対して直交する方向に設定されている。図1中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。なお、液滴吐出ヘッド9の走査移動方向をY方向(第1方向)、ステージ6の移動方向をX方向(第2方向)とする。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る第1実施形態の液滴吐出装置1の概略構成を示す模式図である。液滴吐出装置1は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)等からなる記録媒体P上に紫外線硬化型インクを吐出し、記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクに対して紫外線照射を行って該紫外線硬化型インクを硬化させ、記録媒体P上に画像や各種の模様等のパターンを描画するものである。なお、以下「紫外線硬化型インク」について説明するときは、便宜上、単に「インク」ということがある。
この液滴吐出装置1は、記録媒体Pを載置する基台2と、基台2上の記録媒体Pを図1中のX方向に搬送する搬送装置3と、紫外線硬化型インクを吐出する液滴吐出ヘッド9と、液滴吐出ヘッド9を複数備えてなるキャリッジ4と、このキャリッジ4をY方向に移動させる送り装置5と、紫外線照射部12と、温度検出手段40(図4参照)と、判定部13と、各種構成部品の制御を行う制御部8と、を具備して構成されている。搬送装置3及び送り装置5により、記録媒体Pとキャリッジ4とを、X方向とY方向とにそれぞれ相対移動させる移動手段が構成されている。
搬送装置3は、基台2上に設けられたステージ6及びステージ移動装置7を備えて構成されたものである。ステージ6は、ステージ移動装置7によって基台2上をX方向に移動可能に設けられたもので、上流側の搬送装置(図示せず)から搬送される記録媒体Pを、例えば真空吸着機構によってXY平面上に保持するものである。
ステージ移動装置7は、ボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備えたもので、制御部8から入力される、ステージ6のX座標を示すステージ位置制御信号に基づいて、ステージ6をX方向に移動させるよう構成されたものである。
キャリッジ4は、送り装置5に移動可能に取り付けられた矩形板状のもので、その底面側に複数の液滴吐出ヘッド9を、Y方向に沿って配列させた状態で保持したものである。これら複数の液滴吐出ヘッド9(9Y,9C,9M,9K)は、後述するように複数のノズル17を備えたもので、制御部8から入力される描画データや駆動制御信号に基づいて、紫外線硬化型インクの液滴を吐出するものである。また、これら複数の液滴吐出ヘッド9(9Y,9C,9M,9K)は、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、K(黒)に対応した紫外線硬化型インクをそれぞれ吐出するもので、それぞれの液滴吐出ヘッド9には、図1に示すようにキャリッジ4を介してチューブ(配管)10が連結されている。
そして、Y(イエロー)に対応する液滴吐出ヘッド9Yには、チューブ10を介してY(イエロー)用の紫外線硬化型インクを充填・貯蔵した第1タンク(インク貯留室)11Yが接続されており、これによって液滴吐出ヘッド9Yには、この第1タンク11YからY(イエロー)用の紫外線硬化型インクが供給されるようになっている。同様に、C(シアン)に対応する液滴吐出ヘッド9CにはC(シアン)用の紫外線硬化型インクを充填した第2タンク11Cが接続され、M(マゼンタ)に対応する液滴吐出ヘッド9MにはM(マゼンタ)用の紫外線硬化型インクを充填した第3タンク11Mが接続され、K(黒)に対応する液滴吐出ヘッド9KにはK(黒)用の紫外線硬化型インクを充填した第4タンク11Kが接続されている。このような構成によって液滴吐出ヘッド9Cには、第2タンク11CからC(シアン)用の紫外線硬化型インクが供給されるようになっており、液滴吐出ヘッド9Mには、第3タンク11MからM(マゼンタ)用の紫外線硬化型インクが供給されるようになっており、液滴吐出ヘッド9Kには、第4タンク11KからK(黒)用の紫外線硬化型インクが供給されるようになっている。
ここで、紫外線硬化型インクは、例えば紫外線硬化型のインクなど、所定波長の光を受けて硬化するタイプのもので、モノマーと光重合開始剤と各色に対応する顔料とを含有し、さらに必要に応じて、界面活性剤や熱ラジカル重合禁止剤などの各種添加剤が配合されたものである。なお、このような紫外線硬化型インクは、通常はその成分(配合)等によって吸収する光(紫外線)の波長域等が異なることから、硬化する波長の最適値、すなわち最適硬化波長も、インク毎に異なっている。
例えば、紫外線硬化型インクは、ビヒクル、光重合開始剤および顔料の混合物に、消泡剤、重合禁止剤等の補助剤を添加して調合される。ビヒクルは、光重合硬化性を有するオリゴマー、モノマー等を、反応性希釈剤により粘度調整して調合される。したがって、インクを硬化させる目的で溶媒を揮発させることはない。
ビヒクルとしては、単官能あるいは多官能の重合性化合物が使用できる。より具体的には、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等のオリゴマー(プレポリマー)を例示でき、インクとしての粘度を調整する反応性希釈剤もこれらの材料を用いることができる。
光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系が広く用いられる。より具体的には、4−benzoyl−N,N,N−trimethyl benzene methaneannmonium chloride、2−hydroxy 3−(4−benzoyl−phenoxy)−N,N,N−trimethyl 1−propane annmonium chloride、4−benzoyl−N,N−dimethyl N−[2−(1−oxo−2−propenyloxy) ethyl] benzene methammonium bromide等、第4級アンモニウム塩型の水溶性有機物等を用いることができる。この種の光重合開始剤は、その組成に応じて、紫外線吸収特性、反応開始効率、黄変性等が異なるので、インクとしての色等に応じて使い分けられる。
重合禁止剤としては、ラジカル捕捉能力を有してラジカル重合を阻害する化合物であれば何れも使用できる。ただし、液滴吐出装置1における吐出適性等を配慮すると、ハイドロキノン類、カテコール類、ヒンダードアミン類、フェノール類、フェノチアジン類、縮合芳香族環のキノン類から選択された少なくとも1種類以上の化合物が好ましい。
ハイドロキノン類としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、1−o−2,3,5−トリメチルハイドロキノン、2−tert−ブチルハイドロキノン等を例示できる。カテコール類としては、カテコール、4−メチルカテコール、4−tert−ブチルカテコール等を例示できる。ヒンダードアミン類としては、テトラメチルピペリジニル基を有する化合物等を例示できる。
また、フェノール類としては、フェノール、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ピロガロール、没食子酸、没食子酸アルキルエステル等を例示できる。フェノチアジン類としては、フェノチアジン等を例示できる。前記縮合芳香族環のキノン類としては、ナフトキノン等を例示できる。
更に、重合禁止剤は、カーボンブラックまたは表面に重合防止官能基を導入した無機・有機微粒子であってもよい。重合防止官能基としては、例えば、ヒドロキシフェニル基、ジヒドロキシフェニル基、テトラメチルピペリジニル基、縮合芳香族環等を例示できる。
ここで、図2及び図3を参照して液滴吐出ヘッド9の構成について説明する。図2は、液滴吐出ヘッド9のノズル形成面21Aにおけるノズル17の配列状態を示す図である。図3は、液滴吐出ヘッド9の内部構成を示す部分断面図である。
図2に示すように、ノズル17はノズル形成面21Aにおいて記録媒体Pの搬送方向(X方向)に沿って複数設けられ、ノズル列16を形成している。このノズル列16は、液滴吐出ヘッド9の走査方向(Y方向)に沿って計5列設けられている。なお、液滴吐出ヘッド9に設けるノズル数及びノズル列数は任意に変更可能である。また、液滴吐出ヘッド9どうしをノズル17間のピッチの半分だけ左右方向にずらして配置してもよい。これにより、記録媒体Pに対して印字する解像度を向上させることができる。
図3に示すように、液滴吐出ヘッド9は、ヘッド本体18と、ヘッド本体18に接続された流路形成ユニット22とを備える。流路形成ユニット22は、振動板19と、流路基板20と、ノズル基板21とを備えるとともに、共通インク室29と、インク供給口30と、圧力室31とを形成する。さらに、流路形成ユニット22は、ダイヤフラム部として機能する島部32と、共通インク室29内の圧力変動を吸収するコンプライアンス部33とを備える。ヘッド本体18には、固定部材26とともに駆動ユニット24を収容する収容空間23と、インクを流路形成ユニット22に案内する内部流路28とが形成される。
上記構成の液滴吐出ヘッド9によれば、ケーブル27を介して駆動ユニット24に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室31に接近する方向(−Z方向)及び圧力室31から離れる方向(+Z方向)に変形(移動)する。このため、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル17からインクが噴射される。
図1に戻り、キャリッジ4を移動させる送り装置5は、例えば基台2を跨ぐ橋梁構造をしたもので、Y方向及びXY平面に直交するZ方向に対して、ボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備えたものである。このような構成のもとに送り装置5は、制御部8から入力される、キャリッジ4のY座標及びZ座標を示すキャリッジ位置制御信号に基づいて、キャリッジ4をY方向に移動させるとともに、Z方向にも移動させるようになっている。
また、図1に示すキャリッジ4には、液滴吐出ヘッド9の全てに対して、該液滴吐出ヘッド9の近傍にそれぞれ紫外線照射部12が配置されている。具体的には、紫外線照射部12は、キャリッジ4の移動方向の前後に設けられており、液滴吐出ヘッド9の走査移動とともに移動するようになっている。紫外線照射部12は、記録媒体Pに吐出された紫外線硬化型インクを硬化させるためのもので、本実施形態では多数のLED(発光ダイオード)からなっている。ただし、本発明では、LEDに限定されることなく、これ以外にも例えばレーザーダイオード(LD)や、さらには水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ等を紫外線照射部12として用いることができる。
本実施形態のLEDからなる紫外線照射部12は、それぞれ照射する光が、対応する液滴吐出ヘッド9Y,9C,9M,9Kが吐出する紫外線硬化型インクの、最適硬化波長に対応した波長を有している。つまり、前述したように各紫外線硬化型インクは、その成分(配合)等によって最適硬化波長が異なっており、これに対して紫外線照射部12は、対応する紫外線硬化型インクの最適硬化波長を有した光を照射するようになっている。
制御部8は、ステージ移動装置7にステージ位置制御信号を出力し、送り装置5にキャリッジ位置制御信号を出力し、さらには液滴吐出ヘッド9の駆動回路基板(図示せず)に描画データ及び駆動制御信号を出力するものである。これによって制御部8は、記録媒体Pとキャリッジ4とを相対移動させるべく、ステージ6の移動による記録媒体Pの位置決め動作、及びキャリッジ4の移動による液滴吐出ヘッド9の位置決め動作の同期制御を行い、さらに液滴吐出ヘッド9に液滴吐出動作を行わせることにより、記録媒体P上の所定の位置に紫外線硬化型インクの液滴を配するようになっている。また、この制御部8は、液滴吐出ヘッド9に液滴吐出動作を行わせるのとは別に、紫外線照射部12に光照射動作を行わせるようになっている。
ところで、従来の液滴吐出装置においては、UVランプなどのUV照射手段がインクジェットヘッドの横に設けられているインクジェットプリンターを適用する場合、インクジェットヘッドによる描画位置近傍で描画直後にUVインクを硬化させるために、UVランプからの熱成分を含むUV光が記録媒体に照射され、また、記録媒体は高熱のUVランプからの熱を受けることとなっていた。このため、記録媒体が描画位置において熱膨張してしまい、これにより、記録媒体に着弾したインクの位置ずれが生じる等して、画質を低下させるおそれがあった。
一方、インクジェットヘッドとUVランプとの間の距離を所定の距離だけ離間する構成も考えられるが、熱成分を含むUV光の照射により熱の影響を少なからず受けることとなっていた。このため、記録媒体が熱膨張することを抑制するにも限界があり、記録媒体に着弾したインクの位置ずれが生じることを抑制することは困難であった。
そこで、本発明に係る液滴吐出装置1では、紫外線硬化型インクを吐出する液滴吐出ヘッド9と、液滴吐出ヘッド9から吐出された紫外線硬化型インクに紫外線を照射し、該紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射部12と、記録媒体Pを載置するステージ6と、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを、第1方向とこれに直交する第2方向に相対的に移動させる移動手段と、ステージ6上に載置される記録媒体Pの温度分布を検出する温度検出手段40と、温度検出手段40によって検出された記録媒体Pの温度分布に基づき、予め設定された液滴吐出ヘッド9の吐出単位領域の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かを判定する判定部13と、判定部13の判定結果が予め設定した温度未満であると判定された吐出単位領域に対して、液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを相対的に移動させるよう、移動手段を制御する制御部8と、を備える構成としている。そして、記録媒体Pの熱膨張が許容される温度を予め設定することにより、記録媒体Pの熱膨張が生じていない吐出単位領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われるようにし、液滴吐出ヘッド9から吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを抑えている。以下、図4を用いて液滴吐出装置1における液滴吐出ヘッド9、紫外線照射部12、記録媒体P、ステージ6及び温度検出手段40の配置構成について説明する。
図4は、第1実施形態の液滴吐出装置1の要部を示す平面図である。なお、図4において、符号S1〜S3は、予め設定された吐出単位領域である。また、図4においては、便宜上、キャリッジ4、チューブ10、タンク11Y〜11K、判定部13及び制御部8などの図示を省略している。
本実施形態において、移動手段は、液滴吐出ヘッド9を第1方向に移動させるとともにステージ6を第2方向に移動させるように構成されている。吐出単位領域は、液滴吐出ヘッド9が走査移動する領域であって第2方向(X方向)に沿って配列されたスキャン領域である。判定部13(図1参照)は、予め設定された液滴吐出ヘッド9のスキャン領域S1〜S3毎の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かを判定するようになっている。制御部8(図1参照)は、判定部13の判定結果が予め設定した温度(しきい値)未満であると判定されたスキャン領域に対して、液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、移動手段を制御するようになっている。
図4に示すように、液滴吐出装置1は、液滴吐出ヘッド9と、液滴吐出ヘッド9が走査移動する第1方向(Y方向)と直交する第2方向(X方向)に移動可能に配置された、記録媒体を載置するステージ6と、液滴吐出ヘッド9の走査移動に従って第1方向に移動可能に配置された紫外線照射部12と、液滴吐出ヘッド9が走査移動する領域であって第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域S1〜S3に対応する位置に配置されて、スキャン領域S1〜S3毎に記録媒体Pの温度を検出する温度検出手段40と、温度検出手段40の検出した温度がしきい値未満か否かを判定する判定部13(図1参照)と、判定部13の判定結果に従って、第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域S1〜S3のうち記録媒体Pの温度がしきい値未満となるスキャン領域S1〜S3に対して液滴吐出ヘッド9の吐出動作を行わせる制御を行う制御部8(図1参照)と、を備えている。
温度検出手段40は、ステージ6に埋設された熱電対である。熱電対は、スキャン領域S1〜S3毎に複数設けられており、ここではスキャン領域S1〜S3毎に2列、14個ずつ配置されている。このように、ステージ6に熱電対が埋設されているので、記録媒体Pの温度を安定して精度良く測定することができる。なお、熱電対の配置数は必要に応じて適宜変更することができる。
判定部13(図1参照)は、予め設定した液滴吐出ヘッド9のスキャン領域S1〜S3毎の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれしきい値未満であるか否かを判定する。ここで、判定部13の判定方法としては、例えば、温度検出手段40がステージ6に埋設された複数の熱電対が検出した記録媒体Pの温度のうち最も高い温度がしきい値未満であるか否かを判定する方法がある。また、複数の熱電対が検出した記録媒体Pの温度の平均値がしきい値未満であるか否かを判定する方法もある。なお、判定部13の判定方法としては、これらに限らず、適宜種々の方法を採用することができる。また、しきい値の設定方法としては、多くの実験データを基に平均値をとって求める方法や記録媒体Pの温度の測定誤差等を加味して求める方法があるが、これらに限らず、必要に応じて適宜設定することができる。
制御部8(図1参照)は、温度検出手段40の検出した温度がしきい値未満となるスキャン領域S1〜S2がない場合、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの記録媒体Pに対する吐出を所定時間停止させる制御を行う。
具体的には、制御部8により、温度検出手段40の検出した温度がしきい値未満となるスキャン領域S1〜S3が検出されるまで、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの吐出を所定時間停止させる制御が行われる。つまり、制御部8により、記録媒体Pが熱膨張した状態から熱膨張していない状態になるまで液滴吐出ヘッド9のインク吐出動作が停止される。このため、記録媒体Pが熱膨張した状態で記録媒体Pに対して紫外線硬化型インクが吐出されることはない。
なお、液滴吐出ヘッド9の吐出動作においては、少なくとも記録媒体Pに対して紫外線硬化型インクが吐出されない制御が行われていればよい。つまり、液滴吐出ヘッド9が不図示のクリーニングユニットに移動制御されて、クリーニング領域でキャッピングやフラッシング等の吐出動作が行われる分にはかまわない。
なお、本実施形態でいう「しきい値」とは、記録媒体Pが熱膨張していない部分を記録媒体Pの温度で定義したものである。例えば、ステージ6上に予め熱電対を配置しておき、ステージ6上に載置された記録媒体Pの温度分布を測定する。そして、測定された温度がある許容範囲に入った部分を熱膨張していないと判断することができる。
ここで、液滴吐出ヘッド9の走査移動パターンについて図5を用いて説明する。図5は、スキャン領域S1〜S3における液滴吐出ヘッド9の走査移動のようすを示す平面図である。なお、図5においては、便宜上、温度検出手段40及びステージ6などの図示を省略している。
参考として、PETの線膨張係数は6[10−5/℃]、PCの線膨張係数は7[10−5/℃]である。記録媒体PとしてPETを用いる場合を考えると、例えば、記録媒体Pの単位長さ(1m)当たりの熱膨張量を+60μmに抑えたいときには、しきい値を+1℃に設定することになる。なお、本実施形態では、しきい値を例えば+0.5℃に設定することとする。
図5(a)に示すように、先ず、第1スキャン領域S1における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。すると、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの温度が上昇する。つまり、描画直後に紫外線硬化型インクを硬化させるために、紫外線照射部12からの熱成分を含む紫外線が記録媒体Pに照射されたり、記録媒体Pは高熱の紫外線照射部12からの熱を受けたりすることによる。このため、記録媒体Pが描画位置において熱膨張する。
このとき、温度検出手段40により、液滴吐出ヘッド9の走査方向(第1方向)と直交する第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域S1〜S3毎に、記録媒体Pの温度が検出される。また、判定部13により、温度検出手段40の検出した温度がしきい値未満か否かが判定される。そして、制御部8により、判定部13の判定結果に従って、複数のスキャン領域S1〜S3のうち記録媒体Pの温度がしきい値未満となるスキャン領域に対して選択的に液滴吐出ヘッド9の吐出動作をさせる制御が行われる。
図5(b)に示すように、次いで、第2スキャン領域S2における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。すると、第2スキャン領域S2における記録媒体Pの温度が上昇する。このとき、第1スキャン領域S1における記録媒体Pには紫外線が照射されないので、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの温度は低くなっている。
図5(c)に示すように、次いで、第3スキャン領域S3における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。すると、第3スキャン領域S3における記録媒体Pの温度が上昇する。このとき、第1スキャン領域S1及び第2スキャン領域S2における記録媒体Pには紫外線が照射されない。このため、第1スキャン領域S1及び第2スキャン領域S2における記録媒体Pの温度は低くなっている。
図5(d)に示すように、次いで、第1スキャン領域S1における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。このとき、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの温度は、はじめに紫外線が照射されてから所定時間経過しているので、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの温度はしきい値未満になっている。なお、温度手段40の検出した記録媒体Pの温度がしきい値未満となるスキャン領域がない場合は、制御部8により、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの記録媒体Pに対する吐出を所定時間停止させる制御が行われることになる。以下、上述したような液滴吐出ヘッド9の吐出動作の制御が繰り返し行われることによって、記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクに位置ずれが生じることなく描画パターンが形成される。
本実施形態の液滴吐出装置1によれば、温度検出手段40により、記録媒体Pの温度分布が検出される。また、判定部13により、予め設定された液滴吐出ヘッド9の吐出単位領域の温度がそれぞれしきい値未満か否かが判定される。そして、制御部8により、判定部13の判定結果に従って、しきい値未満であると判定された吐出単位領域に対して液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体Pの熱膨張が許容されるしきい値を予め設定することにより、記録媒体Pの熱膨張が生じていない吐出単位領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。したがって、液滴吐出ヘッド9から吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを抑え、画質の低下を抑制して、優れた印刷品質を得ることが可能な液滴吐出装置1を提供することができる。
この構成によれば、判定部13により、予め設定された液滴吐出ヘッド9のスキャン領域毎の温度がそれぞれしきい値未満か否かが判定される。そして、制御部8により、判定部13の判定結果に従って、しきい値未満であると判定されたスキャン領域に対して液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体Pの熱膨張が許容されるしきい値を予め設定することにより、記録媒体Pの熱膨張が生じていないスキャン領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。このため、液滴吐出ヘッド9の吐出動作がスキャン領域単位で制御されるので、例えば、スキャン領域を移動中の液滴吐出ヘッド9を停止制御させる必要がない。したがって、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを相対移動させる移動手段の制御を容易に行うことができる。
この構成によれば、温度検出手段40がステージ6に熱電対が埋設された構成であるので、記録媒体Pの温度を安定して精度良く測定することができる。このため、判定部13の判定結果も信頼性の高いものとなる。したがって、液滴吐出ヘッド9から吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。
この構成によれば、制御部8により、温度検出手段40の検出した温度がしきい値未満となるスキャン領域が検出されるまで、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの吐出を所定時間停止させる制御が行われる。具体的には、制御部8により、記録媒体Pが熱膨張した状態から熱膨張していない状態になるまで液滴吐出ヘッド9のインク吐出動作が停止される。このため、記録媒体Pが熱膨張した状態で記録媒体Pに対して紫外線硬化型インクが吐出されることはない。したがって、液滴吐出ヘッド9から吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、移動手段は、液滴吐出ヘッド9を第1方向に移動させるとともにステージ6を第2方向に移動させるように構成されているが、これに限らない。例えば、移動手段は、液滴吐出ヘッド9を固定してステージ6を第1方向と第2方向に移動させてもよいし、ステージ6を固定して液滴吐出ヘッド9を第1方向と第2方向に移動させてもよい。すなわち、移動手段は、液滴吐出ヘッド9とステージ6との少なくとも一方を、第1方向と第2方向に相対的に移動させるように構成されていればよい。
なお、本実施形態では、ステージ6上に載置される記録媒体Pの温度分布を検出する温度検出手段40と、温度検出手段40によって検出された記録媒体Pの温度分布に基づき、予め設定された液滴吐出ヘッド9の吐出単位領域の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれしきい値未満か否かを判定する判定部13と、を備えた構成を挙げて説明したが、これに限らない。以下、上記第1実施形態とは異なる形態の液滴吐出装置の構成について、図6を用いて説明する。
(第2実施形態)
図6は、図4に対応した、本実施形態に係る液滴吐出装置1Aの要部を示す平面図である。また、図6においては、便宜上、キャリッジ4、チューブ10、タンク11Y〜11K、判定部13及び制御部8などの図示を省略している。図6に示すように、本実施形態の液滴吐出装置1Aは、ステージ6上に載置される記録媒体Pの伸び量分布を検出する伸び量検出手段41と、伸び量検出手段41によって検出された記録媒体Pの伸び量分布に基づき、予め設定された液滴吐出ヘッド9の吐出単位領域の伸び量を求め、これら求めた伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かを判定する判定部と、を備えている点で、上述の第1実施形態で説明した液滴吐出装置1と異なる。図6において、図4と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態において、判定部13(図1参照)は、予め設定された液滴吐出ヘッド9のスキャン領域S1〜S3毎の伸び量を求め、これら求めた伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かを判定するようになっている。制御部8(図1参照)は、判定部13の判定結果が予め設定した伸び量(しきい値)未満であると判定されたスキャン領域に対して、液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、移動手段を制御するようになっている。
本実施形態の液滴吐出装置1Aは、液滴吐出ヘッド9と、ステージ6と、紫外線照射部12と、スキャン領域S1〜S3毎に記録媒体Pの伸び量を検出する伸び量検出手段41と、伸び量検出手段41の検出した伸び量がしきい値未満か否かを判定する判定部13(図1参照)と、判定部13の判定結果に従って、第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域S1〜S3のうち記録媒体Pの伸び量がしきい値未満となるスキャン領域S1〜S3に対して液滴吐出ヘッド9の吐出動作を行わせる制御を行う制御部8(図1参照)と、を備えている。
伸び量検出手段41は、予め液滴吐出ヘッド9により吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクを硬化させて形成されたマーキング(側長用の印)に基づいて伸び量を検出するものである。マーキングは、スキャン領域S1〜S3毎に複数設けられており、ここではスキャン領域S1〜S3毎にY方向の両サイドに4個ずつ配置されている。また、マーキングの間隔は例えば1mm程度になっている。
このように、伸び量検出手段41により、液滴吐出ヘッド9により吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクを硬化させて形成されたマーキングに基づいて伸び量が検出されるので、記録媒体Pの伸び量を安定して精度良く測定することができる。なお、マーキングは記録媒体Pにおける描画領域を除いた領域(非描画領域)に形成される。そして、このマーキングは、描画後に適宜必要に応じてカットされる。
撮像カメラ42は、第2方向(X方向)に沿って移動可能に配置されている。撮像カメラ42は、記録媒体PのY方向における両側に対応する位置に設けられており、ここでは2台配置されている。この撮像カメラ42は、記録媒体Pに配置されたマーキングを撮像するものである。撮像カメラ42によって撮像された各種データは、判定部13に入力される。
制御部8(図1参照)は、伸び量検出手段41の検出した伸び量がしきい値未満となるスキャン領域S1〜S2がない場合、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの記録媒体Pに対する吐出を所定時間停止させる制御を行う。
具体的には、制御部8により、伸び量検出手段41の検出した伸び量がしきい値未満となるスキャン領域S1〜S3が検出されるまで、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの吐出を所定時間停止させる制御が行われる。つまり、制御部8により、記録媒体Pが熱膨張した状態から熱膨張していない状態になるまで液滴吐出ヘッド9のインク吐出動作が停止される。このため、記録媒体Pが熱膨張した状態で記録媒体Pに対して紫外線硬化型インクが吐出されることはない。
なお、本実施形態でいう「しきい値」とは、記録媒体Pが熱膨張していない部分を記録媒体Pの伸び量で定義したものである。例えば、記録媒体Pの両端に予め側長用の印(マーキング)を形成しておき、撮像カメラ42で両端のマーキングを撮像してその間の距離を測定する。そして、マーキングの間の距離がある許容範囲に入った部分を熱膨張していないと判断することができる。
ここで、液滴吐出ヘッド9の走査移動パターンについて図5を用いて説明する。なお、図5においては、便宜上、伸び量検出手段41、撮像カメラ42、マーキング及びステージ6などの図示を省略している。
図5(a)に示すように、先ず、第1スキャン領域S1における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。すると、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの温度が上昇する。
このとき、伸び量検出手段41及び撮像カメラ42により、液滴吐出ヘッド9の走査方向(第1方向)と直交する第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域S1〜S3毎に、記録媒体Pの伸び量が検出される。また、判定部13により、伸び量検出手段41の検出した伸び量がしきい値未満か否かが判定される。そして、制御部8により、判定部13の判定結果に従って、複数のスキャン領域S1〜S3のうち記録媒体Pの伸び量がしきい値未満となるスキャン領域に対して選択的に液滴吐出ヘッド9を走査移動させる制御が行われる。
図5(b)に示すように、次いで、第2スキャン領域S2における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。すると、第2スキャン領域S2における記録媒体Pの温度が上昇する。このとき、第1スキャン領域S1における記録媒体Pには紫外線が照射されないので、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの温度は低くなっている。
図5(c)に示すように、次いで、第3スキャン領域S3における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。すると、第3スキャン領域S3における記録媒体Pの温度が上昇する。このとき、第1スキャン領域S1及び第2スキャン領域S2における記録媒体Pには紫外線が照射されない。このため、第1スキャン領域S1及び第2スキャン領域S2における記録媒体Pの温度は低くなっている。
図5(d)に示すように、次いで、第1スキャン領域S1における記録媒体Pに対して液滴吐出ヘッド9を走査移動させる。このとき、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの温度は、はじめに紫外線が照射されてから所定時間経過しているので、第1スキャン領域S1における記録媒体Pの伸び量はしきい値未満に低くなっている。なお、温度手段40の検出した記録媒体Pの伸び量がしきい値未満となるスキャン領域がない場合は、制御部8により、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの記録媒体Pに対する吐出を所定時間停止させる制御が行われることになる。以下、上述したような液滴吐出ヘッド9の走査移動の制御が繰り返し行われることによって、記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクに位置ずれが生じることなく描画パターンが形成される。
本実施形態の液滴吐出装置1Aによれば、伸び量検出手段41により、記録媒体Pの伸び量分布が検出される。また、判定部13により、予め設定された液滴吐出ヘッドの吐出単位領域の伸び量Sがそれぞれしきい値未満か否かが判定される。そして、制御部8により、判定部13の判定結果に従って、しきい値未満であると判定された吐出単位領域に対して液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体Pの熱膨張が許容される伸び量を予め設定することにより、記録媒体Pの熱膨張が生じていない吐出単位領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。したがって、液滴吐出ヘッド9から吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを抑え、画質の低下を抑制して、優れた印刷品質を得ることが可能な液滴吐出装置1Aを提供することができる。
この構成によれば、判定部13により、予め設定された液滴吐出ヘッド9のスキャン領域S1〜S3毎の伸び量がそれぞれしきい値未満か否かが判定される。そして、制御部8により、判定部13の判定結果に従って、しきい値未満であると判定されたスキャン領域に対して液滴吐出ヘッド9から紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを相対移動させる制御が行われる。つまり、記録媒体Pの熱膨張が許容される伸び量を予め設定することにより、記録媒体Pの熱膨張が生じていないスキャン領域に対して紫外線硬化型インクの吐出動作が行われることになる。このため、液滴吐出ヘッド9の吐出動作がスキャン領域単位で制御されるので、例えば、スキャン領域を移動中の液滴吐出ヘッド9を停止制御させる必要がない。したがって、液滴吐出ヘッド9とステージ6とを相対移動させる移動手段の制御を容易に行うことができる。
この構成によれば、伸び量検出手段41により、液滴吐出ヘッド9により吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクを硬化させて形成されたマーキングに基づいて伸び量が検出されるので、記録媒体Pの伸び量を安定して精度良く測定することができる。このため、判定部13の判定結果も信頼性の高いものとなる。したがって、液滴吐出ヘッド9から吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。また、マーキングを形成するための装置を別途設ける必要がないので、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
この構成によれば、伸び量検出手段41の検出した伸び量がしきい値未満となるスキャン領域が検出されるまで、液滴吐出ヘッド9からの紫外線硬化型インクの吐出を所定時間停止させる制御が行われる。具体的には、制御部8により、記録媒体Pが熱膨張した状態から熱膨張していない状態になるまで液滴吐出ヘッド9のインク吐出動作が停止される。このため、記録媒体Pが熱膨張した状態で記録媒体Pに対して紫外線硬化型インクが吐出されることはない。したがって、液滴吐出ヘッド9から吐出されて記録媒体Pに着弾した紫外線硬化型インクの位置ずれが生じることを確実に抑えることが可能となる。
1,1A…液滴吐出装置、6…ステージ、8…制御部、9,9Y,9M,9C,9K…液滴吐出ヘッド、12…紫外線照射部、13…判定部、40…温度検出手段、41…伸び量検出手段、S1,S2,S3…スキャン領域、P…記録媒体

Claims (8)

  1. 紫外線硬化型インクを吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドから吐出された前記紫外線硬化型インクに紫外線を照射し、該紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射部と、
    記録媒体を載置するステージと、
    前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを、第1方向とこれに直交する第2方向に相対的に移動させる移動手段と、
    前記ステージ上に載置される前記記録媒体の温度分布を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された前記記録媒体の温度分布に基づき、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの吐出単位領域の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果が予め設定した温度未満であると判定された吐出単位領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを相対的に移動させるよう、前記移動手段を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記移動手段は、前記液滴吐出ヘッドを前記第1方向に移動させるとともに前記ステージを前記第2方向に移動させるように構成されており、
    前記吐出単位領域は、前記液滴吐出ヘッドが移動する領域であって前記第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域であり、
    前記判定部は、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの前記スキャン領域毎の温度を求め、これら求めた温度がそれぞれ予め設定した温度未満か否かを判定し、
    前記制御部は、前記判定部の判定結果が予め設定した温度未満であると判定されたスキャン領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記温度検出手段は、前記ステージに埋設された熱電対であることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記制御部は、前記温度検出手段の検出した温度が予め設定した温度未満となる吐出単位領域がない場合、前記液滴吐出ヘッドからの前記紫外線硬化型インクの前記記録媒体に対する吐出を所定時間停止させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 紫外線硬化型インクを吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドから吐出された前記紫外線硬化型インクに紫外線を照射し、該紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射部と、
    記録媒体を載置するステージと、
    前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを、第1方向とこれに直交する第2方向に相対的に移動させる移動手段と、
    前記ステージ上に載置される前記記録媒体の伸び量分布を検出する伸び量検出手段と、
    前記伸び量検出手段によって検出された前記記録媒体の伸び量分布に基づき、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの吐出単位領域の伸び量を求め、これら求めた伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果が予め設定した伸び量未満であると判定された吐出単位領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを相対的に移動させるよう、前記移動手段を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 前記移動手段は、前記液滴吐出ヘッドを前記第1方向に移動させるとともに前記ステージを前記第2方向に移動させるように構成されており、
    前記吐出単位領域は、前記液滴吐出ヘッドが移動する領域であって前記第2方向に沿って配列された複数のスキャン領域であり、
    前記判定部は、予め設定された前記液滴吐出ヘッドの前記スキャン領域毎の伸び量を求め、これら求めた伸び量がそれぞれ予め設定した伸び量未満か否かを判定し、
    前記制御部は、前記判定部の判定結果が予め設定した伸び量未満である判定されたスキャン領域に対して、前記液滴吐出ヘッドから前記紫外線硬化型インクが吐出可能となるよう、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記伸び量検出手段は、予め前記液滴吐出ヘッドにより吐出されて前記記録媒体に着弾した紫外線硬化型インクを硬化させて形成されたマーキングに基づいて伸び量を検出することを特徴とする請求項5または6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記制御部は、前記伸び量検出手段の検出した伸び量が予め設定した伸び量未満となる吐出単位領域がない場合、前記液滴吐出ヘッドからの前記紫外線硬化型インクの前記記録媒体に対する吐出を所定時間停止させる制御を行うことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017052195A (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 積層体の製造方法および製造装置

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