JP2011233434A - 標識灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求される光出力を阻害するような結露の発生を防止することができる標識灯を提供すること。
【解決手段】標識灯1は、透光性部材が設けられた投光窓3A及び気密な内部空間4を有する灯体1Aと;この灯体1Aの内部空間に配置され、光を灯体1Aの投光窓3Aから出射する半導体発光素子10と;前記灯体1Aの内部空間4に配置され、前記内部空間4内の空気の湿気を吸湿する吸湿特性を有し、この吸湿特性により前記透過性部材9の内側面の結露の発生を防止する吸湿部材20と;を具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を備えた標識灯に関する。
従来、空港の滑走路や誘導路には、航空機を誘導するための、埋込型標識灯や地上型標識灯などの標識灯が設置されている。この埋込形標識灯は、灯体上部が滑走路や誘導路の路面から少し突出した状態で該路面に埋込設置され、その灯体上部に側方へ向けて形成された出射窓から光を出射して、航空機を操縦するパイロットから視認できるようにしている。
この種の埋込型標識灯において、光源として発光ダイオードを用いたものがある(例えば、特許文献1)。
また、他の従来の埋込型標識灯には、光源としてハロゲンランプなどの電球を用いた埋込型標識灯がある(例えば、特許文献2)。
特開2009−76235号公報 特開2008−16352号公報
空港等に用いられる従来の埋込型標識灯は、光源を収納する内部空間を有している。光源からの光は投光窓を介して路面に露出した灯体上部から出射される。光源が収納される内部空間は、一般に路面内に埋設される位置にあり、外部から内部空間への水分の浸入を防止するために、灯体は密閉構造を有する。この種の標識灯は、屋外に設置されているため、外気の温度が低下した場合に、灯体部材の温度も低下する。
特許文献2の埋込型標識灯のように、光源として電球を採用した場合には、電球による発熱によって投光窓に設けられる透光性部材の内側面や内部空間が暖められる。しかし、特許文献1の埋込型標識灯のように、光源としてLEDを採用した場合には、電球に比してLEDによる発熱が小さく、かつ、出射光に熱線を殆ど含まないため、投光窓の透光性部材や内部空間の温度が暖められない。そうすると、外気が冷え、内部空間の温度も低下して、内部空間内の空気の露点温度に達すると、窓部内部の透光性部材の内側面に結露が生じる。結露が生じると、標識灯として要求される光出力、すなわち、所定の方向において十分なレベルの配光を得られないという問題があった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、要求される光出力を阻害するような結露が発生することを防止することができる標識灯を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る標識灯は、透光性部材が設けられた投光窓及び気密な内部空間を有する灯体と;前記灯体の内部空間に配置され、光を灯体の投光窓から出射する半導体発光素子と;前記灯体の内部空間に配置され、前記内部空間内の空気の湿気を吸湿する吸湿特性を有し、この吸湿特性により前記透過性部材の内側面の結露の発生を防止する吸湿部材と;を具備することを特徴とする。
本発明及び以下の請求項の各発明において、特に限定しない限り、用語の定義及び技術的意味は次による。
灯体は、例えば、路面に埋設される基台に載置されるように上部灯体と灯体カバーとによって水密に構成することができる。しかし、上記記載のものに限定されるものではなく、具体的構成は、どのようなものであってもよい。
投光窓の透過性部材としては、例えば、プリズム、レンズ、ガラス板等である。
半導体発光素子は、LED、有機EL等、光出力に伴って発する熱が小さいものである。また、半導体発光素子は、必要に応じてミラー、レンズ等の光学系と組み合わされる。
吸湿部材は、例えば、前記内部空間内の空気の湿気を吸湿する吸湿特性を有する乾燥剤を用いるが、より高い吸湿特性を有する乾燥剤を用いることが望ましい。より高い吸湿特性を有する乾燥剤としては、例えば、合成ゼオライトを用いて成形される錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤(M−Sタブレット:(株)東海化学工業所社製)がある。
なお、乾燥剤は、この錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤に限定されるものではなく、必要に応じて、例えば、この錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤よりも吸湿特性の低いシリカゲル等を用いてもよい。
吸湿部材の量は、内部空間の空気量に応じて決定することができる。
また、結露の発生を防止するとは、完全に結露を防止する他、所要の光出力、すなわち、配光、光出力のレベルを阻害しない程度の結露は、許容することを意味する。
本発明の請求項2に係る標識灯は、請求項1に記載の標識灯において、前記吸湿部材は、低湿度領域(湿度0%〜20%)における吸湿能力(吸湿量(g)/自己重量(100g))が10%以上(25℃、48時間経過後)であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る標識灯は、請求項1又は請求項2に記載の標識灯において、前記吸湿部材を収容でき、かつ通気性があるケースを有し、前記ケースは、前記吸湿部材を収容した状態で前記灯体の内側に着脱可能に固定されることを特徴とする。
ケースは、例えば、筒状に形成されたケースであって、灯体カバーの底面に配置された吸湿部材を上から被せて収容した状態で、前記底面に設けられた固定部材に、ネジを螺合することによって固定される。勿論、ケースは、上から蓋をするような上蓋ケースに限定されるものではなく、例えば、上側ケースと、この上側ケースに着脱自在な下側ケースとでケースを構成し、内部に前記吸湿部材を収容するように構成してもよい。
また、ケースは、例えば、該ケースの上面に複数の通気孔を設けて通気性を良好にしているが、これに限定されるものではなく、必要に応じて外周面に複数の通気孔を設けたり、あるいはケース自体を通気性のある部材を用いて構成し、通気性をより高めるように構成してもよい。
請求項1の本発明によれば、要求される光出力を阻害するような結露の発生を防止することができる。
請求項2の本発明によれば、錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤と同様により低温(例えば−35℃)でも、より確実に結露による光出力阻害を防止できる。
請求項3の本発明によれば、請求項1又は請求項2と同様の効果が得られる他に、標識灯内部が浸水した場合に、ケースによって吸湿部材へ浸水を防ぐことができ、ひいてはこの吸湿部材を含む標識灯の腐食を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る標識灯の構成を示す断面図。 図1の吸湿部材を収容するケースの構成を説明するための分解斜視図。 図2のケースを灯体カバーの底面に固定した状態を示す斜視図。 図3のケースの変形例を示す斜視図。 横軸に時間をとり縦軸に湿度をとって、標識灯1Aの内部空間4の湿度の変化を示すグラフ。 図5に基づく温度及び湿度の実験結果を示す図表。 他の吸湿部材を用いた場合に、横軸に時間をとり縦軸に湿度をとって、標識灯1Zの内部空間4の湿度の変化を示すグラフ。 図7に基づく温度及び湿度の実験結果を示す図表。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る標識灯の構成を示す断面図である。なお、本実施形態は、標識灯を埋込型標識灯として構成した場合について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における標識灯1は、灯体カバー2と、上部灯体3とで灯体1Aを構成している。この灯体カバー2と上部灯体3との間には、内部空間4が形成されている。灯体カバー2と上部灯体3とを、Oリング5を介して複数のビス6によって締結することによって、内部空間4が気密に構成される。
上部灯体3の上面には、光学ユニット10からの光を導出する投光窓3A及びこの投光窓3Aに連なる溝部7が、標識灯1の中心から側方斜め上方向に沿って設けられている。このような標識灯1は、例えば、滑走路Wに埋設される。すなわち、一般には、路面に埋設される基台(図示せず)に灯体1Aを載置して固定することによって埋設する。
投光窓3Aには透光性部材9としてのプリズムが設けられている。すなわち、プリズム収納部8にプリズム9が収納され、プリズム9の光出射面は溝部7側に配置され、プリズム9の光入射面は光学ユニット10の出射部に対向するように配置される。
プリズム収納部8は、プリズム押え金具11をビス12、13により上部灯体3に固着することによって、溝部7と内部空間4との間に取り付けられるようになっている。プリズム9には、図示しないプリズムガスケットが装着されており、内部空間4の気密性を保持している。
光学ユニット10は、内部空間4内に配置されて、ビス14によって灯体カバー2に固着されている。光学ユニット10は、半導体発光素子としてのLED及びリフレクタ等によって構成されており、灯体カバー2に取り付けられた図示しない受電端子から電力が供給されて発光するようになっている。また、灯体カバー2には、図示はしないが中継端子も配設されている。
なお、半導体発光素子は、LEDの他に、有機EL等、光出力に伴って発する熱が小さいもので構成することもできる。
本実施の形態においては、内部空間4には、この内部空間4内の空気中の湿気を吸湿する吸湿特性を有し、この吸湿特性により光学ユニット10の光が出射する部分(投光窓部)の結露だけでなく、内部空間4を構成する上部灯体3及び灯体カバー2の内側面の結露の発生を防止する吸湿部材20が配置されている。
この吸湿部材20は、例えば、内部空間4内の空気中の湿気を吸湿する吸湿特性を有する乾燥剤を用いるが、より高い吸湿特性を有する乾燥剤を用いることが望ましい。より高い吸湿特性を有する乾燥剤としては、例えば、合成ゼオライトを用いて成形される錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤(M−Sタブレット:(株)東海化学工業所社製)がある。
そして、吸湿部材20は、この錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤を用いて、例えば、図2に示すように、円柱形状に形成される。このような吸湿部材20は、例えば、灯体カバー2の底面2A上に配置される。
なお、吸湿部材20は、円柱形状に限定されるものではなく、他の形状で構成してもよい。また、吸湿部材20の配置位置は、灯体カバー2の底面2A上に限定されるものではない。
吸湿部材20を構成する乾燥剤は、この錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤に限定されるものではなく、吸湿特性が同等あるいはそれよりも低いシリカゲル等の他の乾燥剤を用いて構成してもよい。
また、吸湿部材20は、低湿度領域(湿度0%〜20%)における吸湿能力(吸湿量(g)/自己重量(100g))が10%以上(25℃、48時間経過後)であることが望ましく、このような吸湿能力に対応する乾燥剤を用いれば一層結露の発生防止に効果的である。
また、本実施の形態では、吸湿部材20を灯体カバー2の内側の底面2Aに固定するための固定部材23が設けられている。この固定部材23は、吸湿部材20を、灯体カバー2の底面2Aに対して着脱可能に固定するものである。
この固定部材23は、例えば、テフロン(登録商標)テープや両面テープにより固定可能な枠部材、あるいは交換性に優れたマジックテープ(登録商標)やネジを用いて底面2Aに固定可能なケース、等々である。なお、固定部材23は、このような部材に限定されるものではない。また、固定部材23は、単に吸湿部材20を固定するために、テフロン(登録商標)テープや両面テープを用いて固定するものでもよい。
このような固定部材23を設けたことにより、標識灯1を運搬する時など標識灯1を傾けた場合でも、吸湿部材20が灯体カバー2の底面2Aに対する固定位置からずれることがない。したがって、標識灯1は、設置時に吸湿部材20が透明窓部近傍に移動して、出射する光を遮ることもなく、所定の配光を出射することができるので、安定した配光特性が得られる。
また、標識灯1は、内部空間4が気密に構成されているが、Oリング5等のシールド部材の劣化や物理的な外力の付加等により、この内部空間4が浸水してしまう虞れがある。このような場合、単に、吸湿部材20を灯体カバー2の底面の2Aの内側面上に設置しただけでは、この吸湿部材20が浸水によって腐食してしまい、この腐食によって標識灯1全体も腐食してしまう虞れがある。
そこで、本実施の形態では、標識灯1内部が浸水した場合に、吸湿部材20への浸水及びこの浸水による腐食を防ぐためのケース21が設けられている。
このケース21の構成について図2及び図3を用いて説明する。図2は、図1の吸湿部材を収容するケースの構成を説明するための分解斜視図、図3は、図2のケースを灯体カバーの底面に固定した状態を示す斜視図である。
図2に示すケース21は、例えば、樹脂又は金属などの部材を用いて筒状に形成されたケースであって、灯体カバー2の底面上に配置された吸湿部材20をケース21の下側の開口内に収容でき、かつ、通気性を有して形成される。
このケース21の上面21Aには、通気性を良好にするために複数の通気孔21aが設けられている。また、このケース21の上面21Aの両側には、孔21bを有する2つの取付椀部21Bが設けられている。2つの取付椀部21Bは、ケース21の上面21Aにおいて、上面21Aの面に平行な方向に延出している。
一方、灯体カバー2の底面2A上には、前記2つの取付椀部21Bに対応する一対の固定部材15が固着あるいは形成されている。これらの固定部材15は、例えば、図2に示すように、底面2Aに対して直交する方向に突出しており、その先端面にはネジ穴15aが設けられている。
ここで、ケース21を取り付ける場合、作業者は、予め灯体カバー2の底面2Aの内側面に、両面テープや接着剤24等で固定した吸湿部材20の上からケース21を被せて該吸湿部材20をケース21の内部に収容させる。ケース21の下側端面には接着剤を事前に塗布しておき、吸湿部材20を収容したケース21が、底面2Aに密着して固定される。
そして、作業者は、ケース21の一対の取付椀部21Bの孔21bを、2つの固定部材15の上面のネジ穴15aの位置に位置させ、その後、ネジ22を孔21bにそれぞれ挿通し、固定部材15のネジ穴15aに螺合させる。こうして、ケース21は、図3に示すように、吸湿部材20を内部に収容した状態で、灯体カバー2の底面2Aに密着して固定される。
この場合、前記ケース21の下側開口側からの2つの取付椀部21Bの高さと、前記2つの固定部材15の底面2上からの高さとは、ケース21を固定部材15に螺合させたときに、ケース21の下側開口端面と底面2Aとが吸湿部材20に浸水しないような密着状態となるような高さにそれぞれ形成されている。
したがって、図3に示すように、吸湿部材20を収容した状態でケース21を底面2Aに固定した状態では、仮に標識灯1の内部空間4が浸水した場合でも、このケース21によって吸湿部材20に水が浸入することもないので、吸湿部材20の腐食を防止することができ、ひいては、この吸湿部材20の腐食に起因する標識灯1全体の腐食を防止することができる。
なお、ケース21の通気性をさらに良好にするために、ケース21の外周側面部に複数の通気孔21aを設けたり、ケース21自体を防水しながらも通気性のある部材を用いて構成してもよい。ケース21の外周側面に複数の通気孔21aを設ける場合は、ケース21の下側開口部側ではなく、上面21A側の外周側面に設けることが望ましい。これは、仮に標識灯1の内部空間4が浸水したときに複数の通気孔21aから浸水させないためである。
また、ケース21は、図2に示すようなケースに限定されるものではなく、例えば、図4の変形例に示すように、前記2つの取付椀部21Bを、ケース21下部の開口側に設け、直接灯体カバー2の底面2Aに、各ネジ22を螺合することにより、該ケース21を固定するように構成してもよい。これにより、灯体カバー2の2つの固定部材15を無くすことができるので、製造工程を簡略化でき、また、製造コストを低減することができる。
また、ケース21は、このような上から蓋をするような上蓋ケースに限定されるものではなく、例えば、上側ケースと、この上側ケースに着脱自在な下側ケースとで構成し、内部に吸湿部材20を収容するように構成してもよい。この場合、吸湿部材20は、底面部を有する筒状の下側ケースの内側に配置される。
このように、本実施の形態においては、外気が冷え、標識灯1の内部空間4や投光窓3Aの温度が吸湿部材20を設けない場合の空気の露点温度に達したとしても、標識灯1の内部空間4に設けられた吸湿部材20によって、内部空間4内の空気の湿気が効率良く吸湿されているため、露点温度が低下している。
このため、光学ユニット10の光が出射する部分である、透過性部材9を備えた投光窓3Aにおける内側面と、内部空間4内部を構成する上部灯体3及び灯体カバー2の内側面に結露が発生するのを防止できる。
ここで、本実施の形態の標識灯1と、吸湿部材20を備えていない通常の標識灯との、結露発生実験を行った。
この結露発生実験は、例えば、−10℃の環境下で、各標識灯を30分放置し、その後、47℃〜50℃のお湯の中に各標識灯を入れることにより、各標識灯内部における結露の発生の有無を検出するという実験である。
このような結露発生実験の実験結果では、吸湿部材20を備えていない通常の標識灯は、100%の確率で、標識灯内部の投光窓3Aに結露が発生した。しかしながら、本実施の形態の標識灯1は、該標識灯内部の投光窓3Aに結露が発生しなかった。
さらに、本実施の形態の標識灯1における吸湿部材20の吸湿特性を検出するための実験も行った。この実験は、内部空間4の空気体積323cm3 、錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤3.1gとしたものである。このような実験結果における標識灯1の吸湿部材20の吸湿特性について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、横軸に時間をとり縦軸に湿度をとって、後述する標識灯1Aの内部空間4の湿度の変化を示すグラフであり、図6は、図5に基づく温度及び湿度の実験結果を示す図表である。
なお、図5は標識灯1Aの内部空間4の温度(細線)及び湿度(太線)の変化を示し、図6はこの温度と経過時間に応じた湿度、水蒸気量及び水分量を示している。また、図5及び図6は4時間間隔で内部空間内の空気の湿度、水蒸気量及び水分量を検出し、約1週間(約164時間)繰り返した場合を示している。
図6に示すように、内部空間4の温度が23.5℃で、湿度が30.6%である状態の標識灯1Aと、内部空間4の温度が23℃で、湿度が31.2%である状態の標識灯1Bと、内部空間4の温度が27.5℃で、湿度が34.5%である状態の標識灯1Cとの条件の異なる3つの標識灯1A〜1Cについて、経過時間に応じた湿度の変化を計測した。
すると、図5及び図6に示すように、吸湿部材20による吸湿特性により、いずれの標識灯1A〜1Cにおいても、内部空間4の湿度は、約4時間後に急激に低くなり、約24時間(一日)経過後には、O%になった。勿論、その後、一週間(164時間)経過しても、内部空間4の湿度は、増えることはないことが解る。
前記条件下で、実験を行った3つの標識灯1A〜1Cの平均をとっても、内部空間4の湿度は、約4時間後に急激に低くなり、約24時間(一日)経過後には、O%になり、その後、一週間(164時間)経過しても、内部空間4の湿度は、増えることがない。
すなわち、本実施の形態における標識灯1に設けられた吸湿部材20は、乾燥剤として、例えば錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤を用いたとすると、相対湿度に応じて、高い吸湿量が得られる吸湿特性を有している。
したがって、本実施の形態の標識灯1は、前記実験結果からも解るように、外気が冷え、標識灯1の内部空間4や投光窓3Aの温度が空気の露点温度に達したとしても、内部空間4の空気の湿気が、吸湿部材20の吸湿特性によって、約24時間(一日)経過後には、O%になり、また、それ以降増えることもないので、結露が発生しない。すなわち、本実施の形態の標識灯1は、どのような環境下でも、迅速で、かつ安定した吸湿力が得られるので、確実に結露の発生を防止することができる。
ここで、吸湿部材20として、前記錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤ではなく、この吸湿特性よりも低いシリカゲル等の他の乾燥剤を用いて構成して場合の吸湿特性について、図7及び図8を用いて説明する。なお、この実験条件は、図5及び図6に示す実験と同様である。
図7は、他の吸湿部材としてシリカゲルといった乾燥剤を用いた場合に、横軸に時間をとり縦軸に湿度をとって、後述する標識灯1Zの内部空間4の湿度の変化を示すグラフであり、図8は、図7に基づく温度及び湿度の実験結果を示す図表である。
なお、図7は標識灯1Zの内部空間の温度(細線)及び湿度(太線)の変化を示し、図8はこの温度と経過時間に応じた湿度、水蒸気量及び水分量を示している。また、図7及び図8は4時間間隔で内部空間内の空気の湿度、水蒸気量及び水分量を検出し、約8日間(約192時間)繰り返した場合を示している。
図8に示すように、内部空間4の温度が24℃で、湿度が36.2%である状態の標識灯1Xと、内部空間4の温度が26.5℃で、湿度が36.5%である状態の標識灯1Yと、内部空間4の温度が26.5℃で、湿度が35.9%である状態の標識灯1Zとの条件の異なる3つの標識灯1X〜1Zについて、ついて、経過時間に応じた湿度の変化を計測した。
すると、図7及び図8に示すように、シリカゲルを用いた吸湿部材20による吸湿特性により、いずれの標識灯1X〜1Zにおいても、内部空間4の湿度は、約4時間後に急激に低くなるものの、約24時間(一日)経過後には、O%にはならず、5%近傍にとどまっている。その後、約8日間(約192時間)経過しても、内部空間4の湿度は、減ることもなく、また増えないことが解る。
また、シリカゲルなどの吸湿部材20では、図8の右最終測定値に示すように、温度が20℃、湿度が5.1%である場合には、周知の計算式により露点温度が−20.7℃と導かれる。
すなわち、標識灯の内部部材(透過窓部)が、−20.7℃以下の温度にならなければ、内部空間4内のプリズム9面に結露が生じない。光学ユニット10の点灯による光学ユニット全体からの発熱量、標識灯1の外部環境を考慮すると、内部部材(透過窓部)が−20.7℃以下になる可能性は低い。
このため内部空間4内においては、実使用時において結露が生じることはない。このように、吸湿部材20として、前記錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤ではなく、この吸湿特性よりも低いシリカゲル等の他の乾燥剤を用いて構成した場合でも、結露の発生を防止できる。
国土交通省航空局の標識灯仕様書には、周囲温度−35℃〜55℃の環境下において連続使用ができることと定められているので、露点の下限を−35℃に設定する必要も生じる。この場合には、低湿度領域における吸湿能力が10%以上の吸湿部材、例えば前記錠剤型合成ゼオライト成形乾燥剤を用いればよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、簡単な構成で、要求される光出力を阻害するような結露の発生を防止することができる標識灯1を構成できる。
また、固定部材23を設けたことにより、標識灯1を運搬する時など標識灯1を傾けた場合でも、吸湿部材20がずれることがないので、設置時に吸湿部材20が透明窓部近傍に移動して、出射する光を遮ることもなく、所定の配光を出射することができる。
さらに、ケース21を設けたことにより、標識灯1内部が浸水した場合に、ケース21によって吸湿部材20へ浸水を防ぐことができ、ひいてはこの吸湿部材20を含む標識灯1の腐食を防止することができる。
なお、本実施の形態では、標識灯1を、埋込型標識灯として構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、地上型標識灯として構成してもよい。
本発明は、上述した実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1…標識灯、
2…灯体カバー、
2A…底面、
3…上部灯体(灯体)、
4…内部空間、
5…Oリング、
10…光学ユニット、
15…固定部材、
20…吸湿部材、
21…ケース、
21B…取付椀部、
21a…通気孔、
22…ネジ、
23…固定部材。

Claims (3)

  1. 透光性部材が設けられた投光窓及び気密な内部空間を有する灯体と;
    前記灯体の内部空間に配置され、光を灯体の投光窓から出射する半導体発光素子と;
    前記灯体の内部空間に配置され、前記内部空間内の空気の湿気を吸湿する吸湿特性を有し、この吸湿特性により前記透過性部材の内側面の結露の発生を防止する吸湿部材と;
    を具備することを特徴とする標識灯。
  2. 前記吸湿部材は、低湿度領域(湿度0%〜20%)における吸湿能力(吸湿量(g)/自己重量(100g))が10%以上(25℃、48時間経過後)であることを特徴とする請求項1に記載の標識灯。
  3. 前記吸湿部材を収容でき、かつ通気性があるケースを有し、
    前記ケースは、前記吸湿部材を収容した状態で前記灯体の内側に着脱可能に固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の標識灯。
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